JP2013140453A - 情報処理サーバ、情報処理方法、情報処理プログラム、情報処理プログラムが記録された記録媒体、携帯端末、携帯端末用プログラム、及び携帯端末用プログラムが記録された記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電子マネーサーバ2は、電子マネーカード4や携帯端末5に対応づけてバリューの残高を記録している。オフライン決済端末7は、通信ネットワーク接続機能を備えておらず、電子マネーサーバ2と直接通信することはできない。一方、携帯端末5は、インターネット3を介して電子マネーサーバ2に接続することができる。そこで、オフライン決済端末7は、決済時に携帯端末5の通信ネットワーク接続機能を用い、携帯端末5を中継機として電子マネーサーバ2に接続する。このようにして電子マネーサーバ2は、オフライン決済端末7と接続し、携帯端末5の口座のバリューを用いて決済することができる。
【選択図】図1
Description
図15は、従来の電子マネーシステムを説明するための図である。
電子マネーカード92は、ユーザが携帯するICカードであり、内蔵するICチップにバリューの残高、ICチップを特定するICチップID、電子マネー番号などが記録されている。
決済端末91は、店舗などに設置されており、電子マネーカード92と近距離の無線通信を行い、電子マネーカード92のバリューを減額、又は増額することによりバリューによる決済を実行する。決済端末91は、電子マネーカード92との取引履歴をログデータとして記録しておき、定期、又は不定期にログデータを一括して電子マネーサーバ2に送信する。
まず、ユーザは、決済に用いるバリューが記録された電子マネーカード92を決済端末91に設置する。
次に、決済端末91は、店舗の従業員などから決済金額情報の入力を受け付ける(ステップ5)。すると、決済端末91は、電子マネーカード92のICチップをポーリングする(ステップ10)。
これに対し、ICチップは、決済端末91にレスポンスを返す(ステップ15)。その際に、ICチップは、自己のICチップIDを決済端末91に送信する。
ICチップは、決済端末91から電子マネー番号を要求されると、これを決済端末91に送信する(ステップ25)。
これに対し、ICチップは、決済端末91に認証情報を送信する(ステップ35)。
決済端末91は、ICチップから認証情報を受信してICチップを認証し、ICチップにバリューの残高を通知するように要求する(ステップ40)。
ICチップは、決済端末91から残高要求を受けると、現在記録しているバリューの残高を決済端末91に送信する(ステップ45)。
ICチップは、決済端末91から残高更新要求を受信すると、バリューの残高を更新し(ステップ55)、決済端末91に更新完了通知を送信する(ステップ60)。
決済端末91は、ICチップから更新完了通知を受信すると、今回行った決済に関するログデータを作成し、決済処理を終了する。
このように、従来例では、バリューの残高を電子マネーカード92に記録しておき、これを決済端末91との間でローカルに処理していた。そのため、電子マネーサーバ2側で残高をリアルタイムで管理することができないという問題があった。
請求項2に記載の発明では、前記支払側端末から識別情報を取得し、該識別情報に対応付けられた支払元を特定する支払元特定手段と、前記支払側端末を介して前記受取側端末から識別情報を取得し、該識別情報に対応付けられた支払先を特定する支払先特定手段と、前記特定した支払元から前記特定した支払先に対して行われる資金移動の金額を含む資金移動情報を記録する資金移動記録手段と、をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載の情報処理サーバを提供する。
請求項3に記載の発明では、前記支払元は、貨幣価値の種類ごとに残高が設定されており、前記資金移動に用いられる貨幣価値の種類を取得する種類取得手段を備え、前記残高更新手段は、前記支払元の残高のうち、前記取得した種類に対応する貨幣価値の残高を更新することを特徴とする請求項2記載の情報処理サーバを提供する。
請求項4に記載の発明では、前記資金移動に用いられる貨幣価値の種類を取得する種類取得手段を具備し、前記残高更新手段は、前記取得した貨幣価値の種類によらず前記支払元の残高を更新し、前記資金移動記録手段は、前記取得した貨幣価値の種類も記録することを特徴とする請求項2記載の情報処理サーバを提供する。
請求項5に記載の発明では、前記支払先の残高を記録した受取側残高記録手段を具備し、前記残高更新手段は、前記取得した資金移動情報に従って前記記録した受取側残高記録手段の残高を更新することを特徴とする請求項2記載の情報処理サーバを提供する。
請求項6に記載の発明では、電子バリューの残高を示す残高データを記憶するコンピュータにおいて、受取側端末から前記支払側端末に対して送信された金額変更命令を、該支払側端末から取得する金額変更命令取得ステップと、前記取得した金額変更命令に基づいて、前記支払側端末に対応付けて記憶している残高データを更新する残高更新ステップと、前記取得した金額変更命令に対する金額変更応答を、前記支払側端末を介して前記受取側端末に返信する金額変更応答返信ステップと、を具備したことを特徴とする情報処理方法を提供する。
請求項7に記載の発明では、電子バリューの残高を示す残高データを記憶するコンピュータにおいて、受取側端末から支払側端末に対して送信された金額変更命令を、該支払側端末から取得する金額変更命令取得機能と、前記取得した金額変更命令に基づいて、前記支払側端末に対応付けて記憶している残高データを更新する残高更新機能と、前記取得した金額変更命令に対する金額変更応答を、前記支払側端末を介して前記受取側端末に返信する金額変更応答返信機能と、をコンピュータに実現させる情報処理プログラムを提供する。
請求項8に記載の発明では、電子バリューの残高を示す残高データを記憶するコンピュータにおいて、受取側端末から支払側端末に対して送信された金額変更命令を、該支払側端末から取得する金額変更命令取得機能と、前記取得した金額変更命令に基づいて、前記支払側端末に対応付けて記憶している残高データを更新する残高更新機能と、前記取得した金額変更命令に対する金額変更応答を、前記支払側端末を介して前記受取側端末に返信する金額変更応答返信機能と、をコンピュータに実現させる情報処理プログラムが記録された記録媒体を提供する。
請求項9に記載の発明では、支払側端末と接続し、前記接続した支払側端末を介して受取側端末と接続し、前記接続した支払側端末に対応する支払元と前記受取側端末に対応する支払先との間で資金移動を行う所定のサーバに対して前記支払側端末として接続するサーバ接続手段と、前記接続した所定のサーバに自己を特定する識別情報を送信する識別情報送信手段と、前記受取側端末と接続し、当該受取側端末と前記所定のサーバの通信を仲介する仲介手段と、を具備したことを特徴とする携帯端末を提供する。
請求項10に記載の発明では、前記所定のサーバに接続した際に、前記受取側端末が前記所定のサーバに要求する所定の情報を前記所定のサーバから取得して記録しておく情報記録手段と、前記受取側端末が前記所定の情報を前記所定のサーバに要求した際に、前記記録した所定の情報を前記所定のサーバの代わりに応答する応答手段と、を具備したことを特徴とする請求項9に記載の携帯端末を提供する。
請求項11に記載の発明では、サーバ接続手段と、識別情報送信手段と、仲介手段と、を備えた携帯端末において、前記サーバ接続手段で、支払側端末と接続し、前記接続した支払側端末を介して受取側端末と接続し、前記接続した支払側端末に対応する支払元と前記受取側端末に対応する支払先との間で資金移動を行う所定のサーバに対して前記支払側端末として接続するサーバ接続ステップと、前記識別情報送信手段で、前記接続した所定のサーバに自己を特定する識別情報を送信する識別情報送信ステップと、前記仲介手段で、前記受取側端末と接続し、当該受取側端末と前記所定のサーバの通信を仲介する仲介ステップと、を備えたことを特徴とする情報処理方法を提供する。
請求項12に記載の発明では、支払側端末と接続し、前記接続した支払側端末を介して受取側端末と接続し、前記接続した支払側端末に対応する支払元と前記受取側端末に対応する支払先との間で資金移動を行う所定のサーバに対して前記支払側端末として接続するサーバ接続機能と、前記接続した所定のサーバに自己を特定する識別情報を送信する識別情報送信機能と、前記受取側端末と接続し、当該受取側端末と前記所定のサーバの通信を仲介する仲介機能と、をコンピュータに実現させる携帯端末用プログラムを提供する。
請求項13に記載の発明では、支払側端末と接続し、前記接続した支払側端末を介して受取側端末と接続し、前記接続した支払側端末に対応する支払元と前記受取側端末に対応する支払先との間で資金移動を行う所定のサーバに対して前記支払側端末として接続するサーバ接続機能と、前記接続した所定のサーバに自己を特定する識別情報を送信する識別情報送信機能と、前記受取側端末と接続し、当該受取側端末と前記所定のサーバの通信を仲介する仲介機能と、をコンピュータに実現させる携帯端末用プログラムが記録された記録媒体を提供する。
電子マネーサーバ2は、電子マネーカード4や携帯端末5に対応づけてバリューの残高を記録している。
オンライン決済端末6は、通信回線8を介して電子マネーサーバ2と接続する機能と、電子マネーカード4、及び携帯端末5と近距離無線通信により接続する機能を備えている。
そして、電子マネーサーバ2は、決済時にオンライン決済端末6を介して電子マネーカード4や携帯端末5と接続し、電子マネーカード4や携帯端末5の口座を特定して、当該口座のバリューを用いて決済する。
近年では、通信ネットワーク技術が進歩したため、このようにサーバでバリューの残高を管理することが可能となってきている。
そこで、オフライン決済端末7は、決済時に携帯端末5の通信ネットワーク接続機能を用い、携帯端末5を中継機として電子マネーサーバ2に接続する。
このようにして電子マネーサーバ2は、オフライン決済端末7と接続し、携帯端末5の口座のバリューを用いて決済することができる。
図1は、第1の実施の形態に係る電子マネーシステム1のネットワーク構成を説明するための図である。
電子マネーシステム1は、電子マネーサーバ2、インターネット3、電子マネーカード4、携帯端末5、オンライン決済端末6、オフライン決済端末7、通信回線8などを用いて構成されている。
そして、電子マネーシステム1の事業体は、バリューの移動に対応させて実際の貨幣を移動させることによりバリューと実際の貨幣の移動を対応させる。
ICチップには、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)などが形成されており小型のコンピュータを構成している。
電子マネーカード4には、ICチップの高周波回路に接続するアンテナが内蔵されており、当該アンテナによりICチップを駆動するための電力を発電したり、オンライン決済端末6と近距離無線通信したりする。
携帯端末5は、電子マネーサーバ2が携帯端末5を特定するための識別情報を記録している。
通信回線8は、電子マネーサーバ2とオンライン決済端末6を接続する回線である。通信回線8として専用回線を用いることもできるし、インターネット3などの汎用の回線を用いてもよい。
図2(a)は、携帯端末5のハードウェア的な構成を示した図である。携帯端末5は、CPU11、ROM12、RAM13、入力部14、出力部15、通信制御部16、近距離通信制御部17、記憶部18などがバスライン19によって接続している。
ROM12は、読み取り専用のメモリであって、携帯端末5が動作するための基本的なプログラム、パラメータ、データなどが記録されている。
RAM13は、読み書きが可能なメモリであって、CPU11が情報処理を行う際のワーキングメモリを提供する。
入力部14は、外部からの情報を入力する機能部であって、液晶ディスプレイ上に設置されたタッチパネル、音声を入力するマイクロフォン、被写体を撮影するカメラなどを備えている。ユーザは、液晶ディスプレイ上の表示に対応してタッチパネルにタッチすることにより情報を入力することができる。
電子マネーアプリケーションプログラム20には、電子マネーサーバ2が携帯端末5を特定するための識別情報が記録されている。
近距離通信制御部17は、オンライン決済端末6やオフライン決済端末7のリーダライタと近距離無線通信するためのアンテナを備えており、携帯端末5をオンライン決済端末6やオフライン決済端末7に接続する。
CPU11が電子マネーアプリケーションプログラム20を実行すると携帯端末5に電子マネーアプリケーション21が形成される。
電子マネーアプリケーション21は、識別情報を電子マネーサーバ2に送信して、電子マネーサーバ2に携帯端末5を特定させるほか、電子マネーサーバ2とオフライン決済端末7の通信を中継する。このようにして、ネットワーク通信機能を有しないオフライン決済端末7は、携帯端末5を中継機として電子マネーサーバ2に接続することができる。
携帯端末5の液晶ディスプレイ上には一面にタッチパネル25が設置されている。液晶ディスプレイには、電子マネーアプリケーション21を起動するアイコン26が表示されるほか、図示しないがブラウザ、ゲーム、その他のアプリケーションを起動するためのアイコンが表示されている。
これらアイコンをタッチすると、当該アイコンに対応するアプリケーションを起動することができる。本実施の形態では、電子マネーアプリケーション21起動用のアイコン26をユーザがタッチすると、電子マネーアプリケーション21が起動する。
電子マネーサーバ2は、CPU31、ROM32、RAM33、通信制御部34、記憶部35などがバスライン36によって接続している。
CPU31は、ROM32や記憶部35に記録したプログラムを実行して各種の情報処理や電子マネーサーバ2全体の制御を行う。
本実施の形態では、オンライン決済端末6、オフライン決済端末7、電子マネーカード4、携帯端末5と通信しながらユーザのバリュー残高をリアルタイムで更新することによりバリューによる決済処理を行う。
RAM33は、読み書きが可能なメモリであって、CPU31が情報処理を行う際のワーキングメモリを提供する。
記憶部35は、例えば、大容量のハードディスクで構成されており、CPU31がバリューによる決済処理を行うための電子マネー管理プログラムやその他のプログラムや、ユーザの残高を管理するユーザDB、加盟店のバリュー決済を管理する加盟店DB、各決済処理を記録したログデータを格納するログデータDBなどを記録している。
図4(a)は、ユーザDBの論理的な構成を説明するための図である。
ユーザDBは、「識別情報」、「口座番号」、「認証情報」、「残高」などの項目から構成されている。
項目「識別情報」は、電子マネー口座に対応づけられた携帯端末5や電子マネーカード4を特定する情報である。
項目「口座番号」は、電子マネー口座の口座番号である。残高更新は、電子マネー口座を対象に行われる。
項目「認証情報」は、オンライン決済端末6やオフライン決済端末7が決済先の電子マネー口座の真性を認証するための情報である。認証情報は共通のものを用いることもできるが、本実施形態では識別情報ごとに異なるものを用いている。
本実施の形態では、「識別情報」、「口座番号」、「認証情報」、「残高」の各項目を1対1に対応させているが、例えば、1つの口座番号に複数の識別情報を対応させることにより、複数の携帯端末5を用いて1つの電子マネー口座から決済するなど各種の変形が可能である。
加盟店DBは、「加盟店ID」、「決済端末ID」などの項目から構成されている。
項目「加盟店ID」は、電子マネーシステム1の電子マネーによる決済サービスを受ける事業者を特定する情報である。
項目「決済端末ID」は、オンライン決済端末6やオフライン決済端末7を特定する情報である。
オンライン決済端末6やオフライン決済端末7は、接続する際に自己の決済端末IDを電子マネーサーバ2に通知する。これによって、電子マネーサーバ2は、資金移動に係る加盟店の加盟店IDを特定することができる。
また、加盟店で行われた商取引の決済金額は加盟店IDと対応づけてログデータに記録されるため、加盟店IDが加盟店にとっての口座番号として機能している。
オフライン決済端末7は、CPU41、ROM42、RAM43、入力部44、出力部45、リーダライタ46、記憶部47、通信制御部48を備えている。
本実施の形態では、携帯端末5を介して電子マネーサーバ2と通信し、電子マネーサーバ2に決済金額を通知して電子マネーサーバ2の決済処理を支援する。
RAM43は、読み書きが可能なメモリであって、CPU41が情報処理を行う際のワーキングメモリを提供する。
出力部45は、タッチパネル入力用の画像を表示する液晶ディスプレイや決済時の効果音などの音声を出力するスピーカなどを備えている。
リーダライタ46は、内蔵しているアンテナとの近距離通信により携帯端末5とデータの送受信を行う。
記憶部47には、CPU41が電子マネーサーバ2と共に決済処理を行う機能を発揮するためのプログラムや、電子マネーカードの認証に用いるセキュリティデータ(例えば、鍵データ)(図示せず)などが記録されている。なお、一般的なオンライン決済端末には、セキュリティデータは記録されていない。
以下の処理は、オフライン決済端末7のCPU41、携帯端末5のCPU11、電子マネーサーバ2のCPU31が所定のプログラムに従って行うものである。
これは、ユーザがユーザIDやパスワードなどを入力して認証された後に起動するように構成することもできる。また、指紋などの生体個人認証を用いて、認証された後に起動するように構成してもよい。
なお、チャージには、このように店舗で行う場合のほか、ユーザDBの残高が一定金額以下になった場合に、クレジット決済などによって自動的に行う場合もある。
電子マネーサーバ2は、携帯端末5から識別情報を受信すると、これをユーザDBで検索し、当該携帯端末5に対応づけられている電子マネー口座番号、認証情報、バリューの残高などを特定し、携帯端末5に準備完了通知を送信する(ステップ110)。携帯端末5は、準備完了通知を受信すると、オフライン決済端末7と電子マネーサーバ2の通信を中継する中継モードとなる。
次に、オフライン決済端末7が決済金額情報を受け付ける(ステップ115)。決済金額情報は、決済金額のほか、金額がユーザから加盟店側に移動するのか(ユーザが商品を購入した場合)、あるいは、加盟店側からユーザに移動するのか(チャージする場合)といった資金移動の方向も含まれている。
そして、携帯端末5は、このレスポンスをオフライン決済端末7に中継する。即ち、電子マネーサーバ2は、携帯端末5を中継機としてオフライン決済端末7にレスポンスを返す。
以下、同様にしてオフライン決済端末7と電子マネーサーバ2は、携帯端末5を中継機として通信する。
これに対して、電子マネーサーバ2は、携帯端末5の識別情報で特定される口座番号を電子マネー番号としてオフライン決済端末7に送信する(ステップ135)。
オフライン決済端末7は、認証情報を用いて通信相手(即ち電子マネーサーバ2)の真性を確認し、電子マネーサーバ2に対してバリューの残高を要求する(ステップ150)。
オフライン決済端末7は、電子マネーサーバ2からバリューの残高を受信すると、電子マネーサーバ2に当該残高の更新を要求する(ステップ160)。
この要求は、例えば、次のような方式が考えられる。
この場合、オフライン決済端末7は、電子マネーサーバ2から受信した残高に対して決済金額情報に基づく加減算を行い、決済後の残高を算出する。そして、オフライン決済端末7は、残高更新要求として、当該算出後の残高に上書きする上書き命令を送信する。電子マネーサーバ2は、当該上書き命令に従ってユーザDBの残高を上書きする。
この場合、オフライン決済端末7は、決済金額情報に基づく加算命令、又は減算命令を残高更新要求として電子マネーサーバ2に送信する。電子マネーサーバ2は、当該命令に従ってユーザDBの残高に対して加減算を行い、残高を加減算後の残高に更新する。
例えば、残高を増額する場合は上書き命令を使用し、残高を減額する場合は減算命令を使用する。又は、残高を増額する場合は加算命令を使用し、残高を減額する場合は上書き命令を使用する。
そして、電子マネーサーバ2は、オフライン決済端末7に対して更新完了通知を送信する(ステップ170)。更に、電子マネーサーバ2は、携帯端末5に対しても更新完了通知を送信する(ステップ175)。
携帯端末5に対する更新完了通知は、電子マネーアプリケーション21によって更新が完了した旨を表示するものであってもよいし、あるいは、電子メールを用いてもよい。
また、電子マネーサーバ2は、オフライン決済端末7に対して従来例の電子マネーカード92と同様の情報を返すため、オフライン決済端末7は、あたかも従来の電子マネーカード92と通信しているのと同様となる。即ち、オフライン決済端末7は、従来のプロトコルを用いて通信することができる。そのため、従来例の決済端末91をオフライン決済端末7として利用することが可能となり、設備投資のコストを低減することができる。
ユーザDBの残高が与信の額である場合、後ほどユーザの銀行口座から預金を引き落とすなどして精算を行う。
本変形例では、携帯端末5が電子マネーサーバ2と接続を開始した時点で一部の情報(口座番号など)をキャッシュする。キャッシュした情報を用いて、携帯端末5が自らオフライン決済端末7に応答することができる。
そこで、オフライン決済端末7がキャッシュ済みの情報を要求した場合、携帯端末5は、当該要求を電子マネーサーバ2に中継せずに、キャッシュ済みの情報を用いて、オフライン決済端末7に応答する。
このように携帯端末5は、自ら応答することができる命令は自ら応答し、自ら応答できない命令を電子マネーサーバ2に転送することによりデータ通信量を削減し、ターンアラウンドタイムを短縮することができる。
第1の実施の形態と同じ動作には、同じステップを付し、説明を簡略化する。
まず、携帯端末5では電子マネーアプリケーション21を起動し(ステップ100)、電子マネーサーバ2に準備依頼を送信する(ステップ105)。
電子マネーサーバ2は、携帯端末5から準備依頼を受信すると、ユーザDBで識別情報に対応づけられている口座番号とレスポンスに必要な情報(例えば、疑似ICチップID)を準備完了通知と共に携帯端末5に送信する(ステップ200)。
携帯端末5は、電子マネーサーバ2から口座番号とレスポンスに必要な情報を受信すると、これをRAM13に記録することによりキャッシュする(ステップ205)。
これに対し、携帯端末5は、ポーリングを電子マネーサーバ2に中継せずにRAM13にキャッシュした情報を用いて電子マネーサーバ2の代わりにレスポンスする(ステップ210)。
次に、オフライン決済端末7は、携帯端末5に口座番号を要求する(ステップ130)。
これに対し、携帯端末5は、当該要求を電子マネーサーバ2に中継せずにRAM13にキャッシュした口座番号をオフライン決済端末7に送信する(ステップ215)。
以下の処理は、図6と同じである。
バリューによる決済サービスを提供する事業体が複数ある場合、各事業体が発行するバリューは、他の事業体の電子マネーシステムでは使用できないのが一般的である。この場合、A社のバリュー、B社のバリュー、・・・など、事業体ごとに互いに互換性のないバリューが流通することになる。
本変形例では、このようにバリューに種類を表す属性が付随しており、種類ごとに決済を行う必要がある場合について説明する。なお、この変形例は、バリューが事業体別にある場合のほか、互いに互換性のないバリューを利用する場合に広く適用することができる。
ユーザDBには、A社残高(A社用のバリュー残高)、B社残高(B社用のバリュー残高)、・・・といったようにバリューの種類別に残高が記録されている。
オフライン決済端末7(オンライン決済端末6でも同様である)は、決済を要求する際に、何れの種類のバリューで決済するかをバリューの属性を電子マネーサーバ2に送信して通知する。
電子マネーサーバ2の決済処理部51は、属性情報で特定される種類の残高からバリューを決済する。
本変形例では、ユーティリティバリューを用いる。ユーティリティバリューとは、各種のバリューに変換可能なバリュー(例えば、預貯金口座の残高、与信可能枠の残高、他の種別の電子マネーに変換可能な前払式支払手段など)である。例えば、ユーティリティバリューをA社のバリューに変換したり、B社のバリューに変換したりすることができる。
オフライン決済端末7(オンライン決済端末6でも同様である)は、決済を要求する際に、何れの種類のバリューで決済するかをバリューの属性を電子マネーサーバ2に送信して通知する。
増額処理する場合、決済処理部51は、種類別のバリューからユーティリティバリューを生成してユーティリティバリューの残高を増額する。
電子マネーサーバ2は、ユーティリティバリューから何れの種類のバリューを生成したかをログデータに記録しておき、これを後に集計してバリューごとの精算を行う。
第1の実施の形態では、オフライン決済端末7と携帯端末5の間で決済したが、電子マネーカード4と携帯端末5、又は2台の携帯端末5の間で決済することも可能である。
図9(a)は、電子マネーカード4と携帯端末5の間で決済する場合を説明するための図である。
携帯端末5は、リーダライタ機能を有しており、電子マネーカード4に電波を送信して電子マネーカード4を駆動することができる。
電子マネーサーバ2は、電子マネーカード4と携帯端末5の識別情報により決済を行う2つの電子マネー口座を特定し、決済金額情報に従って2つの口座間で資金移動を行う。即ち、送金元の口座のバリューを決済金額分だけ減額し、送金先の口座のバリューを決済金額分だけ増額する。
携帯端末5a、携帯端末5bは、例えば、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))や赤外線通信により近距離無線通信を行う。携帯端末5aは、自己の識別情報を電子マネーサーバ2に送信し、携帯端末5bは、携帯端末5aを中継機として自己の識別情報を電子マネーサーバ2に送信する。
決済金額情報は、携帯端末5aと携帯端末5bの何れが生成してもよく、携帯端末5aが生成する場合は直接電子マネーサーバ2に送信し、携帯端末5bが生成する場合は携帯端末5aを中継機として電子マネーサーバ2に送信する。
電子マネーサーバ2は、携帯端末5aと携帯端末5bの識別情報により決済を行う2つの電子マネー口座を特定し、決済金額情報に従って2つの口座間で資金移動を行う。
本変形例では携帯端末に非接触型ICチップを搭載する。
バリューによる電子マネーの利用は、非接触型のICチップを内蔵した電子マネーカード4から始まった経緯があり、そのため非接触型のICチップを内蔵し、当該ICチップにより電子マネーカード4と同様の効果を発揮する携帯端末が存在する。
携帯端末81は、非接触型のICチップ84を搭載している。非接触型のICチップ84は、インターフェース部83を介して電子マネーアプリケーション82と通信することができる。
ICチップ84は、ICチップ84自体の識別情報であるICチップIDと電子マネー口座を特定するための識別情報を記録している。
オフライン決済端末7のリーダライタ46は、ICチップ84と通信することができる。
これに適合するように本変形例では、例えば、携帯端末81において電子マネーアプリケーション82が、図6のステップ105で、ICチップIDと識別情報をICチップ84から読み出して電子マネーサーバ2に送信する。
そして、電子マネーサーバ2は、ステップ120のポーリングに対して当該ICチップIDをレスポンスとしてオフライン決済端末7に送信する。あるいは、識別情報としてICチップIDを用いることも可能である。
電子マネーサーバ2、携帯端末81、オフライン決済端末7が協働して行う決済処理の手順は実施の形態と同様である。
図11に示したように、携帯端末5は、オンライン決済端末6と近距離無線通信によって接続すると共にインターネット3を介して電子マネーサーバ2にも接続する。
電子マネーサーバ2は、携帯端末5を介してオンライン決済端末6に接続しており、かつ、当該オンライン決済端末6を介して当該携帯端末5にも接続していることを確認すると、残高の要求など行わずに以降の処理を電子マネーサーバ2の内部で決済処理をしてしまう。このようにしてデータ伝送量を削減することにより、決済に要する時間の短縮、及び障害の発生の低減を図ることができる。
このように、本実施の形態の電子マネーサーバ2は、自己に接続しているオンライン決済端末6と携帯端末5をリアルタイムでマッチングし、互いに接続中のオンライン決済端末6と携帯端末5を特定することができる。
電子マネーシステム1(図1)で携帯端末5をオンライン決済端末6に接続して決済処理を行う場合、残高は電子マネーシステム1が記録しているため、電子マネーサーバ2とオンライン決済端末6をリアルタイムで接続する必要がある。
しかし、通信ネットワークを介してオンラインで接続する場合、データの伝送に相応の時間を要する。また、データ伝送途中で何らかの障害が発生し、決済処理が正常に完結しない可能性もある。
そこで、本実施の形態では、オンライン決済端末6や携帯端末5の環境に応じて電子マネーサーバ2側が柔軟に対処することにより処理時間の短縮、及び障害の発生を軽減する。
携帯端末5は、オンライン決済端末6のリーダライタ46と近距離無線通信を行うことによりオンライン決済端末6と接続することができる。また、携帯端末5は、インターネット3を介して電子マネーサーバ2に接続することもできる。
そして、オンライン決済端末6は、携帯端末5を中継機として電子マネーサーバ2に接続することができ、携帯端末5は、オンライン決済端末6を中継機として電子マネーサーバ2と接続することができる。
なお、フローチャートでは、図示を容易にするため2つの電子マネーサーバ2が記載されているが、これは同一の電子マネーサーバ2である。なお、2台の電子マネーサーバ2とすることも可能である。この場合は、2台の電子マネーサーバ2の間で常時通信できるようにし、1台の電子マネーサーバ2として機能できるようにしておく。
電子マネーサーバ2は、決済依頼を受けると、オンライン決済端末6を介して携帯端末5をポーリングする(ステップ255)。携帯端末5は、当該ポーリングを電子マネーサーバ2に中継する。
次に、電子マネーサーバ2は、オンライン決済端末6を介して携帯端末5に対して電子マネー番号を要求すると(ステップ260)、携帯端末5は、これを電子マネーサーバ2に転送する。
電子マネーサーバ2は、この要求に対して口座番号を電子マネー番号として携帯端末5に送信する(ステップ135)。当該口座番号は、携帯端末5、及びオンライン決済端末6を介して電子マネーサーバ2に転送される。
電子マネーサーバ2が携帯端末5に送信した口座番号がオンライン決済端末6から送信されてくるまでにはネットワークの遅延によりある程度の時間を要する。そのため、所定時間をこの遅延時間よりも長く設定する必要がある。
一方、この所定時間をあまり長く設定すると、その間に携帯端末5がオンライン決済端末6から取り外されている可能性が生じる。
そこで、電子マネーシステム1では、遅延時間よりも長く、かつ、最短時間となるように所定時間を設定している。
両端末がオンライン状態であると判断した場合(ステップ265;Y)、電子マネーサーバ2は、残高更新処理を行って決済する(ステップ270)。
そして、電子マネーサーバ2は、オンライン決済端末6に対して更新完了通知を送信し(ステップ275)、更に、携帯端末5にも更新完了通知を送信する(ステップ280)。
このフローチャートは、電子マネーサーバ2に形成された決済指示部と口座管理部が行う処理を示している。
また、本実施の形態では、ユーザの口座の残高のほか、加盟店もユーザとして登録されており、加盟店の口座の残高がユーザDBに記録されている。
なお、債務者とは、資金(バリュー)の移動元であり、債権者とは資金の移動先である。商品の代金精算の場合は、加盟店が債権者、ユーザが債務者となり、チャージする場合は、加盟店が債務者、ユーザが債権者となる。
口座管理部は、債務者側の口座の残高をユーザDBから読み出して決済指示部に送信する(ステップ310)。
決済指示部は、口座管理部から残高を受信し、残高が十分か否かを判断する(ステップ315)。十分か否かの判断は、例えば、残高が決済金額以上である場合に十分であると判断する。
残高が十分であると判断した場合(ステップ315;Y)、決済指示部は、口座管理部に対して決済金額分の減額を指示する(ステップ325)。
口座管理部は、当該指示を受けて債務者側の口座の残高を決済金額分だけ減額し、減額完了通知を決済指示部に送信する(ステップ330)。
口座管理部は、当該指示を受けて債権者側の口座の残高を決済金額分だけ増額し、増額完了通知を決済指示部に送信する(ステップ340)。
このように本実施の形態では、両端末がオンライン状態にあると電子マネーサーバ2が判断した場合に、以降の処理を電子マネーサーバ2の内部で行うのでデータの伝送が省略され、ターンアラウンドタイムが短縮する。更に、電子マネーサーバ2の内部処理は障害が発生する可能性が低いため、決済に失敗する可能性が低減する。
また、ユーザ側も残高を更新するのではなくログデータを蓄積しておいて後ほど精算してもよい。
この第2の実施形態によれば、データ伝送処理を削減するため、処理の高速化、障害発生の低減を図ることができるという効果を得ることができる。
本変形例では、ポーリングのレスポンス時に電子マネーサーバ2が携帯端末5に擬ICチップIDを送信し、オンライン決済端末6がこれを携帯端末5から受信して電子マネーサーバ2に転送した際に、電子マネーサーバ2は、両端末がオンライン状態にあると判断し、以降の決済処理を電子マネーサーバ2の内部で行う。
本実施の形態では、通信ネットワークを介した実質的なデータ伝送がポーリングとレスポンスだけで済むため、ターンアラウンドタイムが更に短縮され、障害の発生も更に抑制される。
本変形例では、ステップ315(図13)で、債務者側の残高が十分であると判断した場合に、口座管理部による残高の増減を行う前に完了通知を携帯端末5とオンライン決済端末6に送信する。
ここで、残高が十分な場合とは、残高が決済金額に足りなくなる可能性が十分に低い金額である。
例えば、一般的な決済金額を平均値などから算出し、この平均値の所定倍を十分な残高とすることができる。具体的には、1回当たりの決済金額が1000円であった場合に、残高がその30倍である30000円以上ある場合、残高不足になる可能性が極めて低いため十分な残高とすることができる。
あるいは、コンビニエンスストアやレストランなど、加盟店の業種ごとにも決済金額が異なってくるため、ユーザが決済する際に加盟店の業種ごとに十分な残高を動的に設定することも可能である。
本変形例では2台の携帯端末5の間で資金移動を行う。
図14は、変形例3を説明するための図である。
携帯端末5aと携帯端末5bは、例えば、ブルートゥースや赤外線通信などの近距離無線通信を用いて互いに接続している。
更に、携帯端末5aと携帯端末5bは、共にインターネット3を介して電子マネーサーバ2に接続している。
この場合、携帯端末5aを、第2の実施の形態のオンライン決済端末6(図11)に対応させ、携帯端末5bを携帯端末5に対応させると、携帯端末5aと携帯端末5bの間で資金移動することができる。
決済金額情報は、携帯端末5aと携帯端末5bの何れが電子マネーサーバ2に送ってよい。
本変形例によれば、ユーザ間でもバリューの移転を行うことができ、より柔軟なバリューの活用を行うことができる。
(1)携帯端末5は、支払側端末として機能し、オフライン決済端末7や電子マネーカード4は、受取側端末として機能している。
そのため、第1の実施の形態の電子マネーサーバ2は、支払側端末と接続する第1の接続手段と、前記接続した支払側端末を介して受取側端末と接続する第2の接続手段を備えている。
電子マネーサーバ2は、資金移動の移動元と移動先を特定する情報である口座(携帯端末5の場合は口座番号、オフライン決済端末7の場合は加盟店ID)を特定するため、前記接続した支払側端末に対応づけられた第1の口座と前記接続した受取側端末に対応づけられた第2の口座を特定する口座特定手段を備えている。
また、電子マネーサーバ2は、決済金額情報により資金の移動元、移動先、及び金額を取得するため、前記特定した第1の口座と前記特定した第2の口座の間で行われる資金移動の方向及び金額を含む資金移動情報を取得する資金移動情報取得手段を備えている。
また、電子マネーサーバ2は、資金の移動元、移動先、及び金額をログデータに記録するため、前記取得した資金移動情報に従って前記第1の口座と前記第2の口座の間の資金移動を記録する資金移動記録手段を備えている。
(2)電子マネーサーバ2は、ユーザDBに電子マネー口座ごとの残高を記録しており、決済金額情報によりこれを更新するため、前記第1の口座の残高を記録した第1の残高記録手段と、前記取得した資金移動情報に従って前記記録した第1の残高を更新する更新手段を備えている。
(3)第1の実施の形態の変形例2では、ユーザDBに残高をバリューの種類ごとに記録しているため、前記第1の口座は、貨幣価値の種類ごとに残高が設定されている。
また、電子マネーサーバ2は、オフライン決済端末7やオンライン決済端末6から決済に係るバリューの種類を取得し、種類ごとにバリューの残高を更新するため、前記資金移動に用いられる貨幣価値の種類を取得する種類取得手段を備え、前記更新手段は、前記第1の口座の残高のうち、前記取得した種類に対応する貨幣価値の残高を更新している。
(4)第1の形態の変形例2では、オフライン決済端末7やオンライン決済端末6から決済に係るバリューの種類を取得し、ユーティリティバリューを用いて決済する。そして、ユーティリティバリューを何れの種類のバリューに変換したかをログデータに記録する。そのため、電子マネーサーバ2は、前記資金移動に用いられる貨幣価値の種類を取得する種類取得手段を具備し、前記更新手段は、前記取得した貨幣価値の種類によらずに前記第1の残高を更新し、前記資金移動記録手段は、前記取得した種類ごとに資金移動を記録している。
(5)第1の実施の形態の変形例3では、携帯端末5を介して電子マネーサーバ2に接続する電子マネーカード4、又は他の携帯端末5の残高を記録しておき、これを更新して決済するので、電子マネーサーバ2は、前記第2の口座の残高を記録した第2の残高記録手段を具備し、前記更新手段は、前記取得した資金移動情報に従って前記記録した第2の残高を更新する。
(6)第1の実施の形態の携帯端末5は、自己の識別情報を電子マネーサーバ2に送信すると共に、自己を中継機としてオフライン決済端末7と電子マネーサーバ2に通信させるので、支払側端末と接続し、前記接続した支払側端末を介して受取側端末と接続し、前記接続した支払側端末に対応する口座と前記受取側端末に対応する口座との間で資金移動を行う所定のサーバに対して前記支払側端末として接続するサーバ接続手段と、前記接続した所定のサーバに自己を特定する特定情報を送信する特定情報送信手段と、前記受取側端末と接続し、当該受取側端末と前記所定のサーバの通信を仲介する仲介手段を備えている。
(7)第1の実施の形態の変形例1では、携帯端末5は、口座番号などをキャッシュして電子マネーサーバ2の代わりにオフライン決済端末7に対して応答するので、前記所定のサーバに接続した際に、前記受取側端末が前記所定のサーバに要求する所定の情報を前記所定のサーバから取得して記録する情報記録手段と、前記受取側端末が前記所定の情報を前記所定のサーバに要求した際に、前記記録した所定の情報を前記所定のサーバの代わりに応答する応答手段を備えている。
(8)第2の実施の形態の電子マネーサーバ2は、携帯端末5を介してオンライン決済端末6に接続し、また、オンライン決済端末6を介して携帯端末5に接続できるため、支払側端末を介して受取側端末と接続する第1の接続手段と、受取側端末を介して支払側端末と接続する第2の接続手段を備えている。
また、電子マネーサーバ2は、携帯端末5の口座番号とオンライン決済端末6の決済端末IDを特定するため、前記第1の接続手段、及び前記第2の接続手段の少なくとも一方によって接続した支払側端末に対応づけられた口座と前記受取側端末に対応づけられた口座を特定する口座特定手段を備えている。
また、電子マネーサーバ2は、決済金額情報を取得するため、前記特定した支払側口座と前記特定した受取側口座の間で行われる資金移動の方向及び金額を含む資金移動情報を取得する資金移動情報取得手段を備えている。
また、電子マネーサーバ2は、携帯端末5を介してオンライン決済端末6に接続しており、かつ、オンライン決済端末6を介して携帯端末5に接続していることをリアルタイムに確認するため、前記第1の接続手段によって前記支払側端末を介して前記受取側端末に接続しており、かつ、前記第2の接続手段によって前記受取側端末を介して前記支払側端末に接続していることを確認する確認手段を備えている。
そして、電子マネーサーバ2は、当該確認ができた場合に、以降の決済処理を電子マネーサーバ2内で行うため、前記確認ができた場合に、前記取得した資金移動情報に従って前記第1の口座と前記第2の口座の間の資金移動を記録する資金移動記録手段を備えている。
(9)電子マネーサーバ2は、携帯端末5に対応する口座の残高を記録しており、これを更新するため、前記第1の口座の残高を記録した第1の残高記録手段と、前記取得した資金移動情報に従って前記記録した第1の残高を更新する更新手段を備えている。
(10)第2の実施の形態では、電子マネー口座の口座番号を端末特定情報として用い、変形例1では、疑似ICチップIDを端末特定情報として用いている。
そのため、前記更新手段は、前記支払側端末から取得した支払側端末特定情報と前記受取側端末を介して前記支払側端末から取得した支払側端末特定情報が一致する場合に直ちに前記第1の残高を更新している。
(11)第2の実施の形態の変形例2では、携帯端末5の残高が十分な場合に決済完了を待たずに完了通知を発行するため、前記第1の口座の残高を取得する第1の残高取得手段と、前記取得した残高が所定の金額以上である場合に、前記確認手段が確認した後で前記更新手段による更新が完了する前に前記支払側端末に更新完了通知を送信する更新完了通知送信手段を備えている。
(12)第2の実施の形態の変形例3では、2台の携帯端末5を用いて資金移動を行うため、電子マネーサーバ2は、前記第2の口座の残高を記録した第2の残高記録手段を備え、前記更新手段は、前記取得した資金移動情報に従って前記記録した第2の残高を更新している。
2 電子マネーサーバ
3 インターネット
4 電子マネーカード
5 携帯端末
6 オンライン決済端末
7 オフライン決済端末
8 通信回線
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 入力部
15 出力部
16 通信制御部
17 近距離通信制御部
18 記憶部
19 バスライン
20 電子マネーアプリケーションプログラム
21 電子マネーアプリケーション
25 タッチパネル
26 アイコン
31 CPU
32 ROM
33 RAM
34 通信制御部
35 記憶部
36 バスライン
41 CPU
42 ROM
43 RAM
44 入力部
45 出力部
46 リーダライタ
47 記憶部
48 通信制御部
51 決済処理部
82 電子マネーアプリケーション
83 インターフェース部
84 ICチップ
91 決済端末
92 電子マネーカード
Claims (13)
- 電子バリューの残高を示す残高データを記憶する情報処理サーバであって、
受取側端末から支払側端末に対して送信された金額変更命令を、該支払側端末から取得する金額変更命令取得手段と、
前記取得した金額変更命令に基づいて、前記支払側端末に対応付けて記憶している残高データを更新する残高更新手段と、
前記取得した金額変更命令に対する金額変更応答を、前記支払側端末を介して前記受取側端末に返信する金額変更応答返信手段と、
を具備したことを特徴とする情報処理サーバ。
- 前記支払側端末から識別情報を取得し、該識別情報に対応付けられた支払元を特定する支払元特定手段と、
前記支払側端末を介して前記受取側端末から識別情報を取得し、該識別情報に対応付けられた支払先を特定する支払先特定手段と、
前記特定した支払元から前記特定した支払先に対して行われる資金移動の金額を含む資金移動情報を記録する資金移動記録手段と、
をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載の情報処理サーバ。
- 前記支払元は、貨幣価値の種類ごとに残高が設定されており、
前記資金移動に用いられる貨幣価値の種類を取得する種類取得手段を備え、
前記残高更新手段は、前記支払元の残高のうち、前記取得した種類に対応する貨幣価値の残高を更新することを特徴とする請求項2記載の情報処理サーバ。
- 前記資金移動に用いられる貨幣価値の種類を取得する種類取得手段を具備し、
前記残高更新手段は、前記取得した貨幣価値の種類によらず前記支払元の残高を更新し、前記資金移動記録手段は、前記取得した貨幣価値の種類も記録することを特徴とする請求項2記載の情報処理サーバ。
- 前記支払先の残高を記録した受取側残高記録手段を具備し、
前記残高更新手段は、前記取得した資金移動情報に従って前記記録した受取側残高記録手段の残高を更新することを特徴とする請求項2記載の情報処理サーバ。
- 電子バリューの残高を示す残高データを記憶するコンピュータにおいて、
受取側端末から前記支払側端末に対して送信された金額変更命令を、該支払側端末から取得する金額変更命令取得ステップと、
前記取得した金額変更命令に基づいて、前記支払側端末に対応付けて記憶している残高データを更新する残高更新ステップと、
前記取得した金額変更命令に対する金額変更応答を、前記支払側端末を介して前記受取側端末に返信する金額変更応答返信ステップと、
を具備したことを特徴とする情報処理方法。
- 電子バリューの残高を示す残高データを記憶するコンピュータにおいて、
受取側端末から前記支払側端末に対して送信された金額変更命令を、該支払側端末から取得する金額変更命令取得機能と、
前記取得した金額変更命令に基づいて、前記支払側端末に対応付けて記憶している残高データを更新する残高更新機能と、
前記取得した金額変更命令に対する金額変更応答を、前記支払側端末を介して前記受取側端末に返信する金額変更応答返信機能と、
をコンピュータに実現させる情報処理プログラム。
- 電子バリューの残高を示す残高データを記憶するコンピュータにおいて、
受取側端末から前記支払側端末に対して送信された金額変更命令を、該支払側端末から取得する金額変更命令取得機能と、
前記取得した金額変更命令に基づいて、前記支払側端末に対応付けて記憶している残高データを更新する残高更新機能と、
前記取得した金額変更命令に対する金額変更応答を、前記支払側端末を介して前記受取側端末に返信する金額変更応答返信機能と、
をコンピュータに実現させる情報処理プログラムが記録された記録媒体。
- 支払側端末と接続し、前記接続した支払側端末を介して受取側端末と接続し、前記接続した支払側端末に対応する支払元と前記受取側端末に対応する支払先との間で資金移動を行う所定のサーバに対して前記支払側端末として接続するサーバ接続手段と、
前記接続した所定のサーバに自己を特定する識別情報を送信する識別情報送信手段と、
前記受取側端末と接続し、当該受取側端末と前記所定のサーバの通信を仲介する仲介手段と、
を具備したことを特徴とする携帯端末。
- 前記所定のサーバに接続した際に、前記受取側端末が前記所定のサーバに要求する所定の情報を前記所定のサーバから取得して記録しておく情報記録手段と、
前記受取側端末が前記所定の情報を前記所定のサーバに要求した際に、前記記録した所定の情報を前記所定のサーバの代わりに応答する応答手段と、
を具備したことを特徴とする請求項9に記載の携帯端末。
- サーバ接続手段と、識別情報送信手段と、仲介手段と、を備えた携帯端末において、
前記サーバ接続手段で、支払側端末と接続し、前記接続した支払側端末を介して受取側端末と接続し、前記接続した支払側端末に対応する支払元と前記受取側端末に対応する支払先との間で資金移動を行う所定のサーバに対して前記支払側端末として接続するサーバ接続ステップと、
前記識別情報送信手段で、前記接続した所定のサーバに自己を特定する識別情報を送信する識別情報送信ステップと、
前記仲介手段で、前記受取側端末と接続し、当該受取側端末と前記所定のサーバの通信を仲介する仲介ステップと、
を備えたことを特徴とする情報処理方法。
- 支払側端末と接続し、前記接続した支払側端末を介して受取側端末と接続し、前記接続した支払側端末に対応する支払元と前記受取側端末に対応する支払先との間で資金移動を行う所定のサーバに対して前記支払側端末として接続するサーバ接続機能と、
前記接続した所定のサーバに自己を特定する識別情報を送信する識別情報送信機能と、
前記受取側端末と接続し、当該受取側端末と前記所定のサーバの通信を仲介する仲介機能と、
をコンピュータに実現させる携帯端末用プログラム。
- 支払側端末と接続し、前記接続した支払側端末を介して受取側端末と接続し、前記接続した支払側端末に対応する支払元と前記受取側端末に対応する支払先との間で資金移動を行う所定のサーバに対して前記支払側端末として接続するサーバ接続機能と、
前記接続した所定のサーバに自己を特定する識別情報を送信する識別情報送信機能と、
前記受取側端末と接続し、当該受取側端末と前記所定のサーバの通信を仲介する仲介機能と、
をコンピュータに実現させる携帯端末用プログラムが記録された記録媒体。
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