JP2013119329A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】シートパッドに形成された溝内にワイヤハーネスが配策される車両用シートにおいて、溝の外へのワイヤハーネスの飛び出しを防止する。
【解決手段】シートカバー10がシートパッド20の少なくとも一部を覆うように取り付けられる車両用シート1において、前記シートカバー10は、カバー本体12およびこのカバー本体12の裏側に取り付けられた保持部材11を有し、この保持部材11には、先端側に係合部材W1が保持された係合部材保持部111が形成されるとともに基端側にワイヤハーネスWHが保持されたハーネス保持部112が形成され、前記係合部材W1が前記シートパッド20に設けられた被係合部材W2と前記シートパッド20に形成された溝21内で結束されることにより、前記ワイヤハーネスWHが前記溝21内に収容された状態で前記シートカバー10が前記シートパッド20に対して所定の位置に取り付けられている車両用シート1とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、ワイヤハーネスが配策される車両用シートに関する。
下記特許文献1には、シートフレームの端末に取り付けられるエッジトリムに、ハーネス保持部が設けられた構成が開示されている。これにより、シートカバー(表皮)の端末の固定と、ワイヤハーネスの固定を同時に行うことができるというものである。しかし、上記構成は、ハーネス保持部が形成されたエッジトリムが複雑な形状となってしまい製造コストが増加する。
これに対し、図7に示すように、シートカバー90の吊り込み部分91に保持部材92を介してワイヤハーネスWHを取り付け、ワイヤハーネスWHをシートパッド93の吊り溝94内で保持する車両用シートが知られている。
特開平8−244507号公報
しかし、図7に示した構成は、シートパッド93の吊り溝94内に収容されたワイヤハーネスWHが吊り溝94の外に飛び出てしまうおそれがあった。
上記実情に鑑みて、本発明が解決しようとする課題は、シートパッドに形成された溝内にワイヤハーネスが配策される車両用シートであって、溝の外へのワイヤハーネスの飛び出しを防止することができる車両用シートを提供することにある。
上記課題を解決するために本発明にかかる車両用シートは、シートカバーがシートパッドの少なくとも一部を覆うように取り付けられる車両用シートにおいて、前記シートカバーは、カバー本体およびこのカバー本体の裏側に取り付けられた保持部材を有し、この保持部材には、先端側に係合部材が保持された係合部材保持部が形成されるとともに基端側にワイヤハーネスが保持されたハーネス保持部が形成され、前記係合部材が前記シートパッドに設けられた被係合部材と前記シートパッドに形成された溝内で結束されることにより、前記ワイヤハーネスが前記溝内に収容された状態で前記シートカバーが前記シートパッドに対して所定の位置に取り付けられていることを要旨とする。
シートカバーは、保持部材の先端側に保持された係合部材と、シートパッドに設けられた被係合部材とが結束されることにより、シートパッドに対して所定の位置に取り付けられる。そして、この保持部材の基端側にワイヤハーネスが保持される。つまり、被係合部材に結束される係合部材を保持する保持部材は、被係合部材と係合部材の結束により溝の外に飛び出てしまうことがないから、この保持部材に保持されるワイヤハーネスが溝の外に飛び出てしまうこともない。
また、前記保持部材における前記係合部材保持部と前記ハーネス保持部との間には、両部を離隔する離隔部が設けられていればよい。
保持部材の先端側に位置する係合部材は、結束部材によってシートパッドに設けられた被係合部材と結束される。この結束作業の際、結束部材によってワイヤハーネスが損傷してしまうおそれもあるところ、上記構成によれば保持部材内に係合部材とワイヤハーネスが離隔部を介して保持されている(係合部材とワイヤハーネスが離れている)ため、結束部材によってワイヤハーネスが損傷してしまうおそれを低減することができる。
また、上記離隔部が設けられた構成において、前記ハーネス保持部は、前記ワイヤハーネスを保持する部位よりも前記ワイヤハーネスを挿入する開口であるワイヤハーネス挿入口の方が断面が大きくなるように形成され、前記係合部材保持部は、前記係合部材を保持する部位よりも前記ワイヤハーネス挿入口と同じ側の端部に形成された前記係合部材を挿入する開口である係合部材挿入口の方が断面が大きくなるように形成されていればよい。
上記構成のように、ハーネス保持部においてワイヤハーネスを挿入するワイヤハーネス挿入口がワイヤハーネスを保持する部位よりも大きく形成され、係合部材保持部において係合部材を挿入する係合部材挿入口が係合部材を保持する部位よりも大きく形成されていれば、ワイヤハーネスや係合部材を保持する機能を低下させることなくワイヤハーネスや係合部材を挿入する作業性を向上させることができる。そして、このように大きな挿入口を保持部材の同じ側の端部に形成することができるのは、ハーネス保持部と係合部材保持部との間に離隔部が形成されているためである。つまり、上記構成は、両保持部の間の離隔部が存在することを巧みに利用して、同じ側の端部に形成される挿入口を大きく設定したものである。
また、前記ハーネス保持部は、前記ワイヤハーネスを保持する部位よりも一方側端部に形成された前記ワイヤハーネスを挿入する開口であるワイヤハーネス挿入口の方が断面が大きくなるように形成され、前記係合部材保持部は、前記係合部材を保持する部位よりも他方側端部に形成された前記係合部材を挿入する開口である係合部材挿入口の方が断面が大きくなるように形成されていてもよい。
上記構成のように、ハーネス保持部においてワイヤハーネスを挿入するワイヤハーネス挿入口がワイヤハーネスを保持する部位よりも大きく形成され、係合部材保持部において係合部材を挿入する係合部材挿入口が係合部材を保持する部位よりも大きく形成されていれば、ワイヤハーネスや係合部材を保持する機能を低下させることなくワイヤハーネスや係合部材を挿入する作業性を向上させることができる。また、ハーネス挿入口と係合部材挿入口が反対の位置に形成されため、一方の挿入口を大きくすることによって、他方の挿入口を大きくすることができなくなるといったことはない。したがって、上記構成は両保持部の間に上記離隔部が存在しない場合(両保持部が隣接している場合)に特に有効である。
本発明にかかる車両用シートは、シートパッドに設けられた被係合部材に結束される係合部材を保持する保持部材にワイヤハーネスが保持された構成であるから、ワイヤハーネスがシートパッドの溝から飛び出てしまうことを防止できる。
図1(a)は本発明の実施形態にかかる車両用シートの外観斜視図であり、図1(b)は図1(a)のA−A線断面を模式的に示した図である。 図2(a)は第一の実施形態における引込部(吊り溝)周辺を拡大して示した断面図であり、図2(b)は第一の実施形態の保持部材の外観斜視図である。 図3(a)は第二の実施形態における引込部(吊り溝)周辺を拡大して示した断面図であり、図3(b)は第二の実施形態の保持部材の外観斜視図である。 結束部材が挿通される貫通孔に重なるようにハーネス保持部と離隔部とを区画する縫合部分が局所的に形成された保持部材の外観斜視図である。 第一の変形例の保持部材の外観斜視図である。 第二の変形例の保持部材の外観斜視図である。 従来のワイヤハーネスの配索構造を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。第一の実施形態にかかる車両用シート1は、シートパッド20およびこのシートパッド20の少なくとも一部を覆うように取り付けられるシートカバー10(表皮)を備える。なお、以下の説明は、シートクッション31(着座部)の構成を例として説明するが、シートバック32(背もたれ部)においても適用可能である。また、シートの骨格であるシートフレーム等は、公知の構成が適用できるから詳細な説明は省略する。
シートカバー10は、カバー本体12および保持部材11を有する。カバー本体12はシートパッド20を覆うシートカバー10の本体部分である。例えば、シートパッド20の中央を覆うメインカバー121と、シートバッドの幅方向外側を覆うサイドカバー121とから構成され、このメインカバー121とサイドカバー122の縫合部分が後述する吊り溝21内に引き込まれる。以下、当該カバー本体12における吊り溝21に引き込まれる部分を、単に引込部123と称することもある。
保持部材11は、カバー本体12の引込部123に取り付けられた部材である。本実施形態における保持部材11は、綿布のような伸びにくい布で構成された袋状の部材である。具体的には、カバー本体12の引込部123に沿う長い布が、断面袋状となるように幅方向に屈曲した状態で幅方向両端部が引込部123に縫い付けられてなる。この保持部材11には、カバー側ワイヤ保持部111(本発明における係合部材保持部に相当する)およびハーネス保持部112が設けられている。各保持部は、袋状の保持部材11の内側の空間が区画(分割)されてなる所定の大きさの空間である。つまり、各保持部は引込部123に沿う方向に長い空間である。本実施形態では、保持部材11の中央部分が引込部123に沿う方向(保持部材11の長手方向)に縫合されることによって区画された一方の空間がカバー側ワイヤ保持部111となり、他方の空間がハーネス保持部112となる。図示されるように、引込部123に縫い付けられた部分に遠い保持部材11の先端側にカバー側ワイヤ保持部111が形成され、引込部123に縫い付けられた部分に近い保持部材11の基端側にハーネス保持部112が形成されている。
カバー側ワイヤ保持部111には、カバー側ワイヤW1(本発明における係合部材に相当する)が保持されている。カバー側ワイヤW1は金属製の細長い棒状の部材である。カバー側ワイヤ保持部111は、挿入されたカバー側ワイヤW1が動かないような大きさに形成されていることが望ましい。このカバー側ワイヤ保持部111には、保持部材11の厚み方向(保持部材11の長手方向に直交する方向に貫通する)複数の貫通孔114が形成されている。
一方、ハーネス保持部112には、ワイヤハーネスWHが保持されている。ワイヤハーネスWHは、車両に設けられる電気的要素の電力線や信号線など、一または複数の各種電線を含むものである。ハーネス保持部112は、挿入されるワイヤハーネスWHが大きく動かないような大きさに形成されていることが望ましい。具体的には、ハーネス保持部112の断面の大きさは、ワイヤハーネスWHの断面の大きさよりも若干大きく形成されていればよい。
シートパッド20には、上記シートカバー10の引込部123が引き込まれる吊り溝21(本発明における溝に相当する)が形成されている。吊り溝21の形成される位置等は特に限定されるものではない。シートパッド20における吊り溝21の底面側には、パッド側ワイヤW2(本発明における被係合部材)が埋め込まれている。吊り溝21は、相対的に深い部分(図示せず)が複数形成されており、当該箇所でパッド側ワイヤW2が露出している。このパッド側ワイヤW2が露出する部分の位置は、上記保持部材11に貫通孔114が形成された部分の位置に合わせて形成されている。つまり、保持部材11の長手方向において、パッド側ワイヤW2の露出位置と貫通孔114の位置が略一致するように設定されている。
図2(b)に示すように、貫通孔114を通る結束部材Hによってパッド側ワイヤW2(の露出部分)とカバー側ワイヤW1が結束されることにより、シートカバー10の引込部123が吊り溝21に引き込まれ、シートカバー10がシートパッド20に取り付けられる。つまり、保持部材11が吊り溝21内に引き込まれた状態となる。保持部材11のハーネス保持部112にはワイヤハーネスWHが保持されているため、このワイヤハーネスWHは吊り溝21内に収められた状態となる。
本実施形態では、保持部材11にカバー側ワイヤW1が保持されている。したがって、カバー側ワイヤW1がパッド側ワイヤW2に結束されている以上、保持部材11が吊り溝21の外に飛び出てしまうことはない。このように保持部材11が吊り溝21の外に飛び出てしまうことがないということは、保持部材11に保持されたワイヤハーネスWHが吊り溝21の外に飛び出てしまうこともない。つまり、本実施形態によれば、シートパッド20の吊り溝21内に配策されたワイヤハーネスWHの吊り溝21外への飛び出しを防止することができる。
次に、第二の実施形態にかかる車両用シート2について、上記第一の実施形態にかかる車両用シート1と異なる点、具体的には保持部材11′の構造を中心に説明する。本実施形態にかかる車両用シート2の保持部材11′は、カバー側ワイヤ保持部111とハーネス保持部112との間に両部を離隔する離隔部113が設けられている点で第一の実施形態にかかる車両用シート1と異なる。
つまり、本実施形態の保持部材11′は、先端側に形成された空間であるカバー側ワイヤ保持部111と、基端側に形成されたハーネス保持部112と、これらの間に形成された離隔部113とに三分割されている。詳しくは、保持部材11′が引込部123に沿う方向(保持部材11′の長手方向)に縫合されることによってこれら三つの領域に区画されている(カバー側ワイヤ保持部111と離隔部113とを区画するように縫合され、かつ、ハーネス保持部112と離隔部113とを区画するように縫合されている)。
離隔部113の大きさは特定の大きさに限定されるものではない。このような離隔部113が形成されていることにより、保持部材11′においてカバー側ワイヤW1が保持される位置とワイヤハーネスWHが保持される位置とが離隔部113を設けた分離れるから、カバー側ワイヤW1とパッド側ワイヤW2とを結束部材Hによって結束する際、ワイヤハーネスWHが結束部材Hによって損傷してしまうことを防止することができる。なお、このような離隔部113が形成される場合、結束部材Hが挿通される貫通孔114は、図3(b)に示されるようにできるだけカバー側ワイヤ保持部111に近づけた上で離隔部113に形成してもよいし、カバー側ワイヤ保持部111を大きくした上で第一の実施形態と同様にカバー側ワイヤ保持部111に形成してもよい。
ここで、本実施形態において、ハーネス保持部112と離隔部113とを区画する縫合部分は、結束位置に対応させた箇所のみであってもよい。つまり、離隔部113は、結束部材HによってワイヤハーネスWHが損傷してしまうことを防止するものであるから、当該結束位置においてカバー側ワイヤW1とワイヤハーネスWHが離れて位置していればよい。そのため、図4に示すように、保持部材11′′の長手方向に直交する方向において、結束部材Hが挿通される貫通孔114に重なるようにハーネス保持部112と離隔部113とを区画する縫合部分Sが局所的に形成されていてもよい。このようにすれば、少なくとも当該縫合部分Sが形成されている箇所において、ワイヤハーネスWHがカバー側ワイヤW1側に移動することがないから、結束部材HによってワイヤハーネスWHが損傷してしまうことを防止できる。本実施形態における「区画」には、このようにハーネス保持部112と離隔部113が局所的に区画されている構成も含まれる。
以上説明した本発明の実施形態の変形例(改良例)として、次のような構成が考えられる。
第二の実施形態の変形例(第一の変形例)として、図5に示すような構成が考えられる。かかる構成は、ハーネス保持部112において、ワイヤハーネスWHを保持する部位112bよりもハーネス挿入口112aの方が断面が大きく形成されているというものである。ワイヤハーネスWHを保持する部位112bは、挿入されたワイヤハーネスWHが大きく動かないように保持するための部位である。当該部位112bの断面は、ワイヤハーネスWHの断面よりも若干大きく形成されていればよい。一方、ハーネス挿入口112aは、ワイヤハーネスWHを挿入する開口である。図示されるように、保持部材11′iの長手方向における両端部にワイヤハーネスWHを保持する部位112bよりも断面が大きいハーネス挿入口112aが形成されることにより、ワイヤハーネスWHを保持する機能を低下させることなく、ワイヤハーネスWHをハーネス保持部112に挿入する作業性を向上させることができる。
同様に、カバー側ワイヤ保持部111においては、カバー側ワイヤW1を保持する部位111bよりもカバー側ワイヤ挿入口111aの方が断面が大きく形成されている。カバー側ワイヤW1を保持する部位111bは、挿入されたカバー側ワイヤW1が大きく動かないように保持するための部位である。当該部位111bの断面は、カバー側ワイヤW1の断面よりも若干大きく形成されていればよい。一方、カバー側ワイヤ挿入口111aは、カバー側ワイヤW1を挿入する開口である。図示されるように、保持部材11′iの長手方向における両端部にカバー側ワイヤW1を保持する部位111bよりも断面が大きいカバー側ワイヤ挿入口111aが形成されることにより、カバー側ワイヤW1を保持する機能を低下させることなく、カバー側ワイヤW1をカバー側ワイヤ保持部111に挿入する作業性を向上させることができる。
このように、第一の変形例では、ハーネス保持部112の両端部に形成されるハーネス挿入口112aおよびカバー側ワイヤ保持部111の両端部に形成されるカバー側ワイヤ挿入口111aが大きく形成されることにより、ワイヤハーネスWHやカバー側ワイヤW1を挿入する作業性が向上するというものである。ハーネス保持部112とカバー側ワイヤ保持部111との間には離隔部113が形成されているため、同じ側(長手方向の片方の端部)に位置する両保持部の挿入口を大きくすることができる。つまり、離隔部113が形成されておらず両保持部が並んで形成されていれば、一方の保持部の挿入口を大きくした場合には同じ側に位置する他方の挿入口を小さくせざるをえないところ、本変形例では両保持部の間に離隔部113が形成されているため、同じ側に位置する両保持部の挿入口を大きくすることができる。すなわち、本変形例は結束部材HによりワイヤハーネスWHが損傷してしまわないように両保持部を離す離隔部113が形成されていることを巧みに利用して、同じ側に位置する両保持部の挿入口を大きくしたものである。換言すれば、離隔部113の存在が「ワイヤハーネスWH損傷の防止」、「同じ側に位置する挿入口の大型化」という二つの作用効果を発現するものである。
なお、本変形例において、上記カバー側ワイヤ挿入口111aおよびハーネス挿入口112aは、図5に示すような保持部材11の両端部に形成された構成としてもよいし、一方側の端部(同じ側)にのみ形成された構成としてもよい。両端部に形成された構成とすれば、二方向からワイヤハーネスWHおよびカバー側ワイヤW1を挿入することができるため、組立の作業性が向上する。
これに対し、第一の実施形態の変形例(第二の変形例)として、図6に示すような構成が考えられる。かかる構成は、ハーネス保持部112およびカバー側ワイヤ保持部111において、ワイヤハーネスWHを保持する部位112bやカバー側ワイヤW1を保持する部位111bよりもハーネス挿入口112aやカバー側ワイヤ挿入口111aの方が断面が大きく形成されているというものである。なお、ワイヤハーネスWHを保持する部位112bやカバー側ワイヤW1を保持する部位111bの好適な大きさは第一の変形例で説明した通りである。ハーネス挿入口112aは保持部材11iの長手方向における一方側端部に形成されており、カバー側ワイヤ挿入口111aは保持部材11iの長手方向における他方側端部に形成されている。つまり、両挿入口は反対側に位置する。
このように、本変形例は、第一の変形例と異なり、ハーネス保持部112とカバー側ワイヤ保持部111との間に離隔部113が形成された構成ではないから、ワイヤハーネスWHを保持する部位112bやカバー側ワイヤW1を保持する部位111bよりも大きく形成される挿入口を同じ側に形成することはできない。これを踏まえ、当該大きく形成される挿入口を反対側に位置させている。これにより、両保持部の少なくとも一方側の端部に、保持される部材の挿入を容易にする当該大きな挿入口を形成することを可能としたものである。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
1(2) 車両用シート
10 シートカバー
11(11′、11′′、11′i、11i) 保持部材
111 カバー側ワイヤ保持部
111a カバー側ワイヤ挿入口
111b カバー側ワイヤを保持する部位
112 ハーネス保持部
112a ハーネス挿入口
112b ワイヤハーネスを保持する部位
113 離隔部
20 シートパッド
21 吊り溝

Claims (4)

  1. シートカバーがシートパッドの少なくとも一部を覆うように取り付けられる車両用シートにおいて、
    前記シートカバーは、カバー本体およびこのカバー本体の裏側に取り付けられた保持部材を有し、この保持部材には、先端側に係合部材が保持された係合部材保持部が形成されるとともに基端側にワイヤハーネスが保持されたハーネス保持部が形成され、
    前記係合部材が前記シートパッドに設けられた被係合部材と前記シートパッドに形成された溝内で結束されることにより、前記ワイヤハーネスが前記溝内に収容された状態で前記シートカバーが前記シートパッドに対して所定の位置に取り付けられていることを特徴とする車両用シート。
  2. 前記保持部材における前記係合部材保持部と前記ハーネス保持部との間には、両部を離隔する離隔部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記ハーネス保持部は、前記ワイヤハーネスを保持する部位よりも前記ワイヤハーネスを挿入する開口であるワイヤハーネス挿入口の方が断面が大きくなるように形成され、
    前記係合部材保持部は、前記係合部材を保持する部位よりも前記ワイヤハーネス挿入口と同じ側の端部に形成された前記係合部材を挿入する開口である係合部材挿入口の方が断面が大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用シート。
  4. 前記ハーネス保持部は、前記ワイヤハーネスを保持する部位よりも一方側端部に形成された前記ワイヤハーネスを挿入する開口であるワイヤハーネス挿入口の方が断面が大きくなるように形成され、
    前記係合部材保持部は、前記係合部材を保持する部位よりも他方側端部に形成された前記係合部材を挿入する開口である係合部材挿入口の方が断面が大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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