JP6135348B2 - ワイヤーハーネスの保持構造 - Google Patents
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Description
前記ルーフライニングには、開口が形成されており、この開口の開口縁に沿って延びる形態のブラケットが備えられており、
前記ルーフライニングには、複数の固定部により固定されつつ、這設された前記ワイヤーハーネスが配置されており、
前記ブラケットには、前記ブラケットから立ち上がるように延びる立面部と、前記立面部から略水平方向に延びる天面部と、を有する係止部が設けられ、
前記ワイヤーハーネスには、端末部分に接続端子が備えられ、前記接続端子よりも基端側において、前記固定部により固定されており、
前記ワイヤーハーネスは、前記固定部により固定された位置よりも先端側において屈曲させられて、前記係止部に係止されており、
前記ワイヤーハーネスは、その屈曲された形態から伸ばされた形態に戻ろうとする復元力が生じている状態で係止されており、前記復元力の方向は、前記立面部と前記天面部により形成された前記ワイヤーハーネスの係止部位の開口が向いている方向と逆方向を向いており、
前記ブラケットには、前記係止部の外側の側方に切欠部を備えており、前記切欠部を形成する部分の底部の上面が前記係止部の前記天面部の下面と略平行になるように形成されていることを要旨とする。
前記ルーフライニングには、前記ブラケットに並ぶように、サンバイザを格納するための凹み部が形成されており、
前記ワイヤーハーネスの係止部位の開口は、車両後方側を向いていることを要旨とする。
このような構成により、本発明のワイヤーハーネスの保持構造では、ワイヤーハーネスは、簡易な構成の係止部に、ワイヤーハーネス自体の復元力が生じている状態で係止されているので、ワイヤーハーネスの確実な係止と容易な取り外しとを両立させることができる。
上記ブラケット(13)の形状、大きさ、材質等は特に限定されない。ブラケット(13)は、通常、ルーフライニング(3)の開口(5)に嵌め込まれる車両用内装部品を装着したり、ルーフライニング(3)を車両天井に組み付けたりするために設けられる。上記車両用内装部品としては、例えば、オーバーヘッドコンソールや、ルームランプ、マップランプ等のランプユニット、サンルーフの駆動ユニット等を挙げることができる。
(1)ワイヤーハーネスの保持構造の構成
本実施例に係るワイヤーハーネス7の保持構造1は、図1及び図2に示すように、車両天井に組み付けられるルーフライニング3におけるワイヤーハーネス7の保持構造である。ルーフライニング3には、オーバーヘッドコンソール(図示せず)が嵌め込まれる平面視略矩形状の開口5が形成されている。ワイヤーハーネス7は、オーバーヘッドコンソールに備えられたルームランプ等の電子機器への電源供給や制御信号を送受するためのものであり、その端末部分が開口5に達している。本実施例に係るワイヤーハーネス7の保持構造1は、ルーフライニング3の輸送時や保管時、車両天井への組み付け時等のオーバーヘッドコンソールが装着される前の状態において、オーバーヘッドコンソールに接続されていないワイヤーハーネス7の自由端側の部分を仮保持しておくための構造である。
また、図3及び図4に示すように、ブラケット13には、係止部15の外側の側方に切欠部27が形成されている。ブラケット13は、切欠部27を形成する部分の底部29の上面が、係止部15の天面部19の下面と略平行になるように形成されている。
次に、上記構成のワイヤーハーネス7の保持構造1の作用について説明する。
図7に示すように、係止部15に係止されていない状態のワイヤーハーネス7の自由端は略直線状に伸びている。この状態から、ワイヤーハーネス7を屈曲させ、係止部15に係止させる。このとき、係止部15が台座部21上に設けられていることにより、係止部15の周囲に障害物が少ない状態としていることにより、容易にワイヤーハーネス7を係止することができるようになっている。
また、ブラケット13の切欠部27を形成する部分の底部29の上面が、係止部15の天面部19の下面と略平行になるように形成されていることから、ワイヤーハーネス7を係止部15に円滑にスライドさせて係止することができるとともに、係止の解除も容易となっている。
以上より、本実施例のワイヤーハーネス7の保持構造1では、ルーフライニング3には開口5が形成されており、この開口5の開口縁に沿って延びる形態のブラケット13が備えられている。また、ルーフライニング3には、複数の固定部11により固定されつつ、這設されたワイヤーハーネス7が配置されている。ブラケット13には、ブラケット13から立ち上がるように延びる立面部17と、立面部17から略水平方向に延びる天面部19と、を有する係止部15が設けられている。ワイヤーハーネス7には、端末部分に接続端子9が備えられ、この接続端子9よりも基端側において、固定部11により固定されている。また、ワイヤーハーネス7は、固定部11により固定された位置よりも先端側において屈曲させられて、係止部15に係止されている。さらに、ワイヤーハーネス7は、その屈曲された形態から伸ばされた形態に戻ろうとする復元力rが生じている状態で係止されている。そして、この復元力rの方向は、立面部17と天面部19により形成されたワイヤーハーネス7の係止部位の開口が向いている方向と逆方向を向いている。
このような構成により、本実施例では、ワイヤーハーネス7を、簡易な構成の係止部15に、ワイヤーハーネス7自体の復元力rが生じている状態で係止させることができる。これにより、ワイヤーハーネス7の確実な係止と容易な取り外しとを両立させることができる。
Claims (3)
- ルーフライニングにおけるワイヤーハーネスの保持構造であって、
前記ルーフライニングには、開口が形成されており、この開口の開口縁に沿って延びる形態のブラケットが備えられており、
前記ルーフライニングには、複数の固定部により固定されつつ、這設された前記ワイヤーハーネスが配置されており、
前記ブラケットには、前記ブラケットから立ち上がるように延びる立面部と、前記立面部から略水平方向に延びる天面部と、を有する係止部が設けられ、
前記ワイヤーハーネスには、端末部分に接続端子が備えられ、前記接続端子よりも基端側において、前記固定部により固定されており、
前記ワイヤーハーネスは、前記固定部により固定された位置よりも先端側において屈曲させられて、前記係止部に係止されており、
前記ワイヤーハーネスは、その屈曲された形態から伸ばされた形態に戻ろうとする復元力が生じている状態で係止されており、前記復元力の方向は、前記立面部と前記天面部により形成された前記ワイヤーハーネスの係止部位の開口が向いている方向と逆方向を向いており、
前記ブラケットには、前記係止部の外側の側方に切欠部を備えており、前記切欠部を形成する部分の底部の上面が前記係止部の前記天面部の下面と略平行になるように形成されていることを特徴とするワイヤーハーネスの保持構造。 - 前記係止部は、前記ブラケットの底面部から所定高さに形成された台座部上に形成されている請求項1記載のワイヤーハーネスの保持構造。
- 前記ブラケットは、オーバーヘッドコンソールを装着するための枠状のものであり、
前記ルーフライニングには、前記ブラケットに並ぶように、サンバイザを格納するための凹み部が形成されており、
前記ワイヤーハーネスの係止部位の開口は、車両後方側を向いている請求項2に記載のワイヤーハーネスの保持構造。
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