JP2013150417A - 車両用バッテリ診断装置、車両用バッテリ診断方法及び車両用バッテリ診断プログラム - Google Patents

車両用バッテリ診断装置、車両用バッテリ診断方法及び車両用バッテリ診断プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】バッテリ診断時間を短縮しながら、バッテリ診断の精度の低下を抑制することを目的とする。
【解決手段】 車両に搭載されるバッテリに対して充電及び放電のうちいずれか一方の動作をさせることにより、前記バッテリの容量に関する情報を取得し、この取得した情報に基づき、前記バッテリの劣化診断を行う車両用バッテリ診断装置であって、前記バッテリに対して、第1のレートで前記一方の動作をさせる第1の処理と、前記第1の処理を行った後に、前記バッテリに対して、前記第1のレートよりもレートが低い第2のレートで前記一方の動作をさせる第2の処理と、を実行する制御部、を有することを特徴とする車両用バッテリ診断装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、バッテリの容量劣化を診断する車両用バッテリ診断装置等に関する。
バッテリの容量劣化を診断する方法として、例えば、二次電池の電圧を診断開始電圧から診断終了電圧まで放電させ、放電中の電流値を積算し、この積算された電流積算量に基づいて、バッテリの劣化状態を判別する方法が知られている。
特許文献1は、寿命バッテリの使用状態と寿命実績(寿命バッテリの充電特性など)とを関連付けて寿命情報としてデータベース化して準備しておき、診断用バッテリの余寿命を診断する際には、データベースのうち診断用バッテリの使用状態に対応する対応領域から寿命充電電圧バラツキΔVmcliを取得し、充電シーケンスにより診断用バッテリが充電されたときの診断充電電圧バラツキΔVmccuを取得し、取得した診断充電電圧バラツキΔVmccuと寿命充電電圧バラツキΔVmcliとの関係から診断用バッテリの余寿命距離Rdや余寿命時間Rtを計算する、余寿命診断方法を開示する。
特開2011−291803号公報
バッテリの劣化状態を診断する診断中は、ユーザによる車両の使用が制限されるため、寿命診断に要する時間を短くする必要がある。その一方で、バッテリ診断に要する時間を短くすると、バッテリ診断の精度が低下するおそれがある。そこで、本願発明は、バッテリ診断時間を短縮しながら、バッテリ診断の精度の低下を抑制することを目的とする。
上記課題を解決するために、本願発明に係る車両用バッテリ診断装置は、車両に搭載されるバッテリに対して充電及び放電のうちいずれか一方の動作をさせることにより、前記バッテリの容量に関する情報を取得し、この取得した情報に基づき、前記バッテリの劣化診断を行う車両用バッテリ診断装置であって、前記バッテリに対して、第1のレートで前記一方の動作をさせる第1の処理と、前記第1の処理を行った後に、前記バッテリに対して、前記第1のレートよりもレートが低い第2のレートで前記一方の動作をさせる第2の処理と、を実行する制御部、を有することを特徴とする。
本願発明に係る車両用バッテリ診断方法は、車両に搭載されるバッテリに対して充電及び放電のうちいずれか一方の動作をさせることにより、前記バッテリの容量に関する情報を取得し、この取得した情報に基づき、前記バッテリの劣化診断を行う車両用バッテリ診断方法であって、前記バッテリに対して、第1のレートで前記一方の動作をさせる第1の処理と、前記第1の処理の後に、前記バッテリに対して、前記第1のレートよりもレートが低い第2のレートで前記一方の動作をさせる第2の処理と、を行うことを特徴とする。
本願発明に係る車両用バッテリ診断プログラムは、車両に搭載されるバッテリに対して充電及び放電のうちいずれか一方の動作をさせることにより、前記バッテリの容量に関する情報を取得し、この取得した情報に基づき、前記バッテリの劣化診断を行う診断処理をコンピュータに実行させる車両用バッテリ診断プログラムであって、前記バッテリに対して、第1のレートで前記一方の動作をさせる第1の処理と、前記第1の処理の後に、前記バッテリに対して、前記第1のレートよりもレートが低い第2のレートで前記一方の動作をさせる第2の処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本願発明によれば、バッテリ診断時間を短縮しながら、バッテリ診断の精度の低下を抑制することができる。
バッテリ診断装置のブロック図である。 劣化診断処理を説明するフローチャートである。 劣化していない電池ブロックと、劣化した電池ブロックの放電カーブを示す図である。 劣化していない電池ブロックと、劣化した電池ブロックの放電カーブを示す図である(変形例)。
次に、図1を参照しながら、バッテリ診断装置について説明する。図1は、バッテリの診断装置の一例を示したブロック図である。本実施形態のバッテリ診断装置4は、車両に搭載されたバッテリ10を放電させることにより、バッテリ10の容量に関する情報を取得し、この取得した情報に基づき、バッテリ10の劣化診断を行う。バッテリ診断は、例えば、ディーラー等において、行うことができる。
車両は、バッテリ10から供給される電力により走行エネルギを発生させるモータと、内燃機関とを有するハイブリッド自動車、バッテリ10から供給される電力により走行エネルギを発生させるモータのみを動力源として有する電気自動車であってもよい。また、ハイブリッド自動車には、車両外部の電源からバッテリ10を充電可能ないわゆるプラグインハイブリッド自動車も含まれる。図1に示す矢印は、信号の流れる方向を示す。バッテリ診断装置4は、車両とは別体で設けられている。
バッテリ診断装置4は、コントローラ41と、充放電装置42と、記憶部43とを含む。充放電装置42は、高圧充放電装置421と、低圧充放電装置422とを含む。低圧充放電装置422は、低負荷及び低圧充電部を含む。高圧充放電装置421は、高負荷及び高圧充電部を備える。高圧充放電装置421の高負荷は、低圧充放電装置422の低負荷よりも、作動に要するエネルギが大きい。つまり、高負荷を作動させる場合、低負荷を作動させる場合よりも大きなエネルギが必要となるため、バッテリ10の放電レートを上げる必要がある。高圧充放電装置421の高圧充電部は、低圧充放電装置422の低圧充電部よりも、高い充電レートでバッテリ10を充電することができる。
バッテリ10及び高圧充放電装置421は、接続回路C1を介して接続されている。接続回路C1には、負荷切替スイッチSWX1,SWX2が設けられている。コントローラ41は、負荷切替スイッチSWX1,SWX2のスイッチング動作を制御する。負荷切替スイッチSWX1,SWX2がオンされると、バッテリ10と高圧充放電装置421との間の電力の供給が許容される。すなわち、バッテリ10から高負荷に対する高圧放電が許容され、高圧充電部によるバッテリ10の高圧充電が許容される。負荷切替スイッチSWX1,SWX2がオフされると、バッテリ10と高圧充放電装置421との間の電力の供給が禁止される。
バッテリ10及び低圧充放電装置422は、接続回路C2を介して接続されている。接続回路C2には、負荷切替スイッチSWY1,SWY2が設けられている。コントローラ41は、負荷切替スイッチSWY1,SWY2のスイッチング動作を制御する。負荷切替スイッチSWY1,SWY2がオンされると、バッテリ10と低圧充放電装置422との間の電力の供給が許容される。すなわち、バッテリ10から低負荷に対する低圧放電が許容され、低圧充電部によるバッテリ10の低圧充電が許容される。負荷切替スイッチSWY1,SWY2がオフされると、バッテリ10と低圧充放電装置422との間の電力の供給が禁止される。
ここで、バッテリ10を放電させた際に、負荷の状態(負荷の要求出力)に応じて放電レートが変動する場合がある。したがって、高圧放電とは、バッテリ10を低圧放電させたときの放電レートの平均値よりも高い放電レートの平均値でバッテリ10を放電させることを意味する。
同様に、高圧充電とは、バッテリ10を低圧充電させたときの充電レートの平均値よりも高い充電レートの平均値でバッテリ10を充電させることを意味する。
バッテリ10は、複数の電池ブロック11A〜11Nを含む。これらの電池ブロック11A〜11Nはそれぞれ、複数の単電池111を含み、互いに直列に接続されている。各電池ブロック11A〜11Nに含まれる単電池111は互いに、直列に接続されている。各電池ブロック11A〜11Nに含まれる単電池111の個数は、同じであってもよい。単電池111は、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池などの二次電池、或いはキャパシタであってもよい。単電池111は、単一の電池セル、或いは複数の電池セルを接続した電池モジュールであってもよい。ここで、電池セルとは、充放電可能な最小単位の要素を意味する。
電池ブロック11A〜11Nにはそれぞれ電圧センサ21が設けられている。各電圧センサ21は、各電池ブロック11A〜11Nの電圧値(つまり、ブロック電圧値)に関する情報を取得する。電流センサ22は、バッテリ10が出力する電流値に関する情報を取得する。
電池ブロック11Aとバッテリ診断装置4との間には、端部スイッチSWA1が設けられている。隣接する電池ブロック11A〜11Nの間にはそれぞれ、ブロック間スイッチSWB1〜SWN1が設けられている。各電池ブロック11A〜11Nにはそれぞれバイパス回路A〜Nが設けられている。バイパス回路Aは、バッテリ10とバッテリ診断装置4とを接続する接続回路から電池ブロック11Aを切り離すための回路である。バイパス回路Aには、バイパススイッチSWA2が設けられている。バイパス回路B〜Nは、バイパス回路Aと同一の機能を有するため、説明を繰り返さない。
コントローラ41は、端部スイッチSWA1、ブロック間スイッチSWB1〜SWN1及びバイパススイッチSWA2〜SWN2のスイッチング動作を制御する。端部スイッチSWA1がオフされ、バイパススイッチSWA2がオンされると、バッテリ10とバッテリ診断装置4とを接続する接続回路から電池ブロック11Aが切り離されるとともに、バイパス回路Aが接続回路の一部に取り込まれる。端部スイッチSWA1がオンされ、バイパススイッチSWA2がオフされると、バイパス回路Aが接続回路から切り離されるとともに、電池ブロック11Aが接続回路の一部に取り込まれる。他の電池ブロック11B〜11Nにおいても、ブロック間スイッチSWB1〜SWN1及びバイパススイッチSWB2〜SWN2のスイッチング動作を制御することにより、電流経路を変更することができる。
コントローラ41は、CPU、MPUであってもよいし、CPU等が行う処理の少なくとも一部を回路的に実行するASIC回路を含んでいてもよい。コントローラ41は、内部タイマー41Aを備える。内部タイマー41のカウント結果は、バッテリ診断を行うときに用いられる。
記憶部43は、バッテリ診断装置4が実行するバッテリ診断処理プログラム及び当該処理プログラムを実行するために必要な関連情報を記憶する。ここで、関連情報は、後述する診断開始電圧Vsに関する情報、切替電圧Veに関する情報、診断終了電圧Vdに関する情報、電流積算量ΣIの基準値に関する情報、各電池ブロック11A〜11Nの各電流積算量ΣIを算出するために必要な算出基礎情報などを含む。
記憶部43は、HDD、メモリを含む。コントローラ41は、HDDに記憶されたバッテリ診断処理プログラムをメモリに読み出して、解読することにより、バッテリ診断処理プログラムを実行する。なお、記憶部43は、CPUが備える内部メモリであってもよい。この場合、CPUは、コントローラ41及び記憶部43によって構成される。
コントローラ41は、バッテリ10の電力を高圧充放電装置421及び低圧充放電装置422の双方に放電させる第1の処理を行った後、バッテリ10の電力を低圧充放電装置422のみに放電させる第2の処理を行うことにより、バッテリ診断処理プログラムを実行する。
図2のフローチャートを参照しながら、コントローラ41が行うバッテリ診断処理について詳細に説明する。バッテリ診断処理は、コントローラ41がバッテリ診断処理の要求を受けたときに開始される。バッテリ診断処理の要求は、バッテリ診断装置4に設けられた図示しない開始ボタンを操作することにより、行えるようにしてもよい。なお、電池ブロック11A〜11Nのうち電池ブロック11Aの劣化が最も進行しているものと仮定する。
ステップS101において、コントローラ41は、バッテリ10の電圧値が診断開始電圧値Vsよりも高いか否かを判別する。バッテリ10の電圧値が診断開始電圧値Vsよりも低い場合(ステップS101のNoの場合)、ステップS102において、コントローラ41は、高圧充放電装置421及び低圧充放電装置422のうちいずれか一方を用いてバッテリ10を充電する。バッテリ10の電圧値とは、電池ブロック11A〜11Nの各ブロック電圧値の総和のことである。
ここで、診断開始電圧値Vsの値は、適宜設定することができる。本実施形態では、後述するように、各電池ブロック11A〜11Nを放電したときの電流積算量を取得するため、電流積算量を取得しやすいように、診断開始電圧値Vsは、バッテリ10のSOCが高い状態にあるときの電圧値に設定しておくことが好ましい。
ステップS103において、コントローラ41は、負荷切替スイッチSWX1,SWX2をオン、負荷切替スイッチSWY1,SWY2をオフすることにより、バッテリ10の電力を高圧充放電装置421に放電させる。これにより、バッテリ10の電圧値は徐々に低下する。ステップS104において、コントローラ41は、バッテリ10の電圧値及び診断開始電圧値Vsが同じになったか否かを判別する。バッテリ10の電圧値が診断開始電圧値Vsと同じになった場合(ステップS104のYes)、ステップS105において、電流センサ22は、バッテリ10の電流値の取得を開始し、コントローラ41は、内部タイマー41Aを作動させる。
電流センサ22が取得した電流値は、内部タイマー41Aのカウント時間及び電池ブロック11A〜11Nの各ブロック電圧値Vbに対応付けられることにより、算出基礎情報として記憶部43に記憶される。ここで、算出基礎情報とは、バッテリ10の劣化判定を行うために必要とされる基礎情報のことである。この記憶動作は、後述するステップS110の処理が完了するまで(つまり、全ての電池ブロック11A〜11Nの放電動作が禁止されるまで)、行われる。
ステップS106において、コントローラ41は、電池ブロック11A〜11Nのうちいずれかの電池ブロックのブロック電圧値Vb(本実施形態では、電池ブロック11Aのブロック電圧値Vb)が切替電圧値Veよりも低くなったか否かを判別する。ここで、切替電圧値Veが高すぎると、後述する低圧放電の時間が長くなるため、バッテリ10の診断時間が長くなる。その一方で、切替電圧値Veが低すぎると、後述する低圧放電の時間が短くなるため、バッテリ診断処理の精度が低下する。したがって、切替電圧値Veは、これらの諸条件を満足するように設定するのが好ましい。ただし、切替電圧値Veは、少なくとも後述する放電終止電圧値よりも高く設定する必要がある。
電池ブロック11Aのブロック電圧値Vbが切替電圧値Veよりも低くなった場合(ステップS106のYes)、コントローラ41は、ステップS107において、負荷切替スイッチSWX1,SWX2をオンからオフに切り替えるとともに、負荷切替スイッチSWY1,SWY2をオフからオンに切り替え、バッテリ10の負荷を高圧充放電装置421から低圧充放電装置422に切り替える。
ステップS108において、コントローラ41は、電池ブロック11Aのブロック電圧値Vbが診断終了電圧値Vdよりも低くなったか否かを判別する。ここで、診断終了電圧値Vdは、切替電圧値Veよりも低い適宜の値に設定することができる。診断終了電圧値Vdを低くしすぎると、電池ブロック11Aを過放電させてしまうことになる。また、診断終了電圧値Vdを高くしすぎると、後述する電流積算量を取得し難くなってしまう。これらの点を考慮して、診断終了電圧値Vdを設定することができる。診断終了電圧値Vdは、例えば、放電終止電圧値であってもよい。
ステップS109において、コントローラ41は、端部スイッチSWA1をオンからオフに切り替えるとともに、バイパススイッチSWA2をオフからオンに切り替え、電池ブロック11Aの放電を禁止する。つまり、バッテリ10から電池ブロック11Aを回路的に切り離し、電池ブロック11B〜11Nのみの低圧放電を許容する。
ステップS110において、コントローラ41は、全ての電池ブロック11A〜11Nの放電が禁止されたか否かを判別する。全ての電池ブロック11A〜11Nの放電が禁止されていない場合(ステップS110のNo)には、ステップS108に戻り、全ての電池ブロック11A〜11Nの放電が禁止された場合(ステップS110のYes)には、ステップS111に進む。すなわち、ステップS108,ステップS109の処理を繰り返すことにより、ブロック電圧値Vbが診断終了電圧値Vdに低下した電池ブロックから順次放電が禁止される。
ステップS111において、コントローラ41は、記憶部42に記憶された算出基礎情報に基づき、各電池ブロック11A〜11Nの放電カーブ及び電流積算量ΣIを算出する。
ステップS112において、コントローラ41は、ステップS111で算出した電流積算量ΣIを、基準となる電流積算量ΣIと比較することにより、各電池ブロック11A〜11Nの劣化量を算出し、バッテリ10の劣化判定を行う。
基準となる電流積算量ΣIは、バッテリ10の劣化を判断するときに基準となる電流積算量ΣIである。基準となる電流積算量ΣIとしては、例えば、初期状態のバッテリ10を放電させたときに取得された電池ブロックの電流積算量ΣIを用いることができる。初期状態とは、バッテリ10を製造した直後の状態をいう。基準となる電流積算量ΣIを算出するときにも、ブロック電圧値Vbを、診断開始電圧値Vsから診断終了電圧値Vdまで変化させながら、電流値Iを取得する。
図3は、バッテリ10を放電させたときの電圧の変動(放電カーブ)を示す図である。図3の縦軸は、電池ブロック11A〜11Nの電圧値、言い換えれば、電圧センサ21によって取得されたブロック電圧値Vbを示す。図3の横軸は、電池ブロックの放電容量[Ah]を示す。図3の実線は、電池ブロックが劣化していないときの放電カーブを示し、図3の点線は、電池ブロックが劣化したときの放電カーブを示す。点線で示す放電カーブは、バッテリ10の劣化状態に応じて変化する。
図3に示すように、各電池ブロック11A〜11Nが劣化すると、各電池ブロック11A〜11Nの容量は低下してしまう。言い換えれば、電池ブロックが劣化すると、電流積算量ΣIは低下してしまう。このため、ステップS111で算出された電流積算量ΣIが、基準となる電流積算量ΣIに対して低下するほど、電池ブロックが劣化していることになる。したがって、ステップS111で算出された電流積算量ΣIと、基準となる電流積算量ΣIとの差に基づいて、バッテリ10の劣化状態を判定することができる。
診断開始電圧値Vsを、バッテリ10が満充電状態(SOC=100%)であるときの電圧値とし、診断終了電圧値Vdを、電池ブロック11A等の放電終止電圧値とすれば、電流積算量ΣIから各電池ブロック11A〜11Nの満充電容量を算出することができる。一方、診断開始電圧値Vsを、バッテリ10が満充電状態であるときの電圧よりも低くし、診断終了電圧値Vdを、電池ブロック11A等の放電終止電圧値よりも高くしたときには、電流積算量ΣIおよび満充電容量の関係を予め求めておくことにより、電流積算量ΣIから満充電容量を推定することができる。バッテリ10が劣化したときには、バッテリ10の満充電容量が低下するため、満充電容量に基づいて、バッテリ10の劣化状態を特定することができる。
また、図3に示すように、各電池ブロック11A〜11Nの放電カーブは、放電が進むにしたがって、バラツキが拡大する。したがって、放電当初は、より高い放電レートでバッテリ10を放電させる(つまり、高圧放電を行う)ことにより、バッテリ診断処理に要する時間を短くすることができる。また、放電カーブのバラツキが拡大するタイミングで放電レートを下げる(つまり、低圧放電を行う)ことにより、より正確な放電カーブを取得することができる。これにより、バッテリ診断時間の短縮化と精度の高いバッテリ診断とを両立することができる。
また、各電池ブロック11A〜11Nを診断終了電圧値Vdまで放電させることにより、メモリ効果を解消することができる。ここで、メモリ効果とは、バッテリ10を使い切らずに充放電を繰り返すことによってバッテリ容量が下がったり、或いは放電電圧が低下することである。
また、車両外部に設けられたバッテリ診断装置4を用いて、バッテリ10の診断が行われるため、個々の車両にバッテリ診断装置4を搭載する必要がない。これにより、車両のコストを削減することができる。
図2に示す処理では、バッテリ10を継続的に放電することによって、電流積算量ΣIを算出しているが、これに限るものではない。具体的には、バッテリ10を継続的に充電することによって、電流積算量ΣIを算出することができる。具体的には、充放電装置42によってバッテリ10を継続的に充電することによって、電流積算量ΣIを算出することができる。
バッテリ10を継続的に充電するときでも、電流値Iを取得し始めるときの電圧値(開始電圧値)と、電流値Iの取得を終了させるときの電圧値(終了電圧値)とを設定しておく。そして、バッテリ10の電圧値が開始電圧値から終了電圧値まで変化(上昇)するまでの電流積算量ΣIを電池ブロック11A〜11N毎に算出すればよい。開始電圧値および終了電圧値は、適宜設定することができる。例えば、開始電圧値を、本実施形態で説明した診断終了電圧値Vdとし、終了電圧値を、本実施例で説明した診断開始電圧値Vsとすることができる。バッテリ10の充電を開始するときには、バッテリ10の電圧値を、開始電圧値よりも低くしておくことができる。
(変形例1)
上述の実施形態では、ブロック電圧値Vbが切替電圧値Veに低下する前の段階では、高圧放電及び低圧放電を連続的に行い、ブロック電圧値Vbが切替電圧値Veに低下した後の段階では、低圧放電のみを連続的に行うことにより、放電カーブを取得したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、ブロック電圧値Vbが切替電圧値Veに低下する前の段階では、高圧放電のみを連続的に行い、ブロック電圧値Vbが切替電圧値Veに低下した後の段階では、低圧放電のみを連続的に行うことにより、放電カーブを取得してもよい。これにより、上記実施形態1と同様の効果を得ることができる。図4は、変形例1の方法を用いて、バッテリ10を放電させたときの放電カーブを示している。
(変形例2)
上述の実施形態では、バッテリ10の放電モードを高圧放電から低圧放電に切り替える際に、負荷を変更したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、コントローラ41は、バッテリ10の電力を特定の負荷に放電させ、ブロック電圧Vbが切替電圧Veに低下したタイミングで、放電レートを下げる処理を行ってもよい。この方法であっても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。また、高圧充放電装置421における高圧充電部及び低圧充放電装置422における低圧充電部は、一つの充電部で構成することもできる。この場合、コントローラ41は、当該充電部の充電レートを制御することにより、バッテリ10の充電モードを高圧充電と低圧充電との間で切り替えることができる。
(変形例3)
上述の実施形態では、バッテリ診断装置4を車両の外部に設置したが、本発明はこれに限るものではなく、車両に搭載することができる。この場合、高圧充放電装置421のうち負荷として動作する放電部は、車室内の温度調節を行うエアコン、パワーウィンドウ等であってもよい。低圧充放電装置422のうち負荷として動作する放電部は、エアコンなどよりも作動エネルギが小さい車両のランプ、オーディオ機器等であってもよい。
4:バッテリ診断装置 10:バッテリ
11A〜11N:電池ブロック 21:電圧センサ
22:電流センサ 41:コントローラ
42:充放電装置 43:記憶部
421:高圧充放電装置 422:低圧充放電装置

Claims (8)

  1. 車両に搭載されるバッテリに対して充電及び放電のうちいずれか一方の動作をさせることにより、前記バッテリの容量に関する情報を取得し、この取得した情報に基づき、前記バッテリの劣化診断を行う車両用バッテリ診断装置であって、
    前記バッテリに対して、第1のレートで前記一方の動作をさせる第1の処理と、前記第1の処理を行った後に、前記バッテリに対して、前記第1のレートよりもレートが低い第2のレートで前記一方の動作をさせる第2の処理と、を実行する制御部、を有することを特徴とする車両用バッテリ診断装置。
  2. 前記一方の動作は放電であり、
    前記制御部は、
    高負荷及びこの高負荷よりも作動に要するエネルギが小さい低負荷に対して、前記バッテリの電力を放電させることにより前記第1の処理を実行し、
    前記高負荷及び前記低負荷のうち前記低負荷のみに対して、前記バッテリの電力を放電させることにより前記第2の処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の車両用バッテリ診断装置。
  3. 前記一方の動作は放電であり、
    前記制御部は、
    高負荷に対して前記バッテリの電力を放電させることにより前記第1の処理を実行し、前記高負荷よりも作動に要するエネルギが小さい低負荷に対して前記バッテリの電力を
    放電させることにより前記第2の処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の車両用バッテリ診断装置。
  4. 前記バッテリは、それぞれが複数の単電池を備える複数の電池ブロックを有しており、
    前記制御部は、前記複数の電池ブロックのうちいずれかの電池ブロックの電圧値が、切替電圧値に低下した際に、前記バッテリに対する処理を前記第1の処理から前記第2の処理に変更することを特徴とする請求項2又は3に記載の車両用バッテリ診断装置。
  5. 前記制御部は、前記複数の電池ブロックのうち前記切替電圧値よりも低い診断終了電圧値に電圧値が低下した前記電池ブロックから順に前記第2の処理を停止することを特徴とする請求項4に記載の車両用バッテリ診断装置。
  6. 該車両用バッテリ診断装置は、車両外部に設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一つに記載の車両用バッテリ診断装置。
  7. 車両に搭載されるバッテリに対して充電及び放電のうちいずれか一方の動作をさせることにより、前記バッテリの容量に関する情報を取得し、この取得した情報に基づき、前記バッテリの劣化診断を行う車両用バッテリ診断方法であって、
    前記バッテリに対して、第1のレートで前記一方の動作をさせる第1の処理と、
    前記第1の処理の後に、前記バッテリに対して、前記第1のレートよりもレートが低い第2のレートで前記一方の動作をさせる第2の処理と、を行うことを特徴とする車両用バッテリ診断方法。
  8. 車両に搭載されるバッテリに対して充電及び放電のうちいずれか一方の動作をさせることにより、前記バッテリの容量に関する情報を取得し、この取得した情報に基づき、前記バッテリの劣化診断を行う診断処理をコンピュータに実行させる車両用バッテリ診断プログラムであって、
    前記バッテリに対して、第1のレートで前記一方の動作をさせる第1の処理と、
    前記第1の処理の後に、前記バッテリに対して、前記第1のレートよりもレートが低い第2のレートで前記一方の動作をさせる第2の処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする車両用バッテリ診断プログラム。

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