JP2013143835A - ケーブルの固定具、ケーブルの固定構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡易な構造で、確実にケーブルを支持することができるとともに、ケーブルの水平方向、鉛直方向等の蛇行(揺れ)に対して、局部的な曲げ等を防止できるケーブルの固定具およびケーブルの固定構造を提供する。
【解決手段】 腕部5の先端部近傍には、支持部材7が固定される。支持部材7は、円筒状の軸部20と、軸部20の端部に形成される球状部19により構成される。軸部20は雄ねじ部となり、腕部5を貫通して、上部からナット9により腕部5に固定される。把持部材11は、一対の把持部材11a、11bが対向して接合することにより形成される。把持部材11a、11bの対向面には、球状部19の外形に略対応するように球状部19の外径よりもわずかに大きな外径の半球状の凹部が形成される。すなわち、把持部材11a、11bを接合すると、球状部19に対応する略球状の空間(球状部把持部21)が形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、壁面や電架柱等に支持・固定される、例えば漏洩同軸ケーブルなどのケーブルの固定具およびケーブルの固定構造に関するものである。
従来、例えば鉄道等の軌道脇には、鉄道の無線等の目的で、漏洩同軸ケーブル(以下、LCX(Leaky Coaxial cable))が、軌道に沿って設置される。このような、LCXの支持・固定方法としては、例えば、シングルメッセンジャー方式がある。
図8は、従来のシングルメッセンジャー方式による、ケーブルの固定構造を示す図である。LCX等のケーブル30は、支持線部と導線部とが外部で連結された略雪だるま状の断面形状を有する。支持線部は、導線部の張力等に対抗するためのものである。
ケーブル30は、ケーブル固定具31によって支持される。ケーブル固定具31は、軌道脇の壁面等の固定部37に所定間隔で固定される。ケーブル固定具31は、把持部材33a、33b、ボルト35等により構成される。把持部材33a、33bの互いの対向面には、ケーブル30の外形に対応し、ケーブル敷設方向に沿って連続した凹溝が形成される。したがって、把持部材33a、33bにより、ケーブル30が挟み込まれ(ケーブル30の支持線部が把持され)、ケーブル30が支持・固定される。
このような従来のケーブル固定具31は、軌道脇の壁面等に5〜6m間隔で設置される。すなわち、ケーブル30は、5〜6m毎にケーブル固定具31により、固定部37に対して固定される。
しかし、例えば新幹線等の列車の軌道脇において敷設されるケーブルにおいて、列車の通過時には、ケーブルは非常に大きな風圧を受ける。このため、列車通過時には、ケーブル30は、軌道に対して(敷設状態に対して)大きく蛇行して揺れを生じる。これに対し、ケーブル30はケーブル固定具31によって確実に固定される。したがって、ケーブル固定具31間におけるフリーな部位においては、ケーブル30は大きく蛇行し、ケーブル固定具31による固定部との境界近傍においては、ケーブル30は、極めて大きな曲げ応力等を受ける。このため、ケーブル30が損傷する恐れがある。
一方、シングルメッセンジャー方式ではなく、ダブルメッセンジャー方式がある。ダブルメッセンジャー方式は、軌道脇にメッセンジャーワイヤを全長に渡って敷設し、メッセンジャーワイヤによりケーブルを支持するものである。しかし、ダブルメッセンジャー方式は、メッセンジャーワイヤを軌道全長に敷設する必要があるため、施行工数およびコストを要する。
このような、LCXに局部的な曲げ等の発生を防止でき、確実にケーブルを支持可能な方法としては、例えば、固定金具に対して屈曲可能な、可撓性を有する弾性材料で形成された弾性板部を設け、弾性板部が固定金具に対して揺動可能とするケーブル用支持具がある(特許文献1)。
特開2005−130543号公報
しかし、特許文献1のような方法では、弾性板材は樹脂材料等により形成され、例えば、雨や紫外線等の環境下において長期にわたって繰り返しの変形を行うため、弾性板材の劣化が問題となる。また、弾性板部材によりケーブルを挟む込み方向に対しては、弾性板部材の面方向への変形であるため、比較的容易に変形するが、弾性板部材の面と垂直な方向(例えば、支持具を中心に、ケーブル敷設方向に対し上下に回転する方向)などには、十分にケーブルの蛇行に追従することができない。このため、鉛直方向の蛇行には追従が困難である。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、簡易な構造で、確実にケーブルを支持することができるとともに、ケーブルの水平方向、鉛直方向等の蛇行(揺れ)に対して、局部的な曲げ等を防止できるケーブルの固定具およびケーブルの固定構造を提供することを目的とする。
前述した目的を達するために第1の発明は、ケーブルの固定具であって、設置対象部に固定される腕部と、前記腕部の端部近傍に設けられる支持部材と、前記支持部材に取り付けられる把持部材と、を具備し、前記支持部材の端部には、略球状形状の球状部が形成され、前記把持部材は、前記球状部を把持する球状部把持部と、ケーブルを把持するケーブル把持部を有し、前記球状部把持部は、前記球状部に対して揺動可能であり、前記ケーブル把持部はケーブルを把持可能であることを特徴とするケーブルの固定具である。
前記支持部材は、前記腕部に接続される軸部と、前記軸部の先端に設けられ前記球状部を有し、前記球状部把持部は、一方に開口部を有する前記球状部に対応する球面状の凹部であり、前記開口部は、前記軸部の直径よりも大きく、前記球状部の外径よりも小さいことが望ましい。
前記把持部材は、前記支持部材に対して、15°以上の角度で揺動可能であることが望ましい。
第1の発明によれば、支持部材の先端の球状部を把持する把持部材によってケーブルを把持するため、ケーブルを把持する把持部において、球状部が球状部把持部の内部で回転(摺動)し、ケーブルが固定部に対して揺動(回転)することができる。このため、特殊な材料を用いることなく、確実にケーブルを支持でき、ケーブルの揺れを許容することができる。特に、球状部に対して揺動するため、全方向に対して、同様に遥動可能である。このため、ケーブルに局部的な曲げが発生することを防止することができる。
また、球状部把持部に設けられる開口部の大きさが支持部材の軸に対して大きく、球状部に対して小さいため、確実に球状部を把持できるとともに、開口部の大きさを適正化することで、支持部材に対して把持部材が15°以上の角度で揺動することを許容することができる。したがって、新幹線の軌道脇等に敷設されるケーブルの遥動範囲に対して、十分に追従可能である。
第2の発明は、ケーブルの固定構造であって、略水平方向に設けられる腕部と、前記腕部の端部近傍に設けられる支持部材と、前記支持部材に取り付けられる把持部材と、を具備し、前記支持部材の下端には略球状形状の球状部が形成され、前記把持部材が、前記球状部を把持する球状部把持部と、ケーブルを把持するケーブル把持部を有するケーブル固定具を用い、前記ケーブル固定具がケーブルの敷設方向に所定間隔で設置され、前記ケーブルが前記ケーブル把持部で把持され、前記球状部把持部が、前記球状部を把持した状態で前記球状部に対して揺動することにより、前記ケーブルの揺れを許容することを特徴とするケーブルの固定構造である。
前記ケーブルは、支持線部と導線部とがそれぞれ接合されて一体化された自己支持型の漏洩同軸ケーブルであり、前記ケーブル把持部は、前記支持線部を保持してもよい。
第2の発明によれば、ケーブルが確実に支持され、かつ、ケーブルの固定具に対して全方位へのケーブルの揺動を固定具が許容するため、ケーブルに局部的な曲げ等が生じることがない。
本発明によれば、簡易な構造で、確実にケーブルを支持することができるとともに、ケーブルの水平方向、鉛直方向等の蛇行(揺れ)に対して、局部的な曲げ等を防止できるケーブルの固定具およびケーブルの固定構造を提供することができる。
ケーブル固定構造1を示す図であり、(a)は全体図、(b)はケーブル固定具3近傍の拡大図。 ケーブル固定具3を示す図であり、(a)は、図1(b)のA−A線断面図、(b)は図1(b)のB−B線断面図。 ケーブル固定具3の分解斜視図。 ケーブル固定具3の組み立て斜視図。 ケーブル軸方向から見たケーブル2の揺動状態を示す図。 ケーブル正面から見たケーブル2の揺動状態を示す図。 ケーブル上方から見たケーブル2の揺動状態を示す図。 従来のケーブル固定具31を示す図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1は、ケーブル固定構造1を示す図であり、図1(a)は、全体図、図1(b)は、ケーブル固定具3近傍の拡大図である。また、図2は、ケーブル固定具3を示す図であり、図2(a)は図1(b)のA−A線断面図、図2(b)は図1(b)のB−B線断面図である。また、図3は、ケーブル固定具3の分解斜視図であり、図4は、ケーブル固定具3の組み立て斜視図である。
図1(a)に示すように、ケーブル固定構造1は、ケーブル2が、複数のケーブル固定具3によって支持・固定される。ケーブル2は、例えば自己支持型のLCXであり、支持線部と導線部とがシースで連結されており、略雪だるま状の断面形状を有する。
図1(a)、図2に示すように、ケーブル固定具3は、軌道等に沿って、軌道脇に所定間隔で複数設置される。ケーブル固定具3は、例えば、5〜6m毎に、軌道脇の壁部17に固定される。なお、ケーブル固定具3は、直接壁部17に固定されなくてもよく、壁部17に固定された他の固定金具や、柱体等に固定されてもよい。
壁部17には、腕部5がボルト等で固定される。腕部5は、壁部17に対して略垂直に略水平方向に突出する。このような構成としては、例えば、略L字状部材を用いることができ、L字状部材の一方の直線部を壁部17に固定し、他方の直線部を腕部5として使用することができる。
腕部5の先端部近傍には、支持部材7が固定される。図2(b)および図3等に示すように、支持部材7は、円筒状の軸部20と、軸部20の端部に形成される球状部19により構成される。軸部20の一部は雄ねじ部となり、腕部5を貫通して、上部からナット9により腕部5に固定される。球状部19は、略球状形状であり、一部に軸部20が設けられる。
図3に示すように、把持部材11は、一対の把持部材11a、11bが対向して接合することにより形成される。把持部材11a、11bの対向面には、球状部19の外形に略対応するように球状部19の外径よりもわずかに大きな外径の半球状の凹部がそれぞれ形成される。すなわち、把持部材11a、11bを接合すると(接合したものを把持部材11とする)、球状部19に対応する略球状の空間(球状部把持部21)が形成される。
球状部把持部21の上部には、開口部25が形成される。すなわち、把持部材11a、11bの上部には、球状部把持部21に連通する半円状の切欠きがそれぞれ形成される。したがって、把持部材11a、11bを接合すると、球状部把持部21の上部には、球状部把持部21と外部とを連通する円形の開口部25が形成される。
把持部材11における開口部25の内径は、支持部材7の軸部20の外径よりも十分に大きい。したがって、把持部材11の球状部把持部21により球状部19を挟み込んだ状態で、軸部20は開口部25より、把持部材11の上部に突出し、軸部20と開口部25内面との間には、クリアランスが形成される。また、開口部25の内径は、球状部19の外径よりも小さい。したがって、把持部材11の球状部把持部21により球状部19を挟み込んだ状態で、球状部19が開口部25から抜けることがない。
把持部材11a、11bの球状部把持部21の下方には、段差が形成され、互いに対向した状態で合わせ面に隙間が形成される。当該隙間に対応する部位には、それぞれ貫通孔であるボルト孔27が形成される。図3、図4に示すように、ボルト孔27には、ボルト13が挿入され、他方でナット15により固定される。把持部材11a、11bの下部には、幅方向に連続した溝状の凹部が形成される。凹部は、ケーブル2の支持線部の外形に対応する形状であり、それぞれの凹部を合わせることで、ケーブル把持部23が形成される。
ケーブル把持部23は、図2に示すように、ケーブル2の支持線部を把持する部位である。すなわち、ケーブル把持部23によって、ケーブル2が確実に把持部材11に把持され固定される。この際、前述した対向面における隙間形成部でボルト13により固定されるため、確実にケーブル2を把持することができる。
なお、ケーブル固定具を構成する各部材は、特殊な材料である必要はなく、鋼製、ステンレス製、アルミニウム製などの一般的な金属材料が使用できる。
次に、ケーブル固定具3の使用状態について説明する。図5は、ケーブル2の軸方向より見た断面図である。前述の通り、腕部5は、略水平方向に設けられ、腕部5に対して略垂直(鉛直方向)に支持部材7が固定される。支持部材7の下端の球状部19が把持部材11の球状部把持部21で把持される。
この際、球状部把持部21は、球状部19に対してわずかに大きいため、球状部19外面と球状部把持部21内面とが摺動し、把持部材11は、球状部19を基点に回動(遥動)可能である。すなわち、図5に示すように、球状部19の略中心におけるケーブル軸方向(紙面に垂直な方向)を回転軸として、把持部材11が回動する。
ここで、開口部25の大きさが、軸部20に対して十分に大きい。したがって、把持部材11が支持部材7に対して回動した際に、開口部25の内面が軸部20と接触するまでの範囲が、把持部材11の回動許容範囲(遥動許容範囲)となる。図5においては、鉛直方向を基準とすると、上述した方向を回転軸として把持部材11が鉛直方向から角度Cだけ回動(揺動)可能である。
ここで、発明者らは、新幹線の沿線に設けられたケーブルについて、図8に示したような従来の固定方法に対して加速度計を取り付け、新幹線の通過時の風圧による固定具の加速度を測定した。さらに、加速度から変位量を算出し、当該変位量が得られるように、本発明におけるケーブルの移動量に当てはめると、おおよそ、前述の回転軸に対して13.71°の角度での回転が、前述した固定金具における変位量に相当することが確認された。すなわち、13.71°の角度以上回動可能であれば、新幹線沿線におけるケーブルの固定金具として用いても、新幹線通過時のケーブルの蛇行(揺動)を許容でき、ケーブルに局部的な曲げ等が生じることを防止することができる。
なお、さらに望ましくは、ケーブルの回動可能角度(揺動可能角度)を15°以上とすることで、より確実にケーブルの蛇行(揺動)に対応することができる。すなわち、図5における、ケーブル敷設方向を回転軸とした回動角度Cは、15°以上であることが望ましい。
図6は、ケーブル固定具3の正面から見た状態を示す図である。ケーブル固定具3は、図6に示すように、球状部19の略中心におけるケーブル敷設方向と垂直な水平方向(紙面に垂直な方向)を回転軸としても、回動(揺動)が可能である。図6においては、鉛直方向を基準とすると、上述した方向を回転軸として把持部材11が鉛直方向から角度Dだけ回動可能である。
なお、図6においても、球状部19の略中心におけるケーブル敷設方向と垂直な水平方向を回転軸とした回動角度Dは、15°以上であることが望ましい。
図7は、ケーブル固定具3の上方から見た状態を示す図である。ケーブル固定具3は、図7に示すように、球状部19の略中心におけるケーブル敷設方向と垂直な鉛直方向(紙面に垂直な方向)を回転軸とした回動(揺動)も可能である。図7においては、ケーブル敷設方向を基準とすると、上述した方向を回転軸として把持部材11がケーブル敷設方向から角度Eだけ回動可能である。
なお、図7においても、球状部19の略中心におけるケーブル敷設方向と垂直な鉛直方向を回転軸とした回動角度Eは、15°以上であることが望ましい。
なお、以上のような構成を達成するための形状としては、例えば、球状部19の外径を20mmφ、軸部20の外径を10mmφとし、球状部把持部21の内径を21mmφ、開口部25の内径を17.2mmφ(約4mm厚さ)とすれば良い。
以上説明したように、本実施形態のケーブル固定構造1によれば、簡易な構造で、確実にケーブル2を支持することができるとともに、ケーブル2の蛇行(揺動)にケーブル固定具3が追従することが可能である。したがって、ケーブル2に局部的な曲げ等が生じることがない。
また、ケーブル2が略水平方向に敷設されるとした場合には、ケーブル2の揺動方向として、球状部19を基準として、ケーブル敷設方向、ケーブル敷設方向に垂直な水平方向、および鉛直方向の互いに垂直な3方向を回転軸として回動(揺動)が可能である。このため、ケーブル2に付与される風圧に対し、ケーブルがどの方向に蛇行しても追従することができ、遥動を許容することができる。
また、把持部材11(ケーブル2)の揺動範囲として、各方向に15°以上の遥動許容範囲を確保できれば、例えば新幹線の沿線において新幹線通過時の風圧によるケーブルの蛇行(揺動)に対しても、確実に追従可能であり、ケーブル2への局部的な曲げの発生を防止することができる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、ケーブル2の形状は、図示した例に限られず、把持部材11によって把持可能であれば、他の形状であってもよい。また、把持部材11によるケーブル2の把持構造についても、図示した例に限られない。ケーブル2を確実に把持できれば、把持部材11のケーブル把持部23の形状はいずれの形状であってもよい。
1………ケーブル固定構造
2………ケーブル
3………ケーブル固定具
5………腕部
7………支持部材
9………ナット
11………把持部材
13………ボルト
15………ナット
17………壁部
19………球状部
20………軸部
21………球状部把持部
23………ケーブル把持部
25………開口部
27………ボルト孔
30………ケーブル
31………ケーブル固定具
33a、33b………把持部材
35………ボルト
37………固定部

Claims (5)

  1. ケーブルの固定具であって、
    設置対象部に固定される腕部と、
    前記腕部の端部近傍に設けられる支持部材と、
    前記支持部材に取り付けられる把持部材と、
    を具備し、
    前記支持部材の端部には、略球状形状の球状部が形成され、
    前記把持部材は、前記球状部を把持する球状部把持部と、ケーブルを把持するケーブル把持部を有し、
    前記球状部把持部は、前記球状部に対して揺動可能であり、
    前記ケーブル把持部はケーブルを把持可能であることを特徴とするケーブルの固定具。
  2. 前記支持部材は、前記腕部に接続される軸部と、前記軸部の先端に設けられ前記球状部を有し、
    前記球状部把持部は、一方に開口部を有する前記球状部に対応する球面状の凹部であり、
    前記開口部は、前記軸部の直径よりも大きく、前記球状部の外径よりも小さいことを特徴とする請求項1記載のケーブルの固定具。
  3. 前記把持部材は、前記支持部材に対して、15°以上の角度で揺動可能であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のケーブルの固定具。
  4. ケーブルの固定構造であって、
    略水平方向に設けられる腕部と、前記腕部の端部近傍に設けられる支持部材と、前記支持部材に取り付けられる把持部材と、を具備し、前記支持部材の下端には略球状形状の球状部が形成され、前記把持部材が、前記球状部を把持する球状部把持部と、ケーブルを把持するケーブル把持部を有するケーブル固定具を用い、
    前記ケーブル固定具がケーブルの敷設方向に所定間隔で設置され、
    前記ケーブルが前記ケーブル把持部で把持され、
    前記球状部把持部が、前記球状部を把持した状態で前記球状部に対して揺動することにより、前記ケーブルの揺れを許容することを特徴とするケーブルの固定構造。
  5. 前記ケーブルは、支持線部と導線部とがそれぞれ接合されて一体化された自己支持型の漏洩同軸ケーブルであり、前記ケーブル把持部は、前記支持線部を保持することを特徴とする請求項4記載のケーブルの固定構造。
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