JP2013145641A - 溶融塩電解液ナトリウム電池用の負極活物質、負極及び溶融塩電解液ナトリウム電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、溶融塩電解液ナトリウム電池のサイクル特性を向上することが可能な高容量密度の負極活物質等を提供することを課題とする。
【解決手段】溶融塩電解液ナトリウム電池用の負極活物質であって、該負極活物質が四酸化三コバルトであることを特徴とする負極活物質。前記負極活物質は、前記四酸化三コバルトの平均粒径d50が10μm以下であり、かつ、最大粒径dmaxが30μm以下であることが好ましい。負極活物質として前記負極活物質を含むことを特徴とする溶融塩電解液ナトリウム電池用の負極。
【選択図】なし
【解決手段】溶融塩電解液ナトリウム電池用の負極活物質であって、該負極活物質が四酸化三コバルトであることを特徴とする負極活物質。前記負極活物質は、前記四酸化三コバルトの平均粒径d50が10μm以下であり、かつ、最大粒径dmaxが30μm以下であることが好ましい。負極活物質として前記負極活物質を含むことを特徴とする溶融塩電解液ナトリウム電池用の負極。
【選択図】なし
Description
本発明は、溶融塩電解液ナトリウム電池用の負極活物質、負極及び溶融塩電解液ナトリウム電池に関するものである。
近年、太陽光、風力等の自然エネルギーを利用した発電が盛んに行われている。これらの自然エネルギーによる発電は、気候及び天候に左右される要素が多く、電力需要に合わせた発電量の調整ができないため、負荷に対する電力供給の平準化が不可欠となる。この平準化には電気エネルギーを充放電する必要があり、そのための手段として高エネルギー密度・高効率の二次電池が用いられることがある。
高エネルギー密度・高効率の二次電池の一つとして、ナトリウム−硫黄(NAS)電池が知られている。例えば、特許文献1には、負極活物質である溶融金属ナトリウム、正極活物質である溶融硫黄を配し、両者の間をナトリウムイオンに対し選択的に伝導性を持つβ−アルミナ固体電解質で隔離したNAS電池が開示されている。
従来のナトリウム電池は負極活物質に、金属Na、Sn、Zn等が使用されている。しかしながら、金属Naは、電池に不具合が生じた際に燃える等の危険性があり、また、Sn、Znは、電解液中のNaと合金化した場合に体積変化が大きいため、繰り返し使用すると電極から脱落してしまい、サイクル特性が良くないという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑み、溶融塩電解液ナトリウム電池のサイクル特性を向上することが可能な高容量密度の負極活物質等を提供することを課題とする。
本発明者等は上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、溶融塩電解液ナトリウム電池の負極活物質として四酸化三コバルトを用いることが有効であることを見出し、本発明を完成させた。本発明は以下の構成を備える。
(1)溶融塩電解液ナトリウム電池用の負極活物質であって、
該負極活物質が四酸化三コバルトであることを特徴とする負極活物質。
(2)前記四酸化三コバルトの平均粒径d50が10μm以下であり、かつ、最大粒径dmaxが30μm以下であることを特徴とする上記(1)に記載の負極活物質。
(3)負極活物質として上記(1)又は(2)に記載の負極活物質を含むことを特徴とする溶融塩電解液ナトリウム電池用の負極。
(4)正極と負極とがセパレータを介して配置され、電解質がナトリウムイオンを含む溶融塩電解液ナトリウム電池であって、
前記負極が上記(3)に記載の負極であることを特徴とする溶融塩電解液ナトリウム電池。
(5)前記電解質がNaFSA及びKFSAを含むことを特徴とする上記(4)に記載の溶融塩電解液ナトリウム電池。
該負極活物質が四酸化三コバルトであることを特徴とする負極活物質。
(2)前記四酸化三コバルトの平均粒径d50が10μm以下であり、かつ、最大粒径dmaxが30μm以下であることを特徴とする上記(1)に記載の負極活物質。
(3)負極活物質として上記(1)又は(2)に記載の負極活物質を含むことを特徴とする溶融塩電解液ナトリウム電池用の負極。
(4)正極と負極とがセパレータを介して配置され、電解質がナトリウムイオンを含む溶融塩電解液ナトリウム電池であって、
前記負極が上記(3)に記載の負極であることを特徴とする溶融塩電解液ナトリウム電池。
(5)前記電解質がNaFSA及びKFSAを含むことを特徴とする上記(4)に記載の溶融塩電解液ナトリウム電池。
本発明により、サイクル特性を向上することが可能な溶融塩電解液ナトリウム電池用の負極活物質及び負極を提供することができ、これを用いることにより、サイクル特性に優れ、高容量密度の溶融塩電解液ナトリウム電池を提供することができる。
本発明に係る負極活物質は、溶融塩電解液ナトリウム電池用の負極活物質であって、四酸化三コバルトからなることを特徴とする。本発明者等の研究により、溶融塩電解液ナトリウム電池用の負極活物質として四酸化三コバルトを使用することで、充電時に、四酸化三コバルトの還元と酸化ナトリウムの生成が起こるコンバージョン反応が進行することが見出された。
すなわち、負極活物質として四酸化三コバルトを使用することにより、負極中にナトリウムを良好に吸蔵・脱離することができ、かつ、ナトリウムイオンを吸蔵・脱離する前後での負極活物質の体積変化が小さくなり、負極活物質内部に発生する応力が抑制されるという効果が得られる。これにより、負極活物質の微粉化、及び脱落を低減でき、溶融塩電解液ナトリウム電池のサイクル特性を向上させることができる。
また、四酸化三コバルトの理論容量は890mAh/gであるため、負極活物質として四酸化三コバルトを使用することにより高容量の電池を得ることができる。
また、四酸化三コバルトの理論容量は890mAh/gであるため、負極活物質として四酸化三コバルトを使用することにより高容量の電池を得ることができる。
放電時には上記式において金属コバルトと酸化ナトリウムとの反応が進行することにより電子を取り出すことができるが、この反応は温度が高い程良好に進行する。溶融塩電解液電池は電解質が溶融する温度で作動するため、作動温度が高温であり、上記反応を良好に進行させることができる。
前記四酸化三コバルトは、平均粒径d50が10μm以下であり、かつ、最大粒径dmaxが30μm以下であることが好ましい。四酸化三コバルトの平均粒径d50が10μm以下であり、かつ、最大粒径dmaxが30μm以下であることにより、均一な電極形成が可能という効果が得られ好ましい。
また、四酸化三コバルトの平均粒径d50は5μm以下であることがより好ましく、最大粒径dmaxは10μm以下であることがより好ましい。
また、四酸化三コバルトの平均粒径d50は5μm以下であることがより好ましく、最大粒径dmaxは10μm以下であることがより好ましい。
本発明に係る溶融塩電解液ナトリウム電池用の負極は、負極活物質として前記本発明の負極活物質を含むことを特徴とする。これによりサイクル特性に優れた溶融塩電解液ナトリウム電池用の負極を提供することができる。
本発明に係る溶融塩電解液ナトリウム電池は、正極と負極とがセパレータを介して配置され、電解質がナトリウムイオンを含む溶融塩電解液ナトリウム電池であって、前記負極が上記本発明の負極であることを特徴とする。これによりサイクル特性に優れた溶融塩電解液ナトリウム電池を提供することができる。
以下に、溶融塩電解液ナトリウム電池の構成例を具体的に説明する。
(負極)
負極は負極用集電体上に負極活物質を設けてなる。
負極活物質としては、前記の本発明の負極活物質を用いる。
(負極)
負極は負極用集電体上に負極活物質を設けてなる。
負極活物質としては、前記の本発明の負極活物質を用いる。
負極用集電体としては特に限定されないが、例えば、ニッケル(Ni)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)等を用いることができる。中でもアルミニウムが好ましい。
また、負極用集電体の形状は特に限定されず、板状(箔状)であってもよいし、3次元網目状構造を有する多孔体であってもよい。
また、負極用集電体の形状は特に限定されず、板状(箔状)であってもよいし、3次元網目状構造を有する多孔体であってもよい。
負極活物質を負極用集電体上に設ける手段としては、例えば、前記負極活物質の粉末を導電助剤及びバインダーと混合してペースト状にし、これを負極集電体上に塗布し、調厚後、乾燥させる方法が挙げられる。
導電助剤としては、例えば、アセチレンブラック(AB)、ケッチェンブラック(KB)といったカーボンブラック等を好ましく用いることができる。負極に用いる導電助剤の含有率は、40質量%以下であることが好ましく、特に、5〜20質量%の範囲であることがより好ましい。導電助剤の含有率が前記範囲内であれば、充放電サイクル特性に優れ、高エネルギー密度の電池を得やすい。また、導電助剤は正極の導電性に応じて適宜添加すればよく、必須ではない。
また、バインダーとしては、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等を好ましく用いることができる。負極に用いるバインダーの含有率は、40質量%以下であることが好ましく、特に、1〜10質量%の範囲であることがより好ましい。バインダーの含有率が前記範囲内であれば、負極活物質と導電助剤とをより強固に固着でき、かつ負極の導電性を適切なものとしやすい。
(正極)
正極は正極用集電体上に正極活物質を設けてなる。
正極活物質としては、ナトリウムイオンを可逆的に吸蔵・脱離することができるものが好ましく、例えば、亜クロム酸ナトリウム(NaCrO2)、NaFeO2、NaFe0.5Mn0.5O2等を好ましく用いることができる。
正極は正極用集電体上に正極活物質を設けてなる。
正極活物質としては、ナトリウムイオンを可逆的に吸蔵・脱離することができるものが好ましく、例えば、亜クロム酸ナトリウム(NaCrO2)、NaFeO2、NaFe0.5Mn0.5O2等を好ましく用いることができる。
正極用集電体としてはアルミニウムを好ましく用いることができる。また、正極用集電体の形状は特に限定されず、板状(箔状)であってもよいし、3次元網目状構造を有する多孔体であってもよい。
正極活物質を正極用集電体上に設ける手段としては、例えば、前記正極活物質の粉末を導電助剤及びバインダーと混合してペースト状にし、これを正極用集電体上に塗布し、調厚後、乾燥させる方法が挙げられる。
導電助剤としては負極の場合と同様に、アセチレンブラック(AB)、ケッチェンブラック(KB)といったカーボンブラック等を好ましく用いることができる。正極における導電助剤の含有率も負極と同様に、40質量%以下であることが好ましく、特に、5〜20質量%の範囲であることがより好ましい。導電助剤の含有率が前記範囲内であれば、充放電サイクル特性に優れ、高エネルギー密度の電池を得やすい。また、導電助剤は負極の導電性に応じて適宜添加すればよく、必須ではない。
また、バインダーも負極の場合と同様に、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等を好ましく用いることができる。正極に用いるバインダーの含有率も負極の場合と同様に、40質量%以下であることが好ましく、特に、1〜10質量%の範囲であることがより好ましい。バインダーの含有率が前記範囲内であることにより、正極活物質と導電助剤とをより強固に固着でき、かつ正極の導電性を適切なものとしやすい。
(電解質)
電解質の溶融塩としては、動作温度で溶融する各種の塩を使用することができる。溶融塩のカチオンとしては、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、ルビジウム(Rb)及びセシウム(Cs)等のアルカリ金属、ベリリウム(Be)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)及びバリウム(Ba)等のアルカリ土類金属から選択した1種以上を用いることができる。
電解質の溶融塩としては、動作温度で溶融する各種の塩を使用することができる。溶融塩のカチオンとしては、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、ルビジウム(Rb)及びセシウム(Cs)等のアルカリ金属、ベリリウム(Be)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)及びバリウム(Ba)等のアルカリ土類金属から選択した1種以上を用いることができる。
溶融塩の融点を低下させるために、2種以上の塩を混合して使用することが好ましい。例えば、カリウムビス(フルオロスルフォニル)アミド(K-N(SO2F)2;KFSA)とナトリウムビス(フルオロスルフォニル)アミド(Na-N(SO2F)2;NaFSA)とを組み合わせて使用すると、電池の動作温度を90℃以下とすることができる。
上記KFSAとNaFSAの混合比は、40:60〜60:40の範囲にあることが好ましい。これにより電池の作動温度を低下させることができる。
上記KFSAとNaFSAの混合比は、40:60〜60:40の範囲にあることが好ましい。これにより電池の作動温度を低下させることができる。
(セパレータ)
セパレータは正極と負極とが接触するのを防ぐためのものであり、ガラス不織布や、多孔質樹脂多孔体等を使用できる。前記溶融塩はセパレータに含浸される。
セパレータは正極と負極とが接触するのを防ぐためのものであり、ガラス不織布や、多孔質樹脂多孔体等を使用できる。前記溶融塩はセパレータに含浸される。
(電池)
上記の負極、正極、溶融塩を含浸させたセパレータを積層してケース内に収納し、電池として使用することができる。
上記の負極、正極、溶融塩を含浸させたセパレータを積層してケース内に収納し、電池として使用することができる。
以下、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
[実施例]
(負極の作製)
負極用集電体として厚さ20μmでφ1.5cmのAl箔を使用した。
負極活物質としては、平均粒径d50が10μm、最大粒径dmaxが30μmの四酸化三コバルト(Co3O4)を使用した。また、導電助剤としてはアセチレンブラックを、バインダーとしてはポリフッ化ビニリデンを使用した。
そして、Co3O4が85質量%、アセチレンブラックが5質量%、ポリフッ化ビニリデンが10質量%となるように混合した。この混合物にN−メチル−2−ピロリドン(NMP)を滴下して混合し、ペースト状にした。該ペーストを上記Na箔に塗布して圧着してペーストの厚さを50μmとした後、150℃で10分間乾燥させることにより負極1を得た。
(負極の作製)
負極用集電体として厚さ20μmでφ1.5cmのAl箔を使用した。
負極活物質としては、平均粒径d50が10μm、最大粒径dmaxが30μmの四酸化三コバルト(Co3O4)を使用した。また、導電助剤としてはアセチレンブラックを、バインダーとしてはポリフッ化ビニリデンを使用した。
そして、Co3O4が85質量%、アセチレンブラックが5質量%、ポリフッ化ビニリデンが10質量%となるように混合した。この混合物にN−メチル−2−ピロリドン(NMP)を滴下して混合し、ペースト状にした。該ペーストを上記Na箔に塗布して圧着してペーストの厚さを50μmとした後、150℃で10分間乾燥させることにより負極1を得た。
(正極の作製)
正極用集電体として厚さ20μmでφ1.5cmのAl箔を使用した。
正極活物質としては、平均粒径d50が10μm、最大粒径dmaxが30μmのクロム酸ナトリウム(NaCrO2)を使用した。また、導電助剤としてはアセチレンブラックを、バインダーとしてはポリフッ化ビニリデンを使用した。
そして、NaCrO2が85質量%、アセチレンブラックが5質量%、ポリフッ化ビニリデンが10質量%となるように混合した。この混合物にN−メチル−2−ピロリドン(NMP)を滴下して混合し、ペースト状にした。該ペーストを上記Al箔に塗布して圧着してペーストの厚さを50μmとした後、150℃で10分間乾燥させることにより正極1を得た。
正極用集電体として厚さ20μmでφ1.5cmのAl箔を使用した。
正極活物質としては、平均粒径d50が10μm、最大粒径dmaxが30μmのクロム酸ナトリウム(NaCrO2)を使用した。また、導電助剤としてはアセチレンブラックを、バインダーとしてはポリフッ化ビニリデンを使用した。
そして、NaCrO2が85質量%、アセチレンブラックが5質量%、ポリフッ化ビニリデンが10質量%となるように混合した。この混合物にN−メチル−2−ピロリドン(NMP)を滴下して混合し、ペースト状にした。該ペーストを上記Al箔に塗布して圧着してペーストの厚さを50μmとした後、150℃で10分間乾燥させることにより正極1を得た。
(電解質)
電解質としては、ナトリウムイオンを含有するNaFSA−KFSA溶融塩(NaFSA:56mol%、KFSA:44mol%)を使用した。この溶融塩の融点は61℃であった。
この溶融塩をセパレータとなる厚さ200μmのガラス製セパレータ(多孔質のガラスクロス)に含浸させた。
電解質としては、ナトリウムイオンを含有するNaFSA−KFSA溶融塩(NaFSA:56mol%、KFSA:44mol%)を使用した。この溶融塩の融点は61℃であった。
この溶融塩をセパレータとなる厚さ200μmのガラス製セパレータ(多孔質のガラスクロス)に含浸させた。
(溶融塩電解液ナトリウム電池の作製)
前記溶融塩を含浸させたセパレータを上記で作製した負極及び正極の間に配置し、コイン型の電池ケースに収納し、溶融塩電解液ナトリウム電池1を得た。
前記溶融塩を含浸させたセパレータを上記で作製した負極及び正極の間に配置し、コイン型の電池ケースに収納し、溶融塩電解液ナトリウム電池1を得た。
[比較例]
負極として、金属Snからなる負極を用いた以外は実施例と同様にして溶融塩電解液ナトリウム電池2を得た。金属Snとしては、厚さが2μmで、φ1.5cmのものを用いた。
負極として、金属Snからなる負極を用いた以外は実施例と同様にして溶融塩電解液ナトリウム電池2を得た。金属Snとしては、厚さが2μmで、φ1.5cmのものを用いた。
−電池の評価−
上記で作製した溶融塩電解液ナトリウム電池1を加熱した状態で、運転温度:80℃、充電開始電圧:1.8V、放電開始電圧:2.8V、電流密度0.2mA/cm2の条件で充放電試験を行った。その結果を図1に示す。負極の容量密度は2mAh/cm2であった。
上記で作製した溶融塩電解液ナトリウム電池1を加熱した状態で、運転温度:80℃、充電開始電圧:1.8V、放電開始電圧:2.8V、電流密度0.2mA/cm2の条件で充放電試験を行った。その結果を図1に示す。負極の容量密度は2mAh/cm2であった。
また、耐久性評価として充放電サイクル特性を調べた。サイクル特性はセルの寿命を現す重要な指標である。
条件として、雰囲気温度90℃で1.8〜2.8Vの間で0.2mA/cm2の定電流による充放電サイクルを100回繰り返し、100サイクル後の放電容量を測定し、初期容量と比較して評価を行った。その結果を表1に示す。
条件として、雰囲気温度90℃で1.8〜2.8Vの間で0.2mA/cm2の定電流による充放電サイクルを100回繰り返し、100サイクル後の放電容量を測定し、初期容量と比較して評価を行った。その結果を表1に示す。
上記の結果より、本発明の溶融塩電解液ナトリウム電池は、高容量密度で、サイクル特性に優れ、寿命が改善されていることが示された。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明と同一および均等の範囲内において、上記の実施の形態に対して種々の変更を加えることができる。
Claims (5)
- 溶融塩電解液ナトリウム電池用の負極活物質であって、
前記負極活物質が四酸化三コバルトであることを特徴とする負極活物質。 - 前記四酸化三コバルトの平均粒径d50が10μm以下であり、かつ、最大粒径dmaxが30μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の負極活物質。
- 負極活物質として請求項1又は2に記載の負極活物質を含むことを特徴とする溶融塩電解液ナトリウム電池用の負極。
- 正極と負極とがセパレータを介して配置され、電解質がナトリウムイオンを含む溶融塩電解液ナトリウム電池であって、
前記負極が請求項3に記載の負極であることを特徴とする溶融塩電解液ナトリウム電池。 - 前記電解質がNaFSA及びKFSAを含むことを特徴とする請求項4に記載の溶融塩電解液ナトリウム電池。
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