JP2013132543A - 測定装置 - Google Patents

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章平 福本
Yukio Yamazaki
幸生 山崎
Seiji Takami
星司 高見
Mikihiro Yamanaka
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Abstract

【課題】測定部位に照射される励起光の入射角度を再現よく一定に維持する。
【解決手段】本発明の一実施形態に係る測定装置1は、生体の測定部位Sに対して励起光を照射するプローブ4と、プローブ4から出射された励起光が、測定部位Sに対して一定の角度で照射されるように、測定部位Sとプローブ4との相対的な位置関係を固定する固定部5を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、生体に対して励起光を照射することにより発生した蛍光の強度を測定する測定装置に関する。
従来、抗糖化(抗加齢)化粧品として、肌に蓄積したAGEs(Advanced Glycation Endproducts;後期糖化反応生成物)の低減を目的としたものが商品化されている。このAGEsは、タンパク質と、糖質や脂質との非酵素的糖付加反応(メイラード反応)により形成される最終生成物であり、黄褐色を呈し、その一部は蛍光を発する物質である。
また、AGEsは、近くに存在する構造蛋白質と結合して架橋を形成する性質を有している。特にAGEsと真皮を構成しているコラーゲンとの架橋は、皮膚の弾力性を低下させるとともに、くすみの原因となることで問題となっている。
このようなAGEsをモニタリングすることで、肌の健康状態、老化を評価することができる。生体を侵襲することなく手軽にAGEsのデータを取得する方法として、皮膚コラーゲンに結合したAGEsからの蛍光スペクトルを測定し、測定した蛍光強度から肌に蓄積したAGEsの量を求める方法が知られている。
このような技術に関連して、例えば、特許文献1には、肌組織内におけるAGEsなどの発光物質に励起光を照射し、その励起光によって生じた蛍光強度を測定することによって、肌組織内における測定対象物質の蓄積量を判定する技術が提案されている。
米国特許出願公開第2007/0004972号明細書
ここで、同一の測定部位を測定した場合であっても、測定部位に対する励起光の入射角度の変化によって測定値にばらつきが生じるが、従来の測定装置では皮膚表面に照射される励起光の入射角度を再現よく一定に維持することが困難であった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、測定部位に照射される励起光の入射角度を再現よく一定に維持することのできる測定装置を実現することにある。
本発明に係る測定装置は、上記の課題を解決するために、生体の測定部位に対して励起光を照射する励起光照射部と、前記励起光が前記測定部位に照射されることによって生じる蛍光を受光する蛍光受光部と、前記励起光照射部から出射された前記励起光が、前記測定部位に対して一定の角度で照射されるように、前記測定部位と前記励起光照射部との相対的な位置関係を固定する固定部と、を備えることを特徴とする。
上記の構成では、生体の測定部位に対して励起光照射部により励起光が照射され、その励起光によって生じた蛍光が蛍光受光部により受光される。この蛍光強度は、例えば、肌組織内における測定対象物質の蓄積量を示す指標として利用することができる。
ここで、上記の構成では、固定部により測定部位と励起光照射部との相対的な位置関係を固定することで、励起光を測定部位に対して一定の角度で照射することができる。
従って、上記の構成によれば、測定部位に照射される励起光の入射角度を再現よく一定に維持することのできる測定装置を実現することができるので、励起光の入射角度の変化による測定値のばらつきを抑制して、測定装置の測定精度を向上させることができる。
また、本発明に係る測定装置では、前記固定部は、前記励起光照射部が前記測定部位に一定の圧力で圧接するように、当該励起光照射部を固定することが好ましい。
通常、測定部位に励起光照射部を接触させて測定する場合、接触圧力の変化により測定値にばらつきが生じる。また、この接触圧力の変化に伴い励起光の入射角度にずれが生じることで、測定値のばらつきが大きくなる。
上記の構成では、固定部は、励起光照射部が測定部位に一定の圧力で圧接するように、励起光照射部を固定するため、測定部位に対する励起光照射部の接触圧力の変化による測定値のばらつきを抑制することができる。
従って、上記の構成によれば、測定装置の測定精度をさらに向上させることができる。
また、本発明に係る測定装置では、前記固定部は、前記励起光照射部を挿入可能な挿入孔が形成された、気体または液体の注入により膨張する膨張部と、前記膨張部を前記測定部位近傍に取り付ける取付部とを有し、前記膨張部は、前記気体または液体が注入されることで、前記挿入孔に挿入された前記励起光照射部を当該挿入孔の内面で圧迫固定することが好ましい。
上記の構成では、固定部は、励起光照射部を挿入可能な挿入孔が形成された、気体または液体の注入により膨張する膨張部と、この膨張部を測定部位近傍に取り付ける取付部とを有している。そのため、膨張部に気体または液体の注入により、挿入孔に挿入された励起光照射部を当該挿入孔の内面で圧迫固定することができる。従って、膨張部を膨張させることによって、励起光照射部を所定の角度で保持することができる。
さらに、励起光照射部を測定部位に接した状態で圧迫固定することにより、測定部位に対する励起光照射部の圧接状態を維持したまま励起光照射部を保持することができる。
従って、上記の構成によれば、測定部位に対して、励起光を一定の入射角度で照射させると共に、励起光照射部を一定の圧力で圧接させることができる。
また、液体の注入により膨張部を膨張させることにより、励起光照射部の保持と同時に測定部位のクーリングを行うことができる。
また、本発明に係る測定装置では、前記固定部は、気体または液体の注入により膨張する膨張部と、前記膨張部を前記測定部位近傍に取り付ける取付部と、前記励起光照射部を所定の角度で保持する治具部とを有し、前記膨張部は、前記気体または液体が注入されることで、前記治具部に保持された前記励起光照射部を前記測定部位に向けて加圧することが好ましい。
上記の構成では、固定部は、気体のまたは液体の注入により膨張する膨張部と、膨張部を測定部位近傍に取り付ける取付部と、励起光照射部を所定の角度で保持する治具部とを有している。そのため、膨張部を膨張させることで、治具部によって所定の角度で保持された励起光照射部を測定部位に向けて加圧することができる。
従って、上記の構成によれば、測定部位に対して、励起光を一定の入射角度で照射させると共に、励起光照射部を一定の圧力で圧接させることができる。
また、本発明に係る測定装置では、前記治具部は、前記取付部に形成された貫通孔の内面に沿って固定された、前記励起光照射部を挿入可能な筒状部材であり、前記筒状部材は、挿入された前記励起光照射部を当該筒状部材の内面で固定することが好ましい。
上記の構成では、治具部は、取付部に形成された貫通孔の内面に沿って固定された筒状部材であり、筒状部材は励起光照射部を当該筒状部材の内面で固定して保持する。そのため、治具部によって励起光照射部が所定の角度で保持されるので、膨張部を膨張させることにより、治具部に保持された励起光照射部を測定部位に向けて加圧することができる。
従って、上記の構成によれば、測定部位に対して、励起光を一定の入射角度で照射させると共に、励起光照射部を一定の圧力で圧接させることができる。
また、本発明に係る測定装置では、前記取付部は、前記生体に巻着する巻着部材であることが好ましい。
上記の構成によれば、取付部は生体に巻着する巻着部材であるため、測定部位に対して膨張部を確実に取り付けることができる。
また、本発明に係る測定装置では、前記膨張部は、前記巻着部材に内包されており、前記巻着部材は、前記膨張部に前記気体または液体が注入されることで膨張すること膨張することが好ましい。
上記の構成によれば、巻着部材は膨張部を内包するため、固定部と膨張部とを単一の部材として一体的に構成することができる。
また、本発明に係る測定装置では、前記取付部は、前記生体に着接する粘着シートであることが好ましい。
上記の構成によれば、固定部は生体に着接する粘着シートであるため、生体における種々の測定部位に対して励起光照射部を容易に取り付けることができる。
それゆえ、本発明によれば、測定部位に照射される励起光の入射角度を再現よく一定に維持することのできる測定装置を実現することができるので、励起光の入射角度の変化による測定値のばらつきを抑制して、測定装置の測定精度を向上させることができる。
実施形態に係る測定システムの概略構成を示すブロック図である。 図1に示される測定装置が備えるプローブおよび固定部の構成を示す断面図である。 (a)および(b)は、図2に示される光ファイバーの受発光面を示す概略図である。 図1に示される測定システムにおける処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図5は、図4に示されるS3において、プローブを測定対象部(腕)に固定した状態を示す斜視図である。 図2に示される測定装置の第一の変形例を示す断面図である。 図6に示される固定部を用いてプローブを測定対象部(腕)に固定した状態を示す斜視図である。 図6に示される固定部を測定対象部(顔)に着接した状態を示す模式図である。 図2に示される固定部の第二の変形例を示す断面図である。 図9に示される円筒部に突起部を設けた構成を示す断面図である。 図2に示される測定装置の第三の変形例を示す断面図である。 図11に示される固定部を用いてプローブを測定対象部(腕)に固定した状態を示す斜視図である。 図11に示される円柱部における光ファイバーの配置例を示す断面図である。 図13に示される測定装置の変形例を示す断面図である。 図14に示される固定部を用いてプローブを測定対象部に固定した状態を示す斜視図である。 図2に示される測定装置の第四の変形例を示す図面であり、(a)は据え置き式の測定装置の正面図であり、(b)は(a)に示される据え置き式の測定装置のA−A’断面図である。
本発明に係る測定装置の実施の一形態について図1〜図16に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
本実施形態では、本発明に係る測定装置を備えた測定システム100について説明する。測定システム100は、測定対象となる被験者の体の一部(以下、測定部位Sと称する)に励起光を照射することにより発生した蛍光の強度を測定することによって、肌組織内における測定対象物質の蓄積量を判定するものである。
以下では、この測定システム100を用いて、AGEs(測定対象物質)の蓄積量を測定する場合を例にして説明するが、測定システム100はAGEsに限られず、肌組織内における各種測定対象物質の蓄積量の測定に適用可能である。
〔測定システム100の構成〕
まず、本実施形態に係る測定システム100の構成について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る測定システム100の概略構成を示すブロック図である。図1に示されるように、測定システム100は、測定装置1および制御装置10を備えている。
(測定装置1の構成)
測定装置1は、被験者の腕、手首、指、手のひら、頬、目尻などの測定対象部O(図2等を参照)における測定部位Sに対して励起光を照射し、それによって発生した蛍光の強度を測定する蛍光光度計である。図1に示されるように、測定装置1は、励起光源2と、検出器3と、プローブ(励起光照射部・蛍光受光部)4と、固定部5と、ポンプ6とを備えている。
(励起光源2)
励起光源2は、測定部位Sに照射する励起光を生成する光源である。この励起光は、AGEs由来の蛍光を検出するためのものであり、AGEsを測定するために適した波長範囲を有している。具体的には、励起光源2から出射される励起光は、約315nm以上、600nm以下の範囲内にピーク波長を有するものである。この範囲の励起光であれば、AGEsを励起して、蛍光を放射させることができる。
すなわち、AGEsには、現在構造が明らかになったものだけでも20ほどの種類があり、その中で励起光を照射すると蛍光を発するものがいくつかある。例えば、ペントシジンおよびベスパーリジンはAGEsの代表的な例である。
ペントシジンはペントースと等モルのリジンとアルギニンとが架橋した構造を有し、酸加水分解後に安定な蛍光性物質である。このペントシジンは、特に糖尿病の発症や末期の腎症において増加することが報告されている。ペントシジンは、328nm〜335nmの波長の励起光を受けて378nm〜385nmの蛍光を発する。
ベスパーリジンはAGE化ウシ血清アルブミン(BSA)を酸加水分解した後、主要な蛍光性物質として単離され、2分子のリジンを架橋した構造を有している。ベスパーリジンは、370nmの波長の励起光を受けて440nmの蛍光を発する。
これらのAGEsを検出するための励起光の波長としては、370nmまたはその近傍の波長(315nm〜400nm)が適している。AGEsの種類によって適応する励起光の幅としては、近紫外領域である315nm〜400nmから可視光領域である315〜600nmのものが適している。すなわち、AGEsを検出するための励起光の波長範囲として315以上、600nm以下の範囲を設定することができる。
励起光源2として用いられる光源の種類としては、ハロゲン光源やキセノン光源のような管球タイプのものや、LED、LDなどが利用可能である。
(検出器3)
検出器3は、測定部位Sに励起光が照射されることによって発生した蛍光の波長ごとの強度を測定するものである。すなわち、検出器3は、どの波長の蛍光がどの程度の強さで検出されたのかを測定する。
検出器3としては、CCD(charge-coupled device)アレイやCMOS(c metal-oxide semiconductor)イメージセンサといった半導体検出器、光電子倍増管(PMT)やチャンネルトロン検出器などが利用可能である。ただし、測定装置1の可搬性を高める上では、半導体検出器を用いるほうが有利である。
蛍光は励起光よりも波長が長く、また、AGEsの種類によって検出される波長に幅があるため、例えば、320nm以上、900nm以下の範囲が検出できるものであれば検出器3として利用可能である。
(プローブ4)
プローブ4は、励起光源2が生成した励起光を測定部位Sに対して照射する励起光照射部として機能すると共に、励起光を照射することによって測定部位Sで発生した蛍光を受光する蛍光受光部として機能するものである。プローブ4は、光ファイバー41を備えている。
光ファイバー41は、励起光源2が生成した励起光を測定部位Sへと導光すると共に、測定部位Sにおいて発生した蛍光を受光し、検出器3へ導く導光部材である。なお、プローブ4の詳細については後述する。
(固定部5)
固定部5は、プローブ4から出射された励起光が、測定部位Sに対して一定の角度で照射されるように、測定部位Sとプローブ4(光ファイバー41)との相対的な位置関係を固定するものである。固定部5は、エアバッグ51を備えており、このエアバッグ51は、ポンプ6に接続されている。なお、固定部5の詳細については後述する。
(ポンプ6)
ポンプ6は、空気を圧縮してエアバッグ51に空気(気体)を供給するものである。ポンプ6は、制御装置10から出力された制御信号によってその動作が制御される。
(制御装置10の構成)
制御装置10は、測定装置1の各部を制御すると共に、測定装置1が測定した蛍光強度を用いて測定部位Sの状態を判定するものである。制御装置10と測定装置1とは、物理的に分離された個別の装置として実現されており、有線または無線により互いに通信可能に接続されている。なお、測定装置1と制御装置10とを一体として実現してもよい。
制御装置10は、パーソナルコンピュータであってもよい。この制御装置10は、データ判定部11と、記憶部12と、表示部13と、操作部14と、ポンプ制御部15とを備えている。
(データ判定部11)
データ判定部11は、測定装置1から蛍光強度の測定結果を示す測定データを取得し、当該測定データを解析するものである。具体的には、データ判定部11は、ピークの分離および抽出、ピーク位置の算出などにより測定データを解析する。なお、測定データの解析には、Peak Fitなど市販のソフトを用いることができる。
また、データ判定部11は、解析した測定データが示すAGEsの蛍光強度(実測蛍光強度と称する)と、所定の参照値(参照蛍光強度と称する)とを比較した結果に基づいて肌の状態を判定する。
参照蛍光強度は、実測蛍光強度を評価するための基準となる値である。例えば、参照蛍光強度は、予め年齢層ごとに算出された健常者のAGEsの蛍光強度の統計値(例えば、平均値)に基づいて算出された少なくとも1段階の値である。また、参照蛍光強度は、健常者のAGEsの蛍光強度の範囲であってもよい。
データ判定部11は、実測蛍光強度が、参照蛍光強度よりも高い場合に、肌の状態は正常状態から外れていると判定する。例えば、参照蛍光強度を複数段階設け、正常、やや悪化、著しく悪化など、判定結果を複数段階出力してもよい。このような判定結果は、表示部13に表示される。
(記憶部12)
記憶部12は、例えば、ハードディスク、フラッシュメモリなどの不揮発性の記憶装置である。記憶部12は、測定データ履歴、参照蛍光強度、ユーザ設定情報などの各種の情報を記憶する。
(表示部13)
表示部13は、データ判定部11の判定結果を表示する表示装置であり、例えば、液晶ディスプレイなどである。本実施形態では、表示部13が制御装置10に組み込まれた構成としているが、表示部13は制御装置10とは独立した個別の装置として構成されていてもよい。
(操作部14)
操作部14は、ユーザからの入力操作を受け付ける入力装置である。操作部14は、例えば、キーボード、マウス、入力ボタンなどで構成される。
(ポンプ制御部15)
ポンプ制御部15は、測定装置1に備えられるポンプ6の動作を制御するものである。具体的には、ポンプ制御部15は、操作部14に対するユーザからの入力操作に応じて、ポンプ6を制御する制御信号を生成する。そして、ポンプ制御部15は、生成した制御信号をポンプ6に出力してポンプ6を駆動させ、エアバッグ51に空気を供給させる。
〔プローブ4および固定部5の詳細〕
次に、本実施形態に係る測定装置1が備えるプローブ4および固定部5の詳細について、図2〜図4を参照して説明する。
図2は、図1に示される測定装置1が備えるプローブ4および固定部5の構成を示す断面図である。
まず、プローブ4の詳細について説明する。図2に示されるように、プローブ4は、光ファイバー41および円筒部42とから構成されている。
(光ファイバー41)
光ファイバー41は、励起光源2が生成した励起光を測定部位Sへと導光する入射用光ファイバー41a(励起光照射部)と、測定部位Sにおいて発生した蛍光を受光して、検出器3へ導く反射用光ファイバー41b(蛍光受光部)とが同軸に配置された入射・反射同軸系光ファイバーである。
光ファイバー41は、励起光源2および検出器3に接続される手前で入射用光ファイバー41aと反射用光ファイバー41bとに枝分かれしており、入射用光ファイバー41aが励起光源2に接続され、反射用光ファイバー41bが検出器3にそれぞれ接続される。
図3(a)および(b)は、図2に示される光ファイバー41の受発光面41cを示す概略図である。図3(a)(b)に示されるように、光ファイバー41は、励起光源2からの励起光を測定部位Sへと導光する入射用光ファイバー41aと、測定部位Sにおいて発生した蛍光を検出器3へ導く反射用光ファイバー41bとを備えている。入射用光ファイバー41aおよび励起光源2、並びに、反射用光ファイバー41bおよび検出器3は、それぞれSMAコネクタを通して結合されている。光ファイバー41を用いることにより、励起光をできるだけロス無く測定部位Sまで導くことができる。
入射用光ファイバー41aおよび反射用光ファイバー41bの数および配置はどのようなものでもよい。例えば、図3(a)に示されるように、反射用光ファイバー41bを中心として6本の入射用光ファイバー41aを配置してもよい。
また、図3(b)に示されるように、入射用光ファイバー41aおよび反射用光ファイバー41bを1本ずつ並べて配置してもよい。
なお、入射用光ファイバー41aと反射用光ファイバー41bとを、同軸ではなく別々の光ファイバーとして設けてもよい。或いは、本発明における励起光照射部および蛍光受光部を光ファイバー以外のもので形成してもよい。例えば、励起光源2からの励起光を、集光レンズを通して測定部位Sに照射してもよい。
(円筒部42)
円筒部42は、光ファイバー41に取り付けられた円筒状の部材であり、ユーザによって把持される部分である。円筒部42には回転軸に沿って貫通孔が形成されており、この貫通孔に光ファイバー41を挿入した状態で光ファイバー41の先端部に取り付けられている。光ファイバー41の受発光面41cが位置する円筒部42の端部(以下、プローブ先端部と称する)4aは、測定部位Sに当接または近接することで測定部位Sの蛍光の強度を測定する測定端部として機能する。
次に、固定部5の詳細について説明する。図2に示されるように、固定部5は、エアバッグ(膨張部)51およびバンド(取付部・巻着部材)52とから構成されている。
(エアバッグ51)
エアバッグ51は、空気の注入により膨張する膨張部である。エアバッグ51は、供給管61を介してポンプ6に接続されており、ポンプ6によって空気が注入されることで膨張する。また、エアバッグ51はリーク弁58を有しており、このリーク弁58によって内部の空気を外部に排出する。
このエアバッグ51には、プローブ4の円筒部42を挿入可能な挿入孔51aが形成されており、ポンプ6を制御してエアバッグ51に空気を注入することで、挿入孔51aに挿入された円筒部42を挿入孔51aの内面で圧迫固定することができる。そのため、膨張させたエアバッグ51によって、プローブ4を所定の角度で保持することができる。
プローブ4を保持する角度は、エアバッグ51に形成された挿入孔51aの角度によって決定される。そのため、エアバッグ51に形成する挿入孔51aの角度を変更することで、プローブ4を所望の角度で保持することができる。
さらに、エアバッグ51によって挿入孔51aに挿入されたプローブ4の円筒部42を固定することにより、プローブ先端部4aを測定部位Sに圧接させた状態を維持したままプローブを保持することができる。
なお、本実施形態では、膨張部としてエアバッグ51を用いているが、本発明はこれに限定されない。例えば、エアバッグ51に代えて、水や冷却液などの液体が注入されることで膨張するものを用いてもよい。水や冷却液などの液体が注入されることで膨張する膨張部を用いれば、プローブ4の保持と同時に、測定対象部のクーリングも同時に行うことができる。
(バンド52)
バンド52は、エアバッグ51を測定部位Sの近傍に取り付けるものである。バンド52には、プローブ4の円筒部42を挿入可能な貫通孔52aが形成されている。バンド52には、この貫通孔52aの中心軸と、エアバッグ51の挿入孔51aの中心軸とが一致するように、エアバッグ51が固定されている。このバンド52は、貫通孔52aの中心に測定部位Sが位置するように測定対象部Oに巻着されて、エアバッグ51を測定部位Sの近傍に取り付ける。
〔測定システム100における処理の流れ〕
次に、測定システム100における処理の流れの一例について、図4および図5を参照して説明する。
図4は、測定システム100における処理の流れの一例を示すフローチャートである。図4に示されるように、まず、ユーザは、測定対象部Oにバンド52を巻着して、固定部5を装着する(S1)。このとき、バンド52の貫通孔52aの中心に測定部位Sが位置するように固定部5が取り付けられる。
次に、ポンプ6を制御して、エアバッグ51に空気を注入する(S2)。具体的には、操作部14に対するユーザからの入力操作に応じて、ポンプ制御部15がポンプ6を駆動させることで、エアバッグ51に空気を注入する。これにより、エアバッグ51が膨張した状態となる。
次に、固定部5にプローブ4を取り付ける(S3)。具体的には、空気が注入されて膨張したエアバッグ51の挿入孔51aにプローブ4を挿入する。
図5は、図4に示されるS3において、プローブ4を測定対象部(腕)Oに取り付けた状態を示す斜視図である。図5に示されるように、空気が注入されたエアバッグ51の挿入孔51aにプローブ4を挿入することで、プローブ4の円筒部42の側周面が挿入孔51aの内面で圧迫固定されて、プローブ4が所定の角度で保持される。このように、測定部位Sとプローブ4との相対的な位置関係を固定することで、測定部位Sに照射される励起光の入射角度を再現よく一定に維持することができる。
さらに、プローブ先端部4aが測定部位Sに接するまでプローブ4を挿入孔51aに挿入した場合、挿入孔51aの内面で圧迫固定されたプローブ4は、測定部位Sに対するプローブ先端部4aの圧接状態を維持したまま保持される。そのため、プローブ先端部4aが測定部位Sに一定の圧力で圧接するように、プローブ4を測定部位Sに固定することができる。
従って、測定装置1によれば、測定部位Sに対するプローブ4の接触圧力の変化によって生じる測定値のばらつきを抑制して、蛍光強度の測定精度を向上させることができる。
なお、上記S2およびS3の順番は特に限定されない。すなわち、プローブ4をエアバッグ51の挿入孔51aに挿入した状態で、エアバッグ51に空気を注入して膨張させてもよい。
次に、ユーザは、操作部14を操作して測定を開始する(S4)。具体的には、励起光源2からAGEsの測定に適した波長の励起光(例えば、365nm)が出射されると、その励起光は、光ファイバー41の受発光面41cから測定部位Sに一定の角度で照射される。そして、測定部位Sに含まれるAGEsに励起光が照射されることによって、蛍光が放射される。この蛍光は、光ファイバー41の受発光面41cから入射して、検出器3へと導かれる。
検出器3は蛍光を受光すると、当該蛍光の波長ごとの蛍光強度を測定し、その測定結果を示す測定データを制御装置10のデータ判定部11へ出力する。データ判定部11は、測定データを受け取ると、当該測定データに対してピークの分離・抽出などの解析を行い、その解析結果を記憶部12に格納する。
また、データ判定部11は、解析結果からAGEsのピーク波長(例えば、460nm)における蛍光強度を抽出する(S5)。
そして、データ判定部11は、抽出した蛍光強度(実測蛍光強度)と、記憶部12に格納されている参照蛍光強度とを比較することにより肌状態の悪化の程度を判定する(S6)。
参照蛍光強度として、例えば、10代、20代といった年齢層ごとに、肌におけるAGEsの蛍光強度の平均値が求められ、予め記憶部12に格納されている。測定対象のユーザの年齢は、予め記憶部12に格納されているか、または、測定時に操作部14によって入力される。
データ判定部11は、測定対象のユーザの年齢に対応する参照蛍光強度を記憶部12から読み出し、実測蛍光強度と比較する。例えば、データ判定部11は、実測蛍光強度が参照蛍光強度よりも高い場合、ユーザの肌の状態は悪いと判定する。
肌状態の判定を終えると、データ判定部11は、判定結果を表示部13へ出力し、表示部13に表示させる(S7)。
〔実施形態の総括〕
以上のように、本実施形態に係る測定装置1は、生体の測定部位Sに対して励起光を照射する入射用光ファイバー41aと、励起光が測定部位Sに照射されることによって生じる蛍光を受光する反射用光ファイバー41bとを有するプローブ4と、入射用光ファイバー41aから出射された励起光が、測定部位Sに対して一定の角度で照射されるように、測定部位Sとプローブ4との相対的な位置関係を固定する固定部5とを備える。
測定装置1では、固定部5により測定部位Sとプローブ4との相対的な位置関係を固定することで、励起光を測定部位Sに対して一定の角度で照射することができる。
また、本実施形態に係る測定装置1では、固定部5はプローブ4の円筒部42を挿入可能な挿入孔51aが形成された、空気の注入により膨張するエアバッグ51と、エアバッグ51を測定部位S近傍に取り付けるバンド52とを有し、エアバッグ51は、空気が注入されることで、挿入孔51aに挿入されたプローブ4を挿入孔51aの内面で圧迫固定する。
測定装置1では、エアバッグ51に空気を注入することにより、挿入孔51aに挿入されたプローブ4の円筒部42を挿入孔51aの内面で圧迫固定することができる。従って、エアバッグ51を膨張させることによって、プローブ4を所定の角度で保持することができる。
さらに、プローブ先端部4aを測定部位Sに接した状態でプローブ4の円筒部42を圧迫固定することにより、測定部位Sに対するプローブ先端部4aの圧接状態を維持したままプローブ4を保持することができる。
従って、測定装置1によれば、測定部位Sに対して、励起光を一定の入射角度で照射することができると共に、プローブ4を一定の圧力で圧接させることができる。
それゆえ、本実施形態によれば、測定部位Sに照射される励起光の入射角度を再現よく一定に維持することのできる測定装置1を実現することができるので、励起光の入射角度の変化による測定値のばらつきを抑制して、測定装置1の測定精度を向上させることができる。
〔変形例〕
次に、本実施形態に係る測定装置1の変形例について、図6〜図15を参照して説明する。
(変形例1)
上記の説明では、エアバッグ51を測定部位Sの近傍に取り付ける取付部としてバンド52を用いた構成について説明したが、例えば、バンド52に代えて、測定対象部Oに着接する粘着シート53を取付部として用いてもよい。
図6は、図2に示される測定装置1の第一の変形例を示す断面図であり、図7は、図6に示される固定部5Aを用いてプローブ4を測定対象部(腕)Oに固定した状態を示す斜視図である。
図6および図7に示されるように、測定装置1Aは固定部5Aを備え、この固定部5Aは、バンド52に代えて、粘着シート53を用いてエアバッグ51を測定部位Sの近傍に取り付ける点において、図2に示される固定部5と主に異なっている。
粘着シート53は、その両面に接着剤などが塗布された両面粘着テープなどである。この粘着シート53には貫通孔53aが形成されており、この貫通孔53aの中心軸とエアバッグ51の挿入孔51aの中心軸とが一致するように、エアバッグ51が粘着シート53の一方の面に接着されている。
図8は、図6に示される固定部5Aを測定対象部(顔)に着接した状態を示す模式図である。図8に示されるように、粘着シート53によれば、バンド52を巻着させることが容易ではない顔などの測定対象部Oに対しても、容易に着接してエアバッグ51を固定することができる。
測定装置1Aによれば、腕、手首、指、手のひら、顔など生体における種々の測定対象部Oに対して、プローブ4を容易に取り付けることができるので、ユーザの利便性を向上させることができる。
(変形例2)
また、上記の説明では、エアバッグ51とバンド52とが物理的に分離された個別の部材として備えられた構成について説明したが、エアバッグ51とバンド52とを単一の部材として構成してもよい。
図9は、図2に示される測定装置1の第二の変形例を示す断面図である。図9に示されるように、測定装置1Bは固定部5Bを備え、この固定部5Bは、エアバッグ51がバンド54に内包されている点において、図2に示される固定部5と主に異なっている。
バンド54は、エアバッグ51と同じ材質からなり、プローブ4の円筒部42を挿入可能な挿入孔54aの周囲にエアバッグ51が組み込まれている。そのため、エアバッグ51を膨張させることで、挿入孔54aに挿入されたプローブ4の円筒部42を当該挿入孔54aの内面で圧迫固定することができる。
測定装置1Bによれば、プローブ4を所定の角度で保持すると共に、保持したプローブ先端部4aを測定部位Sに一定の圧力で圧接させることができる固定部5Bを、単一の部材で構成することができる。
なお、プローブ先端部4aを測定部位Sに対してより強い圧力で圧接させるために、円筒部42の側周面に突起部42aを設けてもよい。
図10は、図9に示される円筒部42に突起部42aを設けた構成を示す断面図である。図10に示されるように、円筒部42の側周面にフランジ状の突起部42aを設け、この突起部42a上にエアバッグ51を配置することで、エアバッグ51の膨張に伴ってプローブ4を測定部位Sに向けて効果的に加圧することができる。従って、プローブ先端部4aを測定部位Sに対してより強い圧力で圧接させることができる。
なお、例えば、突起部42aと測定部位Sとの間に、プローブ4の円筒部42を所定の角度で保持するための治具部をさらに設けてもよい。この治具部を設けることにより、測定部位Sに対して一定の角度で励起光が照射されるように、プローブ4の円筒部42を所定の角度でより確実に保持することができる。
(変形例3)
また、上記の説明では、エアバッグ51に形成された挿入孔51aの内面でプローブ4を圧迫固定することにより、プローブ4を一定の角度で保持する構成について説明したが、例えば、プローブ4Aを所定の角度で保持する治具部をさらに有していてもよい。
図11は、図2に示される測定装置1の第三の変形例を示す断面図であり、図12は、図11に示される固定部5Cを用いてプローブ4Aを測定対象部(腕)Oに固定した状態を示す斜視図である。
図11および図12に示されるように、測定装置1Cは固定部5Cを備え、この固定部5Cは、挿入孔が形成されていないエアバッグ51Aおよび治具部55を有する点において、図2に示される固定部5と主に異なっている。
測定装置1Cが備えるプローブ4Aは、円筒部42の先端に円柱部43が接続されており、円柱部43の円柱面側から励起光を照射する。そのため、円柱部43の内部には、円柱面に光ファイバー41の受発光面41cが位置するように、光ファイバー41が湾曲した状態で配置されている。
治具部55は、測定部位Sに対して一定の角度で励起光が照射されるように、プローブ4Aを所定の角度で保持するものである。具体的には、治具部55は、円柱部43の円柱面と同一の曲率で湾曲した曲面を有する断面C字形状の部材であり、その内面で円柱部43の円柱面を握持する。また、治具部55の外曲面は、エアバッグ51Aを内包するバンド54に固定されている。
測定装置1Cによれば、エアバッグ51Aを膨張させることで、測定部位Sに対して一定の角度で励起光が照射されるように治具部55に保持された円柱部43を測定部位Sに向けて加圧することがきる。
なお、図11では、円柱部43の円柱面側から励起光を照射するために、円柱部43の内部において光ファイバー41を湾曲させた状態で配置している。しかしながら、光ファイバー41の円曲半径が大きくなる場合には、光ファイバー41を湾曲させずにミラー44などの反射部材を用いてもよい。
図13は、図11に示される円柱部43における光ファイバー41の配置例を示す断面図である。図13に示されるように、プローブ4Bでは、光ファイバー41の受発光面41cから出射された励起光が円柱部43の円柱面側から照射されるように、円柱部43の内部にミラー44が配置されている。このようなミラー44を用いることで、光ファイバー41を湾曲させずに円柱部43の円柱面側から励起光を照射させることができる。
なお、図11〜図13では、円筒部42の先端に円柱形状の円柱部43が接続されたプローブ4Aを示しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、円柱形状の円柱部43に代えて、半円柱形状または直方体形状のものを円筒部42の先端に接続して、その側面(平面)側から励起光を照射してもよい。この場合、治具部55の形状は、握持する部分の形状に応じて適宜変更される。
図14は、図13に示される測定装置1Cの変形例を示す断面図であり、図15は、図14に示される固定部5Dを用いてプローブ4Aを測定対象部(腕)Oに固定した状態を示す斜視図である。
図14および図15に示されるように、測定装置1Dは固定部5Dを備え、この固定部5Dは、バンド52の貫通孔52aの内面に沿って固定された筒状の治具部(筒状部材)56を有している点において、図11に示される固定部5Cと主に異なっている。
治具部56は、バンド52に形成された貫通孔52aの内面に沿って固定されており、その内面において挿入されたプローブ4の円筒部42を包持する。これにより、測定部位Sに対して一定の角度で励起光が照射されるように、プローブ4Aを所定の角度で固定することができる。
バンド52に形成された貫通孔52aの近傍には2つのエアバッグ51Aが固定されており、各エアバッグ51Aの上方には、エアバッグ51の膨張方向をバンド52の方向に規定する規定部57がそれぞれ設けられている。
測定装置1Dによれば、エアバッグ51Aを膨張させることで、バンド52が測定対象部Oの方向に向けて加圧される。これにより、バンド52に固定された治具部56によって保持されたプローブ4のプローブ先端部4aを測定部位Sに一定の圧力で圧接させることができる。
(変形例4)
また、上記の説明では、プローブ4を被験者に取り付けて測定部位Sの蛍光強度を測定する構成について説明したが、本発明は据え置き式の測定装置にも適用可能である。
図16は、図2に示される測定装置1の第四の変形例を示す図面であり、(a)は据え置き式の測定装置1Eの正面図であり、(b)は(a)に示される据え置き式の測定装置1EのA−A’断面図である。
図16(a)(b)に示されるように、据え置き式の測定装置1Eは、被験者の左右の目の周囲を囲うように、筐体59(取付部)に取り付けられたエアバッグ51Bを備える。この筐体59とエアバッグ51Bとは、測定部位Sと光ファイバー41の受発光面41cとの相対的な位置関係を固定する固定部5Eを構成している。
光ファイバー41は、受発光面41cが筐体59の壁面に位置するように筐体59に固定されている。
エアバッグ51Bは、被験者の頭部を圧迫固定するものであり、受発光面41cが露出した筐体59の壁面に固定されている。測定時において、このエアバッグ51Bが、被験者の左右の目の周囲に圧接することで、当該被験者の頭部を固定する。また、エアバッグ51Bには、受発光面41cと対向する部分に貫通孔が形成されている。この貫通孔を通して、受発光面41cから測定部位Sに向けて励起光が照射されると共に、測定部位Sで発生した蛍光が受発光面41cで受光される。このエアバッグ51Bは、供給管61を介してポンプ6に接続されており、ポンプ6によって空気が注入されることで膨張する。
測定装置1Eによれば、ポンプ6を制御してエアバッグ51Bを膨張させることにより、エアバッグ51Bによって被験者の左右の目の周囲を囲うようにして頭部(測定対象部O)を固定することができる。そのため、筐体59に固定された光ファイバー41の受発光面41cと、エアバッグ51Bに固定された測定対象部Oにおける測定部位Sとの相対的な位置関係が固定される。
従って、励起光の入射角度の変化による測定値のばらつきを抑制して、測定装置1Eの測定精度を向上させることができる。
なお、本変形例では、エアバッグ51Bで被験者の頭部(顔)を固定しているが、本発明はこれに限定されない。エアバッグ51Bの形状を変更することで、顔以外の測定対象部O、例えば、手首、指、手のひらなどを固定することも可能である。
本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、肌状態に適した抗老化や抗糖化効果などの化粧品・医薬品の選択、肌のカウンセリング、或いは化粧品・医薬品の有効性評価・モニタリングなど、多面的に利用できる。
1 測定装置
1A〜1E 測定装置
2 励起光源
3 検出器
4 プローブ(励起光照射部・蛍光受光部)
5 固定部
5A〜5E 固定部
6 ポンプ
10 制御装置
15 ポンプ制御部
41 光ファイバー(励起光照射部・蛍光受光部)
41a 入射用光ファイバー(励起光照射部)
41b 反射用光ファイバー(蛍光受光部)
41c 受発光面
51 エアバッグ(膨張部)
51A エアバッグ(膨張部)
51B エアバッグ(膨張部)
51a 挿入孔
52 バンド(取付部・巻着部材)
52a 貫通孔
53 粘着シート(取付部)
53a 貫通孔
54 バンド(膨張部・取付部・固定部・巻着部材)
54a 挿入孔
55 治具部
56 治具部(筒状部材)
59 筐体(取付部)
100 測定システム

Claims (8)

  1. 生体の測定部位に対して励起光を照射する励起光照射部と、
    前記励起光が前記測定部位に照射されることによって生じる蛍光を受光する蛍光受光部と、
    前記励起光照射部から出射された前記励起光が、前記測定部位に対して一定の角度で照射されるように、前記測定部位と前記励起光照射部との相対的な位置関係を固定する固定部と、
    を備えることを特徴とする測定装置。
  2. 前記固定部は、前記励起光照射部が前記測定部位に一定の圧力で圧接するように、当該励起光照射部を固定することを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  3. 前記固定部は、
    前記励起光照射部を挿入可能な挿入孔が形成された、気体または液体の注入により膨張する膨張部と、
    前記膨張部を前記測定部位近傍に取り付ける取付部とを有し、
    前記膨張部は、前記気体または液体が注入されることで、前記挿入孔に挿入された前記励起光照射部を当該挿入孔の内面で圧迫固定することを特徴とする請求項1または2に記載の測定装置。
  4. 前記固定部は、
    気体または液体の注入により膨張する膨張部と、
    前記膨張部を前記測定部位近傍に取り付ける取付部と、
    前記励起光照射部を所定の角度で保持する治具部とを有し、
    前記膨張部は、前記気体または液体が注入されることで、前記治具部に保持された前記励起光照射部を前記測定部位に向けて加圧することを特徴とする請求項2に記載の測定装置。
  5. 前記治具部は、前記取付部に形成された貫通孔の内面に沿って固定された、前記励起光照射部を挿入可能な筒状部材であり、
    前記筒状部材は、挿入された前記励起光照射部を当該筒状部材の内面で固定することを特徴とする請求項4に記載の測定装置。
  6. 前記取付部は、前記生体に巻着する巻着部材であることを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載の測定装置。
  7. 前記膨張部は、前記巻着部材に内包されており、
    前記巻着部材は、前記膨張部に前記気体または液体が注入されることで膨張することを特徴とする請求項6に記載の測定装置。
  8. 前記取付部は、前記生体に着接する粘着シートであることを特徴とする請求項3から6のいずれか1項に記載の測定装置。
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