JP2013126310A - サーボモータ - Google Patents

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JP2013126310A
JP2013126310A JP2011274092A JP2011274092A JP2013126310A JP 2013126310 A JP2013126310 A JP 2013126310A JP 2011274092 A JP2011274092 A JP 2011274092A JP 2011274092 A JP2011274092 A JP 2011274092A JP 2013126310 A JP2013126310 A JP 2013126310A
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Abstract

【課題】磁気センサにより回転子の位置情報を精度良く得ることのできるコンパクトなサーボモータを提供すること。
【解決手段】固定子22と、永久磁石23が組み込まれた回転子12と、を有するサーボモータ10において、回転子12には、回転子12の端面部から回転軸方向に突出する磁性材料で構成された突起部であるネジ部材20が、永久磁石23の磁力により磁化される位置に設けられ、ネジ部材20の回転軌跡と対向する所定位置に、ネジ部材20の磁力を検知する磁気センサ28が配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、サーボモータ、特に物体の位置制御等に使用するサーボモータに関する。
サーボモータは、物体の位置、方位、姿勢等が設定値となるように制御するサーボ機構において、その制御のために使用するモータである。サーボモータは、モータケースの内周側に固定子を有し、固定子との電磁的作用により回転する回転子を有している。その回転子の回転角度位置等の情報を制御回路に帰還させ、この帰還信号に基づいてサーボモータの駆動を制御している。したがって、回転子の回転角度位置を検出することが必須となっている。
サーボモータの回転子の回転角度位置を検出する検出器として、光学式、磁気式等のロータリエンコーダがある。これらは、いずれも回転子の回転軸の延長上に、別体として設けられるものである。例えば、光学式ロータリエンコーダを用いたサーボモータについては特許文献1に記載されている。回転子の回転軸延長上にスリットを持つ回転部が取り付けられ、スリットにより信号光のオンオフ信号を利用するものである。
一方、ロータリエンコーダを使用しないものとして、特許文献2のサーボモータは、回転子としての円筒状の磁石材料に、周方向に所定の間隔でN極、S極に交互に着磁した駆動用着磁部分と、この駆動用着磁部分と軸方向に所定の間隔を開けて位置検出用着磁部分とが設けられている。回転子を収容するモータケース若しくは固定子の位置検出用着磁部分と対向する一部分に、磁気ヘッドが取り付けられ、位置検出用着磁部分の磁力を検出して、回転子の回転角度位置を検出するように構成されている。
上述のように、回転子に永久磁石を有するサーボモータの場合には、回転子の回転角度位置は、回転子に取り付けられた永久磁石の磁力又は回転子に回転角度位置検出のために設けられた磁石の磁力を磁気センサにより検出することで為される。
特開平7−245917号公報 特開平7−107706号公報
特許文献1に開示されているサーボモータは、回転軸の延長部分に回転子の回転角度位置を検出するための光エンコーダが取り付けられるため、サーボモータは光エンコーダを収容する空間が別に必要となり、サーボモータは煩雑で大型となる。また、特許文献2のサーボモータは、回転子の一部は位置検出用着磁部分とするため、回転子の長さはこの位置検出用着磁部分だけ余分に必要となる。また、位置検出用着磁部分の磁気を検出するために取り付けられる磁気センサは、位置検出用着磁部分に対向するモータケースの部分に取り付けられるが、その間隔は固定子のコイルの厚さ分より小さくできないので、位置検出用着磁部分の磁力を所定の強さに設定する、又は磁気センサの感度を上げておく必要がある。位置検出用着磁部分の磁力を強くすること又はセンサの感度を上げることはサーボモータのコスト高になる。また、磁気センサが固定子のコイルに近いと誤動作を起こす心配もある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、磁気センサにより回転子の位置情報を精度良く得ることのできるコンパクトなサーボモータを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載のサーボモータは、固定子と、永久磁石の組み込まれた回転子と、を有するサーボモータにおいて、前記回転子には、該回転子の端面部から回転軸方向に突出する磁性材料で構成された突起部が、前記永久磁石の磁力により磁化される位置に設けられ、前記突起部の回転軌跡と対向する所定位置に、前記突起部の磁力を検知する磁気センサが配置されたことを特徴とする。
この構成により、回転子には、回転子の回転軸方向の長さよりも突出して突起部が形成される。この突起部は磁性材料で構成され、永久磁石の磁力により磁化される位置に設けられる。したがって、磁化された突起部と、突起部の回転軌跡と対向する位置に配置された磁気センサとは、互いに近い位置に設けられ、磁気センサは突起部の磁力を容易に検知することができる。したがって、コンパクトな構成で回転子の位置情報を精度良く得ることが可能である。
請求項2に記載のサーボモータは、請求項1に記載のサーボモータにおいて、前記突起部は、磁性材料のネジ部材で構成され、前記回転子の端面部の何れか一方に螺入することで取り付けられること特徴とする。したがって、ネジ部材を回転させることにより、ネジ部材の先端部と磁気センサとの間隔をより精密に調整することができる。したがって、例えば使用する永久磁石の磁力の強度や磁気センサの感度に合わせた最適な間隔にセットできるので、サーボモータの回転子の位置情報をより確実に検出することができる。
請求項3に記載のサーボモータは、請求項2に記載のサーボモータにおいて、前記ネジ部材は、前記回転子の構成部材を結合する結合部材の回転軸方向に膨出した膨出部に螺入することで取り付けられることを特徴とする。したがって、ネジ部材は結合部材の膨出部に螺入により取り付けられるので、別途新たな構成や特別な構成を必要とせず、コンパクトな構成とすることができる。
請求項4に記載のサーボモータは、請求項1から3の何れか1項に記載のサーボモータにおいて、前記磁気センサは、前記回転子の端面部と対向し、該回転子の回転軸受け部が設けられたモータ後板に取り付けられたことを特徴とする。したがって、磁気センサを取り付けるための部材を別途準備することなく、モータ後板に取り付けられるので、サーボモータをコンパクトな構成とすることができる。
本発明のサーボモータによれば、回転子の永久磁石により磁化される突起部と磁気センサとの間隔を狭くすることができる。したがって、コンパクトな構成で回転子の位置情報を精度良く得ることができ、サーボモータの回転制御をより高性能に行うことが可能である。
本発明のサーボモータの実施の形態に係り、回転軸を横切る方向の概略断面図である。 図1のA−A概略断面図である。 図1のB−B概略断面図である。
本発明のサーボモータの実施の形態を、以下図面を参照しながら詳述する。図1は、サーボモータの回転軸を横切る方向の概略断面図、図2は、図1のA−A概略断面図、図3は、図1のB−B概略断面図である。
なお、出願人は、以前にモータの回転子及び回転子の製造方法について、特許出願しており、特許を受けている(特許第4714512号)。そのモータの回転子は、以下に説明するサーボモータの回転子と同じ構造を有しており、ただ極数が異なる。この構成を用いることにより、永久磁石であるネオジウム系磁石を強度的に強い形状で回転子に組み込むことができる。また、磁界のロスを抑えた高性能な回転子が形成でき、完成後のモータは、外部からの衝撃、例えば落下等に耐え得る構造とすることができる。今回、このモータをサーボモータとするために発明したものである。
サーボモータ10は、回転子12と固定子22を有する。回転子12は、構成部材である内側部材14と外側部材16と永久磁石23を有する。内側部材14は、磁性材料で構成され、外周に複数の突出部14aが所定間隔で8個形成されており、略中心に主軸12aを有している。外側部材16は、磁性材料で構成され、内側部材14の周囲に互いに所定の間隔を開けて8個設けられ、それぞれ内側部材14の突出部14aに対向する対向面を一端部16aに有している。
内側部材14の突出部14aは、両側面に凹部14cが形成され、外側部材16の対向面と対向する部位が略平面状とされ、内側受け座14bとして構成される。外側部材16の一端部16aは、両側面に凹部16cが形成され、対向面が略平面状とされ、外側受け座16dとして構成される。この内側受け座14bと外側受け座と16dの間に断面略矩形状の細長の永久磁石23が設置される。
内側部材14の突出部14a相互間、永久磁石23の間、及び外側部材16相互間には、非磁性材料で形成され、且つ可撓性材料で形成された結合部材18が埋め込まれる。この結合部材18によって内側部材14と外側部材16は結合される。なお、本実施の形態では、永久磁石23は、ネオジウム系磁石を用いている。また、外側部材16、永久磁石23、及び内側部材14の突出部14aの数はいずれも8としている。更に、図2、図3に示すように、結合部材18は、回転子12の回転軸方向に膨出した膨出部19を有し、この膨出部19に後述する突起部であるネジ部材20が螺入されている。
固定子22は、磁性材料で構成され、回転子12の外側部材16のそれぞれの外周部16bに対向するように12個の突起部22aがあり、それぞれの突起部22aにはコイル22bが巻回されている。このコイル22bに電流を流すと、回転子12の永久磁石23との電磁的な相互作用により、回転子12が回転することが可能に構成されている。突起部22aと回転子12の外側部材16との隙間は、コイル22bで発生する磁力と永久磁石23の磁力とが効率的に作用するように、できるだけ狭く設定されている。
固定子22はモータケースと一体で構成され、モータケースはモータ後板32とモータ前板34を有している。モータ後板32とモータ前板34には回転子12の主軸12aを受ける軸受け部26がそれぞれ設けられている。モータ後板32には、後述する磁気センサ28が取り付けられている。
回転子12の結合部材18の膨出部19であって、外側部材16の一端部16aと外周部16bとの間には、突起部としてのネジ部材20が取り付けられる。ネジ部材20は磁性材料で構成されている。ネジ部材20は、膨出部19に螺入して取り付けられている。一方、モータ後板32に取り付けられた磁気センサ28は、ネジ部材20の回転軌跡に対向する位置に設けられている。ネジ部材20の頭部と磁気センサ28との間隔は、ネジ部材20を回転することにより精密に調整することが可能である。なお、図示していないが、磁気センサ28はモータ後板32に、回転軸を中心として円周方向に30度の角度を為して3個取り付けられている。また、回転軸の回転方向で磁気センサ28の位置が微調整できるように、調整レバー36が設けられている。すなわち、磁気センサ28は、リング状のプリント配線ボード38に取り付けられ、このプリント配線ボード38は調整レバー36により微小回転させ、磁気センサ28の位置を調整することが可能に構成されている。
ネジ部材20は、前述のように磁性材料で構成されており、永久磁石23の極近傍にあるので、永久磁石23の磁力を受け着磁若しくは磁化されている。その磁力は、ネジ部材20の頭部が磁気センサ28に接近しているので磁気センサ28で容易に検出することが可能である。したがって、回転子12が回転してネジ部材20が周方向に回転し、磁気センサ28と対向する位置を通過する際には、その磁力が磁気センサ28によって検出されるので、回転子12の回転位置情報を取得できることになる。
本実施の形態のサーボモータ10によれば、回転子12の回転角度位置は、回転子12の外側部材16に取り付けられた突起部であるネジ部材20とモータ後板32に取り付けられた磁気センサ28とにより検出される。ネジ部材20は、回転子12の結合部材18の膨出部19であって、外側部材16の一端部16aと外周部16bとの間に設けられ、モータ後板32に取り付けられた磁気センサ28との間隔が小さくなるように、磁気センサ28側に突出して設けられ、然もその間隔が調整可能に構成されている。したがって、永久磁石23の磁力により着磁したネジ部材20の磁力は、磁気センサ28との間隔が狭いことから感度良く検出される。このような構成を採用することにより、コンパクトな構成で、回転子12の位置情報を精度よく得ることが可能である。回転子12の位置情報が分かれば、回転子12の回転数を把握することができ、また角度位置制御を行うことが可能となる。また、全体をコンパクトにできることから各種のサーボ機構に適用することができる。
なお、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、実施例では8極12コイルのサーボモータの例を示したが、これに限られるものではない。例えば、6個の永久磁石23を用いて6極9コイルとしても良い。更に、突起部はネジ部材20を用いたが、湾曲した板状部材で周方向に所定の幅を有するものを用いても良い。
10 サーボモータ
12 回転子
12a 主軸
14 内側部材
14a 突出部
14b 内側受け座
14b 凹部
16 外側部材
16a 一端部
16b 外周部
16c 凹部
16d 外側受け座
18 結合部材
19 膨出部
20 ネジ部材(突起部)
22 固定子
22a コイル
23 永久磁石
24 モータ後板
26 軸受け部
28 磁気センサ
30 膨出部
32 モータ後板
34 モータ前板
36 調整レバー
38 プリント配線基板

Claims (4)

  1. 固定子と、永久磁石の組み込まれた回転子と、を有するサーボモータにおいて、
    前記回転子には、
    該回転子の端面部から回転軸方向に突出する磁性材料で構成された突起部が、前記永久磁石の磁力により磁化される位置に設けられ、
    前記突起部の回転軌跡と対向する所定位置に、前記突起部の磁力を検知する磁気センサが配置されたことを特徴とするサーボモータ。
  2. 前記突起部は、
    磁性材料のネジ部材で構成され、前記回転子の端面部の何れか一方に螺入することで取り付けられること特徴とする請求項1に記載のサーボモータ。
  3. 前記ネジ部材は、
    前記回転子の構成部材を結合する結合部材の回転軸方向に膨出した膨出部に螺入することで取り付けられることを特徴とする請求項2に記載のサーボモータ。
  4. 前記磁気センサは、
    前記回転子の端面部と対向し、該回転子の回転軸受け部が設けられたモータ後板に取り付けられたことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のサーボモ−タ。
JP2011274092A 2011-12-15 2011-12-15 サーボモータ Pending JP2013126310A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102015201160B4 (de) 2015-01-23 2019-12-24 Deutsches Zentrum für Luft- und Raumfahrt e.V. Bürstenloser Gleichstrommotor

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