JP2013141451A - 作業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】姿勢センサに振動を伝わり難くして異常値を出力することを防止することで、作業機の左右傾斜角度を適切に制御可能とする作業車両を提供する。
【解決手段】トラクタ1の姿勢を検出する姿勢センサ40を、防振部材45を介して取り付けられるとともに、防振支持されたキャビン14の内におけるトラクタ1の重心位置近傍に配置されるものである。また、前記姿勢センサ40及び防振部材45は、前記キャビン19とエンジンルーム7の間を遮蔽する遮蔽板41の後面41cに取り付けられるものである。また、防振部材45は、姿勢センサ40の出力を乱す特定の周波数を減衰する特性を有するものである。
【選択図】図3

Description

本発明は、作業車両に関する。
従来、作業車両の後部に作業機装着装置を介して作業機を左右傾斜可能に装着し、作業車両に設けられた当該作業車両の姿勢を検出する姿勢センサからの検出値に応じて、作業機の左右傾斜角度を変更する傾斜アクチュエータを作動させて、作業機が設定された左右傾斜角度(例えば、作業機が水平となる角度)に制御されるように構成された作業車両は公知となっている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の作業車両によると、姿勢センサとなる左右方向の傾斜角を検出する本機ローリングセンサ及び左右方向に傾動開始したときの角速度を検出する本機ローリングジャイロセンサが、ミッションケース上部に設けられた作業機用昇降機構の上面に取り付けられている。
特開2006−314209号公報
特許文献1に記載の作業車両によると、本機ローリングセンサ及び本機ローリングジャイロセンサがミッションケースから伝わる振動を検出してしまうことがあり、このような場合には、これらのセンサの検出値に乱れが生じて(異常値を出力して)、作業機の左右傾斜角度を適切に制御することができない。
本発明は、上記の如き課題を鑑みてなされたものであり、姿勢センサに振動を伝わり難くして異常値を出力することを防止することで、作業機の左右傾斜角度を適切に制御可能とする作業車両を提供することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、作業車両の後部に作業機装着装置を介して左右傾斜可能に装着される作業機と、前記作業機装着装置に設けられて作業機の左右傾斜角度を変更する傾斜アクチュエータと、前記作業車両の姿勢を検出する姿勢センサと、前記姿勢センサの検出値に基づいて前記傾斜アクチュエータを制御する制御装置と、前記作業車両の運転部を覆い、防振支持されたキャビンと、を有する作業車両において、前記姿勢センサは、防振部材を介して取り付けられるとともに、前記キャビンの内における作業車両の重心位置近傍に配置されるものである。
請求項2においては、前記姿勢センサ及び防振部材は、前記キャビンとエンジンルームの間を遮蔽する遮蔽板の後面に取り付けられるものである。
請求項3においては、前記防振部材は、前記姿勢センサの出力を乱す特定の周波数を減衰する特性を有するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、キャビンの防振支持構造及び防振部材によって、振動が姿勢センサに伝わり難くなる。従って、姿勢センサが振動により異常値を出力することを防止することができ、作業機の左右傾斜角度を適切に制御可能となる。また、姿勢センサが重心位置近傍に配置されるので、走行時における地面の凹凸に対する相対的な変動が、前後左右方向で小さい位置に配置される。従って、作業車両の姿勢を正確に検出することができ、検出値に対して補正する必要がなく、制御プログラムを簡易に構成できる。
請求項2においては、剛体である遮蔽板に取り付けられるので、更に、防振効果を高めることができる。
請求項3においては、姿勢センサの出力を乱す特定の周波数を減衰することできるので、正確な値を出力することが可能となる。
トラクタの全体的な構成を示す左側面図。 トラクタの全体的な構成を示す後面図。 キャビンフレームの前下部近傍の構成を示す左側面図。 遮蔽板の構成を示す後面図。 姿勢センサの取付態様を示す後面図。 姿勢センサの取付態様を示す平面図。 姿勢センサの取付態様を示す右側面図。 図5におけるI−I線断面矢視図。 作業機の昇降位置及び左右傾斜角度を制御する構成を示すブロック図。 作業機系の油圧回路図。
次に、本発明の一実施形態に係る作業車両をトラクタ1とし、その全体構成について説明する。
図1及び図2に示すように、トラクタ1においては、左右一対の機体フレーム2・2が長手方向を前後方向とし左右方向に所定の間隔をとって配置され、その前部でフロントアクスルケースを介して左右一対の前輪3・3に支持されるとともに、その後部でリヤアクスルケース9・9を介して左右一対の後輪4・4に支持される。
機体フレーム2・2の前部には、エンジン5が設けられ、該エンジン5は、ボンネット6の内部に形成されたエンジンルーム7に配置される。機体フレーム2・2の後部には、トランスミッションを内装するミッションケース8が設けられ、該ミッションケース8の左右外側面に、リヤアクスルケース9・9が設けられる。
機体フレーム2・2の前後中途部には、運転部10が設けられ、該運転部10の前部には、ダッシュボード11や、環状の操向ハンドル12が配置され、運転部10の後部には、運転席13が設けられる。ダッシュボード11の下方には、後述する姿勢センサ40が配置される。運転部10は、キャビン14で覆われている。
キャビン14は、走行機体となる機体フレーム2・2及びリヤアクスルケース9・9に防振支持されている。つまり、キャビン14を構成するキャビンフレーム30の左右前下部が、防振部材31・31が設けられた取付ステー32・32(図3参照)を介して機体フレーム2・2に取り付けられ、キャビンフレーム30の左右後下部が、防振部材33・33が設けられた取付ステー34・34を介してリヤアクスルケース9・9に取り付けられている。
図1に示すように、ミッションケース8の後部には、作業機となるロータリ耕耘機15が作業機装着装置20を介して装着される。作業機装着装置20は、トップリンク21と、左右のロアリンク22・22と、を備え、トップリンク21の前端は、ミッションケース8の後部に回動自在に連結され、ロアリンク22・22の前端は、ミッションケース8の後部の左右側面(またはリヤアクスルケース9・9)に回動自在に連結されている。
ミッションケース8の後部上面には、昇降制御油圧シリンダ26(図10参照)を内装するシリンダケース23が取り付けられ、該シリンダケース23から左右のリフトアーム24・24が後方に突出される。左右のリフトアーム24・24の後端と、左右のロアリンク22・22の長手方向中途部と、が左右のリフトロッド25・25を介して回動自在に連結されている。また、右側のリフトロッド25の一部は、傾斜制御油圧シリンダ27(図10参照)で構成されている。
こうして、トラクタ1の後部に作業機装着装置20を介してロータリ耕耘機15が昇降可能かつ左右傾斜可能に装着されるとともに、昇降アクチュエータとなる昇降制御油圧シリンダ26及び傾斜アクチュエータとなる傾斜制御油圧シリンダ27が作業機装着装置20に設けられ、昇降制御油圧シリンダ26を作動させることでロータリ耕耘機15の昇降位置が変更するように構成され、また、傾斜制御油圧シリンダ27を作動させることでロータリ耕耘機15の左右傾斜角度が変更するように構成される。
次に、図3を用いて、キャビンフレーム30の前下部近傍の構成について詳細に説明する。なお、キャビンフレーム30の前下部は略左右対称に構成されるため、左側の構成を中心に説明する。
キャビンフレーム30の前下部は、前後方向を長手方向とする前後フレーム35・35の前部から、左右方向に左右フレーム36・36が延設されて、該左右フレーム36の両端部から上方に向けて不図示の上下フレームが立設される。また、左側の機体フレーム2の左側面から側方に向けて側面視略クランク状の取付ステー32が延出されて、該取付ステー32の上面と前記左右フレーム36の下面との間に防振部材31が配置されて、これらがボルトナット37で締結される。
前後フレーム35及び左右フレーム36の上面には、平板状のステップ38が取り付けられる。ステップ38の前部から、キャビン14とエンジンルーム7の間を遮蔽する遮蔽板41が立設される。詳細には、ステップ38の上面には、側面視略L字状の取付板材42が取り付けられており、該取付板材42の前面が、遮蔽板41の下部から後方に突出する突出部41aと当接されて、複数のボルトナット43・43・・・により取り付けられる。また、遮蔽板41の外周部には、複数の取付部41b・41b・・・が形成され、該取付部41b・41b・・・によって、当該遮蔽板41の後部にダッシュボード11が取り付けられる。
次に、図3から図7を用いて、姿勢センサ40の取付態様について詳細に説明する。
姿勢センサ40は、トラクタ1の姿勢(左右傾斜角度、左右傾斜角速度、前後傾斜角度、前後傾斜角速度等)を検出するものである。姿勢センサ40は、例えば、振り子式やガスレート式のセンサとされる。図3に示すように、姿勢センサ40は、ダッシュボード11及び操向ハンドル12が設けられたハンドルコラム16の下方に配置されて、図4に示すように、遮蔽板41の後面41cにおける上下左右中央部よりやや右下側に取り付けられる。
また、姿勢センサ40は、キャビン14内におけるトラクタ1の重心位置Gの近傍に配置されており(図1及び図2参照)、走行時における地面の凹凸に対する相対的な変動が、前後左右方向で小さい位置に配置されることとなる。従って、トラクタ1の姿勢を正確に検出することができ、検出値に対して補正する必要がなく、制御プログラムを簡易に構成できる。また、姿勢センサ40がキャビン14の内部、更に、ダッシュボード11で覆われるように配置されるので、姿勢センサ40に粉塵や泥等が浸入し難くなり、電気的な短絡や故障を低減でき、さらに、耐候性や整備性を向上させることが可能となる。
また、従来では、姿勢センサ40の外側面に泥等が過剰に付着すると、これらの重さで姿勢センサ40全体の振動特性が本来の特性から変化して、その出力信号も変化することがあった。本実施形態によると、姿勢センサ40の外側面に泥等が付着することを低減することができ、姿勢センサ40の正常作動による正常な出力信号が得られて、信号処理の信頼性を向上させることが可能となる。
図5から図8に示すように、姿勢センサ40は、遮蔽板41の後面41cに取付ステー44を介して取り付けられる。取付ステー44は、側面視略クランク状であり、水平に配置された本体部44aと、該本体部44aの前部が下方向に折り曲げて形成された屈曲部44bと、前記本体部44aの後部が上方向に折り曲げて形成された屈曲部44cと、を備える。
本体部44aには、左右方向に所定間隔を開けて二つの穿設孔44d・44dが設けられ、該穿設孔44d・44dに、防振部材45・45が挿嵌される。そして、姿勢センサ40に左右方向に所定間隔を開けて設けられた取付孔40a・40aと防振部材45・45との孔位置が一致するように本体部44aに姿勢センサ40が載置されて、ボルト48・48及びナット49・49で締結される。こうして、姿勢センサ40が、防振部材45・45を介して、取付ステー44に取り付けられる。
前記防振部材45・45は、ゴム等で構成され、姿勢センサ40の出力を乱す特定の周波数(周波数帯)を減衰(カット)する特性を有するものである。つまり、振動源となるエンジン5やトランスミッションから伝わる特定の周波数の振動を姿勢センサ40が検出すると、従来だと姿勢センサ40の出力値が乱れることがあったが、本実施形態によると、防振部材45・45により姿勢センサ40の出力を乱す特定の周波数を減衰することができるので、正確な値を出力することが可能となる。
前側の屈曲部44bには、左右方向に所定間隔を開けて二つの穿設孔44e・44eが設けられて、これら穿設孔44e・44eと遮蔽板41に固設されたナット41d・41dとの孔位置を合わせて、ボルト46・46が挿嵌されて固設される。こうして、遮蔽板41に姿勢センサ40が設けられた取付ステー44が取り付けられる。
なお、後側の屈曲部44cは、姿勢センサ40と制御装置50とを接続するハーネス47を所定位置に案内するためのものである。
そして、姿勢センサ40の検出値は、図9に示す制御装置50に送信されて、該制御装置50が、姿勢センサ40の検出値とロータリ耕耘機15の左右傾斜角度を設定する傾斜設定操作具51の設定値とに基づいて、傾斜制御用切換弁102を介して、傾斜制御油圧シリンダ27を設定傾斜角度となるように駆動制御する。なお、傾斜制御油圧シリンダ27の作動量(伸縮量)はストロークセンサ52により検知される。
また、ロータリ耕耘機15の昇降位置は、昇降設定操作具53により設定され、耕深は耕深設定操作具54により設定され、制御装置50が、上昇制御用切換弁111や下降制御用切換弁112を介して、設定高さ又は設定深さとなるように昇降制御油圧シリンダ26を駆動制御する。なお、昇降制御油圧シリンダ26の作動量(リフトアーム24の回動量)はアーム角度センサ55によって検知される。
このような構成によると、姿勢センサ40が、防振支持されたキャビン14の内部に、防振部材45・45を介して取り付けられるので、外乱となる振動が姿勢センサ40に伝わり難くなる。これにより、姿勢センサ40が振動により異常値を出力することを防止することができ、傾斜制御油圧シリンダ27、ひいてはロータリ耕耘機15の左右傾斜角度を適切に制御可能となる。また、振動が伝わり難くなるので、姿勢センサ40に加わる加速度を低減(例えば、0.2G以下)することができる。
さらに、前記姿勢センサ40及び防振部材45は、前記キャビン19とエンジンルーム7の間を遮蔽する遮蔽板41の後面41cに取り付けられるものである。つまり、振動源となるトランスミッションから離れた位置の剛体である遮蔽板41に姿勢センサ40及び防振部材45が取り付けられているので、更に、防振効果を高めることができる。
次に、図10を用いて、作業機系油圧回路100について説明する。
作業機系油圧回路100は、傾斜制御油圧シリンダ27及び昇降制御油圧シリンダ26に作動油を供給し、作動油の送油方向を切り換えるためのものである。作業機系油圧回路100は、主として油圧ユニット101と、作業機油圧ポンプ114と、を備える。
油圧ユニット101は、作動油の流れを切り換えるものである。油圧ユニット101は、ミッションケース8に取り付けられる。油圧ユニット101は、主として、シリンダケース23と、傾斜制御用切換弁102と、昇降制御用切換弁110と、から構成される。
シリンダケース23は、油圧ユニット101の筐体を構成する。シリンダケース23は、昇降制御油圧シリンダ26を内装するとともに、傾斜制御用切換弁102や昇降制御用切換弁110が外装され、これらを連通する複数の油路が形成される。
傾斜制御用切換弁102は、傾斜制御油圧シリンダ27に供給される作動油の送油方向を切り換えることが可能な電磁式方向切換弁である。傾斜制御用切換弁102には、チェック弁105a・109、オイルフィルタ103・104、配管106a・106b等を介して傾斜制御油圧シリンダ27が接続される。
傾斜制御用切換弁102は、励磁されてスプールを摺動させることによりポジションX(中立位置)、ポジションY、又はポジションZに切り換えることが可能である。傾斜制御用切換弁102のソレノイド102a及びソレノイド102bのいずれも励磁しない場合、スプリングの付勢力により、傾斜制御用切換弁102はポジションXに保持される。傾斜制御用切換弁102のソレノイド102aが励磁された場合、傾斜制御用切換弁102はポジションYに切り換えられる。傾斜制御用切換弁102のソレノイド102bが励磁された場合、傾斜制御用切換弁102はポジションZに切り換えられる。
傾斜制御用切換弁102がポジションXにある場合、作動油は、油路107a及び油路107bから傾斜制御油圧シリンダ27に供給されない。すなわち、傾斜制御油圧シリンダ27のロッドは、移動しない。
傾斜制御用切換弁102がポジションYにある場合、作動油は、オイルフィルタ104を有する油路107aを介して配管106aに供給される。配管106aに供給された作動油は、傾斜制御油圧シリンダ27に供給される。配管106aを介して供給される作動油によって、傾斜制御油圧シリンダ27のロッドは一方向(下方向)に移動する。また、傾斜制御油圧シリンダ27から排出される作動油は、配管106bからオイルフィルタ103及び絞り弁105b、背圧がかけられて開かれたチェック弁109を有する油路107bを介して傾斜制御用切換弁102に戻される。
油路107bから絞り弁105bを介して傾斜制御用切換弁102に戻された作動油は、傾斜制御用切換弁102から戻り油路108を介して作動油タンク80に戻される。
傾斜制御用切換弁102がポジションZにある場合、作動油は、オイルフィルタ103を有する油路107bを介して配管106bに供給される。配管106bに供給された作動油は、傾斜制御油圧シリンダ27に供給される。この際、作動油はチェック弁109及び迂回油路によって絞り弁105bを介することなく配管106bに供給される。配管106bを介して供給される作動油によって、傾斜制御油圧シリンダ27のロッドは他方向(上方向)に移動する。また、傾斜制御油圧シリンダ27から排出される作動油は、配管106aからオイルフィルタ104を有する油路107aを介して傾斜制御用切換弁102に戻される。
油路107aから傾斜制御用切換弁102に戻された作動油は、傾斜制御用切換弁102から戻り油路108を介して作動油タンク80に戻される。
ここで、油路107a・107bにそれぞれ接続される配管106a・106bを一般的に使用される配管径(例えば、直径3.2mm程度)よりも大きい配管径にすることが好ましい。本実施形態においては、配管106a・106bを直径6.3mmの配管径とするがこれに限定するものではない。
昇降制御用切換弁110は、昇降制御油圧シリンダ26に供給される作動油の方向を切り換えることが可能な電磁式方向切換弁である。昇降制御用切換弁110は、上昇制御用切換弁111と下降制御用切換弁112とを具備する。上昇制御用切換弁111と下降制御用切換弁112とには、油路110aを介して昇降制御油圧シリンダ26が接続される。
昇降制御用切換弁110が具備する上昇制御用切換弁111及び下降制御用切換弁112は、スプールを摺動させることによりポジションV、又はポジションWに切り換えることが可能である。上昇制御用切換弁111及び下降制御用切換弁112のソレノイド111a・112aが励磁しない場合、スプリングの付勢力により、当該上昇制御用切換弁111及び下降制御用切換弁112はポジションVに保持される。上昇制御用切換弁111及び下降制御用切換弁112のソレノイド111a・112aが励磁された場合、上昇制御用切換弁111及び下降制御用切換弁112はポジションWに切り換えられる。
上昇制御用切換弁111及び下降制御用切換弁112がポジションVにある場合、作動油は、昇降制御油圧シリンダ26に供給されない。すなわち、昇降制御油圧シリンダ26のロッドは、移動しない。
上昇制御用切換弁111がポジションV、下降制御用切換弁112がポジションWにある場合、作動油は、上昇制御用切換弁111のスプール内に設けられる絞りを介して油路110aから昇降制御油圧シリンダ26に供給される。この際、供給される作動油は、下降制御用切換弁112のスプール内に設けられるチェック弁により下降制御用切換弁112から排出されない。従って、昇降制御油圧シリンダ26のロッドは一方向(後方向)に移動する。すなわち、昇降制御油圧シリンダ26は、シリンダケース23に内装されるリフトアーム24を介してロータリ耕耘機15を上昇させる。
上昇制御用切換弁111がポジションW、下降制御用切換弁112がポジションVにある場合、昇降制御油圧シリンダ26の油室は、作動油タンク80と連通される。昇降制御油圧シリンダ26内の作動油は、昇降制御油圧シリンダ26に加わるロータリ耕耘機15の自重からの圧力によって油路110aから下降制御用切換弁112のスプール内に設けられる絞りを介して作動油タンク80に戻される。この際、作動油タンク80に戻される作動油は、上昇制御用切換弁111の下流側に設けられるチェック弁により上昇制御用切換弁111から排出されない。従って、作動油が作動油タンク80に戻されることによって、昇降制御油圧シリンダ26のロッドは他方向(前方向)に移動する。すなわち、昇降制御油圧シリンダ26は、リフトアーム24を介してロータリ耕耘機15を下降させる。
作業機油圧ポンプ114は、エンジン5の回転力により作動油タンク80から作動油を吸入し、傾斜制御油圧シリンダ27及び昇降制御油圧シリンダ26に供給する。
作業機油圧ポンプ114は、ゴム配管115を介して、油圧ユニット101の油路116と接続される。ゴム配管115は、鋼管に比べて伸縮性があり、かつ作動油の油圧を保持することができる強度を有するものである。
油路116は、途中部に外部取り出し用の供給ポート116a及び戻しポート116bが形成される。供給ポート116a及び戻しポート116bは、図示しない油圧装置を別途接続する場合に当該油圧装置に作動油を供給するためのものである。本実施形態において供給ポート116a戻しポート116bとは、油圧連通管117を介して連通されている。
油圧連通管117の下流側端が接続される油路116は、オイルフィルタ118を介して分流弁119に接続される。分流弁119は作動油を油圧に応じて分流するものである。分流弁119の一方のポートには、油路110bを介して昇降制御用切換弁110の上昇制御用切換弁111に接続される。分流弁119の他方のポートには、オイルフィルタ120を有する油路121を介して傾斜制御用切換弁102が接続される。
上述のごとく、作業機系油圧回路100には、作業機油圧ポンプ114からゴム配管115を介して油圧ユニット101に作動油が供給される。ゴム配管115は、鋼管に比べて伸縮性があるため、作動油の圧力が変動した場合に生じる振動を吸収することができる。従って、鋼管を使用した場合における鋼管の振動により発生する振動音を低減することができる。
また、作業機系油圧回路100は、ゴム配管115から供給される作動油が戻しポート116bの下流側にオイルフィルタ118を有する油路116を介して分流弁119に接続される。分流弁119から供給される作動油がオイルフィルタ120を有する油路121を介して傾斜制御用切換弁102に供給される。傾斜制御用切換弁102から供給される作動油がオイルフィルタ103を有する油路107b又はオイルフィルタ104を有する油路107aを介して傾斜制御油圧シリンダ27に供給される。
このように戻しポート116bの下流側にオイルフィルタ118・120・103又は104を設けることで、別途接続された図示しない油圧装置の駆動による油圧の脈動が生じた場合においても、オイルフィルタ118・120・103又は104が抵抗となって油圧の脈動が緩和される。また、分流弁119の下流側にオイルフィル120・103又は104を設けることで、昇降制御油圧シリンダ26の駆動による油圧の脈動が生じた場合においても、オイルフィル120・103又は104が抵抗となって油圧の脈動が緩和される。これにより、油圧の脈動による傾斜制御油圧シリンダ27のロッド位置の変動を抑制することができ、ロータリ耕耘機15の左右傾斜角度の制御を精度よく行うことができる。
また、作業機系油圧回路100は、傾斜制御油圧シリンダ27のロッドを移動させる場合に傾斜制御油圧シリンダ27に供給される作動油の油路107a・107bに迂回路を介することで絞り弁を設けないものである。このように構成することで、絞り弁を設けた場合と比べて作動油の圧力損失を抑制することができる。これにより、作動油の油圧を小さくして傾斜制御油圧シリンダ27の駆動時における作動音を低減することができる。
一方、作業機系油圧回路100は、傾斜制御油圧シリンダ27のロッドを下方向に移動させる場合に傾斜制御油圧シリンダ27から戻される作動油の油路107bに絞り弁を設けるものである。このように構成することで、傾斜制御油圧シリンダ27のロッドが急激に下方向に移動することを防止することができる。従って、作業機装着装置20の安全性を損なうことなく傾斜制御油圧シリンダ27の性能を向上することができる。
また、作業機系油圧回路100は、油路107a・107bにそれぞれ接続される配管106a・106bを一般的に使用される配管径(例えば、直径3.2mm程度)よりも大きい配管径(例えば、直径6.3mm程度)のもので構成するものである。このようにすることで傾斜制御油圧シリンダ27と傾斜制御用切換弁102との間で発生する圧力損失を抑制することができる。これにより、作動油の油圧を小さくして傾斜制御油圧シリンダ27の駆動時における作動音を低減することができる。
1 トラクタ(作業車両)
10 運転部
14 キャビン
15 ロータリ耕耘機(作業機)
20 作業機装着装置
27 傾斜制御油圧シリンダ(傾斜アクチュエータ)
40 姿勢センサ
41 遮蔽板
44 取付ステー
45 防振部材
50 制御装置

Claims (3)

  1. 作業車両の後部に作業機装着装置を介して左右傾斜可能に装着される作業機と、
    前記作業機装着装置に設けられて作業機の左右傾斜角度を変更する傾斜アクチュエータと、
    前記作業車両の姿勢を検出する姿勢センサと、
    前記姿勢センサの検出値に基づいて前記傾斜アクチュエータを制御する制御装置と、
    前記作業車両の運転部を覆い、防振支持されたキャビンと、を有する作業車両において、
    前記姿勢センサは、防振部材を介して取り付けられるとともに、前記キャビンの内における作業車両の重心位置近傍に配置されることを特徴とする作業車両。
  2. 前記姿勢センサ及び防振部材は、前記キャビンとエンジンルームの間を遮蔽する遮蔽板の後面に取り付けられる請求項1に記載の作業車両。
  3. 前記防振部材は、前記姿勢センサの出力を乱す特定の周波数を減衰する特性を有する請求項1又は請求項2に記載の作業車両。
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