JP2013149476A - 密閉型電池用封口体、密閉型電池及びその製造方法 - Google Patents

密閉型電池用封口体、密閉型電池及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】PTC素子を内蔵するとともに封止性を十分に保つことができる密閉型電池用封口体を提供すること。
【解決手段】リチウム一次電池10において、正極缶11の開口部13を封止すべくレーザ溶接にて封口体15が装着される。封口体15は、封口板31、樹脂製パッキング32、負極端子33、PTC素子34、キャップ部材35及び絶縁リング36を備え、それらが樹脂インサート成形にて一体的に形成される。封口体15では、キャップ部材35において折り曲げられた外周端と負極端子33のフランジ部42との間に形成される段差部分47が樹脂製パッキング32に埋まり込んでいる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電流保護機能を有するPTC素子を備えた密閉型電池用封口体、その封口体を装着した密閉型電池及びその製造方法に関するものである。
従来、カメラやライトなどの携帯型電気機器の電源として、組電池が搭載されている。この種の組電池では、複数本の電池を直列に接続して大電流を流す構成となっており、その保護素子として、PTC(Positive Temperature Coefficient)素子が用いられている(特許文献1,2等参照)。このPTC素子は、通常は低抵抗であるが、電池に大電流が流れて電池温度が上昇したときに、電気抵抗が増大する。従って、このPTC素子を用いれば、電気機器の故障時に回路素子等が短絡して大電流が流れたとしても、電池の電流を遮断することができる。
また、リチウム一次電池などの密閉型電池では、電池缶の開口部にレーザ溶接により封口体を接続して電池を密閉封止するものが実用化されている。その封口体50の従来例を図6に示す。図6の封口体50は、封口板51と、封口板51の中央孔52に樹脂製パッキング53を介して装着される負極端子54と、負極端子54を固定するためのワッシャ55とを備えている。この封口体50では、負極端子54の下端部にワッシャ55を嵌めこんだ状態で負極端子54をリベット方式でかしめて樹脂製パッキング53を圧縮することで、密閉性を保ちつつ負極端子54が封口板51に固定されている。そして、電池缶の開口部に封口体50を嵌め込んで封口板51の外周部をレーザ溶接することにより、電池が封止される。
上述した特許文献1,2では、電池の端子部に外付けされるタイプのPTC素子が開示されている。これに対して、本発明者らは、レーザ封口方式の封口体にPCT素子を内蔵した製品を検討している。その具体例を図7に示す。図7に示す封口体60では、負極端子61の上端に設けられたフランジ部62上に円板状のPCT素子63が配置されている。また、PTC素子63を取り囲むようにキャップ部材64を装着し、そのキャップ部材64とフランジ部62との間にPTC素子63を挟み込むことでPCT素子63を固定している。
特開2000−340192号公報 実開平1−81870号公報
ところで、図7の構成の封口体60では、リベット方式で負極端子61をかしめる際に、その負極端子61に大きな負荷が加わる。このため、負極端子61の上部にPCT素子63を装着する場合、その部品強度を十分に保つことができない。また、負極端子61をかしめる際の圧縮力を弱めてPCT素子63が壊れないようにすると、封止性を保つための部品精度を十分に得ることができなくなる。このような理由から、図7のようにPTC素子63を内蔵した封口体60を製造することは困難であると考えられる。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、PTC素子を内蔵するとともに封止性を十分に保つことができる密閉型電池用封口体を提供することにある。また、別の目的は、PTC素子を内蔵した封口体を用いて確実に封止することができる密閉型電池を提供することにある。さらに、別の目的は、製造コストを抑えることができる密閉型電池の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するための手段[1]〜[5]を以下に列挙する。
[1]電池缶の開口部を封止すべくレーザ溶接にて前記開口部に装着される密閉型電池用封口体であって、前記開口部を塞ぐために設けられ、中央に貫通孔を有する金属製の封口板と、前記封口板の貫通孔に挿通された状態で樹脂製パッキングを介して固定され、缶外側方向に配置される一方の端部にフランジ部を有する柱状の端子と、前記フランジ部に配置される板状のPTC素子と、前記PTC素子を取り囲むように外周端が折り曲げられ、前記フランジ部との間に前記PTC素子を挟み込んで固定するキャップ部材と、前記キャップ部材と前記フランジ部との接触部位に介在される絶縁シートとが一体的に形成され、前記キャップ部材において折り曲げられた外周端と前記フランジ部との間に形成される段差部分が前記樹脂製パッキングに埋まり込んでいることを特徴とする密閉型電池用封口体。
手段1に記載の発明によると、封口板、樹脂製パッキング、端子、PTC素子、キャップ部材、及び絶縁シートが一体的に形成される。この場合、従来技術のようなリベット方式で負極端子をかしめる必要がないため、PTC素子に大きな負荷を加えることなく、封口体にPTC素子を確実に内蔵することができる。また、キャップ部材において折り曲げられた外周端と端子のフランジ部との間に形成される段差部分が樹脂製パッキングに埋まり込んでいるので、端子軸方向の長さを短く形成することができる。さらに、封口体において樹脂製パッキングの接触面積が増えるため、封止性を十分に高めることができる。また、本発明の封口体は、従来技術のリベット方式の場合のようにワッシャを用いなくてもよいため、部品点数が減る。さらに、ワッシャの体積分だけ電池缶内の容量を確保することができる。このため、本発明の封口体を用いると、電池缶内における電解液や電極活物質を増量することができ、密閉型電池の放電特性を高めることができる。
[2]手段1において、前記端子は、前記フランジ部の反対側の端部に行くに従って径が大きくなるようテーパ状に形成されていることを特徴とする密閉型電池用封口体。
手段2に記載の発明によると、負極端子のテーパ状の部分が楔となって負極端子が抜け難くなり、封口体の部品信頼性が向上する。
[3]手段1または2において、前記端子は、その軸方向から見て非円形状となるよう形成されていることを特徴とする密閉型電池用封口体。
手段3に記載の発明によると、端子が非円形状であるので、封口体における端子の回転を防止することができ、封止性が高められる。
[4]手段1乃至3のいずれか1項に記載の密閉型電池用封口体を用いて電池缶の開口部を封止したことを特徴とする密閉型電池。
手段4に記載の発明によると、PTC素子を内蔵した封口体を用いて電池缶の開口部を確実に封止することができる。
[5]手段1乃至3のいずれか1項に記載の密閉型電池用封口体を、樹脂インサート成形にて製造する工程と、前記封口体を前記電池缶の開口部に配置して前記封口板の端部をレーザ溶接することで前記電池缶を封止する工程とを含むことを特徴とする密閉型電池の製造方法。
手段5に記載の発明によると、PTC素子を内蔵した封口体が樹脂インサート成形にて一体的に形成される。その後、封口体が電池缶の開口部に配置され、封口板の端部をレーザ溶接することで電池缶が封止される。このようにすると、密閉型電池の組み付け時における部品数を少なくすることができる。また、密閉型電池の組み付け後にPTC素子を取り付ける必要がないため、密閉型電池の生産性が向上し、製造コストを抑えることができる。
以上詳述したように、手段1乃至3に記載の発明によると、PTC素子を内蔵するとともに封止性を十分に保つことができる密閉型電池用封口体を提供することができる。また、手段4に記載の発明によると、PTC素子を内蔵した封口体を用いて密閉型電池を確実に封止することができる。手段5に記載の発明によると、密閉型電池の製造コストを抑えることができる。
一実施の形態のリチウム一次電池の概略構成を示す要部断面図。 一実施の形態の封口体を示す下面図。 別の実施の形態の封口体を示す断面図。 図3の封口体を示す下面図。 別の実施の形態の封口体を示す断面図。 従来技術の封口体を示す断面図。 従来技術の封口体にPTC素子を内蔵した場合の例を示す断面図。
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は本実施の形態におけるリチウム一次電池10(密閉型電池)の概略構成を示す要部断面図である。
図1に示されるように、リチウム一次電池10は、有底筒状の正極缶11(電池缶)と、その正極缶11内に非水電解液とともに収納される電極体12と、正極缶11の開口部13に装着される封口体15とを備える。
正極缶11は、例えばステンレス鋼板を有底筒状にプレス成形することで作製されている。電極体12は、帯状の正極21と帯状の負極22とがセパレータ23を介して重ねられ、これらを巻回することで形成されている。正極21は、例えば二酸化マンガンを含んだ正極材を網目状に加工したステンレス板(正極集電体)に圧着し、それを帯状に切断することで形成される。負極22は、例えばリチウム−アルミニウム合金板を帯状に切断することで形成される。
封口体15は、金属板(例えばステンレス鋼板)からなる封口板31と、樹脂製パッキング32と、負極端子33と、PTC素子34と、キャップ部材35と、絶縁リング36とを備えている。封口体15において、負極端子33の下端面にリード部材37が溶接されており、負極端子33はそのリード部材37を介して電極体12の負極22に電気的に接続されている。さらに、電極体12の正極21は、リード部材38を介して正極缶11の内側壁に電気的に接続されている。
封口板31は、正極缶11の開口部13の形状に合わせて円板状に形成されており、その中央に貫通孔41が形成されている。封口板31の貫通孔41に樹脂製パッキング32を介して負極端子33が固定されている。図1及び図2に示されるように、負極端子33は、缶外側方向に配置される一方の端部(図1では上端部)にフランジ部42を有する円柱状の部材であり、貫通孔41の中央部に挿通されている。本実施の形態の負極端子33は、フランジ部42の反対側の端部(下端部)に行くに従って径が大きくなるようテーパ状に形成されている。
樹脂製パッキング32は、負極端子33の外周面と貫通孔41の内周面との隙間を埋めるとともに、封口板31における貫通孔41の周囲部を覆うように円板状に形成されている。より詳しくは、樹脂製パッキング32は、封口板31において貫通孔41の周囲部における表面及び裏面を挟み込むようにして密着固定されている。
PTC素子34は、素子表面及び素子裏面を有する円板状であり、その中央部に貫通孔45が形成されている。このPTC素子34は、正温度特性を有する導電性ポリマー材料を素子電極(具体的には、板状のニッケル電極)間に挟み込んだ構造を有し、温度が上昇することにより、抵抗値が増大する。
キャップ部材35は、例えば、ニッケルめっき鋼板などの導電性材料を用いてキャップ状に形成されている。具体的には、キャップ部材35は、かしめ加工によって、PTC素子34を取り囲むように外周端が折り曲げられており、フランジ部42との間にPTC素子34を挟み込んで固定している。また、キャップ部材35とフランジ部42との嵌合部分、つまり、キャップ部材35の折曲がっている外周端の内側部分とフランジ部42の外周部分との間には、キャップ部材35と負極端子33とが直接接続しないように絶縁リング36が介在されている。絶縁リング36は、薄い絶縁シートを用いて円環に形成されており、断面L字状に折り曲げられた状態でキャップ部材35内に配置されている。この絶縁リング36を設けることによって、負極端子33とキャップ部材35とがPTC素子34を介して接続される。このようにすると、電池10の放電電流がPTC素子34を介して流れるため、PTC素子34によって過電流を防止することが可能となる。
本実施の形態の封口体15において、フランジ部42とキャップ部材35との間に介在される絶縁リング36の内周端は、キャップ部材35の折り曲げられた外周端よりも内側に突出している。つまり、フランジ部42の下面において絶縁リング36の内周端とキャップ部材35の外周端とが段差状に配置されている。そして、キャップ部材35の外周端及び絶縁リング36の内周端とフランジ部42との間に形成される段差部分47が樹脂製パッキング32に埋まり込んでいる。封口体15は、樹脂のインサート成形によって各部材31,32,33,34,35,36が一体的に形成されている。そして、封口体15における封口板31の外周部が正極缶11の内周面に接触しており、その接触部がレーザ溶接によって接続されている。このように、封口体15が正極缶11の開口部13に装着されることで、リチウム一次電池10内が密閉封止される。
次に、本実施の形態のリチウム一次電池10の製造方法について説明する。
先ず、封口体15を樹脂のインサート成形により一体的に形成する。具体的には、プレス機を用いて線材を押し潰すことにより、フランジ部42を有する負極端子33を形成する。また、円板状に打ち抜いた金属板を用意するとともに、絶縁シートを用いて円環に形成した絶縁リング36を用意する。さらに、PTC素子34を用意するとともに、封口板31を用意する。そして、負極端子33のフランジ部42の上面にPTC素子34を配置し、そのPTC素子34を覆うように金属板を配置する。その後、絶縁リング36をフランジ部42の裏面側に嵌め込み、金属板の外周縁をかしめてキャップ部材35を形成する。このように、キャップ部材35を負極端子33のフランジ部42に装着することにより、PTC素子34を固定する。なおここでは、PTC素子34の接続性を高めるために、素子表面とキャップ部材35との接触面及び素子裏面とフランジ部42との接触面をはんだや導電性接着剤等によって接続してもよい。
次に、インサート成形用金型内の所定の位置に、PTC素子34及びキャップ部材35を装着した負極端子33と封口板31とを挿入する。そして、樹脂製パッキング32となる樹脂材料を金型内に注入してインサート成形を行い、封口体15を一体的に形成する。
また、帯状に形成した正極21、負極22及びセパレータ23を用意し、正極21の端部及び負極22の端部にリード部材37,38を圧着する。そして、正極21と負極22とをセパレータ23を介して重ね合わせ、それらを巻回することで電極体12を形成する。さらに、電極体12を正極缶11内に収容し、正極21のリード部材38を正極缶11の内側壁に溶接接続するとともに、負極22のリード部材37を封口体15における負極端子33の下端面に溶接接続する。
次に、正極缶11内に非水電解液を注入し、正極缶11の開口部13に封口体15を嵌め込む。その後、封口体15(封口板31)の外周部をレーザ溶接することで正極缶11を密閉封止する。以上の工程を経て図1のリチウム一次電池10を製造する。
従って、本実施の形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)本実施の形態の封口体15は、樹脂のインサート成形によって一体的に形成されている。このように封口体15を形成すると、PTC素子34に大きな負荷を加えることなく、PTC素子34を確実に内蔵することができる。また、封口体15において、キャップ部材35の外周端及び絶縁リング36の内周端とフランジ部42との間に形成される段差部分47が樹脂製パッキング32に埋まり込んでいるので、端子軸方向の長さを短く形成することができる。さらに、封口体15において樹脂製パッキング32の接触面積が増えるため、封止性を十分に高めることができる。また、封口体15は、従来技術のリベット方式の場合のようにワッシャ55を用いなくてもよいため、部品点数が減る。さらに、ワッシャ55の体積分だけ正極缶11内の容量を確保することができる。このため、正極缶11内における電解液や電極活物質を増量することができ、リチウム一次電池10の放電特性を高めることができる。
(2)本実施の形態の封口体15において、負極端子33は、フランジ部42の反対側の端部に行くに従って径が大きくなるようテーパ状に形成されている。このように負極端子33を形成すると、テーパ状の側壁部分が楔となって負極端子33が抜け難くなり、封口体15の部品信頼性が向上する。
(3)本実施の形態では、PTC素子34を内蔵した封口体15が一体的に形成されているので、電池組み付け時における部品数を少なくすることができる。また、リチウム一次電池10の組み付け後にPTC素子34を取り付ける必要がないため、リチウム一次電池10の生産性が向上し、製造コストを抑えることができる。
なお、本発明の実施の形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態の封口体15において、負極端子33の形状を変更してもよい。図3には、その具体例を示している。図3に示されるように、封口体15Aにおける負極端子33Aは、上記実施の形態と同様に上端にフランジ部42を有し、下端に行くに従って径が大きくなるようテーパ状に形成されている。さらに、負極端子33Aは、フランジ部42の端面中央にて開口する凹部48(空洞部)を有しており、凹部48は、端子軸方向に延設されている。また、負極端子33Aは、その軸方向から見て楕円形状となるよう形成されている(図4参照)。このように負極端子33Aを楕円形状とすることにより、負極端子33Aの周方向の回転を規制することができ、封口体15Aの封止性を高めることができる。この結果、負極端子33と樹脂製パッキング32との隙間から水分が入り込んで電池性能が劣化するといった問題を回避することができる。なお、負極端子33Aは、例えば板材をプレス加工することで形成される。プレス加工では、楕円形状などの非円形状の負極端子を容易に形成することができる。また、負極端子33において、外周面に凸部または凹部を設けて非円形状の端子とし、負極端子33の回転を規制するように構成してもよい。
・上記実施の形態の封口体15,15Aでは、負極端子33,33Aのフランジ部42の上面にPTC素子34を配置していたが、これに限定されるものではない。例えば、図5に示す封口体15Bのように、フランジ部42の下面にPTC素子34を配置してもよい。なお、この封口体15Bでは、キャップ部材35とフランジ部42とが直接接触しないように、キャップ部材35の下面とフランジ部42の上面との間に絶縁シート49が設けられている。この封口体15Bにおいても、キャップ部材35において折り曲げられた外周端とフランジ部42との間に段差部分47Aが形成されており、その段差部分47Aが樹脂製パッキング32に埋まり込んでいる。このようにしても、PTC素子34を内蔵した封口体15Bを一体的に形成することができるため、リチウム一次電池10の組み付け性が向上する。
・上記実施の形態では、リチウム一次電池10に具体化したが、ニッケル−水素電池やリチウム二次電池などの他の密閉型電池に具体化してもよい。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施の形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)手段1乃至3のいずれか1項において、前記PTC素子は、中心部に貫通孔を有する円板状に形成されていることを特徴とする密閉型電池用封口体。
(2)手段1乃至3のいずれか1項において、前記端子は、その軸方向から見て楕円形状となるよう形成されていることを特徴とする密閉型電池用封口体。
(3)手段1乃至3のいずれか1項において、前記フランジ部の端面中央に開口し、前記端子の軸方向に延設された凹部を有することを特徴とする密閉型電池用封口体。
(4)手段1乃至3のいずれか1項において、前記端子の外周面には、周方向の回転を規制するための凸部または凹部が設けられていることを特徴とする密閉型電池用封口体。
10…密閉型電池としてのリチウム一次電池
11…電池缶としての正極缶
13…開口部
15,15A,15B…封口体
31…封口板
32…樹脂製パッキング
33,33A…端子としての負極端子
34…PTC素子
35…キャップ部材
36…絶縁シートからなる絶縁リング
41…封口板の貫通孔
42…フランジ部
47,47A…段差部分
49…絶縁シート

Claims (5)

  1. 電池缶の開口部を封止すべくレーザ溶接にて前記開口部に装着される密閉型電池用封口体であって、
    前記開口部を塞ぐために設けられ、中央に貫通孔を有する金属製の封口板と、
    前記封口板の貫通孔に挿通された状態で樹脂製パッキングを介して固定され、缶外側方向に配置される一方の端部にフランジ部を有する柱状の端子と、
    前記フランジ部に配置される板状のPTC素子と、
    前記PTC素子を取り囲むように外周端が折り曲げられ、前記フランジ部との間に前記PTC素子を挟み込んで固定するキャップ部材と、
    前記キャップ部材と前記フランジ部との接触部位に介在される絶縁シートと
    が一体的に形成され、前記キャップ部材において折り曲げられた外周端と前記フランジ部との間に形成される段差部分が前記樹脂製パッキングに埋まり込んでいることを特徴とする密閉型電池用封口体。
  2. 前記端子は、前記フランジ部の反対側の端部に行くに従って径が大きくなるようテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の密閉型電池用封口体。
  3. 前記端子は、その軸方向から見て非円形状となるよう形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の密閉型電池用封口体。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の密閉型電池用封口体を用いて電池缶の開口部を封止したことを特徴とする密閉型電池。
  5. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の密閉型電池用封口体を、樹脂インサート成形にて製造する工程と、
    前記封口体を前記電池缶の開口部に配置して前記封口板の端部をレーザ溶接することで前記電池缶を封止する工程と
    を含むことを特徴とする密閉型電池の製造方法。
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