JP2013120713A - 発光板、光源装置、照明装置、発光板の製造方法 - Google Patents

発光板、光源装置、照明装置、発光板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 励起光源からの励起光によって蛍光発光する蛍光体を含有した蛍光体含有層が反射板上に形成される発光板において、蛍光体含有層から出射される蛍光発光の光出力(輝度)を低下させずに、かつ、蛍光体含有層が反射板から剥れにくい発光板を提供する。
【解決手段】 この発光板1は、反射板3上に、蛍光体含有層2が形成され、反射板3上には、さらに、固定層4が蛍光体含有層2と接触して形成されており、反射板3と固定層4との接着強度は、反射板3と蛍光体含有層2との接着強度よりも大きいものとなっている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、発光板、光源装置、照明装置、発光板の製造方法に関する。
従来、例えば特許文献1には、所定波長帯域光を射出する励起光源と、該励起光源からの射出光を励起光として所定波長帯域の蛍光発光光を射出する蛍光体層を少なくとも一つ以上備えた発光板と、を備え、
前記蛍光体層は、蛍光体と、バインダーと、から形成され、
前記発光板には前記蛍光体層として少なくとも緑色蛍光体層が形成され、該緑色蛍光体層における緑色蛍光体の前記蛍光体層に対する含有重量濃度が60%乃至85%とされている光源装置が示されている。
また、特許文献2には、光反射性を有する材料(例えば金属)で形成されている基板(反射板)上に蛍光体層が形成されていること、および、反射板上に形成される蛍光体層として、樹脂(例えば、透明で且つ熱や光に対する信頼性が高く、基板との接着性も良いシリコーン樹脂)中に蛍光体粉末が含有された蛍光体層が記載されている。
特開2011−053320号公報 特開2011−159555号公報
ところで、励起光源からの励起光によって蛍光発光する蛍光体を含有した蛍光体含有層(例えば光透過性樹脂中に蛍光体粉末が含有された蛍光体層)が反射板上に形成される発光板において、蛍光体含有層から出射される蛍光発光の光出力(輝度)を低下させずに、かつ、蛍光体含有層が反射板から剥れにくい技術の確立が、当業者間で望まれている。
本発明は、励起光源からの励起光によって蛍光発光する蛍光体を含有した蛍光体含有層が反射板上に形成される発光板において、蛍光体含有層から出射される蛍光発光の光出力(輝度)を低下させずに、かつ、蛍光体含有層が反射板から剥れにくい発光板、光源装置、照明装置、発光板の製造方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、励起光源からの励起光によって蛍光発光する蛍光体を含有した蛍光体含有層が形成されている発光板であって、
該発光板は、基板と該基板上に形成された反射層とを有する反射板を備え、
該反射板上に、前記蛍光体含有層が形成され、
前記反射板上には、さらに、固定層が前記蛍光体含有層と接触して形成されており、
前記反射板と前記固定層との接着強度は、前記反射板と前記蛍光体含有層との接着強度よりも大きいことを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発光板において、前記蛍光体含有層は、蛍光体を含有した光透過性樹脂から構成されていることを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の発光板において、前記固定層は、前記光透過性樹脂と同一の樹脂をベースとする材料から構成されていることを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の発光板において、前記蛍光体含有層は、前記反射板上に、アクリル系粘着層を介して形成されていることを特徴としている。
また、請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の発光板において、前記反射板上において、前記固定層は前記蛍光体含有層を囲むように形成されていることを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の発光板において、前記固定層は、蛍光体を含有することを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の発光板において、前記固定層は、光散乱性粒子を含有することを特徴としている。
また、請求項8記載の発明は、請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の発光板と、該発光板の前記蛍光体含有層に、紫外光から可視光までの波長領域のうちの所定の波長の光を励起光として照射する励起光源とを備えていることを特徴としている。
また、請求項9記載の発明は、請求項8記載の光源装置と、該光源装置の前記蛍光体含有層からの出射光が入射する光学系とを備えていることを特徴としている。
また、請求項10記載の発明は、反射板上に蛍光体含有層を備えた発光板の製造方法において、
(a) 基板と該基板上に形成された反射層とを有する反射板を準備する工程と、
(b) 前記反射板の蛍光体含有層形成領域に蛍光体含有樹脂からなる前記蛍光体含有層を形成する工程と、
(c) 前記反射板の前記蛍光体含有層形成領域の外側を清浄化処理して固定層形成領域を形成する工程と、
(d) 前記(c)工程で形成された前記固定層形成領域上に、前記蛍光体含有層に接する固定層を形成する工程と、
を有していることを特徴としている。
また、請求項11記載の発明は、反射板上に蛍光体含有層を備えた発光板の製造方法において、
(a) 基板と、該基板上に形成された反射層とを有し、該反射層上にアクリル系粘着剤を介して保護フィルムが形成された状態で反射板を準備する工程と、
(b) 前記保護フィルムを剥がした後、前記反射板の蛍光体含有層形成領域に蛍光体含有樹脂からなる前記蛍光体含有層を形成する工程と、
(c) 前記保護フィルムを剥がした後、前記反射板の前記蛍光体含有層形成領域の外側を清浄化処理して固定層形成領域を形成する工程と、
(d) 前記(c)工程で形成された前記固定層形成領域上に、前記蛍光体含有層に接する固定層を形成する工程と、
を有していることを特徴としている。
また、請求項12記載の発明は、請求項10または請求項11記載の発光板の製造方法において、
前記(c)工程における清浄化処理は、加熱、紫外線照射、プラズマ照射のいずれかにより行われることを特徴としている。
また、請求項13記載の発明は、請求項10または請求項11記載の発光板の製造方法において、
前記(b)工程として、前記蛍光体含有層形成領域に蛍光体含有樹脂を塗布した後、前記(c)工程として、前記反射板を加熱処理することを特徴としている。
また、請求項14記載の発明は、請求項10または請求項11記載の発光板の製造方法において、
前記(c)工程として、前記蛍光体含有層形成領域をマスクして前記反射板を紫外線照射あるいはプラズマ照射した後、前記(b)工程および前記(d)工程として、蛍光体含有樹脂を前記蛍光体含有層形成領域と前記固定層形成領域とにわたって塗布し、前記蛍光体含有層と前記固定層とを形成することを特徴としている。
請求項1乃至請求項7記載の発明によれば、励起光源からの励起光によって蛍光発光する蛍光体を含有した蛍光体含有層が形成されている発光板であって、
該発光板は、基板と該基板上に形成された反射層とを有する反射板を備え、
該反射板上に、前記蛍光体含有層が形成され、
前記反射板上には、さらに、固定層が前記蛍光体含有層と接触して形成されており、
前記反射板と前記固定層との接着強度は、前記反射板と前記蛍光体含有層との接着強度よりも大きいので、反射板上に蛍光体含有層を形成するときにも、励起光源からの励起光によって蛍光体含有層から出射される蛍光発光の光出力(輝度)を低下させずに、かつ、蛍光体含有層が反射板から剥れにくくすることができる。
また、請求項8、請求項9記載の発明によれば、請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の発光板と、該発光板の前記蛍光体含有層に、紫外光から可視光までの波長領域のうちの所定の波長の光を励起光として照射する励起光源とを備えているので、励起光源からの励起光によって蛍光体含有層から出射される蛍光発光の光出力(輝度)を低下させずに、かつ、蛍光体含有層が反射板から剥れにくい発光板を備えた光源装置、照明装置を提供することができる。
また、請求項10記載の発明では、反射板上に蛍光体含有層を備えた発光板の製造方法において、
(a) 基板と該基板上に形成された反射層とを有する反射板を準備する工程と、
(b) 前記反射板の蛍光体含有層形成領域に蛍光体含有樹脂からなる前記蛍光体含有層を形成する工程と、
(c) 前記反射板の前記蛍光体含有層形成領域の外側を清浄化処理して固定層形成領域を形成する工程と、
(d) 前記(c)工程で形成された前記固定層形成領域上に、前記蛍光体含有層に接する固定層を形成する工程と、
を有しているので、励起光源からの励起光によって蛍光体含有層から出射される蛍光発光の光出力(輝度)を低下させずに、かつ、蛍光体含有層が反射板から剥れにくい発光板を作製することができる。
また、請求項11乃至請求項14記載の発明では、反射板上に蛍光体含有層を備えた発光板の製造方法において、
(a) 基板と該基板上に形成された反射層とを有する反射板を、該反射板上にアクリル系粘着剤を介して配置された保護フィルムを備えた状態で準備する工程と、
(b) 前記保護フィルムを剥がした後、前記反射板の蛍光体含有層形成領域に蛍光体含有樹脂からなる前記蛍光体含有層を形成する工程と、
(c) 前記保護フィルムを剥がした後、前記反射板の前記蛍光体含有層形成領域の外側を清浄化処理して固定層形成領域を形成する工程と、
(d) 前記(c)工程で形成された前記固定層形成領域上に、前記蛍光体含有層に接する固定層を形成する工程と、
を有しているので、励起光源からの励起光によって蛍光体含有層から出射される蛍光発光の光出力(輝度)を低下させずに、かつ、蛍光体含有層が反射板から剥れにくい発光板を作製することができる。
発光板および光源装置を示す図である。 保護フィルムを備えた状態での反射板を示す図である。 本発明の発光板および光源装置の構成例を示す図である。 発光板の変形例を示す図である。 発光板の変形例を示す図である。 発光板の変形例を示す図である。 発光板の変形例を示す図である。 発光板の変形例を示す図である。 本発明の発光板の第1の作製工程例を示す図である。 本発明の発光板の第2の作製工程例を示す図である。 本発明の照明装置の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1(a)、(b)は、発光板および光源装置を示す図である。なお、図1(a)は光源装置の全体を示す断面図、図1(b)は発光板の平面図である。図1(a)、(b)を参照すると、発光板101は、反射板103上に、蛍光体含有層(例えば光透過性樹脂中に蛍光体粉末が含有された蛍光体層)2が形成されたものとなっている。
なお、図1(a)、(b)において、符号5は励起光源であって、反射板103上の蛍光体含有層2は、励起光源5からの励起光によって蛍光発光するようになっている。この際、この光源装置100は、蛍光体含有層2が反射板103上に形成されていることから、励起光源5からの励起光が入射する側の面とは反対側に設けられた反射板103による反射を用いて、蛍光などの光(正確には、蛍光、および、蛍光体含有層2内を透過した励起光)を、励起光が入射する側と同じ側から出射光として取り出す方式(以下、反射方式と称す)が採用されている。すなわち、この光源装置100は、反射方式の光源装置として構成されている。
また、図1(a)、(b)の例では、発光板101は、駆動手段(例えばモーター)9によって回転軸Xの周りに回転可能な蛍光回転体として構成されている。すなわち、蛍光体含有層2は、回転軸Xの周りに回転可能な反射板103に設けられている。このように、蛍光体含有層2は、回転軸Xの周りに回転可能な反射板103に設けられているので、励起光源5に対して反射板103を回転させることにより、励起光源5からの励起光が当たる蛍光体含有層2の場所を分散させ、蛍光体含有層2の光照射部での発熱を抑えることができ、より一層の高輝度化が可能となる。
このような構成の発光板101において、本願の発明者は、蛍光体含有層2と反射板103との接着性が悪く、蛍光体含有層2が反射板103から剥れる場合があることを見出した。
このときに、反射板103には、以下のようなものが用いられている。すなわち、当初、使用前の反射板として、図2に示すような保護フィルムを備えた状態での反射板103’を準備する。すなわち、使用前の反射板103’は、基板11と、該基板11上に形成された金属反射層12および増反射層13(以下、金属反射層12および増反射層13を、反射層14と称す)とを有し、該反射層14上に再剥離可能な粘着剤15を介して保護フィルム16が接着された状態のものとなっている(具体的には、粘着剤15の付いた保護フィルム16からなる保護シートが反射層14に貼りつけられている)。ここで、基板11はアルミなどで形成され、金属反射層12は銀やアルミなどの金属で形成され、増反射層13は酸化チタンやアルミナなどの誘電体からなる光学多層膜として形成され、また、再剥離可能な粘着剤15にはアクリル系粘着剤が用いられ、保護フィルム16はポリエチレンで形成されている。
反射板103としては、反射層14上に再剥離可能な粘着剤(アクリル系粘着剤)15を介して保護フィルム16が接着された状態の反射板103’から、保護フィルム16を剥がしたもの(このとき、多少残渣(粘着剤15の残り)が生じていると推測される)が使用されている。
この保護シートを剥がした反射板103に対して洗浄(表面改質)を行わずに蛍光体含有層2(具体的には、蛍光体を含有したシリコーン樹脂層)を塗布して加熱硬化すると、一部のシリコーン樹脂は反射板103との接着性が悪く、蛍光体含有層2が反射板103から剥れ易いものとなる。但し、この場合、励起光源5からの励起光を蛍光体含有層2に照射したときの蛍光発光の光出力(輝度)は、反射板103への接着性が高いシリコーン樹脂をバインダーとして用いた場合よりも向上することがわかった。
一方、加熱、紫外線照射、あるいはプラズマ照射によって表面を浄化(改質)してから、蛍光体含有層2(具体的には、蛍光体を含有したシリコーン樹脂層)を塗布して加熱硬化すると、反射板103との接着性は高くなる(改善される)。しかしながら、この場合には、反射板103の反射率に違いが見られないにもかかわらず、励起光源5からの励起光を蛍光体含有層2に照射したときの蛍光発光の光出力(輝度)が低下してしまうことがわかった。
本発明は、このような相反する問題を解決することを意図している。すなわち、本発明は、反射板上に蛍光体含有層2を形成するときに、蛍光体含有層2から出射される蛍光発光の光出力(輝度)を低下させずに、かつ、蛍光体含有層2が反射板から剥れにくい発光板を提供することを意図している。
図3(a)、(b)は、本発明の発光板および光源装置の構成例を示す図である。なお、図3(a)は光源装置の全体を示す断面図、図3(b)は発光板の平面図である。また、図3(a)、(b)において、図1(a)、(b)と同様の箇所には同じ符号を付している。
図3(a)、(b)の発光板1は、励起光源5からの励起光によって蛍光発光する蛍光体を含有した蛍光体含有層2が形成されている発光板であって、
該発光板1は、反射板3を備え、
該反射板3上に、前記蛍光体含有層2が形成され、
前記反射板3上には、さらに、固定層4が前記蛍光体含有層2と接触して形成されている。
つまり、固定層4は、一部領域において蛍光体含有層2と接触し、一部領域が反射板3に接触して形成されている。
そして、前記反射板3と前記固定層4との接着強度は、前記反射板3と前記蛍光体含有層2との接着強度よりも大きいものとなっている。
一方、反射板3と蛍光体含有層2との接着は、接着強度の低い状態、つまり、仮接着状態あるいは未接着状態となっていることが推測される。そして、反射板3と蛍光体含有層2との接着は、反射層14上の残渣(粘着剤15の残り)を介することにより、接着強度の低い状態が形成されることが推測される。
ここで、蛍光体含有層2は、蛍光体を含有した光透過性樹脂(例えば、蛍光体を含有したシリコーン樹脂層)から構成されている。
また、固定層4は、上記光透過性樹脂(例えば、シリコーン樹脂層)と同一の樹脂をベースとする材料(例えば、シリコーン樹脂層、あるいは、蛍光体を含有したシリコーン樹脂層)から構成されている。
また、固定層4は、より具体的には、蛍光体含有層2を囲むように形成されている。
また、反射板3は、図2に示した保護フィルム16を備えた状態での反射板103’から、保護フィルム16を剥がしたものを用いるという点では、反射板103と共通している。すなわち、反射板3として、基板11と該基板11上に形成された反射層14とを有し、反射層14上に残渣(粘着剤(アクリル系粘着剤)15の残り)が存在すると推測される点では、反射板103と共通している。しかしながら、本発明の反射板3は、具体的には、蛍光体含有層2が形成される蛍光体含有層形成領域では、反射層14の表面を洗浄等で浄化(改質)せずに、蛍光体含有層2を形成する一方で、固定層4が形成される固定層形成領域では、反射層14の表面を浄化した上で、固定層4を形成する。これにより、固定層4は、反射板3との接着強度が、蛍光体含有層2と反射板3との接着強度よりも大きいものとなる。
本発明では、この固定層4を蛍光体含有層2と接触して形成していることによって(より具体的には、蛍光体含有層2を囲むように形成していることによって)、蛍光体含有層2が反射板3から剥れにくくするとともに、反射層14の蛍光体含有層形成領域の表面を洗浄等で浄化せずに蛍光体含有層2を形成することによって、励起光源5からの励起光を蛍光体含有層2に照射したときに蛍光体含有層2から出射される蛍光発光の光出力(輝度)を向上させることができる。
なお、図3(a)、(b)の光源装置20は、蛍光体含有層2が反射板3上に形成されていることから、励起光源5が設けられている側の面とは反対側に設けられた反射板3による反射を用いて、蛍光などの光(正確には、蛍光、および、蛍光体含有層2内を透過した励起光)を、励起光源5が設けられている側と同じ側から出射光として取り出す反射方式の光源装置として構成されている。
また、図3(a)、(b)の光源装置20において、励起光源5には、紫外光から可視光領域に発光波長をもつ発光ダイオードや半導体レーザーなどが使用可能である。
より具体的に、励起光源5には、例えば、InGaN系の材料を用いた発光波長が約380nmの近紫外光を発光する発光ダイオードや半導体レーザーなどを用いることができる。この場合、蛍光体含有層2の蛍光体としては、波長が約380nmないし約405nmの紫外光により励起されるものとして、例えば、赤色蛍光体には、CaAlSiN:Eu2+、CaSi:Eu2+、LaS:Eu3+、KSiF:Mn4+、 KTiF:Mn4+等を用いることができ、緑色蛍光体には、LuAl12:Ce3+、(Si,Al)(O,N):Eu2+、BaMgAl1017:Eu2+,Mn2+、(Ba,Sr)SiO:Eu2+等を用いることができ、青色蛍光体には、(Sr,Ca,Ba,Mg)10(POl2:Eu2+、BaMgAl1017:Eu2+、LaAl(Si,Al)(N,O)10:Ce3+等を用いることができる。
また、励起光源5には、例えば、GaN系の材料を用いた発光波長が約460nmの青色光を発光する発光ダイオードや半導体レーザーなどを用いることができる。この場合、蛍光体含有層2の蛍光体としては、波長が約440nmないし約470nmの青色光により励起されるものとして、例えば、赤色蛍光体には、CaAlSiN:Eu2+、CaSi:Eu2+、KSiF:Mn4+、KTiF:Mn4+等を用いることができ、緑色蛍光体には、LuAl12:Ce3+、Y(Ga,Al)12:Ce3+、CaScSi12:Ce3+、CaSc:Eu2+、(Ba,Sr)SiO:Eu2+、BaSi12:Eu2+、(Si,Al)(O,N):Eu2+等を用いることができる。また、波長が約440nmないし約470nmの青色光により励起されるものとして、例えば、YAl12:Ce3+ (YAG)、(Sr,Ba)SiO:Eu2+、Ca(Si,Al)12(O,N)16:Eu2+等の黄色蛍光体を用いることができる。
より詳細に、蛍光体含有層2は、励起光源5からの励起光(紫外光から可視光までの波長領域のうちの所定の波長の光)により励起され励起光源5の発光波長よりも長波長の蛍光を発光する少なくとも1種類の蛍光体を含んでいる。具体的には、励起光源5が紫外光を発光するものである場合、蛍光体含有層2は、例えば、青、緑、赤色などの蛍光体のうち、少なくとも1種類の蛍光体を含んでいる。励起光源5が紫外光を発光するものである場合、蛍光体含有層2が、例えば、青、緑、赤色の蛍光体を含んでいるときには(青、緑、赤色の蛍光体のそれぞれが例えば均一に分散されて混合されたものとなっているときには)、励起光源5からの紫外光を蛍光体含有層2に照射するとき、反射光として白色の照明光を得ることができる。また、励起光源5が可視光として青色光を発光するものである場合、蛍光体含有層2は、例えば、緑、赤、黄色などの蛍光体のうち、少なくとも1種類の蛍光体を含んでいる。励起光源5が可視光として青色光を発光するものである場合、蛍光体含有層2が、例えば、緑、赤色の蛍光体を含んでいるときには(緑、赤色の蛍光体のそれぞれが例えば均一に分散されて混合されたものとなっているときには)、励起光源5からの青色光を蛍光体含有層2に照射するとき、反射光として白色などの照明光を得ることができる。また、励起光源5が可視光として青色光を発光するものである場合、蛍光体含有層2が、例えば、黄色の蛍光体だけを含んでいるときには、励起光源5からの青色光を蛍光体含有層2に照射するとき、反射光として白色などの照明光を得ることができる。また、励起光源5が可視光として青色光を発光するものである場合、蛍光体含有層2が、例えば、緑色の蛍光体だけを含んでいるときには、励起光源5からの青色光を蛍光体含有層2に照射するとき、反射光として、緑色の蛍光と励起光としての青色光とが出射されるが、緑色光を透過し青色光を透過しないフィルタを設ければ、緑色の蛍光だけを取り出し、緑色の照明光を得ることができる。
また、図3(a)、(b)の例では、発光板1は、駆動手段(例えばモーター)9によって回転軸Xの周りに回転可能な蛍光回転体として構成されている。すなわち、蛍光体含有層2は、回転軸Xの周りに回転可能な反射板3に設けられている。このように、蛍光体含有層2は、回転軸Xの周りに回転可能な反射板3に設けられているので、励起光源5に対して反射板3を回転させることにより、励起光源5からの励起光が当たる蛍光体含有層2の場所を分散させ、蛍光体含有層2の光照射部での発熱を抑えることができ、より一層の高輝度化が可能となる。
また、図3(a)、(b)に示すような本発明の光源装置20と、該光源装置20の蛍光体含有層2からの出射光が入射する光学系(レンズやミラーなど)とを組み合わせて、プロジェクターなどの照明装置を構成することができる。図11に、一例として、本発明の光源装置20とレンズ30とを組み合わせた照明装置を示す。照明装置は、発光板1の蛍光体含有層からの発光が入射するレンズ30を備えている。
図3(a)、(b)には、発光板1の一例を示したが、発光板1としては種々の変形が可能である。図4、図5、図6、図7、図8には、発光板1の種々の変形例が示されている。図4の例では、固定層4は、蛍光体含有層2の一部を覆うように形成されている。また、図5の例では、固定層4は、蛍光体含有層2の全体を覆うように形成されている。図4、図5の例のように、固定層4が蛍光体含有層2の一部または全体を覆うように形成されている場合には、固定層4によって蛍光体含有層2をより確実に剥れにくくすることができる。また、図6の例では、発光板1の縁取りの一部(符号22で示す部分)が途切れている。この場合には、発光板1が回転軸Xの周りに回転している状態で、励起光源5からの励起光(例えば青色光)が発光板1の縁取りの一部が途切れている部分22を照射するときに、励起光源5からの励起光(例えば青色光)を反射させずに励起光源5が設けられている側とは反対の側に出射させることができる。また、図7の例では、発光板1の蛍光体含有層2として、3種類の蛍光体含有層2a,2b,2c(例えば赤色蛍光体からなる赤色の蛍光体含有層2aと緑色蛍光体からなる緑色の蛍光体含有層2bと青色蛍光体からなる青色の蛍光体含有層2c)が3等分に分割された蛍光体領域として設けられており、この場合、励起光源5として紫外光を発光するものを用いれば、発光板1の回転時の反射光として白色などの照明光を得ることができる。また、上述した各例では、発光板1が蛍光回転体として構成されているものとなっているが、図8(a)、(b)の例では(図8(a)は平面図、図8(b)は断面図)、発光板1は、回転せずに固定されたものとなっている。図6、図7、図8(a)、(b)のような場合にも、固定層4を蛍光体含有層2、2a,2b,2cと接触して形成していることによって(より具体的には、蛍光体含有層2、2a,2b,2cを囲むように固定層4を形成していることによって)、蛍光体含有層2、2a,2b,2cが反射板3から剥れにくくするとともに、反射層14上に残渣(粘着剤(アクリル系粘着剤)15の残り)をそのまま存在させて蛍光体含有層2、2a,2b,2cを形成することによって、励起光源5からの励起光を蛍光体含有層2、2a,2b,2cに照射したときに蛍光体含有層2、2a,2b,2cから出射される蛍光発光の光出力(輝度)を向上させることができる。
次に、本発明の発光板1の製造方法について説明する。
本発明の発光板1の製造方法は、
(a) 基板11と、該基板11上に形成された反射層14とを有し、該反射層14上にアクリル系粘着剤15を介して保護フィルム16が形成された状態で反射板103’を準備する工程と、
(b) 前記保護フィルム16を剥がした後、前記反射板の蛍光体含有層形成領域に蛍光体含有樹脂からなる前記蛍光体含有層2を形成する工程と、
(c) 前記保護フィルム16を剥がした後、前記反射板の前記蛍光体含有層形成領域の外側を清浄化処理して固定層形成領域を形成する工程と、
(d) 前記(c)工程で形成された反射板3の前記固定層形成領域上に、前記蛍光体含有層2に接する固定層4を形成する工程と、
を有している。
ここで、前記(c)工程における清浄化処理は、加熱、紫外線照射、プラズマ照射のいずれかにより行われる。
また、本発明の第1の作製工程例では、前記(b)工程として、前記蛍光体含有層形成領域に蛍光体含有樹脂を塗布して蛍光体含有層2を形成した後、前記(c)工程として、前記反射板を加熱処理する。
また、本発明の第2の作製工程例では、前記(c)工程として、前記蛍光体含有層形成領域をマスクして前記反射板を紫外線照射あるいはプラズマ照射した後、前記(b)工程および前記(d)工程として、蛍光体含有樹脂を前記反射板3の前記蛍光体含有層形成領域と前記固定層形成領域とにわたって塗布し、前記蛍光体含有層2と前記固定層4とを形成する。この場合において、固定層4は、前記蛍光体含有層2と同じ蛍光体含有樹脂から構成され、つまり、固定層4にも蛍光体が含有されている。
本願の発明者は、第1の作製工程例によって発光板1を実際に作製した。図9(a)、(b)、(c)、(d)、(e)は発光板1の第1の作製工程例を示す図である。
発光板1の第1の作製工程例では、先ず、基板11と、該基板11上に形成された反射層14とを有し、該反射層14上にアクリル系粘着剤15を介して保護フィルム16が形成された状態で反射板103’を準備した(図9(a)参照)。
次いで、反射板103’から保護フィルム16を剥ぎ、反射板103の状態にし、保護フィルム16を剥いだ反射板103上に印刷によって蛍光体含有樹脂2’として蛍光体含有シリコーン樹脂を所望の形状に塗布した(図9(b)参照)。この際、樹脂塗布部の周囲に反射板103の表面が露出されるように残した。また、バインダーとなるシリコーン樹脂は、熱や光による劣化が少なく、蛍光体を高濃度で混練できる低粘度(1.4〜2Pa・s)のジメチル系シリコーン樹脂を選択した。一方、蛍光体にはYAG蛍光体を使用した。
シリコーン樹脂は、一般的に150℃で数時間加熱することにより硬化するが、露出されている反射板103の表面の浄化(アクリル系粘着剤15の除去)も兼ねてこれを200℃で10分間加熱し、蛍光体含有樹脂2’を仮硬化状態にして、蛍光体含有層2を形成した。なお、この200℃の加熱による蛍光体含有層2の反射板との接着性改善は殆ど見られない。また、この加熱処理によって、反射板103は反射板3の状態になる(図9(c)参照)。すなわち、反射板3上の蛍光体含有層2が形成される蛍光体含有層形成領域では、残渣(粘着剤(アクリル系粘着剤)15の残り)がそのまま存在すると推測される一方で、後述のように固定層4が形成される反射板3の固定層形成領域では、反射板3の表面が清浄化されて、残渣(粘着剤(アクリル系粘着剤)15の残り)が除去された状態と推測される。
次に、蛍光体含有樹脂部のバインダーとして用いたものと同じシリコーン樹脂(ジメチル系シリコーン樹脂)またはフェニル系シリコーン樹脂を固定樹脂4’として蛍光体含有層2を隙間無く縁取るようにディスペンサや印刷機を用いて塗布した(図9(d)参照)。もしくは、図4、図5に示すように蛍光体含有層2の一部もしくは全体を覆い尽くすように固定樹脂4’を塗布しても良い。
つまり、固定樹脂4’は、蛍光体含有層2に接し、かつ、反射板3に接するように塗布される。
また、固定樹脂4’のバインダーは、蛍光体含有樹脂層のバインダーと全く同一の構造式を有するシリコーン樹脂のみならず、異なる構造式を有するシリコーン樹脂であっても良い。尚、二種のジメチル系シリコーン樹脂の組み合わせ、ジメチル系シリコーン樹脂とフェニル系シリコーン樹脂との組み合わせでも、本発明の効果が得られることを確認している。
固定樹脂4’を塗布した後、これを150℃で2時間以上加熱すると、固定樹脂4’は蛍光体含有層2および反射板3のいずれとも強く接着されて、固定層4となる(図9(e)参照)。固定層4が形成されることで、結果的に蛍光体含有層2も反射板3から剥がれにくい状態となる。
蛍光体含有層2の接着性の確認のため、蛍光体含有層2(および固定層4)へカッターなどで1mm幅に反射板3まで達する切り込みを数本入れて、刃との摩擦で短冊状に切断された蛍光体含有層2(および固定層4)の持ち上がりの有無と、さらに粘着テープ(DIC社製の15.2N/20mmの粘着力のアクリルテープ)によるピール試験(はがれ試験)を行った。その結果、本実施例においては、蛍光体含有層2および固定層4の持ち上がりは無く、粘着テープによるピール試験によっても剥がれることがなかった。一方、固定層4を形成しない比較サンプルを作製して同様の試験をしたところ、切り込みを入れた段階で、刃との摩擦で蛍光外含有層2が持ち上がり、軽い衝撃で剥がれ落ちてしまった。
また、本実施例においては、蛍光体含有層2の相対輝度は、蛍光体含有層に反射板3との接着強度の高いシリコーン樹脂をバインダーとして用いた比較サンプル(反射板3上の蛍光体含有層形成領域の面積が同じサンプル)の輝度を100%として、102〜103%と向上していた。
なお、図9(d)の工程において固定樹脂4’を塗布する際、樹脂粘度を調整するためにシリカや酸化チタンなどの増粘剤を混ぜても良い。また、固定樹脂4’の接着面を反射板上に十分確保出来ない場合は、蛍光体含有樹脂2’の塗布面を本来の面積よりも小さめに設計し、同じ蛍光体を混ぜた固定樹脂4’を周囲に塗布することで発光面を大きく保つことが出来る。さらに、固定樹脂4’に二酸化チタンなどの光散乱性粒子を含有して、固定層4に反射体の機能を持たせることもできる。つまり、固定樹脂4’には、粘度調整用フィラー、散乱材、または、蛍光体などを適宜含有させることができる。
また、本願の発明者は、第2の作製工程例によって発光板1を実際に作製した。図10(a)、(b)、(c)、(d)、(e)は発光板1の第2の作製工程例を示す図である。
発光板1の第2の作製工程例では、先ず、基板11と、該基板11上に形成された反射層14とを有し、該反射層14上にアクリル系粘着剤15を介して保護フィルム16が形成された状態で反射板103’を準備した(図10(a)参照)。
次いで、反射板103’から保護フィルム16を剥ぎ、反射板103の状態にし、保護フィルム16を剥いだ反射板103上の蛍光体含有層形成領域A1をパターニングマスク25で隠し、水銀ランプを用いて反射板103に紫外線を照射する(図10(b)参照)。これにより、反射板103上の蛍光体含有層形成領域A1が清浄化されておらず、蛍光体含有層形成領域A1以外の領域は清浄化されている反射板3が形成される。反射板103上の蛍光体含有層形成領域A1にはアクリル系粘着剤15の残渣が残され、反射板103上の蛍光体含有層形成領域A1以外の領域では反射板表面が清浄化されアクリル系粘着剤15が除去された状態が形成されたと推測される。
次いで、パターニングマスク25を外し(図10(c)参照)、パターニングマスク25で隠れていた反射板3上の蛍光体含有層形成領域A1よりも広い領域A3に対して蛍光体含有樹脂2’(4’)として蛍光体含有シリコーン樹脂を所望の形状に塗布した(図10(d)参照)。この際、バインダーとなるシリコーン樹脂は、熱や光による劣化が少なく、蛍光体を高濃度で混練できる低粘度(1.4〜2Pa・s)のジメチル系シリコーン樹脂を選択した。一方、蛍光体にはYAG蛍光体を使用した。
次いで、これを150℃で2時間以上加熱することによって蛍光体含有樹脂2’(4’)を硬化させ、蛍光体含有層2と前記固定層4とを形成した(図10(e)参照)。なお、このことからもわかるように、第2の作製工程例では、蛍光体含有層2と固定層4とは、一体に形成される。そのため、固定層4は、蛍光体含有層2と接し、かつ、反射板3と接して形成される。つまり、領域A3上に形成された蛍光体含有樹脂2’のうち、清浄化されていない領域A1上に形成された蛍光体含有樹脂2’が蛍光体含有層2となり、領域A1以外の清浄化された領域上に形成された蛍光体含有樹脂2’が固定層4となる。
第2の作製工程例で作製された発光板も、第1の作製工程例で作製された発光板と同様、蛍光体含有層2および固定層4が反射板3から剥がれることがなく、かつ、蛍光体含有層に反射板3との接着強度の高いシリコーン樹脂をバインダーとして用いた比較サンプル(反射板3上の蛍光体含有層形成領域の面積が同じサンプル)の輝度よりも高い輝度を得ることができる。
このように、第1、第2の作製工程例のいずれによっても、本発明の発光板1を作製できる。
なお、上述した第1、第2の作製工程例では、基板11と、該基板11上に形成された反射層14とを有し、該反射層14上にアクリル系粘着剤15を介して保護フィルム16が形成された状態での反射板103’を準備したが、基板11と、該基板11上に形成された反射層14とを有する反射板(例えば103)を準備して、本発明の発光板1を作製することもできる。
この場合の本発明の発光板1の製造方法は、
(a) 基板11と該基板11上に形成された反射層14とを有する反射板(例えば103)を準備する工程と、
(b) 前記反射板(例えば103)の蛍光体含有層形成領域に蛍光体含有樹脂からなる前記蛍光体含有層2を形成する工程と、
(c) 前記反射板(例えば103)の前記蛍光体含有層形成領域の外側を清浄化処理して固定層形成領域を形成する工程と、
(d) 前記(c)工程で形成された前記固定層形成領域上に、前記蛍光体含有層に接する固定層4を形成する工程と、
を有しているものとなる。
本発明は、車両用照明、プロジェクター、一般照明などに利用可能である。
1 発光板
2 蛍光体含有層
2’ 蛍光体含有樹脂
3、103、103’ 反射板
4 固定層
4’ 固定樹脂
5 励起光源
9 駆動手段
11 基板
12 金属反射層
13 増反射層
14 反射層
15 粘着剤
16 保護フィルム
20 光源装置
25 パターニングマスク
30 レンズ

Claims (14)

  1. 励起光源からの励起光によって蛍光発光する蛍光体を含有した蛍光体含有層が形成されている発光板であって、
    該発光板は、基板と該基板上に形成された反射層とを有する反射板を備え、
    該反射板上に、前記蛍光体含有層が形成され、
    前記反射板上には、さらに、固定層が前記蛍光体含有層と接触して形成されており、
    前記反射板と前記固定層との接着強度は、前記反射板と前記蛍光体含有層との接着強度よりも大きいことを特徴とする発光板。
  2. 請求項1記載の発光板において、前記蛍光体含有層は、蛍光体を含有した光透過性樹脂から構成されていることを特徴とする発光板。
  3. 請求項2記載の発光板において、前記固定層は、前記光透過性樹脂と同一の樹脂をベースとする材料から構成されていることを特徴とする発光板。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の発光板において、前記蛍光体含有層は、前記反射板上に、アクリル系粘着層を介して形成されていることを特徴とする発光板。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の発光板において、前記反射板上において、前記固定層は前記蛍光体含有層を囲むように形成されていることを特徴とする発光板。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の発光板において、前記固定層は、蛍光体を含有することを特徴とする発光板。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の発光板において、前記固定層は、光散乱性粒子を含有することを特徴とする発光板。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の発光板と、該発光板の前記蛍光体含有層に、紫外光から可視光までの波長領域のうちの所定の波長の光を励起光として照射する励起光源とを備えていることを特徴とする光源装置。
  9. 請求項8記載の光源装置と、該光源装置の前記蛍光体含有層からの出射光が入射する光学系とを備えていることを特徴とする照明装置。
  10. 反射板上に蛍光体含有層を備えた発光板の製造方法において、
    (a) 基板と該基板上に形成された反射層とを有する反射板を準備する工程と、
    (b) 前記反射板の蛍光体含有層形成領域に蛍光体含有樹脂からなる前記蛍光体含有層を形成する工程と、
    (c) 前記反射板の前記蛍光体含有層形成領域の外側を清浄化処理して固定層形成領域を形成する工程と、
    (d) 前記(c)工程で形成された前記固定層形成領域上に、前記蛍光体含有層に接する固定層を形成する工程と、
    を有していることを特徴とする発光板の製造方法。
  11. 反射板上に蛍光体含有層を備えた発光板の製造方法において、
    (a) 基板と、該基板上に形成された反射層とを有し、該反射層上にアクリル系粘着剤を介して保護フィルムが形成された状態で反射板を準備する工程と、
    (b) 前記保護フィルムを剥がした後、前記反射板の蛍光体含有層形成領域に蛍光体含有樹脂からなる前記蛍光体含有層を形成する工程と、
    (c) 前記保護フィルムを剥がした後、前記反射板の前記蛍光体含有層形成領域の外側を清浄化処理して固定層形成領域を形成する工程と、
    (d) 前記(c)工程で形成された前記固定層形成領域上に、前記蛍光体含有層に接する固定層を形成する工程と、
    を有していることを特徴とする発光板の製造方法。
  12. 請求項10または請求項11記載の発光板の製造方法において、
    前記(c)工程における清浄化処理は、加熱、紫外線照射、プラズマ照射のいずれかにより行われることを特徴とする発光板の製造方法。
  13. 請求項10または請求項11記載の発光板の製造方法において、
    前記(b)工程として、前記蛍光体含有層形成領域に蛍光体含有樹脂を塗布した後、前記(c)工程として、前記反射板を加熱処理することを特徴とする発光板の製造方法。
  14. 請求項10または請求項11記載の発光板の製造方法において、
    前記(c)工程として、前記蛍光体含有層形成領域をマスクして前記反射板を紫外線照射あるいはプラズマ照射した後、前記(b)工程および前記(d)工程として、蛍光体含有樹脂を前記蛍光体含有層形成領域と前記固定層形成領域とにわたって塗布し、前記蛍光体含有層と前記固定層とを形成することを特徴とする発光板の製造方法。
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