JP2013129258A - 車両用フットレスト装置、及びこれを備えた車両用シート - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、フットレストのシート前後方向の長さを長くすることができる車両用フットレスト装置、及びこれを備えた車両用シートを得ることを目的とする。
【解決手段】一対の支持アーム20はシート幅方向に対向すると共に、各々の上端部20Uがシートクッション72のシート前後方向の前端側にシート幅方向に延びる段付ボルト16を中心として回転可能に支持されている。これらの一対の支持アーム20は、ラチェット機構40によりシートクッション72に対して所定の回転角度で保持されるようになっている。フットレスト30は、支持アーム20の下端部20Lに、シート幅方向に延びるボルト36を中心として回転可能に支持されており、その上端部30Uが一対の支持アーム20の間に配置される収納位置とその上端部30Uがボルト36に対して収納位置と反対側に位置する展開位置との間を移動可能になっている。
【選択図】図1
【解決手段】一対の支持アーム20はシート幅方向に対向すると共に、各々の上端部20Uがシートクッション72のシート前後方向の前端側にシート幅方向に延びる段付ボルト16を中心として回転可能に支持されている。これらの一対の支持アーム20は、ラチェット機構40によりシートクッション72に対して所定の回転角度で保持されるようになっている。フットレスト30は、支持アーム20の下端部20Lに、シート幅方向に延びるボルト36を中心として回転可能に支持されており、その上端部30Uが一対の支持アーム20の間に配置される収納位置とその上端部30Uがボルト36に対して収納位置と反対側に位置する展開位置との間を移動可能になっている。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両用フットレスト装置、及びこれを備えた車両用シートに関する。
従来から、フットレスト(前座部)を備えた車両用シートが知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1に開示されたフットレストは、シートクッションのシート前後方向の前側に収納されると共に、支持アームを介してシートクッションの下に配置された側板にシート前後方向の前側に引き出し可能に支持されている。
しかしながら、特許文献1に開示された車両用シートでは、前述したようにフットレストがシートクッションのシート前後方向の前側に収納され、かつフットレストがシートクッションに対してシート前後方向の前側に引き出される構成であるため、乗員の脚部を支持するフットレストのシート前後方向の長さを長くすることが難しい。
本発明は、上記の事実を考慮し、フットレストのシート前後方向の長さを長くすることができる車両用フットレスト装置、及びこれを備えた車両用シートを得ることを目的とする。
請求項1に記載の車両用フットレスト装置は、シート幅方向に対向すると共に、一端部がシートクッションのシート前後方向の前端側にシート幅方向に延びる第1回転軸を中心として回転可能に支持された一対の支持アームと、一対の前記支持アームを所定の回転角度で保持する保持手段と、一対の前記支持アームの他端側の間に設けられ、シート幅方向に延びる第2回転軸を中心として収納位置と展開位置との間で回転可能とされたフットレストと、を備えている。
請求項1に係る車両用フットレスト装置によれば、例えば、保持手段により一対の支持アームを所定の回転角度で保持した状態で、第2回転軸を中心としてフットレストを収納位置から展開位置へ回転させる。これにより、一対の支持アームに対してフットレストがシート前後方向の前側へ展開される。
このように本発明では、一対の支持アームの他端側にフットレストを設け、収納位置と展開位置との間で回転可能にしたことにより、フットレストのシート前後方向の長さを長くすることができる。
請求項2に記載の車両用フットレスト装置は、請求項1に係る車両用フットレスト装置において、前記展開位置において、前記フットレストの少なくとも一方側への回転を規制する規制手段を備えている。
請求項2に係る車両用フットレスト装置によれば、規制手段により展開位置においてフットレストの少なくとも一方側への回転を規制することにより、乗員がフットレストの脚部を載せ易くなる。
請求項3に記載の車両用フットレスト装置は、請求項2に係る車両用フットレスト装置において、前記フットレストが、乗員の脚部を支持するクッション材と、前記支持アームの他端側に前記第2回転軸を中心として回転可能に支持されると共に、前記クッション材を支持するフットレストフレームと、を有し、前記規制手段が、前記フットレストフレームに形成され、前記第2回転軸の径方向外側で該前記第2回転軸と同軸上にある円の円周に沿って延びるガイド溝部と、前記支持アームの他端側に設けられ、前記ガイド溝部にスライド可能に挿入されると共に、該ガイド溝部の周方向一縁部と係合する係合ピンと、を有している。
請求項3に係る車両用フットレスト装置によれば、規制手段が、フットレストフレームに設けられたガイド溝部と支持アームに設けられた係合ピンとを有している。この係合ピンが、ガイド溝部の周方向一端部と係合することにより展開位置においてフットレストの一方側への回転が規制される。従って、乗員がフットレストの脚部を載せ易くなる。
請求項4に記載の車両用シートは、乗員が着座するシートクッションと、前記シートクッションのシート前後方向の後端部に傾倒可能に支持されたシートバックと、前記シートクッションのシート前後方向の前端側に設けられた請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車両用フットレスト装置と、を備えている。
請求項4に係る車両用シートによれば、請求項1〜請求項3の何れか1項に係る車両用フットレスト装置を備えたことにより、フットレストのシート前後方向の長さを長くすることができる。
以上説明したように、本発明に係る車両用フットレスト装置、及びこれを備えた車両用シートによれば、フットレストのシート前後方向の長さを長くすることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係るフットレスト装置、及びこれを備えた車両用シートについて説明する。なお、各図において適宜示される矢印Xはシート前後方向の前側を示し、矢印Yはシート幅方向の外側を示し、矢印Zはシート上下方向の上側を示している。
図1には、本実施形態に係る車両用フットレスト装置10が示されている。この車両用フットレスト装置10は、車両用シート70(図6(A)参照)を構成するシートクッション72のシート前後方向の前端側に設けられている。シートクッション72は、その骨格を構成すると共にシート表皮で被覆された図示しないクッション材を支持するシートクッションフレーム74を備えている。このシートクッションフレーム74は、シート前後方向の延びる左右一対のサイドフレーム部74Aと、これらのサイドフレーム部74Aのシート前後方向の前端部をシート幅方向に連結するフロントフレーム部74Bとを有している。
車両用フットレスト装置10は、左右一対のマウントブラケット12と、左右一対の支持アーム20と、保持手段としてのラチェット機構40と、フットレスト30(図2参照)とを主要な構成として備えている。なお、図1及び図2には、一対の支持アーム20及びフットレスト30がそれぞれ収納位置(第1収納位置、第2収納位置)に位置した状態が示されている。以下では、一対の支持アーム20及びフットレスト30が収納位置に位置した状態における矢印X、矢印Zを一対の支持アーム20及びフットレスト30の前後方向の前側、上下方向の上側として説明する。
一対のマウントブラケット12は板状に形成され、シートクッションフレーム74のフロントフレーム部74Bのシート前後方向の前側に配置されている。これらのマウントブラケット12は、シート幅方向に対向して配置されており、各々のシート前後方向の後端部12Rがフロントフレーム部74Bに結合されている。
また、各マウントブラケット12のシート前後方向の前端部12Fにおけるシート幅方向内側の側面(一対のマウントブラケット12が対向する対向面)には、当該側面からシート幅方向の内側へ突出するボス部14が形成されている。このボス部14には、シート幅方向に延びる段付ボルト16が貫通可能になっている。更に、マウントブラケット12の前端部12Fにおけるシート幅方向外側の側面には、ウェルドナット18が溶接されている。なお、ボス部14の周囲には、後述するラチェット機構40が設けられている。
一対の支持アーム20は長手方向を上下方向とすると共に、シート幅方向に対向して配置されている。各支持アーム20の上端部(一端部)20Uには、当該上端部20Uを板厚方向に貫通する取付孔22が形成されている。この取付孔22及びマウントブラケット12のボス部14に貫通された段付ボルト16及びウェルドナット18によって、支持アーム20がマウントブラケット12に回転可能に支持されるようになっている。
なお、支持アーム20の上端部20Uとマウントブラケット12との間には、後述するラチェット機構40のコイルスプリング42が配置され、このコイルスプリング42にも段付ボルト16が貫通されるようになっている。
各支持アーム20の下端部20Lには、当該下端部20Lを板厚方向に貫通する取付孔24が形成されている。また、各支持アーム20のシート幅方向内側の側面(一対の支持アーム20が対向する対向面)における下端側には、当該側面からシート幅方向の内側へ突出する係合ピン26が設けられている。この係合ピン26は、取付孔24に隣接して配置されている。
一対の支持アーム20の間には、フットレスト30(図2参照)の骨格を構成すると共に、表皮で被覆された図示しないクッション材を支持するフットレストフレーム32が配置されている。フットレストフレーム32は、乗員の脚部を支持するフレーム本体部32Aと、フレーム本体部32Aのシート幅方向の両端部にそれぞれ設けられ、支持アーム20の下端部20Lに回転可能に支持される一対のフランジ部32Bとを有している。
一対のフランジ部32Bは、フレーム本体部32Aの下部におけるシート幅方向の両端部から前後方向の前側へそれぞれ延出されており、シート幅方向に対向している。各フランジ部32Bには、当該フランジ部32Bを板厚方向に貫通する取付孔34が形成されている。この取付孔34及び支持アーム20の下端部20Lに形成された取付孔24に貫通される第2回転軸としてのボルト36及びウェルドナット37によってフランジ部32Bが支持アーム20の下端部20Lに回転可能に支持されるようになっている。なお、ウェルドナット37は、各フランジ部32Bのシート幅方向内側の側面に溶接されている。
図2に示されるように、フランジ部32Bに形成された取付孔34は、フットレストフレーム32の長手方向の中央に対してフットレストフレーム32の下端側へずれた位置(長さL)に配置されている。即ち、フットレストフレーム32は、フットレストフレーム32の長手方向の中央に対して下端部30L側へ偏心されたシート幅方向に延びるボルト36(第2回転軸)を中心として支持アーム20に回転可能に支持されている。なお、収納位置におけるフットレスト30の背面は、乗員の脚部が載置される座面30Vとされている。また、図2では、段付ボルト16の図示が省略されている。
フランジ部32Bにおける取付孔34の径方向外側には、ガイド溝部38が形成されている。ガイド溝部38は、取付孔34を挟んでフレーム本体部32Aと反対側へ凸状を成すように取付孔34と同軸上の円の円周の略半周に沿って延びている。このガイド溝部38には、支持アーム20の下端側に突設された係合ピン26がスライド可能に挿入されるようになっている。この係合ピン26がガイド溝部38の周方向の上縁部(一縁部)38A又は周方向の下縁部(他縁部)38Bと係合することにより、一対の支持アーム20に対するフットレストフレーム32の一方側の回転が規制されるようになっている。
図3に示されるように、ラチェット機構40は、コイルスプリング42と、ラチェットプレート50と、反転トーションスプリング60とを備えている。
コイルスプリング42は、支持アーム20の上端部20Uとマウントブラケット12との間に配置されており、その内部にボス部14及び段付ボルト16(図1参照)が貫通されている。コイルスプリング42の一端部42Aは、支持アーム20の上端部20Uのシート幅方向外側の側面に突設された移動ピン44に引っ掛けられている。一方、コイルスプリング42の他端部42Bは、マウントブラケット12の前端部12Fのシート幅方向内側の側面におけるボス部14のシート上下方向の上側に突設された支柱46に引っ掛けられている。このコイルスプリング42によって支持アーム20がシート前後方向の後側(矢印S方向)へ付勢されている。
支持アーム20の上端部20Uに設けられた移動ピン44は、マウントブラケット12の前端部12Fにおけるボス部14の下方に形成された溝部48内にスライド可能に挿入されている。溝部48は、ボス部14と同軸上の円の円周に沿って延びている。この溝部48の周方向の後縁部48Rに移動ピン44が係合することにより、支持アーム20がコイルスプリング42の付勢力(矢印S方向)に抗して収納位置で保持されるようになっている。また、溝部48の周方向の前縁部48Fに移動ピン44が係合することにより、支持アーム20の車両前後方向の前側(矢印T方向)の回転が規制されるようになっている。
マウントブラケット12の前端部12Fに設けられた支柱46には、ラチェットプレート50が回転可能に支持されている。ラチェットプレート50の後端部における下面には、シート前後方向に配列された複数の第1歯部50Aが形成されている。各第1歯部50Aは、支持アーム20の上端部20Uの外周面に形成された複数の第2歯部52と噛み合うようになっている。これらの第1歯部50Aと第2歯部52とが噛み合うことにより、コイルスプリング42によってシート前後方向の後側(矢印S方向)へ常時付勢された支持アーム20が収納位置からシート前後方向の前側(矢印T方向)へ所定の回転角度で保持されるようになっている。
また、ラチェットプレート50の下面における複数の第1歯部50Aのシート前後方向の前側には、シート上下方向の上側へ凹むロック解除段部50Bが形成されている。このロック解除段部50Bには、支持アーム20がシート前後方向の前側(矢印T方向)へ所定値以上回転されたときに、支持アーム20の上端部20Uの外周面における第2歯部52のシート前後方向の前側に突設された突起部54によってシート上下方向の上側へ押し上げられるようになっている。
さらに、ラチェットプレート50の後端部には、シート幅方向の外側へ突出するスプリング取付部50Dが設けられている。このスプリング取付部50Dには、反転トーションスプリング60の一端部60Aが取り付けられている。反転トーションスプリング60の他端部60Bは、マウントブラケット12の前端部12Fのシート幅方向内側の側面に設けられた図示しないスプリング取付部に取り付けられている。
反転トーションスプリング60は、ラチェットプレート50の回転角度に応じて付勢方向が反転(逆転)する反転ばねとされており、第1歯部50Aと第2歯部52とが噛み合った状態では、ラチェットプレート50の後端部がシート上下方向の下側(矢印a方向)へ付勢されるようになっている。一方、図4に示されるように、支持アーム20のシート前後方向の前側(矢印T方向)への回転に伴い、前述したラチェットプレート50のロック解除段部50Bが支持アーム20の突起部54によってシート上下方向の上側へ押し上げられると、ラチェットプレート50の後端部がシート上下方向の上側(矢印J方向)へ変位する。これにより、反転トーションスプリング60の付勢方向が反転し、図5に示されるようにラチェットプレート50の後端部がシート上下方向の上側(矢印b方向)へ付勢された状態で保持されるようになっている。
更に、ラチェットプレート50の前端部には、ロック開始爪部50Cが設けられている。このロック開始爪部50Cは、反転トーションスプリング60によってラチェットプレート50の後端部がシート上下方向の上側(矢印b方向)へ付勢された状態で、支持アーム20の突起部54によってシート上下方向の上側(矢印K方向)へ押し上げられるようになっている。これにより、ラチェットプレート50の後端部がシート上下方向の下側へ変位され、反転トーションスプリング60の付勢方向が再び反転し、ラチェットプレート50の後端部がシート上下方向の下側(図3において、矢印a方向)へ付勢された状態で保持されるようになっている。
次に、マウントブラケット12に対する支持アーム20の回転角度を調整する調整方法について説明する。
図3には、支持アーム20が収納位置で保持された状態が示されている。この状態で、乗員がフットレスト30の下端部30L(図2参照)を把持し、当該下端部30Lをコイルスプリング42の付勢力(矢印S方向)に抗してシート前後方向の前側(矢印T方向)へ引き上げると、支持アーム20が段付ボルト16(図1参照)を中心として同方向へ回転する。この支持アーム20の回転に伴って当該支持アーム20の上端部20Uに設けられた第2歯部52とラチェットプレート50に設けられた第1歯部50Aとの噛み合い位置がずれ、支持アーム20がシート前後方向の前側の所定の回転角度で保持される。
次に、支持アーム20を収納位置へ戻す場合は、乗員がフットレスト30の下端部30L(図2参照)をコイルスプリング42の付勢力(矢印S方向)に抗してシート前後方向の前側(矢印T方向)へ更に引き上げると、図4に示されるように、支持アーム20の上端部20Uに設けられた突起部54によってラチェットプレート50のロック解除段部50Bがシート上下方向の上側へ押し上げられ、第1歯部50Aと第2歯部52との噛み合いが解除される。また、ラチェットプレート50のロック解除段部50Bがシート上下方向の上側(矢印J方向)へ押し上げられることにより、反転トーションスプリング60の付勢方向が反転し(図5において、矢印b方向)、第1歯部50Aと第2歯部52との噛み合いが解除された状態が保持される。
この状態で、乗員がフットレスト30の下端部30L(図2参照)から手を離すと、図5に示されるように、コイルスプリング42の付勢力及びフットレスト30の自重によって支持アーム20が段付ボルト16(図1参照)を中心としてシート前後方向の後側(矢印S方向)へ回転し、支持アーム20の上端部20Uに設けられた突起部54によってラチェットプレート50のロック開始爪部50Cがシート上下方向の上側(矢印K方向)へ押し上げられる。これにより、反転トーションスプリング60の付勢方向が再び反転し、図3に示されるようにラチェットプレート50に形成された第1歯部50Aが支持アーム20の上端部20Uに形成された第2歯部52に噛み合わされる。また、支持アーム20の上端部20Uに設けられた移動ピン44がマウントブラケット12の前端部12Fに形成された溝部48の後縁部48Rと係合し、支持アーム20が収納位置で保持される。
次に、フットレスト30を収納位置から展開位置へ展開させる展開方法について説明する。
図6(A)には、車両用フットレスト装置10が適用された車両用シート70の一部が模式的に示されている。車両用シート70は、乗員が着座するシートクッション72と、シートクッション72のシート前後方向の後端部に傾倒可能に支持されたシートバック76と、シートバック76のシート上下方向の上端部に設けられた図示しないヘッドレストとを備えている。
また、図6(A)には、車両用フットレスト装置10の支持アーム20及びフットレスト30がそれぞれ収納位置に位置した状態が示されている。この状態から前述した支持アーム20の回転角度の調整方法に従って、支持アーム20を段付ボルト16を中心としてシート前後方向の前側(矢印T)へ回転させる。そして、図6(B)に示されるように、ラチェット機構40によって一対の支持アーム20をシートクッション72に対して所定の回転角度(所定の支持位置)で保持する。
ここで、フットレスト30は、その回転中心となるボルト36が当該フットレスト30の長手方向の中央に対して下端部30L側へ偏心されている。従って、支持アーム20をシート前後方向の前側へ回転させると、図7(A)に示されるように、フットレスト30が自重によりボルト36を中心として矢印P方向へ回転する。このとき、支持アーム20の他端側に形成された係合ピン26がフットレストフレーム32のフランジ部32Bに形成されたガイド溝部38に沿って移動する。
次に、乗員がフットレスト30の下端部30Lをシート上下方向の下側へ押し下げ、ボルト36を中心としてフットレスト30を矢印Q方向へ更に回転させると、図7(B)に示されるように、係合ピン26がガイド溝部38の周方向の下縁部38Bと係合し、フットレスト30の回転が規制されると共に、フットレスト30が展開位置に位置される。この状態で、乗員がフットレスト30の座面30Vに脚部を載せることにより、フットレスト30が展開位置で保持される。
このように本実施形態に係る車両用フットレスト装置10では、シートクッション72のシート前後方向の前端側に回転可能に支持された一対の支持アーム20に対してフットレスト30を折り返した状態で、これらの支持アーム20の間の収納位置にフットレスト30を収納することにより、フットレスト30のシート上下方向の長さ(展開位置におけるフットレスト30のシート前後方向の長さ)を長くすることができる。即ち、展開位置におけるフットレスト30の座面30Vのシート前後方向の長さを長くすることができる。
また、フットレスト30の展開位置において、支持アーム20に設けられた係合ピン26をガイド溝部38の下縁部38Bに係合させることにより、ボルト36を中心としたフットレスト30のシート上下方向の上側(矢印Q方向)への回転が規制される。これにより、例えば、乗員がフットレスト30の下端部30L側の座面30Vに脚部を載せ易くなる。
更に、本実施形態に係る車両用フットレスト装置10は、手動によりフットレスト30を収納位置から展開位置へ移動させる構成であるため、電動でフットレスト30を収納位置から展開位置へ移動させる構成と比較して、車両用フットレスト装置10の構造が単純化される。また、本実施形態に係る車両用フットレスト装置10は、その回転軸が段付ボルト16及びボルト36の2つであるため、複雑なリンク機構を用いた構成と比較して、車両用フットレスト装置10の構造が単純化される。従って、コスト削減を図ることができる。更に、本実施形態に係る車両用フットレスト装置10は、前述したように回転軸が少ないため、指の挟み込み等の危害感対策が低減される。
次に、本実施形態に係る車両用フットレスト装置の変形例について説明する。
上記実施形態では、図7(B)に示されるように、フットレスト30が展開位置に位置した状態において、規制手段としてのガイド溝部38及び係合ピン26により、ボルト36を中心としたフットレスト30のシート上下方向の上側(矢印Q方向)への回転を規制したがこれに限らない。
例えば、図8(A)に示される車両用フットレスト装置80では、シートクッションフレーム74に対して支持アーム20を所定の回転角度で保持しかつフットレスト30を収納位置に位置させた状態において、上記実施形態とは逆に、ボルト36のシート上下方向の下側にガイド溝部38が位置するように、フットレストフレーム32が一対の支持アーム20に取り付けられている。この車両用フットレスト装置80では、支持アーム20が所定の支持位置に位置した状態において、支持アーム20の係合ピン26がガイド溝部38の上縁部38Aと係合することにより、フットレスト30が収納位置で保持される。この状態からフットレスト30を展開位置へ移動させるには、乗員がフットレスト30の上端部30Uをシート上下方向の上側へ引き上げ、ボルト36を中心としてフットレスト30を矢印R方向へ回転させる。これにより、図8(B)に示されるように、支持アーム20の係合ピン26がガイド溝部38の下縁部38Bと係合し、フットレスト30の回転が規制される。即ち、規制手段としてのガイド溝部38及び係合ピン26によって、フットレスト30の上端部30Uがシート上下方向の下側へ向う方向のフットレスト30の回転が規制される。これにより、フットレスト30が展開位置で保持される。従って、乗員がフットレスト30の上端部30U側の座面30Vに脚部を載せ易くなる。
また、上記実施形態において、例えば、周知の回転角度調整機構(例えば、スプリングワッシャー等)やシートバックのリクライニング機構を支持アーム20及びフットレスト30に適用し、展開位置において、フットレスト30の上端部30Uがシート上下方向の上側へ向かう回転と、フットレスト30の上端部30Uがシート上下方向の下側へ向かう回転との両方の回転を規制しても良い。
更に、前述したラチェット機構40や周知の回転角度調整機構、シートバックのリクライニング機構を支持アーム20及びフットレスト30に適用し、支持アーム20に対してフットレスト30を所定の回転角度で保持するように構成しても良い。この場合、例えば、図7(A)に示されたフットレスト30と図7(B)に示されたフットレスト30との間の所定位置でフットレスト30を保持することが可能になるため、乗員がフットレスト30の座面30Vに脚部を更に載せ易くなる。
更にまた、本実施形態に係る車両用フットレスト装置10は、フロントシートやリヤシート等の種々の車両用シートに適用することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものでなく、一実施形態及び各種の変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
20 支持アーム
20U 上端部(支持アームの一端部)
20L 下端部(支持アームの他端側)
26 係合ピン(規制手段)
30 フットレスト
30U 上端部(フットレストの他端側)
30L 下端部(フットレストの一端側)
32 フットレストフレーム
36 ボルト(第2回転軸)
38 ガイド溝部(規制手段)
40 ラチェット機構(保持手段)
70 車両用シート
72 シートクッション
76 シートバック
80 車両用フットレスト装置
20U 上端部(支持アームの一端部)
20L 下端部(支持アームの他端側)
26 係合ピン(規制手段)
30 フットレスト
30U 上端部(フットレストの他端側)
30L 下端部(フットレストの一端側)
32 フットレストフレーム
36 ボルト(第2回転軸)
38 ガイド溝部(規制手段)
40 ラチェット機構(保持手段)
70 車両用シート
72 シートクッション
76 シートバック
80 車両用フットレスト装置
Claims (4)
- シート幅方向に対向すると共に、一端部がシートクッションのシート前後方向の前端側にシート幅方向に延びる第1回転軸を中心として回転可能に支持された一対の支持アームと、
一対の前記支持アームを所定の回転角度で保持する保持手段と、
一対の前記支持アームの他端側の間に設けられ、シート幅方向に延びる第2回転軸を中心として収納位置と展開位置との間で回転可能とされたフットレストと、
を備えた車両用フットレスト装置。 - 前記展開位置において、前記フットレストの少なくとも一方側への回転を規制する規制手段を備える、
請求項1に記載の車両用フットレスト装置。 - 前記フットレストが、
乗員の脚部を支持するクッション材と、
前記支持アームの他端側に前記第2回転軸を中心として回転可能に支持されると共に、前記クッション材を支持するフットレストフレームと、
を有し、
前記規制手段が、
前記フットレストフレームに形成され、前記第2回転軸の径方向外側で該前記第2回転軸と同軸上にある円の円周に沿って延びるガイド溝部と、
前記支持アームの他端側に設けられ、前記ガイド溝部にスライド可能に挿入されると共に、該ガイド溝部の周方向一縁部と係合する係合ピンと、
を有する、
請求項2に記載の車両用フットレスト装置。 - 乗員が着座するシートクッションと、
前記シートクッションのシート前後方向の後端部に傾倒可能に支持されたシートバックと、
前記シートクッションのシート前後方向の前端側に設けられた請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車両用フットレスト装置と、
を備えた車両用シート。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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CN113085685A (zh) * | 2021-04-14 | 2021-07-09 | 东莞市勇哥汽车改装用品有限公司 | 汽车座椅脚托板 |
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JPS60175157U (ja) * | 1984-05-01 | 1985-11-20 | 小糸工業株式会社 | 座席用簡易足のせ |
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Patent Citations (5)
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