JP2013134563A - フレキシブル生産システム - Google Patents

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Abstract

【課題】各工作機械の待機状態での電力消費をより抑制することができるフレキシブル生産システムを提供する。
【解決手段】各工作機械は、第1省電力モード402と第2省電力モード403と省電力設定時間404と加工状態通知手段405と省電力モード切替手段401とを有し、コンピュータ20は、すべてのパレットの位置およびパレットに取り付けたワークの加工状態に関する情報を保持するパレット情報保持手段326の情報に基づき、各工作機械の待機時間を算出する待機時間算出手段303と、パレット監視手段301により、ワークの加工状態の変化を検出したとき、待機時間更新手段302により待機時間を更新し、待機時間が省電力設定時間404より長い工作機械に対し、第2省電力モードの設定を指示する第2省電力モード設定手段305を備える。
【選択図】図2

Description

本発明はフレキシブル生産システムに関する。
フレキシブル生産システムは、複数の工作機械および洗浄機、ワークが取り付けられる複数のパレット、パレットを搬送する搬送台車、パレットを一時的に保管するバッファーステーション、パレットにワークの取り付けをおこなうローディングステーション、パレットの搬送と工作機械とを制御するコンピュータ等により構成されている。この生産システムでは、加工を行うワークを取り付けたパレットをバッファーステーションに搬入しておき、これを作業者が工場にいない無人時でも加工できるようにしている。フレキシブル生産システムでは、稼働率向上のため、各工作機械の待機時間が短くなるように、パレットの運行を制御している。
ところで、最近では、生産効率の向上や低コスト化に加え、環境負荷の軽減が重要な達成目標の1つになっている。これらの目標を達成するためには、省エネルギー化を前提とする生産システム全体の効率化が肝要となる。マシニングセンタ等の工作機械は、通常の待機状態から一定の時間経過したアイドル状態を検出した場合、特定の電力消費部分の電源供給を制御する省電力モードに設定し、待機状態における電力消費を抑制している。特許文献1では、工作機械の各機器の電源をスイッチオンおよびスイッチオフする装置と、各機器のスイッチオフ時間を決定する装置とを備えることにより、電力消費を抑制する工作機械の制御装置が開示されている。
特開2011−156657号公報
マシニングセンタ等における、従来の省電力機能はマシン単体で待機状態を判断し、一定時間のアイドル状態が検出されると、チップコンベア、切粉流しポンプ、ミストコレクタ等の一部の装置の電源を遮断するものである。省電力時に電源を遮断する装置をさらに増やせば、電力消費をより小さくすることができるが、電源を遮断することにより装置の温度が下がり、加工精度に影響をおよぼす恐れのある装置は、省電力状態から復帰した際に暖機運転等の措置が必要となり、手間がかかる。例えば、装置の温度が加工精度に影響をおよぼす主軸装置に係わる潤滑油ポンプの電源は、省電力時に遮断せずに低回転で駆動することで、主軸装置の温度を維持するとともに、電力消費を抑制している。
一方、フレキシブル生産システムでは、複数の工作機械を備えており、多種多様な加工が可能である。例えば、工程分割されたワークを加工する場合、パレットにワークを取り付けて投入すると、パレットは搬送台車により工程順に各工作機械に搬送され、それぞれの工程の加工がおこなわれる。ワークを取り付けたパレットの数量が十分あると、フレキシブル生産システムは稼働率を上げ、各工作機械の待機時間が短くなるように制御しているが、投入されたパレットの数量が少ないと、加工待ちで長時間の待機状態となる工作機械の数が多くなる。長時間の待機状態となった工作機械は、それぞれの省電力機能により、電力消費を抑制するが、長時間待機状態となる工作機械が多く存在すると、待機状態での電力消費の総量も大きくなる。
本発明はかかる点を解決するためになされたもので、各工作機械の待機状態での電力消費をより抑制することができるフレキシブル生産システムを提供することを目的とする。
請求項1に係わる発明は、上記の課題を解決するため、複数の工作機械と、ワークが取り付けられる複数のパレットと、前記パレットを搬送する搬送台車と、前記パレットに取り付けられた前記ワークを前記工作機械に搬入出するまでの間保管するバッファーステーションと、前記パレットに前記ワークの取り付けをおこなうためのローディングステーションとコンピュータによって前記パレットの前記工作機械への搬送と前記工作機械を制御するようにした制御装置とを備えるフレキシブル生産システムにおいて、前記工作機械は、待機状態での特定の電力消費部分の電力供給を制御する第1省電力モードと、前記第1省電力モードより、さらに省電力制御をおこなう第2省電力モードと、前記待機状態を前記第1省電力モードにする時間が設定された省電力設定時間と、前記ワークの加工状態を前記コンピュータに通知する加工状態通知手段と、前記コンピュータにより指示された省電力モードに切替える省電力モード切替手段と、を有し、前記コンピュータは、すべての前記パレットの位置および前記パレットに取り付けた前記ワークの加工状態に関する情報を保持するパレット情報保持手段と、前記パレット情報保持手段の前記ワークの加工状態を監視するパレット監視手段と、前記パレット情報保持手段の情報に基づき、前記工作機械の待機時間を算出する待機時間算出手段と、前記パレット監視手段により、前記ワークの加工状態の変化を検出したとき、前記待機時間算出手段により、前記待機時間を更新する待機時間更新手段と、前記待機時間が前記省電力設定時間より長い前記工作機械を判別する省電力待機工作機械判別手段と、前記省電力待機工作機械検出手段により判別された前記工作機械に対し、前記第2省電力モードの設定を指示する第2省電力モード設定手段と、を備える。
上記のように構成した請求項1の発明によれば、フレキシブル生産システムは、すべてのパレットの位置およびパレットに取り付けたワークの加工状態に関する情報を、パレット情報保持手段により保持している。このワークの加工状態とは、例えば、加工待ち、加工中、加工完了等である。このワークの加工状態は、各工作機械から加工状態に応じて加工状態通知手段によりコンピュータに通知される。コンピュータは、パレット監視手段により、パレット情報保持手段のワーク加工状態を監視し、ワークの加工状態が変化を検出したとき、待機時間更新手段により、待機時間算出手段を呼び出し、各工作機械の待機時間を更新する。そして、各工作機械に設定された省電力設定時間を取得し、省電力待機工作機械判別手段により、待機時間が省電力設定時間より長い工作機械を判別する。さらに、第2省電力モード設定手段は、判別された工作機械に対し、第2省電力モードの設定を指示する。各工作機械は、省電力モード切替手段により、指示された第2省電力モードの設定に切替える。このように、コンピュータは長時間待機状態となる工作機械を事前に判別し、これらの工作機械に対し、第2省電力モードの設定を指示することができる。また、各工作機械は待機状態において、省電力効果の高い第2省電力モードに切替えることにより、電力消費をより小さくすることができる。長時間待機状態となる工作機械が多く存在する場合であっても、待機状態での電力消費の総量を抑制することができる。
本発明の実施形態のフレキシブル生産システムの全体構成図である。 本発明の実施形態のフレキシブル生産システムの説明図である。 本発明の実施形態ワーク取り付けデータの内容を表示している操作盤の外観図である。 本発明の実施形態のワークデータの内容を示す図である。 本発明の実施形態のパレットデータの内容を示す図である。 本発明の実施形態の生産データの内容を示す図である。 本発明の実施形態のマシン状態データの内容を示す図である。 本発明の実施形態のマシングループデータの内容を示す図である。 本発明の実施形態のパレット情報データの内容を示す図である。 本発明の実施形態の加工ルート・マシングループデータの内容を示す図である。 本発明の実施形態の加工ルート・NCプログラムデータの内容を示す図である。 本発明の実施形態の加工ルート・加工時間データの内容を示す図である。 本発明の実施形態の暖機運転データの内容を示す図である。 本発明の実施形態の待機時間計算データの内容を示す図である。 本発明の実施形態の省電力モードの内容を示す図である。
以下、本発明の実施形態のフレキシブル生産システムの全体構成を図面に従って説明する。図1に示すように、スタッカクレーン式の搬送台車11によってワークを取り付けたパレットPを搬送する搬送ライン10が配置されている。この搬送ライン10に沿って工作機械MC1〜MC6、洗浄機WS1、ローディングステーションLS及びバッファーステーションBSがそれぞれ配置されている。搬送台車11にはパレットPに付与された図略のパレットNo.を読み取るパレット検測装置12が設けられている。また、各工作機械MC1〜MC6には、パレット搬入搬出装置PC1〜PC6が設けられ、これらパレット搬入搬出装置PC1〜PC6を介して工作機械MC1〜MC6が搬送台車11との間でパレットPを搬送するようになっている。工作機械MC1とMC2、MC3とMC4、MC5とMC6は、それぞれ共通の加工が可能なマシングループを形成している。
各工作機械MC1〜MC6にそれぞれ対応して設けられた数値制御装置NC1〜NC6は、記憶装置20を備えたコンピュータからなる管理装置21に工場内LAN23を介して接続されている。
バッファーステーションBSは搬送ライン10に沿って横15列、縦2段の計30個に仕切られており、それぞれに101〜115、201〜215の棚No.が付与されている。そしてこの棚No.は、前記パレットPのパレットNo.と1対1で対応している。また、パレットPは、そのパレットNo.によって取り付けられるワークの種類が決まっている。
次に、本発明の実施形態の制御方式の構成について説明する。
各工作機械MC1〜MC6にそれぞれ対応して設けられた数値制御装置NC1〜NC6は、管理装置21から転送されるパレットNo.に対応した加工用のNCプログラムを保持し、このNCプログラムに基づいてパレットPに取り付けられたワークの加工をおこなう。また、各数値制御装置NC1〜NC6には、搬送台車11により搬送されるパレットのパレットNo.が管理装置21から転送されるようになっている。管理装置21は、更に搬送台車11、バッファーステーションBS及び操作盤22に接続され、ローディングステーションLSとバッファーステーションBSとの各間でパレットPの移送を制御するとともに、バッファーステーションBSと工作機械MC1〜MC6との各間でパレットPの搬送を制御するようになっている。一方、操作盤22は、図3に示すように表示装置23と、パレットPにワークの取り付けが完了したことを管理装置21に通知する取付完了スイッチ25とから構成されている。この表示装置23は後述するワーク取り付けデータを基に、ローディングステーションLSに搬入されたパレットPに取り付けるべきワークを作業者に指示するようになっている。
次に、本発明の実施形態の構成について説明する。
管理装置21には、図2に示すように、各工作機械を制御するための種々のデータを記憶装置20に有している。これらデータには、ワークデータ321、パレットデータ322、生産データ323、マシン状態データ324、マシングループデータ325、パレット情報データ(パレット情報保持手段301)、加工ルート・マシングループデータ(図示せず)、加工ルート・NCプログラムデータ(図示せず)、加工ルート・加工時間データ(図示せず)と、暖機運転データ(図示せず)、待機時間計算データ(図示せず)と、省電力モードデータ(図示せず)がある。各データの詳細については後述する。
また、管理装置21は、この工作機械を制御するための種々の手段を備えている。パレット監視手段302は、図9のパレット情報データ326の「状態」の値を監視し、「状態」の値が変更されると、待機時間更新手段302を呼び出す。待機時間更新手段302は、待機時間算出手段303を呼び出し、算出された待機時間を図7に示すマシン状態データ324に記憶する
待機時間算出手段303は、「状態」の値が変更された図9のパレット情報データ326の「位置」、「工程」、「状態」の値を取得し、図14の待機時間計算データ331を参照して、パレットの「位置」、「工程」、「状態」の値が一致する各工程の待機時間を取得する。“(1+2)”等の計算式が取得された場合、計算式に従って、図12の加工ルート・加工時間データ329を参照して、算出する。また、待機時間が更新されると、省電力待機工作機械判別手段304および暖機工作機械判別手段306を呼び出す。
省電力待機工作機械判別手段304は、図7に示すマシン状態データ324を参照して、待機時間が図13に示す暖機運転データ330の「省電力設定時間」より長いマシンを省電力待機工作機械として判別する。対象となるマシンが判別された場合、第2省電力モード設定手段305を呼び出す。
暖機工作機械判別手段306は、図7に示すマシン状態データ324を参照して、「省電力モード」が第2省電力モードを示す“02”のマシンに対し、待機時間が図13に示す暖機運転データ330の「暖機運転時間」より短いマシンを暖機工作機械として判別する。対象となるマシンが判別された場合、第2省電力モード解除手段307を呼び出す。
第2省電力モード設定手段305は、特定のマシンに対し、第2省電力モードの設定を指示する。また、図7に示すマシン状態データ324の上記のマシンの「省電力モード」を第2省電力モードを示す“02”に変更する。
第2省電力モード解除手段307は、特定のマシンに対し、第2省電力モードの設定の解除を指示する。また、図13の暖機運転データ330を参照し、上記のマシンの「暖機運転用NCプログラム」を取得し、暖機運転NCプログラム実行を指示する。また、図7に示すマシン状態データ324の上記のマシンの「省電力モード」を通常モードを示す“00”に変更する。
工作機械MC1〜MC6の数値制御装置NC1〜NC6は、それぞれ待機状態において、省電力をおこなわない通常モードと省電力をおこなう省電力モードと、省電力モードの切替えをおこなう省電力モード切替手段401を備えている。省電力モードには、特定の電力消費部分の電力供給を制御する第1省電力モード402と、第1省電力モード402より、さらに省電力制御をおこなう第2省電力モード403がある。数値制御装置NC1〜NC6は、通常モードの待機状態から省電力設定時間経過したアイドル状態を検出した場合、省電力モード切替手段401により、第1省電力モード402に切替える。また、管理装置21から第2省電力モードの設定の指示を受けた場合、省電力モード切替手段401により、第2省電力モード403に切替える。
第1省電力モード402および第2省電力モード403では、図15に示す省電力モードデータ332に対応する各装置の省電力制御をおこなう。第1省電力モードでは、チップコンベア、ミストコレクタ等の電源の遮断をおこない、第2省電力モードでは、さらに主軸および送り軸モータ・ドライバ電源、主軸潤滑油ポンプの電源を遮断して待機する。第2省電力モードでは、主軸装置に係わる部分等の電源を遮断しているので、待機状態びおいて主軸装置の温度が下がる。このため、第2省電力モードから復帰する際は、暖機運転をおこなう必要がある。これは、加工精度に影響をおよぼさないようにするためである。
図4に示すように、ワークデータ321は、ワーク品番に対応した加工ルートに関するデータである。ワーク毎に、「ワークNo.」の欄と、「ワーク品番」の欄と、パレットPに取り付けられる「姿勢」の欄とから成り、「姿勢」の欄は、その姿勢において加工を行うことが可能な加工ルートを示す「加工ルート」の欄からなる。加工ルートとは、後述する加工ルート・マシングループデータ327に設定された工程分割されたワーク品番に対応した加工ルートのマシングループを記憶するデータである。この図の例でワーク品番“A”は姿勢1の加工ルートが“01”であり、それぞれ1工程がマシングループ1、2工程がマシングループ2、3工程がマシングループ3、4工程がマシングループ4によりおこなわれることを示している。このマシングループとは、後述するマシングループデータ325に設定された共通の加工が可能なマシンを分類したデータである。このワークデータ321は、上記それぞれの欄に作業者がワークに関するデータを入力することにより作成される。
図5に示すように、パレットデータ322は、各々のパレットについての取り付け可能なワークに関するデータである。「No.」の欄と、ワークを取り付ける「面」の欄と、各面のどの位置に付けるかを設定する「取付」の欄と、取り付ける「ワークNo.」、「品番」及び「姿勢」の欄とから成り、加工に用いられるパレット毎(この実施例においてはパレットNo.101〜115、201〜215)に取り付けることができるワークに関して、作業者がデータを上記各欄に入力することにより作成される。この例は、パレット“201”には品番Aのワークのみ取り付け得ることを示しているが、パレットに複数のワークが取り付け得るときには、その複数のワークそれぞれについて、取り付ける「面」と、「取付」位置と、取り付ける「ワークNo.」、「品番」及び「姿勢」に関する情報が保持される。
図6に示すように、加工を行うワークの投入(加工)の順序と加工の個数とに関するデータである。生産データ323は、ワークの投入順序を示す「No.」の欄と、「ワークNo.」の欄と、ワークの「品番」の欄と、加工を計画している個数を示す「計画」の欄と、各々の「姿勢」の欄とからなる。そして、加工を行う作業者のスケジュールの作成単位、例えば日単位にスケジュールを作成するならば毎日、また週単位ならば毎週、加工を行うワークの加工の順位及び加工個数を設定することにより作成する生産計画のデータである。本発明の実施形態の装置は、この生産データに基づき投入順序の高いワークから順次投入を行い加工を進めるようになっている。なお、この「姿勢」の欄における「入」の欄は投入が完了したワークの累計を示し、「完」の欄は加工が完了したワークの累計を示し、この「入」及び「完」は加工の進行と共に更新されるようになっている。
上記生産データ323は、図3に示す操作盤22から入力が可能である。すなわち、この生産データは、上述したように日又は週単位に生産計画(生産のスケジュール)を作成する際に、投入順序の高いワークから順に「ワークNo.」の欄に加工を行うワークのNo.を入力し(なお、本実施例においては、「ワークNo.」又は「品番」のいずれかを入力することにより他方は自動的に設定されるようになっている)、更に、「計画」の欄に加工を行うワークの加工数を入力することにより作成する。
図7に示すように、マシン状態データ324は、工作機械であるの状態に関するデータである。マシンMC1〜MC6の「機械番号」の欄とそれぞれのマシンに現在投入されているパレットNo.等を示す「パレットNo.」の欄と、次に加工するパレットが搬入されるまでの待ち時間(分)を示す「待機時間」の欄と、待機状態における現在の省電力モードを示す「省電力モード」の欄とからなる。なお、「省電力モード」欄の“00”は通常モードを、“01”は第1省電力モードを、“02”は第1省電力モードを示している。また、「待機時間」の欄“0”は待ち時間がないことを、“9999”は待ち時間が無限大、すなわちパレットの投入が予定されていないことを、その他の値は待ち時間(分)を示している。この図の例でマシンMC1の「パレットNo.」“107”はマシンMC1にパレットNo.107が投入されていること、「待機時間」“0”は待ち時間がないこと、「省電力モード」“0”は通常モードであることを示している。マシンMC2の「パレットNo.」“0”はマシンMC2には現在パレットが投入されていないこと、「待機時間」“15”は待ち時間が15分あること、「省電力モード」“2”は第2省電力モードであることを示している。
図8に示すように、マシングループデータ325は、共通の加工が可能な工作機械を分類したデータである。工作機械毎に分類した「マシングループ」の欄と、そのマシングループにより指定されたマシンの「機械番号」の欄とから成る。この図の例でマシングループ“01”はMC1とMC2のマシン、マシングループ“02”はMC3とMC4のマシン、マシングループ“03”はMC5とMC6のマシン、マシングループ“04”はWS1のマシンであることを示している。マシングループ内のマシンは共通の加工が可能であり、マシン2台で共通の加工をおこなうことも、マシン1台で加工をおこなうことも可能である。
図9に示すように、パレット情報データ(パレット情報保持手段)326は、パレットの位置およびパレットに取り付けたワークの加工状態に関するデータである。パレット「No.」の欄と、パレットが存在する「位置」の欄と、パレットの次の「行先」の欄と、対象とする「工程」の欄と、パレットに取り付けられたワークの加工状態を示す「状態」の欄とからなる。「位置」および「行先」欄の“00”はバッファーステーションBSを、“01”はローディングステーションLSを、“21〜40”は工作機械を、“41〜60”は洗浄機を、示している。「状態」欄の“00”は未加工を、“01”は加工待ちを、“02”は加工中を、“03”は加工完了を、“80”は加工なしを意味している。
図10に示すように、加工ルート・マシングループデータ327は、工程分割されたワーク品番に対応した加工ルートのマシングループを記憶するデータである。この図の例で加工ルート“01”は、4工程からなり、それぞれ1工程がマシングループ1、2工程がマシングループ2、3工程がマシングループ3、4工程がマシングループ4によりおこなわれることを示している。
図11に示すように、加工ルート・NCプログラムデータ328は、加工ルートの各マシングループのNCプログラムを記憶するデータである。この図の例で加工ルート“01”は、4工程からなり、それぞれのNCプログラムは、1工程が1101、2工程が1102、3工程が1103、4工程が1104であることを示している。
図12に示すように、加工ルート・加工時間データ329は、加工ルートの各マシングループの加工時間を記憶するデータである。この図の例で加工ルート“01”は、4工程からなり、それぞれの加工時間は、1工程が15(分)、2工程が20(分)、3工程が20(分)、4工程が5(分)であることを示している。
図13に示すように、暖機運転データ330は、各マシンの暖機運転に関するデータである。「機械番号」の欄と、「暖機運転用NCプログラム」の欄と、「省電力設定時間」欄と、「暖機運転時間」の欄とからなる。この図の例で機械番号“MC1”は、暖機運転用NCプログラムは5001であること、省電力設定時間が10(分)であること、暖機運転時間が10(分)であること、すなわち暖機運転用NCプログラム5001を実行するのに要する時間が10(分)であることを示している。
図14に示すように、待機時間計算データ331は、パレット情報に対応する各工程の待機時間を記憶したデータである。「パレット情報」の欄と、「待機時間」の欄とからなる。「パレット情報」の欄は、図8のパレット情報データ326の「位置」「工程」「状態」の項目に対応している。「待機時間」の欄は、左欄の「パレット情報」の条件を満たすパレットに対応する各工程の待機時間である。「待機時間」の欄“0”は待ち時間がないことを、“9999”は待ち時間が無限大、すなわちパレットの投入が予定されていないことを、その他の()内は待機時間の計算式を示している。すなわち“(1)”は1工程の加工時間、“(2)”は2工程の加工時間、“(3)”は3工程の加工時間、“(1+2)”は1工程と2工程の加工時間を加算した時間、“(2+3)”は2工程と3工程の加工時間を加算した時間、“(1+2+3)”は1工程と2工程と3工程の加工時間を加算した時間を示している。この図の例でパレット情報の位置“00”工程“01”状態“01”は、パレットがバッファーステーションBSに位置し、1工程加工待ちの状態を示し、対応する各工程の待機時間は、1工程“0”が待ち時間がなし、2工程“(1)”が1工程の加工時間、3工程“(1+2)”が1工程と2工程の加工時間を加算した時間、4工程“(1+2+3)”が1工程と2工程と3工程の加工時間を加算した時間であることを示している。
図15に示すように、省電力モードデータ332は、第1省電力モードおよび第2省電力モードにおいて、省電力制御をおこなう装置を記憶するデータである。マシンが備える「装置名」の欄と、「第1省電力モード」の欄と、「第2省電力モード」の欄からなる。省電力モードデータは、第1省電力モードおよび第2省電力モードにおける、省電力制御をおこなう装置の設定を示している。
次に、以上のように構成された本発明の実施形態の動作を説明する。
管理装置21は、記憶装置20に記憶された図6の生産データ323の投入順序に従い投入するワークを選択し、このワークを取り付け得るパレットPをローディングステーションLSに搬送する。そして、図3に示すパレットNo.101のパレットPに対するワーク取り付けの指示を操作盤22の表示装置23に表示する。これに従い作業者は、パレットNo.101のパレットPの取り付け位置に指示されたワークを取り付け、取り付けが完了したら取付完了のスイッチ25を押す。
ここで、説明を容易にするため、投入するワークは1個であり、このワークは工程分割され、加工順序は図4のワークデータ321において加工ルート“01”で示されるものとしている。従って、ワークの1工程はMC1、MC2のマシングループ1、2工程はMC3、MC4のマシングループ2、3工程はMC5、MC6のマシングループ3の順に加工がおこなわれ、4工程はWS1のマシングループ4で洗浄される。なお、ワーク投入時のMC1〜MC6のマシン状態データ324(図7)は、省電力モードが通常モードを示す“00”、待機時間が待ち時間なしを示す“0”とする。また、各マシングループは、最初に記された機械番号のマシン、すなわち、1工程はMC1、2工程はMC3、3工程はMC5、4工程はWS1が使用されるものとする。
パレットNo.101のパレットPは、搬送台車11により、バッファーステーションBSに搬送され、図9のパレット情報データ326のパレットNo.101の「位置」はバッファーステーションBSを示す“00”に、「工程」は“1”に、「状態」は加工待ちを示す“01”に、「行先」はMC1を示す“21”に変更される。
パレット監視手段301により、図9のパレット情報データ326のパレットNo.101の「状態」の値の変更が検出されると、待機時間更新手段302により、待機時間算出手段303を呼び出し、図7のマシン状態データ324の「待機時間」を更新する。
待機時間算出手段303は、図9のパレット情報データ326からパレットNo.101の値「位置」“00”、「工程」“1”、「状態」“01”を取得する。図14の待機時間計算データ331を参照して、パレットの「位置」、「工程」、「状態」の値が一致する各工程の待機時間を取得する。これにより、1工程が“0”、2工程が“(1)”、3工程が“(1+2)”、4工程が“(1+2+3)”の計算式が取得される。図12の加工ルート・加工時間データ329を参照すると、加工時間は、1工程が15(分)、2工程が20(分)、3工程が20(分)、4工程が5(分)であるので、待機時間は1工程が0(分)、2工程が15(分)、3工程が35(分)、4工程が55(分)と算出される。
一方、図13の暖機運転データ330を参照すると、MC1〜MC6の「省電力設定時間」は10(分)である。これにより、省電力待機工作機械判別手段304は、1工程の待機時間の0(分)は省電力設定時間の10(分)より小さく、2工程の待機時間の15(分)と3工程の待機時間の35(分)は省電力待機時間の10(分)より長いことから、2工程と3工程のマシンMC3、MC5を省電力待機工作機械として判別する。
そして、第2省電力モード設定手段305により、2工程と3工程のマシンMC3、MC5に対し、第2省電力モードの設定を指示する。これにより、2工程と3工程のマシンMC3、MC5は、第2省電力モードに移行する。また、図7に示すマシン状態データ324の“MC3”、“
MC5”の「省電力モード」を第2省電力モードを示す“02”に変更する。
第2省電力モードでは、図15の省電力モードデータ332に示すように、第1省電力モードで対象とするチップコンベア、ミストコレクタ等の電源の遮断に加え、主軸および送り軸モータ・ドライバ電源、主軸潤滑油ポンプの電源を遮断して待機する。
次に、パレットNo.101のパレットPは、搬送台車11により、次の行先であるマシンMC1に搬送され、図9のパレット情報データ326のパレットNo.101の「位置」はマシンMC1を示す“21”に、「工程」は“1”に、「状態」は加工待ちを示す“01”に、「行先」はバッファーステーションBSを示す“00”に変更される。
そして、マシンMC1にて、パレットNo.101のパレットPの1工程の加工がおこなわれる。パレットNo.101のパレットPが加工完了すると、図9のパレット情報データ326のパレットNo.101の「状態」は、加工完了を示す“03”に変更される。
パレット監視手段301により、図9のパレット情報データ326のパレットNo.101の「状態」の値の変更が検出されると、待機時間更新手段302により、待機時間算出手段303を呼び出し、図7のマシン状態データ324の「待機時間」を更新する。
待機時間算出手段303は、図9のパレット情報データ326からパレットNo.101の値「位置」“21”、「工程」“1”、「状態」“03”を取得する。図14の待機時間計算データ331を参照して、パレットの「位置」、「工程」、「状態」の値が一致する各工程の待機時間を取得する。これにより、1工程が“9999”、2工程が“0”、3工程が“(2)”、4工程が“(2+3)”の計算式が取得される。図12の加工ルート・加工時間データ329を参照すると、加工時間は、1工程が15(分)、2工程が20(分)、3工程が20(分)、4工程が5(分)であるので、待機時間は1工程が無限大(分)、2工程が0(分)、3工程が20(分)、4工程が40(分)と算出される。
一方、図13の暖機運転データ330を参照すると、MC1〜MC6の「省電力設定時間」は10(分)である。これにより、省電力待機工作機械判別手段304は、1工程の待機時間の無限大(分)は省電力設定時間の10(分)より大きく、2工程の待機時間の0(分)と3工程の待機時間の20(分)は省電力待機時間の10(分)より長いことから、1工程と3工程のマシンMC1、MC5を省電力待機工作機械として判別する。
そして、第2省電力モード設定手段305により、1工程と3工程のマシンMC1、MC5に対し、第2省電力モードの設定を指示する。これにより、1工程のマシンMC1は、第2省電力モードに移行する。3工程のマシンMC5は第2省電力モードを継続する。
また、暖機工作機械判別手段306は、第2省電力モードにある2工程の待機時間の0(分)は、暖機運転時間の10(分)より小さく、3工程の待機時間の20(分)は、暖機運転時間の10(分)より長いことから、2工程のマシンMC3を暖機工作機械として判別する。
そして、第2省電力モード解除手段307より、2工程のマシンMC3に対し、第2省電力モードの解除を指示する。また、図7に示すマシン状態データ324の“MC1”、“MC5”の「省電力モード」を第2省電力モードを示す“02”に、MC3の「省電力モード」を通常モードを示す“00”に変更する。
また、図13の暖機運転データ330を参照し、マシンMC3の「暖機運転用NCプログラム」“5002”の実行を指示する。マシンMC3は暖機運転用NCプログラム5002を実行することにより、機械を暖機して加工可能な状態にして待機する。
次に、パレットNo.101のパレットPは、搬送台車11により、次の行先であるバッファーステーションBSに搬送され、図9のパレット情報データ326のパレットNo.101の「位置」はバッファーステーションBSを示す“00”に、「工程」は“2”に、「状態」は加工待ちを示す“01”に、「行先」はマシンMC3を示す“23”に変更される。
パレット監視手段301により、図9のパレット情報データ326のパレットNo.101の「状態」の値の変更が検出されると、待機時間更新手段302により、待機時間算出手段303を呼び出し、図7のマシン状態データ324の「待機時間」を更新する。
待機時間算出手段303は、図9のパレット情報データ326からパレットNo.101の値「位置」“00”、「工程」“2”、「状態」“01”を取得する。図14の待機時間計算データ331を参照して、パレットの「位置」、「工程」、「状態」の値が一致する各工程の待機時間を取得する。これにより、1工程が“9999”、2工程が“0”、3工程が“(2)”、4工程が“(2+3)”の計算式が取得される。図12の加工ルート・加工時間データ329を参照すると、加工時間は、1工程が15(分)、2工程が20(分)、3工程が20(分)、4工程が5(分)であるので、待機時間は1工程が無限大(分)、2工程が0(分)、3工程が20(分)、4工程が40(分)と算出される。
これは前回値と同じであるので、何もしない。
次に、パレットNo.101のパレットPは、搬送台車11により、次の行先であるマシンMC3に搬送され、図9のパレット情報データ326のパレットNo.101の「位置」はマシンMC3を示す“23”に、「工程」は“2”に、「状態」は加工待ちを示す“01”に、「行先」はバッファーステーションBSを示す“00”に変更される。
このときマシンMC3は、すでに暖機された状態であるので、搬入されたパレットNo.101のパレットPのワークを、温度による加工精度の影響をなくして加工することができる。
そして、マシンMC3にて、パレットNo.101のパレットPの2工程の加工がおこなわれる。パレットNo.101のパレットPが加工完了すると、図9のパレット情報データ326のパレットNo.101の「状態」は、加工完了を示す“03”に変更される。
パレット監視手段301により、図9のパレット情報データ326のパレットNo.101の「状態」の値の変更が検出されると、待機時間更新手段302により、待機時間算出手段303を呼び出し、図7のマシン状態データ324の「待機時間」を更新する。
待機時間算出手段303は、図9のパレット情報データ326からパレットNo.101の値「位置」“23”、「工程」“2”、「状態」“03”を取得する。図14の待機時間計算データ331を参照して、パレットの「位置」、「工程」、「状態」の値が一致する各工程の待機時間を取得する。これにより、1工程が“9999”、2工程が“9999”、3工程が“0”、4工程が“(3)”の計算式が取得される。図12の加工ルート・加工時間データ329を参照すると、加工時間は、1工程が15(分)、2工程が20(分)、3工程が20(分)、4工程が5(分)であるので、待機時間は1工程が無限大(分)、2工程が無限大(分)、3工程が0(分)、4工程が20(分)と算出される。
一方、図13の暖機運転データ330を参照すると、MC1〜MC6の「省電力設定時間」は10(分)である。これにより、省電力待機工作機械判別手段304は、1工程と2工程の待機時間の無限大(分)は省電力待機時間の10(分)より大きく、3工程の待機時間の0(分)は省電力待機時間の10(分)より短いことから、1工程と2工程のマシンMC1、MC3を省電力待機工作機械として判別する。
そして、第2省電力モード設定手段305により、1工程と2工程のマシンMC1、MC3に対し、第2省電力モードの設定を指示する。これにより、1工程のマシンMC1の第2省電力モードを継続し、2工程のマシンMC3は、第2省電力モードに移行する。
また、暖機工作機械判別手段306は、第2省電力モードにある3工程の待機時間の0(分)は、暖機運転時間の10(分)より短いことから、3工程のマシンMA3を暖機工作機械として判別する。
そして、第2省電力モード解除手段307により、3工程のマシンMC5に対し、第2省電力モードの解除を指示する。また、図7に示すマシン状態データ324の“MC1”、“MC3”の省電力モードを第2省電力モードを示す“02”に、“MC5”の「省電力モード」を通常モードを示す“00”に変更する。
また、図13の暖機運転データ330を参照し、マシンMC5の暖機運転NCプログラムである5003の実行を指示する。マシンMC5は暖機運転NCプログラム5003を実行することにより、機械を暖機して加工可能な状態にして待機する。
次に、パレットNo.101のパレットPは、搬送台車11により、次の行先であるバッファーステーションBSに搬送され、図9のパレット情報データのパレットNo.101の「位置」はバッファーステーションBSを示す“00”に、「工程」は“3”に、「状態」は加工待ちを示す“01”に、「行先」はマシンMC5を示す“25”に変更される。
パレット監視手段301により、図9のパレット情報データ326のパレットNo.101の「状態」の値の変更が検出されると、待機時間更新手段302により、待機時間算出手段303を呼び出し、図7のマシン状態データ324の「待機時間」を更新する。
待機時間算出手段303は、図9のパレット情報データ326からパレットNo.101の値「位置」“00”、「工程」“3”、「状態」“01”を取得する。図14の待機時間計算データ331を参照して、パレットの「位置」、「工程」、「状態」の値が一致する各工程の待機時間を取得する。これにより、1工程が“9999”、2工程が“9999”、3工程が“0”、4工程が“(3)”の計算式が取得される。図12の加工ルート・加工時間データ329を参照すると、加工時間は、1工程が15(分)、2工程が20(分)、3工程が20(分)、4工程が5(分)であるので、待機時間は1工程が無限大(分)、2工程が無限大(分)、3工程が0(分)、4工程が20(分)と算出される。
これは前回値と同じであるので、何もしない。
次に、パレットNo.101のパレットPは、搬送台車11により、次の行先である3工程のマシンMC5に搬送され、図9のパレット情報データ326のパレットNo.101の「位置」はマシンMC5を示す“25”に、「工程」は“3”に、「状態」は加工待ちを示す“01”に、「行先」は、バッファーステーションBSを示す“00”に変更される。
このときマシンMC5は、すでに暖機された状態であるので、搬入されたパレットNo.101のパレットPのワークを、温度による加工精度の影響をなくして加工することができる。
そして、マシンMC5にて、パレットNo.101のパレットPの3工程の加工がおこなわれる。パレットNo.101のパレットPが加工完了すると、図9のパレット情報データ326のパレットNo.101の「状態」は、加工完了を示す“03”に変更される。
パレット監視手段301により、図9のパレット情報データ326のパレットNo.101の「状態」の値の変更が検出されると、待機時間更新手段302により、待機時間算出手段303を呼び出し、図7のマシン状態データ324の「待機時間」を更新する。
待機時間算出手段303は、図9のパレット情報データ326からパレットNo.101の値「位置」“25”、「工程」“3”、「状態」“03”を取得する。図14の待機時間計算データ331を参照して、パレットの「位置」、「工程」、「状態」の値が一致する各工程の待機時間を取得する。これにより、1工程が“9999”、2工程が“9999”、3工程が“9999”、4工程が“(0)”の計算式が取得される。従って、待機時間は1工程が無限大(分)、2工程が無限大(分)、3工程が無限大(分)、4工程が0(分)と算出される。
一方、図13の暖機運転データ330を参照すると、MC1〜MC6の「省電力設定時間」は10(分)である。これにより、省電力待機工作機械判別手段304は、1工程、2工程、3工程の待機時間の無限大(分)は省電力待機時間の10(分)より長いことから、1工程、2工程、3工程のマシンMC1、MC2、MC3を省電力待機工作機械として判別する。
そして、第2省電力モード設定手段305により、1工程、2工程、3工程のマシンMC1、MC3、MC5に対し、第2省電力モードの設定を指示する。これにより、1工程と2工程のマシンMC1、MC3は第2省電力モードを継続し、3工程のマシンMC5は第2省電力モードに移行する。
また、暖機工作機械判別手段306は、第2省電力モードにある1工程、2工程、3工程の待機時間の無限大(分)は、暖機運転時間の10(分)より長いことから、暖機工作機械を判別しない。また、図7に示すマシン状態データ324の“MC1”、“
MC3”、“ MC5”の「省電力モード」を第2省電力モードを示す“02”に変更する。
次に、パレットNo.101のパレットPは、搬送台車11により、次の行先であるバッファーステーションBSに搬送され、図9のパレット情報データ324のパレットNo.101の「位置」はバッファーステーションBSを示す“00”に、「工程」は“4”に、「状態」は加工待ち(洗浄待ち)を示す“01”に、「行先」は洗浄機WS1を示す“41”に変更される。
以降は、上述と同様であるので説明を省略する。
このように、管理装置21は、長時間待機状態となるマシンMC1〜MC6を事前に判別し、各マシンMC1〜MC6に対し、第2省電力モードの設定を指示することができる。各マシンMC1〜MC6は待機状態において、省電力効果の高い第2省電力モードに切替えることにより、電力消費をより小さくすることができる。長時間待機状態となるマシンが多く存在する場合であっても、待機状態での電力消費の総量を抑制することができる。
10:搬送ライン、 11:搬送台車、 12:パレット検測装置、
20:記憶装置、 21:管理装置(コンピュータ)、
22:操作盤、 23:表示装置、23:工場内LAN、
301:パレット監視手段、 302:待機時間更新手段、
303:待機時間算出手段、 304:省電力待機工作機械判別手段、
306:暖機工作機械判別手段、
321:ワークデータ、 322:パレットデータ、
323:生産データ、 324:マシン状態データ、
325:マシングループデータ、
326:パレット情報データ(パレット情報保持手段)、
327:加工ルート・マシングループデータ、
328:加工ルート・NCプログラムデータ、
329:加工ルート・加工時間データ
330:暖機運転データ、 331:待機時間計算データ、
332:省電力モードデータ、
401:省電力モード切替手段、
402:第1省電力モード、 403:第2省電力モード、
404:省電力設定時間、 405:加工状態通知手段、
LS:ローディングステーション、
BS:バッファーステーション、
MC1〜MC6:工作機械、
NC1〜NC6:数値制御装置、
P:パレット、
PC1〜PC6:パレット搬入搬出装置、
WS1:洗浄機

Claims (1)

  1. 複数の工作機械と、
    ワークが取り付けられる複数のパレットと、
    前記パレットを搬送する搬送台車と、
    前記パレットに取り付けられた前記ワークを前記工作機械に搬入出するまでの間保管するバッファーステーションと、
    前記パレットに前記ワークの取り付けをおこなうためのローディングステーションと
    コンピュータによって前記パレットの前記工作機械への搬送と前記工作機械を制御するようにした制御装置とを備えるフレキシブル生産システムにおいて、
    前記工作機械は、
    待機状態での特定の電力消費部分の電力供給を制御する第1省電力モードと、
    前記第1省電力モードより、さらに省電力制御をおこなう第2省電力モードと、
    前記待機状態を前記第1省電力モードにする時間が設定された省電力設定時間と、
    前記ワークの加工状態を前記コンピュータに通知する加工状態通知手段と、
    前記コンピュータにより指示された省電力モードに切替える省電力モード切替手段と、
    を有し、
    前記コンピュータは、
    すべての前記パレットの位置および前記パレットに取り付けた前記ワークの加工状態に関する情報を保持するパレット情報保持手段と、
    前記パレット情報保持手段の前記ワークの加工状態を監視するパレット監視手段と、
    前記パレット情報保持手段の情報に基づき、前記工作機械の待機時間を算出する待機時間算出手段と、
    前記パレット監視手段により、前記ワークの加工状態の変化を検出したとき、前記待機時間算出手段により、前記待機時間を更新する待機時間更新手段と、
    前記待機時間が前記省電力設定時間より長い前記工作機械を判別する省電力待機工作機械検出手段と、
    前記省電力待機工作機械判別手段により判別された前記工作機械に対し、前記第2省電力モードの設定を指示する第2省電力モード設定手段と、
    を備えることを特徴とするフレキシブル生産システム。
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