JP2013140879A - 電子線励起型光源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体発光素子に対して高い効率で電子線を入射させ、かつ当該半導体発光素子から高い効率で光を取り出すことができ、従って高い発光効率の得られる電子線励起型光源装置を提供すること。
【解決手段】電子線励起型光源装置は、真空容器内に、電子線源と、当該電子線源からの電子線によって励起されて光を放射する半導体発光素子とが配置されてなる電子線励起型光源装置において、前記半導体発光素子は、複数の凸部が形成されてなる凹凸状表面を有しており、当該凹凸状表面を形成する複数の凸部の各々には、その表面の表層に、当該表面に沿って量子井戸構造が形成されており、当該凹凸状表面に前記電子線源からの電子線が入射されることによって、当該凹凸状表面から光が放射されることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体発光素子に対して電子線を照射することによって当該半導体発光素子を発光させる構成の電子線励起型光源装置に関し、更に詳しくは、特定の構造を有する半導体発光素子を備えてなる電子線励起型光源装置に関する。
従来、電子線源と、当該電子線源から放射される電子線によって励起されて光を放射する半導体発光素子とを備え、電子線源から放出された電子が、半導体発光素子と電子線源との間に印加された加速電圧によって加速されて電子線が形成され、この電子線が半導体発光素子に入射されることにより、半導体発光素子から光が放射される構成の電子線励起型光源装置が用いられている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
具体的に、特許文献1には、ガラス製の真空容器内に電子線源と半導体発光素子とを備え、半導体発光素子において、電子線源からの電子線が照射された一表面から光が放射される構成の装置が開示されている。
また、特許文献2には、ガラス製の真空容器内に、電子線源と半導体発光素子とが対向するように設けられており、半導体発光素子において、電子線源と対向する一表面に電子線が照射され、その一表面以外の表面から光が放射される構成の装置が開示されている。
近年、電子線励起型光源装置は、小型で出力の高い紫外線を放射する光源として期待されており、具体的には、数Wクラスの高い出力が得られる小型のものが求められている。
このような要請に応じるべく、高出力化および小型化を進めていく過程において、下記のような問題があることが明らかとなった。
すなわち、半導体発光素子が、通常、その表面形状が平坦なものであることから、半導体発光素子の内部において電子線が入射されて励起が生じることによって得られた光の一部が半導体発光素子の表面において反射されてしまい、それに起因して光を効率的に取り出す、すなわち半導体発光素子から外部に効率的に光を放射させることができない。しかも、半導体発光素子の表面において光の反射が生じると、その反射された光を半導体素子内部で吸収することによって半導体発光素子が高い温度に発熱し、これにより半導体発光素子の発光効率が低下してしまうおそれがある。
また、出力の高い光を得るためには、電子線の電流量を増加させることが考えられるが、電子線の電流量を増加させた場合には、半導体発光素子における電流密度が大きくなることに伴って効率ドループ現象(Efficiency Droop)が生じ、その結果、出力の高い光を得ることができなくなるおそれがある。
更に、特に特許文献2に示されているように、半導体発光素子の一表面が光出射面として利用され、その他の表面が電子線の入射面として利用される構成の電子線励起型光源装置においては、半導体発光素子のいずれの表面も光出射面あるいは電子線の入射面として利用されるため、電子線が照射されることなどによって発熱する半導体発光素子をその表面のいずれからも冷却することができず、従って、当該半導体発光素子を効率よく冷却することが困難である。その結果、半導体発光素子が高い温度に発熱し、これにより、半導体発光素子の発光効率が低下して出力の高い光が放射されず、また、発熱によって半導体発光素子に早期に故障が生じるおそれがある。
このような問題を解決するためには、電子線源からの電子線を半導体発光素子の一表面に入射し、当該半導体発光素子の一表面から光を取り出す構成において、半導体発光素子における光出射面および電子線入射面として利用される一表面を凹凸状とすることが考えられる。
ここに、LED素子においては、光取り出し効率を向上させるために、光出射面として利用される一表面を凹凸状とすることが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
しかしながら、電子線励起型光源装置を構成する半導体発光素子において、光出射面および電子線入射面として利用される一表面を凹凸状に加工する手法としては、その表層に量子井戸構造が形成された平坦な表面に対して表面加工処理を施す方法、またはその表層に量子井戸構造が形成された平坦な表面上に更に凹凸を有する層を積層する方法などが挙げられるが、このような加工方法においては、下記のような問題がある。
すなわち、表面加工処理を施した場合には、表面の表層に形成されている量子井戸構造に欠陥が生じるおそれがある。
一方、凹凸を有する層を積層した場合には、光取り出し効率を向上させることはできるものの、量子井戸構造が形成されている領域が表面から大きく離間したものとなって当該領域に効率的に電子線を入射させることができなくなり、それに起因して発光効率が低下するおそれがある。
特開平09−214027号公報 特許第3667188号公報 特開2000−196152号公報
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、半導体発光素子に対して高い効率で電子線を入射させ、かつ当該半導体発光素子から高い効率で光を取り出すことができ、従って高い発光効率の得られる電子線励起型光源装置を提供することにある。
本発明の電子線励起型光源装置は、真空容器内に、電子線源と、当該電子線源からの電子線によって励起されて光を放射する半導体発光素子とが配置されてなる電子線励起型光源装置において、
前記半導体発光素子は、複数の凸部が形成されてなる凹凸状表面を有しており、当該凹凸状表面を形成する複数の凸部の各々には、その表面の表層に、当該表面に沿って量子井戸構造が形成されており、当該凹凸状表面に前記電子線源からの電子線が入射されることによって、当該凹凸状表面から光が放射されることを特徴とする。
本発明の電子線励起型光源装置においては、前記電子線源は、面状の電子線放出部を有しており、前記半導体発光素子の周辺に配置されていることが好ましい。
本発明の電子線励起型光源装置においては、半導体発光素子における電子線源からの電子線が入射されると共に光が放射される一表面が、凸部が複数形成されてなる凹凸状表面であることから、電子線が入射されて励起が生じることによって得られる光を効率的に放射させることができ、しかも、当該凹凸状表面を形成する複数の凸部の各々には、その表面の表層に、当該表面に沿って量子井戸構造が形成されていることから、電子線源からの電子線を複数の凸部の表面の各々において効率的に入射させることができ、また、凸部の表面において電子線の反射が生じた場合であってもその反射光を他の凸部において入射させることができるため、電子線を高い効率で半導体発光素子内に入射させることができる。
従って、本発明の電子線励起型光源装置によれば、半導体発光素子に対して高い効率で電子線を入射させ、かつ当該半導体発光素子から高い効率で光を取り出すことができるため、高い発光効率を得ることができる。
また、本発明の電子線励起型光源装置においては、半導体発光素子の一表面が凹凸状表面であることによって当該一表面の表面積が大きくされていることから、電子線の電流量を増加させた場合であっても、半導体発光素子における電流密度が過剰に大きくなることが抑制されるため、効率ドループ現象による発光効率の低下を抑制することができる。そのため、電子線の電流量を増加させることによって高出力化を図ることができる。
本発明の電子線励起型光源装置においては、面状の電子線放出部を有する電子線源を半導体発光素子の周辺に配置することにより、電子線源からの電子線を、半導体発光素子の一表面における量子井戸構造を有する領域の全域に対して確実に入射させることができるため、より一層高い発光効率が得られる。
本発明の電子線励起型光源装置の構成の一例を示す説明図であり、(イ)は側面断面図、(ロ)は光透過窓の上方から見た状態を示す平面図である。 図1の電子線励起型光源装置を構成する半導体発光素子を示す説明用斜視図である。 図2の半導体発光素子の断面を示す説明図であり、(イ)は全体の断面を示す説明用断面図であり、(ロ)は要部の断面を示す説明用断面図である。 図2の半導体発光素子の製造過程を示す説明図であり、(イ)はその一面に溝が形成された状態の基板を示す説明図であり、(ロ)は基板の一面にバッファ層を構成するバッファ層下部分が形成された状態を示す説明図であり、(ハ)は基板の一面に積層されたバッファ層下部分上に当該バッファ層下部分と共にバッファ層を構成するバッファ層上部分が形成された状態、すなわち基板の一面にバッファ層が形成された状態を示す説明図である。 本発明の電子線励起型光源装置における半導体発光素子の構成の他の例を示す説明用断面図である。 図5の半導体発光素子の製造過程を示す説明図であり、(イ)は基板の一面にバッファ層を構成するバッファ層下部分を得るためのバッファ層下部分材料層が形成された状態を示す説明図であり、(ロ)は基板の一面に積層されたバッファ層下部分材料層の一面に溝が形成された状態、すなわち基板の一面にバッファ層を構成するバッファ層下部分が形成された状態を示す説明図であり、(ハ)は基板の一面に積層されたバッファ層下部分上に当該バッファ層下部分と共にバッファ層を構成するバッファ層上部分が形成された状態、すなわち基板の一面にバッファ層が形成された状態を示す説明図である。 本発明の電子線励起型光源装置における半導体発光素子の構成の更に他の例を示す説明図であり、(イ)は説明用斜視図、(ロ)は説明用断面図である。 図7の半導体発光素子の製造過程を示す説明図であり、(イ)は基板の一面にバッファ層を構成するバッファ層下部分が形成された状態を示す説明図であり、(ロ)は基板の一面に積層されたバッファ層部分の一面に被覆させるためのSiO2 マスクの構成を示す説明図であり、(ハ−1)は基板の一面に積層されたバッファ層下部分およびSiO2 マスクよりなるバッファ層中間部分上に当該バッファ層下部分およびバッファ層中間部分と共にバッファ層を構成するバッファ層上部分が形成された状態、すなわち基板の一面にバッファ層が形成された状態を示す説明用平面図であり、(ハ−2)は基板の一面にバッファ層が形成された状態を示す説明用断面図である。 本発明の電子線励起型光源装置の構成の他の例を示す説明図であり、(イ)は側面断面図、(ロ)は光透過窓の上方から見た状態を示す平面図である。 本発明の電子線励起型光源装置の構成の更に他の例を示す説明図であり、(イ)は側面断面図、(ロ)は光透過窓の上方から見た状態を示す平面図である。 実験例1において得られた電流密度と相対光強度との関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の電子線励起型光源装置の構成の一例を示す説明図であり、(イ)は側面断面図、(ロ)は光透過窓の上方から見た状態を示す平面図であり、図2は、図1の電子線励起型光源装置を構成する半導体発光素子を示す説明用斜視図であり、図3は、図2の半導体発光素子の断面を示す説明図であり、(イ)は全体の断面を示す説明用断面図であり、(ロ)は要部の断面を示す説明用断面図である。
この電子線励起型光源装置10は、密閉された外形が直方体状の真空容器11を備え、この真空容器11は、一面(図1(イ)において上面)に開口を有する容器本体12と、この容器本体12の開口に配置されて当該容器本体12に気密に封着された光透過窓15とによって構成されている。
真空容器11内には、半導体発光素子20が、その一表面20aが光透過窓15に離間して対向するよう、容器本体12を構成する底壁13に固定されて配置されており、この半導体発光素子20の周辺、具体的には、容器本体12における互いに対向する一対の側壁14a,14cの各々に、支持基板41上に面状の電子線放出部42が形成されてなる電子線源40が、当該電子線放出部42における電子線が放射される表面が当該一対の側壁14a,14cに平行となる姿勢で固定されて配置されている。半導体発光素子20は、真空容器11の内部から外部に引き出された導電線を介して、真空容器11の外部に設けられた、加速電圧を印加するための電子加速用電源(図示せず)の正極側に電気的に接続され、電子線源40は、真空容器11の内部から外部に引き出された導電線を介して、電子加速用電源(図示せず)の負極側に電気的に接続されている。
この図の例においては、側壁14aに配設された電子線源40と、側壁14cに配設された電子線源40とは、電子線放出部42における電子線が放射される表面が互いに対向するように配置されている。
真空容器11における容器本体12を構成する材料としては、石英ガラス等のガラス、アルミナ等のセラミックスなどの絶縁物を用いることができる。
また、真空容器11における光透過窓15を構成する材料としては、半導体発光素子20からの光を透過し得るものが用いられ、例えば石英ガラス、サファイアなどを用いることができる。
また、真空容器11の内部の圧力は、例えば10-4〜10-6Paである。
真空容器11の寸法の一例を挙げると、容器本体12の外形の寸法が40mm×40mm×20mm、容器本体12の肉厚が2mm、容器本体12の開口が36mm×36mmで、光透過窓15の寸法が40mm×40mm×2mmである。
半導体発光素子20は、図2および図3に示すように、真空容器11における光透過窓15に対向する一表面20aが、テーパー面31を有する凸部30が複数形成されてなることによって凹凸状を有する凹凸状表面である。
この半導体発光素子20の一表面20aにおける凹凸、すなわち凹凸状表面を形成する複数の凸部30は、各々、2つのテーパー面31を有しており、電子線源40が配設されている一対の側壁14a,14cに垂直な方向(図1(イ)における左右方向であって図3における紙面に垂直な方向)に伸び、当該一対の側壁14a,14cに平行な方向(図1(イ)における紙面に垂直な方向)の断面形状が三角形状を有するものである。また、これらの複数の凸部30は、互いに隣接する凸部30の先端30aが異なる位置レベルに位置するよう、具体的には凸部30の先端30aの光透過窓15との離間距離が1つおきに同等となるように並列されている。
また、半導体発光素子20においては、凹凸状表面を形成する複数の凸部30の各々には、その表面の表層、具体的にはテーパー面31の表層に、当該表面(テーパー面31)に沿って単一量子井戸構造または多重量子井戸構造が形成、具体的には、凸部30の表面(テーパー面31)に対して垂直な方向に量子井戸層28および障壁層29が積層された状態で量子井戸構造が形成されており、このような量子井戸構造を有する活性層27の下方には、例えばAlNよりなるバッファ層23および例えばサファイアよりなる基板21がこの順に位置されている。すなわち、半導体発光素子20は、基板21上に、バッファー層23と、活性層27とがこの順に積層されて形成されている。
具体的に、半導体発光素子20においては、基板21の一面(図3(イ)における上面)には、電子線源40が配設されている一対の側壁14a,14cに垂直な方向(図3(イ)における紙面に垂直な方向)に伸び、幅方向(図3(イ)における左右方向)の断面形状が矩形状の溝22が、当該溝22の溝幅と同一の離間距離で等間隔に複数並列に形成されている。そして、この基板21における溝22の底部22aおよび互いに隣接する溝22の間に位置する溝間部21aには、各々、溝22に沿って伸びるよう、2つのテーパー面25(図4(ハ)参照)を有し、当該溝22の幅方向の断面形状が五角形状(具体的には、凸部30を構成するバッファ層上部分24b(図4(ハ)参照)の断面形状が三角形状であって当該バッファ層上部分24bの下方に位置するバッファ層下部分24a(図4(ハ)参照)の断面形状が矩形状)のバッファ層23が形成されており、また、このバッファ層23におけるテーパー面25上には、その全面にわたって当該テーパー面25に沿うように活性層27が形成されている。
このように、半導体発光素子20においては、基板21の一面に溝22が形成されており、この基板21における溝22の底部22aおよび溝間部21aの各々に同一の厚みを有するバッファ層下部分24aおよび凸部30を構成するバッファ層上部分24bが積層されていることにより、互いに隣接する凸部30の先端30aが異なる位置レベルとされている。
この図の例において、基板21の厚みは、例えば10〜1000μmであり、また基板21に形成されている溝22は、例えば溝深さが1μm、溝幅が3μm、互いに隣接する溝22の離間距離、すなわち溝間部21aの幅が3μmである。
また、バッファ層23の厚みは、例えば凸部30を構成するバッファ層上部分24bの厚み(凸部30の高さ)が2.5μm、バッファ層下部分24aの厚みが600nmである。
また、半導体発光素子20における活性層27と電子線源40との離間距離は、例えば5〜15mmである。
また、半導体発光素子20における電子線が入射されると共に光が放射される一表面20aと光透過窓15との離間距離、すなわち半導体発光素子20における凸部30の先端30aと光透過窓15の内面との離間距離は、例えば3〜25mmである。
活性層27は、それぞれInx Aly Ga1-x-y N(0≦x<1,0<y≦1,x+y≦1)からなる単一量子井戸構造または多重量子井戸構造であり、単一または複数の量子井戸層28と単一または複数の障壁層29とが、バッファ層23上にこの順で交互に積層されて構成されている。すなわち、バッファ層23には、当該バッファ層23におけるテーパー面25上に、当該テーパー面25に対して垂直な方向に、量子井戸層28と障壁層29とがこの順で交互に積層されることによって量子井戸構造が形成され、よって活性層27が形成されている。
量子井戸層28の各々の厚みは、例えば0.5〜50nmである。また、障壁層29はその禁制帯幅が量子井戸層28のそれよりも大きくなるように組成を選択され、一例としては、AlNを用いればよく、各々の厚みは量子井戸層28の井戸幅より大きく設定され、具体的には、例えば1〜100nmである。
活性層27を構成する量子井戸層28の周期は、量子井戸層28、障壁層29および活性層27全体の厚みや、用いられる電子線の加速電圧などを考慮して適宜設定されるが、通常、1〜100である。
このような構成の半導体発光素子20は、例えばMOCVD法(有機金属気相成長法)によって形成することができる。
具体的には、先ず、図4(イ)に示すように、サファイアよりなる基板材料の(0001)面上に、フォトリソグラフィー法およびリアクティブイオンエッチング法(RIE法)によって複数の溝22を所要の間隔で並列に形成することによって基板21を得る。
次いで、図4(ロ)に示すように、基板21における複数の溝22が形成されてなる一面に、MOCVD法(有機金属気相成長法)により、水素および窒素からなるキャリアガスと、トリメチルアルミニウムおよびアンモニアからなる原料ガスとを用いて気相成長させることにより、基板21の溝22の底部22aおよび溝間部21aの各々に、所要の厚みを有するAlNからなる直方体形状のバッファ層下部分24aを形成する。その後、図4(ハ)に示すように、処理温度、V/III比および処理圧力などの気相成長条件を調整することにより、バッファ層下部分24a上に、AlNからなる、2つのテーパー面25を有する所要の形状のバッファ層上部分24bを形成し、以て、バッファ層下部分24aとバッファ層上部分24bとからなるバッファ層23を得る。
そして、基板21上に形成されたバッファ層23におけるテーパー面25上に、MOCVD法(有機金属気相成長法)により、水素ガスおよび窒素ガスからなるキャリアガスと、トリメチルアルミニウム、トリメチルガリウムおよびアンモニアからなる原料ガスとを用いて気相成長させることにより、所要の厚みを有するInx Aly Ga1-x-y N(0≦x<1,0<y≦1,x+y≦1)からなる単一量子井戸構造または多重量子井戸構造を有する活性層27を形成することにより、図2および図3に示すような半導体発光素子20を得ることができる。
ここに、InAlGaNよりなる量子井戸層28を形成する場合には、原料ガスとして、上記のものに加えてトリメチルインジウムを用い、処理温度をAlGaNよりなる量子井戸層28を形成する場合よりも低く設定すればよい。
電子線源40における電子線放出部42は、多数のカーボンナノチューブが例えば鉄、ニッケル、コバルト、クロムのいずれかを含む金属材料よりなる支持基板41上に支持されることによって形成されており、電子線源40における支持基板41は、板状のベース43上に固定されている。また、電子線源40における電子線放出部42の上方には、当該電子線放出部42から電子を放出するための網状の引き出し電極45が当該電子線放出部42に離間して対向するよう配置され、この引き出し電極45は、電極保持部材46を介してベース43に固定されている。支持基板41および引き出し電極45は、真空容器11の内部から外部に引き出された導電線(図示省略)を介して、真空容器11の外部に設けられた電子線放出用電源に、引き出し電極45が正極、支持基板41が負極となるよう電気的に接続されている。
電子線源40の寸法の一例を挙げると、支持基板41の外径が25mm、内径が19mm、厚みが0.1mm、電子線放出部42の外径が24mm、内径が20mm、厚みが0.02mm、電子線放出部42における電子線が放射される面の面積が138mm2 である。
支持基板41を構成する材料としては、鉄、ニッケル、コバルト、クロムのいずれかを含む金属材料などを用いることができる。
支持基板41上にカーボンナノチューブよりなる電子線放出部42を形成する方法としては、特に限定されず公知の方法を用いることができ、例えば表面に金属触媒層が形成された支持基板41を加熱し、COやアセチレン等のカーボンソースガスを供給することにより、支持基板41の表面に形成された金属触媒層上にカーボンを堆積してカーボンナノチューブを形成する熱CVD法、アーク放電法等によって形成されたカーボンナノチューブの粉体および有機バインダーが液状媒体中に含有されてなるペーストを調製し、このペーストをスクリーン印刷によって支持基板41の表面に塗布して乾燥するスクリーン印刷法などを好適に用いることができる。
また、引き出し電極45を構成する材料としては、鉄、ニッケル、コバルト、クロムのいずれかを含む金属材料などを用いることができる。
このような構成の電子線励起型光源装置10においては、電子線源40と引き出し電極45との間に電圧が印加されると、当該電子線源40における電子線放出部42から引き出し電極45に向かって電子が放出され、この電子は、半導体発光素子20と電子線源40との間に印加された加速電圧によって、半導体発光素子20に向かって加速されて電子線が形成され、その電子線が半導体発光素子20の一表面20aすなわち活性層27の表面に入射される。そして、半導体発光素子20においては、電子線が入射されることによって活性層27の電子が励起され、これにより、当該半導体発光素子20における電子線が入射された一表面20aから紫外線などの光が放射され、真空容器11における光透過窓15を介して当該真空容器11の外部に出射される。
以上において、電子線放出用電源によって電子線源40と引き出し電極45との間に印加される電圧は、例えば1〜5kVである。
また、電子加速用電源によって印加される電子線の加速電圧は、例えば6〜12kVである。
而して、電子線励起型光源10においては、半導体発光素子20における電子線源40からの電子線が入射されると共に光が放射される一表面20aが、テーパー面31を有する凸部30が複数形成されてなる凹凸状表面であることから、電子線が入射されて励起が生じることによって得られた光を効率的に光で放射させることができ、しかも、当該凹凸状表面を形成する複数の凸部30の各々には、その表面(テーパー面31)の表層に、当該表面(テーパー面31)に沿って量子井戸構造が形成されていることから、電子線源40からの電子線を複数の凸部30の表面(テーパー面31)の各々において入射させることができ、また、凸部30の表面(テーパー面31)において電子線の反射が生じた場合であってもその反射電子を他の凸30部において入射させることができるため、電子線を高い効率で半導体発光素子内に入射させることができる。
従って、電子線励起型光源装置10によれば、半導体発光素子20に対して効率的に電子線を入射させ、かつ当該半導体発光素子20から高い効率で光を取り出すことができるため、高い発光効率を得ることができる。
また、電子線励起型光源装置10においては、半導体発光素子20の一表面20aが凹凸状表面であり、当該一表面20aの表面積が大きくなることから、電子線の電流量を増加させた場合であっても、半導体発光素子20における電流密度が過剰に大きくなることが抑制されるため、効率ドループ現象が生じることを抑制することができる。そのため、電子線の電流量を増加させることによって高出力化を図ることができる。
また、電子線励起型光源装置10においては、半導体発光素子20の一表面20aの凹凸を形成する複数の凸部30が一方向(図1(イ)における左右方向)に伸びるものであるが、面状の電子線放出部42を有する電子線源40を、当該電子線放出部42における電子線が放射される表面が凸部30の伸びる方向と垂直な状態となるように半導体発光素子20の周辺に配置することにより、複数の凸部30の各々の表面(テーパー面31)全面に対して、他の凸部30に阻害されることなく電子線源40からの電子線を入射させることができる、すなわち電子線源40からの電子線を半導体発光素子20の一表面20aにおける量子井戸構造を有する領域の全域に対して確実に入射させることができるため、より一層高い発光効率が得られる。
本発明の光源ユニットにおいては、上記の実施の形態に限定されず、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、半導体発光素子は、凸部が複数形成された凹凸状表面を有しており、当該凹凸状表面を形成する複数の凸部の各々の表面の表層に、当該表面に沿って量子井戸構造が形成されており、当該凹凸状表面に電子線源からの電子線が入射されると共に光が放射されるものであれば、図2および図3に係る構成に限定されず、種々の構成を有するものであってもよい。
以下、本発明の電子線励起型光源装置を構成する半導体発光素子のその他の具体例について、図面を用いて説明する。
図5は、本発明の電子線励起型光源装置における半導体発光素子の構成の他の例を示す説明用断面図である。
この半導体発光素子50は、バッファ層53が積層される基板51の一面が平坦、すなわち基板51の一面に溝が形成されておらず、また、バッファ層53が部分的に厚みの異なる形状、具体的にはバッファ層53において、凸部30を構成するバッファ層上部分55(図6(ハ)参照)の下方に位置するバッファ層下部分54(図6(ハ)参照)が部分的に厚みが異なる形状とされていることにより、互いに隣接する凸部30の先端30aが異なる位置レベルとされていること以外は図2および図3に係る半導体発光素子20と同様の構成を有するものである。
このような構成の半導体発光素子50は、例えばMOCVD法(有機金属気相成長法)によって形成することができる。
具体的には、先ず、図6(イ)に示すように、サファイアよりなる基板51の(0001)面上に、MOCVD法(有機金属気相成長法)により、水素および窒素からなるキャリアガスと、トリメチルアルミニウムおよびアンモニアからなる原料ガスとを用いて気相成長させることにより、所要の厚み(具体的には、例えば3〜4μm)を有するAlNからなるバッファ層下部分用材料層57を形成する。その後、図6(ロ)に示すように、基板51上のバッファ層下部分用材料層57の一面(図6(ロ)における上面)に、フォトリソグラフィー法およびリアクティブイオンエッチング法(RIE法)によって所要の寸法(具体的には、例えば溝幅3μm、溝深さ1μm)の溝58を複数形成することにより、基板51の一面上にバッファ層下部分54を得る。バッファ層下部分54において、溝58は、当該バッファ層下部分54における互いに対向する一対の縁部54a,54bに沿うように伸び、幅方向(図6(ロ)における左右方向)の断面形状が矩形状のものであり、また複数の溝58は、当該溝58の溝幅と同一の離間距離(具体的には、例えば3μm)で等間隔に並設されている。
次いで、図6(ハ)に示すように、バッファ層下部分54の一面上に、MOCVD法(有機金属気相成長法)により、水素および窒素からなるキャリアガスと、トリメチルアルミニウムおよびアンモニアからなる原料ガスとを用い、処理温度、V/III比および処理圧力などの気相成長条件を調整することによって気相成長させることにより、バッファ層下部分54における溝58の底部58a、および互いに隣接する溝58の間に位置する溝間部58bの各々に、AlNからなる、2つのテーパー面56を有し、溝58の幅方向の断面形状が三角形状のバッファ層上部分55を、当該溝58に沿って伸びるように形成し、以て、バッファ層下部分54とバッファ層上部分55とよりなるバッファ層53を得る。
そして、基板51上に形成されたバッファ層53におけるテーパー面56上に、MOCVD法(有機金属気相成長法)により、水素ガスおよび窒素ガスからなるキャリアガスと、トリメチルアルミニウム、トリメチルガリウムおよびアンモニアからなる原料ガスとを用いて気相成長させることにより、所要の厚みを有するInx Aly Ga1-x-y N(0≦x<1,0<y≦1,x+y≦1)からなる単一量子井戸構造または多重量子井戸構造を有する活性層27を形成することにより、図5に示すような半導体発光素子50を得ることができる。
図7は、本発明の電子線励起型光源装置における半導体発光素子の構成の更に他の例を示す説明図であり、(イ)は説明用斜視図、(ロ)は説明用断面図である。
この半導体発光素子60は、電子線源からの電子線が入射されると共に光が放射される一表面(図7(イ)および(ロ)における上面)が、テーパー面36を有する錐状(図の例においては六角錐状)の凸部35の複数(図の例においては8個)が互いに離間して形成されてなることによって凹凸状を有する凹凸状表面である。
具体的に、半導体発光素子60は、例えばサファイアよりなる基板51の一面(図7(ロ)における上面)に、例えばGaNよりなるバッファ層下部分62(図8(ハ−2)参照)と、SiO2 よりなるバッファ層中間部分63(図8(ハ−2)参照)と、凸部35を構成するGaNよりなる六角錐状のバッファ層上部分64(図8(ハ−2)参照)とがこの順に積層されてなる構成のバッファ層61が形成されており、このバッファ層61における六角錐状のバッファ層上部分64のテーパー面65(図8(ハ−2)参照)上に、その全面にわたって当該テーパー面65に沿うように活性層27が形成されてなる構成を有するものである。
このような構成の半導体発光素子60は、例えばMOCVD法(有機金属気相成長法)によって形成することができる。
具体的には、先ず、図8(イ)に示すように、例えばサファイアよりなる基板51の(0001)面上に、MOCVD法(有機金属気相成長法)により、水素および窒素からなるキャリアガスと、トリメチルガリウムおよびアンモニアからなる原料ガスとを用いて気相成長させることにより、所要の厚み(具体的には、例えば3〜4μm)を有するGaNからなるバッファ層下部分62を形成する。その後、バッファ層下部分62の一面(図8(イ)における上面)上に、図8(ロ)に示すようなフォトリソグラフィー法によって所要の寸法(具体的には、一辺の長さが2μm)を有する六角形状の開口部69aが所要の周期(具体的には、例えば6μm)で複数形成されてなるSiO2 マスク69を被覆し、これにより、SiO2 よりなるバッファ層中間部分63を形成する。
次いで、図8(ハ−1)および(ハ−2)に示すように、バッファ層中間部分63を積層したバッファ層下部分62の一面、具体的にはSiO2 マスク69によって被覆されていない部分、すなわちSiO2 マスク69の開口部69aにおいてバッファ層下部分62の一面が露出されている部分の各々に、MOCVD法(有機金属気相成長法)により、水素および窒素からなるキャリアガスと、トリメチルガリウムおよびアンモニアからなる原料ガスとを用い、処理温度、V/III比および処理圧力などの気相成長条件を調整することによって気相成長させることにより、GaNからなる、所要の寸法を有する六角錐状のバッファ層上部分64を形成し、以て、バッファ層下部分62とバッファ層中間部分63とバッファ層上部分64とよりなるバッファ層61を得る。
そして、基板51上に形成されたバッファ層61の六角錐状のバッファ層上部分64におけるテーパー面65上に、MOCVD法(有機金属気相成長法)により、水素ガスおよび窒素ガスからなるキャリアガスと、トリメチルインジウム、トリメチルガリウムおよびアンモニアからなる原料ガスとを用いて気相成長させることにより、所要の厚みを有するInx Aly Ga1-x-y N(0≦x<1,0<y≦1,x+y≦1)からなる単一量子井戸構造または多重量子井戸構造を有する活性層27を形成することにより、図7に示すような半導体発光素子60を得ることができる。
また、面状の電子線放出部を有する電子線源を半導体発光素子の周辺に配置する形態としては、図1に係る形態に限定されず、例えば図9に示すように、円環状の帯状体よりなる電子線源40が、半導体発光素子20の上方の光透過窓15に接近した領域において、電子線放出部42における電子線が放射される表面が当該半導体発光素子20の一表面20aと対向するよう傾斜した姿勢で、半導体発光素子20を取り囲むよう配置され、この状態で、真空容器11を構成する容器本体12の側壁14a,14b,14c,14dに固定されてなる形態であってもよい。
また、図10に示すように、扇状の複数(図の例においては4個)の電子線源40が、電子線放出部42における電子線が放射される表面が半導体発光素子20の一表面20aと同方向を向いた姿勢、すなわち真空容器11の光透過窓15を向いた姿勢で、半導体発光素子20を取り囲むよう配置されており、この状態で、真空容器11を構成する容器本体12の底壁13に固定されてなる形態であってもよい。
図10の例においては、真空容器11内には、半導体発光素子20に対して電子線源40より外方の位置に、電子線源40から放射された電子線の軌道を半導体発光素子20における光が放射される一表面20aに向かって指向させるための電界制御用電極70が、当該電子線源30の外周を取り囲むように配置されている。この電界制御用電極70は、例えば鉄、ニッケル、コバルト、クロム、アルミニウム、銀、銅、チタン、ジルコニウムのいずれかを含む金属材料よりなるものであり、真空容器11の内部から外部に引き出された導電線を介して、電界制御用電源(図示せず)の負極側に電気的に接続されている。また、電界制御用電源には、その正極側に、真空容器11の内部から外部に引き出された導電線を介して電子線源40が電気的に接続されている。
以下、本発明の作用効果を確認するために行った実験例について説明する。
〔実験例1〕
先ず、図1〜図3に従い、電子線が入射されると共に光が放射される一表面(20a)が凹凸状表面である半導体発光素子を備えてなる構成の電子線励起型光源装置(以下、「電子線励型光源装置(1)」ともいう。)を作製した。
作製した電子線励起型光源装置(1)を構成する半導体発光素子において、基板(21)は、サファイアよりなり、その厚みは、60μmであり、また基板(21)に形成されている溝(22)は、溝深さが1μm、溝幅が3μm、互いに隣接する溝(22)の離間距離(溝間部(21a)の幅)が3μmである。また、バッファ層(23)は、AlNよりなり、その厚みは、凸部(30)を構成するバッファ層上部分の厚み(凸部30の高さ)が2.5μm、バッファ層下部分の厚みが600nmである。また、活性層(27)は、厚みが92nmであってAlGaN/Al(Ga)N量子井戸構造を有し、量子井戸層(28)の厚みが1.5nm、障壁層(29)の厚みが10nmであり、また、量子井戸層(28)の周期が8である。
次いで、電子線励起型光源装置(1)において、電子線が入射されると共に光が放射される一表面が凹凸状表面である半導体発光素子に代えて一表面が平坦な半導体発光素子を用いたこと以外は当該電子線励起型光源装置(1)と同様の構成を有する比較用の電子線励起型光源装置(以下、「比較用電子線励起型光源装置(1)」ともいう。)を作製した。
作製した比較用電子線励起型光源装置(1)を構成する半導体発光素子においては、サファイアよりなる基板の厚みは、60μmである。また、AlNよりなるバッファ層の厚みは、600nmである。また、活性層は、厚みが92nmであってAlGaN/Al(Ga)N量子井戸構造を有し、量子井戸層の厚みが1.5nm、障壁層の厚みが10mであり、また、量子井戸層の周期が8である。
作製した電子線励起型光源装置(1)および比較用電子線励起型光源装置(1)について、下記数式(1)によって求められる半導体発光素子における電流密度を、電子線源(40)と引き出し電極(45)との間に印加される電圧、および電子線の加速電圧などを調整することによって変更し、各電流密度における相対光強度を測定した。結果を図11に示す。
図11においては、電子線励起型光源装置(1)の測定値を白丸(○)によるプロットで示し、比較用電子線励起型光源装置(1)の測定値を黒丸(●)によるプロットで示した。
数式(1):
電流密度〔mA/cm2 〕=(電子線源からのエミッション電流〔mA 〕)/(半導体発光素子の面積〔cm2 〕)
ここに、数式(1)において、「半導体発光素子の面積」とは、半導体発光素子を一表面の真上から見たときの当該一表面の面積、すなわち半導体発光素子の一表面の水平投影面積を示す。
この実験例1の結果から、本発明に係る電子線励起型光源装置(1)においては、高い発光効率が得られ、特に電流密度が高い場合においては、効率ドループ現象による発光効率の低下が抑制されることが確認された。
10 電子線励起型光源装置
11 真空容器
12 容器本体
13 底壁
14a,14b,14c,14d 側壁
15 光透過窓
20 半導体発光素子
20a 一表面
21 基板
21a 溝間部
22 溝
22a 底部
23 バッファ層
23a 側面
24a バッファ層下部分
24b バッファ層上部分
25 テーパー面
27 活性層
28 量子井戸層
29 障壁層
30 凸部
30a 先端
31 テーパー面
35 凸部
36 テーパー面
40 電子線源
41 支持基板
42 電子線放出部
43 ベース
45 引き出し電極
46 電極保持部材
50 半導体発光素子
51 基板
53 バッファ層
54 バッファ層下部分
54a,54b 縁部
55 バッファ層上部分
56 テーパー面
57 バッファ層下部分材料層
58 溝
58a 底部
58b 溝間部
60 半導体発光素子
61 バッファ層
62 バッファ層下部分
63 バッファ層中間部分
64 バッファ層上部分
65 テーパー面
69 SiO2 マスク
69a 開口部
70 電界制御用電極

Claims (2)

  1. 真空容器内に、電子線源と、当該電子線源からの電子線によって励起されて光を放射する半導体発光素子とが配置されてなる電子線励起型光源装置において、
    前記半導体発光素子は、複数の凸部が形成されてなる凹凸状表面を有しており、当該凹凸状表面を形成する複数の凸部の各々には、その表面の表層に、当該表面に沿って量子井戸構造が形成されており、当該凹凸状表面に前記電子線源からの電子線が入射されることによって、当該凹凸状表面から光が放射されることを特徴とする電子線励起型光源装置。
  2. 前記電子線源は、面状の電子線放出部を有しており、前記半導体発光素子の周辺に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電子線励起型光源装置。
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