JP2013126618A - 電解水生成装置 - Google Patents

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【課題】電解水生成時に所望する吐水と排水のバランスを維持することのできる電解水生成装置を得る。
【解決手段】電解水生成装置は、隔膜18で仕切られた陰極室10と陽極室11とを有する電解槽2を備え、電解槽2内に導入された原水を電気分解して電解水を生成し、生成した電解水を吐水経路19を介して吐水口22aから取り出すとともに排水経路20を介して排水経路20から排水するようにした電解水生成装置であって、電解槽2内の水圧から吐水口22aの大気圧へと水圧を徐々に低下させる吐水圧力低下部21を吐水経路19に設けるとともに、電解槽2内の水圧から排水口20aの大気圧へと水圧を低下させる排水圧力低下部25を排水経路20に設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、水道水等の原水を電気分解することにより陰極水、陽極水を生成する電解水生成装置に関する。
従来、隔膜で仕切られた陰極室と陽極室を有する電解槽を備え、電解槽内に導入された水道水等の原水を電気分解する電解水生成装置が知られている。陰極側では水から水素と水酸化物イオンが生成され、陽極側では水から酸素と水素イオンが生成される。陰極表面で生成される水素は、陰極室内を流水している水に溶解していく。このとき、電流量に比例した水素量が生成されて溶解するため、陰極表面では大気圧での飽和溶解量より過剰に溶解することとなり過飽和状態となる。流水中で電極から離れたところを流れる水になると、大気圧での飽和溶解度に近い溶解量となる。
そこで、特許文献1に開示される電解水生成装置では、電解槽に圧力測定器、電解槽の下流側に調整弁を設置している。これにより、圧力測定器で電解槽の内圧をモニタリングしながら調整弁を制御することで電解槽の内圧をコントロールすることができる。
特開2006―159072号公報
特許文献1のように電解槽の内圧をコントロールした場合でも、電解槽の内圧は大気圧よりも高くなる。そして、内圧が高くなった電解槽から吐水口に至るまでの経路に関しての制限が設けられていないため、高い内圧の場所から大気圧に放出される時に急激な圧力低下が生じてしまうおそれがある。
過飽和水素溶解条件において急激な圧力低下が生じると、瞬間的に水素濃度の揺らぎ等が生じるため、溶解水素分子が集合し、相転移して小さな気泡核が形成されてしまう。その結果、溶解している水素(気体)が気泡として出現して水中から放出されることとなり、溶解水素濃度が低下してしまうおそれがあった。
そこで、本出願人は、電解槽内の水圧から吐水口の大気圧へと水圧を徐々に低下させる圧力低下手段を設けることを提案している(特願2011−018151)。これにより、電解水に溶解する気体濃度の低下を抑制することが可能となる。
しかしながら、この構成では、内圧が高くなった電解槽から排水口に至るまでの経路に関して制限を設けていなかった。そのため、高い内圧の電解槽内から排水が大気圧に放出される時に急激な圧力低下が生じるおそれがある。この場合、電解槽の陽極室側の内圧は大気圧により近くなるため、陰極室から隔膜を介して陽極室へ過剰に内部通水が生じることになる。すなわち、電解水生成時に所望する吐水と排水のバランスを維持できない場合が生じてしまうという課題がある。
そこで、本発明は、電解水生成時に所望する吐水と排水のバランスを維持することのできる電解水生成装置を得ることを目的とする。
本発明は、隔膜で仕切られた陰極室と陽極室とを有する電解槽を備え、前記電解槽内に導入された原水を電気分解して電解水を生成し、生成した電解水を吐水経路を介して吐水口から取り出すとともに排水経路を介して排水口から排水するようにした電解水生成装置であって、前記電解槽内の水圧から前記吐水口の大気圧へと水圧を徐々に低下させる吐水圧力低下部を前記吐水経路に設けるとともに、前記電解槽内の水圧から前記排水口の大気圧へと水圧を低下させる排水圧力低下部を前記排水経路に設けたことを特徴とする。
また、本発明において、前記排水圧力低下部は、前記排水経路の一部を閉鎖し、その閉鎖箇所に穴を設けた排水管路であってもよい。
また、本発明において、前記排水圧力低下部は、管摩擦抵抗で流水の圧力を徐々に低下させる流水管路であってもよい。
また、本発明において、前記吐水圧力低下部を通過する圧力低下吐水経路と前記吐水圧力低下部を通過しない通常吐水経路とを切替える吐水切替部と、前記排水圧力低下部を通過する圧力低下排水経路と前記排水圧力低下部を通過しない通常排水経路とを切替える排水切替部とを備え、前記吐水切替部が前記圧力低下吐水経路を選択する場合は前記排水切替部も前記圧力低下排水経路を選択し、前記吐水切替部が前記通常吐水経路を選択する場合は前記排水切替部も前記通常排水経路を選択してもよい。
また、本発明において、前記吐水圧力低下部を通過する一つ以上の圧力低下吐水経路と前記吐水圧力低下部を通過しない通常吐水経路とを切替える吐水切替部と、前記排水圧力低下部を通過する一つ以上の圧力低下排水経路と前記排水圧力低下部を通過しない通常排水経路とを切替える排水切替部とを備え、前記吐水切替部と前記排水切替部が独立して経路を切替えてもよい。
また、本発明において、前記吐水切替部は、前記電解槽から前記吐水圧力低下部までの経路長を切替えてもよい。
また、本発明において、前記吐水圧力低下部は、管摩擦抵抗で流水の圧力を徐々に低下させる流水管路であってもよい。
本発明によれば、電解水生成時に所望する吐水と排水のバランスを維持することのできる電解水生成装置を提供することが可能となる。
図1は、第1実施形態にかかる電解水生成装置を模式的に示す図である。 図2は、第2実施形態にかかる電解水生成装置を模式的に示す図である。 図3は、第3実施形態にかかる電解水生成装置を模式的に示す図である。 図4は、第4実施形態にかかる電解水生成装置を模式的に示す図である。 図5は、第5実施形態にかかる電解水生成装置を模式的に示す図である。 図6は、第6実施形態にかかる電解水生成装置を模式的に示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下では、電解槽に導入される水(電気分解される前の水)を原水と定義する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態にかかる電解水生成装置を模式的に示す図である。この図に示すように、電解槽2や浄化部3、各種配管がケース1内に収納されている。水切替え器5のレバーを操作すると、蛇口4から電解水生成装置の原水導入管7へ水道水が供給されるようになっている。原水導入管7の途中には浄化部3が配設されている。浄化部3の前段には活性炭収納部3aが設けられ、後段には中空糸膜収納部3bが設けられている。浄化部3で浄化された原水(浄水)は各分岐管8,9へと供給される。一方の分岐管8に供給された原水は入口14から陰極室10に供給され、他方の分岐管9に供給された原水は入口15から陽極室11に供給される。各分岐管8、9には、余剰原水を放出するための放出管23、24が接続されている。
電解槽2は、隔膜18で仕切られた陰極室10と陽極室11とを有している。陰極室10には陰極12が、陽極室11には陽極13が設けられている。電解槽2内に原水を導入した状態で陰極12と陽極13との間に一定の電圧を印加すると、原水が電解槽2内で電気分解される。これにより、陰極室10内で電解水としてのアルカリイオン水が生成され、陽極室11内で電解水としての酸性水が生成される。すなわち、陰極室10内では、水の電気分解による水素の生成とOHイオンの生成が行なわれるため、陰極室10内の水はアルカリ性となる。一方、陽極室11内では、水の電気分解による酸素の生成とHイオンの生成が行なわれるため、陽極室11内の水は酸性となる。
陰極室10内のアルカリイオン水は、陰極室10の出口16から吐水経路19、吐水管22を介して吐水口22aから取り出される。吐水経路19に設けられた吐水圧力低下部21は、電解槽2内の高い水圧から吐水口22aの大気圧へと水圧を徐々に低下させる。水圧を徐々に低下させるとは、流水中で気相の相転移を起こさずに気泡核を生成しにくい範囲での連続的な圧力低下を意味し、急激に圧力を低下させるのではなく緩速に圧力を低下させることを意味する。吐水圧力低下部21は、具体的には、管摩擦抵抗で流水の圧力を低下させる長い流水管路21である。長い流水管路21の管径を調整することで、電解槽2の高い内圧から大気圧へと徐々に圧力を低下させることができる。また、長い流水経路21においてその管径を維持することで、電解槽2の内圧から大気圧への圧力低下過程においてその単位時間または単位長さ(流水経路の長さ)辺りの低下度をコントロールすることができる。ここでは、大気圧へと徐々に低下させる条件を満足するために、流水管路21の管径(内径)をφ0.1〜10mm、流路長を0.1〜10mに設定している。このような長い流水管路21は、図1に示すように、螺旋状に形成してコンパクトにまとめておくことが好ましい。電解槽2内における高い水圧状態にあるアルカリイオン水は、吐水圧力低下部21を通過するため、気泡核が生成されにくい範囲で徐々に水圧が低下し、吐水口22a付近で大気圧に近い水圧となる。そのため、大気圧のアルカリイオン水が吐水口22aから大気圧中に放出されることとなる。吐水口22aから放出されたアルカリイオン水は、通常は飲用水として用いられる。
既に説明した通り、内圧が高くなった電解槽2から排水口20aに至るまでの経路に関して制限を設けていない場合は、電解槽2内から排水が大気圧に放出される時に急激な圧力低下が生じるおそれがある。この場合、電解槽2の陽極室11側の内圧は大気圧により近くなるため、陰極室10から隔膜18を介して陽極室11へ過剰に内部通水が生じることになる。そこで、本実施形態では、電解槽2内の水圧から排水口20aの大気圧へと水圧を低下させる排水圧力低下部25を排水経路20に設けている。
すなわち、陽極室11内の酸性水は、陽極室11の出口17から排水経路20を介して排水口20aから排出される。排水経路20に設けられた排水圧力低下部25は、電解槽2内の水圧から排水口20aの大気圧へと水圧を低下させる。そのため、大気圧の酸性水が排水口20aから大気圧中に排出されることとなる。排水口20aから排出された酸性水は、通常は飲用以外の目的に用いられたり廃棄されたりする。
以上のように、本実施形態によれば、電解水生成時に所望する吐水と排水のバランスを維持することができる。すなわち、内圧の高い電解槽2から吐水圧力低下部21、排水圧力低下部25を経て流水を吐水口22a、排水口20aの大気圧まで降下させるようにしている。そのため、電解槽2内で陰極室10と陽極室11の水の圧力バランスを維持することができる。これにより、隔膜18を介した槽間の内部通水を防ぐことができ、水の混じりを防止することが可能となる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態を第1実施形態と異なる点のみ説明する。
図2は、第2実施形態にかかる電解水生成装置を模式的に示す図である。この図に示すように、本実施形態にかかる排水圧力低下部28は、排水経路20の一部を閉鎖し、その閉鎖箇所に穴を設けた排水管路である。通常の経路より細い流水経路を通過させることにより、電解槽2の内圧を調整することができる。
具体的には、図2に示すように、排水経路20の途中に閉鎖箇所26を設け、その閉鎖箇所26に細孔27を開けている。細孔27の内径φは0.1〜10mm程度が好ましい。極端に細い流水経路では、その長さを長く維持せずとも電解槽2の内圧から大気圧への圧力低下過程において急激な圧力低下を起こすことができる。ここでは、閉鎖箇所26と細孔27を1ヶ所づつ設けた場合を例示したが、これらは複数個所設けてもよい。
以上のように、本実施形態によれば、排水圧力低下部28は、排水経路20の一部を閉鎖し、その閉鎖箇所に穴を設けた排水管路である。これにより、電解槽2内の水圧から排水口20aの大気圧へと水圧を低下させることができるため、簡単な構造で第1実施形態と同様の効果を得ることが可能である。
(第3実施形態)
以下、第3実施形態を第1〜第2実施形態と異なる点のみ説明する。
図3は、第3実施形態にかかる電解水生成装置を模式的に示す図である。この図に示すように、本実施形態にかかる排水圧力低下部29は、管摩擦抵抗で流水の圧力を徐々に低下させる長い流水管路29である。長い流水経路29の管径を調整することで、電解槽2の内圧を調整することができる。また、長い流水経路29においてその管径を維持することで、電解槽2の内圧から大気圧への圧力低下過程においてその単位時間または単位長さ(流水経路の長さ)辺りの低下度をコントロールすることができる。
以上のように、本実施形態によれば、排水圧力低下部29は、管摩擦抵抗で流水の圧力を徐々に低下させる長い流水管路29である。これにより、電解槽2内の水圧から排水口20aの大気圧へと水圧を徐々に低下させることができるため、簡単な構造で第1実施形態と同様の効果を得ることが可能である。
(第4実施形態)
以下、第4実施形態を第1〜第3実施形態と異なる点のみ説明する。
図4は、第4実施形態にかかる電解水生成装置を模式的に示す図である。本実施形態が第1〜3実施形態と異なる点は、吐水経路19と排水経路20のそれぞれに圧力低下部を通過する経路と通過しない経路を設け、これら経路を連動して切替えるようにした点である。
具体的には、図4に示すように、吐水経路19の途中に吐水切替え弁30を設けるとともに、排水経路20の途中に排水切替え弁31を設ける。吐水切替え弁30は、吐水圧力低下部21を通過する圧力低下吐水経路と、吐水圧力低下部21を通過しない通常吐水経路32とを切替える。排水切替え弁31は、排水圧力低下部29を通過する圧力低下排水経路と、排水圧力低下部29を通過しない通常排水経路33とを切替える。
吐水切替え弁30が圧力低下吐水経路を選択する場合は、排水切替え弁31も圧力低下排水経路を選択するようになっている。この場合、電解槽2の内圧を上昇させ、水素を高溶解させることができる。また、吐水切替え弁30が通常吐水経路32を選択する場合は、排水切替え弁31も通常排水経路33を選択するようになっている。この場合、電解槽2の内圧は上昇せず、通常の電解を行うことができる。どちらの場合でも吐水水量と排水水量の水量バランスが同じになるようにすれば、隔膜18で隔てられた陰極水と陽極水のpHは変化しないため、隔膜18を介した水の交じりが存在せず、吐水のpHは安定する。一方、吐水経路19・排水経路20ともに圧力低下部を通過させた場合は、電解槽2の内圧が高くなる。そのため、通常吐水経路32と通常排水経路33を選択した場合より水素の溶解量が高くなり、同じpHでも水素濃度の異なる水を得ることが可能となる。
以上のように、本実施形態では、吐水経路19と排水経路20のそれぞれに圧力低下部を通過する経路と通過しない経路を設け、これら経路を連動して切替えるようにしている。これにより、吐水経路19・排水経路20ともに圧力低下部を通過させて吐水排水したり、通常経路を通過させて吐水排水したりすることができる。そのため、陰極室10と陽極室11の水の圧力バランスを維持したまま、電解槽2の内圧を高低することが可能となる。よって、隔膜18を介した槽間の内部通水を防ぎつつ、水素の溶解量をコントロールすることができるため、同じpHでも水素濃度の異なる水を生成することが可能となる。
(第5実施形態)
以下、第5実施形態を第1〜第4実施形態と異なる点のみ説明する。
図5は、第5実施形態にかかる電解水生成装置を模式的に示す図である。本実施形態が第1〜4実施形態と異なる点は、吐水経路19と排水経路20のそれぞれに一つ以上の圧力低下部を通過する経路と圧力低下部を通過しない経路を設け、これら経路を自由に切替えるようにした点である。
具体的には、図5に示すように、吐水経路19の途中に吐水切替え弁30を設けるとともに、排水経路20の途中に排水切替え弁31を設ける。吐水切替え弁30は、吐水圧力低下部21aを通過する第1の圧力低下吐水経路と、吐水圧力低下部21bを通過する第2の圧力低下吐水経路と、吐水圧力低下部21a,21bを通過しない通常吐水経路32を切替える。排水切替え弁31は、排水圧力低下部29aを通過する第1の圧力低下排水経路と、排水圧力低下部29bを通過する第2の圧力低下排水経路と、排水圧力低下部29a,29bを通過しない通常排水経路33とを切替える。
例えば、吐水切替え弁30で吐水圧力低下部21aを選択した場合は、排水切替え弁31で通常排水経路33、または2種類の排水圧力低下部29a,29bのうちの1つを選択することができる。吐水圧力低下部21aは吐水圧力低下部21bに比較して経路が長く、電解槽2の内圧が一層大気圧より高くなる。つまり、排水切替え弁31で排水圧力低下部29aを選択した場合は、陽極室11と陰極室10の圧力差がないため、隔膜18を通水する交じりがない。そのため、吐水:排水比が16:1であるとすると、排水切替え弁31で排水圧力低下部29bを選択した場合は、陰極室10より陽極室11の方が内圧が低くなる。その結果、隔膜18を介した陰極室10から陽極室11への槽間の内部通水が生じ、吐水:排水比が8:1になる。また、排水切替え弁31で通常排水経路33を選択した場合は、陰極室10より陽極室11の方が内圧がさらに低くなる。その結果、隔膜18を介した陰極室10から陽極室11への槽間の内部通水が増加し、吐水:排水比が4:1になる。隔膜18で隔てられた陰極水と陽極水のpHは変化し、混じり方も変化するため、吐水排水の比率により水のpHは変化する。しかしながら、陰極室10の内圧は変化しないため、水素濃度については吐水:排水が16:1、8:1、4:1で変化なく、維持することが可能となる。
以上のように、本実施形態では、吐水経路19と排水経路20のそれぞれに一つ以上の圧力低下部を通過する経路と圧力低下部を通過しない経路を設け、これら経路を自由に切替えるようにしている。これにより、吐水経路19は圧力低下部を通過する経路にし、排水経路20は通常経路にした場合は、陰極室10側の圧力が陽極室11側に比べて高くなる。そのため、隔膜18を介した陰極室10から陽極室11への槽間の内部通水が生じ、吐水排水の水量バランスが変化する。例えば、吐水経路19・排水経路20ともに圧力低下部を通過する経路で吐水:排水が16:1で通水していた場合、排水経路20のみ通常経路に切替えると、陰極室10から陽極室11への槽間の内部通水が生じ、排水量が増大する。例えば、吐水:排水が4:1に通水するようになったとすると、隔膜18で隔てられた陰極水と陽極水のpHが変化し、混じり方も変化するため、吐水排水の比率により、水のpHは変化する。しかしながら、陰極室10の内圧は変化しないため、水素濃度については吐水:排水が16:1、4:1で変化なく、維持することが可能となる。
(第6実施形態)
以下、第6実施形態を第1〜第5実施形態と異なる点のみ説明する。
図6は、第6実施形態にかかる電解水生成装置を模式的に示す図である。本実施形態が第1〜5実施形態と異なる点は、電解槽2から吐水圧力低下部21aまでの経路長を切替えることが可能である点である。
具体的には、図6に示すように、吐水圧力低下部21aまでの距離を延長する延長経路21cを設け、延長経路21cを通過するかどうかを吐水切替え弁30で切替える。吐水切替え弁30で延長経路21cを選択した場合は、吐水圧力低下部21aまでの距離が長くなる。そのため、内圧の高い電解槽2以降も内圧の高い経路を水が通過することとなり、より一層水素が溶解することになる。しかしながら、pH値に影響する吐水と排水の比率は吐水圧力低下部21aと排水圧力低下部29の管路径と長さの比率で決定されるため、吐水経路19で同じ吐水圧力低下部21aを通過する場合は吐水と排水の比率は変化しない。つまり、延長経路21cを選択することにより、吐水圧力低下部21aの場合と同じpH値でありながら、より水素濃度を高くすることが可能となる。
以上のように、本実施形態では、電解槽2から吐水圧力低下部21aまでの経路長を切替えることができる。延長経路21cを選択することにより、吐水圧力低下部21aの場合と同じpH値でありながら、より水素濃度を高くすることが可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。例えば、電解槽2、吐水圧力低下部21、排水圧力低下部25等のスペック(形状、大きさ、レイアウト等)も適宜に変更可能である。
2 電解槽
18 隔膜
10 陰極室
11 陽極室
19 吐水経路
22a 吐水口
20 排水経路
20a 排水口
21、21a、21b 吐水圧力低下部
26 閉鎖箇所
27 細孔(穴)
28、29、29a、29b 排水圧力低下部
30 吐水切替え弁(吐水切替部)
31 排水切替え弁(排水切替部)
32 通常吐水経路
33 通常排水経路

Claims (7)

  1. 隔膜で仕切られた陰極室と陽極室とを有する電解槽を備え、前記電解槽内に導入された原水を電気分解して電解水を生成し、生成した電解水を吐水経路を介して吐水口から取り出すとともに排水経路を介して排水口から排水するようにした電解水生成装置であって、
    前記電解槽内の水圧から前記吐水口の大気圧へと水圧を徐々に低下させる吐水圧力低下部を前記吐水経路に設けるとともに、
    前記電解槽内の水圧から前記排水口の大気圧へと水圧を低下させる排水圧力低下部を前記排水経路に設けたことを特徴とする電解水生成装置。
  2. 前記排水圧力低下部は、前記排水経路の一部を閉鎖し、その閉鎖箇所に穴を設けた排水管路であることを特徴とする請求項1に記載の電解水生成装置。
  3. 前記排水圧力低下部は、管摩擦抵抗で流水の圧力を徐々に低下させる流水管路であることを特徴とする請求項1に記載の電解水生成装置。
  4. 前記吐水圧力低下部を通過する圧力低下吐水経路と前記吐水圧力低下部を通過しない通常吐水経路とを切替える吐水切替部と、
    前記排水圧力低下部を通過する圧力低下排水経路と前記排水圧力低下部を通過しない通常排水経路とを切替える排水切替部とを備え、
    前記吐水切替部が前記圧力低下吐水経路を選択する場合は前記排水切替部も前記圧力低下排水経路を選択し、前記吐水切替部が前記通常吐水経路を選択する場合は前記排水切替部も前記通常排水経路を選択することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電解水生成装置。
  5. 前記吐水圧力低下部を通過する一つ以上の圧力低下吐水経路と前記吐水圧力低下部を通過しない通常吐水経路とを切替える吐水切替部と、
    前記排水圧力低下部を通過する一つ以上の圧力低下排水経路と前記排水圧力低下部を通過しない通常排水経路とを切替える排水切替部とを備え、
    前記吐水切替部と前記排水切替部が独立して経路を切替えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電解水生成装置。
  6. 前記吐水切替部は、前記電解槽から前記吐水圧力低下部までの経路長を切替えることを特徴とする請求項4または5に記載の電解水生成装置。
  7. 前記吐水圧力低下部は、管摩擦抵抗で流水の圧力を徐々に低下させる流水管路であることを特徴とする請求項1に記載の電解水生成装置。
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