JP2013142000A - 電子レンジ用紙カップ - Google Patents

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Abstract

【課題】即席食品、飲料、惣菜などの食品を収納した紙カップを電子レンジで加熱調理しても、糸尻部に焦げが発生し難い電子レンジ用紙カップを提供する。
【解決手段】胴部材1と、底部材とからなる電子レンジ用紙カップ50であって、該胴部材1が、胴部2と、該胴部2の上端部を外側にカールしたトップカール部3と、を有し、該底部材が、底面部6と、該底面部6の外周縁部を下方へ略直角に屈曲した屈曲部9と、を有し、胴部の下端と屈曲部9の下端の内面を加熱加圧して接合した接合部13が形成され、底面部6の内面が、該底面部6の該外周縁部から下方へ凹状に変形していること。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子レンジで使用する電子レンジ用紙カップに関するものである。
従来より、即席食品、飲料、惣菜などの食品を収納する容器としては、紙カップが広く使用されている。特に電子レンジ加熱調理用に用いられる紙カップは、まだ一般的ではないものの、例えばポップコーンを加熱調理したり、即席食品、飲料、惣菜などの食品を加熱調理するのに使用されている。
一般的な紙カップは、図7、図8に示すように、胴部材1と底部材5とからなり、胴部材1は、主に胴部2を形成し、上端を外側にカールしてトップカール部3とし、下端を内側に折り返して折り返し部15を形成している。また底部材5は、主に底面部6を形成し、外周縁部を下方へ略直角に屈曲して屈曲部9を形成している。胴部材1と底部材5の接合は、該屈曲部9を、胴部材の折り返し部15と胴部の下端面11とで挟んで加熱接着している。この屈曲部9を挟み込んで接合した接合部13を糸尻部16と称し、底面部6を上げ底にして形成されている。
しかしながら、紙カップに内容物を収納して電子レンジで加熱調理する場合、紙カップの糸尻部に焦げが発生する場合がある。その原因は、次のように考えられる。
紙材料のパルプセルロースは、電子レンジのマイクロ波を吸収し発熱する。従って紙の重なる糸尻部では層厚が厚くなり、発熱量が大きくなる。また糸尻部には、底部の内外からマイクロ波が照射され、発熱量が大きくなる。一方、糸尻部の表面積は変わらないため熱の放出量が同じで、発生した熱を蓄積することになり、温度が上昇し、焦げが発生する原因となっている。また、糸尻部は、内容物にも接しておらず、発熱量に対し十分な放熱量が得られないためである。
これらを改善するために、次の提案がある。一般的な紙カップの底面部の下面部と、胴部の下端により形成される下端面との距離が、該下端面から上方に8mm未満、および該下端面から下方に2mm未満の範囲を特徴とする提案である(特許文献1)。
この提案は、底面部の下面部と、胴部材の下端面との距離の範囲を設定し、糸尻部へのマイクロ波照射を出来るだけ低減する提案である。しかし焦げが発生する場合がある。これは、糸尻部での紙の層厚が厚く、発熱し易いと思われる。
また紙カップ本体の外周に保護カバーを備えた紙カップで、該保護カバーに金属テープを貼着し、糸尻部をマイクロ波から遮蔽する提案がある(特許文献2)。
マイクロ波を金属テープで遮蔽することは可能であるが、例えば、金属テープの貼着がずれたりした場合は、電子レンジ内でスパークする危険性があり問題である。
内容物を収納した紙カップを直接電子レンジで加熱調理しても、糸尻部に焦げが発生し難いカップの要望がある。
特許第4770047号公報 特開2001−145563号公報
背景技術の問題に鑑みて、即席食品、飲料、惣菜などの食品を収納した紙カップを電子レンジで加熱調理しても、糸尻部に焦げが発生し難い電子レンジ用紙カップを提供することにある。
上記の課題を解決するために、発明者らは鋭意検討を行い、本発明を完成した。
本発明の請求項1に係る発明は、胴部材と、底部材とからなる電子レンジ用紙カップであって、
該胴部材が、胴部と、該胴部の上端部を外側にカールしたトップカール部と、を有し、
該底部材が、底面部と、該底面部の外周縁部を下方へ略直角に屈曲した屈曲部と、を有し、
胴部の下端と屈曲部の下端の内面を加熱加圧して接合した接合部が形成され、
底面部の内面が、該底面部の該外周縁部から下方へ凹状に変形していることを特徴とする電子レンジ用紙カップである。
本発明の請求項2に係る発明は、前記胴部の下端と前記屈曲部の下端が揃っていることを特徴とする請求項1記載の電子レンジ用紙カップである。
本発明の請求項3に係る発明は、前記接合部から胴部の下端および屈曲部の下端がそれぞれ延長され、延長部を形成し、該延長部を重ねて内側にカールしてなるカール部を有していることを特徴とする請求項1または2記載の電子レンジ用紙カップである。
本発明の請求項4に係る発明は、前記接合部から胴部の下端が屈曲部の下端より下側に延長され、延長部を形成し、該延長部を内側にカールしてなるカール部を有していることを特徴とする請求項1記載の電子レンジ用紙カップである。
本発明の請求項5に係る発明は、前記胴部の下端が、前記屈曲部の下端より2πt(胴部材および底部材の紙の厚さをともにtとする)以上延長していることを特徴とする請求項4記載の電子レンジ用紙カップである。
本発明の請求項6に係る発明は、前記凹状の最大深さが、底面部の下面部と、胴部の下端および屈曲部の下端により形成される下端面との距離が、該下端面より上方に4mm未満であることを特徴する請求項1または2項に記載の電子レンジ用紙カップである。
本発明の請求項7に係る発明は、前記凹状の最大深さが、底面部の下面部と、カール部の下端により形成される胴部の下端面との距離が、該下端面より上方に4mm未満であることを特徴する請求項3〜5のいずれか1項に記載の電子レンジ用紙カップである。
本発明の電子レンジ用紙カップは、即席食品、飲料、惣菜などの食品を収納し電子レンジで加熱調理しても、糸尻部に焦げが発生し難い紙カップである。特に糸尻部の紙の層厚を薄くするとで、発熱量を低減させることが可能となり、焦げが発生し難い電子レンジ用紙カップである。
本発明の請求項1によれば、胴部材と、底部材とからなる電子レンジ用紙カップであっ
て、該胴部材が、胴部と、該胴部の上端部を外側にカールしたトップカール部と、を有し、
該底部材が、底面部と、該底面部の外周縁部を下方へ略直角に屈曲した屈曲部と、を有し、
胴部の下端と屈曲部の下端の内面を加熱加圧して接合した接合部が形成され、
底面部の内面が、該底面部の該外周縁部から下方へ凹状に変形していることを特徴とする。
糸尻部の紙の層厚を従来の糸尻部より薄くすることにより、発熱量を低減できる。また底面部の内面を、該底面部の該外周縁部から下方へ凹状に変形することより、糸尻部に当たる内外からのマイクロ波照射を低減することができる。以上から、糸尻部の発熱量を低減することができる。また紙カップの内容物による放熱効果も期待できる。
紙の重なる糸尻部では紙の層厚が、発熱量に大きく影響する。紙の層厚が、厚くなれば発熱量は大きくなる。従来の糸尻部は、底部材の屈曲部を、胴部材の折り返し部と胴部の下端とで挟んで接合して形成されている。よって従来の糸尻部より紙の層厚を薄くすることで発熱量を低減することができる。本発明の糸尻部の層厚を、従来の糸尻部より薄くしたことにより発熱量を低減させたものである。
本発明の請求項2によれば、前記胴部の下端と前記屈曲部の下端が揃っていることを特徴とする。胴部の下端と屈曲部の下端を揃えることで糸尻部を安定した脚とすることができる。紙カップが安定して立脚できる。
本発明の請求項3によれば、前記接合部から胴部の下端および屈曲部の下端がそれぞれ延長され、延長部を形成し、該延長部を重ねて内側にカールしてなるカール部を有していることを特徴とする。カール部を形成することで、より安定した脚になる。またカール部は、胴部の下端の延長部と屈曲部の下端の延長部とは、接合しない状態で形成する。接合しない状態でカール部を形成する時には、金型の型締力でクラックやピンホールなどが発生し難い。逆に接合された状態で形成する場合は、延長部の基材にひび割れやピンホールを発生させたり、基材を破材させてしまう問題がある。よって接合しない状態でカール部を形成することにより、安定した脚となり、紙カップが安定して立脚できる。
本発明の請求項4によれば、前記接合部から胴部の下端が屈曲部の下端より下側に延長され、延長部を形成し、該延長部を内側にカールしてなるカール部を有していることを特徴とする。胴部の下端の端面、屈曲部の下端の端面を隠すことにより、該端面からの水分の染み込み防止ができる。
本発明の請求項5によれば、前記胴部の下端が、前記屈曲部の下端より2πt(胴部材および底部材の紙の厚さをともにtとする)以上延長していることを特徴とする。胴部の下端を360°以上カールすることで、胴部の下端の端面および屈曲部の下端の端面を隠すことができる。カールの半径をr、紙の厚さをtとし、360°カールする場合、カールの長さ、即ち、延長部の長さは、カールの外面の長さが2πr、カールの内面の長さ2π(r−t)であり、差分2πtになる。2πt分だけ胴部の下端を屈曲部の下端より延長することにより、360°カールすることができる。胴部の下端の端面、屈曲部の下端の端面を隠すことができ、該端面からの水分の染み込み防止をすることができる。
本発明の請求項6によれば、前記凹状の最大深さが、底面部の下面部と、胴部の下端および屈曲部の下端により形成される下端面との距離が、該下端面より上方に4mm未満であることを特徴する。凹状の最大深さが、底面部の下面部と、胴部の下端および屈曲部の下端により形成される下端面との距離が、該下端面より上方に4mm未満にすることにより、糸尻部へのマイクロ波照射を低減することができる。また4mm以上の場合には、糸
尻部に当たるマイクロ波を低減する効果が少ないために、糸尻部の発熱量を低減する効果が期待できない。
本発明の請求項7によれば、前記凹状の最大深さが、底面部の下面部と、カール部の下端により形成される胴部の下端面との距離が、該下端面より上方に4mm未満であることを特徴する。凹状の最大深さが、前記底面部の下面部と、該カール部の下端により形成される該胴部の下端面との距離が、該下端面より上方に4mm未満であることにより、糸尻部へのマイクロ波照射を低減することができる。
本発明の電子レンジ用紙カップの一例を示す説明図である。 本発明の電子レンジ用紙カップの一例を示す説明図である。 本発明の電子レンジ用紙カップの一例を示す説明図である。 本発明の電子レンジ用紙カップの糸尻部の一例を示す説明図である。 本発明の電子レンジ用紙カップの一例を示す説明図である。 本発明の電子レンジ用紙カップの製造方法の一例を示す説明図である。 従来の紙カップの製造方法の一例を示す説明図である。 従来の紙カップの一例を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態につき説明する。
図1は、本発明の電子レンジ用紙カップの一例を示す説明図である。胴部材1が、胴部2と、該胴部の上端部を外側にカールしたトップカール部3とを有し、底部材5が、底面部6と、該底面部の外周縁部を下方へ略直角に屈曲した屈曲部9とを有している。胴部の下端4と屈曲部の下端10とを重ね、内面を加熱加圧して接合して接合部13が形成されている。前記胴部の下端と屈曲部の下端が揃えることで安定して紙カップが立脚できる。また糸尻部16へのマイクロ波の照射を低減させるために、底面部6の内面を、該底面部の外周縁部から下方へ凹状7に変形させ、該凹状の最大深さが、底面部の下面部8と、胴部の下端および屈曲部の下端により形成される下端面11との距離Aが、該下端面より上方に4mm未満とした紙カップである。糸尻部16の紙の層厚を従来の紙カップより薄くし、かつ糸尻部16へのマイクロ波照射を低減したことから、焦げが発生し難い紙カップになる。
図2は、本発明の電子レンジ用紙カップの一例を示す説明図である。接合部13から胴部の下端および屈曲部の下端が接合しない状態で延長され、それぞれ延長した延長部14を重ねて内側にカールしてなるカール部12を有した紙カップである。該カール部12は、糸尻部16の強度を向上させることができ、安定した脚になる。また胴部の下端および屈曲部の下端が接合されていないことから、カール部でのクラックやピンホールなどが発生し難い。また凹状7の最大深さが、底面部の下面部8と、該カール部の下端により形成される該胴部の下端面11との距離Bが、該下端面より上方に4mm未満にすることにより、糸尻部へのマイクロ波照射を低減することができる。
図3は、本発明の電子レンジ用紙カップの一例を示す説明図である。接合部13から胴部の下端が前記屈曲部の下端より下側に延長され、延長部14が形成されている状態を示している。
図4は、本発明の電子レンジ用紙カップの糸尻部のカール部の一例を示す説明図である。接合部から胴部の下端が前記屈曲部の下端より下側に延長され延長部14を示し、該延長部14を内側にカールしてなるカール部12を示している。胴部の下端および屈曲部の下端の端面を隠すために360°カールさせた一例を示している。360°カールさせるには、カールの半径r、紙の厚さをtとすると、カールの長さは、カールの外面17の長さが2πr、カールの内面18の長さが2π(r−t)であり、差分2πtになる。即ち、延長部の長さ19になる。即ち胴部の下端を屈曲部の下端より2πtの長さを延長部14として設けることによりカールすることができる。
図5は、本発明の電子レンジ用紙カップの一例を示す説明図である。胴部の下端を360°カールさせた紙カップの一例を示している。胴部の下端の延長部14を内側にカールさせカール部12を形成したものである。胴部の下端の端面および屈曲部の下端の端面を隠した紙カップである。胴部の下端の端面および屈曲部の下端の端面を隠すことにより、端面からの水分の浸み込みを防止することができる。また凹状7の最大深さが、前記底面部の下面部8と、該カール部の下端により形成される該胴部の下端面11との距離Bが、該下端面より上方に4mm未満にすることにより、糸尻部へのマイクロ波照射を低減することができる。糸尻部16に焦げが発生し難い紙カップができる。
本発明の電子レンジ用紙カップを更に詳しく説明する。
胴部材を形成する紙としては、一般的に使用されているカップ原紙が使用できる。坪量は、特に限定されないが、胴部材の成形適正から、150〜300g/mの範囲が好ましい。150g/m未満の場合には、成形時にひび割れやピンホールが発生し易く、また300g/mを超えた場合には、紙の剛性が強くなり、成形性が悪くなる。
また底部材を形成する紙としては、一般的に使用されるカップ原紙が使用できる。坪量は、特に限定されないが、底部材の成形適正から、150〜250g/mの範囲が好ましい。坪量が150g/m未満の場合では、ひび割れやピンホールが生じやすく、250g/mを超える場合には、紙の剛性が強くなり成形し難くなる。強度的に安定した紙カップとするために、胴部材の用いるカップ原紙の坪量は、底部材に用いるカップ原紙の坪量より高いものを用いることが好ましい。
胴部材、底部材の内面には熱可塑性樹脂層が積層されている。この熱可塑性樹脂層は、胴部材、底部材を接合する以外に、紙の耐水性、耐湿性、耐油性、また紙の剛性を出すために積層する。紙カップを成形するには、胴部の内面と屈曲部の内面を加熱加圧して接合し接合部を形成して一体化させる。熱可塑性樹脂層としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、エチレンビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体などの樹脂を使用することができる。熱により融解して接合する樹脂であれば特に限定されない。これらの樹脂を用いて押出し機により押出しラミネートすることにより積層することができる。熱可塑性樹脂層の厚みとしては、15〜60μmの範囲が好ましい。内容物の要求品質から適宜決めればよい。また熱可塑性樹脂層を胴部材、底部材の両面に積層してもかまわない。紙カップの外面にも、耐水性、耐湿性、耐油性などを付加することができる。
胴部材および底部材の積層構成としては、例えば、表面側から、紙/ポリエチレン樹脂、ポリエチレン樹脂/紙/ポリエチレン樹脂、発泡ポリエチレン樹脂/紙/ポリエチレン樹脂、紙/ポリプロピレン樹脂、ポリプロピレン樹脂/紙/ポリプロピレン樹脂、紙/ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂/紙/ポリエチレンテレフタレート樹脂、紙/ポリアミド樹脂、ポリアミド樹脂/紙/ポリアミド樹脂などが挙げられる。これらの積層構成は、内容物からくる要求品質で適宜表裏の樹脂を選定するばよい。
次に本発明の電子レンジ用紙カップの製造方法を説明する。
図6に本発明の電子レンジ用紙カップの製造方法の一例を示す説明図である。図1に示す電子レンジ用紙カップの製造方法の一例を説明する。胴部材1から形成された胴部ブランク20は、予め前工程で打抜かれたものであり、また底部ブランク30は、紙カップ成形機上で打抜かれる。紙カップ成形機上で、胴部ブランク20を筒状の胴部2に成形し、底部ブランク30は、該底部ブランクの外周縁部を下方に略直角に屈曲した屈曲部9が形成され、同時に底面部6の内面を、該底面部の該外周縁部から下方向へ凹状7に変形され、胴部の下端と屈曲部の下端を揃え、それぞれの内面を加熱加圧して接合し接合部13を形成する。また凹状の最大深さが、底面部の下面部と、胴部および屈曲部の下端により形成される下端面との距離が、該下端面より上方に4mm未満とする。その後胴部の上端部を外側にカールさせカール部を形成して本発明の電子レンジ用紙カップ50が形成される。
また他の方法として、予め筒状の胴部をトップカールした胴部材と、屈曲部を形成し、かつ底面部の内面を凹状に変形させた底部材とを、それぞれ作成しておく。成形機上で胴部の下端と屈曲部の下端を揃え、それぞれの内面を加熱加圧して接合し接合部を形成することにより、胴部材と底部材を一体化させて電子レンジ用紙カップを形成することもできる。
次に図2に示す電子レンジ用紙カップの製造方法の一例を説明する。胴部の下端の長さは、接合部の長さと延長部の長さを加えて予め設計する。また屈曲部も同様に接合部の長さと延長部の長さを加えて予め設計する。成形機上で胴部の下端と屈曲部の下端を接合し接合部を形成し、その後延長部を重ねて内側にカールしてなるカール部を形成する。延長部が内側にカールしカール部が形成された電子レンジ用紙カップを形成することもできる。
次に図5に示す電子レンジ用紙カップの製造方法の一例を説明する。接合部から胴部の下端の延長部を内側にカールさせカール部を形成する。360°カールする場合、差分2πt分だけ胴部の下端を屈曲部の下端より延長することでカールすることができる。
以下、本発明の具体的実施例について説明する。
胴部材として、坪量250g/mのカップ原紙の内面に押出し機を用いポリエチレン樹脂を25μmラミネートした。底部材として、坪量220g/mのカップ原紙の内面に押出し機を用いポリエチレン樹脂を25μmラミネートした。次に胴部ブランクを形成するために、胴部材を所定の形状に打抜き、胴部ブランクを形成した。
次に一般的な紙カップの成形機を使用し、前記胴部ブランクをマンドレルに巻きつけ、筒状の胴部を形成する。また底部材は、同成形機上で底部ブランクが形成され、該底部ブランクの外周縁部を下方へ略直角に屈曲した屈曲部を形成しながら、底面部の内面を、該底面部の外周縁部から下方に凹状に変形させ、前記胴部の下端と該屈曲部の下端とを揃え、胴部の下端の内面と屈曲部の下端の内面を熱風でポリエチレン樹脂層を溶融させ、加圧して接合し接合部を形成した。その後胴部の上端部をカールさせトップカールして、紙カップを形成した。また凹状の最大深さが、底面部の下面部と、胴部および屈曲部の下端により形成される下端面との距離が、該下端面より上方に3mmとした。内容量200ccの紙カップを形成した。
接合部から胴部の下端および屈曲部の下端を接合しない状態で延長し、それぞれ5mm
の長さの延長部を形成し、該延長部を重ねて内側に180°カールしてカール部を形成した以外は実施例1と同様に行った。
接合部から胴部の下端を屈曲部の下端より下側に延長し、5mmの長さの延長部を形成し、該延長部を内側に360°カールしてカール部を形成した以外は実施例1と同様に行った。
以下、本発明の具体的比較例について説明する。
<比較例1>
凹状の最大深さが、底面部の下面部と、胴部および屈曲部の下端により形成される下端面との距離が、該下端面より上方に4mmとした以外は実施例1と同様に行った。
<比較例2>
凹状の最大深さが、底面部の下面部と、該カール部の下端に形成される胴部の下端面との距離が、該下端面より上方に4mmとした以外は実施例2と同様に行った。
<比較例3>
凹状の最大深さが、底面部の下面部と、該カール部の下端に形成される胴部の下端面との距離が、該下端面より上方に4mmとした以外は実施例3と同様に行った。
<比較例4>
胴部の下端を内側に折り返して折り返し部を形成した。該底部ブランクの外周縁部を下方へ略直角に屈曲した屈曲部を形成し、該屈曲部を胴部材の折り返し部と胴部の下端面とで挟んで加熱加圧して接着した。また凹状の最大深さが、底面部の下面部と、該胴部の下端面との距離が、該下端面より上方に4mmとした以外は、実施例1と同様に行った。
実施例1〜3、および比較例1〜4で作成した紙カップに水200mlを入れ、電子レンジ{シャープ(株)製、電子レンジRE―F598H、1000W}にて、5.0分間加熱調理を行った。糸尻部の焦げる状態を観察した。評価結果は、○:焦げが観られない、×:焦げが観られる、にした。
表1に実施例、比較例の評価結果を示す。
Figure 2013142000
実施例1〜3では、紙カップの糸尻部に焦げの発生は観られなかった。一方、比較例1〜3においては、加熱調理5.0分後に糸尻部がやや茶色に変色し焦げの発生が観られた。また比較例4においては、2.5分後に糸尻部がやや茶色に変色し焦げの発生が観られた。また実施例1〜3の紙カップにおいては、電子レンジ内での安定性に問題がなかった。
本発明の電子レンジ用紙カップは、インスタントラーメンなどの即席食品、惣菜類などの食品、コーヒー、紅茶、スープなどの飲料として使用できる。
本発明の電子レンジ用紙カップは、調理済食品のテイクアウト用容器としても使用できる。持ち帰った紙カップを直接電子レンジで加熱調理でき、便利性の高い紙カップとして使用できる。
1 胴部材
2 胴部
3 トップカール部
4 胴部の下端
5 底部材
6 底面部
7 凹状
8 下面部
9 屈曲部
10 屈曲部の下端
11 下端面
12 カール部
13 接合部
14 延長部
15 折り返し部
16 糸尻部
17 カールの外面
18 カールの内面
19 延長部の長さ
20 胴部ブランク
30 底部ブランク
50 本発明の電子レンジ用紙カップ
60 従来の紙カップ
A 底面部の下面部と、胴部および屈曲部の下端から形成される下端面との距離
B 底面部の下面部と、カール部の下端により形成される胴部の下端面との距離

Claims (7)

  1. 胴部材と、底部材とからなる電子レンジ用紙カップであって、
    該胴部材が、胴部と、該胴部の上端部を外側にカールしたトップカール部と、を有し、
    該底部材が、底面部と、該底面部の外周縁部を下方へ略直角に屈曲した屈曲部と、を有し、
    胴部の下端と屈曲部の下端の内面を加熱加圧して接合した接合部が形成され、
    底面部の内面が、該底面部の該外周縁部から下方へ凹状に変形していることを特徴とする電子レンジ用紙カップ。
  2. 前記胴部の下端と前記屈曲部の下端が揃っていることを特徴とする請求項1記載の電子レンジ用紙カップ。
  3. 前記接合部から胴部の下端および屈曲部の下端がそれぞれ延長され、延長部を形成し、該延長部を重ねて内側にカールしてなるカール部を有していることを特徴とする請求項1または2記載の電子レンジ用紙カップ。
  4. 前記接合部から胴部の下端が屈曲部の下端より下側に延長され、延長部を形成し、該延長部を内側にカールしてなるカール部を有していることを特徴とする請求項1記載の電子レンジ用紙カップ。
  5. 前記胴部の下端が、前記屈曲部の下端より2πt(胴部材および底部材の紙の厚さをともにtとする)以上延長していることを特徴とする請求項4記載の電子レンジ用紙カップ。
  6. 前記凹状の最大深さが、底面部の下面部と、胴部の下端および屈曲部の下端により形成される下端面との距離が、該下端面より上方に4mm未満であることを特徴する請求項1または2項に記載の電子レンジ用紙カップ。
  7. 前記凹状の最大深さが、底面部の下面部と、カール部の下端により形成される胴部の下端面との距離が、該下端面より上方に4mm未満であることを特徴する請求項3〜5のいずれか1項に記載の電子レンジ用紙カップ。
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