JP2013146020A - 静電型トランスデューサ - Google Patents
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Abstract
【課題】電極と振動体との間に弾性を備える部材を設けた場合に、振動体で発生した音波を効率良く放射する。
【解決手段】音響信号が供給される電極20U,20Lの間にバイアス電圧が印加される振動体10が位置し、振動体10と電極20U,20Lとの間には、弾性を有する弾性部材30U,30Lが位置する。電極20U,20Lには、上面側から下面側へ貫通する複数の孔21が設けられ、弾性部材30U,30Lには、上面側から下面側へ貫通する複数の孔31が設けられている。上面側においては、一つの孔21の下方に一つの孔31が位置し、下面側においては、一つの孔21の上方には一つの孔31が位置しており、孔21と孔31が重なる部分においては、振動体10が外部に露出する。
【選択図】図2
【解決手段】音響信号が供給される電極20U,20Lの間にバイアス電圧が印加される振動体10が位置し、振動体10と電極20U,20Lとの間には、弾性を有する弾性部材30U,30Lが位置する。電極20U,20Lには、上面側から下面側へ貫通する複数の孔21が設けられ、弾性部材30U,30Lには、上面側から下面側へ貫通する複数の孔31が設けられている。上面側においては、一つの孔21の下方に一つの孔31が位置し、下面側においては、一つの孔21の上方には一つの孔31が位置しており、孔21と孔31が重なる部分においては、振動体10が外部に露出する。
【選択図】図2
Description
本発明は、静電型トランスデューサに関する。
電気信号を音に変換するトランスデューサである静電型スピーカにおいては、振動する振動膜と複数の孔が設けられた電極との間に弾性を備えるクッション材を備えるものがある。また、この構成の静電型スピーカにおいては、例えば特許文献1に開示されているように、クッション材に孔を設けた構成のものがある。特許文献1のスピーカによれば、クッション材に孔を設けない構成と比較すると、クッション材のスティフネスが低くなり、最低共振周波数が低くなる。また、特許文献1の発明によれば、クッション材のスティフネスが低くなるため、クッション材に孔を設けない構成と比較すると振動膜が振動しやすくなる。
ところで、特許文献1の構成で振動膜が振動しやすくなったとしても、クッション材の孔を通過した音が電極で遮られてしまうと、スピーカからの音の放射が抑えられてしまう。
本発明は、上述した背景の下になされたものであり、電極と振動体との間に弾性を備える部材を設けた場合に、振動体で発生した音波を効率良く放射する技術を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、本発明は、第1電極と、バイアス電圧が印加される振動体と、弾性を有し、前記電極と前記振動体との間に配置された第1弾性部材とを有し、前記第1弾性部材には、前記振動体側から前記第1電極側へ貫通した複数の孔が設けられ、前記第1電極には、前記第1弾性部材側から当該第1弾性部材側の反対側へ貫通した複数の孔が設けられ、前記第1電極の孔と前記第1弾性部材の孔が繋がっている静電型トランスデューサを提供する。
本発明においては、前記振動体から見て前記第1弾性部材側とは反対側に位置し、弾性を有する第2弾性部材と、前記第2弾性部材から見て前記振動体側とは反対側に位置する第2電極とを有し、前記第2弾性部材は、前記振動体側から前記第2電極側へ貫通した複数の孔を有し、前記第2電極は、前記第2弾性部材側から当該第2弾性部材側の反対側へ貫通した複数の孔を有し、前記第2電極の孔と前記第2弾性部材の孔が繋がり、前記第1電極の孔、前記第1弾性部材の孔、前記第2弾性部材の孔、および前記第2電極の孔は、前記第1電極側から見て重なっている構成としてもよい。
また、本発明は、電極と、バイアス電圧が印加される振動体と、弾性を有し、前記電極と前記振動体との間に間隔をあけて配置された複数の弾性部材とを有し、前記電極は、前記振動体側から当該振動体側の反対側へ貫通した複数の孔を有し、前記弾性部材は、前記電極側から見て前記孔と重ならない位置に配置されている静電型トランスデューサを提供
する。
する。
本発明によれば、電極と振動体との間に弾性を備える部材を設けた場合に、振動体で発生した音波が効率良く放射される。
[実施形態]
図1は、本発明の一実施形態に係る静電型スピーカ1(静電型トランスデューサ)の外観図、図2は、静電型スピーカ1のA−A線断面図である。また、図3は、静電型スピーカ1の分解図である。なお、図においては、直交するX軸、Y軸およびZ軸で方向を示しており、静電型スピーカ1を正面から見たときの左右方向をX軸の方向、奥行き方向をY軸の方向、高さ(上下)方向をZ軸の方向としている。以下の説明においては、説明の便宜上、Z軸の正方向側を上面側、Z軸の負方向側を下面側と称する場合がある。
図1は、本発明の一実施形態に係る静電型スピーカ1(静電型トランスデューサ)の外観図、図2は、静電型スピーカ1のA−A線断面図である。また、図3は、静電型スピーカ1の分解図である。なお、図においては、直交するX軸、Y軸およびZ軸で方向を示しており、静電型スピーカ1を正面から見たときの左右方向をX軸の方向、奥行き方向をY軸の方向、高さ(上下)方向をZ軸の方向としている。以下の説明においては、説明の便宜上、Z軸の正方向側を上面側、Z軸の負方向側を下面側と称する場合がある。
図に示したように、静電型スピーカ1は、振動体10、電極20U,20L、及び弾性部材30U,30Lを有している。なお、本実施形態においては、電極20Uと電極20Lの構成は同じであり、弾性部材30Uと弾性部材30Lの構成は同じである。このため、これらの部材において符号の末尾が「U」の部材と符号の末尾が「L」の部材とを区別する必要が特に無い場合は、「L」および「U」などの記載を省略する。また、図中の各部材の寸法は、各部材の形状や位置関係を容易に理解できるように実際の寸法とは異ならせてある。
(静電型スピーカ1の各部の構成)
まず、静電型スピーカ1を構成する各部について説明する。上面側から見て矩形の振動体10は、PET(polyethylene terephthalate:ポリエチレンテレフタレート)またはPP(polypropylene:ポリプロピレン)などの絶縁性および柔軟性を有する合成樹脂のフィルム(絶縁層)の一方の面に導電性のある金属を蒸着して導電膜(導電層)を形成したシート状の構成となっている。なお、本実施形態においては、導電膜は、フィルムの一方の面に形成されているが、フィルムの両面に形成されていてもよい。また、振動体10は、導電性を有する金属を圧延して膜状にした構成であってもよい。
まず、静電型スピーカ1を構成する各部について説明する。上面側から見て矩形の振動体10は、PET(polyethylene terephthalate:ポリエチレンテレフタレート)またはPP(polypropylene:ポリプロピレン)などの絶縁性および柔軟性を有する合成樹脂のフィルム(絶縁層)の一方の面に導電性のある金属を蒸着して導電膜(導電層)を形成したシート状の構成となっている。なお、本実施形態においては、導電膜は、フィルムの一方の面に形成されているが、フィルムの両面に形成されていてもよい。また、振動体10は、導電性を有する金属を圧延して膜状にした構成であってもよい。
電極(固定極)20は、PETまたはPPなどの絶縁性を有する合成樹脂のフィルム(絶縁層)を基材とし、フィルムの一方の面に導電性のある金属を蒸着して導電膜(導電層)を形成した構成となっている。また電極20は、上面側から見て矩形となっている。電極20は、上面側から下面側に貫通する孔21を複数有しており、空気および音の通過が可能となっている。なお、孔21の図示を図1や図3においては省略しているが、電極20においては、孔21が、Y軸方向に複数行且つX軸方向へ複数列で設けられている。ま
た、孔21は、本実施形態では、上面側から見て円形となっているが、孔21の形状は円形に限定されるものではなく、多角形や楕円形など他の形状であってもよい。
本実施形態においては、電極20のX軸方向の長さとY軸方向の長さは振動体10より長くなっている。振動体10と同様に電極20についても、導電性を有する金属を圧延して膜状にした構成であってもよい。また、電極20は、導電性を備えていれば柔軟性を備えていないものでもよく、例えばパンチングメタルであってもよい。
た、孔21は、本実施形態では、上面側から見て円形となっているが、孔21の形状は円形に限定されるものではなく、多角形や楕円形など他の形状であってもよい。
本実施形態においては、電極20のX軸方向の長さとY軸方向の長さは振動体10より長くなっている。振動体10と同様に電極20についても、導電性を有する金属を圧延して膜状にした構成であってもよい。また、電極20は、導電性を備えていれば柔軟性を備えていないものでもよく、例えばパンチングメタルであってもよい。
弾性部材30は、本実施形態においては不織布であって電気を通さず空気および音の通過が可能となっており、その形状は上面側から見て矩形となっている。弾性部材30は、弾性を有しており、外部から力を加えられると変形し、外部から加えられた力が取り除かれると元の形状に戻る。本実施形態においては、弾性部材30のX軸方向の長さとY軸方向の長さは、電極20と同じとなっている。
また、本実施形態に係る弾性部材30は、図1や図3においては図示を省略しているが、上面側から下面側に貫通する孔31が複数設けられている。孔31は、本実施形態では、上面側から見て円形となっているが、孔31の形状は円形に限定されるものではなく、多角形や楕円形など他の形状であってもよい。この孔31は、電極20の孔21の各々に対応して設けられており、弾性部材30においては、Y軸方向に複数行、且つX軸方向へ複数列で設けられている。具体的には、図2において拡大して示したように、電極20Uと弾性部材30Uにおいては、一つの孔21の下方に一つの孔31が位置しており、孔21と孔31が繋がってひと続きになっている。このため、上面側から見て孔21と孔31が重なる部分においては、振動体10が外部に露出することとなる。また、電極20Lと弾性部材30Lにおいては、一つの孔21の上方には一つの孔31が位置し、下面側から見て孔21と孔31が重なる部分においては、振動体10が外部に露出することとなる。
また、本実施形態に係る弾性部材30は、図1や図3においては図示を省略しているが、上面側から下面側に貫通する孔31が複数設けられている。孔31は、本実施形態では、上面側から見て円形となっているが、孔31の形状は円形に限定されるものではなく、多角形や楕円形など他の形状であってもよい。この孔31は、電極20の孔21の各々に対応して設けられており、弾性部材30においては、Y軸方向に複数行、且つX軸方向へ複数列で設けられている。具体的には、図2において拡大して示したように、電極20Uと弾性部材30Uにおいては、一つの孔21の下方に一つの孔31が位置しており、孔21と孔31が繋がってひと続きになっている。このため、上面側から見て孔21と孔31が重なる部分においては、振動体10が外部に露出することとなる。また、電極20Lと弾性部材30Lにおいては、一つの孔21の上方には一つの孔31が位置し、下面側から見て孔21と孔31が重なる部分においては、振動体10が外部に露出することとなる。
なお、本実施形態においては、電極20と弾性部材30に孔を設ける場合、まず、電極20に弾性部材30を重ねて接着する。そして、電極20と弾性部材30とを接着した後、重ねられた電極20及び弾性部材30を貫通するように、複数行複数列に配置された針が電極20側または弾性部材30側から押し付けられる。貫通した針を電極20及び弾性部材30から引き抜くと、上面側から見て孔21と孔31とが重なることとなる。
ここで、電極20と弾性部材30に孔をあける針の直径や針の数、針同士の間の距離は、特定の値に限定されるものではなく、電極20や弾性部材30の厚さや面積などに応じて変更してもよい。また、針を加熱して孔を設けるようにしてもよい。また、電極20と弾性部材30に孔を設ける方法は、上述の方法に限定されるものではない。例えば、電極20と弾性部材30とを接着せずに、別々に孔を設けた後で電極20と弾性部材30とを接着してもよい。また、プレス加工で型抜きをすることにより孔を設けてもよく、レーザ加工によって孔を設けるようにしてもよい。
ここで、電極20と弾性部材30に孔をあける針の直径や針の数、針同士の間の距離は、特定の値に限定されるものではなく、電極20や弾性部材30の厚さや面積などに応じて変更してもよい。また、針を加熱して孔を設けるようにしてもよい。また、電極20と弾性部材30に孔を設ける方法は、上述の方法に限定されるものではない。例えば、電極20と弾性部材30とを接着せずに、別々に孔を設けた後で電極20と弾性部材30とを接着してもよい。また、プレス加工で型抜きをすることにより孔を設けてもよく、レーザ加工によって孔を設けるようにしてもよい。
(静電型スピーカ1の構造)
次に静電型スピーカ1の構造について説明する。静電型スピーカ1においては、振動体10は、電極20Uに接着されて孔31が設けられた弾性部材30Uの下面側と、電極20Lに接着されて孔31が設けられた弾性部材30Lの上面側との間に配置される。なお、振動体10は、縁から内側へ数mmの幅で接着剤が塗布されて弾性部材30Uと弾性部材30Lに接着され、接着剤が塗布された部分より内側は弾性部材30Uと弾性部材30Lに固着されていない状態となっている。また、弾性部材30Uと弾性部材30L同士も、縁から内側へ数mmの幅で接着剤が塗布されて互いに固着されている。
次に静電型スピーカ1の構造について説明する。静電型スピーカ1においては、振動体10は、電極20Uに接着されて孔31が設けられた弾性部材30Uの下面側と、電極20Lに接着されて孔31が設けられた弾性部材30Lの上面側との間に配置される。なお、振動体10は、縁から内側へ数mmの幅で接着剤が塗布されて弾性部材30Uと弾性部材30Lに接着され、接着剤が塗布された部分より内側は弾性部材30Uと弾性部材30Lに固着されていない状態となっている。また、弾性部材30Uと弾性部材30L同士も、縁から内側へ数mmの幅で接着剤が塗布されて互いに固着されている。
電極20Uは、弾性部材30Uの上面側に位置し、また、電極20Lは、弾性部材30Lの下面側に位置している。なお、電極20Uは、導電膜のある側が弾性部材30Uに接しており、電極20Lは、導電膜のある側が弾性部材30Lに接している。つまり、電極20の導電膜と振動体10は、弾性部材30を挟んで対向している。
(静電型スピーカ1に係る電気的構成)
次に、静電型スピーカ1に係る電気的構成について説明する。図4は、静電型スピーカ1を駆動する駆動回路100の構成を示した図である。図4に示したように、静電型スピーカ1を駆動する駆動回路100は、増幅部130、変圧器110、直流電源111、抵抗器R11〜R13、及び雌型の第1コネクター140を備えている。
次に、静電型スピーカ1に係る電気的構成について説明する。図4は、静電型スピーカ1を駆動する駆動回路100の構成を示した図である。図4に示したように、静電型スピーカ1を駆動する駆動回路100は、増幅部130、変圧器110、直流電源111、抵抗器R11〜R13、及び雌型の第1コネクター140を備えている。
増幅部130は、入力される音響信号を増幅して出力する増幅手段である。増幅部130は、抵抗器R11と抵抗器R12を介して変圧器110の一次側コイルの端子T14と端子T15に接続されている。増幅部130で増幅された交流の音響信号は、変圧器110へ供給される。変圧器110は、増幅部130から供給される音響信号を昇圧するものである。変圧器110の二次側コイルの一方の端子T11は、第1コネクター140の1番端子に接続され、変圧器110の二次側コイルの他方の端子T12は、第1コネクター140の3番端子に接続されている。また、変圧器110の二次側コイルのセンタータップT13は、駆動回路100の基準電位であるグラウンドGNDに接続されている。
直流電源111は、直流の電圧(バイアス電圧)を振動体10へ印加するための電源である。直流電源111は、抵抗器R13を介して第1コネクター140の第5端子に接続されている。なお、第1コネクター140の2番端子、4番端子及び6番端子は、駆動回路100のグラウンドGNDに接続されている。
次に静電型スピーカ1においては、雄型の第2コネクター141の1番端子はケーブルで電極20Uに接続され、第2コネクター141の3番端子はケーブルで電極20Lに接続されている。また、第2コネクター141の5番端子はケーブルで振動体10に接続されている。なお、第1コネクター140及び第2コネクター141においては、各端子間は絶縁されている。
(実施形態の動作)
次に本実施形態の動作について説明する。静電型スピーカ1を駆動する際には、まず雄型の第2コネクター141が雌型の第1コネクター140に嵌められる。第1コネクター140に第2コネクター141が嵌められると、各コネクターの同じ番号の端子同士が接続され、端子T11と電極20Uが電気的に接続され、端子T12と電極20Lが電気的に接続される。変圧器110のセンタータップT13はグラウンドGNDに接続されているため、増幅部130に入力された音響信号の振幅が0Vの状態では、端子T11と端子T12の電圧は0Vとなる。
次に本実施形態の動作について説明する。静電型スピーカ1を駆動する際には、まず雄型の第2コネクター141が雌型の第1コネクター140に嵌められる。第1コネクター140に第2コネクター141が嵌められると、各コネクターの同じ番号の端子同士が接続され、端子T11と電極20Uが電気的に接続され、端子T12と電極20Lが電気的に接続される。変圧器110のセンタータップT13はグラウンドGNDに接続されているため、増幅部130に入力された音響信号の振幅が0Vの状態では、端子T11と端子T12の電圧は0Vとなる。
また、第1コネクター140に第2コネクター141が嵌められると、直流電源111が抵抗器R13を介して振動体10に電気的に接続され、振動体10には、直流電圧(バイアス電圧)が印加される。
次に、音響信号の振幅が0Vから変化した場合について説明する。増幅部130に交流の音響信号が入力されると、入力された音響信号が増幅されて変圧器110の一次側に供給される。昇圧手段である変圧器110で昇圧されて端子T12から出力される音響信号は、変圧器110で昇圧されて端子T11から出力される音響信号とは振幅が同じで信号の極性が逆となる。
増幅部130にプラスの音響信号が入力されたことにより、変圧器110の二次側の端子T11から出力される音響信号の極性がプラスとなり、端子T12から出力される音響信号の極性がマイナスとなった場合には、振動体10と電極20Uとの間の静電引力が弱まる一方、振動体10と電極20Lとの間の静電引力が強くなる。すると振動体10は、
電極20U側に作用する静電引力と電極20L側に作用する静電引力との差に応じて電極20L側(Z軸の負方向)へ変位する。
電極20U側に作用する静電引力と電極20L側に作用する静電引力との差に応じて電極20L側(Z軸の負方向)へ変位する。
また、増幅部130にマイナスの音響信号が入力されたことにより、変圧器110の二次側の端子T11から出力される音響信号の極性がマイナスとなり、端子T12から出力される音響信号の極性がプラスとなった場合には、振動体10と電極20Lとの間の静電引力が弱まる一方、振動体10と電極20Uとの間の静電引力が強くなる。すると振動体10は、電極20U側に作用する静電引力と電極20L側に作用する静電引力との差に応じて電極20U側(Z軸の正方向)へ変位する。
このように振動体10は、音響信号に応じて図のZ軸の正方向とZ軸の負方向に変位し、その変位方向が逐次変わることによって振動となり、その振動状態(振動数、振幅、位相)に応じた音波が振動体10から発生する。発生した音波は、音響透過性を有する弾性部材30及び電極20を通過して静電型スピーカ1の外部に音として放射される。
なお、振動体10が電極20U側へ変位すると、静電型スピーカ1の上面側においては、弾性部材30Uの孔31と電極20Uの孔21にある空気が振動体10に押され、静電型スピーカ1の外部へ移動する。また、静電型スピーカ1の下面側においては、振動体10が電極20U側へ変位すると、弾性部材30Lの孔31と電極20Lの孔21にある空気が振動体10の変位に伴って上面側へ移動し、電極20Lの近傍にある空気が電極20Lの孔21に引き込まれる。
また、振動体10が電極20L側へ変位すると、静電型スピーカ1の下面側においては、弾性部材30Lの孔31と電極20Lの孔21にある空気が振動体10に押され、静電型スピーカ1の外部へ移動する。また、静電型スピーカ1の上面側においては、振動体10が電極20L側へ変位すると、弾性部材30Uの孔31と電極20Uの孔21にある空気が振動体10の変位に伴って下面側へ移動し、電極20Uの近傍にある空気が電極20Uの孔21に引き込まれる。
また、振動体10が電極20L側へ変位すると、静電型スピーカ1の下面側においては、弾性部材30Lの孔31と電極20Lの孔21にある空気が振動体10に押され、静電型スピーカ1の外部へ移動する。また、静電型スピーカ1の上面側においては、振動体10が電極20L側へ変位すると、弾性部材30Uの孔31と電極20Uの孔21にある空気が振動体10の変位に伴って下面側へ移動し、電極20Uの近傍にある空気が電極20Uの孔21に引き込まれる。
本実施形態の弾性部材30は、連続した繊維を結合した不織布である。このため、弾性部材30に孔31が設けられていない場合、振動体10が変位すると、不織布の繊維間にある空気が振動体10の変位に伴って移動するが、孔21と振動体10との間においては、不織布の繊維が抵抗となり、空気の移動が妨げられてしまう。
一方、本実施形態においては、孔21に対応して孔31が設けられている。孔31がある部分においては、不織布の繊維で移動を妨げられることがなく、音の放射に対して抵抗となるものが少ないため、振動体10が振動しやすく、孔31を設けない場合と比較すると、振動体10で発生した音波が効率良く放射される。また、孔21と孔31とが繋がっていない構成と比較すると、孔31を通過した音波は電極20に遮られずに放射されるため、大きな音圧を得ることができる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。なお、上述した実施形態および以下の変形例は、各々を組み合わせてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。なお、上述した実施形態および以下の変形例は、各々を組み合わせてもよい。
(変形例1)
静電型スピーカ1においては、孔21と孔31の直径は異なっていてもよい。図5は、本変形例に係る静電型スピーカ1の断面を拡大した図である。図5に示したように、孔21の直径を孔31の直径より大きくし、孔21と孔31がひと続きに繋がるようにしても
よい。また、孔31の直径を孔21の直径より大きくする構成としてもよい。孔31の直径を孔21の直径より大きくする構成によれば、孔21と孔31がひと続きに繋がっているため、孔31が電極20で塞がれる構成と比較すると、効率良く音が放射される。また、孔31の直径を孔21の直径より大きくする構成は、孔21の直径を孔31の直径より大きくする構成と比較すると、電極20の面積が広くなるため、静電引力を大きくすることができ音圧を大きくすることができる。
静電型スピーカ1においては、孔21と孔31の直径は異なっていてもよい。図5は、本変形例に係る静電型スピーカ1の断面を拡大した図である。図5に示したように、孔21の直径を孔31の直径より大きくし、孔21と孔31がひと続きに繋がるようにしても
よい。また、孔31の直径を孔21の直径より大きくする構成としてもよい。孔31の直径を孔21の直径より大きくする構成によれば、孔21と孔31がひと続きに繋がっているため、孔31が電極20で塞がれる構成と比較すると、効率良く音が放射される。また、孔31の直径を孔21の直径より大きくする構成は、孔21の直径を孔31の直径より大きくする構成と比較すると、電極20の面積が広くなるため、静電引力を大きくすることができ音圧を大きくすることができる。
(変形例2)
図6は、本変形例に係る静電型スピーカ1の断面を拡大した図である。静電型スピーカ1においては、孔31と孔21を介して振動体10が露出するのであれば、図6に示したように、孔21の中心と孔31の中心の位置がずれてひと続きに繋がるようにしてもよい。また、孔21の直径が孔31の直径より大きい場合においても、孔21の中心と孔31の中心の位置がずれてひと続きに繋がるようにしてもよい。
図6は、本変形例に係る静電型スピーカ1の断面を拡大した図である。静電型スピーカ1においては、孔31と孔21を介して振動体10が露出するのであれば、図6に示したように、孔21の中心と孔31の中心の位置がずれてひと続きに繋がるようにしてもよい。また、孔21の直径が孔31の直径より大きい場合においても、孔21の中心と孔31の中心の位置がずれてひと続きに繋がるようにしてもよい。
(変形例3)
図7は、本変形例に係る静電型スピーカ1の断面を拡大した図である。静電型スピーカ1においては、孔31の数を孔21より多くし、図7に示したように、孔21以外の位置にも孔31を設けるようにしてもよい。
図7は、本変形例に係る静電型スピーカ1の断面を拡大した図である。静電型スピーカ1においては、孔31の数を孔21より多くし、図7に示したように、孔21以外の位置にも孔31を設けるようにしてもよい。
(変形例4)
また、静電型スピーカ1においては、孔31及び孔21がX軸方向とY軸方向へ複数行複数列で設けられているが、孔31及び孔21は、例えば、電極20の中心から同心円状に設けられていてもよい。
また、静電型スピーカ1においては、孔31及び孔21がX軸方向とY軸方向へ複数行複数列で設けられているが、孔31及び孔21は、例えば、電極20の中心から同心円状に設けられていてもよい。
(変形例5)
電極20と弾性部材30に孔を設ける際には、弾性部材30Uが接着された電極20Uと、弾性部材30Lが接着された電極20Lとを重ね、重ねられた各部材を貫通するように、複数行複数列に配置された針を押し付けてもよい。そして、孔をあけた後に弾性部材30Uと弾性部材30Lとの間を開き、振動体10を弾性部材30Uと弾性部材30Lとの間に配置した後、弾性部材30Lと弾性部材30Uの縁を互いに接着するようにしてもよい。
電極20と弾性部材30に孔を設ける際には、弾性部材30Uが接着された電極20Uと、弾性部材30Lが接着された電極20Lとを重ね、重ねられた各部材を貫通するように、複数行複数列に配置された針を押し付けてもよい。そして、孔をあけた後に弾性部材30Uと弾性部材30Lとの間を開き、振動体10を弾性部材30Uと弾性部材30Lとの間に配置した後、弾性部材30Lと弾性部材30Uの縁を互いに接着するようにしてもよい。
図8は、本変形例に係る静電型スピーカ1の断面を拡大した図である。図8に示したように、本変形例によれば、電極20U,20Lの孔21と、弾性部材30U,30Lの孔31が上面側から見て重なることとなる。
この構成においては、例えば、振動体10が電極20U側へ変位すると、上面側の孔31と孔21にある空気が振動体10に押され、静電型スピーカ1の外部へ移動する。また、上面側の孔31より下側においては、孔31と孔21があるため、不織布の繊維で空気の移動が妨げられることがなく、空気が電極20Uの孔21に引き込まれる。つまり、電極20U,20Lの孔21と、弾性部材30U,30Lの孔31が上面側から見て重なっている部分においては、音の放射に対して抵抗となるものが少ないため、振動体10が振動しやすく、大きな音圧を得ることができる。
この構成においては、例えば、振動体10が電極20U側へ変位すると、上面側の孔31と孔21にある空気が振動体10に押され、静電型スピーカ1の外部へ移動する。また、上面側の孔31より下側においては、孔31と孔21があるため、不織布の繊維で空気の移動が妨げられることがなく、空気が電極20Uの孔21に引き込まれる。つまり、電極20U,20Lの孔21と、弾性部材30U,30Lの孔31が上面側から見て重なっている部分においては、音の放射に対して抵抗となるものが少ないため、振動体10が振動しやすく、大きな音圧を得ることができる。
(変形例6)
上述した実施形態においては、弾性部材30はシート状となっているが、弾性部材30の形状は、シート状に限定されるものではない。図9は、本変形例に係る電極20Lの上面側の模式図である。なお、図9においては、電極20Lの上面側の一部を拡大して示している。図9に示したように、本変形例においては、電極20Lの上面側に弾性を有する直方体の弾性部材30Aが間隔をあけて複数行複数列で離散的に配置されている。また、電極20Lにおいては、孔21は、隣り合う弾性部材30A同士の間に設けられている。
なお、電極20Uにおいても、電極20Lと同様に弾性部材30Aが間隔をあけて複数行複数列で離散的に配置されており、電極20Uの孔21は、隣り合う弾性部材30A同士の間に設けられている。本変形例においても、上面側から見て孔21が設けられている部分には、空気の移動を妨げるものがないため、振動体10が振動しやすくなっている。
上述した実施形態においては、弾性部材30はシート状となっているが、弾性部材30の形状は、シート状に限定されるものではない。図9は、本変形例に係る電極20Lの上面側の模式図である。なお、図9においては、電極20Lの上面側の一部を拡大して示している。図9に示したように、本変形例においては、電極20Lの上面側に弾性を有する直方体の弾性部材30Aが間隔をあけて複数行複数列で離散的に配置されている。また、電極20Lにおいては、孔21は、隣り合う弾性部材30A同士の間に設けられている。
なお、電極20Uにおいても、電極20Lと同様に弾性部材30Aが間隔をあけて複数行複数列で離散的に配置されており、電極20Uの孔21は、隣り合う弾性部材30A同士の間に設けられている。本変形例においても、上面側から見て孔21が設けられている部分には、空気の移動を妨げるものがないため、振動体10が振動しやすくなっている。
なお、弾性部材30Aの形状は、直方体に限定されるものではなく、例えば角錐(三角錐や四角錐など)や円錐の形状であってもよい。なお、弾性部材30Aの形状が錐体である場合、底面が電極20に接着され、頭頂点が振動体10に接触するように構成される。
(変形例7)
上述した実施形態においては、弾性部材30は不織布であったが、弾性部材30は、絶縁性があり、音が透過し、複数の繊維で形成されていればよく、中綿に熱を加えて圧縮したものや織られた布などでもよい。また、弾性部材30は、絶縁性を有する合成樹脂を海綿状にしたものなどであってもよい。また、弾性部材30は、音が通過するのであれば空気が通過しない構成であってもよく、例えば、弾性がある不連続気泡のスポンジをシート状にし、孔31を設けてもよい。
上述した実施形態においては、弾性部材30は不織布であったが、弾性部材30は、絶縁性があり、音が透過し、複数の繊維で形成されていればよく、中綿に熱を加えて圧縮したものや織られた布などでもよい。また、弾性部材30は、絶縁性を有する合成樹脂を海綿状にしたものなどであってもよい。また、弾性部材30は、音が通過するのであれば空気が通過しない構成であってもよく、例えば、弾性がある不連続気泡のスポンジをシート状にし、孔31を設けてもよい。
(変形例8)
上述した実施形態においては、静電型スピーカ1はプッシュプル型となっているが、静電型スピーカ1は、電極20Uまたは電極20Lの一方を備えていないシングル型であってもよい。なお、プッシュプル型の場合、振幅が同じで極性が異なる一対の信号を静電型スピーカ1へ供給するが、静電型スピーカ1がシングル型の場合には、端子T11または端子T12から出力された信号を電極20へ供給する。
上述した実施形態においては、静電型スピーカ1はプッシュプル型となっているが、静電型スピーカ1は、電極20Uまたは電極20Lの一方を備えていないシングル型であってもよい。なお、プッシュプル型の場合、振幅が同じで極性が異なる一対の信号を静電型スピーカ1へ供給するが、静電型スピーカ1がシングル型の場合には、端子T11または端子T12から出力された信号を電極20へ供給する。
(変形例9)
上述した実施形態においては、電極20、振動体10及び弾性部材30を積層した構成を、音響信号を音に変換するスピーカとしているが、この構成は、音を音響信号に変換する静電型のマイクロフォン(静電型トランスデューサ)とすることも可能である。
図10は、本変形例に係るマイクロフォン2と、マイクロフォン2で収音された音を表す音響信号を生成する音響信号生成回路200の構成を示した図である。本変形例においては、マイクロフォン2は、前述の静電型スピーカ1と同じ構成であるため、マイクロフォン2を構成する部材には、静電型スピーカ1と同じ符号を付し、各部材の説明を省略する。また、音響信号生成回路200の構成は、信号が流れる方向が駆動回路100と異なる以外は、駆動回路100と同じであるため、音響信号生成回路200が備える部品には駆動回路100が備える部品と同じ符号を付し、各部品の説明を省略する。なお、変圧器110の変圧比及び抵抗器R11〜R13の抵抗値は適宜調整される。
上述した実施形態においては、電極20、振動体10及び弾性部材30を積層した構成を、音響信号を音に変換するスピーカとしているが、この構成は、音を音響信号に変換する静電型のマイクロフォン(静電型トランスデューサ)とすることも可能である。
図10は、本変形例に係るマイクロフォン2と、マイクロフォン2で収音された音を表す音響信号を生成する音響信号生成回路200の構成を示した図である。本変形例においては、マイクロフォン2は、前述の静電型スピーカ1と同じ構成であるため、マイクロフォン2を構成する部材には、静電型スピーカ1と同じ符号を付し、各部材の説明を省略する。また、音響信号生成回路200の構成は、信号が流れる方向が駆動回路100と異なる以外は、駆動回路100と同じであるため、音響信号生成回路200が備える部品には駆動回路100が備える部品と同じ符号を付し、各部品の説明を省略する。なお、変圧器110の変圧比及び抵抗器R11〜R13の抵抗値は適宜調整される。
マイクロフォン2に音が到達した場合、到達した音によって振動体10が振動する。振動体10が振動すると、振動体10と電極20U,20Lとの間の距離が変わるため、振動体10と電極20との間の静電容量に変化が生じる。
例えば、振動体10が電極20U側に変位すると、電極20Uと振動体10との間の距離が短くなり、電極20Uと振動体10との間の静電容量が大きくなる。また、電極20Lと振動体10との間の距離が長くなり、電極20Lと振動体10との間の静電容量が小さくなる。
電極20U,20Lは、変圧器110のセンタータップT13を介してグラウンドGNDに接続されているため、電極20Uと振動体10との電位差が小さくなるように電極20Uの電位が変化し、電極20Lと振動体10との電位差が大きくなるように電極20Lの電位が変化する。ここで、電極20Uと電極20Lとの間で電位差が生じるため、変圧器110の二次側コイルには信号が流れる。
電極20U,20Lは、変圧器110のセンタータップT13を介してグラウンドGNDに接続されているため、電極20Uと振動体10との電位差が小さくなるように電極20Uの電位が変化し、電極20Lと振動体10との電位差が大きくなるように電極20Lの電位が変化する。ここで、電極20Uと電極20Lとの間で電位差が生じるため、変圧器110の二次側コイルには信号が流れる。
また、振動体10が電極20L側に変位すると、電極20Lと振動体10との間の距離が短くなり、電極20Lと振動体10との間の静電容量が大きくなる。また、電極20Uと振動体10との間の距離が長くなり、電極20Uと振動体10との間の静電容量が小さくなる。すると、電極20Lと振動体10との電位差が小さくなるように電極20Lの電位が変化し、電極20Uと振動体10との電位差が大きくなるように電極20Uの電位が変化する。ここで、電極20Uと電極20Lとの間で電位差が生じ、変圧器110の二次側コイルには、振動体10が電極20Uの方向に変位したときとは逆の方向に信号が流れる。
変圧器110の二次側コイルに信号が流れると、この信号に対応して変圧器110の一次側コイルにも信号が流れる。一次側コイルに流れた信号は、増幅部130で増幅され、増幅された信号がマイクロフォン2で収音された音を表す音響信号として増幅部130から出力される。
本変形例においては、電極20に孔21が設けられ、弾性部材30に孔31が設けられているため、孔21及び孔31が設けられていない構成と比較すると振動体10が振動しやすく、音を効率よく音響信号に変換することができる。
本変形例においては、電極20に孔21が設けられ、弾性部材30に孔31が設けられているため、孔21及び孔31が設けられていない構成と比較すると振動体10が振動しやすく、音を効率よく音響信号に変換することができる。
なお、本変形例においては、変圧器110のインピーダンスが低い場合には、マイクロフォン2の負荷容量の影響により、低い周波数における周波数特性が低下する場合がある。この場合、変圧器110に替えてインピーダンスの高いアンプを電極20U,20Lに接続し、周波数特性の低下を抑えるようにしてもよい。
上述した実施形態においては、上面側から見て孔21と孔31が同じ形状とされ、孔21と孔31とが繋がってひと続きになっているが、上面側から見て孔21の形状と孔31の形状が異なる形状であってもよい。この場合、上面側から見て孔21の領域内に孔31が位置し、孔21と孔31がひと続きに繋がるのが好ましい。また、上面側から見て面積の広い孔の方が電極20に設けられ、面積の狭い孔が弾性部材30に設けられるのが好ましい。これらの構成によれば、振動体10から見て外部側に位置する孔のほうが広くなるため、効率良く音波を放射することができる。
1…静電型スピーカ、2…マイクロフォン、10…振動体、20,20U,20L…電極、30,30A,30U,30L…弾性部材、100…駆動回路、110…変圧器、111…直流電源、130…増幅部、140…第1コネクター、141…第2コネクター、200…音響信号生成回路、R11〜R13…抵抗器
Claims (3)
- 第1電極と、
バイアス電圧が印加される振動体と、
弾性を有し、前記電極と前記振動体との間に配置された第1弾性部材と
を有し、
前記第1弾性部材には、前記振動体側から前記第1電極側へ貫通した複数の孔が設けられ、
前記第1電極には、前記第1弾性部材側から当該第1弾性部材側の反対側へ貫通した複数の孔が設けられ、
前記第1電極の孔と前記第1弾性部材の孔が繋がっていること
を特徴とする静電型トランスデューサ。 - 前記振動体から見て前記第1弾性部材側とは反対側に位置し、弾性を有する第2弾性部材と、
前記第2弾性部材から見て前記振動体側とは反対側に位置する第2電極と
を有し、
前記第2弾性部材は、前記振動体側から前記第2電極側へ貫通した複数の孔を有し、
前記第2電極は、前記第2弾性部材側から当該第2弾性部材側の反対側へ貫通した複数の孔を有し、
前記第2電極の孔と前記第2弾性部材の孔が繋がり、
前記第1電極の孔、前記第1弾性部材の孔、前記第2弾性部材の孔、および前記第2電極の孔は、前記第1電極側から見て重なっていること
を特徴とする請求項1に記載の静電型トランスデューサ。 - 電極と、
バイアス電圧が印加される振動体と、
弾性を有し、前記電極と前記振動体との間に間隔をあけて配置された複数の弾性部材と
を有し、
前記電極は、前記振動体側から当該振動体側の反対側へ貫通した複数の孔を有し、
前記弾性部材は、前記電極側から見て前記孔と重ならない位置に配置されていること
を特徴とする静電型トランスデューサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012006238A JP2013146020A (ja) | 2012-01-16 | 2012-01-16 | 静電型トランスデューサ |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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---|---|
JP2013146020A true JP2013146020A (ja) | 2013-07-25 |
Family
ID=49041599
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Citations (3)
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---|---|---|---|---|
JP2007088914A (ja) * | 2005-09-22 | 2007-04-05 | Sanyo Electric Co Ltd | センサ装置 |
JP2007274341A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Yamaha Corp | 静電型スピーカ |
JP2009232405A (ja) * | 2008-03-25 | 2009-10-08 | Yamaha Corp | 静電型スピーカ |
-
2012
- 2012-01-16 JP JP2012006238A patent/JP2013146020A/ja active Pending
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