JP2013117174A - 火花点火式内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】可変圧縮比機構を有する火花点火式内燃機関において、シリンダ配列方向におけるシリンダブロックのピッチング揺動が生じる場合においても機械圧縮比変動の誤検出を抑制することを可能とすること。
【解決手段】本発明は、複数のシリンダボアを整列して画成すべく構成されたシリンダブロックを備える火花点火式内燃機関であって、シリンダブロックをクランクケースに対して相対的に移動させることで燃焼室の容積を変更して機械圧縮比を変更可能とする可変圧縮比機構と、クランクケースに対するシリンダブロックの相対的なリフト量を検出するリフト量センサとを有し、該リフト量センサの出力値に基づいて可変圧縮比機構にて機械圧縮比の制御を行う火花点火式内燃機関において、リフト量センサを、複数のシリンダボアのうちの両端のシリンダボアが配置される位置間の中央部であってシリンダボアの整列方向における中央部に配置する、ことを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、火花点火式内燃機関に関し、特に可変圧縮比機構を備える火花点火式内燃機関に関する。
内燃機関の燃費性能や出力性能を向上させることを目的として、内燃機関の機械圧縮比を変更可能にする可変圧縮比機構を備える火花点火式内燃機関の提案がなされている。このような技術における機械圧縮比の変更を可能とする可変圧縮比機構としては、カム機構を利用して、内燃機関の燃焼室を構成する機関要素であるシリンダブロックをクランクケースに対して相対的に移動させることで、燃焼室の容積を変更して内燃機関の機械圧縮比を変更するように構成され、機械圧縮比を低圧縮比化する場合には燃焼室容積を増加させるように制御され、一方で、機械圧縮比を高圧縮比化する場合には燃焼室容積を減少させるように制御されるものが知られている。
特許文献1においては、シリンダブロックとクランクケースとの相対位置(リフト量)を検出するためのリフト量センサの出力値に基づいて機械圧縮比を検出する可変圧縮比装置であって、機械圧縮比を検出するリフト量センサの出力値に大きなずれが生じた場合であっても障害の発生を回避すべく、機構部材が基準位置又は基準角度にあるときのリフト量センサの出力値に基づいて、該リフト量センサの出力値を補正しうるように構成された可変圧縮比装置が開示されている。
特開2009−144560号公報
ところで、上記のような可変圧縮比装置を備える内燃機関であって複数のシリンダを有して構成される内燃機関においては、シリンダ内における燃焼圧の発生により、シリンダブロックがクランクケースから遠ざかる方向に押圧され、これに伴い、シリンダブロック側支持部により可変圧縮比装置を構成するカムシャフトが押圧され、これにより、シリンダブロックの両端部が変位してシリンダ配列方向におけるシリンダブロックのピッチング揺動が生じるうる場合がある。
シリンダブロックとクランクケースとの相対位置を検出するための、すなわち、クランクケースに対するシリンダブロックのリフト量を検出するためのリフト量センサの出力値に基づいて機械圧縮比を検出する可変圧縮比機構においては、上記のようなピッチング揺動の発生は、例えば、実際には機械圧縮比が変化していないにもかかわらず機械圧縮比が変化しているというような、リフト量センサからの出力に基づく機械圧縮比変動の誤検出をもたらしてしまう場合がある。
本発明は上記のような課題に鑑み、複数のシリンダボアを整列して画成すべく構成されたシリンダブロックを備える火花点火式内燃機関であって、シリンダブロックをクランクケースに対して相対的に移動させることで燃焼室の容積を変更して機械圧縮比を変更可能とする可変圧縮比機構と、クランクケースに対するシリンダブロックの相対的なリフト量を検出するリフト量センサとを有し、該リフト量センサの出力値に基づいて可変圧縮比機構にて機械圧縮比の制御を行う火花点火式内燃機関において、シリンダブロックの両端部が変位してシリンダボアの整列方向におけるシリンダブロックのピッチング揺動が生じる場合においてもリフト量センサからの出力値に基づく機械圧縮比変動の誤検出を抑制することを可能とする、火花点火式内燃機関を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明によれば、複数のシリンダボアを整列して画成すべく構成されたシリンダブロックを備える火花点火式内燃機関であって、前記シリンダブロックをクランクケースに対して相対的に移動させることで燃焼室の容積を変更して機械圧縮比を変更可能とする可変圧縮比機構と、前記クランクケースに対する前記シリンダブロックの相対的なリフト量を検出するリフト量センサとを有し、該リフト量センサの出力値に基づいて前記可変圧縮比機構にて機械圧縮比の制御を行う火花点火式内燃機関において、前記リフト量センサは、前記複数のシリンダボアのうちの両端のシリンダボアが配置される位置間の中央部であって前記複数のシリンダボアの整列方向における中央部に配置される、火花点火式内燃機関が提供される。
複数のシリンダボアを整列して画成すべく構成されたシリンダブロックを備える火花点火式内燃機関であって、シリンダブロックをクランクケースに対して相対的に移動させることで燃焼室の容積を変更して機械圧縮比を変更可能とする可変圧縮比機構を備える火花点火式内燃機関において、シリンダ内における燃焼圧の発生により生じうるようなシリンダボアの整列方向におけるシリンダブロックのピッチング揺動は概して、複数のシリンダボアのうちの両端のシリンダボアが配置される位置間の中央部であってシリンダボアの整列方向における中央部を揺動中心部として揺動することになる。
このことに基づいて請求項1に記載の発明では、シリンダ内における燃焼圧の発生により生じうるようなシリンダボアの整列方向におけるシリンダブロックのピッチング揺動の揺動中心部に、すなわち、上記ピッチング揺動の影響を受けることが最も少ない揺動中心部に、クランクケースに対するシリンダブロックの相対的なリフト量を検出するリフト量センサを配置することで、シリンダブロックの両端部が変位してシリンダボアの整列方向におけるシリンダブロックのピッチング揺動が生じる場合においても、リフト量センサからの出力値に基づく機械圧縮比変動の誤検出を抑制することを可能とする。
請求項2に記載の発明によれば、前記可変圧縮比機構は、カム機構を使用して、前記シリンダブロックを前記クランクケースに対して相対的に移動させることで燃焼室の容積を変更して機械圧縮比を変更可能とする、請求項1に記載の火花点火式内燃機関が提供される。
各請求項に記載の発明によれば、複数のシリンダボアを整列して画成すべく構成されたシリンダブロックを備える火花点火式内燃機関であって、シリンダブロックをクランクケースに対して相対的に移動させることで燃焼室の容積を変更して機械圧縮比を変更可能とする可変圧縮比機構と、クランクケースに対するシリンダブロックの相対的なリフト量を検出するリフト量センサとを有し、該リフト量センサの出力値に基づいて可変圧縮比機構にて機械圧縮比の制御を行う火花点火式内燃機関において、クランクケースに対するシリンダブロックの相対的なリフト量を検出するリフト量センサの配設位置の最適化を図ることで、シリンダブロックの両端部が変位してシリンダボアの整列方向におけるシリンダブロックのピッチング揺動が生じる場合においても、リフト量センサからの出力値に基づく機械圧縮比変動の誤検出を抑制することを可能とする、という共通の効果を奏する。
本発明の火花点火式内燃機関の一実施形態の全体図である。 可変圧縮比機構の分解斜視図である。 図解的に表した内燃機関の側面断面図である。 ブロック側円形カム、偏心軸、ケース側円形カムの中心の運動をモデル化した図である。 シリンダブロックのピッチング揺動を図解的に示す説明図である。 直列4気筒仕様の内燃機関である場合におけるシリンダブロックに対するリフト量センサの最適配置を示す図である。 従来技術におけるリフト量センサからの出力値波形の一実施形態を示す図である。 本発明の構成に従いリフト量センサが配置された場合における、リフト量センサからの出力値波形の一実施形態を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の火花点火式内燃機関について詳細に説明する。図1には本発明の火花点火式内燃機関の一実施形態の側面断面図を示す。
図1を参照すると、1はクランクケース、2はシリンダブロック、3はシリンダヘッド、4はピストン、5は燃焼室、6は燃焼室5の頂面中央部に配置された点火プラグ、7は吸気弁、8は吸気ポート、9は排気弁、10は排気ポートをそれぞれ示す。吸気ポート8は吸気枝管11を介してサージタンク12に連結され、各吸気枝管11にはそれぞれ対応する吸気ポート8内に向けて燃料を噴射するための燃料噴射弁13が配置される。なお、燃料噴射弁13は各吸気枝管11に取付ける代りに各燃焼室5内に配置してもよい。
サージタンク12は吸気ダクト14を介してエアクリーナ15に連結され、吸気ダクト14内にはアクチュエータ16によって駆動されるスロットル弁17と例えば熱線を用いた吸入空気量検出器18とが配置される。一方、排気ポート10は排気マニホルド19を介して例えば三元触媒を内蔵した触媒コンバータ20に連結され、排気マニホルド19内には空燃比センサ21が配置される。
一方、図1に示した実施形態ではクランクケース1とシリンダブロック2との連結部にクランクケース1とシリンダブロック2のシリンダ軸線方向の相対位置を変化させることによりピストン4が圧縮上死点に位置するときの燃焼室5の容積を変更可能な可変圧縮比機構Aが設けられており、更に実際の圧縮作用の開始時期を変更するために吸気弁7の閉弁時期を制御可能な可変バルブタイミング機構Bが設けられている。
電子制御ユニット30はデジタルコンピュータからなり、双方向性バス31によって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)32、RAM(ランダムアクセスメモリ)33、CPU(マイクロプロセッサ)34、入力ポート35及び出力ポート36を具備する。吸入空気量検出器18の出力信号及び空燃比センサ21の出力信号はそれぞれ対応するAD変換器37を介して入力ポート35に入力される。また、アクセルペダル40にはアクセルペダル40の踏込み量に比例した出力電圧を発生する負荷センサ41が接続され、負荷センサ41の出力電圧は対応するAD変換器37を介して入力ポート35に入力される。更に入力ポート35にはクランクシャフトが例えば30°回転する毎に出力パルスを発生するクランク角センサ42が接続される。さらに、シリンダブロック2にはシリンダブロック2とクランクケース1との相対位置(リフト量)を検出するためのリフト量センサ43が設けられており、リフト量センサ43の出力電圧は対応するAD変換器37を介して入力ポート35に入力される。一方、出力ポート36は対応する駆動回路38を介して点火プラグ6、燃料噴射弁13、スロットル弁駆動用アクチュエータ16、可変圧縮比機構A及び可変バルブタイミング機構Bに接続される。
次に、本実施形態の可変圧縮比機構Aの構成について図2及び図3を参照して説明する。図2は図1に示す可変圧縮比機構Aの分解斜視図を示しており、図3は図解的に表した内燃機関の側面断面図を示している。
図2を参照すると、シリンダブロック2の両側壁の下方には互いに間隔を隔てた複数個のブロック側突出部50が形成されており、各ブロック側突出部50内にはそれぞれ断面円形のブロック側カム挿入孔51が形成されている。これらブロック側カム挿入孔51はシリンダの配列方向に平行になるように同一軸線上に形成される。
一方、クランクケース1の上壁面上には互いに間隔を隔ててそれぞれ対応するブロック側突出部50の間に嵌合せしめられる複数個のケース側突出部52が形成されており、これら各ケース側突出部52内にもそれぞれ断面円形のケース側カム挿入孔53が形成されている。これらケース側カム挿入孔53も、ブロック側カム挿入孔51と同様にシリンダの配列方向に平行になるように同一軸線上に形成される。
図2に示したように一対のカムシャフト54、55が設けられており、各カムシャフト54、55上には一つおきに各ケース側カム挿入孔53内に回転可能に挿入されるケース側円形カム56が固定されている。これらケース側円形カム56は各カムシャフト54、55の回転軸線と共軸をなす。一方、各ケース側円形カム56間には図3に示したように各カムシャフト54、55の回転軸線に対して偏心配置された偏心軸57が延びており、この偏心軸57上にブロック側円形カム58が偏心して回転可能に取付けられている。図2に示したようにこれらブロック側円形カム58は各ケース側円形カム56間に配置されており、これらブロック側円形カム58は対応する各ブロック側カム挿入孔51内に回転可能に挿入されている。
図2に示したように各カムシャフト54、55をそれぞれ反対方向に回転させるために駆動モータ59の回転軸60にはそれぞれ螺旋方向が逆向きの一対のウォームギア61、62が取付けられており、これらウォームギア61、62と噛合する歯車63、64がそれぞれ各カムシャフト54、55の端部に固定されている。本実施形態では駆動モータ59を駆動することによってピストン4が圧縮上死点に位置するときの燃焼室の容積を広い範囲に亘って変更することができる。
次に、上述した構成の可変圧縮比機構Aにより圧縮比を変更する方法について図3及び図4を参照して詳述する。図4は、ケース側円形カム56、偏心軸57及びブロック側円形カム58の中心の運動をモデル化した図である。図3及び図4において、aはケース側円形カム56の中心、bは偏心軸57の中心、cはブロック側円形カム58の中心をそれぞれ示している。なお、本実施形態では、図3に示したようにブロック側円形カム58の直径はケース側円形カム56の直径よりも大きく、よって図4に示したようにブロック側円形カム58の中心cと偏心軸57の中心bとの間の距離mがケース側円形カム56の中心aと偏心軸57の中心bとの間の距離nよりも長い。
図3(A)及び図4(A)に示したような状態から駆動モータ59を駆動して、ケース側円形カム56を図3(A)において矢印で示したように互いに反対方向に回転させるべく各カムシャフト54、55を回転させると、偏心軸57がケース側円形カム56の中心a回りで下方へ向かって移動する。この偏心軸57の移動に伴ってブロック側円形カム58は図3(A)において矢印で示した方向とは反対方向に回転せしめられる。図3(A)及び図4(A)に示したような状態からケース側円形カム56が90°回転すると図3(B)及び図4(B)に示したような状態となる。
さらに駆動モータ59を駆動して、ケース側円形カム56を図3(B)において矢印で示したように互いに反対方向に回転させるべく各カムシャフト54、55を回転させると、偏心軸57がケース側円形カム56の中心a回りで更に下方へ向かって移動する。この偏心軸57の移動に伴ってブロック側円形カム58も図3(B)において矢印で示した方向に回転せしめられる。図3(B)及び図4(B)に示したような状態からケース側円形カム56が90°回転すると図3(C)及び図4(C)に示したような状態となる。
ここで、ブロック側円形カム58及びケース側円形カム56はそれぞれブロック側カム挿入口51及びケース側カム挿入口53内に収容されており、シリンダの軸線と垂直な方向へは移動することができない。従って、ブロック側円形カム58又はケース側円形カム56はシリンダの軸線と平行な方向にのみ相対移動が可能であり、従ってこれらカム56、58は常にシリンダの軸線と平行な同一直線l上に位置する。従って、図3(A)に示したような状態から各カムシャフト54、55上に固定されたケース側円形カム56を図3(A)において実線の矢印で示したように互いに反対方向に回転させると、ブロック側円形カム58の中心cは下方に、ケース側円形カム56の中心aに近づくように移動せしめられる。
図3(A)〜図3(C)を比較するとわかるようにクランクケース1に対するシリンダブロック2の相対位置(リフト量)はケース側円形カム56の中心aとブロック側円形カム58の中心cとの距離によって定まり、ケース側円形カム56の中心aとブロック側円形カム58の中心cとの距離が大きくなるほどシリンダブロック2はクランクケース1から離れる。シリンダブロック2がクランクケース1から離れるとピストン4が圧縮上死点に位置するときの燃焼室5の容積は増大する。従って、各カムシャフト54、55を回転させることによってピストン4が圧縮上死点に位置するときの燃焼室5の容積(以下、「燃焼室容積」という)を変更することができる。
このようにカムシャフト54、55を回転させることによってピストン4が圧縮上死点に位置するときの燃焼室5の容積を変化させたとしても、圧縮行程時のピストン4の行程容積(ピストン4が吸気下死点から圧縮上死点まで移動するときに変化する燃焼室5の容積)は変化しない。したがって、(燃焼室容積+行程容積)/燃焼室容積で表される圧縮比は、燃焼室容積の変化に応じて変化する。すなわち、本実施形態の可変圧縮比機構Aによれば、駆動モータ59によってカムシャフト54、55を回転させることによって、内燃機関の圧縮比を変更することができる。
なお、図1〜図4に示した可変圧縮比機構Aは一例を示すものであって、駆動モータ等のアクチュエータを駆動させることによって圧縮比を変更することができればいかなる形式の可変圧縮比機構でも用いることができる。
ところで、このように構成された可変圧縮比機構Aを有する内燃機関では、先にも説明したように、シリンダ内にて燃焼圧が生じると、シリンダ配列方向におけるシリンダブロック2のピッチング揺動が生じうる。
図5は、上記のようなシリンダブロックのピッチング揺動を図解的に示す説明図である。図5に示されているように、シリンダ配列方向すなわちシリンダブロック2のシリンダボアの整列方向における一方の端側のシリンダ内での燃焼圧が生じると、該シリンダに対応するシリンダブロック2の部分が、クランクケース1から遠ざかる方向に押圧される。これに伴い、シリンダブロック側支持部となるブロック側突出部50によって、カムシャフトがクランクケース1から遠ざかる方向に押圧される。一方、当該カムシャフトにおける、クランクケース側支持部となるケース側突出部52に対応する部分には、上述の方向とは逆方向の反力が作用する。
これにより、カムシャフトに曲げが発生するとともに、図5中の点線で示されるようにシリンダブロック2の両端部が変位して、シリンダ配列方向すなわちシリンダブロック2のシリンダボアの整列方向におけるシリンダブロック2のピッチング揺動が生じうる。そして、このようなシリンダブロックのピッチング揺動は概して、複数のシリンダボアのうちの両端のシリンダボアが配置される位置間の中央部であってシリンダボアの整列方向における中央部を揚動中心部として揺動することになる(図6参照)。
このようなシリンダブロック2のピッチング揺動の発生は、クランクケース1に対するシリンダブロック2の相対的なリフト量を検出するリフト量センサ43からの出力値に基づいて、可変圧縮比機構にて機械圧縮比の制御を行うような内燃機関においては、例えば、実際には機械圧縮比が変化していないにもかかわらず機械圧縮比が変化しているというような、リフト量センサ43からの出力に基づく機械圧縮比変動の誤検出をもたらしてしまう場合がある。
このことに基づいて、本発明においては、クランクケースに対するシリンダブロックの相対的なリフト量を検出するリフト量センサの配設位置の最適化を図ることで、シリンダブロックの両端部が変位してシリンダボアの整列方向におけるシリンダブロックのピッチング揺動が生じる場合においても、リフト量センサからの出力値に基づく機械圧縮比変動の誤検出を抑制することを可能とする。より具体的には、リフト量センサを、複数のシリンダボアのうちの両端のシリンダボアが配置される位置間の中央部であって複数のシリンダボアの整列方向における中央部に配置することで、すなわち、シリンダブロックのピッチング揺動の影響を受けることが最も少ない揺動中心部にリフト量センサを配置することで、シリンダブロックの両端部が変位してシリンダボアの整列方向におけるシリンダブロックのピッチング揺動が生じる場合においても、リフト量センサからの出力値に基づく機械圧縮比変動の誤検出を抑制することを可能とする。
図6は、直列4気筒仕様の内燃機関である場合におけるシリンダブロックに対するリフト量センサの最適配置を示す図である。図6において、91は第1シリンダボア、92は第2シリンダボア、93は第3シリンダボア、94は第4シリンダボア、のそれぞれを示す。
図6に示されるような4つのシリンダボアを整列して画成すべく構成されたシリンダブロック2にてシリンダ内の燃焼圧の発生によりもたらされるシリンダボアの整列方向におけるシリンダブロックのピッチング揺動は、複数のシリンダボアのうちの両端のシリンダボアとなる第1シリンダボア91と第4シリンダボア94との、シリンダボアの整列方向における中央部を揺動中心部として揺動することになる。
このことに基づいて、シリンダブロック2が4つのシリンダボアを整列して画成すべく構成される場合においては、図6に示されるように、クランクケース1に対するシリンダブロック2の相対的なリフト量を検出するリフト量センサ43を、第1シリンダボア91と第4シリンダボア94との、シリンダボアの整列方向における中央部に配置する、すなわち、上記のようなピッチング揺動の影響を受けることが最も少ない揺動中心部に配置する。これにより、シリンダブロック2の両端部が変位してシリンダボアの整列方向におけるシリンダブロック2のピッチング揺動が生じる場合においても、リフト量センサ43からの出力値に基づく機械圧縮比変動の誤検出を抑制することを可能とする。
尚、図6においては直列4気筒仕様の内燃機関である場合におけるシリンダブロックに対するリフト量センサの最適配置を示したが、本発明は、これに限定されることはなく、直列2気筒、直列3気筒や直列6気筒などの各種の仕様の内燃機関に適用可能である。例えば、直列6気筒仕様の内面機関においては、シリンダブロックに画成される複数のシリンダボアのうちの両端のシリンダボアとなる第1シリンダボアと第6シリンダボアとの、シリンダボアの整列方向における中央部が上記のようなピッチング揺動の揺動中心部となり、該揺動中心部にリフト量センサが配置されることになる。
図7は、従来技術におけるリフト量センサからの出力値波形の一実施形態を示す図であって、図6に示される4つのシリンダボアを画成するように構成されたシリンダブロックに対して、シリンダボア整列方向において端側のシリンダボアとなる第1シリンダボアあるいは第4シリンダボアの位置付近にリフト量センサを配置した場合における、リフト量センサからの出力値波形の一実施形態を示す図である。図8は、図6に示されるような本発明の構成に従いリフト量センサが配置された場合における、リフト量センサからの出力値波形の一実施形態を示す図である。
図7から理解されうるごとく、シリンダボア整列方向において端側のシリンダボア付近にリフト量センサが配置される場合においては、シリンダ内における燃焼圧の発生により生じうるようなシリンダボアの整列方向におけるシリンダブロックのピッチング揺動の影響を受けて、シリンダブロックの両端部が変位してシリンダボアの整列方向におけるシリンダブロックのピッチング揺動が生じる場合においては、リフト量センサからの出力値に基づく機械圧縮比変動の誤検出をしてしまう場合がある。
これに対して、本発明の構成に従いリフト量センサが配置された場合においては、図8に示されるように、リフト量センサは、シリンダ内における燃焼圧の発生により生じうるようなシリンダボアの整列方向におけるシリンダブロックのピッチング揺動の影響を殆ど受けることなく、例えば、実際には機械圧縮比が変化していないにもかかわらず機械圧縮比が変化しているというような、リフト量センサからの出力に基づく機械圧縮比変動の誤検出が抑制されうる。
以上のように本発明によれば、クランクケースに対するシリンダブロックの相対的なリフト量を検出するリフト量センサの配設位置の最適化を図ることで、シリンダブロックの両端部が変位してシリンダボアの整列方向におけるシリンダブロックのピッチング揺動が生じる場合においても、リフト量センサからの出力値に基づく機械圧縮比変動の誤検出を抑制することを可能とする。そして、このような機械圧縮比変動の誤検出の抑制を可能とすることは、可変圧縮比機構を作動させるための無駄なアクチュエータの動作を抑制することを可能とし、これにより、アクチュエータ消費電力低減による燃費ロスの低減化を図ることを可能とし、また、アクチュエータ作動電流低減によるブラシ摩耗の低減化を図ることを可能とする。
1 クランクケース
2 シリンダブロック
3 シリンダヘッド
4 ピストン
5 燃焼室
43 リフト量センサ
50 ブロック側突出部
52 ケース側突出部
54、55 カムシャフト
56 ケース側円形カム
57 偏心軸
58 ブロック側円形カム
A 可変圧縮比機構

Claims (2)

  1. 複数のシリンダボアを整列して画成すべく構成されたシリンダブロックを備える火花点火式内燃機関であって、前記シリンダブロックをクランクケースに対して相対的に移動させることで燃焼室の容積を変更して機械圧縮比を変更可能とする可変圧縮比機構と、前記クランクケースに対する前記シリンダブロックの相対的なリフト量を検出するリフト量センサとを有し、該リフト量センサの出力値に基づいて前記可変圧縮比機構にて機械圧縮比の制御を行う火花点火式内燃機関において、
    前記リフト量センサは、前記複数のシリンダボアのうちの両端のシリンダボアが配置される位置間の中央部であって前記複数のシリンダボアの整列方向における中央部に配置される、火花点火式内燃機関。
  2. 前記可変圧縮比機構は、カム機構を使用して、前記シリンダブロックを前記クランクケースに対して相対的に移動させることで燃焼室の容積を変更して機械圧縮比を変更可能とする、請求項1に記載の火花点火式内燃機関。
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