JP2013113482A - Uターン型熱交換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量で、安価に製造することが可能である上、長期間に亘って損傷しない実用的なUターン型熱交換器を提供する。
【解決手段】Uターン型熱交換器1は、7個の伝熱管2,2・・、キャップ部材4、伝熱管2,2・・およびキャップ部材4を覆うアウターケースである外管3、他の装置、部品等に連結させるための連結部材5、および、外管3と連結部材5との間に介在させるラバーシール30等によって組み付け形成されている。また、外管3は、ポリアミド系樹脂によって形成されており、排出管6、導入管7、ブラケット44,44が一体的に設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車の内燃機関等に用いられる熱交換器に関するものである。
自動車の内燃機関用の熱交換器として、媒体の経路である伝熱管がU字状に形成されており、当該伝熱管の入口から導入された第一の媒体がU字状の伝熱管内を流通する間に、その第一の媒体と、伝熱管の外部を覆うケース(外管)内を流通する第二の媒体との間で熱交換が行われ、熱交換された後の第一の媒体が、伝熱管の入口付近から排出されるタイプのもの(所謂、Uターン型の熱交換器)が知られている(特許文献1)。
特開2005−76560号公報
しかしながら、上記した従来のUターン型の熱交換器は、全体が金属で形成されているため、軽量化することが困難であった。また、製造時には、外管に媒体を導入したり、外管から媒体を排出したりするためのパイプや、外管を他の装置や部品に固着させるためのブラケットを、一旦、外管とは別個に形成し、伝熱管の外周に外管を組み付ける(ロウ付けする)際に、外管に固着させなければならなかったため、安価に製造することが困難であった。
本発明の目的は、上記従来のUターン型熱交換器が有する問題点を解消し、軽量で、安価に製造することが可能である上、長期間に亘って損傷しない実用的なUターン型熱交換器を提供することにある。
本発明の内、請求項1に記載された発明は、扁平な中空角柱状の複数の伝熱管が積層されており、それらの積層された伝熱管が外管によって覆われており、それらの伝熱管および外管の前端に、中央を開口した金属製のフランジ体が固着されているとともに、積層された伝熱管の前端の開口部が、前記フランジ体に設けられた仕切体によって、第一開口領域と第二開口領域とに仕切られており、かつ、積層された伝熱管の後端全体が、後方に膨出した蓋部材によって覆われており、第一媒体を、第一開口領域から伝熱管内に入り込ませ、蓋部材内で方向転換させて第二開口領域から外部へ排出する間に、その第一媒体と、外管と伝熱管内との隙間を流通する第二媒体との間で熱交換を行わせるUターン型構造を有する熱交換器であって、前記外管が、樹脂によってフランジ状の開口部を有する筒状に形成されており、前記フランジ状の部分の前面にラバーシールを周設したものであり、そのラバーシールを介して、前記フランジ状の部分を前記フランジ体の裏面に接合させた状態で、フランジ体を固着していることを特徴とするものである。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、外管が、ポリアミド系樹脂によって形成されていることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明は、請求項1、または請求項2に記載された発明において、外管が、フランジ状の部分の前面に位置決めピンを突設したものであり、その位置決めピンをフランジ体の裏面に設けられたピン嵌合部に嵌合させた状態で、フランジ体を固着していることを特徴とする請求項1、または請求項2に記載のUターン型熱交換器。
ものである。
請求項4に記載された発明は、請求項1〜3のいずれかに記載された発明において、フランジ体の裏面であって外管のフランジ状の部分の前面に周設されたラバーシールと接合する部分の内周に凹状溝が周設されていることを特徴とするものである。
請求項5に記載された発明は、請求項1〜4のいずれかに記載された発明において、外管が、フランジ状の部分の前面に複数の突起体を散点状に突設したものであり、それらの突起体の先端面のみをフランジ体の裏面に接合させた状態で、フランジ体を固着していることを特徴とするものである。
請求項1に記載のUターン型熱交換器は、外管が樹脂によって形成されているため、軽量化することが可能であるばかりではなく、パイプやブラケットを一体成形できるので、安価に製造することができる。加えて、透明化することにより、内部の損傷状態を容易に把握することが可能となる。また、積層された伝熱管の前端に固着されたフランジ体と、外管の開口部のフランジ状部分との間にラバーシールが介在しているため、積層された伝熱管の熱が外管に伝わりにくいので、外管が高温に曝されることによって破損する事態を効果的に防止することができる。
請求項2に記載のUターン型熱交換器は、外管がポリアミド系樹脂によって形成されており、外管の耐久性が高いので、長期間に亘って使用された場合でも、衝撃や樹脂の劣化によって外管が破損する、という事態が生じにくい。
請求項3に記載のUターン型熱交換器は、外管が位置決めピンをフランジ体の裏面に設けられたピン嵌合部に嵌合させた状態でフランジ体を固着する構造であるため、外管のがたつきが抑制されて外管の内壁と伝熱管との距離を常に一定の間隔に保つことができるので、コンパクトに設計することが可能である。
請求項4に記載のUターン型熱交換器は、金属製のフランジ体に設けられた凹状溝によりフランジ体の内部まで冷却水を流入させるため、冷却水からフランジ体を介した樹脂製の外管への熱の移動を抑制することができるので、外管が高温に曝されることによって破損する事態を非常に効果的に防止することができる。
請求項5に記載のUターン型熱交換器は、外管がフランジ状の部分の前面に設けられた突起体の先端面のみをフランジ体の裏面に接合させた状態でフランジ体を固着する構造であり、樹脂製の外管と金属製のフランジ体との接触面積が小さいため、高温化したフランジ体から樹脂製の外管への熱の移動を抑制することができるので、外管が高温に曝されることによって破損する事態をきわめて効果的に防止することができる。
Uターン型熱交換器の斜視図である。 Uターン型熱交換器を示す説明図である(aはUターン型熱交換器の正面図であり、bはaにおけるA−A線端面を拡大して示したものである)。 Uターン型熱交換器の左側面図である。 Uターン型熱交換器の分解斜視図である。 Uターン型熱交換器の水平端面図(図3におけるB−B線端面図)である(aはUターン型熱交換器全体を示したものであり、bはaにおけるC部分を拡大して示したものである)。 伝熱管の分解斜視図である。 外管を示す説明図である(aは外管の正面図であり、bはaにおけるD−D線端面を拡大して示したものである)。 外管の左側面図である。 外管の水平端面図(図8におけるA−A線端面図)である。である。
以下、本発明に係るUターン型熱交換器について、図面に基づいて詳細に説明する。
<Uターン型熱交換器の構造>
図1〜図5は、本発明に係るUターン型熱交換器を示したものである。Uターン型熱交換器1は、自動車のEGR(Exhaust Gas Recirculation)システムに用いて、内燃機関の排気マニホールドから排気ガスの一部を導入して所定の温度まで冷却し、冷却後の排気ガス(所謂、EGRガス)を、EGR弁を介して吸気マニホールドに排出させるものである。当該Uターン型熱交換器1は、7個の伝熱管2,2・・、蓋部材として機能するキャップ部材4、伝熱管2,2・・およびキャップ部材4を覆うアウターケースである外管3、他の装置、部品等に連結させるための連結部材5、および、外管3と連結部材5との間に介在させるラバーシール(Oリング)30等によって組み付け形成されている。
図6は、1個の伝熱管2を分解した状態を示したものであり、各伝熱管2,2・・は、いずれも、上側ケース16、下側ケース17および放熱フィン18を組み付けることによって形成されており、同様の形状、構造を有している。
上側ケース16は、金属板(ステンレス板)をプレス加工することによって、断面コ字状の扁平な半四角柱状に形成されており、扁平な突起体21,21・・を上向きに突設してなる略長方形状の天板19の左右に、それぞれ、側壁20,20が下向きに直交するように連設されている。また、天板19および側壁20,20の前後の端縁際には、膨出部22,22が外向きに突出するように設けられている。加えて、天板19の前後の端縁は、円弧状(凹状にカーブした形状)になっている。
また、下側ケース17も、上側ケース16と同様に、金属板(ステンレス板)をプレス加工することによって、断面コ字状の扁平な半四角柱状に形成されており、扁平な突起体26,26・・を下向きに突設してなる略長方形状の底板24の左右に、それぞれ、側壁25,25が上向きに直交するように連設されている(なお、下側ケース17は、各側壁25,25同士の間隔が、上側ケース16よりも若干広くなっている)。また、底板24および側壁25,25の前後の端縁際には、膨出部27,27が外向きに突出するように設けられている。加えて、底板24の前後の端縁は、円弧状(凹状)になっている。
さらに、放熱フィン18は、金属板(ステンレス板)をプレス加工することによって、多数の筋状凹部28,28・・と筋状凸部29,29・・とを左右方向に連設してなる扁平なプレート状に形成されている。そして、各筋状凹部28,28・・および各筋状凸部29,29・・には、熱交換の効率を高めるための多数の突出片(図示せず)が内向きに突出するように設けられている。
一方、連結部材5は、金属(ステンレス)によって一体的に形成された平板状のフランジ体36と、金属(ステンレス)によって扁平な筒状(中空の四角柱状)に形成された固着体33とによって構成されている(図5参照)。フランジ体36は、上下の端縁際の左右に、ネジ孔を設けた固定突起35,35・・が、外向きに突出するように設けられている。加えて、上端縁および下端縁の中央よりやや左側には、略円柱状の位置決め突起32,32・・が、外向きに突出するように設けられている。また、図1の如く、前面の開口部37には、平板状の仕切体34が、鉛直に、かつ、後方に突出するように設けられており、開口部37を、右側の第一開口領域8と左側の第二開口領域9との2つの領域に分割した状態になっている。
また、図5の如く、フランジ体36の裏面の開口部37付近には、一定幅(前後幅)で一定の厚みを有する接合片46が、後方に突出するように設けられており、開口部37を囲った状態になっている。さらに、その接合片46の基端には、一定幅(左右、前後幅)および一定深さで断面略コ字状の凹状溝52が設けられており、接合片46の外側で開口部37を囲った状態になっている。そして、接合片46の外周を覆うように、固着体33が外嵌されており、接合片46の外面と固着体33の内面とが接合し、固着体33の板面とフランジ体36の板面とが直交した状態になっている。
さらに、キャップ部材4は、金属板(ステンレス板)をプレス加工することによって、扁平な箱状(有底で中空な四角柱状)に形成されており、後端面際の各稜線が円弧状(丸みを帯びた形状)になっている。
また、図7〜図9は、外管3を示したものであり、外管3は、ポリアミド樹脂(たとえば、ナイロン6)を射出成形することによって、有底な角筒状(中空の四角柱状)に一体的に形成されている。外管3の前端には、連結部材5のフランジ体36の外形と略同一の外形を有する平板状のフランジ部40が設けられており、連結部材5のフランジ体36と同様に、上下の端縁際の左右に、ネジ孔を設けた固定突起42,42・・が、外向きに突出するように設けられている。さらに、上端縁および下端縁の中央よりやや左側(連結部材のフランジ体の位置決め突起32,32・・と対向する位置)には、位置決め突起47,47・・が、外向きに突出するように設けられており、それらの位置決め突起47,47・・の表面には、円柱状の位置決めピン48,48が前方へ突出するように設けられている。加えて、フランジ部40の表面には、断面コ字状で一定幅の凹状溝49が、開口部51と一定の距離を隔てて周設されている。さらに、当該凹状溝49の内周側および外周側には、扁平な円柱状に形成された複数の接合突起53,53・・(突起体)が、略等間隔となるように突設されている。また、固定突起42,42・・の周囲にも、同一形状の接合突起53,53・・が、略等間隔になるように突設されている。
さらに、外管3の外周(上板10、下板11、左側板12および右側板13)には、一定の厚みで一定の高さを有する補強用のリブ50,50・・が、前後方向および上下方向においてそれぞれ等間隔になるように格子状に突設されている。また、外管3の上板10の後方左側には、円筒状の排出管6が一体的に形成されており、下板11の前端際の右側には、円筒状の導入管7が一体的に形成されている。そして、それらの排出管6、導入管7は、外管3の内部の空間と連通した状態になっている。加えて、外管3の右側板13の後方上側、および、左側板12の前方下側には、それぞれ、外管3を他の装置や部品等に固着させるためのブラケット44,44が、側方に突出するように一体的に形成されており、それらのブラケット44,44の先端の鉛直面には、ネジ孔が穿設されている。
一方、ラバーシール30は、シリコーン樹脂によって断面円形のリング状に形成されており、高い耐熱性を有している。
Uターン型熱交換器1は、上側ケース16、下側ケース17および放熱フィン18を組み付ける(放熱フィン18を上側ケース16および下側ケース17で挟み込む)ことによって各伝熱管2,2・・を形成し、形成された各伝熱管2,2・・を積層して仮止めすることによって伝熱管2,2・・の積層体(横向きの積層体)を形成した後、その伝熱管2,2・・の積層体の前端に、連結部材5の固着体33を外嵌して溶接(ロウ付)するとともに、伝熱管2,2・・の積層体の後端に、キャップ部材4を溶接(ロウ付)することによって、伝熱管2,2・・、連結部材5、キャップ部材4が一体的に組み付けられている。
さらに、上記の如く組み付けられた伝熱管2,2・・の積層体およびキャップ部材4を所定の距離を隔てて覆うように、外管3が外嵌されている。そして、外管3は、凹状溝49にラバーシール30を嵌め込んだフランジ部40の前面を、連結部材5のフランジ体36の裏面(凹状溝52の外側の部分)に当着させることにより、フランジ部40の前面の接合突起53,53・・のみをフランジ体36の裏面に接合させ、フランジ部40の位置決め突起47,47の位置決めピン48,48を、連結部材5のフランジ体36の位置決め突起32,32のピン孔31,31に嵌め込んだ状態で、固定突起42,42のネジ孔およびフランジ体36の固定突起35,35・・のネジ孔を利用して、フランジ体36に螺着されている。
かかるUターン型熱交換器1においては、伝熱管2,2・・の積層体の前端に溶接された連結部材5の仕切体34によって、右側の4個の伝熱管2,2・・の開口部(前端の開口部)が、連結部材5の第一開口領域8と連通した状態になっており、左側の3個の伝熱管2,2・・の開口部が、連結部材5の第二開口領域9と連通した状態になっている。また、伝熱管2,2・・の積層体の後端においては、伝熱管2,2・・の積層体の外周が、キャップ部材4によって漏れなく覆われているとともに、すべての伝熱管2,2・・の開口部(後端の開口部)が、キャップ部材4の内部で連通した状態になっている。
<Uターン型熱交換器の作用>
上記の如く形成されたUターン型熱交換器1においては、連結部材5の第一開口領域8から導入された第一媒体(たとえば、排気ガス)が、積層された伝熱管2,2・・の内の右側の4個の伝熱管2,2・・内を流通し、後端に固着されたキャップ部材4の内壁で方向変換され、積層された伝熱管2,2・・の内の左側の3個の伝熱管2,2・・内を流通し、連結部材5の第二開口領域9から外部へ排出される。
一方、外管3の導入管7から流入した第二媒体(たとえば、冷却水)は、外管3と各伝熱管2,2・・との隙間、および、各伝熱管2,2・・同士の隙間を流通し、外管3の排出管6から外部へ排出される。そして、上記した2種類の媒体の流通の際に、熱交換が行われる(たとえば、伝熱管2,2・・内を流通する排気ガスが冷却される)。
<Uターン型熱交換器の効果>
Uターン型熱交換器1は、上記の如く、外管3が樹脂によって形成されているため、軽量化することが可能であるばかりではなく、パイプやブラケットを一体成形できるので、安価に製造することができる。
さらに、Uターン型熱交換器1は、積層された伝熱管2,2・・の前端に固着されたフランジ体36と、外管3の開口部のフランジ部40(フランジ状部分)との間にラバーシール30が介在しているため、積層された伝熱管2,2・・の熱が外管3に伝わりにくいので、外管3が高温に曝されることによって破損する事態を効果的に防止することができる。
さらに、Uターン型熱交換器1は、外管3がポリアミド系樹脂によって形成されており、外管3の耐久性が高いので、長期間に亘って使用された場合でも、衝撃や樹脂の劣化によって外管3が破損する、という事態が生じにくい。
加えて、Uターン型熱交換器1は、外管3がフランジ部40の前面に位置決めピン48,48・・を突設したものであり、それらの位置決めピン48,48をフランジ体36の裏面に設けられたピン嵌合部であるピン孔31,31に嵌合させた状態でフランジ体36を固着する構造になっている。それゆえ、外管3のがたつきが抑制されて外管3の内壁と伝熱管2,2・・との距離を常に一定の間隔に保つことが可能であるので、コンパクトに設計することができる。
また、Uターン型熱交換器1は、図5の如く、連結部材5のフランジ体36の裏面であってフランジ部40の前面と接合する部分の内側に(すなわち、フランジ体36の裏面であって外管3のフランジ部40の前面に周設されたラバーシール30と接合する部分の内周に)、凹状溝52が設けられており、フランジ体36の裏面が前方側へ凹状に窪んだ状態になっている。かかる構造によって、各伝熱管2,2・・の内部を流通する第一媒体(排気ガス等)から連結部材5のフランジ体36を通って外管3のフランジ部40へ伝わる熱の経路の断面積が小さくなっており、熱が伝わりにくくなっているとともに、冷却水によって冷却されるフランジ体36の表面積が大きくなっている。それゆえ、第一媒体(排ガス等)から外管3のフランジ部40へ伝わる熱量が低減されている(すなわち、熱の移動が抑制されている)ので、各伝熱管2,2・・の内部を高温の第一媒体(排気ガス等)が流れ続けても、外管3が熱により変形したり破損したりする事態を生じさせない。
さらに、Uターン型熱交換器1は、外管3がフランジ部40の前面に複数の突起体である接合突起53,53・・を散点状に突設したものであり、それらの接合突起53,53・・の先端面のみをフランジ体36の裏面に接合させた状態でフランジ体36を固着する構造になっている。それゆえ、樹脂製の外管3と金属製のフランジ体36との接触面積が小さいため、高温化したフランジ体36から樹脂製の外管3への熱の移動を抑制することができるので、外管3が高温に曝されることによって破損する事態をきわめて効果的に防止することができる。
<Uターン型熱交換器の変更例>
なお、本発明に係るUターン型熱交換器の構成は、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、伝熱管(上側ケース、下側ケース、放熱フィン)、連結部材、キャップ部材、外管、ラバーシール等の材質、形状・構造等の構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更することができる。
たとえば、本発明に係るUターン型熱交換器は、伝熱管のすべての部材をステンレスによって形成したものに限定されず、伝熱管の全部あるいは一部を他の金属によって形成したものに変更することも可能である。また、Uターン型熱交換器は、上記実施形態の如く、7個の伝熱管を積層してなる伝熱管の積層体を外管内に収納したものに限定されず、6個以下あるいは8個以上の伝熱管を積層してなる伝熱管の積層体を外管内に収納したものでも良い。
また、外管は、上記実施形態の如く、ナイロン6によって形成したものに限定されず、他のポリアミド系樹脂(たとえば、ナイロン66)や、ポリアミド系樹脂以外の樹脂によって形成したものに変更することも可能である。加えて、外管を透明な樹脂によって形成することも可能である。かかる構成を採用した場合には、外管の内部(伝熱管等)の損傷状態を容易に把握することができる、というメリットがある。
加えて、他の装置や部品に連結させるために伝熱管の前端に固着させる転結部材は、上記実施形態の如きフランジ部材に限定されず、バルブのハウジング等の別の部材に変更することも可能である。
本発明のUターン型熱交換器は、上記の如く優れた効果を奏するものであるから、自動車の内燃機関等の熱交換器として好適に用いることができる。
1・・Uターン型熱交換器
2,2・・・・伝熱管
3・・外管
4・・キャップ部材
8・・第一開口領域
9・・第二開口領域
30・・ラバーシール
36・・フランジ体
34・・仕切体
40・・フランジ部
49・・凹状溝
53・・接合突起

Claims (5)

  1. 扁平な中空角柱状の複数の伝熱管が積層されており、それらの積層された伝熱管が外管によって覆われており、それらの伝熱管および外管の前端に、中央を開口した金属製のフランジ体が固着されているとともに、積層された伝熱管の前端の開口部が、前記フランジ体に設けられた仕切体によって、第一開口領域と第二開口領域とに仕切られており、かつ、積層された伝熱管の後端全体が、後方に膨出した蓋部材によって覆われており、
    第一媒体を、第一開口領域から伝熱管内に入り込ませ、蓋部材内で方向転換させて第二開口領域から外部へ排出する間に、その第一媒体と、外管と伝熱管内との隙間を流通する第二媒体との間で熱交換を行わせるUターン型構造を有する熱交換器であって、
    前記外管が、樹脂によってフランジ状の開口部を有する筒状に形成されており、前記フランジ状の部分の前面にラバーシールを周設したものであり、そのラバーシールを介して、前記フランジ状の部分を前記フランジ体の裏面に接合させた状態で、フランジ体を固着していることを特徴とするUターン型熱交換器。
  2. 外管が、ポリアミド系樹脂によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載のUターン型熱交換器。
  3. 外管が、フランジ状の部分の前面に位置決めピンを突設したものであり、その位置決めピンをフランジ体の裏面に設けられたピン嵌合部に嵌合させた状態で、フランジ体を固着していることを特徴とする請求項1、または請求項2に記載のUターン型熱交換器。
  4. フランジ体の裏面であって外管のフランジ状の部分の前面に周設されたラバーシールと接合する部分の内周に凹状溝が周設されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のUターン型熱交換器。
  5. 外管が、フランジ状の部分の前面に複数の突起体を散点状に突設したものであり、それらの突起体の先端面のみをフランジ体の裏面に接合させた状態で、フランジ体を固着していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のUターン型熱交換器。
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