JP2013134653A - 硬貨処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
硬貨を受け入れた際に硬貨立ちが発生した場合であっても、ソフトカウンタの値が実際にコインチューブに収容されている枚数よりも大きな値となることを防止することのできる硬貨処理装置を提供する。
【解決手段】
エンプティセンサ16による硬貨の検知結果が未検知から検知に変化したことを示すエンプティセンサ情報113を記憶部110に記憶し、硬貨の受け入れを禁止した際にエンプティセンサ情報113を記憶していた場合に、硬貨払出手段17に空打ちを実行させ、その空打ち後にエンプティセンサ16が硬貨を検知していれば、エンプティセンサ情報113を記憶した後に受け入れた硬貨の枚数と予め定めた設定値との和をソフトカウンタ値111に設定する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、硬貨処理装置に関し、特に、自動販売機等の機器内に配設され、硬貨の受け入れおよび払い出しを行う硬貨処理装置に関する。
一般に、自動販売機や駐車場の駐車料金支払い機や両替機や券売機等(以下自動販売機等と云う)の貨幣の受入に基づいて動作する外部機器内に配設される硬貨処理装置は、投入された硬貨の正為判定を行い、正貨と判定した硬貨を受け入れて硬貨処理装置内の並列した複数のコインチューブに金種別に蓄積し、各コインチューブに蓄積している硬貨を硬貨払出手段により釣銭等として払い出すといった処理を行っている。
また、硬貨処理装置は、受け入れた正貨と判定した硬貨の金額の情報や、各コインチューブ内に蓄積されている硬貨の枚数の情報を自動販売機等の硬貨処理装置を搭載する装置の主制御部に対して送信するといった処理を行っている。また、硬貨処理装置は、硬貨処理装置を搭載する装置の主制御部から受信する、払い出す金額や払い出す金種情報等からなる返金指令に従って硬貨を払い出すものである。
一方、自動販売機等の硬貨処理装置を搭載する装置の主制御部は、硬貨処理装置から受信する、硬貨処理装置が受け入れた正貨の金額情報と、各コインチューブ内に蓄積されている硬貨の枚数の情報に基づいて、商品の販売処理が可能か否かを判別するとともに、釣銭が発生する場合には、釣銭の払い出しが可能か否かを判断するといった処理を行っている。また、商品の販売処理が可能と判断すると、硬貨処理装置へ入金禁止指令を送信して、以後、硬貨処理装置に対し、投入された硬貨の受入を禁止する状態としてから、商品の払出し等の処理を実行し、払い出しが完了した時点で、次の商品販売等の処理を可能にする為に硬貨処理装置を待機状態に戻す処理を行う。また、商品の販売処理が可能と判断した時、釣銭の払出しも必要な場合には、返金指令を送信し、釣銭の払出しが完了してから次の商品販売処理を可能にする為に硬貨処理装置を待機状態に戻す処理を行う。
硬貨処理装置は、釣銭の払い出しの際に、釣銭不足が生じることが無いように、コインチューブに何枚の硬貨が蓄積しているかを把握する必要がある。このため、コインチューブには、当該コインチューブ内に蓄積されている硬貨が所定枚数以下となったことを検出するための、エンプティセンサが設けられているとともに、受け入れた硬貨の枚数と払い出した硬貨の枚数とを計数するカウンタをソフトウェアにより実現し(以下、ソフトカウンタと称する)、これにより、コインチューブ内に蓄積されている硬貨の枚数を把握するようにもしている。このソフトカウンタは、該当する金種の硬貨を1枚受け入れる毎にその値をカウントアップし、該当する金種の硬貨を1枚払い出す毎にその値をカウントダウンする。
ただし、ソフトカウンタは、ソフトウェアにより実現されるため、電源遮断時には、その計数結果が消去されてしまうため、電源投入時には、そのカウンタ値が0となるものである。このため、エンプティセンサの状態に応じてソフトカウンタの値を修正することも行っている。
したがって、電源投入時にコインチューブ内に硬貨が蓄積されていなかった場合には、表1に示すように、実際にコインチューブ内に蓄積されている硬貨の枚数(表中では、硬貨蓄積実枚数と表記している)と、ソフトカウンタ値は、一致した状態となっている。
Figure 2013134653
また、電源投入時にコインチューブ内に任意の枚数の硬貨が蓄積されていた場合には、表2に示すように、硬貨蓄積実枚数とソフトカウンタ値の値は異なるものの、エンプティセンサの状態に応じてソフトカウンタの値を修正している。
Figure 2013134653
表2(a)に示した例は、電源投入時にコインチューブ内に9枚の硬貨が蓄積されていたものとしている。この場合、硬貨を受け入れる毎に、硬貨蓄積実枚数が増加するが、ソフトカウンタ値も増加する。そして、硬貨蓄積実枚数が13枚となり、エンプティセンサの状態がOFFからONに変わった際に、ソフトカウンタ値を予め定められた値である設定値の10枚に修正している。なお、ここでは、硬貨蓄積実枚数が13枚となった場合にエンプティセンサの状態がOFFからONに変わったものとしているが、実際には誤差が生じるため、ソフトカウンタ値を10枚に修正している。なお、エンプティーセンサの状態がOFFからONに変わった際に、ソフトカウンタ値が修正される上記の設定値は、硬貨処理装置の仕様により各硬貨チューブの金種によって異なり、10枚に限定されるものではない。
また、表2(b)に示した例は、電源投入時にコインチューブ内に17枚の硬貨が蓄積されていたものとしている。この場合、電源投入の直後にエンプティセンサの状態がONであるため、この時点でソフトカウンタ値を10枚に修正している。
一方、表2(b)の最下段に示した硬貨蓄積実枚数が20枚でソフトカウンタ値が13枚である状態で、当該金種の硬貨を払い出した場合、表3に示すように、硬貨を払い出す毎に硬貨実枚数とソフトカウンタ値が減少するが、ソフトカウンタ値を10枚から9枚に減少させる際に、エンプティセンサの状態がONのままであれば、ソフトカウンタ値を10枚に修正し、エンプティセンサの状態がOFFに変化した際に、ソフトカウンタ値を10枚から9枚に減少させている。
Figure 2013134653
ところで、硬貨処理装置においては、投入された硬貨を受け入れた際に、当該硬貨がコインチューブ内で立った状態になる硬貨立ちが発生する可能性があるが、この硬貨立ちは、コインチューブ内の硬貨を払い出す硬貨払出手段を、実際には硬貨を払い出すことなく動作させる空打ちを行うことで、解消することが可能である(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、空打ちにより硬貨立ちを解消することができても、硬貨立ちを起こした硬貨がエンプティセンサによって検出され、エンプティセンサがONとなった場合には、ソフトカウンタ値に悪影響を及ぼす場合がある。
ここで、エンプティセンサによる硬貨の検出原理の概略について説明する。図1は、エンプティセンサによる硬貨の検出原理を説明するための図である。
同図に示すように、エンプティセンサ1は、コインチューブ2の近傍に配設されているものである。なお、同図においては、エンプティセンサ1とコインチューブ2は、その断面を示している。
エンプティセンサ1は、コイルにより構成されるものであり、同図(a)に示すように、硬貨3がエンプティセンサ1の近傍に存在しない場合と、同図(b)に示すように、硬貨3がエンプティセンサ1の近傍に存在する場合とで、そのコイルのインダクタンスが変化することを利用し、硬貨3が近傍に存在するか否かを検知するものである。
したがって、同図(a)に示す場合には、エンプティセンサ1はOFFであり、同図(b)に示す場合には、エンプティセンサ1はONとなる。
コインチューブ2内で硬貨立ちが発生した場合、例えば、同図(c)に示すように、硬貨3’が硬貨立ちを起こした場合、エンプティセンサ1は、硬貨3’により変化したインダクタンスにより、ON状態となる。なお、硬貨3’の硬貨立ちが空打ちにより解消された場合には、同図(d)に示すような状態となり、エンプティセンサ1は、OFFとなる。
続いて、硬貨立ちが発生した場合のソフトカウント値について説明する。例えば、表4(a)に示すように、電源投入時にコインチューブ内に硬貨が蓄積されていなかった場合で、当初は硬貨蓄積実枚数とソフトカウンタ値が一致した状態である場合でも、6枚目に受け入れられた硬貨が硬貨立ちを起こした場合、その硬貨によりエンプティセンサがONとなり、ソフトカウンタ値が10枚に修正されてしまう。つまり、硬貨蓄積実枚数よりもソフトカウンタ値の方が大きくなってしまうこととなる。
Figure 2013134653
この表4(a)の最下段に示した硬貨蓄積実枚数が7枚でソフトカウンタ値が11枚である状態で、当該金種の硬貨を一枚払い出した場合、硬貨払出手段が動作することにより硬貨立ちが解消し、エンプティセンサはOFFとなるものの、直前までエンプティセンサがONであったため、ソフトカウンタ値は9枚となる。なお、当該金種の硬貨を払い出しの代わりに、空打ちを行った場合でも硬貨蓄積実枚数が7枚でソフトカウンタ値が9枚となり、いずれの場合でも、硬貨蓄積実枚数よりもソフトカウンタ値の方が大きいままとなる。
この状態で、当該金種の硬貨の払い出しを継続すると、ソフトカウンタ値が0枚となる前に硬貨蓄積実枚数が0枚となるため、硬貨処理装置を搭載する装置の主制御部が硬貨処理装置から送られてくるソフトカウンタの値に基づいて、当該金種の硬貨の払い出しが可能であると判断して、釣銭の金額情報を含む払い出しの指令を送ったにもかかわらず、払い出しが不能となるといった事態が生じることとなる。
なお、硬貨立ちが生じた場合でも、エンプティセンサによる検知結果に影響が無い位置での硬貨立ちであれば、払い出し不能となることはなく、また、硬貨蓄積実枚数よりもソフトカウンタ値の方が大きくなってしまっても、払い出し不能となる前に、再度、エンプティセンサがONとなるまで当該金種の硬貨が受け入れられた場合にも、払い出し不能となることはない。
特開2004−62420号公報
前述のように、従来の硬貨処理装置では、硬貨立ちの発生によりソフトカウンタの値が実際にコインチューブに収容されている硬貨の枚数よりも大きな値となってしまうことによって、釣銭が払い出せなくなる問題が発生した。
そこで、本発明は、硬貨を受け入れた際に硬貨立ちが発生した場合であっても、ソフトカウンタの値が実際にコインチューブに収容されている枚数よりも大きな値となることを防止することのできる硬貨処理装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、請求項1の発明は、自動販売機等の外部機器に搭載する硬貨処理装置であって、装置本体に配設されたコインチューブに所定枚数以上の硬貨が蓄積されていることを検知する硬貨検知手段と、前記コインチューブの下端から複数金種の硬貨を一枚づつ引き出し、該引き出された硬貨の下面支持とその解除とを選択的に行って該引き出された硬貨の払い出しと非払い出しとを制御する硬貨払出手段と、前記コインチューブに受け入れた硬貨の枚数と前記コインチューブから払い出された硬貨の枚数とを計数する計数手段とを具備し、前記計数手段が計数した値を前記硬貨検知手段による検知結果に応じて修正する硬貨処理装置において、前記硬貨検知手段による検知結果が未検知から検知に変化したことを示す検知情報を記憶する検知情報記憶手段と、前記外部機器から受信した入金禁止指令に基づいて硬貨の受け入れを禁止した際に、前記検知情報記憶手段が検知情報を記憶していた場合に、前記硬貨払出手段に全ての金種の硬貨を非払い出しに制御させて動作させる制御手段と、前記制御手段の制御により前記硬貨払出手段が動作した後に前記硬貨検知手段による検知結果が検知であった場合に、前記検知情報記憶手段に検知情報を記憶した後に前記コインチューブに受け入れた硬貨の枚数と予め定めた設定値との和を前記計数手段が計数した値として設定する計数値設定手段とを具備することを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記計数値設定手段は、前記硬貨検知手段による検知結果が未検知から検知に変化した際に前記設定値を初期値に設定し、前記コインチューブに受け入れた硬貨の枚数を計数する仮計数手段を具備することを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記仮計数手段は、前記検知情報記憶手段に検知情報が記憶されている場合にのみ、前記コインチューブに受け入れた硬貨の枚数を計数することを特徴とする。
本発明によれば、コインチューブ内で硬貨立ちが発生したとしても、その硬貨立ちに起因して硬貨の払い出しが不能となることを防止することが可能となる。
エンプティセンサによる硬貨の検出原理を説明するための図である。 硬貨処理装置の構成例の概略を示した図である。 硬貨処理装置10の制御部の構成例を示した図である。 制御部100の動作の流れを示すフローチャートである。 制御部100の動作の流れを示すフローチャートである。 制御部100の動作の流れを示すフローチャートである。 制御部100の動作の流れを示すフローチャートである。 制御部100の動作の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明に係る硬貨処理装置の一実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図2は、硬貨処理装置の構成例の概略を示した図である。なお、同図は、硬貨処理装置の断面を模式的に表したものである。なお、硬貨処理装置の構成自体は、従来のものと同様であるため、ここでは、概略のみを説明する。
同図に示すように、硬貨処理装置10は、硬貨投入口11と、硬貨識別センサ12、硬貨振分手段13、コインチューブ14、満杯検知センサ15、エンプティセンサ16、硬貨払出手段17、硬貨確認センサ18を有している。
硬貨投入口11は、投入された硬貨を受け入れる受入口である。
硬貨識別センサ12は、硬貨投入口11から投入され、硬貨処理装置10内を転動する硬貨の材質や直径、模様等を検出する複数のセンサ群である。
硬貨振分手段13は、硬貨識別センサ12による検出結果に基づいて、後述する制御部が正貨と判定した硬貨を受け入れ、さらに、硬貨識別センサ12による検出結果に基づいて、後述する制御部が判定した金種毎にコインチューブ14の対応する箇所に受け入れた硬貨を振り分ける。また、コインチューブ14の満杯が検知されていた場合は、図示しない金庫に、受け入れた硬貨を振り分ける。また、正貨ではないと判別した場合、硬貨振分手段13は動作しない。この場合、投入された正貨ではない物体は返却口へと案内される。また、後述する自動販売機等の主制御からの入金禁止信号を受信した場合には、硬貨処理装置は識別を行わず、硬貨振分手段13は動作しない。この場合も投入された硬貨はそのまま返却口へと案内される。
コインチューブ14は、複数金種の硬貨を、その金種毎に蓄積する。このコインチューブ14は、硬貨処理装置10に対して着脱自在なものである。また、コインチューブ14の一部を、硬貨の受け入れを行わない払い出し専用の硬貨を蓄積するように利用することも可能である。なお、同図に示したコインチューブ14は、最大で5金種の硬貨を蓄積することが可能なものであり、そのうちの1金種を払い出し専用として利用するものである。もちろん、複数個所に同一金種を蓄積するようにした場合には、蓄積可能な金種の数は減少する。
満杯検知センサ15は、それぞれ、コインチューブ14に蓄積された硬貨が満杯となったことを検知するセンサである。なお、コインチューブ14のうち、払い出し専用として利用する硬貨を蓄積する箇所には、満杯検知センサは設けられていない。
エンプティセンサ16は、それぞれ、コインチューブ14に所定枚数よりも多く蓄積されていることを検知する(ONとなる)センサである。この所定数は、エンプティセンサ16が配設された位置と蓄積する硬貨の厚みにより異なる。なお、エンプティスイッチは、全ての金種に対応して設ける必要は無い。
硬貨払出手段17は、ペイアウトスライドとチェンジスライドにより、コインチューブ14に蓄積されている硬貨を選択的に払い出すものであり、モータやソレノイド等を利用して電力により払い出し動作を行うものである。また、硬貨払出手段17は、コインチューブ14に蓄積されているいずれの硬貨をも払い出し対象とせずに払い出し動作を行う処理である空打ちを行うことで、コインチューブ14内で発生した硬貨立ちを解消することができる。
硬貨確認センサ18は、それぞれ、硬貨払出手段17のペイアウトスライドが動作した際に、同時に払い出すことができる各金種の硬貨の有無を検知するセンサである。この硬貨確認センサ18による検知結果により、硬貨の払い出しが正常に行われた否かの確認を行うとともに、払い出し対象とならなかった硬貨が、少なくとも1枚、コインチューブ14内に蓄積されているか否かを確認することができる。
次に、硬貨処理装置10を制御する制御部について説明する。図3は、硬貨処理装置10の制御部の構成例を示した図である。
同図に示すように、制御部100は、自動販売機の全体を制御する自動販売機主制御部20と通信可能に接続されるとともに、硬貨識別センサ12、満杯検知センサ15、エンプティセンサ16、硬貨確認センサ18の出力信号を取得し、硬貨振分手段13と硬貨払出手段17の動作を制御する制御信号を出力する。また、制御部100は、各種情報を記憶する記憶部110とも接続されている。
この制御部100は、例えば、マイコンと称されるプロセッサやメモリ等を集積化したものを、プログラム等のソフトウェアにより実現される機能部の総称であり、硬貨識別センサ12の出力結果に基づいて硬貨の正偽や金種の判定を行ったり、満杯検知センサ15、エンプティセンサ16、硬貨確認センサ18の出力信号から各金種の硬貨の蓄積状況の把握、自動販売機主制御部20への払い出し可能な金額の通知、釣銭として払い出す金種の決定、硬貨払い出しの制御等を行う。
また、制御部100は、その機能として、ソフトカウンタ101(計数手段)と仮ソフトカウンタ102(仮計数手段)を実現する。ソフトカウンタ101は、コインチューブ14のそれぞれに対応し、硬貨を受け入れた際に加算処理を行い、硬貨を払い出した際に減算処理を行う。仮ソフトカウンタ101は、コインチューブ14のそれぞれに対応し、所定の条件下で硬貨を受け入れた際に加算処理を行う。
記憶部110は、例えば、RAM(Random Access Memory)等のメモリに確保される記憶領域の総称であり、制御部100が必要とする各種情報の記憶を行うもので、例えば、ソフトカウンタ101が計数した結果であるソフトカウンタ値111、仮ソフトカウンタ101が計数した結果である仮ソフトカウンタ値112、所定の条件下でのエンプティセンサ16の状態を示すエンプティセンサ情報113(検知情報)を記憶する。
なお、ソフトカウンタ101と仮ソフトカウンタ102の動作と、ソフトカウンタ値111、仮ソフトカウンタ値112、エンプティセンサ情報113のそれぞれに記憶する情報の詳細については、制御部100の動作の説明とともに行う。
次に、制御部100の動作について説明する。図4及び図5は、制御部100の動作の流れを示すフローチャートである。
制御部100は、硬貨処理装置10の電源が投入されると、各部の初期化処理を行い、ソフトカウンタ値111の値scを0に初期化するとともに(ステップ201)、仮ソフトカウンタ値112の値tcを0に初期化し、エンプティセンサ情報113の値ieをOFFに初期化して(ステップ202)、待機状態となる。
続いて、制御部100は、自動販売機主制御部20から入金禁止指令を受信したか否かをチェックし、入金指令を受信せず、硬貨投入口11から硬貨が投入されるまで(ステップ203でNO、ステップ204でNO)、硬貨の投入を待つ状態を維持する。
入金禁止指令は、硬貨処理装置10に対して、硬貨の受入を禁止する指令である。この指令は、例えば自動販売機の主制御部20の場合、商品の販売を決定すると送信する指令である。この指令の後に、自動販売機の主制御部20は、硬貨処理装置10に収金指令を送って収容した硬貨を受領し、次の販売処理に備えて硬貨処理装置10を待機状態にする。また、商品の販売時に、釣銭の払出しが必要な場合には、釣銭の払出しの指令を送る。入金禁止指令を受けた硬貨処理装置10は、硬貨が投入されても識別をせず、また、振分手段13は動作せず、投入された硬貨を返却する。したがって、投入された硬貨に係る金額情報は、自動販売機等の主制御20へ送信されない。
ステップ204において、硬貨投入口11から硬貨が投入されと(ステップ204でYES)、制御部12は、硬貨識別センサ12の出力結果に応じて硬貨振分手段13を動作させて、投入された硬貨を判定した金種に対応するコインチューブ14に受け入れる入金処理を行う(ステップ205)。なお、この入金処理自体は、従来の処理と同様の処理であるため、詳細な説明は省略する。
制御部100は、入金処理を行うと、受け入れた金種に対応するソフトカウンタ101を動作させ、ソフトカウンタ値111の値scを1だけ加算する(ステップ206)。
そして、エンプティセンサ情報113の値ieがOFFであり(ステップ207でYES)、入金処理の結果に応じて加算されたソフトカウンタ値111の値scがエンプティ検知枚数C以上である場合や(ステップ208でNO)、ソフトカウンタ値111の値scがエンプティ検知枚数C未満であっても、入金処理によって、受け入れた金種に対応するエンプティセンサ16(図中では、ESと表記)の出力がOFFからONに変化していなければ(ステップ208でYES、ステップ209でNO)、ステップ203に戻る。エンプティ検知枚数Cとは、エンプティセンサ16がOFFからONに変化する際に対応するコインチューブに確実に蓄積されている枚数であり、従来の硬貨処理装置において、エンプティセンサに応じてソフトカウンタ値を修正する際に、そのソフトカウンタ値に設定する値(設定値)である。例えば、前述の表1等を参照して説明した例では、エンプティ検知枚数C(設定値)は、10となる。
一方、入金処理の結果に応じて加算されたソフトカウンタ値111の値scがエンプティ検知枚数C未満であり(ステップ208でYES)、入金処理によって、受け入れた金種に対応するエンプティセンサ16の出力がOFFからONに変化してれば(ステップ209でYES)、制御部100は、エンプティセンサ情報113の値ieをONに設定するとともに、仮ソフトカウンタ値112の値tcにエンプティ検知枚数Cを設定して(ステップ210)、すなわち、仮ソフトカウンタ値112の初期値に、設定値である10枚を設定して、その後、ステップ203に戻る。
また、エンプティセンサ情報113の値ieをONに設定した後に、続けて硬貨が投入されると(ステップ204でYES)、制御部100は、同様の入金処理を行い(ステップ205)、受け入れた金種に対応するソフトカウンタ101が動作して、ソフトカウンタ値111の値scを1だけ加算する(ステップ206)。このとき、エンプティセンサ情報113の値ieがONであるため(ステップ207でNO)、制御部100は、受け入れた金種に対応する仮ソフトカウンタ102を動作させて、仮ソフトカウンタ値112の値tcを1だけ加算し(ステップ211)、ステップ203に戻る。
つまり、制御部100は、自動販売機主制御部20から入金禁止指令を受信するまでの間に1枚または複数の硬貨が投入され、当該硬貨を受け入れたことにより、エンプティセンサ16の出力がOFFからONに変化し、かつ、このときにソフトカウンタ値111の値scがエンプティ検知枚数C未満であれば、仮ソフトカウンタ値112の値tcにエンプティ検知枚数Cを設定し、以降、入金禁止指令を受信するまでの間にさらに受け入れた硬貨の枚数に応じて、仮ソフトカウンタ102を動作させるといった処理を行う。
続いて、自動販売機の商品選択ボタンが選択されたり、返却レバーが操作される等の事象により、自動販売機主制御部20から入金禁止指令を受信すると(ステップ203でYES)、制御部100は、硬貨の受け入れを禁止した状態、すなわち硬貨の識別や硬貨振分手段13を制御しない状態(硬貨投入口11から投入された硬貨を直接図示しない硬貨返却口に導く)にする。
このとき、エンプティセンサ情報113の値ieがONであれば(ステップ212でYES)、制御部100は、硬貨払出手段17に空打ち動作を行わせる(ステップ213)。その結果、エンプティセンサ16の出力がONであれば(ステップ214でYES)、制御部100は、ソフトカウンタ値111の値scに仮ソフトカウンタ値112の値tcを設定して(ステップ215)、自動販売機主制御部20から返金指令を受信するのを待つ(ステップ216でNO)。
一方、制御部100は、硬貨払出手段17に空打ち動作を行わせた結果、エンプティセンサ16の出力がOFFあれば(ステップ214でNO)、そのまま、自動販売機主制御部20から返金指令を受信するのを待つ(ステップ216でNO)。
また、エンプティセンサ情報113の値ieがOFFであれば(ステップ212でNO)、制御部100は、硬貨払出手段17に空打ち動作を行わせずに、自動販売機主制御部20から返金指令を受信するのを待つ(ステップ216でNO)。
そして、自動販売機主制御部20から返金指令を受信すると、制御部100は、返金指令に応じて、釣銭の払い出しまたは受け入れた硬貨の返却となる払出処理を行い(ステップ217)、仮ソフトカウンタ値112の値tcを0に初期化し、エンプティセンサ情報113の値ieをOFFに初期化して(ステップ202)、待機状態に戻る。
これらの処理により、制御部100は、硬貨立ちが発生したとしても、その硬貨立ちに起因してソフトカウンタ値111がコインチューブ14に実際に蓄積されている硬貨の枚数よりも大きな値となることを防止することができる。
続いて、コインチューブ14内に蓄積されている硬貨の枚数(硬貨蓄積実枚数)、ソフトカウンタ値111、エンプティセンサ16の状態、仮ソフトカウンタ値112、エンプティセンサ情報113の遷移の例を説明する。
まず、電源投入時にコインチューブ14内に硬貨が蓄積されていなかった場合には、表5に示すように、実際にコインチューブ14内に蓄積されている硬貨の枚数と、ソフトカウンタ値111は、一致した状態となっている。また、硬貨蓄積実枚数が13枚となったときに、エンプティセンサ16の状態がOFFからONに変化しているが、この時点でソフトカウンタ値111の値が、エンプティ検知枚数である10以上であるため、仮ソフトカウンタ値112、エンプティセンサ情報113は、初期状態のままとなる。
なお、表5に示した各事象は、表1に示した各事象に対応する。
Figure 2013134653
また、電源投入時にコインチューブ14内に任意の枚数の硬貨が蓄積されていた場合には、表6に示すように、硬貨蓄積実枚数とソフトカウンタ値111の値は異なるものの、エンプティセンサ16の状態に応じてソフトカウンタの値111を修正している。
Figure 2013134653
表6(a)に示した例は、電源投入時にコインチューブ14内に9枚の硬貨が蓄積されていたものとしている。この場合、硬貨を受け入れる毎に、硬貨蓄積実枚数が増加するが、ソフトカウンタ値111も増加する。そして、硬貨蓄積実枚数が13枚となり、エンプティセンサの状態がOFFからONに変わった際に、仮ソフトカウンタ値112にエンプティ検知枚数である10が設定され、エンプティセンサ情報113はONに設定される。そして、続けて硬貨が受け入れられた場合(硬貨蓄積実枚数の14枚目)には、ソフトカウンタ値111と仮ソフトカウンタ値112の両者が加算される。
また、表6(a)に示した例では、硬貨蓄積実枚数の14枚目が受け入れられた後に、自動販売機主制御部20から入金禁止指令を受信し、仮ソフトカウンタ値112の値をソフトカウンタ値111に反映している。
この表6(a)に示した例では、入金禁止指令を受信した後に硬貨の払い出しを行っておらず、また、硬貨立ちは発生していないものとしている。
また、表6(b)に示した例は、電源投入時にコインチューブ14内に17枚の硬貨が蓄積されていたものとしている。この場合、電源投入の直後にエンプティセンサ16の状態がONであるため、この時点でソフトカウンタ値111をエンプティ検知枚数C(設定値)の10枚に修正している。
なお、表6に示した各事象は、表6(a)中の入金禁止を除いて、表2に示した各事象に対応する。
また、表6(b)の最下段に示した硬貨蓄積実枚数が20枚でソフトカウンタ値111が13枚である状態で、当該金種の硬貨を払い出した場合、表7に示すように、硬貨を払い出す毎に硬貨実枚数とソフトカウンタ値が減少するが、ソフトカウンタ値111を10枚から9枚に減少させる際に、エンプティセンサ16の状態がONのままであれば、ソフトカウンタ値111を10枚に修正し、エンプティセンサ16の状態がOFFに変化した際に、ソフトカウンタ値111を10枚から9枚に減少させている。
なお、表7に示した各事象は、表3に示した各事象に対応する。
Figure 2013134653
また、表8(a)に示すように、電源投入時にコインチューブ14内に硬貨が蓄積されていなかった場合で、当初は硬貨蓄積実枚数とソフトカウンタ値が一致した状態で、6枚目に受け入れられた硬貨が硬貨立ちを起こした場合、その硬貨によりエンプティセンサ16がONとなるが、この時点では、ソフトカウンタ値111が10枚に修正せず、エンプティセンサ情報113をONにして仮ソフトカウンタ値112を10枚に設定し、その後に入金禁止指令の受信に応じた空打ちを行う。その結果、硬貨立ちが解消されることで、エンプティセンサ16がOFFとなるため、仮ソフトカウンタ値112はソフトカウンタ値111に反映されず、ソフトカウンタ値111は、硬貨立ちの影響を排除した状態となる。
Figure 2013134653
この表8(a)の最下段に示した状態は、硬貨立ちが解消された状態であり、ソフトカウンタ値111への硬貨立ちの影響を排除した状態であるため、硬貨を払い出す毎に硬貨実枚数とソフトカウンタ値が減少する。
なお、表8に示した各事象は、表8(a)中の入金禁止を除いて、表4に示した各事象に対応する。
実施例2は、実施例1の変形例であり、制御部100の動作の一部異なる場合の例である。したがって、制御部100の動作のうち、実施例1と異なる部分のみを説明する。
図6及び図7は、実施例2に係る制御部100の動作の流れを示すフローチャートである。なお、図4及び図5に示す各ステップのうち、図4及び図5と同一の符号が付されているステップは、実施例1と同様の処理を行うステップである。
実施例2の場合、制御部100は、入金処理の後にエンプティセンサ情報113の値ieがOFFであれば、ソフトカウンタ値111の値scがどのような値であっても、入金処理によって受け入れた金種に対応するエンプティセンサ16の出力がOFFからONに変化しているか否かを確認し、入金処理によって受け入れた金種に対応するエンプティセンサ16の出力がOFFからONに変化していれば(ステップ209でYES)、制御部100は、エンプティセンサ情報113の値ieをONに設定するとともに、仮ソフトカウンタ値112の値tcにエンプティ検知枚数Cを設定して(ステップ210)、ステップ203に戻る。
一方、制御部100は、自動販売機主制御部20から入金禁止指令を受信すると、ソフトカウンタ値111の値scがエンプティ検知枚数C未満である場合に(ステップ301でYES)、実施例1の場合と同様の動作を行い、ソフトカウンタ値111の値scがエンプティ検知枚数C以上であれば(ステップ301でNO)、硬貨払出手段17に空打ち動作を行わせずに、自動販売機主制御部20から返金指令を受信するのを待つ(ステップ216でNO)。これは、ソフトカウンタ値111の値scがエンプティ検知枚数C以上であれば、少なくともエンプティ検知枚数C以上の硬貨がコインチューブ14内に蓄積されているから、空打ちを行う必要がないためである。
実施例3は、実施例2の変形例であり、制御部100の動作の一部異なる場合の例である。したがって、制御部100の動作のうち、実施例2と異なる部分のみを説明する。
実施例3の場合、実施例2で説明した動作のうち、ステップ301(図5)の判断を行わない。
この判断を省略した場合、例えば、ソフトカウンタ値111の値scがエンプティ検知枚数C以上である場合も、空打ちを行うこととなり、硬貨立ちが発生していなかった場合等に、ソフトカウンタ値111の値scが大幅に小さくなくなってしまうこともあるが、表7を参照して説明したように、ソフトカウンタ値111は、エンプティセンサ16がONである間は、エンプティ検知枚数C以上に保たれるため、動作に支障をきたすことなく、硬貨立ちに起因して払い出し不能となることを防止できる。
実施例4は、実施例1の変形例であり、制御部100の動作の一部異なる場合の例である。したがって、制御部100の動作のうち、実施例1と異なる部分のみを説明する。
図8は、実施例4に係る制御部100の動作の流れを示すフローチャートである。なお、図8に示す各ステップのうち、図4と同一の符号が付されているステップは、実施例1と同様の処理を行うステップである。また、実施例4においても、図5に示した各ステップを実行することとなる。
実施例4の場合、制御部100は、入金処理の後にエンプティセンサ情報113の値ieがOFFであるか否かに関わらず、入金処理の結果に応じて加算されたソフトカウンタ値111の値scがエンプティ検知枚数C以上である場合や(ステップ208でNO)、ソフトカウンタ値111の値scがエンプティ検知枚数C未満であっても、入金処理によって、受け入れた金種に対応するエンプティセンサ16の出力がOFFからONに変化していなければ(ステップ208でYES、ステップ209でNO)、制御部100は、受け入れた金種に対応する仮ソフトカウンタ102を動作させて、仮ソフトカウンタ値112の値tcを1だけ加算し(ステップ401)、ステップ203に戻る。
このような処理を行ったとしても、入金処理の結果に応じて加算されたソフトカウンタ値111の値scがエンプティ検知枚数C未満であり(ステップ208でYES)、入金処理によって、受け入れた金種に対応するエンプティセンサ16の出力がOFFからONに変化してれば(ステップ209でYES)、制御部100は、エンプティセンサ情報113の値ieをONに設定するとともに、仮ソフトカウンタ値112の値tcにエンプティ検知枚数Cを設定しており(ステップ210)、また、エンプティセンサ情報113の値ieがONである場合に(ステップ212でYES)、制御部100は、硬貨払出手段17に空打ち動作を行わせていることから(ステップ213)、実施例1の場合と同様の結果を得ることができる。
実施例5で説明する例は、実施例1の変形例であり、制御部100の動作の一部異なる場合の例である。したがって、制御部100の動作のうち、実施例1と異なる部分のみを説明する。
実施例5の例では、仮ソフトカウンタ102を用いない。仮ソフトカウンタ102を用いない場合、ステップ210の処理において、エンプティセンサ情報113の値ieをONに設定するとともに、ソフトカウンタ値111の値scを記憶する。
そして、ステップ215の処理において、ソフトカウンタ値111の値scからステップ210で記憶した値を減じ、さらに、エンプティ検知枚数Cの値を加算する。
このような処理により、実施例1の場合と同様の結果を得ることができる。
以上の通り、本発明の実施例1乃至実施例5に係る硬貨処理装置10は、自動販売機等の外部機器に搭載する硬貨処理装置であって、装置本体10に配設されたコインチューブ14に所定枚数以上の硬貨が蓄積されていることを検知する硬貨検知手段(エンプティーセンサ16)と、前記コインチューブ14の下端から複数金種の硬貨を一枚づつ引き出し、該引き出された硬貨の下面支持とその解除とを選択的に行って該引き出された硬貨の払い出しと非払い出しとを制御する硬貨払出手段17と、前記コインチューブに受け入れた硬貨の枚数と前記コインチューブから払い出された硬貨の枚数とを計数する計数手段(ソフトカウンタ101)とを具備し、前記計数手段が計数した値(ソフトカウンタ値111)を前記硬貨検知手段による検知結果に応じて修正する硬貨処理装置において、
前記硬貨検知手段による検知結果が未検知から検知に変化したことを示す検知情報を記憶する検知情報記憶手段(記憶部110が検知情報記憶手段としての機能を有する)と、
前記外部機器から受信した入金禁止指令に基づいて、硬貨の受け入れを禁止した際に、前記検知情報記憶手段が検知情報(エンプティセンサ情報113)を記憶していた場合に、前記硬貨払出手段に全ての金種の硬貨を非払い出しに制御させて動作させる制御手段(制御部100が制御手段としての機能を有する)と、
前記制御手段の制御により前記硬貨払出手段が動作した後に前記硬貨検知手段による検知結果が検知であった場合に、前記検知情報記憶手段に検知情報を記憶した後に前記コインチューブに受け入れた硬貨の枚数と予め定めた設定値(エンプティ検知枚数)との和を前記計数手段が計数した値として設定する計数値設定手段(制御部100が計数値設定手段としての機能を有す) と
を具備する硬貨処理装置とする。
また、前記計数値設定手段は、前記硬貨検知手段による検知結果が未検知から検知に変化した際に前記設定値(エンプティ検知枚数)を初期値に設定し、前記コインチューブに受け入れた硬貨の枚数を計数する仮計数手段(仮ソフトカウンタ102)を具備する。
これにより、コインチューブ内で硬貨立ちが発生してエンプティーセンサの検知結果が硬貨の検知となっても、すぐにソフトカウンタの値をエンプティーセンサの検知に基づいて設定値(エンプティ検知枚数)へと修正せずに、空打ちを行ってから、エンプティーセンサの信号を再確認して、エンプティーセンサの硬貨検知に基づくソフトカウンタ値の修正をするようにしたので、硬貨立ちの発生によりソフトカウンタの値が実際にコインチューブに収容されている枚数よりも大きな値となってしまうことによって、釣銭が払い出せないという状態が発生することを防止出来る。
また、このような空打ち動作は、後述するように、硬貨処理装置が待機状態において実行することが出来ない。また、硬貨処理装置が硬貨の識別や振り分け処理中や払出し処理の間は実行できない。したがって入金禁止指令を受けて入金禁止状態となった時に、空打ちを行うようにしたので、上記のソフトカウンタの値を修正する処理を可能としている。
すなわち、例えば、空打ち動作を、硬貨処理装置の制御部の判断により硬貨の受入が無い状態であるいわゆる待機状態において任意のタイミングで実行しようとすると、空打ち実行中に、主制御部から指令を受けた場合には指令に対応できなくなってしまう。
また、待機状態において、空打ちの実行中(つまり硬貨払出手段が動作中)は機構の構成上、コインチューブを外せないものなので、待機状態において、空打ちをしている際に、作業員がコインチューブに収容された硬貨(売上)を回収しようとしてコインチューブ取外そうとすると、硬貨払出手段が故障する虞がある。さらに、待機状態において空打ちの実行中に、顧客が硬貨を投入した場合、硬貨受入禁止状態の為に商品の販売が出来なくなってしまう。このように待機状態において、硬貨処理装置の制御部の判断により空打ち動作を実行することはできない。
また、通常の硬貨の投入中(識別中や振分け中)に、空打ちを実行した場合には、正貨としてコインチューブに入った硬貨が空打ち中の払出し機構に衝突して装置が故障する虞がある。このように硬貨処理装置は、硬貨の投入中や、待機状態には、空打ちを行うことが困難であった。さらに、従来から払い出しの前に空打ちを行う技術はあるが、払い出しの前の空打ちでは、硬貨処理装置を搭載する機器の主制御が釣銭の払出しを決定後の為、払い出し出来ない問題は解消できない。
本実施例に係る硬貨処理装置の場合、自動販売機等の硬貨処理装置を搭載する機器の主制御部は、商品の払出し等の処理の実行時には、入金禁止指令を送信するものなので、この入金禁止信号に基づいて、硬貨処理装置が硬貨の受け入れを禁止した際、空打ちを実行するようにしたから、ソフトカウンタの値が実際にコインチューブに収容されている枚数よりも大きな値となることを防止することのできる硬貨処理装置となり、コインチューブ内で硬貨立ちが発生したとしても、その硬貨立ちに起因して硬貨の払い出しが不能となることを防止することが可能となる。
なお、この入金禁止信号に基づいて硬貨処理装置が硬貨の受け入れを禁止した際、空打ちを実行するようにした場合、従来、払い出し時に実行していた空打ちを省略することが可能となる。この場合、払い出し時の空打ちが省略されるので、払い出しを早くすることが出来るという効果もある。
1 エンプティセンサ
2 コインチューブ
3、3’ 硬貨
10 硬貨処理装置
11 硬貨投入口
12 硬貨識別センサ
13 硬貨振分手段
14 コインチューブ
15 満杯検知センサ
16 エンプティセンサ(硬貨検知手段)
17 硬貨払出手段
18 硬貨確認センサ
20 自動販売機主制御部
100 制御部(計数値設定手段を含む)
101 ソフトカウンタ(計数手段)
102 仮ソフトカウンタ(仮計数手段)
110 記憶部(検知情報記憶手段を含む)
111 ソフトカウンタ値
112 仮ソフトカウンタ値
113 エンプティセンサ情報(検知情報)

Claims (3)

  1. 自動販売機等の外部機器に搭載する硬貨処理装置であって、装置本体に配設されたコインチューブに所定枚数以上の硬貨が蓄積されていることを検知する硬貨検知手段と、前記コインチューブの下端から複数金種の硬貨を一枚づつ引き出し、該引き出された硬貨の下面支持とその解除とを選択的に行って該引き出された硬貨の払い出しと非払い出しとを制御する硬貨払出手段と、前記コインチューブに受け入れた硬貨の枚数と前記コインチューブから払い出された硬貨の枚数とを計数する計数手段とを具備し、前記計数手段が計数した値を前記硬貨検知手段による検知結果に応じて修正する硬貨処理装置において、
    前記硬貨検知手段による検知結果が未検知から検知に変化したことを示す検知情報を記憶する検知情報記憶手段と、
    前記外部機器から受信した入金禁止指令に基づいて硬貨の受け入れを禁止した際に、前記検知情報記憶手段が検知情報を記憶していた場合に、前記硬貨払出手段に全ての金種の硬貨を非払い出しに制御させて動作させる制御手段と、
    前記制御手段の制御により前記硬貨払出手段が動作した後に前記硬貨検知手段による検知結果が検知であった場合に、前記検知情報記憶手段に検知情報を記憶した後に前記コインチューブに受け入れた硬貨の枚数と予め定めた設定値との和を前記計数手段が計数した値として設定する計数値設定手段と
    を具備することを特徴とする硬貨処理装置。
  2. 前記計数値設定手段は、前記硬貨検知手段による検知結果が未検知から検知に変化した際に前記設定値を初期値に設定し、前記コインチューブに受け入れた硬貨の枚数を計数する仮計数手段を具備することを特徴とする請求項1記載の硬貨処理装置。
  3. 前記仮計数手段は、前記検知情報記憶手段に検知情報が記憶されている場合にのみ、前記コインチューブに受け入れた硬貨の枚数を計数することを特徴とする請求項2記載の硬貨処理装置。
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