JP2013127623A - 上演映画に対してオーディオ透かしを入れる手法 - Google Patents
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Abstract
【課題】DTS(登録商標)サウンド・トラックを含む映画フィルムにオーディオ透かしを入れる。
【解決手段】サウンド・トラック内の同期化コード内に現れる1つ又は複数の識別子を選択的に削除することによって行われる。プロジェクタ102によるフィルムの上映により、DTS(登録商標)読み出し器104は、DTS(登録商標)CDプレイヤ106に情報を送出する。それにより、識別子がない状態が検出され、相応に、オーディオ透かしが生成され得る。
【選択図】図2
【解決手段】サウンド・トラック内の同期化コード内に現れる1つ又は複数の識別子を選択的に削除することによって行われる。プロジェクタ102によるフィルムの上映により、DTS(登録商標)読み出し器104は、DTS(登録商標)CDプレイヤ106に情報を送出する。それにより、識別子がない状態が検出され、相応に、オーディオ透かしが生成され得る。
【選択図】図2
Description
本発明は、上演映画のソースを追跡する目的で、上演映画に対して透かしを入れる方法に関する。
映画フィルムの不法に作製されたコピーが広範囲にわたって配布されることにより、映画産業が苦しみ続けている。「メディア海賊」と呼ばれることが多い、不法なコピーを作製する者は、種々のやり方でこれを行う。単純なメディア海賊は、多くの場合、映画館へこっそり持ち込まれたビデオ・カメラ又は同種の記録装置を利用して長編上演のコピーを不法に記録する。より高度なメディア海賊は、映画館員(例えば、映画館のオーナー又は映画館の映写技師)と共謀して、海賊が、光学的又は電子的手段により、封切映画のコピーを行い、それにより、ずっと高い品質のコピーが得られる。
海賊行為の発生率を減らすために、多くの映画スタジオは現在、受け取った特定の目的地まで封切映画を追跡することを可能にするために、映画館に配布される封切映画それぞれに、一意の透かしが入っていることを要求している。よって、特定の場所(例えば、イタリア国ローマ)に発送された封切映画は、米国ニューヨーク市に発送された同じ封切映画とは別の透かしを有することになる。透かしの特性、及び透かしが封切映画に埋め込まれる処理により、多くの場合、透かしが、不法に作製されたどのコピーにも現れることが確実になる。よって、不法に作製されたコピーにおける透かしのフレンジック解析により、映画スタジオ又はその指定エージェントは、不法に作製されたコピーのマスタとしての役目を担った特定の封切映画を識別することが可能である。不法に作製されたコピーのマスタとしての役目を担った封切映画の識別情報が分かれば、(特に、その映画館の館員がコピーにおいて共謀した場合、)映画スタジオが、識別された封切映画を受け取った映画館を識別し、適切な措置を講じることが可能になる。
現在、映画フィルムを一意に識別するための光学的透かし及びオーディオ透かしが存在している。光学的透かしは一般に、映画の視聴者に対して、より大きな影響を及ぼし、高度な海賊によって明らかにされる可能性が高い。オーディオ透かしには一般に、この欠点を被るものでない。しかし、オーディオ透かしは、他の欠点を被る。DVD上で作製されたものであってもビデオテープ上で作製されたものであっても、映画の海賊コピーは一般に、フィルム自体とは別のソースから得られたオーディオ情報を収容している。例えば、米国内で配布された通常の映画プリント・フィルムは、英語ダビング版からのオーディオ及び米国版のフィルム・プリントから得られたビデオ情報を有する。
よって、前述の欠点を解消するオーディオ透かし入れ手法に対する必要性が存在している。
簡潔には、本願の原理の第1の局面によれば、サウンド・トラック内に1つ又は複数の識別子を有する、サウンド・トラックなどの音再生情報を有する、フィルムなどの上演映画に対して透かしを入れる方法が提供される。上記方法は、削除するための少なくとも1つの識別子を選択する工程を含む。識別子の選択的な削除により、上演映画の上映中に、一意の透かしを入れることが可能になる。
本願の原理の別の局面によれば、選択的に削除される識別子を含む音再生情報を有する上演映画の上映中に透かしを生成する方法が提供される。方法は、どの識別子が削除されているかを検出することにより、始まる。その後、選択的に削除される識別子に一意のオーディオ透かしが生成される。
本願の原理の更に別の局面によれば、選択的に削除される識別子を含む音再生情報を有する上演映画を記録する方法が提供される。上記方法は、上演映画の上映中に、選択的に削除された識別子によって生成されたオーディオ透かしを記録する工程を含む。
本発明は、上演映画に透かしを入れる手法を提供し、特に、映画フィルムに透かしを入れる手法を提供する。本願の原理の透かし入れ手法を理解するために、映画フィルムによって収容される種々のサウンド情報の簡単な説明、並びに、前述のサウンド情報を再生する手法の簡単な説明は有用であることが明らかになるであろう。
図1は、従来技術による映画フィルム10を表す。フィルム10などの、今日の映画フィルムは通常、別の4つのタイプの音再生情報を収容する。実際には、音再生情報のタイプそれぞれは、「サウンド・トラック」という名称を呈している。前述の情報は、画像領域(図示せず)外にフィルムに沿って線形に現れる。4つのサウンド・トラックは通常、ディジタル・シアター・サウンド(登録商標)(DTS)トラック12と、ドルビー(登録商標)ディジタル・サウンド・トラック14と、ステレオ光学式サウンド・トラック16と、ソニー(登録商標)SDDSサウンド・トラック18とを含む。DTSサウンド・トラック12によって収容される音再生情報は、他のトラック14、16及び18によって収容されるものとは異なる。図2に関して更に詳細に説明するように、DTS(登録商標)サウンド・トラック12は、図1のフィルム10内の視覚情報をCD
ROM上に記録されたオーディオ・データと同期化させる時間コード情報を含む。
ROM上に記録されたオーディオ・データと同期化させる時間コード情報を含む。
図2は、図1の映画フィルム10のDTSサウンド・トラック12による、DTSオーディオを再生する、本願の原理による映画サウンド・システム100を表すブロック図である。図2のサウンド・システム100は、プロジェクタ102(通常、35mmプロジェクタ)を有するが、場合によっては、プロジェクタは、図1の映画フィルム10の上映に使用するような70mm等のサイズを有し得る。プロジェクタ102は、図1のDTS(登録商標)サウンド・トラック12内のDTS時間コードを読み出す読み出し器104を含む。図示していないが、プロジェクタ102は通常、全て図1のサウンド・トラック14、16及び18を読み出すために、読み出し器104に加えて他の読み出し器を含む。
図2の読み出し器104によって読み出されたDTS(登録商標)時間コードは、DTS(登録商標)CDプレイヤ106に渡り、DTS(登録商標)CDプレイヤ106は、図1のフィルム10によって収容される視覚情報の上映に関して再生されるためのオーディオ・データを含む少なくとも1つのCD−ROM108を再生する。すなわち、プロジェクタ102がフィルム10を上映するにつれ、DTS(登録商標)CDプレイヤ106はCD−ROM108を再生する。DTS
CDプレイヤ106は、読み出し器104によって読み出された図1のDTSサウンド・トラック12上の時間コードを利用して、CD―ROM108上のオーディオ・データをフィルム10上の視覚情報と同期化させる。その目的で、CD−ROM108は通常、オーディオ・データの同期化を容易にするために、DTS(登録商標)CDプレイヤ106によって読み出されるソフトウェアを含む。ソフトウェアは、CD−ROM108上にある以外に他の場所に常駐し得る。DTS(登録商標)CDプレイヤ106によって再生されるオーディオ・データには通常、映画館116内のスピーカの組114を駆動させる1つ又は複数の増幅器112において受け取る前に、オーディオ・プロセッサ110(通常、ドルビー(登録商標)・プロセッサ)による処理が行われる。
CDプレイヤ106は、読み出し器104によって読み出された図1のDTSサウンド・トラック12上の時間コードを利用して、CD―ROM108上のオーディオ・データをフィルム10上の視覚情報と同期化させる。その目的で、CD−ROM108は通常、オーディオ・データの同期化を容易にするために、DTS(登録商標)CDプレイヤ106によって読み出されるソフトウェアを含む。ソフトウェアは、CD−ROM108上にある以外に他の場所に常駐し得る。DTS(登録商標)CDプレイヤ106によって再生されるオーディオ・データには通常、映画館116内のスピーカの組114を駆動させる1つ又は複数の増幅器112において受け取る前に、オーディオ・プロセッサ110(通常、ドルビー(登録商標)・プロセッサ)による処理が行われる。
DTS(登録商標)CDプレイヤ106がオーディオ・データを再生することを可能にすることに加えて、ソフトウェアは、本願の原理により、フィルム10から選択的に削除された1つ又は複数の識別子がない状態を検出すると、CDプレイヤが透かし(例えば、オーディオ・トーン、又は所定の組合せのトーン)を生成することを可能にする。これは、以下のように理解することが最も好適である。図1のDTS(登録商標)サウンド・トラック12は、前述のように再生中にオーディオ・データをDTS(登録商標)CDプレイヤ106が同期化させることを可能にする時間コードの組を含む。時間コードの組は、フィルムに沿って、間を空けた間隔で繰り返す連続番号を含む。例証的な実施例では、時間コードは、30fps(毎秒30フィート(9メートル))の速度で図1のフィルム10上に記録される。フィルムが24bpsで上映される場合、連続番号は12.8フィルム・フレーム毎に現れる。よって、連続番号は、DTS時間コードが記録された各DTS長編リール上に、間を空けた場所に現れる。
後述するように、連続番号の1つ又は複数は、個々のフィルムそれぞれのプリント(すなわち、作製)中に選択的に削除することが可能である。削除された連続番号は、フィルムに一意のパターンをもたらす。例えば、フィルムの特定のリールは、フィルム上の既知の場所において、単一の連続番号を削除させ得る一方、別のフィルムの別のリールは、連続して削除される連続番号の対を有し得る。連続番号がないことにより、DTS(登録商標)CDプレイヤ106内のソフトウェアが、特定のオーディオ透かし(例えば、オーディオ・トーンや、トーンの組合せ)を生成する。例えば、オーディオ透かしは、フィルム10が24fpsで上映される場合、2フレームだけ持続する192Hz、210Hz又は240Hzの方形波を含み得る。通常、オーディオ透かしは中央チャネルから現れるが、オーディオ透かしは、同様に容易に、右チャネル又は左チャネルから現れ得る。オーディオ透かしは、オーディオ透かしが聴かれるシーンに関連付けられたオーディオの平均レベルによって選択された可変レベルを有する。このようにして、シーン内の関連付けられたオーディオは、オーディオ透かしを少なくとも部分的にマスクする役目を担い得る。別のオプションは、低帯域マスキングを達成するよう、リアルタイムのオーディオ再生に関連して生じるディジタル・アナログ変換を修正する工程を含む。
図3は、シーンに対応するDTS(登録商標)時間コード内の1つ又は複数の連続番号を削除することにより、オーディオ透かしを入れるためにフィルム内の所望の場所を確立するための、本願の原理による処理の工程を表すフローチャートである。上記処理は、工程300で始まる。工程300の間、フィルムに関連付けられたオーディオ情報の取得が行われる。工程300の間に取得されるオーディオは、種々のソースにおいて存在し得る。例えば、オーディオは、光学モノラルDTSサウンド・トラック301上に存在し得る。あるいは、オーディオは、ディジタル・オーディオ・レコーダ302又はディスク・ドライブ303などのディジタル・ソースに存在しているディジタル・ファイルとして存在し得る。
オーディオ取得に続いて、シーン選択が工程304中に行われる。工程304中にシーンを選択する処理は通常、工程305中に、図1のフィルム10内の種々のシーンのオーディオを聴き、特定のシーンに透かしを入れる適切性を判定するための解析を行うことを伴う。例えば、会話があってもわずかな会話しか有するものでなく、背景雑音があってもわずかな背景雑音しか有しない映画中シーンは、そのマークが目立つことが理由で、オーディオ透かしの選択肢としては劣悪となる可能性が高くなる。一方、周囲雑音の量が大きいシーンは、ずっと好適な選択肢であることが明らかになる可能性が高くなるが、これは、周囲雑音がオーディオ透かしをマスクするからである。
オーディオ取得の工程(工程300)及びシーン選択の工程(工程304)を行うために、操作者は通常、PC又はアップル・マッキントッシュ(登録商標)・コンピュータ・オペレーティング・システムを利用するパソコンの形態をとるディジタル・オーディオ・ワークステーション306を利用する。シーン選択の結果は、後述するように、フィルムのプリントにその後、利用するためにデータベース306において記憶される。
図4は、印刷中に(すなわち、図1のフィルム10の作製中に)図1のDTS(登録商標)サウンド・トラック12内の1つ又は複数の連続番号を選択的に低減させて、フィルムを一意に識別する役目を担う1つ又は複数のオーディオ透かしを生成するための、本願の原理によるシステム400のブロック概略図を示す。システムは、オーディオ透かしが現れるべき選択シーンに関する情報を得るためにデータベース306に対する接続を有するパソコン等などのコンピュータ402を含む。コンピュータ402は、図1のフィルム10などの映画フィルムをプリントするための、当該技術分野において周知のプリント機404に対する接続も有する。前述のプリント機は通常、この目的で、感光させたネガ・プリントを使用して一定の長さのポジ・プリント・フィルムを露光させるための照明の組を含む。コンピュータ402は、プリント機上のレーザ源406のパス内にプリントのどのフレームが位置しているかを示す同期化情報をプリント機404から受け取る。
図3に関して説明したように、データベース306は、所望のオーディオ透かしを生成するために、DTS(登録商標)時間コード連続番号を選択的に削除させた、フォルム内のシーンの情報を含む。コンピュータ402は、データベース306内の前述の情報を、プリント機404からの同期情報とともに利用して、レーザ・コントローラ408を介してレーザ源406を起動させるための、マシン404によってプリントされる、フィルムに沿った場所を判定する。言い換えれば、オーディオ透かしを含むべきシーンを含むフレームとレーザ406がアラインしているとコンピュータ402が判定すると、コンピュータは、コントローラ408に、フレームに関連付けられたDTS(登録商標)サウンド・トラック上の連続番号を抹消するようレーザをトリガさせる。
図5は、図4のプリント機404上のレーザ源406を制御するレーザ・コントローラ408のブロック概略図を表す。図5のレーザ・コントローラ408の中核には、図4のレーザ源406を制御する役目を担うマイクロプロセッサ510がある。実際には、図4のレーザ源406は、650nmの光波長、20nWの電力レベル、及び最大155MHzの変調周波数を有する。図5のマイクロプロセッサは、レーザがフィルムを感光させる場所としての、フィルム上の穿孔により、マイクロプロセッサが算出を行うことを可能にするための同期化基準を提供する外部の1024ライン・エンコーダ(図示せず)への接続を有する。マイクロプロセッサ510は、
同期化基準を提供するエンコーダのタイプを選択し、
フィルム上のスプロケットのタイプを選択し、
レーザ源の電源を調節し、
遅延線(図示せず)を調節し、
レーザ源検査機能を選択し、
エンコーダのカウント・ユニットを選択し、
レーザ源のマイクロプロセッサ制御に関連付けられたパラメータを保存する
ことをマイクロプロセッサが行うことを可能にするソフトウェアを有する。
マイクロプロセッサ510に加えて、レーザ・コントローラ408は、コントローラ動作の種々の局面を示す情報を提供するための表示装置512(通常、液晶ディスプレイ512)も含む。
同期化基準を提供するエンコーダのタイプを選択し、
フィルム上のスプロケットのタイプを選択し、
レーザ源の電源を調節し、
遅延線(図示せず)を調節し、
レーザ源検査機能を選択し、
エンコーダのカウント・ユニットを選択し、
レーザ源のマイクロプロセッサ制御に関連付けられたパラメータを保存する
ことをマイクロプロセッサが行うことを可能にするソフトウェアを有する。
マイクロプロセッサ510に加えて、レーザ・コントローラ408は、コントローラ動作の種々の局面を示す情報を提供するための表示装置512(通常、液晶ディスプレイ512)も含む。
図6は、上述したやり方で供給される1つ又は複数のオーディオ透かしを含む映画フィルムの海賊コピー602のフォレンジック解析を行うための、本願の原理の局面によるシステム600のブロック概略図を表す。海賊コピー602は、種々の形態(例えば、DVD、ビデオ・テープや、映画フィルムなど)をとり得る。その形態にかかわらず、海賊コピー602は、本願の原理によるオーディオ透かしを有するフィルムから記録された場合、それ自体が透かしを含む。
海賊コピー602を検査するために、操作者は、プリント中に割り当てられる、フィルムの識別情報、並びに、フィルム内のオーディオ透かしの特性及び場所についての情報を前述のように含むデータベース306に接続されたオーディオ・ワークステーション604を利用する。オーディオ・ワークステーションは通常、PC又はアップル・マッキントッシュ(登録商標)オペレーティング・システムを有するパソコンの形態をとる。オーディオ・ワークステーション604の支援により、操作者はまず、オーディオを海賊コピー602から取得し、その後、前述したやり方で作成されたオーディオ透かしを含むオーディオ基準ファイルとの同期化に着手する。ワークステーション604を使用して、操作者は、オーディオ透かしを位置特定する目的でデータベース306からのデータから判定される、透かしを入れたシーンの解析に着手する。透かしを位置特定する処理は、海賊コピー602内のオーディオ透かしの場所を判定することを伴う。オーディオ透かしが生起する、海賊コピー602内の場所の知識から、操作者は、海賊コピーのマスタとしての役目を担った特定の封切映画プリントを識別することが可能である。
上記では、上演映画を一意に識別するために、上演映画内に1つ又は複数のオーディオ透かしを設けて、不法に作製されたコピーのソースを追跡する機構を提供する手法を説明している。
Claims (13)
- 識別子を含むディジタル音再生情報を有する上演映画に透かしを入れる方法であって、
前記上演映画に関する前記ディジタル音再生情報を取得する工程と、
前記ディジタル音再生情報を解析して、透かしを入れるのに適した少なくとも1つのシーンを決定する工程と、
透かしを入れるのに適した、前記決定された少なくとも1つのシーンにおいて前記ディジタル音再生情報内の少なくとも1つの識別子を選択する工程と、
前記選択された少なくとも1つの識別子の削除に遭遇すると、前記上演映画の上映により、透かしが得られるように、前記選択された少なくとも1つの識別子を前記上演映画上で削除する工程と
を含む方法。 - 請求項1記載の方法であって、
前記上演映画は、音再生情報がフィルムの長さに沿ったサウンド・トラック内に同期化コードを含むフィルムを含み、
前記少なくとも1つの識別子は、前記サウンド・トラックに沿った、間を空けた場所において前記同期化コードとともに現れる複数の連続番号のうちの1つを有し、
前記少なくとも1つの識別子の前記選択は、前記連続番号のうちの1つを選択することによって実現される方法。 - 識別子を含むディジタル音再生情報を有する上演映画に透かしを入れる方法であって、
少なくとも1つの識別子を関連付けさせた前記上演映画における少なくとも一シーンに関連付けられた前記ディジタル音再生情報を取得する工程と、
前記少なくとも一シーンに関連付けられた前記ディジタル音再生情報を解析する工程と、
前記少なくとも一シーン中の前記ディジタル音再生情報が、前記シーンに関連付けられた透かしを少なくとも部分的にマスクする場合、前記少なくとも一シーンに関連付けられた前記少なくとも1つの識別子を選択する工程と、
前記選択された少なくとも1つの識別子の削除に遭遇すると、前記上演映画の上映により、前記少なくとも一シーンに関連付けられた前記透かしが得られるよう、前記選択された少なくとも1つの識別子を前記上演映画上で削除する工程と
を含む方法。 - 請求項1記載の方法であって、前記選択された少なくとも1つの識別子を示す情報でデータベースを更新する工程を更に含む方法。
- 請求項3記載の方法であって、削除するために、少なくとも3つのシーンそれぞれに関連付けられた少なくとも1つの識別子を選択する工程を更に含む方法。
- 選択的に削除された少なくとも1つの識別子を含む、音再生情報を有する上演映画フィルムの上映中にオーディオ透かしを生成する方法であって、
前記上演映画中のどの識別子が削除されているかを検出する工程と、
前記検出された削除識別子により、一意のオーディオ透かしを生成する工程とを含む方法。 - 請求項6記載の方法であって、一意のオーディオ透かしを生成する工程は、192Hz以上210Hz以下の周波数の方形波信号を生成する工程を含む方法。
- 請求項6記載の方法であって、前記上演映画は映画フィルムを含み、前記オーディオ透かしを生成する工程は、前記フィルム内の少なくとも2フレームの持続時間の間、前記オーディオ透かしを生成する工程を含む方法。
- 請求項6記載の方法であって、前記オーディオ透かしを生成する工程は、そのレベルを変えることにより、前記オーディオ透かしをマスクする工程を含む方法。
- 少なくとも1つが選択的に削除される識別子を含む、音再生情報を有する映画フィルムを記録する方法であって、
前記少なくとも1つの選択的に削除される識別子により、前記フィルムの上映中に生成されるオーディオ透かしを記録する工程を含む方法。 - 請求項10記載の方法であって、前記オーディオ透かしは、192Hz以上210Hz以下の周波数の方形波信号を含む方法。
- 請求項11記載の方法であって、前記記録する工程は、前記フィルム内の少なくとも2つのフレームの持続時間の間、前記オーディオ透かしを記録する工程を含む方法。
- 識別子を含む音再生情報を有する映画フィルム内に少なくとも1つのオーディオ透かしを入れるシステムであって、
映画フィルムをプリントして、前記音再生情報及び前記識別子を作成する映画プリント装置と、
前記音再生情報内の識別子を削除するために、前記プリント装置によって収容されるレーザと、
削除するための、前記音再生情報内の少なくとも1つの識別子を示す情報を記憶するデータベースと、
(a)前記レーザに対するフィルム位置を示す、映画フィルム印刷装置によって生成される情報と、
(b)削除するための、前記識別子を示す、前記データベース内の情報と
の同期化に応じ、前記識別子を削除するよう前記レーザを制御し、よって、前記フィルムが上映されると、前記削除された識別子により、オーディオ透かしの生成がトリガされる手段とを備えるシステム。
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