JP4404003B2 - 水素利用内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

水素利用内燃機関の排気浄化装置 Download PDF

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Description

この発明は、水素利用内燃機関から排出される排気ガスを浄化する水素利用内燃機関の排気浄化装置に関する。
理論空燃比よりも希薄な空燃比で燃料を燃焼させることで燃費低減を図るリーンバーンエンジンが知られている。リーンバーンエンジンには、一般に、リーン燃焼時に排出されるNOx(窒素酸化物)を吸蔵するNOx触媒が設けられている。
NOx触媒のNOx吸蔵容量が限界に近づいたときには、排気ガスの空燃比を短時間だけリッチにするためにリッチスパイク制御が行われる。これにより、排気ガスに含まれる未燃燃料が還元剤となり、NOx触媒に吸蔵されたNOxが還元される。その結果、NOx触媒の吸蔵容量が回復する。
このようなNOx触媒には、硫黄分による吸蔵性能の低下、すなわち硫黄被毒という問題がある。燃料や潤滑油中の硫黄分に起因して排気ガス中に生成するSOx(硫黄酸化物)は、NOxよりもNOx触媒に吸蔵され易い。NOx触媒にSOxが蓄積すると、NOxの吸蔵性能が低下する。NOx触媒のNOx吸蔵性能を回復させるには、NOx触媒からSOxを離脱させること、すなわち硫黄被毒再生を行うことを要する。この硫黄被毒再生には、NOx触媒を還元雰囲気下で高温(例えば700℃程度)に一定時間保持する必要がある。
特開平7−217474号公報には、単一の燃料を利用して運転する内燃機関において、硫黄被毒再生を行う必要があるときには、排気ガスの空燃比が一時的にリッチになるように制御し、排気ガス中の未燃燃料を還元剤として用いて硫黄被毒再生を行うシステムが開示されている。
しかしながら、ガソリンや軽油のような燃料は還元性が比較的低いので、上記従来のシステムにおいては、硫黄被毒再生を行うのに比較的長い時間を要する。このため、リーンバーン運転ができない時間が長くなるので、燃費が悪化する場合がある。
特開平7−217474号公報 特開平7−96201号公報 特開2004−116398号公報
ところで、燃焼促進剤としての水素をガソリンに添加する水素供給システムを備えた水素利用内燃機関が知られている。水素は、ガソリンや軽油のような燃料と比べて還元性が高い。よって、硫黄被毒再生の際の還元剤として水素を用いることができれば、より有効に硫黄被毒再生を行うことができる。
しかしながら、水素利用内燃機関を搭載した車輌においては、水素の搭載量は水素タンクのサイズによって制限される。また、車上で燃料の改質反応もしくは脱水素反応により水素を生成することもできるが、この場合も多量の水素を生成することは難しい。その一方で、リーンバーン運転等に用いる分の水素を十分に確保しておく必要がある。このようなことから、水素を用いてNOx触媒の硫黄被毒再生を行うとした場合には、水素の消費量をできるだけ抑える必要がある。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、水素消費量を抑制しつつ、NOx触媒の硫黄被毒再生を短時間で且つ有効に行うことのできる水素利用内燃機関の排気浄化装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、非水素燃料と水素とを燃料として運転可能な水素利用内燃機関の排気浄化装置であって、
内燃機関の排気通路に設けられ、排気ガス中のNOxを吸蔵するNOx触媒と、
前記NOx触媒の硫黄被毒再生を行う再生制御が実行中であるか否かを判定する再生制御実行状態判定手段と、
前記再生制御の実行中に、非水素燃料の供給量の吸入空気量に対する当量比と、水素の供給量の吸入空気量に対する当量比との合計が1より大きくなるようにそれぞれの供給量を演算する燃料供給量演算手段と、
前記再生制御の実行中に、前記燃料供給量演算手段により演算された量の非水素燃料を供給する非水素燃料供給手段と、
前記再生制御の実行中に、前記燃料供給量演算手段により演算された量の水素を、未燃焼の水素が前記NOx触媒に到達するように供給する水素供給手段とを備えたことを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記水素供給手段は、点火時期よりも遅く排気行程の終了以前の期間中に、前記内燃機関の燃焼室内に直接に水素を供給するものであることを特徴とする。
また、第3の発明は、第1の発明において、
前記水素供給手段は、前記内燃機関の吸気弁および排気弁が共に開弁した状態となるタイミングに、前記内燃機関の吸気通路内に水素を供給するものであることを特徴とする。
また、第4の発明は、上記の目的を達成するため、非水素燃料と水素とを燃料として運転可能な水素利用内燃機関の排気浄化装置であって、
内燃機関の排気通路に設けられ、排気ガス中のNOxを吸蔵するNOx触媒と、
前記NOx触媒の硫黄被毒再生を行う再生制御が実行中であるか否かを判定する再生制御実行状態判定手段と、
水素添加リーンバーン運転を行うリーンバーン条件の成立を判定するリーンバーン条件判定手段と、
前記リーンバーン条件の成立中に、水素の非水素燃料に対する比率を第1の比率として、非水素燃料および水素を供給するリーンバーン運転手段と、
前記再生制御の実行中に、非水素燃料の供給量の吸入空気量に対する当量比と、水素の供給量の吸入空気量に対する当量比との合計が1より大きく、且つ、水素の非水素燃料に対する比率が前記第1の比率より大きい第2の比率となるように、非水素燃料および水素の供給量を演算する燃料供給量演算手段と、
前記再生制御の実行中に、前記燃料供給量演算手段により演算された量の非水素燃料を供給する非水素燃料供給手段と、
前記再生制御の実行中に、前記燃料供給量演算手段により演算された量の水素を供給する水素供給手段とを備えたことを特徴とする。
また、第5の発明は、第1から第4の発明の何れかにおいて、
前記NOx触媒の温度を検出する触媒温度検出手段と、
前記NOx触媒の温度が硫黄被毒再生に適した所定値以上であるか否かを判定する触媒温度条件判定手段と、
非水素燃料のみが供給され、且つ、排気ガスによって前記NOx触媒が加温されるような運転条件を設定する運転条件設定手段と、
前記再生制御の実行中、且つ、前記NOx触媒の温度が前記所定値より低い場合に、前記運転条件設定手段により設定された運転条件で前記内燃機関を運転させる触媒昇温手段とを備え、
前記非水素燃料供給手段および前記水素供給手段は、前記再生制御の実行中、且つ、前記NOx触媒の温度が前記所定値以上である場合に、前記燃料供給量演算手段により演算された量の非水素燃料および水素を供給することを特徴とする。
また、第6の発明は、第1から第5の発明の何れかにおいて、
前記水素供給手段の水素供給能力を検出する水素供給能力検出手段と、
前記水素供給能力が所定値以上であるか否かを判定する水素供給能力判定手段と、
非水素燃料の供給量の吸入空気量に対する当量比が1より大きい第1の当量比になり、且つ、非水素燃料のみの供給によって前記NOx触媒の硫黄被毒再生を行えるような非水素燃料の供給量を演算する非水素燃料供給量演算手段と、
前記再生制御の実行中、且つ、水素供給能力が前記所定値より小さい場合に、前記非水素燃料供給量演算手段により演算された量の非水素燃料を供給する硫黄被毒再生手段とを備え、
前記非水素燃料供給手段および前記水素供給手段は、前記再生制御の実行中、且つ、水素供給能力が前記所定値以上である場合に、前記燃料供給量演算手段により演算された量の非水素燃料および水素を供給することを特徴とする。
また、第7の発明は、第6の発明において、
前記燃料供給量演算手段は、非水素燃料の供給量の吸入空気量に対する当量比と、水素の供給量の吸入空気量に対する当量比との合計が、1より大きく且つ前記第1の当量比より小さい第2の当量比になるように、非水素燃料および水素の供給量を演算するものであることを特徴とする。
また、第8の発明は、第6又は第7の発明において、
水素供給能力が前記所定値より小さい場合に、前記再生制御を継続する時間を第1の時間に設定する第1の再生時間設定手段と、
水素供給能力が前記所定値以上である場合に、前記再生制御を継続する時間を前記第1の時間よりも短い第2の時間に設定する第2の再生時間設定手段とを更に備えたことを特徴とする。
第1の発明によれば、NOx触媒の硫黄被毒再生を行う際、還元性の高い水素をNOx触媒に効率良く導入することができる。これにより、NOx触媒に吸蔵されたSOxを迅速かつ確実に還元することができる。よって、硫黄被毒再生を短時間で且つ有効に行うことができる。
第2の発明によれば、水素を燃焼室内に直接に供給する方式の内燃機関において、供給した水素が燃焼室内で燃焼するのを有効に抑制することができる。すなわち、供給した水素をより高い効率でNOx触媒に到達させることができる。その結果、硫黄被毒再生の際の水素消費量をさらに少なくすることができる。
第3の発明によれば、水素を吸気通路内に供給する方式の内燃機関において、供給した水素が燃焼室内で燃焼するのを有効に抑制することができる。すなわち、供給した水素をより高い効率でNOx触媒に到達させることができる。その結果、水素消費量をさらに少なくすることができる。
第4の発明によれば、NOx触媒の硫黄被毒再生を行う際、還元性の高い水素をNOx触媒に効率良く導入することができる。これにより、NOx触媒に吸蔵されたSOxを迅速かつ確実に還元することができる。よって、硫黄被毒再生を短時間で且つ有効に行うことができる。
第5の発明によれば、硫黄被毒再生を行う際、初めは非水素燃料のみで内燃機関を運転してNOx触媒の温度を上昇させ、NOx触媒の温度が硫黄被毒再生が有効になされる温度に到達した後、水素の供給を開始する。これにより、NOx触媒の温度が低いときに無駄に水素をNOx触媒に供給することを回避することができるので、水素消費量をさらに少なくすることができる。
第6の発明によれば、硫黄被毒再生を行うに際し、水素供給能力が小さい場合には、水素を使用することなく、非水素燃料のみを用いる。これにより、水素を、水素使用優先順位のより高い運転状態のときに使用するために、温存しておくことができる。よって、限られた量の水素をより有効に活用することができる。
第7の発明によれば、水素を使用して硫黄被毒再生を行う際にNOx触媒に流入する排気ガス中の水素濃度を比較的低くすることができる。その結果、NOx触媒に吸蔵されたSOxが水素で還元されることで生成する硫化水素の発生量を抑制することができる。よって、硫化水素による異臭が問題となるのをより確実に防止することができる。
第8の発明によれば、水素を使用して硫黄被毒再生を行った場合に、より早期にリーンバーン運転等の通常運転に復帰することができる。その結果、水素使用量および非水素燃料使用量を共に低減することができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
実施の形態1.
[システム構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための図である。図1に示すように、本実施形態のシステムは、内燃機関10を備えている。内燃機関10は、燃焼室11内に非水素燃料であるガソリンを噴射する燃料噴射弁36と、燃焼室11内に水素を噴射する水素噴射弁44とを備えている。燃料噴射弁36は、燃料通路32を介して燃料タンク30に連通している。燃料通路32の途中には、ポンプ34が設けられている。水素噴射弁44は、水素通路42を介して水素タンク40に連通している。水素タンク40には、圧縮水素が蓄えられている。この水素タンク40には、蓄えられた水素の圧力を検出する圧力センサ41が設置されている。内燃機関10は、燃焼室11内の混合気に点火するための点火プラグ18を備えている。
燃焼室11には、吸気弁16を介して吸気通路12が連通している。吸気通路12の途中には、スロットルバルブ14が設けられている。吸気通路12におけるスロットルバルブ14の上流には、エアフロメータ15が設けられている。エアフロメータ15は、内燃機関10に流入する吸入空気量Gaを検知するように構成されている。
また、燃焼室11には、排気弁20を介して排気通路22が連通している。排気通路22には、三元触媒24が設けられ、該三元触媒24の下流にはNOx触媒26が設けられている。
三元触媒24の上流には空燃比センサ23が設けられている。空燃比センサ23は、排気空燃比を検出するように構成されている。三元触媒24とNOx触媒26の間には酸素センサ25が設けられている。酸素センサ25は、空燃比がリッチであるかリーンであるかに応じて信号を発するように構成されている。
NOx触媒26には、該NOx触媒26の温度を検出するNOx触媒温度センサ27が設けられている。NOx触媒26の下流には、排気ガス中のNOx濃度を検出するNOxセンサ28が設けられている。
図1に示すシステムは、ECU(Electronic Control Unit)50を備えている。上述したスロットルバルブ14、エアフローメータ15、点火プラグ18、空燃比センサ23、酸素センサ25、NOx触媒温度センサ27、NOxセンサ28、ポンプ34、燃料噴射弁36および水素噴射弁44、圧力センサ41等はECU50に接続されており、ECU50によりそれぞれ制御されている。ECU50は、燃料噴射制御や点火時期制御のような内燃機関10の全体の制御を実行する。
また、ECU50は、図示しないクランクシャフトに設けられたクランク角センサ19の検出信号に基づき、機関回転数NEを算出することができる。
また、ECU50は、圧力センサ41により検出された水素タンク40内の水素の圧力に基づいて、水素タンク40内の水素貯蔵量を検出することができる。
[実施の形態1の特徴]
次に、本実施形態における上記システムの動作について説明する。
上記システムにおいて、水素噴射弁44から燃焼室11内に水素を噴射することができ、燃焼噴射弁36から燃焼室11内にガソリンを噴射することができる。よって、上記システムによれば、成層燃焼あるいは均一燃焼による水素添加リーン燃焼運転を実行することができる。上記システムによれば、水素を添加することにより、リーン燃焼の燃焼状態を改善することができる。このため、安定したリーン燃焼運転が可能となる。
ところで、通常、混合気や排気ガス中の燃料の濃さを表すのに、吸入空気量と燃料との重量比である空燃比を用いるが、本実施の形態のようにガソリンと水素との双方を用いる場合においては、空燃比では適当でない。そこで、以下の説明では、当量比を用いて混合気や排気ガス中の燃料の濃さを表すこととする。
ここで、ガソリンの場合には、当量比とは、吸入された空気と過不足なく反応する量のガソリンの重量に対する、実際に含まれるガソリンの重量の比率である。ガソリンのみを噴射する場合には、ストイキのときに当量比は1となる。また、リッチのときには当量比は1より大きくなり、リーンのときには当量比は1より小さくなる。
また、水素の場合には、当量比とは、吸入された空気と過不足なく反応する量の水素の重量に対する、実際に含まれる水素の重量の比率である。
ガソリンおよび水素を両方を噴射する場合には、ガソリンの当量比と水素の当量比とを合計した合計当量比を用いることにより、混合気や排気ガス中の燃料の濃さを適切に表すことができる。この場合、ストイキ、すなわち、噴射されたガソリンおよび水素が吸入された空気と過不足なく反応するときに合計当量比は1となる。リッチ、すなわち、ガソリンおよび水素の噴射量の合計が吸入空気量に比して過剰なときには合計当量比は1より大きくなる。リーン、すなわち、ガソリンおよび水素の噴射量の合計が吸入空気量に比して不足するときには合計当量比は1より小さくなる。
上記システムにおいて、リーン燃焼運転時には、内燃機関10から排出される排気ガス中に含まれるNOxを三元触媒24によって効率的に浄化することができない。このため、三元触媒24を通過したNOxは、NOx触媒26によって捕捉される。
このようなNOx触媒26にSOxが蓄積すると、硫黄被毒を生じ、NOx吸蔵性能が低下する。上記システムでは、NOx触媒26の硫黄被毒が生じた場合には、硫黄被毒再生を行う。硫黄被毒再生では、排気ガスをリッチにしてNOx触媒26を還元雰囲気下に置くとともに、NOx触媒26を高温に保持する。これにより、排気ガス中の未燃燃料が還元剤となって、NOx触媒26からSOxを離脱させる。その結果、NOx触媒26のNOx吸蔵性能が回復する。
ガソリンのみを燃料とする従来のシステムにおいては、硫黄被毒再生の際の還元剤とされるものも当然にガソリンであった。これに対し、本発明では、硫黄被毒再生の際、未燃焼の水素をNOx触媒26に到達させることにより、水素を還元剤として用いる。水素は、ガソリン等の非水素燃料よりも高い還元性を有する。このため、還元剤として水素を用いることにより、硫黄被毒再生を短時間で且つ有効に行うことができる。
しかしながら、車上に搭載できる水素の量は有限であり、車上で多量の水素を生成することも難しい。このため、硫黄被毒再生に用いる水素の量は、出来る限り抑える必要がある。また、ガソリン等の非水素燃料と比べて水素は燃焼しやすい性質を有する。このようなことから、硫黄被毒再生の際には、供給した水素を、なるべく燃焼させないで、NOx触媒26に効率良く到達させることが望ましい。
そこで、本実施形態では、硫黄被毒再生時に、当量比が1となる量のガソリンを噴射してストイキ燃焼を行い、その燃焼後の膨張行程時に水素噴射弁44から水素を燃焼室11内に噴射する。すなわち、ガソリンの燃焼によって燃焼室11内の酸素が使い果たされた状態で、水素を噴射する。これにより、燃焼室11内に供給された水素は、そのほぼ全部が燃焼することなく排気通路22に送られ、NOx触媒26に到達する。NOx触媒26においては、水素によりSOxが還元されて離脱する。その結果、NOx触媒26のNOx吸蔵性能が回復する。このようにして、本実施形態では、供給した水素のほぼ全部を無駄なく還元剤として利用することができるので、NOx触媒26の硫黄被毒再生を短時間で且つ有効に行うことができる。また、水素の消費量を抑制することもできる。
ところで、NOx触媒26からSOxを離脱させるには、NOx触媒26の温度を例えば700℃程度の高温に保持する必要がある。このため、硫黄被毒再生を行う際に、NOx触媒26の温度が低いときには、まず、排気温度を上昇させることにより、NOx触媒26の温度を硫黄被毒再生に適した所定値まで上昇させる昇温制御を行う。
NOx触媒26の温度が前記所定値に到達するまでは、NOx触媒26に水素を供給しても、NOx触媒26からSOxを効率良く離脱させることはできず、水素が無駄となる。そこで、本実施形態では、NOx触媒26の温度が前記所定値に到達するまでは、水素の供給を禁止し、ガソリンのみを供給する。これにより、水素の消費量をさらに抑制することができる。
[実施の形態1における具体的処理]
図2は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU50が実行するルーチンのフローチャートである。図2に示すルーチンによれば、まず、NOx触媒26の硫黄被毒再生を行う再生制御が実行中であるか否かが判別される(ステップ100)。
再生制御が実行中でなかった場合には、再生制御を開始する条件が成立しているか否かが判別される(ステップ102)。より具体的には、NOx触媒26に蓄積しているSOxの量が算出される。そして、その算出値が、硫黄被毒再生を行う必要のある量に達している場合には、再生制御開始条件が成立と判定され、そうでない場合には、不成立と判定される。NOx触媒26に蓄積しているSOxの量は、公知の手法により算出することができる。例えば、前回の再生制御時から現在までのガソリンの積算噴射量と、予め記憶されたガソリン中の硫黄濃度とを乗算することにより算出することができる。
ステップ102において再生制御開始条件の成立が認められた場合には、再生制御が開始される(ステップ104)。再生制御が開始されると、次回にステップ100に戻ったとき、再生制御が実行中であると認められる。
ステップ100において再生制御の実行中が認められた場合には、NOx触媒26の温度が所定値以上であるか否かが判別される(ステップ106)。この所定値とは、硫黄被毒再生に適した温度であり、例えば700℃程度とされる。
NOx触媒26の温度が前記所定値より小さい場合は、NOx触媒26の温度が、有効に硫黄被毒再生可能な温度に達していないと判断される。そこで、この場合には、NOx触媒26の温度を上昇させるように、内燃機関10の運転条件が変更される(ステップ108)。より具体的には、当量比が1、すなわちストイキとなる量のガソリンのみが噴射されるとともに、点火時期が遅角される。その結果、排気温度が上昇するので、NOx触媒26の温度が上昇する。
このステップ108では、上記のようにガソリンのみが噴射され、水素の噴射が禁止される。すなわち、NOx触媒26の温度を前記所定値に上昇させるまでの間は、水素を消費しなくて済む。よって、水素消費量をさらに抑制することができる。
ステップ106においてNOx触媒26の温度が前記所定値より大きい場合には、NOx触媒26の温度が、有効に硫黄被毒再生可能な温度に達していると判断される。そこで、還元剤としての水素をNOx触媒26に到達させるべく、水素を噴射する準備が開始される。
まず、水素の供給量とガソリンの供給量とがそれぞれ演算される(ステップ110)。ここでは、ガソリンの供給量は、当量比1を実現するように算出される。また、水素の供給量は、排気ガス中の水素濃度が硫黄被毒再生に十分な量となるように、予め定められた当量比を実現するように算出される。
次に、ガソリンの噴射が燃料噴射弁36により実行される(ステップ112)。これにより、算出された量のガソリンが燃焼室11内に供給される。燃焼室11内では、ガソリンのみのストイキ燃焼が行われる。
次に、水素の噴射が水素噴射弁44により実行される(ステップ114)。この水素の噴射は、燃焼後の膨張行程において行われる。より具体的には、燃焼が概ね終了するATDC40°以降、膨張行程の終了前の期間に水素が噴射される。水素が噴射されたときには、その前に生じたガソリンのストイキ燃焼によって燃焼室11内の酸素が使い果たされている。このため、燃焼室11内に供給された水素は、そのほぼ全部が未燃焼のままで排気通路22に送られ、NOx触媒26に到達する。これにより、本実施形態では、極めて高効率で水素を還元剤として利用することができる。その結果、NOx触媒26の硫黄被毒再生を短時間で且つ有効に行うことができる。また、水素の消費量も最小限に抑制することができる。
また、本実施形態では、膨張行程で噴射された水素が排気行程の間に既燃ガス中にムラなく均一に混合する。このため、NOx触媒26の硫黄被毒再生をより有効に行うことができる。
ECU50は、他のルーチンにより、再生制御の終了条件の成立を監視している。例えば、再生制御を開始してからの経過時間が所定の再生時間に到達した場合には、再生制御の終了条件成立が認められる。ECU50は、再生制御の終了条件成立が認められた場合には、再生制御を終了する。
ところで、上述した実施の形態1では、ガソリンを燃料噴射弁36から燃焼室11内に直接噴射するシステムについて説明したが、ガソリンを吸気通路12の吸気ポートに噴射するシステムを用いてもよい。さらに、ガソリンをポート噴射および筒内噴射可能なシステムを用いてもよい。この場合も、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
また、上述した実施の形態1では、水素タンク40から水素を供給するシステムについて説明したが、車上で燃料を改質反応もしくは脱水素反応させることにより水素を生成するシステムを用いてもよい。
また、上述した実施の形態1では、ガソリン燃焼後の膨張行程において水素を燃焼室11内に噴射することとしているが、水素を噴射するタイミングは、これに限定されるものではない。水素は、点火時期よりも遅く排気行程の終了以前の期間中のどこかで燃焼室11内に噴射すればよい。
また、上述した実施の形態1では、硫黄被毒再生時のガソリンの当量比を1としているが、ガソリンと水素との割合は、これに限定されるものではない。すなわち、ガソリンと水素との合計当量比を1より大きくすれば、ガソリンの当量比は、1より小さくても大きくてもよい。
また、上述した実施の形態1では、三元触媒24とNOx触媒26とを直列に設けたシステムについて説明したが、三元触媒24を設けていないシステムを用いてもよい。
また、上述した実施の形態1では、非水素燃料としてガソリンを用いるシステムについて説明したが、非水素燃料は、ガソリンに限定されるものではない。また、軽油等の非水素燃料を使用するディーゼルエンジンに本発明を適用しても良い。
ディーゼルエンジンに本発明を適用する場合において、非水素燃料のみを用いてNOx触媒26の温度を上昇させる方法(ステップ108相当)としては、例えば、排気通路22に設けた燃料添加インジェクタによって、排気ガスに非水素燃料を添加する方法が挙げられる。
尚、上述した実施の形態1においては、ECU50が、ステップ100、102および104の処理を実行することにより前記第1の発明における「再生制御実行状態判定手段」が、ステップ110の処理を実行することにより前記第1の発明における「燃料供給量演算手段」が、それぞれ実現されている。また、ECU50が、燃料噴射弁36を制御してステップ112の処理を実行することにより前記第1の発明における「非水素燃料供給手段」が、水素噴射弁44を制御してステップ114の処理を実行することにより前記第1の発明および第2の発明における「水素供給手段」が、ステップ106の処理を実行することにより前記第5の発明における「触媒温度条件判定手段」が、ステップ108の処理を実行することにより前記第5の発明における「運転条件設定手段」および「触媒昇温手段」が、それぞれ実現されている。
実施の形態2.
次に、図3および図4を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
[システム構成の説明]
図3は、本発明の実施の形態2のシステム構成を説明するための図である。尚、図3において、図1に示す構成要素と同様の構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略または簡略する。
図3に示すように、実施の形態2のシステムでは、前記実施の形態1の燃料噴射弁36および水素噴射弁44に代えて、吸気通路12内にガソリンおよび水素をそれぞれ噴射する燃料噴射弁37および水素噴射弁45が設けられている。
[実施の形態2の特徴]
本実施形態のシステムは、上記のように、水素噴射弁45により、水素を吸気通路12内に噴射するように構成されている。このシステムにおいては、硫黄被毒再生時に水素を噴射する際、内燃機関10の吸気弁16および排気弁20が共に開弁した状態となるタイミング、すなわちバルブオーバーラップの期間中に、吸気通路12内に水素を噴射する。これにより、噴射された水素は、吸気弁16、燃焼室11および排気弁20を通過して、排気通路22へと流れる。よって、未燃焼の水素がNOx触媒26に到達して還元剤として機能し、硫黄被毒再生を行うことができる。
[実施の形態2における具体的処理]
図4は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU50が実行するルーチンのフローチャートである。尚、図4において、図2に示すステップと同一のステップには、同一の符号を付してその説明を省略または簡略する。図4に示すルーチンによれば、ステップ110の水素およびガソリンの供給量の演算までは、上記実施の形態1と同様の制御を行う。
次に、ガソリンの噴射が燃料噴射弁37により実行される(ステップ116)。この噴射は、例えば、吸気弁16の開弁タイミングの直前に行われる。これにより、算出された量のガソリンが吸気通路12内に供給され、混合気が形成される。
上記ステップ116の処理に続いて、水素の噴射が水素噴射弁45によりバルブオーバーラップの期間中に実行される(ステップ118)。供給された水素は、噴射の勢いにより、吸気弁16、燃焼室11および排気弁20を通過して、排気通路22へ吹き流される。このようにして、未燃焼の水素がNOx触媒26に到達する。これにより、本実施形態では、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
上記ステップ116の処理により形成された吸気通路12内の混合気は、バルブオーバーラップの期間以降、吸気弁16の開弁期間中に燃焼室11内に吸入される。燃焼室11内に吸入された混合気は、圧縮行程を経て、点火プラグ18により点火され、燃焼する。
本実施形態では、吸気通路12内に噴射された水素が、NOx触媒26に到達するまでの間に、既燃ガス中にムラなく均一に混合する。このため、NOx触媒26の硫黄被毒再生をより有効に行うことができる。
ところで、上述した実施の形態2では、ガソリンの噴射時期が水素の噴射時期より先であるシステムについて説明したが、ガソリンの噴射時期は、これに限定されるものではない。例えば、ガソリンの噴射時期は、水素の噴射時期より後でもよい。
また、上述した実施の形態2では、ガソリンを吸気通路12に噴射するシステムについて説明したが、ガソリンを燃焼室11内に直接噴射するシステムを用いても良い。
また、上述した実施の形態2では、吸気弁16および排気弁20のバルブタイミングが固定されているシステムについて説明したが、吸気弁16や排気弁20のバルブタイミングを変更可能な可変動弁機構(VVT)を備えたシステムを用いても良い。その場合には、ステップ118で水素を供給するのに先立って、バルブオーバーラップの期間を長くするようにバルブタイミングを変更することができる。
尚、上述した実施の形態1においては、ECU50が、燃料噴射弁37を制御してステップ116の処理を実行することにより前記第1の発明における「非水素燃料供給手段」が、水素噴射弁45を制御してステップ118の処理を実行することにより前記第1の発明および第2の発明における「水素供給手段」が、それぞれ実現されている。
実施の形態3.
[実施の形態3の特徴]
次に、図5および図6を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。本実施形態のシステムは、図3に示すハードウェア構成を用いて、ECU50に、後述する図5および図6に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
上記実施の形態1および実施の形態2においては、硫黄被毒再生時の水素の噴射タイミングを工夫することで未燃焼の水素をNOx触媒26に到達させるようにした。これに対し、本実施形態では、硫黄被毒再生時の水素供給量のガソリン供給量に対する比率を、水素添加リーンバーン運転時に比して高めること、すなわち水素割合を多くすることで、水素の噴射タイミングによらずに、未燃焼の水素をNOx触媒26に到達させるようにした。
水素添加リーンバーン運転時には、リーンな混合気を形成するべく、ガソリンおよび水素の合計当量比を1未満とする。これに対し、硫黄被毒再生時には、排気ガス中に未燃燃料が還元剤として残るようにするため、ガソリンと水素との合計当量比を1より大きくする。つまり、本実施形態では、硫黄被毒再生時に、水素添加リーンバーン運転時と比べて、混合気中の水素濃度自体を濃くするだけでなく、ガソリンに対する水素の割合をも増加させる。つまり、混合気中に水素が豊富に含まれる状態とする。また、水素噴射弁45から吸気通路12内に噴射された水素は、燃焼室11内に流入したときには、空気およびガソリンとムラなく均一に混合している。これにより、燃焼したときに、水素がガソリンに優先して燃焼するのを防止することができる。このようなことから、本実施形態では、供給された水素の一部は燃焼室11内で燃焼するものの、残りの水素を未燃焼のままで確実にNOx触媒26に到達させることができる。よって、還元性の高い水素により、硫黄被毒再生を短時間で且つ有効に行うことができる。
[実施の形態3における具体的処理]
図5および図6は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU50が実行するルーチンのフローチャートである。以下、図6において、図2に示すステップと同様のステップについては、同一の符号を付してその説明を省略または簡略する。
本実施形態では、ECU50は、図5に示すルーチンに基づき、リーンバーン運転を制御する。図5に示すルーチンでは、まず、公知の手法により、本システムにおいてリーンバーン運転が可能な条件が成立しているか否かが判別される(ステップ200)。この条件の成立が認められた場合には、リーンバーン運転を行うべく、合計当量比が1より小さくなるように、水素の供給量とガソリンの供給量とがそれぞれ演算される(ステップ202)。また、ここでは、水素とガソリンとの比率が例えば20:80となるように、両者の供給量が演算される。ここでの、水素のガソリンに対する比率を「第1の比率」と呼ぶ。
次に、水素およびガソリンの噴射がそれぞれ燃料噴射弁45および37により実行される(ステップ204)。これにより、演算された量の水素およびガソリンが供給され、水素添加リーンバーン運転が行われる。
ECU50は、図5に示すルーチンとは別に、図6に示すルーチンを実行し、硫黄被毒再生を行う再生制御の開始条件の成立を監視している。図6に示すルーチンによれば、ガソリンのみでNOx触媒26の温度を上昇させるステップ108までは、上記実施の形態2と同様の制御を行う。尚、ステップ102で再生制御開始条件の成立が認められた場合には、図5中のステップ200でリーンバーン条件の不成立が認められ、リーンバーン運転は中止される。
図6に示すルーチン中、ステップ106において、NOx触媒26の温度が有効に硫黄被毒再生可能な温度に達していると判断された場合には、還元剤としての水素をNOx触媒26に到達させるべく、水素の供給量とガソリンの供給量とがそれぞれ演算される(ステップ120)。ここでは、排気ガス中に未燃燃料が還元剤として残るようにするため、ガソリンと水素との合計当量比が1より大きくなるように両者の供給量が算出される。また、水素のガソリンに対する比率が、リーンバーン運転時の第1の比率より大きくなるように、両者の供給量が算出される。より具体的には、水素とガソリンとの比率は、例えば、50:50とされる。
次に、燃料噴射弁45、37により水素およびガソリンの噴射がそれぞれ実行される(ステップ122)。これにより、算出された量の水素およびガソリンが吸気通路12内に供給され、均一な混合気が形成される。この混合気は、吸気弁16を通って燃焼室11内に吸入される。燃焼室11内に吸入された混合気は、点火プラグ18により点火され、燃焼する。燃焼前の混合気には、水素がムラなく均一に、且つ豊富に含まれている。このため、排気ガス中には未燃焼の水素が確実に残存する。この未燃焼の水素がNOx触媒26に到達し、水素による硫黄被毒再生を行うことができる。これにより、本実施形態では、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
ところで、上述した実施の形態3では、ガソリンを吸気通路12に噴射するシステムについて説明したが、ガソリンを燃焼室11内に直接噴射するシステムを用いても良い。
また、上述した実施の形態3では、水素を吸気通路12に噴射するシステムについて説明したが、水素を吸入空気中にムラなく均一に分散させることができるものであれば、水素を燃焼室11内に直接噴射するシステムを用いても良い。
また、ステップ120で算出する水素とガソリンとの供給量の比率は、50:50に限定されない。例えば、この比率を100:0としてもよい。
尚、上述した実施の形態3においては、ECU50が、ステップ200の処理を実行することにより前記第4の発明における「リーンバーン条件判定手段」が、ステップ120の処理を実行することにより前記第4の発明における「燃料供給量演算手段」が、それぞれ実現されている。また、ECU50が、ステップ202、204の処理を実行して燃料噴射弁37および水素噴射弁45を制御することにより前記第4の発明における「リーンバーン運転手段」が、燃料噴射弁37および水素噴射弁45を制御してステップ122の処理を実行することにより前記第4の発明における「非水素燃料供給手段」および「水素供給手段」が、それぞれ実現されている。
実施の形態4.
[実施の形態4の特徴]
次に、図7および図8を参照して、本発明の実施の形態4について説明する。本実施形態のシステムは、図1に示すハードウェア構成を用いて、ECU50に、後述する図7および図8に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
本実施形態では、圧力センサ41を用いて、水素タンク40内の水素貯蔵量、すなわち水素供給能力を検出する。硫黄被毒再生を行うに際し、水素供給能力が少ない場合には、ガソリンのみを用いて硫黄被毒再生を行う。そして、水素供給能力が十分な場合にのみ、水素を利用した硫黄被毒再生を行う。これにより、水素供給能力が少ない場合には、水素使用の優先順位の高い水素添加リーンバーン運転等のために水素を温存しておくことができる。
また、前述したように、水素は還元性が高い。このため、硫黄被毒再生を行うに際し、水素を利用する場合には、ガソリンのみを用いる場合よりも、硫黄被毒再生にかかる時間が短くて済む。そこで、本実施形態では、水素を利用して硫黄被毒再生を行う場合の再生制御継続時間を、ガソリンのみを用いて硫黄被毒再生を行う場合の再生制御継続時間よりも短くする。これにより、水素を利用して硫黄被毒再生を行った場合には、より早期にリーンバーン運転に復帰することができる。その結果、ガソリン消費量および水素消費量の双方をさらに低減することができる。
ところで、水素を利用して硫黄被毒再生を行った場合には、NOx触媒26に吸蔵されたSOxが水素によって還元されることにより、硫化水素(HS)が生成される。硫化水素には異臭があるため、排気ガス中の硫化水素濃度が高くなると、停車時に周囲に異臭を感じさせるという問題がある。硫黄被毒再生時の硫化水素生成量は、NOx触媒26に流入する排気ガス中の水素濃度が高くなるにつれて増大しやすい。
その一方で、水素は還元性が高いので、水素を利用して硫黄被毒再生を行う場合には、NOx触媒26に流入する排気ガス中の水素の当量比は、ガソリンのみを還元剤として用いる場合の当量比より少なくても、同等の被毒再生効果が得られる。
そこで、本実施形態では、水素を利用して硫黄被毒再生を行う場合の水素およびガソリンの目標合計当量比を、ガソリンのみを用いて硫黄被毒再生を行う場合のガソリンの目標当量比よりも小さくする。これにより、水素を利用して硫黄被毒再生を行った場合の、NOx触媒26に流入する排気ガス中の水素濃度を低くすることができる。その結果、ガソリンのみを用いて硫黄被毒再生を行った場合と同等の被毒再生効果を確保しつつ、硫化水素の発生量を低減することができる。
[実施の形態4における具体的処理]
図7および図8は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU50が実行するルーチンのフローチャートである。以下、図8において、図2に示すステップと同様のステップについては、同一の符号を付してその説明を省略または簡略する。
本実施形態では、ECU50は、図7に示すルーチンに基づき、水素タンク40内の水素貯蔵量を監視している。図7に示すルーチンでは、まず、圧力センサ41により検出された水素貯蔵量が所定値以上であるか否かを判別する(ステップ210)。
水素貯蔵量が所定値より小さい場合には、水素供給能力が十分でなく、硫黄被毒再生に水素を使用する余裕がないと判断される。この場合には、後述するように、ガソリンのみを用いて硫黄被毒再生が行われる。そこで、ガソリンのみを用いて硫黄被毒再生を行う際に必要な硫黄被毒再生時間として、Tなる時間が設定される(ステップ212)。このTなる時間は、水素を用いる場合の硫黄被毒再生時間Tよりも長い時間である。次いで、ガソリンのみを用いて硫黄被毒再生を行う際の目標当量比として、1.04なる値が設定される(ステップ214)。そして、硫黄被毒再生に水素を使用することの可否を表す水素使用フラグに、水素使用禁止を表す0がセットされる(ステップ216)。
これに対し、ステップ210において水素貯蔵量が所定値以上の場合には、水素供給能力が十分であり、硫黄被毒再生に水素を用いる余裕があると判断される。この場合には、硫黄被毒再生時間として、Tなる時間が設定される(ステップ218)。前述したように、このTは、Tより短い時間とされる。水素を利用する場合には、ガソリンのみを用いる場合よりも、硫黄被毒再生時間が短くて済むからである。次いで、水素を用いて硫黄被毒再生を行う際の水素およびガソリンの目標合計当量比として、1.02なる値が設定される(ステップ220)。この目標合計当量比1.02は、前述したガソリンのみを用いる場合のガソリンの目標当量比1.04より小さい。しかしながら、水素の高い還元性により、ガソリンのみで当量比1.04とする場合と同等の硫黄被毒再生効果が得られる。次いで、硫黄被毒再生に水素を使用することの可否を表す水素使用フラグに、水素使用許可を表す1がセットされる(ステップ222)。
ECU50は、図7に示すルーチンとは別に、図8に示すルーチンを実行し、硫黄被毒再生を行う再生制御の開始条件の成立を監視している。図8に示すルーチンによれば、再生制御の開始条件成立を受けて再生制御を開始するステップ104までは、上記実施の形態1と同様の制御を行う。
再生制御が開始され、ステップ100において再生制御の実行中が認められた場合には、水素使用フラグが1であるか否かが判別される(ステップ124)。水素使用フラグが1でないことが認められた場合には、硫黄被毒再生に水素を使用することが禁止されていると判断される。そこで、ガソリンのみを用いる場合の目標当量比1.04を実現するように、ガソリンの供給量が演算される(ステップ126)。次いで、燃料噴射弁44により、演算された量のガソリンの噴射が実行される(ステップ128)。燃焼後の排気ガス中には、当量比1を超える分、すなわち当量比0.04の分のガソリンが未燃焼で残る。この未燃焼のガソリンが還元剤となって、NOx触媒26の硫黄被毒再生が行われる。
これに対し、ステップ124において水素使用フラグが1であることが認められた場合には、硫黄被毒再生に水素を使用することが許可されていると判断される。そこで、水素を用いる場合の目標合計当量比1.02を実現するように、水素およびガソリンの供給量が演算される(ステップ125)。本実施形態では、ガソリンの当量比が1、水素の当量比が0.02となるように、両者の供給量が演算される。
次に、燃料噴射弁44により、演算された量、すなわち当量比1のガソリンの噴射が実行される(ステップ127)。これにより、燃焼室11内では、ガソリンのみのストイキ燃焼が行われる。
次に、演算された量、すなわち当量比0.02の水素の噴射が水素噴射弁44により実行される(ステップ129)。この水素の噴射は、燃焼後の膨張行程において行われる。より具体的には、燃焼が概ね終了するATDC40°以降、膨張行程の終了前の期間に水素が噴射される。水素が噴射されたときには、その前に生じたガソリンのストイキ燃焼によって燃焼室11内の酸素が使い果たされている。このため、燃焼室11内に供給された水素は、そのほぼ全部が未燃焼のままで排気通路22に送られ、NOx触媒26に到達する。これにより、本実施形態では、極めて高効率で水素を還元剤として利用することができる。その結果、NOx触媒26の硫黄被毒再生を短時間で且つ有効に行うことができる。また、水素の消費量も最小限に抑制することができる。
また、この場合にNOx触媒26に到達する水素の量は、当量比で0.02である。この量は、ガソリンのみで硫黄被毒再生を行う場合にNOx触媒26に到達するガソリンの当量比0.04よりも小さい。これにより、水素を用いて硫黄被毒再生を行う場合にNOx触媒26に流入する排気ガス中の水素濃度を比較的低くすることができる。その結果、硫化水素の発生量を抑制することができ、停車時に異臭が問題となるのを確実に防止することができる。
ECU50は、再生制御を開始してからの経過時間を監視している(ステップ130)。そして、ステップ212で設定された硫黄被毒再生時間T、あるいはステップ218で設定された硫黄被毒再生時間Tが経過するまで、上述した再生制御を継続する。そして、硫黄被毒再生時間が経過したら、再生制御を終了する(ステップ132)。
前述したように、本実施形態では、水素を用いる場合の硫黄被毒再生時間Tは、ガソリンのみを用いる場合の硫黄被毒再生時間Tよりも短くされている。よって、水素を用いて硫黄被毒再生を行った場合には、ガソリンのみを用いて硫黄被毒再生を行った場合よりも早期にリーンバーン運転等の通常運転に復帰することができる。よって、ガソリンおよび水素の消費量をさらに低減することができる。
ところで、上述した実施の形態4においては、水素供給能力が小さい場合に硫黄被毒再生に水素を使用することを禁止する処理を、実施の形態1に組み込むこととしているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、本実施形態において特有な上記の処理は、実施の形態2または3に組み込むこととしてもよい。
尚、上述した実施の形態4においては、ECU50が、ステップ210の処理を実行することにより前記第6の発明における「水素供給能力判定手段」が、ステップ214および126の処理を実行することにより前記第6の発明における「非水素燃料供給量演算手段」が、ステップ128の処理を実行することにより前記第6の発明における「硫黄被毒再生手段」が、ステップ220および125の処理を実行することにより前記第7の発明における「燃料供給量演算手段」が、ステップ212の処理を実行することにより前記第8の発明における「第1の再生時間設定手段」が、ステップ218の処理を実行することにより前記第8の発明における「第2の再生時間設定手段」が、それぞれ実現されている。
本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態2のシステム構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態2において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態3において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態3において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態4において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態4において実行されるルーチンのフローチャートである。
符号の説明
10 内燃機関
11 燃焼室
12 吸気通路
14 スロットルバルブ
15 エアフロメータ
16 吸気弁
18 点火プラグ
19 クランク角センサ
20 排気弁
22 排気通路
23 空燃比センサ
24 三元触媒
25 酸素センサ
26 NOx触媒
27 NOx触媒温度センサ
28 NOxセンサ
30 燃料タンク
32 燃料通路
34 ポンプ
36、37 燃焼噴射弁
40 水素タンク
41 圧力センサ
42 水素通路
44、45 水素噴射弁
50 ECU(Electronic Control Unit)

Claims (4)

  1. 非水素燃料と水素とを燃料として運転可能な水素利用内燃機関の排気浄化装置であって、
    内燃機関の排気通路に設けられ、排気ガス中のNOxを吸蔵するNOx触媒と、
    前記NOx触媒の硫黄被毒再生を行う再生制御が実行中であるか否かを判定する再生制御実行状態判定手段と、
    水素添加リーンバーン運転を行うリーンバーン条件の成立を判定するリーンバーン条件判定手段と、
    前記リーンバーン条件の成立中に、水素の非水素燃料に対する比率を第1の比率として、非水素燃料および水素を供給するリーンバーン運転手段と、
    前記再生制御の実行中に、非水素燃料の供給量の吸入空気量に対する当量比と、水素の供給量の吸入空気量に対する当量比との合計が1より大きく、且つ、水素の非水素燃料に対する比率が前記第1の比率より大きい第2の比率に維持されるように、非水素燃料および水素の供給量を演算する燃料供給量演算手段と、
    前記再生制御の実行中に、前記燃料供給量演算手段により演算された量の非水素燃料を供給する非水素燃料供給手段と、
    前記再生制御の実行中に、前記燃料供給量演算手段により演算された量の水素を供給する水素供給手段とを備えたことを特徴とする水素利用内燃機関の排気浄化装置。
  2. 請求項に記載の水素利用内燃機関の排気浄化装置において、
    前記NOx触媒の温度を検出する触媒温度検出手段と、
    前記NOx触媒の温度が硫黄被毒再生に適した所定値以上であるか否かを判定する触媒温度条件判定手段と、
    非水素燃料のみが供給され、且つ、排気ガスによって前記NOx触媒が加温されるような運転条件を設定する運転条件設定手段と、
    前記再生制御の実行中、且つ、前記NOx触媒の温度が前記所定値より低い場合に、前記運転条件設定手段により設定された運転条件で前記内燃機関を運転させる触媒昇温手段とを備え、
    前記非水素燃料供給手段および前記水素供給手段は、前記再生制御の実行中、且つ、前記NOx触媒の温度が前記所定値以上である場合に、前記燃料供給量演算手段により演算された量の非水素燃料および水素を供給することを特徴とする水素利用内燃機関の排気浄化装置。
  3. 非水素燃料と水素とを燃料として運転可能な水素利用内燃機関の排気浄化装置であって
    内燃機関の排気通路に設けられ、排気ガス中のNOxを吸蔵するNOx触媒と、
    前記NOx触媒の硫黄被毒再生を行う再生制御が実行中であるか否かを判定する再生制御実行状態判定手段と、
    前記再生制御の実行中に、非水素燃料の供給量の吸入空気量に対する当量比と、水素の供給量の吸入空気量に対する当量比との合計が1より大きくなるようにそれぞれの供給量を演算する燃料供給量演算手段と、
    前記再生制御の実行中に、前記燃料供給量演算手段により演算された量の非水素燃料を供給する非水素燃料供給手段と、
    前記再生制御の実行中に、前記燃料供給量演算手段により演算された量の水素を、未燃焼の水素が前記NOx触媒に到達するように供給する水素供給手段と、
    前記水素供給手段の水素供給能力を検出する水素供給能力検出手段と、
    前記水素供給能力が所定値以上であるか否かを判定する水素供給能力判定手段と、
    非水素燃料の供給量の吸入空気量に対する当量比が1より大きい第1の当量比になり、且つ、非水素燃料のみの供給によって前記NOx触媒の硫黄被毒再生を行えるような非水素燃料の供給量を演算する非水素燃料供給量演算手段と、
    前記再生制御の実行中、且つ、水素供給能力が前記所定値より小さい場合に、前記非水素燃料供給量演算手段により演算された量の非水素燃料を供給する硫黄被毒再生手段と、
    を備え、
    前記非水素燃料供給手段および前記水素供給手段は、前記再生制御の実行中、且つ、水素供給能力が前記所定値以上である場合に、前記燃料供給量演算手段により演算された量の非水素燃料および水素を供給し、
    前記燃料供給量演算手段は、非水素燃料の供給量の吸入空気量に対する当量比と、水素の供給量の吸入空気量に対する当量比との合計が、1より大きく且つ前記第1の当量比より小さい第2の当量比になるように、非水素燃料および水素の供給量を演算するものであることを特徴とする水素利用内燃機関の排気浄化装置。
  4. 請求項に記載の水素利用内燃機関の排気浄化装置において、
    水素供給能力が前記所定値より小さい場合に、前記再生制御を継続する時間を第1の時間に設定する第1の再生時間設定手段と、
    水素供給能力が前記所定値以上である場合に、前記再生制御を継続する時間を前記第1の時間よりも短い第2の時間に設定する第2の再生時間設定手段とを更に備えたことを特徴とする水素利用内燃機関の排気浄化装置。
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