以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて詳細に説明するが、以下の実施態様は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施態様の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。また、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下の実施態様において、種々の変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。
以下において、特に断らない限り、実施態様の説明の全体を通じて同じ要素には同じ番号を付している。
図1は、本発明の実施態様に従う装置を実現するための情報処理端末のハードウェア構成の一例を示した図である。
装置(101)は、移動可能な対象物の画面に対する垂直方向の動きを感知することが可能なディスプレイを備えている情報処理端末であれば特に制限されない。装置(101)は、特には、例えば携帯可能な情報処理携帯端末である。情報処理携帯端末は、例えば、スマートフォン、携帯電話、電子書籍端末、PDA、ハンドヘルドコンピュータ、タブレット端末、ネットブック、タブレット・パソコン、ネットブック及びモバイルノートパソコンであるがこれらに制限されない。
装置(101)は、CPU(102)とメイン・メモリ(103)とを備えており、これらはバス(104)に接続されている。CPU(102)は好ましくは、32ビット又は64ビットのアーキテクチャに基づくものであり、例えば、インテル社のCore i(商標)シリーズ、Core 2(商標)シリーズ、Atom(商標)シリーズ、Xeon(商標)シリーズ、Pentium(登録商標)シリーズ、Celeron(登録商標)シリーズ、AMD社のOpteron(商標)シリーズ、Phenom(商標)シリーズ、Athlon(商標)シリーズ、Turion(商標)シリーズ、Sempron(商標)又はAシリーズが使用されうる。バス(104)には、ディスプレイ・コントローラ(105)を介して、ディスプレイ(106)、例えば液晶ディスプレイ(LCD)が接続されうる。ディスプレイ(106)は、コンピュータの管理のために、通信回線を介してネットワークに接続されたコンピュータについての情報と、そのコンピュータ上で動作中のソフトウェアについての情報を、適当なグラフィック・インタフェースで表示するために使用される。バス(104)にはまた、SATA又はIDEコントローラ(107)を介して、ディスク(108)、例えばシリコン・ディスク又はハードディスクが接続されうる。また、バス(104)にはまた、SATA又はIDEコントローラ(107)を介して、任意的に、ドライブ(109)、例えばCD、DVD又はBDドライブが接続されうる。バス(104)にはさらに、任意的に、キーボード・マウスコントローラ(110)又はUSBバス(図示せず)を介して、キーボード(111)及びマウス(112)が接続されうるが、本発明を実施する上では必要ない。
ディスク(108)には、オペレーティング・システム、J2EEなどのJava(登録商標)処理環境、Java(登録商標)アプリケーション、Java(登録商標)仮想マシン(VM)、Java(登録商標)実行時(JIT)コンパイラを提供するプログラム、その他のプログラム、及びデータが、メイン・メモリにロード可能に記憶されている。また、ディスク(108)には、文章の入力乃至は編集を可能にするソフトウェア、文字変換処理ソフトウェアであるフロント・エンド・プロセッサ(FEP)がメイン・メモリにロード可能に記憶されている。オペレーティング・システムは、例えば、マイクロソフト・コーポレーションが提供するWindows(登録商標)オペレーティング・システム、アップル・コンピュータ・インコーポレイテッドが提供するMacOS(登録商標)若しくはiOS(登録商標)、X Window Systemを備えるUNIX(登録商標)系システム(たとえば、インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション(登録商標)が提供するAIX(登録商標))、その他Android(登録商標)のような、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)マルチウィンドウ環境をサポートするオペレーティング・システムでありうる。
ドライブ(109)は、必要に応じて、CD−ROM、DVD−ROM又はBDからプログラムをディスク(108)にインストールするために使用されうる。
通信インタフェース(114)は、例えばイーサネット(登録商標)・プロトコルに従う。通信インタフェース(114)は、通信コントローラ(113)を介してバス(104)に接続され、装置(101)を通信回線(115)に物理的に接続する役割を担い、装置(101)のオペレーティング・システムの通信機能のTCP/IP通信プロトコルに対して、ネットワーク・インタフェース層を提供する。なお、通信回線は、有線LAN環境に基づくもの、又は、無線LAN環境、例えば、IEEE802.11a/b/g/nなどのWi−Fi規格に基づくものであってもよい。
以上から、本発明の実施態様において使用される装置は、特定のオペレーティング・システム環境に限定されるものではないことを理解することができるであろう。
以下に、本発明において使用されうる装置の一例を図2A及び図2Bに従い説明する。なお、本発明において使用されうる装置は、図2A及び図2Bに記載の具体例に限定されるものではないことに留意されたい。
図2Aは、図1に従うハードウェア構成を好ましくは有し、本発明の実施態様に従う、1又は複数の電子データ中に複数の振動部分を設定するための装置(設定装置)の機能ブロック図である。
設定装置(101−1)は、例えば、図1に従うハードウェア構成を有する。設定装置(101−1)は、表示装置(201)、設定手段(204)、表示制御手段(207)、及び、記憶装置(210)を備えており、当該構成は電子データ中に複数の振動部分を設定するために要する構成でありうる。設定装置(101−1)は、表示装置(201)をそれ自体が備えているか、又は、表示装置(201)に有線的に又は無線的に接続されうる。好ましくは、設定装置(101−1)それ自体が、表示装置(201)を備えている。
設定装置(101−1)は、さらに、センサ(202)及び検出手段(203)、並びに、振動手段(205)及び振動制御手段(206)を備えることができ、当該構成は、1又は複数の電子データ中に複数の振動部分を設定し、且つ任意的に当該振動部分に情報を関連付けした後に、当該複数の振動部分が設定された1又は複数の電子ファイル中の複数の振動部分及び当該複数の振動部分の振動順序を検証するために要する構成でありうる。設定装置(101−1)は、さらに、センサ(202)及び検出手段(203)、並びに、振動手段(205)及び振動制御手段(206)を備えている場合、当該設定装置(101−1)は、下記図2Bに示す振動手段付装置(101−2)でもありうる。
センサ(202)が移動距離を検出可能なセンサである場合には、代替的に、設定装置(101−1)は、当該移動距離を検出可能なセンサを設定装置(101−1)の外部に備えうる。設定装置(101−1)が移動距離を検出可能なセンサ(202)を外部に備えている場合、移動距離を検出可能なセンサ(202)は、設定装置(101−1)と無線的に又は有線的に接続されうる。
表示装置(201)は、代表的には液晶表示装置であり、タッチパネル機能を備えている。また、表示装置(201)は、振動手段(205)を備えうる。表示装置(201)は、振動手段(205)によって、当該表示装置全体若しくはその一部、又は、画面上の全体若しくはその一部が振動しうる。表示装置(201)は、振動手段(205)として、例えば、上記した特許文献1に記載されているように複数の振動発生器を備えていてもよく、又は、1つの振動発生器を備えていてもよい。
表示装置(201)は、1又は複数の電子データの表示を行いうる。表示装置(201)は、電子データの全部又はその一部(例えばページ単位)をその画面上に一度に表示しうる。電子データは、例えば、画像データ、例えば設計図データ、工程図データ、診断画像・データ;マニュアル・データ、例えば機器のマニュアル・データ、製造指示マニュアル・データ;手順書データ;説明図データ;商品パンフレット・データ;販売マニュアル・データ;販売促進マニュアル・データ;・データ;薬剤情報データ;病態情報データ;医療記録データ;又は、看護記録データでありうるが、これらに制限されるものではない。
設定手段(204)は、表示装置(201)上で1又は複数の電子データの第nの部分が指定されることに応じて、当該指定された第nの部分を第nの振動部分として設定する(nは、1以上の整数である)。上記第nの部分の指定は、振動部分として設定する箇所をポインティング・デバイス(例えばマウス)、操作指若しくはスタイラスペンなどで囲んだり若しくはカーソルで選択したり、又は、振動部分として設定する箇所についての電子データ名(例えばファイル名)、電子データ内のページ数、段落番号、行数、文字の位置(何文字目から何文字目)若しくは図形などを特定する情報(例えば何文字目から何文字目まで)を入力若しくは指定したりすることによって行われうる。
また、設定手段(204)は、第nの振動が生じることに応じて上記第nの振動部分に関連付けられた第nの情報が表示装置(201)上に表示されるように、上記第1の振動部分を上記第1の情報に関連付けうる(nは、1以上の整数である)。
また、設定手段(204)は、上記第nの振動部分に関連付けられた上記第nの情報が表示装置(201)上に表示された後に、上記第n+1の振動部分が上記移動可能な対象物によって指定されることに応じて上記第n+1の振動が生じるように関連付けうる(nは、1以上の整数である)。
また、設定手段(204)は、上記第1の振動又は上記第2の振動の振動属性を設定するためのユーザ・インタフェースを提供しうる。また、設定手段(204)は、上記第1の振動又は上記第2の振動の振動属性を上記ユーザが設定することを可能にするためのグラフィカル・ユーザ・インターフェースを提供しうる。振動属性は、例えば、強度、回数、時間、震え方でありうる。震え方は、例えば、表示装置の一部若しくは全体、画面上の一部若しくは全体、又は、震える方法(例えば、画面に対して横方向、縦方向など)でありうる。
センサ(202)は、圧力センサ又は移動距離を検出可能なセンサでありうる。
圧力センサは、画面上に接する移動可能な対象物により与えられる圧力を検出可能な圧力センサである。圧力センサは、例えば、移動可能な対象物が画面上に接して垂直方向の動きで与えられた圧力を感知することが可能なセンサでありうる。圧力センサとして、当業者が入手可能なものであれば任意のものを使用しうる。圧力センサは、例えば、特許文献1に示されている圧力センサアレイを使用しうるが、これに限定されるものでない。
移動距離を検出可能なセンサは、移動可能な対象物の画面に対する垂直方向の動きを感知することが可能なセンサである。当該センサは、例えば近接センサ、又は、RGBカメラ、深度センサ、及びマルチアレイマイクロフォンを内蔵したセンサでありうる。近接センサは、距離と移動可能な対象物の移動方向とを検知できるセンサである。近接センサとして、当業者が入手可能な物であれば任意のものを使用しうる。近接センサは、例えば、光学式近接センサLSIを使用しうる。RGBカメラ、深度センサ、及びマルチアレイマイクロフォンを内蔵したセンサは、例えば、マイクロソフト(登録商標)株式会社から販売されているキネクト(Kinect)(登録商標)センサでありうる。
「移動可能な対象物」とは、ユーザの操作指、操作ペン、又は、操作棒でありうる。ユーザの操作指は、例えば右又は左の人差し指であり、又は、複数の指、例えば親指と人差し指であってもよい。操作ペンは、例えば、タッチパネル式用のポインティング・デバイス(例えば、スタイラスペン)でありうる。操作棒は、例えば、リモコン型のデバイスでありうる。
表示制御手段(207)は、センサ(202)が圧力センサである場合に、移動可能な対象物の画面上への圧力に応じて、電子データに対する操作(例えばページめくり)への応答を表示装置(201)上に表示しうる。
表示制御手段(207)は、センサ(202)が移動距離を検出可能なセンサである場合に、移動可能な対象物の画面に対する感知した動き(例えば、垂直方向又は水平方向の動き)に応じて、電子データに対する操作(例えばページめくり)への応答を表示装置(201)上に表示しうる。
検出手段(203)は、移動距離を検出可能なセンサ(202)に接続されうる。検出手段(203)は、移動距離を検出可能なセンサ(202)を通じて、移動可能な対象物が当該センサ(202)の検知範囲内に存在していることを検知することができる。また、検出手段(203)は、移動可能な対象物と画面との距離を求めることができ、また、移動可能な対象物の垂直方向(z方向、画面を突き抜ける軸)における移動距離を求めることができる。垂直方向における移動距離は、画面に向かって画面の奥に突き抜ける軸(左手系座標という)、又は、画面の奥から画面に向かって突き抜ける軸(右手系座標という)のいずれかである。左手系座標でプラスの方向は、移動可能な対象物が画面に向かっていく方向であり、右手系座標でプラスの方向は、移動可能な対象物が画面から遠のいていく方向である。
検出手段(203)は、圧力センサ(202)に接続されうる。検出手段(203)は、圧力センサ(202)を通じて、移動可能な対象物が画面上に接していることを検知することができる。また、検出手段(203)は、画面上に接している移動可能な対象物により与えられている圧力を数値化することができる。
振動手段(205)は、それ自体が振動機能を有する。振動手段(205)は、例えば、振動手段(205)の配置場所又はその振動の大きさに依存して、装置の全体若しくはその一部、又は、画面上の全体若しくはその一部を振動させることができる。振動手段(205)は、任意の振動する技術、例えば当業者に知られている方法又は当業者に用いられている方法などを使用して実装されうる。振動手段(205)は、例えば、上記した特許文献1に記載されているように複数の振動発生器でもよく、又は、1つの振動発生器でもよい。
振動制御手段(206)は、振動手段(205)を振動させることを、記憶装置(210)中に格納されている振動設定データ(212)中の振動順序に従い制御する。振動設定データ(212)の例は、下記図5A及び図5Bを参照されたい。
記憶装置(210)は、1又は複数の電子データ(211)、及び振動設定データを格納する。振動設定データは、例えば、1つの電子データ毎に作成されてもよく、又は、例えば構造化文書(例えばHTML文書、XML文書)のように、まとまりのある単位である複数の電子データ毎に作成されてもよい。
1又は複数の電子データ(211)は、表示装置(201)上に表示可能であるデータであれば、その内容は特に制限されるものではない。1つの電子データは、例えば、ファイル単位、又は、ハイパーリンクによって画面上に表示されうる1又は複数のファイルからなる単位でありうる。電子文書は、複数のページを有しうる。代替的に、電子文書は、例えばハイパーリンクによって画面上に表示されうる1又は複数のファイルからなる単位の場合のように、ページという概念を有していなくてもよい。
振動設定データ(212)は、例えば振動設定ファイルとして記憶装置(210)中に格納される。代替的に、振動設定データ(212)は、メイン・メモリ(103)中に格納されてもよい。振動設定データ(212)は、例えば、振動設定テーブルでありうる。振動設定データ(212)は、例えば、SYLK形式、CSV形式で出力されうる。テーブル振動設定データ(212)の詳細については、下記図5A及び図5Bの説明を参照されたい。
図2Bは、図1に従うハードウェア構成を好ましくは有し、本発明の実施態様に従う、電子データ中の所定の部分が移動可能な対象物によって指定されることに応じて振動を生じさせるための装置(振動手段付装置)の機能ブロック図である。
振動手段付装置(101−2)は、例えば、図1に従うハードウェア構成を有する。振動手段付装置(101−2)は、表示装置(201)、センサ(202)、検出手段(203)、振動手段(205)、振動制御手段(206)、表示制御手段(207)、及び、記憶装置(210)を備えている。すなわち、振動手段付装置(101−2)は、設定手段(204)を備えていない点で設定装置(101−1)と異なる。
センサ(202)が移動距離を検出可能なセンサである場合には、代替的に、振動手段付装置(101−2)は、当該移動距離を検出可能なセンサを振動手段付装置(101−2)の外部に備えうる。振動手段付装置(101−2)が移動距離を検出可能なセンサ(202)を外部に備えている場合、移動距離を検出可能なセンサ(202)は、振動手段付装置(101−2)と無線的に又は有線的に接続されうる。
振動手段付装置(101−2)が設定手段(204)をさらに備えている場合には、当該振動手段付装置(101−2)は設定装置(101−1)でもありうる。
以下に、電子データ中に複数の振動部分を設定するためのスキーム、当該複数の振動部分の振動順序を変更するためのスキーム、及び、当該振動部分に情報を関連付けるスキームを図3A〜図3C及び図4A〜図4Cに従い説明する。なお、本発明に従う上記スキームは、上記した図3A〜図3C及び図4A〜図4Cに記載の例に限定されるものではないことに留意されたい。
図3Aは、本発明の実施態様に従い、電子データ中に複数の振動部分を設定するためのスキームを示す図である。
ユーザは、設定装置(101−1)を使用して、電子データ中に複数の振動部分を設定しようとする。図3Aの例において、上記電子データは複数のページを含み、そのうちの一つのページには、文章(テキスト文字)が記載されているとする。
ステップ301では、ユーザは、複数の振動部分を設定する対象である電子データの呼び出し要求(例えば、記憶装置(210)からの読み込み要求、又は、ネットワークからのダウンロード要求)を実行する。設定手段(204)は、ユーザからの当該要求に応じて、電子データを記憶装置(210)中から読み込み、又は、ネットワークからダウンロードし、そして、設定装置(101−1)内のメイン・メモリ(103)中に読み込む。
ステップ302では、ユーザは、振動設定モードに移行する要求、例えば振動モードのためのメニューの呼び出しを行う。ユーザは、例えばマウスの上記ページ上で右クリックするか、又は、表示装置(201)がタッチパネルの場合には操作指で画面上をダブルクリックすることによって、上記メニューの呼び出しを行う。設定手段(204)は、ユーザからの上記呼び出しに応じて、振動設定モードに移行する。また、設定手段(204)は、振動設定モードへ移行したことをユーザに知らせるためのウィンドウ(321)を表示させる命令を、表示制御手段(207)に送りうる。表示制御手段(207)は、当該命令を受信することに応じて、上記ウィンドウ(321)を表示装置(201)上に表示しうる。
ステップ303では、ユーザは、上記ページ上の振動させる部分(第1の振動部分である)を、マウスでドラッグ・アンド・ドロップすることによって枠で囲む(符号311で示す部分)。表示装置(201)がタッチパネルの場合には、ユーザは、上記ページ上の振動させる部分(第1の振動部分)を、操作指で囲む(符号311で示す部分)。設定手段(204)は、ユーザによる上記操作に応じて、振動設定データ(212)に、振動順序、文書番号、及び、任意的にページ番号、並びに、上記囲まれた行の始点及び終点、若しくは、上記文字の始点及び終点(例えば、何文字目〜何文字目)、又はそれらの組み合わせを登録しうる。ユーザによる当該操作が、当該電子データについて最初である場合には、振動順序はデフォルトで1に設定されうる。
ステップ304では、ユーザは、引き続き、上記電子データ上の振動させる部分を指定しようとする。ユーザは、上記ページ上で、ステップ302と同様にして振動設定モードを呼び出す(322)。なお、振動設定を設定する度に、ステップ304の操作を行うことなしに、次のステップ305に進むようにしてもよい。また、設定手段(204)は、2回目の振動部分を設定するために振動設定モードへ移行したことをユーザに知らせるためのウィンドウ(322)を表示させる命令を、表示制御手段(207)に送りうる。表示制御手段(207)は、当該命令を受信することに応じて、上記ウィンドウ(322)を表示装置(201)上に表示しうる。
ステップ305では、ユーザは、上記ページ上の振動させる部分(第2の振動部分である)を、マウスでドラッグ・アンド・ドロップすることによって枠で囲む(符号312で示す部分)。表示装置(201)がタッチパネルの場合には、ユーザは、上記ページ上の振動させる部分(第2の振動部分)を、操作指で囲む(符号312で示す部分)。設定手段(204)は、ユーザによる上記操作に応じて、ステップ303と同様に、振動設定データ(212)に、振動順序、振動順序、文書番号、及び、任意的にページ番号、並びに、上記囲まれた行の始点及び終点、若しくは、上記文字の始点及び終点(例えば、何文字目〜何文字目)、又はそれらの組み合わせを登録しうる。ユーザによる当該操作が、当該電子データについて2回目である場合には、振動順序はデフォルトで2に設定されうる。
ステップ306では、ユーザは、さらに引き続き、上記電子データ上の振動させる部分を指定しようとする。ユーザは、上記ページ上で、ステップ302と同様にして振動設定モードを呼び出す。なお、ステップ304の説明において述べたと同様に、振動設定を設定する度に、ステップ306の操作を行うことなしに、次のステップ307に進むようにしてもよい。また、設定手段(204)は、3回目の振動部分を設定するために振動設定モードへ移行したことをユーザに知らせるためのウィンドウ(323)を表示させる命令を、表示制御手段(207)に送りうる。表示制御手段(207)は、当該命令を受信することに応じて、上記ウィンドウ(323)を表示装置(201)上に表示しうる。
ステップ307では、ユーザは、上記ページ上の振動させる部分(第3の振動部分である)を、マウスでドラッグ・アンド・ドロップすることによって枠で囲む(符号313で示す部分)。表示装置(201)がタッチパネルの場合には、ユーザは、上記ページ上の振動させる部分(第3の振動部分)を、操作指で囲む(符号313で示す部分)。設定手段(204)は、ユーザによる上記操作に応じて、ステップ303及び305と同様に、振動順序、文書番号、及び、任意的にページ番号、並びに、上記囲まれた行の始点及び終点、若しくは、上記文字の始点及び終点(例えば、何文字目〜何文字目)、又はそれらの組み合わせを登録しうる。ユーザによる当該操作が、当該電子データについて3回目である場合には、振動順序はデフォルトで3に設定されうる。ステップ307の図は、ステップ303において設定された第1の振動部分、ステップ305において設定された第2の振動部分、及びステップ307において設定された振動部分の各振動順序が、順に、1番目、2番目、及び3番目であることを丸数字で示している。当該丸数字は、本発明の理解を容易にするために付されたものであり、例えば設定装置(101−1)が振動順序を検証する場合に、当該丸数字を表示するようにし、それ以外の場合には表示装置(201)上に表示しないようにしうる。
なお、振動部分として設定された箇所の画面上の表示は、例えば、設定される前と同じようにしてもよい。代替的には、表示制御手段(207)は、上記設定された箇所を強調表示するようにしたり、又は、上記設定された箇所の近傍に振動部分として設定されたことを示すアイコンを表示するようにしたりしうる。
図3Bは、本発明の実施態様に従い、電子データ中に設定された複数の振動部分の振動順序を変更するためのスキームを示す図である。
図3Aにおいて、電子文書には、ステップ303において設定された第1の振動部分、ステップ305において設定された第2の振動部分、及びステップ307において設定された振動部分の3つの振動部分が設定された。そして、当該振動部分の振動順序は、当該振動部分が設定された順に従い、1番目、2番目、そして3番目の振動順序が、それぞれ、第1の振動部分、第2の振動部分、及び第3の振動部分に設定されている。
図3Bのステップ307は、図3Aのステップ307の図と同じである。ユーザは、上記デフォルトの振動順序を変更したいとする。ここでは、ユーザが、1番目、2番目、そして3番目の振動順序を、それぞれ、第3の振動部分、第1の振動部分、及び第2の振動部分に変更したいとする。
ステップ308では、ユーザは、振動順序を変更するためのメニューの呼び出しを行う。ユーザは、例えばマウスの上記ページ上で右クリックするか、又は、表示装置(201)がタッチパネルの場合には操作指で画面上をダブルクリックすることによって、上記メニューの呼び出しを行う。設定手段(204)は、ユーザからの上記呼び出しに応じて、振動順序の変更をするためのウィンドウ(331)を表示装置(201)上に表示する。また、ウィンドウ(331)は、当該ウィンドウ(331)内の選択された行を上方(すなわち、振動順序が上になる)に移動するためのボタン(341)及び当該ウィンドウ(331)内の選択された行を下方(すなわち、振動順序が下になる)に移動するためのボタン(342)をさらに表示しうる。
ウィンドウ(331)は、当該ウィンドウが呼び出された時点での振動順序を示す。すなわち、ウィンドウ(331)は、振動順序の1番目が電子データのページ上の3行目(符号311)であり、その2番目が同4行目(符号312)であり、及び、その3番目が同5行目(符号313)であることを示す。当該振動順序は、記憶装置(210)中に格納された振動設定データ(212)から読み取られる。ユーザは、ウィンドウ(331)上の振動順序を変更したい箇所を選択する。ユーザは、例えば、上記ウィンドウ(331)内の上から3番目(すなわち、符号312に対応する電子データのページ上の5行目)をマウスの左クリックで選択する。次に、ユーザは、ボタン(341)を左クリックし、上記ウィンドウ(331)内の当該選択した3番目を一番上に移動する(すなわち、ユーザはボタン(341)を2回左クリックする)。その結果をウィンドウ(332)に示す。
ステップ309では、表示制御手段(207)は、ウィンドウ(331)の表示をウィンドウ(332)に変更する。ウィンドウ(332)は、変更後の振動順序を示す。すなわち、ウィンドウ(332)は、振動順序の1番目が5行目(符号313)であり、その2番目が3行目(符号311)であり、及び、その3番目が4行目(符号312)であることを示す。
ステップ310では、ユーザは、振動順序の変更の操作が終了したことに応じて、ウィンドウ(332)上の「OK」ボタン(図示せず)を左クリックする。設定手段(204)は、当該左クリックに応じて、振動設定データ(212)中の振動順序を、ステップ309において変更され確定された後の変更順序に変更する。ステップ310の図は、ステップ309において設定された第1の振動部分、ステップ305において設定された第2の振動部分、及びステップ307において設定された振動部分の変更後の各振動順序が、順に、2番目、3番目、及び1番目であることを丸数字で示している。当該丸数字は、本発明の理解を容易にするために付されたものであり、例えば設定装置(101−1)が振動順序を検証する場合に、当該丸数字を表示するようにし、それ以外の場合には表示装置(201)上に表示しないようにしうる。
図3Cは、本発明の実施態様に従い、電子データ中に設定された振動部分に情報を関連付けるためのスキームを示す図である。
図3Cのステップ351〜ステップ353は、それぞれ、図3Aのステップ301〜303に対応する。従って、ステップ351〜353についての説明はステップ301〜303の説明を参照されたい。
ステップ354において、ユーザは、ステップ353において設定された振動部分(第1の振動部分)に情報を関連付けたいとする。ユーザは、上記ページ上で、ステップ352と同様にして振動設定モード(又は、情報関連付けのためのモード)を呼び出す。設定手段(204)は、振動部分に情報を関連付けるために振動設定モードへ移行したことをユーザに知らせるためのウィンドウ(372)を表示させる命令を、表示制御手段(207)に送りうる。表示制御手段(207)は、当該命令を受信することに応じて、上記ウィンドウ(372)を表示装置(201)上に表示しうる。
ステップ355において、ユーザは、第1の振動部分(311)上でマウスを右クリックし、当該第1の振動部分(311)に関連付けられる情報、例えばファイル名又はボタン名を選択する。設定手段(204)は、例えば、振動設定データ(212)中に、当該第1の振動部分に関連付けられる情報、例えば上記ファイル名又は上記ボタン名を、当該第1の振動部分に関連付けて振動設定データ(212)中に登録する。当該登録された情報が、第1の振動部分に関連付けられた情報である。表示制御手段(207)は、当該第1の振動部分(311)が操作指によって指定されて振動した場合に、当該第1の振動部分に関連付けられた情報を表示装置(201)上に表示しうる。さらに、ユーザは、第1の振動部分(311)上でマウスを右クリックし、当該第1の振動部分(311)を含む電子データ又はページに関連付けられうる情報、例えばファイル名又はボタン名を選択しうる。設定手段(204)は、例えば、振動設定データ(212)中に、当該第1の振動部分(311)を含む電子データ又はページに関連付けられうる情報、例えば上記ファイル名又は上記ボタン名を、当該第1の振動部分(311)に関連付けて振動設定データ(212)中に登録する。当該登録された情報が、第1の振動部分を含む電子データ又はページに関連付けられた情報(以下、振動部分に応じて表示する情報ともいう)である。表示制御手段(207)は、当該第1の振動部分を含む電子データ又はページが表示装置(201)上に表示されて振動した場合に、当該第1の振動部分に応じて表示する情報を表示装置(201)上に表示しうる。
ステップ356において、設定手段(204)は、任意的に、第1の振動部分(361)の近傍に、当該第1の振動部分の近傍に情報が関連付けられていることをユーザに示すためのアイコン(362)を表示しうる。
ステップ356に引き続いて、図3Aに示すステップ304〜305が行われて、電子データに第2の振動部分が設定されうる。そして、引き続き、ステップ354〜355が行われて、電子データの第2の振動部分に、情報を関連付けることが可能である。以下、第nの振動部分についても同様にして、情報が関連付けられうる。なお、特定の振動部分に情報の関連づけが必要でない場合には、当該特定の振動部分についての情報の関連づけの処理がスキップされうる。
図4Aは、本発明の実施態様に従い、電子データ中に複数の振動部分を設定するためのスキームを示す図である。
ユーザは、設定装置(101−1)を使用して、電子データ中に複数の振動部分を設定しようとする。図4Aの例において、上記電子データは複数のページを含み、そのうちの一つのページには、複数の図が記載されているとする。本例において、上記複数の図は便宜的に円で示されている。
ステップ401では、ユーザは、複数の振動部分を設定する対象である電子データの呼び出し要求を実行する。設定手段(204)は、ユーザからの当該要求に応じて、電子データを記憶装置(210)中から読み込み、又は、ネットワークからダウンロードし、そして、設定装置(101−1)内のメイン・メモリ(103)中に読み込む。
ステップ402では、ユーザは、振動設定モードに移行する要求、例えば振動モードのためのメニューの呼び出しを行う。ユーザは、例えばマウスの上記ページ上で右クリックするか、又は、表示装置(201)がタッチパネルの場合には操作指で画面上をダブルクリックすることによって、上記メニューの呼び出しを行う。設定手段(204)は、ユーザからの上記呼び出しに応じて、振動設定モードに移行する。また、設定手段(204)は、振動設定モードへ移行したことをユーザに知らせるためのウィンドウ(421)を表示させる命令を、表示制御手段(207)に送りうる。表示制御手段(207)は、当該命令を受信することに応じて、上記ウィンドウ(421)を表示装置(201)上に表示しうる。
ステップ403では、ユーザは、上記ページ上の振動させる部分(第1の振動部分である)を、マウスでドラッグ・アンド・ドロップすることによって枠で囲む(符号411で示す左上の図)。表示装置(201)がタッチパネルの場合には、ユーザは、上記ページ上の振動させる部分(第1の振動部分)を、操作指で囲む(符号411で示す左上の図)。設定手段(204)は、ユーザによる上記操作に応じて、振動設定データ(212)に、振動順序、文書番号、及び、任意的にページ番号、並びに、上記囲まれた行の始点及び終点、若しくは、上記文字の始点及び終点(例えば、何文字目〜何文字目)、又はそれらの組み合わせを登録しうる。ユーザによる当該操作が、当該電子データについて最初である場合には、振動順序はデフォルトで1に設定されうる。
ステップ404では、ユーザは、引き続き、上記電子データ上の振動させる部分を指定しようとする。ユーザは、上記ページ上で、ステップ402と同様にして振動設定モードを呼び出す(422)。なお、振動設定を設定する度に、ステップ404の操作を行うことなしに、次のステップ405に進むようにしてもよい。また、設定手段(204)は、2回目の振動部分を設定するために振動設定モードへ移行したことをユーザに知らせるためのウィンドウ(422)を表示させる命令を、表示制御手段(207)に送りうる。表示制御手段(207)は、当該命令を受信することに応じて、上記ウィンドウ(422)を表示装置(201)上に表示しうる。
ステップ405では、ユーザは、上記ページ上の振動させる部分(第2の振動部分である)を、マウスでドラッグ・アンド・ドロップすることによって枠で囲む(符号412で示す右下の図)。表示装置(201)がタッチパネルの場合には、ユーザは、上記ページ上の振動させる部分(第2の振動部分)を、操作指で囲む(符号412で示す右下の図)。設定手段(204)は、ユーザによる上記操作に応じて、ステップ403と同様に、振動順序、文書番号、及び、任意的にページ番号、並びに、上記囲まれた行の始点及び終点、若しくは、上記文字の始点及び終点(例えば、何文字目〜何文字目)、又はそれらの組み合わせを登録しうる。ユーザによる当該操作が、当該電子データについて2回目である場合には、振動順序はデフォルトで2に設定されうる。
ステップ406では、ユーザは、さらに引き続き、上記電子データ上の振動させる部分を指定しようとする。ユーザは、上記ページ上で、ステップ402と同様にして振動設定モードを呼び出す。なお、ステップ404の説明において述べたと同様に、振動設定を設定する度に、ステップ406の操作を行うことなしに、次のステップ407に進むようにしてもよい。また、設定手段(204)は、3回目の振動部分を設定するために振動設定モードへ移行したことをユーザに知らせるためのウィンドウ(423)を表示させる命令を、表示制御手段(207)に送りうる。表示制御手段(207)は、当該命令を受信することに応じて、上記ウィンドウ(423)を表示装置(201)上に表示しうる。
ステップ407では、ユーザは、上記ページ上の振動させる部分(第3の振動部分である)を、マウスでドラッグ・アンド・ドロップすることによって枠で囲む(符号413で示す左中の図)。表示装置(201)がタッチパネルの場合には、ユーザは、上記ページ上の振動させる部分(第3の振動部分)を、操作指で囲む(符号413で示す左中の図)。設定手段(204)は、ユーザによる上記操作に応じて、ステップ403及び405と同様に、振動順序、文書番号、及び、任意的にページ番号、並びに、上記囲まれた行の始点及び終点、若しくは、上記文字の始点及び終点(例えば、何文字目〜何文字目)、又はそれらの組み合わせを登録しうる。ユーザによる当該操作が、当該電子データについて3回目である場合には、振動順序はデフォルトで3に設定されうる。ステップ407の図は、ステップ403において設定された第1の振動部分、ステップ405において設定された第2の振動部分、及びステップ407において設定された振動部分の各振動順序が、順に、1番目、2番目、及び3番目であることを丸数字で示している。当該丸数字は、本発明の理解を容易にするために付されたものであり、例えば設定装置(101−1)が振動順序を検証する場合に、当該丸数字を表示するようにし、それ以外の場合には表示装置(201)上に表示しないようにしうる。
なお、振動部分として設定された箇所の画面上の表示は、例えば、設定される前と同じようにしてもよい。代替的には、表示制御手段(207)は、上記設定された箇所を強調表示するようにしたり、又は、上記設定された箇所の近傍に振動部分として設定されたことを示すアイコンを表示するようにしたりしうる。
図4Bは、本発明の実施態様に従い、電子データ中に設定された複数の振動部分の振動順序を変更するためのスキームを示す図である。
図4Aにおいて、電子文書には、ステップ403において設定された第1の振動部分、ステップ405において設定された第2の振動部分、及びステップ407において設定された振動部分の3つの振動部分が設定された。そして、当該振動部分の振動順序は、当該振動部分が設定された順に従い、1番目、2番目、そして3番目の振動順序が、それぞれ、第1の振動部分、第2の振動部分、及び第3の振動部分に設定されている。
図4Bのステップ407は、図4Aのステップ407の図と同じである。ユーザは、上記デフォルトの振動順序を変更したいとする。ここでは、ユーザが、1番目、2番目、そして3番目の振動順序を、それぞれ、第3の振動部分、第2の振動部分、及び第1の振動部分に変更したいとする。
ステップ408では、ユーザは、振動順序を変更するためのメニューの呼び出しを行う。設定手段(204)は、ユーザからの上記呼び出しに応じて、振動順序の変更をするためのウィンドウ(431)を表示装置(201)上に表示する。また、ウィンドウ(431)は、当該ウィンドウ(431)内の選択された行を上方(すなわち、振動順序が上になる)に移動するためのボタン(441)及び当該ウィンドウ(431)内の選択された行を下方(すなわち、振動順序が下になる)に移動するためのボタン(442)をさらに表示しうる。
ウィンドウ(431)は、当該ウィンドウが呼び出された時点での振動順序を示す。すなわち、ウィンドウ(431)は、振動順序の1番目が左上の図(符号411)であり、その2番目が右下の図(符号412)であり、及び、その3番目が左中の図(符号413)であることを示す。当該振動順序は、記憶装置(210)中に格納された振動設定データ(212)から読み取られる。ユーザは、ウィンドウ(431)上の振動順序を変更したい箇所を選択する。ユーザは、例えば、上記ウィンドウ(431)内の上から3番目(すなわち、符号413に対応する左中の図)をマウスの左クリックで選択する。次に、ユーザは、ボタン(441)を左クリックし、上記ウィンドウ(431)内の当該選択した3番目を一番上に移動する(すなわち、ユーザはボタン(441)を2回左クリックする)。その結果をウィンドウ(432)に示す。
ステップ408−1では、表示制御手段(207)は、ウィンドウ(431)の表示をウィンドウ(432)に変更する。次に、ユーザは、例えば、上記ウィンドウ(432)内の上から2番目(すなわち、符号411に対応する左上の図)をマウスの左クリックで選択する。次に、ユーザは、ボタン(442)を左クリックし、上記ウィンドウ(432)内の当該選択した2番目を一番下に移動する(すなわち、ユーザはボタン(442)を1回左クリックする)。代替的に、ユーザは、例えば、上記ウィンドウ(432)内の上から3番目(すなわち、符号412に対応する右下の図)をマウスの左クリックで選択する。次に、ユーザは、ボタン(441)を左クリックし、上記ウィンドウ(432)内の当該選択した3番目を2番目に移動する(すなわち、ユーザはボタン(441)を1回左クリックする)。その結果をウィンドウ(433)に示す。
ステップ409では、表示制御手段(207)は、ウィンドウ(432)の表示をウィンドウ(431)に変更する。ウィンドウ(433)は、変更後の振動順序を示す。すなわち、ウィンドウ(433)は、振動順序の1番目が左中の図(符号413)であり、その2番目が右下の図(符号412)であり、及び、その3番目が左上の図(符号411)であることを示す。
ステップ410では、ユーザは、振動順序の変更の操作が終了したことに応じて、ウィンドウ(433)上の「OK」ボタン(図示せず)を左クリックする。設定手段(204)は、当該左クリックに応じて、振動設定データ(212)中の振動順序を、ステップ409において変更され確定された後の変更順序に変更する。ステップ410の図は、ステップ409において設定された第1の振動部分、ステップ405において設定された第2の振動部分、及びステップ407において設定された振動部分の変更後の各振動順序が、順に、3番目、2番目、及び1番目であることを丸数字で示している。当該丸数字は、本発明の理解を容易にするために付されたものであり、例えば設定装置(101−1)が振動順序を検証する場合に、当該丸数字を表示するようにし、それ以外の場合には表示装置(201)上に表示しないようにしうる。
図4Cは、本発明の実施態様に従い、電子データ中に複数の振動部分を設定するためのスキームを示す図である。
図4Cのステップ451〜ステップ453は、それぞれ、図4Aのステップ401〜403に対応する。従って、ステップ451〜453についての説明はステップ401〜403の説明を参照されたい。
ステップ454において、ユーザは、ステップ453において設定された振動部分(第1の振動部分)に情報を関連付けたいとする。ユーザは、上記ページ上で、ステップ452と同様にして振動設定モード(又は、情報関連付けのためのモード)を呼び出す。設定手段(204)は、振動部分に情報を関連付けるために振動設定モードへ移行したことをユーザに知らせるためのウィンドウ(472)を表示させる命令を、表示制御手段(207)に送りうる。表示制御手段(207)は、当該命令を受信することに応じて、上記ウィンドウ(472)を表示装置(201)上に表示しうる。
ステップ455において、ユーザは、第1の振動部分(461)上でマウスを右クリックし、当該第1の振動部分(461)に関連付けられる情報、例えばファイル名又はボタン名を選択する。設定手段(204)は、例えば、振動設定データ(212)中に、当該第1の振動部分に関連付けられる情報、例えば上記ファイル名又は上記ボタン名を、当該第1の振動部分に関連付けて振動設定データ(212)中に登録する。当該登録された情報が、第1の振動部分に関連付けられた情報である。表示制御手段(207)は、当該第1の振動部分(461)が操作指によって指定されて振動した場合に、当該第1の振動部分に関連付けられた情報を表示装置(201)上に表示しうる。さらに、ユーザは、第1の振動部分(461)上でマウスを右クリックし、当該第1の振動部分(461)を含む電子データ又はページに関連付けられうる情報、例えばファイル名又はボタン名を選択しうる。設定手段(204)は、例えば、振動設定データ(212)中に、当該第1の振動部分(461)を含む電子データ又はページに関連付けられうる情報、例えば上記ファイル名又は上記ボタン名を、当該第1の振動部分(461)に関連付けて振動設定データ(212)中に登録する。当該登録された情報が、第1の振動部分を含む電子データ又はページに関連付けられた情報(振動部分に応じて表示する情報)である。表示制御手段(207)は、当該第1の振動部分を含む電子データ又はページが表示装置(201)上に表示されて振動した場合に、当該第1の振動部分に応じて表示する情報を表示装置(201)上に表示しうる。
ステップ456において、設定手段(204)は、任意的に、第1の振動部分(461)の近傍に、当該第1の振動部分の近傍に情報が関連付けられていることをユーザに示すためのアイコン(462)を表示しうる。
ステップ456に引き続いて、図4Aに示すステップ404〜405が行われて、電子データに第2の振動部分が設定されうる。そして、引き続き、ステップ454〜455が行われて、電子データの第2の振動部分に、情報を関連付けることが可能である。以下、第nの振動部分についても同様にして、情報が関連付けられうる。
以下に、本発明において使用されうる振動設定データの一例を図5A及び図5Bに従い説明する。なお、本発明において使用されうる振動設定データは、図5A及び図5Bに記載の具体例に限定されるものではないことに留意されたい。
図5Aは、本発明の実施態様に従い、電子データ中に設定された複数の振動部分の振動順序を格納する振動設定データを示す図である。
振動設定データ(501)は、振動部分(第1の振動部分〜第nの振動部分)それぞれに、各レコード1〜nを有しうる(nは1以上の整数である)。図5Aでは、レコード1〜5が示されている。
各レコードは、振動位置番号(521)及び振動順序(522)、並びに、任意的に、文書番号(523)及び/又はページ番号(524)を有しうる。各レコードは、さらに、行の始点及び終点(525及び526)、及び/又は、文字の始点及び終点(527及び528)を有しうる。図5Aに示す振動設定データ(501)は、特には、テキスト・データに振動部分を設定する場合に有用である。
振動位置番号(521)は、各振動部分に一意的に割り当てられる識別番号である。
振動順序(522)は、1又は複数の電子文書中に設定された振動部分が移動可能な対象物によって指定された場合に、当該振動部分が振動する順序を定義する。振動順序(522)は振動制御手段(206)によって使用され、振動制御手段(206)は、当該振動順序に従って、振動手段(205)を振動させる。
文書番号(523)は、文書データに一意的に割り当てられる識別番号である。文書番号(523)は、振動対象である文書データが複数である場合において、当該複数の文書データのうちから一つの文書データを特定するために振動制御手段(206)によって使用されうるパラメータである。
ページ番号(524)は、文書データ中の各ページに一意的に割り当てられている識別番号である、ページ番号(524)は、文書データ中の各ページに表示されているページ番号と必ずしも一致しない。ページ番号(524)は、電子文書の総ページ数に対して、例えば1から順に各ページに割り当てられうる。
行の始点及び終点(525及び526)、並びに、文字の始点及び終点(527及び528)はいずれも、振動部分を特定するために振動制御手段(206)によって使用されうるパラメータであり、文書データ中の各ページにおける行の始点及び終点、並びに、文字の始点及び終点でありうる。
ページ番号(524)、行の始点及び終点(525及び526)、並びに、文字の始点及び終点(527及び528)はいずれも、振動部分を特定するために振動制御手段(206)によって使用されうるパラメータである。
レコード1(511)及びレコード2(512)では、行の始点及び終点(525及び526)が特定されている。従って、レコード1(511)及びレコード2(512)では、振動部分が、行の始点及び終点(525及び526)によって特定されていることを示す。
レコード3(513)では、ページ番号(524)が特定されているが、行の始点及び終点(525及び526)、並びに、文字の始点及び終点(527及び528)のいずれも特定されていない。従って、レコード3(513)では、振動部分が、ページ番号(ページ全体)によって特定されていることを示す。
レコード4(514)では、文字の始点及び終点(527及び528)が特定されている。従って、レコード4(514)では、振動部分が、文字の始点及び終点(527及び528)によって特定されていることを示す。
レコード5(515)では、行の始点及び終点(525及び526)、並びに、文字の始点及び終点(527及び528)が特定されている。従って、レコード5(515)では、振動部分が、行の始点及び終点(525及び526)、並びに、文字の始点及び終点(527及び528)の両方によって特定されていることを示す。
図5Bは、本発明の実施態様に従い、電子データ中に設定された複数の振動部分の振動順序を格納する振動設定データを示す図である。
振動設定データ(502)は、振動部分(第1の振動部分〜第nの振動部分)それぞれに、各レコード1〜nを有しうる(nは1以上の整数である)。図5Bでは、レコード1〜5が示されている。
各レコードは、振動位置番号(541)及び振動順序(542)、並びに、任意的に、文書番号(543)及び/又はページ番号(544)を有しうる。各レコードは、さらに、電子データのページにおけるX始点及びX終点(545及び546)、及び/又は、電子データのページにおけるY始点及びY終点(547及び548)を有しうる。Xはページにおける横方向であり、Yはページにおける縦方向でありうる。例えば、ページの左上の座標を(X,Y)=(0,0)としうる。図5Bに示す振動設定データ(502)は、特には、画像データに振動部分を設定する場合に有用である。
図5Bに示す振動位置番号(541)、振動順序(542)、文書番号(543)及びページ番号(544)はそれぞれ、図5Aに示す振動位置番号(521)、振動順序(522)、文書番号(523)及びページ番号(524)と同じである。従って、振動位置番号(541)、振動順序(542)、文書番号(543)及びページ番号(544)についての説明は、振動位置番号(521)、振動順序(522)、文書番号(523)及びページ番号(524)についての上記説明を参照されたい。
電子データのページにおけるX始点及びX終点(545及び546)並びにY始点及びY終点(547及び548)は、振動部分を特定するために振動制御手段(206)によって使用されうるパラメータである。
レコード1(531)〜レコード5(535)では、X始点及びX終点(545及び546)並びにY始点及びY終点(547及び548)が特定されている。従って、レコード1(531)〜レコード5(535)では、振動部分が、ページ上の座標(四角形)によって特定されていることを示す。
図5Aに示す振動設定データ(501)は、特には、テキスト・データに振動部分を設定する場合に有用であり、図5Bに示す振動設定データ(502)は、特には、画像データに振動部分を設定する場合に有用である場合を示した。ユーザは、図5Aに示す振動設定データ(501)と図5Bに示す振動設定データ(502)とを合体し、振動部分としてテキスト・データ及び画像データがある場合に対応しうるように振動設定データ(501)及び振動設定データ(502)を適宜変更することが可能である。代替的に、設定手段(204)は、振動部分の設定に応じて、当該振動部分を特定する為に適切なパラメータを上記に示したパラメータのうちから適宜組み合わせて採用しうる。
以下に、複数の振動部分が設定された電子データにおいて、当該電子データ中に設定された複数の振動部分が移動可能な対象物によって指定されることに応じて、設定された振動順序に従い振動を生じるスキームを図6A〜図6B、図6C〜図6D、図6E〜図6F、図6G〜図6I、及び図6J〜図6K、並びに、図7A〜図7Bに従い説明する。なお、本発明に従う上記スキームは、上記下図6A〜図6K及び図7A〜図7Bに記載の例に限定されるものではないことに留意されたい。
図6A及び図6Bは、本発明の実施態様に従い、電子データ中に設定された複数の振動部分が移動可能な対象物によって指定されることに応じて、設定された振動順序に従い振動を生じるスキームを示す図である。
ユーザは、振動手段付装置(101−2)、例えばタッチパネル付き携帯電話を使用して、電子データを閲覧しようとする。図6A及び図6Bの例において、上記電子データは複数のページを含み、3ページ目の4行目の領域(611)(以下、領域(611)ともいう)(第1の振動部分である)及び4ページ目の5行目の領域(612)(以下、領域(612)ともいう)(第2の振動部分である)それぞれに振動部分が設定されており、当該2つの振動部分の振動順序は、領域(611)、そして領域(612)の順であるとする。なお、図6A及び図6Bの電子データの図において、丸数字は何ページ目であるかを示しているとする。また、以下において振動制御手段(206)が使用する「カウンタ値」とは、振動設定された部分において、次に振動する振動順序を示す値である。カウンタ値は、振動設定された部分に操作指が置かれて振動した場合に、当該カウンタ値が1インクリメントされうる。
ステップ601では、ユーザは閲覧対象である電子データの呼び出し要求(例えば、記憶装置(210)からの読み込み要求、又は、ネットワークからのダウンロード要求)を実行する。表示制御手段(207)は、ユーザからの当該要求に応じて、電子データを記憶装置(210)中から読み込み、又は、ネットワークからダウンロードし、そして、振動手段付装置(101−2)内のメイン・メモリ(103)中に読み込む。振動手段付装置(101−2)の表示装置(201)上には、上記電子データの1ページ目を表示している。ユーザは、画面上で操作指を右方向にスライドさせて、ページめくりをしたとする。表示制御手段(207)は、上記右方向へのスライドに応じて、ページ番号を進めて、表示装置(201)上にページ番号に対応するデータを表示する。
ステップ602では、ユーザは、画面上で操作指を右方向にスライドさせて、2ページ目から3ページ目にめくったとする。そうすると、振動手段付装置(101−2)が振動する。この理由は、振動制御手段(206)により下記処理が行われることによる。振動制御手段(206)が、振動設定データ(212)を参照し、3ページの4行目の領域(611)に振動設定がされていることを検出する。そして、振動制御手段(206)は、領域(611)を含む3ページ目が画面上に表示されることに応じて、振動設定データ(212)中の領域(611)の振動順序とメイン・メモリ(103)中のカウンタ値とを比較する。そうすると、領域(611)の振動順序が1であり且つカウンタ値が1であり、従って当該振動順序はカウンタ値と同じである。よって、振動制御手段(206)は、振動手段(205)に振動命令を送る。振動手段(205)は、上記振動命令を受信して、振動手段付装置(101−2)を振動させる。なお、ページ自体に振動部分が設定されている場合と、ページ中のいずれかの部分に振動部分が設定されている場合とで、振動方法を異なるようにすることで、ユーザは、ページ自体に振動部分が設定されているか、又は、ページ中のいずれかの部分に振動部分が設定されているかを知ることが可能になる。本例において、ページ自体に振動部分が設定されている場合の振動が、例えば振動強度が弱であり、ページ中のいずれかの部分に振動部分が設定されている場合の振動が、例えば振動強度が強であるとする。上記振動手段(205)による振動が弱であるとする。そうすると、ユーザは、3ページ目中のいずれかの部分に振動部分が設定されていることを知る。
振動設定データ(212)において振動設定がされている振動部分が操作指によって指定されることによって振動が生じる場合に、カウンタ値の値が一つ増える。しかしながら、ステップ602では、振動設定データ(212)において振動設定がされている振動部分(本例の場合611である)を含む領域(本例の場合、3ページ目である)が画面上に表示されることに応じて振動が生じているので、振動制御手段(206)は上記カウンタ値を変更しない。
ステップ603では、ユーザは、3ページ目において、画面上で操作指を下方向にスライドさせて、1行目から順に操作指でなぞっているとする。操作指は現在2行目を指しており、領域(611)内にまだ入っていない。従って、振動はまだ生じない。
ステップ604では、ユーザは、3ページ目において、画面上で操作指を下方向にさらにスライドさせているとする。操作指は現在3行目を指しており、領域(611)内にまだ入っていない。従って、振動はまだ生じない。ユーザは、3ページ目において、画面上で操作指を下方向にさらにスライドさせているとする。
ステップ605では、ユーザの操作指が領域(611)内に入るとする。そうすると、振動手段付装置(101−2)が振動する。この理由は、振動制御手段(206)により下記処理が行われることによる。振動制御手段(206)が、振動設定データ(212)を参照し、領域(611)に振動設定がされていることを検出する。そして、振動制御手段(206)は、領域(611)が操作指によって指定されることに応じて、振動設定データ(212)中の領域(611)の振動順序とメイン・メモリ(103)中のカウンタ値とを比較する。そうすると、領域(611)の振動順序が1であり且つカウンタ値が1であり、従って当該振動順序はカウンタ値と同じである。よって、振動制御手段(206)は、振動手段(205)に振動命令を送る。振動手段(205)は、上記振動命令を受信して、振動手段付装置(101−2)を振動させる。上記振動手段(205)による振動が強であるとする。そうすると、ユーザは、3ページ目の4行目に振動設定がされていることを知る。
また、振動制御手段(206)は、振動設定データ(212)において振動設定がされている振動部分(611)が操作指によって指定されることによって振動が生じているので、上記カウンタ値の値を1つ増やして2にする。
ステップ606では、ユーザは、3ページ目において、画面上で操作指を領域(611)を超えて、最後の行までスライドさせたとする。しかし、3ページ目には、領域(611)以外に振動部分はないので振動は生じない。次に、ユーザは、画面上で操作指を右方向にスライドさせて、3ページ目から4ページ目にページめくりをするとする。
ステップ607では、ユーザが3ページ目から4ページ目にページめくりをしたことに応じて、振動手段付装置(101−2)が振動する。この理由は、振動制御手段(206)により下記処理が行われることによる。振動制御手段(206)が、振動設定データ(212)を参照し、4ページ目の5行目の領域(612)に振動設定がされていることを検出する。そして、振動制御手段(206)は、領域(612)を含む4ページ目が画面上に表示されることに応じて、振動設定データ(212)中の領域(612)の振動順序とメイン・メモリ(103)中のカウンタ値とを比較する。カウンタ値は、現在2である。そうすると、領域(611)の振動順序が2であり且つカウンタ値が2であり、従って当該振動順序はカウンタ値と同じである。よって、振動制御手段(206)は、振動手段(205)に振動命令を送る。振動手段(205)は、上記振動命令を受信して、振動手段付装置(101−2)を振動させる。振動手段(205)による振動が弱であるとする。そうすると、ユーザは、4ページ目に振動部分が設定されていることを知る。
振動設定データ(212)において振動設定がされている振動部分が操作指によって指定されることによって振動が生じる場合に、カウンタ値の値が一つ増える。しかしながら、ステップ607では、振動設定データ(212)において振動設定がされている振動部分(本例の場合612である)を含む領域(本例の場合、4ページ目である)が画面上に表示されることに応じて振動が生じているので、振動制御手段(206)は上記カウンタ値を変更しない。
ステップ608では、ユーザは、4ページ目において、画面上で操作指を下方向にスライドさせて、1行目から順に操作指でなぞっているとする。操作指は現在2行目を指しており、領域(612)内にまだ入っていない。従って、振動はまだ生じない。
ステップ609では、ユーザは、4ページ目において、画面上で操作指を下方向にさらにスライドさせているとする。操作指は現在4行目を指しており、領域(612)内にまだ入っていない。従って、振動はまだ生じない。ユーザは、4ページ目において、画面上で操作指を下方向にさらにスライドさせているとする。
ステップ610では、ユーザの操作指が領域(612)内に入るとする。そうすると、振動手段付装置(101−2)が振動する。この理由は、振動制御手段(206)により下記処理が行われることによる。振動制御手段(206)が、振動設定データ(212)を参照し、領域(612)に振動設定がされていることを検出する。そして、振動制御手段(206)は、領域(612)が操作指によって指定されることに応じて、振動設定データ(212)中の領域(612)の振動順序とメイン・メモリ(103)中のカウンタ値とを比較する。そうすると、領域(612)の振動順序が2であり且つカウンタ値が2であり、従って当該振動順序はカウンタ値と同じである。よって、振動制御手段(206)は、振動手段(205)に振動命令を送る。振動手段(205)は、上記振動命令を受信して振動し、振動手段付装置(101−2)を振動させる。振動手段(205)による振動が強であるとする。そうすると、ユーザは、4ページ目の5行目に振動設定がされていることを知る。
また、振動制御手段(206)は、振動設定データ(212)において振動設定がされている振動部分(612)が操作指によって指定されることによって振動が生じているので、上記カウンタ値の値を1つ増やして3にする(図示せず)。
なお、図6A及び図6Bの例では、振動部分を含むページが表示された場合においても、振動制御手段(206)が振動手段付装置(101−2)を振動させる態様を示した。しかしながら、ユーザは、振動部分を含むページが表示された場合において、当該振動部分が操作指で指定されるまで、振動制御手段(206)が振動手段付装置(101−2)を振動させないように設定しうる。
図6C及び図6Dは、本発明の実施態様に従い、電子データ中に設定された複数の振動部分が移動可能な対象物によって指定されることに応じて、設定された振動順序に従い振動を生じるスキームを示す図である。
ユーザは、振動手段付装置(101−2)、例えばタブレット端末を使用して、電子データを閲覧しようとする。図6C及び図6Dの例において、上記電子データは1つのページを含むがページに区切られていない(例えば、ウェブページである)。上記電子データでは、4行目の領域(631)(以下、領域(631)ともいう)(第1の振動部分である)及び13行目の領域(632)(以下、領域(632)ともいう)(第2の振動部分である)それぞれに振動部分が設定されており、当該2つの振動部分の振動順序は、領域(632)、そして領域(631)の順であるとする。
ステップ621では、ユーザは閲覧対象である電子データの呼び出し要求(例えば、記憶装置(210)からの読み込み要求、又は、ネットワークからのダウンロード要求)を実行する。表示制御手段(207)は、ユーザからの当該要求に応じて、電子データを記憶装置(210)中から読み込み、又は、ネットワークからダウンロードし、そして、振動手段付装置(101−2)内のメイン・メモリ(103)中に読み込む。表示装置(201)は、前記電子文書の呼び出し要求に応じて、上記電子データの最初の部分(点線で囲まれている)を表示する。当該最初の部分には領域(631)が含まれている。そこで、振動制御手段(206)は、振動設定データ(212)を参照し、領域(631)に振動設定がされていることを検出する。そして、振動制御手段(206)は、領域(631)が画面上に表示されることに応じて、振動設定データ(212)中の領域(631)の振動順序とメイン・メモリ(103)中のカウンタ値とを比較する。そうすると、領域(631)の振動順序が2であり且つカウンタ値が1であり、従って当該振動順序はカウンタ値と異なる。よって、振動制御手段(206)は、振動手段(205)に振動命令を送らない。従って、振動手段付装置(101−2)は振動しない。
引き続き、ユーザは、画面上で操作指を下方向にスライドさせて、現在の画面の表示をスライドさせた後の画面の表示へ変更していくとする。表示制御手段(207)は、上記下方向へのスライドに応じて、下方向への内容の表示を進めて、表示装置(201)上に対応する内容のデータを表示する。
ステップ622では、ユーザは、画面上で操作指を下方向にスライドさせて、操作指が領域(631)内に入ったとする。振動制御手段(206)は、振動設定データ(212)を参照し、領域(631)に振動設定がされていることを検出する。そして、振動制御手段(206)は、領域(631)が画面上に表示されることに応じて、振動設定データ(212)中の領域(631)の振動順序とメイン・メモリ(103)中のカウンタ値とを比較する。そうすると、領域(631)の振動順序が2であり且つカウンタ値が1であり、従って当該振動順序はカウンタ値と異なる。よって、振動制御手段(206)は、振動手段(205)に振動命令を送らない。従って、振動手段付装置(101−2)は振動しない。
ステップ623では、ユーザは、画面上で操作指を下方向にさらにスライドさせているとする。画面上には、領域(632)がまだ表示されていない。さらに、操作指は領域(632)内にまだ入っていない。従って、振動は生じない。
ステップ624では、ユーザは、画面上で操作指を下方向にさらにスライドさせているとする。そうすると、表示装置(201)は、領域(632)を含む部分(点線で囲まれている)を表示することになったとする。そうすると、振動手段付装置(101−2)が振動する。この理由は、振動制御手段(206)により下記処理が行われることによる。振動制御手段(206)は、振動設定データ(212)を参照し、領域(632)に振動設定がされていることを検出する。そして、振動制御手段(206)は、領域(632)が画面上に表示されることに応じて、振動設定データ(212)中の領域(632)の振動順序とメイン・メモリ(103)中のカウンタ値とを比較する。そうすると、領域(632)の振動順序が1であり且つカウンタ値が1であり、従って当該振動順序はカウンタ値と同じである。よって、振動制御手段(206)は、振動手段(205)に振動命令を送る。振動手段(205)は、上記振動命令を受信して振動し、振動手段付装置(101−2)を振動させる。本例において、振動部分を含む領域が画面上に表示される場合の振動が、例えば間欠的な1秒置きの振動であり、振動部分が操作指によって指定された場合の振動が、例えば連続的な5秒間の振動であるとする。上記振動手段(205)による振動が間欠的な1秒置きの振動であるとする。そうすると、ユーザは、画面上に現在表示されている部分中に振動部分の設定がされている領域があることを知る。
ステップ625では、ユーザの操作指が領域(632)内に入るとする。そうすると、振動手段付装置(101−2)が振動する。この理由は、振動制御手段(206)により下記処理が行われることによる。振動制御手段(206)が、振動設定データ(212)を参照し、領域(632)に振動部分の設定がされていることを検出する。そして、振動制御手段(206)は、領域(632)が操作指によって指定されることに応じて、振動設定データ(212)中の領域(632)の振動順序とメイン・メモリ(103)中のカウンタ値とを比較する。そうすると、領域(632)の振動順序が1であり且つカウンタ値が1であり、従って当該振動順序はカウンタ値と同じである。よって、振動制御手段(206)は、振動手段(205)に振動命令を送る。振動手段(205)は、上記振動命令を受信して振動し、振動手段付装置(101−2)を振動させる。振動手段(205)による振動が連続的な5秒間の振動であるとする。そうすると、ユーザは、現在操作指が指している部分に振動設定がされていることを知る。
また、振動制御手段(206)は、振動設定データ(212)において振動設定がされている振動部分(632)が操作指によって指定されることによって振動が生じているので、上記カウンタ値の値を1つ増やして2にする。
ステップ626では、ユーザは、画面上で操作指を上方向にさらにスライドさせているとする。画面上には、領域(631)がまだ表示されていない。さらに、操作指は領域(631)内にまだ入っていない。従って、振動は生じない。
ステップ627では、ユーザは、画面上で操作指を上方向にさらにスライドさせているとする。画面上には、領域(631)がまだ表示されていない。さらに、操作指は領域(631)内にまだ入っていない。従って、振動は生じない。
ステップ628では、ユーザは、画面上で操作指を上方向にさらにスライドさせているとする。そうすると、表示装置(201)は、領域(631)を含む部分(点線で囲まれている部分である)を表示することになったとする。そうすると、振動手段付装置(101−2)が振動する。この理由は、振動制御手段(206)により下記処理が行われることによる。振動制御手段(206)は、振動設定データ(212)を参照し、領域(631)に振動設定がされていることを検出する。そして、振動制御手段(206)は、領域(631)が画面上に表示されることに応じて、振動設定データ(212)中の領域(631)の振動順序とメイン・メモリ(103)中のカウンタ値とを比較する。そうすると、領域(632)の振動順序が2であり且つカウンタ値が2であり、従って当該振動順序はカウンタ値と同じである。よって、振動制御手段(206)は、振動手段(205)に振動命令を送る。振動手段(205)は、上記振動命令を受信して振動し、振動手段付装置(101−2)を振動させる。上記振動手段(205)による振動が間欠的な1秒置きの振動であるとする。そうすると、ユーザは、画面上に現在表示されている部分中に振動部分の設定がされている領域があることを知る。
振動設定データ(212)において振動設定がされている振動部分が操作指によって指定されることによって振動が生じる場合に、カウンタ値の値が一つ増える。しかしながら、ステップ628では、振動設定データ(212)において振動設定がされている振動部分(本例の場合631である)を含む領域(点線で囲まれている部分である)が画面上に表示されることに応じて振動が生じているので、振動制御手段(206)は上記カウンタ値を変更しない。
ステップ629では、ユーザは、画面上で操作指を上方向にさらにスライドさせているとする。操作指は、領域(631)内にまだ入っていない。従って、振動は生じない。
ステップ630では、ユーザの操作指が領域(631)内に入るとする。そうすると、振動手段付装置(101−2)が振動する。この理由は、振動制御手段(206)により下記処理が行われることによる。振動制御手段(206)が、振動設定データ(212)を参照し、領域(631)に振動部分の設定がされていることを検出する。そして、振動制御手段(206)は、領域(631)が操作指によって指定されることに応じて、振動設定データ(212)中の領域(631)の振動順序とメイン・メモリ(103)中のカウンタ値とを比較する。そうすると、領域(631)の振動順序が2であり且つカウンタ値が2であり、従って当該振動順序はカウンタ値と同じである。よって、振動制御手段(206)は、振動手段(205)に振動命令を送る。振動手段(205)は、上記振動命令を受信して振動し、振動手段付装置(101−2)を振動させる。上記振動手段(205)による振動が連続的な5秒間の振動であるとする。そうすると、ユーザは、現在操作指が指している部分に振動設定がされていることを知る。
また、振動制御手段(206)は、振動設定データ(212)において振動設定がされている振動部分(631)が操作指によって指定されることによって振動が生じているので、上記カウンタ値の値を1つ増やして3にする(図示せず)。
なお、図6C及び図6Dの例では、振動部分を含む行(領域631又は領域632)が表示された場合においても、振動制御手段(206)が振動手段付装置(101−2)を振動させる態様を示した。しかしながら、ユーザは、振動部分を含む行が表示された場合において、当該振動部分が操作指で指定されるまで、振動制御手段(206)が振動手段付装置(101−2)を振動させないように設定しうる。
図6E及び図6Fは、本発明の実施態様に従い、電子データ中に設定された複数の振動部分が移動可能な対象物によって指定されることに応じて、設定された振動順序に従い振動を生じるスキームを示す図である。
ユーザは、振動手段付装置(101−2)、例えばタブレット端末を使用して、電子データを閲覧しようとする。図6E及び図6Fの例において、電子データは複数のページを含んでおり、振動手段付装置(101−2)の表示装置(201)は、画面上に一度に4ページ分(641−1,641−2,641−3及び641−4)を表示している。上記電子データでは、3ページ目の5行目の領域(651)(以下、領域(651)ともいう)(第1の振動部分である)及び4ページ目それ自体(652)(以下、領域(652)ともいう)(第2の振動部分である)それぞれに振動部分が設定されており、当該2つの振動部分の振動順序は、領域(651)、そして領域2(652)の順であるとする。なお、図6E及び図6Fの電子データの図において、丸数字は何ページ目であるかを示しているとする。また、本例において、画面上に表示されている複数のページ中のうち振動部分を含むページが操作指によって指定された場合の振動が、例えば当該振動部分を含むページのみの振動であり、画面上に表示されている複数のページ中のうち振動設定されているページが操作指によって指定された場合の振動が、例えば振動手段付装置(101−2)それ自体が振動する振動であるとする。
ステップ641では、ユーザは閲覧対象である電子データの呼び出し要求(例えば、記憶装置(210)からの読み込み要求、又は、ネットワークからのダウンロード要求)を実行する。表示制御手段(207)は、ユーザからの当該要求に応じて、電子データを記憶装置(210)中から読み込み、又は、ネットワークからダウンロードし、そして、振動手段付装置(101−2)内のメイン・メモリ(103)中に読み込む。振動手段付装置(101−2)の表示装置(201)は、上記電子データの1ページ〜4ページ目を同時に表示している。ユーザは、画面上で操作指を種々の方向にスライドさせて、1ページ〜4ページ目のいずれかのページに操作指を移動しようとしている。
ステップ642では、ユーザは、4ページ目(すなわち領域(652))上に操作指を置いているとする。そして、振動制御手段(206)は、領域(652)上に操作指があることに応じて、振動設定データ(212)を参照し、領域(652)に振動設定がされていることを検出する。振動制御手段(206)は、振動設定データ(212)中の領域(652)の振動順序とメイン・メモリ(103)中のカウンタ値とを比較する。そうすると、領域(652)の振動順序が2であり且つカウンタ値が1であり、従って当該振動順序はカウンタ値と異なる。よって、振動制御手段(206)は、振動手段(205)に振動命令を送らない。従って、振動手段付装置(101−2)は振動しない。
引き続き、ユーザは、操作指を4ページ目から3ページ目にスライドさせて移動しているとする。
ステップ643では、ユーザの操作指が3ページ目に入ったとする。振動制御手段(206)は、領域(651)を含む3ページ目に操作指があることに応じて、振動設定データ(212)を参照し、領域(651)に振動設定がされていることを検出する。振動制御手段(206)は、振動設定データ(212)中の領域(651)の振動順序とメイン・メモリ(103)中のカウンタ値とを比較する。そうすると、領域(651)の振動順序が1であり且つカウンタ値が1であり、従って当該振動順序はカウンタ値と同じである。よって、振動制御手段(206)は、振動手段(205)に振動命令を送る。振動手段(205)は、上記振動命令を受信して、下記に従い振動を生じる。上記振動手段(205)による振動が画面上の3ページ目のみの振動であるとする。そうすると、ユーザは、3ページ目に振動部分が設定されていることを知る。次に、ユーザは、3ページ目のみを画面上に拡大表示させるために、3ページ目上で例えばトリプル・クリックをする。表示制御手段(207)は、上記トリプル・クリックに応じて、画面上に3ページ目のみを表示する。
振動設定データ(212)において振動設定がされている振動部分が操作指によって指定されることによって振動が生じる場合に、カウンタ値の値が一つ増える。しかしながら、ステップ643では、振動設定データ(212)において振動設定がされている振動部分(本例の場合651である)を含む領域(本例の場合、3ページ目である)に操作指が入ることに応じて振動が生じているので、振動制御手段(206)は上記カウンタ値を変更しない。
ステップ644では、ユーザは、3ページ目において、画面上で操作指を下方向にスライドさせているとする。操作指は現在4行目を指しており、領域(651)内にまだ入っていない。従って、振動はまだ生じない。
ステップ645では、ユーザの操作指が領域(651)内に入るとする。そうすると、振動手段付装置(101−2)が振動する。この理由は、振動制御手段(206)により下記処理が行われることによる。振動制御手段(206)が、振動設定データ(212)を参照し、領域(651)に振動設定がされていることを検出する。そして、振動制御手段(206)は、領域(651)が操作指によって指定されることに応じて、振動設定データ(212)中の領域(651)の振動順序とメイン・メモリ(103)中のカウンタ値とを比較する。そうすると、領域(611)の振動順序が1であり且つカウンタ値が1であり、従って当該振動順序はカウンタ値と同じである。よって、振動制御手段(206)は、振動手段(205)に振動命令を送る。振動手段(205)は、上記振動命令を受信して振動し、振動手段付装置(101−2)を振動させる(例えば連続的な5秒間の振動)。そうすると、ユーザは、3ページ目の5行目に振動設定がされていることを知る。
また、振動制御手段(206)は、振動設定データ(212)において振動設定がされている振動部分(651)が操作指によって指定されることによって振動が生じているので、上記カウンタ値の値を1つ増やして2にする。
次に、ユーザは、画面上に上記電子データの1ページ〜4ページ目を同時に表示させるために、3ページ目上で例えばトリプル・クリックをする。表示制御手段(207)は、上記トリプル・クリックに応じて、画面上に1ページ〜4ページ目を同時に表示する。
ステップ646では、ユーザは、操作指を3ページ目から4ページ目にスライドさせて移動しているとする。
ステップ647では、ユーザは、操作指を3ページ目から4ページ目にスライドさせて移動しているとする。ユーザの操作指が4ページ目に入ったとする。振動制御手段(206)は、領域(652)(すなわち4ページ目である)に操作指があることに応じて、振動設定データ(212)を参照し、領域(652)に振動設定がされていることを検出する。振動制御手段(206)は、振動設定データ(212)中の領域(652)の振動順序とメイン・メモリ(103)中のカウンタ値とを比較する。そうすると、領域(652)の振動順序が2であり且つカウンタ値が2であり、従って当該振動順序はカウンタ値と同じである。よって、振動制御手段(206)は、振動手段(205)に振動命令を送る。振動手段(205)は、上記振動命令を受信して振動し、振動手段付装置(101−2)を振動させる。上記振動手段(205)による振動が、振動手段付装置(101−2)が振動する振動であるとする。そうすると、ユーザは、4ページ目に振動部分が設定されていることを知る。
また、振動制御手段(206)は、振動設定データ(212)において振動設定がされている振動部分(652)が操作指によって指定されることによって振動が生じているので、上記カウンタ値の値を1つ増やして3にする(図示せず)。
図6G、図6H及び図6Iは、本発明の実施態様に従い、電子データ中に設定された複数の振動部分が移動可能な対象物によって指定されることに応じて、設定された振動順序に従い振動を生じるスキームを示す図である。
ユーザは、振動手段付装置(101−2)、例えばタッチパネル付き携帯電話を使用して、機械組み立てマニュアルである電子データを閲覧しようとする。図6G〜図6Iの例において、上記電子データは一つのページ上に複数の図(本例では、6個)、例えば機械画像を含んでいるものとする。また、本例において、上記複数の図は便宜的に円で示されている。上記電子データでは、左上の図の領域(671)(以下、領域(671)ともいう)(第1の振動部分である)、右下の図の領域(672)(以下、領域(672)ともいう)(第2の振動部分である)、及び左中の図の領域(673)(以下、領域(673)ともいう)(第3の振動部分である)それぞれに振動部分が設定されており、当該3つの振動部分の振動順序は、領域(671)、領域(672)、そして領域(673)の順であるとする。また、本例において、振動設定がされている図が操作指によって指定された場合の振動が、例えば当該振動部分のみが領域の振動であるとする。
ステップ661では、ユーザは閲覧対象である電子データの呼び出し要求(例えば、記憶装置(210)からの読み込み要求、又は、ネットワークからのダウンロード要求)を実行する。表示制御手段(207)は、ユーザからの当該要求に応じて、電子データを記憶装置(210)中から読み込み、又は、ネットワークからダウンロードし、そして、振動手段付装置(101−2)内のメイン・メモリ(103)中に読み込む。振動手段付装置(101−2)の表示装置(201)は、上記電子データ中の6個の図を含むページを表示している。ユーザは、画面上で操作指を種々の方向にスライドさせて、6個の図のうちのいずれかに操作指を移動しようとしている。
ステップ662では、ユーザは、左上の図(すなわち領域(671))上に操作指を置いているとする。そして、振動制御手段(206)は、領域(671)上に操作指があることに応じて、振動設定データ(212)を参照し、領域(671)に振動設定がされていることを検出する。振動制御手段(206)は、振動設定データ(212)中の領域(671)の振動順序とメイン・メモリ(103)中のカウンタ値とを比較する。そうすると、領域(671)の振動順序が1であり且つカウンタ値が1であり、従って当該振動順序はカウンタ値と同じである。よって、振動制御手段(206)は、振動手段(205)に振動命令を送る。振動手段(205)は、上記振動命令を受信して、下記に従い振動を生じる。上記振動手段(205)による振動が、左上の図の領域(671)のみの振動であるとする。そうすると、ユーザは、左上の図に振動部分が設定されていることを知る。
また、振動制御手段(206)は、振動設定データ(212)において振動設定がされている領域(671)が操作指によって指定されることによって振動が生じているので、上記カウンタ値の値を1つ増やして2にする。
ステップ663では、表示制御手段(207)は、領域(671)が振動することに応じて、当該領域(671)に関連付けられた情報を新たなウィンドウ上に表示する。当該情報は、手順の確認を促す旨のメッセージ(「次の手順へ進みますか?今の手順1/3」)でありうる。また、上記ウィンドウは、さらに、確認したことを入力するための「Y」ボタン、及びまだ確認していないことを入力するための「N」ボタンを有する。
表示制御手段(207)は、上記ウィンドウが表示されている間、振動制御手段(206)の処理動作を止めることができうる。すなわち、ユーザが、画面上の図に触れても振動は一切生じない。
引き続き、ユーザが、「Y」ボタンをマウスで左クリックしたとする。表示制御手段(207)は上記ウィンドウを画面上から消去し、振動制御手段(206)の処理動作をアクティブにする。
ステップ664では、引き続き、ユーザは、画面上で操作指を種々の方向にスライドさせて、6個の図のうちのいずれかに操作指を移動しようとしている。
ステップ665では、ユーザの操作指が振動設定されている領域内にないために、振動は生じない。引き続き、ユーザは、画面上で操作指を種々の方向にスライドさせて、6個の図のうちのいずれかに操作指を移動しようとしている。
ステップ666では、ユーザは、右下の図(すなわち領域(672))上に操作指を置いているとする。そして、振動制御手段(206)は、領域(672)上に操作指があることに応じて、振動設定データ(212)を参照し、領域(672)に振動設定がされていることを検出する。振動制御手段(206)は、振動設定データ(212)中の領域(672)の振動順序とメイン・メモリ(103)中のカウンタ値とを比較する。そうすると、領域(672)の振動順序が2であり且つカウンタ値が2であり、従って当該振動順序はカウンタ値と同じである。よって、振動制御手段(206)は、振動手段(205)に振動命令を送る。振動手段(205)は、上記振動命令を受信して、下記に従い振動を生じる。上記振動手段(205)による振動が、右下の図の領域のみの振動であるとする。そうすると、ユーザは、右下の図に振動部分が設定されていることを知る。
また、振動制御手段(206)は、振動設定データ(212)において振動設定がされている振動部分(672)が操作指によって指定されることによって振動が生じているので、上記カウンタ値の値を1つ増やして3にする。
ステップ667では、表示制御手段(207)は、領域(672)が振動することに応じて、当該領域(672)に関連付けられた情報を新たなウィンドウ上に表示する。当該情報は、手順の確認を促す旨のメッセージ(「次の手順へ進みますか?今の手順2/3」)でありうる。また、ウィンドウは、さらに、確認したことを入力するための「Y」ボタン、及びまだ確認していないことを入力するための「N」ボタンを有する。
表示制御手段(207)は、上記ウィンドウが表示されている間、振動制御手段(206)の処理動作を止めることができうる。すなわち、ユーザが、画面上の図に触れても振動は一切生じない。
引き続き、ユーザが、「Y」ボタンをマウスで左クリックしたとする。表示制御手段(207)は上記ウィンドウを画面上から消去し、振動制御手段(206)の処理動作をアクティブにする。
ステップ668では、引き続き、ユーザは、画面上で操作指を種々の方向にスライドさせて、6個の図のうちのいずれかに操作指を移動しようとしている。
ステップ669では、ユーザは、左中の図(すなわち領域(673))上に操作指を置いているとする。そして、振動制御手段(206)は、領域(673)上に操作指があることに応じて、振動設定データ(212)を参照し、領域(673)に振動設定がされていることを検出する。振動制御手段(206)は、振動設定データ(212)中の領域(673)の振動順序とメイン・メモリ(103)中のカウンタ値とを比較する。そうすると、領域(673)の振動順序が3であり且つカウンタ値が3であり、従って当該振動順序はカウンタ値と同じである。よって、振動制御手段(206)は、振動手段(205)に振動命令を送る。振動手段(205)は、上記振動命令を受信して、下記に従い振動を生じる。上記振動手段(205)による振動が、左下の図の領域のみの振動であるとする。そうすると、ユーザは、左下の図に振動部分が設定されていることを知る。
また、振動制御手段(206)は、振動設定データ(212)において振動設定がされている振動部分(673)が操作指によって指定されることによって振動が生じているので、上記カウンタ値の値を1つ増やして4にする(図示せず)。
ステップ670では、表示制御手段(207)は、領域(673)が振動することに応じて、当該領域(673)に関連付けられた情報を新たなウィンドウ上に表示する。当該情報は、手順の確認を促す旨のメッセージ(「終了しますか?今の手順3/3」)でありうる。また、ウィンドウは、さらに、確認したことを入力するための「Y」ボタン、及びまだ確認していないことを入力するための「N」ボタンを有する。
表示制御手段(207)は、上記ウィンドウが表示されている間、振動制御手段(206)の処理動作を止めることができうる。すなわち、ユーザが、画面上の図に触れても振動は一切生じない。
引き続き、ユーザが、「Y」ボタンをマウスで左クリックしたとする。表示制御手段(207)は上記ウィンドウを画面上から消去する。
図6J及び図6Kは、本発明の実施態様に従い、電子データ中に設定された複数の振動部分が移動可能な対象物によって指定されることに応じて、設定された振動順序に従い振動を生じるスキームを示す図である。
ユーザは、振動手段付装置(101−2)、例えばタッチパネル付き携帯電話を使用して、作業指示書である電子データを閲覧しようとする。図6J及び図6Kの例において、上記電子データは一つのページ上に複数の図(本例では、6個)、例えば機器画像を含んでいるものとする。また、本例において、上記複数の図は便宜的に円で示されている。上記電子データでは、左上の図の領域(691)(以下、領域(691)ともいう)(第1の振動部分である)及び右下の図の領域(692)(以下、領域(692)ともいう)(第2の振動部分である)それぞれに振動部分が設定されており、当該2つの振動部分の振動順序は、領域(691)、そして領域(692)の順であるとする。
ステップ681では、ユーザは閲覧対象である電子データの呼び出し要求(例えば、記憶装置(210)からの読み込み要求、又は、ネットワークからのダウンロード要求)を実行する。表示制御手段(207)は、ユーザからの当該要求に応じて、電子データを記憶装置(210)中から読み込み、又は、ネットワークからダウンロードし、そして、振動手段付装置(101−2)内のメイン・メモリ(103)中に読み込む。振動手段付装置(101−2)の表示装置(201)は、上記電子データ中の6個の図を含むページを表示している。ユーザは、画面上で操作指を種々の方向にスライドさせて、6個の図のうちのいずれかに操作指を移動しようとしている。
ステップ682では、ユーザは、左上の図(すなわち領域(691))上に操作指を置いているとする。そして、振動制御手段(206)は、領域(691)上に操作指があることに応じて、振動設定データ(212)を参照し、領域(691)に振動設定がされていることを検出する。振動制御手段(206)は、振動設定データ(212)中の領域(691)の振動順序とメイン・メモリ(103)中のカウンタ値とを比較する。そうすると、領域(691)の振動順序が1であり且つカウンタ値が1であり、従って当該振動順序はカウンタ値と同じである。よって、振動制御手段(206)は、振動手段(205)に振動命令を送る。振動手段(205)は、上記振動命令を受信して振動し、振動手段付装置(101−2)全体を振動させるとする。そうすると、ユーザは、左上の図に振動部分が設定されていることを知る。そこで、ユーザは、左上の図をダブルクリックする。表示制御手段(207)は、当該ダブルクリックに応じて、左上の図に関連付けられた作業指示の内容を示すウィンドウを画面上に表示する(図示せず)。ユーザは、当該作業指示の内容に従い実際の機器を確認して作業を終了後に、当該作業指示の内容を示すウィンドウを閉じる(図示せず)。
また、振動制御手段(206)は、振動設定データ(212)において振動設定がされている振動部分(691)が操作指によって指定されることによって振動が生じているので、上記カウンタ値の値を1つ増やして2にする。
ステップ683では、振動制御手段(206)は、領域(691)が振動し、その後に上記作業指示の内容を示すウィンドウが閉じられたことに応じて、当該領域(691)に関連付けられた情報を新たなウィンドウ上に表示する。当該情報は、作業が終了した確認の入力を促す旨のメッセージである。また、上記ウィンドウは、さらに、確認したことを入力するための「完了」ボタンを有する。
表示制御手段(207)は、上記ウィンドウが表示されている間、振動制御手段(206)の処理動作を止めることができうる。すなわち、ユーザが、画面上の図に触れても振動は一切生じない。
引き続き、ユーザが、「完了」ボタンをマウスで左クリックしたとする。表示制御手段(207)は上記ウィンドウを画面上から消去し、振動制御手段(206)の処理動作をアクティブにする。
ステップ684では、引き続き、ユーザは、画面上で操作指を種々の方向にスライドさせて、6個の図のうちのいずれかに操作指を移動しようとしている。
ステップ685では、ユーザの操作指が振動設定されている領域内にないために、振動は生じない。引き続き、ユーザは、画面上で操作指を種々の方向にスライドさせて、6個の図のうちのいずれかに操作指を移動しようとしている。
ステップ686では、ユーザは、右下の図(すなわち領域(692))上に操作指を置いているとする。そして、振動制御手段(206)は、領域(692)上に操作指があることに応じて、振動設定データ(212)を参照し、領域(692)に振動設定がされていることを検出する。振動制御手段(206)は、振動設定データ(212)中の領域(692)の振動順序とメイン・メモリ(103)中のカウンタ値とを比較する。そうすると、領域(692)の振動順序が2であり且つカウンタ値が2であり、従って当該振動順序はカウンタ値と同じである。よって、振動制御手段(206)は、振動手段(205)に振動命令を送る。振動手段(205)は、上記振動命令を受信して振動し、振動手段付装置(101−2)全体を振動させるとする。そうすると、ユーザは、右下の図に振動部分が設定されていることを知る。そこで、ユーザは、右下の図をダブルクリックする。表示制御手段(207)は、当該ダブルクリックに応じて、右下の図に関連付けられた作業指示の内容を示すウィンドウを画面上に表示する(図示せず)。ユーザは、当該作業指示の内容に従い作業を終了後に、当該作業指示の内容を示すウィンドウを閉じる(図示せず)。
また、振動制御手段(206)は、振動設定データ(212)において振動設定がされている領域(692)が操作指によって指定されることによって振動が生じているので、上記カウンタ値の値を1つ増やして3にする(図示せず)。
ステップ687では、振動制御手段(206)は、領域(692)が振動し、その後に上記作業指示の内容を示すウィンドウが閉じられたことに応じて、当該領域(692)に関連付けられた情報を新たなウィンドウ上に表示する。当該情報は、作業が終了した確認の入力を促す旨のメッセージである。また、上記ウィンドウは、さらに、確認したことを入力するための「完了」ボタンを有する。
表示制御手段(207)は、上記ウィンドウが表示されている間、振動制御手段(206)の処理動作を止めることができうる。すなわち、ユーザが、画面上の図に触れても振動は一切生じない。
引き続き、ユーザが、「Y」ボタンをマウスで左クリックしたとする。表示制御手段(207)は上記ウィンドウを画面上から消去する。
図7Aは、本発明の実施態様に従い、複数の電子文書中に設定された複数の振動部分が移動可能な対象物によって指定されることに応じて、設定された振動順序に従い振動を生じるスキームを示す図である。
ユーザは、振動手段付装置(101−2)、例えばスマートフォンを使用して、電子データを閲覧しようとする。図7Aの例において、振動手段付装置(101−2)の画面は、4つの電子文書(701−1,701−2,701−3及び701−4)を表示している。上記4つの電子文書では、電子文書(701−2)それ自体(第1の振動部分である)、並びに、当該電子文書(701−2)の目次ページ中、第1章を示す領域(711)(以下、領域(711)ともいう)(第2の振動部分である)及び同目次ページ中、第2章を示す領域(以下、領域(712)ともいう)(第3の振動部分である)それぞれに振動部分が設定されており、当該3つの振動部分の振動順序は、電子文書(701−2)、領域(711)、そして領域(712)であるとする。
ステップ701では、ユーザは閲覧対象である電子データの呼び出し要求(例えば、記憶装置(210)からの読み込み要求、又は、ネットワークからのダウンロード要求)を実行する。表示制御手段(207)は、ユーザからの当該要求に応じて、上記4つの電子データを記憶装置(210)中から読み込み、又は、ネットワークからダウンロードし、そして、振動手段付装置(101−2)内のメイン・メモリ(103)中に読み込む。振動手段付装置(101−2)の表示装置(201)は、上記4つの電子データの表紙ページを同時に表示している。ユーザは、画面上で操作指を種々の方向にスライドさせて、1ページ〜4ページ目のいずれかのページに操作指を移動しようとしている。
ユーザは、電子文書(701−2)上に操作指を置いているとする。そして、振動制御手段(206)は、電子文書(701−2)上に操作指があることに応じて、振動設定データ(212)を参照し、電子文書(701−2)それ自体に振動設定がされていることを検出する。振動制御手段(206)は、振動設定データ(212)中の電子文書(701−2)の振動順序(図7Bのレコード1(731)の振動順序を参照)とメイン・メモリ(103)中のカウンタ値とを比較する。そうすると、電子文書(701−2)の振動順序が1であり且つカウンタ値が1であり、従って当該振動順序はカウンタ値と同じである。よって、振動制御手段(206)は、振動手段(205)に振動命令を送る。上記振動命令を受信して、電子文書(701−2)が表示されている画面下に配置されている振動手段(205)が振動する。よって、電子文書(701−2)が表示されている画面上でのみ振動が生じる。そうすると、ユーザは、電子文書(701−2)に振動部分が設定されていることを知る。
また、振動制御手段(206)は、振動設定データ(212)において振動設定がされている電子文書(701−2)が操作指によって指定されることによって振動が生じているので、上記カウンタ値の値を1つ増やして2にする。
次に、ユーザは、電子文書(701−2)のみを画面上に表示させるために、電子文書(701−2)上で例えばトリプル・クリックをする。表示制御手段(207)は、上記トリプル・クリックに応じて、画面上に電子文書(701−2)の目次ページを表示する。
ステップ702では、引き続き、ユーザは上記目次ページ上で操作指をスライドさせているとする。ユーザの操作指が領域(711)に入ったとする。振動制御手段(206)は、領域(711)に操作指があることに応じて、振動設定データ(212)を参照し、領域(711)に振動設定がされていることを検出する。振動制御手段(206)は、振動設定データ(212)中の領域(711)の振動順序(図7Bのレコード2(732)の振動順序を参照)とメイン・メモリ(103)中のカウンタ値とを比較する。そうすると、領域(711)の振動順序が2であり且つカウンタ値が2であり、従って当該振動順序はカウンタ値と同じである。よって、振動制御手段(206)は、振動手段(205)に振動命令を送る。振動手段(205)は、上記振動命令を受信して振動し、振動手段付装置(101−2)全体を振動させる。
また、振動制御手段(206)は、振動設定データ(212)において振動設定がされている領域(711)が操作指によって指定されることによって振動が生じている。従って、上記カウンタ値の値を1つ増やして3にする。
ユーザは、上記振動が生じることによって、目次ページ中、第1章を示す領域(711)に振動部分が設定されていることを知る。そこで、ユーザは、目次ページ中、「第1章 概説」と記載されている部分をダブルクリックする。
ステップ703では、表示制御手段(207)は、上記ダブルクリックに応じて、「第1章 概説」のページ内容を示すウィンドウを画面上に表示する。代替的に、表示制御手段(207)は、当該ダブルクリックに応じて、「第1章 概説」のページ内容に画面を切り替える。ユーザは、「第1章 概説」のページ内容を見終わることに応じて、例えば画面上をトリプル・クリックする。表示制御手段(207)は、当該トリプル・クリックに応じて、画面の表示を目次ページに戻す(ステップ702の図を再び参照)。
上記では、ユーザが、目次ページ中、「第1章 概説」と記載されている部分をダブルクリックする例を示した。しかしながら、目次ページ中、「第1章 概説」と記載されている部分が「第1章 概説」の内容と関連付けられている場合には、表示制御手段(207)は、上記振動に応じて、第1章を示す領域(711)に関連付けられた「第1章 概説」のページ内容を表示するように画面を自動的に目次ページから「第1章 概説」のページ内容を切り替える。
ステップ704(ステップ702の図を参照)では、引き続き、ユーザは上記目次ページ上で操作指をさらにスライドさせているとする。ユーザの操作指が領域(712)に入ったとする。振動制御手段(206)は、領域(712)に操作指があることに応じて、振動設定データ(212)を参照し、領域(712)に振動設定がされていることを検出する。振動制御手段(206)は、振動設定データ(212)中の領域(712)の振動順序(図5Bのレコード3(733)の振動順序を参照)とメイン・メモリ(103)中のカウンタ値とを比較する。そうすると、領域(652)の振動順序が3であり且つカウンタ値が3であり、従って当該振動順序はカウンタ値と同じである。よって、振動制御手段(206)は、振動手段(205)に振動命令を送る。振動手段(205)は、上記振動命令を受信して振動し、振動手段付装置(101−2)全体を振動させる。
また、振動制御手段(206)は、振動設定データ(212)において振動設定がされている領域(712)が操作指によって指定されることによって振動が生じている。従って、上記カウンタ値の値を1つ増やして4にする(図示せず)。
ユーザは、上記振動が生じることによって、目次ページ中、第2章を示す領域(712)に振動部分が設定されていることを知る。そこで、ユーザは、目次ページ中、「第2章 マイグレーションの計画」と記載されている部分をダブルクリックする。
ステップ705では、表示制御手段(207)は、上記ダブルクリックに応じて、「第2章 マイグレーションの計画」のページ内容を示すウィンドウを画面上に表示する。代替的に、表示制御手段(207)は、当該ダブルクリックに応じて、「第2章 マイグレーションの計画」のページ内容に画面を切り替える。ユーザは、「第2章 マイグレーションの計画」のページ内容を見終わることに応じて、例えば画面上をトリプル・クリックする。表示制御手段(207)は、当該トリプル・クリックに応じて、画面の表示を目次ページに戻す(ステップ702の図を再び参照)。
上記では、ユーザが、目次ページ中、「第2章 マイグレーションの計画」と記載されている部分をダブルクリックする例を示した。しかしながら、目次ページ中、「第2章 マイグレーションの計画」と記載されている部分が「第2章 マイグレーションの計画」のページ内容と関連付けられている場合には、表示制御手段(207)は、上記振動に応じて、第2章を示す領域(712)に関連付けられた「第2章 マイグレーションの計画」のページ内容を表示するように画面を自動的に目次ページから「第2章 概説」のページ内容を切り替える。
図7Bは、本発明の実施態様に従い、複数の電子文書中に設定された複数の振動部分の振動順序を格納する振動設定データを示す図である。
図7Bに示す振動設定データ(721)は、図7Aの4つの電子文書(701−1,701−2,701−3及び701−4)を表示する場合に用いられる振動設定データである。振動設定データ(721)中、レコード1(731)、レコード2(732)及びレコード3(733)はそれぞれ、電子文書(701−2)、領域(711)、及び領域(712)に対応する振動設定である。
図8Aは、本発明の実施態様に従い、電子データ中に複数の振動部分を設定し、そして、当該設定された振動部分に情報を関連付ける処理のためのフローチャートを示す。
ステップ801では、設定装置(101−1)は、上記処理を開始する。
ステップ802では、設定手段(204)は、複数の振動部分を設定する対象である1又は複数の電子データの呼び出し要求を受信する。
ステップ803では、設定手段(204)は、上記呼び出し要求の電子データが入手可能であるかどうかを確認する。電子データの入手は、例えば、記憶装置(210)から又はネットワーク経由で行われうる。振動制御手段(206)は、上記電子データが入手可能であることに応じて、処理をステップ804に進める。一方、振動制御手段(206)は、上記電子データが入手可能でないことに応じて、エラー出力のためにエラー処理(805)を行う。ステップ805では、設定手段(204)は、要求された電子データが入手できない旨を画面上に表示する。
ステップ804では、設定手段(204)は、ユーザからの振動設定モードに移行する要求を受信することに応じて、振動設定モードに移行する。設定手段(204)は、ユーザが複数の電子データのうちの一つ、又は電子データ中の特定の部分を指定することに応じて、当該指定された部分が振動させる部分であると特定するとする。上記振動部分の特定のための詳細なスキームは、上記図3Aの説明を参照されたい。
ステップ806では、設定手段(204)は、上記特定に応じて、振動設定データ(212)に、振動順序、文書番号、及び、任意的にページ番号、並びに、任意的に、上記囲まれた行の始点及び終点、若しくは、上記文字の始点及び終点(例えば、何文字目〜何文字目)、又はそれらの組み合わせ、及び任意的に振動方式を登録しうる。
ステップ807では、設定手段(204)は、振動部分に関連付ける情報があるかどうか判断をおこなう。設置手段(204)は、振動部分に関連付ける情報があるかどうかの問い合わせを、ユーザに対して例えばウィンドウに表示して行いうる。代替的には、設定手段(204)は、振動部分の内容に応じて、自動的に情報を関連付けられるかどうかを判断しうる。例えば、振動部分が目次データの項目である場合に、当該目次データの項目に関連付けられる情報は、当該目次データの項目に対応するページ内容である。設定手段(204)は、振動部分に関連付ける情報があることに応じて、処理をステップ808に進める。一方、設定手段(204)は、振動部分に関連付ける情報がないことに応じて、処理をステップ809に進める。
ステップ808では、設定手段(204)は、電子データ中に設定された振動部分に情報を関連付ける。当該関連付けは、例えば、振動設定データ(212)中において、上記情報のリンク情報を入力することによって行いうる。当該リンク情報は、例えば、URLの形式で特定されうる。上記振動部分に情報を関連付けるための詳細なスキームは、上記図3Cの説明を参照されたい。
ステップ809では、設定手段(204)は、振動部分の設定が完了したかどうかを確認する。設置手段(204)は、振動部分の設定が完了したかどうかの問い合わせを、ユーザに対して例えばウィンドウに表示して行いうる。設定手段(204)は、振動部分の設定が完了したことに応じて、処理をステップ810に進める。一方、設定手段(204)は、振動部分の設定が完了していないことに応じて、処理をステップ804に戻し、ステップ804〜809の処理を繰り返す。
ステップ810では、設定手段(204)は、電子データ中に設定された複数の振動順序又は振動方式を変更するかどうかを確認する。設定手段(204)は、ユーザからの振動順序又は振動方式の変更要求に応じて、処理をステップ811に進める。一方、設定手段(204)は、ユーザからの、振動設定モードの終了要求に応じて、振動順序及び振動方式の変更要求がないと判断し、処理を終了ステップ812に進める。上記振動順序を変更するための詳細なスキームは、上記図3Bの説明を参照されたい。振動方式の変更についても、図3Bに示す振動順序の変更と同様にして、振動方式の変更のためのウィンドウを表示し、振動部分毎に振動方式を設定しうる。ユーザは、振動方式として、例えば、強度、回数、時間、震え方でありうる。震え方は、例えば、画面の一部若しくは全体、又は、震える方法(例えば、画面に対して横方向、縦方向など)をメニューから選択しうる。
ステップ811では、設定手段(204)は、変更後の振動順序又は振動属性を振動設定データ(212)中に登録する。
ステップ812では、設定装置(101−1)は、上記処理を終了する。
図8B、図8C及び図8Dは、本発明の実施態様に従い、電子データ中に設定された複数の振動部分が移動可能な対象物によって指定されることに応じて、設定された振動順序に従い振動を生じ、そして、当該振動部分に関連付けられた情報を表示する処理のためのフローチャートを示す。
図8Bは、設定された振動順序に従い振動を生じる処理において、振動設定されている振動部分が電子データに含まれているか又はページ内に含まれているかを判断するためのフローチャートを示す。
ステップ821では、振動手段付装置(101−2)は、振動モードに移行して、上記処理を開始する。表示制御手段(207)は、閲覧対象である電子データを記憶装置(210)から読み込み、又は、ネットワークからダウンロードして、振動手段付装置(101−2)の表示装置(201)上に表示する。
ステップ822では、振動制御手段(206)は、操作指の動きを検出し、当該操作指がある位置を判定する。
ステップ823では、振動制御手段(206)は、操作指のある位置が振動設定されている振動部分を含む電子データかどうかを判断する。振動制御手段(206)は、操作指のある位置が振動設定されている振動部分を含む電子データでないことに応じて、処理をステップ824に進める。一方、振動制御手段(206)は、操作指のある位置が振動設定されている振動部分を含む電子データであることに応じて、処理を図8Cに示すステップ831に進める(825)。
ステップ824では、振動制御手段(206)は、操作指のある位置が振動設定されている振動部分を含むページかどうかを判断する。振動制御手段(206)は、操作指のある位置が振動設定されている振動部分を含むページでないことに応じて、処理をステップ826に進める。一方、振動制御手段(206)は、操作指のある位置が振動設定されている振動部分を含むページであることに応じて、処理を図8Cに示すステップ831に進める(827)。
ステップ826では、振動制御手段(206)は、操作指のある位置が振動設定されている振動部分かどうかを判断する。振動制御手段(206)は、操作指のある位置が振動設定されている振動部分でないことに応じて、処理をステップ828に進める。一方、振動制御手段(206)は、操作指のある位置が振動設定されている振動部分であることに応じて、処理を図8Dに示すステップ841に進める(829)。
ステップ828では、振動制御手段(206)は、振動モードの終了かどうかを判断する。振動制御手段(206)は、振動モードを終了してよいかどうかの問い合わせを、ユーザに対して例えばウィンドウに表示して行いうる。振動制御手段(206)は、振動モードが終了であることに応じて処理をステップ830に進める。振動制御手段(206)は、振動モードが終了でないことに応じて処理をステップ822に戻す。
ステップ830では、振動手段付装置(101−2)は、振動モードから通常のモードに移行して、上記処理を終了する。
図8Cは、図8Bのステップ823及びステップ824からの処理に引き続いて行われる処理を示す。
ステップ831では、振動制御手段(206)は、ステップ823及びステップ824からの処理に引き続いて、振動処理、及び振動部分を含む電子データ又はページに関連付けられた情報(振動部分に応じて表示する情報)の表示を行う処理を開始する。
ステップ832では、振動制御手段(206)は、ステップ823における操作指のある位置が振動設定されている振動部分を含む電子データであることに応じて、当該振動部分の振動順序iを振動設定データ(212)から読み取る。または、ステップ832では、振動制御手段(206)は、ステップ824における操作指のある位置が振動設定されている振動部分を含むページであることに応じて、当該振動部分の振動順序iを振動設定データ(212)から読み取る。また、振動制御手段(206)は、メイン・メモリ(103)中のカウンタ値jを読み出す。
ステップ833では、振動制御手段(206)は、上記振動部分の振動順序iと上記カウンタ値jとを比較する。振動制御手段(206)は、振動順序iがカウンタ値jと同じであることに応じて、処理をステップ834に進める。振動制御手段(206)は、振動順序iがカウンタ値jと同じでないことに応じて、処理を終了ステップであるステップ838に進める。振動制御手段(206)は、処理をステップ822に戻し、引き続き、操作指の動きを検出し、当該操作指がある位置を判定する。
ステップ834では、振動制御手段(206)は、振動順序iがカウンタ値jと同じであることに応じて、振動手段(205)に振動命令を送る。振動手段(205)は、上記振動命令を受信して振動を生じる。振動については、例えば、図6A〜図6B、図6C〜図6D、図6E〜図6F、図6G〜図6I、及び、図6J〜図6Kの各例を参照されたい。
ステップ835では、表示制御手段(207)は、振動部分に応じて表示する情報があるかどうかを判断する。表示制御手段(207)は、上記判断を、振動設定データ(212)を参照して、振動部分に対応するレコード中に、当該振動部分に応じて表示する情報のリンク先が登録されているかどうかを確認することで行いうる。表示制御手段(207)は、振動部分に応じて表示する情報があることに応じて、処理をステップ836に進める。一方、表示制御手段(207)は、振動部分に応じて表示する情報がないことに応じて、処理を終了ステップであるステップ838に進める。
ステップ836では、表示制御手段(207)は、振動部分に応じて表示する情報があることに応じて、当該情報を表示装置(201)上に表示する。
ステップ837では、表示制御手段(207)は、上記振動部分に応じて表示する情報の表示を終了することの命令に応じて、当該表示を終了する。
ステップ838では、表示制御手段(207)は、図8Bのステップ823及びステップ824から引き続いて行われる上記処理を終了する。表示制御手段(207)は、当該終了に応じて、処理を図8Bのステップ822に戻し、引き続き、操作指の動きを検出し、当該操作指がある位置を判定する。
図8Dは、図8Bのステップ826からの処理に引き続いて行われる処理を示す。
ステップ841は、振動制御手段(206)は、ステップ826からの処理に引き続いて、振動処理、及び振動部分に関連付けられた情報の表示を行う処理を開始する。
ステップ842では、振動制御手段(206)は、ステップ826における操作指のある位置が振動設定されている振動部分であることに応じて、当該振動部分の振動順序iを振動設定データ(212)から読み取る。また、振動制御手段(206)は、メイン・メモリ(103)中のカウンタ値jを読み出す。
ステップ843では、振動制御手段(206)は、上記振動部分の振動順序iと上記カウンタ値jとを比較する。振動制御手段(206)は、振動順序iがカウンタ値jと同じであることに応じて、処理をステップ844に進める。振動制御手段(206)は、振動順序iがカウンタ値jと同じでないことに応じて、処理を終了ステップであるステップ849に進め、当該終了に応じてステップ822に戻り(図8Bを参照)、引き続き、操作指の動きを検出し、当該操作指がある位置を判定する。
ステップ844では、振動制御手段(206)は、振動順序iがカウンタ値jと同じであることに応じて、振動手段(205)に振動命令を送る。振動手段(205)は、上記振動命令を受信して振動を生じる。振動については、例えば、図6A〜図6B、図6C〜図6D、図6E〜図6F、図6G〜図6I、及び、図6J〜図6Kの各例を参照されたい。
ステップ845では、表示制御手段(207)は、振動部分に関連付けられた情報があるかどうかを判断する。表示制御手段(207)は、上記判断を、振動設定データ(212)を参照して、振動部分に対応するレコード中に、当該レコードに関連付けられた情報のリンク先が登録されているかどうかを確認することで行いうる。表示制御手段(207)は、振動部分に関連付けられた情報があることに応じて、処理をステップ846に進める。一方、表示制御手段(207)は、振動部分に関連付けられた情報がないことに応じて、処理をステップ848に進める。
ステップ846では、表示制御手段(207)は、振動部分に関連付けられた情報があることに応じて、当該情報を表示装置(201)上に表示する。振動部分に関連付けられた情報の表示については、例えば、図6G〜図6I、及び、図6J〜図6Kの各例を参照されたい。
ステップ847では、表示制御手段(207)は、上記情報の表示を終了することの命令に応じて、当該表示を終了する。
ステップ848では、表示制御手段(207)は、カウンタ値jにj+1を代入する。
ステップ849では、表示制御手段(207)は、ステップ826から引き続いて行われる上記処理を終了する。表示制御手段(207)は、当該終了に応じて、処理をステップ822に戻し(図8Bを参照)、引き続き、操作指の動きを検出し、当該操作指がある位置を判定する。
図9Aは、本発明の実施態様に従い、本発明の実施態様に従い、振動部分に情報を関連付ける必要がない場合において、電子データ中に複数の振動部分を設定する処理のためのフローチャートを示す。
図9Aのステップ901〜906及びステップ909〜912それぞれは、図8Aのステップ801〜806及び809〜812に対応し、図9Aのフローチャートは、図8Aのステップ807を有していない点で異なる。図9Aのステップ901〜906及びステップ909〜912の各説明については、図8Aのステップ801〜806及び809〜812の各説明を参照されたい。
図9B、図9C及び図9Dは、本発明の実施態様に従い、振動部分に情報を関連付ける必要がない場合において、電子データ中に設定された複数の振動部分が移動可能な対象物によって指定されることに応じて、設定された振動順序に従い振動を生じる処理のためのフローチャートを示す。
図9Bのステップ921〜930それぞれは図8Bのステップ821〜830に対応し、図9Bのフローチャートは、図8Bのフローチャートと異なる点はない。図9Bのステップ921〜930の各説明については、図8Bのステップ821〜830の各説明を参照されたい。
図9Cのステップ931〜934及び938それぞれは、図8Cのステップ831〜834及び838に対応し、図9Cのフローチャートは、図8Cのステップ835〜837の各ステップを有していない点で異なる。図9Cのステップ931〜934及び938の各説明については、図8Cのステップ831〜834及び838の各説明を参照されたい。
図9Dのステップ941〜944及び948〜949それぞれは、図8Dのステップ841〜844及び848〜849に対応し、図9Dのフローチャートは、図8Dのステップ845〜847の各ステップを有していない点で異なる。図9Dのステップ941〜944及び948〜949の各説明については、図8Dのステップ841〜844及び848〜849の各説明を参照されたい。