JP2013135642A - 芝生保護材並びに芝生駐車場及びその構築方法 - Google Patents

芝生保護材並びに芝生駐車場及びその構築方法 Download PDF

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Abstract

【課題】芝生保護材の強度や支持力を十分に確保しつつ、芝生の生育環境を改善して裸地化を防止する。
【解決手段】芝生保護材1は、複数本の樹脂製の上桁1yと複数本の樹脂製の下桁1xとを、上桁1yの上端に対して下桁1xの上端が低くなり且つ下桁1xの下端に対して上桁1yの下端が高くなるように、井桁構造に組んでなる。そのため、上桁1yの相互間及び下桁1xの相互間は土Sを投入する空間となる。また、その中でも、下桁1xの上端よりも高い上桁1yの相互間は芝ソッドLを敷く空間となり、上桁1yの下端よりも低い下桁1xの相互間は芝の根が下桁1xの長さ方向に伸長できる空間となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、芝生駐車場に埋設されて車両を下方から支持することにより、芝生に加わる車両の荷重を減らして芝生を保護する芝生保護材に関する。
芝生保護材としては次の従来例1〜3に示すものがある。
[従来例1]間伐材や枕木等の木材からなる芝生保護材。
[従来例2]インターロッキングブロック、コンクリートブロック等のブロックからなる芝生保護材。
[従来例3]強化プラスチック等の樹脂からなる突起形状の芝生保護材(例えば、特許文献1)。
特開2011−193735
木材の芝生保護材(従来例1)は強度が不足しがちであり、特に大型車用の駐車場に対応させるのが困難である。また、ブロック又は樹脂の芝生保護材(従来例2,3)は、木材の芝生保護材(従来例1)よりも強度があり、そのため、大型車用の駐車場にも対応可能であるが、次の[1]〜[4]に示す課題がある。
[1]これらの芝生保護材の高さは通常は70mm以下であり、そのため、その内側に投入される客土の厚さも通常は70mm以下となるが、本発明者の調査によれば、一般的な芝生がその生存を維持するために最小限必要な土層の厚さ(以下、「生存最小厚さ」という。)は150mmである。よって、通常の芝生保護材の高さ(70mm以下)は、上記の生存最小厚さ(150mm)を大きく下回っている。また、更に、客土の厚さが小さいと、保水力が不足して水分不足になったり、熱容量が不足して夏季に客土が高温になったりすることもある。そのため、施工から数年後には芝生が死滅して芝生駐車場が裸地化してしまうことが多い。なお、このような裸地化は、高度な管理を施せばを防ぐことも可能かもしれないが、現実的には困難である。
[2]上記[1]の課題から、本発明者は、芝生保護材の高さを従来(通常は70mm以下)よりも高くすべきと考えたが、従来の樹脂の芝生保護材を突起形状のまま高さのみを高くしたのでは、突起が長くなり過ぎて強度が不足し、車両が通過するときに斜めから入ってくる荷重で突起が折れてしまうおそれがある。また、たとえ折れなくても、長過ぎる突起では、下層の支持力を芝生駐車場の表面に十分に伝えることができないおそれがあり、そのために支持力が不足し、芝生を十分に保護できないおそれがある。また、更には、樹脂は、紫外線等により劣化しやすいため、その点でも強度や支持力に不安がある。
[3]芝生保護材の下層の地盤が軟らかい場合等には、車両の荷重を受けたときに芝生保護材が沈み込むことによって、芝生を十分に保護できないおそれがある。
[4]芝生保護材の形状(例えば、細かい桝目的構造等)によっては、内側に投入した客土の転圧が非常に困難であり、客土の突き固めが不十分となり易い。そのため、施工後に不等沈下を引き起こして表面が不陸になり易い。そして、そのように不陸(凸凹)になった場合、凸の部分については、車両の荷重をより多く受けることで芝生が擦り切れてしまうことがあり、凹の部分については、その周囲で相対的に芝生保護材や客土が盛り上がることで水はけが悪くなり、芝生が枯れてしまうことがある。
そこで、芝生の生育環境を改善して裸地化を防止することを第1の目的とし、芝生保護材の強度や支持力を十分に確保することを第2の目的とし、芝生保護材を沈み込み難くすることを第3の目的とし、客土をより強固に突き固めることを第4の目的とする。
上記第1の目的(裸地化の防止)及び第2の目的(強度等の確保)を達成するため、本発明の芝生保護材は、複数本の樹脂製の上桁と該上桁に対して直交する方向に延びる複数本の樹脂製の下桁とを、上桁の上端に対して下桁の上端が低くなり且つ下桁の下端に対して上桁の下端が高くなるように、井桁構造に組んでなり、上桁の相互間及び下桁の相互間は土を投入する空間となるとともに、下桁の上端よりも高い上桁の相互間は芝ソッドを敷く空間となり、上桁の下端よりも低い下桁の相互間は芝の根が下桁の長さ方向に伸長できる空間となることを特徴とする。
芝生保護材の高さは、特に限定されないが、下桁の下端から上桁の上端までの高さが120〜200mmであることが好ましい。120mmに満たないと芝生が死滅し易くなるおそれがある一方、200mmを越えると強度や支持力が不足するおそれがあるからである。下桁の下端から上桁の上端までの高さは、より好ましくは130〜180mmであり、更に好ましくは140〜160mmである。
芝生保護材の上部は、特に限定されないが、上桁の上端に対して下桁の上端が20〜80mm低くなることが好ましい。20mmに満たないと芝ソッドを敷き難くなるおそれがある一方、80mmを越えると上桁の上方への突出長が長くなり過ぎ強度や支持力が不足するおそれがあるからである。より好ましくは、上桁の上端に対して下桁の上端が30〜70mm低くなることであり、更に好ましくは、上桁の上端に対して下桁の上端が40〜60mm低くなることである。
芝生保護材の下部は、特に限定されないが、下桁の下端に対して上桁の下端が30〜80mm高くなることが好ましい。30mmに満たないと芝の根が伸長し難くなるおそれがある一方、80mmを越えると下桁の下方への突出長が長くなり過ぎ強度や支持力が不足するおそれがあるからである。より好ましくは、下桁の下端に対して上桁の下端が35〜70mm高くなることであり、更に好ましくは、下桁の下端に対して上桁の下端が40〜60mm高くなることである。
上桁の高さは、特に限定されないが、50〜150mmであることが好ましい。50mmに満たないと、強度や支持力が不足するおそれがある一方、150mmを越えると上下方向に長くなり過ぎて変形しやすくなるおそれがあるからである。上桁の高さは、より好ましくは、70〜130mmであり、更に好ましくは、90〜110mmである。
下桁の高さは、特に限定されないが、70〜150mmであることが好ましい。70mmに満たないと、強度や支持力が不足するおそれがある一方、150mmを越えると上下方向に長くなり過ぎて変形しやすくなるおそれがあるからである。下桁の高さは、より好ましくは、80〜130mmであり、更に好ましくは、90〜110mmである。
上桁の横幅は、特に限定されないが、横幅12〜45mmであることが好ましい。12mmに満たないと、強度や支持力が不足するおそれがある一方、45mmを越えると芝ソッドを敷く面積が不足するおそれがあるからである。上桁の横幅は、より好ましくは、16〜40mmであり、更に好ましくは、20〜35mmである。
下桁の横幅は、特に限定されないが、横幅16〜45mmであることが好ましい。16mmに満たないと、強度や支持力が不足するおそれがある一方、45mmを越えると根を伸長させる空間が不足するおそれがあるからである。下桁の横幅は、より好ましくは、18〜40mmであり、更に好ましくは、20〜35mmである。
上桁の相互間の間隔は、特に限定されないが、70〜140mmであることが好ましい。70mmに満たないと芝ソッドを敷く面積が不足するおそれがある一方、140mmを越えると強度や支持力が不足するおそれがあるからである。上桁の相互間の間隔は、より好ましくは、80〜130mmであり、更に好ましくは90〜120mmである。
下桁の相互間の間隔は、特に限定されないが、70〜140mmであることが好ましい。70mmに満たないと根を伸長させる空間が不足するおそれがある一方、140mmを越えると強度や支持力が不足するおそれがあるからである。下桁の相互間の間隔は、より好ましくは、80〜130mmであり、更に好ましくは90〜120mmである。
上桁の長さは、特に限定されないが、600〜1400mmであることが好ましい。600mmに満たないと芝生保護材の面積が小さくなりすぎ、施工に多くの芝生保護材が必要になる一方、1400mmを越えると芝生保護材の面積が大きくなりすぎ、施工や運搬が困難になるからである。上桁の長さは、より好ましくは、700〜1300mmであり、更に好ましくは800〜1200mmである。
下桁の長さは、特に限定されないが、600〜1400mmであることが好ましい。600mmに満たないと芝生保護材の面積が小さくなりすぎ、施工に多くの芝生保護材が必要になる一方、1400mmを越えると芝生保護材の面積が大きくなりすぎ、施工や運搬が困難になるからである。下桁の長さは、より好ましくは、700〜1300mmであり、更に好ましくは800〜1200mmである。
上桁及び下桁を構成する樹脂は、特に限定されないが、再生樹脂であることが好ましい。また、上桁及び下桁を構成する樹脂の具体的な材質は、特に限定されないが、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル等を例示する。
芝生保護材の井桁構造は、特に限定されないが、上桁と下桁とを、上桁の下部に形成した溝の底と下桁の上部に形成した溝の底とが当接するように噛み合わせることにより井桁構造に組んでなることが好ましい。このように溝どうしを噛み合わせることで下桁に対する上桁の位置を確定させることができ、施工が容易になるからである。また、このように溝どうしを噛み合わせることで、上桁については、下桁の長さ方向からの荷重に対して折れ難くなり、下桁については、上桁の長さ方向からの荷重に対して折れ難くなるからである。
上桁と下桁との形状は、特に限定されないが、上桁と下桁とは同一形状の部材であることが好ましい。上桁を成形する金型と下桁を成形する金型とを共通にすることができ、それによって、製造コストを減らすことができるからである。
上記第1及び第2の目的に加えて、上記第3の目的(沈込の解消)を達成するため、本発明の芝生駐車場は、本発明の芝生保護材が、アスファルト、コンクリート、モルタル又は砂利よりなる舗装層の上に設置され、上桁の相互間及び下桁の相互間の空間に土が投入されるとともに、下桁の上端よりも高い上桁の相互間に芝ソッドが敷かれてなる。
舗装層は、特に限定されないが、アスファルト、コンクリート又はモルタルの舗装層であることが好ましい。芝生保護材がより沈み込み難くなるからである。
土は、特に限定されないが、専用の客土(芝生の生育環境を重視した配合品)であることが好ましく、具体的には、有機分を配合した真砂土であることが好ましい。保水力、保肥力、透水力に優れているからである。
上記第1〜第3の目的に加えて、上記第4の目的(強固な突き固め)を達成するため、本発明の芝生駐車場の構築方法では、本発明の芝生保護材を、アスファルト、コンクリート、モルタル又は砂利よりなる舗装層の上に設置し、上桁の相互間及び下桁の相互間の空間に土を吹付機で吹き付けることにより突き固めながら投入した後、下桁の上端よりも高い上桁の相互間に芝ソッドを敷くことを特徴とする。
土の吹付は、特に限定されないが、0.4〜0.9MPaの空気圧力で吹き付けることが好ましい。0.4MPaに満たないと土を十分に突き固めることができないおそれがある一方、0.9MPaを越えると吹付作業が困難になるおそれがあるからである。空気圧力は、より好ましくは、0.45〜0.8MPaであり、更に好ましくは、0.5〜0.7MPaである。
本発明の芝生保護材によれば、下桁の上端よりも高い上桁の相互間は芝ソッドを敷く空間となり、上桁の下端よりも低い下桁の相互間は芝の根が下桁の長さ方向に伸長できる空間となるため、芝生の生育環境を改善して裸地化を防ぐことができる。また、上桁と下桁とからなる井桁構造を採用することによって、芝生保護材の強度を強くするとともに下層の支持力を表面に伝え易くすることができる。
また、更に、本発明の芝生駐車場によれば、上記効果に加えて、アスファルト、コンクリート、モルタル又は砂利の舗装層の上に、芝生保護材を設置するため、芝生保護材が沈み込み難くなる。
また、更に、本発明の芝生駐車場の構築方法によれば、上記効果に加えて、土を吹付により突き固めながら投入していくため、土を、投入してから転圧する場合よりも強固に突き固めることができる。そのため、不等沈下及びそれによる不陸の発生を抑えることができる。
(a)は実施例1の芝生保護材を左前斜め上からみた斜視図、(b)は同芝生保護材を左前からみた斜視図、(c)は同芝生保護材を分解した分解斜視図である。 (a)は実施例1の芝生保護材を上方からみた平面図、(b)は同芝生保護材を前方からみた正面断面図である。 実施例1の芝生駐車場を構築する際の手順を(a)〜(e)に示す正面断面図である。 (a)は実施例1の芝生駐車場を上方からみた平面図、(b)は同芝生駐車場を前方からみた正面断面図である。 (a)は実施例2の芝生保護材を上方からみた平面図、(b)は同芝生保護材を前方からみた正面断面図である。
図1〜図4に示す本実施例1の芝生保護材1は、水平面内で直交するX方向及びY方向の長さが共に1000mmで、それらに直交するZ方向(上下方向)の高さが150mmのポリエチレン(再生樹脂)製の芝生保護材であって、主に大型車用の芝生駐車場に埋設することを目的としている。この芝生保護材1は、次に示す、Y方向に平行に延びる7本の上桁1y,1y・・とX方向に平行に延びる7本の下桁1x,1x・・とを、井桁構造に組んでなる。
上桁1yは、Y方向の長さが1000mmで、X方向の横幅が33mmで、Z方向の高さが100mmの桁である。そして、隣り合う各2つの上桁1y,1yの相互間の間隔はx方向に110mmである。この上桁1yの下部には、7つの溝1b,1b・・がY方向に間隔をおいて並設されている。各溝1bは、X方向の両側方に開口しており、Y方向の幅が33mmで、Z方向の深さが25mmである。また、隣り合う各2つの溝1b,1bの相互間の間隔はY方向に110mmである。
下桁1xは、上桁1yと同一形状の部材であって、上桁1yを上下に180°回転させるとともに水平方向にも180°回転させて同様である。よって、該下桁1xについての説明は、上記の上桁1yについての説明と、「上桁1y」を「下桁1x」に読み替え、「溝1b」を「溝1a」に読み替えるとともに、「Y方向」を「X方向」に読み替え、「X方向」を「Y方向」に読み替え、かつ「下部」を「上部」に読み替えて同様である。
そして、7本の上桁1y,1y・・と7本の下桁1x,1x・・とから芝生保護材1を組むときは、上桁1yの溝1bの底と下桁1xの溝1aの底とが当接するように噛み合わせる。こうして井桁構造に組まれた芝生保護材1は、上桁1y,1y・・の相互間及び下桁1x,1x・・の相互間が土を投入する空間となる。また、その中でも、下桁1x,1x・・の上端よりも高い上桁1y,1y・・の相互間は芝ソッドLを敷く空間となり、上桁1y,1y・・の下端よりも低い下桁1x,1x・・の相互間は芝の根がX方向に自由に伸長できる空間となる。
次に、以上に示した芝生保護材1を用いて芝生駐車場を構築する方法について説明する。
まず、図3(a)に示すアスファルト又はコンクリートの舗装層Pの上に、図3(b)に示すように、芝生駐車場の縁部分となる縁枠Eを構築する。
次に、図3(c)に示すように、縁枠Eの内側において、舗装層Pの上に複数個の芝生保護材1,1・・を、上桁1y,1y・・と下桁1x,1x・・とから組み立てて設置する。
次に、図3(d)に示すように、設置した芝生保護材1,1・・の上桁1y,1y・・相互間及び下桁1x,1x・・の相互間の空間に、有機分を配合した真砂土からなる専用客土Sを吹付機Bにより0.6MPaの空気圧力で吹き付けることにより突き固めながら投入していく。そして、投入した専用客土Sの表面の高さを、上桁1y,1y・・の上面の高さから芝ソッドLの厚さ分だけ下がるように、専用レーキで調整する。これによって、図3(e)に示す芝生駐車場の基盤部分(芝生以外の部分)が完成する。
次に、図4(a)(b)に示すように、その基盤部分の下桁1x,1x・・の上端よりも高い上桁1y,1y・・の相互間の専用客土Sに、長尺状の芝ソッドLをY方向に延ばす形で敷いてから、十分に潅水する。これによって、本実施例1の芝生駐車場が完成する。
本実施例1によれば、次の[1]〜[6]の効果を得ることができる。
[1]芝生保護材1のZ方向の高さが150mmであるため、その内側に投入される専用客土SのZ方向の厚さも150mm程度であり、そのため、芝生(芝ソッドL)の生存最小厚さ150mmを確保することができる。そのため、芝生を通常の状態で生育することができ、客土の厚さ不足による芝生の死滅を防ぐことができる。また、下桁1x,1x・・の上端よりも高い上桁1y,1y・・の相互間は芝ソッドLを敷く空間となり、上桁1y,1y・・の下端よりも低い下桁1x,1x・・の相互間は芝の根がX方向に伸長できる空間となるため、この点でも芝生の生育環境を改善して裸地化を防ぐことができる。また、客土として専用客土Sを使用しているので、芝生の安定した生育を確保でき、この点でも芝生の生育環境を改善して裸地化を防ぐことができる。これらの効果を確認するため、施工後に本実施例1の駐車場の観察を続けたところ、施工から2ヶ月経過して真夏を通り越した後でも芝生(芝ソッドL)は健全であった。
[2]上桁1y,1y・・と下桁1x,1x・・とからなる井桁構造を採用することによって、芝生保護材1の強度を強くするとともに、下層の舗装層Pの支持力を芝生駐車場の表面に伝え易くすることができる。そのため、従来品よりも高さがある本実施例1の芝生保護材1(高さ150mm)においても、十分な強度及び支持力を確保することができる。この効果(強度)を確認するため、10t車に土を満載して本実施例1の駐車場に駐車する試験を行ったところ、芝生保護材1に変形や割れは生じなかった。
[3]アスファルト又はコンクリートの舗装層Pの上に、芝生保護材1を設置するため、芝生保護材1が沈み込み難くなる。また、芝生保護材1の上桁1y,1y・・、下桁1x,1x・・及びそれらの交差部が、アスファルトやコンクリートの舗装層Pの支持力をそのまま芝生駐車場の表面に伝えるため、芝生保護材1による車両の支持力が大きくなる。そのため、より強固に芝生(芝ソッドL)を保護することができる。また、現状がアスファルト舗装やコンクリート舗装であっても、その上に直接設置することができ、施工費を低減できる。
[4]専用客土Sを吹付により突き固めながら投入していくことによって、細部にも該専用客土Sをいきわたらせるとともに、該専用客土Sを十分に突き固めることができる。そのため、均一で緊密な土壌構造を確保でき、施工後の不等沈下を起こり難くすることができる。そのため、不陸の発生及びそれによる芝生(芝ソッドL)の死滅を防ぐことができる。また、専用客土Sを吹付により突き固めながら投入していくので、投入後の転圧(突き固め)も不要となる。
[5]上桁1yと下桁1xとが同一形状であるため、上桁1yを成形する金型と下桁1xを成形する金型とを共通にすることができ、それによって製造を容易にするとともに製造コストを低く抑えることができる。また、芝生保護材1は樹脂(PE)製で軽量であるとともに、板状の上桁1y,1y・・及び下桁1x,1x・・に分解できるので、嵩張らず、一度に大量の輸送が可能である。また、芝生保護材1の販売のみではなく、工法を伴った最終形までの完全施工の商品(芝生駐車場)として販売することもできる。
[6]芝生保護材1は再生樹脂(PE)を100%使用したリサイクル製品であり、材料としては、樹脂(PE)の端材や不要回収材も利用できるので、環境に優しい。また、駐車場の表面が専用客土S及び芝ソッドLに覆われるので、表面温度の上昇を抑えてヒートアイランド現象を抑制することができる。
図5に示す本実施例2は、芝生保護材2のみが、実施例1の芝生保護材1と異なり、その他の点においては実施例1と同様である。その芝生保護材2は、水平面内で直交するX方向及びY方向の長さが共に1000mmで、それらに直交するZ方向(上下方向)の高さが150mmのポリエチレン(再生樹脂)製の芝生保護材であって、主に小型車用の芝生駐車場に埋設することを目的としている。この芝生保護材2は、次に示す、Y方向に平行に延びる8本の上桁2y,2y・・と、X方向に平行に延びる8本の下桁2x,2x・・とを、井桁構造に組んでなる。
上桁2yは、Y方向の長さが1000mmで、X方向の横幅が22mmで、Z方向の高さが100mmの桁である。そして、隣り合う各2つの上桁2y,2yの相互間の間隔はx方向に103mmである。この上桁2yの下部には、8つの溝2b,2b・・がY方向に間隔をおいて並設されている。各溝2bは、X方向の両側方に開口しており、Y方向の幅が22mmで、Z方向の深さが25mmである。また、隣り合う各2つの溝2b,2bの相互間の間隔はY方向に103mmである。
下桁2xは、上桁2yと同一形状の部材であって、上桁2yを上下に180°回転させるとともに水平方向にも180°回転させて同様である。よって、該下桁2xについての説明は、上記の上桁2yについての説明と、「上桁2y」を「下桁2x」に読み替え、「溝2b」を「溝2a」に読み替えるとともに、「Y方向」を「X方向」に読み替え、「X方向」を「Y方向」に読み替え、かつ「下部」を「上部」に読み替えて同様である。
そして、8本の上桁2y,2y・・と8本の下桁2x,2x・・とから芝生保護材2を組むときは、上桁2yの溝2bの底と下桁2xの溝2aの底とが当接するように噛み合わせる。こうして井桁構造に組まれた芝生保護材2は、上桁2y,2y・・の相互間及び下桁2x,2x・・の相互間が土を投入する空間となる。また、その中でも、下桁2x,2x・・の上端よりも高い上桁2y,2y・・の相互間は芝ソッドLを敷く空間となり、上桁2y,2y・・の下端よりも低い下桁2x,2x・・の相互間は芝の根がX方向に自由に伸長できる空間となる。
本実施例2によっても、実施例1と同様の効果を得ることができる。但し、上桁2y及び下桁2xの横幅(22mm)が実施例1の上桁1y及び下桁1xの横幅(33mm)よりも小さいため、その分だけ強度が弱くなる点では、実施例1よりも不利であり、その分だけ材料費が安くなったり、軽くなったり、土を投入する空間が大きくなる点では、実施例1よりも有利である。
本発明は上記実施例1,2に限定されるものではなく、例えば次の[ア]〜[ウ]のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
[ア]アスファルト又はコンクリートの舗装層の上にではなく、モルタルや砂利の舗装層の上に施工してもよい。また、土や砂の下地の上に施工してもよい。
[イ]上桁1yと下桁1xとの係合がより強固になるように、上桁1yと下桁1xとの当接部を接着又は融着してもよい。
[ウ]専用客土Sを空気圧力ではなく、遠心力で吹き付けるようにしてもよい。
1 芝生保護材
1x 下桁
1a 下桁の溝
1y 上桁
1b 上桁の溝
2 芝生保護材
2x 下桁
2a 下桁の溝
2y 上桁
2b 上桁の溝
P アスファルト又はコンクリートの舗装層
S 専用客土(土)
L 芝ソッド

Claims (7)

  1. 複数本の樹脂製の上桁と該上桁に対して直交する方向に延びる複数本の樹脂製の下桁とを、上桁の上端に対して下桁の上端が低くなり且つ下桁の下端に対して上桁の下端が高くなるように、井桁構造に組んでなり、
    上桁の相互間及び下桁の相互間は土を投入する空間となるとともに、下桁の上端よりも高い上桁の相互間は芝ソッドを敷く空間となり、上桁の下端よりも低い下桁の相互間は芝の根が下桁の長さ方向に伸長できる空間となることを特徴とする芝生保護材。
  2. 下桁の下端から上桁の上端までの高さが120〜200mmであり、上桁の上端に対して下桁の上端が20〜80mm低くなり、且つ下桁の下端に対して上桁の下端が30〜80mm高くなる請求項1記載の芝生保護材。
  3. 上桁は、高さ50〜150mm、横幅12〜45mmであり、下桁は、高さ70〜150mm、横幅16〜45mmである請求項1又は2記載の芝生保護材。
  4. 上桁の相互間の間隔は70〜140mmであり、下桁の相互間の間隔は70〜140mmである請求項1、2又は3記載の芝生保護材。
  5. 上桁と下桁とを、上桁の下部に形成した溝の底と下桁の上部に形成した溝の底とが当接するように噛み合わせることにより井桁構造に組んでなる1、2、3又は4記載の芝生保護材。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の芝生保護材が、アスファルト、コンクリート、モルタル又は砂利よりなる舗装層の上に設置され、上桁の相互間及び下桁の相互間の空間に土が投入されるとともに、下桁の上端よりも高い上桁の相互間に芝ソッドが敷かれてなる芝生駐車場。
  7. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の芝生保護材を、アスファルト、コンクリート、モルタル又は砂利よりなる舗装層の上に設置し、上桁の相互間及び下桁の相互間の空間に土を吹付機で吹き付けることにより突き固めながら投入した後、下桁の上端よりも高い上桁の相互間に芝ソッドを敷くことを特徴とする芝生駐車場の構築方法。
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