JP2013122661A - 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 オブジェクトに対して迅速かつ適切に編集処理を行って、当該オブジェクトを含む画像を出力することができる画像処理装置する。
【解決手段】 オブジェクトに実行される編集処理の内容に基づいて前記オブジェクトの記憶形式を決定し、決定された当該記憶形式に従って、当該記憶形式の当該オブジェクトを、繰り返し利用可能にメモリに記憶させる。
前記メモリに記憶されたオブジェクトを複数回繰り返し利用することにより、複数回のうちの少なくとも1回の利用において編集処理が実行された当該オブジェクトが含まれている画像を出力する。
【選択図】 図2
【解決手段】 オブジェクトに実行される編集処理の内容に基づいて前記オブジェクトの記憶形式を決定し、決定された当該記憶形式に従って、当該記憶形式の当該オブジェクトを、繰り返し利用可能にメモリに記憶させる。
前記メモリに記憶されたオブジェクトを複数回繰り返し利用することにより、複数回のうちの少なくとも1回の利用において編集処理が実行された当該オブジェクトが含まれている画像を出力する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、オブジェクトが含まれている画像を出力する画像処理装置、画像処理方法、およびプログラムに関する。
印刷対象の画像を構成する複数のオブジェクトの一部を画像ごとに差換え、また複数の画像で共通のオブジェクトを繰り返し利用することにより、複数の画像を印刷装置に印刷させるバリアブル印刷が知られている。このバリアブル印刷では、上記のように一部のオブジェクトを差し替えることができるため、例えば同じ内容のハガキを宛て名だけ変更して印刷させることができる。
このバリアブル印刷を実現する方法として、ホストPCから印刷対象のオブジェクトをサーバに送信し、サーバにおいてオブジェクトのレイアウト、印刷制御を行う印刷システムがある。この印刷システムでは、印刷対象となる複数のページで共通に用いるマスタデータを、予めホストPCからサーバに転送させ、サーバ内のメモリにマスタデータを記憶させておく。そして印刷を実行する際には、ホストPCが各ページに必要な差換データを印刷ジョブと共にサーバに転送する。サーバは、その差換えデータと、印刷ジョブで指定され、メモリに予め記憶されているマスタデータとを組み合わせて印刷データを作成し、その印刷データをプリンタに印刷させる。
このような印刷システムによれば、ホストPCのユーザが、マスタデータを複数の画像に使用したい場合であっても、マスタデータの転送は1回で十分であるため、ホストPCからサーバへのデータの転送時間を短縮でき、高速印刷を実現することができる。
特許文献1には、バリアブル印刷システムのサーバにおいて、マスタデータをラスタ化された形式でメモリに保存しておき、そのマスタデータを繰り返し配置することで、バリアブル印刷を実現することが記載されている。
上記の従来技術では、マスタデータをラスタ化された画像形式で保存している。そのため、例えばマスタデータに対して拡大処理を行う場合には、オリジナルの画像に対して補間画素が挿入されるため、出力された画像の画質が本来のものより低下してしまう場合がある。また、特に画素数が多い画像に対して回転処理等の編集を行う場合、多くの処理負荷が必要になる。そのため、ラスタ化されているマスクデータに対して各種の編集処理を実行するときに、多くの処理時間を要してしまうことがある。
以上の課題を鑑みて本発明は、オブジェクトに対して迅速かつ適切に編集処理を行って、当該オブジェクトを含む画像を出力することができる画像処理装置、画像処理方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明の画像処理装置は、オブジェクトと、当該オブジェクトに実行される編集処理の内容を特定するための編集情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された編集情報により特定された編集処理の内容に基づいて前記取得手段により取得されたオブジェクトの記憶形式を決定し、決定された当該記憶形式に従って、当該記憶形式の当該オブジェクトを、繰り返し利用可能にメモリに記憶させる記憶制御手段と、前記記憶制御手段により前記メモリに記憶されたオブジェクトに、前記編集情報により特定された内容の編集処理を実行する実行手段と、前記メモリに記憶された前記オブジェクトを複数回繰り返し利用することにより、当該複数回のうちの少なくとも1回の利用において前記実行手段により前記編集処理が実行された当該オブジェクトが含まれている画像を出力する出力手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、オブジェクトに対して迅速かつ適切に編集処理を行って、当該オブジェクトを含む画像を出力することができる。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本実施例は、クライアントPCから送付された印刷ジョブ内に含まれる、バリアブル印刷指示情報をバリアブル印刷サーバ内で解析し、再利用オブジェクトに対する操作内容から保存データ形式を決定するバリアブル印刷システムである。
本実施例では、クライアントPCがバリアブル印刷サーバにオブジェクトを送信して、サーバにおいてオブジェクトの配置位置の決定、オブジェクトへの編集、描画処理を行い、オブジェクトが配置された画像をプリンタに印刷させるシステムについて説明する。
また本実施例では、クライアント・コンピュータが、オブジェクトとともに、配置対象のオブジェクト、またそのオブジェクトの配置位置、オブジェクトに対する編集処理の内容を特定するためのレイアウト定義情報をサーバに送信する例を示す。
サーバは、複数の配置位置に繰り返し利用可能なオブジェクト(再利用オブジェクト)を予めメモリに格納している。そして、レイアウト情報とともにクライアントPCから受信したオブジェクト(可変オブジェクト)と組み合わせて配置し、印刷を行うバリアブル印刷を行う。
本実施例では特に、再利用オブジェクトをメモリに記憶する場合に、レイアウト情報により特定されるオブジェクトへの編集処理の内容に応じた形式で、再利用オブジェクトを記憶させる例を示す。これにより、オブジェクトへの編集処理を適切かつ迅速に実行することができる。
また、こうしたバリアブル印刷を実現する技術の一つにPPML(Personalized Print Markup Language)がある。このPPMLはXML(eXtensible Markup Language)の一種である。PPMLにおいて印刷ジョブは、各ページに配置されるオブジェクトのレイアウトを示すレイアウト定義情報と、各オブジェクトを示すデータであるオブジェクトファイルからなる。なお、本実施例ではバリアブル印刷を実現するための言語としてPPMLを例に説明するが、オブジェクトの使用回数が記載可能な言語であればよく、PPMLに限定されるものではない。
上記のレイアウト情報には、各ページに配置するオブジェクトを特定するための情報と、そのオブジェクトの配置位置を定義する情報が記述されている。このレイアウト定義情報は、印刷対象の複数のページに対応する情報を含み、レイアウト定義情報により各ページに配置されるオブジェクトと、ページにおけるオブジェクトの配置位置を特定することができる。一方、オブジェクトファイルはPostscript(商標)やPDF(Portable Document Format)、JPEGなどの画像を描画するためのオブジェクトである。
PPMLで再利用オブジェクトに名前を定義し、以降その名前でオブジェクトを再利用する仕様を備えている。PPMLの印刷において、再利用オブジェクトに関しては何度もデータ転送や描画をせずに1回だけ行い記憶領域に保存しておき、再利用する場合はそれを呼び出すという制御を行う。そうした制御を行うことにより、データ転送や描画を何度も行わないようにして処理負荷を低減することができる。
図1は、本実施例におけるバリアブル印刷システムの構成を示すブロック図である。バリアブル印刷サーバ110はLANを介してクライアントPC100と接続され、プリンタインタフェース714を介してプリンタ123と接続されている。
バリアブル印刷サーバ110はクライアントPCから送信された印刷ジョブを解釈し、描画済みのオブジェクトが配置されている印刷対象の画像を生成し、生成された画像をプリンタ123へ渡す。プリンタ123がインクジェットプリンタの場合、プリンタ123は、バリアブル印刷サーバ110から、2値化された印字データを受け取り、プリントヘッドのスキャン制御、インク吐出制御、紙送り制御等を行い、印刷を行う。
バリアブル印刷サーバ110はコントローラチップ702とROM705、RAM707、ハードディスク709、操作パネル711、LANコントローラ717、拡張インタフェース718から構成される。LANコントローラ717、拡張インタフェース718は拡張バスを介してコントローラチップ702に接続される。コントローラチップ702はいわゆるSOC(System On a Chip)である。CPU703、ROMコントローラ704、RAMコントローラ706、ハードディスクコントローラ708が内部バス接続されている。さらに、操作パネルインタフェース710、バスインタフェース716、デコーダ712、画像データ処理ブロック713、プリンタインタフェース714も内部バス接続されている。
CPU703は、ROM705に格納されたプログラムに従って動作し、各種インタフェースを通じてホストPC、プリンタエンジンとの通信や各部の制御を行う。また、RIP(Raster Image Processing)処理や合成処理など、後述の専用ハードウェアブロックを使用しない処理はCPU703が実行する。ROMコントローラ704は接続されたROM705とのインタフェースを行う。RAMコントローラ706は接続されたRAM707とのインタフェースを行い、RAMアクセスタイミングを制御しながら、CPU703や他のブロックからの要求に従い、RAMへのデータ入出力を行う。ハードディスクコントローラ708は接続されたハードディスク709とのインタフェース制御を行い、各種データの格納・保存と読み出しを行う。操作パネルインタフェース710は、操作キーやLED、LCDを実装した操作パネル711とのインタフェースを行う。ユーザからの操作キー入力をCPU703へ伝え、CPU703からの命令によってLED、LCDの表示が制御される。バスインタフェース716は拡張バスを制御するブロックであり、拡張バスに接続された各コントローラとの通信制御を行う。デコーダ712はクライアントPC100から送信される圧縮符号化された印刷ジョブデータをRAM707から読み出し、デコードしてRAMへ書き戻す。画像データ処理ブロック713は、画像データをRAM707から読み出し、CPU703の指示に従い、各種画像処理を行う機能ブロックである。本実施例では、画像データ処理ブロック713が実行可能な画像処理として、画像の回転、解像度変換(変倍)、重ね合わせ、画像データのインク色への変換処理、誤差拡散処理による低階調化処理を例に説明する。このような画像処理が実行されたデータは、RAM707へ書き出される。プリンタインタフェース714は、各インク色のドットデータをRAM707から読み出し、プリンタ123へ送信する。
クライアントPC100から送信される印刷ジョブは、LANコントローラ717を介して入力され、拡張バスを通じてコントローラチップ702のバスインタフェース716を経由し、RAM707へ書き込まれる。RAM707へ書き込まれた印刷ジョブデータは、CPU703によって通信プロトコルが解釈された後、オブジェクト情報の解釈、オブジェクト操作内容の解析、再利用オブジェクトと保存データ形式の決定等が行われる。
図2は、本実施例における印刷処理のデータフローである。本データフローは図1におけるCPU703が制御プログラムを実行し、図1で説明した各ハードウェアブロックを制御し、あるいはデータ処理プログラムを実行することによって制御される。実線矢印はデータの流れを、破線矢印は制御情報の流れを示す。
100はクライアントPCであり、ユーザが印刷物生成や印刷実行指示操作を行う。101はバリアブル印刷アプリケーションであり、ユーザが指示した印刷物レイアウト生成・表示や、印刷実行時にはバリアブル印刷可能な印刷ジョブ102を生成する。102は印刷ジョブであり、バリアブル印刷に使用するオブジェクトデータと、オブジェクトが配置される印刷ページ内における配置位置を特定するためのレイアウト情報とを含む。
また、レイアウト情報は、印刷ページ内における配置位置のそれぞれに配置されるオブジェクトに対する、編集処理の内容を示す。なお、編集処理の内容は、配置位置に対応付けられているものとする。そして、レイアウト情報において、配置位置とオブジェクトが対応付けられているため、オブジェクトに対応する編集処理の内容を認識することができる。
印刷ジョブを受信した装置においては、その印刷ジョブ内のレイアウト情報が示す、複数の配置位置のそれぞれに配置されるオブジェクトへの編集内容を特定し、特定された編集内容でオブジェクトの編集を行うことができる。
なお、印刷ジョブにオブジェクトデータが含まれない場合には、レイアウト情報は、オブジェクトデータの読み出し場所情報を含む。また、印刷ジョブ102はオブジェクトが再利用オブジェクトかバリアブルオブジェクトかを示す情報、オブジェクトに対する処理を示す処理情報を含む。ここで、処理情報は、オブジェクトに対する解像度変換(拡大縮小)、回転、オーバレイ(重ね合わせ)、色処理変換などを示す情報である。このような情報を含む印刷ジョブ102が、クライアントPC100からバリアブル印刷サーバ110へ送信される。
110はバリアブル印刷サーバであり、バリアブル印刷に対応した印刷ジョブを受信し、バリアブル印刷データを生成し、プリンタ123へ送信する。バリアブル印刷サーバ110は以下の機能を持つ。111〜118は、各種の処理に対応する処理部である。111は、PPMLで記述されている印刷ジョブを解析する言語解釈部である。112はRIP前データ生成部である。また、113はRIP処理、114は画像処理、115は合成処理、116はオブジェクト処理情報抽出処理、117はオブジェクト保存形式制御処理、118はオブジェクト利用制御処理である。119は、各種の形式のオブジェクトを記憶するための記憶部である。
120、121、122は記憶部119内の記憶領域であり、それぞれ順に、RIP前データ記憶領域、多値データ記憶領域、二値データ記憶領域である。記憶部119の記憶媒体として、ハードディスク709を想定しているが、画像データ等を保存するための記憶機能を備える手段であれば形態には限定されない。
本実施例では、オブジェクト利用制御部118の制御により、再利用オブジェクトを記憶部119に記憶させるときの記憶形式を決定する。このとき、オブジェクト利用制御部118は、レイアウト定義情報に記述されているオブジェクトに対する画像処理の内容に応じて、オブジェクトの記憶形式を決定する。具体的には、オブジェクトに対する回転処理や変倍処理がレイアウト定義情報で指定されているときには、RIP前のデータとして記憶させる。また、オブジェクトの合成や、色処理が指定されている場合には、RIP後の多値データを記憶させる。さらに、このような画像処理が指定されていない場合には、RIP後の2値データを記憶させる。以下、詳細について説明する。
言語解釈部111では、バリアブル印刷に対応した印刷ジョブを受信して、印刷ジョブ内容をオブジェクト処理情報抽出部116、RIP前データ生成部112へ送る。ここで印刷ジョブには印刷ページのレイアウト定義情報が含まれる。レイアウト定義情報には、ページごとに配置するオブジェクトとその印刷配置、オブジェクトに対する処理を定義する情報が全ページ分記述されている。このようなレイアウト定義情報を記述する言語の例として上記のPPMLがある。PPMLは、印刷ページのレイアウト定義情報を含む。レイアウト定義情報には、ページごとに配置するオブジェクトとその印刷配置を定義する情報が記述されている。また、オブジェクトはPDL(Page Description Language)あるいはファイルデータとして記述されている。
オブジェクト処理情報抽出部116は、オブジェクト定義情報から再利用オブジェクトに対して施される処理情報を抽出する。ここで対象とするオブジェクトに対する処理の内容は、拡大縮小(変倍)を行う解像度変換、任意の角度での回転、オブジェクトの重ね合わせを行うオーバレイ、オブジェクトの色変換処理を個別に変更する色処理である。オブジェクト処理情報抽出部116は印刷ジョブ内で実施されるオブジェクト処理情報を再利用オブジェクトごとに抽出する。
オブジェクト保存形式決定部117はオブジェクト処理情報抽出部116で抽出した各再利用オブジェクトに対する処理情報を受け取り、処理の組合せに応じて再利用オブジェクトの保存データ形式を決定する。保存データ形式は、図3に従い決定される。また、オブジェクト保存形式決定部117は、各オブジェクトの保存形式を示す管理情報のリスト(図6)を生成する。
オブジェクト利用制御部118はオブジェクト保存形式決定部117で決定・生成された、各オブジェクトの管理情報に基づき、各処理部での再利用オブジェクトの処理方法を制御する。具体的には、RIP前データ生成部112、RIP処理部113、画像処理部114を制御して、オブジェクトに対して指定されている編集処理の内容に応じた形式で記憶させる。また、RIP前データ生成部112、RIP処理部113、画像処理部114を制御して、各形式で記憶されているオブジェクトを記憶部119から読み出させ、合成処理部115を制御して、読みだされたオブジェクトを合成させて、印刷を実行させる。
RIP前データ生成部112では、PPML、PDLからRIP前データを生成する。RIP前データとはラスタライズ処理を実行する前段階のデータ形式であり、例えばベクター画像形式や、テキストデータ形式である。RIP前データ生成部112により生成されたRIP前データは、オブジェクト利用制御部118からの指示に従い、RIP処理部113、または記憶部119のRIP前データ記憶領域120に送られる。
RIP前データ記憶領域120に送信された場合、RIP前データは、再利用オブジェクトとして格納される。なお、このように記憶部119に記憶されている、ベクターデータ等のRIP前データ形式のオブジェクトデータは、変倍、回転等の編集処理を行うときに、簡単かつ画質を落とさずに編集を行うことができる。よって、本実施例では、オブジェクト利用制御部118は、レイアウト定義情報により変倍処理または回転処理が指定されているオブジェクトに対しては、RIP前データ形式で保存する。そして、オブジェクトの出力時には、RIP前のデータに対して編集処理を実行してから、描画を行うようにする。一方、レイアウト定義情報により回転処理、変倍処理が指定されていないオブジェクトは、RIP前データがRIP処理部113に送信されて、RIP処理が実行される。
RIP処理部113は、RIP前データに対してRIP処理を実行する処理部であり、記憶部119のRIP前データ記憶領域120に記憶されているオブジェクトデータの読み出し、RIPも行う。
またRIP処理部113は、RIP前データに対して解像度変換(変倍)、回転処理を実行する。このようなオブジェクトに対する編集処理を実行する場合、編集処理後のデータに対してRIP処理を行う。
さらにRIP処理部113は、オブジェクト利用制御部118の制御に従って、描画済みのラスタデータを、画像処理部114、または記憶部119の多値データ記憶領域121に送信する。オブジェクト利用制御処理は、レイアウト定義情報によりオーバレイ(合成)が指定されていた場合、RIP処理部113に、描画済みの多値のラスタデータを、再利用オブジェクトとして多値データ記憶領域121に格納させる。
これにより、後述する画像処理部114が、多値データ記憶領域121に記憶されている多値データを繰り返し使用することができる。このように、多値のラスタデータを再利用オブジェクトとして利用する場合、当該オブジェクトが配置されるたびに描画処理を行う必要がない。よって、オブジェクトに対して、描画済みのデータに対する編集処理が指定されている場合には、オブジェクトの出力のたびに描画処理を行わずに、オブジェクトの配置、印刷を実行することができる。そのため、回転や変倍が指定されておらず、オーバレイが指定されているオブジェクトを描画済み多値データとして記憶させることで、処理負荷、処理時間を抑えることができる。
例えば、オブジェクトデータをオーバレイする場合で透明度を考慮するいわゆるアルファブレンディングなどの処理を行う場合、画像処理部114が、多値データ記憶領域121から該当する再利用オブジェクトデータを読み出して使用する。これらの処理は、上記のようにレイアウト定義情報に従い、実施される。なお、RIP処理後のデータは1画素あたり多値階調を持つ多値ラスタ画像データ形式(以後多値データ)である。また、本実施例では、色補正、色変更等の色処理を行うオブジェクトについても、多値の画像データで記憶される。
オブジェクト利用制御部118は、レイアウト定義情報によりオーバレイが指定されていないオブジェクトについては、RIP処理部113により生成された多値データが画像処理部114へ送られるように制御する。
画像処理部114では、RIP処理部113、記憶部119のまたは多値データ記憶領域121から取得した多値のラスタ画像データに対して、色変換、誤差拡散法やディザ法による二値化などの画像処理を実行する。また、画像処理部114は、レイアウト定義情報によりオブジェクトに対して指定されている、オーバレイ処理や、色変更、色補正等の色処理を実行する。これらの処理を実行する場合、多値データ形式のオブジェクトに対してオーバレイ処理、色処理を実行し、実行後のデータに対して、二値化処理を行う。この画像処理部114における画像処理後のデータは1画素あたり二値で表現された二値データ形式である。
また画像処理部114は、オブジェクト利用制御部118の制御に従って、二値ラスタ画像データを合成処理部115、または記憶部119の二値データ記憶領域122に送信する。具体的には、オブジェクト利用制御部118は、レイアウト定義情報を参照して、当該オブジェクトが配置、印刷の対象となっている場合には、二値ラスタデータを合成処理部115に送信させる。一方、再利用オブジェクトとして登録する場合など、当該オブジェクトが配置、印刷の対象となっていない場合には、二値データ記憶領域122に、二値データを格納させる。
合成処理部115では、画像処理部114、または二値データ記憶領域122から取得した二値データ形式のオブジェクトを、レイアウト定義情報が示すオブジェクトの配置情報に従って、印刷対象のページ内に配置する。そして、オブジェクト合成後のページデータを、プリンタ123へ送信する。
図3は、オブジェクトに対する編集処理と記憶形式の関係を示す図である。上述のように、このリストは、オブジェクト保存形式決定部117により生成され、オブジェクト利用制御部118により利用される。
オブジェクトに対する編集処理の内容を201の列に示す。本実施例では、編集処理の内容として、先に説明した、解像度変換、回転、オーバレイ、色処理の4種類を例に説明する。202は再利用オブジェクトの保存データ形式を示す。
203は前述の4種類のオブジェクト操作内容の組合せである16通りを組合せNo.と共に示したものである。図中、処理組合せNo.の列が処理の組合せを示し、「0」は「レイアウト定義情報による処理の指定なし」、「1」は「レイアウト定義情報による処理の指定あり」を表している。
列の一番下の行が保存データ形式202である。例えば、操作組合せNo.1はオブジェクトに対する操作がない場合であり、保存データ形式はRIP後二値データが選択される。また、操作組合せNo.9は色処理のみ実施され、他の操作が実施されない場合であり、保存データ形式はRIP後多値データが選択されることを示している。操作内容が印刷画質に影響を与えないように操作組合せと保存データ形式が決定されている。
一般にビットマップ化されたデータに対して任意角度の回転操作や任意倍率での拡大縮小操作を行った場合、元データに対して補間画素が挿入されたり、画素の間引きが行われ、画質が低下する。従って、ビットマップ化されたデータに操作を行うと画質が低下する場合は、ビットマップ化する前段階のデータ形式、RIP前データを使用できるように配慮されている。一方、画質に影響がない操作の組合せに対しては可能な限り、印刷処理の工程が進んだ段階のデータ形式を使用することで、再利用オブジェクトに同じ工程処理を実施不要とし、処理負荷の低減を実現する。印刷ジョブの全ページで実行指示された操作内容をオブジェクト別に集計し、同一の操作のみを行うオブジェクトに対しては「0」とする。すなわち、BLまで処理済のデータを再利用オブジェクトデータ形式として保存する。
なお、ここでは4種類の操作を例としているが、5種以上の編集処理にも適用できるものである。また、1種類の編集処理であっても、編集の条件に応じてオブジェクトの記憶形式を異ならせてもよい。例えば、図3で示した例では、オーバレイ、回転が指定されている場合は、それぞれBR、ML形式で記憶していた。しかし、比較的処理負荷が低い条件で編集される場合には、BL形式で記憶するようにしてもよい。例えばアルファブレンディング(透明処理)を伴わない重ね合わせ操作や、90度、180度、270度単位の回転操作などはBLデータ形式で保存可能としても良い。
図4は、図2、図3で説明したようにサーバの記憶部119に各種の記憶形式でオブジェクトが保存されているときに、バリアブル印刷サーバ内で実行される印刷制御処理を示す図である。このフローチャートは、CPU703がROM705に記憶されているプログラムを、RAM707をワークメモリとして実行することにより実現できる。また、図2に示した各処理部にも対応する。
印刷処理を開始するとS501で印刷ジョブを受信する。S502では、言語解釈部111が、受信された印刷ジョブの言語解析を行う。そして、レイアウト情報から、印刷対象の各ページに配置されるオブジェクトや、そのオブジェクトの格納場所、オブジェクトの種類(再利用オブジェクトであるか否か)、オブジェクトに対する編集処理の内容等を取得する。
S503では、オブジェクト保存形式決定部117が、言語解析処理の結果データ内の再利用オブジェクトに対する編集処理の内容を解析し、再利用オブジェクト保存データ形式を決定する。具体的には後述する図5で説明する処理を行う。
また、S503において、オブジェクト保存形式決定部117は、図3に示した表に従って、図6に示すデータベースを生成する。このデータベースは、当該印刷ジョブのレイアウト情報により指定されている各オブジェクトのデータ形式や、格納場所を示し、オブジェクト利用制御部118により用いられる。
図6は、オブジェクト保存形式決定部117により生成される、オブジェクトの属性を示すデータベースの一例を示す図である。301はオブジェクト名である。302はオブジェクトソースであり、オブジェクトのデータが格納されている格納場所を示している。httpプロトコルを用いるURLやバリアブル印刷サーバ内のデータパスなどでも指定可能であることを表している。303はオブジェクトタイプであり、再利用オブジェクトかバリアブルオブジェクトかを示す。304はオブジェクト処理情報抽出部116で抽出した、再利用オブジェクトに対する操作内容を示している。「E」は解像度変換を、「R」は回転を、「O」はオーバレイを、「C」は色処理をそれぞれ表し、図中左から右の順でこれら処理があるかどうかを示している。「−」は該当する列に対する処理が行われないことを示す。305は再利用オブジェクトのデータ形式を示す。304の編集内容と図3で示される組合せから決定される保存データ形式である。306は再利用オブジェクトの保存先を示すオブジェクトパスである。バリアブル印刷サーバ内の記憶部119のどこに再利用オブジェクトデータが保存されているかを示す情報である。オブジェクト保存形式決定部117によって、306で示すオブジェクトデータパスが決定される。
以下の処理では、オブジェクト保存形式決定部117により生成されたデータベースに基づき、オブジェクト利用制御部118が、オブジェクトの印刷制御を行う。なお、本実施例では、再利用オブジェクトが未だ記憶部119に記憶されていない状態において、再利用オブジェクトと可変オブジェクトを含む印刷ジョブを受信した場合について説明する。即ち、印刷制御とともに、再利用オブジェクトの記憶部119への記憶制御を実行する。
S504以降で印刷ジョブの各ページの印刷データを生成する。S504では、ページカウンタNを初期化(N=1)する。
S505では、RIP前データ生成部112が、オブジェクトのRIP前データを生成する。さらに、S505では、オブジェクト利用制御部118が、当該オブジェクトがRIP前データ形式の再利用オブジェクトであるかどうかを判定する。この判定は、当該オブジェクトが、図6のデータベースにおいて、BR形式で記憶させる再利用オブジェクトとして指定されているか判定する。そして、再利用オブジェクトとして利用する場合は、RIP前データ生成部112は、当該オブジェクトのRIP前データを、記憶部119に記憶させる。S505の処理については、図7(a)で詳細に説明する。
S506では、S502において解析された、各ページに配置されるオブジェクトを示す情報に基づき、処理中のページ内に配置される全オブジェクトに対して、RIP前データ形式でのオブジェクト生成処理が終了したかどうかを判定する。処理が終了した場合は、S507へ進む。まだ処理が必要なオブジェクトが残っている場合はS505へ戻り、未処理オブジェクトの処理を行う。
S507では、RIP処理部113が、オブジェクトデータをレンダリングしてビットマップデータへ変換するRIP処理を行う。
またS507では、当該オブジェクトに対して解像度変換または回転処理が指定されている場合、編集対象のオブジェクトのRIP前データに、指定されている編集処理を実行する。そして、オブジェクトに編集処理を実行する場合、編集処理後のRIP前データに対してRIP処理を実行する。
また、S507では、オブジェクト利用制御部118が、当該オブジェクトが、S505においてRIP前データ記憶領域120に記憶された、RIP前データ形式の再利用オブジェクトかどうかを判定する。この判定は、図6のデータベースで「BL」が指定されているか否かにより判定する。RIP前データの再利用オブジェクトの場合、RIP処理部113は、記憶部119から読み出したデータにRIP処理を行う。一方、初めて再利用オブジェクトを使用する場合やバリアブルオブジェクトを使用する場合は、RIP前データ生成部112で処理されたRIP前データを使用し、RIP処理を行う。
さらにS507では、オブジェクト利用制御部118が、当該オブジェクトが多値データの再利用オブジェクトとして記憶させるオブジェクトか判定し、多値データを多値データ記憶領域121に記憶させる。具体的には、当該オブジェクトが図6でML(RIP後多値)データ形式で保存すると指定されている場合には、MLデータ形式でオブジェクトを保存する。S507の処理については、図7(b)で詳細に説明する。
S508では、S502において解析された、各ページに配置されるオブジェクトを示す情報に基づき、処理中のページ内に配置される全オブジェクトに対して、RIP後多値データ形式でのオブジェクト生成処理が終了したかどうかを判定する。処理が終了した場合は、S507へ進む。まだ処理が必要なオブジェクトが残っている場合はS507へ戻り、未処理オブジェクトの処理を行う。
S509では、画像処理部114により、多値データ形式でのオブジェクト合成処理や色処理を行う。
また、S509では、オブジェクト利用制御部118が、当該オブジェクトが、S507において多値データ記憶領域121に記憶された、RIP後多値データ形式の再利用オブジェクトかどうかを判定する。具体的には、図6のデータベースで記憶形式「ML」が指定されたオブジェクトか判定する。MLデータ形式の再利用オブジェクトの場合、画像処理部114は、多値データ記憶領域121から読み出したデータに合成処理を行う。一方、初めて再利用オブジェクトを使用する場合やバリアブルオブジェクトを使用する場合は、RIP処理部113で処理された多値データを使用し、合成処理を行う。
S510では、処理中のページ内の多値データ形式でのオブジェクト合成処理が終了したかどうかを判定する。これは、図6のデータベースにおいて、オーバレイが指定されている全てのオブジェクトに対して処理を実行したか判定することで行う。処理が終了したと判定された場合は、S511へ進む。まだ処理が必要なオブジェクトが残っている場合はS509へ戻り、未処理オブジェクトに対してオーバレイ処理を行う。
S511では、画像処理部114が、多値データ形式のオブジェクトに対してハーフトーン処理等の画像処理を行い、二値データを生成する。
さらにS511では、オブジェクト利用制御部118が、当該オブジェクトが二値データの再利用オブジェクトとして記憶させるオブジェクトか判定し、二値データを二値データ記憶領域122に記憶させる。具体的には、当該オブジェクトが図6でBL(RIP後二値)データ形式で保存すると指定されている場合には、BLデータ形式でオブジェクトを保存する。
一方、図6のデータベースにおいて、当該処理対象のオブジェクトが、BLデータ形式で保存すると指定されていない場合には、二値データを合成処理部115に転送する。S511の処理については、図7(c)で詳細に説明する。
S512では、S502において解析された、各ページに配置されるオブジェクトを示す情報に基づき、処理中のページ内に配置される全オブジェクトに対して、RIP後二値データ形式でのオブジェクト生成処理が終了したかどうかを判定する。処理が終了した場合は、S513へ進む。まだ処理が必要なオブジェクトが残っている場合はS511へ戻り、未処理オブジェクトの処理を行う。
S513では、二値データ形式でのオブジェクト合成処理を行う。印刷ジョブに含まれているレイアウト情報に従い、二値データ形式のオブジェクトをページ内に配置し、ページデータを生成する。
このとき、オブジェクト利用制御部118が、当該オブジェクトが、図6のデータベースにおいて、二値データ形式の再利用オブジェクトとして指定されているか判定する。当該オブジェクトが二値データ形式(BLデータ形式)の再利用オブジェクトの場合、合成処理部115は、記憶部119の二値データ記憶領域122からオブジェクトを読み出して使用する。また、初めて再利用オブジェクトを使用する場合とバリアブルオブジェクトを使用する場合は画像処理部114で処理されたデータを使用する。また、BR、ML形式で記憶部119に記憶されていたオブジェクトについても、画像処理部114から受信した二値データを使用して、オブジェクトの配置を行う。
S514では、処理中のページ内の多値データ形式でのオブジェクト合成処理が終了したかどうかを判定する。処理が終了した場合は、S516へ進む。まだ処理が必要なオブジェクトが残っている場合はS513へ戻り、未処理オブジェクトの処理を行う。
S515では生成されたページデータを印刷データとして、プリンタ123へ送信する。
S516では、レイアウト情報に指定されている印刷対象の全ページについて、印刷処理が終了したかどうかを判定する。まだ処理すべきページが残っている場合は、S517でページカウンタNに1を加えてS505へ戻る。全ページの印刷が終了したら印刷処理を終了する。
図5は、図4のS503におけるオブジェクトの記憶形式を決定する処理を示す図である。
保存データ形式決定処理を開始すると、S101で印刷ジョブに含まれるレイアウト定義情報の取得を行う。S102では取得したレイアウト定義情報に指定されている、各オブジェクトに対する編集処理の内容の解析を行う。ここでは、解像度変換、回転、オーバレイ、色処理の順に、処理の指定なしを「0」、処理の指定ありを「1」として4桁の数字で表す。例えば、「1111」は全ての処理が指定されていることを意味し、「0000」はいずれの編集処理も指定されていないことを意味する。
S103では解析したオブジェクトの処理の組合せが「0000」と一致するかを判定する。一致する場合は、いずれの編集処理も指定されていないため、S107へ進み、図3に示す関係に従って、保存データ形式を「BL」と決定する。一致しない場合は、S104へ進み、処理の組み合わせが「0001」「0010」「0011」と一致するかを判定する。この場合、解像度変換、回転が指定されておらず、オーバレイ処理、色処理の少なくとも一方が指定されていることを意味する。上記3つの組み合わせのいずれかと一致する場合はS106へ進み、図3に示す関係に従って保存データ形式を「ML」と決定する。一致しない場合はS105へ進み、保存データ形式を「BR」と決定する。
S105、S106、S107で保存データ形式を決定し、本処理を終了する。なお、オブジェクトに対する処理内容や、その処理内容に対応する保存データ形式は一例を示したものであり、これに限定されるものではない。
図7は、図4のS505、S507、S509の詳細を説明するための図である。
図7(a)は、S505における処理の詳細を説明するための図である。
S201では、RIP前データ生成部112がRIP前データを生成する。S202では、オブジェクト利用制御部118が、当該処理中のオブジェクトのRIP前データ(BR)が記憶部119への記憶対象であるか判定する。
S201では、RIP前データ生成部112がRIP前データを生成する。S202では、オブジェクト利用制御部118が、当該処理中のオブジェクトのRIP前データ(BR)が記憶部119への記憶対象であるか判定する。
処理中のオブジェクトが記憶対象である場合には、RIP前データ生成部112が、S201で生成したRIP前データを、記憶部119のRIP前データ記憶領域120へ記憶し、処理を終了する。一方、当該オブジェクトが記憶対象でない場合には、RIP前データ生成部112は、S201で生成したRIP前データを、RIP処理部113に転送する。
図7(b)は、S507における処理の詳細を説明するための図である。
S301では、オブジェクト利用制御部118が、当該処理対象のオブジェクトが、リップ前データの再利用オブジェクトであるか判定する。この判定は、図6のデータを参照し、当該オブジェクトの記憶形式がBRであるか確認することで行う。
S301では、オブジェクト利用制御部118が、当該処理対象のオブジェクトが、リップ前データの再利用オブジェクトであるか判定する。この判定は、図6のデータを参照し、当該オブジェクトの記憶形式がBRであるか確認することで行う。
オブジェクトがBR形式の再利用オブジェクトの場合には、S302において、RIP処理部113が、RIP前データ記憶領域120から、当該オブジェクトのRIP前データを取得する。一方、オブジェクトがBR形式の再利用オブジェクトではない(バリアブルオブジェクト、他形式の再利用オブジェクト等)場合は、S303において、RIP処理部113が、RIP前データ生成部から当該オブジェクトのRIP前データを取得する。なお、オブジェクトがBR形式の再利用オブジェクトであっても、初めて当該オブジェクトを受信した場合は、RIP前データ生成部からデータを取得してもよい。
S304では、オブジェクト利用制御部118が、当該処理対象のオブジェクトに変倍、回転の少なくとも一方が指定がされているか判定する。この判定は、図6に示すデータベースの、オブジェクトへの処理内容を確認することで行う。なお、S302において、RIP前データ記憶領域120から、RIP前データを読み出したときには、変倍、回転の少なくとも一方が指定されている。
S304で、当該オブジェクトに変倍または回転が指定されていると判定された場合には、S305に進み、RIP処理部113が、当該オブジェクトに指定されている編集処理(変倍、回転)を実行し、S306に進む。S304で変倍、回転のいずれも指定されていないと判定された場合には、編集を行わずに、S306に進む。
S306では、RIP処理部113が、S302またはS303で取得した当該処理対象のオブジェクトのRIP処理を行い、S307に進む。
S307では、オブジェクト利用制御部が、当該処理対象のオブジェクトが、記憶部119の多値データ記憶領域121への記憶対象であるか判定する。この判定は、図6のデータベースにおいて、当該オブジェクトの記憶形式として、ML形式が指定されているか確認することで行う。
オブジェクトがML形式の場合には、RIP処理部113は、S306で生成された多値データを、多値データ記憶領域121へ記憶させる。一方、オブジェクトがML形式でない場合には、RIP処理部113は、S306で生成された多値データを、画像処理部114に転送する。
図7(c)は、図4のS511における処理の詳細を説明するための図である。
S401では、オブジェクト利用制御部118が、当該処理対象のオブジェクトが、リップ後多値データの再利用オブジェクトであるか判定する。この判定は、図6のデータを参照し、当該オブジェクトの記憶形式がMLであるか確認することで行う。
S401では、オブジェクト利用制御部118が、当該処理対象のオブジェクトが、リップ後多値データの再利用オブジェクトであるか判定する。この判定は、図6のデータを参照し、当該オブジェクトの記憶形式がMLであるか確認することで行う。
オブジェクトがML形式の再利用オブジェクトの場合には、S402において、画像処理部114が、多値データ記憶領域121から、当該オブジェクトの多値データを取得する。一方、オブジェクトがML形式の再利用オブジェクトではない(バリアブルオブジェクト、他形式の再利用オブジェクト等)場合は、S403において、画像処理部114が、RIP処理部から当該オブジェクトの多値データを取得する。なお、オブジェクトがML形式の再利用オブジェクトであっても、初めて当該オブジェクトを受信した場合は、RIP処理部からデータを取得してもよい。
S404では、S402またはS403で取得した当該処理対象のオブジェクトの二値化処理を行う。
S405では、オブジェクト利用制御部が、当該処理対象のオブジェクトが、記憶部119の二値データ記憶領域122への記憶対象であるか判定する。この判定は、図5のデータベースにおいて、当該オブジェクトの記憶形式として、BL形式が指定されているか確認することで行う。
オブジェクトがBL形式の場合には、画像処理部114は、S404で生成された二値データを、二値データ記憶領域122に記憶させる。一方、オブジェクトがBL形式である場合には、画像処理部114は、二値データを、合成処理部115に転送する。
以上の図4、図7で説明した処理により、再利用オブジェクトに対して、変倍や回転の指定がある場合、オーバレイ処理や色処理の指定がある場合、またオブジェクトの処理に対する指定が無い場合で、異なる記憶形式でオブジェクトを記憶する。これにより、当該再利用オブジェクトに実行される編集処理に応じた記憶形式で記憶することができる。
例えば、オブジェクトに対して変倍や回転が指定されていた場合には、当該オブジェクトのRIP前データがメモリに記憶される。そして、当該オブジェクトを再利用するときに、ベクターデータ等のRIP前データに対して変倍、回転が実行されるため、画像の劣化を抑えた上で、変倍、回転を実行することができる。また、オーバレイ処理、色処理が指定されているオブジェクトの場合、2値データになる前の多値データのラスタ画像に対して実行されるため、適切に処理を行うことができる。さらに、当該オブジェクトのRIP処理は済ませている状態で記憶されるため、再利用するたびにRIP処理を行う必要がなく、迅速にオブジェクトの編集、配置、印刷を行うことができる。
図8は本実施例における、バリアブル印刷ジョブの印刷ページ例を示したものである。801、802、803は印刷ページであり、804〜824はオブジェクトである。この例では、804〜809、816〜822はバリアブルオブジェクトである。
また、810〜815、823、824は再利用オブジェクトである。さらに、再利用オブジェクトのうち、811、812はIMAGE_Aオブジェクトに対して、813、814、815はIMAGE_Bオブジェクトに対してそれぞれ処理が指定されている。812はIMAGE_AオブジェクトとIMAGE_Bオブジェクト814と重なった部分が半透明処理されている例である。また、814はIMAGE_Bオブジェクトが上述のように812と重なった部分が半透明処理され、かつ813に対して色変更が施されている様子を斜線で示している。815は813が縮小されたオブジェクトである。さらに、TEXT_Aオブジェクト823に対して回転処理を行った824がPAGE 2で使用されている。
図8で示した例では、再利用オブジェクト810は、編集処理が指定されておらず、ページ801の印刷時に、二値データ形式で記憶部119に記憶され、ページ802、803の印刷時に、その二値データが繰り返し利用される。また再利用オブジェクト811は、オーバレイ処理が指定されているため、ページ801の印刷時に、多値データ形式で記憶部119に記憶され、ページ802、ページ803で繰り返し利用される。特にページ802の印刷時には、オーバレイ処理が実行されてオブジェクト812として印刷される。
さらに、再利用オブジェクト813、823は、それぞれ縮小、回転が指定されているため、ページ801の印刷時に、RIP前データとして記憶部119に記憶され、ページ802、803の印刷時にそのRIP前データが利用される。
以上、本実施例で説明した印刷処理を行うことにより、再利用オブジェクトに対して指定されている編集処理に対応した形式で、その再利用オブジェクトを記憶させることができる。そのため、編集処理に伴う画質の劣化を抑え、画像処理負荷を低減可能な形式で再利用オブジェクトを保存、利用することができる。よって、オブジェクトに対して迅速かつ適切に画像処理を行って、当該オブジェクトを含む画像を出力することができる
なお、本実施例は、図3で示したオブジェクトに対する画像処理と、記憶データ形式の組み合わせに限らず、種々の組み合わせに対して適用できるものである。
なお、本実施例は、図3で示したオブジェクトに対する画像処理と、記憶データ形式の組み合わせに限らず、種々の組み合わせに対して適用できるものである。
実施例1では、オブジェクトに対する画像処理の判定と、その判定に基づく、オブジェクトの記憶形式の決定をバリアブル印刷サーバ内で行っていた。本実施例では、上記の判定と、決定を、クライアント・コンピュータ(以下クライアントPC)が実行する例について説明する。
本実施例では、クライアントPCは、オブジェクトの記憶形式を、オブジェクト属性情報として含む印刷ジョブを生成する。バリアブル印刷サーバは、印刷ジョブ内に含まれる、オブジェクト属性情報に応じた記憶形式で、再利用オブジェクトの記憶を行う。
本実施例のサーバにおいて、クライアントPCから送信される印刷ジョブは、LANコントローラを介して入力され、拡張バスを通じてコントローラチップのバスインタフェースを経由し、RAMへ書き込まれる。RAMへ書き込まれた印刷ジョブデータは、CPU703によって通信プロトコルが解釈された後、オブジェクト情報の解釈、再利用オブジェクトとその記憶形式の取得が行われる。このとき、記憶形式は印刷ジョブ内のオブジェクト属性情報に既に指定されているものを取得するため、再利用オブジェクトに対する処理情報をバリアブル印刷サーバ内で解析する必要はない。
図9は、本実施例におけるバリアブル印刷システムの構成を示す図である。本フローは図1におけるCPU703が制御プログラムを実行し、図1で説明した各ハードウェアブロックを制御し、あるいはデータ処理プログラムを実行することによって制御される。実線矢印はデータの流れを、破線矢印は制御情報の流れを示す。なお、実施例1と重複する説明については省略する。
100はクライアントPCであり、ユーザが印刷物生成や印刷実行指示操作を行う。1101は本実施例におけるバリアブル印刷アプリケーションであり、ユーザが指示した印刷物レイアウト生成・表示や、印刷実行時にはバリアブル印刷可能な印刷ジョブ1102を生成する。1102は本実施例における印刷ジョブであり、バリアブル印刷に使用するオブジェクトデータあるいはオブジェクトデータの読み出し場所情報、印刷ページ内にオブジェクトデータを配置する配置情報を含む。
本実施例の印刷アプリケーション1101は、印刷ジョブに含ませる再利用オブジェクトと、その画像処理の内容を特定し、再利用オブジェクトのそれぞれの記憶形式を決定する。この記憶形式の決定処理は実施例1の、図5で示したものと同じであるため詳細説明は省略する。また、画像処理は、上記実施例と同様に、解像度変換(拡大縮小)、回転、オーバレイ(重ね合わせ)、色処理とする。
また、クライアントPC100の印刷アプリケーション1101は、再利用オブジェクトのそれぞれの記憶形式を決定すると、その記憶形式を示すオブジェクト属性情報を生成する。
図10は、オブジェクト属性情報の一例を示す図である。
1301はオブジェクト名、1302、1303はオブジェクトに付帯された属性情報であり、1302はオブジェクトタイプ、1303は保存データ形式である。オブジェクトタイプは「REUSABLE」が再利用オブジェクトを、「BARIABLE」がバリアブルオブジェクトを示す。保存データ形式は「BR」がRIP前データ形式、MLが多値データ形式、BLが二値データ形式にそれぞれ対応する。
1301はオブジェクト名、1302、1303はオブジェクトに付帯された属性情報であり、1302はオブジェクトタイプ、1303は保存データ形式である。オブジェクトタイプは「REUSABLE」が再利用オブジェクトを、「BARIABLE」がバリアブルオブジェクトを示す。保存データ形式は「BR」がRIP前データ形式、MLが多値データ形式、BLが二値データ形式にそれぞれ対応する。
この図10に示すように、オブジェクト属性情報は、再利用オブジェクトのそれぞれの種類(再利用オブジェクトまたはバリアブルオブジェクト)と、再利用オブジェクトの記憶形式を示す。そして、印刷アプリケーション1101は、このオブジェクト属性情報を含む印刷ジョブ1102を生成する。そして、クライアントPC100から印刷ジョブ1102がバリアブル印刷サーバ110へ送信される。
バリアブル印刷サーバ110は、オブジェクト属性情報取得部1116、オブジェクト保存形式取得部1117以外の処理動作は実施例1と同じである。
バリアブル印刷サーバ110が印刷ジョブ1102を受信し、言語解釈部111により解釈されると、オブジェクト属性情報取得部1116は、印刷ジョブ1102内の図10に示したオブジェクト属性情報を取得する。オブジェクト属性情報取得部1116は、取得したオブジェクト属性情報をオブジェクト保存形式取得部1117へ送る。
オブジェクト保存形式取得部1117は、オブジェクト属性情報に指定されている、各再利用オブジェクトの保存形式を取得する。そして、図11に示す、オブジェクトの属性を示すデータベースを生成する。
図11は、本実施例における、オブジェクトの属性を示すデータベースの一例を示す図である。1401はオブジェクト名である。1402はオブジェクトソースであり、オブジェクトのデータ元を示している。httpプロトコルを用いるURLやバリアブル印刷サーバ内のデータパスなどでも指定可能であることを表している。1403はオブジェクトタイプであり、再利用オブジェクトかバリアブルオブジェクトかを示す。1405は再利用オブジェクトのデータ形式を示す。1406は再利用オブジェクトの保存先を示すオブジェクトパスである。バリアブル印刷サーバ内の記憶部119のどこに再利用オブジェクトデータが保存されているかを示す情報である。オブジェクト保存形式取得部1117によって、1406で示すオブジェクトデータパスが決定される。
このデータベースに記憶されているオブジェクトの記憶形式に従って、再利用オブジェクトの記憶を実行する処理については、実施例1と同様であるため、説明を省略する。
以上のように、本実施例では、再利用オブジェクトの記憶形式がクライアントPCで決定されている。そのため、バリアブル印刷サーバは、レイアウト情報に基づいて記憶形式を決定しなくても、印刷ジョブ内で既に指定されている記憶形式に従って、オブジェクトを記憶させればよい。よって、バリアブル印刷サーバ内の処理負荷を軽減することができる。
以上の実施例によれば、再利用オブジェクトに対して指定されている編集処理に対応した形式で、その再利用オブジェクトを記憶させることができる。そのため、編集処理に伴う画質の劣化を抑え、画像処理負荷を低減可能な適切な形式で再利用オブジェクトを記憶し、そのオブジェクトを繰り返し利用することができる。よって、オブジェクトに対して迅速かつ適切に画像処理を行って、当該オブジェクトを含む画像を出力することができる
なお、以上の実施例では、一つの印刷ジョブ内で、再利用オブジェクトに対する画像処理の内容を解析し、再利用オブジェクトの保存形式を決定していたが、複数の印刷ジョブ内で同様の処理を行っても良い。さらに、一つの印刷ジョブを対象とするか、複数の印刷ジョブを対象とするかをユーザが指定可能できるようにしてもよい。
なお、以上の実施例では、一つの印刷ジョブ内で、再利用オブジェクトに対する画像処理の内容を解析し、再利用オブジェクトの保存形式を決定していたが、複数の印刷ジョブ内で同様の処理を行っても良い。さらに、一つの印刷ジョブを対象とするか、複数の印刷ジョブを対象とするかをユーザが指定可能できるようにしてもよい。
複数の印刷ジョブを対象とする場合、図3に示したデータベースは、複数の印刷ジョブ内でのオブジェクトに対する画像処理を解析した結果に基づいて構築される。そして、このデータベースを参照して記憶形式を決定することにより、印刷ジョブ間で共通の再利用オブジェクトを適切な記憶形式で記憶させることができる。
なお、上述した実施例では、バリアブル印刷サーバは図2に示したコントローラチップ702を構成要素とし、回路機能としてデコーダや画像データ処理ブロックを有している例を示したが、これに限定されるものではない。これらの機能をソフトウェアで実装し、CPUが処理を実行するコンピュータ機器でバリアブル印刷サーバを構成しても構わない。
さらに、上述した実施例では、バリアブル印刷サーバとプリンタが別体である構成を例に説明したがバリアブル印刷サーバ機能をプリンタが有する一体構成であっても良い。
また、上述した実施例では、レイアウト定義情報の例としてPPMLを用いて説明したが、PPMLに限定されるものではなく、レイアウト定義情報を提供可能な情報であれば適用可能である。
さらに、以上の実施例では、レイアウト情報内に、オブジェクトに対する編集処理の内容を示す編集情報が記述されている例を示したが、これに限らず、レイアウト情報とは別に、編集情報が生成されてもよい。
また、上述した実施例では、オブジェクト個々に対する操作について説明したが、これに限定されるものではなく、ページ単位、印刷ジョブ単位に指定される操作に対しても有効である。例えば、ページ単位や印刷ジョブ単位での色見の変更、ページ方向の変更などである。
さらに、以上の実施例では、オブジェクトに実行される画像処理の内容を全て解析してから、そのオブジェクトの記憶形式を決定していた。しかし、オブジェクトに実行される画像処理の全てが解析される前に、既に解析された画像処理の内容に応じた記憶形式を決定してもよい。例えば、上記の実施例の場合には、画像の回転、変倍のいずれかが指定されていた場合には、RIP前データ形式で記憶させることが決定される。そのため、当該オブジェクトに変倍、回転等の所定の編集処理が指定されていることが判定されたときに、当該オブジェクトの記憶形式を決定してもよい。
また、オブジェクトに実行される編集処理の内容のみならず、編集処理の内容と、各編集処理の実行回数を考慮して、当該オブジェクトの記憶形式を決定してもよい。例えば、あるオブジェクトに対して変倍が1回指定されている場合であっても、オーバレイ処理が多数回指定されている場合には、当該オブジェクトをRIP後のデータで記憶するようにしてもよい。この場合、1回の変倍時に、RIP前データに対する変倍に比べて処理負荷が大きくなってしまうことがあるが、多数回のオーバレイ処理を行うたびに、RIP処理を行う必要がない。よって、結果として、RIP前データ形式で記憶させておく場合よりも、処理時間を短縮することができる。
そこで、記憶形式の決定方法として、例えば、(1回のRIP処理時間)×(RIP回数)+(編集処理の合計時間)を、各記憶形式で記憶した場合で比較することにより、適切な記憶形式を決定することができる。
なお、レイアウト情報を解析することにより、オブジェクトが繰り返し配置されるときの、それぞれの配置における編集内容を取得することができるため、各編集処理の実行回数を取得することができる。
また、オブジェクトに対する画像処理の内容は、上述した実施例で説明したようなレイアウト定義情報に明示的に指定されたものに限らず、プリンタ都合で用紙送り方向などの事情で必要になるものも含まれる。例えば、バリアブル印刷ジョブ中に、用紙向きの異なるページを含む場合などである。
さらに、以上の実施例では、再利用オブジェクトに対する編集処理の内容に応じて記憶形式を決定していたが、これに加えて、再利用オブジェクトが繰り返し利用されるときの、編集処理が実行される順序を考慮してもよい。例えば、再利用オブジェクトに対し、変倍や回転が1回目の利用でのみ指定されていたとする。この場合でも、以上の実施例では、RIP前データ形式で記憶することになるが、2回目以降は編集処理が実行されないため、1回目の利用のデータとは別に、変倍を行っていないオブジェクトの二値データをメモリに記憶させてもよい。
また、オブジェクトの複数回の利用のうち、編集処理が実行される回の出力が完了したことに応じて、当該オブジェクトを2値データ形式に変換して、メモリに記憶させてもよい。このように、再利用オブジェクトを複数回繰り返し利用するときに、どの編集処理が何回目で実行されるかについては、レイアウト情報を解析することにより、確認することができる。
また、以上の実施例では、クライアントPCで指定されたレイアウト情報によりオブジェクトを配置し、当該オブジェクトが配置された画像を印刷させる例を示した。しかし、これに限らず、各種のレイアウトの条件に従って、オブジェクトを配置してよい。例えば、サーバ内に記憶してあるテンプレートに従って、レイアウトを行ってもよいし、配置対象となっているオブジェクトの内容や、画像サイズに応じて、レイアウトを決定してもよい。
さらに、オブジェクトをレイアウトする場合に限らず、再利用のページデータを繰り返し利用する場合であってもよい。このとき、再利用ページデータが、そのページデータに対する編集処理の内容に応じた記憶形式でメモリに記憶され、そのメモリ内のデータが繰り返し出力される。編集処理と記憶形式の関係は、例えば上記の実施例のように、回転や変倍が行われる場合には、ラスタ化を行う前の記憶形式でメモリに記憶させるようにすればよい。
なお、以上の実施例では、オブジェクトが配置された出力対象の画像を、印刷装置で印刷する例について示したが、これに限らず、表示や、転送など、各種の出力処理に適用できるものである。
また、以上の実施例は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施例の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワークまたは各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。例えば、処理内容の一部あるいは全てをプログラム化したコードをROMへ格納してCPUにて実行する方法であってもよい。また、上記のプログラムを1つのコンピュータ(CPUやMPU)が実行する場合であってもよいし、複数のコンピュータが協働することにより実行する場合であってもよい。
100 クライアント・コンピュータ
110 バリアブル印刷サーバ
123 プリンタ
110 バリアブル印刷サーバ
123 プリンタ
Claims (10)
- オブジェクトと、当該オブジェクトに実行される編集処理の内容を特定するための編集情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された編集情報により特定された編集処理の内容に基づいて前記取得手段により取得されたオブジェクトの記憶形式を決定し、決定された当該記憶形式に従って、当該記憶形式の当該オブジェクトを、繰り返し利用可能にメモリに記憶させる記憶制御手段と、
前記記憶制御手段により前記メモリに記憶されたオブジェクトに、前記編集情報により特定された内容の編集処理を実行する実行手段と、
前記メモリに記憶された前記オブジェクトを複数回繰り返し利用することにより、当該複数回のうちの少なくとも1回の利用において前記実行手段により前記編集処理が実行された当該オブジェクトが含まれている画像を出力する出力手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記取得手段は、オブジェクトと前記編集情報に加えて、出力対象の画像において当該オブジェクトが配置される配置位置を特定するためのレイアウト情報を取得し、前記出力手段は、前記メモリに記憶されたオブジェクトが、前記レイアウト情報により特定された複数の配置位置に配置された画像を出力することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記レイアウト情報は、前記編集情報を含み、
前記取得手段は、前記レイアウト情報に含まれている前記編集情報を取得することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。 - 前記記憶制御手段は、前記実行手段により実行可能な所定の編集処理が前記レイアウト情報により特定されたときに、当該所定の編集処理に対応する記憶形式に従って、当該記憶形式の当該オブジェクトを記憶させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記編集情報は、オブジェクトに実行される編集処理の内容に加え、当該オブジェクトが複数回繰り返し利用されるときの当該編集処理が実行される実行回数を特定するための情報であり、
前記記憶制御手段は、前記編集情報により特定された編集処理の内容と、当該編集処理の実行回数に基づき、前記オブジェクトの記憶形式を決定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記取得手段により取得されたオブジェクトのデータ形式を変換する変換手段を有し、
前記記憶制御手段は、前記オブジェクトに対して特定された編集処理の内容に応じて、前記変換手段による変換処理が未だ実行されていないデータ形式と、当該変換処理が既に実行されたデータ形式のいずれかを、当該オブジェクトの記憶形式として決定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記変換手段は、前記取得手段により取得されたオブジェクトを描画し、前記実行手段は、前記記憶制御手段により前記メモリに前記変換手段による描画処理が未だ実行されていない記憶形式で記憶されている当該オブジェクトに前記編集処理を実行することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
- 前記決定手段は、前記オブジェクトに対して変倍処理と回転処理の少なくとも一方が特定された場合に、前記変換手段により未だ描画されていない記憶形式を決定することを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
- オブジェクトと、当該オブジェクトに実行される編集処理の内容を特定するための編集情報を取得し、
取得された前記編集情報により特定された編集処理の内容に基づいて前記オブジェクトの記憶形式を決定し、決定された当該記憶形式に従って、当該記憶形式の当該オブジェクトを、繰り返し利用可能にメモリに記憶させ、
前記メモリに記憶された前記オブジェクトを複数回繰り返し利用することにより、当該複数回のうちの少なくとも1回の利用において前記編集情報により特定された内容の編集処理が実行された当該オブジェクトが含まれている画像を出力することを特徴とする画像処理方法。 - 請求項9に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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