JPH0990674A - トナー組成物の製造方法 - Google Patents

トナー組成物の製造方法

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JPH0990674A
JPH0990674A JP7247678A JP24767895A JPH0990674A JP H0990674 A JPH0990674 A JP H0990674A JP 7247678 A JP7247678 A JP 7247678A JP 24767895 A JP24767895 A JP 24767895A JP H0990674 A JPH0990674 A JP H0990674A
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resin
toner
toner composition
producing
particle diameter
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JP7247678A
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Mikio Unno
幹夫 海野
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Mitsubishi Chemical Corp
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Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 品質の安定したトナー組成物を提供する。 【解決手段】 樹脂および着色剤を含有する原料を混
合、混練、冷却、粉砕、分級するトナー組成物の製造方
法において、該樹脂が粉砕後に風力分級された平均粒子
径2mm以下の実質的に不定形の粒子であることを特徴
とするトナー組成物の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真、静電記録
等において使用されるトナー組成物の製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真等で使用される現像剤には、キ
ャリアとトナーとから成る2成分系現像剤およびキャリ
アを必要としない1成分系現像剤(磁性トナーまたは非
磁性トナー)が知られている。通常行われるトナー製造
フローの一例を図1に示す。まず、樹脂と着色剤等の材
料を所定量配合し、混合し、バッチ式または連続式ニー
ダーで溶融混練し、冷却固化後粉砕し、分級する。更
に、分級したトナーと外添剤を攪拌、混合した後、粗大
物を篩別し、容器に充填する。また、トナー製造工程で
発生するトナー微粉については、環境面および生産コス
ト面などよりフローの配合工程、混合工程へ所定量リサ
イクルして再利用する場合もある。
【0003】近年、トナー製造ラインについては製造コ
ストを低減する為に、ニーダーは従来の回分式から連続
式の混練機が主流になってきている。また、混練前段階
のトナー原料の混合は一旦回分式の別装置にて予備混合
され、一時的に貯蔵タンク等に貯えられた後、フィーダ
ーにより連続的にニーダーに供給されるのが一般的であ
る。
【0004】トナーの同一配合処方の連続生産において
は最初から最後まで経時的に均一なトナー組成であるこ
とが期待される。しかしながら、同一トナー配合物であ
っても配合割合が必ずしも一定にならず、トナー性能の
振れの一因となっていた。この原因は、材料粒度、比
重、流動性等の材料間の差により混合、供給過程の一部
で配合物が偏る偏在現象が起こるためである。この現象
は、連続混練方式を採用する場合に顕著であり、回分混
練方式では同一バッチ内での組成のバラツキは少ない。
【0005】トナー性能の振れは高度の品質を目指す場
合には無視できないものである。特に連続混練方式でト
ナーを製造する場合には、材料の比重、流動性等の相違
により、供給される混練物の組成がばらついて不均一に
なって混練され、ひいては最終的に得られるトナーの組
成が不均一になる。この様な組成の不均一なトナーを使
用すると画像濃度やカブリなどの画像特性、画像品質お
よび帯電特性のバラツキや連続使用した場合の耐久特性
の悪化などを招きトナー品質に問題があった。
【0006】この様な問題に対しては、トナー組成物の
主体を占める樹脂の粒径、形状などの影響が大きく、樹
脂による改良検討として、例えば、特開平2−1368
64号公報には懸濁重合法により得られる粒状樹脂の粒
子径を特定粒度分布に規定するなどの提案がある。しか
しながら、粉砕法で所望の粒度の樹脂を得る場合、従来
はピンミル、ハンマーミル、フェザーミル等の高速回転
式粉砕機で粉砕した後、ジャイロシフター、振動篩等の
スクリーン式分級機で粒度調整していたが、細かい粒度
の樹脂を得ようとすると分級機に装着するスクリーンの
目開きを小さくせねばならず、そのため連続使用すると
分級機のスクリーンが目詰まりして、時々スクリーンの
清掃を必要としたりして生産性が悪く、また、スクリー
ンに目詰まりしたものが凝集した固まりに成長して製品
樹脂に混入して均一な粒度分布が得られないなどの不具
合があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の第1
の目的は連続混練方式でもトナー組成が均一で、品質の
安定したトナーが得られるトナー組成物の製造方法を提
供することにある。第2の目的はトナー中の着色剤など
の添加剤の分散性がよく均質なトナーが得られるトナー
組成物の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らが種々検討し
た結果、特に分級方式をスクリーン分級方式から風力分
級方式にして、粒度分布がシャープな所定粒子径に調整
した樹脂を使用することにより、上記問題を解決できる
ことを見い出して、本発明に到達した。すなわち、本発
明の要旨は、樹脂および着色剤を含有する原料を混合、
混練、冷却、粉砕、分級するトナー組成物の製造方法に
おいて、該樹脂が粉砕後に風力分級された平均粒子径2
mm以下の実質的に不定形の粒子であることを特徴とす
るトナー組成物の製造方法に存する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で用いる樹脂としてはトナ
ーに適した公知の種類のものが使用できる。スチレン系
樹脂(スチレンまたはスチレン置換体を含む単重合体ま
たは共重合体)としては、例えば、ポリスチレン、ポリ
クロロスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、スチレン
−クロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重
合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−塩化
ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチ
レン−アクリル酸エステル共重合体(スチレン−アクリ
ル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重
合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン
−アクリル酸オクチル共重合体およびスチレン−アクリ
ル酸フェニル共重合体等)、スチレン−メタクリル酸エ
ステル共重合体(スチレン−メタクリル酸メチル共重合
体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン
−メタクリル酸ブチル共重合体およびスチレン−メタク
リル酸フェニル共重合体等)、スチレン−α−クロルア
クリル酸メチル共重合体およびスチレン−アクリロニト
リル−アクリル酸エステル共重合体などがある。
【0010】ポリエステル樹脂としては、公知の飽和、
不飽和のものから任意に使用でき、組成としては多価ア
ルコールと多塩基酸よりなり、必要に応じてこれら多価
アルコールおよび多塩基酸の少なくとも一方が3価以上
の多官能性成分を含有する単量体組成物を重合すること
により得られる。エポキシ系樹脂としては、例えばビス
フェノールAとエピクロルヒドリンとの重縮合物の汎用
エポキシ樹脂、カルボン酸、フェノール、ジアリールス
ルホンアミド等で変性された変性エポキシ樹脂、フェノ
ール樹脂とエポキシ樹脂をブレンドしたエポキシ樹脂な
どがある。
【0011】その他の樹脂として、塩化ビニル樹脂、ロ
ジン変性マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、ポリエチレ
ン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アイオノマー樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、エチレン
−エチルアクリレート共重合樹脂、キシレン樹脂、ポリ
ビニルブチラール樹脂、並びにポリカーボネート樹脂等
がある。
【0012】本発明に用いるのに特に好ましい樹脂とし
てはスチレン系樹脂、ポリエステル樹脂およびエポキシ
系樹脂等を挙げることができる。また、樹脂は単独に使
用するに限らず、2種以上併用することもできる。ま
た、樹脂の製造は公知の製造方法で行えばよく、例えば
スチレン系樹脂の場合には溶液重合、懸濁重合、塊状重
合、乳化重合等により行えばよく、樹脂が低分子量体と
高分子量体よりなる場合には必要に応じて低分子量体と
高分子量体の重合法を違えて、例えば、重合工程の途中
混合、溶剤存在下での混合、または溶融混練での混合等
を行えばよい。また、樹脂中にオレフィン系ワックス、
滑剤、帯電制御剤などを溶剤中で混合して分散させた
り、溶融混練機で練り込んで分散させたりしてもよい。
【0013】本発明の樹脂は、少なくとも粉砕後風力分
級されて得られる実質的に不定形の、粒度分布における
平均粒子径が2mm以下の粒子であり、平均粒子径は好
ましくは1.5mm以下、更に好ましくは1.0mm以
下である。更にまた、粒度分布のメインピーク位置を1
000μm以下に有するものがよく、好ましくは800
μm以下に有するものがよい。平均粒子径およびピーク
位置が前記範囲以外の樹脂では、貯蔵工程から供給手段
を介して混練工程へ原料の被混練物が供給される際に原
料の偏在を引き起こし易くなり、トナー組成の不均一を
招き易くなり好ましくない。混練物中の組成の不均一は
微粉砕工程などで不均一の部分が粉砕界面となって粉砕
され、微粉側トナーと粗分側トナーの組成をより違えた
ものとし、最終トナーのトナー性能の悪化を招くことに
なる。
【0014】樹脂の粒度分布は、少なくとも粉砕工程と
風力分級工程とを経て調整される。粉砕工程で使用され
る粉砕機としては、オングミル、ピンミル、ハンマーミ
ル、フェザーミル、および軸流ミル等の高速回転式粉砕
機、衝突体衝突タイプジェットミル、気流衝突タイプジ
ェットミル、気流吸い込みタイプジェットミル、ノズル
吸い込みタイプジェットミル、および複合タイプジェッ
トミル等の気流式粉砕機等が好ましく使用される。風力
分級工程で使用される風力分級機としては、コアンダ効
果利用型分級機(例えばエルボージェット)等の慣性分
級機、自由渦または半自由渦利用型分級機(例えばミク
ロプレックス、DSセパレータ)、強制渦利用型分級機
(例えばアキュカット、ターボクラシファイア、ミクロ
ンセパレータ)、自由渦および強制渦利用型分級機(例
えばO−セパ、DS−セパ、CS−セパ、セパックス)
等の遠心分級機等が好ましく使用される。
【0015】一方、上記の粉砕工程および風力分級工程
を、風力分級機構を備えた粉砕機を用いて1台で行って
もよい。そのような粉砕機としては、気流式粉砕と遠心
分級を組み合わせた(株)セイシン企業製SK−ジェッ
ト・オー・ミル、高速回転式粉砕と遠心分級を組み合わ
せた(株)奈良機械製作所製ニュー・コスモマイザー、
ホソカワミクロン(株)製ACMパルベライザー等が好
ましく挙げられる。装置構造が簡単で設置も容易なこ
と、および樹脂の銘柄切換時等の装置内部の清掃のし易
さなどの面からは、風力分級機構を備えた粉砕機で樹脂
の粒度調整をした方が好ましい。
【0016】[樹脂の粒度分布]樹脂の粒度分布は市販
されているレーザー回折法粒度分布測定装置で測定すれ
ばよく、例えば、ドイツ国シンパテック社製レーザー回
折式粒度分布測定装置(型式:HEROS & GRA
DIS)を用いて乾式法により次の条件で測定する。
【0017】 ・分散式ユニット:垂直降下式分散ユニット ・レンズ焦点距離:2000mm ・測定時間:2秒 実質的に不定形な樹脂粒子としては、好ましくは次のよ
うな方法で求められる形状係数の平均が1.3以上、特
に好ましくは1.4以上のものである。樹脂粒子の走査
型電子顕微鏡(SEM)画像を画像処理装置に取り込ん
で下式により粒子1個の形状係数を算出し、その少なく
とも200個の平均を求める。
【0018】
【数1】
【0019】樹脂のフロー軟化温度(Tm)としては8
0〜150℃程度がよく、更には90〜140℃程度が
好ましい。80℃未満では紙への定着温度は低くて良好
であるが、ホットオフセットが発生しやすく、またトナ
ーが現像槽内部で破砕されやすくなりキャリア表面、ド
クターブレードにトナーが固着するスペント現象が発生
し、帯電特性の悪化を引き起こし、ひいては現像剤の耐
久性能の悪化を招き問題がある。また、150℃より高
いと定着温度紙への定着温度が高く、またトナー粉砕性
が悪い等の問題がある。
【0020】樹脂のガラス転移温度は45℃程度以上が
好ましく、45℃未満では40℃の高温で長時間トナー
を放置した場合にトナーの固い凝集或いは固着を招くな
ど保存安定性が悪く、また、外添工程でトナー凝集物を
生成し易い、更に篩別装置のスクリーン、側壁等に付着
し凝集物を生成し易いなどの使用上の問題がある。更
に、トナー臭気面、帯電特性面より樹脂中の残存モノマ
ーおよび残存溶剤量等の軽沸物成分の総量は1,000
ppm以下、好ましくは500ppm以下がよい。本明
細書で使用する樹脂の各試験方法を以下に説明する。
【0021】[フロー軟化温度(Tm)]フローテスタ
ー((株)島津製作所社製CFT−500)において、
試料1gをノズル1mm×10mmのダイ、荷重30K
g、予熱時間50℃で5分、昇温速度3℃/分の条件下
で測定を行い、フロー開始から終了までの距離の中間点
の温度を軟化温度とする。
【0022】[ガラス転移温度(Tg)]示差熱分析計
((株)島津製作所社製DTA−40)において、昇温
速度10℃/分の条件で測定した曲線の転移(変曲)開
始部に接線を引き、その交点温度をガラス転移温度とす
る。
【0023】本発明で用いる着色剤としては、公知の顔
料、染料を用いればよい。例えば、カーボンブラック、
酸化チタン、亜鉛華、アルミナホワイト、炭酸カルシウ
ム、群青、紺青、フタロシアニンブルー、フタロシアニ
ングリーン、ハンザイエローG、ローダミン系染料、ク
ロムイエロー、キナクリドン、ベンジジンイエロー、ロ
ーズベンガル、トリアリルメタン系染料、アントラキノ
ン染料、モノアゾおよびジスアゾ系染顔料などの着色剤
を単独または2種以上混合して使用できる。着色剤の含
有量は、現像により可視像を形成することができるよう
トナーを着色するに十分な量あればよく、例えば樹脂1
00重量部に対して1〜20重量部、好ましくは3〜1
5重量部が好適である。
【0024】更に、公知の正荷電性または負荷電性の帯
電制御剤を単独または併用してトナーに使用してもよ
く、その使用量は所望する帯電量見合いで選定すればよ
く、例えば樹脂100重量部に対して0.05〜10重
量部程度が好ましい。正荷電性帯電制御剤としては、例
えばニグロシン系染料、4級アンモニウム塩系化合物、
トリフェニルメタン系化合物、イミダゾール系化合物、
ポリアミン樹脂などがある。負荷電性帯電制御剤として
は、Cr、Co、Al、Fe等の金属含有アゾ系染料、
サリチル酸金属化合物、アルキルサリチル酸金属化合
物、カーリックスアレーン化合物などがある。
【0025】更に、必要に応じてその他内添剤を助剤と
して単独または併用して使用してもよく、例えば公知の
離型剤の低分子量オレフィン重合体、フィラー等を挙げ
ることができる。本発明のトナー製造フローの一例を図
1に従い説明するが、その要旨を超えない限り以下の説
明に何等制限されるものではない。
【0026】[配合工程]トナー内添剤として、少なく
とも樹脂、着色剤を所定量秤量して原料を配合する。 [混合工程]配合された原料を公知の混合装置で攪拌、
混合する。混合装置の一例としては、ダブルコーン・ミ
キサー、V型ミキサー、ドラム型ミキサー、スーパーミ
キサー、ヘンシェルミキサー、ナウターミキサー等があ
る。
【0027】[貯蔵工程]上記混合物をシューター、ロ
ータリーバルブなどを介して、タンク型貯蔵装置に投入
する。貯蔵装置は、側壁が垂直または斜角をもって配置
され、底面が平行または斜角をもって配置された容器、
例えば円錐型、円柱型、直方体型、正方体型、その他多
面体型などの容器があり、混合物の払い出しを補助し、
ブリッジングを防止する為の攪拌棒や攪拌羽根を設けた
ものでもよい。
【0028】[供給工程]混練工程に原料の混合物を所
定量安定して供給するためにスクリューフィーダー、ベ
ルトフィーダー、コイルフィーダー、振動フィーダー、
テーブルフィーダー等の定量供給装置を用いて供給す
る。供給装置は、ロードセルなどの重量計量装置を具備
し、供給量を自動計測し、安定的に制御するのが好まし
い。
【0029】[混練工程]供給された混合物を溶融混練
する混練装置としては、通常は1軸または2軸の連続式
の混練機を用いるが、例えば、神戸製鋼所社製KTK型
2軸押出機、東芝機械社製TEM型2軸押出機、ケイ・
シー・ケイ社製2軸押出機、池貝鉄工社製PCM型2軸
押出機、栗山製作所社製2軸押出機、ブス社製コ・ニー
ダー等がよい。本発明は連続式混練機等を使用する連続
混練方式を採用する際に特にその効果を発揮する。
【0030】[冷却工程]混練後、トナーは2本ロール
等で圧延され、ベルトクーラー、ドラムクーラーなどで
空冷、水冷等で冷却する冷却工程を経る。 [粉砕工程]粉砕工程は、粗粉砕工程と微粉砕工程から
なり、粗粉砕工程では冷却後のトナーを、クラッシャ
ー、ハンマーミル、フェザーミル等で粗粉砕し、微粉砕
工程ではジェットミル、高速ローター回転式ミル等で細
粉砕し、段階的に所定トナー粒度まで粉砕する。
【0031】[分級工程]粉砕後、慣性分級方式のエル
ボジェット、遠心分級方式のミクロプレックス、DSセ
パレーター等でトナーを分級し、平均粒子径3〜15μ
mのトナーを得る。分級工程で発生したトナー粗粉は粉
砕工程に戻し、また発生した微粉はトナー原料の配合工
程、混合工程に戻して再利用してもよい。本発明は平均
粒子径3〜10μmのトナーを製造する際に特にその効
果を発揮する。本発明ではコールター社製コールターカ
ウンターTA−IIでトナーの平均粒子径を測定した。
【0032】[外添工程]分級トナーと公知の各種外添
剤を所定量配合して、ヘンシェルミキサー、スーパーミ
キサー等の粉体にせん断力を与える高速攪拌機などで攪
拌、混合するのがよい。この際、外添機内部で発熱があ
り、凝集物を生成し易くなるので外添機の容器部周囲を
水で冷却するなどの手段で温度調整をする方が好まし
く、更には外添機容器内部の材料温度は樹脂のガラス転
移温度以下が好適である。
【0033】外添剤としては公知の無機または有機の各
種外添剤を使用することができるが、特にトナーの流動
性向上、凝集性抑制を図るためにチタニア、シリカ、ア
ルミナ、酸化亜鉛、酸化マグネシウム等の無機微粉末が
好適である。外添剤の混合量は、使用する外添剤および
トナー粒子の平均粒径、粒度分布などにより異なるが、
所望するトナー流動性を得る量がよく、例えばトナー粒
子100重量部に対して0.01〜10重量部、更には
0.1〜8重量部が好適である。混合量が0.01重量
部未満では流動性改善効果がなく、高温での貯蔵安定性
能が悪く、また混合量が10重量部より多いと一部遊離
した外添剤により感光体にフイルミングを発生したり、
現像槽内部に堆積し現像剤の帯電機能の劣化等の障害を
引き起こし好ましくない。
【0034】[篩別工程]外添トナーは異物の除去、ト
ナー粗大粒子の除去、遊離した外添剤の除去などの目的
で、佐藤式振動篩、ジャイロシフター、遠心分級装置な
どで篩別される。
【0035】[充填工程]ボトル、カートリッジ等の容
器やアルミ袋、ポリ袋などに所定量のトナーを充填す
る。得られたトナーは、キャリアを使用しない1成分系
現像剤(マグネタイト等の磁性物を含有した磁性1成分
トナー、または磁性物を含有しない非磁性1成分トナ
ー)、或いは、鉄粉、フェライト、マグネタイト、磁性
樹脂キャリア等の磁性キャリアと混合した2成分系現像
剤として用いることができる。
【0036】
【発明の効果】本発明のトナー組成物の製造方法を用い
ることにより、均質なトナーが得られ、画像品質に優
れ、品質の安定したトナーを与えるなど多大な工業的利
益を提供するものである。
【0037】
【実施例】以下実施例により本発明を更に詳細に説明す
る。下記実施例中、単に「部」とあるのはいずれも「重
量部」を意味するものとする。 〈実施例1〉図1のトナー製造フローに準じてトナーを
作製した。 [配合工程]
【0038】
【表1】 ・樹脂a 100部 (Tm=130℃、Tg=60℃のスチレン/n−ブチルアクリレートの共重 合体を風力分級機構を備えた粉砕機で粉砕、分級して平均粒子径300μm、ピ ーク位置550μmの粒度分布を持った不定形の樹脂粒子(形状係数1.5)を 得た。なお、長時間粉砕、分級しても生産上の問題はなかった。) ・着色剤 カーボンブラックMA100S(三菱化学(株)) 6部 ・帯電制御剤 ボントロンP−51(オリエント化学工業(株)) 2部 ・離型剤 低分子量ポリプロピレン550P(三洋化成工業(株)) 1部 ・離型剤 低分子量ポリエチレンPE130(ヘキスト社) 1部
【0039】の原料を配合した。 [混合工程]ヘンシェルミキサーで10分間混合した。 [貯蔵工程]混合物を円柱型で底部に回転する払い出し
羽根を有したノンブリッジングタンクに貯蔵した。
【0040】[供給工程]混合物をスクリューフィーダ
ーを介して供給した。 [混練工程]2軸タイプの連続式押出機で5時間混練
し、混練物を全量使用した。但し、スタート直後の押出
量の安定するまでの15分間と、最後の押出量の低下す
る15分間は除外した。
【0041】[冷却工程]2本圧延ロールを介してベル
ト式クーラーで冷却し、固化した。 [粗粉砕工程]2mmスクリーンを装着したハンマーミ
ルで粗粉砕した。個々で、粗粉砕装置の出口で粗粉砕品
を30分間ごとにトナーをサンプリングした。そして、
各サンプルを9等分に区別した。
【0042】[微粉砕工程]上記サンプリングした9等
分のトナーを別々にジェットミルで微粉砕した。 [分級工程]微粉砕後の各トナーを別々に風力分級機で
分級し、平均粒子径10μmの黒色トナーを得た。
【0043】[外添工程]黒色トナー100部に対して
シリカ粉末(日本アエロジル(株)R972)0.15
とマグネタイト粉末(戸田工業(株)EPT−100
0)0.3部をスーパーミキサーにて外添処理し、外添
トナーを得た。 [篩別工程]外添トナーを100メッシュのスクリーン
を装着した佐藤式振動篩で篩別した。
【0044】[充填工程]今回は省略した。 [トナーの評価]このトナー4部とシリコーン樹脂で表
面被覆された平均粒子径100μmのフェライトキャリ
ア96部とを攪拌、混合して現像剤を作製した。本現像
剤をスタート用現像剤とし、篩別した外添トナーを補給
トナーとして負荷電性有機光導電体の感光体を装着した
コピー速度40枚(A4)/分の複写機(シャープ
(株)製SF−8870)で50,000枚の耐久実写
をした。
【0045】また、トナー中の着色剤カーボンブラック
含有量を示差熱・熱重量同時測定装置(セイコー電子工
業(株)製TG−DTA220)で測定し、帯電制御剤
ボントロンP−51含有量を液体クロマトグラフ
((株)島津製作所製 型式LC−6AD)で測定し検
量線から重量%を求めた。帯電制御剤の含有量測定法の
詳細は特願平7−32527号明細書の第26頁「帯電
制御剤含有量の測定」欄に記載された方法に準じた。そ
の結果を表1に示すが、画像濃度、カブリ共に良好であ
り、トナー組成も均一であった。
【0046】〈比較例1〉 ・樹脂b (Tm=130℃、Tg=60℃のスチレン/n−ブチ
ルアクリレートの共重合体を高速回転式粉砕機で粉砕
し、2mm目開きのSUS製スクリーンを装着したジャ
イロシフターで分級して不定形の樹脂粒子を得ようとし
たが、短時間の内に分級機のスクリーンに目詰まりを生
じ、生産性に問題があった。) 以下、トナー作製分の樹脂の確保ができなかった為、ト
ナーの作製は行わなかった。
【0047】〈比較例2〉 ・樹脂c 100部 (Tm=130℃、Tg=60℃のスチレン/n−ブチ
ルアクリレートの共重合体を高速回転式粉砕機で粉砕
し、3mm目開きのSUS製スクリーンを装着したジャ
イロシフターで分級して不定形の樹脂粒子を得ようとし
たが長時間の内に分級機のスクリーンに目詰まりを生じ
やや生産性に問題があった。しかし、トナー作製分の樹
脂は確保でき、その平均粒子径は2100μm、ピーク
位置は2500μmであった。)
【0048】実施例1の樹脂aを樹脂cとした以外は実
施例1と同様にトナーおよび現像剤を作製し、評価し
た。その結果を表1に示すが、サンプリングしたトナー
中の一部で画像濃度の低下やカブリの悪化があり、トナ
ー組成のバラツキも大きく、問題があり好ましくなかっ
た。
【0049】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】トナー製造フローの一例

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂および着色剤を含有する原料を混
    合、混練、冷却、粉砕、分級するトナー組成物の製造方
    法において、該樹脂が粉砕後に風力分級された平均粒子
    径2mm以下の実質的に不定形の粒子であることを特徴
    とするトナー組成物の製造方法。
  2. 【請求項2】 樹脂が高速回転式粉砕機または気流式粉
    砕機で粉砕されたものであることを特徴とする請求項1
    に記載のトナー組成物の製造方法。
  3. 【請求項3】 樹脂が慣性分級機または遠心分級機で風
    力分級されたものであることを特徴とする請求項1また
    は2に記載のトナー組成物の製造方法。
  4. 【請求項4】 樹脂が風力分級機構を備えた粉砕機で粉
    砕分級されたものであることを特徴とする請求項1に記
    載のトナー組成物の製造方法。
  5. 【請求項5】 原料の混練を連続混練方式により行うこ
    とを特徴とする請求項1乃至4に記載のトナー組成物の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 粉砕後に風力分級された樹脂の粒度分布
    のメインピーク位置が1000μm以下であることを特
    徴とする請求項1乃至5に記載のトナー組成物の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 トナー組成物の平均粒子径が3〜15μ
    mであることを特徴とする請求項1乃至6に記載のトナ
    ー組成物の製造方法。
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