JP2013149445A - 金属電池用負極材料、当該金属電池用負極材料を含む金属電池、及び、当該金属電池用負極材料の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】AB2Hx型構造(ただし、xは0を超える実数である。)を主相とする合金水素化物を含むことを特徴とする、金属電池用負極材料。
【選択図】図5
Description
2008年、J.M.Tarasconらにより、MgH2及びTiH2等の金属水素化物が、コンバージョン反応によりリチウムを吸蔵・放出することが報告された。一般的に、コンバージョン系の負極活物質である金属水素化物を含む負極における電極反応は、以下の通りである。
充電時:AHx+xLi++xe−→A+xLiH 式(I)
放電時:A+xLiH→AHx+xLi++xe− 式(II)
(上記式(I)及び(II)中、AHxはコンバージョン系の負極活物質である金属水素化物を示し、xは0を超える実数である。)
αβ2Hx 組成式(1)
(上記組成式(1)中、αは、Zr、Ti、Mg、及びCaからなる群より選ばれる少なくとも1つの元素であり、且つ、βは、Mn、V、Cr、Mo、Ni、Cu、Zn、Fe、及びCoからなる群より選ばれる少なくとも1つの元素であり、且つ、xは0を超える実数である。)
αβ2 組成式(2)
(上記組成式(2)中、αは、Zr、Ti、Mg、及びCaからなる群より選ばれる少なくとも1つの元素であり、且つ、βは、Mn、V、Cr、Mo、Ni、Cu、Zn、Fe、及びCoからなる群より選ばれる少なくとも1つの元素である。)
本発明の金属電池用負極材料は、AB2Hx型構造(ただし、xは0を超える実数である。)を主相とする合金水素化物を含むことを特徴とする。
通常、元素AはTi、Zr等の第4族元素(チタン族元素)であり、元素Bは遷移金属元素である。AB2Hx型構造の合金水素化物は、他の合金水素化物と比較して、電池の負極として用いた場合、上記式(I)の反応における水素の放出速度が早く、また、上記式(II)の反応における水素の吸蔵能が高いという性質を有する。
合金水素化物中におけるAB2Hx型構造以外の部分は、例えば、AB2型構造であったり、製造工程や加工工程において生じるその他の微量の不純物であったりしてもよい。本発明の金属電池用負極材料においては、合金水素化物中の50体積%以上がAB2Hx型構造を有していれば、コンバージョン反応により十分量の金属原子を吸蔵・放出し、且つ充電容量の向上の効果が発揮される。
合金水素化物中の水素の含有割合(質量%)とは、合金水素化物の質量M1、及び、水素化前の合金の質量M0から、(M1−M0)/M0で与えられる割合である。
αβ2Hx 組成式(1)
上記組成式(1)中、元素αは、Zr、Ti、Mg、又はCaである。上記組成式(1)中、元素βは、Mn、V、Cr、Mo、Ni、Cu、Zn、Fe、又はCoである。元素α及び元素βはそれぞれ1種類のみであってもよく、2種類以上であってもよい。なお、上記組成式(1)中、xは0を超える実数である。
金属電池用負極材料の平均粒径は、ガス吸着試験によって求めることができる。ガス吸着試験の具体例を以下に示す。まず、比表面積・細孔分布測定装置(Quantachrome社製、商品名:AUTOSORB−1)等を用いて、窒素ガス吸着法で測定する。測定した各粒子の表面積の値と、公知である材料の真密度より、各粒子を球体と仮定したときの平均粒径を算出する。
本発明の金属電池は、正極、負極、並びに、当該正極及び当該負極の間に介在する電解質層を備える金属電池であって、負極は、少なくとも負極活物質層を備え、当該負極活物質層は、上記金属電池用負極材料を含有することを特徴とする。
金属電池100は、正極活物質層2及び正極集電体4を含む正極6と、負極活物質層3及び負極集電体5を含む負極7と、当該正極6及び当該負極7に挟持される電解質層1を備える。以下、本発明の金属電池に用いられる負極、正極、及び電解質層、並びに本発明の金属電池に好適に用いられるセパレータ及び電池ケースについて、詳細に説明する。
他の負極活物質としては、金属イオンを吸蔵・放出可能なものであれば特に限定されない。本発明に係る金属電池がリチウム電池である場合には、例えば、金属リチウム、リチウム合金、リチウム元素を含有する金属酸化物、リチウム元素を含有する金属硫化物、リチウム元素を含有する金属窒化物、及びグラファイト等の炭素材料等を挙げることができる。
リチウム合金としては、例えばリチウムアルミニウム合金、リチウムスズ合金、リチウム鉛合金、リチウムケイ素合金等を挙げることができる。また、リチウム元素を含有する金属酸化物としては、例えばリチウムチタン酸化物等を挙げることができる。また、リチウム元素を含有する金属窒化物としては、例えばリチウムコバルト窒化物、リチウム鉄窒化物、リチウムマンガン窒化物等を挙げることができる。また、固体電解質をコートした金属リチウムも使用できる。
金属電池用負極材料を含む負極活物質全体の含有割合は、負極活物質層の総質量を100質量%としたとき、60〜98質量%であることが好ましい。
本発明に用いられる導電化材としては、負極活物質層の導電性を向上させることができれば特に限定されるものではないが、例えばアセチレンブラック、ケッチェンブラック等のカーボンブラック等を挙げることができる。また、負極活物質層における導電化材の含有割合は、導電化材の種類によって異なるものであるが、負極活物質層の総質量を100質量%としたとき、通常、1〜30質量%である。
本発明に用いられる結着剤としては、例えばポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等を挙げることができる。また、負極活物質層における結着剤の含有割合は、負極活物質等を固定化できる程度であれば良く、より少ないことが好ましい。結着剤の含有割合は、負極活物質層の総質量を100質量%としたとき、通常、1〜10質量%である。
本発明に用いられる負極活物質層は、負極用電解質を含有してもよい。この場合、負極用電解質としては、後述する電解液、ゲル電解質、及び固体電解質等を用いることができる。
負極活物質層の層厚としては、特に限定されるものではないが、例えば10〜100μm、中でも10〜50μmであることが好ましい。
これらの中でも、本発明においては、LiCoO2を正極活物質として用いることが好ましい。
電解質層には、電解液、ゲル電解質、及び固体電解質等を用いることができる。これらは、1種類のみを単独で用いてもよいし、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明に用いられる非水系電解液としては、通常、金属塩及び非水溶媒を含有したものを用いる。本発明に係る金属電池がリチウム電池である場合には、金属塩としてリチウム塩が使用できる。リチウム塩としては、例えばLiPF6、LiBF4、LiClO4及びLiAsF6等の無機リチウム塩;LiCF3SO3、LiN(SO2CF3)2(Li−TFSI)、LiN(SO2C2F5)2及びLiC(SO2CF3)3等の有機リチウム塩等を挙げることができる。上記非水溶媒としては、例えばエチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、エチルカーボネート、ブチレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、スルホラン、アセトニトリル(AcN)、ジメトキシメタン、1,2−ジメトキシエタン(DME)、1,3−ジメトキシプロパン、ジエチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル(TEGDME)、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド(DMSO)及びこれらの混合物等を挙げることができる。非水系電解液におけるリチウム塩の濃度は、例えば0.5〜3mol/Lの範囲内である。
硫化物系固体電解質としては、具体的には、Li2S−P2S5、Li2S−P2S3、Li2S−P2S3−P2S5、Li2S−SiS2、Li2S−Si2S、Li2S−B2S3、Li2S−GeS2、LiI−Li2S−P2S5、LiI−Li2S−SiS2−P2S5、Li2S−SiS2−Li4SiO4、Li2S−SiS2−Li3PO4、Li3PS4−Li4GeS4、Li3.4P0.6Si0.4S4、Li3.25P0.25Ge0.76S4、Li4−xGe1−xPxS4等を例示することができる。
酸化物系固体電解質としては、具体的には、LiPON(リン酸リチウムオキシナイトライド)、Li1.3Al0.3Ti0.7(PO4)3、La0.51Li0.34TiO0.74、Li3PO4、Li2SiO2、Li2SiO4等を例示することができる。
本発明に用いられるポリマー電解質は、通常、金属塩及びポリマーを含有する。本発明に係る金属電池がリチウム電池である場合には、金属塩としてリチウム塩が使用できる。リチウム塩としては、上述した無機リチウム塩、及び/又は有機リチウム塩を使用できる。ポリマーとしては、リチウム塩と錯体を形成するものであれば特に限定されるものではなく、例えば、ポリエチレンオキシド等が挙げられる。
セパレータには、上述した電解液等の電解質を含浸させて用いてもよい。
本発明の金属電池用負極材料の製造方法は、AB2型ラーベス相構造を主相とする、合金水素化物の前駆体を準備する工程、及び、前記合金水素化物の前駆体と水素とを反応させ、AB2Hx型構造(ただし、xは0を超える実数である。)を主相とする合金水素化物を含む金属電池用負極材料を製造する工程、を有することを特徴とする。
以下、上記工程(1)及び(2)について、順に説明する。
本発明に用いられる合金水素化物の前駆体とは、AB2型ラーベス相構造を主相とし、且つ合金水素化物の原料となる化合物であり、水素と反応させることにより合金水素化物へ変換できる化合物のことである。本発明に用いられる合金水素化物の前駆体としては、例えば、水素吸蔵合金が挙げられる。
合金水素化物の前駆体としては、市販品を用いてもよいし、予め調製したものを用いてもよい。
αβ2 組成式(2)
上記組成式(2)中、元素αは、Zr、Ti、Mg、又はCaである。上記組成式(2)中、元素βは、Mn、V、Cr、Mo、Ni、Cu、Zn、Fe、又はCoである。元素α及びβはそれぞれ1種類のみであってもよく、2種類以上であってもよい。
2種以上の金属を溶かす方法は、金属が均一に溶けて混ざる方法であれば特に限定されない。2種以上の金属を溶かす方法の具体例としては、アーク溶解法、高周波溶解法等が挙げられる。なお、2種以上の金属とは、合金水素化物の前駆体を構成する2種以上の金属元素に対応する純金属であることが好ましい。
調製された合金水素化物の前駆体は、後述する水素との反応に適した結晶構造とする観点から、アルゴン雰囲気等の不活性雰囲気下、800〜1200℃の温度条件下で、5分間〜20時間熱処理することが好ましい。
水素吸蔵放出サイクルの回数は、1回以上であれば特に限定されるものではないが、例えば2〜100回繰り返すことが好ましく、2〜30回繰り返すことがより好ましい。
なお、水素吸蔵放出サイクルの前に、乳鉢やメカニカルミリングを用いて合金水素化物の前駆体を粗粉砕してもよい。
本工程は、合金水素化物の前駆体と水素とを反応させ、AB2Hx型構造(ただし、xは0を超える実数である。)を主相とする合金水素化物を含む金属電池用負極材料を製造する工程である。
合金水素化物の前駆体と水素との反応条件は、特に限定されない。なお、水素化は100%進行する必要は必ずしもない。合金水素化物への変換効率は50%以上であればよく、80%以上が好ましく、100%であるのがより好ましい。したがって、本発明により製造される金属電池用負極材料は、合金水素化物のみからなっていてもよく、合金水素化物とその前駆体からなるものであってもよく、合金水素化物及びその前駆体を含み、さらに製造工程において生じた微量の不純物等を含んでいてもよい。
本発明に係る製造方法により、上述した金属電池用負極材料が製造できる。
[実施例1]
1−1.水素吸蔵合金の作製
まず、ジルコニウム(Zr)、コバルト(Co)、及びバナジウム(V)の各純金属をアーク溶解により溶かして混合し、合金を作製した。次に、アーク溶解後の合金を、アルゴン雰囲気下、1000℃の温度条件で12時間熱処理し、熱力学的に安定な結晶構造を有する水素吸蔵合金を製造した。
まず、熱処理後の水素吸蔵合金を、鉄乳鉢にて約1mm角の大きさまで粉砕した。次に、水素吸蔵合金粉末をSUS容器に加えて、水素吸蔵合金粉末に水素を吸蔵させ放出させるサイクルを繰り返し、水素吸蔵合金を微細化させた。そのサイクルは、(a)まず25℃の温度条件下、水素の圧力が0.9MPaの条件下で、水素吸蔵合金粉末に水素を吸蔵させた。(b)次に150℃の温度条件下、1Pa以下の真空条件下で水素吸蔵合金粉末から水素を放出させた。
上記(a)及び(b)を行うサイクルを10回繰り返した後、さらに25℃の温度条件下、水素の圧力が0.9MPaの条件下で、水素吸蔵合金粉末に水素を吸蔵させ、実施例1のリチウム電池用負極材料(ZrCoVHx(0<x≦5))を製造した。なお、水素吸放出時における平衡圧力は25℃において約0.01気圧であり、水素吸蔵量は約1.7質量%であった。
まず、ジルコニウム(Zr)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、マンガン(Mn)、及びバナジウム(V)の各純金属をアーク溶解により溶かして混合し、合金を作製した。
以下、実施例1と同様に、得られた合金を用いて水素吸蔵合金を作製し、乳鉢で粗粉砕し、水素吸蔵・放出サイクルを実施した後に水素を吸蔵させ、実施例2のリチウム電池用負極材料(Zr0.5Ti0.5Ni1.0Mn0.4V0.6Hx(0<x≦5))を製造した。
2−1.XRD分析
実施例1及び実施例2に用いた水素吸蔵合金について、X線回折法(X−ray diffraction:XRD)により結晶構造を調べた。測定には、粉末X線回折計(Rint 2200、Rigaku)を用いた。測定条件は、CuKα線を用い、加速電圧は40kVとし、印加電流は40mAとした。
以上より、実施例1に用いた水素吸蔵合金が、AB2型ラーベス相構造の単相となっていることが確認できた。
以上より、実施例2に用いた水素吸蔵合金が、AB2型ラーベス相構造の単相となっていることが確認できた。
実施例1に用いた水素吸蔵合金について、走査型電子顕微鏡(日立製、S−5500)を用いて、加速電圧20kVにて、倍率1,000倍で、走査型電子顕微鏡(Scanning electron microscope;以下、SEMと称する。)観察を行った。
[実施例3]
まず、試験電極を作製した。電極活物質として実施例1のリチウム電池用負極材料(ZrCoVHx(0<x≦5))、導電化材としてカーボンブラック、結着剤としてポリフッ化ビニリデン(PVdF)を、ZrCoVHx:カーボンブラック:PVdF=71:21:8の質量比で混合し、混練することにより、ペーストを得た。次に、得られたペーストを、銅箔上にドクターブレードにて塗工し、乾燥し、プレスすることにより、厚さ10μmの試験電極を得た。
実施例3において、電極活物質として、実施例1のリチウム電池用負極材料(ZrCoVHx(0<x≦5))の替わりに実施例2のリチウム電池用負極材料(Zr0.5Ti0.5Ni1.0Mn0.4V0.6Hx(0<x≦5))を用いたこと以外は、実施例3と同様に、実施例4のリチウム電池を作製した。
実施例3において、電極活物質として、実施例1のリチウム電池用負極材料(ZrCoVHx(0<x≦5))の替わりにグラファイト(日立化成工業製)を用いたこと以外は、実施例3と同様に、比較例1のリチウム電池を作製した。
実施例3、実施例4、及び比較例1のリチウム電池について、充放電サイクル試験機(日鉄エレックス社製)を用いて、電池評価環境温度25℃、電流レートC/50にて充電した。電圧範囲は、0.01〜2.5Vとした。実施例3の充電結果を図5に、実施例4の充電結果を図6に、それぞれ示す。
また、これらの充電結果から充電容量を算出した。下記表1は、実施例3、実施例4、及び比較例1のリチウム電池について、試験電極に用いた電極活物質、及び充電容量(Ah/L)をまとめた表である。
図5及び図6から分かるように、実施例3及び実施例4のリチウム電池の充電曲線は、従来の負極活物質を用いたときよりプラトー領域が広い。特に、図5において、プラトー領域から算出される充電容量は約2700Ah/Lである。したがって、実施例3及び実施例4のリチウム電池は電圧制御がしやすく、リチウムデポ(リチウム堆積)防止等の安全設計がしやすい。
以上より、AB2Hx型構造を主相とする合金水素化物を用いた本発明に係る金属電池は、グラファイトを負極に用いた従来の金属電池よりも体積当たりの充電容量が格段に大きいことが明らかとなった。
2 正極活物質層
3 負極活物質層
4 正極集電体
5 負極集電体
6 正極
7 負極
100 金属電池
Claims (10)
- AB2Hx型構造(ただし、xは0を超える実数である。)を主相とする合金水素化物を含むことを特徴とする、金属電池用負極材料。
- 前記主相は以下の組成式(1)で表される、請求項1に記載の金属電池用負極材料。
αβ2Hx 組成式(1)
(上記組成式(1)中、αは、Zr、Ti、Mg、及びCaからなる群より選ばれる少なくとも1つの元素であり、且つ、βは、Mn、V、Cr、Mo、Ni、Cu、Zn、Fe、及びCoからなる群より選ばれる少なくとも1つの元素であり、且つ、xは0を超える実数である。) - 前記主相は、ZrCoVHx(0<x≦5)、Zr0.5Ti0.5Ni1.0Mn0.4V0.6Hx(0<x≦5)、ZrV2Hx(0<x≦5)、ZrCr2Hx(0<x≦5)、及びZr(Fe0.5V0.5)2Hx(0<x≦5)からなる群より選ばれる少なくとも1つの組成を含む、請求項1又は2に記載の金属電池用負極材料。
- 平均粒径が1nm〜100μmの粒子である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の金属電池用負極材料。
- 正極、負極、並びに、当該正極及び当該負極の間に介在する電解質層を備える金属電池であって、
前記負極は、少なくとも負極活物質層を備え、
前記負極活物質層は、前記請求項1乃至4のいずれか一項に記載の金属電池用負極材料を含有することを特徴とする、金属電池。 - AB2型ラーベス相構造を主相とする、合金水素化物の前駆体を準備する工程、及び、
前記合金水素化物の前駆体と水素とを反応させ、AB2Hx型構造(ただし、xは0を超える実数である。)を主相とする合金水素化物を含む金属電池用負極材料を製造する工程、を有することを特徴とする、金属電池用負極材料の製造方法。 - 前記主相は以下の組成式(2)で表される、請求項6に記載の金属電池用負極材料の製造方法。
αβ2 組成式(2)
(上記組成式(2)中、αは、Zr、Ti、Mg、及びCaからなる群より選ばれる少なくとも1つの元素であり、且つ、βは、Mn、V、Cr、Mo、Ni、Cu、Zn、Fe、及びCoからなる群より選ばれる少なくとも1つの元素である。) - 前記主相は、ZrCoV、Zr0.5Ti0.5Ni1.0Mn0.4V0.6、ZrV2、ZrCr2、及びZr(Fe0.5V0.5)2からなる群より選ばれる少なくとも1つの組成を含む、請求項6又は7に記載の金属電池用負極材料の製造方法。
- 合金水素化物の前駆体を準備する工程は、2種以上の金属を溶かして当該合金水素化物の前駆体を調製する工程を有する、請求項6乃至8のいずれか一項に記載の金属電池用負極材料の製造方法。
- 前記合金水素化物の前駆体が水素吸蔵合金であって、
調製した前記水素吸蔵合金に水素を吸蔵させた後に当該水素吸蔵合金から水素を放出させるサイクルを、少なくとも1回行う工程を有する、請求項9に記載の金属電池用負極材料の製造方法。
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