JP2013142689A - 複数チップ同時測定用プローブ組立体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複雑な多数のパッド配列を有するLSIにおいて、特に複数の隣接したLSIの同時検査に対応可能なプローブ組立体を提供すること。
【解決手段】 垂直延伸部とプローブのバネ構造部と回路基板までの導電部を樹脂フィルム上に1つ又は複数配置した第1のプローブ群と、前記第1のプローブ群と同一又は異なる配置のプローブ群を有する第2、第3、第4等のプローブ群を適切な間隔で積層し、前記プローブ付樹脂フィルム上のプローブの端子配列方向が、ウェハ上のチップのパッドのXY方向配列に対して所定の角度を有すること。及び、プローブ先端位置補正ガイド機構を有する。
【選択図】図11

Description

本発明は、LSIなどの電子デバイスの製造工程において、半導体ウエハ上に形成された複数の半導体チップの回路検査に使用するプローバ装置のプローブ組立体に関し、特に、半導体チップ上に配列される回路端子(パッド)に垂直型プローブを接触させ、複数の半導体チップの電気的導通を同時に測定するプローブカードのプローブ組立体に関する。
半導体製造工程における検査工程の低コスト化は、半導体業界において必須条件となっている。低コストのための最も重要な解決策の1つとして、同一ウェハ上における多数チップの一括同時検査がある。
一方、半導体技術の進歩に伴って電子デバイスの集積度が向上し、半導体ウエハ上に形成される各半導体チップにおいても回路配線の占めるエリアが増加し、そのため、各半導体チップ上のパッド数も増加し、それにつれてパッド面積の縮小化、パッドピッチの狭小化などによるパッド配列の微細化が進んでいる。
現在、狭ピッチパッドで、かつ多ピンを有するLSIとして、例えば液晶パネルの駆動用に使用されるLSI(以下、LCDドライバLSI)があり、25μm以下のパッドピッチで500を超えるパッド数のLSIが開発されている。さらに、パッド配列もその回路規模により対辺2辺のみものもの、周辺4辺のもの、周辺4辺で、かつ、そのうちの1辺又は2辺以上を千鳥状に配列させて多ピン化に対応しているもの等がある。
このようなLSIのウェハ上での電気的測定方法は、主として機械加工のカンチレバーを被測定LSI周辺のパッドに対応すべく配列固定させたプローブ組立体を回路基板の概略中央に配置し、各プローブからフレキシブルフラットケーブル等を介して回路基板の周辺に配線しプローブカードとして構成したものを使用している。
しかしながら、前述の構成のようなカンチレバー型プローブ組立体では、1つの被測定LSIに対し配線のための実装領域が周辺に広く必要であり、特に周辺4辺にパッド配列されたチップを複数同時に測定することは困難である。
そこで、本発明者等は、特開2010−091541号公報に示すような、複数のプローブ機能を搭載したフィルム状のプローブによって構成することにより、複数の狭ピッチでかつ多ピンを有する周辺配列型LSIの複数チップ同時検査を容易にするプローブ組立体を提案してきた(特許文献1)。
一方、ロジックLSI等においては、格子状に配列したパッドが多く存在し、今後は一層の狭ピッチ化の傾向にある。さらには、ロジックとメモリを3次元に積層したSiP(System in Package)型のLSIも開発され、格子状の狭ピッチパッドをウェハレベルで検査する要求が、益々高まってきている。
これらの格子状配列パッドに対応すべく、本発明者等は、特開2007−225581号公報に示すようなプローブ組立体を提案している(特許文献2)。
特開2010−091541号公報 特開2007−225581号公報
しかしながら、特許文献1に示す従来例によれば、さらに同時測定数が増加した場合(例えば2×2、3×3等のチップ配列)、また、周辺配列型と格子状配列型が混在する不規則なパッド配列のLSIに対して、プローブ構成が困難になるという問題が生じる。
さらに、特許文献2に示す従来例においても、さらなる狭ピッチ化に適応しようとすると、Z方向に大きなスペースを必要とするだけでなく、垂直部長さの非常に長い垂直プローブを必要とし、座屈等による変形が発生するという問題が生じる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、格子状配列パッド用プローブの構造における利点を生かすことにより、狭ピッチの格子状配列パッドや複雑な周辺配列パッド型LSIを複数隣接させた場合の一括検査に対応可能なプローブ組立体を提供するものである。
垂直延伸部と前記垂直プローブのばね構造部を前記樹脂フィルム上に1つ又は複数配置した第1のプローブ群と、前記第1のプローブ群と同一又は異なる配置のプローブ群を有する第2、第3、第4等のプローブ群を適切な間隔で積層し、かつ、前記プローブ付樹脂フィルム上のプローブの端子配列方向が、ウェハ上のチップのパッドのXY方向配列に対して所定の角度を有して配置されていることを特徴とするため、狭ピッチの配列パッド接続機能を有する。
複数のLSIを同時に検査するプローブ組立体において、第1のLSI上の1つ又は複数のパッドと接触する位置に配置した1つ又は複数のプローブ群と、第2又は第3以降のLSI上の1つ又は複数のパッドと接触する位置に配置した1つ又は複数のプローブ群とを、1つの前記樹脂フィルム上に設置したことを特徴としているため、複雑な配列のプローブ群においても実装効率のよい配置が可能であるという作用を有する。
また、前記垂直プローブのばね構造部が一端側を前記垂直延伸部と接続し、他端側を支持部として概略くの字型のバネ形状を有し、オーバードライブに伴い、前記支持部に接続する第1のアーム部に生じる曲げモーメントを相殺する方向に、前記第1のアーム部から延長し前記垂直延伸部に接続する第2のアーム部に曲げモーメントが同時に作用することにより、前記垂直延伸部先端の水平方向変位が微小となることを特徴とするため、
狭ピッチかつ狭小面積のパッドに接触し易いという作用を有する。
さらに、前記垂直プローブのバネ構造部から導電部を介して回路基板の接続パッドと接触する端子部を備え、前記端子部は前記プローブ付樹脂フィルムを積層した時にそれぞれの配置位置が等ピッチでずれる様に各樹脂フィルムに形成され、前記プローブ付樹脂フィルムは、前記導電部による配線が左右両側にほぼ同数になるように左右対称に配置されているため、狭ピッチのパッド群からの電気信号を、回路基板に粗いピッチでかつ均等に配線が可能になるという作用を有する。
また、前記導電部の形状が樹脂フィルム面に沿って概略周期的に波型形状を有し、又は前記導電部に絶縁シートを介して金属シートを接着しているため、強度を保持できるという作用を有する。
本発明のプローブ組立体によれば、ロジックLSI等の狭ピッチの格子状配列パッドや複雑な周辺配列パッド等を有する複数の隣接したLSIに対して、同時に検査することが可能なプローブ組立体を提供することができる。また、隣接しない任意のLSIの組合せにも対応可能となるため、柔軟な検査工程設計が可能となり、半導体検査コストの低減に大きく寄与できるものである。
本発明の第1の実施の形態であるプローブの基本構造を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態であるプローブ構造の動作を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態であるプローブの詳細を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態であるプローブ組立体の構造を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態であるプローブ組立体の動作を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態であるプローブ組立体の動作を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態であるプローブ組立体の動作を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態であるプローブ組立体が適用可能なLSIのパッド配列を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態であるプローブ組立体が適用可能なウェハ上のLSI配列を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態であるプローブ組立体の構成を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態であるプローブ組立体の構成の一部を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態であるプローブ組立体の動作を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態であるプローブ組立体の動作を説明する図である。 本発明の第3の実施の形態であるプローブ組立体の構成を説明する図である。 本発明の第4の実施の形態であるプローブ組立体の構成を説明する図である。
(実施の形態1)
以下に図面を参照して本発明の第1の実施の形態について説明する。
図1は上記実施の形態に係る垂直プローブを説明する平面図である。図2は垂直プローブを構成する個々のプローブ体の先端部の動きを説明する原理図である。図1において、符号1は垂直プローブ全体を表す。本発明に係る垂直プローブ1(以下、単にプローブ付フィルムと称する)の第1の実施の形態について、図1を用いて説明する。図1に示すように、垂直プローブ1は厚さ4μmのリボン状の樹脂フィルム(材質としては、例えばポリイミドから成る)20と、この樹脂フィルム20に金属箔として厚さ20μmのベリリウム銅薄板を貼り付けたものをエッチング加工して、プローブ体10、導電部21、端子部22、位置決め部26、ダミー部27を形成して成る。金属箔としては、他に、金、銀、ニッケル、銅などの金属から成る箔であってもよい。
この垂直プローブ1において、プローブ体10は、樹脂フィルム20の面に対して上下方向に延び、当該樹脂フィルム20の上側エッジからわずかに突出する垂直延伸部11と、この垂直延伸部11の先端に設けられた先端部12と、上記垂直延伸部11と連続するバネ部13と、バネ部13を他端側で支持する支持部16と、支持部16に連続して延び回路基板の接続パッドの位置まで延長する導電部21と、導電部21の先方に設けられ樹脂フィルム20の下側エッジからわずかに突出して接続パッドに接触する端子部22とで構成される。垂直延伸部11の先端部12及び端子部22の先端部のみが樹脂フィルム20の外にわずかに突出している。さらに、位置決め固定用の位置決め部26及び強度補強のためのダミー部27を同一のエッチング工程にて設置している。
ばね部の構造は、図2に示すように1本のばね部の梁幅wが例えば60μmであり、概略中心部に例えば曲率半径Rp=0.25mmの湾曲部13を有し、湾曲部13を介して支持部16に接続する第1のアーム部14が、アーム長L1を0.87mmとし水平方向に対して例えばθ1=35.3°の角度をもって設置され、一方、垂直延伸部11に接続する第2のアーム部15が、アーム長L2を0.42mmとし水平方向に対してθ2=35.3°の角度をもって設置され、かつ、垂直延伸部11の中心軸と支持部16の中心軸とのX方向距離dが例えば0.4mmずれた位置構成としている。垂直延伸部11の先端部12はテーパ部を介して先鋭状とし、LSI上のパッド51の狭範囲に接触可能な構造としている。なおこの明細書において、X方向とは、例えば図1に示された垂直プローブ1を構成する樹脂フィルム20の長手方向を表す。X軸とは、X方向に延びる軸を表す。また、Y方向とは、図1に示された樹脂フィルム20の面に対して垂直な方向を表し、Z方向とは、上記X方向、Y方向のいずれにも直角の方向(図1において上下方向)を表す。図1以外の図においても上記各方向に相当する方向を指す。
検査のためにパッド部51を上昇させるか支持部16を下降させると垂直延伸部11の先端部12とパッド部51の面が接触し、湾曲部13がバネ変形すると共に、第1のアーム部14に曲げモーメントM1が生じ左方向に回転が生じる。一方、第2のアーム部15には逆方向の曲げモーメントM2を生じ右方向に回転が生じる。このとき、回
Figure 2013142689
伸部11の先端部のX方向変位を0に近づけることができる。この動作原理により、狭ピッチかつ小面積のパッドに精度良く接触することが可能となる。
Figure 2013142689
法は、図2の例示に限定するものではなく、各パラメータ、すなわち、バネ部梁幅w、第1及び第2のアーム長L1及びL2、水平方向に対する角度θ1及びθ2、湾曲部の曲率半径Rp、垂直延伸部11の中心軸と支持部16の中心軸とのX方向距離d等を有限要素法等によりあらかじめ選択することが可能である。
図3は、1つの垂直プローブ1における垂直延伸部集合部詳細を示す。図2に示す同一形状のプローブを14個(10−1乃至10−14)並列させた例を示す。前述したように、垂直延伸部11のプローブ動作によるX方向の移動量はほぼ0に選択可能であり、また、樹脂フィルム20に接着したことにより、狭ピッチ(例えば80μm)で並列させてもプローブの変形により相互に干渉することはない。
図3に示すように、1つの垂直プローブ1における導電部21の右半分は右側に、右半分と左右対称に左半分が左側に配置されている。すなわち、プローブ10−1〜10−7に接続する導電部は21−1〜21−7として左側へ配置され、プローブ10−8〜10−14に接続する導電部は21−8〜21−14として右側へ配置されている。これは両側に配線される配線の数をほぼ同数にし、回路基板への配線を均等にする為である。また、全てのプローブ先端部12を位置決めガイド31に設けたスリット32に通過させることにより、精度良くLSI50のパッド51に接触させることとしている。さらに、プローブ組立体を収納固定するハウジングの一部33にスリット34を設け、このスリット34に位置決め部26を嵌め込むことにより、垂直プローブ1の位置決め固定を可能にしている。一方、1つの垂直プローブ1における全プローブの接触力は、多ピンLSIになるほど大きくなるため、プローブ及び導電部と電気的に独立した補強用のダミー部27を設け、ハウジングの一部35に保持することによりプローブの接触による垂直プローブ1の強度を維持している。
図4は、複数の垂直プローブ1を積層したときのプローブ組立体の概略右半分を示す。図4において、図1に示すプローブ付フィルムと概略等しいプローブ付フィルム1−1、1−2、1−3・・・・、1−Nが配置されている。各々の垂直プローブ1の相違点はプローブ先端のX方向配置及び端子部22のX方向配置にある。1つの垂直プローブ1における端子部22は、図示の如くプローブの配列ピッチよりも遥かに大きな間隔を設けている。これは、回路基板60のパッド61の標準的な間隔(例えば0.5mm)に適用させるためである。各垂直プローブ1からの端子部22の配置を回路基板のパッド間隔に合わせて配置することが可能である。
複数の垂直プローブ1を積層したときのプローブ組立体におけるプローブ先端位置関係及び格子状配列へ適用するための動作を、図5乃至図7により説明する。図5は、図4におけるプローブ先端部AのX方向位置関係を示す図である。各垂直プローブ1におけるプローブ配列ピッチをimaxとし、垂直プローブ▲1▼〜▲4▼を順番に積層したときに、隣接の垂直プローブとのプローブピッチをrとしたものである。すなわち、垂直プローブ▲4▼のプローブ10−1の先端X方向位置を基準とし、垂直プローブ▲3▼のプローブ10−1の先端X方向位置がrだけずれ、さらに垂直プローブ▲2▼のプローブ10−1の先端X方向位置がrだけずれ、さらに垂直プローブ▲1▼のプローブ10−1の先端X方向位置がrだけずれ、かつ、垂直プローブ▲1▼のプローブ10−1の先端X方向位置と垂直プローブ▲4▼のプローブ10−2の先端X方向位置とのずれがrとしたものである。したがって、4つの垂直プローブを1組とし、周期的にrだけX方向にプローブ先端位置がずれるプローブ組立体とした。
このときの格子状配列パッドとの位置関係を図6及び図7により説明する。図6及び図7はパッド配列とピン積層体の配列との相対関係位置を示す図である。先ず図面の記号を下記に示す。
P:格子ピッチ(パッド51配列ピッチ)
i:占有可能なピン幅imax:1つの垂直プローブのプローブ先端ピッチ
n:imaxの占有格子ピッチ数
tf:フィルム厚
tc:ピン厚
kS:垂直プローブ間のピッチ
r:隣接する垂直プローブのプローブ先端シフトのピッチ
図7にて点線で示された格子の格子点のp1−1,p1−2…p4−3、p4−4はLSIのパッドの位置を示す、図の上部の平行な横線はプローブが形成された垂直プローブ1を積層したもので、プローブ付フィルム間のピッチがksである。図で格子状配列はp1−1からp4−4のマトリックスで16個のパッドで1個のLSIを例示している。LSIはウェハ全面に作られているので図面には省かれているがアレイは前後左右、ウエハ面に点在している。
図5における10−1▲4▼は図7のp1−1に対応するものである。
以下に図5におけるプローブと図7における座標番号を表す。
図5フィルムNo 図5プローブNo 図7の座標
▲4▼ 10−1 p1−1
▲3▼ 10−1 p1−2
▲2▼ 10−1 p1−3
▲1▼ 10−1 p1−4
▲1▼ 10−2 p2−1
垂直プローブ1と格子状配列パッドを接触させる時に、図7の如く両者の相対関係位置を角度θaだけ傾けて接触させるのが技術的ポイントでありこの方式の特徴である。この角度θはパッドの配列ピッチをPとしiの占有格子ピッチ数をnとするとTanθa=P/n×Pで決められる。その他の数値も以下の式で算出出来る。
imax=((n×P)+P0.5
r=P×cosθa
上述した第1の実施の形態は本発明の基本構造であり、狭ピッチで多ピンの格子配列上のパッドに適用可能なプローブ組立体である。
(実施の形態2)
本発明の第2の実施の形態を図8乃至図13を参照して説明する。
図8は、1つのLSIチップ53において、チップの周辺領域にパッドが存在し、少なくとも1つの辺のパッドの列が2列で、かつ、Y方向のパッド中心位置が同一でない場合のパッド配列を示す。本実施の形態のパッド配列は、例えば高密度液晶画面におけるLCDドライバ用LSI等に一般的に見られる配列で、1つのLSIチップにつき実際には数百から1千を超えるパッド数を有するものであるが、本実施の形態では簡略化した。
図9は、前記LSIのウェハ52上でのチップ配列を示す。ウェハ試験において、ウェハ上の全てのLSIを効率良く選択し試験時間を短縮するためには、可能な限り隣接した複数のLSIチップを同時に測定することが望ましい。図8は、図9におけるチップ配列の内、任意の隣接した4個のチップ53a〜53dを例示したものである。また、図9は本実施の形態の説明における便宜上、パッド配列はウェハの裏面から見た透視図であり、図8及び図10乃至図13のパッド配列も同様の位置関係である。図8において、LSIチップ53aのパッドpa1〜pa36がLSIチップ53aの周辺に沿って配置されている。この内、pa20〜pa36はXY方向に交互にずれながら、所謂千鳥配列状に配置されている。同様に隣接するLSIチップ53bはパッドpb1〜pb36が、LSIチップ53cはパッドpc1〜pc36が、LSIチップ53dはパッドpd1〜pd36が配置されている。
図10は、図8における隣接した4個のLSIチップの全てのパッドに接触すべく、垂直プローブ(符号2で表す)をX軸に対しθb傾けて配列したときのパッドと垂直プローブ2−1〜2−68におけるプローブ先端(図中の黒色部)との位置関係を示す図である。図10乃至図13においては図8に示したパッドにおけるプローブ先端との接触可能範囲を丸印で示した。複数の垂直プローブ2を積層したときのプローブ組立体におけるプローブ先端位置関係及びLSIのパッド配列へ適用するための動作を、図11乃至図13により説明する。図11は、図10におけるプローブ組立体の内、詳細説明のために一部を抜粋した図である。隣接した4個のLSIチップ53a〜53dの概略中心部のパッドを通過する10個の連続した垂直プローブ2−29〜2−38について説明する。垂直プローブ2がX軸に対しθb傾けて配置した場合、例えば垂直プローブ2−29においてパッド接触可能範囲を通過し得るプローブ先端位置は、パッドpa18のみであるが、垂直プローブ2−30においてパッド接触可能範囲を通過し得るプローブ先端位置は、パッドpc5とpa19の2つとなる。同様に、垂直プローブとパッド接触可能範囲を通過し得るプローブ先端位置との関係は、以下のようになる。
垂直プローブ プローブ先端位置が通過するパッド
2−29 pa18
2−30 pc5、pa19
2−31 pc4、pb22
2−32 pc3
2−33 pc2、pc6、pb21
2−34 pc1、pb15
2−35 pb16、pb20
2−36 pb17
2−37 pc7、pb18
2−38 pd5、pb19
上述した垂直プローブ2とパッド接触可能範囲を通過し得るプローブ先端位置との関係は、X軸に対する角度θb及び隣接する垂直プローブ2間のピッチks−n(n=1〜67)を選択することにより決定される。図12は、垂直プローブ2−29〜2−38における各プローブの設置位置を示す図である。さらに図13に示す如く各々の垂直プローブ2を所定の間隔で積層固定することにより、各パッド位置に配列可能なプローブ組立体とすることができる。本実施の形態は、隣接する4個のLSIの同時検査について説明したが、本発明によれば、5個以上の隣接したLSIの組合せ、又は隣接しない複数のLSIの組合せにも対応可能なプローブ組立体を構成することができる。
(実施の形態3)
図14は、本発明の第3の実施の形態を示す説明図である。図14(a)は3個のプローブ10a、10b、10cを樹脂フィルム20上に設置した垂直プローブの正面図であり、各々のプローブの先端12a、12b、12cは、ガイド板31に設けられた切欠き部32に挿入されている状態を示す。図14(b1)及び(b2)はプローブ先端12側から見た上面図であり、図14(b1)は先端位置補正前、図14(b2)は先端位置補正後の状態を示す。図14(c1)〜(c3)は各々のプローブ10a、10b、10cの補正後の側面図を示したものである。
図11にて説明したように、各垂直プローブ2上のプローブ先端位置は、フィルムの角度θb及びプローブ間隔ks−nを選択することにより決定されるが、プローブ先端位置が必ずしもパッド接触可能範囲の中心を通過するとは限らない。図14(b1)は、プローブ10
Figure 2013142689
bずれた状態の例を示す。プローブ先端位置がパッド接触可能範囲の中心よりも大きくずれた場合、プローブ動作によりプローブがパッドから逸脱する場合が考えられる。この問題を解決するために、例えば図14(c1)〜(c3)に示すように、ガイド板31の切欠き部32に、フィルム側は比較的切り欠き幅が大きく、パッド側に沿って切り欠き幅が小さくなるようなテーパ状の切欠き部321を設け、予めテーパ付切欠き部321の中心位置がパッド接触可能範囲の中心位置に一致するように各切欠き部の位置を補正して設定する。これにより、プローブ先端部を切欠き部32に挿入することによって、全てのプローブ先端位置がパッド接触可能範囲の中心近傍を通過することが可能となる。プローブ先端位置の補正手段としてテーパ付切欠き部を例示したが、本例示に限定するものではない。
実際のプローブ先端位置とパッド接触可能範囲の中心との補正量は概ね±10μmの範囲であり、これに対してプローブのZ方向長さは数百μm以上のオーダーであるため、プローブのばね動作への影響は微小である。また、樹脂フィルム20の厚さは4μm以下であり、プローブ10の厚さ20μmに対して薄く、かつ、樹脂フィルム20からのプローブ10の突出量を大きくする等により、フィルム面と垂直方向のプローブ先端部近傍の変形に対して、樹脂フィルム20のプローブばね動作への影響を緩和することができる。
以上説明した構成により、プローブの初期先端位置がパッド接触可能範囲の中心よりずれている場合でも、精度良く全てのプローブ先端がパッド中心近傍に接触することが可能となる。
(実施の形態4)
図15は、本発明の第4の実施の形態を示す説明図である。図15(a)は垂直プローブ2の全体から見て、概略右半分を示し、図15(b)はその部分断面図を示す。
上述の実施の形態に係る垂直プローブ1(又は2)は、複数のプローブを同一の樹脂フィルム面に設置し、さらに配線基板への端子ピッチを大きくする構成であるため、従来の垂直プローブよりもXZ方向(リボン状の樹脂フィルム20の幅方向)に大きい構造となる。従って、プローブ動作又は配線基板への固定に伴い座屈等の変形が生じる虞がある。
上記の問題を解決するため、本実施の形態では図15(a)及び(b)に示すように、樹脂フィルム20に沿って絶縁シート29を介して金属シート28を接着することにより、垂直プローブ2の強度を保持することが可能である。金属シート28及び絶縁シート29は、金属箔の絶縁性接着剤による接着でもよいが、熱硬化性フォトレジストによる絶縁層の形成とその上面の金属メッキ形成等でもよい。後者の製法によれば、プローブ付フィルム全体の厚さを薄く保持することが可能であり、狭ピッチなプローブを形成することができる。
本発明のプローブ組立体における利点を生かすことにより、ロジックLSI又はLCDドライバLSI等の狭ピッチの格子状配列パッドや複雑な周辺配列パッド等を有する複数の隣接したLSIに対して、同時に検査することが可能なプローブ組立体を提供するものである。また、隣接しない任意のLSIの組合せにも対応可能であるため、柔軟な検査工程設計が可能となり、半導体の種別に拘束されないプローブカードを提供することにより、半導体産業の発展に大きく寄与できるものである。
1、2 プローブ付樹脂フィルム
10 プローブ
11 垂直延伸部
12 プローブ先端
13 湾曲部
14 第1のアーム部
15 第2のアーム部
16 固定端
20 樹脂フィルム
21 導電部
22 端子部
26 位置決め部
27 ダミー部
28 金属シート
29 絶縁シート
31 ガイド板
32、34 切欠き部
321 テーパ付切欠き部
33、35 ハウジング
50、53 LSIチップ
51 パッド
52 ウェハ
60 回路基板
61 接続パッド

Claims (12)

  1. 銅箔が接着された樹脂フィルムを使用し、前記銅箔をエッチング等により微細加工して樹脂フィルム上に垂直延伸部を含む導電部を形成し、この垂直プローブ付の樹脂フィルムを複数枚積層し半導体チップの電極パッドに前記垂直延伸部の先端部を一括接触させて半導体チップの回路検査を行うためのプローブ組立体において、
    前記垂直延伸部と前記垂直プローブのバネ構造部を前記樹脂フィルム上に1つ又は複数配置した第1のプローブ群と、前記第1のプローブ群と同一又は異なる配置のプローブ群を有する第2、第3、第4等のプローブ群を同一又は異なる間隔で積層することにより所望の配列のパッド接続機能を有すること
    を特徴とするプローブ組立体。
  2. 複数のLSIを同時に検査するプローブ組立体において、第1のLSI上の1つ又は複数のパッドと接触する位置に配置した1つ又は複数のプローブ群と、第2又は第3以降のLSI上の1つ又は複数のパッドと接触する位置に配置した1つ又は複数のプローブ群とを、1つの前記樹脂フィルム上に設置したことを特徴とする請求項1記載のプローブ組立体。
  3. 1つの前記プローブ付樹脂フィルム上のプローブの端子配列方向が、ウェハ上のチップのパッドのXY方向配列に対して所定の角度を有して配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のプローブ組立体。
  4. 前記垂直プローブのばね構造部が一端側を前記垂直延伸部と接続し、他端側を支持部として概略くの字型のばね形状を有し、オーバードライブに伴い、前記支持部に接続する第1のアーム部に生じる曲げモーメントを相殺する方向に、前記第1のアーム部から延長し前記垂直延伸部に接続する第2のアーム部に曲げモーメントが同時に作用することにより、前記垂直延伸部先端の水平方向変位が極小となること
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載のプローブ組立体。
  5. 一部又は全ての前記プローブの先端を、パッドのXY座標と概略同一の中心座標を有する穴又はスリットを設けたガイド機構に通過させたこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載のプローブ組立体。
  6. 前記プローブ付樹脂フィルム上の1つ又は複数のプローブの先端位置を、前記樹脂フィルム面と垂直方向に概略±10μmの範囲の任意の位置に補正するガイド機構(手段)を有すること
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載のプローブ組立体。
  7. 前記垂直プローブのばね構造部から導電部を介して回路基板の接続パッドと接触する端子部を備えたこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載のプローブ組立体。
  8. 前記導電部の形状が樹脂フィルム面に沿って概略周期的に波型形状を有していること
    を特徴とする請求項7記載のプローブ組立体。
  9. 前記導電部の全部又は一部に絶縁シートを介して金属シートを樹脂フィルム面に沿って接着したこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載のプローブ組立体。
  10. 前記端子部は前記プローブ付樹脂フィルムを積層した時にそれぞれの配置位置が等ピッチでずれる様に各樹脂フィルムに形成されていること
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載のプローブ組立体。
  11. 前記銅箔を加工する際、導電部と同一面上に導電部から分離独立した部分にダミー部又は突起状の位置決め用構造体を配置したこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載のプローブ組立体。
  12. 前記プローブ付樹脂フィルムにおいて、前記導電部による配線を左右両側に概略同数になるように左右対称に配置したこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載のプローブ組立体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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