JP2013134955A - 車両用前照灯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両の旋回時に、前照灯が旋回側の前遠方を十分な明るさで照射することは難しい。
【解決手段】 車両用前照灯装置1000は、光源61,62,63、光学部材21,22,23および駆動部7を備える。光源は、車両の前方中央の第1の照射領域を照明する第1の光源61、車両の前方右側の第2の照射領域を照明する第2の光源62および車両の前方左側の第3の照射領域を照明する第3の光源63を有する。光学部材は、第1の光源に対応した第1の光学部材21、第2の光源に対応した第2の光学部材22および第3の光源に対応した第3の光学部材23を有する。第2の光学部材22は第2の光源62の光軸に垂直な平面上を移動して、第2の照射領域の位置を移動させる。第3の光学部材23は第3の光源63の光軸に垂直な平面上を移動して、第3の照射領域の位置を移動させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両の旋回時などに運転者に適切な照射領域と照度分布を提供する前照灯装置に関する。
車両の夜間の安全走行を確保するため、コーナーを走行する際にはその前照灯の光軸を走行先方向へ向けるように制御する前照灯装置が提案されている。特許文献1は操舵角や車速センサーからの情報に基づき、自動車の前照灯装置をアクチュエータによって水平方向に首振り制御するように構成されている。自動車の旋回時には操舵した方向に前照灯の光軸を向けることで走行先方向を照射する。
自動二輪車の場合には旋回時に車体が左右に傾斜する。このため、その前照灯の照射領域も同様に傾く。このため、例えば自動二輪車の車体が左に傾斜すると特許文献2の図9に示すように、前照灯(ヘッドランプ装置)の配光は右上がりに傾斜した状態となる。これは、運転者(ライダー)の目線が向く進行方向(左側)とは反対側に前照灯の配光が向いていることになる。
特許文献2に開示されている自動二輪車用ヘッドライト装置は、前照灯内に配置される発光体とこれに対向するレンズとが回転する構造を有する。車体の傾きを検知する傾斜角検出器から得られた傾斜角に基づき、発光体とレンズとを回転させる。これにより、特許文献2の図8に示すような、旋回時に必要な照射領域を運転者に提供するものである。
特許4523509 特許4542231
しかしながら、特許文献1の灯具の照射方向制御装置は、前照灯装置全体を動かし照射方向を変えるため、駆動部分が大型化するという課題がある。
また、特許文献2の自動二輪車用ヘッドライト装置は、特許文献2の図8に示すように、これから進む、ライダーの視線が向く部分Bを照射することはできる。しかしながら、ライダーの視線が向く部分Bを最も明るく照射することは難しいという課題がある。なぜなら、一般的に配光Aの中心部分が明るく、周辺は暗く照射されるからである。つまり、配光Aを傾けるだけでは、ライダーの視線が向く部分Bを、配光Aの周辺部分で照らすことしかできない。
車両の進行方向前方を照明する照明光を出射する光源と、前記光源から出射される光を照射領域に向ける光学部材と、前記光学部材の位置を変化させる駆動部とを備え、前記光源は、前記車両の前方中央の第1の照射領域を照明する第1の光源、前記車両の前方右側の第2の照射領域を照明する第2の光源および前記車両の前方左側の第3の照射領域を照明する第3の光源を有し、前記光学部材は、前記第1の光源に対応した第1の光学部材、前記第2の光源に対応した第2の光学部材および前記第3の光源に対応した第3の光学部材を有し、前記第2の光学部材は前記第2の光源の光軸に垂直な平面上を移動して、前記第2の照射領域の位置を移動させ、前記第3の光学部材は前記第3の光源の光軸に垂直な平面上を移動して、前記第3の照射領域の位置を移動させる車両用前照灯装置。
車両が旋回する際、運転者の視線の向く方向を高い照度領域で照明することができる。
この発明の実施の形態1に係る前照灯装置の分解斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る前照灯装置の分解斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る前照灯装置のカム板の説明図である。 この発明の実施の形態1に係る前照灯装置の部品配置を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る前照灯装置の照射領域を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る前照灯装置の部品配置を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る前照灯装置の照射領域を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る前照灯装置の照射領域を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る前照灯装置の照射領域を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る前照灯装置の説明図である。 この発明の実施の形態1に係る前照灯装置の説明図である。 この発明の実施の形態1に係る前照灯装置の照射領域を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る前照灯装置の照射領域を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る前照灯装置の照射領域を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る前照灯装置の説明図である。 この発明の実施の形態1に係る前照灯装置の照射領域を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る前照灯装置の照射領域を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る前照灯装置の照射領域を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る前照灯装置の説明図である。 この発明の実施の形態1に係る前照灯装置の動作を説明する説明図である。 前照灯装置の照射領域を示す説明図である。 前照灯装置の照射領域を示す説明図である。 前照灯装置の照射領域を示す説明図である。 前照灯装置の照射領域を示す説明図である。
自動二輪車の前照灯の領域を照射領域について、照度分布を含めて説明する。例えば、図21に示すように、自動二輪車が傾斜していない状態にある前照灯が照らす路面2001上の領域を照射領域2002とする。なお、以下、路面を示す図では、路面の左右両側の端の部分に符号2001を示している。照度領域の中央部分2003は、明るく照明されている。照度領域の周辺部分2002は、中央部分2003より暗く照明されている。左旋回中の自動二輪車は進行方向左側に傾斜する。このため、前照灯の照射領域は図22に示すように、照射領域2002は、右側が上がり、左側が下がる。
一方で、左旋回時の運転者の視線は図22に示す運転者視線方向2005付近を向いている。運転者視線方向2005は進行方向の左上側である。運転者視線方向2005は、昼間であれば視認可能な領域である。しかし、夜間は前照灯の配光が届かない領域となる。このため、夜間における自動二輪車の旋回運転時における視界は直進運転時よりも低下する。そのため、夜間における自動二輪車の旋回運転時における視認性は直進運転時よりも低下する。
図23は、特許文献2のように、照射領域2002を回転させた場合の照度分布を示す図である。つまり、図22の状態から図23の状態に照射領域2002を図面上で時計回りに回転させている。この場合、運転者視線方向2005を照明することは可能である。しかし、照度領域の明るい部分を運転者視線方向2005に移動させることはできない。照度領域の明るい部分とは、照度領域の中央部分2003のことである。
図24は、本発明の照度分布を含めた照度領域2002を示す図である。図24に示すように、前照灯は、コーナーの先(運転者視線方向2005)を十分な明るさで照射している。図24に示す照度領域は、旋回時に自動二輪車の運転者にとって望ましい照射領域である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る前照灯装置1000の構成を略前方(+Z軸方向)から示した分解斜視図である。図2は、前照灯装置1000の構成を略後方(−Z軸方向)から示した分解斜視図である。説明を容易にするために、各図中にXYZ直交座標の座標軸を示す。以下の説明において、前照灯装置1000の前方を+Z軸方向とし、後方を−Z軸方向とする。前方を向いて左側を+X軸方向とし、右側を−X軸方向とする。前照灯装置1000の上方向(空の方向)を+Y軸方向とし、前照灯装置1000の下方向(地面の方向)を−Y軸方向とする。
また、XYZ直交座標の各平面上で、下記のように象限を定義する。X−Y平面上では。X>0、Y>0の部分を第1象限とし、X<0、Y>0の部分を第2象限とし、X<0、Y<0の部分を第3象限とし、X>0、Y<0の部分を第4象限とする。Y−Z平面上では。Y>0、Z>0の部分を第1象限とし、Y<0、Z>0の部分を第2象限とし、Y<0、Z<0の部分を第3象限とし、Y>0、Z<0の部分を第4象限とする。Z−X平面上では。Z>0、X>0の部分を第1象限とし、Z<0、X>0の部分を第2象限とし、Z<0、X<0の部分を第3象限とし、Z>0、X<0の部分を第4象限とする。
図1および図2において、光源61は、基板66上に配置されている。光源62は、基板67上に配置されている。光源63は、基板68上に配置されている。光源61,62,63は、例えばLED素子で構成されている。レンズ21は、光源61の光を前方に集光し所定の照射領域及び照度分布を形成する光学部材である。レンズ22は、光源62の光を前方に集光し所定の照射領域及び照度分布を形成する光学部材である。レンズ23は、光源63の光を前方に集光し所定の照射領域及び照度分布を形成する光学部材である。レンズ21,22,23は、凸レンズである。第1の照明系200は、光源61、基板66、レンズ21およびレンズホルダ31を有する。第2の照明系300は、光源62、基板67、レンズ22およびレンズホルダ32を有する。第3の照明系400は、光源63、基板68、レンズ23およびレンズホルダ33を有する。第2の照明系300は、第1の照明系200に対して、−X軸方向に配置されている。第3の照明系400は、第1の照明系200に対して、+X軸方向に配置されている。
レンズホルダ31はレンズ21をベース1に固定する。レンズホルダ32はレンズ22をベース1に固定する。レンズホルダ33はレンズ23をベース1に固定する。レンズホルダ32の−Z軸方向に形成された当て面111が、ベース1の+Z軸側の面に当接してレンズホルダ32のZ軸方向の位置が位置決めされる。面111は、後述するピン201,202,203の根元の3か所に形成されている。レンズホルダ33の−Z軸方向に形成された当て面121が、ベース1の+Z軸側面に当接してレンズホルダ33のZ軸方向の位置が位置決めされる。面121は、後述するピン205,206,207の根元の3か所に形成されている。当接とは、突き当った状態に接触することである。レンズホルダ32の当て面111には、ピン201,202,203が−Z軸方向に突出して形成されている。レンズホルダ33の当て面121には、ピン205,206,207が−Z軸方向に突出して形成されている。レンズホルダ31の当て面には、4本のピンが−Z軸方向に突出して形成されている。
ガイド溝101,102,103は、ベース1に形成されている。ピン201は、ガイド溝101に挿入される。ピン202は、ガイド溝102に挿入される。ピン203は、ガイド溝103に挿入される。ピン201,202,203が、ガイド溝101,102,103に案内されて、レンズホルダ32はベース1上を移動する。つまり、レンズホルダ32はX−Y平面上を移動する。ガイド溝105,106,107は、ベース1に形成されている。ピン205は、ガイド溝105に挿入される。ピン206は、ガイド溝106に挿入される。ピン207は、ガイド溝107に挿入される。ピン205,206,207が、ガイド溝105,106,107に案内されて、レンズホルダ33はベース1上を移動する。つまり、レンズホルダ33はX−Y平面上を移動する。
カム板50は、両端部にカム溝501,502が形成されている。カム溝501は、カム板5の−X軸方向の端部に形成されている。カム溝502は、カム板5の+X軸方向の端部に形成されている。カム板50は、3つのガイド510,511,512に保持されている。ガイド510の−Y軸方向には、X軸方向のスリットが形成されている。ガイド50はそのスリットにはめ込まれてガイドされる。ガイド511,512の+Y軸方向には、X軸方向のスリットが形成されている。ガイド50はそのスリットにはめ込まれてガイドされる。また、カム板50は、ガイド510,511,512に案内されて、X軸方向に摺動する。ガイド510,511,512は、例えば、ねじによってベース1に固定されている。カム板50は、ベース1の−Z軸方向に配置されている。ピン203はガイド溝103を貫通して、カム溝501に挿入される。ピン207はガイド溝107を貫通して、カム溝502に挿入される。
駆動部7は、モータ71、ウォーム72、ホイールギア73、カム板50およびラック505を有している。モータ71は、カム板50を動かす駆動源である。モータ71は、例えばステッピングモータである。モータ71の回転軸には、ウォーム72が固定されている。ホイールギア73は、ウォーム72と噛みあう。また、ホイールギア73は、ラック505と噛みあう。ラック505は、カム板50に固定されている。なお、ラック505は、カム板50に一体で形成されても構わない。モータ71は、ウォーム72、ホイールギア73およびラック505を駆動して、カム板50をX軸方向に動かす。
図3は、カム溝501,502の形状を示す説明図である。カム溝501は、3つの領域D,E,Fから形成されている。領域Eは、カム板50を所定の長さだけX軸方向に動かしても、ピン203がY軸方向に移動しない領域である。領域Eでは、カム溝がX軸方向に形成されている。つまり、領域Eでは、カム溝がX軸と平行に形成されている。領域D,Fでは、X軸に対して傾斜したカム溝が形成されている。領域Dは、領域Eの+X軸方向に接続して形成されている。領域Dは、+X軸方向から反時計回りの方向に傾斜している。領域Dでは、カム板50が−X軸方向に動いた場合にピン203は+Y軸方向に移動する。逆に、カム板50が+X軸方向に動いた場合にピン203は−Y軸方向に移動する。領域Fは、領域Eの−X軸方向に接続して形成されている。領域Fは、−X軸方向から反時計回りの方向に傾斜している。領域Fでは、カム板50が+X軸方向に動いた場合にピン203は−Y軸方向に移動する。逆に、カム板50が−X軸方向に動いた場合にピン203は+Y軸方向に移動する。
カム溝502は、3つの領域S,T,Uから形成されている。領域Tは、カム板50を所定の長さだけX軸方向に動かしても、ピン203がY軸方向に移動しない領域である。領域Tでは、カム溝がX軸方向に形成されている。つまり、領域Tでは、カム溝がX軸と平行に形成されている。領域U,Sでは、X軸に対して傾斜したカム溝が形成されている。領域Uは、領域Tの−X軸方向に接続して形成されている。領域Uは、−X軸方向から時計回りの方向に傾斜している。領域Uでは、カム板50が+X軸方向に動いた場合にピン203は+Y軸方向に移動する。逆に、カム板50が−X軸方向に動いた場合にピン203は−Y軸方向に移動する。領域Sは、領域Tの+X軸方向に接続して形成されている。領域Sは、+X軸方向から時計回りの方向に傾斜している。カム溝502は、カム溝501とY軸に対して軸対称に形成されている。領域Sでは、カム板50が−X軸方向に動いた場合にピン203は−Y軸方向に移動する。逆に、カム板50が+X軸方向に動いた場合にピン203は+Y軸方向に移動する。
制御回路701は、車体の傾斜を検出するジャイロ等のセンサ(図示せず)からの信号を受け取り、この信号を基に演算して、モータ71を制御する。
次に光源に対するレンズの位置および光源に対するレンズの姿勢について説明する。図4は光源61とレンズ21との位置関係を−X軸方向から見た説明図である。また、光源62とレンズ22との位置関係を−X軸方向から見た説明図である。図6は光源61とレンズ21との位置関係を+Y軸から見た説明図である。また、光源62とレンズ22との位置関係を+Y軸から見た説明図である。また、光源63とレンズ23との位置関係を+Y軸から見た説明図である。
まず、第1の照明系200について説明する。図4において、光束91は第1の照明系200の光源61から照射される。光軸95は光源61の光軸である。レンズ軸94は、光軸95に対して角度PでX軸を回転中心の軸として反時計回りに傾いている。つまり、YZ平面上でレンズ軸94は、光軸95に対して角度Pで傾いている。ここで、レンズ軸とはレンズの中心を通りレンズ面に垂直な直線のことである。つまり、レンズ軸とは1枚のレンズでは前後2面の曲率中心を結ぶ直線となる。焦点などの主要点はレンズ軸上に定義される。また、レンズ軸は、光学部材の光学軸に該当する。一方、図6に示すように、Z−X平面上では、レンズ軸94は、光軸95と傾きを持たずに一致している。その結果、第1の照明系200からの照射領域は、図5に示すようにX軸方向に扁平な照射領域2002を形成する。Y−Z平面上でレンズ軸94が光軸95に対して角度Pで傾くことで、光源61より出射されレンズ21を透過した光は、−Y軸方向に屈折する。その結果、照射領域2002は、下方向の円弧をもつ扁平な形状となる。これにより、照射領域の上側(+Y軸方向の部分)を照らさないため、対向車の運転者の幻惑を防止できる。図5に示す照度分布を見ると、照度領域の中央部分2003は照射領域2002の中央より上側(+Y軸方向)に位置している。また、照度領域の中央部分2003は、照射領域2002と同様にX軸方向に扁平な形状をしている。照度領域の中央部分2003とは、高い照度部分である。
次に、第2の照明系300および第3の照明系400について説明する。図4に示すように、光束92は第2の照明系300の光源62から照射される。光軸97は、光源62の光軸である。レンズ軸96は、光軸97に対して角度QでX軸を回転中心の軸として反時計回りに傾いている。つまり、Y−Z平面上でレンズ軸96は、光軸97に対して角度Qで傾いている。第3の照明系400も第2の照明系300と同様に、Y−Z平面上でレンズ軸98は、光軸99に対して角度Qで傾いている。
図6において、光束92は第2の照明系300の光源62から照射される。光束93は第3の照明系400の光源62から照射される。レンズ軸96は、光軸97に対して角度RでY軸を回転中心の軸として反時計回りに傾いている。つまり、Z−X平面上でレンズ軸96は、光軸97に対して角度Rで傾いている。光軸97は、光源62の光軸である。
レンズ軸98は、光軸99に対して角度SでY軸を回転中心の軸として時計回りに傾いている。つまり、Z−X平面上でレンズ軸98は、光軸99に対して角度Sで傾いている。光軸99は、光源63の光軸である。なお、角度Rと角度Sとは絶対値が等しく符号が逆の値である。
レンズ22は、光軸97に対してレンズ軸96を、Y−Z平面上で角度Qだけ傾け、加えてX−Z平面上で角度Rだけ傾ける。Y−Z平面上でレンズ軸96が光軸97に対して角度Qで傾くことで、照射領域3002および照度領域の中央部分3003は、+Y軸方向に伸びるように変形する。また、Z−X平面上でレンズ軸96が光軸97に対して角度Rで傾くことで、照射領域3002および照度領域の中央部分3003は、+X軸方向に伸びるように変形する。このような光軸97に対するレンズ軸96の傾きによって、図7に示すように、照射領域3002および照度領域の中央部分3003は変形する。図7上で、照射領域3002および照度領域の中央部分3003はX−Y平面において+X軸方向から時計まわり(+Y軸方向)に約30度の方向に伸びるように変形する。つまり、照射領域3002および照度領域の中央部分3003は、X>0、Y>0の部分に伸びるように変形するので、第1象限に伸びるように変形することになる。
レンズ23は、光軸99に対してレンズ軸98を、Y−Z平面上で角度Qだけ傾け、加えてX−Z平面上で角度Sだけ傾ける。Y−Z平面上でレンズ軸98が光軸99に対して角度Qで傾くことで、照射領域4002および照度領域の中央部分4003は、+Y軸方向に伸びるように変形する。また、Z−X平面上でレンズ軸98が光軸99に対して角度Rで傾くことで、照射領域4002および照度領域の中央部分4003は、−X軸方向に伸びるように変形する。このような光軸99に対しするレンズ軸98の傾きによって、図7に示すように、照射領域4002および照度領域の中央部分4003は変形する。つまり、照射領域4002および照度領域の中央部分4003はX−Y平面において−X軸方向から反時計まわり(+Y軸方向)に約30度の方向に伸びるように変形する。つまり、照射領域4002および照度領域の中央部分4003は、X<0、Y>0の部分に伸びるように変形するので、第2象限に伸びるように変形することになる。
照射領域3002と照射領域4002とは、Y軸に対して対称になっている。照度領域の中央部分3003と照度領域の中央部分4003とは、Y軸に対して対称になっている。
図8は、3つの照射領域2002,3002,4002および照射領域の中央部分2003,3003,4003の位置関係を示した図である。第1の照明系200は、照射領域2002および照射領域の中央部分2003を有する。第2の照明系300は、照射領域3002および照射領域の中央部分3003を有する。第3の照明系400は、照射領域4002および照射領域の中央部分4003を有する。図9は、上記3つの照射領域2002,3002,4002および照射領域の中央部分2003,3003,4003を合成して示した図である。合成した照射領域5002および照射領域の中央部分5003の両方は、X−Y平面上で−Y軸方向に凸の形状をしている。照射領域5002および照射領域の中央部分5003の両方は、Y軸上に中心があり、Y軸に対して線対象の略半円形をしている。この略半円形は、X軸に略平行な弦と、−Y軸方向に円弧からなる形状をしている。
次に本実施の形態1に係る前照灯装置1000の動作について説明する。図10は、車両が傾斜していない状態の前照灯装置1000を進行方向前方(+Z軸方向)から見た説明図である。車両が傾斜していない状態とは、車両が直線走行をしている状態である。この状態での照射領域および照射領域の中央部分は、図9に示す照射領域5002および照射領域の中央部分5003である。車両が傾斜していない状態で、レンズホルダ32のピン203はカム溝501の領域Eに位置している。また、レンズホルダ333のピン207もカム溝502の領域Tに位置している。
次に旋回状態について図11から図19までに基づいて説明する。まず、車両が左旋回した場合について説明する。図11に示すように、カム板50は図11中+X方向に所定量だけ移動する。図11中では、カム板50はベース1の裏面側(−Z軸方向)に配置されているため、破線で示している。また、引出線も破線で示している。この場合、図示しないセンサーが車両の左旋回状態を検知する。その検知信号に基づき制御回路701がモータ71を駆動する。そして、モータ71がカム板50を移動させる。
カム板50が+X方向に移動すると、ピン203はカム溝501の領域Fに案内される。このとき、ピン201,202,203が対応するガイド溝101,102,103に案内されることにより、レンズホルダ32は+X軸方向から時計回り(−Y軸方向)に略10度の角度方向に移動する。つまり、レンズホルダ32は、X>0、Y<0の部分に移動するので、第4象限に移動することになる。
また、カム板50が+X方向に移動すると、ピン207はカム溝502の領域Uに案内される。このとき、ピン205,206,207が対応するガイド溝105,106,107に案内されることにより、レンズホルダ33は+X軸方向から反時計回り(+Y軸方向)に略30度の角度方向に移動する。つまり、レンズホルダ33は、X>0、Y>0の部分に移動するので、第1象限に移動することになる。
図11に示すように、レンズホルダ32は、ベース1に対して、X−Y平面上で右下方向へ移動する。そして、レンズホルダ33はベース1に対して、X−Y平面上で右上方向へ移動する。なお、図11中に各レンズホルダ32,33の移動方向を矢印で示している。
その結果、図13に示すように、車体傾斜方向(図13中で左側)の照射領域4002は、図12に示す車体傾斜方向の前側遠方の運転者視線方向2005の領域に移動する。また、照度領域の中央部分4003も運転者視線方向2005の領域に移動する。これにより、照射領域4002および照度領域の中央部分4003の両方は、運転者の視線方向の路面を明るく照射する。
一方、右側の照射領域3002および照度領域の中央部分3003の両方は、図13中の右下の方向に移動する。これにより、右側の上側部分を照らさないため、対向車の運転者の幻惑を防止できる。つまり、自車の前照灯装置で対向車の運転者の視界を邪魔することを低減できる。
図14は、3つの照射領域2002,3002,4002および3つの照度領域の中央部分2003,3003,4003を合成した図である。照射領域5002は、照射領域2002、照射領域3002および照射領域4002を合成した領域である。照度領域の中央部分5003は、照度領域の中央部分2003、照度領域の中央部分3003および照度領域の中央部分4003を合成した領域である。図14に示すように、運転者視線方向2005の領域は、照度領域の中央部分5003で明るく照らされている。一方、対向車線の前方は、照度領域の中央部分5003で照らしていない。
車両が直線走行に戻ると、再びカム板50は図3中−X軸方向に移動する。カム板50の移動は、モータ71を駆動して行われる。レンズホルダ32およびレンズホルダ33の両方は、初期位置に復帰する。そして、照射領域5002および照度領域の中央部分5003の両方も図9に示す状態に戻る。
次に、車両が右旋回した場合について説明する。図15は、車両が右旋回する場合のレンズホルダ32,33の動作を示す図である。車両が右旋回した場合、図15に示すように、カム板50は図15中−X方向に所定量だけ移動する。図15中では、カム板50はベース1の裏面側(−Z軸方向)に配置されているため、破線で示している。また、引出線も破線で示している。この場合、右旋回においても、上述の左旋回と同様に、図示しないセンサーの検知信号に基づき制御回路701がモータ71を駆動し、モータ71がカム板50を移動させる。
カム板50の−X方向への移動により、ピン203はカム溝501の領域Dに案内される。このとき、ピン201,202,203が対応するガイド溝101,102,103に案内されることにより、レンズホルダ32は−X軸方向から時計回り(+Y軸方向)に略30度の角度方向に移動する。つまり、レンズホルダ32は、X<0、Y>0の部分に移動するので、第2象限に移動することになる。
また、カム板50の+X方向への移動により、ピン207はカム溝502の領域Sに案内される。このとき、ピン205,206,207が対応するガイド溝105,106,107に案内されることにより、レンズホルダ33は−X軸方向から反時計回り(−Y軸方向)に略10度の角度方向に移動する。つまり、レンズホルダ33は、X<0、Y<0の部分に移動するので、第3象限に移動することになる。
図15に示すように、レンズホルダ32は、ベース1に対して、X−Y平面上で左上方向へ移動する。そして、レンズホルダ33はベース1に対して、X−Y平面上で左下方向へ移動する。なお、図15中に各レンズホルダ32,33の移動方向を矢印で示している。
その結果、図17に示すように、車体傾斜方向(図17中右側)の照射領域3002は、図16に示す車体傾斜方向の前側遠方の運転者視線方向2006の領域に移動する。また、照度領域の中央部分3003も運転者視線方向2006の領域に移動する。これにより、照射領域3002および照度領域の中央部分3003の両方は、運転者の視線方向の路面を明るく照射する。一方、左側の照射領域4002および照度領域の中央部分4003の両方は、図中の左下の方向に移動する。
図18は、3つの照射領域2002,3002,4002および3つの照度領域の中央部分2003,3003,4003を合成した図である。照射領域5002は、照射領域2002、照射領域3002および照射領域4002を合成した領域である。照度領域の中央部分5003は、照度領域の中央部分2003、照度領域の中央部分3003および照度領域の中央部分4003を合成した領域である。
図18に示すように、運転者視線方向2006の領域は、照度領域の中央部分5003で明るく照らされている。一方、歩道側の前方は、照度領域の中央部分5003で照らしていない。つまり、照射領域5002および照度領域の中央部分5003の両方は、左旋回時の動作とはY軸に対して対称になる。つまり、照射領域5002および照度領域の中央部分5003の両方は、左旋回時の動作と左右対称となる。
車両が直線走行に戻ると、再びカム板50は図3中+X軸方向に移動する。カム板50の移動は、モータ71を駆動して行われる。レンズホルダ32およびレンズホルダ33の両方は、初期位置に復帰する。そして、照射領域5002および照度領域の中央部分5003の両方も図9に示す状態に戻る。
ここで、レンズが移動することによる照度領域が変形する原理を説明する。図19は第3の照明系400を構成するレンズ23と光源63との位置関係を示す図である。図19(A)は、カム板50が初期位置にある状態を示している。初期位置とは、カムピン203がカム溝501の領域Eにあり、カムピン207がカム溝502の領域Tにある位置である。また、初期位置では、車体は傾斜していない状態である。初期位置では、光源63とレンズ23とのZ軸方向の距離は距離H0である。距離H0は、光源63の出射面からレンズ23の−Z軸側のレンズ面までの光軸99上の距離である。この状態で照射領域4002および照度領域の中央部分4003の両方は、図19(D)のように形成される。
車両が右旋回をする場合、前述のように、光源63に対してレンズ23は−X軸方向から反時計回り(−Y軸方向)に略10度の角度方向に移動する。つまり、レンズホルダ33は、X<0、Y<0の部分に移動するので、第3象限に移動することになる。このとき、レンズ23の移動は、X−Y平面上で移動する。Y−Z平面上で見ると、図19(B)に示すように、レンズ23は−Y軸方向に移動する。光源63とレンズ23との距離は距離H1になる。距離H1は距離H0よりも短い距離となる。この状態で照射領域4002および照度領域の中央部分4003の両方は、図19(E)のように形成される。照射領域4002および照度領域の中央部分4003の両方は、初期状態よりも−X軸方向から時計回り(−Y軸方向)に略10度の角度方向の領域に移動している。つまり、照射領域3002および照度領域の中央部分4003の両方は、X<0、Y<0の部分に移動するので、第3象限に移動することになる。
車両が左旋回をする場合、前述のように、光源63に対してレンズ23は+X軸方向から反時計回り(+Y軸方向)に略30度の角度方向に移動する。つまり、レンズホルダ33は、X>0、Y>0の部分に移動するので、第1象限に移動することになる。このとき、レンズ23の移動は、X−Y平面上で移動する。Y−Z平面上で見ると、図19(C)に示すように、レンズ23は+Y軸方向に移動する。光源63とレンズ23との距離は距離H2になる。距離H2は距離H0よりも長い距離となる。この状態で照射領域4002および照度領域の中央部分4003の両方は、図19(F)のように形成される。照射領域4002および照度領域の中央部分4003の両方は、初期状態よりも+X軸方向から時計回り(+Y軸方向)に略30度の角度方向の領域に移動している。つまり、照射領域4002および照度領域の中央部分4003の両方は、X>0、Y>0の部分に移動するので、第1象限に移動することになる。
前述のように、レンズ23のレンズ軸98は、光源63の光軸99に対して傾斜している。そのため、レンズ23をX−Y平面上で動かすことで、Z軸方向の距離Hも変化する。その結果、光源63とレンズ23の焦点との距離が変化する。このため、照射領域4002の大きさも変化する。また、照射領域4002の強度分布も変化する。
例えば、初期位置の距離H0がレンズ23の焦点距離よりも短い場合を考える。図19(B)の状態では、距離H1はレンズ23の焦点距離よりもさらに短くなる。このため、レンズを透過した光は初期状態よりも発散する。その結果、照射領域4002は初期状態に比べて広くなる。それとともに、照射領域4002の内部の光の強度は低下する。このとき、照射領域4002は図17に示すように運転者視線方向2006とは反対側となるため、照射領域4002の内部の光の強度が低下しても、運転者の視界に悪影響を及ぼさない。また、歩道側の明るさを低下させるため、歩道通行者への幻惑を防止できる。
一方、図19(C)の状態では、距離H2はレンズ23の焦点距離に近づく。このため、レンズ23を透過した光は初期状態よりも平行な光となって照射される。その結果、照射領域4002は初期状態に比べ狭くなる。それとともに、照射領域4002の内部の光の強度は増加する。このとき、照射領域4002は図13に示すように車体傾斜方向の前側遠方となるため、照射領域4002の内部の光の強度が増加することで、運転者視線方向2005をより明るく照らすことができる。
このように、光源63に対してレンズ軸98を傾斜させたレンズ23を、光源63の光軸99と直交する面内で移動させることで照射領域4002の移動とともに、照射領域4002の大きさを変化させることができる。また、照射領域4002の内部の光の強度分布を変化させることができる。
ここで、初期位置での距離H0がレンズの焦点距離よりも短い場合の例を説明したが、本発明はこれに限るものではない。照射領域5002および照度領域の中央部分5003の両方は、車体の傾きに応じて適切な位置を適切な強度で照射するように初期位置での距離H0が設計されればよい。なお、照射領域5002は、3つの照明系200,300,400の照射領域2002,3002,4002を合成した照射領域である。
また、レンズ22および光源62は、レンズ23および光源63とレンズ21を中心としてY軸対称で配置されている。このため、レンズ23および光源63で説明した上記の説明は、レンズ22および光源62にも適用できる。
図20は、カム板50の移動による、レンズ22,23の中心位置を示した図である。位置L0は、車両が直進状態にある場合のレンズ22の中心位置である。位置R0は、車両が直進状態にある場合のレンズ23の中心位置である。位置L4は、車両が最も大きく左旋回している場合のレンズ22の中心位置である。位置R2は、車両が最も大きく左旋回している場合のレンズ23の中心位置である。位置L3は、車両の傾斜量が中間の状態で左旋回している場合のレンズ22の中心位置である。位置R1は、車両の傾斜量が中間の状態で左旋回している場合のレンズ23の中心位置である。位置L2は、車両が最も大きく右旋回している場合のレンズ22の中心位置である。位置R4は、車両が最も大きく右旋回している場合のレンズ23の中心位置である。位置L1は、車両の傾斜量が中間の状態で右旋回している場合のレンズ22の中心位置である。位置R3は、車両の傾斜量が中間の状態で右旋回している場合のレンズ23の中心位置である。車体が傾斜した場合の運転者が求める照射領域を実現するよう、このレンズ中心を示す位置L,Rは、図20中のX−Y平面上を移動する。
本実施の形態1では、レンズ22を案内させる手段として、3本のガイド溝101,102,103と3本のピン201,202,203を用いた。しかし、これに限らず、ガイド溝の代わりにガイドレールを用いてレンズを案内する手段を用いてもよい。また、軸で支持されたレバーにレンズを搭載する等の手段を用いてもよい。また、レンズを移動させるための駆動手段として、モータ71、ウォーム72、ホイールギア73およびラック505を用いた。しかし、これに限らずベルトやプーリなどを用いてもよい。
車両の前照灯装置の照射領域を変える手段として、配光の異なる光学レンズを入れ替えるというような手段が考えられる。しかし、このような手段では光学レンズを入れ替える間に、配光が大きく変わる可能性がある。このため、適切な配光を連続して提供することが難しく、自動二輪車の走行に支障を来たす恐れがある。本発明は光学レンズを入れ替えるような方式ではない。このため、配光は連続して変化し、安全性に関わる上記のような問題は生じない。
さらに、車両の前照灯装置の照射領域を変える手段として、光源と光学部材の間に照射領域を決める可動式の遮光体を備えたものも考えられる。しかし、照射領域以外の光が遮光体によってカットされる。このため光源の性能を十分に発揮することができず、大きなエネルギー損失を発生させている。今後、車両の電動化が進むことで、電力利用効率を高める要求はますます高まる。このため、エネルギーロスを抑えた本発明の方式は有効となる。
また、本実施の形態1では、自動二輪車を例として説明したが、旋回時に車体が傾斜しない車両に適用してもよい。車両とは、電車、自動車などの旅客、貨物を輸送するための車である。以下、旋回時に車体が傾斜しない車両として自動車を例にして説明する。
自動車の場合には、ガイド溝101,102,103,105,106,107をカム板50の移動方向と平行に形成する。つまり、ガイド溝101,102,103,105,106,107はX軸方向に延びている。これにより、照射領域3002,4002は+X軸方向へ移動する。つまり、車体が傾斜しないため、図13に示すように、照射領域3002が第3象限に移動し、照射領域4002が第1象限に移動する必要はない。
この場合、カム溝501,502を介さずに、駆動手段を用いて、直接レンズホルダ32,33をX軸方向に往復させる構成としてもよい。例えば左側に曲がるコーナーでは、照射領域4002および照度領域の中央部分4003の両方は+X軸方向へ移動する。これにより、運転者の視線の向く方向(左前方)を高い照度領域で照明することができる。同様に、右側に曲がるコーナーでは、照射領域3002および照度領域の中央部分3003の両方は−X方向へ移動する。これにより、運転者の視線の向く方向(右前方)を高い照度領域で照射することができる。
1000 前照灯装置、 1 ベース、 110,120 受け面、 111,121 当て面、101,102,103,104 ガイド溝、 21,22,23 レンズ、 201,202,203,205,206,207,211,212 ピン、 200 第1の照明系、 300 第2の照明系、 400 第3の照明系、 31,32,33 レンズホルダ、 41,42 ばね、 50 カム板、 501,502 カム溝、 505 ラック、 510,511,512 ガイド、 61,62,63 光源、 7 駆動部、 71 モータ、 72 ウォーム、 73 ホイールギア、 91,92,93 光束、 94,96,98 レンズ軸、 95,97,99 光軸、 2001 路面、 2002,3002,4002,5002 照射領域、 2003,3003,4003,5003 照度領域の中央部分、 2004,3004,4004,5004 照度領域の周辺部分、 2005,2006 運転者視線方向、 D,E,F,S,T,U 領域、 H,H0,H1,H2 距離、 L,R 位置。

Claims (2)

  1. 車両の進行方向前方を照明する照明光を出射する光源と、
    前記光源から出射される光を照射領域に向ける光学部材と、
    前記光学部材の位置を変化させる駆動部と
    を備え、
    前記光源は、前記車両の前方中央の第1の照射領域を照明する第1の光源、前記車両の前方右側の第2の照射領域を照明する第2の光源および前記車両の前方左側の第3の照射領域を照明する第3の光源を有し、
    前記光学部材は、前記第1の光源に対応した第1の光学部材、前記第2の光源に対応した第2の光学部材および前記第3の光源に対応した第3の光学部材を有し、
    前記第2の光学部材は前記第2の光源の光軸に垂直な平面上を移動して、前記第2の照射領域の位置を移動させ、
    前記第3の光学部材は前記第3の光源の光軸に垂直な平面上を移動して、前記第3の照射領域の位置を移動させる車両用前照灯装置。
  2. 前記第2の光学部材の光学軸は、前記第2の光源の光軸に対して第1の傾きを有し、
    前記第3の光学部材の光学軸は、前記第3の光源の光軸に対して第2の傾きを有し、
    前記第1の傾きと前記第2の傾きとは、前記第1の光源の光軸を含む平面に対して面対称である請求項1に記載の車両用前照灯装置。
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