JP2013138358A - コントローラーおよび音響信号処理システム - Google Patents

コントローラーおよび音響信号処理システム Download PDF

Info

Publication number
JP2013138358A
JP2013138358A JP2011288666A JP2011288666A JP2013138358A JP 2013138358 A JP2013138358 A JP 2013138358A JP 2011288666 A JP2011288666 A JP 2011288666A JP 2011288666 A JP2011288666 A JP 2011288666A JP 2013138358 A JP2013138358 A JP 2013138358A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
controller
acoustic signal
screen
signal processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011288666A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Umeo
達也 梅尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP2011288666A priority Critical patent/JP2013138358A/ja
Publication of JP2013138358A publication Critical patent/JP2013138358A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 複数台のコントローラーにそれぞれ対応させて設けられているディスプレイに表示される画面を簡単な操作で切り替える。
【解決手段】 FDC14−1において、制御対象をDAWaとする切替スイッチが押されたとする。FDC14−1の通信端子COM1から制御対象をDAWaとする切替指示のコマンドが出力されて、ディスプレイ切替器11−1に供給される。ディスプレイ切替器11−1では、このコマンドの切替指示に基づいて入力端子DI11に供給されているPC10−2のディスプレイ端子(1)からの画像情報を出力端子DO1から出力するように状態を切り替える。管理アプリMはFDC14−2,14−3とMC15に対して制御対象をDAWaとする切り替えの指示を第1の通信網2−1を利用して送信する。FDC14−2,14−3とMC15は、通信端子COM2〜4から制御対象をDAWaとする切替指示のコマンドを出力して、ディスプレイ切替器11−2〜11−4に供給する。
【選択図】 図3

Description

この発明は、音響信号処理アプリケーションを操作するコントローラーおよび音響信号処理システムに関する。
従来から、コンピューターのアプリケーションとして、音響信号データの録音や編集、ミキシング等の音響処理を行う音響信号処理アプリケーションが知られている。音響信号処理アプリケーションがインストールされるコンピューターは、パーソナルコンピューター(PC)等の汎用のコンピューターとされ、音響信号処理に必要なオーディオインターフェースやMIDI(Musical Instrument Digital Interface)インターフェースなどの各種ハードウェア装置を備えている。音響信号処理アプリケーションをインストールしたコンピューターにおいては、音響信号データの録音や編集、あるいはエフェクト付与やミキシング等の音響信号処理が実現される。このようなコンピューターで実現される音響信号処理機能は、デジタルオーディオワークステーション(Digital Audio Workstation:DAW)と呼ばれている。このDAWをコンピューターに実行させる音響信号処理アプリケーションを、以下の説明においては「DAWソフト」という。
PCで動作するDAWは充実しており、PCにDAWソフトをインストールすることで個人でも簡単に音楽制作ができるようになる。また、DAWの機能が豊富となっており、マウス操作のみで全ての操作やパラメーターの設定を行うことは困難になってきている。このため、DAWソフトがインストールされたPCに、DAW操作のための専用のコントローラーを接続して、このコントローラーに備えられている操作子を使用してDAWの操作やパラメーターの設定を行うことが行われている。
また、従来、コンピュータに1台のコントローラーを外部接続し、コンピュータにおいて複数のアプリケーションを起動させる。このコントローラーは、コンピュータにおいて起動されている複数のアプリケーションのいずれかを制御対象とするアプリケーションとして選択することができ、選択された制御対象とされるアプリケーションの制御を行うようにすることが知られている。
特開2004−310588号公報
同じ操作対象のDAWを複数人の操作者が操作するユースケースがある。このようなユースケースにおいて、それぞれの操作者が同時に異なる作業を行えるように、1つのDAWに対して複数台のコントローラーを用意するシステムを発明者は提案している。この提案されたシステムにおいては、各操作者は、通常は自己の作業のための画面を参照しながらDAWを操作する作業をしているが、他の操作者の作業内容を確認したい場合があり、他の操作者の作業のための画面を簡単な操作で一時的に確認できることが望まれている。
そこで、本発明は、上記操作者の要望を実現することができるコントローラーおよび音響信号処理システムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のコントローラーは、音響信号データの音響処理を行う音響信号処理部と、該音響信号処理部の制御を行うコントローラーと、該コントローラーに対応して設けられている表示部と、該表示部を制御して、複数の前記コントローラーに対応して用意されているコントローラー画面を表示する表示制御部とから構成された音響信号処理システムにおける前記コントローラーであって、前記音響信号処理に対する制御指示を前記音響信号処理部に送信する制御指示送信手段と、前記表示部に表示する画面を、自機に対応して用意されている前記コントローラー画面から、他の前記コントローラーに対応して用意されている他の前記コントローラー画面へ切り替える指示を、前記表示制御部へ送る送信手段とを有することを最も主要な特徴としている。
本発明のコントローラーは、音響信号処理に対する制御指示を音響信号処理部に送信する制御指示送信手段と、表示部に表示する画面を、自機に対応して用意されているコントローラー画面から、他のコントローラーに対応して用意されている他のコントローラー画面へ切り替える指示を、表示制御部へ送る送信手段とを有している。このことから、コントローラーにそれぞれ対応させて設けられている表示部に表示されるコントローラー画面を簡単な操作で切り替えることができるので、他の操作者の作業のための画面を簡単な操作で確認することができる。すなわち、各操作者は、通常は自己の作業のためのコントローラー画面を参照し、一時的に他の操作者の作業内容を簡単な操作で確認することができるようになる。
本発明の実施例のコントローラーを用いる本発明の実施例の音響信号処理システムの概略的な構成を示す図である。 本発明の実施例の音響信号処理システムにおける第1の通信網の接続構成を示す図である。 本発明の実施例の音響信号処理システムにおける第2の通信網の接続構成を示す図である。 本発明の実施例の音響信号処理システムにおけるPC上で動作中のDAWのGUI画面の一例を示す図である。 本発明の実施例のコントローラーにかかるフェーダーコントローラーのハードウェア構成を示す回路ブロック図である。 本発明の実施例のコントローラーにかかるフェーダーコントローラーのパネル構成を示す図である。 本発明の実施例のコントローラーにかかるメインコントローラーのパネル構成を示す図である。 本発明の実施例の音響信号処理システムで実行されるPC上で動作中のDAW切替の処理のフローチャートである。 本発明の実施例の音響信号処理システムで実行されるメイン切替の処理のフローチャートである。
本発明の実施例のコントローラーを用いる本発明の実施例の音響信号処理システムの概略的な構成を図1に示す。
図1に示すように、本発明の実施例の音響信号処理システム1は、通信網2に接続されている4台のパーソナルコンピュータ(以下、「PC」という)10−1,10−2,10−3,10−4と、3台のフェーダーコントローラー(以下、「FDC」という)14−1,14−2,14−3と1台のメインコントローラー(以下、「MC」という)15と、FDC14−1〜14−3とMC15にそれぞれ対応して設けられている4台のディスプレイ13−1,13−2,13−3,13−4とのデバイスを備えている。通信網2に接続されているデバイスは、通信網2を介して相互に情報のやりとりを行うことができる。通信網2は、少なくとも制御通信系と表示通信系の2種類の通信系を備えている通信網であり、以下に説明する実施例においては、制御通信系の第1の通信網と表示通信系の第2の通信網とから構成されている。その詳細については後述する。
4台のPCは、一般的なパーソナルコンピュータとされており、インストールされた管理アプリケーション(管理アプリM)が動作して、音響信号処理システム1を管理しているPC10−1と、音楽制作を行うためのアプリケーションである音楽作成アプリケーション(DAWソフト)がインストールされ、DAWa,DAWb,DAWcがそれぞれ動作している3台のPC10−2,10−3,10−4とから構成されている。この場合、PC毎に異なる音楽作成アプリケーションをインストールすることができ、PC10−2〜10−4で動作しているDAWa,DAWb,DAWcは、それぞれ独立して動作している。DAWa,DAWb,DAWcは、それぞれ音楽制作のための各種の処理を実行することができ、主に音楽コンテンツの作成や音楽のミキシングやリアルタイム録音などの音響信号処理機能が実現されている。
3台のFDC14−1,14−2,14−3とMC15とは、本発明の実施例のコントローラーとされている。FDC14−1〜14−3のそれぞれには、レベルを調整するための複数本のフェーダやDAWa,DAWb,DAWcの内の制御対象とされるDAWを切り替える操作子などが設けられている。MC15は、FDCの機能を拡張するためのコントローラーであり、各種操作を行うための操作子やDAWa,DAWb,DAWcの内の制御対象とされるDAWを切り替える操作子が設けられている。これらのFDC14−1〜14−3およびMC15は、音楽作成アプリケーションを操作するための専用のコントローラー(フィジカルコントローラー)であり、後述するようにFDC14−1〜14−3とMC15とでは機能が異なっている。3台のFDC14−1,14−2,14−3とMC15とは、まとめて1つのDAW用のコントローラとして同時に使用するようにされており、DAWa,DAWb,DAWcのいずれかを制御対象として、制御対象のDAWを操作するためのコントローラーとされている。
4台のディスプレイ13−1,13−2,13−3,13−4は、3台のFDC14−1〜14−3およびMC15にそれぞれ対応して設けられている。これらのディスプレイ13−1〜13−4には、対応するコントローラーにおいて操作対象としている機能について作業を行うための画面が表示される。表示される画面の典型例としては、FDC14−1〜14−3に対応するディスプレイ13−1,13−2,13−3にはミキサー画面が表示され、MC15に対応するディスプレイ13−4にはメイン画面が表示される。ディスプレイ13−1,13−2,13−3に表示されたミキサー画面を参照しながらそれぞれのFDCのフェーダーを操作することにより、フェーダにアサインされたチャンネルのレベルを設定することができる。この場合、FDC毎に操作するチャンネル等の操作対象が異なることから、FDC毎に、その操作対象に合わせた内容の画面(例えば、ミキサー画面)が対応するディスプレイ13−4,13−2,13−3に表示される。また、ディスプレイ13−4に表示されたメイン画面を参照しながらMC15の操作子を操作することによりメイン画面の各種操作を行うことができる。
PC10−1で動作している管理アプリMは、音響信号処理システム1の全体を管理するアプリケーションであり、例えば、音響信号処理システム1内のデバイスの数、名前、アドレスなどを管理することができる。また、管理アプリMは、4台のPC10−1〜10−4と、本発明の実施例のコントローラーである3台のFDC14−1,14−2,14−3およびMC15とのデバイス間の接続経路(論理結線)を確立したり、デバイス間の通信を仲介したりする。
3台のFDC14−1〜14−3とMC15とのコントローラーの制御対象が変更された時は、4台のディスプレイ13−1〜13−4に表示される画面は変更された制御対象のミキサー画面あるいはメイン画面に切り替えられる。制御対象は、3台のFDC14−1〜14−3あるいはMC15のいずれかにおいて制御対象を切り替える操作子を操作することにより、FDC14−1〜14−3およびMC15の全体において一括して変更される。また、3台のディスプレイ13−1,13−2,13−3においては、FDC14−1〜14−3のいずれかにおいてメイン画面に切り替える操作子を操作することにより、操作したFDCに対応するディスプレイに表示されているミキサー画面が、ディスプレイ13−4に表示中のメイン画面に切り替えられるようになる。これにより、FDCにおいて操作子を操作する際にメイン画面を確認することができるようになる。
ここで、DAWaが動作しているPC10−2を例に挙げて、PC10−2の図示しないディスプレイに表示されるDAWaのGUI(Graphical User Interface)画面20の一例を図4に示す。図示する例では、DAWaのGUI画面20にはシーケンサーのメインウィンドウ20aとミキサーウィンドウ20bとが表示されている。メインウィンドウ20aは、楽曲を制作できるGUIとされ音響信号データの複数トラックの情報、および、トラック毎の音響信号データが時系列的に細長い矩形状で表示されている。再生時には、カーソル20cがテンポに応じた速度でトラック上を右側に移動していき、カーソル位置の各トラックにおける音響信号データが再生される。また、DAWaで実現されているミキサー機能により、再生される際には、各トラックの音響信号データがミキサーにより混合されて出力されるようになる。ミキサーウィンドウ20bには、各トラックの音響信号データを混合するミキサーのGUIであり、各トラックの混合レベルを調整するための複数チャンネル分のフェーダーが少なくとも表示されており、そのフェーダーの摘みを画面上でドラッグして移動することにより、当該フェーダーにアサインされたトラックのレベルを調整して、混合されるレベルを調整することができる。
DAWb、DAWcが動作しているPC10−3,10−4にそれぞれ設けられている図示しないディスプレイにおいても図4に示すGUI画面20と同様の画面が表示される。そして、MC15に対応するディスプレイ13−4にメイン画面を表示する場合は、GUI画面20におけるメインウィンドウ20aと同様のメイン画面が表示される。また、FDC14−1〜14−3に対応するディスプレイ13−1〜13−3にミキサー画面を表示する場合は、GUI画面20におけるミキサーウィンドウ20bと同様のFDC14−1〜14−3用のミキサー画面がそれぞれ表示される。この場合、FDC14−1〜14−3が有するフェーダー数と同じ数のフェーダを有するミキサー画面が、対応するディスプレイ13−1〜13−3にそれぞれ表示される。すなわち、FDC14−1〜14−3がそれぞれ8本のフェーダを有している場合は、対応するディスプレイ13−1〜13−3に8本のフェーダを有するミキサー画面が表示される。例えば、FDC14−1の各フェーダーには、メイン画面におけるトラックの内の第1トラックないし第8トラックがそれぞれアサインされ、この場合は、ディスプレイ13−1に表示されるミキサー画面は、第1トラックないし第8トラックがアサインされたミキサー画面とされる。そして、FDC14−1のいずれかのフェーダーを操作すると、当該フェーダーにアサインされたトラックのレベルが調整されると共に、ディスプレイ13−1に表示されている対応するミキサー画面において対応するフェーダーの摘み位置が変更されるようになる。また、FDC14−2,14−3の各フェーダーにおいては、例えば第9トラックないし第16トラック、第17トラックないし第24トラックがそれぞれアサインされ、FDC14−2,14−3のいずれかのフェーダーが操作された際には、ディスプレイ13−2,13−3に表示されるミキサー画面における対応するフェーダーの表示が上記したように変更されるようになる。
次に、本発明の実施例の音響信号処理システム1において通信網2は第1の通信網2−1と第2の通信網2−2とにより構築されている。そこで、通信網2を構成している制御通信系の第1の通信網2−1の接続構成を図2に示す。第1の通信網2−1は、イーサネット(登録商標)により構築された通信網とされている。イーサネット(登録商標)は、コンピューターネットワークの規格の1つであり、一般的に使用されているLAN (Local Area Network) で最も使用されている技術規格である。
図2に示すように、第1の通信網2−1には、少なくとも8ポートのイーサネット(登録商標)端子を有するネットワークハブ12が備えられている。また、管理アプリMが動作しているPC10−1と、DAWaが動作しているPC10−2と、DAWbが動作しているPC10−3と、DAWcが動作しているPC10−4と、3台のFDC14−1〜14−3およびMC15は、イーサネット(登録商標)端子(RJ−45)をそれぞれ備えている。それぞれのイーサネット(登録商標)端子は、ネットワークハブ12のイーサネット(登録商標)端子にLANケーブルを介して接続されて、デバイス相互間において制御信号の送受信が行えるようにされている。具体的には、PC10−1〜10−4は端子(e)がイーサネット(登録商標)端子とされ、PC10−1の端子(e)がLANケーブルを介してネットワークハブ12の端子LAN1に、PC10−2の端子(e)がLANケーブルを介してネットワークハブ12の端子LAN2に、PC10−3の端子(e)がLANケーブルを介してネットワークハブ12の端子LAN3に、PC10−4の端子(e)がLANケーブルを介してネットワークハブ12の端子LAN4に接続されている。
また、FDC14−1〜14−3はそれぞれイーサネット(登録商標)端子であるET1,ET2,ET3を備え、MC15はイーサネット(登録商標)端子であるET4を備えている。そして、FDC14−1の端子ET1がLANケーブルを介してネットワークハブの端子LAN5に、FDC14−2の端子ET2がLANケーブルを介してネットワークハブの端子LAN6に、FDC14−3の端子ET3がLANケーブルを介してネットワークハブの端子LAN7に、MC15の端子ET4がLANケーブルを介してネットワークハブの端子LAN8に接続されている。これにより、管理アプリMとFDC14−1〜14−3およびMC15との間の制御情報のやりとりが、ネットワークハブ12を介して可能になると共に、DAWa、DAWb、DAWcとFDC14−1〜14−3およびMC15との間の制御情報のやりとりがネットワークハブ12を介して可能になる。これにより、第1の通信網2−1においてネットワークハブ12に接続されているデバイス間では、ネットワークハブ12を介して、制御情報のやり取りを行うことができる。例えば、3台のFDC14−1〜14−3とMC15とのコントローラーの制御対象がDAWaとされている時に、FDC14−1〜14−3におけるいずれかのフェーダーが操作されると、当該フェーダーの操作情報(フェーダーの操作内容を表す制御情報)がイーサネット(登録商標)によりDAWaに送信されて、この操作情報を受信したDAWaにおいて、当該フェーダーにアサインされているトラックのレベルが調整されるようになる。
次に、本発明の実施例の音響信号処理システム1における通信網2を構成している表示通信系の第2の通信網2−2の接続構成を図3に示す。
図3に示すように第2の通信網2−2においては、ディスプレイ13−1〜13−4に表示される画面を切り替える4台のディスプレイ切替器11−1,11−2,11−3,11−4を備えている。PC10−2〜10−4は、画像情報を出力するそれぞれ4つのディスプレイ端子(1),(2),(3),(4)を備えており、ディスプレイ端子(1)からはFDC14−1用のミキサー画面の画像情報が出力され、ディスプレイ端子(2)からはFDC14−2用のミキサー画面の画像情報が出力され、ディスプレイ端子(3)からはFDC14−3用のミキサー画面の画像情報が出力され、ディスプレイ端子(4)からはMC15用のメイン画面の画像情報が出力される。そして、PC10−2〜10−4のそれぞれのディスプレイ端子(1)は、ディスプレイ切替器11−1の入力端子DI11,DI12,DI13にそれぞれ接続され、PC10−2〜10−4のそれぞれのディスプレイ端子(2)は、ディスプレイ切替器11−2の入力端子DI21,DI22,DI23にそれぞれ接続され、PC10−2〜10−4のそれぞれのディスプレイ端子(3)は、ディスプレイ切替器11−3の入力端子DI31,DI32,DI33にそれぞれ接続されている。
これにより、DAWa、DAWb、DAWcにおけるFDC14−1用のミキサー画面のそれぞれの画像情報がディスプレイ切替器11−1に入力され、DAWa、DAWb、DAWcにおけるFDC14−2用のミキサー画面のそれぞれの画像情報がディスプレイ切替器11−2に入力され、DAWa、DAWb、DAWcにおけるFDC14−3用のミキサー画面のそれぞれの画像情報がディスプレイ切替器11−3に入力される。また、PC10−2〜10−4のそれぞれのディスプレイ端子(4)は、ディスプレイ切替器11−4の入力端子DI41,DI42,DI43にそれぞれ接続されている。これにより、DAWa、DAWb、DAWcにおけるMC15用のメイン画面のそれぞれの画像情報がディスプレイ切替器11−4に入力される。そして、ディスプレイ切替器11−1の画像情報の出力端子DO1はディスプレイ13−1の入力端子RS1に接続され、ディスプレイ切替器11−2の画像情報の出力端子DO2はディスプレイ13−2の入力端子RS2に接続され、ディスプレイ切替器11−3の画像情報の出力端子DO3はディスプレイ13−3の入力端子RS3に接続される。また、ディスプレイ切替器11−4の画像情報の出力端子DO41はディスプレイ13−4の入力端子RS4に接続され、出力端子DO42はディスプレイ切替器11−1の入力端子DI10に接続され、出力端子DO43はディスプレイ切替器11−2の入力端子DI20に接続され、出力端子DO44はディスプレイ切替器11−3の入力端子DI30に接続されている。
PC10−2〜10−4のディスプレイ端子(1)〜(4)と、ディスプレイ切替器11−1〜11−4の入力端子DI10〜DI13,入力端子DI20〜DI23,入力端子DI30〜DI33,入力端子DI40〜DI43および出力端子DO1,出力端子DO2,出力端子DO3,出力端子DO41〜DO44と、ディスプレイ13−1〜13−4の入力端子RS1〜RS4は、RS−232端子やRS−422端子とされる。RS−232およびRS−422は、それぞれシリアル通信方式のインターフェース規格の一つである。また、RS−232端子やRS−422端子に替えてDVI(Digital Visual Interface)入力端子やDVI出力端子を用いてもよい。DVIは、コンピュータとディスプレイを接続するためのインターフェース規格の一つである。
また、第2の通信網2−2においては、FDC14−1の通信端子COM1はディスプレイ切替器11−1の切替信号入力端子CI1に接続され、FDC14−2の通信端子COM2はディスプレイ切替器11−2の切替信号入力端子CI2に接続され、FDC14−3の通信端子COM3はディスプレイ切替器11−3の切替信号入力端子CI3に接続され、MC15の通信端子COM4はディスプレイ切替器11−4の切替信号入力端子CI4に接続されている。FDC14−1〜14−3およびMC15の通信端子COM1〜4と、ディスプレイ切替器11−1〜11−4の切替信号入力端子CI1〜CI4は、RS−232端子やRS−422端子、あるいはUSB端子とされる。USB(Universal Serial Bus)は、周辺機器とコンピューターを結ぶデータ伝送路の規格のひとつである。ディスプレイ切替器11−1〜11−4は、複数のPC10−2〜PC10−4から送られているミキサー画面やメイン画面の画像情報の内の、選択された制御対象のDAWの画像情報のみを、自己の出力端子DO1,DO2,DO3,DO41から出力するように制御することで、自己に対応するディスプレイへ送っている。
このように、第2の通信網2−2は、各デバイスに備えられている端子間を端子に対応した規格のケーブルで接続することにより構築されており、DAWa、DAWb、DAWcから出力されるFDC14−1〜14−3用のミキサー画面や、MC15用のメイン画面を対応するディスプレイ13−1〜13−4に表示させるための表示通信系の通信網とされている。そして、第2の通信網2−2では、FDC14−1〜14−3およびMC15の制御対象が変更された際には、ディスプレイ13−1〜13−4に表示させる画像情報を一括して自動的に切り替えて、制御対象のミキサー画面およびメイン画面を対応するディスプレイ13−1〜13−4に表示している。
次に、フェーダーコントローラー(FDC)14で代表されるFDC14−1〜14−3のハードウェア構成を示す回路ブロック図を図5に示す。
図5に示すFDC14のハードウェア構成において、CPU(Central Processing Unit)33は管理プログラム(OS:Operating System)を実行しており、FDC14の全体の動作をOS上で制御している。フラッシュメモリ34は、FDC14の動作ための各種プログラムが格納されると共にCPU33のワークエリアや各種データが記憶される不揮発性のメモリである。ネットワークI/O35は、FDC14を第1の通信網2−1に接続するためのイーサネット(登録商標)のインタフェースであり、その他I/O36は、第2の通信網2−2に接続するためのRS−232やRS−422のシリアル通信のインタフェースやUSBのインタフェースとされる。表示器30は、FDC14のchストリップにアサインされたトラックのチャンネル名等が表示される小型の液晶表示器等とされている。さらに、電動フェーダ31はchストリップ毎に設けられており、chストリップにアサインされたトラックのレベルを調整するフェーダである。操作子32は、chストリップに割り当てるトラックの選択を行うスイッチや、制御対象のDAWを切り替えるスイッチ、ミキサー画面からメイン画面に切り替えるスイッチ等とされる。各部はバス37に接続されている。
MC15のハードウェア構成は図示していないが、図5に示すFDC14のハードウェア構成における電動フェーダ31を省略したハードウェア構成とされている。
次に、フェーダーコントローラー(FDC)14で代表されるFDC14−1〜14−3のパネル構成を図6に示す。
図6に示すようにFDC14のパネルには、例えば8本とされる複数本のchストリップからなるchストリップ部40aとコントロール部40bとが設けられている。chストリップ部40aの各chストリップには、アサインされたトラックごとのレベル調整を行うためのフェーダー41と複数のノブ43等の操作子とch名表示部42とが設けられている。chストリップ部40aのそれぞれのchストリップには、操作対象として1トラックがアサインされ、アサインされたトラックのch名をch名表示部42に表示することができる。そして、フェーダー41を操作することにより操作対象のトラックのレベルを調整することができ、ノブ43を操作することにより操作対象のトラックの所定のパラメータを調整することができる。
また、コントロール部40bにおいては、chストリップ部40aでは行えない操作を行う操作子群である第1操作子44と、第2操作子45と、第3操作子46と、切替スイッチ47とが設けられている。第1操作子44はchストリップ部40aにおけるノブ43へ割り当てるパラメータの種類を切り替えるための操作子であり、第2操作子45はchストリップ部40aの各chストリップに割り当てる操作対象のトラックを切り替えるための操作子であり、第3操作子46はFDC14の全般の操作を行う矢印スイッチやノブとされている。また、切替スイッチ47は制御対象とされるDAWを切り替える切替スイッチであり、「a」が表記されたボタン47aを押すことにより制御対象をDAWaに切り替えられ、「b」が表記されたボタン47bを押すことにより制御対象をDAWbに切り替えられ、「c」が表記されたボタン47cを押すことにより制御対象をDAWcに切り替えられる。さらに、「M」が表記されたボタン47Mを押すことにより対応するディスプレイに制御対象のメイン画面を表示するように切り替えることができる。
次に、メインコントローラー(MC)15のパネル構成を図7に示す。MC15はFDC14の機能を拡張するためのコントローラーとされており、図7に示すようにMC15のパネルには、chストリップ部は設けられていない。MC15のパネルには、基本的にFDC14のコントロール部40bとは異なる操作を行うためのノブやボタン等の複数の操作子が設けられている。ただし、一部の操作子においてはコントロール部40bと重なる操作子もある。典型的には、DAWのメイン画面の各種操作を行うための複数の操作子がMC15のパネルに配置されている。また、制御対象とされるDAWを切り替える切替スイッチ51が設けられており、「a」が表記されたボタン51aを押すことにより制御対象をDAWaに切り替えられ、「b」が表記されたボタン51bを押すことにより制御対象をDAWbに切り替えられ、「c」が表記されたボタン51cを押すことにより制御対象をDAWcに切り替えられる。この場合、コントローラーの操作子にPC10−2〜10−4のいずれかに固定された操作子を設けることができ、この固定の操作子については制御対象のDAWの切り替えの影響を受けることなく制御対象が固定される。なお、MC15のパネルには、メイン画面に切り替える「M」が表記された切替スイッチは設けられていない。これは、「M」が表記された切替スイッチはFDC用のディスプレイ13−1〜13−3にMC15用のディスプレイ13−4に表示中のメイン画面を表示するためのスイッチであり、MC15では不要とされているからである。
なお、詳細は後述するが、FDC14のパネルに設けられている切替スイッチ47あるいはMC15のパネルに設けられている切替スイッチ51のいずれかを操作して制御対象を切り替えた場合は、3台のFDC14−1〜14−3およびMC15の制御対象が一括して切り替えられると共に、対応するディスプレイ13−1〜13−4の表示画面も切り替えられて、ディスプレイ13−1〜13−4に切り替えられた制御対象のDAW用のミキサー画面あるいはメイン画面が表示されるようになる。これにより、FDC14−1〜14−3のchストリップ部40aと、コントロール部40bの操作子、および、MC15の操作子を使用して、対応するディスプレイ13−1〜13−4の画面を見ながら切り替えられた制御対象のDAWにおける各種設定の調整を行うことができる。この場合、通信網2に接続されているFDC14−1〜14−3とMC15とのすべてのコントローラーはリンクして動作しており、切り替えられた制御対象のDAW(PC)へFDC14−1〜14−3およびMC15から制御情報が第1通信網2−1を介して送信されて、切り替えられた制御対象のDAWを制御することができるようになる。
次に、切替スイッチが操作された際に、切替スイッチが操作されたコントローラーで実行されるDAW切替の処理のフローチャートを図8に示す。
FDC14−1〜14−3に設けられている切替スイッチ47のボタン47a〜47cあるいはMC15に設けられている切替スイッチ51のボタン51a〜51cのいずれかが操作されると、FDC14−1〜14−3およびMC15の内の上記ボタンが操作されたコントローラーにおいて図8に示すDAW切替の処理がスタートする。DAW切替の処理がスタートされるとステップS10にてボタン47a〜47cあるいはボタン51a〜51cの内の操作されたボタンにより指示されたDAWへ、制御対象を切り替える処理が行われる。この処理では、制御対象のDAWを指示されたDAWへ切り替える指示を第1の通信網2−1を利用して管理アプリM(PC10−1)へ送り、この切り替えの指示を受けた管理アプリMが、切り替えを指示されたDAWが動作しているPCと切替スイッチが操作されたコントローラーとの第1の通信網2−1における制御通信経路を確立させる。これにより、以後に当該コントローラーにおいて操作した操作情報が、切り替えが指示されたDAWへ送られて、当該DAWの各種制御に使用されるようになる。
ステップS10の処理が終了するとステップS11にて切替スイッチが操作されたコントローラーに対応しているディスプレイの表示対象を、制御対象に指示されたDAWへ切り替える処理が行われる。この処理では、切替スイッチが操作されたコントローラーに対応しているディスプレイに画像情報を出力しているディスプレイ切替器へ当該コントローラーから切り替えコマンドを送る。これにより、当該ディスプレイ切替器は切り替えコマンドに基づいて、新たに制御対象に指示されたDAWの画像情報を当該ディスプレイに送るように状態が切り替えられる。例えば、FDC14−1において切替スイッチ47のボタン47aが押された場合は、FDC14−1の通信端子COM1から制御対象をDAWaとする切り替えコマンドが出力されて、この切り替えコマンドが第2の通信網2−2を利用してディスプレイ切替器11−1の切替信号入力端子CI1に送られる。ディスプレイ切替器11−1では、受信した切り替えコマンドに基づいて入力端子DI11に供給されているPC10−2のディスプレイ端子(1)からの画像情報を出力端子DO1から出力するように状態を切り替える。これにより、制御対象として指定されたDAWaのミキサー画面の画像情報が出力端子DO1から出力され、第2の通信網を利用してディスプレイ13−1の入力端子RS1に送られて、ディスプレイ13−1に表示されるようになる。ディスプレイ13−1に表示されるミキサー画面は、PC10−2のディスプレイ端子(1)から出力されたFDC14−1が操作対象とするチャンネル等に関するミキサー画面となる。
ステップS11の処理が終了するとステップS12にて、制御対象として指定されたDAWの現在の各種設定状態や表示に関する各種データを当該DAWが動作しているPCから受信して、受信した各種データに従って切替スイッチが操作されたコントローラーの設定や表示を更新する。これにより、例えば切替スイッチがFDCで操作された場合は、そのFDCのフェーダの摘み位置が受信したフェーダーのデータに対応する位置まで移動するようになる。
次いで、ステップS13にて制御対象を新たに指定されたDAWへ切り替える指示を第1通信網2−1を利用して管理アプリMに送る。切り替えの指示を受けた管理アプリMは、切り替えを指示されたDAWが動作しているPCと、音響信号処理システム1内の他のすべてのコントローラー(リンクされているすべてのコントローラー)との第1の通信網2−1における制御通信経路を確立させる。そして、これらのコントローラーに対して、新たな制御対象に切り替える指示を第1の通信網2−1を利用して送信する。例えば、FDC14−1において切替スイッチ47のボタン47aが押された場合は、管理アプリMはFDC14−2,14−3とMC15に対して制御対象をDAWaとする切り替えの指示を第1の通信網2−1を利用して送信する。ステップS13の処理が終了するとDAW切替の処理は終了する。
なお、管理アプリMから切り替えの指示を受信したFDC14−2,14−3とMC15においては、図8に示すDAW切替の処理の内のステップS10ないしステップS12の処理がそれぞれ実行される。ここで実行されるDAW切替の処理の概要を説明すると、FDC14−2,14−3とMC15のそれぞれにおいてDAW切替の処理が実行されると、これらの通信端子COM2〜4から制御対象をDAWaとする切り替えコマンドがそれぞれ出力されて、ディスプレイ切替器11−2〜11−4の切替信号入力端子CI2〜CI4にそれぞれ送られる。ディスプレイ切替器11−2〜11−4では、受信した切り替えコマンドに基づいて入力端子DI21,DI31,DI41に供給されているPC10−2のディスプレイ端子(2),(3),(4)からの画像情報を、それぞれ出力端子DO2,DO3,DO41から出力するように状態を切り替える。これにより、制御対象として指定されたDAWaのミキサー画面の画像情報が出力端子DO2,DO3からそれぞれ出力され、第2の通信網を利用してディスプレイ13−2,13−3の入力端子RS2,RS3に送られて、ディスプレイ13−2,13−3にそれぞれ表示されるようになる。ディスプレイ13−2,13−3にそれぞれ表示されるミキサー画面は、PC10−2のディスプレイ端子(2)(3)から出力されたFDC14−2,14−3がそれぞれ操作対象とするチャンネル等に関するミキサー画面となる。また、制御対象として指定されたDAWaのメイン画面の画像情報がディスプレイ切替器11−4の出力端子DO41から出力され、第2の通信網を利用してディスプレイ13−4の入力端子RS4に送られて、ディスプレイ13−4に表示されるようになる。ディスプレイ13−4に表示されるメイン画面は、PC10−2のディスプレイ端子(4)から出力されたMC15が操作対象とするメイン画面となる。
これにより、いずれかのコントローラーにおいて切替スイッチが操作されると、切替スイッチが操作されたコントローラーにおいてDAW切替の処理が実行されて、そのコントローラに対応するディスプレイに新たな制御対象のミキサー画面あるいはメイン画面が表示されるようになる。そして、このDAW切替の処理において、リンクされている他のすべてのコントローラーに対して、新たな制御対象に切り替える指示が送られる。この切り替える指示により各コントローラーにおいても、DAW切替の処理が一部の処理を除いて実行されて、そのコントローラに対応するディスプレイに新たな制御対象のミキサー画面あるいはメイン画面が表示されるようになる。
なお、FDC14−1〜14−3およびMC15をカスケード接続することができ、カスケード接続されている場合は、カスケード接続を介して制御対象を新たに指定されたDAWへ切り替える指示を他のコントローラーに送るようにしてもよい。
また、DAW切替の処理におけるステップS13の処理は制御対象を切り替える切替スイッチが操作されたコントローラーにおいてのみ実行され、管理アプリMあるいは他のコントローラーから切り替える指示を受信したコントローラにおいてはその処理がスキップされる。
次に、メイン画面の切替スイッチを備えるフェーダーコントローラーのみで実行されるメイン切替の処理のフローチャートを図9に示す。
FDC14−1〜14−3に設けられている切替スイッチ47のボタン47Mのいずれかが操作されると、FDC14−1〜14−3の内のボタン47Mが操作されたFDCにおいて図9に示すメイン切替の処理がスタートする。メイン切替の処理がスタートされると、ステップS20にてボタン47Mが操作されたFDCに対応するディスプレイに画像情報を供給しているディスプレイ切替器へ、当該ディスプレイへ供給する画像情報を、MC15に対応するディスプレイ13−4に表示中のメイン画面の画像情報へ切り替えるコマンドを送る。例えば、FDC14−1で切替スイッチ47のボタン47Mが押された場合は、入力端子DI10に入力されている画像情報を出力端子DO1から出力する切り替えコマンドを第2の通信網2−2を利用してディスプレイ切替器11−1に送る。これにより、簡単な操作を行うことで出力端子DO1からの画像情報が供給されているFDC14−1に対応するディスプレイ13−1に、MC15用のディスプレイ13−4に表示中の制御対象のDAWのメイン画面が表示されるようになる。このメイン画面を参照することにより、FDC14−1の操作子を操作する時に制御対象のDAWの全体の状態を確認することができる。
この時に、ディスプレイ切替器11−1の入力端子DI10に入力されている画像情報は、ディスプレイ切替器11−4の出力端子DO42から出力された画像情報とされている。そして、ディスプレイ切替器11−4の入力端子DI41〜DI43にはDAWa、DAWb、DAWcが動作しているPCの端子(4)から出力されたメイン画面の画像情報が入力されており、ディスプレイ切替器11−4では制御対象のDAWのメイン画面が選択されて、その画像情報が全ての出力端子DO41〜DO44から出力されている。これにより、切り替えコマンドを受けたディスプレイ切替器11−1では出力端子DO1から制御対象のDAWのメイン画面の画像情報が出力されて、ディスプレイ13−1に供給され表示されるようになる。ステップS20の処理が終了するとメイン切替の処理は終了する。
なお、メイン切替の処理は切替スイッチ47のボタン47Mが操作されたFDCのみで実行され、ボタン47Mが操作されたFDCに対応するディスプレイについてのみ制御対象のDAWのメイン画面が表示されるようになる。そして、音響信号処理システム1内の他のコントローラーに対してはメイン画面の切り替えの指示は出力されない。すなわち、メイン画面の切替スイッチが押されていないFDCでは、ディスプレイに表示されていたミキサー画面が引き続き表示される。
また、切替スイッチ47のボタン47Mが操作されたFDCに対応するディスプレイに表示されたメイン画面を元のミキサー画面に戻す場合は、もう一度切替スイッチ47のボタン47Mを操作する。あるいは、切替スイッチ47のボタン47Mを押している間だけ操作されたFDCに対応するディスプレイにメイン画面を表示して、切替スイッチ47のボタン47Mが離された時にメイン画面から元のミキサー画面に戻すようにしてもよい。
以上説明したように、本発明にかかる音響信号処理システムは、音響信号データの音響処理を行う音響信号処理アプリケーション(DAWソフト)がインストールされている複数のコンピュータと、音響信号処理アプリケーションで実現される音響信号処理機能(DAW)のうちの制御対象とされる音響信号処理機能の制御を行う複数のフェーダーコントローラーとメインコントローラーとの2種類からなるコントローラーと、フェーダーコントローラーのそれぞれに対応して設けられ、音響信号処理機能のミキサー画面が表示される第1ディスプレイと、メインコントローラーに対応して設けられ、音響信号処理機能のメイン画面が表示される第2ディスプレイとが通信網に接続されて構成されている。
そして、コントローラーの1つにおいてコントローラーの制御対象となる音響信号処理機能の切り替えが指示された際に、当該コントローラーは、新たな制御対象の音響信号処理機能の画面に切り替える指示を出力すると共に、通信網を利用して他の各コントローラーに新たな制御対象の音響信号処理機能の画面に切り替える指示を送る。これにより、各コントローラーに対応するディスプレイに新たな制御対象の音響信号処理機能の画面が表示されるようになる。
また、フェーダーコントローラーの1つにおいてメイン画面への切り替えが指示された際に、当該フェーダーコントローラーは、メイン画面に切り替える指示を出力する。これにより、当該コントローラーに対応するディスプレイに第2ディスプレイに表示中のメイン画面が表示されるようになる。なお、画面の切替はボタン47Mによるメイン画面のへの切替以外に、FDC14−1のコントローラー画面、FDC14−2のコントローラー画面、FDC14−3のコントローラー画面との切替であっても良い。さらに、画面を切り替える切替スイッチ47は、切替先の画面を特定できる操作子であればどのような構成でも良い、例えば、切り替える画面毎に専用のスイッチを設けるようにしても良い。このように、本発明においては、切替を行う他の画面はメイン画面に特定されず、他の画面であればどのような画面であってもよく、音響信号処理システムに含まれる画面の数(コントローラーの数)だけの切替スイッチを設けることができる。
本発明の音響信号処理システムにおいては、接続されるPCの数や、ディスプレイ切替器、ディスプレイ、コントローラーの数はいくつでもよい。この場合、音響信号処理システムに接続されたコントローラーの数と同数のディスプレイが接続されていることが好適であり、ディスプレイの数と同数のディスプレイ切替器が接続されていることが好適とされる。そして、ディスプレイの機能をPCやコントローラーに内蔵させても良いし、ディスプレイ切替器の機能をPCやコントローラーに内蔵させても良い。
また、コントローラーとディスプレイ切替器の間の通信を第1の通信網2−1を利用して行ってもよい。この場合は、ディスプレイ切替器にイーサネット(登録商標)端子を持たせ、ディスプレイ切替器をネットワークハブへ接続し、第1の通信網2−1を利用してコントローラーからディスプレイ切替器へ切替コマンドを送るようにする。
さらに、表示に関する情報の通信も第1の通信網2−1を利用して行ってもよい。この場合は、ディスプレイ切替器を省略すると共にディスプレイにイーサネット(登録商標)端子を持たせて、ディスプレイをネットワークハブへ接続し、表示するよう指示されている画像情報をディスプレイがPCから受信するための論理通信経路を確立する。PCは、イーサネット(登録商標)端子から画像情報を出力する。
さらにまた、管理アプリMをDAWが動作しているPCにおいて起動するようにしてもよいし、管理アプリMをコントローラーで起動させて、管理アプリMの機能をコントローラーに持たせてもよい。この場合には、管理アプリMの処理をコントローラーが行うことになる。
なお、第1の通信網2−1はイーサネット(登録商標)により構築されることに限らず、他の通信の技術規格により構築するようにしてもよい。また、第2の通信網2−2は、RS−232,RS422やUSBに限らず他の通信規格を用いるようにしてもよい。
上記した第2の通信網2−2においては、ディスプレイ切替器11−4の出力端子DO42〜DO44を、他のディスプレイ切替器11−1〜11−3の入力端子DI10,DI20,DI30にそれぞれ接続することにより、メイン画面の画像情報をディスプレイ切替器11−1〜11−3に供給していたが、これに替えて、PC10−2から10−4の端子(4)から出力されるDAWa、DAWb、DAWcのメイン画面の画像情報を、ディスプレイ切替器11−1〜11−3にそれぞれ供給するようにしてもよい。この場合は、メイン画面への切り替えコマンドを受けたディスプレイ切替器11−1〜11−3においては、制御対象のDAWのメイン画面を選択して出力端子からその画像情報を出力するように切り替えることになる。
1 音響信号処理システム、2 通信網、2−1 第1の通信網、2−2 第2の通信網、10 通信網、11−1〜11−4 ディスプレイ切替器、12 ネットワークハブ、13−1〜13−4 ディスプレイ、14−1〜14−3 フェーダーコントローラー、15 メインコントローラー、20 GUI画面、20a メインウィンドウ、20b ミキサーウィンドウ、20c カーソル、30 表示器、31 電動フェーダ、32 操作子、33 CPU、34 フラッシュメモリ、35 ネットワークI/O、36 その他I/O、37 バス、40a chストリップ部、40b コントロール部、41 フェーダー、42 ch名表示部、43 ノブ、44 第1操作子、45 第2操作子、46 第3操作子、47 切替スイッチ、47M ボタン、47a〜47c ボタン、51 切替スイッチ、51a〜51c ボタン

Claims (2)

  1. 音響信号データの音響処理を行う音響信号処理部と、該音響信号処理部の制御を行うコントローラーと、該コントローラーに対応して設けられている表示部と、該表示部を制御して、複数の前記コントローラーに対応して用意されているコントローラー画面を表示する表示制御部とから構成された音響信号処理システムにおける前記コントローラーであって、
    前記音響信号処理に対する制御指示を前記音響信号処理部に送信する制御指示送信手段と、
    前記表示部に表示する画面を、自機に対応して用意されている前記コントローラー画面から、他の前記コントローラーに対応して用意されている他の前記コントローラー画面へ切り替える指示を、前記表示制御部へ送る送信手段と、
    を有することを特徴とするコントローラー。
  2. 音響信号データの音響処理を行う音響信号処理部と、
    該音響信号処理部の制御を行うコントローラーと、
    該コントローラーに対応して設けられている表示部と、
    該表示部を制御して、複数の前記コントローラーに対応して用意されているコントローラー画面を表示する表示制御部とを備え、
    前記コントローラーは、
    前記音響信号処理に対する制御指示を前記音響信号処理部に送信する制御指示送信手段と、
    前記表示部に表示する画面を、自機に対応して用意されている前記コントローラー画面から、他の前記コントローラーに対応して用意されている他の前記コントローラー画面へ切り替える指示を、前記表示制御部へ送る送信手段と、
    を有することを特徴とする音響信号処理システム。
JP2011288666A 2011-12-28 2011-12-28 コントローラーおよび音響信号処理システム Pending JP2013138358A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011288666A JP2013138358A (ja) 2011-12-28 2011-12-28 コントローラーおよび音響信号処理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011288666A JP2013138358A (ja) 2011-12-28 2011-12-28 コントローラーおよび音響信号処理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013138358A true JP2013138358A (ja) 2013-07-11

Family

ID=48913738

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011288666A Pending JP2013138358A (ja) 2011-12-28 2011-12-28 コントローラーおよび音響信号処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013138358A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5741684A (en) * 1980-08-27 1982-03-08 Tokyo Shibaura Electric Co Crt control system
JPS57175234U (ja) * 1981-04-30 1982-11-05
JPH05221319A (ja) * 1992-02-17 1993-08-31 Toshiba Corp 電気車の運転支援装置
JP2003087889A (ja) * 2001-07-16 2003-03-20 Hewlett Packard Co <Hp> サウンドシステム及び方法
JP2008219697A (ja) * 2007-03-07 2008-09-18 Yamaha Corp コントロール装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5741684A (en) * 1980-08-27 1982-03-08 Tokyo Shibaura Electric Co Crt control system
JPS57175234U (ja) * 1981-04-30 1982-11-05
JPH05221319A (ja) * 1992-02-17 1993-08-31 Toshiba Corp 電気車の運転支援装置
JP2003087889A (ja) * 2001-07-16 2003-03-20 Hewlett Packard Co <Hp> サウンドシステム及び方法
JP2008219697A (ja) * 2007-03-07 2008-09-18 Yamaha Corp コントロール装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8498724B2 (en) Digital mixer
US20070067055A1 (en) Digital audio mixer
JP2007267135A (ja) パラメータ編集装置及び信号処理装置
JP5326214B2 (ja) デジタルミキサ
JP2017188899A (ja) 音信号処理装置の制御方法、音信号処理装置及びプログラム
WO2018061720A1 (ja) ミキサ、ミキサの制御方法およびプログラム
JP5948726B2 (ja) コントローラー装置
JP4059219B2 (ja) デジタルミキサ
US8249278B2 (en) Audio signal processing system
JPWO2018021112A1 (ja) スタジオ機器制御システム、スタジオ機器制御システムの制御方法およびプログラム
JP4609234B2 (ja) デジタルミキサ
JP4765494B2 (ja) 音響信号処理装置
JP6515496B2 (ja) ミキシングコンソール
JP2010232951A (ja) オーディオミキシング装置及びオーディオミキシング用プログラム
US7414634B2 (en) Audio signal processing system
JP5182187B2 (ja) オーディオミキシング装置及びオーディオミキシング用プログラム
JP2013138358A (ja) コントローラーおよび音響信号処理システム
JP4930112B2 (ja) ミキシング装置
JP4458006B2 (ja) デジタルミキサ
JP2006311513A (ja) ディジタルミキサ
JP5326215B2 (ja) デジタルミキサ
JP4992483B2 (ja) ミキサシステム
JP2020123803A (ja) 音信号処理装置、音信号処理方法およびプログラム
JP5998477B2 (ja) コントローラーおよび音響信号処理システム
JP2005244634A (ja) 音声信号処理方法、ミキサおよびプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141023

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160809

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170221