JP2003206772A - バイフューエル車用内燃機関の燃料制御装置 - Google Patents

バイフューエル車用内燃機関の燃料制御装置

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JP2003206772A JP2002004282A JP2002004282A JP2003206772A JP 2003206772 A JP2003206772 A JP 2003206772A JP 2002004282 A JP2002004282 A JP 2002004282A JP 2002004282 A JP2002004282 A JP 2002004282A JP 2003206772 A JP2003206772 A JP 2003206772A
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彰男 安田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 始動時のエミッション、燃費を悪化させずに
ガソリン燃料系部品の固着、劣化を防止でき、気体燃料
に最適化された高圧縮比エンジンに適用可能で、さらに
高負荷時の出力向上を図ったバイフューエル車用内燃機
関の燃料制御装置を提供すること。 【解決手段】 エンジンの始動時のように高負荷領域
(ガソリン噴射領域)でないと判定されると(ステップ
S10でNO)、CNGのみがエンジンに供給される
(ステップS40)。これにより、始動時のエミッショ
ン、燃費の悪化が避けられる。高負荷領域でかつガソリ
ンがあると判定されると(ステップS10,S20で共
にYES)、ガソリンがエンジンに補助的に少量供給さ
れる(ステップS30)。これにより、ガソリン燃料系
部品の固着、劣化が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮天然ガス(C
NG)等の気体燃料とガソリン等の液体燃料を内燃機関
に供給可能なバイフューエル車用内燃機関の燃料制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のバイフューエル車においては、ガ
ソリンを時々使ってインジェクタや燃料ポンプ等のガソ
リン燃料系部品を時々駆動させないと、同部品の固着や
劣化が生じてしまう。これを防止するために、従来のバ
イフューエル車では、通常、始動時にガソリンを使用す
るのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術では、始動時にガソリンを使うので、次のような問題
点がある。
【0004】(1)CNG等の気体燃料でエンジンを始
動する場合と比較して、エミッションおよび燃費が悪化
する。すなわち、ガソリンは壁面に付着したりするため
に増量が必要になるので、CNGと比べエミッションが
悪くなる。 これに対してCNGの場合には。気体なので
増量が要らず、余分なエミッションも出ない。このた
め、ガソリンでエンジンを始動する場合には、CNGと
比べて燃費も悪くなる。
【0005】(2)CNGに最適化された高圧縮比エン
ジン(高圧縮比CNGエンジン)に適用する場合、始動
性の悪化が懸念される。すなわち、エンジンを高圧縮比
にすると、着火エネルギが余分にいる。そのために、点
火プラグのギャップを狭めるのが一般的であるが、この
ようにすると、ガソリンではいわゆるプラグのくすぶり
が起きて始動できなくなったり、或いは始動後のエンジ
ン回転数が不安定になったりする可能性がある。このよ
うに、高圧縮比CNGエンジンでは、始動時にガソリン
を使うと、始動性が悪化するおそれがある。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、その目的は、始動時のエミッショ
ン、燃費を悪化させずにガソリン燃料系部品の固着、劣
化を防止でき、気体燃料に最適化された高圧縮比エンジ
ンに適用可能で、さらに高負荷時の出力向上を図ったバ
イフューエル車用内燃機関の燃料制御装置を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果について記載する。請求
項1に係る発明は、気体燃料と液体燃料を内燃機関に供
給可能なバイフューエル車用内燃機関の燃料制御装置に
おいて、少なくとも始動時に気体燃料を内燃機関に供給
するとともに、高負荷時に液体燃料を内燃機関に供給す
ることを要旨とする。
【0008】この構成によれば、始動時に気体燃料を内
燃機関に供給するので、始動時のエミッションおよび燃
費の悪化が避けられる。また、高負荷時に液体燃料を内
燃機関に供給するので、ガソリン燃料系部品の固着、劣
化が防止される。したがって、始動時のエミッション、
燃費を悪化させずにガソリン燃料系部品の固着、劣化を
防止できる。
【0009】また、始動時に液体燃料を使用せずに気体
燃料を使用するので、気体燃料に最適化された高圧縮比
エンジンにも、始動性を悪化させることなく適用するこ
とができる。つまり、内燃機関を高圧縮比にしてプラグ
のギャップを狭めた場合でも、プラグのくすぶりが起き
て始動できなくなったり、始動後の機関回転数が不安定
になったりするのを防止できる。
【0010】また、高負荷時に液体燃料を内燃機関に供
給するので、その分気体燃料が減り空気量が増え、内燃
機関の出力が高くなる。これは、気体燃料は自身の占め
る体積が大きいため、その分吸入空気量が液体燃料と比
較して減るからである。これとともに、高負荷時に液体
燃料の気化潜熱により吸入空気が冷やされて吸気密度が
大になるので、吸気効率が向上して(吸入空気量が増え
て)出力が向上する。こうして、高負荷時に液体燃料を
使うことによって、気化潜熱も使えるし、気体燃料が減
る分だけ体積効率をかせげる。結局、高負荷時に、体積
効率が2つの要因により稼げるので、それだけ内燃機関
の出力を向上させることができる。また、上記の気化潜
熱により燃焼室温度が低下し、信頼性が向上する。ま
た、排気温度も低下するため、触媒等の排気系部品の信
頼性も向上する。
【0011】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
バイフューエル車用内燃機関の燃料制御装置において、
始動時を含めて常時気体燃料を内燃機関に供給すること
を要旨とする。
【0012】実開平4−32248号公報に開示された
従来技術では、ガソリンの長期不使用による弊害を防止
するためにガソリンを常時供給するようにしている。す
なわち、この従来技術では、LPGの気化が困難な低温
時にはガソリンのみをエンジンに供給し、その気化が可
能な通常時にはガソリンとLPGをエンジンに供給する
ようにしている。このため、クリーンな燃料であり、オ
クタン価が高くてノッキングが発生しにくいというCN
G等の気体燃料の利点を十分に生かせない。これに対し
て、請求項2に係る発明によれば、始動時を含めて常時
気体燃料を内燃機関に供給するので、気体燃料の利点を
十分に生かすことができる。
【0013】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に
記載のバイフューエル車用内燃機関の燃料制御装置にお
いて、高負荷時に液体燃料を補助的に気体燃料と一緒に
内燃機関に少量供給することを要旨とする。
【0014】この構成によれば、高負荷時に液体燃料を
補助的に気体燃料と一緒に内燃機関に少量供給するの
で、気体燃料の利点を十分に生かしつつガソリン燃料系
部品の固着、劣化を防止することができる。また、高負
荷時に内燃機関に供給する液体燃料は少量であるので、
液体燃料を貯蔵するタンクを小型化できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化したバイフ
ューエル車用内燃機関の燃料制御装置の一実施形態を図
面に基づいて説明する。
【0016】[ 一実施形態]図2は一実施形態に係る燃
料制御装置の概略構成を示している。図2において、1
はエンジン、2はピストン、3は燃焼室、4は吸気ポー
ト、5は吸気弁、6は排気ポート、7は排気弁、8は燃
焼室3内に配置された点火プラグをそれぞれ示す。内燃
機関としてのエンジン1は、気体燃料としてのCNGに
最適化された高圧縮比CNGエンジンである。吸気ポー
ト4は吸気マニホールド内の吸気通路9を介してサージ
タンク10に接続され、サージタンク10は同マニホー
ルド内の吸気通路11を介してエアクリーナ12に接続
されている。吸気通路11内にはスロットルバルブ13
が配置されている。一方、排気ポート6が接続されてい
る排気マニホールド内の排気通路14には、三元触媒1
5が配置されている。
【0017】図2に示す燃料制御装置は、CNG供給装
置17とガソリン供給装置18とを具備している。CN
G供給装置17は吸気通路9内にCNGを噴射するCN
G噴射弁17aを具備している。このCNG噴射弁17
aは、CNG供給管17bを介してCNGボンベ17c
に接続されている。なお、CNG供給管17b内には図
示しない燃料遮断弁およびレギュレータが配置される。
同様に、ガソリン供給装置18は吸気通路9内にガソリ
ンを噴射するガソリン噴射弁18aを具備している。こ
のガソリン噴射弁18aは、ガソリン供給管18bを介
してガソリンタンク18cに接続されている。なお、ガ
ソリン供給管18b内には図示しない燃料ポンプが配置
される。これらCNG噴射弁17aおよびガソリン噴射
弁18aは、それぞれ電子制御ユニット30からの出力
信号により制御される。
【0018】電子制御ユニット(ECU)30はマイク
ロコンピュータで構成されている。このECU30は、
双方向性バス31を介して相互に接続されたROM3
2、RAM33、CPU34、バックアップRAM3
5、入力ポート36、および出力ポート37を具備して
いる。
【0019】サージタンク10には、サージタンク10
内の絶対圧(吸気圧Pm)に比例した出力電圧を発生す
る圧力センサ38が取り付けられている。排気通路14
には、空燃比センサ39が取り付けられている。CNG
供給管17b内には、CNGボンベ17c内の残存CN
G量に比例した出力電圧を発生するCNG量センサ40
が配置されている。また、ガソリンタンク18cには、
ガソリンタンク18c内の残存ガソリン量に比例した出
力電圧を発生するガソリン量センサ41が配置されてい
る。これらセンサ38,39,40,41の各出力電圧
は、それぞれ対応するAD変換器42を介して入力ポー
ト36に入力される。また、入力ポート36には、エン
ジン回転数Neを表す出力パルスを発生する回転数セン
サ43が接続されている。一方、出力ポート37は、そ
れぞれ対応する駆動回路44を介して点火プラグ8、C
NG燃料噴射弁17a、およびガソリン噴射弁18aに
接続されている。
【0020】また、ECU30のROM32には、燃料
噴射量制御や点火時期制御等を実行するためのプログラ
ムや演算用マップ等が記憶されている。次に、ECU3
0の実行する燃料噴射量制御を、図2のフローチャート
に基づいて説明する。
【0021】本処理は、所定の制御周期で繰返し実行さ
れる。すなわち、エンジン1が4気筒エンジンであれ
ば、本処理は180°クランク角度毎に繰返し実行され
る。まず、ステップS10では、ガソリン噴射領域(高
負荷領域)か否か、即ち高負荷時か否かが判定される。
このステップで判定される「高負荷領域」は、前もって
実験結果により決定される。例えば、スロットルバルブ
13の全開状態(WOT)が検出された時、燃料増量が
要求される高負荷領域であると判定され、ステップS2
0に進む。一方、スロットルバルブ13が全開状態でな
い時には、高負荷領域でないと判定され、ステップS4
0に進む。したがって、スロットルバルブ13が全開状
態にならないエンジン1の始動時および通常運転時に
は、ステップS10の判定結果はNOになってステップ
S40に進む。
【0022】このステップS40では、CNGの噴射
量、即ちCNG基本噴射時間TAU(CNG)を、吸気
圧Pmとエンジン回転数Neの関数h(Ne,Pm)と
してROM32に記憶されたマップを参照して算出す
る。このCNG基本噴射時間「TAU(CNG)は、エ
ンジン1の運転状態、例えば吸気圧Pmとエンジン回転
数Neの関数h(Ne,Pm)としてROM32に記憶
されている。ステップS40の実行後、本処理は一旦終
了される。
【0023】こうして、スロットルバルブ13が全開状
態にならないエンジン1の運転状態では、即ちエンジン
1の始動時、および通常運転時(低負荷時および中負荷
時)には、CNGのみがエンジン1に供給される。すな
わち、エンジン1の各気筒には、CNG噴射弁17aに
より、ステップS40で算出したCNG噴射のみの場合
のCNG基本噴射時間TAU(CNG)に相当する噴射
量だけCNGのみが噴射される。
【0024】このようにしてエンジン1の各気筒にCN
Gのみが供給されている状態で、ステップS10の判定
結果がYESになると、ステップS20に進む。このス
テップS20では、ガソリンがあるか否かが判定され
る。ガソリン量センサ41により検出される残存ガソリ
ン量が所定のしきい値以下のときには、ガソリンタンク
18cに十分な量のガソリンがないと判定され、ステッ
プS40に進む。また、ガソリン噴射領域であると判定
された場合(ステップS10でYES)でも、ガソリン
タンク18cに十分な量のガソリンがないと判定された
場合(ステップS20でNO)には、ステップS40に
進みCNGのみがエンジン1に供給される。
【0025】一方、ガソリン量センサ41により検出さ
れる残存ガソリン量が所定のしきい値以上のときには、
ガソリンタンク18cに十分な量のガソリンがあると判
定され(ステップS20でYES)、ステップS30に
進む。
【0026】このステップS30では、CNGとガソリ
ンの各噴射量、すなわちガソリンが補助燃料として噴射
されている場合のCNG基本噴射時間TAU(CNG)
とガソリン基本噴射時間TAU(ガソリン)とを算出す
る。CNG基本噴射時間TAU(CNG)は、エンジン
1の運転状態、例えば吸気圧Pmとエンジン回転数Ne
の関数f(Ne,Pm)としてROM32に記憶された
マップを参照して算出される。一方、ガソリン基本噴射
時間TAU(ガソリン)は、エンジン1の運転状態、例
えば吸気圧Pmとエンジン回転数Neの関数g(Ne,
Pm)としてROM32に記憶されたマップを参照して
算出される。ステップS30の実行後、本処理は一旦終
了される。
【0027】こうして、高負荷領域であると判定されか
つガソリンがあると判定されたとき(ステップS10お
よびS20の判定結果が共にYESのとき)、CNGと
ガソリンの両方がエンジン1に供給される。すなわち、
CNGとガソリンが混じった混合気がエンジン1に供給
される。このとき、エンジン1に供給される燃料の大部
分はCNGであり、ガソリンはエンジン1に補助的に少
量供給されるようになっている。すなわち、ステップS
30では、ガソリンがCNGに対して補助的に少量噴射
されるようなガソリン基本噴射時間TAU(ガソリン)
が算出されるようになっている。したがって、このとき
のCNGの噴射量(ステップS30で算出されるTAU
(CNG))は、始動時および通常運転時でのCNGの
噴射量(ステップS40で算出されるTAU(CN
G))よりも少ない。
【0028】以上のように構成された一実施形態によれ
ば、以下の作用効果を奏する。 (イ)始動時に気体燃料であるCNGをエンジン1に供
給するので(ステップS40)、始動時のエミッション
および燃費の悪化が避けられる。また、高負荷時に液体
燃料であるガソリンをエンジン1に供給するので(ステ
ップS30)、ガソリン噴射弁18a等のガソリン燃料
系部品の固着、劣化が防止される。したがって、始動時
のエミッション、燃費を悪化させずにガソリン燃料系部
品の固着、劣化を防止することができる。
【0029】(ロ)始動時にエンジン1にガソリンを供
給せずにCNGのみを供給するので、CNGに最適化さ
れた高圧縮比CNGエンジンにも、始動性を悪化させる
ことなく適用することができる。つまり、エンジン1を
高圧縮比CNGエンジンにしてプラグのギャップを狭め
た場合でも、プラグのくすぶりが起きて始動できなくな
ったり、始動後のエンジン回転数Neが不安定になった
りするのを防止できる。
【0030】(ハ)高負荷時にCNGとガソリンの両方
をエンジン1に供給するので(ステップS30)、高負
荷時にCNGが減る分だけ空気量が増え、エンジン1の
出力が高くなる。これとともに、高負荷時にガソリンの
気化潜熱により吸入空気が冷やされて吸気密度が大にな
るので、吸気効率が向上し(吸入空気量が増え)て出力
が向上する。こうして、高負荷時にガソリンを使うこと
によって、気化潜熱も使えるし、CNGが減る分だけ体
積効率をかせげる。結局、高負荷時に、体積効率が2つ
の要因により稼げるので、それだけエンジン1の出力を
向上させることができる。また、ガソリンの気化潜熱に
より、燃焼室温度、排気温度等が低下し、信頼性も向上
する。
【0031】(ニ)実開平4−32248号公報に開示
された上記従来技術では、ガソリンの長期不使用による
弊害を防止するためにガソリンを常時供給するようにし
ている。このため、クリーンな燃料であり、オクタン価
が高くてノッキングが発生しにくいというCNGの利点
を十分に生かせない。これに対して、本実施形態によれ
ば、始動時を含めて常時CNGをエンジン1に供給する
ので(ステップS30、40)、CNGの利点を十分に
生かすことができる。
【0032】(ホ)高負荷時にガソリンをエンジン1に
補助的に少量供給するので(ステップS30)、CNG
の利点を十分に生かしつつガソリン燃料系部品の固着、
劣化を防止することができる。
【0033】(ヘ)現在一般的なバイフューエル車で
は、エンジンの圧縮比は通常のガソリン用エンジンとほ
ぼ同じであり、圧縮比を高くしていないものが多い。こ
のようなバイフューエル車では、オクタン価が高いとい
うCNGの利点を生かせないので、燃費が悪くなったり
出力が出なくなったりする。これに対して、本実施形態
によれば、CNGに最適化された高圧縮比CNGエンジ
ンを用いているので、CNGの利点を生かすことがで
き、燃費および出力の向上を図ることができる。しか
も、高負荷時におけるガソリンの使用量はCNGに比べ
て少量であるので、ガソリンタンク18cとして例えば
10リットル程度の小さいものを使用できる。
【0034】[ 変形例]なお、この発明は以下のように
変更して具体化することもできる。 ・上記一実施形態では、気体燃料としてCNGを用い、
液体燃料としてガソリンを用いているが、本発明はこれ
に限定されない。例えば、気体燃料として、液化石油ガ
ス(LPG)等の一次燃料である天然ガスおよび石油ガ
ス、或いは二次燃料である石炭転換ガスおよび石油転換
ガスを用いてもよい。また、液体燃料としてイソオクタ
ン、ヘキサン、ヘプタン、軽油、灯油のような炭化水
素、或いは液体の状態で保存しうるブタン、プロパンの
ような炭化水素、或いはメタノールを用いてもよい。
【0035】・上記一実施形態では、本発明を高圧縮比
CNGエンジンに適用しているので、高負荷時にガソリ
ンを補助的に少量噴射するようにしている(ステップS
30)が、本発明はこれに限定されない。エンジン1と
して、高圧縮比CNGエンジンに代えて、圧縮比が通常
のガソリン用エンジンとほぼ同じエンジンを用いる場合
には、高負荷時に噴射するガソリン量を多くしてもよ
い。或いはCNGの供給は止めてガソリンのみを供給す
るようにしてもよい。
【0036】・上記一実施形態のステップS10では、
スロットルバルブ13の全開状態(WOT)が検出され
た時、燃料増量が要求される高負荷領域であると判定さ
れるように構成したが、本発明はこの構成に限定されな
い。すなわち、他の条件が成立したときに高負荷領域で
あると判定するようにしてもよい。例えば、スロットル
バルブ13が全開状態にならなような場合であっても、
触媒温度がある一定値以上になったときに、高負荷領域
であると判定するようにしてもよい。
【0037】・上記一実施形態において、ガソリン量セ
ンサ41により検出される残存ガソリン量が所定のしき
い値以下のときに、警告装置を作動させてガソリンの給
油を行うべきことを乗員に知らせるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施形態に係る燃料制御装置の電子制御ユ
ニットが実行する処理を示すフローチャート。
【図2】 同燃料制御装置を示す概略構成図。
【符号の説明】
1…内燃機関としてのエンジン、17…CNG供給装
置、17a…CNG噴射弁、17c…CNGボンベ、1
8…ガソリン供給装置、18a…ガソリン噴射弁、18
c…ガソリンタンク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 25/00 F02M 25/00 H L

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気体燃料と液体燃料を内燃機関に供給可
    能なバイフューエル車用内燃機関の燃料制御装置におい
    て、 少なくとも始動時に気体燃料を内燃機関に供給するとと
    もに、高負荷時に液体燃料を内燃機関に供給することを
    特徴とするバイフューエル車用内燃機関の燃料制御装
    置。
  2. 【請求項2】 始動時を含めて常時気体燃料を内燃機関
    に供給することを特徴とする請求項1に記載のバイフュ
    ーエル車用内燃機関の燃料制御装置。
  3. 【請求項3】 高負荷時に液体燃料を補助的に気体燃料
    と一緒に内燃機関に少量供給することを特徴とする請求
    項1又は2に記載のバイフューエル車用内燃機関の燃料
    制御装置。
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