JP2013137353A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】像担持体に付着したコーティング剤等の付着量を検知することにより、転写電圧を補正し正常に転写を行うことのできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】転写電圧印加手段203cにより電圧を印加したときの転写電流検知手段203dで検出した電流値を記憶する転写電流記憶手段401を備えた制御手段202を有し、制御手段202は、転写電流記憶手段401により記憶した電流値が徐々に増加し、増加した電流値が所定の電流値を上回ると、像担持体102に付着する付着物の量が所定量以上であると判断する。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子写真方式を用いた複写機、プリンタなどの画像形成装置に関する。
従来、複写機、プリンタなどにおいて用いられる電子写真方式による画像形成装置が知られている。このような画像形成装置においては、像担持体として感光体を用いて、その表面を帯電して、露光することで静電潜像を形成し、静電潜像にトナーを付着させて可視像化し記録材に転写するといった画像形成を行う。こうした画像形成装置では、トナー像を記録材に転写した後、感光体の表面に残留トナーや紙粉等の付着物が付着するため、特許文献1に記載するように付着物を除去するためのクリーニングブレード等の清掃手段を設けている。
また、記録材の1つとしてOHT(Over Head Transparency)が存在する。OHTは、一般的にシート同士が静電的に接着し、紙送りにおいて重送することが多いため、特許文献2に記載するように、表面又は裏面に帯電防止剤の塗布や、特殊なコーティングがされている。
また、特許文献3には、記録材にステープル等の導電性の異物が付着している場合において、転写電流の変化により異物を検知することが知られている。
特開平7−295447号公報 特開平5−64977号公報 特開2008−120514号公報
OHTを代表とするコーティング剤を含む記録材を印刷すると、感光体にコーティング剤が付着する。この付着物はクリーニングブレードでは清掃できないため、多量に印刷を行うと付着物の影響により感光体の表層に付着物の膜が形成され、この付着物を伝って転写電流が別の部位(例えば帯電ローラ)に流れてしまう現象があった。
転写電流が別の部位に流れると転写電流検知回路により検知する電流が増加する。制御部は記録材に流れる電流を所定に保つような制御(以下、「定電流制御」という。)を行うため、この転写電流増加を検知して転写電圧を低く設定する。そのため、記録材に流れる電流が足りなくなり、転写不良となる。
尚、上述したように、特許文献3には、記録材にステープル等の導電性の異物が付着している場合において、転写電流の変化により異物を検知することが記載されている。しかし、コーティング剤等の付着物は、ステープル等の異物と異なり、補正することで印刷を継続することが可能であり、ステープル等の異物と切り分けて検知する必要がある。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、像担持体に付着したコーティング剤等の付着量を検知することにより、転写電圧を補正し正常に転写を行うことのできる画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明の一態様によれば、静電潜像が形成される像担持体と、前記像担持体に形成された静電潜像をトナー像とする現像手段と、前記像担持体に形成されたトナー像を被転写体に転写する転写手段と、前記転写手段に電圧を印加する転写電圧印加手段と、前記転写手段に流れる電流を検出する転写電流検出手段と、を備えた画像形成装置において、
前記転写電圧印加手段により電圧を印加したときの前記転写電流検知手段で検出した電流値を記憶する転写電流記憶手段を備えた制御手段を有し、
前記制御手段は、前記転写電流記憶手段により記憶した電流値が徐々に増加し、増加した前記電流値が所定の電流値を上回ると、前記像担持体に付着する付着物の量が所定量以上であると判断することを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明の他の態様によれば、静電潜像が形成される像担持体と、前記像担持体に形成された静電潜像をトナー像とする現像手段と、前記像担持体に形成されたトナー像を被転写体に転写する転写手段と、前記転写手段に電圧を印加する転写電圧印加手段と、前記転写手段に流れる電流を検出する転写電流検出手段と、を備えた画像形成装置において、
前記転写電流検知手段で検出する電流値を一定に保持させるため、前記転写電圧印加手段の電圧を変化させる定電流制御手段と、前記定電流制御手段により印加する電圧を記憶する転写電圧記憶手段と、を備えた制御手段を有し、
前記制御手段は、前記転写電圧記憶手段により記憶した電圧値が徐々に減少し、減少した前記電圧値が所定の電圧値を下回ると、前記像担持体に付着する付着物の量が所定量以上であると判断することを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明によれば、像担持体に付着する付着物の量を転写電流、または定電流制御実施時の転写電圧により検知できる。また、その付着物の量に応じて転写電圧、または定電流制御実施時の目標転写電流を補正し、トナーを転写させるのに必要な転写電流を記録材に流すことができる。
本発明に係る画像形成装置の一実施例を説明する概略図である。 本発明に係る画像形成装置の構成を説明するブロック図である。 本発明に係る画像形成装置のエンジンコントローラと各部との関係を示す図である。 3枚の記録材を印刷した時の転写電圧と転写電流の関係図である。 本発明の第1の実施例を説明するフローチャートである。 第1の実施例を実施した時の転写電圧と転写電流の関係図である。 本発明の第2の実施例を説明するフローチャートである。 第2の実施例を実施した時の転写電圧と転写電流の関係図である。 本発明の第3の実施例を説明するフローチャートである。 本発明の第4の実施例を説明するフローチャートである。 第4の実施例を実施した時の転写電圧と転写電流の関係図である。 本発明の第5の実施例を説明するフローチャートである。 第5の実施例を実施した時の転写電圧と転写電流の関係図である。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
図1は、本実施例の画像形成装置の全体構成を示す概略図である。本実施例において、画像形成装置100は、レーザービームプリンタとされ、画像形成装置本体100Aに着脱可能なプロセスカートリッジ101を備えている。
画像形成装置100は、像担持体である、導電性支持体上に感光層を有するドラム状の電子写真感光体(以下、「感光ドラム」という。)102を備えている。感光ドラム102の回りには、感光ドラム102上を一様に帯電するための帯電ローラ(帯電手段)108、及び、帯電された感光ドラム102を露光し、静電潜像を形成する露光装置(露光手段)103が配置されている。更に、感光ドラム102の周囲には、感光ドラム102上に形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー像とするための現像ローラ(現像手段)109が配置されている。また、感光ドラム102の周りには、転写手段としての転写ローラ110及びクリーニング手段(トナー回収手段)としてのクリーニングブレード111が配置されている。
本実施例にて、感光ドラム102、帯電ローラ108、現像ローラ109、クリーニングブレード111は、一体にユニット化され、プロセスカートリッジ101を構成している。
露光装置103は、レーザビーム走査装置とされ、光源としての半導体レーザ104、スキャナモータ105にて回転する回転多面鏡であるポリゴンミラー106を有している。露光装置103と感光ドラム102の間には、半導体レーザ104から出射された光束(光線)がポリゴンミラー106によって偏向され感光ドラム102の表面を走査露光するレーザ光路Lが形成される。露光装置103は、更に、ポリゴンミラー106によって偏向された光線を受光する受光センサ107を備えている。受光センサ107は、光源の半導体レーザ104からの光線を検知して走査ライン毎の同期信号を発生する同期信号発生手段を構成している。
現像ローラ109にて現像されたトナー像は、転写手段としての転写ローラ110にて記録媒体である所定の記録用紙Sに転写され、トナー像が転写された用紙Sは定着器112へと搬送される。転写ローラ110で転写できなかった感光ドラム102上の残トナーなどはクリーニングブレード111で除去され、廃トナー容器(図示せず)に回収される。
定着器112は、用紙Sに転写されたトナーを熱にて融着するための定着ヒータ113を有し、定着フィルム125と加圧ローラ126にて用紙Sを搬送しながら用紙上のトナーを用紙Sに加熱加圧定着させる。
記録用紙Sは、給紙カセット114に格納されており、給紙カセット114は、図1にて矢印Aの方向からプリンタ100に装着される。また、記録用紙Sは、ピックアップローラ115が1回転することによって給紙カセット114から搬送路へと送り出される。即ち、ローラ対をなすフィードローラ116及びリタードローラ117は、ピックアップローラ115にてピックアップされた用紙が用紙束である場合に用紙を1枚に分離して搬送路に送り出す。
カセット114から給紙された用紙Sは、中間ローラ118、転写前ローラ119にて転写部Tへ搬送される。転写前ローラ119と転写ローラ110間の搬送路には、感光ドラム102への画像書き込み(記録/印字)と用紙搬送の同期を取ると共に、給紙された用紙Sの搬送方向の長さを測定するための検知手段であるトップセンサ120が配置されている。
更に、定着器111の下流側には、定着後の用紙Sの有無を検出するための定着センサ121、定着後の用紙Sを排紙搬送路へ排出する搬送ローラ122、排紙用紙を積載する排紙トレイ124へ用紙を排出する排紙ローラ123が配置されている。
[画像形成装置のブロック図]
図2は、本実施例の画像形成装置100における回路構成ブロック図である。
図2において、プリンタコントローラ201は、不図示のホストコンピュータ等の外部機器から送られる画像コードデータをプリンタの印字に必要なビットデータに展開するとともに、プリンタ内部情報を読み取りそれを表示する。エンジンコントローラ202は、プリンタエンジンの各部を制御する制御手段であって、プリンタコントローラ201の指示にしたがって印刷動作制御を行う。同時に、プリンタコントローラ201へプリンタ内部情報を報知する。
制御手段であるエンジンコントローラ202は、図3をも参照すると理解されるように、CPU202A及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)202Bを備え、以下の制御部を有している。CPU202Aにはファームウェアを搭載している。
高圧制御部203は、帯電、現像、転写等各工程における各高圧出力制御をエンジンコントローラ202の指示にしたがって高圧制御を行う。
光学系制御部204は、スキャナモータ104の駆動/停止、レーザビームの点灯をエンジンコントローラ202の指示にしたがって制御する。
定着器制御部205は、定着ヒータへの通電の駆動/停止をエンジンコントローラ202の指示にしたがって行う。
センサ入力部206は、トップセンサ120、定着センサ121、不図示の紙面位置センサの紙有無状態、後述する温度検出素子により検出される温度状態をエンジンコントローラ202へ報知する。
用紙搬送制御部207は、エンジンコントローラ202の指示にしたがい、記録用紙搬送のためにモータ/ローラ等の駆動/停止を行う。即ち、用紙搬送制御部207は、図1の給紙ローラ115、フィードリタードローラ対116、117、転写前ローラ119、感光ドラム102、定着フィルム125、加圧ローラ126、搬送ローラ122、排紙ローラ123の駆動/停止の制御を行う。
図3は、本実施例の画像形成装置におけるエンジンコントローラ202と各制御部との関係を示す図である。
エンジンコントローラ202のCPU202Aは、帯電ローラ108、現像器109、転写ローラ110の各高圧出力回路203a、203b、203cへPWM信号を送信する。各高圧出力回路内の昇圧器が、入力されたPWM信号に応じた高圧を各高圧出力部に印加する。また、CPU202Aから送信されるPWM信号のデューティ比が変化すると、各高圧出力部に印加される高圧が変化する。転写電圧印加手段を構成する転写電圧出力回路203cには、転写電流検出手段を構成する転写電流検知回路203dが接続されており、転写ローラ110に流れる電流を電圧に変換する。このAnalog信号はCPU202Aに入力され、CPU内のA/D変換器202Cによりディジタル値へと変換される。このディジタル値によりCPU202Aは転写ローラ110に流れる電流を知ることができる。
感光ドラム102には等価回路301としてアースに対して抵抗とコンデンサが接続されている。この抵抗の抵抗値は非常に高いため、転写ローラ110にかけた電流がこの感光ドラム102のアースに流れる量は少ない。
しかし、感光ドラム102に付着物が付着することで、転写ローラ110に流れる電流が別の部位(例えば帯電ローラ108)に流れ込んでしまうことがある。このような現象が発生するとCPU202Aが検知する転写電流値が増加することがある。
[画像形成装置のタイミングチャート]
図4は、通常の記録材を搬送した場合の転写ローラ110に流れる転写電流波形と印加する転写電圧波形の関係を示す図である。
図4において、横軸は時間であり、縦軸401は転写電流値、縦軸402は転写電圧値である。横軸には、
(1)転写ローラ110に転写電圧を印加せず、用紙搬送制御部207も停止しているスタンバイ期間403、
(2)電子写真プロセスの初期化処理を実施するために画像形成時の転写ローラ110に印加する基準電圧を算出する(ATVC)ための前処理期間404、
(3)トナーを記録材に転写するために転写ローラ110に転写電圧を印加する印刷(プリント)期間405、
(4)記録材Sと記録材Sの紙間406、
(5)クリーニング処理を実施するための後処理407、
がある。
前処理期間404ではATVCを実施しており、転写電圧を複数回変更することで、所定の転写電流が流れる基準転写電圧を計測している。また、印刷期間405では所定の電圧を出力しており、ATVCで算出した基準転写電圧を基に印刷時の転写電圧値を決定している。
図5(a)は、感光ドラム102に付着物を含んだ用紙(記録材)Sを搬送した場合の転写ローラ110に所定の転写電圧値を印加し、転写電流値から感光ドラム102に付着した付着物を検出するフローチャートである。
プリンタコントローラ201から印刷開始を指示されると、エンジンコントローラ202は、前処理を開始し、画像形成に必要な感光ドラム102とスキャナモータ104等の駆動を開始し、ATVCを実施する(S501)。また、ATVCにより転写基準電圧値を決定する。
次に、給紙ローラ115により記録材Sを給紙する(S502)。
記録材Sの先端がトップセンサ120に到達したことを検知すると(S503)、エンジンコントローラ202は、転写ローラ110に転写電圧を出力する(S504)。このときの転写電圧出力値は、ATVCにより算出した印刷転写基準電圧値とする。
転写電流検知回路(転写電流検知手段)203dは、記録材Sの後端がトップセンサ120に到達するまで、印刷中の転写ローラ110に流れる電流を測定し、エンジンコントローラ202が有する転写電流記憶手段401に記憶しておく(S505)。記録材Sの後端がトップセンサ120に到達したことを検知すると(S506)、付着物検知処理1を実施する(S507)。付着物検知処理1は、図5(b)で説明する。
高圧制御部203は、転写ローラ110にATVCにより算出した紙間転写基準電圧を出力する(S508)。プリンタコントローラ201から次の記録材の印刷を指示されると(S509)、用紙搬送制御部207は、次の記録材の給紙を行う(S502)。印刷終了ならば後処理を開始する(S510)。
図5(b)は、付着物検知処理1(S507)を説明するフローチャートである。
エンジンコントローラ202は、S505により転写電流記憶手段401に記憶した転写電流測定値から転写電流平均値を算出する(S511)。
2枚目以降の印刷でないならば(S512)、算出した転写電流平均値を前回の転写電流値として設定して終了する(S516)。
2枚目以降の印刷ならば(S512)、転写電流平均値と付着物検知電流閾値を比較する(S513)。ここで、付着物検知電流閾値は、感光ドラム102に付着物が付着し、転写電流が別の部位に流れてしまい、正常に転写できなくなると判断するための電流値である。
エンジンコントローラ202は、転写電流平均値が付着物検知電流閾値より大きければ、転写電流平均値が前回の転写電流値+α以下、かつ、前回の転写電流値−α以上であるか判断する(S514)。本実施例ではα=1μAとする。
エンジンコントローラ202は、転写電流平均値が前回の転写電流値との変化が少なく、感光ドラム102に付着物が所定量以上付着したと判断し、印刷転写基準電圧値を変更(補正)する(S515)。ここで変更する電圧は、感光ドラム102に付着物が付着した状態の転写電流値と、トナーが記録材に正しく転写できる電圧の関係式を予め計測しておくことで算出しておく。なお、転写ローラ110の抵抗値が印刷環境(温度、湿度など)によって変化し、印刷時の転写電流が変化する場合、環境に応じて付着物検知電流閾値やα、付着物検知時に変更する転写電圧を変更してもよい。
エンジンコントローラ202は、前回の転写電流値と大きく異なる場合は記録材の種類が変わったか、導電性の異物が付着している可能性が高いため、付着物検知とは判断しない。
2枚目以降の印刷の場合も、算出した転写電流平均値を前回の転写電流値として設定して終了する(S516)。この場合のS516は、S514では現在測定した転写電流平均値と、前回設定した転写電流値を比較しており、このS514の比較シーケンスのために行う。
図6は、本実施例の感光ドラム102に付着物を含んだ記録材を搬送した場合の転写ローラ110に流れる転写電流波形と印加する転写電圧波形の関係を示す図である。
転写時に記録材に含まれる付着物が感光ドラム102に付着するため、徐々に転写電流が増加する。
転写電流平均値が付着物検知電流閾値を上回った時点で、エンジンコントローラ202は、感光ドラムに付着する付着物が所定量以上であると判断し、印刷転写基準電圧値を変更(補正)する。即ち、エンジンコントローラ202は、感光ドラムに付着する付着物が所定量以上であると判断した際に、転写電圧出力回路(転写電圧印加手段)203cにより印加する電圧を、電流検知手段203dで検出した電流の増加量から算出した補正量で補正する。
これにより転写ローラ110に流れる転写電流が増加し、記録材に流れる電流も増加するため、トナーを記録材に正常に転写させることが可能となる。
以上説明したように、印刷時に転写ローラ110に所定の電圧を印加している場合において、感光ドラム102に付着する付着物の量を転写電流により検知できる。従って、その付着物の量に応じた転写電圧を補正し、トナーを転写させるのに必要な転写電流を記録材に流すことができる。
本実施例では印刷時に転写電流を測定し、感光ドラム102に付着する付着物を検知した。しかし、記録材の影響によって転写電流が変わるため、記録材の存在しない紙間において転写電流を測定し、感光ドラム102に付着する付着物を検知しても良い。
また、本実施例では記録材1枚ごとに付着物検知判断処理を実施していたが、所定枚数毎に実施しても良い。
実施例2
次に、本発明の第二の実施例について説明する。本実施例では、印刷時に定電流制御を実施しており、感光ドラムに付着する付着物の量を出力する転写電圧により検知することで、定電流制御を中止し、付着物の量に応じて転写電圧を出力する方法について説明する。
尚、本実施例の画像形成装置は、実施例1で説明した画像形成装置と同様の構成及び作動をなすものであり、実施例1の説明を援用し、重複する説明は省略する。次に、実施例1とは異なる処理について説明する。
図7(a)は、感光ドラム102に付着物を含んだ記録材を搬送した場合において、定電流制御中に印加している転写電圧値から感光ドラム102に付着した付着物を検出するフローチャートである。
プリンタコントローラ201から印刷開始を指示されると、エンジンコントローラ202は、前処理を開始し、画像形成に必要な感光ドラム102とスキャナモータ104等の駆動を開始し、ATVCを実施する(S701)。また、ATVCにより転写基準電圧値及び転写基準電流値を決定する。
次に、給紙ローラ115により記録材を給紙する(S702)。
記録材Sの先端がトップセンサ120に到達したことを検知すると(S703)、エンジンコントローラ202は、転写ローラ110に転写電圧を出力する(S704)。このときの転写電圧出力値は、ATVCにより算出した印刷転写基準電圧値とする。
定電流制御が許可されている場合(S705)、エンジンコントローラ202は、定電流制御手段によりATVCにより算出した印刷転写基準電流値を転写目標電流値として(S706)、定電流制御を開始する(S707)。定電流制御は、後で、図7(b)を参照して説明する。
定電流制御により決定した転写電圧出力値を、エンジンコントローラ202の転写電圧記憶手段402記憶し(S708)、記録材の後端がトップセンサ120に到達するまで、上記処理を繰り返す。
記録材Sの後端がトップセンサ120に到達したことを検知すると(S709)、エンジンコントローラ202は、付着物検知処理2を実施し(S710)、転写ローラ110にATVCにより算出した紙間転写基準電圧を出力する(S711)。付着物検知処理2は、後で、図7(c)を参照して説明する。
定電流制御が許可されていない場合(S705)、エンジンコントローラ202は、定電流制御を実施せず、印刷転写基準電圧値を出力し続ける。記録材Sの後端がトップセンサ120に到達したことを検知すると(S712)、エンジンコントローラ202により高圧制御部203cは、転写ローラ110にATVCにより算出した紙間転写基準電圧を出力する(S711)。
プリンタコントローラ201から次の記録材の印刷を指示されると(S713)、次の記録材の給紙を行う(S702)。印刷終了ならば後処理を開始する(S714)。
図7(b)は、定電流制御手段による定電流制御(S707)を説明するフローチャートである。
エンジンコントローラ202は、転写ローラ110に流れる転写電流測定値が転写目標電流値より大きければ(S715)、転写電圧出力値を低く設定する(S716)。転写電流測定値が転写目標電流値より小さければ(S717)、転写電圧出力値を高く設定する(S718)。転写電流測定値と転写目標電流値が一致していれば、転写電圧出力値を変化させない。即ち、定電流制御手段は、転写電流検知手段203dが検出する電流を一定に保持させる。
図7(c)は、付着物検知処理2(S710)を説明するフローチャートである。
エンジンコントローラ202は、S708によりエンジンコントローラ202の転写電圧記憶手段402に記憶した転写電圧出力値から転写電圧平均値を算出する(S719)。
2枚目以降の印刷でないならば(S720)、算出した転写電圧平均値を前回の転写電圧値として設定して終了する(S724)。
2枚目以降の印刷ならば(S720)、転写電圧平均値と付着物検知電圧閾値を比較する(S721)。ここで、付着物検知電圧閾値は、感光ドラム102に付着物が付着し、転写電流が別の部位に流れてしまい、定電流制御下において電圧値が低くなり、正常に転写できなくなると判断するための電圧値である。
エンジンコントローラ202は、転写電圧平均値が付着物検知電圧閾値より小さければ、転写電圧平均値が前回の転写電圧値+β以下、かつ、前回の転写電圧値−β以上であるか判断する(S722)。本実施例ではβ=50Vとする。転写電圧平均値が前回の転写電圧値との変化が少なく、感光ドラム102に付着物が所定量以上付着したと判断し、定電流制御を禁止し、印刷転写基準圧値を変更する(S723)。ここで、転写ローラ110の抵抗値が印刷環境(温度、湿度など)によって変化し、印刷時の転写電流が変化する場合、環境に応じて付着物検知電圧閾値やβ、付着物検知時に変更する転写電圧を変更してもよい。
エンジンコントローラ202は、前回の転写電流値と大きく異なる場合は記録材の種類が変わったか、導電性の異物が付着している可能性が高いため、付着物検知とは判断しない。
2枚目以降の印刷の場合も、算出した転写電圧平均値を前回の転写電圧値として設定して終了する(S724)。この場合のS724は、S722では現在測定した転写電圧平均値と、前回設定した転写電圧値を比較しており、このS722の比較シーケンスのために行う。
図8は、本実施例の感光ドラム102に付着物を含んだ記録材を搬送した場合の転写ローラ110に流れる転写電流波形と印加する転写電圧波形の関係を示す図である。
定電流制御を実施しており、転写時に記録材に含まれる付着物が感光ドラム102に付着すると、徐々に転写電圧が減少低下する。
エンジンコントローラ202は、転写電圧平均値が付着物検知電圧閾値を下回った時点で定電流制御を禁止し、定電流制御の目標電流を電圧の減少量から算出した補正量で補正し、印刷転写基準電圧値を変更する。これにより転写ローラ110に流れる転写電流が増加し、記録材に流れる電流も増加するため、トナーを記録材に正常に転写させることが可能となる。
以上説明したように、印刷時に転写ローラ110において定電流制御を実施している場合において、感光ドラム102に付着する付着物の量を、出力している転写電圧により検知できる。従って、その付着物の量に応じた転写電圧を補正し、トナーを転写させるのに必要な転写電流を記録材に流すことができる。
実施例3
次に、本発明の第三の実施例について説明する。本実施例では、感光ドラムに付着する付着物の量を前処理のATVC結果により検知することで、付着物の量に応じた転写電圧を出力する方法について説明する。
尚、本実施例の画像形成装置は、実施例1で説明した画像形成装置と同様の構成及び作動をなすものであり、実施例1の説明を援用し、重複する説明は省略する。次に、実施例1とは異なる処理について説明する。
図9(a)は、感光ドラム102に付着物が付着している場合において、ATVC結果から感光ドラム102に付着した付着物を検出するフローチャートである。
プリンタコントローラ201から印刷開始を指示されると、エンジンコントローラ202は前処理を開始し、画像形成に必要な感光ドラム102とスキャナモータ104等の駆動を開始し、ATVCを実施する(S901)。そして、ATVCにより転写基準電圧値を決定する。
ATVC終了後、付着物検知処理3を実施し(S902)、印刷動作を開始する(S903)。付着物検知処理3は、次に、図9(b)を参照して説明する。
図9(b)は、付着物検知処理3(S902)を説明するフローチャートである。
ATVCにより決定した転写基準電圧値と付着物検知電圧閾値を比較する(S904)。
エンジンコントローラ202は、転写基準電圧値が付着物検知電圧閾値より小さければ、感光ドラム102に付着物が所定量以上付着したと判断し、転写基準電圧値を前回の印刷時の転写基準電圧値に変更する(S905)。
エンジンコントローラ202は、ATVCにより決定した転写基準電圧値から被転写体にトナー像を転写する際の適切な印刷転写基準電圧値を算出し(S906)、この印刷転写基準電圧値を前回の印刷転写基準値として転写電圧記憶手段402に記憶する(S907)。
以上説明したように、印刷前に転写ローラ110においてATVCを実施する場合において、感光ドラム102に付着する付着物の量をATVC結果の転写基準電圧値により検知できる。従って、付着物が検知された場合、付着物が付着する前の印刷転写基準電圧値を用いることで、付着物の影響による異常な転写基準電圧値を使用せず、印刷時の転写制御に用いることができる。また、付着物を検知した時に、印刷転写基準電圧を変更した場合、実施例1、2において実施できていない印刷1枚目から付着物を考慮した印刷転写基準電圧を転写電圧に出力することが可能になる。
実施例4
次に、本発明の第四の実施例について説明する。本実施例では、印刷時に定電流制御を実施しており、感光ドラム102に付着する付着物の量を、出力する転写電圧により検知することで、印刷動作を一時的に停止させ、付着物を除去するクリーニング処理を実施する方法について説明する。
尚、本実施例の画像形成装置は、実施例1で説明した画像形成装置と同様の構成及び作動をなすものであり、実施例1の説明を援用し、重複する説明は省略する。次に、実施例1とは異なる処理について説明する。
図10(a)は、感光ドラム102に付着物を含んだ記録材を搬送した場合において、定電流制御中に印加している転写電圧値から感光ドラム102に付着した付着物を検出するフローチャートである。
プリンタコントローラ201から印刷開始を指示されると、エンジンコントローラ202は、前処理を開始し、画像形成に必要な感光ドラム102とスキャナモータ104等の駆動を開始し、ATVCを実施する(S1001)。また、ATVCにより転写基準電流値を決定する。
次に、給紙ローラ115により記録材Sを給紙する(S1002)。
記録材Sの先端がトップセンサ120に到達したことを検知すると(S1003)、エンジンコントローラ202は、転写ローラ110に転写電圧を出力する(S1004)。このときの転写電圧出力値は、ATVCにより算出した印刷転写基準電圧値とする。
エンジンコントローラ202は、ATVCにより算出した印刷転写基準電流値を転写目標電流値として(S1005)、定電流制御を開始する(S1006)。定電流制御は、前に、図7(b)で説明した通りである。
定電流制御により決定した被転写体にトナー像を転写する際の適切な転写電圧出力値を転写電圧記録手段402に記憶し(S1007)、記録材の後端がトップセンサ120に到達するまで、上記処理を繰り返す。
記録材の後端がトップセンサ120に到達したことを検知すると(S1008)、付着物検知処理4を実施し(S1009)、クリーニング要求がセットされているかを確認し(S1010)、クリーニング要求がセットされている場合は、クリーニング処理を実施する(S1011)。付着物検知処理4は、図10(b)で説明する。
エンジンコントローラ202は、転写ローラ110にATVCにより算出した紙間転写基準電圧を出力する(S1012)。
プリンタコントローラ201から次の記録材の印刷を指示されると(S1013)、次の記録材Sの給紙を行う(S1002)。印刷終了ならば後処理を開始する(S1014)。
図10(b)は、付着物検知処理4(S1009)を説明するフローチャートである。
エンジンコントローラ202は、S1007により転写電圧記録手段402に記憶した転写電圧出力値から転写電圧平均値を算出する(S1014)。
2枚目以降の印刷でないならば(S1015)、算出した転写電圧平均値を前回の転写電圧値として設定して終了する(S1019)。
2枚目以降の印刷ならば(S1015)、転写電圧平均値と付着物検知電圧閾値を比較する(S1016)。
エンジンコントローラ202は、転写電圧平均値が付着物検知電圧閾値より小さければ、転写電圧平均値が前回の転写電圧値+β以下、かつ、前回の転写電圧値−β以上であるか判断する(S1017)。本実施例ではβ=50Vとする。転写電圧平均値が前回の転写電圧値との変化が少なく、感光ドラム102に付着物が所定量以上付着したと判断し、クリーニング要求をセットする(S1018)。ここで、転写ローラ110の抵抗値が印刷環境(温度、湿度など)によって変化し、印刷時の転写電流が変化する場合、環境に応じて付着物検知電圧閾値やβ、付着物検知時に変更する転写電圧を変更してもよい。
エンジンコントローラ202は、前回の転写電流値と大きく異なる場合は、記録材の種類が変わったか、導電性の異物が付着している可能性が高いため、付着物検知とは判断しない。
2枚目以降の印刷の場合も、算出した転写電圧平均値を前回の転写電圧値として設定して終了する(S1019)。この場合のS1019は、S1017では現在測定した転写電圧平均値と、前回設定した転写電圧値を比較しており、このS1017の比較シーケンスのために行う。
図10(c)は、クリーニング処理(S1011)を説明するフローチャートである。
エンジンコントローラ202は、光学系制御部204を制御し、レーザ103を強制発光させ、高圧制御部203にて現像電圧を出力する(S1020)。これにより感光ドラム102にトナーを付着させる。また、転写ローラ112にトナーを付着させないために、転写ローラ112に負電圧を出力する(S1021)。感光ドラム102に付着したトナーは、トナー回収手段としてのクリーニングブレード111により感光ドラム102に付着していた付着物と共に廃トナー容器に回収される。
エンジンコントローラ202は、上記状態を所定時間継続させ、所定時間経過後(S1022)、クリーニング要求をクリアし、レーザ103を消灯し、現像電圧を停止させる(S1023)。転写ローラ112の負電圧出力を停止する(S1024)。この所定時間とは感光ドラム102の円周分の時間としても良いし、転写電圧を印加して転写電流値により付着物の量が所定量未満になるまで継続しても良い。
図11は、本実施例の感光ドラム102に付着物を含んだ記録材を搬送した場合の転写ローラ110に流れる転写電流波形と印加する転写電圧波形の関係を示す図である。
本実施例では、定電流制御を実施しており、転写時に記録材に含まれる付着物が感光ドラム102に付着すると、徐々に転写電圧が低下する。
エンジンコントローラ202は、転写電圧平均値が付着物検知電圧閾値を下回った時点で、印刷動作を一時的に停止させ、付着物を除去するクリーニング処理を実施する。クリーニング処理が終了すると再び印刷動作を開始し、付着物が除去された感光ドラム102において印刷を継続する。
以上説明したように、印刷時に転写ローラ110において定電流制御を実施している場合において、感光ドラム102に付着する付着物の量を出力している転写電圧により検知できる。従って、その付着物の量が所定量を超えた際に、クリーニング処理を実施することで感光ドラムに所定量以上の付着物を付着させない良好な状態で印刷を実施することができる。
実施例5
次に、本発明の第五の実施例について説明する。本実施例では、印刷時に定電流制御を実施しており、感光体に付着する付着物の量を、出力する転写電圧により検知する。これにより、付着物の量に応じて定電流制御の目標電流値を変更し、印刷を終了する際に、付着物を除去するクリーニング処理を実施する方法について説明する。
尚、本実施例の画像形成装置は、実施例1で説明した画像形成装置と同様の構成及び作動をなすものであり、実施例1の説明を援用し、重複する説明は省略する。次に、実施例1とは異なる処理について説明する。
図12(a)は、感光ドラム102に付着物を含んだ記録材を搬送した場合において、定電流制御中に印加している転写電圧値から感光ドラム102に付着した付着物を検出するフローチャートである。
プリンタコントローラ201から印刷開始を指示されると、エンジンコントローラ202は、前処理を開始し、光学系制御部204を制御して画像形成に必要な感光ドラム102とスキャナモータ104等の駆動を開始し、ATVCを実施する(S1201)。また、ATVCにより転写基準電流値を決定する。
次に、給紙ローラ115により記録材Sを給紙する(S1202)。
記録材Sの先端がトップセンサ120に到達したことを検知すると(S1203)、エンジンコントローラ202は転写ローラ110に転写電圧を出力する(S1204)。このときの転写電圧出力値は、ATVCにより算出した印刷転写基準電圧値とする。
エンジンコントローラ202は、ATVCにより算出した印刷転写基準電流値を転写目標電流値として(S1205)、定電流制御を開始する(S1206)。定電流制御は、前に、図7(b)を参照して説明した通りである。
エンジンコントローラ202は、定電流制御により決定した転写電圧出力値を転写電圧記憶手段402に記憶し(S1207)、記録材Sの後端がトップセンサ120に到達するまで、上記処理を繰り返す。
エンジンコントローラ202は、記録材Sの後端がトップセンサ120に到達したことを検知すると(S1208)、付着物検知処理5を実施し(S1209)、転写ローラ110にATVCにより算出した紙間転写基準電圧を出力する(S1210)。付着物検知処理5は、後で、図12(b)を参照して説明する。
プリンタコントローラ201から次の記録材の印刷を指示されると(S1211)、次の記録材Sの給紙を行う(S1202)。印刷終了ならば、クリーニング要求がセットされているかを確認し(S1212)、クリーニング要求がセットされている場合は、クリーニング処理を実施する(S1213)。クリーニング処理は、前に、図10(c)を参照して説明した通りである。
上記処理終了後、後処理を開始する(S1214)。
図12(b)は、付着物検知処理5(S1209)を説明するフローチャートである。
エンジンコントローラ202は、S1207により転写電圧記憶手段402に記憶した転写電圧出力値から転写電圧平均値を算出する(S1215)。
2枚目以降の印刷でないならば(S1216)、算出した転写電圧平均値を前回の転写電圧値として設定して終了する(S1220)。
2枚目以降の印刷ならば(S1216)、転写電圧平均値と付着物検知電圧閾値を比較する(S1217)。
エンジンコントローラ202は、転写電圧平均値が付着物検知電圧閾値より小さければ、転写電圧平均値が前回の転写電圧値+β以下、かつ、前回の転写電圧値−β以上であるか判断する(S1218)。本実施例ではβ=50Vとする。エンジンコントローラ202は、転写電圧平均値が前回の転写電圧値との変化が少なく、感光ドラム102に付着物が所定量以上付着したと判断し、クリーニング要求をセットし、印刷転写基準電流値を変更する(S1219)。ここで変更する電流は、感光ドラム102に付着物が付着した状態の転写電流値と、トナーが記録材に正しく転写できる転写電流値の関係式を予め計測しておくことで算出しておく。ここで、転写ローラ110の抵抗値が印刷環境(温度、湿度など)によって変化し、印刷時の転写電流が変化する場合、環境に応じて付着物検知電圧閾値やβ、付着物検知時に変更する転写電流値を変更してもよい。
前回の転写電流値と大きく異なる場合は記録材の種類が変わったか、導電性の異物が付着している可能性が高いため、付着物検知とは判断しない。
前回の転写電圧値に転写電圧平均値を設定する(S1220)。
2枚目以降の印刷の場合も、算出した転写電圧平均値を前回の転写電圧値として設定して終了する(S1220)。この場合のS1220は、S1218では現在測定した転写電圧平均値と、前回設定した転写電圧値を比較しており、このS1218の比較シーケンスのために行う。
図13は、本実施例の感光ドラム102に付着物を含んだ記録材を搬送した場合の転写ローラ110に流れる転写電流波形と印加する転写電圧波形の関係を示す図である。
定電流制御を実施しており、転写時に記録材に含まれる付着物が感光ドラム102に付着すると、徐々に転写電圧が低下する。
転写電圧平均値が付着物検知電圧閾値を下回った時点で、印刷転写基準電流値を変更する。これにより転写ローラ110に流れる転写電流が増加し、記録材に流れる電流も増加するため、トナーを記録材に正常に転写させることが可能となる。更に、印刷を終了する際に、付着物を除去するクリーニング処理を実施する。次の印刷時には付着物が除去された感光ドラム102において印刷を開始する。
以上説明したように、印刷時に転写ローラ110において定電流制御を実施している場合において、感光ドラム102に付着する付着物の量を、出力している転写電圧により検知できる。従って、その付着物の量が所定量を超えた際に、その付着物の量に応じた転写電流を補正し、トナーを転写させるのに必要な転写電流を記録材に流すことができる。更にプリント終了時にクリーニング処理を実施することで印刷速度を落とすことなく、次の印刷時には付着物が除去された良好な状態で印刷を開始することができる。
上記各実施例では、本発明は、感光ドラム102のトナー像を直接、被転写体としての用紙(記録材)Sに転写する画像形成装置であるとして説明したが、本発明はこの構成の画像形成装置に限定されるものではない。被転写体としての中間転写体を備え、感光ドラム102のトナー像を転写手段にて一旦この中間転写体に転写し、その後、中間転写体のトナー像を記録材Sに転写する中間転写方式の画像形成装置であってもよい。斯かる画像形成装置の構成は、当業者には周知であるので、これ以上の詳しい説明は省略する。
100 画像形成装置
102 感光ドラム(像担持体)
103 露光装置(露光手段)
108 帯電ローラ(帯電手段)
109 現像器(現像手段)
110 転写ローラ(転写手段)
111 クリーニングブレード(クリーニング手段、トナー回収手段)
201 プリンタコントローラ
202 エンジンコントローラ(制御手段)
203 高圧制御部
203c 転写電圧出力回路(転写電圧印加手段)
203d 転写電流検知回路
204 光学制御部
401 転写電流記憶手段
402 転写電圧記憶手段

Claims (9)

  1. 静電潜像が形成される像担持体と、前記像担持体に形成された静電潜像をトナー像とする現像手段と、前記像担持体に形成されたトナー像を被転写体に転写する転写手段と、前記転写手段に電圧を印加する転写電圧印加手段と、前記転写手段に流れる電流を検出する転写電流検出手段と、を備えた画像形成装置において、
    前記転写電圧印加手段により電圧を印加したときの前記転写電流検知手段で検出した電流値を記憶する転写電流記憶手段を備えた制御手段を有し、
    前記制御手段は、前記転写電流記憶手段により記憶した電流値が徐々に増加し、増加した前記電流値が所定の電流値を上回ると、前記像担持体に付着する付着物の量が所定量以上であると判断することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記像担持体に付着する付着物が所定量以上であると判断した際に、
    前記転写電圧印加手段により印加する電圧を、前記電流検知手段で検出した電流値の増加量から算出した補正量で補正することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 静電潜像が形成される像担持体と、前記像担持体に形成された静電潜像をトナー像とする現像手段と、前記像担持体に形成されたトナー像を被転写体に転写する転写手段と、前記転写手段に電圧を印加する転写電圧印加手段と、前記転写手段に流れる電流を検出する転写電流検出手段と、を備えた画像形成装置において、
    前記転写電流検知手段で検出する電流値を一定に保持させるため、前記転写電圧印加手段の電圧を変化させる定電流制御手段と、前記定電流制御手段により印加する電圧を記憶する転写電圧記憶手段と、を備えた制御手段を有し、
    前記制御手段は、前記転写電圧記憶手段により記憶した電圧値が徐々に減少し、減少した前記電圧値が所定の電圧値を下回ると、前記像担持体に付着する付着物の量が所定量以上であると判断することを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記像担持体に付着する付着物が所定量以上であると判断した際に、
    前記定電流制御手段により目標とする電流値を、前記転写電圧印加手段により印加する電圧値の減少量から算出した補正量で補正することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、前記像担持体に付着する付着物が所定量以上であると判断した際に、
    前記定電流制御を中止し、前記転写手段に前記転写電圧印加手段で所定の電圧を印加することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記像担持体に静電潜像を形成する前に、前記転写手段に前記転写電圧印加手段により電圧を印加し、前記被転写体にトナー像を転写する際の適切な電圧値を算出して、該算出した電圧を前記転写電圧記憶手段に記憶し、
    前記像担持体に付着する付着物が所定量以上であると判断した際に、
    前記付着物が所定量未満になるまで、前記像担持体に静電潜像を形成する前に行う前記転写手段への前記転写電圧印加手段による電圧印加を停止し、前記転写電圧印加手段は前記付着物の量が所定量未満のときの前記転写電圧記憶手段に記憶した電圧値を前記転写手段に印加する電圧値として用いることを特徴とする請求項1又は3に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、前記像担持体に静電潜像を形成する前に、前記転写手段に前記転写電圧印加手段により電圧を印加し、前記被転写体にトナー像を転写する際の適切な電圧値を算出して、該算出した電圧値を前記転写電圧記憶手段に記憶し、
    前記像担持体に付着する付着物が所定量以上であると判断した際に、
    前記転写電圧印加手段は前記制御手段により補正した電圧値を前記転写手段に印加する電圧値として用いることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御手段は、前記像担持体に静電潜像を形成する前に、前記転写手段に前記転写電圧印加手段により電圧を印加し、前記被転写体にトナー像を転写する際の適切な電圧値を検出し、
    前記像担持体に付着する付着物が所定量以上であると判断した際に、
    前記転写電圧印加手段は前記制御手段により補正した目標電流値を用いることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  9. 更に、前記像担持体のトナーを回収するトナー回収手段を備え、
    前記制御手段により前記像担持体に付着する付着物が所定量以上であると判断した際に、
    前記像担持体に静電潜像を形成して前記現像手段によりトナーを付着させて、前記トナー回収手段により前記像担持体に付着したトナーと共に、前記像担持体に付着する付着物を回収することを特徴とする請求項1又は3に記載の画像形成装置。
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