JP2013116653A - フューエルリッド部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来と比較してフューエルリッドの面積を拡大させることがなく、アダプタの凹部内に2種類の燃料注入口を配置すること。
【解決手段】アダプタ20は、それぞれ別途に製造された後、一体的に組み付けられる第1アダプタ30と第2アダプタ32とからなり、アダプタ20を側面視したとき、一側の第1アダプタ30の外周部30aの傾斜角度と、他側の第2アダプタ32の外周部32aの傾斜角度とが角度θだけ異なっており、凹部18の開口部16における第1開口面積S1よりも、縦断面において第1アダプタ30と第2アダプタ32とが接続される接続部38における第2開口面積S2が大きく設定される(S1<S2)。
【選択図】図5

Description

本発明は、2種類の燃料注入口を有する車両のフューエルリッド部構造に関する。
例えば、圧縮天然ガス(CNG)等の気体燃料とガソリン等の液体燃料とからなる2種類の燃料を切り替えて内燃機関(エンジン)に供給可能なバイフューエル車(Bi-Fuel Car)が知られている。
この種のバイフューエル車に関し、例えば、特許文献1には、始動時のエミッション、燃費を悪化させることがなく、ガソリン燃料系部品の固着、劣化を防止できるとする、バイフューエル車用内燃機関の燃料制御装置が開示されている。
特開2003−206772号公報
ところで、バイフューエル車において、ガソリン燃料注入口とガス燃料注入口との両方を単一のフューエルリッド部に設けることが要請される場合がある。この場合、例えば、従来から設けられているフューエルリッド部に対して、例えば、ガス燃料注入口を新たに追加して配置することが考えられるが、従来におけるフューエルリッド部がガス燃料注入口の追加分だけ拡大するため、従来の車体構造(特に、フューエルリッド部が収納されるアウタパネル)を変更する必要があり、製造コストが高騰する。
また、従来から設けられているフューエルリッド部内において、ガソリン燃料注入口を除いた他の部位にガス燃料注入口を追加配置しようとすると、同一平面上において2つの燃料注入口が相互に干渉するため、狭小な部位に対して2つの燃料注入口を配置することが困難である。なお、特許文献1において、フューエルリッド部に対し2つの燃料注入口をどのように配置するかについては、何ら開示乃至示唆されていない。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、従来と比較してフューエルリッドの面積を拡大させることがなく、アダプタの凹部内に2種類の燃料注入口を配置することが可能な車両のフューエルリッド部構造を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、2種類の燃料注入口を有する車両のフューエルリッド部構造であって、フューエルリッドと、前記フューエルリッドによって開閉可能に被覆される開口部を有する凹部が形成されたアダプタとを備え、前記アダプタは、それぞれ別途に製造された後、一体的に組み付けられる第1アダプタと第2アダプタとからなり、前記アダプタを側面視したとき、一側の前記第1アダプタの外周部の傾斜角度と、他側の前記第2アダプタの外周部の傾斜角度とをそれぞれ異ならせ、前記開口部における第1開口面積よりも、縦断面において前記第1アダプタと前記第2アダプタとが接続される接続部における第2開口面積を大きく設定し、前記凹部内に前記2種類の燃料注入口を配置したことを特徴とする。
本発明によれば、それぞれ別途に製造された第1アダプタと第2アダプタとを一体的に組み付けてアダプタを構成すると共に、傾斜角度及び開口面積が上記のように設定されることにより、従来と比較してアダプタの開口部の第1開口面積を増大させることがなくアダプタの凹部の奥部側のスペース(容積)を増大させることができる。この結果、本発明では、従来と比較してフューエルリッドの表面(デザイン面)の面積を拡大させることがなく、アダプタの凹部内に2種類の燃料注入口を好適に配置することができる。なお、2種類の燃料は、それぞれ異なる燃料であればよく、例えば、気体同士の燃料であってもよい。
また、本発明は、前記アダプタの底壁は、前記開口部側に近接する第1底壁と、前記第1底壁から前記凹部の深さ方向にさらに窪む第2底壁とを有し、前記2種類の燃料注入口は、液体燃料注入口と、気体燃料注入口とからなり、前記液体燃料注入口を前記第1底壁に配置し、前記気体燃料注入口を前記第2底壁に配置したことを特徴とする。
本発明によれば、アダプタの底壁を、開口部側に近接する第1底壁と、凹部の深さ方向にさらに窪む第2底壁とによって構成し、第1底壁よりも第2底壁が車内側に向かってさらに窪むようにすることにより、アダプタの凹部の奥部側のスペース(容積)をより一層増大させることが可能となり、第2底壁に気体燃料注入口の設置スペースを確保することができる。
本発明では、従来と比較してフューエルリッドの面積を拡大させることがなく、アダプタの凹部内に2種類の燃料注入口を配置することが可能な車両のフューエルリッド部構造を得ることができる。
本発明の実施形態に係るフューエルリッド部構造が適用された車両の後部側の斜視図である。 フューエルリッド部を構成するアダプタの平面図である。 前記アダプタの斜視図である。 前記アダプタの分解斜視図である。 図3のA−A線に沿った縦断面図である。 前記アダプタの拡大部分側面図である。 図2のB−B線に沿った拡大縦断面図である。 本実施形態におけるアダプタの縦断面形状と、本出願人が案出した従来におけるアダプタの縦断面形状との比較に供される縦断面図である。 (a)は、図3のE部におけるシール構造を示す部分拡大斜視図、(b)は、(a)のC−C線に沿った拡大縦断面図、(c)は、繋ぎ目部分を一致させた比較例に係るシール構造を示す拡大縦断面図である。 (a)は、本発明の他の実施形態に係るフューエルリッド部構造が適用されたアダプタの平面図、(b)は、(a)のD−D線に沿った横断面図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係るフューエルリッド部構造が適用された車両の後部側の斜視図である。なお、各図において、「上下」は、車体の上下方向を示し、「前後」は、車体の前後方向を示している。
図1に示されるように、フューエルリッド部10は、車両12の車体の後部側に配置され図示しないヒンジ部を介して開閉操作可能に設けられたフューエルリッド14と、前記フューエルリッド14によって開閉可能に被覆される開口部16を有する凹部18が形成されたアダプタ20とを備えて構成されている。なお、この車両12は、圧縮天然ガス(CNG)の気体燃料とガソリンの液体燃料とからなる2種類の燃料を切り替えて図示しない内燃機関(エンジン)に供給可能なバイフューエル車(Bi-Fuel Car)からなる。
アダプタ20の凹部18内には、2種類の燃料注入口が配置され、ガソリンの液体燃料注入口22aを有する液体燃料充填部22と、圧縮天然ガス(CNG)の気体燃料注入口24aを有する気体燃料充填部24とが設けられる。液体燃料注入口22aは、キャップ部材25を介して液密に閉塞され、気体燃料注入口24aは、図示しない逆止機能手段を介して気密に閉塞されると共に、図示しないキャップ部材によって被覆される。
フューエルリッド14は、矩形状の板体からなり、表面(意匠面)の面積が従来と比較して略同一面積に構成される。
図2は、フューエルリッド部を構成するアダプタの平面図、図3は、前記アダプタの斜視図、図4は、前記アダプタの分解斜視図、図5は、図3のA−A線に沿った縦断面図、図6は、アダプタの拡大部分側面図、図7は、図2のB−B線に沿った拡大縦断面図である。
アダプタ20は、図2〜図5に示されるように、開口部16から車内側に向かって窪む有底の凹部18が形成されたカップ形状体からなり、開口部16を形成する側壁26と、前記側壁26の底面を閉塞する底壁28とを備える。また、アダプタ20は、図4に示されるように、第1アダプタ30と、後記する切欠部34を介して第1アダプタ30の下部側に装着される第2アダプタ32とによって構成され、それぞれ別途製造された後に一体的に組み付けられる。この場合、第1アダプタ30と第2アダプタ32とは、後記する係止部36、36a、36bによって相互に結合される。さらに、アダプタ20の底壁28は、後記するように、開口部16側に近接する第1底壁28aと、前記第1底壁28aから凹部18の深さ方向にさらに窪む第2底壁28bとを有する。
第1アダプタ30と第2アダプタ32とは、図5に示されるように、縦断面が「く」の字状に屈曲して結合される。図6に示されるように、アダプタ20を側面視したとき、一側に配置される第1アダプタ30の外周部30aの傾斜角度と、前記一側と反対側の他側に配置される第2アダプタ32の外周部32aの傾斜角度とが角度θだけ異なるように設定される。また、図5に示されるように、凹部18の開口部16における第1開口面積S1よりも、縦断面において第1アダプタ30と第2アダプタ32とが接続される接続部38における第2開口面積S2が大きく設定される。傾斜角度及び開口面積については、後記で詳細に説明する。
第1アダプタ30は、図4に示されるように、開口部16に沿った側壁26の上端部に形成され外方に向かって折曲するフランジ部40と、フランジ部40の下部側に設けられ、車体のアウタパネル41(図7参照)との間でシール機能を発揮するゴム製のシール部材42とを有する。第1アダプタ30の側壁26は、比較的硬質の樹脂材料によって形成され、第1アダプタ30の底壁28は、比較的軟質の樹脂材料によって形成される。この場合、第1アダプタ30を、例えば、硬質及び軟質の樹脂材料で二色成形によって一体成形してもよいし、又は、側壁26と底壁28とをそれぞれ別体で形成した後に一体的に結合するようにしてもよい。
第1アダプタ30の底壁28は、図2に示されるように、液体燃料充填部22が挿通され前記液体燃料充填部22の外周面を囲繞してシールする大径の第1孔部44aを有する第1底壁28aと、気体燃料充填部24が挿通され前記気体燃料充填部24の外周面を囲繞してシールする中径の第2孔部44b、及び、気体燃料充填部24を被覆するキャップ部材を支持する小径の第3孔部44cを有する第2底壁28bとを有する。
第1底壁28aと第2底壁28bとの間には、凹部18の深さ方向に沿った段差部46が形成される(図5参照)。この段差部46を設けることにより、アダプタ20の凹部18内には、第1底壁28aから車内側へ向かってさらに窪む第2底壁28bが形成される。この結果、第1底壁28aに形成される第1孔部44aは、開口部16側に近接する位置に配置され、第2底壁28bに形成される第2孔部44b及び第3孔部44cは、前記第1孔部44aと比較して開口部16から離間する位置に配置される。
第1アダプタ30の下部側の側壁26には、第2アダプタ32の外形形状に対応する切欠部34が設けられ、前記切欠部34に対して第2アダプタ32が略縦方向から一体的に組み付けられる(図4参照)。さらに、第1アダプタ30の切欠部34の下部側には、連通路48を介して凹部18と連通し、凹部18内に溜まったドレン(泥水等)を外部に排出するドレンポート50が設けられる(図7参照)。
ドレンポート50の先端部は、図7に示されるように、断面鋭角状にカットされた傾斜面52を有する。なお、図7中において、二点鎖線は、ドレンポート50のカットされた部分を示している。ドレンポート50の先端部が斜面形状にカットされることにより、泥進入方向(鉛直上方向)に対する泥進入の範囲が狭まり、ドレンポート50に対する鉛直下方向からの汚泥の進入を抑制することができる。
すなわち、図7において、ドレンポート50の先端部を断面鋭角状にカットすることにより、鉛直下方向からみたドレンポート50の内径がD1に設定され、先端部をカットしていない場合の鉛直下方向からみたドレンポート50の内径D2と比較して内径D1を小さくすることができる(D1<D2)。また、ドレンポート50の先端部が傾斜面52で形成されることにより、ドレンポート50から排出されるドレンの液切れを良好とすることができる。
図4に戻って、第1アダプタ30の切欠部34の下部側中央部には、第2アダプタ32の係止片54を係止する係止部36が設けられる。この係止部36は、第2アダプタ32の係止片54を左右両側から挟持する一対の爪部56と、第2アダプタ32の係止片54に形成された係合孔58に係合する突起部60とを有する。さらに、第1アダプタ30の切欠部34の左右両側には、第2アダプタ32の一対の爪部61をそれぞれ係止する右側係止部36a及び左側係止部36bがそれぞれ設けられる。この右側係止部36a及び左側係止部36bは、第1アダプタ30に形成された矩形状の係合孔58に対して、第2アダプタ32の左右両端部に設けられた爪部61が係合する。この場合、中央に設けられた係止部36と、左右側に設けられた右側係止部36a及び左側係止部36bとの間で高さ位置に高低差を設けることで、中央の係止部36が位置決めとして機能し、より一層嵌め易くなる。
第2アダプタ32は、第1アダプタ30の切欠部34に対応する形状からなる部分側壁62と、部分側壁62の上部側に形成された部分フランジ部64と、部分フランジ部64の下部側に設けられる部分シール部材66とを有する。
第2アダプタ32の部分側壁62の下部側中央部には、略矩形状の係合孔58を有する係止片54が設けられる。この場合、第2アダプタ32を略水平方向に沿って変位させ、第1アダプタ30の切欠部34に沿って組み付けることにより、第2アダプタ32の係止片54が第1アダプタ30の係止部36に係止されると共に、第2アダプタ32の一対の爪部61が第1アダプタ30の係合孔58に係合する。この結果、第2アダプタ32が、第1アダプタ30と一体的に組み付けられる。
本実施形態に係るフューエルリッド部構造が適用された車両12は、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
本実施形態では、図3及び図4に示されるように、第1アダプタ30と第2アダプタ32とが、例えば、それぞれ別体で製造された後、一体的に組み付けられるように予め分割して構成されている。このため、本実施形態では、アダプタ20を側面視したとき、第1アダプタ30の外周部30aの傾斜角度と、第2アダプタ32の外周部32aの傾斜角度とが角度θだけ異なるように、第1アダプタ30と第2アダプタ32とを組み付けることが可能である(図6参照)。
また、本実施形態では、第1アダプタ30の外周部30aと第2アダプタ32の外周部32aとが角度θだけ異なることにより、アダプタ20の凹部18の開口部16における第1開口面積S1よりも、縦断面において第1アダプタ30と第2アダプタ32との接続部38における第2開口面積S2が大きくなるように設定することができる(S1<S2)。なお、図5中では、第1開口面積S1、第2開口面積S2を、便宜上、それぞれの内径寸法で表している。
本実施形態では、傾斜角度及び開口面積が上記のように設定されることにより、アダプタ20の開口部16の開口面積S1を増大させることがなく従来と略同一面積に設定しても、アダプタ20の凹部18の奥部側のスペース(容積)を増大させることができる。この結果、本実施形態では、従来と比較してフューエルリッド14の表面(デザイン面)の面積を拡大させることがなく、アダプタ20の凹部18内に液体燃料注入口22a及び気体燃料注入口22bからなる2種類の燃料注入口を好適に配置することができる。
また、本実施形態では、アダプタ20の第1底壁28aと第2底壁28bとの間に段差部46を設け、第1底壁28aよりも第2底壁28bが車内側に向かって窪むように設けることにより、アダプタ20の凹部18の奥部側のスペース(容積)をより一層増大させることができる。
図8は、本実施形態におけるアダプタの縦断面形状と、本出願人が案出した従来におけるアダプタの縦断面形状との比較に供される縦断面図である。なお、図8中において、本出願人が案出した従来におけるアダプタの縦断面形状を二点鎖線で示す。
本実施形態では、第1アダプタ30と第2アダプタ32とを分割構成すると共に、段差部46を介して第1底壁28aよりも車内側に向かって窪んで形成される第2底壁28bを設けることにより、二点鎖線で示される従来のアダプタの形状と比較して、網点部分のスペース(容積)を拡大させることができる。
この場合、第2アダプタ32の内壁面が第1アダプタ30の内壁面よりもセンタ側へ傾斜したアンダカット形状で形成され、例えば、図示しない樹脂成形用金型によってアダプタ20を樹脂一体成形した場合、抜き勾配が小さ過ぎて型抜きが困難となるおそれがある。しかしながら本実施形態では、第1アダプタ30と第2アダプタ32とを分割構成しアンダカット形状部分に対応する第2アダプタ32を別体化することによって、アンダカット形状を容易に形成することが可能となる。
本実施形態では、網点部分のスペース(容積)の拡大によって、従来と比較してフューエルリッド14の表面(デザイン面)の面積を拡大させることがなく、アダプタ20の凹部18内に液体燃料注入口22a及び気体燃料注入口22bからなる2種類の燃料注入口を好適に配置することができる。すなわち、アダプタ20の底壁28を、開口部16側に近接する第1底壁28aと、凹部18の深さ方向にさらに窪む第2底壁28bとによって構成し、第1底壁28aよりも第2底壁28bが車内側に向かってさらに窪むようにすることにより、アダプタ20の凹部18の奥部側のスペース(容積)をより一層増大させることが可能となり、第2底壁28bに気体燃料注入口24aの設置スペースを確保することができる。
さらに、本実施形態では、係止片54を一対の爪部56で挟持すると共に、係止片54の係合孔58に対して係合する突起部60を設けた簡素な構造からなる係止部36を設けている(図4参照)。このように構成することにより、本実施形態では、第1アダプタ30の切欠部34に対して第2アダプタ32を略縦方向から簡便に組み付けることができ、アダプタ20を2部品とした場合であっても、組み付け作業を簡素化することができる。
次に、第1アダプタ30と第2アダプタ32との組み付け部位におけるシール構造について、以下説明する。
図9(a)は、図3のE部におけるシール構造を示す部分拡大斜視図、図9(b)は、図9(a)のC−C線に沿った拡大縦断面図、図9(c)は、繋ぎ目部分を一致させた比較例に係るシール構造を示す拡大縦断面図である。
硬質樹脂によって形成される第1アダプタ30のフランジ部40の下部側には、軟質なゴム等によって形成される平板帯状のシール部材42が設けられる。この場合、切欠部34における第1アダプタ30のフランジ部40の一端部よりもシール部材42の一端部が所定長だけ伸長するように設定されている。一方、第2アダプタ32の部分フランジ部64の下部側には、平板帯状の部分シール部材66が設けられる。この場合、第1アダプタ30の切欠部34に対して装着される第2アダプタ32の部分フランジ部64の他端部は、部分シール部材66よりも所定長だけ伸長するように設定されている。
そこで、第1アダプタ30に対して第2アダプタ32を一体的に組み付けた際、第1アダプタ30のフランジ部40の一端部と第2アダプタ32の部分フランジ部64の他端部とが対応すると共に、シール部材42の一端部と部分シール部材66の他端部とが対応する。この場合、図9(b)に示されるように、フランジ部同士(フランジ部40と部分フランジ部64)の繋ぎ目部分とシール部材同士(シール部材42と部分シール部材66)の繋ぎ目部分とが一致せず、側壁26の周方向に沿って所定長だけ位置ズレするように設定されている。
このように、硬質なフランジ部同士(フランジ部40と部分フランジ部64)の繋ぎ目部分と軟質なシール部材同士(シール部材42と部分シール部材66)の繋ぎ目部分との位置をずらして配置することにより、上側の部分フランジ部64と下側のシール部材42との積層面でシール面(シール部)68が形成されるため(図9(b)参照)、第1アダプタ30と第2アダプタ32との結合部位におけるシール性を向上させることができる。
これに対し、フランジ部同士(フランジ部40と部分フランジ部64)の繋ぎ目部分とシール部材同士(シール部材42と部分シール部材66)の繋ぎ目部分とを一致させて配置した比較例では、図9(c)に示されるように、上記のようなシール面が形成されず、フランジ部同士の繋ぎ目部分におけるクリアランスと、シール部材同士の繋ぎ目部分におけるクリアランスが連続して形成されるため、シール性を向上させることが困難である。
次に、他の実施形態に係るフューエルリッド部構造について説明する。
図10(a)は、本発明の他の実施形態に係るフューエルリッド部構造が適用されたアダプタの平面図、図10(b)は、図10(a)のD−D線に沿った横断面図である。
この他の実施形態では、比較的軟質な樹脂材料で形成されたアダプタ20の底壁28において、第1〜第3孔部44a〜44cをそれぞれ囲繞する部位に環状の第1〜第3蛇腹部70a〜70cを形成している点に特徴がある。この環状の第1〜第3蛇腹部70a〜70cは、それぞれ、相対的に突出する山部と相対的に窪んだ谷部とが交互に連続して構成される。
第1孔部44aが凹部18側に突出する液体燃料充填部22の外周面を囲繞することによりシール部を構成し、第2孔部44bが凹部18側に突出する気体燃料充填部24の外周面を囲繞することによりシール部を構成し、第3孔部44cが気体燃料充填部24に装着される図示しないキャップ部材の支持部の外周面を囲繞することによりシール部を構成し、合計3点でシール部が構成されている。
この場合、例えば、製造誤差等によって第1〜第3孔部44a〜44cの内の少なくとも1つ孔部の中心がずれた場合、この孔部の中心の位置ずれによってクリアランスが発生し各シール部のシール性能が低下するおそれがある。
そこで、他の実施形態では、第1〜第3孔部44a〜44cの周辺をそれぞれ周回する第1〜第3蛇腹部70a〜70cを設け、第1〜第3孔部の44a〜44c内の少なくとも1つの孔部の位置ずれに対して第1〜第3蛇腹部70a〜70cが変形して各シール部を追従変位させることにより、各シール部のシール性能が劣化することを回避することができる。
換言すると、第1〜第3蛇腹部70a〜70cをそれぞれ構成する山部と谷部とが伸縮して変形することにより、第1〜第3孔部44a〜44cの位置ずれを吸収して各シール部における充分なシール性能を確保することができる。
10 フューエルリッド部
12 車両
14 フューエルリッド
16 開口部
18 凹部
20 アダプタ
22a 液体燃料注入口
24a 気体燃料注入口
28a 第1底壁
28b 第2底壁
30 第1アダプタ
32 第2アダプタ
38 接続部

Claims (2)

  1. 2種類の燃料注入口を有する車両のフューエルリッド部構造であって、
    フューエルリッドと、前記フューエルリッドによって開閉可能に被覆される開口部を有する凹部が形成されたアダプタとを備え、
    前記アダプタは、それぞれ別途に製造された後、一体的に組み付けられる第1アダプタと第2アダプタとからなり、
    前記アダプタを側面視したとき、一側の前記第1アダプタの外周部の傾斜角度と、他側の前記第2アダプタの外周部の傾斜角度とをそれぞれ異ならせ、
    前記開口部における第1開口面積よりも、縦断面において前記第1アダプタと前記第2アダプタとが接続される接続部における第2開口面積を大きく設定し、前記凹部内に前記2種類の燃料注入口を配置したことを特徴とする車両のフューエルリッド部構造。
  2. 前記アダプタの底壁は、前記開口部側に近接する第1底壁と、前記第1底壁から前記凹部の深さ方向にさらに窪む第2底壁とを有し、
    前記2種類の燃料注入口は、液体燃料注入口と、気体燃料注入口とからなり、
    前記液体燃料注入口を前記第1底壁に配置し、前記気体燃料注入口を前記第2底壁に配置したことを特徴とする請求項1記載の車両のフューエルリッド部構造。
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