JP5521976B2 - 負極材料の製造方法、当該製造方法により製造される負極材料、及び当該負極材料を含む金属二次電池 - Google Patents

負極材料の製造方法、当該製造方法により製造される負極材料、及び当該負極材料を含む金属二次電池 Download PDF

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Description

本発明は、電池に用いられることにより当該電池の充放電容量を増やし、反応抵抗を減らす負極材料の製造方法、当該製造方法により製造される負極材料、及び当該負極材料を含む金属二次電池に関する。
二次電池は、化学反応に伴う化学エネルギーの減少分を電気エネルギーに変換し、放電を行うことができる他に、放電時と逆方向に電流を流すことにより、電気エネルギーを化学エネルギーに変換して蓄積(充電)することが可能な電池である。二次電池の中でも、リチウム二次電池に代表される金属二次電池は、エネルギー密度が高いため、ノート型のパーソナルコンピューターや、携帯電話機等の電源として幅広く応用されている。
リチウム二次電池に用いられる負極活物質として、金属水素化物(MHx)であるコンバージョン系の負極活物質が知られている。コンバージョン系の負極活物質として、例えば特許文献1にはMgHが記載されている。MgHを負極活物質として含む負極における電極反応は、以下の通りである。
充電時:MgH+2Li+2e→Mg+2LiH 式(1)
放電時:Mg+2LiH→MgH+2Li+2e 式(2)
米国特許出願公報第2008/0286652号明細書
MgHは、コンバージョン反応の可逆性が低いという問題がある。具体的には、充電時の上記式(1)の反応と比較して、放電時の上記式(2)の反応が起こりにくいという問題がある。そのため、MgHを用いた従来の金属二次電池は、充放電効率が低い。
本発明は、上記実状を鑑みて成し遂げられたものであり、電池に用いられることにより当該電池の充放電容量を増やし、反応抵抗を減らす負極材料の製造方法、当該製造方法により製造される負極材料、及び当該負極材料を含む金属二次電池を提供することを目的とする。
本発明の負極材料の製造方法は、金属二次電池に用いられる負極材料の製造方法であって、MgHと導電化材とを接触させる第1の接触工程、及び、前記第1の接触工程により得られる前記MgH及び前記導電化材を含有する組成物と、コンバージョン反応の可逆性を向上させる金属触媒とを接触させる第2の接触工程を有することを特徴とする。
本発明においては、前記第1の接触工程は、前記MgH及び前記導電化材を混合処理する工程であることが好ましい。
本発明においては、前記第2の接触工程は、前記組成物及び前記金属触媒を混合処理する工程であることが好ましい。
本発明においては、前記混合処理が、メカニカルミリングによる微細化混合処理であることが好ましい。
本発明においては、前記メカニカルミリングがボールミルであってもよい。
本発明においては、前記金属触媒が、Ni、Ti、Nb、La、Pd、Ag及びPt、並びにこれらの金属元素を1種又は2種以上含む合金からなる群から選ばれる金属触媒であることが好ましい。
本発明の負極材料は、上記製造方法により得られることを特徴とする。
本発明の金属二次電池は、正極活物質層と、負極活物質層と、当該正極活物質層及び当該負極活物質層の間に挟持された電解質層と、を備える金属二次電池であって、前記負極活物質層が、上記負極材料を含有することを特徴とする。
本発明によれば、負極材料の調製工程を、MgHと導電化材を接触させる第1の工程、当該工程により得られた組成物と金属触媒とを接触させる第2の工程の、合計2段階に分けることにより、MgH、導電化材及び金属触媒を同時に混合して調製する方法に比べ、より多くの金属触媒をMgHや導電化材の表面に形成させることができる。また、本発明により得られる負極材料を金属二次電池に用いることにより、当該電池の容量を増やし、且つ反応抵抗を減らすことができる。
本発明の金属二次電池の一例を示す概略断面図である。 本発明の負極材料の製造方法を例示するフローチャートである。 実施例1の製造工程を説明するフローチャートである。 実施例1及び比較例1の負極材料の水素吸蔵放出特性の評価結果である。 実施例1及び比較例1の負極材料を用いた評価用電池の充放電特性の評価結果である。 実施例1及び比較例1のSEM写真である。
1.負極材料の製造方法
本発明の負極材料の製造方法は、金属二次電池に用いられる負極材料の製造方法であって、MgHと導電化材とを接触させる第1の接触工程、及び、前記第1の接触工程により得られる前記MgH及び前記導電化材を含有する組成物と、コンバージョン反応の可逆性を向上させる金属触媒とを接触させる第2の接触工程を有することを特徴とする。
本発明によれば、活物質であるMgHに、コンバージョン反応の可逆性を向上させる金属触媒を添加することにより、例えば、上記式(2)の反応を促進することができる。そのため、当該負極材料を含む金属二次電池の充放電効率を向上させることができる。上記式(2)の反応の促進には、LiHからの水素脱離反応(LiHの解離反応)及びMgへの水素付加反応が鍵となるが、金属触媒は、その一方又は両方の反応を促進しているものと考えられる。
コンバージョン反応の可逆性を向上させる金属触媒が、上記式(1)の反応において果たす役割について、その推定メカニズムを説明する。上記式(1)の反応、すなわち、MgHにLiが取り込まれる反応が起こると、Mg及びLiHが生じる。上記式(1)の反応後の混合物をX線回折(XRD)で測定すると、Mgの回折ピークが観察される一方、LiHの回折ピークが観察されない。したがって、上記式(1)の反応後においては、結晶性を有するMg粒子が、非晶質のLiHの中に浮島状に形成されていることが推察される。
一方、MgH及びLiの電気化学反応において、微量の水素ガスが発生することが確認されている。このことから、発生した水素ガスを、金属触媒が解離吸着し、その解離吸着した水素がMgと反応することで、MgHが生じていると考えられる。すなわち、金属触媒が、Mgへの水素付加反応を促進させている。この推定メカニズムによると、上記式(1)の反応は、水素吸蔵合金が水素を吸蔵する際の反応に類似したものであると考えることができる。
上記の説明においては、金属触媒は発生した水素ガスを解離吸着するものと仮定しているが、金属触媒は、LiHから脱離した水素ガスになる前の水素原子を吸着するということも考えられる。また、金属触媒は、LiHの解離反応自体を促進するとも考えられる。
コンバージョン反応の可逆性を向上させる金属触媒は、活物質としてではなく、触媒として働くため、当該金属触媒の添加量を増やしすぎると、負極材料全体における質量密度の低下を招く。また、当該金属触媒は、一般的に活物質と比較して高価であるため、金属触媒の添加量を増やしすぎると、材料コストがかさむというデメリットがある。
発明者らは、負極材料の調製工程において、MgHと導電化材を予め接触させた後に、金属触媒をさらに接触させる2段階処理を採用することにより、これらの原料を一度に混合する調製方法と比較して、金属二次電池に当該負極材料を使用した場合における当該電池の充放電容量の増加、及び反応抵抗の低減の効果が得られることを見出した。また、発明者らは、このような2段階の接触処理を採用することにより、金属触媒がMgHの表面に露出する結果、上記式(1)の反応が促進されることを初めて見出し、本発明を完成させた。
本発明においては、負極材料の原料となるMgH、導電化材及びコンバージョン反応の可逆性を向上させる金属触媒の接触を、少なくとも2段階の工程に分ける。すなわち、MgHと導電化材とを接触させる第1の接触工程と、当該第1の接触工程において得られた組成物と、金属触媒とをさらに接触させる第2の接触工程である。
これらの原料を接触させる方法としては、例えば、原料同士を混合する混合処理や、一方の原料に、他方の原料を担持させる担持処理等を挙げることができる。
上記混合処理としては、例えば、機械的エネルギーを付与しながら混合するメカニカルミリング、及び、機械的な力を付与しない単なる混合等を挙げることができる。一方、上記担持処理としては、例えば、ゾルゲル法、PVD法、CVD法等を挙げることができる。
本発明においては、上記混合処理が、原料混合物をメカニカルミリングにより微細化する処理であることが好ましい。原料混合物に含まれる各材料の粒径を容易に小さくすることができ、コンバージョン反応の可逆性をさらに向上させることができるからである。特に、MgHの粒径が小さくなることで、コンバージョン反応の可逆性が向上すると考えられる。その理由は、MgHの粒径が小さくなると、比表面積が大きくなり、例えば上記式(2)の反応が起こりやすくなるためであると考えられる。また、MgHの粒径が小さくなることで、例えばLi拡散パスが短くなり、反応性が向上すると考えられる。また、MgHの粒径が小さくなることにより、例えば上記式(1)のLi挿入反応における過電圧が小さくなるという利点もある。
上記メカニカルミリングは、試料を、機械的エネルギーを付与しながら粉砕する方法である。メカニカルミリングによる微細化により、原料混合物に含まれる各材料の粒子が激しく接触する。これにより、原料混合物に含まれる各材料は、単なる微細化、例えば、乳鉢を用いた微細化等よりも、格段に微細化される。また、メカニカルミリングによる微細化により、金属触媒や導電化材を、MgH粒子の表面に均一に分散させることができる。本発明に使用できるメカニカルミリングとしては、例えば、ボールミル、振動ミル、ターボミル、ディスクミル等を挙げることができ、中でもボールミルが好ましく、特に遊星型ボールミルが好ましい。
メカニカルミリングの各種条件は、所望の負極材料を得ることができるように設定する。例えば、遊星型ボールミルにより負極材料を作製する場合、ポット内に、原料混合物及び粉砕用ボールを加え、所定の回転数及び時間で処理を行う。
第1の接触工程において、遊星型ボールミルを行う際の台盤回転数としては、例えば100rpm〜1000rpmの範囲内、中でも200rpm〜600rpmの範囲内であることが好ましい。また、遊星型ボールミルを行う際の処理時間は、例えば1時間〜100時間の範囲内、中でも2時間〜10時間の範囲内であることが好ましい。
一方、第2の接触工程においては、後述するように、第1の接触工程よりもより穏やかな条件下でメカニカルミリングを行うことが好ましい。したがって、第2の接触工程において、遊星型ボールミルを行う際の台盤回転数としては、上記第1の接触工程における回転数よりも少ない回転数であって、例えば50rpm〜500rpmの範囲内、中でも100rpm〜300rpmの範囲内であることが好ましい。また、遊星型ボールミルを行う際の処理時間は、上記第1の接触工程における処理時間よりも短い処理時間であって、例えば1分〜10時間の範囲内、中でも5分〜3時間の範囲内であることが好ましい。
本発明においては、原料混合物に含まれる各材料が、所定の平均粒径となるようにメカニカルミリングを行うことが好ましい。
図2は、本発明の負極材料の製造方法を例示するフローチャートである。図2においては、まず、活物質であるMgH粉末と、導電化材であるカーボン粉末とを準備し、これらを所定の割合で混合することにより組成物を得る。次に、当該組成物にボールミルを行い微細化する。続いて、微細化された当該組成物と、金属触媒(例えば、ニッケル粉末)とを、所定の割合で混合した後、さらにボールミルを行い微細化する。これにより、負極材料を得ることができる。
以下、本発明に使用されるMgH、導電化材及び金属触媒の各材料について、詳細に説明する。
1−1.MgHについて
本発明に使用されるMgHは、通常、活物質として機能するものである。MgHは、例えばLiイオンと反応することにより、LiH及びMgを生じさせる。また、Liイオンとの反応で生じたMg(0価)は、さらにLiイオンと合金化反応を起こし、LiMgとなるまでLiを吸蔵する。このように、MgHを用いることによって極めて大きなLi吸蔵容量が得られるものの、その逆反応である上記式(2)の反応が起こりにくいため、金属二次電池に用いた場合に充放電効率が低くなるという問題がある。本発明においては、この問題を、後述する金属触媒を用いることにより解決する。
本発明に使用されるMgHは、より微細化されたものであることが好ましい。MgHの粒径がより小さいと、コンバージョン反応の可逆性がさらに向上するからである。MgHの平均粒径は、例えば2μm以下であることが好ましく、0.1μm〜1μmの範囲内であることがより好ましい。なお、MgHの平均粒径は、SEM(走査型電子顕微鏡)観察により、MgH粒子(n=100)の粒径を測定し、その平均を求めることで算出することができる。また、MgHの平均粒径と、後述する金属触媒や導電化材の平均粒径とが、大きく異なる場合には、粒度分布測定により、MgH粒子の平均粒径(d50)を求めても良い。
本発明の負極材料におけるMgHの含有割合は、特に限定されるものではない。MgHの含有割合は、例えば、負極材料の全質量を100質量%とした場合に40質量%以上であることが好ましく、60質量%〜98質量%の範囲内であることがより好ましい。
1−2.導電化材について
本発明に使用される導電化材は、活物質であるMgHが導電性に乏しいため、活物質に導電性を付与する役割を果たす材料である。したがって、本発明に使用される導電化材は、MgHと接触していることが好ましく、MgHが担持されていることがより好ましい。電子伝導パスを確保しやすいからである。
本発明に使用される導電化材は、特に限定されるものではないが、例えばメソカーボンマイクロビーズ(MCMB)、アセチレンブラック(AB)、ケッチェンブラック(KB)、カーボンブラック、コークス、カーボンナノチューブ(CNT)、気相成長炭素繊維(VGCF)等の炭素繊維、黒鉛等の炭素材料を挙げることができる。
本発明に使用される導電化材は、より微細化されたものであることが好ましい。電子伝導性の向上にさらに寄与できるからである。導電化材の平均粒径は、例えば2μm以下であることが好ましく、0.1μm〜1μmの範囲内であることがより好ましい。なお、導電化材の平均粒径は、上記と同様に、SEM観察、粒度分布測定により決定することができる。
本発明の負極材料における導電化材の含有割合は、特に限定されるものではないが、例えば1質量%〜60質量%の範囲内であることが好ましく、2質量%〜40質量%の範囲内であることがより好ましい。導電化材の割合が少なすぎると、電子伝導性が十分に向上しないおそれがあり、導電化材の割合が多すぎると、相対的にMgH及び金属触媒の割合が少なくなり、容量低下が大きくなったり、可逆性の向上が少なくなったりするおそれがあるからである。
1−3.金属触媒について
本発明に使用される金属触媒は、MgHに接触し、コンバージョン反応の可逆性を向上させるものである。当該金属触媒がコンバージョン反応の可逆性を向上させることは、後述する実施例に記載された評価用電池を作製し、充放電効率を測定することで確認できる。
本発明に使用される金属触媒は、MgHに接触していれば良いが、MgHに担持されたものであることが好ましい。また、上述したように、本発明に使用される金属触媒は、MH(Mは例えばLiである)からの水素脱離反応及びMgへの水素付加反応の少なくとも一方に作用するものであることが好ましい。水素脱離反応及び水素付加反応の少なくとも一方が、上記式(2)の反応の律速段階と推定されるからである。
本発明に使用される金属触媒は、コンバージョン反応の可逆性を向上させることができるものであれば特に限定されるものではないが、例えば、LiHを解離させる触媒、又は、Hガスを解離吸着できる触媒であることが好ましい。なお、「Hガスを解離吸着できる触媒」とは、Hガスを解離吸着する触媒、及び、LiHから脱離した水素ガスになる前の水素原子を吸着する触媒の両方を意味する。
上述したように、本発明においては、予めMgHと導電化材を接触させた後に、金属触媒をさらに添加して接触させることを主な特徴とする。
MgHの導電性を高める役割を有する導電化材は、その接触過程において、MgHの表面を被覆すると考えられる。MgH、導電化材及び金属触媒を一度に混合した場合には、導電化材は、MgHの表面のみならず、金属触媒の表面も被覆することが考えられ、その結果、金属触媒は、十分な触媒能を発揮することができない。一方、本発明のように2段階に分けて原料を接触させる場合には、金属触媒を接触させる前に、既に導電化材はMgHの表面のみを覆っていることから、その後に金属触媒を接触させても、金属触媒が導電化材中に埋もれるおそれは少ない。
なお、金属触媒表面を可能な限り露出させることが好ましいという観点から、第2の接触工程においては、第1の接触工程よりもより穏やかな条件下で接触させることが好ましい。特にメカニカルミリングを行う場合には、第2の接触工程において、第1の接触工程よりもより少ない回転数、及びより短い処理時間でメカニカルミリングを行うことが好ましい。
本発明に使用される金属触媒は、遷移金属元素を含有することが好ましい。遷移金属元素における3d軌道、4d軌道、4f軌道等が、コンバージョン反応の可逆性を向上させると考えられるからである。また、これらの軌道が、LiHの解離、Hガスの解離吸着に大きく寄与することも考えられる。上記遷移金属元素としては、周期律表において遷移金属元素に分類されるものであれば特に限定されるものではないが、中でも、Ti、V、Cr、Mn、Co、Ni、Zr、Nb、Pd、La、Ce及びPtからなる群から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。後述する実施例のように、金属二次電池の充放電効率を大幅に向上させることができるからである。また、本発明に使用される金属触媒の種類としては、例えば、金属単体や、上記遷移金属元素を2種以上含む合金、及び金属酸化物等を挙げることができる。特に、本発明に使用される金属触媒は、Ni単体又はNi合金であることが好ましい。
本発明に使用される金属触媒は、より微細化されたものであることが好ましい。金属触媒の粒径がより小さいと、コンバージョン反応の可逆性がさらに向上するからである。金属触媒の平均粒径は、例えば1μm以下であることが好ましく、10nm〜500nmの範囲内であることがより好ましい。なお、金属触媒の平均粒径は、上記と同様に、SEM観察、粒度分布測定により決定することができる。
MgHに対する金属触媒の含有割合は、特に限定されるものではないが、金属触媒を用いない場合と比較して金属二次電池の充放電効率を向上できる含有割合であることが好ましい。MgHに対する金属触媒の含有割合は、MgHを100at%とした場合に、例えば0.1at%〜10at%の範囲内であることが好ましく、0.5at%〜6at%の範囲内であることがより好ましい。金属触媒の割合が少なすぎると、コンバージョン反応の可逆性が十分に向上しないおそれがあり、金属触媒の割合が多すぎると、相対的にMgHの割合が少なくなり、容量低下が大きくなるおそれがあるからである。なお、MgHに対する金属触媒の割合は、例えば、SEM−EDXにより決定することができる。
特に、金属触媒がNi単体である場合、MgHに対するNi単体の割合は、金属触媒を用いない場合に比べて金属二次電池の充放電効率が高い割合であることが好ましい。具体的には、MgHを100at%とした場合に、上記Ni単体の割合が、6at%以下であることが好ましく、1at%〜5at%の範囲内であることがより好ましく、2at%〜4at%の範囲内であることがさらに好ましい。
上述した本発明に使用されるMgH、導電化材及び金属触媒の各材料は、微細化されたものであることが好ましい。各材料の粒径を小さくすることで、コンバージョン反応の可逆性をさらに向上させることができるからである。中でも、本発明により得られる負極材料は、上述したメカニカルミリングにより微細化されたものであることが好ましい。
2.負極材料
本発明の負極材料は、上記製造方法により得られることを特徴とする。
本発明の負極材料は、通常、金属二次電池(金属イオン二次電池)に用いられるものである。上記式(1)及び(2)は、いずれもリチウム二次電池における電極反応であるが、コンバージョン反応におけるMgHが果たす役割は、リチウム以外の金属でも同様であると考えられる。そのため、本発明の負極材料は、リチウム二次電池以外の金属二次電池に対しても用いることができる。本発明の負極材料が使用できる金属二次電池としては、例えば、リチウム二次電池、ナトリウム二次電池、カリウム二次電池、マグネシウム二次電池、カルシウム二次電池等を挙げることができ、中でも、リチウム二次電池、ナトリウム二次電池、カリウム二次電池が好ましく、特に、リチウム二次電池が好ましい。
3.金属二次電池
本発明の金属二次電池は、正極活物質層と、負極活物質層と、当該正極活物質層及び当該負極活物質層の間に挟持された電解質層と、を備える金属二次電池であって、前記負極活物質層が、上記負極材料を含有することを特徴とする。
本発明によれば、上述した負極材料を用いることにより、従来の金属二次電池よりも優れた充放電効率を有し、且つ、高い充放電容量、低い反応抵抗を有する金属二次電池とすることができる。
図1は、本発明の金属二次電池の一例を示す概略断面図である。図1における金属二次電池10は、正極活物質層1と、負極活物質層2と、正極活物質層1及び負極活物質層2の間に形成された電解質層3と、正極活物質層1の集電を行う正極集電体4と、負極活物質層2の集電を行う負極集電体5と、これらの部材を収納する電池ケース6とを備えるものである。本発明においては、負極活物質層2が、上記負極材料を含有することを大きな特徴とする。
以下、本発明の金属二次電池に使用される、負極活物質層、正極活物質層、電解質層及びその他の構成について、詳細に説明する。
3−1.負極活物質層
本発明における負極活物質層は、少なくとも、上述した負極材料を含有する層であり、必要に応じて、導電化材及び結着剤の少なくとも一方をさらに含有していても良い。負極活物質層における負極材料の含有割合は、特に限定されるものではないが、例えば20質量%以上であることが好ましく、40質量%〜80質量%の範囲内であることがより好ましい。また、上述したように、負極材料自体が導電化材を含有している場合があるが、負極活物質層は、さらに導電化材を含有していても良い。負極材料に含まれる導電化材と、新たに添加する導電化材とは、同一の材料であっても良く、異なる材料であっても良い。なお、導電化材の具体例については、上述した通りである。また、結着剤としては、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)等のフッ素含有結着剤等を挙げることができる。負極活物質層の厚さは、例えば0.1μm〜1000μmの範囲内であることが好ましい。
3−2.正極活物質層
本発明における正極活物質層は、少なくとも正極活物質を含有する層であり、必要に応じて、導電化材及び結着剤の少なくとも一方をさらに含有していても良い。正極活物質の種類は、金属二次電池の種類に応じて適宜選択することが好ましい。例えば、リチウム二次電池に用いられる正極活物質としては、LiCoO、LiNiO、LiCo1/3Ni1/3Mn1/3、LiVO、LiCrO等の層状正極活物質、LiMn、Li(Ni0.25Mn0.75、LiCoMnO、LiNiMn等のスピネル型正極活物質、LiCoPO、LiMnPO、LiFePO等のオリビン型正極活物質等を挙げることができる。正極活物質層における正極活物質の含有割合は、特に限定されるものではないが、例えば40質量%〜99質量%の範囲内であることが好ましい。
本発明における正極活物質層は、さらに導電化材及び結着剤の少なくとも一方を含有していても良い。導電化材及び結着剤については、上記「3−1.負極活物質層」に記載した内容と同様であるので、ここでの記載は省略する。正極活物質層の厚さは、例えば0.1μm〜1000μmの範囲内であることが好ましい。
3−3.電解質層
本発明における電解質層は、上記正極活物質層及び上記負極活物質層の間に形成される層である。電解質層に含まれる電解質を介して、正極活物質と負極活物質との間の金属イオン伝導を行う。電解質層の形態は、特に限定されるものではなく、液体電解質層、ゲル電解質層、固体電解質層等を挙げることができる。
液体電解質層は、通常、非水電解液を用いてなる層である。非水電解液は、通常、金属塩及び非水溶媒を含有する。金属塩の種類は、金属二次電池の種類に応じて適宜選択することが好ましい。例えば、リチウム二次電池に用いられる金属塩としては、LiPF、LiBF、LiClO及びLiAsF等の無機リチウム塩;及びLiCFSO、LiN(CFSO、LiN(CSO、LiC(CFSO等の有機リチウム塩等を挙げることができる。非水溶媒としては、例えばエチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、ブチレンカーボネート(BC)、γ−ブチロラクトン、スルホラン、アセトニトリル、1,2−ジメトキシエタン、1,3−ジメトキシプロパン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン及びこれらの混合物等を挙げることができる。非水電解液における金属塩の濃度は、例えば0.5mol/L〜3mol/Lの範囲内である。なお、本発明においては、非水電解液として、例えばイオン性液体等の低揮発性液体を用いても良い。また、正極活物質層及び負極活物質層の間には、セパレータが配置されていても良い。
電解質層の厚さは、電解質の種類及び電池の構成によって大きく異なるものであるが、例えば0.1μm〜1000μmの範囲内、中でも0.1μm〜300μmの範囲内であることが好ましい。
3−4.その他の構成
本発明の金属二次電池は、さらに、正極活物質層の集電を行う正極集電体、及び負極活物質層の集電を行う負極集電体を有していても良い。正極集電体の材料としては、例えばSUS、アルミニウム、ニッケル、鉄、チタン及びカーボン等を挙げることができ、中でもアルミニウムが好ましい。一方、負極集電体の材料としては、例えばSUS、銅、ニッケル及びカーボン等を挙げることができ、中でも銅が好ましい。また、本発明に用いられる電池ケースには、一般的な金属二次電池の電池ケースを用いることができる。電池ケースとしては、例えばSUS製電池ケース等を挙げることができる。
本発明の金属二次電池の例としては、リチウム二次電池、ナトリウム二次電池、カリウム二次電池、マグネシウム二次電池、カルシウム二次電池等を挙げることができ、中でも、リチウム二次電池、ナトリウム二次電池、カリウム二次電池が好ましく、特に、リチウム二次電池が好ましい。また、本発明の金属二次電池は、例えば車載用電池として用いられることが好ましい。本発明の金属二次電池の形状としては、例えば、コイン型、ラミネート型、円筒型及び角型等を挙げることができる。また、本発明の金属二次電池の製造方法は、上述した金属二次電池を得ることができる方法であれば特に限定されるものではなく、一般的な金属二次電池の製造方法と同様の方法を用いることができる。
以下に、本発明の具体的態様を実施例により更に詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、これらの実施例によって限定されるものではない。
1.負極材料の調製
[実施例1]
図3は、実施例1の工程を説明するフローチャートである。
まず、MgH粉末(平均粒径30μm)、導電化材としてカーボン粉末(MCMB、平均粒径1μm)、及び金属触媒としてNi粉末(平均粒径100nm)を用意した。なお、カーボン粉末は、市販のMCMB(平均粒径20μm)に対して、遊星型ボールミル処理(400rpm×5時間)を行うことにより、得られたものである。Ni粉末の添加量はMgHに対して1at%とした。また、MgH粉末及びNi粉末の合計の質量と、カーボン粉末の質量の比が、(MgH+Ni):MCMB=90質量%:10質量%となるように、含有割合を調整した。
次に、MgH及び上記所定量のカーボン粉末を混合し組成物を得た。続いて、Ar雰囲気下、当該組成物と、破砕用ジルコニアボール(φ=10mm)とを、組成物:破砕用ジルコニアボール=1質量%:40質量%となるように、遊星型ボールミル用の容器に入れ、密閉した。その後、容器を遊星型ボールミル装置に取り付け、台盤回転数400rpm、処理時間5時間の条件で、微細化を行った。
続いて、微細化後の当該組成物に、Ar雰囲気下、上記所定量のNi粉末を添加し、原料混合物:破砕用ジルコニアボール=1質量%:40質量%となるように、遊星型ボールミル用の容器に入れ、密閉した。その後、容器を遊星型ボールミル装置に取り付け、台盤回転数200rpm、処理時間1時間の条件で微細化を行い、実施例1の負極材料を調製した。
[比較例1]
まず、実施例1で使用したMgH粉末、カーボン粉末及びNi粉末を用意した。各材料の混合比は、実施例1と同様とした。
次に、MgH粉末、カーボン粉末及びNi粉末を混合した。続いて、Ar雰囲気下、当該原料混合物と、破砕用ジルコニアボール(φ=10mm)とを、原料混合物:破砕用ジルコニアボール=1質量%:40質量%となるように、遊星型ボールミル用の容器に入れ、密閉した。その後、容器を遊星型ボールミル装置に取り付け、台盤回転数400rpm、処理時間5時間の条件で、微細化を行い、比較例1の負極材料を調製した。
2.水素吸蔵放出特性の評価
実施例1及び比較例1で得られた負極材料について、水素放出温度及び水素吸蔵温度を測定し、水素吸蔵放出特性の評価を行った。水素放出温度は、示差走査熱量測定(DSC測定、室温〜450℃、5℃/分)により測定し、水素吸蔵温度は、PCT測定(Pressure−Compostion isotherm測定、450℃の熱処理にて完全脱水、0.9MPa水素加圧、室温〜450℃、5℃/分)により測定した。その結果を下記表1及び図4に示す。図4(a)は、実施例1及び比較例1の負極材料のDSC曲線であり、図4(b)は、実施例1及び比較例1の負極材料のPCT曲線である。図4(a)及び図4(b)のいずれにおいても、太線で示した曲線が実施例1の結果を表し、細線で示した曲線が比較例1の結果を表す。
上記表1及び図4に示されるように、実施例1の負極材料においては、比較例1の負極材料と比較して、水素放出温度が40℃、水素吸蔵温度が14℃、いずれも大幅に低いことが分かる。この結果から、原料の接触工程を2段階に分けた実施例1は、原料を一度に混合した比較例1よりも、負極活物質であるMgHの反応性が向上することが分かる。また、水素放出温度測定の結果から、実施例1の負極材料は、比較例1の負極材料よりも、上述した式(1)の反応がより起こりやすいことが示唆される。一方、水素吸蔵温度測定の結果から、実施例1の負極材料は、比較例1の負極材料よりも、上述した式(2)の反応がより起こりやすいことが示唆される。
3.評価用電池の作製、及び充放電特性の評価
実施例1及び比較例1で得られた負極材料を用いて、実施例1及び比較例1の評価用電池をそれぞれ作製した。
まず、試験電極を作製した。上記負極材料と、導電化材(アセチレンブラック60質量%+VGCF40質量%)と、結着剤(ポリフッ化ビニリデン、PVDF)とを、負極材料:導電化材:結着剤=45:40:15の質量比で混合し、混練することにより、ペーストを得た。次に、得られたペーストを、銅箔上にドクターブレードにて塗工し、乾燥し、プレスすることにより、厚さ10μmの試験電極を得た。
CR2032型コインセルを用い、作用極として上記試験電極を用い、対極としてLi金属を用い、セパレータとしてポリエチレン/ポリプロピレン/ポリエチレンの多孔質セパレータを用いた。また、電解液として、エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)と、エチルメチルカーボネート(EMC)とを、EC:DMC:EMC=3:3:4の体積比で混合した溶媒に、支持塩であるLiPFを濃度1mol/Lで溶解させたものを用いた。これらを用いて評価用電池を得た。
得られた評価用電池を、電池評価環境温度25℃、電流レートC/50にて、充放電した。電圧範囲は、0.01V〜3.0Vとした。実施例1及び比較例1の結果を下記表2及び図5に示す。図5は、実施例1及び比較例1の評価用電池の充放電曲線である。図5中、太線で示した曲線が実施例1の結果を表し、細線で示した曲線が比較例1の結果を表す。
上記表2及び図5に示されるように、実施例1の負極材料を用いた場合には、比較例1の負極材料を用いた場合と比較して、Li挿入容量が366mAh/g、Li脱離容量が272mAh/g、いずれも増加したことが分かる。この結果は、原料の接触工程を2段階に分けた実施例1が、原料を一度に混合する比較例1よりも、電池容量が大幅に増加し、充放電効率が飛躍的に向上することを示す。
また、図5に示されるように、実施例1の充放電曲線中のプラトー領域は、比較例1の充放電曲線中のプラトー領域よりも増加していることが分かる。この結果から、実施例1の評価用電池は、比較例1の評価用電池よりも、反応抵抗が小さいと推測できる。
4.SEM観察
実施例1及び比較例1の負極材料について、SEM(Scanning Electron Microscopy)観察を行った。
SEM観察条件は以下の通りである。すなわち、走査型電子顕微鏡(Zeiss社製、型番:ULTRA55)を用いて、加速電圧2.0kVにて、倍率5万倍でSEM観察を行った。
図6は、実施例1及び比較例1の負極材料のSEM写真(反射電子像)である。図6(a)は、実施例1の負極材料について異なる視野で撮影した2枚のSEM写真、図6(b)は、比較例1の負極材料について異なる視野で撮影した2枚のSEM写真である。
図6中に白い点として見える部分は、Ni粒子の存在を示す。図6(a)(実施例1)と図6(b)(比較例1)とを比較すると分かるように、実施例1と比較例1のNi粉末の添加割合は同じであるにもかかわらず、実施例1の負極材料中には、比較例1の負極材料中よりもより多くのNi粒子が材料表面に露出していることが分かる。
上記水素吸蔵放出特性の評価、及び充放電特性の評価において、実施例1の負極材料及び当該材料を用いた評価用電池が、比較例1の負極材料及び当該材料を用いた評価用電池よりも優れている理由は、このように、負極活物質の表面に露出しているNi粒子の量がより多く、Ni粒子がより効率よく触媒能を発揮できることによるものと考えられる。
5.実施例のまとめ
以上のように、MgHを用いたコンバージョン反応によりLiを挿入脱離させる金属二次電池用負極材料の製造方法においては、原料の接触工程を2段階に分けることによって、全ての原料を一度に混合する場合と比較して、特に水素吸蔵放出特性及び充放電特性の観点から、得られる負極材料の特性が飛躍的に向上することが分かる。特性向上の理由は、上記式(2)の反応を促進する金属触媒が、負極活物質であるMgHの表面に多く露出することによるものであることが分かる。
1 正極活物質層
2 負極活物質層
3 電解質層
4 正極集電体
5 負極集電体
6 電池ケース
10 金属二次電池

Claims (8)

  1. 金属二次電池に用いられる負極材料の製造方法であって、
    MgHと導電化材とを接触させる第1の接触工程、及び、
    前記第1の接触工程により得られる前記MgH及び前記導電化材を含有する組成物と、コンバージョン反応の可逆性を向上させる金属触媒とを接触させる第2の接触工程を有することを特徴とする、負極材料の製造方法。
  2. 前記第1の接触工程は、前記MgH及び前記導電化材を混合処理する工程である、請求項1に記載の負極材料の製造方法。
  3. 前記第2の接触工程は、前記組成物及び前記金属触媒を混合処理する工程である、請求項1又は2に記載の負極材料の製造方法。
  4. 前記混合処理が、メカニカルミリングによる微細化混合処理である、請求項2又は3に記載の負極材料の製造方法。
  5. 前記メカニカルミリングがボールミルである、請求項4に記載の負極材料の製造方法。
  6. 前記金属触媒が、Ni、Ti、Nb、La、Pd、Ag及びPt、並びにこれらの金属元素を1種又は2種以上含む合金からなる群から選ばれる金属触媒である、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の負極材料の製造方法。
  7. 前記請求項1乃至6のいずれか一項に記載の負極材料の製造方法により得られることを特徴とする、負極材料。
  8. 正極活物質層と、負極活物質層と、当該正極活物質層及び当該負極活物質層の間に挟持された電解質層と、を備える金属二次電池であって、
    前記負極活物質層が、前記請求項7に記載の負極材料を含有することを特徴とする、金属二次電池。
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