JP2013128336A - コンシクエントポール型のブラシレスモータ - Google Patents

コンシクエントポール型のブラシレスモータ Download PDF

Info

Publication number
JP2013128336A
JP2013128336A JP2011276086A JP2011276086A JP2013128336A JP 2013128336 A JP2013128336 A JP 2013128336A JP 2011276086 A JP2011276086 A JP 2011276086A JP 2011276086 A JP2011276086 A JP 2011276086A JP 2013128336 A JP2013128336 A JP 2013128336A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pole
rotor
poles
motor
magnet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011276086A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukinori Nakagawa
幸典 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Samsung R&D Institute Japan Co Ltd
Original Assignee
Samsung Yokohama Research Institute
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Samsung Yokohama Research Institute filed Critical Samsung Yokohama Research Institute
Priority to JP2011276086A priority Critical patent/JP2013128336A/ja
Publication of JP2013128336A publication Critical patent/JP2013128336A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/22Rotating parts of the magnetic circuit
    • H02K1/27Rotor cores with permanent magnets
    • H02K1/2706Inner rotors
    • H02K1/272Inner rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis
    • H02K1/274Inner rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis the rotor consisting of two or more circumferentially positioned magnets
    • H02K1/2746Inner rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis the rotor consisting of two or more circumferentially positioned magnets the rotor consisting of magnets arranged with the same polarity, e.g. consequent pole type
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K2213/00Specific aspects, not otherwise provided for and not covered by codes H02K2201/00 - H02K2211/00
    • H02K2213/03Machines characterised by numerical values, ranges, mathematical expressions or similar information

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

【課題】低騒音化が図れるコンシクエントポール型のモータを提供する。
【解決手段】ロータ10の内側又は外側に配置されるステータ20を備える。ロータ10は、コア部14の対向面14aの上に磁極間空隙18を隔てて配置された複数の磁極15を有している。磁極15は、一方の磁極15を構成する突極14bと他方の磁極15を構成するマグネット16とからなる。ステータ20は、ヨーク部22、複数のティース部24、複数のコイル26を有している。ティース部24の突端がマグネット16及び突極14bと微小隙間を隔てて対向している。回転軸Aの方向から見て、マグネット16の中心角をθmとし、突極14bの中心角をθcとし、一対のマグネット16及び突極14bを間に挟む2つの磁極間空隙18の中点の中心角をθpとしたとき、0.36≦θm/θp≦0.5、かつ、0.3≦θc/θm≦0.7となるように設定されている。
【選択図】 図9

Description

本発明は、コンシクエントポール型のブラシレスモータに関し、その中でも特に低騒音化技術に関する。
コンシクエントポール(consequent pole)型のモータは、ロータの磁極であるN極及びS極の全てがマグネットで構成されている一般的なモータと異なり、N極及びS極のいずれか一方がマグネットで構成され、他方がロータの突極で構成されている。
コンシクエントポール型のモータの場合、マグネットの個数を半分にできるので、特に磁極数の多い多極モータでは、部材コストを削減できる利点がある。
その一方で、コンシクエントポール型のモータは、マグネットと突極とで磁気特性が異なるため、一般的なモータに比べて磁気分布が不安定になり易い。そのため、トルクリップルや騒音等が大きくなるといった問題がある。
そこで、これら問題を解消すべく、様々な方法が提案されている。例えば、特許文献1では、マグネットの磁極占有角度(電気角)θ1について検討が行われており、180°<θ1≦230°となるように設定することで、トルクリップルの低減が図れることが開示されている。
また、特許文献1には、ステータとロータとの間の隙間が、ティースに与えるラジアル力の変化に影響することも開示されている(第4実施形態)。
詳しくは、第4実施形態には、14極のインナーロータ型のブラシレスモータが示されている。このモータでは、ステータのティースの先端面と僅かな空隙を隔てて対向しているマグネットや突極の外側面は、湾曲形状に形成されている。
そして、ティースの先端面とマグネットの外側面との間の空隙距離Aと、ティースの先端面と突極の外側面との間の空隙距離Bとの比B/A(1,0.65,0.3の3点)について検討が行われ、B/Aの値が小さい方が、ティースに与えるラジアル力の変化の最大値と最小値との差が小さくなることが示されている。
また、突極の外側面の曲率の違いも、ティースに与えるラジアル力の変化に影響することが示されている(第5実施形態)。
特開2010−263774号公報
洗濯機の駆動源に用いられるモータでは、異なった2つの回転領域で安定した出力が求められる場合がある。例えば、洗濯時に、低回転での高トルクな出力が求められ、脱水時に、低トルクでの高回転な出力が求められる。
この場合、低回転での高トルクな出力が安定して得られることから、一般に、モータは多極になり易い。そのため、部材コストの点で有利なコンシクエントポール型のモータが洗濯機の駆動源として用いられる場合がある。
洗濯機が一般家庭向けである場合には、生活空間に設置されるため、上述したモータ出力に加えて、そのモータには高度な静音性も求められる。
それに対し、モータを高速回転で駆動させると騒音が発生して、利用者に不快感を与える場合がある。そのため、洗濯機用など、高速回転でモータを駆動させる必要がある場合には、その低騒音化が1つの課題となっている。ところが、この騒音は、ステータの共振を原因としているため、トルクリップルを抑制するだけでは解消することができない。
図1〜図4を参照しながら、その仕組みについて説明する。コンシクエントポール型のモータに先だち、まず、ロータの磁極の全てがマグネットで構成されている一般的なモータの場合について説明する。
図1は、インナーロータ型の一般的なモータを例示したものであり、回転軸方向から見たそのロータの外周部分を概略的に表している。
101はロータ、102はロータの外周面に取り付けられたマグネットである。マグネット102は、N極とS極とが交互になるように、一定の磁極間空隙103を隔てて周方向に配置されている。
そして、104は、ステータの円環状のコアから中心に向かって放射状に延びるティースである。各ティース104には、それぞれコイル105が形成されている。ロータ101は矢印Rが示す方向に回転する。
ロータ101は、コイル105に電流が供給されることによって回転するが、ここでは、電流が供給されていない状態を想定する。
同図の(a)に示すように、磁極間空隙103がティース104と正対する位置にある時には、ティース104を介して、近接している2つのマグネット102,102(N極とS極)の間で強い磁界が形成される。その結果、各ティース104には、白抜き矢印が示すように、回転中心側に引力が作用する。
同図の(b)に示すように、マグネット102がティース104と正対する位置にある時には、磁界の形成が弱わるため、それに伴って各ティース104に作用する引力も弱くなる。
従って、ロータ101が回転すれば、同図の(a)のように、各ティース104に回転中心側に引力が作用する状態と、同図の(b)のように、その引力が弱まる状態とが周期的に発生する。
図2に、その周期的な引力の変化を表したグラフを示す(実線)。このグラフでは、ロータのマグネット2つ(N極とS極)分の回転に相当する電気角1周期(電気角360°)分での引力の変化を表している。同図に示すように、ロータが電気角1周期分回転する間には、磁極間空隙はティースと2回正対するため、引力が高くなるピークは2つ発生する。
すなわち、ロータが電気角1周期分回転するごとに、ステータは、半径方向を中心に向かって2回強く引っ張られ、周期的に収縮変化する。その結果、ステータには、電気角周波数の2倍の周波数で振動が発生する。
その周波数と、ステータの固有振動数とが一致すると、共振して騒音が発生する。なお、同図では、電気角周波数の2倍の周波数で発生する2次成分の引力を例に説明したが、ステータには、更にその2次成分の倍数(4倍、6倍等)の周波数でも高次成分の引力が作用するため、それら周波数においても騒音は発生し得る。
次に、図1に対応して表した図3を参照しながら、コンシクエントポール型のモータについて説明する。
コンシクエントポール型のモータでは、マグネット102と突極101aとが、周方向に磁極間空隙103を隔てて交互に並ぶように配置されている。マグネット102がN極及びS極の一方の磁極を構成し、突極101aがその他方の磁極を構成している。
同図の(a)に示すように、コンシクエントポール型のモータでも、磁極間空隙103がティース104と正対する位置にある時には、ティース104を介して、近接しているマグネット102と突極101a(N極とS極)の間で強い磁界が形成され、各ティース104に白抜き矢印が示すように回転中心側に引力が作用する。
しかし、コンシクエントポール型のモータの場合、マグネット102と突極101aとでは、ティース104との間で形成される磁界が異なるため、ティース104に作用する引力が異なる。
また、同図の(b)に示すように、マグネット102や突極101aがティース104と正対する位置にある時も磁界の形成が弱まって各ティース104に作用する引力も弱くなるが、その弱まる程度もマグネット102と突極101aとでは異なる。
図4に、コンシクエントポール型のモータでの周期的な引力の変化を表したグラフを示す(実線)。コンシクエントポール型のモータでも、ロータが電気角1周期分回転する間に引力が高くなるピークが2つ発生するが、一般的なモータとは異なり、その波形は単純波形にはならない。
コンシクエントポール型のモータでは、マグネット102と突極101aとで磁気特性が異なるため、1次や3次といった、電気角周波数の2倍の周波数以外の周波数においてもティース104に引力が作用するからである。従って、コンシクエントポール型のモータでは、一般的なモータとは異なり、2次成分やその倍数の周波数だけでなく、1次や3次等の周波数でも騒音が発生し得るという特徴がある。
更に、モータ、特に多極のモータでは、高速回転で駆動する際に、弱め界磁制御が行われる場合がある。その場合、図1や図3の(b)に示したような、マグネット102や突極101aがティース104と正対し、トルクへの影響が小さくなるタイミングで、コイル105に、マグネット102や突極101aの磁束を打ち消す磁束が形成される。
そうすると、マグネット等とティースとが正対している時にティースに作用する引力は、更に弱まる。その結果、図2や図4に破線で示したように、引力の強弱変化がより大きくなるため、ステータの収縮変化も増加する。従って、弱め界磁制御を行うと、騒音の増加を招くという問題がある。
そこで、本発明の目的は、低騒音化が図れるコンシクエントポール型のブラシレスモータを提供することにある。
本発明に係るブラシレスモータは、回転軸を中心に回転自在なロータと、上記ロータの内側又は外側に配置されるステータと、を備える。上記ロータは、上記ステータ側に面する断面円環状の対向面を有するコア部と、上記対向面の上に、周方向に一定の磁極間空隙を隔ててN極とS極とが交互に並ぶように配置された複数の磁極と、を有している。
上記磁極は、上記対向面から突出して、上記N極及び上記S極のいずれか一方の磁極を構成する突極と、他方の磁極を構成するマグネットと、からなる。上記ステータは、上記ロータ側に面する断面円環状の周面を有するヨーク部と、上記ヨーク部の周面から上記ロータに向かって放射状に突出する複数のティース部と、隣接する上記ティース部の間に形成されるスロットに巻線を通しながら当該ティース部に巻回して形成された複数のコイルと、を有している。上記ティース部の突端は、上記マグネット及び上記突極と微小隙間を隔てて対向している。
そして、回転軸方向から見て、上記マグネットにおける周方向側の両端の各々と当該回転軸とを結ぶ2つの半径線によって挟まれる中心角をθmとし、上記突極における周方向側の両端の各々と当該回転軸とを結ぶ2つの半径線によって挟まれる中心角をθcとし、隣接する一対の上記マグネット及び上記突極を間に挟む2つの上記磁極間空隙の中点の各々と当該回転軸とを結ぶ2つの半径線によって挟まれる中心角をθpとしたとき、0.36≦θm/θp≦0.5、かつ、0.3≦θc/θm≦0.7となるように設定されている。
すなわち、このモータは、ロータの磁極がコア部の突極とマグネットとからなる、いわゆるコンシクエントポール型のブラシレスモータである。そのマグネットと突極の配置が、上記のような所定の条件に設定されている。
マグネット等をこの条件を満たすように配置すれば、騒音の発生原因となっている、ステータに作用する引力を効果的に小さくできるので、低騒音化が図れる。
例えば、回転数の異なる少なくとも2つの低回転数域と高回転数域とにおいて一定時間駆動され、当該高回転数域では、弱め界磁制御が行われるブラシレスモータに好適である。
特に高回転数域において騒音が問題となるため、よりいっそう優れた効果が発揮できる。具体的には、洗濯機に搭載してその駆動源として用いることができる。
本発明を適用したブラシレスモータによれば、ステータに周期的に作用する引力を抑制することができるので、低騒音化を図ることができる。
(a)、(b)は、騒音が発生する仕組みを説明するための図である(一般的なモータの場合)。 ステータに作用する周期的な引力の変化を表したグラフである(一般的なモータの場合)。 (a)、(b)は、騒音が発生する仕組みを説明するための図である(コンシクエントポール型のモータの場合)。 ステータに作用する周期的な引力の変化を表したグラフである(コンシクエントポール型のモータの場合)。 本実施形態のモータを示す概略斜視図である。 図5のX−X線における概略断面図である。 モータの主な出力領域を表した概略図である。 図6の部分拡大図である。 マグネットや突極の配置を説明するための図である。 ティース部の配置を説明するための図である。 θm/θp、θc/θm、ステータに作用する引力(1次成分)の関係を示すグラフである。 ステータに作用する引力の測定結果を表したグラフである(比較例)。 ステータに作用する引力の測定結果を表したグラフである(実施例)。 変形例を示す概略図である。 変形例を示す概略図である。 変形例を示す概略図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。ただし、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物あるいはその用途を制限するものではない。
図5、図6に、本実施形態のブラシレスモータ(単にモータ1ともいう)を示す。このモータ1は、1つのドラムで洗濯処理やすすぎ処理、脱水処理が行える、いわゆる全自動式の洗濯機に搭載される。モータ1はドラムの駆動源として用いられる。
このモータ1は、減速機を介さずにドラムを駆動する機器に接続される(ダイレクトドライブモータ)。従って、ドラムが回転する場合には、ドラムはモータ1と略同一の回転数で回転する。
洗濯処理やすすぎ処理では、洗濯物や多量の水が収容されたドラムを、比較的ゆっくりとした動きで一定時間作動させる必要がある。一方、脱水処理では、水が抜かれて軽くなったドラムを、高速で一定時間作動させる必要がある。
従って、このモータ1は、条件の異なる2つの領域において、一定時間安定した出力が得られるように設定されている。具体的には、図7に示すように、洗濯処理やすすぎ処理に対応して、相対的に低い回転数で高トルクな出力が求められる領域(低回転数域LRR)と、脱水処理に対応して、相対的に高い回転数で低トルクな出力が求められる領域(高回転数域HRR)とで、それぞれ一定時間安定した出力が得られるように、このモータ1は設定されている。
図6に示したように、モータ1は、シャフト2やモータケース4、ロータ10、ステータ20などで構成されている。このモータ1は、インナーロータ型であり、ロータ10は、ステータ20の内側に配置されている。
ロータ10は、ホルダ部12やコア部14、マグネット16などで構成されている。
ホルダ部12は、円筒状の側壁12aを有している。側壁12aの一端は端壁12bによって塞がれており、その端壁12bの中心部にシャフト2が直交した状態で固定されている。回転軸Aとなるシャフト2の軸心は、側壁12aの中心を通っている。シャフト2及びロータ10は、モータケース4に回転自在に支持されており、回転軸Aを中心に回転する。シャフト2の一端は、モータケース4に形成された軸孔を通じて外方に突出している。
ホルダ部12の側壁12aの外面には、金属板を回転軸Aの方向に積層して構成された円筒状のコア部14が取り付けられている。コア部14の外面は、回転軸Aを中心とする断面円環状に形成され、ステータ20に対向する対向面14aとなっている。その対向面14aの上には、42個の磁極15が形成されている(42極)。詳しくは、ステータ20側に向かってN極とS極とが交互になるように周方向に並べられている。
図8に詳しく示すように、これら磁極15は、突極14bとマグネット16とで構成されている。21個の突極14bと21個のマグネット16とが、周方向に一定の磁極間空隙18を隔てて交互に並ぶように配置されている。すなわち、このモータ1はコンシクエントポール型のモータである。
突極14bは、対向面14aから半径方向外側に突出するようにコア部14に形成されている。突極14bは、対向面14aの上を回転軸Aの方向に延びるように形成されている。各突極14bのステータ20側に臨む面には、断面円弧状の第1磁極面15aが形成されている。そして、回転軸Aの方向から見て、各第1磁極面15aが、ロータ10の外郭線を構成している、回転軸Aを中心とする仮想円の円周線L1と重なるように同じ曲率で形成されている。
マグネット16は、対向面に取り付けられている。すなわち、このモータ1は表面磁石型のモータ(SPMモータ)でもある。
各マグネット16には、強力な磁力を有する永久磁石、例えば、ネオジム磁石等の希土類磁石が用いられている。各マグネット16には、部材コストの観点から、断面矩形の平板形状をした磁石が用いられている。
詳しくは、各マグネット16は、同形同寸法の直方体形状をしており、それぞれがN極及びS極を構成する長方形状をした一対の作用面16aと、両作用面16aの短手側の両縁に連なる一対の短手端面16bと、両作用面16aの長手方向の両縁に連なる一対の長手端面16cとを有している。
各マグネット16は、回転軸Aの方向に短手端面16bが向くように、対向面14aに設置されている。また、各マグネット16は、回転軸Aの方向から見て、作用面16aが、その中点と回転軸Aとを通る直線L2に対して直交するように、対向面14aに設置されている。
各マグネット16のステータ20側に臨む作用面16aは、突極14bの第1磁極面15aに対応して第2磁極面15bを構成している。回転軸Aの方向から見て、第2磁極面15bの周方向側の長さは、第1磁極面15aよりも大きく寸法設定されている。また、第2磁極面15bは、第1磁極面15aと重なる円周線L1の内側に位置している。なお、突極14b及びマグネット16の配置の詳細については別途後述する。
ステータ20は、ヨーク部22やティース部24、コイル26などで構成されている。
ヨーク部22は、円筒形状を有し、モータケース4の内面に固定されている。ヨーク部22の内周面22aは、回転軸Aを中心とする断面円環状に形成されている。この内周面22aに36個のティース部24が形成されている。ヨーク部22及びティース部24は一体の構造物であり、ロータ10のコア部14と同様に、金属板を回転軸Aの方向に積層して形成されている。
ティース部24は、ヨーク部22の内周面22aからロータ10側に向かって放射状に突出している。詳しくは、ティース部24は、回転軸のA方向から見て、各ティース部24の中心を通る直線L3が回転軸Aの上で交差するように、ヨーク部22の内周面22aからロータ10側に向かって突出している。
各ティース部24の突端には、両側面が張り出して幅が広くなった幅広部24aが設けられている。詳しくは、図8に示したように、各ティース部24の突端部分は、周方向側の両側面が突端側に向かって末広がりに広がるように形成されている。それにより、ティース部24の突端に、相対的に大きな断面幅を有する幅広部24aが設けられている。
各ティース部24は、周方向に等間隔で配置されており、隣接する2つのティース部24の間には、回転軸Aの方向に延びるスロット28(空間)が形成されている。
このステータ20の場合、スロット28は36個形成されている。これらスロット28に繰り返し通しながら各ティース部24に巻線を巻回することにより、このステータ20には36個のコイル26が形成されている。このモータ1では、コイル26はティース部24ごとに形成されている(集中巻)。
すなわち、このモータ1では、36個のスロット28と、42個の磁極15とで構成されている。低回転数域LRRで安定した出力を得るためには、モータ設計上、スロット28の個数は24以上であることが好ましい。それに対応して、磁極15の個数は、それより多く、かつ、スロット28の個数の4/3倍より小さいのが好ましい。
換言すれば、磁極15の個数をP、スロット28の個数をSとしたとき、Sが24以上であって、4/3×S>P>Sの関係を満たすようにすればよい。例えば、スロット28が24個であれば、磁極15の個数は25〜32個の範囲で選択すればよい。また、スロット28が36個であれば、磁極15の個数は37〜48個の範囲で選択すればよい。従って、本実施形態のモータ1では、磁極15を42個にしている。
そして、このような形態のロータ10及びステータ20は、幅広部24aが突極14bやマグネット16と微小な隙間(微小隙間)を隔てて対向するように配置されている。
このモータ1では、低回転数域LRRだけでなく、高回転数域HRRでも駆動される。そのため、このモータ1では、高回転数域HRRにおいて弱め界磁制御が行われる。すなわち、高速回転域で駆動する際に、上述したような所定のタイミングで界磁を弱める制御が行われる。
具体的には、磁極15の磁束は一定であるため、回転数の上昇に伴ってその磁束によって生じる誘起電圧が増加する。そして、この誘起電圧が電源の印加電圧と等しくなるまで回転数が上昇すると、モータ1に電流が流れなくなるため、それ以上に回転数を上げることができなくなってしまう。
そこで、このモータ1では、トルクの発生に影響の少ないタイミングでその誘起電圧の増加を抑制する弱め界磁制御を行うことで、高回転数域HRRでも回転できるようにしている。なお、弱め界磁制御は周知の技術であるため、これ以上の詳細な説明は省略する。
従って、このモータ1では、低回転数域LRRだけでなく高回転数域HRRでも安定した出力を得ることができる。しかしながら、高回転数域HRRでは、冒頭で説明したように、騒音が発生するという問題がある。この騒音は、ステータ20の共振を原因としているため、トルクリップルを抑制するだけでは解消することができない。そこで、このモータ1では、マグネット16や突極14bの配置を工夫することにより、その騒音の低騒音化を図っている。
(マグネット及び突極の配置)
図9を参照しながら、マグネット16及び突極14bの配置について説明する。そのマグネット16等の配置は、実験を繰り返し行うことによって見出したものである。
具体的には、図9に示すように、回転軸Aの方向から見て、マグネット16における第2磁極面15bの両端の各々と回転軸Aとを結ぶ2つの半径線によって挟まれる中心角をθmとした。また、突極14bにおける第1磁極面15aの両端の各々と回転軸とを結ぶ2つの半径線によって挟まれる中心角をθcとした。
そして、隣接する一対のマグネット16及び突極14bを間に挟む2つの磁極間空隙18の中点18aの各々と回転軸Aとを結ぶ2つの半径線によって挟まれる中心角をθpとした。θpは、電気角では360°に相当する。
ティース部24も、低騒音化を図る上では、所定の配置にするのが好ましい。具体的には、図10に示すように、幅広部24aの中心角をθtとし、ティース部24のピッチ角度、詳しくは、ステータ20における隣接する2つのスロット28のそれぞれに臨むヨーク部22の中点22bの各々と回転軸Aとを結ぶ2つの半径線によって挟まれる中心角をθtpとしたとき、θt/θtpは0.5より大きく、かつ、0.7より小さく設定するのが好ましい(0.5<θt/θtp<0.7)。このモータ1では、θt/θtpは0.55に設定されている。
そして、シミュレーション試験により、θm及びθcの値を変えて、ステータ20に作用する引力の1次成分(f)の変化を調べた。具体的には、θpに対するθmの比(θm/θp)の値が0.32,0.36,0.42,0.47,0.5,0.64となる各点において、θc/θmの値を変えながら、ステータ20に作用する引力の1次成分(f)の変化を調べた。ちなみに、各測定点のθmは、電気角では115°,130°,150°,170°,180°,230°に相当する。
その結果を図11に示す。θm/θpの値が0.32から大きくなるに従い、引力fはいったん小さくなった後に再度大きくなる傾向が認められ、θm/θp及びθc/θmを所定の範囲内に設定すれば、引力fを0近くまで小さくできることが確認された。
具体的には、θm/θpの値を0.36〜0.5の範囲内で設定するともに、θc/θmの値を0.3〜0.7の範囲内で設定する。
そうすれば、特にコンシクエントポール型のモータにおいて騒音の原因となっている、第1次成分の引力fを0近くまで小さくできるので、従来のモータに比べて低騒音化を図ることができる。
(比較例、実施例)
図12、図13に、比較例及び実施例を示す。これら図は、所定の高回転数においてステータ20に作用する引力(1〜10次成分)を測定した結果を表したものである。比較例は、θm/θpを0.55、θc/θmを0.75に設定したモータ1である。実施例は、θm/θpを0.43(電気角で153°)、θc/θmを0.5に設定したモータ1である。
これら図から明らかなように、実施例は比較例に比べて全体的に引力が小さくなる傾向が認められた。特に1次成分の引力の低下に著しい効果が認められた。従って、本実施形態のモータによれば、ステータ20の収縮変化を小さくすることができるため、共振に基づく騒音を抑制することができる。
なお、本発明にかかるブラシレスモータは、上述した実施形態に限定されず、それ以外の種々の構成をも包含する。
例えば、突極14bの形状は、仕様に応じて適宜変更可能である。その一例を図14〜図16に示す。
図14の変形例では、各突極14bの第1磁極面15aは、実施形態よりも大きく湾曲した形状に形成されている。具体的には、本変形例の各第1磁極面15aは、円周線L1の曲率よりも大きな曲率で形成されている。換言すれば、本変形例の各第1磁極面15aが重なる円の半径をrとし、円周線L1の半径をRとすれば、1/r>1/Rである。
図15の変形例では、各突極14bは、回転軸Aの方向から見て、その突端側の部分よりも基端側の部分の方が断面寸法が小さくなるように形成されている。具体的には、各突極14bにおける側面の対向面14a側の両側部分に凹みが形成されていて、第1磁極面15aのある突端部分が相対的に周方向に張り出した状態となっている。
図16の変形例では、図15の変形例とは逆に、各突極14bは、回転軸Aの方向から見て、その突端部分よりも基部部分の方が断面寸法が大きくなるように形成されている。具体的には、各突極14bの両側面が、突端の第1磁極面15aから対向面14aに向かって末広がりに広がるように形成されている。
(その他)
例えば、実施形態ではインナーロータ型のモータを例に説明したが、アウターロータ型のモータであってもよい。実施形態や変形例に示したように、マグネットの厚みも仕様に応じて適宜変更できる。
1 モータ
10 ロータ
14 コア部
14a 対向面
14b 突極
15 磁極
16 マグネット
18 磁極間空隙
20 ステータ
22 ヨーク部
22a 内周面
24 ティース部
24a 幅広部
26 コイル
28 スロット
A 回転軸
LRR 低回転数域
HRR 高回転数域

Claims (3)

  1. 回転軸を中心に回転自在なロータと、
    上記ロータの内側又は外側に配置されるステータと、
    を備え、
    上記ロータは、
    上記ステータ側に面する断面円環状の対向面を有するコア部と、
    上記対向面の上に、周方向に一定の磁極間空隙を隔ててN極とS極とが交互に並ぶように配置された複数の磁極と、
    を有し、
    上記磁極は、
    上記対向面から突出して、上記N極及び上記S極のいずれか一方の磁極を構成する突極と、
    他方の磁極を構成するマグネットと、
    からなり、
    上記ステータは、
    上記ロータ側に面する断面円環状の周面を有するヨーク部と、
    上記ヨーク部の周面から上記ロータに向かって放射状に突出する複数のティース部と、
    隣接する上記ティース部の間に形成されるスロットに巻線を通しながら当該ティース部に巻回して形成された複数のコイルと、
    を有し、
    上記ティース部の突端が上記マグネット及び上記突極と微小隙間を隔てて対向しているブラシレスモータであって、
    回転軸方向から見て、上記マグネットにおける周方向側の両端の各々と当該回転軸とを結ぶ2つの半径線によって挟まれる中心角をθmとし、上記突極における周方向側の両端の各々と当該回転軸とを結ぶ2つの半径線によって挟まれる中心角をθcとし、隣接する一対の上記マグネット及び上記突極を間に挟む2つの上記磁極間空隙の中点の各々と当該回転軸とを結ぶ2つの半径線によって挟まれる中心角をθpとしたとき、0.36≦θm/θp≦0.5、かつ、0.3≦θc/θm≦0.7となるように設定されているブラシレスモータ。
  2. 請求項1に記載のブラシレスモータにおいて、
    回転数の異なる少なくとも2つの低回転数域と高回転数域とにおいて一定時間駆動され、当該高回転数域では、弱め界磁制御が行われるブラシレスモータ。
  3. 請求項2に記載のブラシレスモータにおいて、
    洗濯機に搭載されるブラシレスモータ。
JP2011276086A 2011-12-16 2011-12-16 コンシクエントポール型のブラシレスモータ Pending JP2013128336A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011276086A JP2013128336A (ja) 2011-12-16 2011-12-16 コンシクエントポール型のブラシレスモータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011276086A JP2013128336A (ja) 2011-12-16 2011-12-16 コンシクエントポール型のブラシレスモータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013128336A true JP2013128336A (ja) 2013-06-27

Family

ID=48778566

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011276086A Pending JP2013128336A (ja) 2011-12-16 2011-12-16 コンシクエントポール型のブラシレスモータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013128336A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018098961A (ja) * 2016-12-15 2018-06-21 本田技研工業株式会社 回転電機の制御装置および回転電機の制御方法
KR101891929B1 (ko) * 2017-10-30 2018-08-24 엘에스오토모티브테크놀로지스 주식회사 레졸버
WO2022230265A1 (ja) * 2021-04-26 2022-11-03 日本電産株式会社 ロータ、およびモータ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018098961A (ja) * 2016-12-15 2018-06-21 本田技研工業株式会社 回転電機の制御装置および回転電機の制御方法
KR101891929B1 (ko) * 2017-10-30 2018-08-24 엘에스오토모티브테크놀로지스 주식회사 레졸버
WO2022230265A1 (ja) * 2021-04-26 2022-11-03 日本電産株式会社 ロータ、およびモータ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101069097B1 (ko) 균일한 공기 갭 및 비균일 공기 갭을 가진 로브형 로터를 구비한 모터
EP1598920B1 (en) Permanent magnet rotary electric motor
JP5811565B2 (ja) 回転子および永久磁石電動機
WO2010150492A1 (ja) アキシャル型モータ
JP2017077044A (ja) 回転電機、回転子鉄心の製造方法
JP2007068357A (ja) 回転電機の回転子及びそれを用いた回転電機
JP2007209186A (ja) 同期電動機及び同期電動機の製造方法
WO2015097767A1 (ja) 永久磁石式回転電機
WO2013094349A1 (ja) 永久磁石モータ
WO2012008012A1 (ja) 永久磁石型回転電機
JP2010178471A (ja) 回転電機
JP2012029540A (ja) 単相ブラシレスモータ
EP2793379B1 (en) Generator
JP2013128336A (ja) コンシクエントポール型のブラシレスモータ
JP2006333656A (ja) 回転電機の回転子及びそれを用いた回転電機
JP2002136094A (ja) ステッピングモータ
EP3661034B1 (en) Rotary electric machine
JP2013128341A (ja) 表面磁石型のブラシレスモータ
JP5879848B2 (ja) 埋込磁石形回転電機のロータ
JP2019103294A (ja) 単相モータ
JP6435838B2 (ja) 回転電気機械のロータ及びそれを備える回転電気機械
JP5895429B2 (ja) 埋込磁石形回転電機
JP2017063594A (ja) ブラシレスモータ
KR101920270B1 (ko) 영구자석 삽입형 전동기의 회전자
JP5587683B2 (ja) モータ