JP2013140684A - アニール方法、膜製造方法、アニール装置および膜製造装置 - Google Patents
アニール方法、膜製造方法、アニール装置および膜製造装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013140684A JP2013140684A JP2011289618A JP2011289618A JP2013140684A JP 2013140684 A JP2013140684 A JP 2013140684A JP 2011289618 A JP2011289618 A JP 2011289618A JP 2011289618 A JP2011289618 A JP 2011289618A JP 2013140684 A JP2013140684 A JP 2013140684A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- annealing
- film
- transparent conductive
- water vapor
- conductive film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Manufacturing Of Electric Cables (AREA)
- Physical Vapour Deposition (AREA)
- Electrodes Of Semiconductors (AREA)
Abstract
【解決手段】基材フィルム11上に設けられた透明導電膜16を加熱してアニール処理を実施するアニール方法は、アニール室41の内部の気体を外部に排出する排気工程と、アニール室41の内部において透明導電膜16を所定のアニール温度で加熱する加熱工程と、を備えている。さらに、アニール室41の内部の水蒸気分圧を1×10−4Pa以上に調整する水蒸気調整工程が実行される。
【選択図】図4
Description
前記アニール室の内部の水蒸気分圧を1×10−4Pa以上に調整する水蒸気調整機構と、前記アニール室の内部に設けられ、所定のアニール温度で前記透明導電膜を加熱する加熱機構と、を備えたことを特徴とするアニール装置である。
以下、図1乃至図10を参照して、本発明の第1の実施の形態について説明する。はじめに図8を参照して、本実施の形態において製造される、基材フィルム11上に設けられた透明導電膜16を含む積層体18について説明する。
図8は、積層体18を示す断面図である。図8に示すように、積層体18は、基材フィルム11と、基材フィルム11上に形成された高屈折率膜14と、高屈折率膜14上に形成された低屈折率膜15と、低屈折率膜15上に形成された透明導電膜16と、を含んでいる。以下、基材フィルム11、高屈折率膜14、低屈折率膜15および透明導電膜16についてそれぞれ説明する。
本実施の形態においては、基材フィルム11として、高い透光性を有する一方で、耐熱性が低く、このため高い熱負荷をかけることができないフィルムが用いられる。例えば、線膨張係数が大きく、このため高温環境下、例えば150℃以上の環境下に置くことができない非晶質ポリマーからなる合成樹脂層12を含むフィルムが用いられる。このような非晶質ポリマーとしては、例えばシクロオレフィンポリマー(COP)、環状オレフィン・コポリマー(COC)、ポリカーボネート(PC)、トリアセチルセルロース(TAC)、(ポリメチルメタクリレート(PMMA)などが挙げられる。特にシクロオレフィンポリマーは、高い透光性とともに低い吸湿性が実現されているため、好ましく用いられる。非晶質ポリマーからなる合成樹脂層12の厚みは、例えば25〜200μmの範囲内となっている。
高屈折率膜14は、透明導電膜16を構成する材料よりも高い屈折率を有する材料から構成される膜であり、一方、低屈折率膜15は、透明導電膜16を構成する材料よりも低い屈折率を有する材料から構成される膜である。このような高屈折率膜14および低屈折率膜15を基材フィルム11と透明導電膜16との間に設けることにより、積層体18における光の透過率や反射率を調整することができる。例えば、高屈折率膜14および低屈折率膜15は、後述するように積層体18の透明導電膜16がパターニングされてタッチパネルセンサの透明導電パターンとなる場合に、透明導電パターンが設けられている領域と設けられていない領域との間の光の透過率および反射率の差を小さくするためのインデックスマッチング層として機能することができる。
透明導電膜16を構成する材料としては、導電性を有しながら透光性を示す材料が用いられ、例えば、インジウム錫酸化物(ITO)などの金属酸化物が用いられる。本実施の形態および後述する実施例においては、透明導電膜16を構成する材料としてITOが用いられる場合について説明する。透明導電膜16の厚みは、透明電極または透明導電パターンにおける電気抵抗の仕様などに応じて適宜設定されるが、例えば18〜50nmの範囲内となっている。
図1に示すように、膜製造装置10は、基材フィルム11を巻き出す巻出装置20と、基材フィルム11上に透明導電膜16などの膜を設ける成膜装置30と、基材フィルム11上に設けられた透明導電膜16を加熱してアニール処理を実施するアニール装置40と、基材フィルム11および基材フィルム11上に形成された透明導電膜16などの膜を含む積層体18を巻き取る巻取装置50と、を備えている。以下、基材フィルム11および各装置20,30,40,50について、図2乃至図7を参照してそれぞれ説明する。
図2は、巻出装置20を示す図である。図2に示すように、巻出装置20は、回転自在に設けられ、基材フィルム11が巻き付けられたシャフト21と、シャフト21から巻き出された基材フィルム11を成膜装置30に向けて案内するガイドローラー29と、基材フィルム11に沿って設けられ、基材フィルム11を加熱する加熱機構22と、を備えている。巻出装置20においては、シャフト21から巻き出された基材フィルム11を加熱機構22によって加熱することにより、基材フィルム11に付着している水分や油分などの不純物を蒸発または昇華させ、これによって不純物を基材フィルム11から取り除くことができる。すなわち、いわゆる脱ガス処理を実施することができる。
次に、巻出装置20の下流側に設けられた成膜装置30について説明する。成膜装置30による成膜方法としては、真空蒸着、スパッタリング、CVDやイオンプレーティングなど様々な方法が採用され得るが、ここでは、成膜方法としてスパッタリングが用いられる例について図3を参照して説明する。
次に図4を参照して、成膜装置30の下流側に設けられたアニール装置40について説明する。図4に示すように、アニール装置40は、アニール処理が実施されるアニール室41と、搬送される基材フィルム11を案内するガイドローラー49と、アニール室41の内部の気体を外部に排出するアニール用排気機構42と、アニール室41の内部の水蒸気分圧を所定範囲内に調整する水蒸気調整機構44と、アニール室41の内部に設けられ、所定のアニール温度で透明導電膜16を加熱する加熱機構45と、を備えている。図示はしないが、アニール処理中にアルゴンなどの不活性ガスをアニール室41内に導入する不活性ガス供給装置がアニール装置40に設けられていてもよい。なおアニール装置40および上述の成膜装置30は、基材フィルム11が成膜装置30の成膜室31からアニール装置40のアニール室41に至るまでの間、基材フィルム11の周囲の雰囲気が真空状態に保たれるよう構成されている。このため、真空状態の中で上述の成膜処理および後述するアニール処理を連続して実施することができる。
次に図5を参照して、巻取装置50について説明する。巻取装置50は、回転自在に設けられ、基材フィルム11および透明導電膜16などの膜を含む積層体18を巻き取るシャフト51と、シャフト51に向けて搬送される基材フィルム11を案内するガイドローラー59と、を備えている。また図5に示すように、巻取装置50の内部を真空状態に保つための排気手段52が設けられていてもよい。
(脱ガス工程)
はじめに、巻出装置20において、基材フィルム11が巻回されたシャフト21を準備し、次に、成膜装置30に向けて基材フィルム11を巻き出す。このとき、加熱機構22によって基材フィルム11を80〜120℃で加熱するとともに、排気手段24によって巻出装置20内の気体を外部に排出する。これによって、基材フィルム11に付着している水分や油分などの不純物が取り除かれる。
次に、成膜装置30によって、基材フィルム11上に所望の膜を設ける成膜処理を実施する。成膜処理においては、はじめに、第1領域31において、スパッタリングによって、第1ターゲット31aを構成する原子を基材フィルム11上に付着させる。これによって、第1ターゲット31aを構成する酸化ニオブからなる高屈折率膜14が基材フィルム11上に設けられる。次に、第2領域32および第3領域33において、スパッタリングによって、第2ターゲット32aおよび第3ターゲット33aを構成する原子を基材フィルム11上に付着させる。これによって、第2ターゲット32aおよび第3ターゲット33aを構成する珪素からなる低屈折率膜15が高屈折率膜14上に設けられる。なお、スパッタリングの際の放電電力や放電時間、不活性ガスの分圧などの条件は、所望の膜厚や成膜用搬送ドラム38の回転速度などに応じて適宜設定される。
次に、アニール装置40によって、基材フィルム11上に設けられた透明導電膜16を加熱してアニール処理を実施する。アニール処理においては、はじめに、アニール用真空排気機構42によってアニール室41の内部の気体を外部に排出する(排気工程)。例えば、アニール室41の内部に存在する気体のうち水蒸気以外の気体による圧力が1×10−3Pa以下となるよう、アニール用真空排気機構42を駆動させる。その後、水蒸気調整機構44によって、アニール室41の内部の水蒸気分圧を1×10−4Pa〜40×10−4Paの範囲内に調整する(水蒸気調整工程)。水蒸気調整工程において、測定部44aは、アニール室41の内部の水蒸気分圧を測定する(測定工程)。また水蒸気捕捉部44cは、測定部44aによる測定結果(測定工程における測定結果)に基づいて、アニール室41の内部の水蒸気の捕捉量を調整する(水蒸気捕捉工程)。次に、アルゴンガスなどの不活性ガスを、全圧が1Pa以下となる範囲内でアニール室41に導入する。
その後、巻取装置50において、基材フィルム11と、基材フィルム11上に形成された透明導電膜16などの複数の膜と、を含む積層体18が、シャフト51によって巻き取られる。これによって、積層体18の巻回体が得られる。
次に、積層体18の用途の一例として、積層体18をパターニングすることにより得られるタッチパネルセンサについて説明する。タッチパネルセンサ60は、液晶表示パネルや有機EL表示パネルなどの表示パネルの観察者側に設けられ、人体などの被検出体の接触位置を検出するための透明導電パターンなどを含むセンサである。タッチパネルセンサ60としては、被検出体からの圧力に基づいてタッチ箇所を検出する抵抗膜方式のタッチパネルセンサや、人体などの被検出体からの静電気に基づいてタッチ箇所を検出する静電容量方式のタッチパネルセンサなど様々なタイプのものが知られているが、ここでは、積層体18をパターニングすることによって静電容量方式のタッチパネルセンサ60を形成する例について、図9および図10を参照して説明する。図9は、タッチパネルセンサ60を示す平面図であり、図10は、図9に示すタッチパネルセンサ60の線X−Xに沿った断面図である。なお図9および図10においては、2つの積層体18をそれぞれ別個にパターニングすることにより、第1方向に延びる透明導電パターンを含むタッチパネルセンサと、第1方向に直交する第2方向に延びる透明導電パターンを含むタッチパネルセンサとをそれぞれ形成し、その後、2つのタッチパネルセンサを貼り合わせることにより、第1方向および第2方向に延びる透明導電パターンを含むタッチパネルセンサが得られる例について説明する。
次に、本実施の形態の効果を、比較の形態と比較して説明する。図11は、比較の形態における膜製造装置110を示す図である。
若しくは、後述する第2の実施の形態で説明するように、成膜装置30がアニール装置40としても使用され得るように構成されている場合、巻出装置20とアニール装置40との間で基材フィルム11を複数回往復させる間に、基材フィルム11の一方の側および他方の側のそれぞれに対して成膜処理およびアニール処理を施してもよい。このようにして、図14に示す積層体18が得られる。
次に図16および図17を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。図16および図17に示す第2の実施の形態においては、成膜装置の成膜室、成膜用真空排気機構および成膜用搬送ドラムが、アニール装置のアニール室、アニール用真空排気機構およびアニール用搬送ドラムとしても利用される。すなわち成膜装置がアニール装置としても利用される。図16および図17に示す第2の実施の形態において、図1乃至図10に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
はじめに、巻出装置20において、基材フィルム11が巻回されたシャフト21を準備し、次に、第1方向(図16における右方向)へ基材フィルム11を搬送しながら、基材フィルム11に対する脱ガス処理を実施する。その後、成膜装置30において、第1方向へ基材フィルム11を搬送しながら、基材フィルム11上に膜14,15,16を設ける成膜処理を実施する。これらの脱ガス処理および成膜処理は、上述の第1の実施の形態における脱ガス処理および成膜処理と略同一であるので、詳細な説明を省略する。
次に、第2方向へ基材フィルム11を搬送しながら、成膜装置30と兼用のアニール装置40によって、基材フィルム11上に設けられた透明導電膜16を加熱してアニール処理を実施する。アニール処理においては、はじめに、成膜用真空排気機構37の排気手段34bによって第4領域34の内部の気体を外部に排出する(排気工程)。例えば、第4領域34の内部に存在する気体のうち水蒸気以外の気体による圧力が1×10−3Pa以下となるよう、排気手段34bを駆動させる。その後、測定部34c,制御部34dおよび水蒸気供給部34eによって、アニール室41の内部の水蒸気分圧を1×10−4Pa〜40×10−4Paの範囲内に調整する(水蒸気調整工程)。次に、アルゴンガスなどの不活性ガスを、全圧が1Pa以下となる範囲内でアニール室41に導入する。
その後、巻出装置20において、基材フィルム11と、基材フィルム11上に形成された透明導電膜16などの複数の膜と、を含む積層体18が、シャフト21によって巻き取られる。これによって、積層体18の巻回体が得られる。
はじめに、成膜装置30を用いて基材フィルム11上に透明導電膜16を設ける際の適切な成膜条件を探索した。具体的には、まず、シクロオレフィンポリマーからなる合成樹脂層12を含む基材フィルム11を準備した。次に、100℃で3分間にわたって、基材フィルム11に対する脱ガス処理を実施した。その後、成膜装置30におけるスパッタリングによって、基材フィルム11上に、酸化ニオブからなる高屈折率膜14(膜厚9nm)と、酸化珪素からなる低屈折率膜15(膜厚48nm)と、ITOからなる透明導電膜16とを順に設けた。ITOのスパッタリングにおいては、水蒸気分圧が3.2,7.9,8,6,12.1,または19.3×10−4Paとなっている条件下においてそれぞれ、透明導電膜16の成膜を実施した。
図16および図17に示す上述の第2の実施の形態による膜製造装置10を用いて、基材フィルム11上に形成された透明導電膜16を含む積層体18を製造した。基材フィルム11としては、シクロオレフィンポリマーからなる合成樹脂層12を含む基材フィルム11を用いた。はじめに透明導電膜16の製造方法および製造条件について説明する。次に、得られた透明導電膜16の評価方法および評価結果について説明する。
はじめに、脱ガス処理を基材フィルム11に対して実施した。次に、成膜装置30におけるスパッタリングによって、基材フィルム11上に、高屈折率膜14、低屈折率膜15およびITOからなる透明導電膜16を順に設けた。これらの具体的な手順は、上述の予備実験の場合と同一であるので、詳細な説明は省略する。
アニール処理が施された後の透明導電膜16の面積抵抗率を測定した。測定方法としては、三菱化学(株)製ロレスタ−を用いた4端子法を採用した。4端子法による測定の結果、面積抵抗率が136Ω/□となっていた。
透明導電膜16の成膜処理の際の水蒸気分圧を8.5×10−4Paとし、アニール処理時の水蒸気分圧を4.6×10−4Paとしたこと以外は、実施例1と同様にして、基材フィルム11上に透明導電膜16を形成した。
透明導電膜16の成膜処理の際の水蒸気分圧を8.1×10−4Paとし、アニール温度を110℃とし、アニール処理時の水蒸気分圧を5.1×10−4Paとしたこと以外は、実施例1と同様にして、基材フィルム11上に透明導電膜16を形成した。
透明導電膜16の成膜処理の際の水蒸気分圧を8.0×10−4Paとし、アニール時間を15分間とし、アニール処理時の水蒸気分圧を4.9×10−4Paとしたこと以外は、実施例3と同様にして、基材フィルム11上に透明導電膜16を形成した。
透明導電膜16の成膜処理の際の水蒸気分圧を3.2×10−4Paとし、アニール温度を100℃とし、アニール時間を15分間とし、アニール処理時の水蒸気分圧を5.0×10−4Paとしたこと以外は、実施例1と同様にして、基材フィルム11上に透明導電膜16を形成した。
透明導電膜16の成膜処理の際の水蒸気分圧を8.0×10−4Paとし、アニール処理時の水蒸気分圧を2.8×10−4Paとしたこと以外は、実施例5と同様にして、基材フィルム11上に透明導電膜16を形成した。
透明導電膜16の成膜処理の際の水蒸気分圧を8.0×10−4Paとし、アニール処理時の水蒸気分圧を5.3×10−4Paとしたこと以外は、実施例5と同様にして、基材フィルム11上に透明導電膜16を形成した。
透明導電膜16の成膜処理の際の水蒸気分圧を7.9×10−4Paとし、アニール処理時の水蒸気分圧を11.5×10−4Paとしたこと以外は、実施例5と同様にして、基材フィルム11上に透明導電膜16を形成した。
透明導電膜16の成膜処理の際の水蒸気分圧を8.7×10−4Paとし、アニール処理時の水蒸気分圧を0.5×10−4Paとしたこと以外は、実施例1と同様にして、基材フィルム11上に透明導電膜16を形成した。
透明導電膜16の成膜処理の際の水蒸気分圧を8.0×10−4Paとし、アニール処理時の水蒸気分圧を54×10−4Paとしたこと以外は、実施例5と同様にして、基材フィルム11上に透明導電膜16を形成した。
アニール処理を実施しなかったこと以外は、比較例1と同様にして、基材フィルム11上に透明導電膜16を形成した。
11 基材フィルム
12 合成樹脂層
13 ハードコート層
14 高屈折率膜
15 低屈折率膜
16 透明導電膜
18 積層体
20 巻出装置
21 シャフト
22 加熱機構
23 ヒーター
24 排気手段
25 ロードロックバルブ
30 成膜装置
31〜35 第1領域〜第5領域
31a〜34a ターゲット
31b〜35b 排気手段
34c 測定部
34d 制御部
34e 水蒸気供給部
34f 水蒸気供給管
34g 開口部
34h 供給タンク
34i バルブ
34j ガスタンク
34k バルブ
36 成膜室
36a 隔壁
37 成膜用真空排気機構
38 成膜用搬送ドラム
40 アニール装置
41 アニール室
42 アニール用真空排気機構
44 水蒸気調整機構
44a 測定部
44b 制御部
44c 水蒸気捕捉部
45 加熱機構
46 アニール用搬送ドラム
47 ドラム加熱手段
47a 熱媒循環路
47b 熱媒
48 シート加熱手段
50 巻取装置
51 シャフト
52 排気手段
53 ニアローラー
60 タッチパネルセンサ
62 透明導電パターン
64 取出パターン
65 端子部
Claims (10)
- 基材フィルム上に設けられた透明導電膜を加熱してアニール処理を実施するアニール方法において、
アニール室の内部の気体を外部に排出する排気工程と、
前記アニール室の内部の水蒸気分圧を1×10−4Pa以上に調整する水蒸気調整工程と、
前記アニール室の内部において前記透明導電膜を所定のアニール温度で加熱する加熱工程と、を備えたことを特徴とするアニール方法。 - 前記水蒸気調整工程において、前記アニール室の内部の水蒸気分圧が1〜40×10−4Paの範囲内に調整されることを特徴とする請求項1に記載のアニール方法。
- 前記アニール温度が、80〜120度の範囲内であることを特徴とする請求項1または2に記載のアニール方法。
- 前記水蒸気調整工程は、前記アニール室の内部の水蒸気分圧を測定する測定工程と、前記測定工程における測定結果に基づいて、前記アニール室の内部の水蒸気の捕捉量を調整する水蒸気捕捉工程と、を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のアニール方法。
- 前記水蒸気調整工程は、前記アニール室の内部の水蒸気分圧を測定する測定工程と、前記測定工程における測定結果に基づいて、前記アニール室の内部に水蒸気を供給する水蒸気供給工程と、を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のアニール方法。
- 基材フィルム上に透明導電膜を形成する膜製造方法において、
前記基材フィルム上に透明導電膜を設ける成膜工程と、
前記基材フィルム上に設けられた透明導電膜を加熱してアニール処理を実施するアニール工程と、を備え、
前記アニール工程は、請求項1に記載のアニール方法からなることを特徴とする膜製造方法。 - 前記成膜工程は、成膜処理が実施される成膜室と、前記成膜室の内部の気体を外部に排出する成膜用排気機構と、を有する成膜装置によって実行され、
前記アニール工程は、アニール処理が実施されるアニール室を有するアニール装置によって実行され、
前記基材フィルムが前記成膜装置の前記成膜室から前記アニール装置の前記アニール室に至るまでの間、前記基材フィルムの周囲の雰囲気が真空状態に保たれていることを特徴とする請求項6に記載の膜製造方法。 - 前記アニール装置は、前記成膜装置の前記成膜室の内部でアニール処理を実施するよう構成されていることを特徴とする請求項7に記載の膜製造方法。
- 基材フィルム上に設けられた透明導電膜を加熱してアニール処理を実施するアニール装置において、
アニール処理が実施されるアニール室と、
前記アニール室の内部の気体を外部に排出するアニール用排気機構と、
前記アニール室の内部の水蒸気分圧を1×10−4Pa以上に調整する水蒸気調整機構と、
前記アニール室の内部に設けられ、所定のアニール温度で前記透明導電膜を加熱する加熱機構と、を備えたことを特徴とするアニール装置。 - 基材フィルム上に透明導電膜を形成する膜製造装置において、
前記基材フィルム上に透明導電膜を設ける成膜処理を実施する成膜装置と、
前記基材フィルム上に設けられた透明導電膜を加熱してアニール処理を実施するアニール装置と、を備え、
前記アニール装置は、請求項9に記載のアニール装置からなることを特徴とする膜製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011289618A JP5812417B2 (ja) | 2011-12-28 | 2011-12-28 | アニール方法、膜製造方法、アニール装置および膜製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011289618A JP5812417B2 (ja) | 2011-12-28 | 2011-12-28 | アニール方法、膜製造方法、アニール装置および膜製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013140684A true JP2013140684A (ja) | 2013-07-18 |
JP5812417B2 JP5812417B2 (ja) | 2015-11-11 |
Family
ID=49037966
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011289618A Active JP5812417B2 (ja) | 2011-12-28 | 2011-12-28 | アニール方法、膜製造方法、アニール装置および膜製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5812417B2 (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015132005A (ja) * | 2014-01-15 | 2015-07-23 | 株式会社アルバック | 成膜方法、および、スパッタ装置 |
JP2015193882A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-05 | 株式会社カネカ | 透明導電フィルムの製造方法 |
JP2015206106A (ja) * | 2014-04-23 | 2015-11-19 | 旭硝子株式会社 | 脱ガス装置 |
JP2019004006A (ja) * | 2017-06-13 | 2019-01-10 | 日東電工株式会社 | 電磁波吸収体及び電磁波吸収体付成形品 |
CN111508640A (zh) * | 2019-01-30 | 2020-08-07 | 日东电工株式会社 | 透明导电性薄膜 |
CN111508641A (zh) * | 2019-01-30 | 2020-08-07 | 日东电工株式会社 | 透明导电性薄膜 |
JP2020527195A (ja) * | 2017-07-21 | 2020-09-03 | アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated | 真空チャンバ用の熱処理装置、可撓性基板上に材料を堆積させる堆積装置、真空チャンバ内での可撓性基板の熱処理方法、および可撓性基板の処理方法 |
JP2020161583A (ja) * | 2019-03-26 | 2020-10-01 | 積水化学工業株式会社 | λ/4型電波吸収体 |
JP2021089973A (ja) * | 2019-12-04 | 2021-06-10 | 株式会社Screenホールディングス | エッチング方法 |
WO2023042841A1 (ja) * | 2021-09-17 | 2023-03-23 | 日東電工株式会社 | 透明導電性フィルムの製造方法 |
WO2023042842A1 (ja) * | 2021-09-17 | 2023-03-23 | 日東電工株式会社 | 透明導電性フィルムの製造方法 |
JP7438274B2 (ja) | 2022-06-30 | 2024-02-26 | 日東電工株式会社 | 透明導電性フィルムの製造方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102136549B1 (ko) * | 2016-04-06 | 2020-07-22 | 주식회사 엘지화학 | 전도성 필름의 제조 방법 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03263712A (ja) * | 1990-03-13 | 1991-11-25 | Fujitsu Ltd | 透明導電膜の形成方法 |
JPH0688973A (ja) * | 1992-07-21 | 1994-03-29 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 透明導電膜およびそれを用いた半導体装置ならびにその作製方法 |
JP2000056321A (ja) * | 1998-08-07 | 2000-02-25 | Teijin Ltd | 液晶表示用透明導電積層体の製造方法 |
JP2003016858A (ja) * | 2001-06-29 | 2003-01-17 | Sanyo Electric Co Ltd | インジウムスズ酸化膜の製造方法 |
JP2010198934A (ja) * | 2009-02-25 | 2010-09-09 | Nitto Denko Corp | 透明導電積層体の製造方法、透明導電積層体およびタッチパネル |
JP2012052201A (ja) * | 2010-09-02 | 2012-03-15 | Nitto Denko Corp | 透明導電性薄膜の製造方法 |
-
2011
- 2011-12-28 JP JP2011289618A patent/JP5812417B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03263712A (ja) * | 1990-03-13 | 1991-11-25 | Fujitsu Ltd | 透明導電膜の形成方法 |
JPH0688973A (ja) * | 1992-07-21 | 1994-03-29 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 透明導電膜およびそれを用いた半導体装置ならびにその作製方法 |
JP2000056321A (ja) * | 1998-08-07 | 2000-02-25 | Teijin Ltd | 液晶表示用透明導電積層体の製造方法 |
JP2003016858A (ja) * | 2001-06-29 | 2003-01-17 | Sanyo Electric Co Ltd | インジウムスズ酸化膜の製造方法 |
JP2010198934A (ja) * | 2009-02-25 | 2010-09-09 | Nitto Denko Corp | 透明導電積層体の製造方法、透明導電積層体およびタッチパネル |
JP2012052201A (ja) * | 2010-09-02 | 2012-03-15 | Nitto Denko Corp | 透明導電性薄膜の製造方法 |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015132005A (ja) * | 2014-01-15 | 2015-07-23 | 株式会社アルバック | 成膜方法、および、スパッタ装置 |
JP2015193882A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-05 | 株式会社カネカ | 透明導電フィルムの製造方法 |
JP2015206106A (ja) * | 2014-04-23 | 2015-11-19 | 旭硝子株式会社 | 脱ガス装置 |
JP7058475B2 (ja) | 2017-06-13 | 2022-04-22 | 日東電工株式会社 | 電磁波吸収体及び電磁波吸収体付成形品 |
JP2019004006A (ja) * | 2017-06-13 | 2019-01-10 | 日東電工株式会社 | 電磁波吸収体及び電磁波吸収体付成形品 |
JP2020527195A (ja) * | 2017-07-21 | 2020-09-03 | アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated | 真空チャンバ用の熱処理装置、可撓性基板上に材料を堆積させる堆積装置、真空チャンバ内での可撓性基板の熱処理方法、および可撓性基板の処理方法 |
CN111508640A (zh) * | 2019-01-30 | 2020-08-07 | 日东电工株式会社 | 透明导电性薄膜 |
CN111508641A (zh) * | 2019-01-30 | 2020-08-07 | 日东电工株式会社 | 透明导电性薄膜 |
JP2020161583A (ja) * | 2019-03-26 | 2020-10-01 | 積水化学工業株式会社 | λ/4型電波吸収体 |
JP7305392B2 (ja) | 2019-03-26 | 2023-07-10 | 積水化学工業株式会社 | λ/4型電波吸収体 |
JP2021089973A (ja) * | 2019-12-04 | 2021-06-10 | 株式会社Screenホールディングス | エッチング方法 |
JP7294999B2 (ja) | 2019-12-04 | 2023-06-20 | 株式会社Screenホールディングス | エッチング方法 |
WO2023042841A1 (ja) * | 2021-09-17 | 2023-03-23 | 日東電工株式会社 | 透明導電性フィルムの製造方法 |
WO2023042842A1 (ja) * | 2021-09-17 | 2023-03-23 | 日東電工株式会社 | 透明導電性フィルムの製造方法 |
JP7438274B2 (ja) | 2022-06-30 | 2024-02-26 | 日東電工株式会社 | 透明導電性フィルムの製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5812417B2 (ja) | 2015-11-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5812417B2 (ja) | アニール方法、膜製造方法、アニール装置および膜製造装置 | |
TWI480898B (zh) | Production method of conductive laminated film | |
JP4269261B2 (ja) | 透明ガスバリアフィルムの製造方法 | |
TWI488751B (zh) | Method for manufacturing transparent conductive film | |
JP2014164882A (ja) | 信頼性・加工性に優れた積層体およびフィルムセンサ並びに積層体製造方法 | |
TW201346937A (zh) | 附有透明電極之基板的製造方法 | |
TW201422836A (zh) | 附透明電極的基板的製造方法及附透明電極的基板 | |
JP2022133292A (ja) | 透明導電性フィルム、および透明導電性フィルムの製造方法 | |
JP6454690B2 (ja) | 透明導電フィルムの製造方法 | |
JP4415584B2 (ja) | フィルム用真空成膜装置及びそれを用いたプラスチックフィルム | |
KR101165770B1 (ko) | 고투과율 및 저저항 특성을 갖는 인듐-틴 옥사이드 박막의 제조방법 | |
TWI494951B (zh) | Method for manufacturing transparent conductive film | |
JP6396059B2 (ja) | 透明導電フィルムの製造方法 | |
JP2013142034A (ja) | 巻取装置、積層体製造装置および積層体製造方法 | |
KR101913909B1 (ko) | 전도성 투명 기판 및 그 제조방법 | |
JP2011195850A (ja) | 成膜方法およびガスバリアフィルム | |
JP6097117B2 (ja) | 積層体およびフイルム | |
JP7320510B2 (ja) | 透明電極付き基板およびその製造方法 | |
JP6825826B2 (ja) | 透明導電膜付き基板の製造方法 | |
JP2022118004A (ja) | 透明導電性フィルム | |
CN114127865A (zh) | 透明导电性薄膜 | |
JP6268568B2 (ja) | 積層体の製造方法および積層体 | |
JP6109775B2 (ja) | 成膜装置及び成膜方法 | |
JP5717968B2 (ja) | ガラス条の製造方法および有機エレクトロルミネッセンス素子 | |
CN114628060A (zh) | 透明导电性薄膜 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20141024 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150708 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150828 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150910 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5812417 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02 |