JP2013144367A - スライドボード用制動装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スライドボード用制動装置は、スライドボードを取り付けるフレーム体4に配置されたブレーキ操作レバー10と、ブレーキ操作レバーに一端を接続し他端をスライドボードに配置されたブレーキシュー11に接続するワイヤライン20と、ブレーキシューとブレーキ操作レバーとの間に配設され、ブレーキ操作レバーが操作されない状態でブレーキシューをレール部材3に接触させる方向に押動付勢し、かつブレーキ操作レバーを、操作後の位置から離間して位置させるべく付勢する付勢部材とを備える。ブレーキ操作レバーが操作されるとブレーキシューがレール部材から離間して制動を解除してスライドボードを移動自在とする。
【選択図】図3
Description
そして、通常はレール部材の端に退避している電子黒板等を、使用時に黒板の前面に移動させて固定し、終了後は黒板を使用することができるように、電子黒板等をレール部材の端に移動退避させて収納固定するものである。このように既存の黒板と電子黒板等をスペース効率良く共存させ、かつ選択的に使用することができる利便性から、この電子黒板等の移動方式は普及しようとしている。
すなわち、電子黒板等のスライドボードを移動する人が意図せずに操作の手を離した場合でも、スライドボードは移動し続けてしまうという、この種の製品にとって重要な安全面での配慮に欠けていた。
特に、図1に示すように、プロジェクターやイメージスキャナー等の光学部材6を前方に張り出して備えるスライドボード5にあっては、ストッパーにぶつかる強い衝撃を受けると、スライドボード5と光学部材6を連結するアーム7が、光学部材6の受ける加速度とアーム7の長さにより曲げモーメントが作用して破損してしまう虞があった。
図1は、壁面1に取り付けられた黒板やホワイトボードなどの筆記用ボード2に対して、その上辺と下辺に並設してそれぞれレール部材3を配置するとともに、そのレール部材3に対して、レール内を滑走する車輪等の移動部材を備えたフレーム体4を配置し、さらにそのフレーム体4に電子黒板やインタラクティブボード等のスライドボード5を取り付けている。6は、スライドボード5の前面上方にアーム7を介して取り付けられたプロジェクターやイメージスキャナー等の光学部材である。
8は、スライドボード5を取り付けたフレーム体4の左右の移動範囲を規制する、伸縮することなく可撓性を有するクローラーである。
スライドボード用制動装置は、スライドボード5を取り付けたフレーム体4を使用者が移動させる際に掌で押して操作する部分であって、下端から少し上の部分を軸支されてシーソー状に一定角度範囲を回動するブレーキ操作レバー10と、レール部材3の前面に当接して制動するゴム等からなるブレーキシュー11と、ブレーキ操作レバー10とブレーキシュー11を連結する、鋼帯を密着巻きしたアウターチューブ21とその中を移動するインナーワイヤ22とからなる可撓性を有するワイヤライン20を備えている。このワイヤライン20は、スライドボード5の裏面に隠して配置している。図中12は、ブレーキ操作レバー10の下方の中途部分を回動自在に軸支する回動軸である。
そして、インナーワイヤ22は、両端部分を除いた中途部分がアウターチューブ21内を挿通して位置しつつ、アウターチューブ21から延出した一端がブレーキ操作レバー10の下端近傍に、固定位置を調節自在に固定されるとともに、他端はブレーキシュー11またはこれを支持する部材の後端に接続されている。
なお、本実施形態にあっては、スライドボードを使用する人が触れることがないように、上方のレール部材に対向させてブレーキシュー11を配置した場合について説明したが、それ以外に下方のレール部材に対向させて配置してもよいものである。
すなわち、スライドボードの使用者がブレーキ操作レバー10を操作していない状態では、付勢部材25はブレーキシュー11をレール部材3前面に押し当てて制動し続けるとともに、ブレーキ操作レバー10はその上方の操作部分が縦のフレーム体4から離れた位置、すなわち非操作位置に位置させている。
このような構成からなるスライドボード用制動装置の動作について、図6及び図7に基づいて以下に説明する。
図7(A)は、スライドボードの使用者がブレーキ操作レバー10を操作して縦のフレーム体4に密接する位置、すなわち操作位置まで傾け、この状態で使用者はブレーキ操作レバー10と縦のフレーム体4を一緒に把持することができ、これによりスライドボードを取り付けたフレーム体4を左右方向に容易に移動させることができる。
ブレーキ操作レバー10の上方部分を、図7(A)の左方向に操作位置まで移動させることにより、シーソー状に動作するブレーキ操作レバー10の下端近傍に一端を固定されたインナーワイヤ22は、付勢部材25による左方向への付勢に抗して右方向に牽引される。この際、使用者が行う操作としては、ブレーキ操作レバー10を軸支する支点が下方に位置していることから、てこの原理により力点に作用する力と比べて小さな力で行うことができる。
そして、インナーワイヤ22の一端が牽引されることにより、図7(B)に示すように、ブレーキシュー11はレール部材3前面から離れて制動が解除され、これによりスライドボードを取り付けたフレーム体4はレール部材3に沿って自在に移動することができる。
いずれにしても、スライドボードを移動させようとする操作者が、スライドボードの制動の解除操作をすることにより、スライドボードを移動させることができるとともに、操作者がスライドボードから手を離すことにより自動的にスライドボードを制動し停止させる構成であればよいものである。
2…筆記用ボード
3…レール部材
4…フレーム体
5…スライドボード
10…ブレーキ操作レバー
11…ブレーキシュー
20…ワイヤライン
21…アウターチューブ
22…インナーワイヤ
24…ブラケット
25…付勢部材
Claims (3)
- 壁面に設置された筆記用ボードの前面を覆って移動自在に使用されるスライドボードを制動する制動装置において、
スライドボードに配置されたブレーキ操作レバーと、該ブレーキ操作レバーに一端を接続し他端をスライドボードに配置されたブレーキシューに接続する連結手段と、前記ブレーキシューと前記ブレーキ操作レバーとの間に配設され、ブレーキ操作レバーが操作されない状態で前記ブレーキシューを前記筆記用ボードもしくは筆記用ボードと一体化した部位に接触させる方向に押動付勢し、かつ前記ブレーキ操作レバーを、操作後の位置から離間して位置させるべく付勢する付勢部材とを備え、
前記ブレーキ操作レバーが操作されると前記ブレーキシューが前記筆記用ボードもしくは筆記用ボードと一体化した部位から離間して制動を解除してスライドボードを移動自在とすることを特徴とするスライドボード用制動装置。 - ブレーキ操作レバーはスライドボードの側部に配設され、ブレーキ操作レバーが操作されない状態の位置はスライドボードの側部から離れた位置で、かつブレーキ操作レバーの操作後の位置はスライドボードの側端に密接する位置とし、ブレーキ操作レバーが操作されスライドボードの側部に密接した状態でブレーキシューが前記筆記用ボードもしくは筆記用ボードと一体化した部位から離間し制動を解除してスライドボードを移動自在とし、ブレーキ操作レバーの操作が解除されると付勢部材がブレーキ操作レバーをスライドボードの側部から離れた位置に移動させるとともに前記ブレーキシューを前記筆記用ボードもしくは筆記用ボードと一体化した部位に接触させてスライドボードを制動することを特徴とする請求項1に記載のスライドボード用制動装置。
- 連結手段は、アウターチューブと該アウターチューブ内を移動自在なインナーワイヤとからなるワイヤラインとすることを特徴とする請求項1又は2に記載のスライドボード用制動装置。
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