JP2013120972A - 親機端末、子機端末及び通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】親機端末と子機端末との間の無線通信が、通信障害等により通信不能になった状態であっても、子機端末が同じ処理内容を実施することができるようにすること。
【解決手段】親機端末110は、予め定められた子機通信確認要求時間に、複数の子機端末の全てから処理内容確認要求を受信した場合には、通信障害が発生していないと判断し、子機通信確認要求時間に、複数の子機端末に含まれる特定の子機端末から処理内容確認要求を受信していない場合には、当該特定の子機端末との間で通信障害が発生したと判断する親機通信障害判定部115と、通信障害が発生したと親機通信障害判定部115が判断した場合に、親機通信確認応答時間に、複数の子機端末のうち、特定の子機端末以外の子機端末に、通信障害の発生を通知する通信障害発生通知を与える通信障害通知部117とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】親機端末110は、予め定められた子機通信確認要求時間に、複数の子機端末の全てから処理内容確認要求を受信した場合には、通信障害が発生していないと判断し、子機通信確認要求時間に、複数の子機端末に含まれる特定の子機端末から処理内容確認要求を受信していない場合には、当該特定の子機端末との間で通信障害が発生したと判断する親機通信障害判定部115と、通信障害が発生したと親機通信障害判定部115が判断した場合に、親機通信確認応答時間に、複数の子機端末のうち、特定の子機端末以外の子機端末に、通信障害の発生を通知する通信障害発生通知を与える通信障害通知部117とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、通信を行う親機端末、通信を行う子機端末、及び、親機端末と子機端末とが通信を行う通信システムに関する。
親機端末と1台以上の子機端末が無線ネットワークで接続されている無線通信システムにおいて、親機端末が指定した処理を、全ての子機端末が同時に実施することを実現する従来技術として、特許文献1に記載された技術がある。
特許文献1に記載された技術は、各親機端末と子機端末とが複数の無線通信手段を備え、いずれかの無線通信手段において通信できれば、通信可能な無線通信手段にて、親機端末が指定する処理内容を子機端末に送信するものである。
特許文献1に記載された技術は、各親機端末と子機端末とが複数の無線通信手段を備え、いずれかの無線通信手段において通信できれば、通信可能な無線通信手段にて、親機端末が指定する処理内容を子機端末に送信するものである。
しかしながら、従来の技術では、親機端末と子機端末とが複数の無線通信手段を備えているが、親機端末又は子機端末の一部において、全ての無線通信手段に通信障害が発生してしまった場合には、親機端末が指定する処理内容を子機端末が正常に受信できないことがある。このような場合には、親機端末が指定した処理を、全ての子機端末が同時に実施することはできなくなる。
そこで、本発明は、親機端末と子機端末との間の無線通信が、通信障害等により通信不能になった状態であっても、子機端末が同じ処理内容を実施することができるようにすることを目的とする。
本発明の一態様に係る親機端末は、ネットワークに接続された複数の子機端末との間で通信を行う通信部と、予め定められた子機通信確認要求時間に、前記通信部が前記複数の子機端末の全てから処理内容確認要求を受信した場合には、通信障害が発生していないと判断し、前記子機通信確認要求時間に、前記通信部が前記複数の子機端末に含まれる特定の子機端末から前記処理内容確認要求を受信していない場合には、当該特定の子機端末との間で通信障害が発生したと判断する親機通信障害判定部と、通信障害が発生していないと前記親機通信障害判定部が判断した場合に、予め定められた親機通信確認応答時間に、前記通信部を介して、前記複数の子機端末の全てに、前記処理内容確認要求に対する応答である処理内容確認応答を与える親機処理内容確認部と、通信障害が発生したと前記親機通信障害判定部が判断した場合に、前記親機通信確認応答時間に、前記通信部を介して、前記複数の子機端末のうち、前記特定の子機端末以外の子機端末に、通信障害の発生を通知する通信障害発生通知を与える通信障害通知部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る子機端末は、ネットワークに接続された親機端末との間で通信を行う通信部と、通信障害時に処理する障害時処理内容を記憶する通信障害時処理内容格納部と、自装置で処理する処理内容、及び、当該処理内容に基づいて処理を行う処理実施予定時刻、を記憶する子機処理内容記憶部と、前記通信部を介して、予め定められた子機通信確認要求時間に、前記親機端末に処理内容確認要求を与える処理、及び、予め定められた親機通信確認応答時間に、前記親機端末から、前記処理内容確認要求に対する応答である処理内容確認応答を受け取る処理を行う子機処理内容確認部と、前記子機処理内容確認部が、前記子機通信確認要求時間に前記処理内容確認要求を前記親機端末に与えることができなかった場合、又は、前記親機通信確認応答時間に、前記親機端末から前記処理内容確認応答を受け取ることができなかった場合に、前記親機端末との間で通信障害が発生したと判定する自機通信障害判定部と、前記親機端末と、前記ネットワークに接続された他の子機端末との間において通信障害が発生した場合に、前記親機通信確認応答時間に、前記通信部を介して、前記親機端末から、通信障害発生通知を受け取る他子機通信障害判定部と、前記親機端末との間で通信障害が発生したと前記自機通信障害判定部が判定した場合、又は、前記他子機通信障害判定部が前記通信障害発生通知を受け取った場合に、前記子機処理内容記憶部に記憶されている処理実施予定時刻に、前記障害時処理内容に基づいて処理を実行する障害時処理実行部と、を備えることを特徴とする。
さらに、本発明の一態様に係る通信システムは、ネットワークに接続された親機端末と、前記ネットワークに接続された複数の子機端末と、を備える通信システムであって、前記親機端末は、前記子機端末との間で通信を行う通信部と、予め定められた子機通信確認要求時間に、前記通信部が前記複数の子機端末の全てから処理内容確認要求を受信した場合には、通信障害が発生していないと判断し、前記子機通信確認要求時間に、前記通信部が前記複数の子機端末に含まれる特定の子機端末から前記処理内容確認要求を受信していない場合には、当該特定の子機端末との間で通信障害が発生したと判断する親機通信障害判定部と、通信障害が発生していないと前記親機通信障害判定部が判断した場合に、予め定められた親機通信確認応答時間に、前記通信部を介して、前記複数の子機端末の全てに、前記処理内容確認要求に対する応答である処理内容確認応答を与える親機処理内容確認部と、通信障害が発生したと前記親機通信障害判定部が判断した場合に、前記親機通信確認応答時間に、前記通信部を介して、前記複数の子機端末のうち、前記特定の子機端末以外の子機端末に、通信障害の発生を通知する通信障害発生通知を与える通信障害通知部と、を備え、前記子機端末は、前記親機端末との間で通信を行う通信部と、通信障害時に処理する障害時処理内容を記憶する通信障害時処理内容格納部と、自装置で処理する処理内容、及び、当該処理内容に基づいて処理を行う処理実施予定時刻、を記憶する子機処理内容記憶部と、前記子機端末の通信部を介して、前記子機通信確認要求時間に、前記親機端末に、前記処理内容確認要求を与える処理、及び、前記親機通信確認応答時間に、前記親機端末から、前記処理内容確認要求に対する応答である処理内容確認応答を受け取る処理を行う子機処理内容確認部と、前記子機処理内容確認部が、前記子機通信確認要求時間に前記処理内容確認要求を前記親機端末に与えることができなかった場合、又は、前記親機通信確認応答時間に、前記親機端末から前記処理内容確認応答を受け取ることができなかった場合に、前記親機端末との間で通信障害が発生したと判定する自機通信障害判定部と、前記親機通信確認応答時間に、前記通信部を介して、前記親機端末から、前記通信障害発生通知を受け取る他子機通信障害判定部と、前記親機端末との間で通信障害が発生したと前記自機通信障害判定部が判定した場合、又は、前記他子機通信障害判定部が前記通信障害発生通知を受け取った場合に、前記子機処理内容記憶部に記憶されている処理実施予定時刻に、前記障害時処理内容に基づいて処理を実行する障害時処理実行部と、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、親機端末と子機端末との間の無線通信が、通信障害等により通信不能になった状態であっても、子機端末が同じ処理内容を実施することができる。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る通信システム100の一例を概略的に示す構成図である。通信システム100は、通信端末としての親機端末110と、通信端末としての子機端末130A、130B、130C(以下、特に各々を区別する必要がないときは、子機端末130という)とを備える。親機端末110と、子機端末130とは、無線ネットワーク150を介して接続されている。なお、括弧内の符号は、実施の形態2における構成である。
図1は、実施の形態1に係る通信システム100の一例を概略的に示す構成図である。通信システム100は、通信端末としての親機端末110と、通信端末としての子機端末130A、130B、130C(以下、特に各々を区別する必要がないときは、子機端末130という)とを備える。親機端末110と、子機端末130とは、無線ネットワーク150を介して接続されている。なお、括弧内の符号は、実施の形態2における構成である。
通信システム100は、列車に搭載される案内コンテンツ表示システム160の一部を構成する。案内コンテンツ表示システム160は、通信システム100に加え、列車の走行状態によって、子機端末130に表示させたい案内コンテンツ及び案内コンテンツ表示予定時刻を、親機端末110に通知する案内コンテンツ指示装置170を備えている。なお、案内コンテンツ指示装置170は、例えば、有線LAN又は無線LAN等のネットワーク151を介して親機端末110に接続されているが、案内コンテンツ指示装置170が無線ネットワーク150に接続されていてもよい。
各子機端末130は、列車が特定の場所に到着した際に、その場所に関連する案内コンテンツを表示する。例えば、各子機端末130は、列車が駅に到着した際に、該到着駅の名称又は乗り換え案内等の、該到着駅に関連する案内コンテンツを表示する。また、各子機端末130において表示又は出力される案内コンテンツは、映像コンテンツだけでなく、音声コンテンツであってもよい。例えば、列車が特定の場所に到着した際に、その場所に関連する音声が出力されるようにしてもよい。
案内コンテンツ指示装置170は、列車の走行位置を認識し、該走行位置に関連する案内コンテンツを表示するように要求する案内コンテンツ変更要求を出力する。案内コンテンツ変更要求には、表示させたい案内コンテンツそのもの、又は、該案内コンテンツを特定することのできる案内コンテンツ識別子と、子機端末130に該案内コンテンツを表示させたい時刻である案内コンテンツ表示予定時刻とが格納されている。案内コンテンツ変更要求には、上述のように、表示させたい案内コンテンツそのものを格納してもよいし、該案内コンテンツを特定することのできる案内コンテンツ識別子を格納してもよいが、以降の説明では、案内コンテンツ識別子が格納されているものとして説明する。
また、案内コンテンツ指示装置170が、駅の到着予定時刻の3分前に案内コンテンツ変更要求を出力する場合、案内コンテンツ変更要求では、案内コンテンツ識別子として、該到着駅に関連する案内コンテンツの案内コンテンツ識別子を指定し、案内コンテンツ表示予定時刻として、3分後の時刻を指定することとなる。
さらに、親機端末110と子機端末130とは、列車の予定走行ルートと、各駅の到着予定時刻とに基づいて、予め設定された予定走行ルート上の各駅に関する案内コンテンツ表示予定時刻と、該案内コンテンツ表示予定時刻に表示すべき案内コンテンツの案内コンテンツ識別子とを保持しているものとする。
図2は、実施の形態1における親機端末110の構成を概略的に示すブロック図である。親機端末110は、通信部としての無線通信部111と、時計部112と、処理内容入力部114と、親機処理内容記憶部113と、親機処理内容確認部116と、親機通信障害判定部115と、通信障害通知部117とを備える。
無線通信部111は、無線ネットワーク150を通じて、子機端末130と無線通信を行う。
時計部112は、時刻を計測し、計測した時刻を示す時刻情報を提供する。ここで、時計部112は、現在の時刻を計測するものとする。
親機処理内容記憶部113は、子機端末130で表示させる案内コンテンツの案内コンテンツ識別子、及び、該案内コンテンツを表示する案内コンテンツ表示予定時刻を示す親機予定処理情報を記録する。ここで、案内コンテンツ識別子は、子機端末130に処理(表示)を行わせる処理内容(表示内容)であり、案内コンテンツ表示予定時刻は、子機端末130に処理内容(表示内容)に基づいて処理(表示)を行わせる処理実施予定時刻である。
処理内容入力部114は、無線通信部111、又は、図示しない有線通信部を介して、案内コンテンツ指示装置170から、子機端末130に表示させる案内コンテンツの案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻を格納している案内コンテンツ変更要求を受け付ける。そして、処理内容入力部114は、案内コンテンツ変更要求を受け付けると、案内コンテンツ変更要求に格納されている案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻を、親機処理内容記憶部113に記録されている案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻と比較する。比較の結果、これらが一致しない場合には、処理内容入力部114は、親機処理内容記憶部113に記録されている予定処理情報を更新して、案内コンテンツ変更要求に含まれている案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻を、親機予定処理情報に追加する。この際、処理内容入力部114は、案内コンテンツ変更要求で変更される前の案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻と、案内コンテンツ変更要求で変更された後の案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻と、を対応付けておくことで、これらの各々の情報を識別することができるようにしておく。
親機通信障害判定部115は、予め設定されている時間である子機通信確認要求時間内に、無線通信部131を介して、各子機端末130から送信される処理内容確認要求を受信できたかどうかを確認する。そして、親機通信障害判定部115は、子機通信確認要求時間内に、全ての子機端末130から処理内容確認要求を受信することができた場合には、子機端末130との間で通信障害が発生していないと判定する。一方、親機通信障害判定部115は、子機通信確認要求時間内に、処理内容確認要求を受信することができない子機端末130がある場合には、その子機端末130との間で通信障害が発生していると判定する。
親機処理内容確認部116は、通信障害が発生していないと親機通信障害判定部115が判定した場合には、子機端末130から送信された処理内容確認要求に対して、親機処理内容記憶部113に記憶されている親機予定処理情報に含まれている案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻とを格納した処理内容確認応答を、予め設定されている時間である親機通信確認応答時間内に、無線通信部131を介して、該子機端末130に返送する。ここで、処理内容確認応答に含まれる案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻は、子機端末130に次に表示させる案内コンテンツ(次の停車駅に関連する案内コンテンツ)の案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻である。次に表示させる案内コンテンツの案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻が、案内コンテンツ変更要求により変更された場合には、変更後の案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻が処理内容確認応答に含められる。
通信障害通知部117は、通信障害が発生していると親機通信障害判定部115が判定した場合に、通信障害が発生していると判定された子機端末130以外の子機端末130へ、親機通信確認応答時間内に、通信障害の発生を通知する通信障害発生通知を送信する。
時計部112は、時刻を計測し、計測した時刻を示す時刻情報を提供する。ここで、時計部112は、現在の時刻を計測するものとする。
親機処理内容記憶部113は、子機端末130で表示させる案内コンテンツの案内コンテンツ識別子、及び、該案内コンテンツを表示する案内コンテンツ表示予定時刻を示す親機予定処理情報を記録する。ここで、案内コンテンツ識別子は、子機端末130に処理(表示)を行わせる処理内容(表示内容)であり、案内コンテンツ表示予定時刻は、子機端末130に処理内容(表示内容)に基づいて処理(表示)を行わせる処理実施予定時刻である。
処理内容入力部114は、無線通信部111、又は、図示しない有線通信部を介して、案内コンテンツ指示装置170から、子機端末130に表示させる案内コンテンツの案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻を格納している案内コンテンツ変更要求を受け付ける。そして、処理内容入力部114は、案内コンテンツ変更要求を受け付けると、案内コンテンツ変更要求に格納されている案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻を、親機処理内容記憶部113に記録されている案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻と比較する。比較の結果、これらが一致しない場合には、処理内容入力部114は、親機処理内容記憶部113に記録されている予定処理情報を更新して、案内コンテンツ変更要求に含まれている案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻を、親機予定処理情報に追加する。この際、処理内容入力部114は、案内コンテンツ変更要求で変更される前の案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻と、案内コンテンツ変更要求で変更された後の案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻と、を対応付けておくことで、これらの各々の情報を識別することができるようにしておく。
親機通信障害判定部115は、予め設定されている時間である子機通信確認要求時間内に、無線通信部131を介して、各子機端末130から送信される処理内容確認要求を受信できたかどうかを確認する。そして、親機通信障害判定部115は、子機通信確認要求時間内に、全ての子機端末130から処理内容確認要求を受信することができた場合には、子機端末130との間で通信障害が発生していないと判定する。一方、親機通信障害判定部115は、子機通信確認要求時間内に、処理内容確認要求を受信することができない子機端末130がある場合には、その子機端末130との間で通信障害が発生していると判定する。
親機処理内容確認部116は、通信障害が発生していないと親機通信障害判定部115が判定した場合には、子機端末130から送信された処理内容確認要求に対して、親機処理内容記憶部113に記憶されている親機予定処理情報に含まれている案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻とを格納した処理内容確認応答を、予め設定されている時間である親機通信確認応答時間内に、無線通信部131を介して、該子機端末130に返送する。ここで、処理内容確認応答に含まれる案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻は、子機端末130に次に表示させる案内コンテンツ(次の停車駅に関連する案内コンテンツ)の案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻である。次に表示させる案内コンテンツの案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻が、案内コンテンツ変更要求により変更された場合には、変更後の案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻が処理内容確認応答に含められる。
通信障害通知部117は、通信障害が発生していると親機通信障害判定部115が判定した場合に、通信障害が発生していると判定された子機端末130以外の子機端末130へ、親機通信確認応答時間内に、通信障害の発生を通知する通信障害発生通知を送信する。
図3は、実施の形態1における子機端末130の構成を概略的に示すブロック図である。子機端末130は、通信部としての無線通信部131と、時計部132と、表示部133と、子機処理内容記憶部134と、案内コンテンツ格納部135と、通信障害時処理内容格納部としての通信障害時表示コンテンツ格納部136と、子機処理内容確認部137と、自機通信障害判定部138と、他子機通信障害判定部139と、通常時処理実行部としての第1の処理実行部140と、障害時処理実行部としての第2の処理実行部141とを備える。
無線通信部131は、無線ネットワーク150を通じて、親機端末110と無線通信を行う。
時計部132は、時刻を計測し、計測した時刻を示す時刻情報を提供する。ここで、時計部132は、現在の時刻を計測するものとする。
表示部133は、案内コンテンツ又は通信障害時表示コンテンツを表示する。
子機処理内容記憶部134は、表示部133で表示予定の案内コンテンツの案内コンテンツ識別子、及び、該案内コンテンツの表示予定時刻である案内コンテンツ表示予定時刻を示す子機予定処理情報と、次に表示する案内コンテンツの案内コンテンツ識別子、及び、当該案内コンテンツの案内コンテンツ表示予定時刻を示す次予定処理情報とを記録する。
案内コンテンツ格納部135は、案内コンテンツを格納している。
通信障害時表示コンテンツ格納部136は、通信障害時に表示部133で表示するコンテンツである通信障害時表示コンテンツを格納している。ここで、通信障害時表示コンテンツは、通信障害時に子機端末130において、処理(表示)する障害時処理内容(障害時表示内容)である。
子機処理内容確認部137は、予め定められた時に、子機処理内容記憶部134に記憶されている子機予定処理情報から、次に表示する案内コンテンツの案内コンテンツ識別子、及び、当該案内コンテンツの案内コンテンツ表示予定時刻を抽出して、次予定処理情報を生成し、子機処理内容記憶部134に記憶させる。なお、既に、子機処理内容記憶部134に次予定処理情報が記憶されている場合には、既に記憶されている(古い)次予定処理情報を子機処理内容記憶部134から削除する。ここで、このような次予定処理情報の生成は、次の停車駅に対応した親機通信確認応答時間の前に行っておく。
また、子機処理内容確認部137は、無線通信部131を介して、子機通信確認要求時間内に、親機端末110に処理内容確認要求を送信する処理を行い、親機通信確認応答時間内に、親機端末110から処理内容確認応答を受信する処理を行う。そして、子機処理内容確認部137は、処理内容確認応答に格納されている案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻が、子機処理内容記憶部134に記録されている次予定処理情報で示される案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻と異なっている場合には、次予定処理情報で示される案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻が、受信された処理内容確認応答に格納されている案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻を示すように、次予定処理情報を更新する。なお、このような更新は、親機通信確認応答時間の終了後に行われることが望ましい。
自機通信障害判定部138は、子機処理内容確認部137が、無線通信部131を介して、子機通信確認要求時間内に、親機端末110への処理内容確認要求を送信する処理を行うことができなかった場合、又は、親機通信確認応答時間内に、親機端末110からの処理内容確認応答を受信する処理を行うことができなかった場合には、親機端末110の間で通信障害が発生していると判定する。
他子機通信障害判定部139は、無線通信部131を介して、親機通信確認応答時間内に、親機端末110から通信障害の発生を通知する通信障害発生通知を受信する処理を行った場合に、自機以外の子機端末と親機端末110の間で通信障害が発生していると判定する。
第1の処理実行部140は、通信障害が発生していないと自機通信障害判定部138及び他子機通信障害判定部139の両方が判定した場合に、子機処理内容記憶部134に記録されている次予定処理情報で示される案内コンテンツ識別子が示す案内コンテンツを、当該次予定処理情報で示される案内コンテンツ表示予定時刻に、表示部133に表示させる。なお、案内コンテンツは、案内コンテンツ格納部135に格納されている。
第2の処理実行部141は、通信障害が発生していると自機通信障害判定部138及び他子機通信障害判定部139の少なくとも何れか一方が判定した場合に、通信障害時表示コンテンツ格納部136に記憶されている通信障害時表示コンテンツを、子機処理内容記憶部134に記録されている次予定処理情報で示される案内コンテンツ表示予定時刻に、表示部133に表示させる。
時計部132は、時刻を計測し、計測した時刻を示す時刻情報を提供する。ここで、時計部132は、現在の時刻を計測するものとする。
表示部133は、案内コンテンツ又は通信障害時表示コンテンツを表示する。
子機処理内容記憶部134は、表示部133で表示予定の案内コンテンツの案内コンテンツ識別子、及び、該案内コンテンツの表示予定時刻である案内コンテンツ表示予定時刻を示す子機予定処理情報と、次に表示する案内コンテンツの案内コンテンツ識別子、及び、当該案内コンテンツの案内コンテンツ表示予定時刻を示す次予定処理情報とを記録する。
案内コンテンツ格納部135は、案内コンテンツを格納している。
通信障害時表示コンテンツ格納部136は、通信障害時に表示部133で表示するコンテンツである通信障害時表示コンテンツを格納している。ここで、通信障害時表示コンテンツは、通信障害時に子機端末130において、処理(表示)する障害時処理内容(障害時表示内容)である。
子機処理内容確認部137は、予め定められた時に、子機処理内容記憶部134に記憶されている子機予定処理情報から、次に表示する案内コンテンツの案内コンテンツ識別子、及び、当該案内コンテンツの案内コンテンツ表示予定時刻を抽出して、次予定処理情報を生成し、子機処理内容記憶部134に記憶させる。なお、既に、子機処理内容記憶部134に次予定処理情報が記憶されている場合には、既に記憶されている(古い)次予定処理情報を子機処理内容記憶部134から削除する。ここで、このような次予定処理情報の生成は、次の停車駅に対応した親機通信確認応答時間の前に行っておく。
また、子機処理内容確認部137は、無線通信部131を介して、子機通信確認要求時間内に、親機端末110に処理内容確認要求を送信する処理を行い、親機通信確認応答時間内に、親機端末110から処理内容確認応答を受信する処理を行う。そして、子機処理内容確認部137は、処理内容確認応答に格納されている案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻が、子機処理内容記憶部134に記録されている次予定処理情報で示される案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻と異なっている場合には、次予定処理情報で示される案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻が、受信された処理内容確認応答に格納されている案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻を示すように、次予定処理情報を更新する。なお、このような更新は、親機通信確認応答時間の終了後に行われることが望ましい。
自機通信障害判定部138は、子機処理内容確認部137が、無線通信部131を介して、子機通信確認要求時間内に、親機端末110への処理内容確認要求を送信する処理を行うことができなかった場合、又は、親機通信確認応答時間内に、親機端末110からの処理内容確認応答を受信する処理を行うことができなかった場合には、親機端末110の間で通信障害が発生していると判定する。
他子機通信障害判定部139は、無線通信部131を介して、親機通信確認応答時間内に、親機端末110から通信障害の発生を通知する通信障害発生通知を受信する処理を行った場合に、自機以外の子機端末と親機端末110の間で通信障害が発生していると判定する。
第1の処理実行部140は、通信障害が発生していないと自機通信障害判定部138及び他子機通信障害判定部139の両方が判定した場合に、子機処理内容記憶部134に記録されている次予定処理情報で示される案内コンテンツ識別子が示す案内コンテンツを、当該次予定処理情報で示される案内コンテンツ表示予定時刻に、表示部133に表示させる。なお、案内コンテンツは、案内コンテンツ格納部135に格納されている。
第2の処理実行部141は、通信障害が発生していると自機通信障害判定部138及び他子機通信障害判定部139の少なくとも何れか一方が判定した場合に、通信障害時表示コンテンツ格納部136に記憶されている通信障害時表示コンテンツを、子機処理内容記憶部134に記録されている次予定処理情報で示される案内コンテンツ表示予定時刻に、表示部133に表示させる。
ここで、子機端末130が処理内容確認要求を送信するタイミングである子機通信確認要求時間と、親機端末110が処理内容確認要求に対する応答である処理内容確認応答を送信するタイミングである親機通信確認応答時間について説明する。
子機通信確認要求時間及び親機通信確認応答時間の設定方法は、例えば、2つの方法がある。一つ目の方法は、次の案内コンテンツの表示が開始される予定の時刻である案内コンテンツ表示予定時刻を基準時刻として、この基準時刻から予め設定した一定時間前の時間帯に子機通信確認要求時間を設定し、この子機通信確認要求時間の後に親機通信確認応答時間を設定する方法である。二つ目の方法は、一定周期の時間帯に子機通信確認要求時間を設定するとともに、この子機通信確認要求時間の後に親機通信確認応答時間を設定し、且つ、それぞれの開始時刻と終了時刻が、全ての子機端末130で同じ時刻になるように設定する方法である。
子機通信確認要求時間及び親機通信確認応答時間の設定方法は、例えば、2つの方法がある。一つ目の方法は、次の案内コンテンツの表示が開始される予定の時刻である案内コンテンツ表示予定時刻を基準時刻として、この基準時刻から予め設定した一定時間前の時間帯に子機通信確認要求時間を設定し、この子機通信確認要求時間の後に親機通信確認応答時間を設定する方法である。二つ目の方法は、一定周期の時間帯に子機通信確認要求時間を設定するとともに、この子機通信確認要求時間の後に親機通信確認応答時間を設定し、且つ、それぞれの開始時刻と終了時刻が、全ての子機端末130で同じ時刻になるように設定する方法である。
子機通信確認要求時間と親機通信確認応答時間とを、前者の設定方法で設定した場合、例えば、次の案内コンテンツ表示予定時刻を9時、子機通信確認要求時間が案内コンテンツ表示予定時刻の30秒前から1秒間、親機通信確認応答時間が案内コンテンツ表示予定時刻の29秒前からの1秒間であるとすると、8時59分30秒から8時59分31秒までが子機通信確認要求時間となり、8時59分31秒から8時59分32秒までが親機通信確認応答時間となる。
また、子機通信確認要求時間と親機通信確認応答時間とを、後者の設定方法で設定した場合、例えば、子機通信確認要求時間は30秒おきに1秒間、親機通信確認応答時間は子機通信確認要求時間の終了後の1秒間とし、もし8時59分00秒から8時59分01秒までが子機通信確認要求時間だとすると、親機通信確認応答時間は8時59分01秒から8時59分02秒までとなる。さらに、次の子機通信確認要求時間は8時59分30秒から8時59分31秒までとなり、次の親機通信確認応答時間は8時59分31秒から8時59分32秒までとなり、30秒毎に繰り返される。
図4は、列車が正常に走行している場合における、親機端末110と、複数の子機端末130との間で行われる処理の一例を示すシーケンス図である。図4においては、通信システム100は、親機端末110が1台と、子機端末130が3台で構成されており、3台の子機端末130は、それぞれ子機端末130A、子機端末130B、子機端末130Cであるものとする。また、通信システム100が設置されている列車は、駅Aに時刻9時00分00秒に到着予定で走行しており、各子機端末130の子機処理内容記憶部134には、次に表示する案内コンテンツに対応して、案内コンテンツ識別子として、駅Aに関する案内コンテンツ識別子が記録されており、案内コンテンツ表示予定時刻として、時刻9時00分00秒が記録されている状態である。さらに、子機通信確認要求時間は、案内コンテンツ表示予定時刻の30秒前から1秒間と設定され、親機通信確認応答時間は、案内コンテンツ表示予定時刻の29秒前から1秒間と設定されているとする。
子機端末130A、子機端末130B及び子機端末130Cの子機処理内容確認部137は、それぞれ、無線通信部131を介して、駅Aに関する案内コンテンツの案内コンテンツ表示予定時刻の30秒前からの1秒間である8時59分30秒から8時59分31秒の間に、親機端末110に対して処理内容確認要求を送信する処理を行う(S10A、S10B、S10C)。
親機端末110では、親機通信障害判定部115が、無線通信部111を介して、子機通信確認要求時間内に、全ての子機端末130A、130B、130Cから処理内容確認要求を取得することができた場合には、子機端末130との間で通信障害が発生していないと判定する。そして、親機端末110の親機処理内容確認部116は、通信障害が発生していないと親機通信障害判定部115が判定した場合には、親機通信確認応答時間である8時59分31秒から8時59分32秒の間に、無線通信部111を介して、全ての子機端末130A、130B、130Cに対して、処理内容確認応答を返信する(S11A、S11B、S11C)。
もし、案内コンテンツ指示装置170から親機端末110に通知される案内コンテンツ変更要求にて、案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻の少なくとも何れか一方の変更がなければ、処理内容確認応答には、案内コンテンツ識別子として駅Aに関する案内コンテンツ識別子と、案内コンテンツ表示予定時刻として時刻9時00分00秒が格納される。なお、このような場合には、処理内容確認応答には、予め定めた無変更を意味するデータが格納されていてもよい。
各子機端末130A、130B、130Cの自機通信障害判定部138は、子機通信確認要求時間である8時59分30秒から8時59分31秒の間に、親機端末110に処理内容確認要求を送信することができ、かつ、親機通信確認応答時間である8時59分31秒から8時59分32秒の間に、親機端末110から処理内容確認応答が取得できれば、通信障害が発生していないと判定する。そして、各子機端末130A、130B、130Cの第1の処理実行部140は、通信障害が発生していないと自機通信障害判定部138が判定したので、子機処理内容記憶部134に記録されている案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻に基づき、時刻9時00分00秒にそろって、案内コンテンツ格納部135に格納されている駅Aに関する案内コンテンツを、表示部133に表示させる(S12A、S12B、S12C)。
図5は、列車の到着が遅れている場合における、親機端末110と、複数の子機端末130との間で行われる処理の一例を示すシーケンス図である。図5は、図4の状況と同様の状況におけるシーケンスを示すが、駅Aへの到着予定時刻が5分遅れたものとする。
案内コンテンツ指示装置170は、列車の走行状態から、駅Aへの到着予定時刻が5分遅れることを認識し、親機端末110に対して、案内コンテンツ識別子として、駅Aに関する案内コンテンツ識別子と、案内コンテンツ表示予定時刻として、時刻9時05分00秒とが格納された案内コンテンツ変更要求を通知する。このような通知を受けた親機端末110の処理内容入力部114は、案内コンテンツ変更要求に格納されている案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻を、親機処理内容記憶部113に記録されている案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻と比較することで、案内コンテンツ表示予定時刻が5分遅れることを認識する(S20)。そして、処理内容入力部114は、親機処理内容記憶部113に記録されている案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻を、案内コンテンツ変更要求で指定された案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻を示すように更新する。
子機端末130A、子機端末130B及び子機端末130Cの子機処理内容確認部137は、それぞれ、無線通信部131を介して、駅Aに関する案内コンテンツの案内コンテンツ表示予定時刻の30秒前からの1秒間である8時59分30秒から8時59分31秒の間に、親機端末110に対して処理内容確認要求を送信する処理を行う(S21A、S21B、S21C)。
親機端末110では、親機通信障害判定部115が、無線通信部111を介して、子機通信確認要求時間内に、全ての子機端末130A、130B、130Cから処理内容確認要求を取得することができた場合には、子機端末130との間で通信障害が発生していないと判定する。そして、親機端末110の親機処理内容確認部116は、通信障害が発生していないと親機通信障害判定部115が判定した場合には、親機通信確認応答時間である8時59分31秒から8時59分32秒の間に、無線通信部111を介して、全ての子機端末130A、130B、130Cに対して、親機処理内容記憶部113に記録されている通り、案内コンテンツ識別子として駅Aに関する案内コンテンツ識別子と、案内コンテンツ表示予定時刻として時刻9時05分00秒とを格納した処理内容確認応答を返信する(S22A、S22B、S22C)。
このような処理内容確認応答を受信した各子機端末130A、130B、130Cでは、子機処理内容確認部137が、処理内容確認応答に格納されている案内コンテンツ表示予定時刻(9時05分00秒)が、子機処理内容記憶部134に記録されている次予定処理情報で示される案内コンテンツ表示予定時刻(9時00分00秒)と異なっていることを検出し、処理内容確認応答に格納されている案内コンテンツ表示予定時刻(9時05分00秒)を示すように、次予定処理情報を更新する(S23A、S23B、S23C)。
各子機端末130A、130B、130Cでは、次予定処理情報で示される案内コンテンツ表示予定時刻が9時05分00秒に更新されたため、子機処理内容確認部137は、再度9時04分30秒から10時04分31秒までの1秒間を子機通信確認要求時間として、無線通信部131を介して、親機端末110に対して、処理内容確認要求を送信する処理を行う(S24A、S24B、S24C)。
親機端末110では、親機通信障害判定部115が、無線通信部111を介して、子機通信確認要求時間内に、全ての子機端末130A、130B、130Cから処理内容確認要求を取得することができた場合には、子機端末130との間で通信障害が発生していないと判定する。そして、親機端末110の親機処理内容確認部116は、通信障害が発生していないと親機通信障害判定部115が判定した場合には、親機通信確認応答時間である9時04分31秒から9時04分32秒の間に、無線通信部111を介して、全ての子機端末130A、130B、130Cに対して、処理内容確認応答を返信する(S25A、S25B、S25C)。ここで、親機端末110が、案内コンテンツ指示装置170から、新たな変更を通知する案内コンテンツ変更要求を受信していなければ、親機処理内容記憶部113に記録されている内容は更新されていないので、処理内容確認応答は、案内コンテンツ識別子として駅Aに関する案内コンテンツ識別子と、案内コンテンツ表示予定時刻として時刻9時05分00秒を格納している。
各子機端末130A、130B、130Cの自機通信障害判定部138は、子機通信確認要求時間である9時04分30秒から9時04分31秒の間に、親機端末110に処理内容確認要求を送信することができ、かつ、親機通信確認応答時間である9時04分31秒から9時04分32秒の間に、親機端末110から処理内容確認応答が取得できれば、通信障害が発生していないと判定する。そして、各子機端末130A、130B、130Cの第1の処理実行部は、通信障害が発生していないと自機通信障害判定部138が判定したので、次予定処理情報で示される案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻に基づき、時刻9時05分00秒にそろって、案内コンテンツ格納部135に格納されている駅Aに関する案内コンテンツを、表示部133に表示させる(S26A、S26B、S26C)。
図6は、子機端末130と親機端末110との間で通信障害が発生した場合における、親機端末110と、複数の子機端末130との間で行われる処理の一例を示すシーケンス図である。図6は、図4の状況と同様の状況におけるシーケンスを示すが、子機端末130Cと親機端末110との間で通信障害が発生しているものとする。
子機端末130A、130Bの子機処理内容確認部137は、無線通信部131を介して、駅Aに関する案内コンテンツの案内コンテンツ表示予定時刻の30秒前から1秒間である8時59分30秒から8時59分31秒の間である子機通信確認要求時間に、親機端末110に対して、処理内容確認要求を送信する処理を行う。一方、子機端末130Cの子機処理内容確認部137も、無線通信部131を介して、同じく子機通信確認要求時間である8時59分30秒から8時59分31秒の間に、親機端末110に対して、処理内容確認要求を送信しようと試みるが、親機端末110に送信できないか、又は、親機端末110が正常に受信できない(S31)。このため、子機端末130Cの自機通信障害判定部138は、通信障害が発生したと判定する(S32)。例えば、子機端末130Cの自機通信障害判定部138は、無線通信部131が親機端末110からのACKを所定の時間内に受信しないことにより、親機端末110との間で通信障害が発生したと判定することができる。また、子機端末130Cの自機通信障害判定部138は、無線通信部131から通信エラーの通知を受けることでも、親機端末110との間で通信障害が発生したと判定することができる。
親機端末110の親機通信障害判定部115は、無線通信部111を介して、子機通信確認要求時間である9時59分30秒から9時59分31秒の間に、子機端末130A、130Bからの処理内容確認要求を受信しているが、子機端末130Cからの処理内容確認要求は受信できなかったため、子機端末130Cとの間で通信障害が発生したと判定する(S33)。
通信障害が発生したと親機通信障害判定部115が判定すると、通信障害通知部117は、無線通信部111を介して、通信障害が発生した子機端末130C以外の子機端末130A、130Bに対して、親機通信確認応答時間である8時59分31秒から8時59分32秒の間に、通信障害の発生を通知する通信障害発生通知を送信する処理を行う(S34A、S34B)。
親機通信確認応答時間内に、親機端末110から通信障害発生通知を受信した子機端末130A、130Bでは、他子機通信障害判定部139が、通信障害が発生していると判定し(S35A、S35B)、第2の処理実行部141が、通信障害時表示コンテンツ格納部136に格納されている通信障害時表示コンテンツを、次予定処理情報で示される案内コンテンツ表示予定時刻(9時00分00秒)に、表示部133に表示させる(S36A、S36B)。
また、通信障害が発生していると自機通信障害判定部138が判定した子機端末130Cでは、第2の処理実行部141が、通信障害時表示コンテンツ格納部136に格納されている通信障害時表示コンテンツを、次予定処理情報で示される案内コンテンツ表示予定時刻(9時00分00秒)に、表示部133に表示させる(S36C)。
図7は、列車が正常に走行している場合における、親機端末110と、複数の子機端末130との間で行われる処理の他の例を示すシーケンス図である。図7においては、通信システム100は、親機端末110が1台と、子機端末130が3台で構成されており、3台の子機端末130は、それぞれ子機端末130A、子機端末130B、子機端末130Cであるものとする。また、通信システム100が設置されている列車は、駅Aに時刻10時00分00秒に到着予定で走行しており、各子機端末130の子機処理内容記憶部134には、次に表示する案内コンテンツに対応して、案内コンテンツ識別子として、駅Aに関する案内コンテンツ識別子が記録されており、案内コンテンツ表示予定時刻として、時刻10時00分00秒が記録されている状態である。さらに、子機通信確認要求時間は30秒おきに1秒間、親機通信確認応答時間は子機通信確認要求時間の終了直後の1秒間と設定されているとする。例えば、9時59分00秒から9時59分01秒までが子機通信確認要求時間だとすると、親機通信確認応答時間は9時59分01秒から9時59分02秒までとなり、次の子機通信確認要求時間は9時59分30秒から9時59分31秒までとなり、次の親機通信確認応答時間は9時59分31秒から9時59分32秒までとなる。
子機端末130A、130B、130Cの子機処理内容確認部137は、子機通信確認要求時間である9時59分00秒から9時59分01秒の間に、無線通信部131を介して、親機端末110に対して処理内容確認要求を送信する処理を行う(S40A、S40B、S40C)。
親機端末110では、親機通信障害判定部115が、無線通信部111を介して、子機通信確認要求時間内に、全ての子機端末130A、130B、130Cから処理内容確認要求を受信することができた場合には、子機端末130との間で通信障害が発生していないと判定する。そして、親機端末110の親機処理内容確認部116は、通信障害が発生していないと親機通信障害判定部115が判定した場合には、親機通信確認応答時間である9時59分01秒から9時59分02秒の間に、無線通信部111を介して、全ての子機端末130A、130B、130Cに対して、処理内容確認応答を返信する(S41A、S41B、S41C)。
もし、案内コンテンツ指示装置170から親機端末110に通知される案内コンテンツ変更要求にて、案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻の少なくとも何れか一方の変更がなければ、処理内容確認応答には、案内コンテンツ識別子として駅Aに関する案内コンテンツ識別子と、案内コンテンツ表示予定時刻として時刻10時00分00秒が格納される。なお、このような場合には、処理内容確認応答には、予め定めた無変更を意味するデータが格納されていてもよい。
各子機端末130A、130B、130Cの自機通信障害判定部138は、子機通信確認要求時間である8時59分30秒から8時59分31秒の間に、親機端末110に処理内容確認要求を送信することができ、かつ、親機通信確認応答時間である9時59分01秒から9時59分02秒の間に、親機端末110から処理内容確認応答が受信できれば、子機端末の自機通信障害判定部138は通信障害が発生していないと判定する。
そして、もし、案内コンテンツ指示装置170から親機端末110に通知される案内コンテンツ変更要求にて、案内コンテンツの識別子、および案内コンテンツ表示予定時刻の変更指示がなければ、30秒後の次の子機通信確認要求時間9時59分30秒から9時59分31秒と、次の親機通信確認応答時間9時59分31秒から9時59分32秒でも、上述と同様の処理が行われる(S42A、S42B、S42C、S43A、S43B、S43C)。
そして、もし、案内コンテンツ指示装置170から親機端末110に通知される案内コンテンツ変更要求にて、案内コンテンツの識別子、および案内コンテンツ表示予定時刻の変更指示がなければ、30秒後の次の子機通信確認要求時間9時59分30秒から9時59分31秒と、次の親機通信確認応答時間9時59分31秒から9時59分32秒でも、上述と同様の処理が行われる(S42A、S42B、S42C、S43A、S43B、S43C)。
各子機端末130A、130B、130Cの第1の処理実行部140は、通信障害が発生していないと自機通信障害判定部138が判定したので、子機処理内容記憶部134に記録されている次予定処理情報で示される案内コンテンツ識別子と案内コンテンツ表示予定時刻に基づき、時刻10時00分00秒にそろって、案内コンテンツ格納部135に格納されている駅Aに関する案内コンテンツを、表示部133に表示させる(S44A、S44B、S44C)。
以上のように、実施の形態1においては、通信障害が発生していない場合には、全ての子機端末130A、130B、130Cは、特定の時刻において、列車の走行位置に対応した特定の内容を表示するための案内コンテンツを表示することができ、また、通信障害が発生しても、全ての子機端末130A、130B、130Cは、予め定められた時刻において、列車の走行位置に依存しない、通信障害時表示コンテンツを表示することができる。
実施の形態2.
図1に示すように、実施の形態2に係る通信システム200は、親機端末210と、子機端末230A、230B、230C(以下、特に各々を区別する必要がないときは、子機端末230という)とを備える。親機端末210と、子機端末230とは、無線ネットワーク150を介して接続されている。
図1に示すように、実施の形態2に係る通信システム200は、親機端末210と、子機端末230A、230B、230C(以下、特に各々を区別する必要がないときは、子機端末230という)とを備える。親機端末210と、子機端末230とは、無線ネットワーク150を介して接続されている。
図8は、実施の形態2における親機端末210の構成を概略的に示すブロック図である。親機端末210は、無線通信部111と、時計部112と、処理内容入力部114と、親機処理内容記憶部113と、親機処理内容確認部116と、親機通信障害判定部115と、通信障害通知部217と、子機グループパターン記憶部218と、子機グループ判定通知部219とを備える。実施の形態2における親機端末210は、通信障害通知部217での処理の点と、子機グループパターン記憶部218及び子機グループ判定通知部219をさらに備える点において、実施の形態1における親機端末110と異なっている。
子機グループパターン記憶部218は、通信システム200を構成する子機端末230を、予め定めた子機グループに分類するグループパターンを記憶する。
子機グループ判定通知部219は、通信障害が発生していると親機通信障害判定部115が判定した場合に、子機グループパターン記憶部218に記憶されているグループパターンに含まれている子機グループに、通信障害が発生していると判定された子機端末130以外の子機端末130(言い換えると、通信障害が発生していない子機端末130)だけで構成することのできる子機グループが存在するか否かを判断する。そして、このような子機グループが存在する場合には、子機グループ判定通知部219は、このような子機グループを構成する子機端末130に、無線通信部111を介して、親機処理内容確認応答時間内に、通信障害が発生していない子機グループであることを通知する子機グループ有効通知を送信する処理を行う。子機グループ有効通知は、親機処理内容記憶部113に記憶されている案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻とを格納している。これらは、処理内容確認応答に含まれているものと同様である。
通信障害通知部217は、通信障害が発生していると判定された子機端末130以外の子機端末130だけで構成することのできる子機グループが存在すると子機グループ判定通知部219が判定した場合に、このような子機グループを構成せず、かつ、通信障害が発生していると判断された子機端末130以外の子機端末130に、無線通信部111を介して、親機通信確認応答時間内に、通信障害の発生を通知する通信障害発生通知を送信する処理を行う。また、通信障害通知部217は、通信障害が発生していると判定された子機端末130以外の子機端末130だけで構成することのできる子機グループが存在しないと子機グループ判定通知部219が判定した場合に、通信障害が発生していると判定された子機端末130以外の子機端末130へ、親機通信確認応答時間内に、通信障害の発生を通知する通信障害発生通知を送信する処理を行う。
子機グループ判定通知部219は、通信障害が発生していると親機通信障害判定部115が判定した場合に、子機グループパターン記憶部218に記憶されているグループパターンに含まれている子機グループに、通信障害が発生していると判定された子機端末130以外の子機端末130(言い換えると、通信障害が発生していない子機端末130)だけで構成することのできる子機グループが存在するか否かを判断する。そして、このような子機グループが存在する場合には、子機グループ判定通知部219は、このような子機グループを構成する子機端末130に、無線通信部111を介して、親機処理内容確認応答時間内に、通信障害が発生していない子機グループであることを通知する子機グループ有効通知を送信する処理を行う。子機グループ有効通知は、親機処理内容記憶部113に記憶されている案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻とを格納している。これらは、処理内容確認応答に含まれているものと同様である。
通信障害通知部217は、通信障害が発生していると判定された子機端末130以外の子機端末130だけで構成することのできる子機グループが存在すると子機グループ判定通知部219が判定した場合に、このような子機グループを構成せず、かつ、通信障害が発生していると判断された子機端末130以外の子機端末130に、無線通信部111を介して、親機通信確認応答時間内に、通信障害の発生を通知する通信障害発生通知を送信する処理を行う。また、通信障害通知部217は、通信障害が発生していると判定された子機端末130以外の子機端末130だけで構成することのできる子機グループが存在しないと子機グループ判定通知部219が判定した場合に、通信障害が発生していると判定された子機端末130以外の子機端末130へ、親機通信確認応答時間内に、通信障害の発生を通知する通信障害発生通知を送信する処理を行う。
ここで、子機グループについて説明する。
実施の形態1における親機端末110及び子機端末130では、親機端末110と子機端末130間で通信障害が発生した場合には、子機端末130で表示される案内コンテンツは、案内コンテンツ格納部135に格納されている、走行場所に関連する案内コンテンツではなく、走行場所に依存しない通信障害時表示コンテンツとなってしまう。
実施の形態1における親機端末110及び子機端末130では、親機端末110と子機端末130間で通信障害が発生した場合には、子機端末130で表示される案内コンテンツは、案内コンテンツ格納部135に格納されている、走行場所に関連する案内コンテンツではなく、走行場所に依存しない通信障害時表示コンテンツとなってしまう。
しかしながら、全ての子機端末130で通信障害が発生しているのではなく、一部の子機端末130だけで通信障害が発生していることもある。その場合、通信障害が発生していない子機端末130は、案内コンテンツ格納部135に格納されている、走行場所に関連する案内コンテンツを、正しい時刻に表示できるのもかかわらず、通信障害時表示コンテンツを表示することになる。
そもそも、通信障害が発生していない子機端末130で、通信障害時表示コンテンツを表示する理由は、全ての子機端末130で同じ表示をさせ、見た目の統一感を維持することが目的である。そこで、見た目の統一感が維持できる範囲内であれば、子機端末130が異なる表示を行ってもよいと考えられる。
図9は、列車280内の子機端末230の配置例を示す概略図である。例えば、通信システム200を構成する子機端末230を、子機端末230A、子機端末230B、子機端末230C、及び、子機端末230Dで構成される子機グループ1と、子機端末230E、子機端末230F、子機端末230G、及び、子機端末230Hで構成される子機グループ2とに分類した場合、それぞれの子機グループ内の子機端末230の表示が同じであれば、子機グループ1の子機端末の表示と、子機グループ2の子機端末の表示とが異なったとしても、見た目の統一感は維持できると考えることができる。
また、子機端末230A、子機端末230B、子機端末230E、及び、子機端末230Fで構成される子機グループ3、子機端末230C、子機端末230D、子機端末230G、及び、子機端末230Hで構成される子機グループ4等も考えられる。また、見た目の統一感が維持できる子機グループは、ここに述べた以外にも存在しうるのは言うまでもない。
例えば、子機グループパターン記憶部218に、図10に示すような、子機グループを構成する子機端末230を示す子機グループパターン情報281を記憶させておくことにより、子機グループを予め設定することができる。
図10は、子機グループパターン情報281を示す概略図である。子機グループパターン情報281は、子機端末列281aと、子機グループ行281bとを備えるテーブル形式の情報である。
子機端末列281aには、通信システム200を構成する各々の子機端末230を識別することのできる子機識別情報が格納される。
子機グループ行281bには、各々の子機グループを識別することのできるグループ識別情報が格納される。
そして、各々の子機グループ行281bで特定される子機グループを構成する子機端末230に対応する子機端末列281aの欄には「○」が格納され、各々の子機グループ行281bで特定される子機グループを構成しない子機端末230に対応する子機端末列281aの欄には「×」が格納されている。
図10に示されている例では、子機グルーブ1は、子機端末230A、子機端末230B、子機端末230C、及び、子機端末230Dにより構成されている。子機グルーブ2は、子機端末230E、子機端末230F、子機端末230G、及び、子機端末230Hにより構成されている。子機グルーブ3は、子機端末230A、子機端末230B、子機端末230E、及び、子機端末230Fにより構成されている。子機グルーブ4は、子機端末230C、子機端末230D、子機端末230G、及び、子機端末230Hにより構成されている。子機グルーブ5は、子機端末230A、子機端末230C、子機端末230E、及び、子機端末230Gにより構成されている。子機グルーブ6は、子機端末230B、子機端末230D、子機端末230F、及び、子機端末230Hにより構成されている。
子機端末列281aには、通信システム200を構成する各々の子機端末230を識別することのできる子機識別情報が格納される。
子機グループ行281bには、各々の子機グループを識別することのできるグループ識別情報が格納される。
そして、各々の子機グループ行281bで特定される子機グループを構成する子機端末230に対応する子機端末列281aの欄には「○」が格納され、各々の子機グループ行281bで特定される子機グループを構成しない子機端末230に対応する子機端末列281aの欄には「×」が格納されている。
図10に示されている例では、子機グルーブ1は、子機端末230A、子機端末230B、子機端末230C、及び、子機端末230Dにより構成されている。子機グルーブ2は、子機端末230E、子機端末230F、子機端末230G、及び、子機端末230Hにより構成されている。子機グルーブ3は、子機端末230A、子機端末230B、子機端末230E、及び、子機端末230Fにより構成されている。子機グルーブ4は、子機端末230C、子機端末230D、子機端末230G、及び、子機端末230Hにより構成されている。子機グルーブ5は、子機端末230A、子機端末230C、子機端末230E、及び、子機端末230Gにより構成されている。子機グルーブ6は、子機端末230B、子機端末230D、子機端末230F、及び、子機端末230Hにより構成されている。
例えば、子機グループ判定通知部219は、子機グループパターン記憶部218に記憶されている子機グループパターン情報281を参照することにより、親機通信障害判定部115から通信障害が発生していないと判定された子機端末230だけで構成可能な子機グループを探す。
この際、通信障害が発生していないと判定された子機端末230だけで構成可能な子機グループが複数見つかった場合は、子機グループ判定通知部219は、その内の1つの子機グループを選択する。複数の子機グループを選択すると、見た目の統一感が実現できない可能性があるためである。1つの子機グループを選択するため、子機グループ間に選択優先度を設定することができる。例えば、子機グループを識別する為にグループ識別情報に含まれているナンバー順に、優先度を設定することができる。この場合には、子機グループ1の優先度が最も高くなり、子機グループ6の優先度が最も低くなる。
例えば、親機通信障害判定部115から通信障害が発生していないと判定された子機端末230が、子機端末230A、子機端末230B、子機端末230C、子機端末230D、子機端末230G、及び、子機端末230Hであり、親機通信障害判定部115から通信障害が発生していると判定された子機端末230が、子機端末230E、及び、子機端末230Fであった場合、図10に示されている子機グループパターン情報281によれば、子機グループ判定通知部219は、子機グループ1及び子機グループ3が選択可能である。子機グループ1と子機グループ3の選択優先度は、子機グループ1の方が高いため、子機グループ1が選択される。
この際、通信障害が発生していないと判定された子機端末230だけで構成可能な子機グループが複数見つかった場合は、子機グループ判定通知部219は、その内の1つの子機グループを選択する。複数の子機グループを選択すると、見た目の統一感が実現できない可能性があるためである。1つの子機グループを選択するため、子機グループ間に選択優先度を設定することができる。例えば、子機グループを識別する為にグループ識別情報に含まれているナンバー順に、優先度を設定することができる。この場合には、子機グループ1の優先度が最も高くなり、子機グループ6の優先度が最も低くなる。
例えば、親機通信障害判定部115から通信障害が発生していないと判定された子機端末230が、子機端末230A、子機端末230B、子機端末230C、子機端末230D、子機端末230G、及び、子機端末230Hであり、親機通信障害判定部115から通信障害が発生していると判定された子機端末230が、子機端末230E、及び、子機端末230Fであった場合、図10に示されている子機グループパターン情報281によれば、子機グループ判定通知部219は、子機グループ1及び子機グループ3が選択可能である。子機グループ1と子機グループ3の選択優先度は、子機グループ1の方が高いため、子機グループ1が選択される。
子機グループ判定通知部219は、無線通信部111を介して、選択された子機グループ1を構成する各子機端末230へ、親機処理内容確認応答時間内に、子機グループ有効通知を送信する処理を行う。
図11は、実施の形態2における子機端末230の構成を概略的に示すブロック図である。子機端末230は、無線通信部131と、時計部132と、表示部133と、子機処理内容記憶部134と、案内コンテンツ格納部135と、通信障害時表示コンテンツ格納部136と、子機処理内容確認部137と、自機通信障害判定部138と、他子機通信障害判定部139と、第1の処理実行部240と、第2の処理実行部141と、子機グループ処理判定部242とを備える。実施の形態2における子機端末230は、第1の処理実行部240での処理の点、及び、子機グループ処理判定部242をさらに備える点において、実施の形態1における子機端末130と異なっている。
子機グループ処理判定部242は、無線通信部131を介して、親機処理内容確認応答時間内に、子機グループ有効通知を親機端末110から受信した場合、自機以外の子機端末230と親機端末210との間で通信障害が発生しているものの、自機が含まれる子機グループの各子機端末230と親機端末210との間では通信障害が発生していないと判断し、自機が含まれる子機グループが有効であると判定する。また、子機グループ処理判定部242は、子機グループ有効通知に格納されている案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻が、子機処理内容記憶部134に記録されている次予定処理情報で示される案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻と異なっている場合には、次予定処理情報で示される案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻を、受信された子機グループ有効通知に格納されている案内コンテンツ識別子及び案内コンテンツ表示予定時刻を示すように更新する。なお、このような更新は、親機通信確認応答時間の終了後に行われることが望ましい。
第1の処理実行部240は、実施の形態1と同様の処理を行う他、通信障害が発生していると自機通信障害判定部138が判定した場合でも、自機が含まれる子機グループが有効であると子機グループ処理判定部242が判定したときには、子機処理内容記憶部134に記録されている次予定処理情報で示される案内コンテンツ識別子が示す案内コンテンツを、子機処理内容記憶部134に記録されている案内コンテンツ表示予定時刻に、表示部133に表示させる。
第1の処理実行部240は、実施の形態1と同様の処理を行う他、通信障害が発生していると自機通信障害判定部138が判定した場合でも、自機が含まれる子機グループが有効であると子機グループ処理判定部242が判定したときには、子機処理内容記憶部134に記録されている次予定処理情報で示される案内コンテンツ識別子が示す案内コンテンツを、子機処理内容記憶部134に記録されている案内コンテンツ表示予定時刻に、表示部133に表示させる。
以上のように、実施の形態2によれば、通信システム200を構成する子機端末230と親機端末210との間で通信障害が発生した場合でも、親機端末210において指定された子機グループに所属する子機端末230は案内コンテンツを表示することができ、該子機グループに所属しない子機グループの子機端末230は、通信障害時表示コンテンツを表示することができる。
100,200:通信システム、 110,210:親機端末、 111:無線通信部、 112:時計部、 113:親機処理内容記憶部、 114:処理内容入力部、 115:親機通信障害判定部、 116:親機処理内容確認部、 117,217:通信障害通知部、 218:子機グループパターン記憶部、 219:子機グループ判定通知部、 130,230:子機端末、 131:無線通信部、 132:時計部、 133:表示部、 134:子機処理内容記憶部、 135:案内コンテンツ格納部、 136:通信障害時表示コンテンツ格納部、 137:子機処理内容確認部、 138:自機通信障害判定部、 139:他子機通信障害判定部、 140,240:第1の処理実行部、 141:第2の処理実行部、241:子機グループ処理判定部。
Claims (15)
- ネットワークに接続された複数の子機端末との間で通信を行う通信部と、
予め定められた子機通信確認要求時間に、前記通信部が前記複数の子機端末の全てから処理内容確認要求を受信した場合には、通信障害が発生していないと判断し、前記子機通信確認要求時間に、前記通信部が前記複数の子機端末に含まれる特定の子機端末から前記処理内容確認要求を受信していない場合には、当該特定の子機端末との間で通信障害が発生したと判断する親機通信障害判定部と、
通信障害が発生していないと前記親機通信障害判定部が判断した場合に、予め定められた親機通信確認応答時間に、前記通信部を介して、前記複数の子機端末の全てに、前記処理内容確認要求に対する応答である処理内容確認応答を与える親機処理内容確認部と、
通信障害が発生したと前記親機通信障害判定部が判断した場合に、前記親機通信確認応答時間に、前記通信部を介して、前記複数の子機端末のうち、前記特定の子機端末以外の子機端末に、通信障害の発生を通知する通信障害発生通知を与える通信障害通知部と、を備えること
を特徴とする親機端末。 - 前記複数の子機端末に処理させる処理内容、及び、前記複数の子機端末に前記処理内容に基づく処理を行わせる処理実施予定時刻、を記憶する親機処理内容記憶部をさらに備え、
前記親機処理内容確認部は、前記処理内容確認応答に、前記処理内容及び前記処理実施予定時刻を含めること
を特徴とする請求項1に記載の親機端末。 - 案内コンテンツ指示装置から前記処理内容及び前記処理実施予定時刻の少なくとも何れか一方の変更の入力を受け付け、前記親機処理内容記憶部に記憶されている処理内容及び処理実施予定時刻の少なくとも何れか一方を更新する処理内容入力部をさらに備えること
を特徴とする請求項2に記載の親機端末。 - 前記処理内容入力部は、前記親機通信確認応答時間には、前記親機処理内容記憶部に記憶されている処理内容及び処理実施予定時刻の更新を行わないこと
を特徴とする請求項3に記載の親機端末。 - 前記子機通信確認要求時間は、前記処理実施予定時刻よりも予め定められた第1の時間前に開始される時間であり、
前記親機通信確認応答時間は、前記処理実施予定時刻よりも予め定められた第2の時間前に開始される時間であり、
前記第1の時間は、前記第2の時間よりも長い時間であること
を特徴とする請求項2から4の何れか一項に記載の親機端末。 - 前記子機通信確認要求時間及び前記親機通信確認応答時間は、周期的な時間であり、前記子機通信確認要求時間の後に前記親機通信確認応答時間となること
を特徴とする請求項2から4の何れか一項に記載の親機端末。 - 前記複数の子機端末のうち、予め定められた子機端末で構成される子機グループを示す子機グループパターンを記憶する子機グループパターン記憶部と、
通信障害が発生したと前記親機通信障害判定部が判断した場合に、前記子機グループパターンを参照して、前記複数の子機端末の内、前記特定の子機端末以外の子機端末で構成することができる子機グループがあるときには、前記親機通信確認応答時間に、前記通信部を介して、前記特定の子機端末以外の子機端末で構成することができる子機グループを構成する子機端末に、前記処理内容及び前記処理実施予定時刻を含む子機グループ有効通知を与える子機グループ判定通知部と、をさらに備え、
前記通信障害通知部は、
通信障害が発生したと前記親機通信障害判定部が判断し、かつ、前記特定の子機端末以外の子機端末で構成することができる子機グループがあると前記子機グループ判定通知部が判定した場合に、前記親機通信確認応答時間に、前記複数の子機端末の内、前記特定の子機端末以外の子機端末で構成することができる子機グループを構成しない、前記特定の子機端末以外の子機端末に、前記通信部を介して、前記通信障害発生通知を与え、
通信障害が発生したと前記親機通信障害判定部が判断し、かつ、前記特定の子機端末以外の子機端末で構成することができる子機グループがないと前記子機グループ判定通知部が判定した場合に、前記親機通信確認応答時間に、前記複数の子機端末の内、前記特定の子機端末以外の子機端末に、前記通信部を介して、前記通信障害発生通知を与えること、
を特徴とする請求項2から6の何れか一項に記載の親機端末。 - ネットワークに接続された親機端末との間で通信を行う通信部と、
通信障害時に処理する障害時処理内容を記憶する通信障害時処理内容格納部と、
自装置で処理する処理内容、及び、当該処理内容に基づいて処理を行う処理実施予定時刻、を記憶する子機処理内容記憶部と、
前記通信部を介して、予め定められた子機通信確認要求時間に、前記親機端末に処理内容確認要求を与える処理、及び、予め定められた親機通信確認応答時間に、前記親機端末から、前記処理内容確認要求に対する応答である処理内容確認応答を受け取る処理を行う子機処理内容確認部と、
前記子機処理内容確認部が、前記子機通信確認要求時間に前記処理内容確認要求を前記親機端末に与えることができなかった場合、又は、前記親機通信確認応答時間に、前記親機端末から前記処理内容確認応答を受け取ることができなかった場合に、前記親機端末との間で通信障害が発生したと判定する自機通信障害判定部と、
前記親機端末と、前記ネットワークに接続された他の子機端末との間において通信障害が発生した場合に、前記親機通信確認応答時間に、前記通信部を介して、前記親機端末から、通信障害発生通知を受け取る他子機通信障害判定部と、
前記親機端末との間で通信障害が発生したと前記自機通信障害判定部が判定した場合、又は、前記他子機通信障害判定部が前記通信障害発生通知を受け取った場合に、前記子機処理内容記憶部に記憶されている処理実施予定時刻に、前記障害時処理内容に基づいて処理を実行する障害時処理実行部と、を備えること
を特徴とする子機端末。 - 前記子機処理内容確認部が、前記親機通信確認応答時間に、前記親機端末から前記処理内容確認応答を受け取った場合には、前記子機処理内容記憶部に記憶されている処理実施予定時刻に、前記子機処理内容記憶部に記憶されている処理内容に基づいて処理を実行する通常時処理実行部をさらに備えること
を特徴とする請求項8に記載の子機端末。 - 前記処理内容確認応答は、処理内容、及び、当該処理内容に基づいて処理を行う処理実施予定時刻を含み、
前記子機処理内容確認部は、前記子機処理内容記憶部に記憶されている処理内容及び処理実行予定時刻が、前記処理内容確認応答に含まれている処理内容及び処理実施予定時刻と異なる場合には、前記子機処理内容記憶部に記憶されている処理内容及び処理実行予定時刻が前記処理内容確認応答に含まれている処理内容及び処理実施予定時刻を示すように、前記子機処理内容記憶部に記憶されている処理内容及び処理実行予定時刻を更新すること
を特徴とする請求項8又は9に記載の子機端末。 - 前記子機通信確認要求時間は、前記処理実施予定時刻よりも予め定められた第1の時間前に開始される時間であり、
前記親機通信確認応答時間は、前記処理実施予定時刻よりも予め定められた第2の時間前に開始される時間であり、
前記第1の時間は、前記第2の時間よりも長い時間であること
を特徴とする請求項8から10の何れか一項に記載の子機端末。 - 前記子機通信確認要求時間及び前記親機通信確認応答時間は、周期的な時間であり、前記子機通信確認要求時間の後に前記親機通信確認応答時間となること
を特徴とする請求項8から10の何れか一項に記載の子機端末。 - 前記通信部を介して、前記親機通信確認応答時間に、自装置が含まれる子機グループでは通信障害が発生していないことを通知する子機グループ有効通知を受け取る子機グループ処理判定部をさらに備え、
前記通常時処理実行部は、前記子機グループ処理判定部が前記子機グループ有効通知を受け取った場合には、前記子機処理内容記憶部に記憶されている処理実施予定時刻に、前記子機処理内容記憶部に記憶されている処理内容に基づいて処理を実行すること
を特徴とする請求項8から12の何れか一項に記載の子機端末。 - 前記子機グループ有効通知は、処理内容、及び、当該処理内容に基づいて処理を行う処理実施予定時刻を含み、
前記子機グループ処理判定部は、前記子機処理内容記憶部に記憶されている処理内容及び処理実行予定時刻が、前記子機グループ有効通知に含まれている処理内容及び処理実施予定時刻と異なる場合には、前記子機処理内容記憶部に記憶されている処理内容及び処理実行予定時刻が前記処理内容確認応答に含まれている処理内容及び処理実施予定時刻を示すように、前記子機処理内容記憶部に記憶されている処理内容及び処理実行予定時刻を更新すること
を特徴とする請求項13に記載の子機端末。 - ネットワークに接続された親機端末と、前記ネットワークに接続された複数の子機端末と、を備える通信システムであって、
前記親機端末は、
前記子機端末との間で通信を行う通信部と、
予め定められた子機通信確認要求時間に、前記通信部が前記複数の子機端末の全てから処理内容確認要求を受信した場合には、通信障害が発生していないと判断し、前記子機通信確認要求時間に、前記通信部が前記複数の子機端末に含まれる特定の子機端末から前記処理内容確認要求を受信していない場合には、当該特定の子機端末との間で通信障害が発生したと判断する親機通信障害判定部と、
通信障害が発生していないと前記親機通信障害判定部が判断した場合に、予め定められた親機通信確認応答時間に、前記通信部を介して、前記複数の子機端末の全てに、前記処理内容確認要求に対する応答である処理内容確認応答を与える親機処理内容確認部と、
通信障害が発生したと前記親機通信障害判定部が判断した場合に、前記親機通信確認応答時間に、前記通信部を介して、前記複数の子機端末のうち、前記特定の子機端末以外の子機端末に、通信障害の発生を通知する通信障害発生通知を与える通信障害通知部と、を備え、
前記子機端末は、
前記親機端末との間で通信を行う通信部と、
通信障害時に処理する障害時処理内容を記憶する通信障害時処理内容格納部と、
自装置で処理する処理内容、及び、当該処理内容に基づいて処理を行う処理実施予定時刻、を記憶する子機処理内容記憶部と、
前記子機端末の通信部を介して、前記子機通信確認要求時間に、前記親機端末に、前記処理内容確認要求を与える処理、及び、前記親機通信確認応答時間に、前記親機端末から、前記処理内容確認要求に対する応答である処理内容確認応答を受け取る処理を行う子機処理内容確認部と、
前記子機処理内容確認部が、前記子機通信確認要求時間に前記処理内容確認要求を前記親機端末に与えることができなかった場合、又は、前記親機通信確認応答時間に、前記親機端末から前記処理内容確認応答を受け取ることができなかった場合に、前記親機端末との間で通信障害が発生したと判定する自機通信障害判定部と、
前記親機通信確認応答時間に、前記通信部を介して、前記親機端末から、前記通信障害発生通知を受け取る他子機通信障害判定部と、
前記親機端末との間で通信障害が発生したと前記自機通信障害判定部が判定した場合、又は、前記他子機通信障害判定部が前記通信障害発生通知を受け取った場合に、前記子機処理内容記憶部に記憶されている処理実施予定時刻に、前記障害時処理内容に基づいて処理を実行する障害時処理実行部と、を備えること
を特徴とする通信システム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2011266754A JP2013120972A (ja) | 2011-12-06 | 2011-12-06 | 親機端末、子機端末及び通信システム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2011266754A JP2013120972A (ja) | 2011-12-06 | 2011-12-06 | 親機端末、子機端末及び通信システム |
Publications (1)
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JP2011266754A Pending JP2013120972A (ja) | 2011-12-06 | 2011-12-06 | 親機端末、子機端末及び通信システム |
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JP (1) | JP2013120972A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021237694A1 (en) * | 2020-05-29 | 2021-12-02 | Arris Enterprises Llc | Self-recovery from faulty ap service |
-
2011
- 2011-12-06 JP JP2011266754A patent/JP2013120972A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2021237694A1 (en) * | 2020-05-29 | 2021-12-02 | Arris Enterprises Llc | Self-recovery from faulty ap service |
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