JP2001076613A - ディスプレイ装置 - Google Patents

ディスプレイ装置

Info

Publication number
JP2001076613A
JP2001076613A JP24547999A JP24547999A JP2001076613A JP 2001076613 A JP2001076613 A JP 2001076613A JP 24547999 A JP24547999 A JP 24547999A JP 24547999 A JP24547999 A JP 24547999A JP 2001076613 A JP2001076613 A JP 2001076613A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display device
film
phosphor
pyramid
excitation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24547999A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Komatsu
正明 小松
Masatoshi Shiiki
正敏 椎木
Shin Imamura
伸 今村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP24547999A priority Critical patent/JP2001076613A/ja
Publication of JP2001076613A publication Critical patent/JP2001076613A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】励起密度増加時生じる蛍光膜の輝度特性の低下
を改善し、輝度を増す。 【解決手段】蛍光体材料を多面体、円錐、角錐、角錐台
又は円錐台形状の複数の突起群の表面に被覆して蛍光膜
を形成するか、あるいは蛍光体材料で多面体、円錐、角
錐、角錐台又は円錐台形状の複数の突起群に形成し蛍光
膜とすることにより、励起線による励起密度を軽減して
輝度―励起線量変換特性の良好な領域を使用するととも
に発光面積を増加させ、励起密度軽減による輝度低下分
を補って輝度を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光膜を備えたデ
ィスプレイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、映像情報システムにおいては高精
細、大画面なディスプレイ装置の研究開発が盛んに行わ
れている。鮮明な画像を大画面で表示することは、カラ
ーディスプレイ装置に対して強く望まれていることであ
る。そのためには、ディスプレイ装置の輝度や解像度の
向上および寿命の改善が必要である。
【0003】ディスプレイ装置に用いられる蛍光体の輝
度は電子線などによる励起密度によって制御される。精
細度を向上するためには、蛍光体の励起強度を高くする
ことが必要である。しかし、一般的に蛍光体は励起強度
が高くなると輝度特性が低下する。また,高い励起強度
で画像表示を行うと、蛍光体材料の劣化が激しくなり、
使用しているうちに輝度低下、発色の劣化が生じる。
【0004】これまで、輝度特性の低下を改善するため
に蛍光体材料の改良ならびに表面処理法の開発などが行
われてきた。新規な青色蛍光膜の製造方法としては、こ
れまで特開平4―100889号公報記載発明のように
ZnS:Ag、 ClまたはZnS:Ag、Al蛍光体に対して発光中心
を形成するドナー・アクセプタ対の原料を、この原料と
異なる独立の蒸発源から反応系に供給して、発光中心を
均一に添加する方法がある。また、2種類の蛍光体を用
いた青色蛍光膜としては、特開平6―322364号公
報記載発明のように立方晶ZnS:Agと六方晶ZnS:Agを適当
な比率で混合し、発光色調および輝度特性を改善する方
法がある。
【0005】さらに、フェースプレートの形状に関する
改善策については、フェースプレートのガラス基板内に
発生する迷光の原因となる余分な光を減少させ、さらに
不必要な方向へ発した光を、必要な方向へ反射させるこ
とで輝度を増す手段として、特開平9―298036号
公報記載発明のように個々の画素を構成する蛍光体およ
びメタルバックを曲面によって構成する方法を提示して
いる。しかしながら、この方法は光の反射を利用するも
のであり、励起密度を低下させるには十分でなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これまでの
蛍光膜にみられた励起強度を増した場合の輝度特性の低
下を改善し、高輝度の蛍光膜およびそれを用いたディス
プレイ装置を提供するものである。
【0007】従来のように平面状の蛍光膜では,高い励
起強度で画像表示を行うと蛍光体材料の輝度特性の低下
が激しく、画像表示に問題が生じる。
【0008】輝度特性の低下を軽減し、さらに見た目に
鮮明な画像を表示するために、これまで蛍光体材料の様
々な改良が行われてきた。しかしながら、輝度特性の低
下が激しい蛍光体材料を、他の輝度特性が良好な蛍光体
材料のレベルまで性能を向上させる一般的な方法は確立
されていない。ディスプレイ装置の高精細化、大画面化
を実現していくには、このような輝度特性低下の問題を
解決することが不可欠である。本発明は、高輝度の得ら
れる蛍光膜およびそれを用いたディスプレイ装置の提供
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のディスプレイ装
置は、以下の構成により上記目的を達成する。
【0010】即ち、本発明の請求項1に記載の第1の発
明は、多面体、円錐、角錐、角錐台又は円錐台形状の複
数の突起群の表面に沿って形成された蛍光膜と、該蛍光
膜を発光させる励起線を生成する励起線線源と、少なく
とも一部に透明なフェースプレート部を備え、前記蛍光
膜及び前記励起線線源を収容するた外囲器とを少なくと
も備えたディスプレイ装置である。
【0011】また、本発明の請求項2に記載の第2の発
明は、蛍光体材料からなる多面体、円錐、角錐、角錐台
又は円錐台形状の突起群によって形成された蛍光膜と、
該蛍光膜を発光させる励起線を生成する励起線線源と、
少なくとも一部に透明なフェースプレート部を備え、前
記蛍光膜及び前記励起線線源を収容するた外囲器とを少
なくとも備えたディスプレイ装置である。
【0012】また、本発明の請求項3に記載の第3の発
明は、請求項1または2記載のディスプレイ装置におい
て、前記励起線が陰極線であることを特徴とするディス
プレイ装置である。
【0013】また、本発明の請求項4に記載の第4の発
明は、請求項1または2記載のディスプレイ装置におい
て、前記励起線が紫外線であることを特徴とするディス
プレイ装置である。
【0014】また、本発明の請求項5に記載の第5の発
明は、請求項1〜4のいずれかに記載のディスプレイ装
置において、前記突起群の配列間隔が、表示画素間隔よ
り小さいことを特徴とするディスプレイ装置である。
【0015】また、本発明の請求項6に記載の第6の発
明は、請求項1〜5のいずれかに記載のディスプレイ装
置において、走査線を形成して表示するタイプであっ
て、前記突起群の配列間隔が、該走査線間隔より小さい
ことを特徴とするディスプレイ装置である。
【0016】また、本発明の請求項7に記載の第7の発
明は、請求項1〜6のいずれかに記載のディスプレイ装
置において、前記突起が正n角錐状であることを特徴と
するディスプレイ装置である。
【0017】また、本発明の請求項8に記載の第8の発
明は、請求項7記載のディスプレイ装置において、前記
正n角錐の側面と底面とのなす角が、40゜以上、60
゜以下であることを特徴とするディスプレイ装置であ
る。
【0018】また、本発明の請求項9に記載の第9の発
明は、請求項1〜8のいずれかに記載のディスプレイ装
置において、前記突起の表面積がその底面積の1.3倍以
上であることを特徴とするディスプレイ装置である。
【0019】また、本発明の請求項10に記載の第10
の発明は、請求項1、 2及び4〜9の内の何れかに記載
のディスプレイ装置において、前記励起線が、前記外囲
器内に封入された放電ガスから発生されることを特徴と
するディスプレイ装置である。
【0020】また、本発明の請求項11に記載の第11
の発明は、請求項1〜3及び5〜10の内の何れかに記
載のディスプレイ装置において、前記励起線線源が、電
子ビームを発生、制御する電子ビーム生成部、前記電子
ビームを前記蛍光膜上に集束する電子ビーム集束部、及
び前記電子ビームを前記蛍光膜上を走査させる電子ビー
ム偏向部を備えたディスプレイ装置である。
【0021】また、本発明の請求項12に記載の第12
の発明は、請求項1、3〜11の内の何れかに記載のデ
ィスプレイ装置において、前記蛍光膜が、前記外囲器の
内壁に形成されたガラスからなる突起に、蛍光体材料を
被覆してなることを特徴とするディスプレイ装置であ
る。 また、本発明の請求項13に記載の第13の発明
は、請求項1〜12の内の何れかに記載のディスプレイ
装置において、前記突起の底面の外接円の半径が80μ
m〜100μmの範囲内にあり、前記突起の高さが30
μm〜70μmの範囲内にあることを特徴とするディス
プレイ装置である。
【0022】また、本発明の請求項14に記載の第14
の発明は、請求項1〜12の内の何れかに記載のディス
プレイ装置において、前記突起の底面の外接円の半径が
40μm〜50μmの範囲内にあり、前記突起の高さが
15μm〜35μmの範囲内にあることを特徴とするデ
ィスプレイ装置である。
【0023】また、本発明の請求項15に記載の第15
の発明は、請求項1〜14の内の何れかに記載のディス
プレイ装置において、前記蛍光膜のγが0.7以下である
こと特徴とするディスプレイ装置である。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明は、蛍光体材料を多面体、
円錐、角錐台又は円錐台形状の複数の突起群の表面に被
覆して蛍光膜を形成するか、あるいは蛍光体材料で多面
体、円錐、角錐、角錐台又は円錐台形状の複数の突起群
を形成し蛍光膜とすることにより、励起線による励起密
度を軽減して輝度―励起線量変換特性の良好な領域を使
用するとともに発光面積を増加させているので、励起密
度軽減による輝度低下分を補って、結果的には一層輝度
が向上させる。
【0025】以下、発明の実施の形態について、図面を
参照しながら説明する。
【0026】図1は本発明の蛍光膜の1例を示す模式図
である。図1において、2はフェースプレート、3はパ
ターン化した凸型蛍光膜全体、7は正三角錐の凸型ガラ
ス、8は蛍光膜、9はアルミニウムメタルバックを示
す。立体にパターン化した凸型蛍光膜全体3の受ける電
子ビーム10による電子線照射密度は、正三角錐の凸型
ガラス7によって照射面積が立体になっているため平面
よりも大きいので、従来よりも低く押さえることができ
る。そのため、電子ビーム10のエネルギーを蛍光膜8
が効率よく表示画面方向に進む光11に変換することが
でき、高輝度が得られる。さらに、低い電子線照射密度
で蛍光膜8を使用するので、蛍光膜8の劣化を軽減する
ことができる。また、蛍光膜8の放出する低角度の光1
2を蛍光膜8の上に存在するメタルバック9が反射し
て、表示画面方向13に向かわせるので、さらに輝度特
性が向上する。このように立体にパターン化した凸型蛍
光膜3の高輝度蛍光膜を用いることにより、輝度特性が
向上する。
【0027】(実施形態1)図1(a)は上述の高輝度蛍
光膜を示す模式的断面図、図1(b)は模式的平面図であ
る。蛍光膜8にパターン化した凸型蛍光膜3のような立
体の形状をもたせるために、フェースプレート2の内面
に正三角錐の凸型ガラス7を形成する。その方法とし
て、平らなフェースプレート2の内面に小さな正三角推
型の凸ガラスを複数個固定していく方法、平らなフェー
スプレート2の内面にスクリーン印刷を数回繰り返すこ
とによって小さな正三角錐型の凸ガラスを複数個形成す
る方法、フェースプレート2の内面を加工して1パター
ンを正三角錐型に形成する方法等がある。
【0028】ここで、正三角錐の形状によって、パター
ン化した凸型蛍光膜3の表面積がどのように変化するか
を示す。正三角錐の斜視図を図2(a)に、平面図を図2
(b)に示す。従来型の平面蛍光膜の場合の表面積S2は図
2(b)の実線で示した正三角形の面積である。この正三
角形は重心を中心とする半径rの円内に入る。ここで、
重心から正三角形の一辺まで垂直に下ろした長さをa、
正三角形の一辺の長さをbとすると、S2=3×[1/2×a×b]
で表される。 一方、正三角錐型の場合の表面積S3は図
2(a)の立体部分であり、頂点から底辺の一辺に垂直に
下ろした長さをcとすれば、S3=3×[1/2×b×c]で表され
る。従って、S3/S2=c/aである。正三角錐の高さをhとす
ると、S3/S2=(1+(h/a)2)1/2で表される。さらに、側面
と底面との角度をθとすれば、S3/S2=(1+(tanθ)2)1/2
で表される。これは、正三角錐の場合だけでなく、正n
角錐、さらに円錐の場合に有効な式である。角度θが10
°から60°まで変化したときのS3/S2比及び表面積の増
加率を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】表1に示すように、正n角錐、円錐の凸型
形状の表面積は、平面の場合に比べて角度θが大きくな
るのに伴って広くなる。本発明の高輝度蛍光膜の効果が
みられる範囲は、平面に比べて表面積が15%以上広い場
合である。正n角錐、円錐の場合には、角度θが30°≦
θ≦90°で表される範囲がこれに当たる。また、目視に
よって輝度向上が確認できる範囲は、平面に比べて表面
積が30%以上広い場合である。正n角錐、円錐の場合に
は、角度θが40°≦θ≦90°で表される範囲がこれに当
たる。表面積を30%以上広げることによって、パターン
化した凸型蛍光膜3の受ける電子線照射密度はさらに減
少し、見た目にも明るい程度にまで輝度が向上する。パ
ターン化した凸型蛍光膜3は1画素ごとに1パターンの
正三角錐でもよいが、1画素内に半径rの小さい正三角
錐を複数個形成することで精細度を上げることができ
る。形成した凸型ガラス7に蛍光膜8を塗布する方法は
沈降法、印刷法などが挙げられる。
【0031】カラー表示の場合には、1画素間またはパ
ターン化した凸型蛍光膜3の1パターン間にブラックス
トライプまたはブラックマトリックスなどの黒色導電材
14を設けることもできる。黒色導電材14を付加する
ことによって、赤、緑、青の各蛍光体間の混色を低減す
る。また、外光反射によるコントラストの低下を抑制す
る。黒色導電材14の材料としては、黒鉛を主成分とす
る材料の他、導電性のある光の透過及び反射が少ない材
料を用いることができる。
【0032】フェイスプレート2とその内面に形成した
凸型ガラス7の間、または凸型ガラス7と蛍光膜8の間
にカラーフィルターを形成することによって、コントラ
ストを上げることができる。用いるカラーフィルター
は、その上に塗布した蛍光膜8の発光色の吸収がなく、
その他の光は完全に吸収するような、見た目に鮮やかな
色であることが望ましい。このようにカラーフィルター
層を形成することにより、外光に対する反射率は全体で
小さくなり、迷光も抑えることができる。
【0033】電子線励起の場合、蛍光膜8の電子線照射
側には、普通アルミニウムメタルバック9が設けられ
る。メタルバック9を設けることにより、蛍光膜8の発
光のうち観視者方向と反対に向かう光を観視者方向へ反
射させることにより輝度が向上する。さらに、電子線の
加速電圧を印加するための電極として作用させること、
外囲器内で発生するイオンから蛍光体を保護することな
どがメタルバック9の効果として挙げられる。メタルバ
ック9は、蛍光膜8作製後に蛍光膜8にフィルミング加
工を施してからAlを真空蒸着等によって作製する。
【0034】上記の様にして作製した高輝度蛍光膜を投
射型ブラウン管(PRT)、端末ディスプレイ管(CDT)、
直視型カラーブラウン管(CPT)などのブラウン管、ま
たは、プラズマディスプレイ装置(PDP)、あるいは電
子放出素子を用いた金属/絶縁層/金属型(MIM)電子源
ディスプレイ装置や電界放出型(FED)電子源ディスプ
レイ装置などに用いることによってディスプレイ装置を
作製することができる。
【0035】(実施例)以下に具体的な実施例を挙げて
本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の目的が達成される範囲の各
要素の置換や設計変更がなされたものも包含する。
【0036】(実施例1)高輝度蛍光膜を用いた投射型
ブラウン管(PRT)その1 本発明の投射型ブラウン管はフェースプレート、ファン
ネル、ネックで構成されており、特に、フェースプレー
トの内側には複数の小さな凹凸面のある蛍光膜が塗布さ
れている。
【0037】以下、図1及び図3を用いて本発明の実施
例を説明する。図3の全体を符号1で示すブラウン管は
フェースプレート2、ファンネル4、ネック5で構成さ
れ、ネック5の内部には電子線を発射する電子銃6(電
子ビームを発生、制御する電子ビーム生成部、電子ビー
ムを蛍光膜上に集束する電子ビーム集束部からなる)が
ある。ネック5の外部には電子線を偏向しラスターを描
かせる偏向コイル(図示せず)が搭載されている。
【0038】フェースプレート2の内面には一つの凸型
形状が正三角錐型のガラス7が複数個設けてある。フェ
ースプレート2の内面に、整然と整列して並べた多数の
正三角錐型のガラス7を接着剤により固定してから熱処
理することで、フェースプレート2の内面に正三角錐型
のガラス7を形成した。ここで用いる正三角錐型のガラ
ス7のサイズは、底面の入る円(外接円)の半径が80〜
100μm、高さが30〜40μmが望ましい。
【0039】正三角錐型のガラス7の配列間隔は、上記
ラスターを描く走査線間の間隔以下であることが好まし
い。この時の角度θは30°≦θ≦45°、面積の増加率は
15〜40%であり、フェースプレート2の内面に正三角錐
のガラス7を形成することによって、電子線照射面積が
全体で15%以上増加した。
【0040】精細度を上げるために黒色導電材14を設
ける場合には、正三角錐の底辺に1つずつ、もしくは複
数個まとめた底辺に形成する。今回は正三角錐の底辺に
1つずつ黒色導電材14を形成した。
【0041】黒色導電材14の作製では、フェースプレ
ート2の内面に正三角錐型のガラス7を形成後、全面に
ホトレジスト膜を塗布し、マスクを介して露光して現像
し、部分的にホトレジスト膜を残す。その後、全面に黒
鉛膜を形成してから過酸化水素などを作用させてホトレ
ジスト膜とその上の黒鉛を取り除いて図1(b)のように
正三角錐の底辺に黒色導電材14を形成した。
【0042】蛍光膜8の作製では、ブラウン管に酢酸バ
リウムなどの電解質水溶液を入れてから、青色ZnS:Ag、
Al蛍光体と水ガラスの混ざった蛍光体懸濁液を注入す
る。静置後、排液して乾燥させて青色蛍光膜8を形成し
た。正三角錐型のガラス7上に形成された蛍光膜8は、
全体では、正三角錐型に立体にパターン化した、電子線
照射面積の大きな凸型蛍光膜3を形成する。青色ZnS:A
g、 Al蛍光体は10〜13μmの大きさの粒子であり、膜厚
は30μm程度とした。
【0043】メタルバック9は、蛍光膜8をフィルミン
グ加工してからAlを真空蒸着して作製する。その後、熱
処理してフィルミング剤を飛ばして作製した。このよう
にして高輝度蛍光膜が完成する。
【0044】以上の方法でパターン化した凸型蛍光膜3
の表面積の増加率は角度θが大きくなるに伴い広くな
り、それによって発光輝度は高くなった。青色ZnS:Ag、
Al蛍光体の場合の励起密度が軽減したことによる発光
輝度の増加率を表2に示す。
【0045】
【表2】
【0046】ただし、ここで用いた青色ZnS:Ag、 Al蛍
光体の輝度×励起密度のlog対数で表したグラフの傾き
は、励起密度を高くするに伴い傾きγ=0.70からγ=0.65
まで変化した。表2のように、発光輝度が平面の場合に
比べて10%以上明るくなったのは、表面積の増加率が15%
以上、角度θが30°以上のときであった。さらに、発光
輝度の増加が20%以上と、見た目に明るさの増加が認識
できる程度に向上したのは、表面積の増加率が30%以
上、角度θが40°以上のときであった。
【0047】角度θが40°の場合、1パターンの正三角
錐のサイズを、底面の入る円(外接円)の半径100μm、高
さ40μmとして形成した。このとき蛍光体の粒径10〜13
μmの粒子を膜厚30μmで作製した蛍光膜では、電子線照
射密度が5μA/cm2の低電流域で従来の蛍光膜に比べて約
13%、40μA/cm2の高電流域で約20%の輝度向上を実現で
きた。
【0048】(実施例2)高輝度蛍光膜を用いた投射型
ブラウン管(PRT)その2 本発明の投射型ブラウン管はフェースプレート、ファン
ネル、ネックで構成されており、特に、フェースプレー
トの内側には複数の小さな凹凸面のある蛍光膜が塗布さ
れている。 以下、図3及び図4を用いて本発明の実施
例を説明する。図3の全体を符号1で示すブラウン管の
フェースプレート2の内面には図4(a)、(b)のように一
つの凸型形状が正六角錐型のガラス15が複数個設けて
ある。
【0049】フェースプレート2の内面に、整然と整列
して並べた多数の正六角錐型のガラス15を接着剤によ
り固定してから熱処理することで、フェースプレート2
の内面に正六角錐型のガラス15を形成した。ここで用
いる正六角錐型のガラス7のサイズは、底面の入る円の
半径が80〜100μm、高さは50〜70μmが望ましい。
【0050】この時の角度θは30°≦θ≦45°、面積の
増加率は15〜40%である。フェースプレート2の内面に
正六角錐のガラス15を形成することによって、電子線
照射面積が全体で15%以上増加した。また、図4(b)のよ
うに正六角錐の底辺に1つずつ黒色導電材14を形成し
た。
【0051】黒色導電材14の作製では、フェースプレ
ート2上に正六角錐型のガラス15を形成後、全面にホ
トレジスト膜を塗布し、マスクを介して露光して現像
し、部分的にホトレジスト膜を残す。その後、全面に黒
鉛膜を形成してから過酸化水素などを作用させてホトレ
ジスト膜とその上の黒鉛を取り除いて、図4(b)のよう
に正六角錐の底辺に黒色導電材14を形成した。
【0052】蛍光膜8の作製では、ブラウン管に酢酸バ
リウムなどの電解質水溶液を入れてから、赤色Y2O3:Eu
蛍光体と水ガラスの混ざった蛍光体懸濁液を注入する。
静置後、排液して乾燥させて赤色蛍光膜8を形成した。
正六角錐型のガラス15上に形成された蛍光膜8は、全
体では正六角錐型に立体にパターン化した電子線照射面
積の大きな凸型蛍光膜3を形成する。赤色Y2O3:Eu蛍光
体は8〜10μmの大きさの粒子であり、膜厚は25μm程度
とした。
【0053】メタルバック9は、蛍光膜8をフィルミン
グ加工してからAlを真空蒸着して作製する。その後、熱
処理してフィルミング剤を飛ばして作製した。このよう
にして高輝度蛍光膜が完成する。
【0054】以上の方法で、パターン化した凸型蛍光膜
3の1パターンの正六角錐のサイズが、底面の入る円の
半径が100μm、高さが60μm、角度θが35°、面積の増
加率は20%とし、蛍光体の粒径8〜10μmの粒子を膜厚25
μmで作製した蛍光膜では、電子線照射密度が5μA/cm2
の低電流域で従来の蛍光膜に比べて約10%、40μA/cm2
高電流域で約15%の輝度向上を実現できた。
【0055】(実施例3)高輝度蛍光膜を用いた端末デ
ィスプレイ管(CDT) 本発明の端末ディスプレイ管はフェースプレート、ファ
ンネル、ネックで構成されており、特に、フェースプレ
ートの内側には複数の小さな凹凸面のある蛍光膜が塗布
されている。
【0056】以下、図3及び図5を用いて本発明の実施
例を説明する。図3の全体を符号1で示すブラウン管は
フェースプレート2、ファンネル4、ネック5で構成さ
れ、ネック5の内部には電子線を発射する電子銃6があ
る。
【0057】フェースプレート2の内面には図5(a)、
(b)のように一つの凸型形状が正三角錐型の蛍光膜82
が複数個設けてある。凸型形状が正三角錐型の蛍光膜8
2を形成する方法として、平面なフェースプレート2の
内面に蛍光体の混ざったスラリーを塗布し、マスクを介
して露光、現像することを繰り返して、面積が順次小さ
くなる層を積層して形成する方法、平面なフェースプレ
ート2の内面にスクリーン印刷を数回繰り返して、面積
が順次小さくなる層を積層して形成する方法、フェース
プレート2の内面に蛍光体を塗布した後に、蛍光膜を加
工して1パターンを正三角錐型に作製する方法等があ
る。
【0058】正三角錐型の蛍光膜82を複数個施した1
画素の大きさは直径約300μmである。ここで形成した正
三角錐型の蛍光膜82のサイズは、底面の入る円の半径
が40〜50μm、高さが20〜35μmが望ましい。この時の角
度θは40°≦θ≦60°、面積の増加率は30〜60%であ
り、フェースプレート2の内面に正三角錐の蛍光膜82
を形成することによって、電子線照射面積が全体で30%
以上増加した。
【0059】精細度を上げるために黒色導電材14を設
ける場合には1画素間に形成し、さらに正三角錐の底辺
に1つずつ、もしくは複数個まとめた底辺に形成する。
また、コントラストを上げるためにガラスフィルターな
どを形成する場合には、フェースプレート2と正三角錐
型蛍光膜82の間またはフェースプレート2のガラス内
部に形成する。今回は1画素間、および正三角錐の底辺
に1つずつ黒色導電材14を形成し、フェースプレート
2と蛍光膜82の間にガラスフィルター(不図示)を設
けた。
【0060】黒色導電材14の作製では、全面にホトレ
ジスト膜を塗布し、マスクを介して露光して現像し、部
分的にホトレジスト膜を残す。その後、全面に黒鉛膜を
形成してから過酸化水素などを作用させてホトレジスト
膜とその上の黒鉛を取り除いて図5(b)のように1画素
間、および正三角錐の底辺の1つずつに黒色導電材14
を形成した。
【0061】蛍光膜82の作製では、ポリビニルアルコ
ールと重クロム酸塩との混合水溶液に、赤(Y2O2S:Eu)、
緑(ZnS:Cu, Al)、青(ZnS:Ag, Cl)のいずれかの蛍光体の
混ざったスラリーをブラウン管のフェースプレート内面
に塗布する。この後、マスクを介して露光したあと現像
すると、蛍光体の正三角錐の底面のパターンが形成され
る。開口が順次小さくなるマスクに順次変えて行うパタ
ーン形成を数回繰り返して正三角錐型になるように蛍光
膜を形成する。これを他の発色の蛍光体についても同様
に繰り返すことで蛍光膜82を形成した。
【0062】正三角錐型に形成された蛍光膜82は、全
体では正三角錐型に立体にパターン化した、電子線照射
面積の大きな凸型蛍光膜3を形成する。用いる蛍光体は
5〜8μmの大きさの粒子であり、膜厚は最大で30μm程度
とした。
【0063】メタルバック9は、正三角錐型蛍光膜82
をフィルミング加工してからAlを真空蒸着して作製す
る。その後、熱処理してフィルミング剤を飛ばして作製
した。このようにして高輝度蛍光膜が完成する。
【0064】以上の方法で、パターン化した凸型蛍光膜
3の1パターンの正三角錐のサイズが、底面の入る円
(外接円)の半径が50μm、高さが30μm、角度θが50
°、面積の増加率は60%とし、蛍光体の粒径5〜8μmの粒
子を最大膜厚30μmで作製した蛍光膜では、電子線照射
密度が0.05μA/cm2の低電流域で従来の蛍光膜に比べて
約10%、0.4μA/cm2の高電流域で約15%の輝度向上を実現
できた。
【0065】(実施例4)高輝度蛍光膜を用いた直視型
カラーブラウン管(CPT) 本発明の直視型カラーブラウン管はフェースプレート、
ファンネル、ネックで構成されており、特に、フェース
プレートの内側には複数の小さな凹凸面のある蛍光膜が
塗布されている。以下、図3及び図6を用いて本発明の
実施例を説明する。図3の全体を符号1で示すブラウン
管はフェースプレート2、ファンネル4、ネック5で構
成され、ネック5の内部には電子線を発射する電子銃6
がある。
【0066】フェースプレート2の内面には図6(a)、
(b)のように一つの凸型形状が円錐型のガラス16が設
けてある。フェースプレート2の内面に、ホトレジスト
膜を塗布し、マスクを介して露光して現像し、ホトレジ
スト膜を部分的に残して全面に接着剤を塗布する。次に
整然と整列して並べた多数の円錐型のガラス16を接着
剤により固定してから、過酸化水素などの酸化剤を作用
させてホトレジスト膜と、余分な接着剤および円錐型の
ガラスを除去する。次にこれを熱処理することで、フェ
ースプレート2の内面に円錐型のガラス16を必要な部
分にのみ形成した。
【0067】円錐型のガラス16を1個施した1画素の
大きさは直径約200μmである。ここで用いる円錐型のガ
ラス16のサイズは、底面の半径が80〜100μm、高さが
60〜80μmが望ましい。この時の角度θは30°≦θ≦45
°、面積の増加率は15〜40%である。フェースプレート
2の内面に円錐のガラス16を施すことによって、電子
線照射面積が全体で15%以上増加した。
【0068】精細度を上げるために黒色導電材14を設
ける場合には、各画素間に形成する。また、コントラス
トを上げるためにガラスフィルターなどを形成する場合
には、フェースプレート2と円錐型ガラス16の間、ま
たは円錐型ガラス16と蛍光膜8の間に形成する。今回
は各画素間に黒色導電材14を形成し、円錐型ガラス1
6と蛍光膜8の間にガラスフィルター(不図示)を設け
た。
【0069】黒色導電材14の作製では、フェースプレ
ート2の内面に円錐型のガラス16を形成後、全面にホ
トレジスト膜を塗布し、マスクを介して露光して現像
し、部分的にホトレジスト膜を残す。その後、全面に黒
鉛膜を形成してから過酸化水素などを作用させてホトレ
ジスト膜とその上の黒鉛を取り除いて図6(b)のように
各画素間に黒色導電材14を形成した。 蛍光膜8の作
製では、ブラウン管にポリビニルアルコールと重クロム
酸塩との混合水溶液に、赤(Y2O2S:Eu)、緑(ZnS:Cu, A
l)、青(ZnS:Ag, Cl)のいずれかの蛍光体の混ざったスラ
リーを注入する。マスクを介して露光したあと現像する
と、蛍光体のパターンが形成される。これを他の発色の
蛍光体についても同様に繰り返すことで蛍光膜8を形成
した。
【0070】円錐型のガラス16上に形成された蛍光膜
8は、全体では、円錐型に立体にパターン化した、電子
線照射面積の大きな凸型蛍光膜3を形成する。用いる蛍
光体は5〜8μmの大きさの粒子であり、膜厚は20μm程度
とした。
【0071】メタルバック9は、蛍光膜8をフィルミン
グ加工してからAlを真空蒸着して作製する。その後、熱
処理してフィルミング剤を飛ばして作製した。このよう
にして高輝度蛍光膜が完成する。
【0072】以上の方法で、パターン化した凸型蛍光膜
3の1パターンの円錐のサイズが、底面の入る円の半径
が100μm、高さが60μm、角度θが30°、面積の増加率
は15%とし、蛍光体の粒径5〜8μmの粒子を膜厚20μmで
作製した蛍光膜では、電子線照射密度が0.05μA/cm2
低電流域で従来の蛍光膜に比べて約8%、0.4μA/cm2の高
電流域で約10%の輝度向上を実現できた。
【0073】(実施例5)高輝度蛍光膜を用いたプラズ
マディスプレイ装置(PDP) 本発明のプラズマディスプレイ装置は前面板ガラス、隔
壁、背面板ガラス及び紫外線励起される蛍光膜で構成さ
れており、特に、背面板ガラスおよび隔壁の内側には複
数の小さな凹凸面のある蛍光膜が塗布されている。
【0074】以下、図7を用いて本発明の実施例を説明
する。図7の全体を符号17で示す部分断面図において
プラズマディスプレイ装置は前面板ガラス18、隔壁2
2、背面板ガラス24で構成され、前面板ガラス18の
内部には表示電極19、誘電体層20、保護膜21が施
されている。また、背面板ガラスの内部にはアドレス電
極23、誘電体層25が施されている。さらに、その内
部には放電ガスとしてHeガスやXeガスなどが封入されて
いる。
【0075】隔壁22及び誘電体層25の内面には、一
つの凸型形状が正三角錐型のガラス7が複数個設けてあ
る。隔壁22及び誘電体層25の内面に、整然と整列し
て並べた多数の正三角錐型のガラス7を接着剤により固
定してから熱処理することで、隔壁22及び誘電体層2
5の内面に正三角錐型のガラス7を形成した。ここで用
いる正三角錐型のガラス7のサイズは、底面の入る円の
半径が40〜50μm、高さが15〜20μmが望ましい。この時
の角度θは30°≦θ≦45°、面積の増加率は15〜40%で
あり、隔壁22及び誘電体層25の内面に正三角錐型の
ガラス7を施すことによって、表面積が全体で15%以上
増加した。
【0076】蛍光膜8の作製では、赤((Y,Gd)BO3:Eu),
緑(Zn2SiO4:Mn+BaAl12O19:Mn)、青((Ba,Eu)MgAl
10O17)、の各蛍光体のペーストをスクリーン印刷法によ
って正三角錐型のガラス7上に塗布する。詳しく説明す
ると、先ず、形成したいパターン以外の部分を乳剤で塗
りつぶす。次に、スクリーンを、印刷したい基板上にわ
ずかな距離だけ離しておく。厚膜ペーストをスクリーン
の一端に細長く伸ばし、ヘラでこれを押し付けながらス
クリーン全面を擦り付ける。これによってスクリーンは
伸びて基板に接し、パターンが転写される。その後、乾
燥、焼成する。他の色の蛍光体についても同様に印刷し
て、蛍光膜8を形成した。
【0077】全体では、正三角錐型に立体にパターン化
した表面積の大きな凸型蛍光膜3を形成する。蛍光体は
3μm程度の大きさの粒子であり、膜厚は20μm程度とし
た。このようにして高輝度蛍光膜が完成する。
【0078】以上の方法で、パターン化した凸型蛍光膜
3の1パターンの正三角錐のサイズが、底面の入る円の
半径が40μm、高さが15μm、角度θが37°、面積の増加
率は25%とし、蛍光体の粒径3μmの粒子を膜厚20μmで作
製した蛍光膜では、約10%の輝度向上を実現できた。
【0079】(実施例6)高輝度蛍光膜を用いたMIM
電子源ディスプレイ装置 本発明のMIM型電子源ディスプレイ装置はフェースプ
レート、MIM(metal-insulator-metal)電子源、リア
プレイト(背面板)で構成されており、特に、フェース
プレートの内側には複数の小さな凹凸面のある蛍光膜が
塗布されている。
【0080】以下、図8を用いて本発明の実施例を説明
する。図8の全体を符号26で示すMIM型電子源ディ
スプレイ装置はフェースプレート2、リアプレイト3
0、MIM型電子源31で構成され、MIM型電子源3
1は上部電極(Ir-Pt-Au)27、絶縁層(Al2O3)2
8、下部電極(Al)29で形成されている。フェースプ
レート2の内面には一つの凸型形状が正三角錐型のガラ
ス7が複数個設けてある。
【0081】フェースプレート2の全体にホトレジスト
膜を塗布し、マスクを介して露光して現像し、ホトレジ
スト膜を部分的に残して全面に接着剤を塗布する。次に
整然と整列して並べた多数の正三角錐型のガラス7を固
定してから、過酸化水素などの酸化剤を作用させてホト
レジスト膜と、その上の余分な接着剤および正三角錐型
のガラスを除去する。次にこれを熱処理することで、フ
ェースプレート2の内面に正三角錐型のガラス7を必要
な部分にのみ形成した。
【0082】正三角錐型のガラス7を複数個施したスト
ライプ状の1画素の大きさは幅約300μmである。ここで
用いる正三角錐型のガラス7のサイズは、底面の入る円
の半径が40〜50μm、高さが15〜20μmが望ましい。この
時の角度θは30°≦θ≦45°、面積の増加率は15〜40%
であり、フェースプレート2の内面に正三角錐のガラス
7を施すことによって、電子線照射面積が全体で15%以
上増加した。
【0083】精細度を上げるために黒色導電材14を設
ける場合には、一画素ごとに形成し、さらに正三角錐の
底辺に1つずつ、もしくは複数個まとめた底辺に形成す
る。また、コントラストを上げるためにガラスフィルタ
ーなどを形成する場合には、フェースプレート2と正三
角錐型ガラス7の間、または正三角錐型ガラス7と蛍光
膜8の間に形成する。今回は一画素ごとに黒色導電材1
4を形成し、正三角錐型ガラス7と蛍光膜8の間にガラ
スフィルター(不図示)を設けた。
【0084】黒色導電材14の作製では、フェースプレ
ート2の内面に正三角錐型のガラス7を形成後、全面に
ホトレジスト膜を塗布し、マスクを介して露光して現像
し、部分的にホトレジスト膜を残す。その後、全面に黒
鉛膜を形成してから過酸化水素などを作用させてホトレ
ジスト膜とその上の黒鉛を取り除いて一画素ごとに黒色
導電材14を形成した。
【0085】蛍光膜8の作製では、正三角錐型ガラス7
を施したフェースプレート2にポリビニルアルコールと
重クロム酸塩との混合水溶液に、赤(Y2O2S:Eu)、緑(Zn
S:Cu,Al)、青(ZnS:Ag, Cl)のいずれかの蛍光体の混ざっ
たスラリーを塗布する。マスクを介して露光したあと現
像すると、蛍光体のパターンが形成される。これを他の
発色の蛍光体についても同様に繰り返すことで蛍光膜8
を形成した。
【0086】正三角錐型のガラス7上に形成された蛍光
膜8は、全体では、正三角錐型に立体にパターン化した
電子線照射面積の大きな凸型蛍光膜3を形成する。用い
る蛍光体は5〜8μmの大きさの粒子であり、膜厚は20μm
程度とした。
【0087】メタルバック9は、蛍光膜8をフィルミン
グ加工してからAlを真空蒸着して作製する。その後、熱
処理してフィルミング剤を飛ばして作製した。このよう
にして高輝度蛍光膜が完成する。
【0088】以上の方法で、パターン化した凸型蛍光膜
3の1パターンの正三角錐のサイズが、底面の入る円の
半径が50μm、高さが20μm、角度θが40°、面積の増加
率は30%とし、蛍光体の粒径5〜8μmの粒子を膜厚20μm
で作製した蛍光膜では、約15%の輝度向上を実現でき
た。
【0089】(実施例7)高輝度蛍光膜を用いたFED
電子源ディスプレイ装置 本発明のFED型電子源ディスプレイ装置はフェースプ
レート、FED電子源、リアプレイトで構成されてお
り、特に、フェースプレートの内側には複数の小さな凹
凸面のある蛍光膜が塗布されている。
【0090】以下、図9を用いて本発明の実施例を説明
する。図9の全体を符号32で示すFED型電子源ディ
スプレイ装置はフェースプレート2、リアプレイト3
3、FED型電子源34で構成され、FED型電子源3
4はゲート35、絶縁膜36、抵抗膜37、陰極38、
円錐型金属(Moなど)39、で形成されている。
【0091】フェースプレート2の内面には一つの凸型
形状が正三角錐型のガラス7が複数個設けてある。フェ
ースプレート2の全体にホトレジスト膜を塗布し、マス
クを介して露光して現像し、ホトレジスト膜を部分的に
残して全面に接着剤を塗布する。次に整然と整列して並
べた多数の正三角錐型のガラス7を固定してから、過酸
化水素などの酸化剤を作用させてホトレジスト膜と、余
分な接着剤および正三角錐型のガラスを除去する。次に
これを熱処理することで、フェースプレート2の内面に
正三角錐型のガラス7を必要な部分にのみ形成した。
【0092】正三角錐型のガラス7を複数個施したスト
ライプ状の1画素の大きさは幅約300μmである。ここで
用いる正三角錐型のガラス7のサイズは、底面の入る円
の半径が40〜50μm、高さが15〜20μmが望ましい。この
時の角度θは30°≦θ≦45°、面積の増加率は15〜40%
であり、フェースプレート2上に正三角錐のガラス7を
施すことによって、電子線照射面積が全体で15%以上増
加した。
【0093】精細度を上げるために黒色導電材14を設
ける場合には、一画素ごとに、または正三角錐の底辺に
1つずつ、もしくは複数個まとめた底辺に形成する。ま
た、コントラストを上げるためにガラスフィルターなど
を形成する場合には、フェースプレート2と正三角錐型
ガラス7の間、または正三角錐型ガラス7と蛍光膜8の
間に形成する。今回は一画素ごとに黒色導電材14を形
成し、フェースプレート2と正三角錐型ガラス7の間に
ガラスフィルター(不図示)を設けた。
【0094】黒色導電材14の作製では、フェースプレ
ート2の内面にホトレジスト膜を塗布し、マスクを介し
て露光して現像し、部分的にホトレジスト膜を残す。そ
の後、全面に黒鉛膜を形成してから過酸化水素などを作
用させてホトレジスト膜とその上の黒鉛を取り除いて一
画素ごとに黒色導電材14を形成した。
【0095】蛍光膜8の作製では、フェースプレート2
にポリビニルアルコールと重クロム酸塩との混合水溶液
に、赤(Y2O2S:Eu)、緑(ZnS:Cu, Al)、青(ZnS:Ag, Cl)の
いずれかの蛍光体の混ざったスラリーを塗布する。マス
クを介して露光したあと現像すると、蛍光体のパターン
が形成される。これを他の発色の蛍光体についても同様
に繰り返すことで正三角錐型蛍光膜8を形成した。蛍光
膜8は、全体では正三角錐型に立体にパターン化した電
子線照射面積の大きな凸型蛍光膜3を形成する。用いる
蛍光体は5〜8μmの大きさの粒子であり、膜厚は20μm程
度とした。
【0096】メタルバック9は、蛍光膜8をフィルミン
グ加工してからAlを真空蒸着して作製する。その後、熱
処理してフィルミング剤を飛ばして作製した。このよう
にして高輝度蛍光膜が完成する。
【0097】以上の方法で、パターン化した凸型蛍光膜
3の1パターンの正三角錐のサイズが、底面の入る円の
半径が50μm、高さが20μm、角度θが40°、面積の増加
率は30%とし、蛍光体の粒径5〜8μmの粒子を膜厚20μm
で作製した蛍光膜では、約15%の輝度向上を実現でき
た。
【0098】投射型ブラウン管におけるシミュレーショ
ン例1 青色蛍光体ZnS:Ag、Alを0.8×0.8cm2 の面積に、試
験片に塗布して、これに投射型ブラウン管の通常動作に
対応する電流範囲30μA〜70μAの電子ビームを照射
して測定した輝度―電流特性をプロットしたものが図1
0のカーブIである。この場合の横軸、電流密度 [ log
i(μA) / S1(cm2) ] の範囲は1.67 〜2.04である。な
お、S1は電子ビ−ムが射突する表面積、S2は観視方向
に垂直な平面に正射影した微小面積である。
【0099】本発明を適用した投射型ブラウン管におけ
る蛍光膜表面の面積増加率を30%とし、上記カーブI
を基にシミュレーションを行った。上記動作電流範囲3
0μA〜70μAにおける、電流密度 [ logi(μA) / S1
(cm2) ] 範囲は、この面積増加により、電流密度は低下
し、1.54 〜 1.92の範囲に移動する。
【0100】このように電流密度が低下すると輝度は低
下するが、このように低下した分は発光面積の増加によ
り補われるとともに、輝度―電流変換特性の良好な、電
流密度の低い領域を使用するので、結果的には図10のカ
ーブIIで示したように輝度が向上する。
【0101】この場合、発光輝度は、ビーム電流i=3
0μAのとき11%増加し、ビーム電流i=70μAのと
き18%増加した。
【0102】上記蛍光膜面積の30%増加は、正n角錐
の前記角度θ(図2参照)=40°に設定することにより
達成できる。
【0103】なお、上記青色蛍光体ZnS:Ag、Alの色度
はx=0.138、y=0.057、上記電流密度範囲
1.54 〜 2.04の範囲においてγ=0.77〜0.68であっ
た。
【0104】投射型ブラウン管におけるシミュレーショ
ン例2 赤色蛍光体Y2O3:Euを0.8×0.8cm2の面積に、試験片
に塗布して、これに投射型ブラウン管の通常動作に対応
する電流範囲30μA〜70μAの電子ビームを照射して
測定した輝度―電流特性をプロットしたものが図11の
カーブIである。この場合の横軸、電流密度 [ logi(μ
A) / S1(cm2) ] の範囲は1.67 〜 2.04である。なお、S
1は電子ビ−ムが射突する表面積、S2は観視方向に垂直
な平面に正射影した微小面積である。
【0105】本発明を適用した投射型ブラウン管におけ
る蛍光膜表面の面積増加率を30%とし、上記カーブI
を基にシミュレーションを行った。上記動作電流範囲3
0μA〜70μAにおける、電流密度 [ logi(μA) / S1
(cm2) ] 範囲は、この面積増加により、電流密度は低下
し、1.54 〜 1.92の範囲に移動する。
【0106】このように電流密度が低下すると輝度は低
下するが、このように低下した分は発光面積の増加によ
り補われるとともに、輝度―電流変換特性の良好な、電
流密度の低い領域を使用するので、結果的には図11の
カーブIIで示したように輝度が向上する。
【0107】この場合、発光輝度は、ビーム電流i=3
0μAのとき18%増加し、ビーム電流i=70μAのと
き26%増加した。
【0108】上記蛍光膜面積の30%増加は、正n角錐
の前記角度θ(図2参照)=40°に設定することにより
達成できる。
【0109】なお、上記赤色蛍光体Y2O3:Euの色度はx
=0.654、y=0.344、上記電流密度範囲1.54〜 2.04の
範囲においてγ=0.67〜0.55であった。
【0110】投射型ブラウン管におけるシミュレーショ
ン例3 緑色蛍光体Y3(Al, Ga)5O12:Tbを0.8×0.8cm2 の面積
に、試験片に塗布して、これに投射型ブラウン管の通常
動作に対応する電流範囲30μA〜70μAの電子ビーム
を照射して測定した輝度―電流特性をプロットしたもの
が図12のカーブIである。この場合の横軸、電流密度
[ logi(μA) / S1(cm2) ] の範囲は1.67 〜 2.04であ
る。なお、S1は電子ビ−ムが射突する表面積、S2は観
視方向に垂直な平面に正射影した微小面積である。
【0111】本発明を適用した投射型ブラウン管におけ
る蛍光膜表面の面積増加率を30%とし、上記カーブI
を基にシミュレーションを行った。上記動作電流範囲3
0μA〜70μAにおける、電流密度 [ logi(μA) / S1
(cm2) ] 範囲は、この面積増加により、電流密度は低下
し、1.54 〜 1.92の範囲に移動する。
【0112】このように電流密度が低下すると輝度は低
下するが、このように低下した分は発光面積の増加によ
り補われるとともに、輝度―電流変換特性の良好な、電
流密度の低い領域を使用するので、結果的には図12のカ
ーブIIで示したように輝度が向上する。
【0113】この場合、発光輝度は、ビーム電流i=3
0μAのとき8%増加し、ビーム電流i=70μAのとき1
5%増加した。
【0114】上記蛍光膜面積の30%増加は、正n角錐
の前記角度θ(図2参照)=40°に設定することにより
達成できる。
【0115】なお、上記緑色蛍光体Y3(Al, Ga)5O12:Tb
の色度はx=0.367、y=0.550、上記電流密度範囲1.54
〜 2.04の範囲においてγ=0.87〜0.77であった。
【0116】コンピュータ端末用デイスプレイ管におけ
るシミュレーション例 緑色蛍光体ZnS: Cu, Alを3.0×4.0cm2 の面積に、試
験片に塗布して、これにコンピュータ端末用デイスプレ
イ管の通常動作に対応する電流範囲0.5μA〜5μAの電
子ビームを照射して測定した輝度―電流特性をプロット
したものが図12のカーブIである。この場合の横軸、電
流密度 [ logi(μA) / S1(cm2) ] の範囲は−1.38 〜
−0.38である。なお、S1は電子ビ−ムが射突する表面
積、S2は観視方向に垂直な平面に正射影した微小面積
である。
【0117】本発明を適用した端末用デイスプレイ管に
おける蛍光膜表面の面積増加率を30%とし、上記カー
ブIを基にシミュレーションを行った。上記動作電流範
囲0.5μA〜5μAにおける、電流密度 [ logi(μA) / S
1(cm2) ] 範囲は、この面積増加により、電流密度は低
下し、−1.49〜 −0.49の範囲に移動する。
【0118】このように電流密度が低下すると輝度は低
下するが、このように低下した分は発光面積の増加によ
り補われるとともに、輝度―電流変換特性の良好な、電
流密度の低い領域を使用するので、結果的には図13のカ
ーブIIで示したように輝度が向上する。
【0119】この場合、発光輝度は、ビーム電流i=0.
5μAのとき6%増加し、ビーム電流i=5.0μAのとき4
%増加した。
【0120】上記蛍光膜面積の30%増加は、正n角錐
の前記角度θ(図2参照)=40°に設定することにより
達成できる。
【0121】なお、上記デイスプレイ管用緑色蛍光体Zn
S: Cu, Alの色度はx=0.309、y=0.603、上記電流密
度範囲 −1.49〜 −0.38の範囲においてγ=0.93〜0.
88であった。
【0122】上記結果から、高電流領域で輝度の特性の
傾きγが小さくなる蛍光体ほど(特にγが0.7以下の場
合)、本発明の効果が顕著となる。
【0123】以上、正三角錐、正6角錐、正n角錐、円
錐状突起形状の蛍光膜について詳述したが、本発明はこ
れらに限定されるものではなく、一般の多面体、角錐台
及び円錐台形状突起形状の蛍光膜の場合も同様な作用効
果が得られることは勿論である。また、上記実施例で
は、正三角錐、正6角錐、正n角錐、円錐状突起が整然
と配列されているとして説明したが、本発明はこれに限
定されるものではなく、突起群が不規則に配列されてい
ても同様な作用効果が得られる。
【0124】
【発明の効果】蛍光体材料を多面体、円錐、角錐台又は
円錐台形状の複数の突起群の表面に被覆して蛍光膜を形
成するか、あるいは蛍光体材料で多面体、円錐、角錐、
角錐台又は円錐台形状の複数の突起群を形成し蛍光膜と
することにより、励起線による励起密度を軽減して輝度
―励起線量変換特性の良好な領域を使用するとともに発
光面積を増加させているので、励起密度軽減による輝度
低下分を補って、結果的には一層輝度が向上させる。
【0125】さらに、励起密度を従来よりも低くできる
ので、蛍光体の劣化が軽減される。また、蛍光体の放出
する低角度の光を凹凸面が効率的に前面に反射するた
め、さらに輝度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高輝度蛍光膜(正三角錐型)を示す模
式図である。
【図2】本発明の正三角錐型の凸型ガラスを示す模式図
である。
【図3】本発明のブラウン管の全体構造を示す模式図で
ある。
【図4】本発明の高輝度蛍光膜(正六角錐型)を示す模
式図である。
【図5】本発明の高輝度蛍光膜(正三角錐型)を示す模
式図である。
【図6】本発明の高輝度蛍光膜(円錐型)を示す模式図
である。
【図7】本発明のプラズマディスプレイ装置を示す模式
的断面図である。
【図8】本発明のMIM電子源ディスプレイ装置を示す
模式的断面図である。
【図9】本発明のFED電子源ディスプレイ装置を示す
模式的断面図である。
【図10】本発明を投射型ブラウン管の青色蛍光膜に適
用した場合の効果を説明するグラフである。
【図11】本発明を投射型ブラウン管の赤色蛍光膜に適
用した場合の効果を説明するグラフである。
【図12】本発明を投射型ブラウン管の緑色蛍光膜に適
用した場合の効果を説明するグラフである。
【図13】本発明をコンピュータ端末用デイスプレイ管
の緑色蛍光膜に適用した場合の効果を説明するグラフで
ある。
【符号の説明】
1...ブラウン管、 2...フェースプレート、
3...パターン化した凸型蛍光膜、 4...ファン
ネル、 5...ネック、6...電子銃、 7...
正三角錐型の凸型ガラス部分、 8...蛍光膜、
9...アルミバック、 10...電子線、 1
1...画面方向に進む光、12...低角度方向に進
む光、 13...画面方向に反射される光、1
4...黒色導電材、 15...正六角錐型の凸型ガ
ラス部分、16...円錐型の凸型ガラス部分、 1
7...プラズマディスプレイ装置、18...前面板
ガラス、 19...表示電極、 20...上部誘電
体層、21...保護膜、 22...隔壁、 2
3...アドレス電極、24...背面板ガラス、 2
5...下部誘電体層、26...MIM電子源ディス
プレイ装置、 27...上部電極、28...絶縁
層、 29...下部電極、 30...リアプレイ
ト、31...MIM型電子源、 32...FED電
子源ディスプレイ装置、33...リアプレイト、 3
4...FED型電子源、 35...ゲート、3
6...絶縁膜、 37...抵抗膜、 38...陰
極、39...円錐型金属、 82...正三角錐型の
蛍光膜部分。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 31/10 H01J 31/10 A 31/12 31/12 C (72)発明者 今村 伸 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地株 式会社日立製作所中央研究所内 Fターム(参考) 5C036 AA01 EE01 EF01 EG36 EH01 5C040 FA01 FA04 GB03 GB14 GG01 GG03 MA03 5G435 AA03 BB01 BB02 BB06 CC12 EE33 FF00 FF13 HH06 HH12 KK05

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多面体、円錐、角錐、角錐台又は円錐台形
    状の複数の突起群の表面に沿って形成された蛍光膜と、
    該蛍光膜を発光させる励起線を生成する励起線線源と、
    少なくとも一部に透明なフェースプレート部を備え、前
    記蛍光膜及び前記励起線線源を収容する外囲器とを少な
    くとも備えたディスプレイ装置。
  2. 【請求項2】蛍光体材料からなる多面体、円錐、角錐、
    角錐台又は円錐台形状の突起群によって形成された蛍光
    膜と、該蛍光膜を発光させる励起線を生成する励起線線
    源と、少なくとも一部に透明なフェースプレート部を備
    え、前記蛍光膜及び前記励起線線源を収容する外囲器と
    を少なくとも備えたディスプレイ装置。
  3. 【請求項3】前記励起線が陰極線であることを特徴とす
    る請求項1または2記載のディスプレイ装置。
  4. 【請求項4】前記励起線が紫外線であることを特徴とす
    る請求項1または2記載のディスプレイ装置。
  5. 【請求項5】前記突起群の配列間隔が、表示画素間隔よ
    り小さいことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
    載のディスプレイ装置。
  6. 【請求項6】走査線を形成して表示するタイプであっ
    て、前記突起群の配列間隔が、該走査線間隔より小さい
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のディ
    スプレイ装置。
  7. 【請求項7】前記突起が正n角錐状であることを特徴と
    する請求項1〜6のいずれかに記載のディスプレイ装
    置。
  8. 【請求項8】前記正n角錐の側面と底面とのなす角が、
    40゜以上、60゜以下であることを特徴とする請求項
    7記載のディスプレイ装置。
  9. 【請求項9】前記突起の表面積がその底面積の1.3倍以
    上であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記
    載のディスプレイ装置。
  10. 【請求項10】前記励起線が、前記外囲器内に封入され
    た放電ガスから発生されることを特徴とする請求項1,
    2及び4〜9の内の何れかに記載のディスプレイ装置。
  11. 【請求項11】前記励起線線源が、電子ビームを発生,
    制御する電子ビーム生成部、前記電子ビームを前記蛍光
    膜上に集束する電子ビーム集束部、及び前記電子ビーム
    を前記蛍光膜上を走査させる電子ビーム偏向部を備えた
    請求項1〜3及び5〜10の内の何れかに記載のディス
    プレイ装置。
  12. 【請求項12】前記突起群がガラスからなる前記外囲器
    の内壁に固着されたものからなり、前記蛍光膜がこれら
    突起群に蛍光体材料を被覆してなることを特徴とする請
    求項1,3〜11の内の何れかに記載のディスプレイ装
    置。
  13. 【請求項13】前記突起の底面の外接円の半径が80μ
    m〜100μmの範囲内にあり、前記突起の高さが30
    μm〜70μmの範囲内にあることを特徴とする請求項
    1〜12の内の何れかに記載のディスプレイ装置。
  14. 【請求項14】前記突起の底面の外接円の半径が40μ
    m〜50μmの範囲内にあり、前記突起の高さが15μ
    m〜35μmの範囲内にあることを特徴とする請求項1
    〜12の内の何れかに記載のディスプレイ装置。
  15. 【請求項15】前記蛍光膜のγが0.7以下であること特
    徴とする請求項1〜14の内の何れかに記載のディスプ
    レイ装置。
JP24547999A 1999-08-31 1999-08-31 ディスプレイ装置 Pending JP2001076613A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24547999A JP2001076613A (ja) 1999-08-31 1999-08-31 ディスプレイ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24547999A JP2001076613A (ja) 1999-08-31 1999-08-31 ディスプレイ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001076613A true JP2001076613A (ja) 2001-03-23

Family

ID=17134284

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24547999A Pending JP2001076613A (ja) 1999-08-31 1999-08-31 ディスプレイ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001076613A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002231877A (ja) * 2001-02-06 2002-08-16 Sony Corp 素子配列型装置、素子配列型装置の製造方法、及び画像表示装置
JP2009086531A (ja) * 2007-10-02 2009-04-23 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 画素基板及び空間光変調器並びに画素基板の製造方法
JP2012068465A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Casio Comput Co Ltd 光源ユニット及びプロジェクタ
EP2487706A1 (en) * 2009-10-08 2012-08-15 Hitachi, Ltd. Fluorescent lamp and image display device
JP2013140879A (ja) * 2012-01-05 2013-07-18 Ushio Inc 電子線励起型光源装置
JP2020035695A (ja) * 2018-08-31 2020-03-05 大電株式会社 照明装置

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002231877A (ja) * 2001-02-06 2002-08-16 Sony Corp 素子配列型装置、素子配列型装置の製造方法、及び画像表示装置
JP4691793B2 (ja) * 2001-02-06 2011-06-01 ソニー株式会社 素子配列型装置の製造方法
JP2009086531A (ja) * 2007-10-02 2009-04-23 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 画素基板及び空間光変調器並びに画素基板の製造方法
EP2487706A1 (en) * 2009-10-08 2012-08-15 Hitachi, Ltd. Fluorescent lamp and image display device
EP2487706A4 (en) * 2009-10-08 2014-01-08 Hitachi Ltd FLUORESCENT LAMP AND IMAGE DISPLAY DEVICE
US8803423B2 (en) 2009-10-08 2014-08-12 Hitachi, Ltd. Fluorescent lamp and image display apparatus
JP2012068465A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Casio Comput Co Ltd 光源ユニット及びプロジェクタ
CN102419507A (zh) * 2010-09-24 2012-04-18 卡西欧计算机株式会社 光源组件和投影仪
US8746896B2 (en) 2010-09-24 2014-06-10 Casio Computer Co., Ltd. Light source unit and projector
TWI471507B (zh) * 2010-09-24 2015-02-01 Casio Computer Co Ltd 光源單元及投影機
JP2013140879A (ja) * 2012-01-05 2013-07-18 Ushio Inc 電子線励起型光源装置
JP2020035695A (ja) * 2018-08-31 2020-03-05 大電株式会社 照明装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004134216A (ja) 陰極線管
KR100199557B1 (ko) 플리커리스 브라운관용 형광막 및 그 제조 방법
EP2123735A1 (en) Surface treatment method for phosphor and method for manufacturing flat display
US6791253B2 (en) Display
JP2001076613A (ja) ディスプレイ装置
JPH0589800A (ja) 緑色発光投写形陰極線管
US3423621A (en) Color picture display containing a red-emitting europium-activated yttrium oxysulfide phosphor
JP3220081B2 (ja) プラズマディスプレイパネル
JP4078374B2 (ja) 蛍光面基板、画像表示装置、および映像受信表示装置
JP3264239B2 (ja) 蛍光体材料とその製造方法、蛍光体膜
JP2000109823A (ja) 蛍光膜およびそれを用いた画像表示装置
KR20020019392A (ko) 청색 형광층을 갖는 칼라 화상 스크린
US6717346B2 (en) CRT display matrix that emits ultraviolet light
JP2002348571A (ja) 真空紫外線励起紫外蛍光体およびそれを用いた発光装置
JP2003197135A (ja) 画像表示装置
JP2004022247A (ja) 電子線管の蛍光膜およびこれを用いた電子線管を使用した表示装置
JP2002105446A (ja) ディスプレイ装置
US20070210692A1 (en) Phosphor, process for producing phosphor and luminescent device
KR100777270B1 (ko) 칼라음극선관의 스크린 구조
JP2601857B2 (ja) 投写形カラーテレビジョン装置
KR100552626B1 (ko) 칼라음극선관의 형광막 형성방법
TW200533731A (en) Manganese-activated zinc silicate phosphor and image display using same
WO2005080528A1 (ja) 表示装置用緑色発光蛍光体とそれを用いた電界放出型表示装置
JPH10302667A (ja) カラー陰極線管とその製造方法
US5798607A (en) Phosphor search including a non-pigmented phosphor and RGB phosphor elements for a CRT