JP2013146021A - 駆動回路及び静電型トランスデューサシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】静電型トランスデューサを駆動する回路が消費する電力を抑える。
【解決手段】第2発振器121から出力される第2信号がHレベルの期間t1においては、スイッチ部160は、第1発振器120から出力された交流の第1信号を直流信号生成部111へ供給する。直流信号生成部111は、供給された第1信号を整流及び昇圧して直流の第3信号を出力する。第2信号がLレベルの期間t2においては、スイッチ部160は、第1発振器120と直流信号生成部111との間を電気的に切断する。期間t1においては、直流信号生成部111から出力された第3信号がダイオードD1及び抵抗器R13を介して振動体10に供給され、期間t2においては、直流信号生成部111から第3信号が供給されなくなる。つまり、振動体10には、間欠的に直流電圧(バイアス電圧)が印加されるため、駆動回路100の消費電力が少なくなる。
【選択図】図4
【解決手段】第2発振器121から出力される第2信号がHレベルの期間t1においては、スイッチ部160は、第1発振器120から出力された交流の第1信号を直流信号生成部111へ供給する。直流信号生成部111は、供給された第1信号を整流及び昇圧して直流の第3信号を出力する。第2信号がLレベルの期間t2においては、スイッチ部160は、第1発振器120と直流信号生成部111との間を電気的に切断する。期間t1においては、直流信号生成部111から出力された第3信号がダイオードD1及び抵抗器R13を介して振動体10に供給され、期間t2においては、直流信号生成部111から第3信号が供給されなくなる。つまり、振動体10には、間欠的に直流電圧(バイアス電圧)が印加されるため、駆動回路100の消費電力が少なくなる。
【選択図】図4
Description
本発明は、静電型トランスデューサに関する。
スピーカとして機能する静電型トランスデューサの駆動回路としては、例えば特許文献1の図2に示された駆動回路がある。この駆動回路においては、プッシュプル型の静電型トランスデューサの振動膜に直流電源が接続され、振動膜には直流でプラスのバイアス電圧が印加される。また、交流の信号を昇圧する変圧器は、二次側の一方の端子が静電型トランスデューサの前面側固定電極に接続され、二次側の他方の端子が静電型トランスデューサの背面側固定電極に接続される。また、変圧器のセンタータップは一定の電位にされる。
この駆動回路を用いた場合、変圧器の一次側の端子に交流のオーディオ信号が入力されると、センタータップの電位を基準にして振幅が等しく位相が反転したオーディオ信号が二次側の端子から出力される。変圧器からオーディオ信号が供給されると、前面側固定電極と背面側固定電極には位相が互いに反転したオーディオ信号が供給されるため、振動体と前面側固定電極との電位差と、振動体と背面側固定電極との電位差とに違いが生じ、振動体がプッシュプル駆動される。
この駆動回路を用いた場合、変圧器の一次側の端子に交流のオーディオ信号が入力されると、センタータップの電位を基準にして振幅が等しく位相が反転したオーディオ信号が二次側の端子から出力される。変圧器からオーディオ信号が供給されると、前面側固定電極と背面側固定電極には位相が互いに反転したオーディオ信号が供給されるため、振動体と前面側固定電極との電位差と、振動体と背面側固定電極との電位差とに違いが生じ、振動体がプッシュプル駆動される。
特許文献1の駆動回路においては、振動体に直流でプラスのバイアス電圧を常時印加するため、駆動回路に負荷が掛かり続けることとなり、電力を消費する。
本発明は、上述した背景の下になされたものであり、静電型トランスデューサを駆動する回路が消費する電力を抑える技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述した背景の下になされたものであり、静電型トランスデューサを駆動する回路が消費する電力を抑える技術を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために本発明は、直流信号が供給される振動体と、前記振動体に対向する電極とを備える静電型トランスデューサを駆動する駆動回路であって、供給される交流信号を整流し、前記交流信号の最大電圧より大きな電圧の直流信号を生成する直流信号生成部と、前記直流信号生成部へ前記交流信号を間欠的に供給する供給部とを備え、前記直流信号生成部で生成された直流信号を前記振動体へ供給することを特徴とする駆動回路を提供する。
また、本発明は、直流信号が供給される振動体と、前記振動体に対向する電極とを備える静電型トランスデューサと、供給される交流信号を整流し、前記交流信号の最大電圧より大きな電圧の直流信号を生成する直流信号生成部と、前記直流信号生成部へ前記交流信号を間欠的に供給する供給部とを備える駆動回路とを備え、前記直流信号生成部で生成された直流信号を前記振動体へ供給することを特徴とする静電型トランスデューサシステムを提供する。
この構成においては、前記電極には、交流の信号である音響信号が供給され、前記供給部は、前記音響信号を前記直流信号生成部へ間欠的に供給し、前記静電型トランスデューサは、静電型スピーカである構成としてもよい。
また、この構成においては、前記電極からは、交流の信号である音響信号が出力され、
前記供給部は、前記音響信号を前記直流信号生成部へ間欠的に供給し、前記静電型トランスデューサは、静電型マイクロフォンである構成としてもよい。
また、この構成においては、前記電極からは、交流の信号である音響信号が出力され、
前記供給部は、前記音響信号を前記直流信号生成部へ間欠的に供給し、前記静電型トランスデューサは、静電型マイクロフォンである構成としてもよい。
本発明によれば、静電型トランスデューサを駆動する回路が消費する電力を抑えることができる。
[実施形態]
図1は、本発明の一実施形態に係る静電型スピーカ1の外観図、図2は、静電型スピーカ1のA−A線断面図である。また、図3は、静電型スピーカ1の分解図、図4は、静電型スピーカ1を駆動する駆動回路100の構成を示した図である。なお、図においては、直交するX軸、Y軸およびZ軸で方向を示しており、静電型スピーカ1を正面から見たときの左右方向をX軸の方向、奥行き方向をY軸の方向、高さ(上下)方向をZ軸の方向としている。以下の説明においては、説明の便宜上、Z軸の正方向側を上面側、Z軸の負方向側を下面側と称する場合がある。
図1は、本発明の一実施形態に係る静電型スピーカ1の外観図、図2は、静電型スピーカ1のA−A線断面図である。また、図3は、静電型スピーカ1の分解図、図4は、静電型スピーカ1を駆動する駆動回路100の構成を示した図である。なお、図においては、直交するX軸、Y軸およびZ軸で方向を示しており、静電型スピーカ1を正面から見たときの左右方向をX軸の方向、奥行き方向をY軸の方向、高さ(上下)方向をZ軸の方向としている。以下の説明においては、説明の便宜上、Z軸の正方向側を上面側、Z軸の負方向側を下面側と称する場合がある。
図に示したように、静電型スピーカ1は、振動体10、電極20U,20L、弾性部材30U,30L、及び保護部材60U,60Lを有している。なお、本実施形態においては、電極20Uと電極20Lの構成は同じであり、弾性部材30Uと弾性部材30Lの構成は同じである。このため、これらの部材において符号の末尾が「U」の部材と符号の末尾が「L」の部材とを区別する必要が特に無い場合は、「L」および「U」などの記載を省略する。また、保護部材60Uと保護部材60Lの構成は同じである。このため、これらの部材においても符号の末尾が「U」の部材と符号の末尾が「L」の部材とを区別する必要が特に無い場合は、「L」および「U」などの記載を省略する。また、図中の各部材の寸法は、各部材の形状や位置関係を容易に理解できるように実際の寸法とは異ならせてある。
(静電型スピーカ1の各部の構成)
まず、静電型スピーカ1を構成する各部について説明する。上面側から見て矩形の振動体10は、PET(polyethylene terephthalate:ポリエチレンテレフタレート)またはPP(polypropylene:ポリプロピレン)などの絶縁性および柔軟性を有する合成樹脂のフィルム(絶縁層)の一方の面に導電性のある金属を蒸着して導電膜(導電層)を形成したシート状の構成となっている。なお、本実施形態においては、導電膜は、フィルムの一方の面に形成されているが、フィルムの両面に形成されていてもよい。また、振動体10は、導電性を有する金属を圧延して膜状にした構成であってもよい。
まず、静電型スピーカ1を構成する各部について説明する。上面側から見て矩形の振動体10は、PET(polyethylene terephthalate:ポリエチレンテレフタレート)またはPP(polypropylene:ポリプロピレン)などの絶縁性および柔軟性を有する合成樹脂のフィルム(絶縁層)の一方の面に導電性のある金属を蒸着して導電膜(導電層)を形成したシート状の構成となっている。なお、本実施形態においては、導電膜は、フィルムの一方の面に形成されているが、フィルムの両面に形成されていてもよい。また、振動体10は、導電性を有する金属を圧延して膜状にした構成であってもよい。
弾性部材30は、本実施形態においては不織布であって電気を通さず空気および音の通過が可能となっており、その形状は上面側から見て矩形となっている。また、弾性部材3
0は、弾性を有しており、外部から力を加えられると変形し、外部から加えられた力が取り除かれると元の形状に戻る。なお、弾性部材30は、絶縁性があり、音が透過し、弾性がある部材であればよく、中綿に熱を加えて圧縮したもの、織られた布、絶縁性を有する合成樹脂を海綿状にしたものなどであってもよい。また、弾性部材30は、音が通過するのであれば空気が通過しない構成であってもよく、例えば、弾性がある不連続気泡のスポンジをシート状にして弾性部材30としてもよい。本実施形態においては、弾性部材30のX軸方向の長さは振動体10のX軸方向の長さより長く、弾性部材30のY軸方向の長さは振動体10のY軸方向の長さより長くなっているが、この構成に限定されるものではない。
0は、弾性を有しており、外部から力を加えられると変形し、外部から加えられた力が取り除かれると元の形状に戻る。なお、弾性部材30は、絶縁性があり、音が透過し、弾性がある部材であればよく、中綿に熱を加えて圧縮したもの、織られた布、絶縁性を有する合成樹脂を海綿状にしたものなどであってもよい。また、弾性部材30は、音が通過するのであれば空気が通過しない構成であってもよく、例えば、弾性がある不連続気泡のスポンジをシート状にして弾性部材30としてもよい。本実施形態においては、弾性部材30のX軸方向の長さは振動体10のX軸方向の長さより長く、弾性部材30のY軸方向の長さは振動体10のY軸方向の長さより長くなっているが、この構成に限定されるものではない。
電極(固定極)20は、PETまたはPPなどの絶縁性を有する合成樹脂のフィルム(絶縁層)を基材とし、フィルムの一方の面に導電性のある金属を蒸着して導電膜(導電層)を形成した構成となっている。また電極20は、上面側から見て矩形となっている。電極20は、表面から裏面に貫通する孔を複数有しており、空気および音の通過が可能となっているが、図面においては、この孔の図示を省略している。本実施形態においては、電極20のX軸方向の長さとY軸方向の長さは弾性部材30と同じとなっている。振動体10と同様に電極20についても、導電性を有する金属を圧延して膜状にした構成であってもよい。また、電極20は、導電性を備えていれば柔軟性を備えていないものでもよく、例えばパンチングメタルであってもよい。
保護部材60は、絶縁性を有する布である。保護部材60は、上面側から見て矩形となっており、空気及び音の通過が可能となっている。なお、本実施形態においては、保護部材60のX軸方向の長さとY軸方向の長さは弾性部材30と同じとなっている。なお、保護部材60は、絶縁性を有するものであればよく、例えば合成樹脂のシートであってもよい。
(静電型スピーカ1の構造)
次に静電型スピーカ1の構造について説明する。静電型スピーカ1においては、振動体10は、弾性部材30Uの下面側と弾性部材30Lの上面側との間に配置される。なお、振動体10は、縁から内側へ数mmの幅で接着剤が塗布されて弾性部材30Uと弾性部材30Lに接着されており、接着剤が塗布された部分より内側は弾性部材30Uと弾性部材30Lに固着されていない状態となっている。また、弾性部材30Uと弾性部材30L同士も、縁から内側へ数mmの幅で接着剤が塗布されて互いに固着されている。
次に静電型スピーカ1の構造について説明する。静電型スピーカ1においては、振動体10は、弾性部材30Uの下面側と弾性部材30Lの上面側との間に配置される。なお、振動体10は、縁から内側へ数mmの幅で接着剤が塗布されて弾性部材30Uと弾性部材30Lに接着されており、接着剤が塗布された部分より内側は弾性部材30Uと弾性部材30Lに固着されていない状態となっている。また、弾性部材30Uと弾性部材30L同士も、縁から内側へ数mmの幅で接着剤が塗布されて互いに固着されている。
電極20Uは、弾性部材30Uの上面側に接着されている。また、電極20Lは、弾性部材30Lの下面側に接着されている。電極20Uは、縁から内側へ数mmの幅で接着剤が塗布されて弾性部材30Uに接着されており、電極20Lは、縁から内側へ数mmの幅で接着剤が塗布されて弾性部材30Lに接着されている。電極20は、接着剤が塗布された部分より内側は弾性部材30に固着されていない状態となっている。また、電極20Uは、導電膜のある側が弾性部材30Uに接しており、電極20Lは、導電膜のある側が弾性部材30Lに接している。つまり、電極20の導電膜と振動体10は、弾性部材30を挟んで対向している。
保護部材60Uは、電極20Uの上面側に接着されている。また、保護部材60Lは、電極20Lの下面側に接着されている。保護部材60Uは、縁から内側へ数mmの幅で接着剤が塗布されて電極20Uに接着されており、保護部材60Lは、縁から内側へ数mmの幅で接着剤が塗布されて電極20Lに接着されている。保護部材60は、接着剤が塗布された部分より内側は電極20に固着されていない状態となっている。
(静電型スピーカ1に係る電気的構成)
次に、静電型スピーカ1に係る電気的構成について説明する。図4に示したように、静電型スピーカ1を駆動する駆動回路100は、増幅部130、変圧器110、直流信号生成部111、第1発振器120、第2発振器121、スイッチ部160、抵抗器R11〜R13、ダイオードD1、及び雌型の第1コネクター140を備えている。
次に、静電型スピーカ1に係る電気的構成について説明する。図4に示したように、静電型スピーカ1を駆動する駆動回路100は、増幅部130、変圧器110、直流信号生成部111、第1発振器120、第2発振器121、スイッチ部160、抵抗器R11〜R13、ダイオードD1、及び雌型の第1コネクター140を備えている。
増幅部130は、入力される音響信号を増幅して出力する増幅手段である。増幅部130は、抵抗器R11と抵抗器R12を介して変圧器110の一次側コイルの端子T14と端子T15に接続されている。増幅部130で増幅された交流の音響信号は、変圧器110へ供給される。変圧器110は、増幅部130から供給される音響信号を昇圧するものである。変圧器110の二次側コイルの一方の端子T11は、第1コネクター140の1番端子に接続され、変圧器110の二次側コイルの他方の端子T12は、第1コネクター140の3番端子に接続されている。また、変圧器110の二次側コイルのセンタータップT13は、駆動回路100の基準電位であるグラウンドGNDに接続されている。
第1発振器120は、交流の第1信号(例えば正弦波の信号)を出力する発振器である。第1発振器120は、スイッチ部160に接続されている。なお、本実施形態においては、第1発振器120は、正弦波の第1信号を出力するが、第1発振器120が出力する第1信号は、交流であれば正弦波のものに限定されず、矩形波や三角波などであってもよい。
第2発振器121は、矩形波の第2信号を出力する発振器である。第2発振器121から出力される第2信号は、スイッチ部160に供給される。なお、第2信号は、本実施形態においては、H(High)レベルの期間の長さとL(Low)レベルの期間の長さが異なっている。
スイッチ部160は、第1発振器120と直流信号生成部111との間を電気的に切断又は接続する開閉器である。スイッチ部160は、供給される第2信号がHレベルとなると、第1発振器120と直流信号生成部111とを電気的に接続する。また、スイッチ部160は、入力される第2信号がLレベルとなると、第1発振器120と直流信号生成部111との間を電気的に切断する。
第2発振器121は、矩形波の第2信号を出力する発振器である。第2発振器121から出力される第2信号は、スイッチ部160に供給される。なお、第2信号は、本実施形態においては、H(High)レベルの期間の長さとL(Low)レベルの期間の長さが異なっている。
スイッチ部160は、第1発振器120と直流信号生成部111との間を電気的に切断又は接続する開閉器である。スイッチ部160は、供給される第2信号がHレベルとなると、第1発振器120と直流信号生成部111とを電気的に接続する。また、スイッチ部160は、入力される第2信号がLレベルとなると、第1発振器120と直流信号生成部111との間を電気的に切断する。
直流信号生成部111は、入力される第1信号を整流及び昇圧するものである。直流信号生成部111は、第1信号を整流及び昇圧する回路として、例えばコッククロフト・ウォルトン回路を備えている。なお、直流信号生成部111が備える回路は、交流の信号を整流及び昇圧する回路であれば、コッククロフト・ウォルトン回路に限定されるものではなく、変圧器と整流回路とを組み合わせた回路であってもよい。直流信号生成部111は、ダイオードD1のアノードに接続されており、コッククロフト・ウォルトン回路で整流及び昇圧されて得られた直流の第3信号は、ダイオードD1及び抵抗器R13を介して第1コネクター140の第5端子に供給される。ここで、第3信号の電圧は、第1信号の最大電圧より大きな電圧となる。
なお、第1コネクター140の2番端子、4番端子及び6番端子は、駆動回路100のグラウンドGNDに接続されている。
なお、第1コネクター140の2番端子、4番端子及び6番端子は、駆動回路100のグラウンドGNDに接続されている。
次に静電型スピーカ1においては、雄型の第2コネクター141の1番端子はケーブルで電極20Uに接続され、第2コネクター141の3番端子はケーブルで電極20Lに接続されている。また、第2コネクター141の5番端子はケーブルで振動体10に接続されている。なお、第1コネクター140及び第2コネクター141においては、各端子間は絶縁されている。
(実施形態の動作)
次に本実施形態の動作について説明する。静電型スピーカ1を駆動する際には、まず雄型の第2コネクター141が雌型の第1コネクター140に嵌められる。第1コネクター
140に第2コネクター141が嵌められると、各コネクターの同じ番号の端子同士が接続され、端子T11と電極20Uが電気的に接続され、端子T12と電極20Lが電気的に接続される。変圧器110のセンタータップT13はグラウンドGNDに接続されているため、増幅部130に入力された音響信号の振幅が0Vの状態では、端子T11と端子T12の電圧は0Vとなる。
次に本実施形態の動作について説明する。静電型スピーカ1を駆動する際には、まず雄型の第2コネクター141が雌型の第1コネクター140に嵌められる。第1コネクター
140に第2コネクター141が嵌められると、各コネクターの同じ番号の端子同士が接続され、端子T11と電極20Uが電気的に接続され、端子T12と電極20Lが電気的に接続される。変圧器110のセンタータップT13はグラウンドGNDに接続されているため、増幅部130に入力された音響信号の振幅が0Vの状態では、端子T11と端子T12の電圧は0Vとなる。
また、第1コネクター140に第2コネクター141が嵌められると、直流信号生成部111がダイオードD1及び抵抗器R13を介して振動体10に電気的に接続される。なお、ここで第1発振器120からは第1信号が出力され、第2発振器121からは第2信号が出力されている。図5は、第2信号の電圧波形と、直流信号生成部111から出力された第3信号の電圧波形の一例を示した図である。第2信号がHレベルの期間t1においては、スイッチ部160によって第1発振器120と直流信号生成部111が電気的に接続されるため、第1発振器120から出力された第1信号が直流信号生成部111へ供給され、直流信号生成部111から第1信号を整流及び昇圧した第3信号が出力される。また、第2信号がLレベルの期間t2においては、スイッチ部160によって第1発振器120と直流信号生成部111が電気的に切断されるため、直流信号生成部111から第1信号を整流及び昇圧した第3信号が出力されなくなる。
つまり、第2発振器121とスイッチ部160によって直流信号生成部111へ第1信号が間欠的に供給され、本実施形態においては、第2発振器121とスイッチ部160は、交流の第1信号を間欠的に直流信号生成部111へ供給する供給部170として機能しており、直流信号生成部111へ第1信号を供給する期間と、第1信号を供給しない期間とが交互に発生し、第3信号が出力される期間と、第3信号が出力されない期間が交互に発生する。
つまり、第2発振器121とスイッチ部160によって直流信号生成部111へ第1信号が間欠的に供給され、本実施形態においては、第2発振器121とスイッチ部160は、交流の第1信号を間欠的に直流信号生成部111へ供給する供給部170として機能しており、直流信号生成部111へ第1信号を供給する期間と、第1信号を供給しない期間とが交互に発生し、第3信号が出力される期間と、第3信号が出力されない期間が交互に発生する。
そして、期間t1においては、直流信号生成部111から出力された第3信号がダイオードD1及び抵抗器R13を介して振動体10に供給され、期間t2においては、直流信号生成部111から第3信号が振動体10に供給されなくなる。つまり、振動体10には、間欠的に直流電圧(バイアス電圧)が印加されることになる。
期間t1においては、電極20と振動体10との間の電位差が第3信号によって広がることになるが、第3信号が出力されてから振動体10に掛かるバイアス電圧が最大の電圧になるまでの時間は、振動体10と一方の電極20との間の静電容量をCとすると、この静電容量Cと抵抗器R13の抵抗値で決まる。例えば、静電容量C=0.1μF、抵抗器R13の抵抗値を107Ωとすると、時定数は、静電容量C×抵抗器R13の抵抗値で求められるため1秒となる。時定数の10倍程度の時間をかけるとバイアス電圧が最大の電圧になるため、期間t1を10秒以上にすれば、バイアス電圧を第3信号から得られる最大の電圧にすることができる。
次に、期間t2においては、電極20と振動体10との間の電圧は、電極20と振動体10との間の絶縁抵抗による放電で下がることになるが、この絶縁抵抗が大きければ電極20と振動体10との間の電圧は急激に下がることがない。具体的には、振動体10と一方の電極20との間の縁抵抗をRとすると、期間t2における放電の時定数は、静電容量C×絶縁抵抗Rで求められる。例えば、静電容量C=0.1μF、絶縁抵抗R=1011Ωとすると、時定数は104秒となる。電極20と振動体10との間の電圧は、第3信号の供給が停止されてから時定数の1/10秒の時間が経過するまでの間は、期間t1終了時におけるバイアス電圧の90%程度の電圧が維持される。このため、103秒程度は、第3信号を振動体10へ供給しなくても、振動体10のバイアス電圧として十分な電圧が維持されることになる。
つまり、例えば、静電容量C=0.1μF、抵抗器R13=107Ω、絶縁抵抗R=1011Ωとすれば、期間t1でバイアス電圧として十分な電圧を得られる。また、期間t
1<<期間t2となり、バイアス電圧が印加されない期間が長くなり消費電力を抑えることができる。
つまり、例えば、静電容量C=0.1μF、抵抗器R13=107Ω、絶縁抵抗R=1011Ωとすれば、期間t1でバイアス電圧として十分な電圧を得られる。また、期間t
1<<期間t2となり、バイアス電圧が印加されない期間が長くなり消費電力を抑えることができる。
次に、音響信号の振幅が0Vから変化した場合について説明する。増幅部130に交流の音響信号が入力されると、入力された音響信号が増幅されて変圧器110の一次側に供給される。昇圧手段である変圧器110で昇圧されて端子T12から出力される音響信号は、変圧器110で昇圧されて端子T11から出力される音響信号とは振幅が同じで信号の極性が逆となる。
増幅部130にプラスの音響信号が入力されたことにより、変圧器110の二次側の端子T11から出力される音響信号の極性がプラスとなり、端子T12から出力される音響信号の極性がマイナスとなった場合には、振動体10と電極20Uとの間の静電引力が弱まる一方、振動体10と電極20Lとの間の静電引力が強くなる。すると振動体10は、電極20U側に作用する静電引力と電極20L側に作用する静電引力との差に応じて電極20L側(Z軸の負方向)へ変位する。
また、増幅部130にマイナスの音響信号が入力されたことにより、変圧器110の二次側の端子T11から出力される音響信号の極性がマイナスとなり、端子T12から出力される音響信号の極性がプラスとなった場合には、振動体10と電極20Lとの間の静電引力が弱まる一方、振動体10と電極20Uとの間の静電引力が強くなる。すると振動体10は、電極20U側に作用する静電引力と電極20L側に作用する静電引力との差に応じて電極20U側(Z軸の正方向)へ変位する。
このように振動体10は、音響信号に応じて図のZ軸の正方向とZ軸の負方向に変位し、その変位方向が逐次変わることによって振動となり、その振動状態(振動数、振幅、位相)に応じた音波が振動体10から発生する。発生した音波は、音響透過性を有する弾性部材30、電極20及び保護部材60を通過して静電型スピーカ1の外部に音として放射される。
以上説明したように本実施形態においては、駆動回路100は、間欠的にバイアス電圧を振動体10に印加するため、直流電源から振動体10へバイアス電圧を印加し続ける構成と比較すると、消費電力を抑えることができる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。なお、上述した実施形態および以下の変形例は、各々を組み合わせてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。なお、上述した実施形態および以下の変形例は、各々を組み合わせてもよい。
(変形例1)
上述した実施形態においては、静電型スピーカ1はプッシュプル型となっているが、静電型スピーカ1は、電極20Uまたは電極20Lの一方を備えていないシングル型であってもよい。なお、プッシュプル型の場合、振幅が同じで極性が異なる一対の信号を静電型スピーカ1へ供給するが、静電型スピーカがシングル型の場合には、端子T11または端子T12から出力された信号を電極20へ供給する。
上述した実施形態においては、静電型スピーカ1はプッシュプル型となっているが、静電型スピーカ1は、電極20Uまたは電極20Lの一方を備えていないシングル型であってもよい。なお、プッシュプル型の場合、振幅が同じで極性が異なる一対の信号を静電型スピーカ1へ供給するが、静電型スピーカがシングル型の場合には、端子T11または端子T12から出力された信号を電極20へ供給する。
(変形例2)
上述した実施形態では、第2発振器121とスイッチ部160により第1信号を直流信号生成部111へ間欠的に供給しているが、第1信号を直流信号生成部111へ間欠的に供給する構成は、この構成に限定されるものではない。
図6は、本変形例に係る駆動回路100Aの構成を示した図である。駆動回路100Aは、スイッチ部160を備えておらず、代わりに制御部122を備えている。また、駆動回路100Aにおいては、第1発振器120が直流信号生成部111に直接接続されている。制御部122は、所謂マイクロコンピュータであり、第1発振器120を制御する。制御部122から第1発振器120へ出力された信号が、第1信号の出力を指示する信号である場合、第1発振器120は第1信号を出力する。また、制御部122から第1発振器120へ出力された信号が、第1信号の出力の停止を指示する信号である場合、第1発振器120は第1信号の出力を停止する。
つまり、制御部122によって直流信号生成部111へ第1信号が間欠的に供給されるため、本変形例においては、制御部122が、交流の第1信号を間欠的に直流信号生成部111へ供給する供給部170として機能している。
上述した実施形態では、第2発振器121とスイッチ部160により第1信号を直流信号生成部111へ間欠的に供給しているが、第1信号を直流信号生成部111へ間欠的に供給する構成は、この構成に限定されるものではない。
図6は、本変形例に係る駆動回路100Aの構成を示した図である。駆動回路100Aは、スイッチ部160を備えておらず、代わりに制御部122を備えている。また、駆動回路100Aにおいては、第1発振器120が直流信号生成部111に直接接続されている。制御部122は、所謂マイクロコンピュータであり、第1発振器120を制御する。制御部122から第1発振器120へ出力された信号が、第1信号の出力を指示する信号である場合、第1発振器120は第1信号を出力する。また、制御部122から第1発振器120へ出力された信号が、第1信号の出力の停止を指示する信号である場合、第1発振器120は第1信号の出力を停止する。
つまり、制御部122によって直流信号生成部111へ第1信号が間欠的に供給されるため、本変形例においては、制御部122が、交流の第1信号を間欠的に直流信号生成部111へ供給する供給部170として機能している。
本変形例においては、制御部122が第1信号の出力を指示する信号を期間t1において第1発振器120へ出力すると、期間t1の間は、第1信号が直流信号生成部111へ供給される。また、制御部122が第1信号の出力の停止を指示する信号を期間t2において第1発振器120へ出力すると、期間t2の間は、第1信号が直流信号生成部111へ供給されなくなる。この構成においても、直流信号生成部111には第1信号が間欠的に供給されることになるため、バイアス電圧が振動体10へ間欠的に印加されることになり、消費電力を抑えることができる。
(変形例3)
上述した実施形態においては、弾性部材30によって電極20と振動体10とが一定の距離を確保するようにしているが、電極20と振動体10とが一定の距離をおくようにする構成は、この構成に限定されるものではない。例えば、振動体10と電極20との間に枠型でZ軸方向の厚みが一定のスペーサを配置し、このスペーサに張力を掛けて振動体10を接着するようにしてもよい。振動体10が振動しても電極20に接触しないようにスペーサの厚みが設定されていれば、弾性部材30がなくても振動体10が電極20に接触することがない。
上述した実施形態においては、弾性部材30によって電極20と振動体10とが一定の距離を確保するようにしているが、電極20と振動体10とが一定の距離をおくようにする構成は、この構成に限定されるものではない。例えば、振動体10と電極20との間に枠型でZ軸方向の厚みが一定のスペーサを配置し、このスペーサに張力を掛けて振動体10を接着するようにしてもよい。振動体10が振動しても電極20に接触しないようにスペーサの厚みが設定されていれば、弾性部材30がなくても振動体10が電極20に接触することがない。
(変形例4)
上述した実施形態においては、駆動回路100が、直流信号生成部111、ダイオードD1及び抵抗器R13を備えているが、直流信号生成部111、ダイオードD1及び抵抗器R13を静電型スピーカ1が備えるようにしてもよい。
上述した実施形態においては、駆動回路100が、直流信号生成部111、ダイオードD1及び抵抗器R13を備えているが、直流信号生成部111、ダイオードD1及び抵抗器R13を静電型スピーカ1が備えるようにしてもよい。
(変形例5)
上述した実施形態においては、直流信号生成部111に供給する交流の信号を、第1発振器120で生成された第1信号としているが、直流信号生成部111に供給する交流信号は、発振器で生成された交流信号に限定されるものではない。
図7は、本変形例に係る駆動回路100Bの構成を示した図である。駆動回路100Bは、第1発振器120を備えておらず、増幅部130に供給される音響信号がスイッチ部160にも供給される。
この構成においては、第2信号がHレベルの期間t1においては、交流の音響信号がスイッチ部160を介して直流信号生成部111へ供給される。直流信号生成部111は、音響信号を整流及び昇圧して第3信号を出力する。また、第2信号がLレベルの期間t2においては、スイッチ部160によって音響信号が直流信号生成部111へ供給されなくなるため、直流信号生成部111から第3信号が出力されなくなる。
つまり、第2発振器121とスイッチ部160によって直流信号生成部111へ交流の音響信号が間欠的に供給されるため、本変形例においても、第2発振器121とスイッチ部160は、交流の信号を間欠的に直流信号生成部111へ供給する供給部170として機能している。
なお、図7の構成においては、第2発振器121ではなく制御部122でスイッチ部160を制御するようにしてもよい。
上述した実施形態においては、直流信号生成部111に供給する交流の信号を、第1発振器120で生成された第1信号としているが、直流信号生成部111に供給する交流信号は、発振器で生成された交流信号に限定されるものではない。
図7は、本変形例に係る駆動回路100Bの構成を示した図である。駆動回路100Bは、第1発振器120を備えておらず、増幅部130に供給される音響信号がスイッチ部160にも供給される。
この構成においては、第2信号がHレベルの期間t1においては、交流の音響信号がスイッチ部160を介して直流信号生成部111へ供給される。直流信号生成部111は、音響信号を整流及び昇圧して第3信号を出力する。また、第2信号がLレベルの期間t2においては、スイッチ部160によって音響信号が直流信号生成部111へ供給されなくなるため、直流信号生成部111から第3信号が出力されなくなる。
つまり、第2発振器121とスイッチ部160によって直流信号生成部111へ交流の音響信号が間欠的に供給されるため、本変形例においても、第2発振器121とスイッチ部160は、交流の信号を間欠的に直流信号生成部111へ供給する供給部170として機能している。
なお、図7の構成においては、第2発振器121ではなく制御部122でスイッチ部160を制御するようにしてもよい。
このため、本変形例においても、期間t1においては、直流信号生成部111から出力された第3信号がダイオードD1及び抵抗器R13を介して振動体10に供給され、期間t2においては、直流信号生成部111から第3信号が振動体10に供給されないこととなる。つまり、振動体10には、間欠的に直流電圧(バイアス電圧)が印加されることになる。なお、図7においては、増幅部130に入力される前の音響信号がスイッチ部160へ供給されているが、増幅部130で増幅された後の音響信号をスイッチ部160へ供給するようにしてもよい。
(変形例6)
上述した実施形態においては、電極20、振動体10及び弾性部材30を積層した構成を、音響信号を音に変換するスピーカとしているが、この構成は、音を音響信号に変換する静電型のマイクロフォン(静電型トランスデューサ)とすることも可能である。
図8は、本変形例に係るマイクロフォン2と、マイクロフォン2で収音された音を表す音響信号を生成する音響信号生成回路200の構成を示した図である。本変形例においては、マイクロフォン2は、前述の静電型スピーカ1と同じ構成であるため、マイクロフォン2を構成する部材には、静電型スピーカ1と同じ符号を付し、各部材の説明を省略する。また、音響信号生成回路200の構成は、信号が流れる方向が駆動回路100と異なる以外は、駆動回路100と同じであるため、音響信号生成回路200が備える部品には駆動回路100が備える部品と同じ符号を付し、各部品の説明を省略する。なお、変圧器110の変圧比及び抵抗器R11〜R13の抵抗値は適宜調整される。
上述した実施形態においては、電極20、振動体10及び弾性部材30を積層した構成を、音響信号を音に変換するスピーカとしているが、この構成は、音を音響信号に変換する静電型のマイクロフォン(静電型トランスデューサ)とすることも可能である。
図8は、本変形例に係るマイクロフォン2と、マイクロフォン2で収音された音を表す音響信号を生成する音響信号生成回路200の構成を示した図である。本変形例においては、マイクロフォン2は、前述の静電型スピーカ1と同じ構成であるため、マイクロフォン2を構成する部材には、静電型スピーカ1と同じ符号を付し、各部材の説明を省略する。また、音響信号生成回路200の構成は、信号が流れる方向が駆動回路100と異なる以外は、駆動回路100と同じであるため、音響信号生成回路200が備える部品には駆動回路100が備える部品と同じ符号を付し、各部品の説明を省略する。なお、変圧器110の変圧比及び抵抗器R11〜R13の抵抗値は適宜調整される。
マイクロフォン2に音が到達した場合、到達した音によって振動体10が振動する。振動体10が振動すると、振動体10と電極20U,20Lとの間の距離が変わるため、振動体10と電極20との間の静電容量に変化が生じる。
例えば、振動体10が電極20U側に変位すると、電極20Uと振動体10との間の距離が短くなり、電極20Uと振動体10との間の静電容量が大きくなる。また、電極20Lと振動体10との間の距離が長くなり、電極20Lと振動体10との間の静電容量が小さくなる。
電極20U,20Lは、変圧器110のセンタータップT13を介してグラウンドGNDに接続されているため、電極20Uと振動体10との電位差が小さくなるように電極20Uの電位が変化し、電極20Lと振動体10との電位差が大きくなるように電極20Lの電位が変化する。ここで、電極20Uと電極20Lとの間で電位差が生じるため、変圧器110の二次側コイルには信号が流れる。
電極20U,20Lは、変圧器110のセンタータップT13を介してグラウンドGNDに接続されているため、電極20Uと振動体10との電位差が小さくなるように電極20Uの電位が変化し、電極20Lと振動体10との電位差が大きくなるように電極20Lの電位が変化する。ここで、電極20Uと電極20Lとの間で電位差が生じるため、変圧器110の二次側コイルには信号が流れる。
また、振動体10が電極20L側に変位すると、電極20Lと振動体10との間の距離が短くなり、電極20Lと振動体10との間の静電容量が大きくなる。また、電極20Uと振動体10との間の距離が長くなり、電極20Uと振動体10との間の静電容量が小さくなる。すると、電極20Lと振動体10との電位差が小さくなるように電極20Lの電位が変化し、電極20Uと振動体10との電位差が大きくなるように電極20Uの電位が変化する。ここで、電極20Uと電極20Lとの間で電位差が生じ、変圧器110の二次側コイルには、振動体10が電極20Uの方向に変位したときとは逆の方向に信号が流れる。
変圧器110の二次側コイルに信号が流れると、この信号に対応して変圧器110の一次側コイルにも信号が流れる。一次側コイルに流れた信号は、増幅部130で増幅され、増幅された信号がマイクロフォン2で収音された音を表す音響信号として増幅部130か
ら出力される。
ら出力される。
なお、本変形例においては、変圧器110のインピーダンスが低い場合には、マイクロフォン2の負荷容量の影響により、低い周波数における周波数特性が低下する場合がある。この場合、変圧器110に替えてインピーダンスの高いアンプを電極20U,20Lに接続し、周波数特性の低下を抑えるようにしてもよい。
1…静電型スピーカ、10…振動体、20,20U,20L…電極、30,30U,30L…弾性部材、60,60U,60L…保護部材、100,100A,100B…駆動回路、110…変圧器、111…直流信号生成部、120…第1発振器、121…第2発振器、122…制御部、130…増幅部、140…第1コネクター、141…第2コネクター、160…スイッチ部、170…供給部、D1…ダイオード、R11〜R13…抵抗器
Claims (4)
- 直流信号が供給される振動体と、前記振動体に対向する電極とを備える静電型トランスデューサを駆動する駆動回路であって、
供給される交流信号を整流し、前記交流信号の最大電圧より大きな電圧の直流信号を生成する直流信号生成部と、
前記直流信号生成部へ前記交流信号を間欠的に供給する供給部と
を備え、
前記直流信号生成部で生成された直流信号を前記振動体へ供給すること
を特徴とする駆動回路。 - 請求項1に記載の駆動回路であって、
前記電極には、交流の信号である音響信号が供給され、
前記供給部は、前記音響信号を前記直流信号生成部へ間欠的に供給すること
を特徴とする静電型スピーカの駆動回路。 - 請求項1に記載の駆動回路であって、
前記電極からは、交流の信号である音響信号が出力され、
前記供給部は、前記音響信号を前記直流信号生成部へ間欠的に供給すること
を特徴とする静電型マイクロフォンの駆動回路。 - 直流信号が供給される振動体と、前記振動体に対向する電極とを備える静電型トランスデューサと、
供給される交流信号を整流し、前記交流信号の最大電圧より大きな電圧の直流信号を生成する直流信号生成部と、
前記直流信号生成部へ前記交流信号を間欠的に供給する供給部と
を備える駆動回路と
を備え、
前記直流信号生成部で生成された直流信号を前記振動体へ供給すること
を特徴とする静電型トランスデューサシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012006239A JP2013146021A (ja) | 2012-01-16 | 2012-01-16 | 駆動回路及び静電型トランスデューサシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012006239A JP2013146021A (ja) | 2012-01-16 | 2012-01-16 | 駆動回路及び静電型トランスデューサシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013146021A true JP2013146021A (ja) | 2013-07-25 |
Family
ID=49041600
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2012006239A Withdrawn JP2013146021A (ja) | 2012-01-16 | 2012-01-16 | 駆動回路及び静電型トランスデューサシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2013146021A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020080353A1 (ja) * | 2018-10-15 | 2020-04-23 | 新電元工業株式会社 | 制御回路、制御装置及びシステム |
-
2012
- 2012-01-16 JP JP2012006239A patent/JP2013146021A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2020080353A1 (ja) * | 2018-10-15 | 2020-04-23 | 新電元工業株式会社 | 制御回路、制御装置及びシステム |
JPWO2020080353A1 (ja) * | 2018-10-15 | 2021-11-11 | 新電元工業株式会社 | 制御回路、制御装置及びシステム |
JP7191976B2 (ja) | 2018-10-15 | 2022-12-19 | 新電元工業株式会社 | 制御回路、制御装置及びシステム |
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