JP2013121945A - 口唇化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、口唇化粧料に関し、特に、軽くなめらかな使用感を有し、唇への付着性に優れ、一度の塗布で均一で美しく発色する化粧膜を演出することができる口唇化粧料に関するものである。
【解決手段】本発明は、(A)フィッシャートロプシュワックス、(B)ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)及び(C)常温で液状の高級アルコールを含有することを特徴とする口唇化粧料。
【選択図】なし

Description

本発明は、口唇化粧料に関し、特に、軽くなめらかな使用感、均一な化粧膜を有し、唇への付着性の良い口唇化粧料に関するものである。
口紅やリップグロスに代表される口唇化粧料は、口唇に色彩を付与し、華やかな印象に仕上げるといった化粧効果を持つものである。近年、口唇化粧料には、色彩を付与する以外に、その使用感に関して様々な効果が求められており、その構成成分である、ワックス、油剤、及び粉体に関して検討がなされている。フィッシャートロプシュワックスと多分岐のトリイソステアリン酸モノ(ジ)グリセリルを配合する事で、ツヤ感及びその持続性、立体感、経時安定性に優れた口唇化粧料に関する技術(特許文献1)、ダイマー酸誘導体、セルロース誘導体、液状エステル油を配合することで、光沢、塗布時ののびやすい使用感にすぐれ、化粧効果が持続する技術(特許文献2)、またポリアミド樹脂と分岐アルコール及び2価アルコールを用いて、皮膚保湿効果や化粧持続性に関する技術(特許文献3)等が挙げられる。
特開2008−247804号公報 特開2009−183266号公報 国際公開WO2008/143081号公報
しかしながら、フィッシャートロプシュワックスと特定のワックスを組み合わせることで使用性と高温安定性を向上させる技術においては、ワックスの配合量が多くなるにつれ、軽く滑らかな使用感に欠け、ダイマージリノール酸誘導体を配合することで化粧効果の持続性を演出する技術に関しては、化粧持続効果は得られるものの、化粧膜が厚くなるため、伸び広がりが重く、負担感を生じてしまい、満足のいくものが得られなかった。
本発明は、塗布時に軽くなめらかに伸び広がり、口唇への付着性に優れ、均一な化粧膜を得られる口唇化粧料を提供することである。
かかる実情において、本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、口唇化粧料において、フィッシャートロプシュワックスに、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)と常温で液状の高級アルコールを組み合わせて使用することにより、軽くなめらかな使用感、均一な化粧膜が口唇に密着する付着性が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C);
(A)フィッシャートロプシュワックス;
(B)ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル);
(C)常温で液状の高級アルコール;
を含有することを特徴とする口唇化粧料に関するものである。
本発明は、軽くなめらかな使用感、均一な化粧膜を有し、唇への付着性、化粧膜の持続性に優れた口唇化粧料に関するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の口唇化粧料に使用される成分(A)フィッシャートロプシュワックスは、フィッシャートロプシュ法により製造される合成の炭化水素ワックスである。特に制限されるものではないが、成分(A)の融点は70〜120℃のものであると、崩れるような使用感、一度塗りで発色する化粧膜を演出するものが得られ好ましい。この範囲の市販品としては、例えば、SASOLWAX C80、SASOLWAX H1(SASOL社製)、CIREBELLE108、CIREBELLE109L、CIREBELLE303(CIREBELLE社製)等が挙げられる。本発明における、成分(A)は特に制限されないが1〜20質量%(以下、単に「%」とする)、更に好ましくは3〜15%含有することが好ましい。この範囲であれば、なめらかな使用感、負担感のなさを演出する点で満足のいくものが得られる。
本発明に使用される成分(B)ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)は、主としてリノール酸を2〜3分子重合し得られたダイマー酸と、フィトステロール、イソステアリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール及びベヘニルアルコールからなる混合アルコールとのエステルである。本発明において、ツヤ感、負担感のなさを演出するものである。市販品としては、INCI名がダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)であるPLANDOOL−S、PLANDOOL−H(日本精化社製)等が挙げられる。本発明に使用される成分(B)は特に制限されないが、0.1〜30%、更に好ましくは1〜20%含有することが好ましい。この範囲であれば、化粧膜の均一性、負担感のなさの点で満足のいくものが得られる。
本発明に使用される成分(C)常温で液状の高級アルコールとは、常温(約25℃)で流動性を有するものであり、2−オクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール等が挙げられ、炭素数が16〜20のものが好適である。本発明における成分(C)は伸び広がりの軽さを演出することができる。市販品としては、INCI名がオクチルドデカノールであるオイタノールG(長瀬産業製)等が挙げられる。本発明において成分(C)は特に制限されないが0.01〜10%、更に好ましくは0.1〜5%含有されることが好ましい。この範囲であれば、使用時の伸び広がりの軽さの点で満足のいくものが得られる。
更に、本発明には成分(D)イソステアリン酸とジグリセリルとのエステルを含有することで、化粧膜の均一性や、化粧持続性が優れたものになる。成分(D)としては、モノイソステアリン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、テトライソステアリン酸ジグリセリルがある。これらの市販品としては、コスモール42V、コスモール43V、コスモール44V(以上、日清オイリオ社製)がある。これらの中でテトラエステルであるテトライソステアリン酸ジグリセリルが化粧膜の均一性の点において好ましく使用される。特に限定されないが、成分(D)は本発明の口唇化粧料中に5〜40%含有されることが好ましい。
また、本発明の口唇化粧料は成分(E)として有機粉体を含有することで、塗布時に化粧料が唇上で崩れやすくなり、使用感のなめらかさが演出され、膜が均一に塗布されやすくなる。これらの有機粉体は30μm以下のものが効果を発揮し易く、更には10μmであると好ましい。球状や不定形のものであるとより効果が発揮され易い。特に限定されないが、材質としてはポリアミド樹脂、ポリエチレンテレフタレート、シリコーン樹脂、ポリアクリル酸アルキル樹脂等であり、市販品としてはナイロン−12のオルガソール2002D(略球形状、平均粒子18〜25μm、アトフィナ・ジャパン社製)、略球状のシリコーン樹脂のトスパール150KA(略球形状、平均粒子3.5〜6.5μm、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)や、不定形のポリエチレンテレフタレート粉体であるスノーリーフP(平均粒径7μm、オーケン社製)等が挙げられる。本発明における、成分(E)は1〜20%、さらに5〜15%含有されるのが好ましい。
本発明の口唇化粧料は、上記の必須成分(A)〜(E)の他に、通常化粧料に使用される成分、油性成分、粉体、界面活性剤、繊維、水性成分、紫外線吸収剤、褪色防止剤、酸化防止剤、消泡剤、美容成分、防腐剤、香料等を本発明の効果を妨げない範囲で含有することができる。
油性成分としては、成分(A)〜(C)以外の化粧料に一般に使用される動物油、植物油、合成油等の起源の固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類等が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリエチレンワックス、エチレン・プロピレンコポリマー、パラフィンワックス、モンタンワックス、ポリイソブチレン、ポリブテン、セレシンワックス、オゾケライトワックス等の炭化水素類、モクロウ、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、ゲイロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス等のロウ類、ホホバ油、トリオクタン酸グリセリル、トリベヘン酸グリセリル、2−エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル、ロジン酸ペンタエリスリチル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、フィトステロール脂肪酸エステル、トリグリセライド、リンゴ酸ジイソステアリル、トリメリト酸トリデシル等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、高重合度メチルフェニルポリシロキサン、架橋型ポリエーテル変性メチルポリシロキサン、オレイル変性オルガノポリシロキサン、ベヘニル変性オルガノポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、アルコキシ変性オルガノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、蔗糖脂肪酸エステル、デキストリン脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、イソステアリン酸アルミニウム、12−ヒドロキシステアリン酸等の油性ゲル化剤類等が挙げられ、これらを1種又は2種以上用いることができる。
粉体としては、化粧料に一般に使用される粉体として用いられる粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、色素粉体類、金属粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的に例示すれば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料、酸化鉄、カーボンブラック、チタン・酸化チタン焼結物、酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群青等の有色無機顔料、タルク、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイト)、合成セリサイト、カオリン、炭化珪素、ベントナイト、スメクタイト、無水ケイ酸、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素等の白色体質粉体、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン合成金雲母、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄雲母チタン、紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔、赤色201号、赤色202号、赤色205号、赤色226号、赤色228号、橙色203号、橙色204号、青色404号、黄色401号等や、赤色3号、赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料粉体あるいは更にアルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉体、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、等が挙げられ、これら粉体はその1種又は2種以上を用いることができ、更に複合化したものを用いても良い。
界面活性剤としては、化粧料一般に用いられている界面活性剤であればいずれのものも使用でき、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。例えば、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ソルビトールの脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル等のエステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等の非イオン界面活性剤、ステアリン酸、ラウリン酸のような脂肪酸及びその塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩等のアニオン界面活性剤、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアルカノールアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム塩等のカチオン界面活性剤、アミノ酸タイプ、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型、レシチン等の両性界面活性剤が挙げられる。
水性成分としては、水に可溶な成分であれば何れでもよく、水の他に、例えば、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、アロエベラ、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液、ヒアルロン酸ナトリウム、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、セルロース類、カルボキシビニルポリマー、アルキル付加カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性高分子や、タンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等の他の保湿剤を含有する事もできる。
紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等が挙げられる。
酸化防止剤としては、α−トコフェロール、アスコルビン酸等、美容成分としては例えばビタミン類、消炎剤、生薬等、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、1,2−ペンタジオール等が挙げられる。
本発明の口唇化粧料は、口紅、リップグロス、口紅ベースコート、口紅オーバーコート、リップクリーム、リップトリートメント等が挙げられるが、特に口紅、リップグロスであることが好ましい。
本発明の口唇化粧料は、ワックス、油剤を主成分とする油性、外層を油剤の連続相とする油中水型に適用されうるが、油剤や油溶性化合物である油性成分を連続相とする、水の含有量が1%以下である実質的に水を含まない油性が好ましい。形状としては、固形状、さらにはスティック状であることが最も好ましい。
以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
実施例1〜13及び比較例1〜4:油性固形口紅
表1に示す組成の油性固形口紅を下記の製造方法により製造した。得られた油性固形口紅について、以下に示す方法により、(a)軽い使用感、(b)なめらかな伸び広がり、(c)付着性、(d)膜の均一性、(e)化粧膜の持続性について評価した。この結果も併せて表1に示す。

※1:CIREBELLE109L(融点91〜96℃、CIREBELLE社製)
※2:PLANDOOL−S(日本精化社製)
※3:オイタノールG(BASF社製)
※4:スノーリーフP(オーケン社製)
※5:オルガソール2002D(アトフィナ・ジャパン社製)
※6:チミロンスーパーレッド(メルク社製)5%メチルポリシロキサン処理
(製造方法)
A:成分(1)〜(11)を100℃〜110℃にて加熱溶解する。
B:Aに成分(12)〜(19)を加えて、均一に混合する。
C:Bを脱泡後、90℃に加熱して容器に直接流し込み、冷却後、油性固形口紅を得た。
(評価方法)
下記評価項目(a)〜(e)の項目について、各試料について専門パネル20名による使用テストを行った。パネル各人が各試料を口唇に塗布し、下記絶対評価基準にて評点をつけ、パネル全員の評点合計を算出し、下記階判定基準により判定した。
尚、評価項目(a)(b)(c)(d)は塗布直後に評価し、評価項目(e)については、試料を口唇に塗布し、パネルに通常の生活をしてもらった後8時間後に評価した。
<評価項目>
(a)軽い使用感
(b)なめらかな伸び広がり
(c)付着性
(d)膜の均一性
(e)化粧膜の持続性
<絶対評価基準>
(評点):(評価)
4点:非常によい
3点:よい
2点:やや悪い
1点:悪い
<判定基準>
(判定):(評点の合計)
AA:70点以上
A :60〜69点
B :50〜59点
C :40〜49点
D :30〜39点
E :29点以下
本発明においては、B以上の判定が好適であると判断する。
表1から明らかなごとく、本発明の実施例1〜13は、軽い使用感、なめらかな伸び広がり、付着性、膜の均一性、化粧膜の持続性、すべての評価項目において優れた良好なものであった。中でも成分(D)としてテトライソステアリン酸ジグリセリルを含有した実施例11、有機粉体を含有した実施例12、13は特に優れたものであった。一方、成分(A)のフィッシャートロプシュワックスを含有しない比較例1、2では、口紅が硬くなり、なめらかな使用感が得られずに、その他の評価項目においても効果が不十分であった。成分(B)の代わりに重質流動イソパラフィンを含有合した比較例3では、使用感が重くべたつきを有してしまい、また成分(C)の代わりに常温で固形のセチルアルコールを含有した比較例4は、口紅が硬くなり、使用感が重く、なめらかさに乏しいものであった。
実施例14:油性スティック状リップグロス
(成分) (%)
1.フィッシャートロプシュワックス※7 4
2.(エチレン/プロピレン)コポリマー(融点90〜99℃) 3
3.マイクロクリスタリンワックス(融点76〜82℃) 2
4.2−エチルヘキサン酸セチル 10
5.ポリブテン(98.9℃での粘度4600mm2/s) 10
6.重質流動イソパラフィン(98.9℃での粘度800mm2/s) 5
7.ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)

8.ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)
ジペンタエリスリチル 5
9.メチルフェニルポリシロキサン 5
10.ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル
/セチル/ステアリル/ベヘニル)※2 5
11.テトライソステアリン酸ジグリセリル 10
12.トリイソステアリン酸ジグリセリル 残量
13.リンゴ酸ジイソステアリル 10
14.オクチルドデカノール 1
15.2,6−ジ−ターシャリーブチル−パラクレゾール 0.1
16.シリル化処理無水ケイ酸 1
17.赤色202号 0.05
18.酸化チタン被覆ホウケイ酸(Ca/Al)※8 5
19.ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末※9 1
20.雲母チタン※10 5
21.酢酸トコフェロール 0.1
22.香料 0.1
※7:CIREBELLE108(融点79〜84℃、CIREBELLE社製)
※8:メタシャイン1080RC−Y(日本板硝子社製)
※9:アルミフレークシルバー0.15mm(角八魚燐箔社製)
※10:TIMICA EXTRA BRIGHT 1500(BASF社製)
(製造方法)
A:成分(1)〜(14)を100〜110℃にて均一に溶解する。
B:Aに成分(15)〜(22)を加え、均一に混合分散する。
C:Bを脱泡後、90℃に加熱して口紅容器に直接流し込み、冷却後、リップグロスを得た。
実施例14のリップグロスは、軽い使用感、なめらかな伸び広がり、付着性の良さ、膜の均一性のすべての点で満足のいくものであった。
実施例15:金皿流し込み油性リップグロス
(成分) (%)
1.フィッシャートロプシュワックス※1 1
2.(エチレン/プロピレン)コポリマー(融点90〜99℃) 4
3.マイクロクリスタリンワックス(融点76〜82℃) 3
4.2−エチルヘキサン酸セチル 10
5.パルミチン酸デキストリン※11 0.5
6.重質流動イソパラフィン(98.9℃での粘度4700mm2/s) 1
7.ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/
フィトステリル/ベヘニル) 15
8.ジメチルポリシロキサン 5
9.ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル
/セチル/ステアリル/ベヘニル)※12 35
10.トリイソステアリン酸ジグリセリル 残量
11.リンゴ酸ジイソステアリル 5
12.オクチルドデカノール※3 2
13.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
14.酸化亜鉛 1
15.ナイロン粉体※5 5
16.撥水撥油性ベンガラ被覆雲母チタン※13 5
17.ローズマリーエキス 0.1
18.精製水 0.1
※11:レオパールKL(千葉製粉社製)
※12:PLANDOOL−H(日本精化社製)
※13:クロイゾネルージュフランベ(BASF社製)2%パーフルオロアルキルリン酸エステルジエタノールアミン塩処理
(製造方法)
A:成分(1)〜(12)を100〜110℃にて均一に溶解する。
B:Aに成分(13)〜(18)を加え、均一に混合分散する。
C:Bを脱泡後、90℃に加熱して金皿に流し込み、冷却後、口紅を得た。
実施例15のリップグロスは、軽い使用感、なめらかな伸び広がり、付着性、膜の均一性、化粧膜の持続性、すべての評価項目において優れた良好なものであった。
実施例16:油性固形リップクリーム
(成分) (%)
1.フィッシャートロプシュワックス※7 5
2.マイクロクリスタリンワックス(融点76〜82℃) 7
3.流動パラフィン 10
4. ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)
ジペンタエリスリチル 5
5.ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル
/セチル/ステアリル/ベヘニル)※2 5
6.テトライソステアリン酸ジグリセリル 10
7.トリイソステアリン酸ジグリセリル 残量
8.イソステアリルアルコール 2
9.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
10.酸化亜鉛 1
11.ベンガラ 0.1
12.メタクリル酸メチルクロスポリマー粉体※14 10
13.天然ビタミンE 0.1
14.アルニカエキス 0.1
※14:マツモトマイクロスフェアーM−305(平均粒子径8μm、松本油脂製薬社製)
(製造方法)
A:成分(1)〜(8)を100〜110℃にて均一に溶解する。
B:Aに成分(9)〜(14)を加え、均一に混合分散する。
C:Bを脱泡後、90℃に加熱して口紅容器に流し込み、冷却後、リップクリームを得た。
実施例16のリップクリームは、軽い使用感、なめらかな伸び広がり、付着性の良さ、膜の均一性のすべての点で満足のいくものであった。
実施例17:W/O型スティック状口紅
(成分) (%)
1.フィッシャートロプシュワックス※7 5
2.(エチレン/プロピレン)コポリマー(融点90〜99℃) 1
3.マイクロクリスタリンワックス(融点84℃) 4
4.2−エチルヘキサン酸セチル 10
5.トリメチルシロキシケイ酸 2
6.重質流動イソパラフィン※15 2
7.ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル) 5
8.デカメチルシクロペンタシロキサン 5
9.ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル
/セチル/ステアリル/ベヘニル)※2 10
10.酢酸液状ラノリン 10
11.トリイソステアリン酸ジグリセリル 残量
12.オクチルドデカノール※3 3
13.精製水 10
14.1.3−ブチレングリコール 1
15.グリセリン 4
16.レシチン処理タルク 2
17.メタクリル酸メチルクロスポリマー粉体※14 10
18.ポリエチレンテレフタレート粉体※4 10
19.酸化チタン被覆ホウケイ酸(Ca/Al)※8 1
20.赤色226号 1
21.酸化チタン 1
22.黒酸化鉄 0.1
23.雲母チタン 0.1
24.ハチミツ 0.1
(製造方法)
A:成分(1)〜(12)を100〜110℃にて均一に溶解する。
B:Aに成分(13)〜(24)を加え、均一に混合分散する。
C:Bを脱泡後、90℃に加熱して口紅容器に直接流し込み、冷却後、スティック状口紅を得た。
実施例17のスティック状口紅は、軽い使用感、なめらかな伸び広がり、付着性、膜の均一性、化粧膜の持続性、すべての評価項目において優れた良好なものであった。

Claims (8)

  1. 次の成分(A)、(B)、及び(C);
    (A)フィッシャートロプシュワックス;
    (B) ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル);
    (C)常温で液状の高級アルコール;
    を含有することを特徴とする口唇化粧料。
  2. さらに成分(D)イソステアリン酸とジグリセリルとのエステルを含有することを特徴とする請求項1に記載の口唇化粧料。
  3. さらに成分(E)有機粉体を含有することを特徴とする請求項1または2に記載の口唇化粧料。
  4. 上記成分(D)がテトライソステアリン酸ジグリセリルであることを特徴とする請求項2または3のいずれかに記載の口唇化粧料。
  5. 上記成分(E)が粒径1〜50μmである球状又は不定形の有機粉体であることを特徴とする請求項3または4に記載の口唇化粧料。
  6. 上記成分(A)を1〜20質量%含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の口唇化粧料。
  7. 上記成分(B)は0.1〜30質量%含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の口唇化粧料。
  8. 上記成分(C)は0.01〜10質量%含有するを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の口唇化粧料。
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