JP2013148151A - 減速機、減速機一体モーター、ロボットアーム、及びロボット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】減速機30は、入力回転軸11と、偏芯軸構成部材12と、入力回転軸と偏芯軸構成部材との間に有する弾性部材13と、軸受14と、内周外歯歯車15と、外周内歯歯車16と、断面コの字状凹部17から構成されている。弾性部材13により内周外歯歯車15を外周内歯歯車16へ押し当て、歯間のクリアランスをなくすことでバックラッシュを低減する。そして、入力回転軸11に対して垂直方向にスライド可能に係合する断面コの字状凹部17により、偏芯軸構成部材12がねじれ方向へ移動することを抑制する。
【選択図】図1
Description
ほかには、特許文献2に記載されているように、減速機のバックラッシュをなくす技術として、内周外歯歯車の中心の穴と入力回転軸の間に弾性体を有し、歯車の歯面を押し付けるように設計することで歯のかみ合いを向上させ、歯間の隙間をなくし、バックラッシュを低減させるというものがあった。
また、特許文献2に記載の歯車のバックラッシュをなくす技術では、歯間のバックラッシュはなくなるが、弾性構造を介して動力を伝達する為に、トルクを加えると弾性体が歪むため、減速機の軸の高いねじり剛性を維持できないという課題があった。
従って、バックラッシュが低減しつつ剛性が保たれた減速機を提供することができる。
本適用例によれば、前記偏芯軸を複数組有することにより、動力伝達の負荷を分散させることができる。従って、剛性と耐久性が向上した減速機を提供することができる。
本適用例によれば、前記偏芯軸の数が2つであり、互いに180度位相をずらした状態で設けることにより、前記内周外歯歯車が偏芯運動することで発生する振動を、対になった前記内周外歯歯車で相殺し、抑制することができる。従って、振動の少ない減速機を提供することができる。
本適用例によれば、前記入力回転軸と前記偏芯軸構成部材との間に介在する弾性部材により、減速機のクリアランスをなくし、かつ前記入力回転軸の外周に設けた切欠部と前記偏芯軸構成部材の内側に設けたコの字状凹部により、減速機の軸のねじり剛性を維持することができる。
従って、バックラッシュが低減しつつ剛性が保たれたサイクロイド減速機を提供することができる。
本適用例によれば、前記減速機はバックラッシュが小さく高い軸のねじり剛性を保っている。このため、前記減速機を用いて、低バックラッシュかつ高剛性の減速機一体型モーターを、実現することができる。
本適用例によれば、前記減速機はバックラッシュが小さく高い軸のねじり剛性を保っている。このため、前記減速機を用いて、高精度かつ高剛性のロボットアームを実現することができる。
本適用例によれば、前記減速機はバックラッシュが小さく高い軸のねじり剛性を保っている。このため、前記減速機を用いて、高精度かつ高剛性のロボットを実現することができる。
図1は、本実施形態1の減速機の構成を示し、(a)は(b)のB−B断面図であり、(b)は(a)のA−A断面図である。図2は、実施形態1に係る減速装置としての減速機の偏芯体の弾性構造を表し、(a)は、図1のB−B断面図であり、(b)および(c)は、弾性構造(弾性部材)により内周外歯歯車が内周内歯歯車に押し当てられた状態を示す拡大図である。
図1および図2(a)に示すように、本実施形態の減速機30の偏芯構造は、入力回転軸11と、偏芯軸構成部材12と、弾性部材13と、軸受14と、内周外歯歯車15と、外周内歯歯車16と、断面コの字状凹部17から構成されている。
入力回転軸11は、減速機30へ入力された動力を偏芯軸構成部材12に伝達する為の軸である。
偏芯軸構成部材12は、内周外歯歯車15に動力を偏芯して伝えるための構造体である。
弾性部材13は、入力回転軸11と偏芯軸構成部材12との間に設けられたバネ材である。
軸受14は、偏芯軸構成部材12と内周外歯歯車15の間に設けられている軸受である。
内周外歯歯車15は、外周内歯歯車16とかみ合って、歯数差だけ入力を減速しながら揺動する外歯歯車である。
外周内歯歯車16は、内周外歯歯車15とかみ合う固定内歯歯車である。
偏芯軸構成部材12の断面コの字状凹部17は、偏芯軸構成部材12の外周に設けられており、対向する2つの切欠面を有して偏芯軸構成部材12と垂直方向に形成されている。そして断面コの字状凹部17は、入力回転軸(中心軸)11に対して垂直方向にスライド可能に係合する。
図2(b)、(c)に示すように、弾性部材13により内周外歯歯車15の歯が外周内歯歯車16の歯に押し当てられ、歯間のクリアランスがなくなる。また、このとき図2に示すように偏芯軸構成部材12は断面コの字状凹部17によってねじれ方向への移動を抑制されている。
内周外歯歯車15の歯が外周内歯歯車16の歯の間のクリアランスなくかみ合わされるため、減速機30としてバックラッシュがなくなる。
また、入力回転軸11が有する偏芯軸構成部材12の数は複数あってもよい。偏芯軸構成部材12を複数有することで負荷を分散することができる為、剛性と耐久性の向上が図れる。
また、偏芯軸構成部材12が複数ある場合はその数が偶数で、かつ位相が180°ずれた位置に配置されていることが望ましい。偏芯軸構成部材12に取り付けられた内周外歯歯車15が揺動する際に発生する振動を、対になっている内周外歯歯車15が相殺し、振動を抑制することができる。
Claims (7)
- 偏芯軸を有する入力回転軸と、
前記偏芯軸に回転自由に設けられた内周外歯歯車と、
前記内周外歯歯車の外歯とかみ合う内歯を有する外周内歯歯車とを有し、
前記入力回転軸は、外周に前記入力回転軸と垂直方向で、対向する二つの切欠面を有し、
前記偏芯軸は、
弾性部材を介して、前記切欠面に、前記中心軸に対して垂直方向にスライド可能に係合する断面コの字状凹部を備えた偏芯軸構成部材の外周部の一部と、前記入力回転軸の外周部の一部とで構成されることを特徴とする減速機。 - 前記内周外歯歯車と前記偏芯軸とを複数組有することを特徴とする請求項1記載の減速機。
- 請求項2記載の前記偏芯軸の数が2つであり、互いに180度位相をずらした状態で設けられていることを特徴とする減速機。
- 前記内周外歯歯車はサイクロイド歯車であることを特徴とする請求項1記載の減速機。
- 前記減速機を有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の減速機一体型モーター。
- 前記減速機を有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のロボットアーム。
- 前記減速機を有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のロボット。
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JP2012008706A JP2013148151A (ja) | 2012-01-19 | 2012-01-19 | 減速機、減速機一体モーター、ロボットアーム、及びロボット |
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Family Applications (1)
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JP2012008706A Withdrawn JP2013148151A (ja) | 2012-01-19 | 2012-01-19 | 減速機、減速機一体モーター、ロボットアーム、及びロボット |
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Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200002809A (ko) | 2017-04-28 | 2020-01-08 | 도레이 카부시키가이샤 | 난소 종양의 검출을 위한 키트, 디바이스, 및 방법 |
JP2020139535A (ja) * | 2019-02-27 | 2020-09-03 | 日本電産シンポ株式会社 | 偏心揺動型の変速機 |
JP2020148274A (ja) * | 2019-03-14 | 2020-09-17 | 本田技研工業株式会社 | 内接式遊星歯車装置 |
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2012
- 2012-01-19 JP JP2012008706A patent/JP2013148151A/ja not_active Withdrawn
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