JP2013116881A - テトラヒドロフランの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】pKa値が4以下の酸触媒を用いて1,4−ブタンジオールの脱水環化反応でテトラヒドロフランを製造するに当たり、脱水環化反応中の固形物の析出を防止して、安定的に高い生産性でテトラヒドロフランを製造する。
【解決手段】反応器内で、pKa値が4以下の酸触媒の存在下に、1,4−ブタンジオールの脱水環化反応を行うことによりテトラヒドロフランを製造する方法であって、反応に供する1,4−ブタンジオールを含む原料液が、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランを0.01〜0.35重量%、アミン及びアミドのうち少なくとも一方を窒素原子換算濃度で1重量ppm以上、1000重量ppm以下含むテトラヒドロフランの製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明はテトラヒドロフランの製造方法に係り、特に酸触媒を用いて、1,4−ブタンジオールの脱水環化反応によりテトラヒドロフランを安定かつ効率的に製造する方法に関する。
テトラヒドロフラン(以下、「THF」と略記することがある)は高分子化合物を含む各種有機化合物の溶剤、ポリテトラメチレングリコールの原料等として有用な化合物である。
テトラヒドロフランは、工業的には1,4−ブタンジオール(以下、「1,4BG」と略記することがある)の脱水環化反応により製造されることが多い。この反応の触媒としては均一系、あるいは不均一系のいずれにおいても酸触媒が有効であることが知られている。
例えば、シリカアルミナ触媒(特許文献1)や、陽イオン交換樹脂(特許文献2)などの固体触媒を使用する方法が知られているが、これらの方法は高温条件での触媒劣化が甚大であることなどの問題がある。近年では、高温条件でも触媒劣化の少ないとされるヘテロポリ酸(特許文献3)を触媒としたテトラヒドロフランの製法も提案されている。
これらの触媒を用いて1,4BGの脱水環化反応によりTHFを製造する際には、固定床反応器を用いた液相反応器や、生成物を気相部を介して反応器から留去する反応蒸留形式などが用いられている。
これらのプロセスでは、反応で副生する高沸点成分を反応器液相部に蓄積した状態で運転が行われるが、同時に副生固形物の生成も進行する。
具体的に、特許文献3には、ポリマーなどの副生固形物の析出が、運転を困難にすることが記載されており、1,4BG合成時の反応副生物であって、原料1,4BG中に不純物として含まれる2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフラン(以下、「BGTF」と略記することがある。)由来の固形物の生成について記載されている。このようなTHF製造時の副生固形物の析出を回避するべく、特許文献3には、触媒の前処理法の規定、あるいは窒素含有量を低く保持することなどが記載されている。
特公昭48−1075号公報 特開平7−118253号公報 特表2006−503050号公報
しかしながら、原料1,4BGから連続的にTHFを製造する際に、原料1,4BG中の副生固形物の要因となり得る化合物、例えば、BGTFの濃度をある程度低減したものを使用しても、反応器内に反応液を蓄積して運転するプロセスでは、固形状の副生物が析出して連続的なTHFの製造を阻害し、生産性が低下するという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、酸触媒の存在下に1,4−ブタンジオールを原料とする脱水環化反応でテトラヒドロフランを製造するにあたり、副生固形物の析出を防止して、安定的に高い生産性が得られる工業的に有利なテトラヒドロフランの製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、テトラヒドロフランの製造に供する1,4BG中に、特定量のアミン及びアミドのうち少なくとも一方を存在させることにより、副生する水の存在下、反応器内で2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフラン量を低減し、副生固形物の生成を効果的に抑制することができること、これにより、副生固形物の要因である2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランをある程度含む原料1,4−ブタンジオールを用いても、反応器内での副生固形物の析出を防止して、安定的に高い生産性を維持することができること、を見出した。
本発明は、このような知見に基づいて達成されたものであり、以下の[1]〜[7]を要旨とする。
[1] 反応器内で、pKa値が4以下の酸触媒の存在下に、1,4−ブタンジオールの脱水環化反応を行うことによりテトラヒドロフランを製造する方法であって、反応に供する1,4−ブタンジオールを含む原料液が、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランを0.01〜0.35重量%、アミン及びアミドのうち少なくとも一方を窒素原子換算濃度で1重量ppm以上、1000重量ppm以下含む、テトラヒドロフランの製造方法。
[2] 反応器内で、pKa値が4以下の酸触媒の存在下に、1,4−ブタンジオールの脱水環化反応を行うことによりテトラヒドロフランを製造する方法であって、反応器内の反応液が、アミン及びアミドのうち少なくとも一方を窒素原子換算濃度で1重量ppm以上、10000重量ppm以下含む、テトラヒドロフランの製造方法。
[3] 前記反応器内の反応液が、アミン及びアミドのうち少なくとも一方を窒素原子換算濃度で1重量ppm以上、10000重量ppm以下含む、[1]に記載のテトラヒドロフランの製造方法。
[4] 前記反応器内の反応液が、水分を0.1重量%以上、10重量%以下含む、[1]ないし[3]のいずれか1に記載のテトラヒドロフランの製造方法。
[5] 前記反応器内の気相部に存在するテトラヒドロフラン及び水を含むガスを反応器外へ抜き出す工程を有する、[1]ないし[4]のいずれか1に記載のテトラヒドロフランの製造方法。
[6] 前記反応器内の反応液の温度が80℃以上、250℃以下の範囲である、[1]ないし[5]のいずれか1に記載のテトラヒドロフランの製造方法。
[7] 粗1,4−ブタンジオールを、アミン及びアミドのうち少なくとも一方の存在下で80℃以上に加熱することにより、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフラン含有量を低減した後、前記反応器に供給する工程を有する、[1]ないし[6]のいずれか1に記載のテトラヒドロフランの製造方法。
本発明によれば、1,4−ブタンジオールを原料とする酸触媒の存在下での脱水環化反応によりテトラヒドロフランを製造する方法において、反応器内で2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフラン量を低減することができるため、副生固形物の析出を防止し、安定運転にてテトラヒドロフランを高い生産性で製造することができる。
本発明では、脱水環化反応中に2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフラン量を低減することができることから、副生固形物の析出の要因である2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランをある程度含む原料1,4−ブタンジオールを用いても、副生固形物析出の問題を回避することができるため、原料1,4−ブタンジオールの精製に要するコストや時間を低減することができる。
また、反応工程において副生固形物の析出が防止されるため、反応工程の後工程として精製工程を設けた場合に、その精製工程での精製設備(例えば、蒸留塔の塔底など)において固形物固着などの汚れを防止する効果をも得ることができ、テトラヒドロフランの製造設備全体の安定運転を図ることができる。
本発明のテトラヒドロフランの製造方法は、反応器内で、pKa値が4以下の酸触媒の存在下に、1,4−ブタンジオールの脱水環化反応を行うことによりテトラヒドロフランを製造する方法において、該脱水環化反応開始時の該反応器内の1,4−ブタンジオールを含む原料液中の2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランの含有量が0.01〜0.35重量%であり、アミン及びアミドのうち少なくとも一方の含有量が窒素原子換算濃度で1重量ppm以上、1000重量ppm以下である、或いは、反応器内の反応液中にアミン及びアミドのうち少なくとも一方が窒素原子換算濃度で1重量ppm以上、10000重量ppm以下存在することを特徴とするものである。
[1,4−ブタンジオール]
本発明で使用する1,4BGは公知の方法により得ることができる。
例えば、ブタジエンのジアセトキシ化により得た1,4−ジアセトキシ−2−ブテンを水素化した後、加水分解することにより1,4BGを製造することができる。或いは無水マレイン酸の水素化により得た1,4BG、レッペ法によりアセチレンから誘導した1,4BG、プロピレンの酸化を経由して得られる1,4BG、発酵法により得た1,4BGなどを使用することもできる。
このような方法で製造された1,4BGは通常反応副生物であるBGTFや、1−アセトキシ−4−ヒドロキシブタン、1,4−ブタンジオールの脱水2量体、脱水3量体、γ−ブチロラクトンなどを不純物として含有し、特に、BGTF含有量は通常0.01〜0.5重量%である。
本発明において、脱水環化反応によるTHFの製造のための反応器に供給する原料1,4BGは、原料液中のBGTF濃度が後述の範囲内となればよく、特に制限はないが、反応器に供給する1,4BGを含む原料液中のBGTF含有量については、0.01〜0.35重量%であり、好ましくは0.10重量%〜0.33重量%、より好ましくは0.15重量%〜0.30重量%である。
このため、本発明では、必要に応じて、前述のような公知の方法で製造された粗1,4BG中のBGTF濃度を低減するための処理を施した後、反応器に供給することが好ましい。
この粗1,4BG中のBGTF濃度の低減のための処理としては特に制限はなく、蒸留などの通常の分離操作を採用することもできるが、アミンと水の存在下で粗1,4BGを80℃以上に加熱する方法が好ましい。即ち、アミンと水の存在下に粗1,4BGを加熱すると、BGTFは、2−ヒドロキシテトラヒドロフランやその開環生成物である4−ヒドロキシブチルアルデヒド又はその誘導体に変換される。このうち、2−ヒドロキシテトラヒドロフランは、脱水環化反応を阻害するものではなく、また、副生固形物の生成を引き起こすものでもなく、しかも、脱水環化反応後は、蒸留等により、1,4BGやTHFと容易に分離することができる。また、2−ヒドロキシテトラヒドロフランは水添により1,4−ブタンジオールに変換可能である。
この加熱処理において、粗1,4BG中にアミン及びアミドのうち少なくとも一方を存在させる方法としては、特に限定されないが、好ましくは、粗1,4BGと、下記式(1)で表されるアミン系化合物及びその分解物や、下記式(2)で表されるアミド及びその分解物から選ばれる1種又は2種以上とを混合する方法や、粗1,4BGを、ポリアミン骨格を有する陰イオン交換樹脂と接触させ、陰イオン交換樹脂に含まれるアミン成分を粗1,4BGに溶出させる方法などが好ましい。
Figure 2013116881
Figure 2013116881
なお、式(1)中、R〜Rは、それぞれ独立して、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アルコキシ基、ヒドロキシ基、アミノ基、アルキルチオ基又はアリールチオ基を表し、これらの基は更に置換基を有していてもよく、該置換基中にはヘテロ原子が含まれていても良い。また、R〜Rは同一でも異なっていてもよい。
また、式(2)で表されるカルボン酸アミドは、1級アミド、2級アミド、3級アミドを用いることができ、N置換の置換基数は0〜2の範囲でN−アルキル置換アミド、N−アルケニル置換アミド、N−アリール置換アミドなど、即ち、置換基R,Rの一方又は双方がアルキル基、アルケニル基及びアリール基のいずれかであるカルボン酸アミドなどが用いられる。また、該置換基R,R中にはヘテロ原子が含まれていてもよく、置換基R,Rは同一でも異なっていてもよい。一方、カルボニル側の置換基Rとしては、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基などが挙げられる。
また、上記置換基R〜Rはそれぞれ互いに連結して環を形成していてもよい。副反応や分解等を抑制できるという観点から、カルボニル側の置換基Rとしてはアルキル基が好ましい。
加熱処理に供する粗1,4BG中のアミン及びアミド量は、過度に少ないと、BGTF濃度の低減効果を十分に得ることができず、過度に多いと、その後の脱水環化反応の阻害要因となることから、窒素原子換算濃度(以下「窒素濃度」と略記することがある。)で1〜10000重量ppm、特に1〜1000重量ppmであることが好ましい。
また、加熱処理時の加熱温度が低過ぎると、BGTF濃度の低減効果を十分に得ることができず、高過ぎると、加熱コストの増加及び副反応の増加により不純物が増加することから、この加熱温度は通常80℃以上、好ましくは100〜250℃、更に好ましくは120〜200℃である。加熱時間は加熱温度によっても異なり、任意に設定されるが、通常1分以上、100時間以下であり、好ましくは5分以上、10時間以下である。
この加熱処理の方法は特に限定されるものではないが、蒸留塔や抽出槽、配管や熱交換器などで加熱を行うことができる。
なお、この加熱処理に供する粗1,4BGは、BGTF含有量0.04〜0.5重量%で、水分濃度が1.0〜25重量%のものであることが好ましい。
加熱処理に供する粗1,4BG中のBGTF含有量が過度に高いとBGTF濃度低減のための処理における負荷が増大して処理コストが高くつく。BGTF含有量が十分に低い場合には、この加熱処理によるBGTF濃度の低減処理は不要となる。加熱処理に供する粗1,4BGのBGTF含有量は、より好ましくは0.05〜0.45重量%であり、更に好ましくは0.06〜0.4重量%である。
また、加熱処理に供する粗1,4BGの水分濃度が高過ぎると加熱コストが過大となり、低過ぎるとアミン存在下でBGTFを変換してBGTF濃度を低減する効果を十分に得ることができない。加熱処理に供する粗1,4BGの水分濃度は、より好ましくは2〜20重量%であり、更に好ましくは5〜16重量%である。
従って、加熱処理に供する粗1,4BGのBGTF含有量や水分濃度が上記好適範囲を外れる場合には、水素化、蒸留等の成分調整を行うことが好ましい。
また、加熱処理に供する粗1,4BGは、pH7以上であることが好ましい。即ち、所定量のアミンを含有するpH7以上の粗1,4BGを水分を含む状態で加熱することにより、より効率よくBGTFを低減することが可能である。
pH7未満の粗1,4BGでは、加熱処理により、反応器に導入する前にTHFが生成してしまい、例えば蒸留塔の差圧上昇を引き起こしたり、1,4BGのロスとなったりする。一方、pH7以上の粗1,4BGであれば加熱処理時のTHFの生成を抑制することができる。pH7以上の粗1,4BGには、上記公知技術により製造された粗1,4BGのpHが7以上である場合にはそのまま用いることができる。また、この粗1,4BGのpHが7未満の場合でも、上述のアミン添加あるいはアミン骨格を有する陰イオン交換樹脂との接触などによりpHを7以上とすることができる。
加熱処理に供する粗1,4BGのpHは7以上であればよく、過度に高いとTHF製造時の触媒劣化要因となるため、pHは12以下、例えば7.0〜12.0であることが好ましい。
本発明では、このような加熱によるBGTF濃度の低減処理で、後述の原料液としての、BGTFを0.01〜0.35重量%含有し、アミン及びアミドのうち少なくとも一方を窒素濃度として1〜1000重量ppm含む1,4BG含有液を得ることが好ましい。
なお、上記の加熱処理後、蒸留精製などにより1,4BGを濃縮してもよい。
[酸触媒]
本発明で用いる酸触媒は、pKa(酸解離定数)の値が4以下で且つ1,4BGをTHFに脱水環化反応させることができるものであればよく、任意の酸触媒を用いることができるが、好ましくは、スルホン酸、陽イオン交換樹脂、ヘテロポリ酸、リン酸などであり、更に好ましくは金属を含有しない有機酸あるいはリン酸であり、特に好ましくは有機スルホン酸である。具体的には、パラトルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、オルトトルエンスルホン酸、メタトルエンスルホン酸などの芳香族スルホン酸誘導体、ブタンスルホン酸、ヘキサンスルホン酸、オクタンスルホン酸、ノナンスルホン酸などの鎖状の脂肪族スルホン酸誘導体などが挙げられ、これらは炭素骨格内にスルホン酸以外の官能基を有していても差し支えない。これらの酸触媒は1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。酸触媒としては、特に好ましくはパラトルエンスルホン酸が用いられる。
なお、酸触媒のうち、有機スルホン酸などは、通常、1,4BGに溶解可能である。
酸触媒の使用量は、反応器内の反応液中濃度として通常、0.01〜20重量%であり、好ましくは0.05〜10重量%、特に好ましくは0.2〜5重量%である。
なお、酸触媒は反応開始時ないしは開始前に一括して添加することも可能であるが、経時による触媒劣化を補うために逐次的に投入することが、より反応を安定的に継続するのに効果的であるため好ましい。この場合、反応器への1,4BGを含む原料液の経時投入量に対して、酸触媒添加量は原料液に含まれる1,4BGの経時投入量に対する酸触媒の濃度として0.0001〜0.1重量%が好ましく、特に好ましくは0.0005〜0.005重量%の濃度範囲である。従って、例えば、このような濃度範囲となるように酸触媒を添加した原料液を反応器に導入すればよい。
[原料液]
本発明においては、反応に供する1,4BG含有原料液のBGTF含有量を0.01〜0.35重量%とし、アミン及びアミドのうち少なくとも一方を窒素濃度で1〜1000重量ppm含有させることを特徴とする。なお、本発明において、原料液とは、脱水環化反応の反応器に供する成分のうち、酸触媒以外の成分をさす。
この原料液中のBGTF含有量が0.35重量%を超えると、脱水環化反応中に副生固形物の生成量が増大する傾向にあり、THFの安定生産が損なわれる。一方、原料液中のBGTF含有量は、少ない程副生固形物の生成量を低減することができるが、BGTF含有量を過度に少なくするためには、粗1,4BGの精製のための負荷が過大となり、BGTFを過度に除去した原料1,4BGを用いなくても脱水環化反応中の副生固形物析出の問題を回避することができるという本発明の目的にそぐわない。原料液のBGTF含有量は好ましくは0.01〜0.33重量%、更に好ましくは、0.02〜0.30重量%、特に好ましくは0.03〜0.16重量%である。
また、原料液中のアミン及びアミドのうち少なくとも一方の量が少な過ぎると脱水環化反応中に1,4BG由来のBGTFを低減して副生固形物の生成を防止する本発明の効果を十分に得ることができない。アミン及びアミドのうち少なくとも一方の量は多い程上記効果が大きくなるが、過度にアミン及びアミドのうち少なくとも一方の量が多いと、アミン及びアミドのうち少なくとも一方の添加コストが増大する上に、アミン及びアミドのうち少なくとも一方がTHFの生産性を低下させる原因となる。
従って、原料液中のアミン及びアミドのうち少なくとも一方は、窒素濃度として1〜1000重量ppm、好ましくは2〜200重量ppm、より好ましくは20〜80重量ppmとする。
なお、本発明に係る原料液中にアミンのみを含み、アミドを含まない場合、原料液中のアミン量は、窒素濃度として1〜1000重量ppm、好ましくは2〜200重量ppm、より好ましくは20〜80重量ppmである。
また、本発明に係る原料液中にアミドのみを含み、アミンを含まない場合、原料液中のアミド量は、窒素濃度として1〜1000重量ppm、好ましくは2〜200重量ppm、より好ましくは5〜60重量ppmである。
また、原料液中にアミンとアミドのいずれも含む場合、原料液中のアミンとアミドの合計量は、窒素濃度として1〜1000重量ppm、好ましくは2〜200重量ppm、より好ましくは20〜80重量ppmである。
アミン及びアミドのうち少なくとも一方の濃度範囲は、下限が上がると本発明の効果をより発現し、上限が下がると後工程の処理が軽減される傾向にある。
この原料液中にアミン及びアミドのうち少なくとも一方を存在させる方法としては、原料液にアミン及びアミドのうち少なくとも一方を添加する方法や、原料液をアミン骨格を有する陰イオン交換樹脂と接触させて、陰イオン交換樹脂に含まれるアミン成分を原料液に溶出させる方法などが好ましい。この陰イオン交換樹脂からの溶出分はポリアミンであり、該ポリアミンとは、第一級アミノ基が2つ以上結合した直鎖脂肪族炭化水素の総称である。本発明において、このポリアミンとしては、前記式(1)において、R〜Rのいずれか1以上がアルキル基であるアミン系化合物に由来する構成単位を、2以上、好ましくは3〜20含有する重合体が挙げられる。
アミン及びアミドのうち少なくとも一方を添加した後あるいはアミン骨格を有する陰イオン交換樹脂などに接触させた後の原料液に蒸留などの分離操作を行ってもよい。
ここで用いるアミンには、オクチルアミン、ノニルアミン、1−アミノデカン、アニリン、フェネチルアミン等の1級アミン、ジペンチルアミン、ジヘキシルアミン、ジヘプチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N−メチルアニリン等の2級アミン、トリブチルアミン、トリペンチルアミン、N,N−ジメチルアニリン等の3級アミン、1,3−プロパンジアミン、N,N−ジメチル−1,6−ヘキサンジアミン等のジアミン、N−ブチルピロール、N−ブチル−2,3−ジヒドロピロール、N−ブチルピロリジン、2,3−ジヒドロ−1H−インドール等の5員環アミン、4−アミノメチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジン、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン、4−アミノ−5,6−ジヒドロ−2−メチルピリミジン、2,3,5,6−テトラメチルピラジン、3,6−ジメチルピリダジン等の6員環アミンなどが挙げられ、更に酸素原子を含むものとしては沸点が1,4BGに近いという観点で4−アミノブタノール、2−アミノブタノール等の鎖状アミノアルコール、2−エチルモルホリン、N−メトキシカルボニルモルホリン、プロリノール、3−ヒドロキシピペリジン、4−ヒドロキシピペリジン、テトラヒドロフルフリルアミン、3−アミノテトラヒドロピラン等の環状アミンが挙げられる。これらアミンの中でも好ましくは少なくとも1つのN−H結合を持つ1級又は2級のアミン又はN−H結合を有する1級のポリアミン類を含有する陰イオン交換樹脂の溶出分であり、好ましいアミンとしては、BGTFの分解を促進する点において、例えば、オクチルアミン、ノニルアミン、1−アミノデカン、アニリン、フェネチルアミン等の1級アミン、ジペンチルアミン、ジヘキシルアミン、ジヘプチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N−メチルアニリン等の2級アミン、1,3−プロパンジアミン、N,N−ジメチル−1,6−ヘキサンジアミン等のジアミン、2,3−ジヒドロ−1H−インドール等の5員環アミン、4−アミノメチルピペリジン、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン等の6員環アミン、ポリエチレンジアミン骨格を有する陰イオン交換樹脂から溶出したエチレンアミン由来の構成単位を2〜20含有する重合体などが好ましいものとして挙げられ、更に酸素原子を含むものとしては、大気圧下での沸点温度が1,4BGに近いという観点で4−アミノブタノール、2−アミノブタノール等の鎖状アミノアルコール、2−エチルモルホリン、プロリノール、3−ヒドロキシピペリジン、4−ヒドロキシピペリジン、テトラヒドロフルフリルアミン、3−アミノテトラヒドロピラン等の環状アミンが好ましい。更に、大気圧下での沸点温度が、160〜260℃である化合物が好ましく用いられる点で好ましくは、1−アミノデカン、ジヘキシルアミン、プロリノール、3−ヒドロキシピペリジン、4−ヒドロキシピペリジン、4−アミノブタノール、テトラヒドロフルフリルアミンなどが挙げられる。
また、本発明で用いる好ましいアミドとしては、大気圧下での沸点が1,4BGよりも低すぎず、また化合物の安定性の点において、例えば、アセトアミド、N−メチルアセトアミド、N−エチルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどの鎖状骨格のアミド類、ベンズアミドなどの芳香族アミド類、2−ピロリドン、N−メチルピロリドン、N−エチルピロリドン、N−ビニルピロリドン、2−ピペリドン、N−メチルピペリドンなどの環状アミド類が挙げられ、更に好ましくは、原料である1,4BGとの沸点が近い点においてアセトアミド、N−メチルアセトアミド、2−ピロリドン、N−メチルピロリドンが挙げられる。特に好ましくは原料である1,4BGとの沸点が近く、安定性が高い点において2−ピロリドン、N−メチルピロリドンである。
本発明で用いる原料液には、上記のアミンの1種のみが含まれていてもよく、2種以上が含まれていてもよい。本発明で用いる原料液には、上記のアミドの1種のみが含まれていてもよく、2種以上が含まれていてもよい。
また、本発明で用いる原料液には、上記のアミンの1種又は2種以上とアミドの1種又は2種以上が含まれていてもよい。
なお、原料液にアミン及びアミドのうち少なくとも一方を添加する場合、反応器に導入する前の原料液に添加してもよく、反応器内の原料液に添加してもよく、その両方であってもよい。
本発明において、原料液中の水分濃度には特に制限はない。即ち、アミン及びアミドのうち少なくとも一方の存在下でのBGTFの低減効果は、水分も存在することにより達成されるが、本発明では、1,4BGの脱水環化反応で水が生成するため、脱水環化反応開始時の原料液中には水が含まれていてもよく、含まれていなくてもよい。
ただし、原料液中に過度に大量の水が含まれていると、THFの生産能力に対して、反応器容量が過大となり、更に脱水環化反応も阻害されるため、水分濃度は25重量%以下であることが好ましい。
また、前述の如く、各種の公知の製造方法で製造された1,4BGには、BGTFの他、1−アセトキシ−4−ヒドロキシブタン、1,4−ブタンジオールの脱水2量体、脱水3量体、γ−ブチロラクトンなどの副生物も含有されている。
これら、BGTF以外の副生物の含有量については、特に制限はないが、これらBGTF以外の副生物についても、少ないことが好ましく、原料液中のこれらBGTF及び水以外の副生物の含有量は0.3重量%以下、特に0.05重量%以下であることが好ましい。
本発明において、反応に供される原料液中のBGTF含有量とアミン及びアミドのうち少なくとも一方の含有量が上記範囲であればよく、上述の如く、反応器に導入する前の原料液にアミン及びアミドのうち少なくとも一方を添加してもよく、反応器内の原料液に添加してもよく、その両方であってもよいが、BGTF含有量については、前述の加熱処理等により予め低減し、BGTF含有量が0.01〜0.35重量%、好ましくは0.01〜0.33重量%、更に好ましくは0.02〜0.30重量%、特に好ましくは0.03〜0.16重量%の原料液を反応器に導入することが好ましい。
なお、前述のアミン及びアミドのうち少なくとも一方と更に水の存在下での加熱処理を行なった場合、加熱処理液中にはアミン及びアミドのうち少なくとも一方が含まれていることとなるため、加熱処理時に存在させるアミン及びアミドのうち少なくとも一方の量を、反応に供する原料液に適当な量とすることにより、前記加熱処理液をそのまま原料液として反応器に導入して脱水環化反応を開始することができる。
ただし、加熱処理液中のアミン及びアミドのうち少なくとも一方が不足する場合には、別途アミン及びアミドのうち少なくとも一方を添加してもよい。
[反応方式及び反応条件]
本発明において、環化脱水反応を行う反応器は、特に限定されるものではなく、陽イオン交換樹脂などの固体触媒を充填した固定床反応器、固体触媒を用いた懸濁床反応器又は、原料に溶解可能な均一系酸触媒を用いた槽型或いは管型の反応器を使用することができる。また、反応器内の液相部のTHF及び副生水を含む溶液を反応器から排出して蒸留塔などの後工程で精製してTHFを得ることも可能であるが、反応器の気相から一部、あるいは全量を、生成したTHF及び副生水を含むガスとして抜き出すことも可能である。この場合、反応器から抜き出されたガスは熱交換器により凝縮されて凝縮液を得る。この熱交換器は、反応器から生じる留出物を凝縮液化させる装置であり、該凝縮液化は、冷却液である外部流体とガスとを熱交換させることにより行われる。
また、反応器の気相部に充填塔、あるいは棚段塔を設置し、生成したTHF及び副生水を留出させる共に、未反応原料を分離して反応器液相に保持することも可能である。蒸留塔により生成したTHF及び副生水と未反応原料を分離し、未反応原料及び2量体などの高沸点成分を反応器に循環させる、あるいは気相を介して生成したTHF及び副生水を、反応器内の気相部からガスとして排出することにより、反応器内の液相部に高沸点副生物を蓄積させることが可能である。高沸点副生物のうち、1,4BGの脱水2量体であるジブチレングリコールなどはTHFへの変換が可能であり、これら高沸点副生物を一部、あるいは全量反応器の液相に蓄積することで、原料使用量を削減して経済性を改善することが可能である。このような理由から、反応器内の気相部に存在するTHF及び水を含むガスの一部、あるいは全量を反応器外へ抜き出すことが好ましい。また、ガスとして排出したTHF及び副生水を冷却して凝縮させ、その一部を還流として反応器内に循環させることも差し支えない。
このような反応形式、すなわち反応器内の気相部に存在するTHF及び水を含むガスの一部、あるいは全量を反応器外へ抜き出し、該ガスを熱交換器により凝縮して凝縮液としてTHF及び副生水を含む混合液を得る形式を用いる場合には、充填塔、棚段塔などの蒸留塔を前記ガスを熱交換器に導入する前の段階に有してもよい。この場合、充填塔、棚段塔などの段数は任意であるが、通常理論段として1段以上、100段以下が好ましく、特に好ましくは3段以上、20段以下である。これ以上の段数では塔が大きくなりすぎ、設備建設のための経済性が悪化してしまう。尚、該塔上部には前述した生成ガスの液化凝縮のための熱交換器を有する。
反応器内の液相部の内温である反応温度は、80〜250℃が好ましく、より好ましくは100〜200℃であり、特に好ましくは120〜180℃の範囲である。これよりも低い温度ではTHFの生産性が著しく低下してしまい、これよりも高温度では微量副生物の増加、あるいは酸触媒を使用するために反応器材料として高価な材料の使用が必須となり好ましくない。
反応圧力は任意の圧力を採用可能であるが、絶対圧として10〜1000kPaであり、特に好ましくは100〜500kPaである。
本発明において、反応器内の溶液には、主に原料1,4BGや酸触媒のほかに、脱水環化反応で生成したTHFや副生する水などが含有されるが、これら以外にも原料1,4BG中の不純物由来の高沸点化合物やTHFと1,4BGから生成される副生物、1,4BGの酢酸エステルなどを含有していてもよい。
前述の如く、生成するTHF及び副生水を含むガスを気相部から排出して熱交換器により凝縮して凝縮液を得、その一部を還流として反応器内の気相部に戻すことができる。凝縮した液の組成はTHF、副生水を任意の濃度で含有することが可能であるが、好ましくはTHF濃度が30〜95重量%であり、特に好ましくは50〜85重量%の範囲である。また、本反応は量論的に副生水を生成する。そのため、該凝縮液中の水濃度は通常1〜50重量%であり、好ましくは5〜30重量%であり、特に好ましくは15〜25重量%の範囲である。
この凝縮液の一部は還流として反応器内の気相部に戻すことが可能であり、その際の還流比は0.001以上、30以下が好ましく、より好ましくは0.01〜10の範囲であり、特に好ましくは0.1〜5の範囲である。尚、還流比が高すぎた場合には、必要蒸発量の増加により、加熱のための熱源コストが増大して経済性が悪化し、還流比が少なすぎた場合には、固形物析出低減の効果が得られず、且つ高沸点成分の分離悪化による留出凝縮液への混入が進行する。
熱交換器に導入されるTHF及び副生水を含む生成ガスの導入時の温度は10〜200℃が好ましく、特に好ましくは60〜100℃の範囲である。
本発明では、一連のTHF製造プロセス内(反応器だけでなく、反応器後段の精製系も含む)から、その流体を連続あるいは断続的にプロセス系外に排出することも可能である。なお、該流体を排出する際には、一旦原料1,4BGの供給を停止しTHF製造を停止して排出しても差し支えない。排出した液は焼却などにより産廃処理することができる。また排出した液は酸触媒、あるいは陽イオン交換樹脂などの固体酸溶出分を含有するために、中和処理した後、焼却など産廃処理を行うことも可能である。
脱水環化反応中の反応器内の反応液の1,4BG濃度は十分に確保することが好ましい。具体的には、30〜99重量%、好ましくは40〜90重量%、更に好ましくは50〜80重量%に制御することが好ましい。反応液の1,4BG濃度が上記上限以下であると、急激な高沸点成分である重合物の組成上昇を抑え、また低減することもできる。反応器内で重合物が過度に蓄積すると、プロセス内での固形物析出が進行し、汚れによる閉塞で運転が阻害されてしまう。一方、反応液の1,4BG濃度が低すぎることは、未反応原料あるいは2量体などの高沸分を回収することなく、過度に廃棄していることを示し、原料消費量が大きくなる。
本発明では、前述の如く、アミン及びアミドのうち少なくとも一方と脱水環化反応の副生水との存在下で原料1,4BG由来のBGTFを低減して副生固形物の生成を効果的に制御するために、脱水環化反応中、反応器内の反応液中のアミン及びアミドのうち少なくとも一方の量が窒素濃度で1〜10000重量ppmであることが好ましく、また、この反応液中の水分濃度は0.1〜10重量%であることが好ましい。
脱水環化反応中の反応器内の反応液のアミン及びアミドのうち少なくとも一方の量が窒素濃度で1重量ppmよりも少ないと、BGTFの低減効果、副生固形物の生成防止効果を十分に得ることができず、10000重量ppmよりも多いとTHFの生産性が阻害される。
同様に、脱水環化反応中の反応器内の反応液の水分濃度が0.1重量%よりも少ないとBGTFの低減効果、副生固形物の生成防止効果を十分に得ることができず、10重量%よりも多いと脱水環化反応が阻害される。より好ましい水分濃度は1重量%〜6重量%である。
本発明において、脱水環化反応中の反応器内の反応液のアミン及びアミドのうち少なくとも一方の量は窒素濃度で1〜10000重量ppm、好ましくは1〜4000重量ppm、より好ましくは11〜650重量ppmであり、水分濃度は好ましくは0.1〜10重量%、より好ましくは0.1〜5重量%、更に好ましくは0.1〜3重量%である。
なお、脱水環化反応中の反応器内の反応液中にアミンのみを含み、アミドを含まない場合、反応液中のアミン量は、窒素濃度として1〜10000重量ppm、好ましくは8〜800重量ppm、より好ましくは11〜650重量ppmである。
また、脱水環化反応中の反応器内の反応液中にアミドのみを含み、アミンを含まない場合、反応液中のアミド量は、窒素濃度として1〜10000重量ppm、好ましくは8〜800重量ppm、より好ましくは20〜650重量ppmである。
また、脱水環化反応中の反応器内の反応液中にアミンとアミドを含む場合、反応液中のアミンとアミドの合計量は、窒素濃度として1〜10000重量ppm、好ましくは8〜800重量ppm、より好ましくは11〜650重量ppmである。
通常、脱水環化反応開始時の原料液中のアミン及びアミドのうち少なくとも一方の含有量は1〜1000重量ppmであり、脱水環化反応中の反応液のアミン及びアミドのうち少なくとも一方の量の下限を下回ることはないが、長時間の運転や原料液中のアミン及びアミドのうち少なくとも一方の濃度増加により、アミン及びアミドのうち少なくとも一方の量が増加する場合には、反応液を排出することにより、脱水環化反応中の反応液のアミン及びアミドのうち少なくとも一方の量を上記上限以下に抑えることが好ましい。
また、水分濃度が上記好適範囲を外れる場合は水分の添加や水分の留出により濃度調整することが好ましい。
なお、本発明において、脱水環化反応開始時とは、反応器に原料液を導入して加熱を開始する時をさし、脱水環化反応中とは、この加熱開始後、反応器内の反応液温度が所定の反応温度に維持されている期間をさす。
また、脱水環化反応中の反応器内の反応液とは原料1,4BGや酸触媒、THF、水、原料1,4BG中の不純物由来の高沸点化合物、BGTF、アミン及びアミドのうち少なくとも一方、ならびにTHFと1,4BGから生成される副生物等の混合溶液をさす。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以下において、水分の分析はカールフィッシャー法を用いて行った。
1,4−ブタンジオール、テトラヒドロフラン及び2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランの分析はガスクロマトグラフィーにより行い、クロマトグラムのピーク面積比率により算出した。即ち、100重量%から水分濃度(重量%)を差し引いた値を算出し、水分濃度を差し引いた後の重量%分に、ガスクロマトグラフィーの各成分の面積比率を乗じた。
窒素の分析は、試料をアルゴン・酸素雰囲気内で燃焼させ、発生した燃焼ガスを燃焼・減圧化学発光法を用いた微量窒素計(三菱化学アナリテック社製、TN−10型)で分析することにより行った。
また、1,4−ブタンジオールにアミンを存在させるための陰イオン交換樹脂としては、ポリエチレンジアミン骨格を有する弱塩基性陰イオン交換樹脂である三菱化学(株)製「ダイヤイオン(登録商標)WA20」を用いた。この陰イオン交換樹脂を用いることにより、1,4−ブタンジオール中にエチレンアミン由来の構成単位を2〜20含有するポリアミンを存在させることができる。
[実施例1]
1000mLのガラス製フラスコに粗1,4BGを350g、陰イオン交換樹脂を35g仕込み、室温で2時間攪拌した後、陰イオン交換樹脂を濾別した。得られた濾液320gに水を70g添加した後の液中のBGTF濃度を測定した結果、0.2206重量%であった。このとき、この液中の水分濃度は24.7重量%、1,4BG濃度は74.99重量%、陰イオン交換樹脂から溶出したポリアミンの含有量は窒素原子換算濃度で110重量ppmであり、pHは8.6であった。
1000mLのステンレス製オートクレーブに本溶液を充填し、オートクレーブ内を窒素ガスで置換した後、170℃で2時間加熱した。加熱処理液の分析を行った結果、BGTF濃度が0.1522重量%に低減していた。この加熱処理液(水分濃度24.7重量%、1,4BG濃度75.0重量%、窒素濃度110ppm、BGTF濃度0.1522重量%)を原料液としてTHFの製造を行った。
留出のためのガラス製の冷却管を設置したガラス製の500mLフラスコ反応器に、該加熱処理液370.3g(1,4BG量277.7g)を加え、パラトルエンスルホン酸1.51g(反応液に対して0.41重量%)を仕込み、オイルバスを使用して内液温度を145℃まで加熱した。内液温度が145℃に安定した後、冷却管で凝縮されたTHFを含む留出液をガラス製の貯槽に抜き出した。
THFを含む留出液量は340.2gであった。留出液の組成は、THF58.1重量%、水41.2重量%であった。THFの収率は88.9%であり、THFの生成速度は51.1g/hrであった。尚、フラスコ反応器内の残液は25.4gであり、水分濃度は1.3重量%、窒素濃度は1603重量ppmであった。フラスコ反応器内の残液のうちの固形物量は0.6mgであった。副生固形物の収率(重量ppm)/THF収率は2であった。結果を表1にまとめて示す。
[実施例2]
1000mLのガラス製フラスコに粗1,4BGを600g、陰イオン交換樹脂を60g仕込み、室温で2時間攪拌した後、陰イオン交換樹脂を濾別した。得られた濾液520gに水を105g添加した後の液中のBGTF濃度を測定した結果、0.2206重量%であった。このとき、この液中の水分濃度は21.0重量%、1,4BG濃度は78.71重量%、陰イオン交換樹脂から溶出したポリアミンの含有量は窒素原子換算濃度で110重量ppmであり、pHは8.6であった。
1000mLのステンレス製オートクレーブに本溶液を充填し、オートクレーブ内を窒素ガスで置換した後、170℃で2時間加熱した。加熱処理液の分析を行った結果、BGTF濃度が0.1544重量%に低減していた。
留出のためのガラス製の冷却管を設置したガラス製の1000mLフラスコ反応器に、該加熱処理液517gを仕込み、圧力0.2kPa、内液温度102℃にて単蒸留を実施した。留出液のうち173.1gを初留として分離し、1,4BGを主成分とする本留液を316.9g得た。この際の釜残液は21.9gであった。本留液中の1,4BG濃度は99.4重量%、水分は0.310重量%、窒素濃度は57重量ppm、BGTF濃度は0.1943重量%であった。この本留液を原料液としてTHFの製造を行った。
留出のためのガラス製の冷却管を設置したガラス製の500mLフラスコ反応器に、該本留液300.2g(1,4BG量298.4g)を加え、パラトルエンスルホン酸1.50g(反応液に対して0.5重量%)を仕込み、オイルバスを使用して実施例1と同様にして145℃で反応蒸留を行ってTHFを含む留出液271.0gをガラス製の貯槽に抜き出し、フラスコ反応器内に残液27.3gを得た。フラスコ反応器内の残液のうちの固形物量は0.2mgであった。副生固形物の収率(重量ppm)/THF収率は1であった。
このときの反応結果を表1にまとめて示す。
[実施例3]
1000mLのガラス製フラスコに粗1,4BGを600g、陰イオン交換樹脂を60g仕込み、室温で2時間攪拌した後、陰イオン交換樹脂を濾別した。得られた濾液4.0gを粗1,4BG400gで希釈し、陰イオン交換樹脂から溶出したポリアミンを窒素原子換算濃度で1.1重量ppm含有する原料1,4BG(水分濃度0.029重量%、1,4BG濃度99.7重量%、窒素濃度1.1重量ppm、BGTF濃度0.2902重量%)を調製した。なお、pHを測定した結果7.0であった。
留出のためのガラス製の冷却管を設置したガラス製の500mLフラスコ反応器に、該原料1,4BG300.0gを加え、パラトルエンスルホン酸1.50g(反応液に対して0.5重量%)を仕込み、オイルバスを使用して実施例1と同様にして145℃で反応蒸留を行ってTHFを含む留出液271.0gをガラス製の貯槽に抜き出し、フラスコ反応器内に残液28.8gを得た。フラスコ反応器内の残液のうちの固形物量は0.9mgであった。副生固形物の収率(重量ppm)/THF収率は3であった。
なお、脱水環化反応開始時の反応器内の原料液中の窒素濃度は1.1重量ppmであった。
このときの反応結果を表1にまとめて示す。
[実施例4]
原料1,4BGとして、BGTF濃度が0.3236重量%で、4−ヒドロキシピペリジン(「4OHP」と略記する。)を窒素原子換算濃度で56.0重量ppm含む1,4BGを用いた以外は、実施例3と同様にした。なお、脱水環化反応開始時の反応器内の原料液中の窒素濃度は56.0重量ppmであった。以下の実施例及び比較例においても、脱水環化反応開始時の反応器内の原料液中の窒素濃度は、原料1,4BGの窒素原子換算濃度とほぼ等しい。
THFを含む留出液265.1gをガラス製の貯槽に抜き出し、フラスコ反応器内に残液27.5gを得た。フラスコ反応器内の残液のうちの固形物量は0.3mgであった。副生固形物の収率(重量ppm)/THF収率は1であった。
このときの反応結果を表1にまとめて示す。
[実施例5]
原料1,4BGとして、4−ヒドロキシピペリジン(4OHP)を窒素原子換算濃度で10.0重量ppm含む1,4BGを用いた以外は、実施例3と同様に反応を行った。
THFを含む留出液263.0gをガラス製の貯槽に抜き出し、フラスコ反応器内に残液36.9gを得た。フラスコ反応器内の残液のうちの固形物量は0.8mgであった。副生固形物の収率(重量ppm)/THF収率は3であった。
このときの反応結果を表1にまとめて示す。
[実施例6]
原料1,4BGとして、4−ヒドロキシピペリジン(4OHP)を窒素原子換算濃度で1.1重量ppm含む1,4BGを用いた以外は、実施例3と同様に反応を行った。
THFを含む留出液260.9gをガラス製の貯槽に抜き出し、フラスコ反応器内に残液39.2gを得た。フラスコ反応器内の残液のうちの固形物量は0.6mgであった。副生固形物の収率(重量ppm)/THF収率は2であった。
このときの反応結果を表1にまとめて示す。
[実施例7]
原料1,4BGとして、4−ヒドロキシピペリジンの替わりに1−アミノデカンを窒素原子換算濃度で10.0重量ppm含む1,4BGを用いた以外は、実施例3と同様に反応を行った。
THFを含む留出液274.6gをガラス製の貯槽に抜き出し、フラスコ反応器内に残液25.3gを得た。フラスコ反応器内の残液のうちの固形物量は1.2mgであった。副生固形物の収率(重量ppm)/THF収率は4であった。
このときの反応結果を表1にまとめて示す。
[実施例8]
原料1,4BGとして、4−ヒドロキシピペリジンの替わりにトリ−n−ブチルアミンを窒素原子換算濃度で10.0重量ppm含む1,4BGを用いた以外は、実施例3と同様に反応を行った。
THFを含む留出液264.9gをガラス製の貯槽に抜き出し、フラスコ反応器内に残液35.1gを得た。フラスコ反応器内の残液のうちの固形物量は0.8mgであった。副生固形物の収率(重量ppm)/THF収率は3であった。
このときの反応結果を表1にまとめて示す。
[実施例9]
原料1,4BGとして、4−ヒドロキシピペリジンの替わりに2−ピロリドン(「2P」と略記する。)を窒素原子換算濃度で10.0重量ppm含む1,4BGを用いた以外は、実施例3と同様に反応を行った。
THFを含む留出液265.8gをガラス製の貯槽に抜き出し、フラスコ反応器内に残液34.2gを得た。フラスコ反応器内の残液のうちの固形物量は0.9mgであった。副生固形物の収率(重量ppm)/THF収率は3であった。
このときの反応結果を表1にまとめて示す。
[比較例1]
原料1,4BGとして、BGTF濃度0.3236重量%で、窒素濃度0.1重量ppm以下の1,4BGを用いた以外は、実施例3と同様に反応を行った。
THFを含む留出液260.9gをガラス製の貯槽に抜き出し、フラスコ反応器内に残液34.7gを得た。フラスコ反応器内の残液のうちの固形物量は140mgであった。副生固形物の収率(重量ppm)/THF収率は54であった。
このときの反応結果を表2にまとめて示す。
[比較例2]
原料1,4BGとして、陰イオン交換樹脂から溶出したポリアミンを窒素原子換算濃度で0.5重量ppm含有する1,4BGを用いた以外は、実施例3と同様に反応を行った。
THFを含む留出液272.1gをガラス製の貯槽に抜き出し、フラスコ反応器内に残液27.9gを得た。フラスコ反応器内の残液のうちの固形物量は180mgであった。副生固形物の収率(重量ppm)/THF収率は62であった。
このときの反応結果を表2にまとめて示す。
[比較例3]
原料1,4BGとして、4−ヒドロキシピペリジン(4OHP)を窒素原子換算濃度で0.5重量ppm含む1,4BGを用いた以外は、実施例3と同様に反応を行った。
THFを含む留出液267.6gをガラス製の貯槽に抜き出し、フラスコ反応器内に残液32.4gを得た。フラスコ反応器内の残液のうちの固形物量は110mgであった。副生固形物の収率(重量ppm)/THF収率は39であった。
このときの反応結果を表2にまとめて示す。
[比較例4]
原料1,4BGとして、2N−NaOH水溶液をNa原子換算濃度で100.0重量ppm含むように添加した1,4BGを用いた以外は、実施例3と同様に反応を行った。
THFを含む留出液274.0gをガラス製の貯槽に抜き出し、フラスコ反応器内に残液26.0gを得た。フラスコ反応器内の残液のうちの固形物量は120mgであった。副生固形物の収率(重量ppm)/THF収率は43であった。
このときの反応結果を表2にまとめて示す。
[比較例5]
原料1,4BGとして、25%−アンモニア水溶液を窒素原子換算濃度で10.0重量ppm含む1,4BGを用いた以外は、実施例3と同様に反応を行った。
THFを含む留出液268.4gをガラス製の貯槽に抜き出し、フラスコ反応器内に残液31.6gを得た。フラスコ反応器内の残液のうちの固形物量は210mgであった。副生固形物の収率(重量ppm)/THF収率は76であった。
このときの反応結果を表2にまとめて示す。
[比較例6]
原料1,4BGとして、2−ピロリドンを窒素原子換算濃度で2000重量ppm含む1,4BGを用いた以外は、実施例3と同様に反応を行った。
本例では、THFの留出速度は12g/h(実施例の1/4以下)となり、THF化反応が顕著に抑制された。
このときの反応結果を表2にまとめて示す。
[比較例7]
原料1,4BGとして、4−ヒドロキシピペリジンを窒素原子換算濃度で15000重量ppm含む1,4BGを用いた以外は、実施例3と同様に反応を行った。
本例では、内液温度が145℃に達しても、留出物は得られなかった。その後、内液温度を160℃まで加熱したが、内液温度が160℃に達しても、留出物は得られなかった。
このときの反応結果を表2にまとめて示す。
Figure 2013116881
Figure 2013116881
実施例1〜9と比較例1〜5より、所定量のアミン及びアミドのうち少なくとも一方を含む1,4BG含有原料液を使用することにより、反応速度は若干低下するものの、運転を阻害する副生固形物の選択率を大幅に低減することができ、生産量を維持して、THF収率を改善することができることが分かる。
また、比較例6,7より、1,4BG含有原料液のアミン及びアミドのうち少なくとも一方の量が多いとTHFの生産性が低下し、過度に多いと反応が不可能となることが分かる。

Claims (7)

  1. 反応器内で、pKa値が4以下の酸触媒の存在下に、1,4−ブタンジオールの脱水環化反応を行うことによりテトラヒドロフランを製造する方法であって、反応に供する1,4−ブタンジオールを含む原料液が、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフランを0.01〜0.35重量%、アミン及びアミドのうち少なくとも一方を窒素原子換算濃度で1重量ppm以上、1000重量ppm以下含む、テトラヒドロフランの製造方法。
  2. 反応器内で、pKa値が4以下の酸触媒の存在下に、1,4−ブタンジオールの脱水環化反応を行うことによりテトラヒドロフランを製造する方法であって、反応器内の反応液が、アミン及びアミドのうち少なくとも一方を窒素原子換算濃度で1重量ppm以上、10000重量ppm以下含む、テトラヒドロフランの製造方法。
  3. 前記反応器内の反応液が、アミン及びアミドのうち少なくとも一方を窒素原子換算濃度で1重量ppm以上、10000重量ppm以下含む、請求項1に記載のテトラヒドロフランの製造方法。
  4. 前記反応器内の反応液が、水分を0.1重量%以上、10重量%以下含む、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のテトラヒドロフランの製造方法。
  5. 前記反応器内の気相部に存在するテトラヒドロフラン及び水を含むガスを反応器外へ抜き出す工程を有する、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のテトラヒドロフランの製造方法。
  6. 前記反応器内の反応液の温度が80℃以上、250℃以下の範囲である、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のテトラヒドロフランの製造方法。
  7. 粗1,4−ブタンジオールを、アミン及びアミドのうち少なくとも一方の存在下で80℃以上に加熱することにより、2−(4−ヒドロキシブトキシ)−テトラヒドロフラン含有量を低減した後、前記反応器に供給する工程を有する請求項1ないし6のいずれか1項に記載のテトラヒドロフランの製造方法。
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