JP2013150467A - 経路維持部材装着治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】経路維持部材を、コルゲートチューブのスリットに容易に装着できるようにすることを目的とする。
【解決手段】経路維持部材装着治具30は、コルゲートチューブ14に形成されたスリット18に、経路維持部材20を装着するための治具である。経路維持部材装着治具30は、スリット18内にその長手方向に沿って移動可能に挿入可能な形状に形成され、スリット18に挿入された状態で、コルゲートチューブ14が引出されることにより、スリット18を開きつつコルゲートチューブを送出す爪部40と、爪部40に対してコルゲートチューブ14の引出方向P下流側に設けられ、爪部40を通過したコルゲートチューブ14のスリット18内に経路維持部材20が配設された状態で、スリット18を閉じるようにコルゲートチューブ14の外周部をガイドする押え部50とを備える。
【選択図】図12

Description

この発明は、コルゲートチューブに経路維持部材を装着するための技術に関する。
従来、車両等に搭載されるワイヤーハーネスを、コルゲートチューブにより覆って保護する技術が知られている。
また、コルゲートチューブ内にワイヤーハーネスを容易に装着するための治具として、特許文献1に開示のものが知られている。
特開2008−301614号公報
しかしながら、コルゲートチューブ自身は、曲げ性が良好でワイヤーハーネスの曲げ形態に応じて曲げ可能であるものの、その形態を一定に維持することは困難である。
そこで、ワイヤーハーネスを一定の経路に維持する技術として、スリットが形成されたコルゲートチューブをワイヤーハーネスに被せると共に該コルゲートチューブのスリットに別途経路維持部材を装着することにより、ワイヤーハーネスの形態を維持する技術が提案されている。
しかしながら、長尺に亘って、コルゲートチューブのスリットに経路維持部材を装着する作業は困難である。特許文献1に開示の技術は、コルゲートチューブのスリット内にワイヤーハーネスを配設する技術であり、スリットにうまく経路維持部材を装着することはできない。
そこで、本発明は、経路維持部材を、コルゲートチューブのスリットに容易に装着できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様は、コルゲートチューブに形成されたスリットに、経路維持部材を装着するための経路維持部材装着治具であって、前記スリット内にその長手方向に沿って移動可能に挿入可能な形状に形成され、前記スリットに挿入された状態で、前記コルゲートチューブが引出されることにより、前記スリットを開きつつ前記コルゲートチューブを送出す爪部と、前記爪部に対して前記コルゲートチューブの引出方向下流側に設けられ、前記爪部を通過した前記コルゲートチューブの前記スリット内に前記経路維持部材が配設された状態で、前記スリットを閉じるように前記コルゲートチューブの外周部をガイドする押え部とを備える。
第2の態様は、第1の態様に係る経路維持部材装着治具であって、前記押え部に対して前記爪部側に設けられ、前記爪部から前記押え部に向けて順次狭まる経路維持部材ガイド面によって、前記経路維持部材を前記押え部に向けて導く経路維持部材ガイド部をさらに備える。
第3の態様は、第1又は第2の態様に係る経路維持部材装着治具であって、前記押え部に対して前記爪部側に設けられ、前記爪部から前記押え部に向けて順次狭まるコルゲートチューブガイド面によって、前記コルゲートチューブを前記押え部に向けて導くコルゲートチューブガイド部をさらに備える。
第4の態様は、第1の態様に係る経路維持部材装着治具であって、前記押え部から前記爪部側に向けて、前記爪部を囲うように環状に順次拡開するテーパー状に形成されたガイド部をさらに備え、前記ガイド部の一側部分が前記コルゲートチューブを前記押え部に向けて導くコルゲートチューブガイド部とされ、前記ガイド部の他側部分が前記前記経路維持部材を前記押え部に向けて導く経路維持部材ガイド部とされている。
第5の態様は、第3又は第4の態様に係る経路維持部材装着治具であって、前記コルゲートチューブガイド部がその側方を通って前記コルゲートチューブを配設可能なように開閉可能に構成されている。
第6の態様は、第1〜第5のいずれか1つの態様に係る経路維持部材装着治具であって、前記爪部は、前記コルゲートチューブの引出方向上流側に向けて徐々に幅狭になる形状部分を含む。
第7の態様は、第1〜第6のいずれか1つの態様に係る経路維持部材装着治具であって、前記爪部は、前記コルゲートチューブの引出方向下流側に向けて前記コルゲートチューブの内周側への突出量が小さくなる形状に形成されている。
第8の態様は、第1〜第7のいずれか1つの態様に係る経路維持部材装着治具であって、前記爪部の先端部にその両側方向に突出し、前記コルゲートチューブの内周部に抜止め状に接触可能な抜止め片が設けられている。
第1の態様によると、前記爪部に対して前記コルゲートチューブの引出方向下流側で、開かれたスリットに対して経路維持部材を容易に挿入できる。そして、スリットに経路維持部材を挿入した後、さらに下流側の押え部で、コルゲートチューブの外周部をガイドしてスリットを閉じることができる。これにより、経路維持部材を、コルゲートチューブのスリットに容易に装着できる。
第2の態様によると、経路維持部材を容易に押え部に導くことができる。
第3の態様によると、コルゲートチューブを押え部に導くように容易に引出すことができる。
第4の態様によると、簡易な構成によって、コルゲートチューブと経路維持部材とを押え部に容易に導くことができる。
第5の態様によると、ワイヤーハーネスに装着されたコルゲートチューブ等を、容易にコルゲートチューブガイド部に配設することができる。
第6の態様によると、スリットに挿入された爪部がコルゲートチューブに引っかかり難く、コルゲートチューブを円滑に引出せる。
第7の態様によると、爪部によって、なるべく押え部近くまでスリットを開くようにしつつ、爪部とコルゲートチューブ内のワイヤーハーネス本体部との干渉を抑制できる。
第8の態様によると、爪部をスリット内に配設した状態で、爪部がスリットから抜出難くなるので、スリットをより確実に円滑に開くことができる。
経路維持部材が装着されたワイヤーハーネスを示す斜視図である。 図1のII−II線端面図である。 経路維持部材装着治具を示す斜視図である。 経路維持部材装着治具を示す平面図である。 経路維持部材装着治具を示す正面図である。 経路維持部材装着治具を示す側面図である。 図5のVII−VII線断面図である。 図5のVIII−VIII線断面図である。 図5のIX−IX線断面図である。 経路維持部材装着治具を開いた状態を示す斜視図である。 経路維持部材装着治具を開いた状態を示す斜視図である。 経路維持部材装着治具の使用例を示す説明図である。 経路維持部材装着治具の使用例を示す説明図である。
以下、実施形態に係る経路維持部材装着治具について説明する。
説明の便宜上、経路維持部材について説明する。図1は経路維持部材20が装着されたワイヤーハーネス10を示す斜視図であり、図2は図1のII−II線端面図である。
ワイヤーハーネス10は、ワイヤーハーネス本体部12と、コルゲートチューブ14と、経路維持部材20とを備える。
ワイヤーハーネス本体部12は、複数の電線が結束された構成とされている。より具体的には、ワイヤーハーネス本体部12は、複数の電線が配設対象となる車両への配線形態に応じて分岐しつつ結束された構成とされている。ワイヤーハーネス本体部12は、必ずしも分岐している必要はない。ワイヤーハーネス本体部12は、単一の電線によって構成されていてもよい。また、ワイヤーハーネス本体部12に、他の光ケーブル等が結束されていてもよい。
上記ワイヤーハーネス本体部12を、車両等に配設する際、ワイヤーハーネス本体部12はその配設形態に沿って曲げられる。ワイヤーハーネス本体部12が周辺部分に干渉すること等を抑制するため、ワイヤーハーネス本体部12はその配線形態に沿った形状に維持されることがある。このような場合に、上記経路維持部材20がコルゲートチューブ14と共にワイヤーハーネス本体部12に装着され、当該ワイヤーハーネス本体部12を一定の形状に維持する。なお、ワイヤーハーネス本体部12に対してコルゲートチューブ14及び経路維持部材20が装着される部分は、ワイヤーハーネス本体部12の少なくとも一部であればよく、ワイヤーハーネス本体部12の一部であっても、ほぼ全体であってもよい。
コルゲートチューブ14は、長手方向に沿って環状凸部15と環状凹部16とが交互に形成された筒状部材であり、樹脂等で形成されている。かかるコルゲートチューブ14は、環状凸部15と環状凹部16との間の段部等で容易に弾性変形するため、それ自体では全体として曲げ変形容易な性質を有している。通常、コルゲートチューブ14としては、装着対象となるワイヤーハーネス本体部12の部分の外径よりも大きい内径を有するものが用いられる。
また、コルゲートチューブ14の一側部にその長手方向に沿ってスリット18が形成されている(図2参照)。そして、当該スリット18で割開くようにして、ワイヤーハーネス本体部12をコルゲートチューブ14内に容易に配設できるようになっている。
経路維持部材20は、上記ワイヤーハーネス本体部12及びコルゲートチューブ14を所定の経路に沿った形状に維持する長尺部材である。
ここでは、経路維持部材20は、金型成型時点において、ワイヤーハーネス本体部12のうち装着対象となる部分が配設される配設経路に応じた一定形状に形成されている。この場合、経路維持部材20は、P.P.(ポリプロピレン)等、ある程度の剛性を有する樹脂によって金型成型されることが好ましい。経路維持部材20は、その長手方向全体において直線状であってもよいし、また、曲っていてもよい。経路維持部材20が曲っている場合、その長手方向全体において曲っていてもよいし、その長手方向の一部においてのみ曲っていてもよい。
また、上記経路維持部材20は、コルゲートチューブ14にその長手方向に沿って装着可能に構成されている。すなわち、経路維持部材20は、コルゲートチューブ14のうちスリット18の両側の端縁部を収容可能な一対の凹溝部26gが形成された部分を有している。換言すれば、経路維持部材20は、長尺状の連結部21の一方側(外周側)縁部に外周側突起部22が設けられると共に、連結部21の他方側(内周側)縁部に内周側突起部23が設けられた構成とされ、その長手方向に対して直交する面における断面形状が略H字状を呈している。上記外周側突起部22の外側面は、外側に凸となる弧状曲面を呈している。凹溝部26gの幅寸法は、コルゲートチューブ14の厚み寸法と略同じかそれよりも大きい(僅かに大きい)程度の寸法に設定されている。
上記経路維持部材20のうち上記一対の凹溝部26gが形成された部分は、経路維持部材20の長手方向全体であってもよいし、その長手方向に沿った一部であってもよい。本実施形態では、一対の凹溝部26gが経路維持部材20の長手方向全体に亘って形成された例で説明する。
そして、コルゲートチューブ14内にワイヤーハーネス本体部12が配設された状態で、コルゲートチューブ14をスリット18で割開いて、当該スリット18内に経路維持部材20を配設する。この際、コルゲートチューブ14のうちスリット18を挟む両側縁部を、一対の凹溝部26g内に嵌め込む。これにより、ワイヤーハーネス本体部12及びコルゲートチューブ14は、経路維持部材20の形状に沿って曲げられた状態で、当該経路維持部材20と一体化されることとなる。
この後、必要に応じて、タイバンド、粘着テープ等がコルゲートチューブ14の外周に巻付けられ、コルゲートチューブ14の閉状態が維持されると共に、コルゲートチューブ14と経路維持部材20との一体化状態が維持される。
なお、経路維持部材は、塑性変形可能で、かつ、塑性変形後に、上記ワイヤーハーネス本体部及びコルゲートチューブを所定の経路に沿った形状に維持する剛性を呈する部材であってもよい。例えば、経路維持部材20の外形状部分を、ゴム等のエラストマーによって金型成形し、この内部にその長手方向に沿って形状維持線を埋設してもよい。経路維持部材としては、鉄線、銅線、ステンレス線、或はこれらの合金線等の金属線、或は、塑性変形後にある程度の剛性を呈する樹脂等を用いることができる。
上記経路維持部材20を、コルゲートチューブ14のスリット18に対して長尺に亘って配設する作業は非常に難しい作業となる。特に、上記経路維持部材20は、ワイヤーハーネス10を曲げた形状に維持するための目的で用いられることが多く、このため、経路維持部材20自体は種々態様で曲げられた形状に形成されている。この点からも、経路維持部材20をスリット18に挿入する作業は難しくなる。
本実施形態の経路維持部材装着治具は、上記経路維持部材20を、コルゲートチューブ14のスリット18に容易に装着するための治具である。
図3は経路維持部材装着治具30を示す斜視図であり、図4は経路維持部材装着治具30を示す平面図であり、図5は経路維持部材装着治具30を示す正面図であり、図6は経路維持部材装着治具30を示す側面図である。図7〜図9は経路維持部材装着治具30の断面図であり、図10及び図11は経路維持部材装着治具30を開いた状態を示す斜視図である。
この経路維持部材装着治具30は、樹脂等により形成されており、ガイド部32と、爪部40と、押え部50とを備えている。
爪部40は、上記スリット18内にその長手方向に沿って移動可能に挿入可能な形状に形成されている。そして、爪部40がスリット18に挿入された状態で、爪部40に対してコルゲートチューブ14が引出される(図3及び図12の矢印P参照)ことにより、爪部40がスリット18を開きつつ、当該コルゲートチューブ14を送出す。
より具体的には、爪部40は、スリット拡開部42と、同幅部44とを含む。
スリット拡開部42は、コルゲートチューブ14のスリット18部分の厚みよりも大きい高さ寸法を有する小片状に形成されており、コルゲートチューブの引出方向Pの上流側に向けて徐々に幅狭になる形状に形成されている(図3、図9及び図11参照)。スリット拡開部42のうち最も広がった部分の幅寸法は、内周側突起部23の幅寸法と同じかこれよりも大きい寸法に設定されていることが好ましい。そして、スリット拡開部42を、コルゲートチューブ14のスリット18内に配設した状態で、スリット拡開部42のうち幅が広くなる側に引張ると、コルゲートチューブ14のうちスリット18を挟む両側縁部が、スリット拡開部42の両側の斜面に接触して、円滑に広げられるようになっている。
同幅部44は、スリット拡開部42のうち幅が広くなる側から上記引出方向Pがわに延出している。同幅部44は、スリット拡開部42のうち最も幅広部分と同幅に形成されている。従って、上記スリット拡開部42で広げられたスリット18の開き幅が、続いて同幅部44で同じ開き幅に維持される。
また、上記同幅部44は、コルゲートチューブ14の引出方向Pの下流側に向けて、コルゲートチューブ14の内周側への突出量が小さくなる形状に形成されている。ここでは、コルゲートチューブ14は、押え部50に向けてガイドされるので、同幅部44は、押え部50の中心軸から離れる方向への突出寸法が、引出方向Pの下流側に向けて徐々に小さくなるように形成されている。これにより、爪部40が押え部50の近くまでスリット18を開くように維持しつつ、押え部50の近くで爪部40のコルゲートチューブ14内への突出量を小さくすることができ、爪部40とコルゲートチューブ14内のワイヤーハーネス本体部12との干渉が抑制されるようになっている。
また、爪部40の先端部には、抜止め片46が設けられている。抜止め片46は、爪部40の先端部においてその両側方に突出する小片状に形成されている。そして、爪部40がスリット18内に配設された状態で、抜止め片46がコルゲートチューブ14の内周部(より具体的には、スリット18の両側の外周部)に接触する。これにより、スリット18内に配設された爪部40が、スリット18から容易に離脱し難いようになっている。
なお、爪部40自体は、後述する支持部34に突設されている。このため、スリット18内に爪部40が配設された状態では、上記抜止め片46がコルゲートチューブ14の内周部から位置決めを行い、支持部34がコルゲートチューブ14の外周から位置決めを行う。爪部40は、スリット18に対してコルゲートチューブ14の内外両側に離脱し難い。
なお、ここでは、爪部40のうちスリット拡開部42の先端部に抜止め片46が設けられており、上記同幅部44の部分には抜止め片46は設けられていない。従って、同幅部44は、コルゲートチューブ14の内周側からある程度退避した状態で、スリット18を開いた状態に維持できる。
押え部50は、上記爪部40に対してコルゲートチューブ14の引出方向Pの下流側に設けられている。そして、爪部40を通過したコルゲートチューブ14のスリット18内に経路維持部材20が配設された状態で、スリット18を閉じるようにコルゲートチューブ14の外周部をガイドする。
より具体的には、押え部50は、筒形状に形成されている。押え部50の内径は、コルゲートチューブ14の外径よりも大きく設定されている。より具体的Iは、押え部50の内径は、コルゲートチューブ14のスリット18に経路維持部材20を配設した状態で、コルゲートチューブ14及び経路維持部材20を通すことができ、かつ、コルゲートチューブ14が押え部50を通過する際に、スリット18を挟む位置でコルゲートチューブ14の外周に当接して、コルゲートチューブ14のうちスリット18の両側部を一対の凹溝部26gに嵌め込める程度の寸法に設定されている。
なお、曲げられた経路維持部材20を容易に通過できるようにするため、押え部50の長さ寸法は、短い方が好ましい。極端にいえば、押え部50は、輪状に形成されていてもよい。また、押え部50は、筒形状或は輪状等の環状である必要はなく、スリット18の両側部からコルゲートチューブ14を押えることができる形状であればよい。例えば、押え部は、横断面U字状或はC字状の形状に形成されていてもよい。
ガイド部32は、押え部50から爪部40側に向けて爪部40を囲うように環状に順次拡開するテーパー状に形成されている。より具体的には、ガイド部32は、押え部50のうち引出方向Pの上流側の端部からテーパー状に拡がる形状に形成されている。このガイド部32の拡開側の端部に、その開口を横切るようにして細長板状の支持部34が設けられている。この支持部34の長手方向中間部に、上記爪部40が突設されている。
ガイド部32のうち支持部34によって区切られた一側部分がコルゲートチューブガイド部36とされ、ガイド部32のうち支持部34によって区切られた他側部分が経路維持部材ガイド部38とされている。
コルゲートチューブガイド部36は、スリット18に爪部40が配設されたコルゲートチューブ14を、押え部50に向けて導くように構成されている。
より具体的には、コルゲートチューブガイド部36の内周面は、押え部50から爪部40側に向けて延出し、爪部40を囲いつつ爪部40から押え部50に向けて順次狭まる半テーパー状のコルゲートチューブガイド面36fに形成されている。引出方向Pにおいて爪部40に対応する位置では、爪部40の基端部とコルゲートチューブガイド面36fとの間隔は、コルゲートチューブ14の外径程度に設定されている。そして、コルゲートチューブガイド部36は、拡開側の端部からコルゲートチューブガイド面36f内に導入されたコルゲートチューブ14を、スリット18内に爪部40が配設されるように案内すると共に、押え部50に向けて導く(図13参照)。
経路維持部材ガイド部38は、経路維持部材20を押え部50に向けて導くように構成されている。
より具知的には、経路維持部材ガイド部38の内周面は、押え部50から爪部40側に向けて延出し、爪部40を上記コルゲートチューブガイド部36とは反対側から囲いつつ、爪部40から押え部50に向けて順次狭まる半テーパー状の経路維持部材ガイド面38fに形成されている。そして、経路維持部材ガイド部38は、拡開側の端部から経路維持部材ガイド面38f内に導入された経路維持部材20を、前記爪部40に対して引出方向Pの下流側でコルゲートチューブガイド部36に合流させつつ、押え部50に向けて導く。
また、本実施形態では、上記コルゲートチューブガイド部36は、その側方を通ってコルゲートチューブ14を配設可能なように開閉可能に構成されている。より具体的には、ガイド部32は、上記経路維持部材ガイド部38と支持部34とを含む部分と、コルゲートチューブガイド部36とに2分割されている。押え部50も、その分割ラインの延長上で2分割されている。両分割部分は、一側方でヒンジ部32aを介して開閉可能に連結されている。ここでは、ガイド部32と押え部50との外周部が直線状に連続せず、凹んでいる。そこで、ガイド部32の両分割部分の一側方と押え部50の両分割部分の一側方とに板状の延設部を形成し、その延設部の縁部同士を直線状に曲げ可能に連結して、これをヒンジ部32aとしている。また、両分割部分の他方縁部は、互いに嵌まり合う凹凸形状に形成されており、両分割部分を合体させた状態で、相互の位置ずれが抑制されている。そして、上記ヒンジ部32aを介してガイド部32を開くことで、コルゲートチューブガイド部36内にコルゲートチューブ14を容易に配設できる。
上記経路維持部材装着治具30を用いて、経路維持部材20をコルゲートチューブ14に装着する手順について説明する。
まず、予めコルゲートチューブ14内にワイヤーハーネス本体部12を通しておいたものを準備しておく。
そして、経路維持部材装着治具30を、ヒンジ部32aを介して開く。すると、ヒンジ部32aの反対側で、上記経路維持部材ガイド部38と支持部34とを含む部分と、コルゲートチューブガイド部36との間に空間が形成される(図10、図11参照)。そして、当該空間を通って、コルゲートチューブ14をコルゲートチューブガイド面36f内に配設すると共に、爪部40をスリット18内に配設する。
この後、経路維持部材20を経路維持部材ガイド部38内に通し、爪部40に対して引出方向Pの下流側で、コルゲートチューブ14のうちスリット18の両側部を、経路維持部材20の一対の凹溝部26g内に嵌め込んでおく。そして、経路維持部材20の端部をスリット18に装着した状態で、経路維持部材20の端部の位置が押え部50の外方に延出する位置まで、コルゲートチューブ14を押え部50から引出しておく。
この後、経路維持部材装着治具30を閉じる。なお、上記コルゲートチューブガイド部36に対するコルゲートチューブ14のセットと、経路維持部材ガイド部38に対する経路維持部材20のセットと、コルゲートチューブ14に対する経路維持部材20のセットとの作業順は、上記例に限られない。
この後、図12及び図13に示すように、押え部50から延出するコルゲートチューブ14を、経路維持部材20と共に引出方向Pの下流側に引出す。この際、コルゲートチューブ14及び経路維持部材20は、それぞれコルゲートチューブガイド部36及び経路維持部材ガイド部38によって押え部50に向けて案内される。
コルゲートチューブ14のうち爪部40を通過する部分では、爪部40がスリット18内に挿入される。このため、爪部40によってスリット18が順次開かれつつコルゲートチューブ14が送出される。そして、爪部40に対して引出方向Pの下流側では、爪部40によって順次開かれるスリット18部分に、経路維持部材20が順次挿入配置される。コルゲートチューブ14のうち押え部50に達した部分は、押え部50によってスリット18を閉じるように押えられる。このため、コルゲートチューブ14のうちスリット18の両側部が経路維持部材20の一対の凹溝部26g内に嵌り込んだ状態になる。上記がコルゲートチューブ14の長手方向に対して連続的に行われることで、コルゲートチューブ14のスリット18に対して経路維持部材20が順次挿入され、コルゲートチューブ14に対する経路維持部材20の装着が行われる。
以上のように構成された経路維持部材装着治具30によると、爪部40に対してコルゲートチューブ14の引出方向Pの下流側で、爪部40によって開かれたスリット18に対して経路維持部材20を容易に挿入できる。そして、スリット18に対して経路維持部材20を挿入した後、さらに下流側の押え部で、コルゲートチューブ14の外周部をガイドしてスリット18を閉じて、経路維持部材20がコルゲートチューブ14に装着された状態をより確実に維持できる。これにより、経路維持部材20を、コルゲートチューブ14のスリット18に容易に装着できる。従って、経路維持部材20の取付作業を簡易、迅速に行える。また、経験が少ない者でも、容易に装着作業を行える。
また、爪部40は、引出方向Pの上流側に向けて徐々に幅狭になる形状に形成されているため、スリット18に爪部40が挿入された状態でコルゲートチューブ14を引出す際に、爪部40がコルゲートチューブ14に引っかかり難い。これにより、コルゲートチューブ14を円滑に引出せる。
また、爪部40は、引出方向Pの下流側に向けて、コルゲートチューブ14の内周側のへの突出量が小さくなる同幅部44を含むため、爪部40の同幅部「44によって、なるべく押え部50近くまでスリット18を開くようにしつつ、爪部40とコルゲートチューブ14内のワイヤーハーネス本体部12との干渉を抑制できる。
また、爪部40先端部には、抜止め片46が設けられているため、爪部40をスリット18に配設した状態で、爪部40がスリット18の外周側に抜出難くなり、スリット18をより確実に円滑に開くことができる。
また、経路維持部材ガイド部38が設けられているので、経路維持部材20を容易に押え部50に導くことができる。
また、コルゲートチューブガイド部36によって、コルゲートチューブ14を押え部50に容易に導くことができる。
しかも、上記経路維持部材ガイド部38とコルゲートチューブガイド部36とは、押え部50から爪部40側に向けて、爪部40を囲うように環状に順次拡開するテーパー状に形成されたガイド部32によって構成されているため、それらを簡易な構造によって実現できる。
また、コルゲートチューブガイド部36は、コルゲートチューブ14を配設可能なように開閉可能に構成されているため、ワイヤーハーネス本体部12が付属するコルゲートチューブ14を、容易にコルゲートチューブガイド部36に配設することができる。
すなわち、コルゲートチューブ14内にはワイヤーハーネス本体部12が挿通されている。ワイヤーハーネス本体部12の端部には多くの場合コネクタが取りつけられている。また、本コルゲートチューブ14が取付けられる箇所以外では、ワイヤーハーネス本体部12は適宜分岐している。このため、本来であれば、ワイヤーハーネス本体部12が付属するコルゲートチューブ14を、筒状の空間であるコルゲートチューブガイド部36内に配設する作業は困難となってしまう。そこで、上記のように、コルゲートチューブガイド部36を開閉可能に構成することで、ワイヤーハーネス本体部12が付属するコルゲートチューブ14を、容易にコルゲートチューブガイド部36に配設することができる。
これに対して、経路維持部材20については、端部にコネクタ等は取付けられないし、また、通常、分岐していない。このため、経路維持部材ガイド部38を開く構成としなくても、経路維持部材20を経路維持部材ガイド部38に対して容易にセットできる。
なお、上記経路維持部材ガイド部38及びコルゲートチューブガイド部36は必須ではなく、これらの一方又は両方が省略されてもよい。この場合、爪部40と押え部50とを他の支持部材によって所定の位置関係で保つように連結支持すればよい。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
14 コルゲートチューブ
18 スリット
20 経路維持部材
26g 凹溝部
30 経路維持部材装着治具
32 ガイド部
32a ヒンジ部
36 コルゲートチューブガイド部
36f コルゲートチューブガイド面
38 経路維持部材ガイド部
38f 経路維持部材ガイド面
40 爪部
42 スリット拡開部
44 同幅部
46 抜止め片
50 押え部

Claims (8)

  1. コルゲートチューブに形成されたスリットに、経路維持部材を装着するための経路維持部材装着治具であって、
    前記スリット内にその長手方向に沿って移動可能に挿入可能な形状に形成され、前記スリットに挿入された状態で、前記コルゲートチューブが引出されることにより、前記スリットを開きつつ前記コルゲートチューブを送出す爪部と、
    前記爪部に対して前記コルゲートチューブの引出方向下流側に設けられ、前記爪部を通過した前記コルゲートチューブの前記スリット内に前記経路維持部材が配設された状態で、前記スリットを閉じるように前記コルゲートチューブの外周部をガイドする押え部と、
    を備える経路維持部材装着治具。
  2. 請求項1記載の経路維持部材装着治具であって、
    前記押え部に対して前記爪部側に設けられ、前記爪部から前記押え部に向けて順次狭まる経路維持部材ガイド面によって、前記経路維持部材を前記押え部に向けて導く経路維持部材ガイド部をさらに備える経路維持部材装着治具。
  3. 請求項1又は請求項2記載の経路維持部材装着治具であって、
    前記押え部に対して前記爪部側に設けられ、前記爪部から前記押え部に向けて順次狭まるコルゲートチューブガイド面によって、前記コルゲートチューブを前記押え部に向けて導くコルゲートチューブガイド部をさらに備える経路維持部材装着治具。
  4. 請求項1記載の経路維持部材装着治具であって、
    前記押え部から前記爪部側に向けて、前記爪部を囲うように環状に順次拡開するテーパー状に形成されたガイド部をさらに備え、
    前記ガイド部の一側部分が前記コルゲートチューブを前記押え部に向けて導くコルゲートチューブガイド部とされ、前記ガイド部の他側部分が前記経路維持部材を前記押え部に向けて導く経路維持部材ガイド部とされている、経路維持部材装着治具。
  5. 請求項3又は請求項4記載の経路維持部材装着治具であって、
    前記コルゲートチューブガイド部がその側方を通って前記コルゲートチューブを配設可能なように開閉可能に構成されている、経路維持部材装着治具。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の経路維持部材装着治具であって、
    前記爪部は、前記コルゲートチューブの引出方向上流側に向けて徐々に幅狭になる形状部分を含む、経路維持部材装着治具。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載の経路維持部材装着治具であって、
    前記爪部は、前記コルゲートチューブの引出方向下流側に向けて前記コルゲートチューブの内周側への突出量が小さくなる形状に形成されている、経路維持部材装着治具。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか1つに記載の経路維持部材装着治具であって、
    前記爪部の先端部にその両側方向に突出し、前記コルゲートチューブの内周部に抜止め状に接触可能な抜止め片が設けられている、経路維持部材装着治具。
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