JP6135348B2 - ワイヤーハーネスの保持構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ワイヤーハーネスの保持構造に関する。更に詳しくは、ワイヤーハーネスの確実な係止と容易な取り外しとを両立することができるワイヤーハーネスの保持構造に関する。
従来、車両天井のルーフライニングに、オーバーヘッドコンソールやルームランプ等の電子機器を取り付けることが行われている。これらの電子機器にはワイヤーハーネスが接続され、電源供給や制御信号の送受がなされる。このようなワイヤーハーネスは、通常、固定クリップや接着テープなどで複数箇所固定されつつ、ルーフライニングの裏面側(車室外側)に這設されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−96336号公報
ところで、上述の電子機器の組み付け手順としては、ルーフライニングを車両天井に組み付け、その後で、ルーフライニングに電子機器を組み付けることが一般に行われている。電子機器は、裏面側に予めワイヤーハーネスが這設されたルーフライニングを車両天井に組み付けた後で、ルーフライニングに組み付けられる。この場合、ルーフライニングに這設されているワイヤーハーネスは、電子機器がルーフライニングに組み付けられる前の状態において、その端末部分が仮保持され、必要に応じて容易に取り外すことが可能であることが望ましい。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、ワイヤーハーネスの確実な係止と容易な取り外しとを両立することができるワイヤーハーネスの保持構造を提供することを目的とする。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ルーフライニングにおけるワイヤーハーネスの保持構造であって、
前記ルーフライニングには、開口が形成されており、この開口の開口縁に沿って延びる形態のブラケットが備えられており、
前記ルーフライニングには、複数の固定部により固定されつつ、這設された前記ワイヤーハーネスが配置されており、
前記ブラケットには、前記ブラケットから立ち上がるように延びる立面部と、前記立面部から略水平方向に延びる天面部と、を有する係止部が設けられ、
前記ワイヤーハーネスには、端末部分に接続端子が備えられ、前記接続端子よりも基端側において、前記固定部により固定されており、
前記ワイヤーハーネスは、前記固定部により固定された位置よりも先端側において屈曲させられて、前記係止部に係止されており、
前記ワイヤーハーネスは、その屈曲された形態から伸ばされた形態に戻ろうとする復元力が生じている状態で係止されており、前記復元力の方向は、前記立面部と前記天面部により形成された前記ワイヤーハーネスの係止部位の開口が向いている方向と逆方向を向いており、
前記ブラケットには、前記係止部の外側の側方に切欠部を備えており、前記切欠部を形成する部分の底部の上面が前記係止部の前記天面部の下面と略平行になるように形成されていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記係止部は、前記ブラケットの底面部から所定高さに形成された台座部上に形成されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2において、前記ブラケットは、オーバーヘッドコンソールを装着するための枠状のものであり、
前記ルーフライニングには、前記ブラケットに並ぶように、サンバイザを格納するための凹み部が形成されており、
前記ワイヤーハーネスの係止部位の開口は、車両後方側を向いていることを要旨とする。
請求項1のワイヤーハーネスの保持構造によると、ルーフライニングには、開口が形成されており、この開口の開口縁に沿って延びる形態のブラケットが備えられている。また、ルーフライニングには、複数の固定部により固定されつつ、這設されたワイヤーハーネスが配置されている。ブラケットには、ブラケットから立ち上がるように延びる立面部と、立面部から略水平方向に延びる天面部と、を有する係止部が設けられている。ワイヤーハーネスには、端末部分に接続端子が備えられ、この接続端子よりも基端側において、固定部により固定されている。また、ワイヤーハーネスは、固定部により固定された位置よりも先端側において屈曲させられて、係止部に係止されている。さらに、ワイヤーハーネスは、その屈曲された形態から伸ばされた形態に戻ろうとする復元力が生じている状態で係止されている。そして、この復元力の方向は、立面部と天面部により形成されたワイヤーハーネスの係止部位の開口が向いている方向と逆方向を向いている。更に、前記ブラケットには、前記係止部の外側の側方に切欠部を備えており、前記切欠部を形成する部分の底部の上面が前記係止部の前記天面部の下面と略平行になるように形成されている。
このような構成により、本発明のワイヤーハーネスの保持構造では、ワイヤーハーネスは、簡易な構成の係止部に、ワイヤーハーネス自体の復元力が生じている状態で係止されているので、ワイヤーハーネスの確実な係止と容易な取り外しとを両立させることができる。
請求項2のワイヤーハーネスの保持構造では、係止部は、ブラケットの底面部から所定高さに形成された台座部上に形成されている。この場合、所定高さの台座部上に係止部を形成したことにより、周りに障害物が少ない状態となり、ワイヤーハーネスの係止及び取り外しの際の作業がより容易となる。
請求項3のワイヤーハーネスの保持構造では、ブラケットは、オーバーヘッドコンソールを装着するための枠状のものであり、ルーフライニングには、ブラケットに並ぶように、サンバイザを格納するための凹み部が形成されており、ワイヤーハーネスの係止部位の開口は、車両後方側を向いている。このように、ワイヤーハーネスの係止部位の開口が後方側を向いていると、車両の前後方向の動作でワイヤーハーネスの抜き挿しができるから、作業性がよい。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
実施例に係るワイヤーハーネスが這設された状態のルーフライニングを示す斜視図である。 図1の要部拡大斜視図である。 実施例に係るブラケットを示す平面図である。 実施例に係る係止部を示す拡大斜視図である。 図3のA−A線断面図である。 図3のB−B線断面図である。 ワイヤーハーネスの保持構造の作用を説明するための説明図である。 ワイヤーハーネスの保持構造の作用を説明するための説明図である。 ワイヤーハーネスの保持構造の作用を説明するための説明図である。
ここで示される事項は例示的なものおよび本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
本実施形態に係るワイヤーハーネス(7)の保持構造(1)は、ルーフライニング(3)におけるワイヤーハーネス(7)の保持構造である。ルーフライニング(3)には、開口(5)が形成されており、この開口(5)の開口縁に沿って延びる形態のブラケット(13)が備えられている(例えば、図1等参照)。ルーフライニング(3)には、複数の固定部(11)により固定されつつ、這設されたワイヤーハーネス(7)が配置されている(例えば、図2、図7、図9等参照)。ブラケット(13)には、ブラケット(13)から立ち上がるように延びる立面部(17)と、この立面部(17)から略水平方向に延びる天面部(19)と、を有する係止部(15)が設けられている(例えば、図3〜図6等参照)。ワイヤーハーネス(7)には、端末部分に接続端子(9)が備えられ、この接続端子(9)よりも基端側において、固定部(11)により固定されている(例えば、図2、図9等参照)。ワイヤーハーネス(7)は、固定部(11)により固定された位置よりも先端側において屈曲させられて、係止部(15)に係止されている(例えば、図2、図9等参照)。そして、ワイヤーハーネス(7)は、その屈曲された形態から伸ばされた形態に戻ろうとする復元力(r)が生じている状態で係止されており、この復元力(r)の方向は、立面部(17)と天面部(19)により形成されたワイヤーハーネス(7)の係止部位の開口が向いている方向と逆方向を向いている(例えば、図2等参照)。
上記固定部(11)によるワイヤーハーネス(7)の固定形態は特に限定されないが、例えば、粘着テープ(例えば、図1、図2、図7、図9等参照)、接着剤、結束バンド等によりルーフライニング(3)に固定されている形態等であることができる。
上記ブラケット(13)の形状、大きさ、材質等は特に限定されない。ブラケット(13)は、通常、ルーフライニング(3)の開口(5)に嵌め込まれる車両用内装部品を装着したり、ルーフライニング(3)を車両天井に組み付けたりするために設けられる。上記車両用内装部品としては、例えば、オーバーヘッドコンソールや、ルームランプ、マップランプ等のランプユニット、サンルーフの駆動ユニット等を挙げることができる。
ブラケット(13)は、例えば、上記車両用内装部品を装着するための枠状のものであることができる(例えば、図3等参照)。この場合、開口(5)を囲うようにブラケット(13)が設けられるので、開口(5)近傍におけるルーフライニング(3)の強度を確保することができて好ましい。
本実施形態に係るワイヤーハーネス(7)の保持構造(1)としては、例えば、係止部(15)は、ブラケット(13)の底面部から所定高さに形成された台座部(21)上に形成されている形態を挙げることができる(例えば、図4〜図6等参照)。
本実施形態に係るワイヤーハーネス(7)の保持構造(1)としては、例えば、ブラケット(13)は、オーバーヘッドコンソールを装着するための枠状のものであり、ルーフライニング(3)には、ブラケット(13)に並ぶように、サンバイザを格納するための凹み部(23)が形成されており、ワイヤーハーネス(7)の係止部位の開口は、車両後方側を向いている形態を挙げることができる(例えば、図4等参照)。
以下、図面を用いて、実施例により本発明を更に具体的に説明する。
(1)ワイヤーハーネスの保持構造の構成
本実施例に係るワイヤーハーネス7の保持構造1は、図1及び図2に示すように、車両天井に組み付けられるルーフライニング3におけるワイヤーハーネス7の保持構造である。ルーフライニング3には、オーバーヘッドコンソール(図示せず)が嵌め込まれる平面視略矩形状の開口5が形成されている。ワイヤーハーネス7は、オーバーヘッドコンソールに備えられたルームランプ等の電子機器への電源供給や制御信号を送受するためのものであり、その端末部分が開口5に達している。本実施例に係るワイヤーハーネス7の保持構造1は、ルーフライニング3の輸送時や保管時、車両天井への組み付け時等のオーバーヘッドコンソールが装着される前の状態において、オーバーヘッドコンソールに接続されていないワイヤーハーネス7の自由端側の部分を仮保持しておくための構造である。
ワイヤーハーネス7には、その端末部分に、オーバーヘッドコンソールに接続される接続端子9が備えられている。ワイヤーハーネス7は、この接続端子9よりも基端側において、複数箇所の固定部11に固定されている。本実施例におけるワイヤーハーネス7の固定部11における固定形態は、粘着テープによる固定形態である。ワイヤーハーネス7は、これら複数の固定部11により固定されつつ、ルーフライニング3の裏面側(車室外側)となる面に這設されている。なお、図1に示すように、ワイヤーハーネス7には、基端側となるもう一方の端末部分にも接続端子9Aが備えられている。この基端側の接続端子9Aは、車両に組み付けられたときには、ECU(エレクトリック・コントロール・ユニット)等の車両の制御部側の接続端子に接続される。また、ワイヤーハーネス7は、基端側の接続端子9Aから端末の接続端子9に至る間で複数分岐しており、それら分岐先では他の電子機器と接続されるようになっている。
ルーフライニング3には、開口5の開口縁に沿って延びる形態のブラケット13が備えられている。ブラケット13は、図3に示すように、オーバーヘッドコンソールを装着可能なように枠状に形成されている。ブラケット13は、図示しないクリップ等の固定手段により車両のルーフパネルに固定される。ルーフライニング3は、このブラケット13を介して車両天井に取り付けられるようになっている。
図4〜図6に示すように、ブラケット13には係止部15が設けられている。係止部15は、ブラケット13から立ち上がるように延びる立面部17と、この立面部17から略水平方向に延びる天面部19と、を有している。係止部15は台座部21上に形成されている。台座部21は、ブラケット13の底面部から所定高さに形成されている。なお、図4に示すように、本実施例において、立面部17と天面部19により形成されたワイヤーハーネス7の係止部位の開口は、車両後方側を向いている。
図2に示すように、ワイヤーハーネス7は、固定部11により固定された位置よりも先端側において屈曲させられて、係止部15に係止されている。ワイヤーハーネス7は弾性を有しており、係止部15に係止された状態では、屈曲された形態から伸ばされた形態に戻ろうとする復元力rが生じている。この復元力rの方向は車両前方側を向いており、立面部17と天面部19により形成されたワイヤーハーネス7の係止部位の開口が向いている方向と逆方向を向いている。
詳細には、図7に示すように、ワイヤーハーネス7は、係止部15に係止される前の状態において、固定部11により固定された部分よりも先端側の部分が車両前方側を向くようにルーフライニング3に固定されている。一方、係止部15は、上述のように、ワイヤーハーネス7の係止部位の開口が車両後方側を向くように形成されている。係止部15に係止される前の状態のワイヤーハーネス7を係止部15側に屈曲させると、ワイヤーハーネス7が有する弾性により、伸ばされた状態に戻ろうとする復元力rが生じる。このため、係止部15に係止された状態のワイヤーハーネス7には、係止部15から外れようとする方向とは反対の方向に働く復元力rが生じることになる。
本実施例において、オーバーヘッドコンソールは、車室内前方側に配される2つのサンバイザ(図示せず)の間に配されるようになっている。サンバイザは、ルーフライニング3に形成された2つの凹み部23,23にそれぞれ格納される。開口5は、これら2つの凹み部23,23の間に形成されている。ブラケット13は、凹み部23,23の間に並ぶように配置されており、図6に示すように、凹み部23の立壁25に隣接するような配置となっている。ワイヤーハーネス7の先端部に最も近い固定部11は、この凹み部23上に配置されている。
また、図3及び図4に示すように、ブラケット13には、係止部15の外側の側方に切欠部27が形成されている。ブラケット13は、切欠部27を形成する部分の底部29の上面が、係止部15の天面部19の下面と略平行になるように形成されている。
(2)ワイヤーハーネスの保持構造の作用
次に、上記構成のワイヤーハーネス7の保持構造1の作用について説明する。
図7に示すように、係止部15に係止されていない状態のワイヤーハーネス7の自由端は略直線状に伸びている。この状態から、ワイヤーハーネス7を屈曲させ、係止部15に係止させる。このとき、係止部15が台座部21上に設けられていることにより、係止部15の周囲に障害物が少ない状態としていることにより、容易にワイヤーハーネス7を係止することができるようになっている。
また、ワイヤーハーネス7は所定の弾性を有していることから、この係止された状態では、ワイヤーハーネス7には、屈曲された形態から伸ばされた形態へと戻ろうとする復元力rが生じている。この復元力rの方向は車両の前方側を向いており、立面部17と天面部19により形成されたワイヤーハーネス7の係止部位の開口が向いている方向とは逆方向となっている。このため、ワイヤーハーネス7は、係止部15から外れることなく、立面部17及び天面部19により好適に係止されている。また、ブラケット13の切欠部27を形成する部分の底部29の上面が、係止部15の天面部19の下面と略平行になるように形成されていることから、図8に示すように、ワイヤーハーネス7は、係止部15において、自然な状態で無理なく係止されている。
接続端子9をオーバーヘッドコンソールに接続する場合には、図9に示すように、ワイヤーハーネス7を車両前方側へ更に屈曲させる。これにより、係止部15によるワイヤーハーネス7の係止を容易に解除することができる。また、この場合も、係止部15が台座部21上に設けられていることにより、ワイヤーハーネス7の係止を円滑に解除することができるようになっている。
また、ブラケット13の切欠部27を形成する部分の底部29の上面が、係止部15の天面部19の下面と略平行になるように形成されていることから、ワイヤーハーネス7を係止部15に円滑にスライドさせて係止することができるとともに、係止の解除も容易となっている。
(3)実施例の効果
以上より、本実施例のワイヤーハーネス7の保持構造1では、ルーフライニング3には開口5が形成されており、この開口5の開口縁に沿って延びる形態のブラケット13が備えられている。また、ルーフライニング3には、複数の固定部11により固定されつつ、這設されたワイヤーハーネス7が配置されている。ブラケット13には、ブラケット13から立ち上がるように延びる立面部17と、立面部17から略水平方向に延びる天面部19と、を有する係止部15が設けられている。ワイヤーハーネス7には、端末部分に接続端子9が備えられ、この接続端子9よりも基端側において、固定部11により固定されている。また、ワイヤーハーネス7は、固定部11により固定された位置よりも先端側において屈曲させられて、係止部15に係止されている。さらに、ワイヤーハーネス7は、その屈曲された形態から伸ばされた形態に戻ろうとする復元力rが生じている状態で係止されている。そして、この復元力rの方向は、立面部17と天面部19により形成されたワイヤーハーネス7の係止部位の開口が向いている方向と逆方向を向いている。
このような構成により、本実施例では、ワイヤーハーネス7を、簡易な構成の係止部15に、ワイヤーハーネス7自体の復元力rが生じている状態で係止させることができる。これにより、ワイヤーハーネス7の確実な係止と容易な取り外しとを両立させることができる。
また、本実施例では、係止部15は、ブラケット13の底面部から所定高さに形成された台座部21上に形成されている。このように、所定高さの台座部21上に係止部15を形成したことにより、周りに障害物が少ない状態となり、ワイヤーハーネス7の係止及び取り外しの際の作業がより容易となる。
更に、本実施例では、ブラケット13は、オーバーヘッドコンソールを装着するための枠状のものであり、ルーフライニング3には、ブラケット13に並ぶように、サンバイザを格納するための凹み部23が形成されており、ワイヤーハーネス7の係止部位の開口は、車両後方側を向いている。このように、オーバーヘッドコンソールを、サンバイザの横に並べて配置する場合には、オーバーヘッドコンソール用のブラケットは、比較的細長い枠状のものとなってしまう。この場合において、台座部21上に係止部15を形成したことにより、台座部を設けずに係止部を形成した場合と比べて、係止部の形状や大きさの自由度が増すからワイヤーハーネスをより保持しやすくできる。また、ワイヤーハーネスの係止部位の開口が後方側を向いていると、車両の前後方向の動作でワイヤーハーネスの抜き挿しができるから、作業性がよい。
また、本実施例では、ブラケット13には、係止部15の外側の側方に切欠部27が形成されており、切欠部27を形成する部分の底部29の上面が、係止部15の天面部19の下面と略平行になるように形成されている。このような構成により、ワイヤーハーネスの抜き挿しをより容易に行うことができ、作業性がより良好となる。
尚、本発明においては、上記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。すなわち、上記実施例では、開口5を、車室内前方側に配される2つのサンバイザの間となる位置のルーフライニング3に形成する場合を例示したが、これに限定されず、例えば、開口は、車室内中央近傍や後方側等に形成されていてもよい。
また、上記実施例では、オーバーヘッドコンソールに接続されるワイヤーハーネス7を例示したが、これに限定されず、例えば、マップランプ等のランプユニット、サンルーフの駆動ユニット、ディスプレイ装置等に接続されるワイヤーハーネスであってもよい。
また、上記実施例では、ワイヤーハーネス7の固定部11における固定形態として、粘着テープによる固定形態を例示したが、これに限定されず、例えば、接着剤、結束バンド等による固定形態としてもよい。
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
1;ワイヤーハーネスの保持構造、3;ルーフライニング、5;開口、7;ワイヤーハーネス、9,9A;接続端子、11;固定部、13;ブラケット、15;係止部、17;立面部、19;天面部、21;台座部、23;凹み部、25;凹み部の立壁、27;切欠部、29;底部、r;復元力。

Claims (3)

  1. ルーフライニングにおけるワイヤーハーネスの保持構造であって、
    前記ルーフライニングには、開口が形成されており、この開口の開口縁に沿って延びる形態のブラケットが備えられており、
    前記ルーフライニングには、複数の固定部により固定されつつ、這設された前記ワイヤーハーネスが配置されており、
    前記ブラケットには、前記ブラケットから立ち上がるように延びる立面部と、前記立面部から略水平方向に延びる天面部と、を有する係止部が設けられ、
    前記ワイヤーハーネスには、端末部分に接続端子が備えられ、前記接続端子よりも基端側において、前記固定部により固定されており、
    前記ワイヤーハーネスは、前記固定部により固定された位置よりも先端側において屈曲させられて、前記係止部に係止されており、
    前記ワイヤーハーネスは、その屈曲された形態から伸ばされた形態に戻ろうとする復元力が生じている状態で係止されており、前記復元力の方向は、前記立面部と前記天面部により形成された前記ワイヤーハーネスの係止部位の開口が向いている方向と逆方向を向いており、
    前記ブラケットには、前記係止部の外側の側方に切欠部を備えており、前記切欠部を形成する部分の底部の上面が前記係止部の前記天面部の下面と略平行になるように形成されていることを特徴とするワイヤーハーネスの保持構造。
  2. 前記係止部は、前記ブラケットの底面部から所定高さに形成された台座部上に形成されている請求項1記載のワイヤーハーネスの保持構造。
  3. 前記ブラケットは、オーバーヘッドコンソールを装着するための枠状のものであり、
    前記ルーフライニングには、前記ブラケットに並ぶように、サンバイザを格納するための凹み部が形成されており、
    前記ワイヤーハーネスの係止部位の開口は、車両後方側を向いている請求項2に記載のワイヤーハーネスの保持構造。
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