JP3184846U - バッグ類のキャスターロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハンドルの縮小格納操作によって前後左右4個のキャスターを同時にロックできるキャスターロック装置を提供する。
【解決手段】バッグ類1のハンドル10の更なる押し込みで前後左右4個のキャスター2A,2Bにおける各押圧停止機構31を同時に操作可能としたロック作動部を設ける。ハンドル10の押下げに関連して支持軸32を支点に下方に揺動する従動揺動梃子レバー34A、支持軸32を介して従動揺動梃子レバー34Aと一体となって揺動する揺動梃子レバー34Bを設け、従動揺動梃子レバー34Aはロック作動部に連繋し、揺動梃子レバー34Bは後側のキャスター2Aの押圧停止機構31の押圧停止バー35に連繋し、支持軸32に設けた伝達揺動梃子レバー34Cを、前側のキャスター2Bの伝達揺動梃子レバー34Dに伝達ロッド36を介して連繋して操作機構21とする。
【選択図】図3

Description

本考案は、底部四隅に配した4個のキャスターによって移動可能になっている例えばソフトキャリー等のバッグ類において、バッグ背面側に設けられている引き出し伸長させた引出し式ハンドルを押し込み収納した後、更なるハンドルの押し込みに伴う操作によって、移動等のための例えば4個の全てのキャスターを同時にロックして各キャスターの転動による不意の移動等を阻止できるようにしたバッグ類のキャスターロック装置に関するものである。
従来から、バッグ類におけるキャスターの固定・ロックは、走行面上で転動するキャスターの表面に先端が当接自在に突き当てられるピン状のロックバーがキャスターの表面に対して強く接触する接触抵抗によってキャスターの転動を阻止するものとしている。例えば、特許文献1に開示されているように、底部四隅にキャスターを備えて成る積載フレームの積載面の後側に設けられた伸縮式ハンドルに、外管、伸縮内管、伸縮制御ボタン付き取っ手部を設け、積載フレームの底部に取り付けられている2個のキャスターの周辺位置に対応するように設けられた連動バーの上端が弾性リセットユニットを介して上への押出限定空間の中に入り、弾性リセットユニットの弾発力に抗しての伸縮内管の押出部によって押下され、キャスターの周囲位置に位置決めシートが下へと押し動されることでキャスターをロックするように構成されたキャスターロック制御機能付きハンドル式キャリーカートが提供されている。
ただ、このような特許文献1に開示されたキャリーカートにおけるキャスターロック装置は、ロック操作するための独立した押しボタン類に対する操作が必要であり、その取り扱い操作等が面倒であった。これを解決すべく、ハンドルの伸縮に対応し、その縮小格納によってキャスターをロックできるように、本考案者等は、特許文献2に示されるバッグ類のキャスターロック装置を提案した。
このキャスターロック装置は、スーツケースに設けられている引き出し収納式のハンドルの押し込み操作に関連してキャスターに対するロック作動を行えるようにしたものである。すなわち、ハンドルの縮小格納時に操作される操作機構、この操作機構の作動で牽引されるワイヤーを備えた伝達機構、この伝達機構を介してキャスターの車輪に対する圧接・圧止の停止力で車輪の転動を阻止制動する押圧停止機構を備えて成る。また、操作機構は、左右に配したハンドル収納筒相互間に架け渡されるように跨る左右の幅員を有する板状に形成されて上下スライドするロックスイッチと、ハンドル収納筒にスライド自在に嵌め合わせ構成されてロックスイッチを上下方向にスライド案内する上下スライドガイドとから構成し、ロックスイッチの中央部には、伝達機構のワイヤーがロックスイッチ自体の上方側から連繋されるワイヤ連結部を設けて成る。
実用新案登録第3174937号公報 特許第4757356号公報
しかしながら、上記した特許文献1においては、積載フレームの底部四隅に取り付けられているキャスターのうち、伸縮式ハンドル直下に対応した左右2個の例えばリアキャスターのみをロックするためのものであり、前後左右4個の全てのキャスターを同時にロックするものではない。
一方、上記した特許文献2においては、積載フレームの底部四隅に取り付けられている前後左右4個の全てのキャスターを同時にロックするためには、引き出し収納式のハンドルによる操作機構の作動で牽引されるワイヤーを備えた伝達機構が、底部四隅のキャスターそれぞれに対し各独立して設けられる必要がある。しかも操作機構は、ハンドル収納筒相互間に架設されたロックスイッチおよび上下スライドガイドと、伝達機構のワイヤーがロックスイッチ自体の上方側から連繋されるワイヤ連結部とによって構成されているので、構造上大嵩なものとなり、スーツケース等のバッグ類内部の収容スペースもこれら伝達機構や操作機構の存在によって制約されてしまう虞があった。
また、特許文献2に示されるキャスターロック装置では、ハンドルをスーツケースのハンドル収納部に押し込み収納したときにキャスターをロックできるので、ハンドルの縮小格納操作によって自動的にキャスターの転動を停止でき、また引き出し伸張と共にキャスターによる移動走行が可能となる利点がある。そうすると、ハンドルの縮小格納時ではキャスターが常時ロック状態となるから、ハンドルの収納時にスーツケースを移動するのは困難であり、移動時にはハンドルを僅かにでも引き出してロックを解除しなければならなかった。
そこで、本考案は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創案されたもので、底部四隅に配したキャスターの車輪の転動で、引き出し式の伸縮可能なハンドルの引き回しによって移動走行が可能な例えばソフトキャリー等のバッグ類において、そのハンドルの縮小格納操作によって前後左右4個の全てのキャスターを同時にロックさせることができ、しかもそのハンドルの縮小格納操作によって全てのキャスターの転動を停止させるとき、バッグ類に設けられているハンドル収納部内にハンドルが一旦押し込み収納されても、それによっては全キャスターをロックせず、ハンドル収納部内で更なる押し込み操作によって前後左右4個の全てのキャスターをロック可能となるようにした例えばソフトキャリー等のバッグ類のキャスターロック装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本考案にあっては、バッグ類1のハンドル収納部9から伸縮自在に引き出し、格納されるハンドル10を備え、前後左右のキャスター2A,2Bによって移動走行が可能なバッグ類1におけるキャスターロック装置40であって、このキャスターロック装置40は、バッグ類1のハンドル収納部9からのハンドル10の伸縮に対応し、縮小格納時に連動して操作されるロック作動部22をハンドル収納部9の内底部に備えた操作機構21と、この操作機構21のロック作動部22による作動が伝達されることで前後左右4個のキャスター2A,2Bの車輪の外側面あるいは内側面に圧接・圧止する停止力で、車輪の転動を阻止して制動し、操作機構21の復原部25で制動作用が解除される押圧停止機構31とを備え、ロック作動部22は、バッグ類1のハンドル収納部9に収納されたハンドル10の更なる押し込みによって押圧されることで前後左右4個のキャスター2A,2Bにおける各押圧停止機構31を同時に操作可能とするようにしたことを特徴とする。
操作機構21は、ハンドル10の押下げに関連して支持軸32を支点に下方に揺動する従動揺動梃子レバー34A、支持軸32を介して従動揺動梃子レバー34Aと一体となって同一方向に揺動する揺動梃子レバー34Bを備え、従動揺動梃子レバー34Aはロック作動部22に連繋され、揺動梃子レバー34Bは後側のキャスター2Aにおける押圧停止機構31の押圧停止バー35に連繋されると共に、揺動梃子レバー34Bおよび従動揺動梃子レバー34A相互を連繋している支持軸32の中間に設けられて当該支持軸32によって揺動する伝達揺動梃子レバー34Cが、ハンドル10側でない前側のキャスター2Bにおける伝達揺動梃子レバー34Dに伝達ロッド36を介して連繋されて成るものとすることができる。
以上のように構成された本考案に係るバッグ類のキャスターロック装置にあって、バッグ類1のハンドル収納部9に一旦収納したハンドル10を更に下方に押し込む押し下げ作動によって、操作機構21を介した押圧停止機構31の作動で前後左右4個の全ての移動走行用のキャスター2A,2Bをロックし、バッグ類1の移動走行を制動停止させる。
操作機構21は、バッグ類1のハンドル収納部9に一旦収納したハンドル10を更にもう一段で押し込むことでハンドル10がロック作動部22を押し下げ、従動揺動梃子レバー34Aが押圧されて下方に揺動し、支持軸32を介して揺動梃子レバー34Bが同一方向に揺動し、この揺動梃子レバー34Bによって後側のキャスター2Aにおける押圧停止バー35を下降させると同時に、伝達揺動梃子レバー34C、伝達ロッド36、伝達揺動梃子レバー34Dを介して前側のキャスター2Bにおける押圧停止機構31を作動させて、前側のキャスター2Bにおける押圧停止バー35を下降させる。
本考案は以上説明したように構成されているため、底部四隅に配した前後左右のキャスター2A,2Bの車輪の転動で、引き出し式の伸縮可能なハンドル10の引き回しによって移動走行が可能な例えばソフトキャリー等のバッグ類1において、そのハンドル10の縮小格納操作によって前後左右4個の全てのキャスター2A,2Bを同時にロックさせることができ、しかもそのハンドル10の縮小格納操作によって前後左右4個の全てのキャスター2A,2Bの転動を停止させるとき、バッグ類1に設けられているハンドル収納部9内にハンドルが一旦押し込み収納されても、それによっては全キャスター2をロックせず、ハンドル収納部9内で更なる押し込み操作によって全キャスター2A,2Bをロックすることができる。
すなわち、これは本考案において、バッグ類1のハンドル収納部9からのハンドル10の伸縮に対応し、縮小格納時に連動して操作されるロック作動部22をハンドル収納部9の内底部に備えた操作機構21と、この操作機構21のロック作動部22による作動が伝達されることで前後左右4個のキャスター2A,2Bの車輪の外側面あるいは内側面に圧接・圧止する停止力で、車輪の転動を阻止して制動し、操作機構21の復原部25で制動作用が解除される押圧停止機構31とを備え、ロック作動部22は、バッグ類1のハンドル収納部9に収納されたハンドル10の更なる押し込みによって押圧されることで前後左右4個のキャスター2A,2Bにおける各押圧停止機構31を同時に操作可能とするので、ハンドル10の縮小格納操作というワンタッチ操作によって前後左右4個のキャスター2を同時且つ迅速にロックさせることができる。しかも、操作機構21のロック作動部22はハンドル収納部9の内底部に備えているため、従来のようなバッグ類1内部に張り巡らせたワイヤーの連繋による伝達機構や、ハンドル収納部9の内側に配した操作機構等の存在によってバッグ類1内部の収容スペースが制約されてしまう虞はない。
操作機構21は、ハンドル10の押下げに関連して支持軸32を支点に下方に揺動する従動揺動梃子レバー34A、支持軸32を介して従動揺動梃子レバー34Aと一体となって同一方向に揺動する揺動梃子レバー34Bを備え、従動揺動梃子レバー34Aはロック作動部22に連繋され、揺動梃子レバー34Bは後側のキャスター2Aにおける押圧停止機構31の押圧停止バー35に連繋されると共に、揺動梃子レバー34Bおよび従動揺動梃子レバー34A相互を連繋している支持軸32の中間に設けられて当該支持軸32によって揺動する伝達揺動梃子レバー34Cが、ハンドル10側でない前側のキャスター2Bにおける伝達揺動梃子レバー34Dに伝達ロッド36を介して連繋されて成るので、ロック作動部22の更なる押し込みによって、従動揺動梃子レバー34Aが押圧されて下方に揺動し、支持軸32を介して揺動梃子レバー34Bが同一方向に揺動することで後側のキャスター2Aにおける押圧停止バー35を下降させる。それと同時に、伝達揺動梃子レバー34C、伝達ロッド36、伝達揺動梃子レバー34Dを介して前側のキャスター2Bにおける押圧停止機構31を作動させて、前側のキャスター2Bにおける押圧停止バー35を下降させることができ、ハンドル10の縮小格納操作によって前後左右4個の全てのキャスター2の転動を確実、安全に停止させることができる。
尚、上記の課題を解決するための手段、考案の効果の項それぞれにおいて付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付したもので、図面中の符号によって示された構造・形状に本考案が限定されるものではない。
本考案を実施するための一形態を示し、ハンドルを引き出してキャスターを転動可能とした状態から、ハンドルをバッグ類のハンドル収納部に一旦収納したときで、ロック解除状態にあるときの一部切欠正面図である。 同じくハンドル収納部内でハンドルを更に押し込み、操作される押圧停止機構によってキャスターの転動が阻止されるロック時の一部切欠正面図である。 同じくハンドルを引き出してキャスターを転動可能とした状態から、ハンドルをバッグ類のハンドル収納部に一旦収納したときで、ロック解除状態にあるときの一部切欠側面図である。 同じくハンドル収納部内でハンドルを更に押し込み、操作される押圧停止機構によってキャスターの転動が阻止されるロック時の一部切欠側面図である。 同じく底部における前後のキャスターを連繋ロックする押圧停止機構の要部側断面図である。 同じく前後のキャスターに対して同時に連繋ロックさせる伝達機構の要部側面図である。 同じく底部における前後のキャスターを連繋ロックする押圧停止機構の要部平断面図である。 同じく底部における前後左右の合計4個のキャスターを連繋ロックする押圧停止機構の要部平断面図である。 同じく底部前後の大小が異なるキャスターを連繋ロックする押圧停止機構の要部側断面図である。
以下、図面を参照して本考案を実施するための一形態を説明すると、図において示される符号1は例えば所定容量の衣服類その他を収納、保管する例えばソフトキャリー等のバッグ類であり、必要とする所定容量を備えることで、本体部分とこの本体部分に対して開閉自在にした蓋部分とによってほぼ直方体状に形成されていて、所定の台車20の上に搭載固定されている。
バッグ類1には、移動走行・歩行時にバッグ類1から引き出すよう左右で対状に配置することによって、複数段で伸縮・引き出し自在となっている脚部分11を備えているハンドル10がバッグ類1の例えば背部に位置させて台車20上に立脚構成されている。また、このバッグ類1は、バッグ類1自体を移動走行させるための前側の左右2個のキャスター2B、後側の左右2個のキャスター2Aそれぞれが底部四隅位置に付設してある台車20に設けてあるキャスター取付部3に配装されている。
図示におけるキャスター2A,2Bは、台車20の底壁の所定位置に窪み状に形成したキャスター取付部3に例えばねじ止めされることで取り付けられている。その取り付けのための、例えばねじ止め構造は、キャスター2A,2Bを転動可能に軸支していると共にベアリング6によって旋回可能に支持しているキャスター支持体4と、後述する押圧停止機構31における作動及びその解除のために連繋される操作機構21との連繋作動部分を構成している作動機構連繋体5とを台車20におけるキャスター取付部3の内外側面にそれぞれ配置し、相互間でねじ止めして成る。
具体的には、作動機構連繋体5の下面から突出させたネジ筒部と、キャスター支持体4に形成した取付部とをキャスター取付部の内外面で位置決めしてねじ止めすると共に、作動機構連繋体5の底壁に貫挿固定した中空軸部7と、キャスター支持体4の上部壁に貫挿固定したネジ筒部8とを、例えば中空軸部7の外側でネジ筒部8をねじ止めすることにより、キャスター取付部3の内外で作動機構連繋体5とキャスター支持体4とが一体となって固定されている。尚、キャスター2A,2Bの取付構成は、図示例に限定されるものでないことは勿論である。
また、キャスター支持体4の基部における中心位置には、キャスター2A,2Bの車輪を水平面で旋回させるベアリング6を上下方向から挟み込んで支持しており、前記ネジ筒部8とねじ止めされることで内外で二重筒状になっている筒状の中空軸部7内に押圧停止機構31における押圧停止バー35が挿通配置されるようにしてある(図5参照)。こうすることで、前後左右の全てのキャスター2A,2Bにおける車輪に対しての押圧停止バー35のキャスター支持体4内を経由した圧接・圧止による転動停止、その解除による転動走行を可能にしている。
本考案にあっては、この前後左右の全てのキャスター2A,2Bに設けられている押圧停止機構31における押圧停止バー35の作動を、前記ハンドル10の押し込み、その引出しに関連して同時に作動させるようにした後述するキャスターロック装置40を備えている。このキャスターロック装置40は、ハンドル10の伸縮に対応し操作されるロック作動部22をハンドル収納部9の内底部に備えた操作機構21と、この操作機構21の作動を、ロック作動部22を介して前後左右4個のキャスター2A,2Bそれぞれの押圧停止機構31に伝達させるよう、支持軸32、従動揺動梃子レバー34A、揺動梃子レバー34B、伝達ロッド36、伝達揺動梃子レバー34C,34Dから成る前後伝達機構とを備えている。
ハンドル10は、台車20の背部において左右に対状にして立脚状に配されている縦長筒状のハンドル収納筒13内に、バッグ類1の上方に引き出し可能で、また押し込み収納可能となるようにスライド自在にしてその脚部分11を挿入してある。ハンドル収納筒13の上端開口は、バッグ類1の上部に窪ませて形成してあるハンドル収納部9の底部面に位置しており、ハンドル10自体は、ハンドル収納筒13に沿ってスライドするときに複数の適宜位置で仮止めされる係止機構14を備えている。
この係止機構14は、図示のように、中空状のハンドル10の脚部分11下端に、ハンドル収納筒13の複数の所定位置に形成されている孔状の係止部16A,16B,16C,16Dにバネ15の弾発付勢によって係止するようクリック体17が揺動自在に配されて成る。そして、ハンドル10の握り部12に配した解除ボタン18に対する押圧によって伝達手段19を介してクリック体17をフリー状態にしてハンドル10をスライド自在にさせ、クリック体17の係止部16A,16B,16C,16Dに対する係止時に解除ボタン18を突出復帰させるようにしている。
係止部16A,16B,16C,16Dは、図示のようにハンドル10自体の引き出し長さの選択位置に対応して仮止め状に係止する複数の位置(16A,16B)で、またハンドル10をハンドル収納部9に格納した位置(16C)で、更にキャスター2をロックすべく、その格納位置から更に押し込ませて後述するキャスターロック装置40のロック作動部22を押し下げ操作して停止する位置(16D)で、ハンドル10を停止し、それを維持するものとしてある。ハンドル10の格納位置に相当する係止部(16C)では、ハンドル10の握り部12の上縁はハンドル収納部9の上縁位置とほぼ同一高さとなるようにしてあり、少なくともハンドル収納部9の上縁位置に比し上方には大きく突出していない状態となしてある(図1、図3参照)。一方、ハンドル10の停止位置に相当する係止部(16D)では、ハンドル10の握り部12の上縁はハンドル収納部9の上縁位置から更に下方に位置する状態となしてある(図2、図4参照)。
そして、ハンドル10を引き出し・収納する伸縮操作に対応して、すなわち、ハンドル10を縮小格納したときに前後左右の全てのキャスター2A,2B自体の転動を一時的にでも停止させるようにしたキャスターロック装置40が台車20の底部に設けられている。このキャスターロック装置40は、ハンドル10の縮小格納時に連動して操作されるロック作動部22を備えた操作機構21と、この操作機構21のロック作動部22による作動が伝達されることでキャスター2A,2Bの車輪の外側面あるいは内側面に圧接・圧止する停止力で、車輪の転動を阻止して制動し、操作機構21の後述する復原部25で制動作用が解除されるものとした押圧停止機構31とを備え、ロック作動部22は、バッグ類1のハンドル収納部9に収納されたハンドル10の更なる押し込みで押圧されることで操作機構21を操作可能としてある。
図示のように、ロック作動部22自体は、上側の小径な押圧作用部22aと下側の大径な摺動支持部22bとによって形成され、ハンドル収納筒13の内底部に区画形成した筒状のスライドガイド24内に摺動支持部22bが上下スライド自在となって支持されている。また、摺動支持部22bの下部に突設したロッド状のスライド突起23が、スライドガイド24の内底部に区画形成した配装室24a内で上下スライド自在となって配装されており、スライド突起23に巻回されたコイルバネ状の復原部25がロック作動部22の下面と配装室24aの上面との間に介装されていることで当該ロック作動部22は上方に向けて常時弾発付勢されている。
この復原部25によって、上部の押圧作用部22aと下部の摺動支持部22bとの連設部分に形成されている段差部分が、スライドガイド24の上側の開口部内径側に向けて延設されたフランジ状のストッパー部24bに弾発的に係止されている。押圧作用部22aの上面には支持凹部26が凹設形成され、この支持凹部26には発条体27の一端(下端)が嵌着され、発条体27の他端(上端)が上方に露出している。そして、ハンドル10をハンドル収納部9に格納した位置(16C)では、脚部分11の下面が発条体27の他端(上端)に当接していても、この状態ではロック作動部22は下方にスライドせず、ハンドル10が更に押し込まれたハンドル収納筒13の停止位置(16D)においては、脚部分11の下面によって発条体27を圧縮しつつ、ロック作動部22を復原部25の弾発力に抗して下方にスライドさせるようにしている。
図5乃至図8に示すように、ロック作動部22の下側の摺動支持部22bは、スライドガイド24と作動機構連繋体5とに貫挿した水平の支持軸32を支点にして揺動する共に舌片状の揺動梃子レバー34Bおよび従動揺動梃子レバー34Aが当該支持軸32に左右一対となって設けられている。そして、従動揺動梃子レバー34Aはロック作動部22の例えば摺動支持部22bの下方位置である所定箇所で連繋され、揺動梃子レバー34Bは後側のキャスター2Aの上方位置である押圧停止機構31の押圧停止バー35に連繋されている。すなわち、従動揺動梃子レバー34Aは、ハンドル10の下降によって押圧されるロック作動部22によって下方に揺動され、その揺動は支持軸32を介して押圧停止機構31における揺動梃子レバー34Bをも下方に揺動させ、これに伴い押圧停止バー35を下降させて後側の左右2個のキャスター2Aそれぞれの車輪面に圧止させるようにしている。
また、揺動梃子レバー34Bおよび従動揺動梃子レバー34A相互を連繋している支持軸32の中間には当該支持軸32によって揺動する伝達揺動梃子レバー34Cが設けられ、図6に示すように、当該伝達揺動梃子レバー34Cの先端は、ハンドル10側でない前側のキャスター2Bにおいて支持軸32によって揺動する伝達揺動梃子レバー34Dの先端に伝達ロッド36を介して連繋されている。
こうしてロック作動部22の押し込みによって前後左右全てのキャスター2A,2Bに関わる押圧停止バー35が共に下降すべく成してある。すなわち、ハンドル10の押下げに関連してロック作動部22が押し込まれると、従動揺動梃子レバー34Aが押圧されて支持軸32を支点に下方に揺動すると同時に、揺動梃子レバー34Bも支持軸32を介して従動揺動梃子レバー34Aと一体となって下方に揺動し、この揺動梃子レバー34Bによって押圧停止バー35が下方に押される。また、ハンドル10が更に押し込まれたハンドル収納筒13の停止位置(16D)においては、上記した従動揺動梃子レバー34Aの場合と同様に前側のキャスター2Bにおける各伝達揺動梃子レバー34Dが伝達ロッド36を介して同時且つ同一方向に揺動し、揺動梃子レバー34Bを介して各押圧停止バー35が共に下降して前後左右の全てのキャスター2A,2B自体の車輪面に各押圧停止バー35の先端が圧止し、その転動を一時的にでも停止させるものとしてある。
尚、前側のキャスター2Bにおける押圧停止機構31はハンドル10側である後側のキャスター2Aの場合と同様なのでその詳細な説明を省略する。このように、ハンドル収納部9内におけるハンドル10の更なる押し込みによってロック作動部22が下方にスライド下降し、前後左右相互のキャスター2A,2Bの各押圧停止機構31を同時に作動させるものとなっている。
また、このロック作動部22は、ハンドル10を引き上げたときにキャスター2A,2Bに対するロックが解除されるのであり、ロック作動部22における復原部25の弾発力による復帰力で原位置に復帰し、再度のロックのために待機する。
図9には、底部前後の大小が異なるキャスター2A,2Bを連繋ロックする一例としての押圧停止機構31が示されている。すなわち、ハンドル10側における後側のキャスター2Aの車輪外径が、前側のキャスター2の車輪外径よりも大きい場合、後側のキャスター2Aにおける押圧停止機構31は若干上方へ位置付け配置される。このとき、前側のキャスター2Bにおける伝達揺動梃子レバー34Cと、後側のキャスター2Aにおける伝達揺動梃子レバー34Dを連繋する伝達ロッド36は前下がり状に斜め配置される。
次にこれの作動の一例を説明すると、バッグ類1を移動させるときには、ハンドル収納部9から引き出したハンドル10によって走行方向に、台車20の底部に配した前後左右のキャスター2A,2Bを転動させれば良く、逆に停止させてその移動を阻止させるときにはハンドル10をハンドル収納部9内に一旦は押し込み(図1、図3参照)、更にもう一段でその握り部12を押し込む(図2、図4参照)。すると、ハンドル10の脚部分11の下面がロック作動部22を押し下げ、従動揺動梃子レバー34A,支持軸32、揺動梃子レバー34Bを介してハンドル10側における後側のキャスター2Aの押圧停止機構31を作動させて後側のキャスター2をロックする。
それと同時に、後側の伝達揺動梃子レバー34C、伝達ロッド36、前側の伝達揺動梃子レバー34Dおよび前側の揺動梃子レバー34Bを介して前側のキャスター2Bにおける押圧停止機構31を作動させて、前側のキャスター2Bをロックする。
また、ハンドル10をハンドル収納部9内における最下部位置にまで押し込ませずに、僅かに上昇させた、すなわちハンドル10の握り部12をハンドル収納部9の上縁に位置しておくことで(図1、図3参照)、ハンドル10を収納したままでバッグ類1と共に台車20を移動走行できる。逆にロック状態にある最下部位置のハンドル10を一気に引き出すことで、前後左右4個の全てのキャスター2A,2Bが同時に非ロック状態となるから台車20はバッグ類1と共に移動可能となる。
このように、バッグ類1の移動、停止は、ハンドル10の引き出し、ハンドル収納筒13内への押し込み格納、更には一段と押し下げる押し込み等の操作によって、自在に選択可能としており、また、ハンドル10の引き出し長さの調整は、前記した係止部(16A,16B)に対する仮止め位置の選定で行える。
図示を省略したが、押圧停止バー35の下端には、キャスター2A,2Bの車輪の外側面に圧接するブレーキパッドを連結することもでき、押圧停止作用を一層確実になるように配慮できる。尚、キャスターロック装置40においては、リンク機構、梃子機構、スライド機構その他による圧接・圧止によって前後左右の全てのキャスター2A,2Bの車輪を制動すれば良く、その構成、構造は特に限定されない。
1…バッグ類 2A,2B…キャスター
3…キャスター取付部 4…キャスター支持体
5…伝達機構連繋体 6…ベアリング
7…中空軸部 8…ネジ筒部
9…ハンドル収納部
10…ハンドル 11…脚部分
12…握り部 13…ハンドル収納筒
14…係止機構 15…バネ
16A,16B,16C,16D…係止部 17…クリック体
18…解除ボタン 19…伝達手段
20…台車 21…操作機構
22…ロック作動部 22a…押圧作用部
22b…摺動支持部 23…スライド突起
24…スライドガイド 24a…配装室
24b…ストッパー部 25…復原部
26…支持凹部 27…発条体
31…押圧停止機構 32…支持軸
34A…従動揺動梃子レバー 34B…揺動梃子レバー
34C,34D…伝達揺動梃子レバー 35…押圧停止バー
36…伝達ロッド
40…キャスターロック装置

Claims (3)

  1. バッグ類のハンドル収納部から伸縮自在に引き出し、格納されるハンドルを備え、キャスターによって移動走行が可能なバッグ類におけるキャスターロック装置であって、このキャスターロック装置は、バッグ類のハンドル収納部からのハンドルの伸縮に対応し、縮小格納時に連動して操作されるロック作動部をハンドル収納部の内底部に備えた操作機構と、この操作機構のロック作動部による作動が伝達されることで前後左右4個のキャスターの車輪の外側面あるいは内側面に圧接・圧止する停止力で、車輪の転動を阻止して制動し、操作機構の復原部で制動作用が解除される押圧停止機構とを備え、ロック作動部は、バッグ類のハンドル収納部に収納されたハンドルの更なる押し込みによって押圧されることで前後左右4個のキャスターにおける各押圧停止機構を同時に操作可能とするようにしたことを特徴とするバッグ類のキャスターロック装置。
  2. 操作機構は、ハンドルの押下げに関連して支持軸を支点に下方に揺動する従動揺動梃子レバー、支持軸を介して従動揺動梃子レバーと一体となって同一方向に揺動する揺動梃子レバーを備え、従動揺動梃子レバーはロック作動部に連繋され、揺動梃子レバーは後側のキャスターにおける押圧停止機構の押圧停止バーに連繋されると共に、揺動梃子レバーおよび従動揺動梃子レバー相互を連繋している支持軸の中間に設けられて当該支持軸によって揺動する伝達揺動梃子レバーが、ハンドル側でない前側のキャスターにおける伝達揺動梃子レバーに伝達ロッドを介して連繋されて成る請求項1記載のバッグ類のキャスターロック装置。
  3. バッグ類のハンドル収納部から伸縮自在に引き出し、格納されるハンドルを備え、キャスターによって移動走行が可能なバッグ類におけるキャスターロック装置であって、このキャスターロック装置は、バッグ類のハンドル収納部からのハンドルの伸縮に対応し、縮小格納時に連動して操作されるロック作動部をハンドル収納部の内底部に備えた操作機構と、この操作機構のロック作動部による作動が伝達されることで前後左右4個のキャスターの車輪の外側面あるいは内側面に圧接・圧止する停止力で、車輪の転動を阻止して制動し、操作機構の復原部で制動作用が解除される押圧停止機構とを備え、ロック作動部は、バッグ類のハンドル収納部に収納されたハンドルの更なる押し込みによって押圧されることで前後左右4個のキャスターにおける各押圧停止機構を同時に操作可能とし、操作機構は、ハンドルの押下げに関連して支持軸を支点に下方に揺動する従動揺動梃子レバー、支持軸を介して従動揺動梃子レバーと一体となって同一方向に揺動する揺動梃子レバーを備え、従動揺動梃子レバーはロック作動部に連繋され、揺動梃子レバーは後側のキャスターにおける押圧停止機構の押圧停止バーに連繋されると共に、揺動梃子レバーおよび従動揺動梃子レバー相互を連繋している支持軸の中間に設けられて当該支持軸によって揺動する伝達揺動梃子レバーが、ハンドル側でない前側のキャスターにおける伝達揺動梃子レバーに伝達ロッドを介して連繋されて成ることを特徴とするバッグ類のキャスターロック装置。
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JP2019529203A (ja) * 2016-08-10 2019-10-17 パンター インコーポレイテッドPanter,Inc. 物品移動システム、ボール車輪、ならびに関連する装置および方法

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