JP2014137351A - 測定用装置および測定装置 - Google Patents

測定用装置および測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014137351A
JP2014137351A JP2013007641A JP2013007641A JP2014137351A JP 2014137351 A JP2014137351 A JP 2014137351A JP 2013007641 A JP2013007641 A JP 2013007641A JP 2013007641 A JP2013007641 A JP 2013007641A JP 2014137351 A JP2014137351 A JP 2014137351A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
irradiation
living body
contact surface
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013007641A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Yamazaki
幸生 山崎
Seiji Takami
星司 高見
Shohei Fukumoto
章平 福本
Mikihiro Yamanaka
幹宏 山中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2013007641A priority Critical patent/JP2014137351A/ja
Publication of JP2014137351A publication Critical patent/JP2014137351A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)

Abstract

【課題】測定の再現性の悪化を防止する。
【解決手段】先端に接触面(41)を有する遮光部(40)は、バンドルファイバー3からの励起光の照射方向に対し傾斜可能である。接触スイッチ(50)は、接触面(41)の生体への変位量が所定値以上であり、かつ、照射方向に対する接触面(41)の法線方向の傾きが所定範囲内であることを検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、肌の状態を測定するための測定用装置および測定装置に関する。
従来、抗糖化(抗加齢)化粧品として、皮膚中に蓄積したAGEs(Advanced GlycationEndproducts;後期糖化反応生成物)の低減を目的としたものが商品化されている。このAGEsは、タンパク質と、糖質や脂質との非酵素的糖付加反応(メイラード反応)により形成される最終生成物であり、黄褐色を呈し、その一部は蛍光を発する物質である。また、AGEsは、近くに存在する構造蛋白質と結合して架橋を形成する性質を有している。特に、AGEsと真皮を構成しているコラーゲンとの架橋は、皮膚の弾力性を低下させるので、しわやくすみの原因としても問題となっている。
また、皮膚中にはAGEs以外にも蛍光を示す物質があり、例えばヒドロキシプロリン、リボフラビン、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NADH)、プロトポルフィリン、チロシン、トリプトファン、エラスチン等の蛍光物質がある。これらの物質を評価することはAGEs以外の美容・健康に関する阻害要因を把握する目的や、その他美容・健康に影響する指針を得る為の情報を取得できるという観点から有用である。
また、皮膚中に存在するAGEsやその他の蛍光物質に関しては、皮膚における特定の深さ領域に応じて異なる種類のものが存在するし、存在する量も異なる。例えば、表皮領域(表面〜深さ約0.2mm)中や真皮領域(深さ約0.2〜2.2mm)中にあるAGEsは、上述のように、しわやくすみの原因となるので、美容上の観点から粗悪要因となっている。なお、この粗悪要因を解消する為の市販のクリーム等は、表皮や真皮中のAGEsを減少させる方向に働く。
さらに、血管領域(深さ約2.2mm以下)中にもAGEsは存在する。そして、糖尿病の場合、血糖の上昇に伴い、AGEsも増加するので、AGEsをモニタリングすることで、糖尿病の早期発見、あるいは進行状況を把握することができる。なお、血液中のAGEsを低減する手段としては、糖尿病治療薬や機能性食品があるが、これらは直接的に血液中のAGEs量を制御するものである。
このように、皮膚中の特定の深さ領域(表皮領域、真皮領域、血管領域)におけるAGEs量を把握することは極めて有用である。皮膚中のAGEsやその他の蛍光物質を測定することに適用可能な技術の一例として、下記の特許文献1が挙げられる。特許文献1には、1つ以上の光源からの励起光を皮膚に照射し、これにより皮膚中から放射される蛍光を計測し、その結果に基づき皮膚の状態を測定する装置が開示されている。
AGEs等の蛍光物質から蛍光を得るために必要な上記励起光は紫外光となり、眼に有害である。このため、紫外光が外部に漏洩することを防止する工夫が必要であり、例えば下記の特許文献2〜6に開示されている。
特許文献2〜4に記載の装置では、光の照射領域の周囲に皮膚と接触する接触面が設けられ、該接触面に複数の接触センサが均等に設けられた構成であり、上記皮膚と接触していることを全ての接触センサが検知している場合に光を照射している。この場合、上記接触面が上記皮膚と密着することになるので、上記光が外部に漏洩することを防止できる。
また、特許文献5・6に記載の装置では、本体に対し、光の照射方向に摺動可能な遮光部が設けられ、該遮光部の一端に上記接触面が設けられ、他端に上記接触センサが設けられた構成である。上記遮光部が上記光の照射方向とは反対の向きにバネ等の付勢力に抗して移動して、上記接触センサが上記本体に接触した場合に光を照射している。この場合、上記接触面が皮膚に押圧されるので、上記光が外部に漏洩することを防止できる。
米国特許出願公開第2007/0004972号明細書(2007年01月04日公開) 特開2010−148685号公報(2010年07月08日公開) 特開2008−289818号公報(2008年12月04日公開) 特開2008−119419号公報(2008年05月29日公開) 特開2003−126276号公報(2003年05月07日公開) 特開平11−076172号公報(1999年03月23日公開)
しかしながら、特許文献2〜4に記載の装置の場合、接触センサの存在により接触面は複数の凸部を有することになり、当該接触面が皮膚に接触すると、ユーザに不快感を与える虞がある。
これに対し、特許文献5・6に記載の装置の場合、接触センサが上記接触面以外に設けられているので、ユーザに不快感を与える虞がない。しかしながら、上記装置の場合、遮光部が皮膚に対し斜め方向から押圧することが可能である。このため、皮膚に対する励起光の照射角度も不安定になり、測定の再現性が悪化する。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、測定の再現性の悪化を防止できる測定用装置などを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る測定用装置は、励起光源から導光される励起光を生体に照射する照射部と、上記励起光の照射によって生じる蛍光を受光する受光部とを有する把持部と、上記生体との接触面を先端に有し、上記把持部から出射される励起光の照射方向に対し傾斜可能であると共に、上記接触面が上記生体に押し当てられることにより変位する接触部と、上記接触部の変位量が所定値以上であり、かつ、上記励起光の照射方向に対する上記接触面の法線方向の傾きが所定範囲内であることを検出する検出手段とを備えることを特徴としている。
本発明の一態様によれば、遮光部は傾斜可能であるから、接触面が生体の表面に沿って接触し、上記遮光部の接触面が上記生体に押し当てられることにより変位する。この変位量が所定値以上になったことと、上記励起光の照射方向に対する上記接触面の法線方向の傾きが所定範囲内であることとが検出手段によって検出される。該検出時に受光部が受光した蛍光に基づく測定が行われることにより、当該測定の再現性の悪化を防止できるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る測定システムにおけるプローブの先端側の構成を示す断面図である。 上記測定システムの構成図である。 上記測定システムにおけるバンドルファイバーの下部詳細図である。 上記プローブを生体に接触させ押圧させる前後の状態を示す断面図である。 図1のA−A線で断面し、矢印方向に見た図である。 本発明の別の実施形態に係る測定システムにおけるプローブの先端側の構成を示す断面図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る測定システムにおけるプローブの先端側の構成を示す断面図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る測定システムにおけるプローブの先端側の構成を示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係る測定システムにおけるプローブの先端側の構成を示す断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る測定システムについて説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付している。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
〔実施形態1〕
〔測定システム1の構成〕
本発明の一実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。図2は、本実施形態に係る測定システム(測定装置)1の構成図である。
測定システム1は、生体に励起光を照射して、その生体が励起されて発する蛍光に関する分光特性に基づいて、蛍光を発している生体組織が正常であるか異常であるか等を判定し、測定することが可能な装置である。例えば、測定システム1は、AGEs由来の蛍光を検出するためのものであり、AGEsを測定することができる。
測定システム1は、プローブ(測定用装置)2、および本体10を備える。プローブ2と本体10とは、プローブ2に含まれる、励起側光ファイバー(照射部)5、蛍光側光ファイバー(受光部)6、およびリード線7によって接続されている。励起側光ファイバー5および蛍光側光ファイバー6はバンドルファイバー3内に差し込まれており、そのバンドルファイバー3は、略円筒型のプローブ2の一端から他端までを貫通し、かつ、プローブ2に固定されている。
(プローブ2)
プローブ2について図1、図3を用いて説明する。図1は、プローブ2の先端側の構成を示す断面図である。
プローブ2は、利用者が把持しやすい形状を有し、本実施形態では略円筒形である。ただし、プローブ2の形状は、円筒形に限られず、例えば利用者が把持しやすい取手を有するなど種々の形態で実現されてよい。
図1に示すように、プローブ2は、利用者が把持する把持部30と、把持部30に対し可動する遮光部(接触部)40とを備える。また、把持部30の中心軸を貫通するようにバンドルファイバー3が固定されている。
図3は、バンドルファイバー3の下部詳細図である。図示のように、バンドルファイバー3の中心部に蛍光側光ファイバー6が配置されている。そして、蛍光側光ファイバー6の周囲に複数の励起側光ファイバー5が配置されている。複数の励起側光ファイバー5は、好ましくは、蛍光側光ファイバー6を中心として互いに回転対称となる位置に配置されている。
図1に示すように、遮光部40は、バンドルファイバー3と、バンドルファイバー3から照射される励起光とを囲むように設けられている。また、遮光部40の先端部の端面は、生体200に接触する接触面41である。また、遮光部40は、中心軸に貫通孔が形成された孔部42を有する。孔部42には、バンドルファイバー3の先端が挿入されている。
本実施形態では、遮光部40は、把持部30に対し、上記中心軸と平行な方向に移動可能であり、かつ、傾斜可能である構造となっている。具体的には、図1に示すように、遮光部40の基端部には、把持部30の先端部を収容する凹部43が設けられている。また、把持部30の先端が遮光部40の凹部43から抜け出るのを防止するために、把持部30の先端部には、先端から径方向外側に突出した突片31が設けられ、遮光部40の基端部には、基端から径方向内側に突出した突片44が設けられている。
把持部30の先端部には、バンドルファイバー3の周囲に複数の接触スイッチ(検出手段、付勢手段、押込みスイッチ)50が設けられている。接触スイッチ50は、基部51と、操作部52と、操作部52を基部51から外側に付勢するバネ(付勢手段、図示せず)とを備えており、操作部52が基部51に押し込まれた場合にのみオンとなり、その他の場合にオフとなるモーメンタリスイッチである。各接触スイッチ50には、リード線7が接続されている。なお、接触スイッチ50の例としては、タクタイルスイッチが挙げられる。
図1の例では、把持部30および遮光部40の突片31・44同士が当接している場合に、接触スイッチ50の操作部52の先端が、遮光部40の凹部43に当接する配置(基準位置)となっている。なお、図示の例では、接触スイッチ50を、把持部30の先端部に設置しているが、遮光部40の凹部43に設置してもよい。
図4の(a)は、本実施形態のプローブ2を生体200に接触させ押圧させる前の状態を示しており、同図の(b)・(c)は、本実施形態のプローブ2を生体200に接触させ押圧させた後の状態を示している。
図4の(a)に示すように、プローブ2の中心軸の方向が、生体200の表面の法線方向から傾いた状態で、ユーザが把持部30を把持し、遮光部40の接触面41を生体200の表面に接触させて押圧させても、同図の(b)に示すように、遮光部40は、把持部30に対し傾斜して、接触面41が生体200の表面に沿って接触する。
次に、ユーザが把持部30を生体200の方へ移動させると、遮光部40の接触面41が生体200に押し当てられることにより変位する。この変位量が所定値以上になると、接触面41が生体200の表面に密着することになる。
しかしながら、図4の(b)に示すように、遮光部40が把持部30に対し傾いた状態の場合、すなわち遮光部40の中心軸が把持部30の中心軸に対し傾いた状態の場合、一方の接触スイッチ50aはオンとなるが、他方の接触スイッチ50bはオフとなる。この場合、バンドルファイバー3からの励起光の照射方向が、生体200の表面の法線方向に対し傾いているので、測定の再現性が悪化する。
これに対し、図4の(c)に示すように、遮光部40が把持部30に対し傾いていない状態、すなわち遮光部40の中心軸が把持部30の中心軸に一致する状態で押圧されると、両方の接触スイッチ50a・bはオンとなる。この場合、バンドルファイバー3からの励起光の照射方向が、生体200の表面の法線方向(すなわち、接触面41の法線方向)と一致するので、測定の再現性が良好となる。従って、本実施形態によると、各接触スイッチ50のオン・オフ状態を調べることにより、生体200の表面の法線方向に対する励起光の照射方向の傾きが、所定範囲(望ましくは、0°またはその近傍)内であることを検出できる。
また、図4の(c)は、接触スイッチ50の操作部52の変位量が所定の上限値に到達した場合を示している。この場合、バンドルファイバー3の先端と生体200との距離を数十〜数百μmオーダーと小さくすることができるので、生体200から蛍光を効率よく検出することができる。
(本体10)
図2に示すように、本体10は、光源部11と、検知部12と、傾き判定部13とを備える。
(光源部11)
光源部11は、測定対象(生体200)に照射する励起光を生成して出射するものである。光源部11から出射された励起光は、励起側光ファイバー5を通して生体200に照射される。
光源部11として用いられる光源の種類としては、水銀ランプ、ハロゲンランプ、キセノンランプのような管球タイプのものや、LED(Light Emitting Diode)、LD(Laser Diode)等が利用可能である。光源部11は、その目的に応じて、分光器や光学フィルタを通して特定波長の光のみが出射されるように構成される。
上記励起光は、例えばAGEs由来の蛍光を検出するためのものであり、AGEsを測定するために適した波長範囲を有している。上記AGEsおよび上記波長範囲について説明する。
AGEsは、上述のように、タンパク質の非酵素的糖付加反応(メイラード反応)により形成される最終生成物であり、黄褐色を呈し、蛍光を発する物質であって、近くに存在する蛋白と結合して架橋を形成する性質を有している。
このAGEsは、血管壁に沈着、侵入したり、免疫システムの一部を担うマクロファージに作用してたんぱく質の一種であるサイトカインを放出させ、炎症を引き起こしたりして、動脈硬化を発症させると言われている。
なかでも、アルデヒド類物質由来のAGEsは糖尿病合併症における病変部位に特に多く蓄積していることが確認されており、合併症進行における重要な成分として提唱されている。このような、生物学的毒性をもつAGEsは特にTAGE(toxic AGEs)とも呼ばれることがある。
AGEsには、現在構造が明らかになったものだけでも20ほどの種類があり、その中で励起光を照射すると蛍光を発するものがいくつかある。表1にその例を示す。
Figure 2014137351
表1において、CLF(Collagen-Linked Fluorescence)は、コラーゲンと結合したAGEsからの蛍光であり、総AGEs生産およびこれに付随するコラーゲン架橋の一般的な尺度として用いられる。
ペントシジンおよびベスパーリジンはAGEsの代表的な例である。ペントシジンはペントースと等モルのリジンとアルギニンとが架橋した構造を有し、酸加水分解後に安定な蛍光性物質である。このペントシジンは、特に糖尿病の発症や末期の腎症において増加することが報告されている。ベスパーリジンはAGE化ウシ血清アルブミン(BSA)を酸加水分解した後、主要な蛍光性物質として単離され、2分子のリジンを架橋した構造を有している。
表1から分かるように、光源部11から出射される励起光の波長としては、370nmまたはその近傍の波長が最も適している。しかしながら、AGEsの種類によって適応する励起光の波長に幅があるため、上記励起光の波長としては、UVAの領域である315〜400nmのもの、或いは可視光の領域を含む315〜600nmのものが適している。上記波長を有する光を励起光とすることによってAGEsを適切に測定することができる。
(検知部12)
検知部12は、生体200に励起光が照射されることによって生体200の内部で発生した蛍光を、蛍光側光ファイバー6を通して受光し、その蛍光の波長および波長ごとの強度を測定するものである。すなわち、検知部12は、どの波長の蛍光がどの程度の強さで検出されたのかを測定する。そして、検知部12は、その測定結果を表示部14を介して表示する。
検知部12は、例えば分光器、フォトダイオード、光電子増倍管等で構成される。また、適宜光学フィルタ等を通して特定波長のみの光が入射されるように構成される。上記分光器としては、プリズム分光器、回折格子を利用する格子分光器、または干渉縞を利用する干渉分光器等が利用可能である。
蛍光は励起光よりも波長が長いため、検知部12としては、350〜500nmの範囲の光が検出できるものであれば好適である。しかしながら、蛍光についても、AGEsの種類によって検出される波長に幅があるため、検知部12としては、320〜900nmの範囲が検出できるものであれば利用可能である。ただし、検知部12は、上述した波長範囲の蛍光に限らず、他の波長範囲の蛍光を検出するものであってもよい。
(傾き判定部13)
傾き判定部13は、複数の接触スイッチ50におけるオン・オフ信号を、リード線7を通して受信し、受信したオン・オフ信号に基づいて、上述のように、生体200の表面の法線方向に対する励起光の照射方向の傾きを判定するものである。傾き判定部13は判定結果に基づいて、光源部11が励起光を出射するか否かを制御する。
具体的には、傾き判定部13は、全ての接触スイッチ50がオン状態となった時、すなわち、遮光部40の接触面41が生体200の表面に密着し、かつ、生体200の表面の法線方向と励起光の照射方向とが一致した時に、光源部11の光源を点灯させる。これにより、光源部11から励起光が出射されて、励起側光ファイバー5を介して生体200の表面に照射される。そして、生体200から蛍光側光ファイバー6を介して取得した蛍光が検知部12にて検知される。その後直ちに、光源部11の光源を消灯させる。なお、全ての接触スイッチ50がオン状態となった時から、検知部12が上記蛍光を検知するまでの時間は、3秒以下が望ましく、1秒以下がさらに望ましい。なぜなら、当該時間が長いと、その間に押圧が不安定になり、測定の再現性が低下する虞があるからである。
なお、複数の接触スイッチ50のうち、一部のみがオン状態である期間が所定時間(例えば100m秒程度)続くと、傾き判定部13、表示部14を介してエラーメッセージを表示して、一旦全ての接触スイッチ50がオフ状態とならない限り、光源部11の光源を点灯できないようになっていてもよい。これにより、生体200の表面に対しプローブ2が垂直またはその近傍ではない状態においても、生体200に強く押し込んだ場合に接触スイッチ50がオン状態になり、光源部11の光源が点灯され、光漏れのリスクや測定再現性低下のリスクを防止できるという効果を奏する。
(表示部14)
表示部14は、検知部12および傾き判定部13からのデータに基づいて、各種情報の表示出力を行うものである。表示部14としては、LCD(liquid crystal display)、プラズマディスプレイ、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなど、任意の表示デバイスを利用することができる。
〔接触スイッチ50の配置パターン〕
次に、接触スイッチ50の配置パターンを図5により説明する。図5の(a)〜(e)は、図1のA−A線で断面し、矢印方向に見た図である。同図の(a)は、接触スイッチ50が2つ存在する構成を示しており。同図の(b)・(e)は、接触スイッチ50が3つ存在する構成を示している。また、同図の(c)は、接触スイッチ50が4つ存在する構成を示しており、同図の(d)は、接触スイッチ50が6つ存在する構成を示している。
図5に示すように、プローブ2は、複数の接触スイッチ50を備える構成で実現することができる。また、同図の(a)〜(d)に示すように、接触スイッチ50は、それぞれ、蛍光側光ファイバー6を中心として、回転対称に配置されていることが好ましい。これにより、接触スイッチ50が均等に配置されるので、プローブ2の生体200に対する傾きをより正確に判定することができる。
なお、同図の(e)に示すように、接触スイッチ50を等間隔に設けなくてもよい。また、図5に記載した接触スイッチ50の数量、配置パターンはあくまで一例であって、他の数量、配置パターンとすることも当然に可能である。
〔その他〕
ところで、バンドルファイバー3が可撓性を有さず、かつ、遮光部40の孔部42に密着して設けられている場合、遮光部40が把持部30に対し傾けることができなくなる。そこで、図1・図4に示すように、バンドルファイバー3と、遮光部40の孔部42の側壁とは離間して設けられることが望ましい。さらに、図4の(b)に示すように、遮光部40を把持部30に対し傾けても、バンドルファイバー3が遮光部40の孔部42の側壁と接触しない程度に、離間していることが望ましい。
なお、許容される傾きが広すぎると、遮光部40が不安定となる。従って、許容される傾きの下限は、0.2°以上あることが望ましく、0.5°以上あることが更に望ましく、1.0°以上であることが更に望ましい。また、許容される傾きの上限は、5.0°以下とすることが適当である。
また、上記バネのバネ定数は、適度なものであることが望ましい。上記バネ定数が大きすぎると、把持部30に対し遮光部40が適当に傾斜せず、接触面41が生体200の表面に密着しない虞がある。一方、上記バネ定数が小さすぎると、遮光部40が、図1に示す元の位置に戻らなくなる虞がある。
また、複数の接触スイッチ50は、電気的に直列接続されていてもよい。この場合、上記複数の押込みスイッチから引き出すリード線を2本に減らすことができる。
また、接触面41は、生体200の表面に押圧されるので、角のない円形が望ましく、広い方が望ましい。なお、接触面41は、広すぎると装置が大型化することになるので、直径が5mm以上3cm以下であることが望ましい。
最後に、図1では、測定システム1は、プローブ2および本体10を備えるものとして説明した。しかしながら、測定システム1は、プローブ2の内部に、本体10の全部または一部を備える構成で実現することも可能である。このことは、後述する各実施例においても同様である。
〔実施形態2〕
本発明の別の実施形態について、図6を参照して説明する。図6は、本実施形態の測定システム1におけるプローブ72の先端側の構成を示す断面図である。
図6に示すプローブは、図1に示すプローブ2に比べて、バンドルファイバー3に代えて、複数のLEDチップ73およびPDチップ74が実装された基板75が把持部30の先端に設けられている点が異なり、その他の構成は同様である。基板75に接続されたリード線群76は、本体10に接続されており、LEDチップ73への電力供給線と、PDチップ74からの信号線とが含まれている。
本実施形態の測定システム1では、LEDチップ73からの励起光が、遮光部40の孔部42を通って、生体200の表面に照射され、発生した蛍光は、遮光部40の孔部42を通り、PDチップ74にて検出される。
本実施形態では、光ファイバーを用いていないので、測定用装置全体をさらに小型化することができ、一般的な家電機器に搭載することが可能となり、日常生活でユーザに大きな負担をかけることなく肌状態を測定する事ができる。なお、一般的な家電機器としては、ドライヤー、スチーマー、美顔器、体重計、固定電話、携帯電話等が挙げられる。
〔実施形態3〕
本発明のさらに別の実施形態について、図7を参照して説明する。図7は、本実施形態の測定システム1におけるプローブ82の先端側の構成を示す断面図である。図7に示すプローブ82は、図1に示すプローブ2に比べて、回転機構が追加されている点が異なり、その他の構成は同様である。
遮光部83は、把持部30に対し接触スイッチ50とボールベアリング84とで接するように配置されており、接触面85が傾斜可能な可動構造となっている。またバンドルファイバー3は把持部30に対して固定されており、遮光部83に対しては柔軟体86を介して接続されている。なお、柔軟体86の例としては、ゴム、スポンジなどが挙げられる。
上記の構成により、可動の遮光部83は、バンドルファイバー3に対し、図7に示す基準位置から傾いても、柔軟体86の弾性力により、上記基準位置に戻ろうとするので、測定の再現性を向上させることができる。また、プローブ82全体に振動が加わった時に、遮光部83の孔部内壁にバンドルファイバー3の先端が接触して異音が発生することを防止することができる。
〔実施形態4〕
本発明のさらに別の実施形態について、図8を参照して説明する。図8は、本実施形態の測定システム1におけるプローブ92の先端側の構成を示す断面図である。
図8に示すプローブ92は、図1に示すプローブ2に比べて、把持部30と遮光部40のとの間におけるバンドルファイバー3の周囲に柔軟体93が充填されている点が異なり、その他の構成は同様である。上記の構成により、図7に示すプローブ82と同様の効果を奏することができる。
〔実施形態5〕
本発明の他の実施形態について、図9を参照して説明する。図9は、本実施形態の測定システム1におけるプローブ102の先端側の構成を示す断面図である。
本実施形態では、バンドルファイバー103として、可撓性を有するフレキシブルファイバーが利用されている。このようなバンドルファイバー103としては、例えば、ソーラボジャパン株式会社が製造している型番FG550UEC(短時間曲率半径30mm)等が利用できる。
図9に示すように、バンドルファイバー103は、把持部104に固定され、先端が遮光部105に固定されている。また、把持部104には、スプリングバネ(付勢手段)106を介して遮光部105が取り付けられる。
本実施形態においては、把持部104を生体200の表面に押し当てると、遮光部105が該表面に平行となるように自動的に調整される。このとき、バンドルファイバー103は、可撓性を有するので、破損しない。これにより、バンドルファイバー103の先端が生体200の表面に対して平行を保った状態で測定することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る測定用装置は、励起光源から導光される励起光を生体に照射する照射部と、上記励起光の照射によって生じる蛍光を受光する受光部とを有する把持部と、上記生体との接触面を先端に有し、上記把持部から出射される励起光の照射方向に対し傾斜可能であると共に、上記接触面が上記生体に押し当てられることにより変位する接触部と、上記接触部の変位量が所定値以上であり、かつ、上記励起光の照射方向に対する上記接触面の法線方向の傾きが所定範囲内であることを検出する検出手段とを備えている。
上記構成によれば、ユーザが把持部を把持して、遮光部の接触面を上記生体の表面に接触させると、上記遮光部は傾斜可能であるから、上記遮光部の接触面が上記生体の表面に沿って接触する。次に、上記ユーザが上記把持部を上記生体の方へ移動させると、上記遮光部の接触面が上記生体に押し当てられることにより変位する。この変位量が所定値以上になると、上記接触面が上記生体の表面に密着することになる。また、上記励起光の照射方向に対する上記接触面の法線方向の傾きが所定範囲内であることが検出されるので、該検出時に受光部が受光した蛍光に基づく測定が行われることにより、当該測定の再現性の悪化を防止することができる。
なお、上記励起光は上記生体の表面に対し垂直に照射することが望ましいから、上記励起光の照射方向は、上記接触面と垂直、すなわち、上記接触面の法線方向と一致することが望ましい。従って、上記傾きの所定範囲は、0°およびその近傍であることが望ましい。また、上記検出手段は、上記接触面以外、具体的には、上記把持部および上記接触部の間に設けられていることが好ましい。この場合、当該検出手段を上記接触面に設ける必要がない。
本発明の態様2に係る測定用装置は、上記態様1において、上記接触部の変位量が所定の上限値である場合、上記照射部の先端は、上記接触部の上記接触面またはその付近にまで到達することが好ましい。この場合、上記照射部の先端と上記生体の表面とが接近するので、上記励起光が上記生体に照射されるまでの損失が少なくなる。
本発明の態様3に係る測定用装置は、上記態様1または2において、上記照射部は、上記把持部の先端から突出しており、上記遮光部は、上記傾きが所定角度以内であれば、上記照射部と接触しないように形成されていることが好ましい。この場合、可撓性を有さない上記照射部が上記遮光部と接触することにより、上記遮光部が適切に傾斜しなくなって、上記接触面と上記生体の表面とが密着しなくなり、その結果、上記励起光が外部に漏洩してしまうことを防止できる。なお、上記所定角度は、上記傾きの上限値であり、例えば5°が好ましい。
本発明の態様4に係る測定用装置は、上記態様1から3までの何れかにおいて、上記検出手段は、上記接触部を上記照射方向に付勢する付勢手段と、上記接触部の変位量が所定値以上であることを検出する複数の変位センサであって、上記照射部の周囲に設けられた複数の変位センサとを備えてもよい。上記遮光部の接触面が上記生体に押し当てられることにより、上記遮光部は上記付勢手段の付勢に抗して変位する。この変位量は、上記付勢手段による付勢力(復元力)に比例し、上記接触面による押圧力に比例する。従って、上記変位が所定量であることを変位センサが検出することにより、上記押圧力が所定値であることを検出できる。
また、上記変位センサが上記照射部の周囲に設けられているので、上記所定量変位したことを検出した上記変位センサの数によって、上記傾きを検出することができ、該傾きが所定範囲内であることを検出することができる。なお、付勢手段の例としては、バネ、ゴム、スポンジなどが挙げられる。
本発明の態様5に係る測定用装置は、上記態様4において、上記検出手段は、複数のモーメンタリ型押込みスイッチであることが好ましい。この場合、上記押込みスイッチが上記変位センサおよび上記付勢手段の機能を一体に備えるので、部品点数を減らすことができる。なお、上記複数の押込みスイッチは、上記照射部の周囲に、回転対称に設けられることが好ましい。また、上記押込みスイッチの例としては、タクタイルスイッチが挙げられる。
本発明の態様6に係る測定用装置は、上記態様5において、上記複数の押込みスイッチは、電気的に直列接続されていてもよい。この場合、上記複数の押込みスイッチから外部に引き出すリード線を2本に減らすことができる。また、上記複数の押込みスイッチは、全てオン状態である場合にのみ導通する。すなわち、上記傾きが0°またはその近傍である場合を検出するので、測定の再現性を向上させることができる。
なお、上記構成の測定用装置を備えた測定装置であれば、上述と同様の効果を奏することができる。
以上のように、本発明に係る測定用装置では、遮光部は傾斜可能であるから、接触面が生体の表面に沿って接触し、上記遮光部の接触面が上記生体に押し当てられることにより変位し、この変位量が所定値以上になって、上記接触面が上記生体の表面に密着した状態で、上記励起光の照射方向に対する上記接触面の法線方向の傾きが所定範囲内であることが検出されるので、該検出時に受光部が受光した蛍光に基づく測定が行われることにより、当該測定の再現性の悪化を防止できるので、生体の表面に対し密着させて光を照射する任意の測定用装置に適用することができる。
1 測定システム(測定装置)
2・72・82・92・102 プローブ(測定用装置)
3・103 バンドルファイバー
5 励起側光ファイバー(照射部)
6 蛍光側光ファイバー(受光部)
7 リード線
10 本体
11 光源部
12 検知部
13 傾き判定部
14 表示部
30・104 把持部
31・44 突片
40・83・105 遮光部(接触部)
41・85 接触面
42 孔部
43 凹部
50 接触スイッチ(検出手段、付勢手段)
51 基部
52 操作部
73 LEDチップ
74 PDチップ
75 基板
76 リード線群
84 ボールベアリング
86・93 柔軟体
106 スプリングバネ(付勢手段)
200 生体

Claims (5)

  1. 励起光源から導光される励起光を生体に照射する照射部と、上記励起光の照射によって生じる蛍光を受光する受光部とを有する把持部と、
    上記生体との接触面を先端に有し、上記把持部から出射される励起光の照射方向に対し傾斜可能であると共に、上記接触面が上記生体に押し当てられることにより変位する接触部と、
    上記接触部の変位量が所定値以上であり、かつ、上記励起光の照射方向に対する上記接触面の法線方向の傾きが所定範囲内であることを検出する検出手段とを備えることを特徴とする測定用装置。
  2. 上記接触部の変位量が所定の上限値である場合、上記照射部の先端は、上記接触部の上記接触面またはその付近にまで到達することを特徴とする請求項1に記載の測定用装置。
  3. 上記照射部は、上記把持部の先端から突出しており、
    上記接触部は、上記傾きが所定角度以内であれば、上記照射部と接触しないように形成れていることを特徴とする請求項1または2に記載の測定用装置。
  4. 上記検出手段は、
    上記接触部を上記照射方向に付勢する付勢手段と、
    上記接触部の変位量が所定値以上であることを検出する複数の変位センサであって、上記照射部の周囲に設けられた複数の変位センサとを備えることを特徴とする請求項1から3までの何れか1項に記載の測定用装置。
  5. 上記検出手段は、複数のモーメンタリ型押込みスイッチであることを特徴とする請求項4に記載の測定用装置。
JP2013007641A 2013-01-18 2013-01-18 測定用装置および測定装置 Pending JP2014137351A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013007641A JP2014137351A (ja) 2013-01-18 2013-01-18 測定用装置および測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013007641A JP2014137351A (ja) 2013-01-18 2013-01-18 測定用装置および測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014137351A true JP2014137351A (ja) 2014-07-28

Family

ID=51414921

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013007641A Pending JP2014137351A (ja) 2013-01-18 2013-01-18 測定用装置および測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014137351A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109696445A (zh) * 2019-01-28 2019-04-30 河北康正药业有限公司 膏药检测装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109696445A (zh) * 2019-01-28 2019-04-30 河北康正药业有限公司 膏药检测装置
CN109696445B (zh) * 2019-01-28 2024-02-13 河北康正药业有限公司 膏药检测装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU749033B2 (en) Apparatus and method for noninvasive glucose measurement
US20150305658A1 (en) Near-infrared lasers for non-invasive monitoring of glucose, ketones, hba1c, and other blood constituents
WO2014105520A1 (en) Near-infrared lasers for non-invasive monitoring of glucose, ketones, hba1c, and other blood constituents
US20120190945A1 (en) Device for monitoring blood vessel conditions and method for monitoring same
JP4405469B2 (ja) 生体情報計測装置
AU2015411427A1 (en) Device for non-invasive measurement of blood sugar level
WO2013011476A2 (en) A non-invasive device and method for measuring bilirubin levels
JP3994588B2 (ja) 非侵襲血糖計
JP2007083028A (ja) 非侵襲性検査装置
US9888855B2 (en) Reflection detection type measurement apparatus and method for skin autofluorescence
JP4772408B2 (ja) 光学的生体情報計測システム及び光情報計測に用いられるカップリング層
JP4553954B2 (ja) 血中成分濃度測定装置及び血中成分濃度測定方法
JP6000957B2 (ja) 光学測定装置および校正方法
US10085693B2 (en) Measuring device
US20150201840A1 (en) Reflection detection type measurement apparatus for skin autofluorescence
US20130197372A1 (en) Detection device, detecting method, control program and recording medium
JP2014137351A (ja) 測定用装置および測定装置
EP2834620A1 (en) Noninvasive measurement of analyte concentration using a fiberless transflectance probe
JP5330364B2 (ja) 非侵襲生体情報計測装置
KR101483087B1 (ko) 반사광 검출형 피부 형광 측정 장치
JP2013134243A (ja) 測定装置
JP5814635B2 (ja) 検出装置
KR101033516B1 (ko) 광계측 응용 구강암 조기 진단 시스템 및 그 방법
JP4786174B2 (ja) 非侵襲生体情報計測装置
Wang et al. A trifurcated fiber-optic-probe-based optical system designed for AGEs measurement