JP2013113287A - 電動ポンプの吐出流量制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】t1にクラッチの締結開始でクラッチ入力トルクTcinが立ち上がり、クラッチの発熱でt2に、その冷却(ポンプの作動)が必要になって、ポンプ作動要否信号SopがOFFからONになり、t3に、クラッチの冷却(ポンプの作動)が完了し、信号SopがONからOFFになった場合において、Sop=ONによるポンプの作動中、エアの吸い込みでポンプ駆動トルク変化ΔTopが発生すると、その大きさに応じたポンプ回転速度補正量ΔNopだけ、ポンプ回転速度Nopを実線で示すごとく、基準の目標ポンプ回転速度Nop_0よりも嵩上げする。これによりポンプ吐出流量Qを実線で示すごとく、クラッチの冷却に過不足のない目標流量Q1となるよう増大させることができ、クラッチ温度TEMPclを実線レベルへと低下させて、保証温度TEMPcl_s以下にすることができる。
【選択図】図8
Description
また当該対策では更に、電動ポンプの強度要求が高くなると共に、これによるポンプ摺動抵抗の増大でポンプ駆動電力が多くなり、コスト上の不利益も避けられない。
先ず、本発明の前提となる電動ポンプを説明するに、これは、回転速度制御により要求吐出流量を実現するものである。
ポンプ駆動力情報検出手段は、上記電動ポンプの駆動力に係わるポンプ駆動力情報を検出するものである。
更に目標ポンプ回転速度補正手段は、上記目標ポンプ回転速度演算手段で演算した電動ポンプの基準となる目標回転速度を、上記ポンプ駆動力情報検出手段で検出した電動ポンプの駆動力情報に応じ補正して、上記電動ポンプの回転速度制御に供するものである。
要求吐出流量に対応した、電動ポンプの基準となる目標回転速度を、電動ポンプの駆動力情報に応じ補正して、電動ポンプの回転速度制御(吐出流量制御)に供するため、
エアの吸い込み等によるポンプ容積効率の低下で要求吐出流量を実現し得なくなると、当該ポンプ容積効率の低下に伴うポンプ駆動力の変化に応じて、基準となるポンプ回転速度が補正されることとなり、要求吐出流量を補償することができる。
ポンプ容積効率の低下を生じない場合に、ポンプ吐出流量が多すぎて、電動ポンプが無駄に電力を消費することがなく、電費の悪化を招くという問題を生ずることもない。
<第1実施例の構成>
図1は、本発明の第1実施例になる吐出流量制御装置を示す機能別ブロック線図で、この吐出流量制御装置は、トランスミッション1内における図示せざる発進クラッチに対し、潤滑を含む冷却用のオイルを必要に応じて適宜供給するための電動オイルポンプ2(本発明における電動ポンプに相当)を吐出流量制御するものとする。
なお電動オイルポンプ2は、回転速度制御により、その吐出流量が要求吐出流量となるよう制御されるものである。
この場合、電動オイルポンプ2を作動させて、これからの吐出オイルを発進クラッチに供給し、同時に電動オイルポンプ2を、その吐出流量が発進クラッチの冷却必要油量に対応したものとなるよう回転速度制御する。
クラッチ温度TEMPclや油温TEMPoilが、発進クラッチの冷却を必要としない低温であれば、発進クラッチを冷却する必要がないから、電動オイルポンプ2の非作動を指令すべく、オイルポンプ作動要否判定部10はオイルポンプ作動要否信号SopをSop=OFFとなす。
発進クラッチが近々冷却の必要な高温になると予測される条件下であれば、発進クラッチを冷却すべきであるから、電動オイルポンプ2の作動を指令すべく、オイルポンプ作動要否信号SopをSop=ONとなし、
発進クラッチが近々冷却の必要な高温になることはないと予測される条件下であれば、 発進クラッチを冷却する必要がないから、電動オイルポンプ2の非作動を指令すべく、オイルポンプ作動要否信号SopをSop=OFFとなす。
目標ポンプ回転速度演算部21は、油温TEMPoilおよびクラッチ入力トルクTcinから予定のマップを基に、発進クラッチの冷却に必要な油量を賄うのに必要な電動オイルポンプ2の要求吐出流量に対応した、電動オイルポンプ2の基準となる目標ポンプ回転速度Nop_0を求める。
従って目標ポンプ回転速度演算部21は、本発明における目標ポンプ回転速度演算手段に相当する。
図2のポンプ回転速度補正量決定部22は、図3に明示するようなもので、目標ポンプ駆動トルク演算部22aと、減算器22bと、ポンプ回転速度補正量演算部22cとで構成する。
この目標ポンプ駆動トルクtTopは、エアの吸い込みなどで電動オイルポンプ2がポンプ容積効率を低下されていない場合において要求吐出流量を実現するのに必要なポンプ駆動トルクで、油温TEMPoilが高いほど、またクラッチ入力トルクTcinが大きいほど要求吐出流量が増大するため、大きくなる。
このポンプ駆動力変化量ΔTopは、ポンプ駆動力Topがエアの吸い込みなどによるポンプ容積効率の低下程度に応じて変化するため、エアの吸い込みなどによるポンプ容積効率の低下程度に対応する。
その理由は、ポンプ駆動力変化量ΔTopが大きいほど、また油温TEMPoilが高いほど、ポンプ容積効率の低下程度が大きくなるためである。
つまり、図5に実線で示した領域境界線(設定値)以上のポンプ駆動力変化量ΔTopおよび油温TEMPoilであるとき、ポンプ回転速度補正量ΔNopに一定値ΔNop_cnstを設定してポンプ回転速度の補正を行うこととし、
図5に実線で示した領域境界線(設定値)未満のポンプ駆動力変化量ΔTopおよび油温TEMPoilであるとき、ポンプ回転速度補正量ΔNopに0を設定してポンプ回転速度の補正を行わないことにしてもよい。
従ってポンプ回転速度補正量決定部22および加算器23は、本発明における目標ポンプ回転速度補正手段に相当する。
また目標ポンプ回転速度選択部30は、Sop=OFFであれば、tNop=0を最終目標ポンプ回転速度Nop_2に設定して、電動オイルポンプ2を回転速度がNop_2=tNop=0になるよう制御し、電動オイルポンプ2を停止させる。
上記した第1実施例による電動オイルポンプ2の回転速度制御を介した吐出流量制御を、図6のフローチャートに基づき以下に説明する。
ステップS11においては、入力情報であるトランスミッション1の油温TEMPoil、発進クラッチの入力トルクTcin、発進クラッチのスリップ量ΔNcl、路面勾配θ、および発進クラッチの温度TEMPclを読み込む。
ステップS12においては更に、この判定結果であるオイルポンプ作動要否信号SopのON, OFFをチェックする。
次に、この目標ポンプ駆動トルクtTopと、ポンプ駆動力Topとの偏差、つまり目標ポンプ駆動トルクtTopに対する現在のポンプ駆動力Top(エアの吸い込みなどによるポンプ容積効率の低下で変化)のポンプ駆動力変化量ΔTopを求め(図3の減算器22b)、
このポンプ駆動力変化量ΔTopおよび油温TEMPoilから、図4の予定マップを基に、ポンプ容積効率の低下で不足することとなったポンプ吐出流量の不足分を補って、電動オイルポンプ2の要求吐出流量を補償するのに必要なポンプ回転速度補正量ΔNopを求める(図3のポンプ回転速度補正量演算部22c)。
電動オイルポンプ2を回転速度がNop_2=Nop_1になるよう制御し、電動オイルポンプ2を補正済目標ポンプ回転速度Nop_1で回転させる。
電動オイルポンプ2を回転速度がNop_2=0になるよう制御して、電動オイルポンプ2を停止させる。
上記した第1実施例の吐出流量制御による効果を以下に説明する。
この説明に先立って、図2における目標ポンプ回転速度演算部21(図6のステップS13)で求めた電動オイルポンプ2の基準となる目標ポンプ回転速度Nop_0を、ポンプ回転速度補正量ΔNopだけ補正せず、そのまま電動オイルポンプ2の回転速度制御(吐出流量制御)に用いた場合(従来)の動作および問題点を、図7のタイムチャートに基づき説明する。
発進クラッチの発熱で瞬時t2に、発進クラッチの冷却(電動オイルポンプ2の作動)が必要になって、オイルポンプ作動要否信号SopがOFFからONに切り替わり、
電動オイルポンプ2からの吐出オイルによる発進クラッチの冷却で瞬時t3に、発進クラッチの冷却(電動オイルポンプ2の作動)が不要になって、オイルポンプ作動要否信号SopがONからOFFに切り替わった場合の動作タイムチャートである。
なお、電動オイルポンプ2が、エアを吸い込まない(容積効率を低下されない)作動条件下では、電動オイルポンプ2の駆動負荷も変化することがないから、ポンプ駆動トルク変化量ΔTopは図7に破線で示すごとく、ほぼ0に保たれている。
このため、発進クラッチが冷却不足に陥って、発進クラッチ温度TEMPclが同じく実線で示すように保証温度TEMPcl_sを超えるという問題を生ずる。
ちなみに、電動オイルポンプ2が、エアを吸い込む(容積効率を低下される)作動条件下では、電動オイルポンプ2の駆動負荷も変化することから、ポンプ駆動トルク変化量ΔTopは図7に実線で示すごとく、ポンプ駆動負荷変化に応じたレベルのものとなる。
図8に基づき説明するに、この図8は、図7と同じ条件で、電動オイルポンプ2がエアを吸い込むときの動作タイムチャートを示す。
本実施例においてはこの間、エアの吸い込み(ポンプ容積効率の低下)に起因したポンプ駆動トルク変化ΔTopの発生(図7の実線で示すと同じもの)に応じ、電動オイルポンプ2を、回転速度Nopが実線で示すごとく、基準の目標ポンプ回転速度Nop_0よりもポンプ回転速度補正量ΔNopだけ高い補正済回転速度Nop_1となるように制御する。
かかるポンプ吐出流量Qの増大(Q=Q1)により、発進クラッチ温度TEMPclを破線レベル(図7に実線で示すと同じ)から実線レベル(図7に破線で示すと同じ)へと低下させて、保証温度TEMPcl_s以下にすることができ、図7につき上述した発進クラッチの冷却不足に関する問題を解消することができる。
エアの吸い込みなどによるポンプ容積効率の低下が発生しない場合に、ポンプ吐出流量が多すぎて、電動オイルポンプ2が無駄に電力を消費することがなく、電費の悪化を招くという問題を生ずることもない。
この嵩上げ量ΔNopが、エアの吸い込みなどによるポンプ容積効率の低下に正確に対応したものとなり、ポンプ容積効率の低下に対し上記の嵩上げ量ΔNopが過不足を生じて、前記の作用効果が十分に得られなくなるという事態の発生を回避可能である。
上記したほどの高い精度は望めないものの、簡易的な制御により安価に略上記したと同様な作用効果が奏し得られる。
図9は、本発明の第2実施例になるポンプ吐出流量制御装置を成すポンプ回転速度補正量決定部22を示し、
本実施例は、全体を図1,2におけると同様な構成とするが、図2におけるポンプ回転速度補正量決定部22を、図3のものに代えて図9に示すごときものとしたものである。
急冷の必要があれば、そのためのポンプ吐出流量の急増を実現するポンプ回転速度のオーバーシュート(図1,2の補正済目標ポンプ回転速度Nop_1=Nop_0+ΔNopからの上昇)が必要であることを示すように、ポンプ回転速度補正の初期段階における所定時間中、ポンプ回転速度オーバーシュート要否信号OSopをONとなし、
急冷の必要がなければ、ポンプ回転速度のオーバーシュートが必要であることを示すようにポンプ回転速度オーバーシュート要否信号OSopをOFFにするものである。
従ってポンプ回転速度オーバーシュート要否判定部22dは、本発明における急冷要求判定手段に相当する。
ポンプ回転速度オーバーシュート量演算部22fは、油温TEMPoilと、目標ポンプ駆動トルクtTopに対するポンプ駆動トルクTopのポンプ駆動トルク変化量ΔTopとから、図10に例示した予定のマップを基に、クラッチの要求される急冷を実現可能なポンプ吐出流量となすのに必要なポンプ回転速度オーバーシュート量ΔNosを求める。
その理由は、ポンプ駆動力変化量ΔTopが大きいほど、また油温TEMPoilが高いほど、ポンプ容積効率の低下程度が大きく、オイルポンプ2を高速回転させる必要があるためである。
加算器22hは、ポンプ回転速度補正量ΔNopを、ポンプ回転速度オーバーシュート量ΔNosの加算により補正して、補正済ポンプ回転速度補正量ΔNop_Cを求める。
以下、本実施例による吐出流量制御の作用・効果を、図11の動作タイムチャートに基づき詳細に説明する。
この図11は、瞬時t1に発進クラッチが締結を開始して、クラッチ入力トルクTcinが破線図示のごとく緩やかに、または実線図示のごとく急速に立ち上がると共に、クラッチ出力回転速度Ncoutが0から図示のごとくクラッチ入力回転速度Ncinに向け上昇し、
発進クラッチの発熱で瞬時t2に、発進クラッチの冷却(電動オイルポンプ2の作動)が必要になって、オイルポンプ作動要否信号SopがOFFからONに切り替わり、
電動オイルポンプ2からの吐出オイルによる発進クラッチの冷却で瞬時t3に、発進クラッチの冷却(電動オイルポンプ2の作動)が不要になって、オイルポンプ作動要否信号SopがONからOFFに切り替わった場合の動作タイムチャートである。
従って、図9におけるポンプ回転速度オーバーシュート要否判定部22dはポンプ回転速度オーバーシュート要否信号OSopをOFFにする。
この時ポンプ回転速度オーバーシュート量選択部22gは、OSop=OFFに応答して指令部22eからのポンプ回転速度オーバーシュート禁止指令(ΔNos=0)を選択して加算器22hに供給するため、加算器22hからの補正済ポンプ回転速度補正量ΔNop_Cは、演算部22cからのポンプ回転速度補正量ΔNopと同じ値となる。
これによりポンプ吐出流量Qは破線で示すごとく、補正済回転速度Nop_1に応じた緩やかな速度で、発進クラッチの冷却を行うのに過不足のない狙い通りの目標流量Q1へと増大されるが、上記した通り発進クラッチの急冷を必要としていないことから、発進クラッチ温度TEMPclを破線で示すように保証温度TEMPcl_s以下に保つことができる。
従って、図9におけるポンプ回転速度オーバーシュート要否判定部22dはポンプ回転速度オーバーシュート要否信号OSopをONにする。
この時ポンプ回転速度オーバーシュート量選択部22gは、OSop=ONに応答し、演算部22fで求めたポンプ回転速度オーバーシュート量ΔNosを選択して加算器22hに供給する。
エアの吸い込みがなくてポンプ駆動トルク変化量ΔTopが一点鎖線で示すように略0であり、且つ油温TEMPoil(クラッチ温度TEMPcl)が所定値未満である場合、ポンプ回転速度オーバーシュート量ΔNosは、上記補正済回転速度Nop_1との和値(Nop_1+ΔNos)を一点鎖線で示すごとく、キャビテーションが生じない許容上限速度Nop_Lim_0となすようなものである。
この場合、図2で求める補正済回転速度Nop_1がNop_1=Nop_0+(ΔNop+ΔNos)となり、電動オイルポンプ2は、回転速度Nopが一点鎖線で示すごとく、Nop_1=Nop_0+(ΔNop+ΔNos)になるよう制御される。
クラッチ入力トルクTcinの実線で示す急速な立ち上がり時に要求される速度でポンプ吐出流量Qを急増させて、発進クラッチ温度TEMPclを実線で示すように保証温度TEMPcl_s以下にすることができる。
図2で求める補正済回転速度Nop_1がポンプ回転速度オーバーシュート量ΔNosの増大分だけ更に嵩上げされ、電動オイルポンプ2を、回転速度Nopが実線で示すごとく、補正済許容上限速度Nop_Limになるよう制御することとなる。
エアの吸い込み時であっても、クラッチ入力トルクTcinの実線で示す急速に立ち上がり時に要求される速度でポンプ吐出流量Qを急増させて、発進クラッチ温度TEMPclを、一点鎖線で示すように保証温度TEMPcl_sを超えさせることなく、実線で示すように保証温度TEMPcl_s以下にすることができる。
従って、エア吸い込み時に、ポンプ吐出流量Qを要求通りに急増させ得ず、クラッチ温度TEMPclが一点鎖線で示すごとく保証温度TEMPcl_sを超えてしまうという上記の問題を回避し得る。
ポンプ回転速度オーバーシュート量ΔNosが、エアの吸い込みなどによるポンプ容積効率の低下に正確に対応したものとなり、ポンプ容積効率の低下に対し上記のポンプ回転速度オーバーシュート量ΔNosが過不足を生じて、上記の作用効果が十分に得られなくなるという事態の発生を回避可能である。
なお上記した各実施例では何れの場合も、電動オイルポンプ2がトランスミッション1内の発進クラッチを冷却するためのものであることとして説明したが、電動オイルポンプ2は、トランスミッション1内の他のクラッチを冷却するためのものであってもよいし、トランスミッションに限らず、任意の対象物を冷却するためのものであってもよい。
また、吐出流量制御の対象である電動ポンプは、電動オイルポンプに限られず、オイル以外の液体を吐出するものであってもよい。
2 電動オイルポンプ(電動ポンプ)
10 オイルポンプ作動要否判定部
20 補正済目標ポンプ回転速度演算部
30 目標ポンプ回転速度選択部
40 ポンプ駆動力情報検出部(ポンプ駆動力情報検出手段)
21 目標ポンプ回転速度演算部(目標ポンプ回転速度演算)
22 ポンプ回転速度補正量決定部(ポンプ回転速度補正手段)
22a 目標ポンプ駆動トルク演算部
22b 減算器
22c ポンプ回転速度補正量演算部
22d ポンプ回転速度オーバーシュート要否判定部
22e ポンプ回転速度オーバーシュート禁止指令部
22f ポンプ回転速度オーバーシュート量演算部
22g ポンプ回転速度オーバーシュート量選択部
22h 加算器
23 加算器(ポンプ回転速度補正手段)
Claims (8)
- 回転速度制御により要求吐出流量を実現するようにした電動ポンプにおいて、
前記要求吐出流量に対応した、前記電動ポンプの基準となる目標回転速度を演算する目標ポンプ回転速度演算手段と、
前記電動ポンプの駆動力に係わるポンプ駆動力情報を検出するポンプ駆動力情報検出手段と、
前記目標ポンプ回転速度演算手段で演算した電動ポンプの基準となる目標回転速度を、前記ポンプ駆動力情報検出手段で検出した電動ポンプの駆動力情報に応じ補正して、前記電動ポンプの回転速度制御に供する目標ポンプ回転速度補正手段とを具備してなることを特徴とする電動ポンプの吐出流量制御装置。 - 前記電動ポンプの吐出液が冷却に用いられるものである、請求項1に記載された、電動ポンプの吐出流量制御装置において、
前記目標ポンプ回転速度演算手段は、前記冷却すべき対象物の実温度および/または温度変化要件から前記要求吐出流量を求め、この要求吐出流量から前記電動ポンプの基準となる目標回転速度を演算するものであることを特徴とする電動ポンプの吐出流量制御装置。 - 請求項1または2に記載された、電動ポンプの吐出流量制御装置において、
前記目標ポンプ回転速度補正手段は、前記ポンプ駆動力情報検出手段で検出した電動ポンプの駆動力情報を基に、電動ポンプの駆動力または該ポンプ駆動力の低下量が大きいほど、前記電動ポンプの基準となる目標回転速度を速くなるよう補正して、前記電動ポンプの回転速度制御に供するものであることを特徴とする電動ポンプの吐出流量制御装置。 - 請求項2または3に記載された、電動ポンプの吐出流量制御装置において、
前記目標ポンプ回転速度補正手段は、前記冷却すべき対象物の実温度および/または温度変化要件を基に、該対象物の実温度が高いほど、および/または、高くなると予測されるほど、前記電動ポンプの基準となる目標回転速度を速くなるよう補正して、前記電動ポンプの回転速度制御に供するものであることを特徴とする電動ポンプの吐出流量制御装置。 - 請求項1または2に記載された、電動ポンプの吐出流量制御装置において、
前記目標ポンプ回転速度補正手段は、前記ポンプ駆動力情報検出手段で検出した電動ポンプの駆動力情報を基に、電動ポンプの駆動力または該ポンプ駆動力の低下量が設定値以上か、未満かに応じて、前記電動ポンプの基準となる目標回転速度を補正すべきか否かの補正要否判定を行い、該補正が必要なときに該目標回転速度を所定速度だけ速くなるよう補正して、前記電動ポンプの回転速度制御に供するものであることを特徴とする電動ポンプの吐出流量制御装置。 - 請求項2または5に記載された、電動ポンプの吐出流量制御装置において、
前記目標ポンプ回転速度補正手段は、前記冷却すべき対象物の実温度および/または温度変化要件を基に、該対象物の実温度および/または予測温度が設定値以上か、未満かに応じて、前記電動ポンプの基準となる目標回転速度を補正すべきか否かの補正要否判定を行い、該補正が必要なときに該目標回転速度を所定速度だけ速くなるよう補正して、前記電動ポンプの回転速度制御に供するものであることを特徴とする電動ポンプの吐出流量制御装置。 - 請求項2〜4のいずれか1項に記載された、電動ポンプの吐出流量制御装置において、
前記対象物の急冷が要求されたのを検出する急冷要求判定手段を設け、
該手段による急冷要求判定時に前記目標ポンプ回転速度補正手段は、前記電動ポンプの基準となる目標回転速度を高めるよう補正する初期段階で一時的に該目標回転速度を許容上限速度へ上昇させ、この許容上限速度を、前記ポンプ駆動力情報検出手段で検出した電動ポンプの駆動力情報を基に、電動ポンプの駆動力または該ポンプ駆動力の低下量が大きいほど、前記許容上限速度を速くなるよう補正するものであることを特徴とする電動ポンプの吐出流量制御装置。 - 請求項7に記載された、電動ポンプの吐出流量制御装置において、
前記目標ポンプ回転速度補正手段は、前記冷却すべき対象物の実温度および/または温度変化要件を基に、該対象物の実温度が高いほど、および/または、高くなると予測されるほど、前記許容上限速度を速くなるよう補正するものであることを特徴とする電動ポンプの吐出流量制御装置。
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