JP2013147266A - 粉体充填装置、粉体充填システム、及び粉体充填方法 - Google Patents

粉体充填装置、粉体充填システム、及び粉体充填方法 Download PDF

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Abstract

【課題】円筒状のシーブを有する篩装置は、円筒状のシーブの内側領域から外側領域に粉体を送り出す機構を有するため、シーブを通過した粉体を回収するために大きな空間を必要とする。所定の容器に粉体を充填する粉体充填装置に、円筒状のシーブを有する篩装置を搭載した場合には、装置が大型化するという課題を生じる。大型化を抑制して篩装置を搭載した粉体充填装置を提供する。
【解決手段】粉体充填装置100は、フィルター122と交差する回転軸を中心にフィルター122に近接して回転するブレード131を備える。これにより、フィルター122を通過する粉体の移動方向はブレード131の回転軸の方向に絞り込まれるため、フィルター122を通過した粉体を回収するために大きな空間を確保する必要がなくなる。粉体充填装置100は、上記のブレード131を用いることにより、装置の大型化を抑制できるという効果を奏する。
【選択図】図2

Description

本発明は、フィルターを用いて粉体から粗大粒子を篩い分ける発明に関する。
従来、トナーを用いて画像を形成する画像形成装置が知られている。例えば、電子写真法による画像形成装置では、画像情報に基づく静電潜像を感光体上に形成し、トナーカートリッジから供給されたトナーを用いて静電潜像をトナー像に現像し、現像されたトナー画像を用紙に転写、定着させることにより画像を形成する。
画像形成装置に用いられるトナーとしては、近年、高画質化の目的で小粒径のトナーが用いられている。また、定着時のエネルギー消費を減らす目的で軟化温度を低下させたトナーが用いられている。これらのトナーは、製造上の理由によって、或いは、高温多湿の環境下で保管されて緩凝集することによって、粗大粒子を含有する場合がある。粗大粒子を含有したトナーを用いて現像した場合には、画像データに基づいたトナー像が正確に得られなくなる。
そこで、トナーカートリッジに充填されるトナーから予め粗大粒子を篩い分けておくために、篩装置が用いられている。トナーから粗大粒子を篩い分ける篩装置としては、超音波篩が知られている(特許文献1参照)。超音波篩は、超音波でフィルターを振動させることによりトナーに含まれる粗大粒子を篩い分ける。ところが、超音波篩を用いて篩い分けを行った場合、フィルターの振動による摩擦熱でトナーが軟化してフィルターの目詰まりが発生したり、振動によるストレスでフィルターの目開きが拡大したりする問題があった。
そこで、フィルターを振動させずに粉体から粗大粒子を篩い分ける篩装置として、所定方向に配置された回転軸と、この回転軸と同軸状に配置される円筒状のシーブと、回転軸に取り付けられた回転羽根とを有するものが知られている(特許文献2参照)。この装置は、回転羽根を回転させることで上流から供給された粉体を円筒状のシーブの内側領域から外側領域に送り出す機構を有することにより、シーブを振動させずに粉体の篩い分けを行うことができる。
しかしながら、円筒状のシーブを有する篩装置は、円筒状のシーブの内側領域から外側領域に粉体を送り出す機構を有するため、シーブを通過した粉体を回収するために大きな空間を必要とする。所定の容器に粉体を充填する粉体充填装置に、円筒状のシーブを有する篩装置を搭載した場合には、装置が大型化するという課題を生じる。
請求項1に係る発明は、筒状体、前記筒状体の底部に設けられたフィルター、および前記フィルターと交差する回転軸を中心に前記フィルターに近接して回転し、前記筒状体内に供給された粉体を攪拌するブレードを有する篩本体と、前記ブレードの回転に基づいて前記フィルターを通過した前記粉体を所定の容器に導入させる導入手段と、を備えたことを特徴とする粉体充填装置である。
本発明の粉体充填装置は、フィルターと交差する回転軸を中心にフィルターに近接して回転するブレードを備える。これにより、フィルターを通過する粉体の移動方向はブレードの回転軸の方向に絞り込まれるため、フィルターを通過した粉体を回収するために大きな空間を確保する必要がなくなる。本発明の粉体充填装置は、上記のブレードを用いることにより、装置の大型化を抑制できるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る粉体充填システムを示す模式図である。 粉体充填装置を示す斜視図である。 図2の粉体充填装置の平面図である。 図3の粉体充填装置のA−A断面を示す断面図である。 図4の粉体充填装置のB−B断面を示す断面図である。 図5の粉体充填装置におけるブレードのC−C断面の断面形状の具体例を示した断面図である。 図5の粉体充填装置におけるブレードのD−D断面の断面形状の具体例を示した断面図である。 ブレードを3枚有する回転体の正面図である。 図8の回転体の平面図である。 ブレードを4枚有する回転体の正面図である。 図10の回転体の平面図である。 粉体供給装置を示す模式図である。 粉体充填システム本体の制御部のハードウェア構成図である。 粉体充填システム本体の制御部の機能ブロック図である。 図2の粉体充填装置に粉体を供給した状態を示す概略図である。 図2の粉体充填装置で粉体の篩い分けを行っている状態を示す概略図である。 図2の粉体充填装置で粉体の篩い分けを行っている状態を示す概略図である。 粉体充填システムの処理を示した処理フロー図である。 粉体充填システムの処理を示した処理フロー図である。 本発明の一実施形態に係る粉体充填装置を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る粉体充填装置を示す断面図である。
〔第1の実施形態〕
<<実施形態の全体構成>>
以下、図面を用いて、本発明の第1の実施形態について説明する。まず、図1を用いて、本実施形態の全体構成を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る粉体充填システムを示す模式図である。
粉体充填システム1は、粉体から粗大粒子を篩い分け、篩い分けられた粉体を粉体充填用容器40に充填する粉体充填装置100と、粉体充填装置100に粉体を供給する粉体供給装置200と、粉体充填装置100および粉体供給装置200の動作を制御する粉体充填システム本体50とを有する。本実施形態の粉体充填方法は、本実施形態の粉体充填システム1を用いて行われる。以下、本実施形態の粉体充填システム1の説明を通じて、本実施形態の粉体充填方法の詳細についても明らかにする。
<<粉体充填装置の構成>>
先ず、図2乃至図11を用いて粉体充填システム1の粉体充填装置100について説明する。なお、図2は、粉体充填装置を示す斜視図である。図3は、図2の粉体充填装置の平面図である。図4は、図3の粉体充填装置のA−A断面を示す断面図である。図5は、図4の粉体充填装置のB−B断面を示す断面図である。図6は、図5の粉体充填装置におけるブレードのC−C断面の断面形状の具体例を示した断面図である。図7は、図5の粉体充填装置におけるブレードのD−D断面の断面形状の具体例を示した断面図である。図8は、ブレードを3枚有する回転体の正面図である。図9は、図8の回転体の平面図である。図10は、ブレードを4枚有する回転体の正面図である。図11は、図10の回転体の平面図である。
粉体充填装置100は、篩本体120と、充填部150とを有してなり、更に必要に応じて、適宜選択したその他の手段や部材を備えている。
<篩本体>
篩本体120は、筒状体の一例としてのフレーム121と、フレーム121の底部に設けられたフィルター122と、回転体130と、駆動部140とを有する。これにより、篩本体120は、フレーム121内に供給された粉体(技術分野によっては「粉粒体」と言うこともある)を収容する粉体収容容器として機能する。また、篩本体120は、フレーム121内に供給されたトナーから粗大粒子を篩い分ける機能を有する。篩本体120は、通常は、立てて設置させた状態で用いることが好ましいが、傾けて設置してもよい。
−フレーム−
フレーム121の形状としては、例えば、円筒状、円錐台形状、角筒状、角錐台形状、ホッパー形状、などが挙げられる。フレーム121の大きさは、粉体充填用容器40に対する粉体の充填量や設置スペースなどを考慮して適宜選択されるが、例えば、内径を10mm以上300mm以下、好ましくは16mm以上135mm以下とすることができる。フレーム121の材質としては、例えばステンレススチール、アルミニウム、鉄等の金属、ABS、FRP、ポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂等の樹脂などが挙げられる。フレーム121の構造としては、単一部材で形成されていてもよいし、二以上の部材で形成されていてもよい。フレーム121は、フィルター122と反対側の端部が開放されていても、粉体の飛散を防止するために密閉されていてもよい。
フレーム121の側面、端面、又は上面の少なくとも一部には、篩本体120内に粉体を供給するための供給部121aが設けられている。供給部121aの大きさ、形状、構造等は、篩本体120内に粉体を供給することができれば、特に制限はなく、篩本体120の大きさ、形状、構造等に応じて適宜選択される。
粉体は、粉体供給装置200、或いは人の手などにより供給部121aを介してフィルター122の上面に供給される。粉体供給装置200による篩本体120内への粉体の供給は、間欠的であっても連続的であってもよい。粉体供給装置200による篩本体120への粉体の供給が連続的である場合には、連続運転が可能となる。
また、フレーム121には、篩本体120に収容された粉体を回収するための開口部を開閉させるクリーニング用扉121cが設けられている。クリーニング用扉121cは、フレーム121に対してヒンジにより開閉可能に取り付けられている。篩本体120の運転を停止しているときには、クリーニング用扉121cを開いてフィルター122上に残留した粗大粒子を回収することによりフィルター122のクリーニングを行うことができる。
−フィルター−
フィルター122としては、篩本体120に供給された粉体に含まれる粗大粒子を篩い分けできるものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。適用可能なフィルター122の形態としては、例えば、直交網目状、斜交網目状、蛇行網目状、亀甲状等の網目の形態、不織布のような三次元に隙間を構成する形態、或いは、多孔質材料、中空糸のように実質的に粗粒が通過不可能な形態等が挙げられる。これらの中でも、網目によるフィルター122を用いることが、篩別効率が良好である点で好ましい。
フィルター122の外形状については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば円形、楕円形、三角形、四角形、五角形、六角形、八角形などが挙げられる。これらの中でも、円形であることが篩別効率の点で特に好ましい。また、篩別操作を多段で行う場合は、目開きの異なるフィルター122を直列に設置しても良い。
フィルター122の目開きについては、粉体の粒径に応じて適宜選択することができるが、10μm以上が好ましく、15μm以上がより好ましく、20μm以上が更に好ましい。フィルター122の目開きが小さすぎると、時間当たりの処理能力が低下しやすく、所望の粒径の粉体を効率良く得ることが困難になることがあり、また、目詰まりを生じやすい傾向がある。ここで、フィルター122の目開きとは、フィルター122網の開孔の大きさを意味し、開孔が円形の場合は直径を、多角形の場合は内接円の直径を意味する。フィルター122の目開きの上限としては、特に限定されないが、5mm以下であることが好ましい。フィルターの目開きが5mmを超えると、ブレード131の回転を停止させたときにフィルター122の目開き上を粉体で橋渡しすることができなくなり、篩い分けられた粉体の排出が継続する場合がある。
フィルター122の材質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ステンレススチール、アルミニウム、鉄等の金属,ナイロン等のポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂等の樹脂;綿布等の天然繊維;などが挙げられる。これらの中でも、長時間使用しても、耐久性に優れる点で、ステンレススチール、ポリエステル樹脂が特に好ましい。
従来の超音波篩において、樹脂のフィルターを用いた場合、その弾性によりフィルターの振動を粉体に効率的に伝えることができなかった。また、従来の円筒状のシーブを有する篩装置は、シーブ内側領域から外側領域に遠心力によって粉体を送り出す機構を有するため、樹脂製のフィルターを用いた場合には耐久性が不足する問題が生じた。本実施形態の粉体充填装置100は、ブレード131を回転させることにより、粉体の篩い分けにフィルター122の振動を必要としない。このため、本実施形態の粉体充填装置100には、樹脂製のフィルター122が好適に用いられる。この場合、粉体と同じ極性の樹脂により形成されたフィルター122を選択することにより、フィルター122への粉体の付着が抑制される。
また、設置されるフィルター122は、枠などの形状を保つ機構によって支持され、しわ及びたるみが少ないことが好ましい。しわ及びたるみがあると、フィルター122の破損を招く場合があるだけでなく,均一な篩い分けが困難になる場合がある。
なお、フィルター122は、フレーム121の径方向にスライドさせることによりフレーム121に対して着脱可能な構成としても良い。これにより、フィルター122の交換が容易になるので、篩装置100のメンテナンス性が向上する。
−回転体−
本実施形態において、回転体130は、フィルター122と交差する回転軸Zを中心にフィルター122に近接して回転可能に配置されたブレード131と、この回転軸Zに配置されブレード131が取り付けられるシャフト132とを有する。本実施形態の粉体充填装置100の篩本体120の内部を上から見ると、ブレード131は、図5の矢印E方向又は逆矢印方向にシャフト132を中心にフィルター122の上部の近傍を回転可能に構成されている。これにより、ブレード131は、フレーム121内に供給された粉体を攪拌し流動化させる。
本実施形態において、回転体130の構成は、回転軸Zを中心にフィルター122に近接してブレード131を回転させることが可能な構成であれば特に制限されない。例えば、シャフト132を用いずに磁力を用いてブレード131を回転させても良い。また、シャフト132とハブとを用いてブレード131を回転させてもよい。回転軸Zとフィルター122とが交差して形成される角度は、特に限定されないが、フィルター122とブレード131との距離を一定に保つことができ、接触を防ぐことができるため、90度であることが好ましい。
本実施形態において、ブレード131がフィルター122に近接するとは、ブレード131の回転により発生した渦がフィルター122に到達する程度に、それぞれが近くにある状態を意味する。ただし、「近接」には、ブレード131が、回転軌道の全体でフィルター122と接している状態は含まれない。ブレード131およびフィルター122の対向面の回転軸Zと平行な二点間の距離(図3中、D1)は、0mmより大きく5mm以下が好ましく、0.01mm以上、5mm以下がより好ましく、0.5mm以上、2mm以下が更に好ましい。なお、ブレード131の回転軌道上の位置や測定点によって回転軸Zと平行な二点間の距離が変わる場合には、距離(D1)は、ブレード131のすべての回転軌道上の位置におけるすべての測定点の中で距離が最も短くなる二点間の距離を意味する。ブレード131とフィルター122との間の距離が5mmを超えると、ブレード131の回転によって発生する渦がフィルター122の面上に到達せず、クリーニングが行われなくなる場合がある。また、フィルター122に堆積させた粉体を十分に流動化できなくなることがある。ブレード131とフィルター122との間の距離が0mmである場合には、ブレード131の下方の粉体がフィルター122に堆積した状態から上方へ移動することが制限されるために、粉体を十分に流動化できなくなることがある。
本実施形態において、特に制限はされないが、ブレード131の端部はフレーム121に近接していることが好ましい。ブレード131の端部がフレーム121に近接しているとは、ブレード131の端部とフレーム121との間の距離(図4中、D2)が好ましくは100mm以下の状態であって、より好ましくは1mm〜10mmの状態である。なお、ブレード131の回転軌道上の位置や測定点によってブレード131の端部とフレーム121との間の距離が変わる場合には、距離(D2)は、ブレード131のすべての回転軌道上の位置におけるすべての測定点の中で距離が最も短くなる二点間の距離を意味する。ブレード131の端部とフレーム121との間の距離が100mmを超えると、ブレード131の回転による遠心力によって、粉体がフレーム121方向に流れてしまい、渦流はブレード131周辺にしか影響しないため、フレーム121側から粉体が排出されにくくなることがある。
−ブレード−
本実施形態において、篩本体120はブレード131を駆動部として備えたため、装置の停止後のフィルター122の振動を抑制できる。これにより、装置の停止後の粉体の充填を抑えられるので、粉体充填装置100は目標とする充填量に正確に粉体を充填することが可能になる。
本実施形態において、ブレード131の材質、構造、大きさ、形状等については、特に制限はなく、フレーム121の大きさ、形状、構造等に応じて適宜選択される。ブレード131の材質としては、ステンレススチール、アルミニウム、鉄等の金属、ABS、FRP、ポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂等の樹脂などが挙げられる。これらの中でも、強度からいうと材質は金属が好ましい。また、粉体を扱うため、防爆という観点から帯電防止剤、静電気防止剤を含有できる樹脂が好ましい。ブレード131は、単一部材で形成されていてもよいし、2以上の部材で形成されていてもよい。
ブレード131の外形状としては、特に制限はなく、例えば、平板状、棒状、角柱状、角錐状、円柱状、円錐状、羽根状などが挙げられる。ブレード131が篩本体120に配置された場合に、回転軸Zに対して平行方向のブレード131の長さ(図4のDzで示されるブレード131の厚み)は、強度が確保できる範囲内で薄い方が好ましい。なお、ブレード131の厚み(Dz)は、ブレード131の対向面の回転軸Zと平行な二点間の距離に基づいて定められる。測定点によって回転軸Zと平行な二点間の距離が変わる場合には、ブレード131の厚み(Dz)は、すべての測定点の中で距離が最も短くなるときの二点間の距離を意味する。ブレード131の厚み(Dz)としては、例えば、0mm〜10.0mmとすることができ、0mm〜5.0mmが好ましく、0mm〜3.0mmがより好ましい。ブレード131の厚み(Dz)が5.0mmを超えると、ブレード131後方で発生する渦が少なくなり、フィルター122の面上のクリーニング性が低下する。また、厚みが10.0mmを超えると、粉体に与えられるブレード131の回転方向へのエネルギー(粉体の周方向の速度)が大きくなり、粉体のフィルター122を通過する方向(回転軸Zと平行な方向)への動きを阻害することがある。加えて、回転体130のブレード駆動用モータ141への負荷が大きくなり、より多くのエネルギーを必要とすることがある。
ブレード131の強度を保つために、ブレード131の厚さ(Dz)は、回転軸Zを中心に回転するときの回転方向のブレード131の長さ(図2のDx)よりも小さい方が好ましい。なお、ブレード131の長さ(Dx)は、ブレード131の対向面の、回転方向の二点間の距離に基づいて定められる。測定点によって回転方向の二点間の距離が変わる場合には、ブレードの長さ(Dx)は、すべての測定点の中で距離が最も短くなるときの二点間の距離を意味する。ブレード131の厚さ(Dz)が、ブレード131の長さ(Dx)より大きいと、ブレード131の回転時のトナーによる抵抗によってブレード131の強度が低下する場合がある。また、ブレード131が粉体に回転方向の速度を与えすぎてしまい、粉体がフィルター122を通過する運動を妨げる場合がある。
ブレード131の断面形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。本実施形態において、ブレード131の断面形状は、図6及び図7の断面形状A〜Gのような左右非対称な形状であっても、H〜Jのような左右対称な形状であってもよく、これらA〜Jのいずれの形状も好適に用いることができる。ブレード131のC−C断面の形状とD−D断面の形状とは、例えば、いずれも図5のCの形状である場合のように、同一であっても良い。
同一平面上に配置されるブレード131の枚数は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択される。ブレード131の枚数は、例えば、2枚(図2乃至図5参照)であっても、3枚(図8および図9参照)であっても、4枚(図10および図11参照)であっても良い。なお、図8および図9によって示される回転体130は、各ブレード131とシャフト132とがハブ133によって固定された例である。ブレード131の枚数としては、1枚〜8枚が好ましく、1枚〜4枚がより好ましく、2枚が特に好ましい。ブレード131の枚数が8枚を超えると、ブレード131が粉体のフィルター122からの落下を阻害するおそれがあり、メンテナンス性も低下する。
図5のX軸方向に見たときのブレード131のフィルター122に対する角度は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、フィルター122に対して−3度〜10度が好ましく、0度〜10度がより好ましく、0度(水平)が特に好ましい。ブレード131のフィルター122に対する角度が、10度を超えると、ブレード131の後方で発生する渦が少なくなり、クリーニング性が低下する。また、粉体に与える粉体の周方向へのエネルギーが大きくなり、粉体のフィルター122方向への動きを阻害することがある。加えて回転体130のブレード駆動用モータ141への負荷が大きくなることがある。
ブレード131が回転することで生じる軌跡の面積Xと、フィルター122の面積Yとの比率〔(X/Y)×100〕〕は、60%〜150%が好ましく、80%〜100%がより好ましい。比率〔(X/Y)×100〕〕が、60%未満であると、フィルター122の全面にブレード131の回転に伴うエネルギーが行き渡らないおそれがある。また、ブレード131の回転による遠心力によって、粉体がフレーム121側に集まり、ブレード131が粉体にエネルギーを与えることができなくなることがある。比率が150%を超えると、ブレード131の回転による遠心力によって、粉体がフィルター122より外側へ移動し、フィルター122上の粉体が減少し、篩えないことがある。
ブレード131の回転速度(周速)は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、3m/s〜30m/sが好ましい。ブレード131の周速が、3m/s未満であると、ブレード131が粉体へ与えるエネルギーが少なく、クリーニング効果、粉体の流動化が不十分となることがあり、30m/sを超えると、粉体にエネルギーを与えすぎて、粉体の周方向の速度が大きくなり、粉体のフィルター122面方向への落下を阻害する恐れがある。また、過剰に粉体を流動化すると、フィルター122を通過する粉体の質量が小さくなることがある。
−シャフト−
シャフト132は、篩本体120内の回転軸Zに配置され、一端が駆動部140に取り付けられ、他端がブレード131に取り付けられている。駆動部140の駆動によってブレード131及びシャフト132が回転軸Zを中心に回転する。シャフト132の大きさ、形状、構造、材質等については、特に制限はなく、篩本体120の大きさ、形状、構造等に応じて適宜選択することができる。シャフト132の材質としては、ステンレススチール、アルミニウム、鉄等の金属、ABS、FRP、ポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂等の樹脂などが挙げられる。シャフト132は、単一部材で形成されていてもよいし、2以上の部材で形成されていてもよい。シャフト132の形状としては、例えば、棒状、角柱状、などが挙げられる。
−駆動部−
本実施形態において駆動部140は、ブレード駆動用モータ141とベアリング142とを有している。ブレード駆動用モータ141は、ブレード131を含む回転体130を回転駆動させる手段である。ブレード駆動用モータ141は、PLC(programmable logic controller)、コンピュータ等の制御手段によって動作が制御される。ベアリング142は、回転体130を正確に回転させるためにシャフト132を支持する手段である。粉体の進入による故障を避けるため、ベアリング142はフレーム121の外側に設けられている。シャフト132とフレーム121との間の隙間を通過して駆動部140に粉体が進入する可能性がある場合には、粉体の進入を防止する機構を設けることもできる。このような機構としては、例えば、ベアリング142とフレーム121の間にエアーを吹き込み、シャフト132とフレーム121の隙間からエアーを吹き出すことで粉体の進入を防ぐもの(エアーシール)や、駆動部140内へ粉体を進入させないためのエアー吹き出し口が挙げられる。
また、駆動部140には、装置を停止したときに回転体130の回転を停止させる公知のブレーキ機構が設けられていても良い。装置を停止したときにブレーキ機構によってブレード131の回転を停止させることで、粉体の流動化が即時に収まるため、粉体充填装置100の充填の精度が向上する。
<充填部>
本実施形態において充填部150は、導入手段の一例としてのノズル151を備えている。ノズル151は、ブレード131の回転に基づいてフィルター122を通過した粉体を粉体充填用容器40に導入させる装置である。ノズル151の構成部材としては、粉体を粉体充填用容器40に導入することにより充填できるものであれば特に制限はないが、例えばステンレス管が挙げられる。ノズル151にはパッキンが取り付けられ、これによりノズル151を粉体充填用容器40に嵌合させる構成としても良い。なお、本実施形態においてノズル151は、自重により粉体を粉体充填用容器40に充填するものに限られず、気体や加圧手段などにより圧力を加えて粉体を粉体充填用容器40に導入するものであっても良い。また、粉体充填用容器40の充填口が小さい場合には、ノズル151から直接粉体充填用容器40に粉体を充填する構成を、ファンネルを介して粉体を充填する構成に置き換えても良い。
<<粉体充填用容器>>
本実施形態で用いられる粉体充填用容器40としては、粉体充填装置100によって粉体を充填することが可能なものであれば特に制限されないが、シリンダやトナー容器(トナーカートリッジ)などが挙げられる。
<<粉体供給装置>>
続いて、図12を用いて粉体充填システム1の粉体供給装置200について説明する。図12は、粉体供給装置を示す模式図である。図12に示す粉体供給装置200は、粉体供給装置本体210と、気体導入手段220と、粉体供給手段230とを有する。
粉体供給装置本体210は、粉体投入口211と、粉体収容手段212と、圧力開放弁213と、粉体流速調整弁214と、本体圧力計215とを有する。粉体投入口211は、粉体充填装置100に供給される粉体を粉体収容手段212に投入するための投入口である。粉体投入口211には閉鎖弁211aが取り付けられている。粉体を投入しないときには、この閉鎖弁211aを閉鎖することにより粉体収容手段212を密封することができる。本実施形態において閉鎖弁211aの開閉は、粉体充填システム1による制御に基づく駆動手段の駆動によって実行される。
粉体収容手段212は、粉体投入口211から投入された粉体を収容する手段である。粉体収容手段の形態としては、粉体を収容して内部を密封できるものであれば特に限定されないが、例えば樹脂製の円筒の上下部を金属製フランジで挟むように置き、上下フランジ間をボルトで固定したものが挙げられる。
圧力開放弁213は、粉体収容手段212に取り付けられ、粉体収容手段212の内部を密封、或いは開放するものである。本実施形態において圧力開放弁213の開閉は、粉体充填システム1による制御に基づいて駆動手段の駆動によって実行される。粉体流速調整弁214は、粉体収容手段212に取り付けられ、粉体収容手段212内の圧力を微調節することにより粉体供給装置200が供給する粉体の流速を調節するものである。本体圧力計215は、粉体収容手段212の内部の圧力を計測する。
気体導入手段220は、圧縮空気配管221と、第1減圧弁222と、第2減圧弁223と、空気流量計224と、空気ヘッダ225と、通気手段226と、第1圧力計227と、第2圧力計228と、第3圧力計229とを有する。これにより気体導入手段220は、粉体収容手段212に収容された粉体に気体を導入して、粉体を流動化させる。
圧縮空気配管221は、圧縮空気源Sから供給される圧縮空気を空気ヘッダ225に送り込むための配管である。圧縮空気配管221の構成部材としては、空気ヘッダ225に空気を送り込むことができるものであれば特に限定されないが、例えばステンレス管が挙げられる。圧縮空気源Sは、粉体供給装置200に備えられていても、粉体供給装置200の外部に備えられたものであっても良い。圧縮空気源Sが粉体供給装置200に備えられる場合、圧縮空気源Sとしては、例えばポンプが用いられる。
第1減圧弁222および第2減圧弁223は、圧縮空気源Sから供給される圧縮空気を減圧することにより、空気ヘッダ225に送り込まれる圧縮空気の流量を調節する。空気流量計224は、空気ヘッダ225に送り込まれる圧縮空気の流量を計測する。
空気ヘッダ225は、圧縮空気配管221から送り込まれる圧縮空気を粉体収容手段212の内部に導入するための手段である。空気ヘッダ225は、圧縮空気配管221と接続するための接続部を有し、この接続部を介して圧縮空気配管221から圧縮空気が送り込まれる。空気ヘッダ225の上部には、粉体収容手段212の下部(例えば、下部フランジ)に取り付け可能な接続フランジが設けられている。
通気手段226は、粉体収容手段212と空気ヘッダ225との境界位置に取り付けられ、空気ヘッダ225内の圧縮空気を粉体収容手段212内に通気する。通気手段226としては、空気を通気するものであれば特に限定されないが、焼結金属板、焼結樹脂板、目の粗い金網などの多孔板が挙げられる。
第1圧力計227は、第1減圧弁222と第2減圧弁223との間の圧縮空気配管221内の圧力を計測する。第2圧力計228は、第2減圧弁223と空気ヘッダ225との間の圧縮空気配管221内の圧力を計測する。第3圧力計229は空気ヘッダ226内の圧力を計測する。
粉体供給手段230は、粉体導出管231と、粉体輸送管232とを有する。これにより粉体供給手段230は、気体導入手段220によって流動化された粉体を吐出して粉体充填用容器40に供給する。
粉体導出管231は、粉体収容手段212の上部(例えば、上部フランジ)を通して配置され粉体収容手段212に収容された粉体Pを粉体輸送管232に導出する。粉体導出管231の構成部材としては、粉体収容手段212に収容された粉体Pを導出できるものであれば特に制限はないが、例えばステンレス管が挙げられる。
粉体輸送管232は、粉体導出管231によって導出された粉体を粉体充填装置100に輸送するための管である。粉体輸送管232の構成部材としては、粉体を輸送できるものであれば特に制限はないが、例えばウレタンチューブが挙げられる。
<<粉体充填システム本体>>
続いて、図1、図13、及び図14を用いて粉体充填システム本体50について説明する。なお、図13は、粉体充填システム本体の制御部のハードウェア構成図である。図14は、粉体充填システム本体の制御部の機能ブロック図である。
図1に示したように、粉体充填システム本体50は、筐体51と、昇降ユニット52と、粉体充填用秤53と、粉体供給用秤54と、ディスプレイ55と、制御装置の一例としての制御部56とを備えている。
筐体51は、ディスプレイ55及び制御部56を内部に収める容器である。本実施形態では、筐体51には昇降ユニット52、粉体充填用秤53、及び粉体供給用秤54が設置されている。また、筐体51にはキャスターが取り付けられていてもよく、このキャスターによって粉体充填システム1の全体を容易に移動させることが可能となる。
昇降ユニット52は、粉体充填装置100を固定するクランプ52aと、クランプ52aを昇降させる昇降装置52bとを有している。クランプ52aは、粉体充填用容器40の充填口にノズル151が取り付けられる位置に粉体充填装置100を固定できるものであれば、形状、材質、大きさ等については限定されない。昇降装置52bは、粉体充填用容器40にノズル151が取り付けられる位置と、取り外される位置とにクランプ52aを昇降させる。昇降装置52bは、手動であっても電動であっても良い。昇降装置52bが電動である場合、モータやエアシリンダ等の公知の昇降装置が好適に用いられる。昇降装置52bは直接、筐体51に取り付けられていても、昇降装置52bを支持する支持部材を介して筐体51に取り付けられていても良い。なお、粉体充填用容器40の充填口が十分大きい場合には昇降ユニット52を用いなくても良い。
粉体充填用秤53は、粉体充填用容器40に充填された粉体の質量(充填量)を測定する。この場合、粉体の充填されていない粉体充填用容器40の質量を風袋として設定しておくことで、粉体充填用秤53は粉体の充填量を測定することができる。粉体供給用秤54は、粉体供給装置200によって供給された粉体の質量(供給量)を測定する。この場合、粉体供給前の粉体供給装置200の質量を風袋として設定しておくことで、粉体供給用秤54は粉体の供給量を測定することができる。
ディスプレイ55は、粉体充填システム1の操作者に所定の情報を通知するための表示パネルとしての機能と、操作者からの入力を受け付けるタッチパネルとしての機能とを有する表示手段である。制御部56は、粉体充填システム1の全体の動作を制御する。
<制御部のハードウェア構成及び機能構成>
続いて、粉体充填システム本体50の制御部56のハードウェア構成について説明する。図13に示したように、制御部56は、粉体充填システム1全体の動作を制御するCPU501、所定のプログラムを記憶したROM502、CPU501のワークエリアとして使用されるRAM503、粉体充填システム1の電源が遮断されている間もデータを保持する不揮発性メモリ(NVRAM)504、ホストコンピュータ等の外部機器との情報の送受信を行うためのI/F(Interface)506、粉体充填システム本体50のディスプレイ55及び粉体充填用秤53、粉体充填装置100のブレード駆動用モータ141、並びに粉体供給装置200との情報の送受信を行うためのI/O(Input/Output)ポート507を有する。
続いて、粉体充填システム本体50の制御部56の機能構成について説明する。図14に示したように、制御部56は、供給制御部561、駆動制御部562、算出部563、および通知部564を有している。これら各部は、図13に示されている各構成要素のいずれかが、ROM502に記憶されているプログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
供給制御部561は、粉体充填用秤53による計測結果やディスプレイ55の操作パネルによって受け付けられた要求に基づいて粉体供給装置200による粉体の供給を制御する。駆動制御部562は、上記の計測結果や要求に基づいてブレード駆動用モータ141による回転体130の駆動を制御する。算出部563は、上記の計測結果に基づいて粉体充填装置100による粉体の充填速度を算出する。通知部564は、算出部563によって算出された充填速度に基づいて、操作者に通知するための所定の情報をディスプレイ55に表示させる。
<粉体>
粉体充填システム1に用いられる粉体としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択される。粉体の具体例としては、トナー、合成樹脂粉末及び粒体、粉末コンパウンド等の合成樹脂又はその配合物粉粒体;デンプン、木粉等の有機天然物粉体;米,豆,小麦等の穀物もしくはその粉末;炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、ゼオライト、ハイドロキシアパタイト、フェライト、硫化亜鉛、硫化マグネシウム等の無機化合物粉体;鉄粉、銅粉、ニッケル合金粉等の金属粉;カーボンブラック、酸化チタン、ベンガラ等の無機顔料;フタロシアニンブルー、インジゴ等の有機顔料、染料等が挙げられる。本実施形態の篩本体120は、粉体から粗大粒子、ゴミ等の異物を低ストレスで効率よく篩い分け、精度良く充填することができるので、例えば、定量充填が要求されるトナー、化粧品原料、医薬品原料、食品原料、化学薬品原料などの篩い分けに好適である。
−トナー−
上記のトナーの製造方法については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、湿式法により調製されたものが好ましい。湿式法とは、トナー母粒子の製造工程において、水等の分散媒等を用いる静電荷像現像用トナーの製造方法である。湿式法としては、以下の方法が例示される。
(a)水系媒体中に重合性単量体、重合開始剤、着色剤等を懸濁分散させた後に重合させてトナー母粒子を製造する懸濁重合法
(b)重合開始剤、乳化剤等を含有する水性媒体中に重合性単量体を乳化させ、攪拌下に重合性単量体を重合させて得られた重合体一次粒子の分散液に、着色剤等を添加して前記重合体一次粒子を凝集、熟成させてトナー母粒子を製造する乳化重合凝集法
(c)あらかじめ溶媒に溶解、分散したポリマー、着色剤等の溶解分散液(トナー組成の溶解分散液)を水系媒体中に分散し、これを加熱又は減圧等によって溶媒を除去することにより、水系媒体に分散されたトナー母粒子を製造する溶解懸濁法
トナーを構成する成分としては、下記(1)〜(4)から選択されるいずれかの混合物が好適である。
(1)少なくとも結着樹脂、及び着色剤からなる混合物
(2)少なくとも結着樹脂、着色剤、及び帯電制御剤からなる混合物
(3)少なくとも結着樹脂、着色剤、帯電制御剤、及びワックスからなる混合物
(4)少なくとも結着樹脂、磁性剤、帯電制御剤、及びワックスからなる混合物
結着樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、熱可塑性樹脂が好適である。熱可塑性樹脂としては、例えば、ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオール樹脂などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、ポリエステル樹脂、ポリオール樹脂が特に好ましい。
ビニル樹脂としては、例えばポリスチレン、ポリ−p−クロロスチレン、ポリビニルトルエン等のスチレン又はその置換体の単重合体:スチレン−p−クロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−α−クロロメタクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体等のスチレン系共重合体;ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニルなどが挙げられる。
ポリエステル樹脂としては、以下のA群に示したような2価のアルコールと、B群に示したような二塩基酸塩からなるものであり、更にC群に示したような3価以上のアルコールあるいはカルボン酸を第三成分として加えてもよい。
A群としては、例えばエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオール、1,4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、ポリオキシエチレン化ビスフェノールA、ポリオキシプロピレン(2,2)−2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(3,3)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエチレン(2,0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(2,0)−2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンなどが挙げられる。
B群としては、例えばマレイン酸、フマル酸、メサコニン酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、マロン酸、リノレイン酸、又はこれらの酸無水物又は低級アルコールのエステルなどが挙げられる。
C群としては、例えばグリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の3価以上のアルコール;トリメリット酸、ピロメリット酸等の3価の以上のカルボン酸などが挙げられる。
ポリオール樹脂としては、例えばエポキシ樹脂と2価フェノールのアルキレンオキサイド付加物、もしくはそのグリシジルエーテルとエポキシ基と反応する活性水素を分子中に1個有する化合物と、エポキシ樹脂と反応する活性水素を分子中に2個以上有する化合物を反応してなるものなどが挙げられる。
その他にも必要に応じて以下の樹脂を混合して使用することもできる。エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、ブチラール樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂などが挙げられる。エポキシ樹脂としては、例えばビスフェノールA、ビスフェノールF等のビスフェノールとエピクロロヒドリンとの重縮合物が代表的である。
着色剤としては、特に制限はなく、公知のものの中から目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、以下のものが用いられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
黒色顔料としては、例えばカーボンブラック、オイルファーネスブラック、チャンネルブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、アニリンブラック等のアジン系色素、金属塩アゾ色素、金属酸化物、複合金属酸化物などが挙げられる。黄色顔料としては、例えばカドミウムイエロー、ミネラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルスイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキなどが挙げられる。橙色顔料としては、例えばモリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダンスレンブリリアントオレンジGKなどが挙げられる。赤色顔料としては、例えばベンガラ、カドミウムレッド、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッドカルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3Bなどが挙げられる。紫色顔料としては、例えばファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキなどが挙げられる。青色顔料としては、例えばコバルトブルー、アルカリブルー、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBCなどが挙げられる。緑色顔料としては、例えば、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マラカイトグリーンレーキなどが挙げられる。着色剤の含有量は、結着樹脂100質量部に対し0.1質量部〜50質量部が好ましく、5質量部〜20質量部がより好ましい。
ワックスは、トナーに離型性を持たせるために添加され、特に制限はなく、公知のものの中から目的に応じて適宜選択することができるが、例えば低分子量のポリエチレン、ポリプロピレン等の合成ワックス;カルナウバワックス、ライスワックス、ラノリン等の天然ワックスなどが挙げられる。ワックスの含有量は、トナー100質量部に対し、1質量%〜20質量%が好ましく、3質量%〜10質量%がより好ましい。
帯電制御剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ニグロシン、アセチルアセトン金属錯体、モノアゾ金属錯体、ナフトエ酸、脂肪酸金属塩(サリチル酸の金属塩、サリチル酸誘導体の金属塩)、トリフェニルメタン系染料、モリブデン酸キレート顔料、ローダミン系染料、アルコキシ系アミン、4級アンモニウム塩(フッ素変性4級アンモニウム塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体又はその化合物、タングステンの単体又はその化合物、フッ素系活性剤、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。帯電制御剤の含有量は、トナー100質量部に対し、0.1質量%〜10質量%が好ましく、0.5質量%〜5質量%がより好ましい。
磁性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、ヘマタイト、鉄粉、マグネタイト、フェライト、などが挙げられる。磁性剤の含有量は、トナー100質量部に対し、5質量%〜50質量%が好ましく、10質量%〜30質量%がより好ましい。
更に、トナーには、流動性を付与するために、シリカ微粉末、酸化チタン微粉末等の無機微粉末を外添させることできる。
トナーの個数平均粒径としては、3.0μm〜10.0μmが好ましく、4.0μm〜7.0μmがより好ましい。また、トナーの重量平均粒径と個数平均粒径との比(重量平均粒径/個数平均粒径)は、1.03〜1.5が好ましく、1.06〜1.2がより好ましい。ここで、トナーの個数平均粒径、及び、重量平均粒径と個数平均粒径との比(重量平均粒径/個数平均粒径)は、例えば、「コールターカウンターマルチサイザー」;ベックマンコールター社製を用いて測定することができる。
<<<実施形態の動作・処理>>>
次に、図1、及び図15乃至図17を参照して、粉体充填システム1の動作について説明する。図15は、図2の粉体充填装置に粉体を供給した状態を示す概略図である。図16及び図17は、図2の粉体充填装置で粉体の篩い分けを行っている状態を示す概略図である。
<<充填開始時の動作・処理>>
先ず、駆動制御部562は、ディスプレイ55の操作パネルで操作者から受け付けられた粉体充填装置100の運転開始の要求に基づいて、回転体130を回転駆動するための信号をブレード駆動用モータ141に出力する。ブレード駆動用モータ141は、出力された信号に基づいて回転体130を回転駆動する。これにより、シャフト132が回転し、シャフト132の先端に取り付けられたブレード131が回転軸Zを中心にフィルター122に近接して回転する。回転速度としては、特に限定されないが、500rpm〜4,000rpmである。本実施形態では、篩本体120への粉体の供給前にブレード131を回転させておくことで、先の操作でフィルター122上に残された粗大粒子を攪拌することができる。これにより、フィルター122面がクリーニングされるので、粉体の供給を開始したときに篩本体120は、篩い分け処理を効率的に実行することができる。
粉体充填装置100に供給される粉体は、予め粉体供給装置200の粉体投入口211から粉体収容手段212に投入されている。供給制御部561は、ディスプレイ55の操作パネルで操作者から受け付けられた粉体の供給開始の要求に基づいて、閉鎖弁211aを閉鎖するための信号と圧力開放弁213を閉鎖するための信号を粉体供給装置200に出力する。
粉体供給装置200は、出力された信号に基づいて閉鎖弁211aの駆動手段によって閉鎖弁211aを閉鎖し、圧力開放弁213の駆動手段によって圧力開放弁213を閉鎖する。続いて、第1減圧弁222と第2減圧弁223が開放されることで圧縮空気が空気ヘッダ225内に導入される。この場合、第1圧力計227、第2圧力計228、第3圧力計229、及び本体圧力計215の計測結果に基づいて第1減圧弁222および第2減圧弁223の開放の程度を調整することにより、導入される圧縮空気の圧力が所定値に調整される。
空気ヘッダ225に導入された気体は、通気手段226を通過して、粉体収容手段212に収容された粉体中に均一に分散する。これにより粉体収容手段212に収容された粉体Pが流動化する。粉体収容手段212内の流動化した粉体Pは、外部との圧力差により粉体導出管231内に送り込まれる。粉体導出管231内に送り込まれた粉体Pは粉体輸送管232に導出され、粉体輸送管232内を輸送された後、粉体充填装置100に供給される。粉体充填速度は粉体流速調整弁214の開閉の程度を変えて粉体収容手段212内の圧力を微調整することにより行われる。
粉体供給装置200から供給された粉体は、図15に示すように、供給部121aを介して、篩本体120内に一定量供給される(供給工程)。これにより、粉体Pがフレーム121内のフィルター122上に堆積する。このとき、フィルターの目開きと粒径とが一定以下の比率であるとき、フィルターの目開きよりも粒径の小さい粉体Pについても、粒同士がお互いに支えあい(ブリッジ)、フィルター122上に堆積する。ブレード131は、フィルター122上に堆積したトナー中を回転することにより、トナーを攪拌し流動化させる(攪拌工程,図16参照)。このとき、粉体Pが堆積した篩本体120中でブレード131が速度を持つことで、ブレード131の進行方向に対し後方に渦Vが発生する。ここで、渦とは、流体中で固体を動かした時にその後方に交互及びランダムに発生する流体の流れを意味する。
フィルター122に堆積した粗大粒子Pcは、ブレード131と接触して解砕されるとともに、ブレード131の回転により発生した渦Vによって巻き上げられる(図22参照,フィルター面のクリーニング作用)。小粒径のトナーPsは、このクリーニング作用によってフィルター122を通過しやすくなる。また、図17に示す流動化した粉体Pfは、渦Vよって空気が混ぜ合わされて嵩密度が低くなる。これにより、流動化した粉体Pfが自重により落下したときに、小粒径の粉体Psが低ストレスな状態で効率良くフィルター122を通過する。なお、篩本体120は、超音波や振動波によってフィルター122を振動させる必要がないので、摩擦熱によって軟化または凝集した粉体によるフィルター122の目詰まりの発生や、摩擦のストレスによるフィルター122の目開きの拡大を抑制できる。フィルターを通過した粉体Psは、ノズル151から吐出され、粉体充填用容器40内に充填される(充填工程)。
<<充填時の動作・処理>>
本実施形態の粉体充填システム1は、粉体の充填時に粉体の充填量に基づいて所定の情報を操作者に通知する。このときの粉体充填システム1の処理について、図18を用いて説明する。図18は、粉体充填システム本体50の制御部56の処理を示した処理フロー図である。
粉体充填用容器40に充填された粉体の質量(充填量)は、粉体充填用秤53によって計測され、I/Oポート507を介して制御部56に出力される。算出部563は、粉体充填用秤53によって計測された充填量を所定時間毎に取得し、粉体の充填速度を算出する(ステップS11)。この場合、算出部563は、取得した充填量の所定時間での変化量を算出することにより粉体の充填速度を算出できる。
算出部563によって充填速度が算出されると、通知部564は、算出された充填速度が所定の閾値よりも小さいか判断する(ステップS12)。この所定の閾値は、操作者の操作パネルからの入力に基づいて予めNVRAM504に記憶されている。充填速度が所定の閾値よりも小さいと判断された場合(ステップS12のYES)、通知部564は操作者に通知するための所定の情報を作成し、ディスプレイ55に出力する(ステップS13)。操作者はディスプレイ55に出力された所定の情報を確認することで、粉体充填システム1の不具合を予測することが可能となる。充填速度が所定の閾値よりも小さくないと判断された場合(ステップS12のNO)、通知部564は操作者に通知するための情報を作成せず処理を終了する。
<<充填停止時の動作・処理>>
続いて、粉体の充填停止時の粉体充填システム1の動作・処理について図19を用いて説明する。図19は、粉体充填システム本体50の制御部56の処理を示した処理フロー図である。
粉体充填用秤53によって計測された充填量が目標とする充填量よりも少ない所定の値に達したら供給制御部561は、閉鎖弁211aを開放するための信号と圧力開放弁213を開放するための信号を粉体供給装置200に出力する(ステップS21)。粉体供給装置200は、出力された信号に基づいて閉鎖弁211aの駆動手段によって閉鎖弁211aを開放し、圧力開放弁213の駆動手段によって圧力開放弁213を開放する。これにより、粉体収容手段212内と外部との圧力差がなくなるため、粉体供給装置200による粉体の供給が停止する。
粉体供給装置200からの粉体の供給が停止させた状態で、ブレード131を回転させておくことで、粉体充填装置100の篩本体120内の粉体の量が少なくなり、粉体充填装置20による粉体充填用容器40への粉体の充填速度が小さくなる。続いて、駆動制御部562は、粉体充填用秤53によって測定された粉体の充填量が目標とする充填量に達したかを判断する(ステップS22)。駆動制御部562は、充填量が目標とする充填量に達したと判断すると(ステップS22のYES)、回転体130の回転駆動を停止するための信号をブレード駆動用モータ141に出力する(ステップS23)。ブレード駆動用モータ141は出力された信号に基づいて回転体130を回転駆動を停止する。これにより、ブレードの回転が停止して、粉体充填装置100による粉体充填用容器40への粉体の充填が停止する。この場合、粉体充填装置100の粉体の充填速度が小さくなった状態で粉体の充填を停止できるため正確に粉体の充填量を制御できる。更に、装置停止時にフィルター122上に残る粉体の量も少なくなることから、粉体の目詰まりを軽減できる。なお、粉体の充填が完了した後に粉体充填用秤53によって計測される充填量が所定の範囲にない場合、通知部564は所定の情報を表示パネルに表示させることができる。これにより、操作者は粉体充填用容器40への充填不足や充填過多を確認することができる。
〔第2の実施形態〕
以下、図20を用いて、本発明の第2の実施形態に係る粉体充填装置について、第1の実施形態に係る粉体充填装置と異なる点を説明する。図20は、本発明の一実施形態に係る粉体充填装置の粉体充填装置を示す断面図である。なお、図20において、第1の実施形態に係る粉体充填装置と共通する構成については、同じ符号を用いて示し、詳細な説明を省略する。
図20の粉体充填装置101は、フレーム121に排出部121bが形成されている点以外は、第1の実施形態の粉体充填システム1の粉体充填装置100と同様である。
<排出部>
フレーム121には、篩本体120に収容されフィルター122に堆積した粉体が所定量を超える場合に、所定量を超える粉体を篩本体120から排出する排出部121bが設けられている。フィルター122を通過する粉体の量より供給部121aから供給される粉体の量が過多の場合、フィルター122に堆積する粉体の量が増え続ける。本実施形態では、排出部121bを設けることで、所定量を超える過剰な粉体が外部に排出されるため、粉体充填装置100の長時間連続運転が可能となり、効率よく大容量の粉体の篩分けを行うことができる。
排出部121bとしては、篩本体120から過剰な粉体を排出することができれば、大きさ、形状、構造、材質等については、特に制限はなく、篩本体120の大きさ、形状、構造等に応じて適宜選択することができる。排出部121bの材質としては、ステンレススチール、アルミニウム、鉄等の金属、ABS、FRP、ポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂等の樹脂などが挙げられる。排出部121bの形状及び大きさについても、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。排出部121bは、フレーム121の粉体供給側の側面、端面及び上面のいずれかに形成されることが好ましい。排出部121bから排出された粉体は、そのまま供給部121aから補充され、再度篩分されるように構成してもよい。
〔実施形態の補足〕
以上、各実施形態の粉体充填装置(100,101)について詳細に説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更しても差支えない。例えば、上記の各実施形態では、シャフト132に1段のブレード131が設けられていたが、必要に応じてシャフト132の高さの異なる位置に2段のブレード131が設けられても構わない。
また、上記の各実施形態では、フィルター122は、図4及び図20に示すように、篩本体120の粉体排出側端面の全面に設けられていたが、本発明の粉体充填装置はこの構成に限定されない。フィルター122は、篩本体120のトナー排出側端面の一部に設けられていてもよい。
図21に示したように、粉体充填装置100のノズル151には空気導入口151aが形成されていても良い。なお、図21は、本発明の一実施形態に係る粉体充填装置を示す断面図である。図21の粉体充填装置100は、ノズル151の外部から空気導入口151a及びフィルター122を通過させて篩本体120の内部に気体を導入する気体導入手段152が充填部150に設けられている。気体導入手段152からフィルター122を通過させて篩本体120の内部に気体を導入することで、フィルター122上あるいはフィルター122内に付着した粉体をクリーニングすることができる。また、粉体充填装置100の運転を停止しているときには、クリーニング用扉121cを開いてフィルター122上の粉体を回収することによりクリーニングを行うことができる。
上記実施形態において、供給制御部561および駆動制御部562は、ディスプレイ55の操作パネルで操作者から受け付けられた要求に基づいて所定の信号を出力した。しかしながら、本発明は上記の実施形態に限定されない。例えば、上記の実施形態は、ライトカーテンや、タイマー、粉体充填用容器40が粉体充填システムにセットされたことを示す検知信号などに基づいて要求を受け付ける構成に置き換えられる。
上記実施形態において、粉体を粉体充填装置100に供給する装置として粉体供給装置200を用いた。しかしながら、本発明は上記の実施形態に限定されない。上記実施形態は、ベローズ式ポンプやダイヤフラム式ポンプ、スネーク式ポンプ等のポンプ、圧縮空気による圧送、コイルスクリューやオーガ等の手段、若しくは自重落下を利用して粉体を供給する構成に置き換えられる。
〔実施形態の効果〕
上記実施形態の粉体充填装置(100,101)の篩本体120は、フィルター122と交差する回転軸Zを中心にフィルター122に近接して回転可能に配置されたブレード131を備える。これにより、ブレード131が、フレーム121内の粉体の全体を攪拌させることなく、底部の粉体のみを攪拌させて篩い分け処理を行うことが可能となるのでエネルギーの消費を抑えられる。また、ブレード131の回転に基づいて粉体がフィルター122を通過するときの粉体の移動方向が回転軸Z方向に絞り込まれるので、篩本体120は、フィルター122を通過した粉体を回収するための大きな空間を必要としない。これにより、篩装置100が粉体充填装置(100,101)に搭載されたときに、装置の大型化を抑制できるという効果を奏する。また、篩装置100は、ブレード131を駆動させることにより、フィルター122を振動させずに篩い分けを行う。これにより、篩装置100は、運転停止後のフィルターの振動に伴うトナーの排出の継続を抑制できるという効果を奏する。
上記実施形態に係る篩本体120のブレード131を回転させると、粉体Pが流動化し、流動化した粉体Pfが自重により落下するときに、小粒径の粉体Psが低ストレスな状態で効率良くフィルター122を通過する。篩本体120は、同程度の効率の超音波篩装置と比較して小型化されるので、粉体充填装置100の持ち運びの容易性が維持されるという効果を奏する。
上記実施形態の粉体充填装置101のフレーム121には排出部121bが設けられている。これにより、篩本体120内の過剰な粉体および空気を外部に排出することができるので、粉体充填装置101の長時間連続運転が可能となるという効果を奏する。
上記実施形態に係る粉体充填装置100は、ノズル151の外部から空気導入口151a及びフィルター122を通過させて篩本体120の内部に気体を導入する気体導入手段152を備えている。気体導入手段152からフィルター122を通過させて篩本体120の内部に気体を導入することで、フィルター122上あるいはフィルター122内に付着した粉体をクリーニングすることが可能となる。
また、篩本体120のフレーム121には開閉可能なクリーニング用扉121cが形成されている。これにより、粉体充填装置100の運転を停止しているときには、クリーニング用扉121cを開いてフィルター122上の粉体を回収することによりクリーニングを行うことが可能となる。
上記実施形態に係る粉体充填システム1は、粉体充填システム本体50の供給制御部561が、閉鎖弁211aを開放するための信号と圧力開放弁213を開放するための信号を粉体供給装置200に出力する(ステップS21)。その後、駆動制御部562は、回転体130の回転駆動を停止するための信号をブレード駆動用モータ141に出力する(ステップS23)。これにより、粉体充填装置100は、粉体の充填速度が小さくなった状態で粉体の充填を停止できるため、粉体の充填量を正確に制御することが可能となる。
本実施形態に係る粉体充填システム本体50の算出部563は、粉体充填用秤53によって計測された充填量を所定時間毎に取得し、粉体の充填速度を算出する(ステップS11)。充填速度が所定の閾値よりも小さい場合(ステップS12のYES)、通知部564は操作者に通知するための所定の情報を作成し、ディスプレイ55に出力する(ステップS13)。これにより操作者はディスプレイ55に出力された所定の情報を確認することで、粉体充填システム1の不具合を予測することが可能となる。
上記実施形態に係る粉体供給装置200は、粉体収容手段212に収容された粉体中に気体を分散し、流動化した粉体を粉体充填装置100に供給する。これにより粉体充填装置100に供給された粉体の嵩密度が低くなるため、粉体充填装置100は、低いストレスで効率良く粉体を篩い分けることが可能となる。
上記実施形態に係る粉体充填装置(100,101)において、回転軸Zに対して平行方向のブレード131の長さ(Dz)が、回転軸Zを中心に回転するときの回転方向のブレード131の長さ(Dx)よりも短くなるようにブレード131が配置されている。これにより、ブレード131を回転させたときにブレード131の進行方向の後方の渦が発生しやすくなり、粉体を効率的に流動化できるという効果を奏する。
上記実施形態に係る粉体充填装置(100,101)において、ブレード131とフィルター122との間の距離を5mm以下とすることができる。これにより、ブレード131を回転させたときにブレード131の進行方向の後方の渦がフィルター122に到達しやすくなるので、フィルター122に堆積させた粉体を十分に流動化できるという効果を奏する。
上記実施形態に係る粉体充填装置(100,101)において、ブレード131は回転軸Zに配置されたシャフト132に取り付けられている。これにより、回転軸Zを中心に正確にブレード131を回転させることができるという効果を奏する。
上記実施形態に係る粉体充填装置(100,101)においてブレード131の端部が、フレーム121に近接している。これにより、ブレード131の回転による遠心力で粉体がフレーム121方向に集まることを抑制できるので、粉体を効率的に篩い分けることができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施例につき図面を用いて具体的に説明するが、本発明はこの実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1)
実施例1では、図2の粉体充填装置100及び図12の粉体供給装置200を備えた粉体充填システム1を用いた。実施例1の粉体充填装置100は、供給部121aが設けられたフレーム121と、篩本体120の粉体排出側に配置されたフィルター122と、少なくともブレード131を有する回転体130とを有している。
篩本体120は、円筒状の内部にトナーが供給される。フレーム121の材質は、ステンレススチール(SUS)である。フレーム121の大きさは、135mm×135m×186mであり、内容積は2,661mLである。図2のブレード駆動用モータ141が作動することにより、ブレード131を有する回転体130が回転可能となっている。ブレード駆動用モータ141の仕様は以下のとおりである。
出力:60W
定格トルク:0.2N・m
定格回転数:3000r/min(最大4000r/min)
フレーム121のトナー排出側にはフィルター122が配置されている。この実施例1では、フィルター122は、ステンレススチール製であり、フィルター122の目開きは48μm、開孔率は33.6%である。
篩本体120内部の中央には、少なくともブレード131を有する回転体130が図5中矢印E方向に回転可能に設けられている。回転体130は、ブレード131と、ブレード131と連結されたシャフト132とからなり、シャフト132は、ブレード駆動用モータ141に回転可能に連結されている。この実施例1では、ブレード131及びシャフト132はステンレススチール製であり、ブレード131の厚みは1.5mm、ブレード131の枚数は2枚、ブレード131のフィルター122に対する角度は0度である。
図4に示すように、ブレード131は、フィルター122のトナー供給側の面の上部を近接かつ回転可能に配置されている。実施例1では、ブレード131とフィルター122の間の距離D1(図3参照)が2mmである。また、ブレード131の端部とフレーム121との距離D2(図3参照)は、2.5mmである。実施例1では、粉体充填用容器40として500ccメスシリンダを用いた。
粉体供給装置200の粉体収容手段212としては、直径200mm高さ500mmのアクリル樹脂製円筒の上下をステンレス製フランジで挟み、ボルトで締結したものを用いた。アクリル樹脂製円筒上部のステンレス製フランジには粉体の粉体投入口211と、圧力開放弁213と、粉体流速調整弁214とが取り付けられている。通気手段226としては、焼結樹脂製のパネル(商品名:フィルタレン)を用いた。また、実施例1ではオイルフリーで大気露点−10℃の乾燥空気を用い、空気流量計224(フローセル流量計(商品名))の計測結果に基づいて空気流量を調整することにより、2リッター毎分で通気した。粉体導出管231としてはステンレス管を用いた。粉体輸送管232には、内径6mmのウレタン製チューブを用いた。
(実施例2)
篩本体120のフレーム121の材質がアクリル樹脂製、フレーム121の大きさが135mm×135mm×186mm、篩本体120の内容積が2,661mLであり、フィルター122の材質がポリエステル製、目開き48μm、開口率34%であり、ブレード131の材質がステンレス製,厚み3.0mm、D1=5.0mm、D2=17.5mmでである以外は実施例1と同様にして、実施例2の粉体充填システム1を作製した。
(実施例3)
篩本体120のフレーム121の材質がSUS製、フレーム121の大きさが100mm×100mm×186mm、篩本体120の内容積が1,460mLであり、フィルター122の材質がステンレス製、目開き43μm、開口率34.7%、#350であり、ブレード131の材質がステンレス製,厚み3.0mm,D1=2.0mm,D2=10.0mmである以外は実施例1と同様にして、実施例3の粉体充填システム1を作製した。
(実施例4)
篩本体120のフレーム121の材質がアクリル樹脂製、フレーム121の大きさが135mm×135mm×300mm、篩本体120の内容積が4,292mLであり、フィルター122の材質がポリエステル製,目開き37μm,開口率26%であり、ブレード131の材質がナイロン製,厚み1.5mm,D1=2.0mm,D2=2.5mmである以外は、実施例1と同様にして、実施例4の粉体充填システム1を作製した。
次に、以下のようにして、実験例1〜4の異物を含む各トナーを作製し、本実施例の粉体充填装置を用いて篩い分け実験を行った。
(実験例1)
−トナーの作製−
ポリエステル樹脂(重量平均分子量:9,000、酸価:33mgKOH/g)82質量部、Ti−Fe着色剤(Ti含有量:14質量%、BET比表面積:17m2/g)13質量部、荷電制御剤(スピロンブラックTR−H、保土谷化学社製)2質量部、及び低分子ポリプロピレン(重量平均分子量:6,00)3質量部を、2軸エクストルーダーを用いて混練し、粉砕、分級して、重量平均粒径5.5μmとした後ヘンシェルミキサーを用い、酸化チタン微粒子(MT−150AI、テイカ社製)1.0質量部とシリカ微粉末(R972、クラリアントジャパン社製)1.5質量部を混合した。以上により、実験例1のトナーを調製した。得られたトナーの個数平均粒径は6.0μm、5μm以下のトナー粒子の割合は70個数%であった。トナーの飽和磁化σsは4.1emu/gであった。
<異物>
スチレン−n−ブチルメタクリレート共重合体100質量部、カーボンブラック8質量部、及びサリチル酸亜鉛8質量部を配合し、配合した物を熱ロールミルで熔融混練し、冷却後ハンマーミルを用いて粗粉砕し、次いで、エアージェット方式による微粉砕機で微粉砕する。得られた微粉末を分級して、平均粒径が100μmであり、50μm以下の粒径のものを含んでいない異物を作製した。
<粉体>
上記の異物50gに、上記製造した実験例1のトナーを添加し、全質量が1,000gになるようにして粉体を得た。
〔充填正確性試験〕
粉体充填用秤53を用い、粉体充填用容器40(500mlメスシリンダ)に粉体を充填していない状態で風袋質量を計測した。次に粉体充填装置100の篩本体120に実験例1のトナー200gを投入した。続いて、ブレード駆動用モータ141によってブレード131を500r/minで回転させ、粉体充填用容器40への粉体の充填を開始した。粉体充填用秤53の計測結果が風袋重量よりも100g増加すると同時に、ブレード駆動用モータ141の運転を停止した。その後、粉体充填用容器40で粉体充填用容器40の質量を測定した。測定された値より、風袋質量および500gを差し引いた値を算出し、算出された値を充填正確性の指標とした。算出値を表1に示す。また、ブレード駆動用モータ141の運転を停止させてから粉体の充填が停止するまでの時間(停止時間)を粉体充填用秤53の測定値に基づいて決定した。停止時間を表1に示す。
(実験例2)
−有機樹脂微粒子分散液(1)の調製−
撹拌棒、及び温度計をセットした反応容器中に、水683質量部、メタクリル酸エチレンオキサイド付加物硫酸エステルのナトリウム塩(「エレミノールRS−30」;三洋化成工業社製)14質量部、スチレン137質量部、アクリル酸ブチル55質量部、メタクリル酸83質量部、n−ドデシルメルカプタン(「チオカルコール20」;花王社製)8質量部、及び過硫酸アンモニウム1.2質量部を仕込み、400回転/分で15分間撹拌し、白色の乳濁液を得た。この乳濁液を加熱して、系内温度75℃まで昇温して4時間反応させた。次いで、1質量%過硫酸アンモニウム水溶液30質量部を添加し、71℃にて6時間熟成して、ビニル樹脂粒子(スチレン−メタクリル酸−メタクリル酸エチレンオキサイド付加物硫酸エステルのナトリウム塩の共重合体)の水性分散液(有機樹脂微粒子分散液(1))を調製した。得られた有機樹脂微粒子分散液(1)の固形分濃度は30質量%であった。有機樹脂微粒子分散液(1)に含まれる有機樹脂微粒子の一部を乾燥して樹脂分を単離し、該樹脂分のガラス転移温度(Tg)を測定したところ、90℃であり、重量平均分子量(Mw)を測定したところ、8,000であった。
−未変性ポリエステル(低分子ポリエステル)(1)の合成−
冷却管、攪拌機、及び窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物229質量部、ビスフェノールAプロピオンオキサイド3モル付加物529質量部、テレフタル酸208質量部、イソフタル酸46質量部、及びジブチルチンオキサイド2質量部を投入し、常圧下、230℃にて5時間反応させた。次いで、この反応液を10mmHg〜15mmHgの減圧下にて5時間反応させた後、反応容器中に無水トリメリット酸44質量部を添加し、常圧下、180℃にて2時間反応させて、未変性ポリエステル(1)を合成した。得られた未変性ポリエステル(1)は、THF可溶分の重量平均分子量(Mw)が3,200、ガラス転移温度(Tg)が42℃、酸価が21mgKOH/gであった。
<水中油滴型分散液調製工程>
以下のようにして、分散粒子が分散されてなる水中油滴型分散液を調製した。
−トナー材料の溶解乃至分散液の調製−
−−マスターバッチ(MB)の調製−−
水1,200質量部、前記着色剤としてのカーボンブラック(「Printex35」、デグサ社製、DBP吸油量=42ml/100g、pH=9.5)540質量部、及び前記未変性ポリエステル(1)1,200質量部を、ヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)を用いて混合した。この該混合物を二本ロールで150℃にて30分間混練した後、圧延冷却し、パルペライザー(ホソカワミクロン社製)で粉砕して、マスターバッチを調製した。
−−有機溶剤相の調製−−
撹拌棒、及び温度計をセットした反応容器中に、カルナバワックス110質量部、CCA(「サリチル酸金属錯体E−84」、オリエント化学工業社製)22質量部、及び酢酸エチル743質量部を仕込み、攪拌下80℃まで昇温し、80℃のまま5時間保持した後、1時間かけて30℃まで冷却した。次いで、反応容器中に、前記マスターバッチ500質量部、及び酢酸エチル500質量部を仕込み、1時間混合して原料溶解液を得た。得られた原料溶解液1,875質量部を反応容器に移し、ビーズミル(「ウルトラビスコミル」、アイメックス社製)を用いて、送液速度1kg/hr、ディスク周速度6m/秒、及び0.5mmジルコニアビーズを80体積%充填した条件で3パスして、前記カーボンブラック及び前記カルナバワックスの分散を行った。次いで、該分散液に前記未変性ポリエステル(1)の65質量%、酢酸エチル溶液3039質量部を添加した。上記同様の条件のビーズミルで1パスし、分散させ、有機溶剤相を調製した。
−−プレポリマーの合成−−
冷却管、撹拌機、及び窒素導入管の付いた反応容器中に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物685質量部、ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加物81質量部、テレフタル酸281質量部、無水トリメリット酸24質量部、及びジブチルチンオキサイド3質量部を仕込み、常圧下、230℃で10時間反応させ、更に10〜15mmHgの減圧下で8時間反応させて中間体ポリエステルを得た。得られた中間体ポリエステルは、数平均分子量(Mn)が2,200、重量平均分子量(Mw)が9,400、ガラス転移温度(Tg)が53℃、酸価が0.4mgKOH/g、水酸基価が55mgKOH/gであった。次に、冷却管、攪拌機、及び窒素導入管の付いた反応容器中に、前記中間体ポリエステル414質量部、イソホロンジイソシアネート86質量部、及び酢酸エチル500質量部を入れ、100℃にて8時間反応させて、プレポリマー(前記活性水素基含有化合物と反応可能な重合体)を合成した。得られたプレポリマーの遊離イソシアネート含有量は、1.53質量%であった。
−−ケチミン(前記活性水素基含有化合物)の合成−−
撹拌棒、及び温度計をセットした反応容器中に、イソホロンジアミン170質量部、及びメチルエチルケトン75質量部を仕込み、50℃にて5時間反応を行い、ケチミン化合物(前記活性水素基含有化合物)を合成した。得られたケチミン化合物(前記活性水素機含有化合物)のアミン価は418であった。反応容器中に、前記有機溶剤相749質量部、上記のプレポリマー115質量部、及びケチミン化合物2.9質量部、及び三級アミン化合物(「U−CAT660M」、サンアプロ株式会社製)3.5質量部を仕込み、TK式ホモミキサー(特殊機化工業社製)を用いて7.5m/sにて1分間混合してトナー材料の溶解乃至分散液を調製した。
−水系媒体相の調製−
水990質量部、ドデシルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウムの48.5質量%水溶液(「エレミノールMON−7」、三洋化成工業社製)45質量部、及び酢酸エチル90質量部を、混合撹拌し、乳白色の液体(水系媒体相)を得た。
−乳化乃至分散−
前記トナー材料の溶解乃至分散液中に前記水系媒体相1,200質量部を添加し、TK式ホモミキサー(特殊機化工業社製)で、周速15m/sにて20分間混合し、水中油滴型分散液(乳化スラリー)を調製した。得られた水中油滴型分散液(乳化スラリー)中の分散粒子の粒径(Mv)を、粒度分布測定装置(「nanotrac UPA−150EX」、日機装株式会社製)を用いて測定したところ、0.40μmであった。
<トナー造粒工程>
−分散粒子の粒径制御−
パドル型攪拌装置を用い、前記水中油滴型分散液(乳化スラリー)を、周速0.7m/sにて攪拌し、前記有機樹脂微粒子分散液(1)を前記水中油滴型分散液固形分100質量部に対し4質量部添加し、次いで、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの20質量%溶液(「ネオゲンSC−A」、第一工業製薬社製)10質量部投入し、前記乳化スラリー中の分散粒子の粒径を制御し、該分散粒子の粒径を前記粒度分布測定装置(「nanotrac UPA−150EX」、日機装株式会社製)を用いて測定したところ、5.2μmであった。
−有機溶剤の除去−
攪拌機、及び温度計をセットした反応容器中に、前記粒径制御後の乳化スラリーを仕込み、30℃にて8時間脱溶剤した後、45℃にて4時間熟成を行い、分散スラリーを得た。
−洗浄及び乾燥−
前記分散スラリー100質量部を減圧濾過した後、濾過ケーキにイオン交換水100質量部を添加し、TK式ホモミキサーで混合(回転数10.0m/sにて10分間)した後濾過した。得られた濾過ケーキにイオン交換水100質量部を添加し、TK式ホモミキサーで混合(回転数10.0m/sにて10分間)した後減圧濾過した。得られた濾過ケーキに10質量%塩酸溶液100質量部を添加し、TK式ホモミキサーで混合(回転数10.0m/sにて10分間)した後濾過した。得られた濾過ケーキにイオン交換水300質量部を添加し、TK式ホモミキサーで混合(回転数10.0m/sにて10分間)した後濾過する操作を2回行い、最終濾過ケーキを得た。得られた最終濾過ケーキを循風乾燥機にて45℃で48時間乾燥し、目開き75μmメッシュで篩い、実験例2のトナー母体粒子を得た。
−外添剤処理−
得られた実験例2のトナー母体粒子100質量部に対し、外添剤としての疎水性シリカ1.5質量部と、疎水化酸化チタン0.5質量部とをヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)を用いて混合処理し、実験例2のトナーを製造した。得られたトナーの個数平均粒径(Dn)は、5.1μmであった。その後、実施例2の粉体充填装置100を用い実験例2のトナーを用いた以外は実験例1と同様にして充填正確性指標を算出すると共に停止時間を決定した。結果を表1に示す。
(実験例3)
撹拌棒、及び温度計をセットした反応容器に、水683質量部、メタクリル酸エチレンオキサイド付加物硫酸エステルのナトリウム塩(エレミノールRS−30、三洋化成工業株式会社製)11質量部、スチレン83質量部、メタクリル酸83質量部、アクリル酸ブチル110質量部、及び過硫酸アンモニウム1質量部を仕込み、400回転/分で15分間撹拌したところ、白色の乳濁液が得られた。これを加熱して、系内温度75℃まで昇温し5時間反応させた。更に、1質量%過硫酸アンモニウム水溶液30質量部加え、75℃で5時間熟成してビニル系樹脂(スチレン−メタクリル酸−アクリル酸ブチル−メタクリル酸エチレンオキサイド付加物硫酸エステルのナトリウム塩の共重合体)の水性分散液[樹脂微粒子分散液1]を得た。得られた[樹脂微粒子分散液1]を粒度分布測定器(LA−920、堀場製作所製)で測定した体積平均粒径は、105nmであった。また、[樹脂微粒子分散液1]の一部を乾燥して樹脂分を単離した。該樹脂分のガラス転移温度(Tg)は59℃であり、重量平均分子量は150,000であった。
−ポリエステルの製造例−
冷却管、攪拌機、及び窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物66質量部、ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加物535質量部、テレフタル酸231質量部、及びイソフタル酸41質量部を投入し、常圧窒素気流下、210℃で10時間縮合反応した。次いで、サリチル酸127質量部を投入し、210℃で5時間縮合反応を継続した。更に、0mmHg〜15mmHgの減圧下で脱水しながら5時間反応を継続した後に冷却し、[ポリエステル1]を得た。得られたポリエステル樹脂のTHF可溶分の重量平均分子量は3,800、酸価19mgKOH/g、水酸基価55mgKOH/g、フェノール性水酸基の水酸基価50mgKOH/g、ガラス転移温度53℃であった。
−プレポリマーの製造−
冷却管、攪拌機、及び窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物795質量部、イソフタル酸200質量部、テレフタル酸65質量部、及びジブチルチンオキサイド2質量部を投入し、常圧下、窒素気流のもと、210℃で8時間縮合反応した。次いで、10mmHg〜15mmHgの減圧下で脱水しながら5時間反応を継続した後に80℃まで冷却し、酢酸エチル中にてイソホロンジイソシアネート170質量部と2時間反応を行い、[プレポリマー1]を得た。得られたプレポリマーの重量平均分子量は5,000、平均官能基数は2.25であった。
−ケチミン化合物の製造−
攪拌棒、及び温度計の付いた反応槽中に、イソホロジアミン30質量部とメチルエチルケトン70質量部を仕込み、50℃で5時間反応を行い[ケチミン化合物1]を得た。
−分散液の調製−
ビーカー内に[プレポリマー1]33質量部、[ポリエステル1]132質量部、及び酢酸エチル80質量部を入れ、攪拌溶解した。次いで、別途、離型剤であるカルナバワックス15質量部、カーボンブラック20質量部、及び酢酸エチル120質量部をビーズミルに入れ、30分間分散した。2つの液を混合し、TK式ホモミキサーを用いて12,000rpmの回転数で5分攪拌した後、ビーズミルで10分間分散処理し、[トナー材料油性分散液1]を得た。
−トナーの製造−
ビーカー内にイオン交換水529.5質量部、[樹脂微粒子分散液1]70質量部、及びドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5質量部を入れ、TK式ホモミキサーで12,000rpmに攪拌しながら、この水分散液に上記[トナー材料油性分散液1]400質量部、及び[ケチミン化合物1]8.4質量部を加え、30分間攪拌を続けながら反応させた。続いて、冷却管を設置したフラスコに内容物を移し、湯浴を用いて熟成した。
熟成後の分散液から有機溶剤を除去した後、濾別、洗浄、乾燥し、次いで風力分級し、球形状のトナー母体粒子を得た。得られたトナー母体粒子100質量部、及び帯電制御剤(オリエント化学社製、ボントロンE−84)0.25質量部をQ型ミキサー(三井鉱山社製)に仕込み、タービン型羽根の周速を50m/secに設定して混合処理した。
この場合、その混合操作は、2分間運転、1分間休止を5サイクル行い、合計の処理時間を10分間とした。更に、疎水性シリカ(H2000、クラリアントジャパン社製)を0.5質量部添加し、混合処理した。この場合、その混合操作は、周速を15m/secとして30秒混合1分間休止を5サイクル実施し、実験例3のトナーを得た。得られた実験例3のトナーの個数平均粒径(Dn)は、5.5μmであった。
実験例3のトナーを添加し、全質量が1,000gになるようにして粉体を得た。その後、実施例3の粉体充填装置100を用い実験例3のトナーを用いた以外は実験例1と同様にして充填正確性指標を算出すると共に停止時間を決定した。結果を表1に示す。
(実験例4)
実験例3において、実施例3の篩装置を実施例4の篩装置に変えた以外は実験例3と同様にして、充填正確性指標を算出すると共に停止時間を決定した。結果を表1に示す。
Figure 2013147266
上記の充填正確性の指標の算出結果のとおり、粉体充填装置100を用いることで、停止時間が短く、僅かな誤差で粉体充填用容器40に粉体を充填することができる。なお、超音波篩を用いて粉体を充填した場合には、装置の運転停止後にもフィルターが惰性で振動し、粉体充填用容器への粉体の充填が止まらないことから、停止時間および充填量の誤差が大きくなる。
1 粉体充填システム
40 粉体充填用容器
50 粉体充填システム本体
51 筐体
52 昇降ユニット
53 粉体充填用秤
54 粉体供給用秤
55 ディスプレイ
56 制御部(制御装置の一例)
100 粉体充填装置
101 粉体充填装置
120 篩本体
121 フレーム(筒状体の一例)
121a 供給部
121b 排出部
121c クリーニング用扉(回収口の一例)
122 フィルター
130 回転体
131 ブレード
132 シャフト
133 ハブ
140 駆動部
141 ブレード駆動用モータ
142 ベアリング
150 充填部
151 ノズル
152 気体導入手段(第1の気体導入手段の一例)
151a 空気導入口
200 粉体供給装置
210 粉体充填装置本体
211 粉体投入口
212 粉体収容手段(収容手段の一例)
213 圧力開放弁
214 粉体流速調整弁
215 本体圧力計
220 気体導入手段(第2の気体導入手段の一例)
221 圧縮空気配管
222 第1減圧弁
223 第2減圧弁
224 空気流量計
225 空気ヘッダ
226 通気手段
227 第1圧力計
228 第2圧力計
229 第3圧力計
230 粉体供給手段
231 粉体導出管
232 粉体輸送管
561 供給制御部(供給制御手段の一例)
562 駆動制御部(駆動制御手段の一例)
563 算出部
564 通知部
P 粉体
Pf 流動化した粉体
Ps 篩分けられた粉体
V 渦
特開2006−23782号公報 特開2009−90167号公報

Claims (9)

  1. 筒状体、前記筒状体の底部に設けられたフィルター、および前記フィルターと交差する回転軸を中心に前記フィルターに近接して回転し、前記筒状体内に供給された粉体を攪拌するブレードを有する篩本体と、
    前記ブレードの回転に基づいて前記フィルターを通過した前記粉体を所定の容器に導入させる導入手段と、
    を備えたことを特徴とする粉体充填装置。
  2. 前記筒状体内に所定量を超える粉体が収容された場合に、前記所定量を超える前記粉体を前記筒状体内から排出する排出部が前記筒状体に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の粉体充填装置。
  3. 前記篩本体の外部から前記フィルターを通過させて前記篩本体の内部に気体を導入する第1の気体導入手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の粉体充填装置。
  4. 前記筒状体には、前記篩本体に収容された前記粉体を回収するための開口部を開閉させる回収扉が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の粉体充填装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の粉体充填装置と
    前記粉体充填装置に粉体を供給する粉体供給装置と、
    前記粉体充填装置の前記ブレードの回転駆動を制御する駆動制御手段、および前記粉体供給装置による前記粉体充填装置への前記粉体の供給を制御する供給制御手段、を備えた制御装置と、
    を有することを特徴とする粉体充填システム。
  6. 前記粉体の充填を停止する際に、前記供給制御手段が前記粉体の供給を停止させる制御をした後に、前記駆動制御手段が前記ブレードの回転駆動を停止させる制御をすることを特徴とする請求項5に記載の粉体充填システム。
  7. 前記粉体充填装置によって充填された粉体の質量を計測する計測装置を有し、
    前記制御装置が、前記計測装置の計測結果から算出される前記粉体の充填速度に基づいて所定の情報を通知する通知手段を備えたことを特徴とする請求項5又は6に記載の粉体充填システム。
  8. 前記粉体供給装置が、
    前記粉体を収容する収容手段と、
    前記収容手段に収容された前記粉体に気体を導入する第2の気体導入手段と、
    前記第2の気体導入手段によって前記気体が導入されて流動化された前記粉体を前記粉体充填装置に輸送する輸送手段と、を備えたことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一項に記載の粉体充填システム。
  9. 筒状体、前記筒状体の底部に設けられたフィルター、および、ブレードを有する篩本体に粉体を供給する供給工程と、
    前記フィルターと交差する回転軸を中心に前記フィルターに近接して前記ブレードを回転させることにより、前記篩本体に供給された前記トナーを攪拌する攪拌工程と
    前記ブレードの回転に基づいて前記フィルターを通過した前記粉体を所定の容器に充填する充填工程と、
    を有することを特徴とする粉体充填方法。
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