JP2013124429A - ポリグリコール酸樹脂繊維製品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】目付が1〜500g/m2、及び繊維径が300nm〜100μmであるポリグリコール酸樹脂繊維製品であって、該ポリグリコール酸樹脂繊維製品に含有されるポリグリコール酸樹脂の水溶液中の濃度が70質量%以下であり、(1)温度80℃の、濃度0.1質量%以上の水酸化ナトリウム水溶液に相当するアルカリ性水溶液中における形態破壊時間が1,000秒以下、(2)温度80℃の、濃度0.1質量%以上の塩酸水溶液に相当する酸性水溶液中における形態破壊時間が2日以下、または(3)温度90℃の、pH6〜8の水溶液中における形態破壊時間が4日以下であることを特徴とする前記のポリグリコール酸樹脂繊維製品。
【選択図】なし
Description
該ポリグリコール酸樹脂繊維製品に含有されるポリグリコール酸樹脂の水溶液中の濃度が70質量%以下であり、温度80℃の、濃度0.1質量%以上の水酸化ナトリウム水溶液に相当するアルカリ性水溶液中において、ポリグリコール酸樹脂繊維製品が形態を維持できなくなるまでの形態破壊時間が1,000秒以下であることを特徴とする前記のポリグリコール酸樹脂繊維製品が提供される。
該ポリグリコール酸樹脂繊維製品に含有されるポリグリコール酸樹脂の水溶液中の濃度が70質量%以下であり、温度80℃の、濃度0.1質量%以上の塩酸水溶液に相当する酸性水溶液中において、ポリグリコール酸樹脂繊維製品が形態を維持できなくなるまでの形態破壊時間が2日以下であることを特徴とする前記のポリグリコール酸樹脂繊維製品が提供される。
該ポリグリコール酸樹脂繊維製品に含有されるポリグリコール酸樹脂の水溶液中の濃度が70質量%以下であり、温度90℃の、pH6〜8の水溶液中において、ポリグリコール酸樹脂繊維製品が形態を維持できなくなるまでの形態破壊時間が4日以下であることを特徴とする前記のポリグリコール酸樹脂繊維製品が提供される。
本発明のポリグリコール酸樹脂繊維製品を形成するポリグリコール酸樹脂(以下、「PGA」ということがある。)は、式:(−O−CH2−CO−)で表されるグリコール酸繰り返し単位のみからなるグリコール酸のホモポリマー(グリコール酸の2分子間環状エステルであるグリコリド(GL)の開環重合物を含む)に加えて、上記グリコール酸繰り返し単位を70質量%以上含むPGA共重合体を含むものである。
開環重合によってPGAを形成するグリコリドは、ヒドロキシカルボン酸の1種であるグリコール酸の2分子間環状エステルである。グリコリドの製造方法は、特に限定されないが、一般的には、グリコール酸オリゴマーを熱解重合することにより得ることができる。グリコール酸オリゴマーの熱解重合法として、例えば、溶融解重合法、固相解重合法、溶液解重合法などを採用することができ、また、クロロ酢酸塩の環状縮合物として得られるグリコリドも用いることができる。なお、所望により、グリコリドとしては、グリコリド量の20質量%を限度として、グリコール酸を含有するものを使用することができる。
グリコリドとの共重合成分として使用することができる他の環状モノマーとしては、ラクチドなど他のヒドロキシカルボン酸の2分子間環状エステルのほか、ラクトン類(例えば、β−プロピオラクトン、β−ブチロラクトン、ピバロラクトン、γ−ブチロラクトン、δ−バレロラクトン、β−メチル−δ−バレロラクトン、ε−カプロラクトン等)、トリメチレンカーボネート、1,3−ジオキサンなどの環状モノマーを使用することができる。好ましい他の環状モノマーは、他のヒドロキシカルボン酸の2分子間環状エステルであり、ヒドロキシカルボン酸としては、例えば、L−乳酸、D−乳酸、α−ヒドロキシ酪酸、α−ヒドロキシイソ酪酸、α−ヒドロキシ吉草酸、α−ヒドロキシカプロン酸、α−ヒドロキシイソカプロン酸、α−ヒドロキシヘプタン酸、α−ヒドロキシオクタン酸、α−ヒドロキシデカン酸、α−ヒドロキシミリスチン酸、α−ヒドロキシステアリン酸、及びこれらのアルキル置換体などを挙げることができる。特に好ましい他の環状モノマーは、乳酸の2分子間環状エステルであるラクチドであり、L体、D体、ラセミ体、これらの混合物のいずれであってもよい。
グリコリドの開環重合または開環共重合(以下、総称して、「開環(共)重合」ということがある。)は、好ましくは、少量の触媒の存在下に行われる。触媒は、特に限定されないが、例えば、ハロゲン化錫(例えば、二塩化錫、四塩化錫など)や有機カルボン酸錫(例えば、2−エチルヘキサン酸錫などのオクタン酸錫)などの錫系化合物;アルコキシチタネートなどのチタン系化合物;アルコキシアルミニウムなどのアルミニウム系化合物;ジルコニウムアセチルアセトンなどのジルコニウム系化合物;ハロゲン化アンチモン、酸化アンチモンなどのアンチモン系化合物;などがある。触媒の使用量は、環状エステルに対して、質量比で、好ましくは1〜1,000ppm、より好ましくは3〜300ppm程度である。
本発明のPGA繊維製品を形成するPGAは、重量平均分子量(Mw)が、10,000〜800,000の範囲にあるものが好ましく、より好ましくは20,000〜600,000、更に好ましくは30,000〜400,000、特に好ましくは50,000〜300,000の範囲にあるものを選択する。重量平均分子量(Mw)が小さすぎると、PGA繊維製品の強度が不足することがある。重量平均分子量(Mw)が大きすぎると、溶融樹脂の吐出性が低下し、成形が困難となったり、分解を短時間で行うことができる易分解性のPGA繊維製品を得ることが困難となったりする傾向にある。PGAの重量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)分析装置を使用して求めたものである。具体的には、PGA試料を、トリフルオロ酢酸ナトリウムを所定の濃度で溶解させたヘキサフルオロイソプロパノール(HFIP)に溶解させた後、メンブレンフィルターでろ過して試料溶液を得て、この試料溶液をGPC分析装置に注入して分子量を測定した結果から、重量平均分子量(Mw)を算出する。
本発明において、PGAの重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)で表される分子量分布(Mw/Mn)を1.5〜4.0の範囲内にすることは、早期に分解を受けやすい低分子量領域の重合体成分や分解速度が遅い高分子量領域の重合体成分の量を低減させることで、分解速度を制御することができるので好ましい。分子量分布(Mw/Mn)が大きすぎると、分解速度がPGAの重量平均分子量(Mw)に依存しなくなり、分解の制御が困難になることがある。分子量分布(Mw/Mn)が小さすぎると、PGA繊維製品の強度を、所要の期間持続することが困難になることがある。分子量分布(Mw/Mn)は、好ましくは1.6〜3.7、より好ましくは1.65〜3.5である。分子量分布(Mw/Mn)は、重量平均分子量(Mw)と同様に、GPC分析装置を使用して求めることができる。
本発明において、PGAの溶融粘度(融点+20℃の温度、せん断速度122sec−1で測定)は、通常20〜5,000Pa・sの範囲であり、好ましくは25〜4,000Pa・s、より好ましくは30〜3,000Pa・sの範囲である。PGAの溶融粘度が大きすぎると、PGAの繊維を得ることが困難となることがあり、所望する特性を有するPGA繊維製品を得られないことがある。PGAの溶融粘度が小さすぎると、製造工程によっては曳糸性が確保できなかったり、PGA繊維及びPGA繊維製品の強度が不足することがある。
本発明において、PGAの末端カルボキシル基濃度は、好ましくは0.05〜300eq/106g、より好ましくは0.1〜250eq/106g、更に好ましくは0.5〜200eq/106g、特に好ましくは1〜75eq/106gとすることによって、PGAの分解性能を最適な範囲に調整することができる。すなわち、PGAの分子中には、カルボキシル基及び水酸基が存在している。このうち分子末端にあるカルボキシル基の濃度、すなわち、末端カルボキシル基濃度が小さすぎると加水分解性が低すぎるため、PGAの分解速度が低下し、PGAの分解を短時間で行うことができる易分解性のPGA繊維製品を得ることが困難となることがある。他方、末端カルボキシル基濃度が大きすぎると、PGAの加水分解が早く進行するため、長期間に亘って、強度や耐溶剤性(耐薬品性)などPGAの優れた性能を発揮することができず、また、PGAの初期強度が低いため、強度の低下が速くなることがある。末端カルボキシル基濃度を調整するには、例えば、PGAを重合するときに、触媒または分子量調節剤の種類や添加量を変更するなどの方法によればよい。また、後述する末端封止剤を配合することによっても、末端カルボキシル基濃度を調整することができる。
本発明においては、PGAの融点は、通常190〜245℃であり、共重合成分の種類及び含有割合によって調整することができる。より好ましくは195〜240℃、更に好ましくは198〜235℃、特に好ましくは205〜230℃である。PGAのホモポリマーの融点は、通常220℃程度である。融点が低すぎると、PGA繊維または繊維製品の耐熱性が不十分になる傾向にある。融点が高すぎると、PGA繊維製品の製造が困難となったり、PGA繊維製品の柔軟性が不足することがある。PGAの融点(Tm)は、示差走査熱量計(DSC)を用いて、窒素雰囲気中で求めたものである。具体的には、試料PGAを、窒素雰囲気中、20℃/分の昇温速度で、−50℃から融点(Tm)+60℃付近の温度まで加熱する昇温過程で検出される、結晶溶融に伴う吸熱ピークの温度を意味する。該吸収ピークが複数みられる場合には、吸熱ピーク面積が最も大きいピークを融点(Tm)とする。
本発明において、PGAのガラス転移温度(Tg)は、通常25〜60℃であり、好ましくは30〜50℃、より好ましくは35〜45℃である。PGAのガラス転移温度(Tg)は、重量平均分子量(Mw)、分子量分布、共重合成分の種類及び含有割合等によって調整することができる。PGAのガラス転移温度(Tg)は、融点(Tm)の測定と同様に、示差走査熱量計(DSC)を用いて、窒素雰囲気中で求めたものである。具体的には、試料PGAを、窒素雰囲気中、20℃/分の昇温速度で、−50℃から融点(Tm)+60℃付近の温度まで加熱する昇温過程で検出される、ガラス状態からゴム状態への転移領域に相当する熱量変化の開始温度をガラス転移点(Tg)とする。ガラス転移温度(Tg)が低すぎると、得られるPGA繊維製品の表面が過度に軟化するなど、保管時の形状維持が困難になることがある。ガラス転移温度(Tg)が高すぎると、PGA繊維製品の製造が困難となったり、PGA繊維製品の柔軟性が不足することがある。
本発明のPGA繊維製品を形成するPGAは、更に、本発明の目的に反しない限度において、他の脂肪族ポリエステル類、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどのポリグリコール類、変性ポリビニルアルコール、ポリウレタン、ポリL−リジンなどのポリアミド類などの他の樹脂をブレンドして成形することができる。
本発明のPGA繊維製品を形成するPGAは、更に、物性を高め、また、他の各種物性を付加するなどのために各種の添加剤として、脂肪族ポリエステル系樹脂に通常使用されるような、可塑剤、末端封止剤、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、染料、顔料、充填剤、核剤、内部離型剤、艶消し剤、導電性付与剤、帯電制御剤、帯電防止剤、滑剤、その他の加工助剤などを添加することができる。
本発明のPGA繊維製品を形成するPGA繊維は、PGAのみ、PGA共重合体、PGAと他の樹脂をブレンドしたものを、公知である紡糸・紡績技術などにより長繊維または短繊維、さらには直接不織布にした形態のものを意味する。これらPGA繊維から形成されるPGA繊維製品は、PGA繊維を主成分とする布帛、及び、これらを備える積層体を含むものである。PGA繊維を主成分とする布帛としては、織布、編布、不織布、綿状体またはマットなどが挙げられるが、好ましくは不織布または織布であり、特に好ましくは不織布である。不織布としては、公知技術を用いて製造するメルトブロー不織布、スパンボンド不織布、ニードルパンチ不織布、水流または気流による3次元交絡不織布などが挙げられ、更には抄紙法によって製造した不織布でもよい。
本発明のPGA繊維製品は、目付が1〜500g/m2の範囲のものであり、好ましくは2〜400g/m2、より好ましくは3〜300g/m2、更に好ましくは4〜200g/m2の範囲である。PGA繊維製品の目付は、JIS L 1096に準じて測定する。PGA繊維製品の目付が、1g/m2より小さいと、繊維製品の強度が不足することがある。PGA繊維製品の目付が、500g/m2より大きいと、布帛の柔軟性が低下したり、使用後のPGA繊維製品の加水分解または生分解に長時間を要したりする傾向がある。
本発明のPGA繊維製品は、繊維径が300nm〜100μmの範囲のものであり、好ましくは500nm〜70μm、より好ましくは800nm〜50μm、更に好ましくは1〜30μmの範囲である。不織布等のPGA繊維製品の繊維径が100μm超であると、不織布等の繊維製品中の繊維の結節点が少なくなる結果、繊維製品の各種フィルター効果が低下することがある。PGA繊維製品の繊維径が300nm未満であると、PGA繊維製品が高密度化する反面、摩擦・磨耗による毛羽立ちが生じやすく、また使用後のPGA繊維製品の加水分解または生分解が速くなるため分解性の制御が困難となることがある。
本発明のPGA繊維製品の厚みは、特に限定されないが、好ましくは5〜1,000μm、より好ましくは10〜700μm、更に好ましくは20〜500μmの範囲である。PGA繊維製品の厚みが小さすぎると、繊維製品の強度が不足することがある。PGA繊維製品の厚みが大きすぎると、使用後のPGA繊維製品の加水分解または生分解速度の制御が困難になる。PGA繊維製品の厚みは、JIS L 1096に準じて、荷重0.7kPaで測定したものである。
本発明のPGA繊維製品の製造方法は、特に限定されず、それ自体公知である技術を用いて紡糸・紡績した長繊維または短繊維から形成される、PGA繊維を主成分とする繊維製品を得るための通常の方法によって製造することができる。
本発明のPGA繊維製品は、該PGA繊維製品に含有されるPGAの水溶液中の濃度(以下、「PGA濃度」ということがある。)が70質量%以下であり、かつ、所定温度である、水溶液、具体的には後述するアルカリ性水溶液、酸性水溶液、またはpH6〜8の水溶液中において、PGA繊維製品が形態を維持できなくなるまでの形態破壊時間(以下、単に「形態破壊時間」ということがある。)が、所定値以下であることを特徴とする。
本発明において、PGA繊維製品の形態破壊時間とは、PGA繊維製品を所定温度の水溶液(本発明においては、アルカリ性水溶液、酸性水溶液、またはpH6〜8の水溶液である。)中に浸漬したとき、浸漬の開始時から、該PGA繊維製品が形態を維持できなくなるまでの時間をいい、具体的には、PGA繊維製品の、浸漬の開始時からの重量減少率が40%となるまでの時間を、形態破壊時間とする。
本発明のPGA繊維製品は、PGA濃度が70質量%以下であり、温度80℃の、濃度0.1質量%以上の水酸化ナトリウム水溶液に相当するアルカリ性水溶液中において、前記の形態破壊時間が1,000秒以下であることを特徴とする。
本発明のPGA繊維製品は、PGA濃度が70質量%以下であり、温度80℃の、濃度0.1質量%以上の塩酸水溶液に相当する酸性水溶液中において、前記の形態破壊時間が2日(48時間)以下であることを特徴とする。
本発明のPGA繊維製品は、PGA濃度が70質量%以下であり、温度90℃の、pH6〜8の水溶液中において、前記の形態破壊時間が4日以下であることを特徴とする。
本発明のPGA繊維製品は、アルコール類、エステル類、エーテル類、ケトン類、アルカン類、及び塩素含有炭化水素類に対する溶解度が、沸点−10℃の温度において1質量%未満であると、放射性物質や医療汚染物質等を取り扱う環境において接触する可能性が高い溶剤に対して、十分な耐溶剤性(耐薬品性)を有するので、好ましい。本発明のPGA繊維製品は、通常、常温〜温度100℃の環境下で使用されるものであることから、これらの溶剤は、常圧下における沸点が、常温〜110℃の範囲にあるものから選ぶことが好ましい。
本発明のPGA繊維製品は、アルカリ性水溶液、酸性水溶液及び/またはpH6〜8の水溶液による加水分解性、並びに、耐溶剤性(耐薬品性)に優れたものである。したがって、放射性物質や医療汚染物質等を取り扱う環境などにおいて、使用時の耐溶剤性(耐薬品性)や機械的特性などの物性が良好であるとともに、使用後においては、分解速度及び最終分解物を制御することができ、また、廃棄物の減容を実現することができる。さらに、必要に応じ所望の段階で生分解処理を行うことで、最終的には水と二酸化炭素に変換されるため、環境負荷が小さい生分解性樹脂繊維製品が提供される。具体的には、従来から布帛等の繊維製品が用いられてきた用途、例えば、マスク類、フィルター類、カバー類、緩衝材類、放射線防護服や下着その他の被服類などに使用することができる。
実施例及び比較例におけるPGA繊維製品またはPGA繊維製品を形成するPGAの物性または特性の測定方法は、以下のとおりである。
PGAの重量平均分子量(Mw)及び分子量分布(Mw/Mn)の測定は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)分析装置を用いて、以下の条件で行った。トリフルオロ酢酸ナトリウムを5mMの濃度で溶解したヘキサフルオロイソプロパノール(HFIP)に、PGA試料10mgを溶解させて10cm3とした後、メンブレンフィルターでろ過して試料溶液を得て、この試料溶液10μlをGPC分析装置に注入して、下記の測定条件で分子量を測定することによって求めた。
装置:昭和電工株式会社製GPC104
カラム:昭和電工株式会社製HFIP−806M 2本(直列接続)+プレカラム:HFIP−LG 1本
カラム温度:40℃
溶離液:トリフルオロ酢酸ナトリウムを5mMの濃度で溶解させたHFIP溶液
検出器:示差屈折率計
分子量校正:分子量の異なる標準分子量のポリメタクリル酸メチル5種(Polymer laboratories Ltd.製)を用いて作成した分子量の検量線データを使用
PGAの溶融粘度は、キャピラリー(1mmφ×10mmL)を装着した株式会社東洋精機製作所製「キャピログラフ1−C」を用いて測定した。設定温度(融点+20℃)に加熱した装置に、サンプル約20gを導入し、5分間保持した後、せん断速度122sec−1での溶融粘度を測定した。
PGAの末端カルボキシル基濃度の測定は、PGA約300mgを、150℃で約3分間加熱してジメチルスルホキシド10cm3に完全に溶解させ、室温まで冷却した後、指示薬(0.1質量%のブロモチモールブルー/アルコール溶液)を2滴加えた後、0.02規定の水酸化ナトリウム/ベンジルアルコール溶液を加えていき、目視で溶液の色が黄色から緑色に変わった点を終点とした。その時の滴下量よりPGA1トン(106g)あたりの当量として末端カルボキシル基濃度を算出した。
PGA10mgを、示差走査熱量計(DSC;株式会社島津製作所製DSC−60)を使用して、窒素雰囲気中、20℃/分の昇温速度で、−50℃から融点(Tm)+60℃付近の温度まで加熱昇温するときの、昇温過程で検出される吸熱ピークから、PGAの融点(Tm)を検出し、昇温過程で検出されるガラス状態からゴム状態への転移領域に相当する熱量変化の開始温度から、PGAのガラス転移温度(Tg)を検出した。融点(Tm)が複数みられる場合には、吸熱ピーク面積が最も大きいピークの温度をPGAの融点(Tm)とした。
繊維製品の目付は、JIS L 1096に準じて測定した。
繊維製品を形成する繊維の繊維径の測定は、電子顕微鏡観察により、10箇所の繊維径を測定して、その平均値を、繊維の繊維径とした。
繊維製品の厚みは、JIS L 1096に準じて、荷重0.7kPaで測定した。
繊維製品の生分解性は、縦5cm×横5cmの大きさに切り出した繊維製品の試料を、40℃に温度を保った土壌中に埋設し、1か月後に掘り出して、繊維製品の試料の状態を目視で観察した。
[実施例1]
(PGA不織布の製造)
ペレット状のPGA(株式会社クレハ製、Mw:21万、Mw/Mn:2.3、溶融粘度(温度240℃、せん断速度122sec−1で測定):610Pa・s、融点:220℃、ガラス転移温度:43℃、末端カルボキシル基濃度:2eq/106g)を押出機で溶融し、紡糸口金を持つダイから吐出して得たPGA繊維をベルトコンベア上で集積することによって、PGAから形成したメルトブロー不織布(以下、「PGA不織布」ということがある。)を作製した。その際、吐出量とベルトコンベアの速度を調整することにより積層量を制御し、目付50g/m2、厚み130μmのPGAの不織布を調製した。不織布を形成するPGA繊維の繊維径は4.4μmであった。
調製されたPGA不織布を10cm×10cmの大きさに切り出して、必要量のPGA繊維製品試料を得た(試料の質量500mg)。このPGA不織布の試料を、温度80℃に調整した、水酸化ナトリウム濃度が5質量%である水酸化ナトリウム水溶液(以下、「5wt%NaOH」という。他のアルカリ性水溶液または酸性水溶液についても、同様の表記をする。)50cm3に浸漬し(PGA濃度は、約1質量%)、形態破壊時間を測定して、アルカリ性水溶液による分解性試験を行った。形態破壊時間の測定における試料の取り出し間隔の所定時間(以下、「試料の取り出し間隔」ということがある。)は、水酸化ナトリウム水溶液への浸漬を開始してから30秒間とした。試料を取り出して、水洗し、水を拭き取って実施した。結果を表1に示す。
調製されたPGA不織布から前記の所定の大きさに切り出して調製したPGA不織布の試料を、40℃に温度を保った土壌中に埋設し、1か月後に掘り出して、不織布の状態を目視で観察したところ、該不織布は、一部ばらばらの状態で元の形状を保持しておらず、さらに、不織布端をピンセットでつかんで取り出そうとしたところ、崩れてしまって取り出すことができなかった。
(PGA不織布の分解性試験)
実施例1において製造したPGA不織布を、温度80℃に調整した、水酸化ナトリウムの濃度が5質量%である水酸化ナトリウム水溶液に代えて、温度80℃に調整した、水酸化ナトリウムの濃度が1質量%である水酸化ナトリウム水溶液(1wt%NaOH)50cm3に浸漬して、形態破壊時間を測定したことを除いて、実施例1と同様にして、アルカリ性水溶液による分解性試験を行った。結果を表1に示す。
(PGA織布の製造)
実施例1において使用したペレット状のPGAを押出機で溶融し、紡糸口金を持つダイから吐出し、延伸して、PGA繊維を得た。得られたPGA繊維を平織りして、目付50g/m2、厚み220μmのPGAから形成した織布(以下、「PGA織布」ということがある。)を調製した。織布を形成するPGA繊維の繊維径は11.5μmであった。
調製されたPGA織布を10cm×10cmの大きさに切り出してPGA繊維製品試料を得た(試料の質量500mg)。このPGA織布の試料について、実施例1と同様にして、アルカリ性水溶液による分解性試験を行った。結果を表1に示す。
調製されたPGA織布から前記の所定の大きさに切り出して調製したPGA織布の試料を、40℃に温度を保った土壌中に埋設し、1か月後に掘り出して、織布の状態を目視で観察したところ、該織布は、一部ばらばらの状態で元の形状を保持しておらず、さらに、織布端をピンセットでつかんで取り出そうとしたところ、崩れてしまって取り出すことができなかった。
(PGLLA不織布の製造)
実施例1において使用したペレット状のPGAに代えて、PGLLA(GA:LLA=9:1、株式会社クレハ製、Mw:20万、Mw/Mn:2.2、溶融粘度(温度220℃、せん断速度122sec−1で測定):600Pa・s、融点:200℃、ガラス転移温度:40℃、末端カルボキシル基濃度:2.5eq/106g)を使用したことを除いて、実施例1と同様にして、PGLLAから形成したメルトブロー不織布(以下、「PGLLA不織布」ということがある。)を作製し、目付50g/m2、厚み105μmのPGLLA不織布を調製した。不織布を形成するPGLLA繊維の繊維径は3.7μmであった。
調製されたPGLLA不織布を10cm×10cmの大きさに切り出して、PGLLA繊維製品試料を得た(試料の質量500mg)。このPGLLA不織布の試料について、実施例1と同様にして、アルカリ性水溶液による分解性試験を行った。結果を表1に示す。
調製されたPGLLA不織布から前記の所定の大きさに切り出して調製したPGLLA不織布の試料を、40℃に温度を保った土壌中に埋設し、1か月後に掘り出して、不織布の状態を目視で観察したところ、該不織布は、一部ばらばらの状態で元の形状を保持しておらず、さらに、不織布端をピンセットでつかんで取り出そうとしたところ、崩れてしまって取り出すことができなかった。
(PGA/PLA不織布の製造)
実施例1において使用したペレット状のPGAと、ペレット状のPLA(NatureWorks社製、Mw:25万、Mw/Mn:2.1、融点:175℃、ガラス転移温度:57℃)とをPGA/PLA =70/30(質量比)でブレンドした後、押出機で溶融し、紡糸口金を持つダイから吐出して得た繊維(以下、「PGA/PLA繊維」ということがある。)を、ベルトコンベア上で集積することによって、PGA/PLA繊維からなるメルトブロー不織布(以下、「PGA/PLA不織布」ということがある。)を作製し、目付50g/m2、厚み110μmのPGA/PLA不織布を調製した。不織布を形成するPGA/PLA繊維の繊維径は4.1μmであった。
調製されたPGA/PLA不織布を10cm×10cmの大きさに切り出して、PGA/PLA繊維製品試料を得た(試料の質量500mg)。このPGA/PLA不織布の試料について、実施例1と同様にして、アルカリ性水溶液による分解性試験を行った。結果を表1に示す。
前記により調製したPGA/PLA不織布から前記の所定の大きさに切り出して調製した不織布の試料を、40℃に温度を保った土壌中に埋設し、1か月後に掘り出して、不織布の状態を目視で観察した。不織布端をピンセットでつかんで取り出すことは可能であったが、一部にしわ、ゆがみなどが生じており、生分解が進んでいることが示唆された。
(PE不織布の分解性試験及び生分解性試験)
実施例1において製造したPGA不織布に代えて、ポリエチレン製の不織布から形成された市販の防護服〔DuPont社製、タイベック(登録商標)〕から切り出した不織布(以下、「PE不織布」ということがある。)の試料を使用したこと、PE不織布の試料の取り出し間隔を200秒間としたこと、及び、測定を9,000秒間経過まで実施したことを除いて、実施例1と同様にして、PE不織布について、アルカリ性水溶液(5wt%NaOH)による分解性試験を行った。PE不織布は、アルカリ性水溶液に浸漬する前の形態を維持していた。結果を表1に示す。また、40℃に温度を保った土壌中に埋設する試験を行ったところ、生分解性はみられなかった。
(PP不織布の分解性試験及び生分解性試験)
比較例1において使用したPE不織布に代えて、ポリプロピレン製の不織布(小津産業株式会社製、目付20g/m2、厚み130μm、繊維径5.7μm。以下、「PP不織布」ということがある。)を使用したことを除いて、比較例1と同様にして、PP不織布について、アルカリ性水溶液による分解性試験を行った。PP不織布は、アルカリ性水溶液に浸漬する前の形態を維持していた。結果を表1に示す。また、40℃に温度を保った土壌中に埋設する試験を行ったところ、生分解性はみられなかった。
(PLA不織布の分解性試験及び生分解性試験)
比較例1において使用したPE不織布に代えて、実施例5で使用したペレット状のPLAから形成したPLA製の不織布(目付50g/m2、厚み120μm、繊維径4.2μm。以下、「PLA不織布」ということがある。)を使用したことを除いて、比較例1と同様にして、PLA不織布について、アルカリ性水溶液(5wt%NaOH)による分解性試験を行った。結果を表1に示す。また、40℃に温度を保った土壌中に埋設する試験を行ったところ、不織布端をピンセットでつかんで取り出すことが可能であり、この試験期間では、生分解の明確な進行はみられなかった。
(PLA不織布の分解性試験)
5wt%NaOHに代えて、温度80℃に調整した、1wt%NaOH50cm3に浸漬して、形態破壊時間を測定したことを除いて、比較例3と同様にして、PLA不織布について、アルカリ性水溶液による分解性試験を行った。結果を表1に示す。
(PLA/PGA不織布の分解性試験及び生分解性試験)
実施例5において製造した、PGA/PLA =70/30(質量比)からなるPGA/PLA不織布に代えて、PLA/PGA=80/20(質量比)からなるメルトブロー不織布(以下、「PLA/PGA不織布」ということがある。)を使用したことを除いて、比較例3と同様にして、PLA/PGA不織布について、アルカリ性水溶液(5wt%NaOH)による分解性試験を行った。結果を表1に示す。なお、40℃に温度を保った土壌中に埋設する試験を行ったところ、不織布端をピンセットでつかんで取り出すことが可能であり、生分解の明確な進行はみられなかった。
[実施例6]
実施例1において調製したPGA不織布を10cm×10cmの大きさに切り出して得たPGA不織布試料を、温度80℃に調整した、濃度1質量%の塩酸水溶液50cm3に浸漬し(PGA濃度は、約1質量%)、形態破壊時間を測定して、酸性水溶液による分解性試験を行った。試料の取り出し間隔は6時間とした。結果を表2に示す。
実施例1において製造したPGA不織布に代えて、比較例3で使用したPLA不織布を使用したこと、及び、試料の取り出し間隔を24時間(1日間)としたことを除いて、実施例6と同様にして、PLA不織布について、酸性水溶液による分解性試験を行った。結果を表2に示す。
実施例1において調製したPGA不織布を10cm×10cmの大きさに切り出して得たPGA不織布試料を、温度90℃の、pH6.3に調整した脱イオン水50cm3に浸漬し(PGA濃度は、約1質量%)、形態破壊時間を測定して、pH6〜8の水溶液による分解性試験を行った。試料の取り出し間隔は6時間とした。結果を表2に示す。
実施例1において製造したPGA不織布に代えて、比較例3で使用したPLA不織布を使用したこと、及び、試料の取り出し間隔を48時間(2日間)としたことを除いて、実施例7と同様にして、PLA不織布について、pH6〜8の水溶液による分解性試験を行った。結果を表2に示す。
[実施例8]
実施例1において調製したPGA不織布についての耐溶剤性試験を以下の方法によって行った。すなわち、PGA不織布から10cm×10cmの大きさに切り出して得たPGA繊維製品試料の質量を測定した。該PGA繊維製品試料を、温度67℃に調整した四塩化炭素50cm3に1日間(24時間)浸漬した後、または、温度47℃に調整したアセトン50cm3に1日間(24時間)浸漬した後、試料を取り出して、脱イオン水で洗浄し、水を拭き取って、質量を測定した。前記の四塩化炭素またはアセトンに浸漬する前の試料の質量と比較して、その差から、温度67℃における四塩化炭素に対する溶解度(質量%)、または、温度47℃におけるアセトンに対する溶解度(質量%)をそれぞれ算出した。結果を表3に示す。なお、耐溶剤性の結果は、以下の基準で評価した。
○: 溶解度(質量%)が1質量%未満
×: 溶解度(質量%)が1質量%以上
実施例1において調製したPGA不織布に代えて、実施例3で使用したPGA織布を使用したことを除いて、実施例8と同様にして、耐溶剤性(耐薬品性)試験を行った。結果を表3に示す。
実施例1において調製したPGA不織布に代えて、実施例4で使用したPGLLA不織布を使用したことを除いて、実施例8と同様にして、耐溶剤性(耐薬品性)試験を行った。結果を表3に示す。
実施例1において調製したPGA不織布に代えて、実施例5で使用したPGA/PLA不織布を使用したことを除いて、実施例8と同様にして、耐溶剤性(耐薬品性)試験を行った。結果を表3に示す。
実施例1において調製したPGA不織布に代えて、比較例3で使用したPLA不織布を使用したことを除いて、実施例8と同様にして、耐溶剤性(耐薬品性)試験を行った。結果を表3に示す。
実施例1において調製したPGA不織布に代えて、比較例5で使用したPLA/PGA不織布を使用したことを除いて、実施例8と同様にして、耐溶剤性(耐薬品性)試験を行った。結果を表3に示す。
Claims (5)
- 目付が1〜500g/m2、及び繊維径が300nm〜100μmであるポリグリコール酸樹脂繊維製品であって、
該ポリグリコール酸樹脂繊維製品に含有されるポリグリコール酸樹脂の水溶液中の濃度が70質量%以下であり、
温度80℃の、濃度0.1質量%以上の水酸化ナトリウム水溶液に相当するアルカリ性水溶液中において、
ポリグリコール酸樹脂繊維製品が形態を維持できなくなるまでの形態破壊時間が1,000秒以下であることを特徴とする前記のポリグリコール酸樹脂繊維製品。 - 目付が1〜500g/m2、及び繊維径が300nm〜100μmであるポリグリコール酸樹脂繊維製品であって、
該ポリグリコール酸樹脂繊維製品に含有されるポリグリコール酸樹脂の水溶液中の濃度が70質量%以下であり、
温度80℃の、濃度0.1質量%以上の塩酸水溶液に相当する酸性水溶液中において、
ポリグリコール酸樹脂繊維製品が形態を維持できなくなるまでの形態破壊時間が2日以下であることを特徴とする前記のポリグリコール酸樹脂繊維製品。 - 目付が1〜500g/m2、及び繊維径が300nm〜100μmであるポリグリコール酸樹脂繊維製品であって、
該ポリグリコール酸樹脂繊維製品に含有されるポリグリコール酸樹脂の水溶液中の濃度が70質量%以下であり、
温度90℃の、pH6〜8の水溶液中において、
ポリグリコール酸樹脂繊維製品が形態を維持できなくなるまでの形態破壊時間が4日以下であることを特徴とする前記のポリグリコール酸樹脂繊維製品。 - (a)重量平均分子量(Mw)が10,000〜800,000、(b)重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)で表される分子量分布が1.5〜4.0、(c)溶融粘度(融点+20℃の温度、せん断速度122sec−1で測定)が30〜3,000Pa・s、及び(d)末端カルボキシル基濃度が0.05〜300eq/106gであるポリグリコール酸樹脂から形成された請求項1乃至3のいずれか1項に記載のポリグリコール酸樹脂繊維製品。
- アルコール類、エステル類、エーテル類、ケトン類、アルカン類、及び塩素含有炭化水素類に対する溶解度が、沸点−10℃の温度において1質量%未満である請求項1乃至4のいずれか1項に記載のポリグリコール酸樹脂繊維製品。
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