JP2007239600A - 多種燃料エンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】気体燃料と液体燃料とを使用する多種燃料エンジンにおいて、液体燃料の燃焼に伴う煤の発生を防止する。
【解決手段】気体燃料を噴射可能な気体燃料用インジェクタ6と、液体燃料を噴射可能な液体燃料用インジェクタ11とを備えた多種燃料エンジン1において、前記液体燃料をGTL燃料とする。GTL(Gas To Liquid)燃料は、天然ガスから合成する飽和炭化水素(パラフィン系炭化水素)を中心とする燃料で、無色無臭で硫黄分・アロマ分を含まず、高いセタン価を有し、既存のディーゼルエンジンに使用可能であるといった特徴を有する。このようなGTL燃料を液体燃料として用いるので、GTL燃料の燃焼によって煤が発生することがなく、よって、煤発生に起因するスモークの問題を解消することが可能になる。
【選択図】図1

Description

本発明は多種燃料エンジンに係り、特に、気体燃料と液体燃料とのうちの少なくとも何れかを燃焼室内で燃焼させて動力を発生する多種燃料エンジンに関する。
圧縮着火式内燃機関(ディーゼルエンジン)において、軽油に代わる代替燃料として圧縮天然ガス(CNG)等の気体燃料を使用することが知られている。一般にCNGは軽油に比べて着火性が良くないため、着火をアシストするためにグロープラグなどの着火補助装置を用いることが多い。
ところで、このような着火補助装置を用いてエンジンを運転させるようにすると、着火補助装置が常時高い熱負荷を受けるようになるため、その耐久性が問題となる。
そこでこの着火補助装置に替えて、着火性に優れる液体燃料即ち従来燃料である軽油を用い、気体燃料に加えて軽油を少量噴射させることで、軽油を着火源とし、気体燃料への確実な着火を促進することが行われている。
なお、特許文献1には、気体燃料と液体燃料のいずれにも対応できる複合エンジンが開示されている。この複合エンジンは、火花点火式内燃機関として使用したり圧縮着火式内燃機関として使用したりすることができる。
特開平11−324750号公報
しかしながら、軽油をたとえ少量噴射する場合であっても、軽油はアロマ分を含んでいるため、その性状によっては燃焼時に煤が発生する場合があり、これがスモーク発生の原因となる。
そこで本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、気体燃料と液体燃料とを使用する多種燃料エンジンにおいて、液体燃料の燃焼に伴う煤の発生を防止することにある。
上記目的を達成するため本発明の一形態は、気体燃料を噴射可能な気体燃料用インジェクタと、液体燃料を噴射可能な液体燃料用インジェクタとを備えた多種燃料エンジンにおいて、前記液体燃料をGTL燃料としたことを特徴とする。
GTL(Gas To Liquid)燃料は、触媒を用いて天然ガスから合成する飽和炭化水素(パラフィン系炭化水素)を中心とする燃料で、無色無臭で硫黄分・アロマ分を含まず、高いセタン価を有し、既存のディーゼルエンジンに使用可能であるといった特徴を有する。また、排ガス中から一酸化炭素(CO)、未燃炭化水素(HC)、窒素酸化物(NOx)、粒子状物資といった有害物質を減少させる働きもあり、低エミッションの可能性を秘めた軽油の代替燃料として現在開発が進められている。
本発明の一形態によれば、このようなGTL燃料を液体燃料として用いるので、例えばGTL燃料を着火アシスト用に用いた場合でも、GTL燃料の燃焼によって煤が発生することがない。よって、煤発生に起因するスモークの問題を解消することが可能になる。
ここで、好ましくは、前記液体燃料用インジェクタが前記液体燃料を筒内燃焼室の中心部に噴射可能であり、その噴射された前記液体燃料よりも前記筒内燃焼室の半径方向外側に、前記気体燃料用インジェクタが前記気体燃料を噴射可能である。
これによれば、気体燃料用インジェクタから噴射された気体燃料により、液体燃料用インジェクタから噴射された液体燃料(GTL燃料)のシリンダ内壁への到達が妨げられる。これにより、その液体燃料がシリンダ内壁に付着しているオイルを希釈してしまうという、いわゆるボアフラッシングの問題が解消される。
好ましくは、前記液体燃料用インジェクタが1気筒当たりに一本設けられ、前記気体燃料用インジェクタが1気筒当たりに複数設けられる。
これにより、液体燃料用インジェクタから噴射された液体燃料は、そのシリンダ内壁への到達が複数方向から妨げられる。
また、前記液体燃料用インジェクタが前記液体燃料を筒内燃焼室に噴射可能であり、前記気体燃料用インジェクタが前記気体燃料を吸気通路内に噴射可能であるのも好ましい。
この場合、気体燃料用インジェクタが筒内燃焼室の高温に直接晒されることがなくなるので、気体燃料用インジェクタを耐熱性の高い構造とする必要が無くなり、その構造を簡単化しコストを低減できる。特に気体燃料用インジェクタの場合だと、燃料が気体であるため、液体燃料の場合に比べて潤滑や冷却が劣り、内部の摺動部で摩耗が生じやすい。かかる状況の下でさらに耐熱性を上げようとするとインジェクタは必然的に複雑、高コストとなる。この好ましい形態では、気体燃料用インジェクタの耐熱性が特に問題とならないので、結果的にインジェクタを単純且つ低コストな構造とすることが可能になる。
この場合、好ましくは、エンジンの始動開始からエンジン回転速度が所定値を超えるまでの間は、前記液体燃料用インジェクタのみが作動されて前記気体燃料用インジェクタが停止される。
気体燃料を吸気通路内に噴射するようにすると、気体燃料が筒内燃焼室内で空気と予混合化してから燃焼するようになるため、着火性の一層の悪化が懸念される。この好ましい形態によれば、エンジンの始動開始からエンジン回転速度が所定値を超えるまでの間は、液体燃料用インジェクタのみが作動されて気体燃料用インジェクタが停止され、着火性の良い液体燃料(GTL燃料)のみが噴射される。よってエンジンを確実に始動させられ、始動不良を未然に防止することができる。
また、排気通路に設けられたNOx吸蔵還元触媒と、該NOx吸蔵還元触媒の再生処理を実行するために、リッチスパイク用の前記液体燃料を排気通路に噴射するリッチスパイク用インジェクタとをさらに備えるのが好ましい。
これによれば、リッチスパイク用の液体燃料によりNOx吸蔵還元触媒の再生処理が可能となる。特に、リッチスパイク用の液体燃料もGTL燃料であることから、再生処理時においても排気エミッションの悪化が防止される。
ここで、前記液体燃料の残存量が所定量を超えているか否かを判定する判定手段と、前記NOx吸蔵還元触媒の再生処理に際し、前記判定手段により、前記液体燃料の残存量が所定量を超えていると判定された場合、前記リッチスパイク用インジェクタから前記液体燃料を噴射させ、前記判定手段により、前記液体燃料の残存量が所定量を超えていないと判定された場合、前記気体燃料用インジェクタによりポスト噴射を実行させる噴射制御手段とをさらに備えるのが好ましい。
液体燃料を通常運転時に例えば着火アシスト用として用いる場合、液体燃料を常に一定量以上確保しておくのが望ましい。この構成によれば、液体燃料(GTL燃料)の残存量が所定量を超えていないとき、液体燃料によるリッチスパイクが中止され、代わりに気体燃料によるポスト噴射が実行される。このように再生処理時の噴射形態が液体燃料の残存量に応じて切り替えられるので、液体燃料の残存量が少なくなったとき以降の液体燃料の消費を抑制し、通常のエンジンの運転を比較的長時間継続することが可能になる。
ここで、前記噴射制御手段は、前記リッチスパイク用インジェクタから前記液体燃料を噴射させるとき、その噴射量をエンジン運転状態に基づいて算出し、前記気体燃料用インジェクタによりポスト噴射を実行させるとき、その噴射量を、前記リッチスパイク用インジェクタから噴射される噴射量を換算して算出するのが好ましい。
また、多種燃料エンジンは、圧縮着火式内燃機関であってもよい。
本発明によれば、気体燃料と液体燃料とを使用する多種燃料エンジンにおいて、液体燃料の燃焼に伴う煤の発生を防止することができるという、優れた効果が発揮される。
以下、本発明の好適実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明に係る多種燃料エンジンの第1実施形態を示す概略構成図である。同図に示される多種燃料エンジン1は、気体燃料と、GTL燃料からなる液体燃料との一方又は両方を用いて運転される。本実施形態の場合、気体燃料は圧縮天然ガス(CNG)であるが、LPGなどの他の気体燃料を用いても構わない。また、例えば2種類の気体燃料を用いるなどして、合計で3種類以上の燃料を用いてもよい。本実施形態の場合、気体燃料が主に動力源となる主燃料であり、GTL燃料は着火アシストのための副燃料として使用される。この副燃料の存在によりグロープラグなどの着火補助装置が不要となる。
本実施形態における多種燃料エンジン1は、圧縮着火式内燃機関即ちディーゼルエンジンであり、図では1気筒のみが示されているが、多気筒エンジン、特に本実施形態では4気筒エンジンとして構成されている。エンジン1は#1気筒,#2気筒,#3気筒,#4気筒を備えている。各気筒において、シリンダブロック2およびシリンダヘッド3により画成された筒内燃焼室4にCNG(気体燃料)あるいはGTL燃料(液体燃料)が直接噴射され、筒内燃焼室4内で混合気が燃焼してピストン5を往復移動させる結果、動力が得られる。
筒内燃焼室4にCNGを直接噴射するために、シリンダヘッド3には1気筒当たりに複数(本実施形態では二本)のガスインジェクタ(気体燃料用インジェクタ)6が設けられている。ガスインジェクタ6は、その噴孔が筒内燃焼室4に臨むように配置されている。CNGを貯留するガスボンベ(気体燃料容器)7には、ガス供給管(気体燃料供給路)8を介してガスデリバリ管9が接続されており、このガスデリバリ管9にガスインジェクタ6の燃料入口が接続されている。ガス供給管8には、CNGを濾過するためのガスフィルタ10と、CNGの供給圧を調整するためのプレッシャレギュレータ17とが配設されている。プレッシャレギュレータ17には、CNGに含まれるオイルを分離するためのオイルセパレータ14が装備される。ガスボンベ7の入口にはCNG充填口16が接続される。
また、筒内燃焼室4にGTL燃料を直接噴射するために、シリンダヘッド3には1気筒当たりに所定数(本実施形態では一本)のGTLインジェクタ(液体燃料用インジェクタ)11が設けられている。GTLインジェクタ11も、その噴孔が筒内燃焼室4に臨むように配置されている。GTL燃料を貯留するGTLタンク12には、GTL供給管(液体燃料供給路)13を介して高圧燃料ポンプ14が接続されており、この高圧燃料ポンプ14にはGTLインジェクタ11の燃料入口が接続されている。GTL供給管13には図示しないフィードポンプが備えられており、このフィードポンプによりGTLタンク12内のGTL燃料が高圧燃料ポンプ14に供給される。高圧燃料ポンプ14は、供給されたGTL燃料を筒内噴射に適した噴射圧にまで高め、GTLインジェクタ11に供給する。GTLタンク12には、その内部に残存しているGTL燃料の量を検出する残量センサ15が備えられている。またGTL供給管13にはGTL燃料を濾過するための燃料フィルタ18が設けられる。
ここで各気筒において、一本のGTLインジェクタ11はGTL燃料を筒内燃焼室4の中心部に噴射可能であり、二本のガスインジェクタ6は、CNGを、その噴射されたGTL燃料よりも筒内燃焼室4の半径方向外側に噴射可能である。本実施形態の場合、GTLインジェクタ11は筒内燃焼室4の中心、即ちシリンダ軸心に沿って配置され、その中心近傍から半径方向外側に放射状に燃料噴射を行う。これに対し、二本のガスインジェクタ6は、それぞれGTLインジェクタ11よりも筒内燃焼室4の半径方向外側の位置に僅かに傾斜して配置され、当該半径方向外側の位置から中心に向かって、即ちGTLインジェクタ11から噴射されたGTL燃料に向かって、CNGをGTL燃料とほぼ同時に噴射する。これによって、GTLインジェクタ11は二本のガスインジェクタ6の間に配置されるようになり、GTLインジェクタ11から噴射されたGTL燃料は、ガスインジェクタ6から噴射されたCNGによって、筒内燃焼室4の中心側に集められるようになる。
ピストン5の頂面部には浅皿状の窪み19が形成され、CNG及びGTL燃料はそれぞれピストン5が上死点付近にあるときに窪み19内に向けて噴射される。窪み19は、上記のようなCNGによるGTL燃料の中心部への寄せ集めを助長するように形成される。このCNGによるGTL燃料の寄せ集め効果と、窪み19の存在とにより、噴射されたGTL燃料がシリンダ内壁に到達して、そのシリンダ内壁に付着しているオイルを燃料で希釈してしまうという、いわゆるボアフラッシングの問題が解消される。
エンジン1には、これを制御するための制御手段としての電子制御ユニット(以下「ECU」という)100が備えられている。ECU100は、ガスインジェクタ6及びGTLインジェクタ11における燃料噴射時期及び燃料噴射量を制御する。特に、ECU100は、通常、GTLインジェクタ11から噴射されるGTL燃料が、二本のガスインジェクタ6から噴射されるCNGよりも少なくなるように燃料噴射量を制御する。つまりGTL燃料は着火アシストのための副燃料ないし補助燃料であり、必要最小限の量が噴射され、このGTL燃料を着火源としてCNGの着火が行われる。このように、着火性の良い液体燃料であるGTL燃料を着火源として用いるので、着火性の良くないCNGを主燃料とするエンジンの着火性が著しく向上される。例えばエンジンの始動性や冷間時の運転特性等が向上される。
GTL燃料は着火アシスト用なので、例えば、エンジン運転状態に拘わらずその噴射量を一定とすることができる。しかしながら、エンジン運転状態に応じてその噴射量を変化させてもよい。またエンジン運転状態や燃料残量等に応じて、GTLインジェクタ11を停止させてガスインジェクタ6のみで燃料噴射を行ったり、逆に、ガスインジェクタ6を停止させてGTLインジェクタ11のみで燃料噴射を行ってもよい。
ECU100には、前述の残量センサ15の他、以下の各種センサ類が接続される。このセンサ類には、ガスボンベ7の内部圧力を検出するCNG残圧センサ(図示せず)、ガスデリバリ管9内のCNGの圧力及び温度をそれぞれ検出する圧力センサ及び温度センサ20,21、GTL燃料の噴射圧を検出するセンサ(図示せず)、エンジンのクランク角ひいては回転速度を検出するセンサ(図示せず)、アクセル開度を検出するセンサ(図示せず)、吸気通路に設けられたスロットル弁(図示せず)の開度を検出するセンサ(図示せず)などが含まれる。ECU100は、これらセンサ類の検出信号に基づき、ガスインジェクタ6及びGTLインジェクタ11の燃料噴射量、燃料噴射時期及び噴射圧を制御すると共に、吸気通路に設けられたスロットル弁(図示せず)の開度をアクチュエータを介して制御する。これら制御にはECU100の内部に記憶された各種マップ又は演算式が利用される。特にECU100は予め記憶されているマップを用い、エンジン運転状態に応じたGTL及びCNGの噴射量及び噴射時期を算出し、これら噴射量及び噴射時期に応じてガスインジェクタ6及びGTLインジェクタ11を制御する。
さて、本実施形態に係る多種燃料エンジン1においては、着火用の副燃料としてGTL燃料が使用される。GTL燃料は、天然ガス系の燃料であって、高セタン価で硫黄分・アロマ分を含まないため、これが燃焼しても煤が発生しない。従って、液体燃料の燃焼によって煤が発生することに起因するスモークの問題も解消することが可能になる。CNGも天然ガスであり、燃焼しても煤が発生しない。よってエンジン全体としてスモークの発生がないエンジンとすることが可能となる。そして煤が発生しないので、排気浄化装置としてのディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)も不要となる。
そしてGTL燃料は、着火性がCNGに比べて良好であるため、従来の軽油と同様、確実な初期着火を達成して、これに続くCNGの着火・燃焼を確実に引き起こすことができる。
さらにCNG、GTL燃料といった、ともに天然ガス系の燃料を用いるため、燃焼時のCOの発生を抑制することができる。そして両燃料とも、硫黄分を殆ど含まないため、排気浄化用触媒の被毒劣化をも抑制することができる。さらに両燃料とも天然ガス系の燃料であるため、仮に石油資源が枯渇しても本エンジンを成立させることが可能になる。
なお、ここでは1回の燃料噴射時にCNG及びGTL燃料の両方を噴射するようにしたが、例えば一方の燃料の残量が少なくなった場合など、状況に応じていずれか一方の燃料のみを噴射させるようにしてもよい。
〔第2実施形態〕
次に、本発明に係る多種燃料エンジンの第2実施形態を説明する。なお、前記第1実施形態と同様の構成及び要素については図中同一符号を付し、説明を基本的に割愛すると共に、以下相違点を中心に説明する。
図2は、第2実施形態の多種燃料エンジンを示す概略構成図である。このエンジン1ではガスインジェクタ6が筒内燃焼室4ではなく吸気通路28に臨んで設けられ、吸気通路28内にCNGを噴射する。吸気通路28は、シリンダヘッド3に形成された吸気ポート29と、吸気ポート29の上流側に接続された気筒別の枝管30と、枝管30の上流側に接続された吸気集合部としてのサージタンク31とを備える。本実施形態の場合、一本のガスインジェクタ6が枝管30に取り付けられ、吸気ポート29内に向けてCNGを噴射する。この噴射されたCNGは吸気行程で筒内燃焼室4に吸入され、筒内燃焼室4で予混合気を形成する。GTLインジェクタ11は前記同様にシリンダヘッド3に取り付けられて筒内燃焼室4にGTL燃料を直接噴射する。
なお、排気通路22には上流側から順に、ターボ過給機のタービン23と、NOx吸蔵還元触媒24(以下単に「NOx触媒」という)とが設けられている。これらに関する特徴は後述の第3実施形態で説明する。周知のように、ターボ過給機のコンプレッサ(図示せず)がサージタンク31の上流側に設置され、コンプレッサがタービン23により駆動されて吸入空気が過給される。
本実施形態によれば、ガスインジェクタ6が吸気通路28にCNGを噴射するので、ガスインジェクタ6が筒内燃焼室4の高温に直接晒されることがなくなる。従ってガスインジェクタ6を耐熱性の高い構造とする必要が無くなり、その構造を簡単化しコストを低減できる。特にガスインジェクタ6の場合だと、燃料が気体であるため、液体燃料の場合に比べて潤滑や冷却が劣り、内部の摺動部(例えば弁と弁シート間など)で摩耗が生じやすい。この場合にさらに耐熱性を上げようとするとインジェクタは必然的に複雑、高コストとなってしまう。本実施形態では、ガスインジェクタ6の耐熱性が特に問題とならないので、結果的にガスインジェクタ6を単純且つ低コストな構造とすることが可能になる。
ところで本実施形態では、エンジン始動時(特に低温始動時)の初期に、高セタン価で着火性の良いGTL燃料のみを噴射し、始動を確実に行えるようにしている。具体的には、スタータがオンされるエンジンの始動開始時から、エンジン回転速度NEが所定値NE1を超えるまでの間は、GTLインジェクタ11のみが作動されてガスインジェクタ6が停止され、燃料としてGTL燃料のみが噴射される。これにより確実にエンジンが始動される。ここで所定値NE1としては少なくともクランキング回転速度より高い値が設定され、例えば温間時のアイドル回転速度に等しく設定される。
そして、エンジン回転速度NEが所定値NE1を超えた後は、通常同様、ガスインジェクタ6とGTLインジェクタ11との両方が作動され、燃料としてCNGとGTL燃料との両方が噴射される。この場合前述したようにそれぞれの燃料の噴射量及び噴射時期はエンジン運転状態に応じてマップから定められる値となる。
CNGを筒内燃焼室4ではなく吸気通路28に噴射するようにすると、CNGが筒内燃焼室4内で空気と予混合化してから燃焼するようになるため、着火性の一層の悪化が懸念される。従って、始動初期に通常通りCNGを主燃料として燃料噴射を行うと、始動時間が長期化したり、最悪エンジンがかからなくなるなどの始動不良を引き起こす可能性がある。低温時にはこの問題がさらに顕著となる。よって本実施形態のように、始動初期にGTL燃料のみを噴射するようにすれば、エンジンを確実に始動させられ、かかる始動不良の問題を解消することができる。
なお、自動車用燃料に関するCO排出量の評価方法としてWTWなるものが知られている。WTWとはWell to Wheelの略称で、石油の井戸から自動車の車輪までの意である。つまり資源採掘、燃料製造、燃料の配送、使用という過程で排出されるCOの総排出量を比較して燃料を評価するものである。WTWは、資源採掘から車の燃料タンクまでのWTT(Well To Tank)と、燃料タンクから車が最終的に消費するまでのTTW(Tank to Wheel)との二段階に大別される。
GTL燃料は、通常燃料である軽油と比較すると、エンジン運転段階即ちTTWではCO排出量が同等もしくは若干減少するが、それが合成燃料であることから、燃料製造段階即ちWTTにおいてCO排出量が多いというデメリットがある。しかしながら、本実施形態におけるGTL燃料の使用は、通常運転時にはCNG着火アシストのための必要最小限の量に限られ、また始動時には始動初期の極短時間のみに限られる。よってGTL燃料の消費量は総じて少なく、WTWとして考えた場合にCO排出量の悪化は十分に抑制されるものと考えられる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明に係る多種燃料エンジンの第3実施形態を説明する。なお、前記第1及び第2実施形態と同様の構成及び要素については図中同一符号を付し、説明を基本的に割愛すると共に、以下相違点を中心に説明する。
図3は、第3実施形態の多種燃料エンジンを示す概略構成図である。このエンジン1においては、排気通路22に、上流側から順に、ターボ過給機のタービン23と、NOx触媒24とが設けられている。第1実施形態と同様、二本のガスインジェクタ6がシリンダヘッド3に取り付けられ、それぞれ筒内燃焼室4にCNGを噴射する。
NOx触媒24は、酸素の存在下或いは酸素濃度の高い雰囲気中で、排気中のNOxを吸収するものである。一方、NOx触媒のNOx吸収効率が低下した場合、NOx触媒に還元剤を添加することにより、NOx触媒からNOxを放出させるとともに放出されたNOxを還元浄化する(この操作を「再生」という)。供給された還元剤はNOx触媒の触媒作用により燃焼して排気中の酸素を消費し、NOx触媒の雰囲気酸素濃度を低下させ、これにより、NOx触媒から吸収されたNOxが放出されて還元剤により還元浄化される。ディーゼルエンジンではストイキ(理論空燃比、A/F=約14.7)よりもはるかにリーン域で燃焼が行われるので、通常の運転状態では排気空燃比は非常にリーンであり、排気ガス中のNOxはNOx触媒に吸収される。一方、再生操作にあたり、還元剤がNOx触媒に供給され排気空燃比が所定値(例えば理論空燃比(=約14.7)相当)まで低下すると、NOx触媒は吸収したNOxの放出を行い、このとき供給された還元剤はNOxを還元浄化する。なお、この再生操作によりNOx触媒の劣化も抑制される。
このNOx触媒24の再生操作を行うため、排気通路22には、リッチスパイク用のGTL燃料を当該排気通路22に噴射するためのリッチスパイク用インジェクタ25が設けられている。ここでリッチスパイクとは、当該再生操作に当たりNOx触媒に供給する排気ガスの空燃比を通常運転時よりも低下させるために、NOx触媒上流側の排気通路に還元剤を供給することをいう。本実施形態では、還元剤としてGTL燃料を用い、リッチスパイク用インジェクタ25がシリンダヘッド3に取り付けられている。リッチスパイク用インジェクタ25は、第2GTL供給管(第2液体燃料供給路)26を介して高圧燃料ポンプ14の上流側に接続され、高圧燃料ポンプ14により昇圧される前のフィード圧のGTL燃料が供給される。このリッチスパイク用インジェクタ25もECU100により燃料噴射量及び燃料噴射時期が制御される。リッチスパイク用インジェクタ25はその下流側に向けてGTL燃料を噴射するように構成されている。
特に、本実施形態のような排気通路22にタービン23を備えたエンジン1においては、リッチスパイク用インジェクタ25から噴射された液体燃料としてのGTL燃料を、NOx触媒24に到達する前に、タービン23の熱によって気化させることができるので、NOx触媒24の再生に有利である。
ところで、NOx触媒24を再生するためには、前記のようなリッチスパイクを行うほかに、筒内燃焼室4内に噴射するCNG又はGTL燃料を通常時よりも多くして、排気空燃比を通常時よりも低くする方法がある。本実施形態では、NOx触媒24の再生時に、基本的にはリッチスパイク用インジェクタ25を用いてリッチスパイクを行い、GTLタンク12内のGTL燃料の残存量が所定値以下となった場合は、ガスインジェクタ6から通常より遅い時期にCNGを噴射するポスト噴射を、通常のCNG噴射に加えて行う方法を採用している。
GTL燃料は、本来、着火アシスト用として通常の燃料噴射に用いられるものである。従ってGTL燃料は、通常の運転を妨げないようにある程度の量をGTLタンク12内に確保しておくことが必要であり、GTLタンク12内の残存量が少なくなった場合、GTL燃料によるリッチスパイクを実行しないのが好ましい。そこで、このようにGTLタンク12内のGTL燃料残存量が少なくなった場合は、ガスインジェクタ6からのCNGによるポスト噴射に切り替えて、GTL燃料の消費を抑え、GTL燃料を一定量以上確保するようにしている。
前記リッチスパイクは好ましくは排気行程中に行われる。これにより、排気通路中の排気ガスの流れに乗せて、リッチスパイク用インジェクタ25から噴射されたGTL燃料を、効率的にNOx触媒24に到達させることができる。
また、ポスト噴射は、好ましくは膨張行程中に行われるが、排気行程中に行われてもよい。このポスト噴射は、噴射されたCNGが実質的に燃焼されないようなタイミングで行われる。このポスト噴射の噴射時期には比較的自由度がある。その理由は、燃料が液体燃料でなく気体燃料なので、シリンダボア壁面に燃料が付着しても、オイルの希釈化というボアフラッシングの問題が発生しないからである。
次に、本実施形態において実行されるNOx触媒の再生制御を図4に示すフローチャートに基づいて説明する。図示される処理ルーチンはECU100によって所定の時間又はクランク角毎に繰り返し実行される。
まず、ECU100は、前記センサ類の検出値に基づいたエンジン運転状態を示す各種データを読み込む(ステップS101)。
次に、ECU100は、現時点がNOx触媒24の再生タイミングであるか否かを判定する(ステップS102)。この判定は、エンジンから排出されたNOxの積算量が、NOx触媒24の所定のNOx吸蔵量を超えたか否かを判定することにより行われる。
図5は、NOxの積算量を計算する際に用いられるNOx排出量マップを示す。このマップは実機試験等に基づいて予め作成され、ECU100に記憶されている。図示されるように、NOx排出量は、エンジン回転速度NEが高くなるほど、また燃料噴射量Q(ガスインジェクタ6及びGTLインジェクタ11から噴射される燃料量の総量)が多くなるほど、増加する。なお燃料噴射量Qはエンジン負荷の代用値である。燃料噴射量Qの代わりにアクセル開度を用いることも可能である。ECU100は、所定時間毎に、実際のエンジン運転状態即ちエンジン回転速度NEと燃料噴射量Qとに対応するNOx排出量を、マップから求め、これを時々刻々と積算していく。そしてこのNOx排出量の積算量が、NOx触媒24における所定のNOx吸蔵量を超えた場合、NOx触媒24の再生タイミングであると判定し、逆に、NOx排出量の積算量がNOx吸蔵量を超えていない場合、NOx触媒24の再生タイミングでないと判定する。なお、NOx触媒24のNOx吸蔵量は、一定値としてもよいし、NOx触媒24の温度の関数としてもよい。NOx触媒24の再生タイミングでないと判定した場合、本ルーチンを終了する。
他方、ECU100は、NOx触媒24の再生タイミングであると判定した場合、残量センサ15により、GTLタンク12内のGTL燃料の残存量aを検出する(ステップS103)。そしてこの残存量aが所定量A0より多いか否かを判定する(ステップS104)。
残存量aが所定量A0より多い場合、ECU100は、前述したようなリッチスパイクのための制御を実行する。即ち、リッチスパイク用インジェクタ25から所定量のGTL燃料を排気行程中に排気通路22内に噴射させる。
図6は、リッチスパイク用インジェクタ25から噴射される燃料量(リッチスパイク燃料量)Qrsのマップを示す。このマップも実機試験等に基づいて予め作成され、ECU100に記憶されている。図示されるように、リッチスパイク燃料量Qrsは、エンジン回転速度NEが高くなるほど増加するが、燃料噴射量Qのみの変化によっては変化せず一定である。ECU100は、実際のエンジン運転状態即ちエンジン回転速度NEと燃料噴射量Qとに対応するリッチスパイク燃料量Qrsをマップから求め、このリッチスパイク燃料量QrsのGTL燃料をリッチスパイク用インジェクタ25から噴射させる。
次にECU100は、初回のリッチスパイクの実行タイミングから所定時間が経過しているか否かを内蔵のタイマ等を用いて判定する(ステップS106)。所定時間が経過していなければ本ルーチンを終え、リッチスパイクを継続する。所定時間が経過していればリッチスパイクを終了し(ステップS107)、本ルーチンを終える。
一方、ECU100は、ステップS104でGTL燃料の残存量aが所定量A0以下であると判定した場合、ガスインジェクタ6からCNGによるポスト噴射を実行させる(ステップS108)。このとき、ガスインジェクタ6から噴射されるCNGの噴射量(ポスト噴射量)Qpoは以下のようにして算出される。
ポスト噴射量Qpoは、前述のように算出されるリッチスパイク燃料量Qrsを換算して求められる。GTL燃料の場合、ストイキ空燃比が15.1であり、他方、CNGの場合、ストイキ空燃比が16.8である。また、GTL燃料の場合、比重が0.785(g/cm)であり、他方、CNGの場合、比重が0.84(kg/Ncm)である。従って、ポスト噴射量Qpoは次式により求められる。
Qpo=Qrs×(単位空気量当たりのCNG質量/CNG比重)/(単位空気量当たりのGTL質量/GTL比重)
=Qrs×((1/16.8)/0.84(kg/Ncm))/((1/15.1)/0.785(g/cm))
=Qrs×(15.1×0.785×0.001)/(16.8×0.84×1000×10−6×10−3
=Qrs×8.4×10
なお、ポスト噴射の噴射時期は、ポスト噴射が少なくとも排気行程中に終了するように設定される。このステップS108において、ユーザにGTL燃料の残存量が少ないことを知らせる警告灯等がECU100により作動されてもよい。
こうしてポスト噴射が実行された後、ECU100は、初回のポスト噴射の実行タイミングから所定時間が経過しているか否かを内蔵のタイマ等を用いて判定する(ステップS109)。所定時間が経過していなければ本ルーチンを終え、ポスト噴射を継続する。所定時間が経過していればポスト噴射を終了し(ステップS110)、本ルーチンを終える。
このように、本実施形態におけるNOx触媒再生制御によれば、GTLタンク12内のGTL燃料の残存量が少なくなったとき、GTL燃料によるリッチスパイクが中止され、代わりにCNGによるポスト噴射が実行されるので、GTL燃料を一定量以上確保すると共にその後のGTL燃料の消費を抑制することができ、GTL燃料による本来の着火アシストを継続し、通常のエンジンの運転を比較的長時間継続することが可能になる。
また、エンジン運転状態に応じたNOx排出量を算出してこれを積算するので、エンジン運転状態の変化に応じた正確な量のNOx積算量を算出することが可能である。また、CNGによるポスト噴射量Qpoを、GTL燃料によるリッチスパイク燃料量Qrsを換算して算出するため、マップの共用化が図れ、適合の手間を省略することができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は他の実施形態を採用することもできる。例えば、エンジンは火花点火式内燃機関であってもよい。特に、空燃比がストイキよりもリーンであるリーンバーンエンジンにも本発明を適用可能である。また、前述の第2及び第3実施形態のようにターボ過給機を備えることは任意である。このほか、EGR装置などの他の付加デバイスを装備することも任意である。
前記実施形態では気体燃料を主燃料とし、GTL燃料を着火アシスト用の副燃料としたが、こうした主、副の区別無く2種類以上の燃料を用いるエンジンに本発明は適用可能である。
本発明の実施形態は前述の実施形態のみに限定されず、特許請求の範囲によって規定される本発明の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が本発明に含まれる。従って本発明は、限定的に解釈されるべきではなく、本発明の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。
本発明に係る多種燃料エンジンの第1実施形態を示す概略構成図である。 本発明に係る多種燃料エンジンの第2実施形態を示す概略構成図である。 本発明に係る多種燃料エンジンの第3実施形態を示す概略構成図である。 第3実施形態におけるNOx触媒再生制御のルーチンを示すフローチャートである。 NOx排出量マップである。 リッチスパイク噴射量マップである。
符号の説明
1 多種燃料エンジン
4 筒内燃焼室
6 ガスインジェクタ(気体燃料用インジェクタ)
11 GTLインジェクタ(液体燃料用インジェクタ)
12 GTLタンク
15 残量センサ
22 排気通路
23 タービン
24 NOx吸蔵還元触媒
25 リッチスパイク用インジェクタ
28 吸気通路
100 電子制御ユニット(ECU)

Claims (9)

  1. 気体燃料を噴射可能な気体燃料用インジェクタと、液体燃料を噴射可能な液体燃料用インジェクタとを備えた多種燃料エンジンにおいて、前記液体燃料をGTL燃料としたことを特徴とする多種燃料エンジン。
  2. 前記液体燃料用インジェクタが前記液体燃料を筒内燃焼室の中心部に噴射可能であり、その噴射された前記液体燃料よりも前記筒内燃焼室の半径方向外側に、前記気体燃料用インジェクタが前記気体燃料を噴射可能であることを特徴とする請求項1記載の多種燃料エンジン。
  3. 前記液体燃料用インジェクタが1気筒当たりに一本設けられ、前記気体燃料用インジェクタが1気筒当たりに複数設けられることを特徴とする請求項1又は2記載の多種燃料エンジン。
  4. 前記液体燃料用インジェクタが前記液体燃料を筒内燃焼室に噴射可能であり、前記気体燃料用インジェクタが前記気体燃料を吸気通路内に噴射可能であることを特徴とする請求項1記載の多種燃料エンジン。
  5. エンジンの始動開始からエンジン回転速度が所定値を超えるまでの間は、前記液体燃料用インジェクタのみが作動されて前記気体燃料用インジェクタが停止されることを特徴とする請求項4記載の多種燃料エンジン。
  6. 排気通路に設けられたNOx吸蔵還元触媒と、
    該NOx吸蔵還元触媒の再生処理を実行するために、リッチスパイク用の前記液体燃料を排気通路に噴射するリッチスパイク用インジェクタと
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の多種燃料エンジン。
  7. 前記液体燃料の残存量が所定量を超えているか否かを判定する判定手段と、
    前記NOx吸蔵還元触媒の再生処理に際し、前記判定手段により、前記液体燃料の残存量が所定量を超えていると判定された場合、前記リッチスパイク用インジェクタから前記液体燃料を噴射させ、前記判定手段により、前記液体燃料の残存量が所定量を超えていないと判定された場合、前記気体燃料用インジェクタによりポスト噴射を実行させる噴射制御手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項6記載の多種燃料エンジン。
  8. 前記噴射制御手段は、前記リッチスパイク用インジェクタから前記液体燃料を噴射させるとき、その噴射量をエンジン運転状態に基づいて算出し、前記気体燃料用インジェクタによりポスト噴射を実行させるとき、その噴射量を、前記リッチスパイク用インジェクタから噴射される噴射量を換算して算出することを特徴とする請求項7記載の多種燃料エンジン。
  9. 圧縮着火式内燃機関である請求項1乃至8いずれかに記載の多種燃料エンジン。
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